JPH0924874A - 車両用燃料タンクのキャップ装置 - Google Patents

車両用燃料タンクのキャップ装置

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JPH0924874A
JPH0924874A JP17639195A JP17639195A JPH0924874A JP H0924874 A JPH0924874 A JP H0924874A JP 17639195 A JP17639195 A JP 17639195A JP 17639195 A JP17639195 A JP 17639195A JP H0924874 A JPH0924874 A JP H0924874A
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宗徳 長坂
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    • B60K15/00—Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
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    • B60K2015/0432—Filler caps for fuel tanks having a specific connection between the cap and the vehicle or tank opening
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャップ機能の向上を図った車両用燃料タンク
のキャップ装置を提供するにある。 【解決手段】燃料タンク24の燃料給油口39にキャッ
プ装置40を装着し、このキャップ装置40は燃料給油
口39に固着される台座42と、この台座42にヒンジ
ピン43廻りに開閉自在に支持されたキャップボディ4
1とを有し、このキャップボディ41の下部にロック装
置50を備えた車両用燃料タンクのキャップ装置におい
て、キャップボディ41は、その内部にチャンバ56,
69やブリーザ溝61等からなる迷路構造のブリーザ通
路62を備え、このブリーザ通路62の出口側に凹設さ
れた通路底面59aをヒンジピン43から遠ざかる方向
に下り傾斜させ、この通路底面59aに外気に連通可能
なブリーザ孔60を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用燃料タンクの
キャップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等の車両はエンジンに供給さ
れる燃料を貯留するために燃料タンクを備えている。燃
料タンク内の燃料は、例えばエンジンの吸気負圧により
吸引されるため、もし仮に燃料タンクが完全密閉されて
いると燃料タンク内が負圧となり、スムーズな燃料供給
が妨げられることになる。そこで、一般には燃料タンク
の一部、例えば燃料給油口を塞ぐキャップ装置にブリー
ザ孔を設け、燃料の供給に伴って外気を燃料タンク内に
導入し、燃料タンク内が負圧にならないようにしてい
る。
【0003】従来のブリーザ孔はキャップ装置にただ単
に穴を開けたものであったが、このキャップ装置では車
両の動きと共に燃料タンク内の燃料が揺れ、燃料がブリ
ーザ孔から漏れ出す虞がある。このため、近年のキャッ
プ装置では単純な形状のブリーザ孔に代わってキャップ
装置の内部に迷路構造のブリーザ通路を設けたり、この
ブリーザ通路内に負圧バルブを設けて燃料の漏れを防止
したものがある。
【0004】ところで、車両が急激な動き、特に急制動
を行うと燃料タンク内の燃料の揺れが激しくなり、燃料
タンク内の圧力を一時的に高めることがある。
【0005】その場合、迷路構造のブリーザ通路は常に
大気開放されているため、燃料タンク内圧の急上昇に伴
ってブリーザ通路から燃料を噴出させ、この噴出燃料が
点火用高圧コードやエンジンにかかる虞がある。
【0006】そこで、近年、ブリーザ通路の途中にブリ
ーザ室を設けると共に、ブリーザ通路出口にブリーザパ
イプを接続し、このパイプの開放端側をエンジンから遠
ざけて配置したものが考案されている(例えば、実公昭
59−21995号公報参照)。
【0007】図6は、上述したキャップ装置の具体例で
ある。図6に示すように、このキャップ装置1は、台座
2と、この台座2にヒンジピン3によって開閉自在に軸
着されたキャップボディ4とから構成されている。な
お、台座2は図示しない複数本のボルトによって燃料タ
ンク5の燃料給油口6に設けられた台座固定部6bに固
定されている。
【0008】キャップボディ4内には例えばロック装置
7が内装されている。また、キャップボディ4底部には
一本のロックバー8が図6の矢印が示すようにように側
方に進退自在に設けられ、ロックバー8の先端爪部が燃
料給油口6に周方向に形成された口部係止部6aに係止
することによりキャップボディ4はロック状態となる。
一方、図示しないキーによりロック装置7を回せばロッ
クバー8がキャップボディ4内に収納され、キャップボ
ディ4のロック状態を解除するようになっている。
【0009】一方、キャップボディ4内にはブリーザ通
路9が形成される。このブリーザ通路9は、ロック装置
7の周囲に形成された第1チャンバ10、この第1チャ
ンバ10と燃料タンク5内とを連通するバルブ室11、
ヒンジピン3近傍に形成された第2チャンバ12、およ
び第1チャンバ10と第2チャンバ12とを連通するブ
リーザ溝13などから構成されている。
【0010】第2チャンバ12の通路底面12aにはブ
リーザ孔14が穿設されると共に、このブリーザ孔14
直下の台座2には弾性体からなるチューブ状のシール部
材15が設けられている。このシール部材15およびブ
リーザ孔14は垂直に配置され、共通の中心軸16,1
7を有するように構成されている。また、シール部材1
5のブリーザ孔14側開口端にはリップ部15aが形成
され、このリップ部15aはキャップボディ4が閉じら
れた状態で第2チャンバ通路底面12aに弾接するよう
になっている。さらに、シール部材15の他側開口端に
はブリーザパイプ接続部18が設けられ、この接続部1
8に図示しないブリーザパイプが接続されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第2チャン
バ通路底面12aをシール部材15に弾接させる場合、
ヒンジピン3と第2チャンバ通路底面12aのブリーザ
孔14との距離χが長ければ長いほど梃の原理でシール
部材15のリップ部15aのつぶし代が大きくなるので
弾接力が増し、シール作用が向上する。
【0012】しかしながら、ブリーザ孔14の中心軸1
6とシール部材15の中心軸17とを垂直に配置した場
合、ヒンジピン3とブリーザ孔14との距離χを長くと
ればキャップボディ4の径を小さくしなければならず、
その結果チャンバ10,12の容積を大きくとれず、ブ
リーザ効果が低下する。
【0013】また、上述した従来のキャップ装置におい
ては、第2チャンバ通路底面12aをシール部材15に
弾接させた場合、シール面に横方向の荷重が加わり、リ
ップ部15aが変形することがあり、その結果シール部
材15の位置が安定せず、シール性を低下させる虞があ
る。
【0014】一方、一本のロックバー8の先端爪部を燃
料給油口6に形成された口部係止部6aに係止させてキ
ャップボディ4をロック状態とする構造のキャップ装置
1においては、台座2を燃料タンク5に固定する図示し
ないボルトが車両の振動により緩んで外れたり、または
第三者により故意に外された場合、図7に示すように、
例えロックバー8がロック状態でもキャップ装置1を抉
ることなどによりキャップ装置1全体が外れてしまう可
能性があり、燃料の急激な漏れや盗難が発生する虞があ
る。
【0015】そして、この問題点はロックバー8を2本
に増やしたり、キャップボディ4の厚さ方向の寸法を大
きくしたり、または、ボルトが外部から外れないように
することにより対処可能だが、部品点数が増えたり構造
が複雑化したり、あるいは燃料給油口6の形状変更が必
要になるため、好ましくない。
【0016】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、キャップ機能の向上を図った車両用燃料タンク
のキャップ装置を提供することを目的とする。
【0017】この発明の他の目的は、ブリーザ孔とシー
ル部材とのシール機能を向上させ、しかもブリーザ通路
に充分な大きさのチャンバを形成することができる車両
用燃料タンクのキャップ装置を提供するにある。
【0018】この発明のさらに他の目的は、シール部材
のシール面に荷重が加わってもリップ部の変形が防止さ
れる車両用燃料タンクのキャップ装置を提供するにあ
る。
【0019】この発明の別の目的は、台座を燃料タンク
に固定するボルトが外れても、ロックバーがロック状態
であるかぎりキャップ装置全体が外れることのない車両
用燃料タンクのキャップ装置を提供するにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用燃料
タンクのキャップ装置は、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、燃料タンクの燃料給油
口にキャップ装置を装着し、このキャップ装置は燃料給
油口に固着される台座と、この台座にヒンジピン廻りに
開閉自在に支持されたキャップボディとを有し、このキ
ャップボディの下部にロック装置を備えた車両用燃料タ
ンクのキャップ装置において、上記キャップボディは、
その内部にチャンバやブリーザ溝等からなる迷路構造の
ブリーザ通路を備え、このブリーザ通路の出口側に凹設
された通路底面を上記ヒンジピンから遠ざかる方向に下
り傾斜させ、この通路底面に外気に連通可能なブリーザ
孔を形成したものである。
【0021】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記通路底面のブリーザ孔下
方には弾性体からなり、リップ部を有するチューブ状の
シール部材が配置されると共に、上記リップ部近傍の上
記台座にこのシール部材の変形防止用支持部材を突設
し、この支持部材を上記シール部材に当接させたもので
ある。
【0022】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、燃料タンクの燃料給油口に
キャップ装置を装着し、このキャップ装置は燃料給油口
に固着される台座と、この台座にヒンジピン廻りに開閉
自在に支持されたキャップボディとを有し、このキャッ
プボディの下部にロック装置を備えた車両用燃料タンク
のキャップ装置において、上記ロック装置はキャップボ
ディの下部に側方に進退自在に設けられたロックバーを
有し、このロックバーの先端爪部を燃料給油口の口部係
止部に係止させることにより上記キャップボディがロッ
ク状態となるように構成され、上記ロックバー背側のキ
ャップボディ外壁に係止凸部を設け、この係止凸部は、
ロックバーの先端爪部が口部係止部に係止したロック状
態でキャップ装置全体を持ち上げたときに口部係止部に
係止するように構成したものである。
【0023】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、燃料タ
ンクの燃料給油口にキャップ装置を装着し、このキャッ
プ装置は燃料給油口に固着される台座と、この台座にヒ
ンジピン廻りに開閉自在に支持されたキャップボディと
を有し、このキャップボディの下部にロック装置を備
え、上記キャップボディは、その内部にチャンバやブリ
ーザ溝等からなる迷路構造のブリーザ通路を備え、この
ブリーザ通路の出口側に凹設された通路底面を上記ヒン
ジピンから遠ざかる方向に下り傾斜させ、この通路底面
に外気に連通可能なブリーザ孔を形成したため、上記ブ
リーザ孔の軸と上記ヒンジピンとの距離が長くなって上
記ブリーザ孔直下に設けられるシール部材のつぶし代が
大きくなるので、弾接力が増し、ブリーザ孔とシール部
材とのシール作用を高く維持しながらもブリーザ通路に
充分な大きさのチャンバを得ることができると共に、シ
ール面には横方向の荷重が加わらないため、シール部材
のリップ部が変形することもなく、安定したシール性が
確保でき、キャップ機能が向上する。
【0024】また、上記通路底面のブリーザ孔下方には
弾性体からなり、リップ部を有するチューブ状のシール
部材が配置されると共に、上記リップ部近傍の上記台座
にこのシール部材の変形防止用支持部材を突設し、この
支持部材を上記シール部材に当接させたため、通路底面
がシール部材に弾接されてシール面に荷重が加わっても
リップ部が変形せず、その結果シール部材の位置が安定
し、シール性が向上する。
【0025】さらに、燃料タンクの燃料給油口にキャッ
プ装置を装着し、このキャップ装置は燃料給油口に固着
される台座と、この台座にヒンジピン廻りに開閉自在に
支持されたキャップボディとを有し、このキャップボデ
ィの下部にロック装置を備え、上記ロック装置はキャッ
プボディの下部に側方に進退自在に設けられたロックバ
ーを有し、このロックバーの先端爪部を燃料給油口の口
部係止部に係止させることにより上記キャップボディが
ロック状態となるように構成され、上記ロックバー背側
のキャップボディ外壁に係止凸部を設け、この係止凸部
は、ロックバーの先端爪部が上記口部係止部に係止した
ロック状態でキャップ装置全体を持ち上げたときに口部
係止部に係止するように構成したため、キャップ装置を
燃料タンクに固定するボルトが外れても、ロックバーが
ロック状態であるかぎりキャップ装置全体が外れること
はなく、キャップ機能が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0027】図1は、この発明を適用した車両としての
自動二輪車の一例を示す左側面図である。図1におい
て、この自動二輪車21は車体フレーム22を有し、こ
の車体フレーム22の前方下部にエンジン23が搭載さ
れる。このエンジン23の上方には燃料タンク24が配
置され、この燃料タンク24の後方に運転シート25が
設置される。
【0028】車体フレーム22の前方にはヘッドパイプ
26が設けられ、このヘッドパイプ26にはステアリン
グ機構27が設けられる。このステアリング機構27に
は、前輪28を回動自在に支持する左右一対のフロント
フォーク29が備えられると共に、ハンドルバー30や
フロントフェンダ31などが取付けられる。そして、ス
テアリング機構27はヘッドパイプ26に左右回動自在
に枢着され、ハンドルバー30により前輪28が左右に
回動自在に操舵されるようになっている。
【0029】一方、車体フレーム22の中央下部に架設
されたピボット軸32にはスイングアーム33がピボッ
ト軸32廻りにスイング自在に枢着され、このスイング
アーム33の後端に後輪34が回動自在に軸支される。
スイングアーム33の後端部側には、リヤショックアブ
ソーバ35の下端部が軸着され、リヤショックアブソー
バ35の上端部は車体フレーム22に軸着される。
【0030】前記エンジン23の前側にはエンジン排気
系36を構成するエキゾーストパイプ36aおよびマフ
ラ36bが接続される。また、エンジン23の後側には
エンジン吸気系37を構成するキャブレタ37aおよび
エアクリーナ37bが配置される。さらに、エンジン2
3前方にはエンジン冷却系を構成するラジエター38が
配置される。
【0031】図2は、前記燃料タンク24の側面図であ
り、その一部を破砕断面図で示す。図2に示すように、
この燃料タンク24の上部には燃料給油口39が形成さ
れ、この燃料給油口39はキャップ装置40により塞が
れる。
【0032】図3は、このキャップ装置40の縦断面図
であり、図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図であ
る。図3および図4に示すように、キャップ装置40
は、キャップボディ41と、このキャップボディ41の
外周部に配置された環状の台座42とから構成される。
キャップボディ41は、そのヒンジ部41aがヒンジピ
ン43を介して台座42のヒンジ部42aに軸着されて
開閉自在に構成される一方、台座42は図示しない複数
本のボルトによって燃料タンク24の燃料給油口39に
形成された台座固定部39cに固定される。
【0033】キャップボディ41は、主にトッププレー
ト44と、インナーボディ45と、ロックバーカバー4
6とから構成される。インナーボディ45はロックバー
カバー46内に収納され、第1パッキン47を間に挟ん
でトッププレート44下面にスクリュー48等で固着さ
れる。また、インナーボディ45の外周面には環状の第
2パッキン49が配置される。この第2パッキン49
は、キャップボディ41が閉状態で燃料給油口39上縁
部39aに常時押圧されており、燃料給油口39を液密
にする。
【0034】インナーボディ45下部にはロック装置5
0が内装される。このロック装置50は、インナーボデ
ィ45底部とロックバーカバー46底部との間に一本の
ロックバー51が図3の矢印が示すように側方に進退自
在に設けられ、スプリング52により常時外側方に付勢
される。なお、ロックバー51の先端爪部51aはキャ
ップボディ41および台座42のヒンジ部41a,42
aと対向した位置に突出するように配置される。
【0035】そして、ロックバー51の先端爪部51a
が燃料給油口39に周方向に形成された口部係止部39
bに係止することによりキャップボディ41はロック状
態となる。なお、口部係止部39bは必ずしも周方向全
周に亘って形成する必要はなく、直径方向に2か所設け
てもよい。
【0036】一方、図示しないキーによりロック装置5
0を回せばロックバー51がロックバーカバー46内に
収納され、キャップボディ41のロック状態を解除する
ようになっている。なお、ロック装置50上面のキー挿
入部上方にはキーキャップ53が設けられ、このキーキ
ャップ53はトッププレート44に開閉自在に軸着され
る。
【0037】ところで、ロックバー51背側のロックバ
ーカバー46外壁46aには係止凸部54が設けられ
る。この係止凸部54は、図5に示すように、ロックバ
ー51の先端爪部51aが突出して口部係止部39bに
係止した状態でキャップ装置40全体を持ち上げた場合
に燃料給油口39に形成された口部係止部39bに係止
するように構成される。
【0038】一方、ロックバー51とロックバーカバー
46との間には隙間55が形成され、ロックバーカバー
46内と燃料タンク24内とは連通される。また、イン
ナーボディ45上部、ロック装置50の周囲には第1チ
ャンバ56が形成され、この第1チャンバ56の下方に
は第1チャンバ56とロックバーカバー46内とを連通
するバルブ室57が形成される。なお、バルブ室57内
には燃料の第1チャンバ56内への流入を規制するチェ
ックボール58が封入される。さらに、インナーボディ
45上部、キャップボディ41のヒンジ部41a近傍に
は第2チャンバ59が形成される。
【0039】他方、トッププレート44下面には円弧状
のブリーザ溝61が形成される。このブリーザ溝61の
一端は第1パッキン47に形成された第1連通口47a
を介して第1チャンバ56に連通する。また、ブリーザ
溝61の他端は第1パッキン47に形成された第2連通
口47bを介して第2チャンバ59に連通する。そし
て、これらの第1および第2チャンバ56,59、バル
ブ室57、ブリーザ溝61、第1連通口47aおよび第
2連通口47b等から迷路構造のブリーザ通路62が構
成される。
【0040】ブリーザ通路62の出口側には通路底面5
9aが凹設され、この通路底面59aにはブリーザ孔6
0が穿設される。通路底面59aは、ヒンジピン43か
ら遠ざかる方向に下り傾斜する傾斜面を有し、この傾斜
面に大気に連通するブリーザ孔60が形成される。
【0041】また、台座42のヒンジ部42a下方で、
上記通路底面59aのブリーザ孔60直下には弾性体か
らなるチューブ状のシール部材63が設けられる。この
シール部材63は、その中心軸64がブリーザ孔60の
中心軸65と共通軸を有するように斜めに配置される。
また、シール部材63のブリーザ孔60側開口端にはリ
ップ部63aが形成され、このリップ部63aはキャッ
プボディ41が閉じられた状態で通路底面59aに弾接
する。さらに、シール部材63の他側開口端にはブリー
ザパイプ67接続部66が設けられ、図2に示すよう
に、この接続部66にブリーザパイプ67が接続され
る。なお、詳細には図示しないが、このブリーザパイプ
67の開放端側は、従来通りエンジン23から遠ざけて
配置される。
【0042】ところで、キャップボディ41が閉じられ
て通路底面59aがシール部材63のリップ部63aに
弾接するとシール部材が倒れるなどして変形する虞があ
るため、リップ部63a近傍の台座42にこのシール部
材62の変形防止用支持部材70が突設され、この支持
部材70はシール部材63に当接される。
【0043】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0044】自動二輪車21が急激な動き、例えば急制
動を行って燃料タンク24内の燃料が揺れて燃料タンク
24内の圧力が上昇すると、燃料が含まれたブリーザガ
スは、ロックバー51とロックバーカバー46との間の
隙間55からブリーザ通路62に侵入し、このブリーザ
通路62で減圧による膨張液化作用により燃料が分離除
去された後、図4の矢印が示すようにブリーザ孔60か
らシール部材63、ブリーザパイプ67を経てエンジン
23から遠ざかった位置で大気中に放出される。
【0045】一方、燃料タンク24内の燃料がエンジン
23の吸気負圧により吸引されると、外気がブリーザ通
路62の上述した経路を逆に辿って燃料タンク24内に
導入され、燃料タンク24内は負圧にならず、スムーズ
な燃料供給が行われる。
【0046】ところで、通路底面59aをシール部材6
3に弾接させる場合、ヒンジピン43と通路底面59a
のブリーザ孔60との距離αが長ければ長いほど梃の原
理でシール部材63のリップ部63aのつぶし代が大き
くなるので弾接力が増し、シール作用が向上する。
【0047】ブリーザ孔60がヒンジピン43から遠ざ
かる方向に通路底面59aを下り傾斜させることによ
り、ブリーザ孔60の中心軸64とヒンジピン43との
距離αは、従来のようにブリーザ孔60の中心軸64を
垂直に配置した場合のヒンジピン43とブリーザ孔60
との距離χ(図6参照)より長くなる。
【0048】ここで、仮に通路底面59aとシール部材
63との弾接力が従来と同等で良いのならばブリーザ孔
60とヒンジピン43との水平距離βは従来より短くて
済み、その結果、キャップボディ41の径を小さくする
必要はなく、チャンバ56,59の容積をを大きくとれ
る。チャンバ56,59の容積が大きくとれることによ
りブリーザ効果が高く維持でき、燃料タンク24内の急
激な内圧変化に充分対処できる。
【0049】また、通路底面59aをシール部材63に
弾接させる際、シール部材63先端のリップ部63aに
はこのシール部材63の中心軸64の軸方向の力のみが
作用するため、リップ部63aが変形して位置ずれをお
こしにくくなり、さらに、リップ部63a近傍の台座4
2にシール部材62の変形防止用支持部材70が突設さ
れているため、シール部材63のシール面に荷重が加わ
ってもシール部材63が倒れるなどして変形することも
なく、安定したシール性を得ることができる。
【0050】他方、ロックバー51の先端爪部51aの
背側のロックバーカバー46外壁46aに係止凸部54
を設け、図5に示すように、この係止凸部54をロック
バー51の先端爪部51aが突出して口部係止部39b
に係止した状態でキャップ装置40全体を持ち上げた場
合に燃料給油口39に形成された口部係止部39bに係
止するように構成することにより、台座42を燃料タン
ク24に固定する図示しないボルトが車両の振動により
緩んで外れたり、または第三者により故意に外されて
も、ロックバー51がロック状態であるかぎりキャップ
装置40全体が外れてしまうことはなく、燃料の急激な
漏れや盗難が発生することはない。
【0051】そして、ロックバーカバー46外壁46a
に係止凸部54を設けることは、ロックバー51を2本
に増やしたり、キャップボディ41の厚さ方向の寸法を
大きくしたり、あるいは、ボルトが外部から外れないよ
うにすることに比べて部品点数も少なくて済み、また、
構造も簡単であるため、大きなコストがかからない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用燃料タンクのキャップ装置によれば、燃料タンクの燃
料給油口にキャップ装置を装着し、このキャップ装置は
燃料給油口に固着される台座と、この台座にヒンジピン
廻りに開閉自在に支持されたキャップボディとを有し、
このキャップボディの下部にロック装置を備えた車両用
燃料タンクのキャップ装置において、上記キャップボデ
ィは、その内部にチャンバやブリーザ溝等からなる迷路
構造のブリーザ通路を備え、このブリーザ通路の出口側
に凹設された通路底面を上記ヒンジピンから遠ざかる方
向に下り傾斜させ、この通路底面に外気に連通可能なブ
リーザ孔を形成したため、上記ブリーザ孔の軸と上記ヒ
ンジピンとの距離が長くなって上記ブリーザ孔直下に設
けられるシール部材のつぶし代が大きくなるので弾接力
が増し、ブリーザ孔とシール部材とのシール作用を高く
維持しながらもブリーザ通路に充分な大きさのチャンバ
を得ることができると共に、シール面には横方向の荷重
が加わらないため、シール部材のリップ部が変形するこ
ともなく、安定したシール性が確保でき、キャップ機能
が向上する。
【0053】また、上記通路底面のブリーザ孔下方には
弾性体からなり、リップ部を有するチューブ状のシール
部材が配置されると共に、上記リップ部近傍の上記台座
にこのシール部材の変形防止用支持部材を突設し、この
支持部材を上記シール部材に当接させたため、通路底面
がシール部材に弾接されてシール面に荷重が加わっても
リップ部が変形せず、その結果シール部材の位置が安定
し、シール性が向上する。
【0054】さらに、燃料タンクの燃料給油口にキャッ
プ装置を装着し、このキャップ装置は燃料給油口に固着
される台座と、この台座にヒンジピン廻りに開閉自在に
支持されたキャップボディとを有し、このキャップボデ
ィの下部にロック装置を備えた車両用燃料タンクのキャ
ップ装置において、上記ロック装置はキャップボディの
下部に側方に進退自在に設けられたロックバーを有し、
このロックバーの先端爪部を燃料給油口の口部係止部に
係止させることにより上記キャップボディがロック状態
となるように構成され、上記ロックバー背側のキャップ
ボディ外壁に係止凸部を設け、この係止凸部は、ロック
バーの先端爪部が上記口部係止部に係止したロック状態
でキャップ装置全体を持ち上げたときに口部係止部に係
止するように構成したため、キャップ装置を燃料タンク
に固定するボルトが外れても、ロックバーがロック状態
であるかぎりキャップ装置全体が外れることはなく、キ
ャップ機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用燃料タンクのキャップ装置
の一実施形態を示す車両としての自動二輪車の左側面
図。
【図2】燃料タンクの側面図。
【図3】キャップ装置の縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】キャップ装置の側面図。
【図6】従来のキャップ装置の縦断面図。
【図7】従来のキャップ装置の側面図。
【符号の説明】
21 自動二輪車 24 燃料タンク 39 燃料給油口 39b 燃料給油口に形成された口部係止部 40 キャップ装置 41 キャップボディ 42 台座 43 ヒンジピン 44 トッププレート(キャップボディ) 45 インナーボディ(キャップボディ) 46 ロックバーカバー(キャップボディ) 46a ロックバーカバーの外壁 47 第1パッキン 50 ロック装置 51 ロックバー 51a ロックバーの先端爪部 54 係止凸部 56 第1チャンバ 59 第2チャンバ 59a ブリーザ通路の通路底面 60 ブリーザ孔 61 ブリーザ溝 62 ブリーザ通路 63 シール部材 63a シール部材のリップ部 64 ブリーザ孔の中心軸 70 シール部材の変形防止用支持部材 α ブリーザ孔の中心軸とヒンジピンとの距離 β ブリーザ孔の中心軸とヒンジピンとの水平距離
フロントページの続き (72)発明者 大村 俊介 静岡県浜北市中条1126 朝日電装株式会社 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの燃料給油口にキャップ装置
    を装着し、このキャップ装置は燃料給油口に固着される
    台座と、この台座にヒンジピン廻りに開閉自在に支持さ
    れたキャップボディとを有し、このキャップボディの下
    部にロック装置を備えた車両用燃料タンクのキャップ装
    置において、上記キャップボディ41は、その内部にチ
    ャンバ56,69やブリーザ溝61等からなる迷路構造
    のブリーザ通路62を備え、このブリーザ通路62の出
    口側に凹設された通路底面59aを上記ヒンジピン43
    から遠ざかる方向に下り傾斜させ、この通路底面59a
    に外気に連通可能なブリーザ孔60を形成したことを特
    徴とする車両用燃料タンクのキャップ装置。
  2. 【請求項2】 上記通路底面59aのブリーザ孔60下
    方には弾性体からなり、リップ部63aを有するチュー
    ブ状のシール部材63が配置されると共に、上記リップ
    部63a近傍の上記台座42にこのシール部材62の変
    形防止用支持部材70を突設し、この支持部材70を上
    記シール部材63に当接させた請求項1記載の車両用燃
    料タンクのキャップ装置。
  3. 【請求項3】 燃料タンクの燃料給油口にキャップ装置
    を装着し、このキャップ装置は燃料給油口に固着される
    台座と、この台座にヒンジピン廻りに開閉自在に支持さ
    れたキャップボディとを有し、このキャップボディの下
    部にロック装置を備えた車両用燃料タンクのキャップ装
    置において、上記ロック装置はキャップボディ41の下
    部に側方に進退自在に設けられたロックバー51を有
    し、このロックバー51の先端爪部51aを燃料給油口
    39の口部係止部39bに係止させることにより上記キ
    ャップボディ41がロック状態となるように構成され、
    上記ロックバー51背側のキャップボディ41外壁46
    aに係止凸部54を設け、この係止凸部54は、ロック
    バー51の先端爪部51aが口部係止部39bに係止し
    たロック状態でキャップ装置40全体を持ち上げたとき
    に口部係止部39bに係止するように構成したことを特
    徴とする車両用燃料タンクのキャップ装置。
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