JPH09249656A - チアジアゾールアミド誘導体及び抗潰瘍剤 - Google Patents

チアジアゾールアミド誘導体及び抗潰瘍剤

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JPH09249656A
JPH09249656A JP9062896A JP9062896A JPH09249656A JP H09249656 A JPH09249656 A JP H09249656A JP 9062896 A JP9062896 A JP 9062896A JP 9062896 A JP9062896 A JP 9062896A JP H09249656 A JPH09249656 A JP H09249656A
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親生 西野
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文孝 佐藤
Tomohiro Uetake
智宏 植竹
Hirotada Fukunishi
宏忠 福西
Mitsuo Kojima
称央 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗潰瘍作用を有する新規化合物及びそれを有
効成分とする抗潰瘍剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式化1よりなるチアジアゾール
アミド誘導体及びその塩、また、これを有効成分とする
抗潰瘍剤。 【化1】 (R1、R2は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、低級アルキルアミノ基、又はアルケニルオキシ基
を意味する。但し、R1、R2の何れかが水素原子の場合
には、他方は水素原子ではない。R3は低級アルキル
基、芳香族環、ピリジル基、または −N(R4)R5
示される基であり、R4、R5は低級アルキル基、あるい
は両者が結合して4〜8員の飽和複素環式基を形成する
ことを意味する。但し、R1又はR2が低級アルコキシ基
の場合には、R3は−N(R4)R5で示される基または
ピリジル基である。nは1〜3の整数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチアジアゾールアミ
ド誘導体、特に抗潰瘍作用を有するチアジアゾールアミ
ド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】人間における潰瘍の発生原因としては各
種の説が考えられている。特にストレス、及びリウマチ
疾患などの治療のための非ステロイド性抗炎症剤の服用
などが潰瘍の発生に密接に関連していることが解明され
ており、これらは胃や十二指腸への過剰な酸分泌を誘発
することが大きな原因といわれている。このため、酸分
泌を抑制することで、潰瘍の発生予防及び治療を行うこ
とが重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より各種潰瘍治療
薬が開発されているが、ストレス性潰瘍の発生防止効果
を持つ薬剤は少ない。本発明は前記従来技術の課題に鑑
みなされたものであり、その目的は潰瘍の発生防止効果
に優れたチアジアゾールアミド誘導体及びそれを主成分
とする抗潰瘍剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、特定のチアジア
ゾールアミド誘導体が、酸分泌抑制を主作用機序として
各種潰瘍に有効であることを見いだし、本発明を完成す
るにいたった。すなわち、本発明にかかるチアジアゾー
ルアミド誘導体及びその塩は、下記一般式化6よりなる
ことを特徴とする。
【0005】
【化6】 (上記化6中、R1、R2は水素原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、又はアルケ
ニルオキシ基の何れかを意味する。但し、R1、R2の何
れかが水素原子の場合には、他方は水素原子ではない。
3は低級アルキル基、芳香族環、ピリジル基、又は −
N(R4)R5で示される基であり、R4、R5は低級アル
キル基、あるいは両者が結合して4〜8員の飽和複素環
式基を形成することを意味する。但し、R1又はR2が低
級アルコキシ基の場合には、R3は−N(R4)R5で示
される基又はピリジル基である。nは1〜3の整数を意
味する。) なお、R1及び/又はR2がアルケニルオキシ基であるこ
とが好適であり、さらには、アルケニルオキシ基がゲラ
ニルオキシ基であることが好適である。
【0006】また、R1及び/又はR2が低級アルキル基
であることが好適である。また、R1及び/又はR2が低
級アルコキシ基であることが好適である。また、このよ
うなR1、R2に対し、R3は−N(R4)R5で示される
基(但し、R4、R5は前記化6と同様である)又はピリ
ジル基であることが好適であり、また、R3がピペリジ
ノ基であることが好適である。また、R1及び/又はR2
がアルケニルオキシ基又は低級アルキル基である場合に
は、R3が低級アルキル基であることが好適であり、ま
た、R3が芳香族環であることが好適である。また、本
発明に係るチアジアゾールアミド誘導体及びその塩は、
下記一般式化7で示されることが好適である。
【0007】
【化7】 (上記化7中、R1、R2は水素原子又は低級アルキル基
を意味する。但し、R1、R2の何れかが水素原子の場合
には、他方は低級アルキル基である。なお、R4、R5
びnは前記化6と同様である。) なお、前記化7において、R1、R2の何れかが水素原子
であり、且つnが2であることが好適である。また、本
発明に係るチアジアゾールアミド誘導体及びその塩は、
下記一般式化8で示されることか好適である。
【0008】
【化8】 (上記化8中、R1は低級アルコキシ基又は低級アルキ
ルアミノ基を意味する。R4、R5及びnは前記化6と同
様である。) なお、前記化8において、nが2であることが好適であ
る。また、本発明に係るチアジアゾールアミド誘導体及
びその塩は、下記一般式化9で示されることが好適であ
【0009】
【化9】 (上記化9中、R1はアルケニルオキシ基、R3は−N
(R4)R5で示される基又はピリジル基を意味する。な
お、R4、R5及びnは前記化6と同様である。) なお、前記化9において、R1がゲラニルオキシ基、、
3が−N(R4)R5で示される基(なお、R4、R5
前記化6と同様である)であることが好適である。 ま
た、本発明に係るチアジアゾールアミド誘導体及びその
塩は、下記一般式化10で示されることを特徴とするチ
アジアゾールアミド誘導体及びその塩。
【0010】
【化10】 (上記化10中、R1はアルケニルオキシ基を意味す
る。R3は、低級アルキル基又は芳香族環を意味す
る。) なお、前記化10において、R1がゲラニルオキシ基で
あることが好適である。また、本発明にかかる抗潰瘍剤
は、前記チアジアゾールアミド誘導体ないしその薬理的
に許容できる塩を有効成分とすることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明化合物において、R1,R2
に見られる低級アルキル基とは炭素数1〜6の直鎖もし
くは分岐状のアルキル基で、たとえばメチル、エチル、
n−プロピル、n−ブチル、イソプロピル、イソブチ
ル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、n−ペン
チル、1−エチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル
などを挙げることができるが、安定した抗潰瘍効果を得
る観点から、好ましくは分岐低級アルキル基であり、特
に好ましくはイソプロピル基又はt−ブチル基である。
【0012】また、R1及びR2に見られる低級アルコキ
シ基とは、前記の低級アルキル基から誘導されるアルコ
キシ基を意味するが、好ましくは分岐低級アルコキシ基
であり、特に好ましくはイソプロピルオキシ基、t−ブ
トキシ基である。また、R1及びR2の定義において、
「アルケニルオキシ基」のアルケニル基とは二重結合が
1つ以上含まれる炭素数2〜20の直鎖又は分岐状のア
ルケニル基を意味するが、効果の点から見て好ましくは
分岐アルケニル基である。分岐アルケニル基としては、
プレニル基、ゲラニル基、ネリル基、ファルネシル基等
が例示できるが、特に好ましくはゲラニル基である。
【0013】また、R1、R2は、上記置換基の他、ピペ
リジノアルキル基、ベンジルオキシ基とすることも可能
である。ピペリジノアルキル基としては、例えばピペリ
ジノメチル基、ピペリジノエチル基等が挙げられるが、
ピペリジノアルキル基のアルキル基として前記低級アル
キル基とすることも可能である。なお、前記ピペリジノ
アルキル基及び前記ベンジルオキシ基は、その不飽和環
上に置換基を有していても良い。
【0014】次に、R3に見られる低級アルキル基も前
記と同様のものを例示することができるが、R3におい
て好ましいものはエチル基もしくはn−プロピル基であ
る。また、R3において、芳香族環あるいはピリジル基
は、無置換体でも不飽和環上に置換基を有するものでも
良く、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフ
チル基、ピリジル基等が挙げられる。、R4及びR5に見
られる低級アルキル基も前記と同様のものを例示するこ
とができるが、R4及びR5において好ましいものはエチ
ル基である。また、R4及びR5は両者が結合して4〜8
員の飽和複素環式基を形成することができるが、このよ
うな場合のR3としては、例えばピペリジノ基が挙げら
れる。
【0015】本発明化合物化6は、図1に示す反応式に
よって製造することができるが、これに限定されるもの
ではない。図1に示す反応式Aにおいて、一般式 (II)
で表されるカルボン酸と一般式 (III) で表される置換
チアジアゾールから混合酸無水物法、酸塩化物法、DC
C法、CDI法あるいはアジド法等の公知のアミド結合
形成反応を用いることにより、一般式 (I) で表される
本発明化合物であるチアジアゾールアミド誘導体が得ら
れる。なお、反応式A中、R1、R2、3及びnは上記定
義のとおりである。
【0016】混合酸無水物法の場合には、活性化剤とし
て例えば、ジフェニルホスフィニッククロライド、エチ
ルクロロホルメート、イソブチルクロロホルメート、ピ
バロイルクロライド等を用いて、カルボン酸 (II) をそ
の対応する酸無水物へと変換した後、化合物 (III) と
反応させる。添加剤として例えば、有機塩基であるトリ
エチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等が用
いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれ
ば良いが通常、−15℃から溶媒の還流温度の範囲で行
われる。
【0017】酸塩化物法の場合には、活性化剤として例
えば、五塩化リン、三塩化リン、塩化チオニル等を用い
て、カルボン酸 (II) をその対応する酸塩化物へと変換
した後、化合物 (III) と反応させる。添加剤として例
えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N
−メチルモルホリン等が用いられる。溶媒として例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用す
る原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃か
ら溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0018】DCC法の場合には、縮合剤として例え
ば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩(WSCI)等が用いられる。溶媒として
例えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類等が用いられる。本反応は必要に応じて1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)やN−ヒドロ
キシスクシンイミド(HOSu)を添加して行っても良
い。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて
変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
【0019】CDI法の場合には、活性化剤として例え
ば、N,N’−カルボニルジイミダゾール等を用いてカ
ルボン酸 (II) をその対応するN−アシル誘導体へと変
換した後、化合物 (III) と反応させる。添加剤として
例えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、
N−メチルモルホリン等が、無機塩基である水素化ナト
リウム、水素化カリウム等が用いられる。溶媒として例
えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭
化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用す
る原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、0℃か
ら溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0020】アジド法の場合には、活性化剤として例え
ば、ジフェニルホスホリルアジド等を用いてカルボン酸
(II) をその対応するアジドへと変換した後、化合物
(III)と反応させる。添加剤として例えば、有機塩基で
あるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリ
ン等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられ
る。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて
変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
【0021】具体的には、例えば混合酸無水物法の活性
化剤として、ジフェニルホスフィニッククロライド、ピ
バロイルクロライド等を用い、添加剤としてはトリエチ
ルアミンを用いてクロロホルムまたはジメチルホルムア
ミド等の溶媒中にて、−15℃から室温の範囲で反応を
行なうことにより目的を達する。前記反応式Aの原料で
ある化合物(II)は、例えば、図2に示す反応式Bによ
って合成することができる。
【0022】反応式B中、Aは−O−、または−NH−
を表し、化合物(V)はR7−OH、R7−X、またはR7
を骨格に有するアルケンを表す。ここでR7は分岐の低
級アルキル基または分岐アルケニル基とする。また、X
はハロゲン原子を表す。また、R6はカルボキシル保護
基を表し、以後の反応において問題を起こさない限りメ
チル基、エチル基、第3ブチル基等の低級アルキル基、
フェナシル基あるいはトリクロロエチル基等を用いるこ
とができる。反応式Bにおいて、化合物(IV)を(V)
で表される化合物と反応させ、ついで加水分解すること
によりカルボン酸(II-a)を合成することができる。
【0023】本反応の一段階めの反応において、化合物
(V)がR7−OH、またはR7を骨格に有するアルケン
の場合は酸性条件下で行うことができ、触媒として硫
酸、塩酸などの鉱酸、p−トルエンスルホン酸などの有
機酸、三フッ化ホウ素エーテラートなどのLewis酸を用
いる方法などをとることができる。溶媒としては例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭
化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなど
の芳香族化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類が用いられる。また、
化合物(V)がアルコールの場合は、これ自体を溶媒と
して用いることもできる。反応温度、反応時間は使用す
る原料化合物に応じて変化させればよいが、通常0℃か
ら溶媒の還流温度の範囲で行われる。具体的には例えば
酸性触媒として95%硫酸等を用い、ジクロロメタン等の
溶媒中にて、氷冷下で反応を行なうことにより目的を達
する。
【0024】本反応の一段階めの反応において化合物
(V)がR7−Xの場合は、塩基の存在下に行うことがで
き、ナトリウムアミド、トリエチルアミン、水素化ナト
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、酸化バリウ
ム、酸化銀などが用いられる。また、触媒量のヨウ化カ
リウムを加えることもできる。溶媒としては例えば、メ
タノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール
類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳
香族化合物、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホ
キシド、アセトンなどのケトン類などが使用される。反
応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化さ
せれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行
われる。
【0025】具体的には例えば化合物(IV)をテトラヒ
ドロフラン、N,N'−ジメチルホルムアミド等に溶解し、
塩基として水素化ナトリウム等を加えて攪拌した後、ア
ルケニルハライドを加えて室温から溶媒の還流温度の範
囲で反応を行なうことにより目的を達する。また、2段
階めの反応では、エステル化合物(VI)を酸あるいは塩
基の存在下で加水分解することにより、カルボン酸(II
-a)を合成することができる。酸としては塩酸、硫酸、
p-トルエンスルホン酸など、塩基としては水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシドなどが
用いられる。溶媒としてはギ酸、酢酸などのカルボン酸
類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、水あ
るいはこれらの混合溶媒などが使用される。反応温度、
反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良
いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0026】具体的には、例えばエステル化合物(VI)
をメタノール、エタノールなどのアルコール類に溶解
し、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム水溶液を
加え、室温から還流温度で反応を行うことにより目的を
達する。
【0027】また、前記反応式Aの原料化合物(II)と
して、図3又は図4の反応式C又は反応式Dで合成され
た化合物(XI)もしくは化合物(II-b)を用いることも
可能である。まず、反応式C中、Xはハロゲン原子を表
す。また、R6はカルボキシル保護基を表し、以後の反
応において問題を起こさない限りメチル基、エチル基、
第3ブチル基等の低級アルキル基、フェナシル基あるい
はトリクロロエチル基等を用いることができる。反応式
Cの第1段階において、一般式(VII)で表される化合
物のメチル基をハライド化することにより一般式(VII
I)で表されるベンジルハライドが得られる。
【0028】本反応に用いられる試薬として例えば、N
-ブロモスクシンイミド(NBS)、N-クロロスクシン
イミド(NCS)やN-ハロゲノカプロラクタム、1,3-
ジハロゲノ-5,5-ジメチルヒダントイン等を使用するこ
とができる。溶媒としてはジクロロメタン、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ピリジンなどの芳香族化合物、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンなどのエーテル類、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
類が用いられる。本反応は必要に応じて過酸化ベンゾイ
ルなどの過酸化物を添加して行っても良い。反応温度、
反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させればよ
いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
具体的には、例えば化合物(VII)をジクロロメタンな
どに溶解し、触媒存在下、N-ブロモスクシンイミドを
加え、還流温度で反応を行うことにより目的を達する。
【0029】反応式Cの第2段階において、一般式 (I
X) で表されるピペリジンと一般式 (VIII) で表される
ベンジルハライドを塩基存在下で反応させることによ
り、一般式 (X) で表される化合物が得られる。本反応
における第2段階めのハライドとアミンの反応では、反
応式Bの第1段階めにおける反応条件と同様の条件下で
反応を実施することができる。また、本反応における第
3段階めの加水分解反応では、反応式Bの第2段階めに
おける反応条件と同様の条件下で反応を実施することが
できる。
【0030】次に、図4の反応式Dにおいて、一般式
(XII) で表されるヒドロキシ化合物と一般式 (XIII) で
表されるベンジルハライドを塩基存在下で反応させ、加
水分解することにより、一般式 (II-b) で表されるカル
ボン酸が得られる。なお、反応式D中、R1は上記定義
のとおりである。また、Xはハロゲン原子を表し、R8
は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、低級
アルキル基、低級アルコキシ基を意味する。R6はカル
ボキシル保護基を表し、以後の反応において問題を起こ
さない限り、メチル基、エチル基、第三ブチル基等の低
級アルキル基、フェナシル基あるいはトリクロロエチル
基等を用いることができる。
【0031】本反応における第1段階めのベンジル化反
応では反応式Cの第2段階めにおける反応条件と同様の
条件下で反応を実施することができ、第2段階めの加水
分解反応では反応式Bの第2段階めにおける反応条件と
同様の条件下で反応を実施することができる。また、反
応式Dにおいて、一般式 (XII) で表される原料化合物
は商業上入手可能であるか、または、一般式 (XII) で
1が低級2−アルケニル基である化合物(XVII) は図5
に示す反応式Eで製造することができ、さらにこの化合
物(XVII)から図6に示す反応式Fによって一般式 (XI
I) でR1が低級アルキル基である化合物 (XVIII) を製
造することができる。
【0032】反応式Eの第一段階において、一般式 (IV
-a) で表される化合物と一般式 (XV) で表されるハライ
ドを塩基存在下で反応させることにより、一般式 (XVI)
で表される化合物が得られる。なお、反応式Eにおい
て、R9、R10、R11、R12、R13は水素原子または低
級アルキル基を、Xはハロゲン原子を表す。また、R6
はカルボキシル保護基を表し、以後の反応において問題
を起こさない限り、メチル基、エチル基、第三ブチル基
等の低級アルキル基、フェナシル基あるいはトリクロロ
エチル基等を用いることができる。本反応における塩基
として例えば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、トリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基が用いられる。具体的
には、例えば塩基として炭酸カリウムを用い、アセト
ン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中にて、室温から溶
媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目的を達
する。
【0033】反応式Eの第二段階において、一般式 (XV
I) で表される化合物をクライゼン転移反応に付すこと
により、一般式 (XVII) で表される化合物が得られる。
本反応は高沸点溶媒中または溶媒の非存在下、常圧また
は加圧下で行う。溶媒として例えば、フェニルエーテ
ル、N,N−ジメチルアニリン等が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれ
ば良いが通常、100℃から200℃の範囲で行われ
る。
【0034】図6に示す反応式Fのように、前記反応式
Eで得られた化合物 (XVII) に水素添加することによ
り、一般式 (XVIII) で表される化合物を得ることがで
きる。なお、反応式F中、R9、R10、R11、R12、R
13、及びR6は前記反応式Eにおける定義と同様であ
る。本反応を接触還元条件下で行う場合、触媒として例
えば、パラジウム、白金、ニッケル、ロジウム、ルテニ
ウム等を使用することができる。具体的には、例えばパ
ラジウム−炭素を用い、水素ガス雰囲気下、エタノー
ル、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等の溶媒中で室温
から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目
的を達する。
【0035】前記反応式Aのもう一方の原料である化合
物(III)は、例えば図7に示す反応式Gのようにして
製造することができる。なお、反応式Gにおいて、
3、nは化6の定義の通りであり、Xはハロゲン原子
を表す。反応式Gにおいて、一般式 (XIX) で表される
化合物と一般式 (XX) で表されるハライドを塩基存在下
で反応させることにより、一般式 (III) で表される化
合物が得られる。本反応では、反応式Cの第2段階めに
おける反応条件と同様の条件下で反応を実施することが
できる。なお、上記の各反応式において用いられている
原料化合物で、特に記述していない化合物は商業上入手
可能であるか、あるいは公知の方法を用いて容易に合成
することができる。
【0036】また、一般式 (I) で表される本発明化合
物であるチアジアゾールアミド誘導体の酸付加塩として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸
との塩、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、乳酸、シュウ
酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、メタン
スルホン酸等の有機酸との塩が挙げられる。これらの塩
は通常の方法により容易に製造することができる。
【0037】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導
体は、強力な抗ストレス性潰瘍作用や優れた胃酸分泌抑
制作用を有し、しかも安全性が高い。このため、人また
は動物の消化性潰瘍の治療・予防剤として有用である。
本発明化合物を消化性潰瘍の治療・予防剤として投与す
る場合、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤
などとして経口的に投与してもよいし、また坐剤、注射
剤、外用剤、点滴剤として非経口的に投与してもよい。
投与量は症状の程度、個人差、年齢、潰瘍の種類などに
より下記範囲外の量を投与することもあり得るが、勿論
それぞれの特定の場合における個々の状況に適合するよ
うに調節しなければならない。通常成人1日あたり約
0.01〜200mg/kg、好ましくは0.05〜50mg/
kg、さらに好ましくは0.1〜10mg/kgを1日1〜数
回に分けて投与する。
【0038】製剤化の際は、通常の製剤担体を用い、常
法により製造するが、必要により薬理学的、製剤学的に
許容しうる添加物を加えてもよい。すなわち、経口用固
形製剤を調整する場合には、主薬に賦形剤、さらに必要
に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤
等を加えた後、常法により錠剤、被服錠剤、顆粒剤、散
剤、カプセル剤などとする。
【0039】賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスタ
ーチ、白糖、ブドウ糖、ソルビット、結晶セルロース、
二酸化ケイ素等が、結合剤としては、例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロース、
メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチ
ン、シェラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン等が、
崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶
セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、ク
エン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン等が、滑沢
剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油など
が、着色剤としては医薬品に添加することが許されてい
るものが、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、
芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末などが用いられる。こ
れらの錠剤、顆粒剤には糖衣、ゼラチン衣、その他必要
により適宜コーティングすることが可能である。
【0040】注射剤を調整する場合には、必要により主
薬にpH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可溶化剤などを添
加し、常法により皮下、筋肉内、静脈内用注射剤とす
る。以下、具体例を挙げて本発明をさらに詳細に説明す
る。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず、各実施例の抗潰瘍剤としての評価に用いた試験方
法について説明する。
【0041】WIS:水浸拘束ストレス潰瘍抑制試験 <意義>ストレスによる潰瘍発生の抑制度を検証する。 <方法>6〜7週齢Crj:SD系雄性ラットまたはS
lc:SD系雄性ラットを一晩絶食し(摂水は自由)、
一群あたり5〜8匹として0.3%カルボキシメチルセ
ルロースナトリウムまたは0.05%Tween80水溶液に
溶解または懸濁した被験薬物(100mg/10ml/kg)を経
口投与した。なお、対象には基剤のみを投与した。10
分後にラットを東大薬作型ストレスケージに入れ、21
℃の恒温水槽内に剣状突起まで浸した。水浸開始より7
時間後にラットを水槽より引き上げ、直ちにエーテルま
たは炭酸ガスで屠殺して胃を摘出した。5%中性ホルマ
リン緩衝液10mlを胃内に注入し、そのまま1%中性ホ
ルマリン緩衝液中に30分以上浸して固定したのち、胃
の大彎に沿って切開し腺胃部に発生している糜爛の長さ
を実体顕微鏡下にノギスを用いて測定した。ラット1匹
あたりの糜爛の長さの総和を潰瘍係数とした。 <判定基準>被験薬物100mg/kg投与時の効果を、潰
瘍発生抑制率(%)として表した。 潰瘍発生抑制率(%)=(1-(被験薬物群の潰瘍係数/対象群
の潰瘍係数))×100
【0042】VOL,TAO:酸分泌抑制試験(in
vivo) <意義>In vivoでの酸分泌抑制効果を確認す
る。 <方法>7週令のCrj:Donryu系雄性ラットを
一晩絶食(摂水は自由)として一群8−10匹とし、ウ
レタン麻酔下(1.25g/kg)で用いた。0.5%カル
ボキシメチルセルロースナトリウム水溶液または0.0
5%Tween80水溶液に溶解または懸濁した被験薬
物(100mg/10ml/kg)を経口投与し、その
30分後に正中切開して幽門を結紮した。閉腹して30
分後に生理食塩水に溶解したヒスタミン30mg/kg
を皮下投与し、その3時間後に炭酸ガスで層殺した。胃
を直ちに摘出して貯留した胃液を回収し、胃液量を測定
した。胃液は0.1N NaOHで滴定して総酸排出量
を算出した。
【0043】<判定基準> ・被験薬物100mg/kg投与時の効果を、胃液量
(VOL)・総酸排出量(TAO)について、おのおの
の抑制率(%)で表した。 各抑制率(%)=(1−(被験薬物の値/対照群の
値))×100
【0044】CAP:酸分泌抑制試験(in vitr
o) <意義>細胞レベルでの酸分泌抑制能を検討する。また
作用機序の検討に用いることができる。 <方法>まず遊離胃底腺膜標本を作製した。雄性日本白
色種家兎(2.5−3Kg)をネンブタールで麻酔死さ
せ、正中切開して直ちに胃を摘出し、幽門・噴門部を切
除して大彎部に沿って切開して2枚に分けた。粘膜面に
付着している胃内容物を氷冷PBS(−)で洗い流した
のち、氷冷PBS(−)中で丁寧に洗い去った。胃壁を
粘膜面を上にしてコルク板上に広げ、滅菌ガーゼで餌・
粘液を完全に除去した。スパチラで粘膜を剥離し、氷冷
PBS(−)に集めた。PBS(−)で2回洗浄後、は
さみで細切した。さらに栄養液で2回洗浄した。栄養液
の組成は、NaCl 132.4mM,KCl 5.4
mM,Na2HPO4・12H2O5mM,NaH2PO4
・2H2O 1mM,MgSO4 1.2mM,CaCl
2
【0045】1mM,HEPES 25mM,gluc
ose 2mg/ml,BSA 1mg/mlである。
コラゲナーゼ 1mg/mlを含む栄養液70mlに粘
膜片を分散させ、三角フラスコに入れて37℃で40−
60分間スターラーで激しく撹拌した。この間、100
%O2を栄養液表面に吹き付けておき、またpHを適宜
測定して、低下していたら直ちにアルカリでpH7.4
に調整した。反応液に栄養液を加えて約200mlと
し、メッシュでろ過して50mlの遠沈管に分注し、1
5分間静置して胃底腺を沈殿させた。上清をアスピレー
ターで除去・栄養液に分散・静置、を繰り返して胃底腺
を3回洗浄した。この時、ピペッティングではなく、遠
沈管2本に交互に繰り返し注ぎ入れるかたちで分散させ
た。顕微鏡下で細胞数をカウントし、1.6×106
ells/mlに調整した。
【0046】次に[14C]−アミノピリンの取り込み実
験を行なった。エッペンドルフチューブを秤量したの
ち、上述した栄養液に溶解したヒスタミン10μl(最
終濃度10-5M)、DMSOに溶解した被験薬物10μ
l(最終濃度10-5M)、栄養液で希釈した[14C]−
アミノピリン10μl(最終濃度0.05μCi/m
l)を入れ、上で調製した遊離胃底腺970μlを加
え、37℃で40分間125回/分で振盪させた。卓上
遠心機で30秒間遠心し、上清200μlをミニバイア
ルにとり、残りはアスピレーターで除去した。沈澱はチ
ューブの蓋を開けた状態で80℃の乾燥機に一晩入れて
完全に乾固させたのち、室温に戻して秤量した。次いで
1N KOH 100μlを加え、蓋をして60℃で1
−2時間処理して溶解し、ミニバイアルに移した。上清
または沈澱の入ったミニバイアルにアトムライト4ml
を加え、液体シンチレーションカウンターで放射活性を
測定した。なお、20mM NaSCNを加えて水素イ
オン濃度勾配をキャンセルさせたものを用いて沈澱の放
射活性の補正を行なったのち、沈澱に特異的にトラップ
されたアミノピリンの集積率を算出した。なお、本実験
はduplicateで実施した。
【0047】ここで、原理について簡単に説明する。遊
離胃底腺では酸は分泌小管から腺腔にかけての空間に蓄
積する。アミノピリンは弱塩基(pKa=5.0)で中
性溶液中では非イオン型で細胞膜を自由に通過し、酸性
溶液中ではイオン化して電荷のため細胞膜を通過できな
くなることから、遊離胃底腺の閉じられた酸性空間にア
ミノピリンが蓄積する性質を利用している。アミノピリ
ンの集積率(R)は以下の式で算出される。 R=((補正した沈澱の放射活性)/(上清の放射活
性))×(200/(沈澱のmg乾燥重量)) <判定基準> ・最終濃度10-5Mにおける被験薬物の効果は、酸分泌
抑制率(%)で表した。 酸分泌抑制率(%)=(1−(被験薬物のR/対照群の
R))×100
【0048】PD:胃粘膜障害性試験 <意義>実験潰瘍モデルで有効であった化合物の作用機
序の可能性として、適合性細胞保護作用(弱い粘膜壊死
物質が胃粘膜の内因性プロスタグランジン量を増加させ
ることにより、見かけ上、抗潰瘍効果を示すこと)も考
えられる。この場合、被験薬物は粘膜障害性を有してお
り、抗潰瘍剤としては不適当である。そこで、胃粘膜の
健常性を反映する胃粘膜電位差(PD)を測定すること
により、被験薬物が胃粘膜障害性を持たないことを確認
する(胃粘膜レベルでの毒性)。
【0049】<方法>7〜8週齢のCrj:SD系雄性
ラットを一晩絶食し(摂水は自由)、ウレタン(1.2
5g/kg、i.p.)麻酔下でコルク板に仰臥位にて固定して正
中切開し、前胃部に小切開を加えて37℃に加温した生
理食塩水で胃内を洗浄した。前胃部より大彎に沿って胃
体部中央の胃十二指腸動脈・右胃大網動脈の終端部まで
血管を傷つけないように切開した。コルク板をジャッキ
に乗せて高さを調節後、京都薬大・竹内助教授考案のex
vivoチャンバーに胃を装着した。このチャンバー内に
表出させた胃粘膜面積は2.5cm2である。チャンバー
内をマイクロチューブポンプを用いて37℃に加温した
生理食塩水で灌流し、3M−KClを含む寒天ブリッジ
にてチャンバー内と腹腔内の電位差をPDメーターで測
定した。なお、直腸温を経時的に測定して体温を管理し
た。PDが十分安定した後、生理食塩水の灌流を止め、
0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液
又は0.05%Tween80水溶液に溶解または懸濁
させた被験薬物100mg/10ml/kgをチャンバー内に投与
し、60分間PDを記録した。なお、対照には基剤のみ
を投与した。
【0050】<判定基準>被験薬物100mg/kg投
薬後60分間のPD変化を総合的に勘案し、陽性対照を
参考にして、5段階に分類して表した。 5:対照と同じで、全く障害性を認めない。 4:わずかにPDの低下傾向があり、若干の粘膜障害性
の可能性が示唆されるが、問題ない。 3:PDの軽度低下があり、軽度の粘膜障害性がある可
能性が認められるがほとんど問題ない。 2:PDの中等度低下があり、粘膜障害性を認める。 1:PDの重度低下があり、顕著な粘膜障害性を認め
る。
【0051】AT:単回投与毒性予備試験 <方法>5週齢のSlc:ICR系雄性マウスを一群3
〜5匹で用いた。試験当日朝9時より4〜5時間絶食
(摂水は自由)し、0.5%カルボキシメチルセルロー
スナトリウム水溶液に溶解または懸濁した被験薬物20
00mg/10ml/kgを経口投与した。なお、対照には基剤の
みを投与した。投与後15分、30分、1時間、2時
間、3時間の各時点で行動・症状観察を行い、一週間後
まで毎日経過観察した。体重は、絶食前・絶食後及び休
日をのぞき毎日同じ時刻に測定した。死亡例については
直ちに剖検し、臓器の肉眼的観察を行った。生存例につ
いても、投与一週間後にエーテルまたは炭酸ガスで屠殺
し、臓器の肉眼的観察を行った。
【0052】<判定基準>被験薬物2000mg/kg単回
投与時の毒性を5段階に分類して表した。 5:死亡率0%、行動・臓器とも全く毒性を認めない。 4:死亡率0%、臓器には毒性を認めないが、行動ない
し体重増加に若干の毒性を認める。 3:死亡例がある(全例死亡ではない)が臓器には毒性
を認めない。 2:死亡例の有無に関わらず、臓器に毒性を認める。 1:全例死亡
【0053】MTT:細胞障害・保護作用試験 <意義>細胞レベルでの毒性がないことを確認する。細
胞レベルでの毒性があるものも、抗潰瘍剤としては不適
当である。また、他の細胞レベルの試験における被験薬
物の作用が毒性によるものではないことを確認すること
ができる。
【0054】<方法>雄性日本白色種家兎(2.5〜3
kg)をネンブタールで麻酔死させ、直ちに胃を摘出し
た。胃大彎を切開して胃内容物を除去し、粘膜表面をH
BSS(Hanks'balanced salt solution)で洗浄したの
ち、氷冷したHBSS中で実験室へ運搬した。幽門前庭
部を取り除き、胃体部粘膜をスバチラではがし、BME
(BasalMedium Eagle)中で2〜3mm2に細切した後、デ
ィスパーゼ280U/ml及びコラゲナーゼ30〜50U/ml
(メディウム:BME60ml)にて37℃で15分間1
20〜130回/分振盪した。なお、コラゲナーゼ濃度
はロットが変わるごとに、細胞の状態を見て適宜変更し
た。1mMEDTA含有EBSS(Earle's Balanced Sal
t Solution)で2回洗浄した後、1mMEDTA含有ME
M(Minimum Essential Medium)で5分間37℃で振盪
した。次に、前述と同濃度のディスパーゼ・コラゲナー
ゼで15分振盪させて上清を除去し、さらに50〜60
分間、37℃・120〜130回/分振盪した。その
後、HBSSで2回洗浄した後、2%Ultrocer
Gを含むHam F12にて1×106Cells/mlとし、
96穴プレートに200μlづつ分注した。37℃・5
%CO2・95%airで3日間インキュベートしてコンフ
ルエントに達した状態で、MTTアッセイに用いた。
【0055】被験薬物は10-2MとなるようにDMSO
に溶解し、最終濃度10-4Mとなるように2%Ultr
ocer G含有HBSSで希釈した。8well/群と
し、メディウム100μlと交換後直ちにMTT試薬1
0μlを加えた。37℃・5%CO2・95%airで4時
間インキュベート後、遠心して上清を捨て、100%エ
タノール100μlを加えてホルマザンを溶解し、マイ
クロプレートリーダーで吸光度(OD570−630)
を測定した。これは生細胞のミトコンドリアのみによっ
てMTTがMTTホルマザンに変化し、色が変わる現象
を利用した方法である。
【0056】<判定基準>最終濃度10-4Mにおける被
験薬物の細胞障害作用または細胞保護作用を細胞障害率
(%)として表した。 細胞障害率(%)=(1-(被験薬物群の吸光度/対照群の吸光
度)×100 従って、数字が小さい方が好ましい。
【0057】以上の効果試験及び安全性試験に基づき、
本発明の実施例にかかる化合物の抗潰瘍作用及び安全性
を調べた。
【0058】化合物群1 本化合物群は、前記化7に示す構造を有するものであ
り、この化合物群1に相当するチアジアゾールアミド誘
導体として、下記の実施例化合物を試験した。効果試
験、安全性試験の結果を表1に示す。 [実施例1]
【化11】 [実施例2]
【化12】 [実施例3]
【化13】 [実施例4]
【化14】 [実施例5]
【化15】 [実施例6]
【化16】
【0059】
【表1】 ─────────────────────────── 抗潰瘍試験 安全性 実施例 WIS CAP PD AT MTT ─────────────────────────── 1 83 101 3 22 ─────────────────────────── 2 80 100 5 5 -77 ─────────────────────────── 3 96 104 -75 ─────────────────────────── 4 79 100 3 22 ─────────────────────────── 5 63 100 -19 ─────────────────────────── 6 81 100 58 ───────────────────────────
【0060】上記実施例1〜6より明らかなように、前
記化7に示す一般式を有する化合物は水浸拘束ストレス
潰瘍試験(WIS)及び酸分泌抑制試験(CAP)の結
果から優れた抗潰瘍作用及び酸分泌抑制作用を有してい
ることが理解される。また、これらの化合物は、安全性
においても優れるものであった。なお、R1及びR2に関
しては、実施例1〜5に示すように低級アルキル基を一
つベンゼン環上に導入した場合には、概して高い抗潰瘍
作用を有するが、例えば実施例6に示すように2つのア
ルキル基を導入した場合にも十分な効果を示す。
【0061】化合物群2 前記化合物群1においてR1が低級アルキル基であった
のに対し、本化合物群2にかかるチアジアゾールアミド
誘導体は、前記化8に示すようにR1が低級アルコキシ
基又は低級アルキルアミノ基である基本骨格を有する。
化合物群2に相当するチアジアゾールアミド誘導体とし
て、下記の化合物について試験を行った。結果を表2に
示す。 [実施例7]
【化17】 [実施例8]
【化18】 [実施例9]
【化19】
【0062】
【表2】 ──────────────────────────── 抗潰瘍試験 安全性 実施例 WIS CAP MTT ──────────────────────────── 7 76 97 46 ──────────────────────────── 8 66 99 -11 ──────────────────────────── 9 51 2 -107 ──────────────────────────── 上記各実施例より明らかなように、R1が低級アルコキ
シ基又は低級アルキルアミノ基の場合においても、十分
な抗潰瘍性、酸分泌抑制作用、安全性が得られる。
【0063】化合物群3 本化合物群3にかかるチアジアゾールアミド誘導体は、
前記化9に示す基本骨格を有し、R1がアルケニルオキ
シ基であり、R3が−N(R4)R5で示される基あるい
はピリジル基のような窒素原子を有する基である。な
お、化合物群3に相当するチアジアゾールアミド誘導体
として、下記のものが挙げられる。 [実施例10]
【化20】 [実施例11]
【化21】 [実施例12]
【化22】 [実施例13]
【化23】 [実施例14]
【化24】
【0064】
【表3】 ──────────────────────────────────── 抗潰瘍試験 安全性 実施例 WIS VOL TAO CAP PD AT MTT ──────────────────────────────────── 10 48 36 44 100 5 5 17 ──────────────────────────────────── 11 65 100 48 ──────────────────────────────────── 12 44 99 5 5 12 ──────────────────────────────────── 13 51 100 41 ──────────────────────────────────── 14 30 45 5 5 -13 ──────────────────────────────────── 上記各実施例より明らかなように、化合物群3は高い抗
潰瘍作用を有し、特にR3が−N(R4)R5の場合には
酸分泌抑制作用にも優れる。また、化合物群3の化合物
は安全性においても優れている。
【0065】化合物群4 本化合物群4にかかるチアジアゾールアミド誘導体は、
前記化10に示す基本骨格を有するものであり、前記化
合物群3においてR3が−N(R4)R5で示される基あ
るいはピリジル基であるのに対し、R3が低級アルキル
基または芳香族環である化合物群である。なお、化合物
群4に相当するチアジアゾールアミド誘導体として、下
記のものが挙げられる。 [実施例15]
【化25】 [実施例16]
【化26】 [実施例17]
【化27】 [実施例18]
【化28】
【0066】
【表4】 ──────────────────────────────────── 抗潰瘍試験 安全性 実施例 WIS VOL TAO CAP PD AT MTT ──────────────────────────────────── 15 43 10 19 17 5 5 1 ──────────────────────────────────── 16 53 14 ──────────────────────────────────── 17 46 -4 ──────────────────────────────────── 18 32 18 ──────────────────────────────────── 上記各実施例より明らかなように、R3が低級アルキル
基又は芳香族環の場合においても、十分な抗潰瘍性が得
られる。
【0067】
【実施例】以下、前記各実施例にかかる化合物の製造方
法について説明する。まず、後述する実施例の製造にお
いて用いる中間体の合成方法を、以下に参考例1〜13
として示す。
【0068】参考例1 4-ゲラニルオキシ安息香酸の合成 4-ヒドロキシ安息香酸メチル7.6g、ゲラニルブロマイ
ド10.9g、炭酸カリウム13.8gををアセトン80ml中で6
時間攪拌還流した。反応液に水を加え、クロロホルムで
抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をメタノール50mlに溶かし、水酸化カリウム3.
9g、水10mlを加え、室温で終夜攪拌した。反応液に塩
酸を加えて中和した後、クロロホルムで抽出した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた固体
を再結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、
標題化合物9.8gを得た。
【0069】参考例2 3-ピペリジノメチル安息香酸の合成 3-メチル安息香酸メチル45.0g、N-ブロモスクシンイミ
ド53.4g、アゾビスイソブチロニトリル触媒量を四塩化
炭素500ml中で24時間攪拌還流した。反応液を濾過し、
濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル =20:1)で精製し、
油状物質を得た。これをジメチルフォルムアミド1.5lに
溶かし、ピペリジン63.2g、炭酸カリウム205gを加
え、室温で一昼夜攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃
縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル =4:1)で精製し、油状物質を
得た。これに水酸化カリウム78.0g、水325ml、エタノ
ール325mlを加え、2時間攪拌還流した。反応液に酢酸
を加えて中和した後、クロロホルムを加え濾過し、濾液
を減圧濃縮した。得られた固体をエタノールで洗浄し、
標題化合物24.4gを得た。
【0070】参考例3 4-tert-ブチルオキシ安息香酸の合成 4-ヒドロキシ安息香酸エチル16.6g、イソブテン25g、
95%硫酸0.5mlをジクロロメタン300ml中で0℃で終夜攪
拌した。反応液を20%炭酸ナトリウム水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をエタノ
ール32mlに溶かし、水酸化カリウム7.5g、水6mlを加
え、2時間攪拌還流した。反応液に塩酸を加えて中和し
た後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮した。得られた固体を再結晶(酢酸エチ
ル)することにより、標題化合物9.3gを得た。
【0071】参考例4 4-tert-ブチルアミノ安息香酸の合成 4-アミノ安息香酸エチル165g、95%硫酸24.5gをtert-
ブタノール560ml中で16時間攪拌還流した。反応液に2
8%アンモニア水を加えて中和した後、酢酸エチルで抽出
した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル =4:1)で精製し、油状物質を得た。これを
エタノール100mlに溶かし、水酸化カリウム23.5g、水2
0mlを加え、2時間攪拌還流した。反応液に塩酸を加え
て中和した後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた固体を再結晶
(酢酸エチル)することにより、標題化合物23.5gを得
た。
【0072】参考例5 4-(4-フルオロベンジルオキシ)-3-イソブチル安息香酸
の合成 4-ヒドロキシ安息香酸エチル50.0g、塩化メタリル32.6
g、炭酸カリウム45.6gをアセトン150ml中で40時間攪
拌還流した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残
さにトルエン150mlを加え、2%苛性ソーダ液及び水で洗
浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、油
状物質を得た。これをN,N-ジメチルアニリン80mlに溶か
し約10時間攪拌還流した。氷冷下反応液に濃塩酸を加え
て酸性とし、トルエンで抽出した。抽出液を10%水酸化
ナトリウム水溶液で抽出後、水層に濃塩酸を加えて酸性
とし、トルエンで抽出した。抽出液を水洗後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、減圧濃縮し、固体物質を得た。これ
をエタノール580mlに溶かし、10%パラジウムチャコール
6.0gを用い、水素ガス雰囲気下、接触還元した。反応
液を濾過後、濾液を減圧濃縮し、固体物質を得た。これ
をアセトン350mlに溶かし、炭酸カリウム73.8g、4-フ
ルオロベンジルブロマイド60.6gを加え4時間攪拌還流
した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を減圧濃縮して得られた残さに水120ml、水酸化カリ
ウム29.9g、エタノール250mlを加え、2時間攪拌還流
した。反応液に水を加え塩酸で中和した後、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を10%塩酸及び水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた固体を再
結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題
化合物71.5gを得た。
【0073】参考例6 2-アミノ-5-ジエチルアミノエチルチオ-1,3,4-チアジア
ゾールの合成 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール13.3g、
ジエチルアミノエチルクロライド塩酸塩17.2g、水酸化
カリウム11.2gをメタノール200ml中、室温で終夜攪拌
した。反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。
得られた固体を再結晶(n-ヘキサン-エタノール)する
ことにより、標題化合物19.0gを得た。
【0074】参考例7 2-アミノ-5-ジエチルアミノプロピルチオ-1,3,4-チアジ
アゾールの合成 1-ブロモ-3-クロロプロパン4.7g、ジエチルアミン2.2
g、炭酸カリウム8.3gをアセトン150ml中で4日間室温
で攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をメタノール50mlに溶かし、2-アミノ-5-メルカプト-1,
3,4-チアジアゾール4.0g、水酸化カリウム1.7gを加
え、12時間攪拌還流した。反応液を減圧濃縮し、水を
加え、クロロホルムで抽出した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧濃縮した。得られた固体をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール =3:
1)で精製し、標題化合物2.8gを得た。
【0075】参考例8 2-アミノ-5-ジイソプロピルアミノエチルチオ-1,3,4-チ
アジアゾールの合成 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール4.0g、
ジイソプロピルアミノエチルクロライド塩酸塩6.0g、
水酸化カリウム3.4gをメタノール100ml中、室温で終夜
攪拌した。反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。得られた固体を再結晶(n-ヘキサン-エタノール)
することにより、標題化合物6.1gを得た。
【0076】参考例9 2-アミノ-5-ピペリジノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾー
ルの合成 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール4.0g、
ピペリジノエチルクロライド塩酸塩6.0g、水酸化カリ
ウム3.4gをメタノール100ml中、室温で終夜攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得ら
れた固体を再結晶(n-ヘキサン-エタノール)すること
により、標題化合物6.1gを得た。
【0077】参考例10 2-アミノ-5-ピペリジノプロピルチオ-1,3,4-チアジアゾ
ールの合成 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール13.3g、
ピペリジノプロピルクロライド塩酸塩18.4g、水酸化カ
リウム11.2gをメタノール300ml中、室温で終夜攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得
られた固体を再結晶(n-ヘキサン-エタノール)するこ
とにより、標題化合物13.9gを得た。
【0078】参考例11 2-アミノ-5-イソブチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合
成 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール2.0g、
イソブチルブロマイド2.1g、水酸化カリウム0.8gをメ
タノール50ml中、室温で終夜攪拌した。反応液を減圧濃
縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた固体を再結晶
(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題化合
物1.1gを得た。
【0079】参考例12 2-アミノ-5-ベンジルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール2.0g、
ベンジルブロマイド2.6g、水酸化カリウム0.8gをメタ
ノール50ml中、室温で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた固体を再結晶
(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題化合
物2.4gを得た。
【0080】参考例13 2-アミノ-5-(2-ピリジノメチル)チオ-1,3,4-チアジアゾ
ールの合成 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール2.0g、
塩酸2-クロロメチルピリジン2.5g、水酸化カリウム1.7
gをメタノール50ml中、室温で終夜攪拌した。反応液を
減圧濃縮した。得られた固体を再結晶(n-ヘキサン-エ
タノール)することにより、標題化合物1.3gを得た。
【0081】以下に本発明化合物の実施例を示す。
【0082】実施例1 2-(4-イソプロピルベンゾイル)アミノ-5-ジエチルアミ
ノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾール2.3gをテトラヒドロ
フラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-イソプロピ
ル安息香酸1.6g、カルボニルジイミダゾール1.8gをテ
トラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。こ
れを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応液
を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール =20:1)で精製した。得られた固体を再結晶(n-ヘ
キサン-エタノール)することにより、標題化合物3.5g
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.15(2H,d,J=8.3Hz),7.39(2H,d,J=
8.3Hz),3.39(2H,t,J=6.8Hz),3.00(1H,s7,J=7.3Hz),2.85
(2H,t,J=6.8Hz),2.55(4H,q,J=7.3Hz),1.30(6H,d,J=7.3H
z),1.00(6H,t,J=6.8Hz).
【0083】実施例2 2-(4-イソプロピルベンゾイル)アミノ-5-ジイソプロピ
ルアミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ジイソプロピル
アミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾール2.6gをテトラ
ヒドロフラン30ml中、氷冷下30分攪拌した。4-イソプ
ロピル安息香酸1.6g、カルボニルジイミダゾール1.8g
をテトラヒドロフラン30ml中、30分室温で攪拌した。
これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応
液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール =15:1)で精製した。得られた固体を再結晶(n-
ヘキサン-エタノール)することにより、標題化合物2.3
gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:12.40(1H,bs),8.17(2H,d,J=8.8H
z),7.38(2H,d,J=8.8Hz),3.35(2H,t,J=6.8Hz),3.00(3H,s
7,J=6.8Hz),2.82(2H,t,J=6.8Hz),1.30(6H,d,J=6.8Hz),
0.98(12H,d,J=6.8Hz).
【0084】実施例3 2-(4-イソプロピルベンゾイル)アミノ-5-ジイソプロピ
ルアミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾール塩酸塩の合
成 2-(4-イソプロピルベンゾイル)アミノ-5-ジイソプロピ
ルアミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾール1.2gをメタ
ノール50mlに溶かし、塩酸−メタノール(10)10mlを
加え、10分間室温で攪拌した。反応液を減圧濃縮し、
得られた固体を再結晶(n-ヘキサン-エタノール)する
ことにより、標題化合物1.3gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:11.78(1H,bs),8.13(2H,d,J=8.3H
z),7.41(2H,d,J=8.3Hz), 4.02-3.93(2H, m),3.74-3.65
(2H, m),3.48-3.36(2H, m),3.00(2H,s7,J=6.8Hz),1.57
(6H,d,J=6.8Hz),1.46(6H,d,J=6.8Hz),1.28(12H,t,J=6.8
Hz).
【0085】実施例4 2-(4-tert-ブチルベンゾイル)アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾール2.3gをテトラヒドロ
フラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-tert-ブチ
ル安息香酸1.8g、カルボニルジイミダゾール1.8gをテ
トラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。こ
れを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応液
を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール =20:1)で精製した。得られた固体を再結晶(n-ヘ
キサン-エタノール)することにより、標題化合物1.7g
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.17(2H,d,J=8.3Hz),7.54(2H,d,J=
8.3Hz),3.40(2H,t,J=6.8Hz),2.84(2H,t,J=6.8Hz),2.55
(4H,q,J=7.3Hz),1.37(12H,s),1.00(6H,t,J=7.3Hz).
【0086】実施例5 2-(4-tert-ブチルベンゾイル)アミノ-5-ジイソプロピル
アミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ジイソプロピル
アミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾール2.6gをテトラ
ヒドロフラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-tert
-ブチル安息香酸1.8g、カルボニルジイミダゾール1.8
gをテトラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌し
た。これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール =15:1)で精製した。得られた固体を再
結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題
化合物2.2gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:12.47(1H,bs),8.19(2H,d,J=8.8H
z),7.54(2H,d,J=8.8Hz),3.35(2H,t,J=6.8Hz),3.00(2H,s
7,J=6.4Hz),2.83(2H,t,J=6.8Hz),1.37(9H,s),0.97(12H,
d,J=6.4Hz).
【0087】実施例6 2-(3,5-ジ-tert-ブチルベンゾイル)アミノ-5-ジエチル
アミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾール2.3gをテトラヒドロ
フラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。3,5-ジ-tert-
ブチル安息香酸2.3g、カルボニルジイミダゾール1.8g
をテトラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌し
た。これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール =20:1)で精製した。得られた固体を再
結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題
化合物1.5gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:7.83(1H,d,J=1.5Hz),7.69(2H,t,J=
1.5Hz),3.33(2H,t,J=6.8Hz),2.83(2H,t,J=6.8Hz),2.56
(4H,q,J=7.3Hz),1.35(18H,s),1.02(6H,t,J=7.3Hz).
【0088】実施例7 2-(4-イソプロピルオキシベンゾイル)アミノ-5-ジエチ
ルアミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾール2.3gをテトラヒドロ
フラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-イソプロピ
ルオキシ安息香酸1.8g、カルボニルジイミダゾール1.8
gをテトラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌し
た。これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール =20:1)で精製した。得られた固体を再
結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題
化合物2.4gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.22(2H,d,J=8.8Hz),6.98(2H,d,J=
8.8Hz),4.67(1H,s7,J=5.9Hz),3.37(2H,t,J=6.8Hz),2.83
(2H,t,J=6.8Hz),2.54(4H,q,J=7.3Hz),1.38(6H,d,J=5.9H
z),1.00(6H,t,J=7.3Hz).
【0089】実施例8 2-(4-tert-ブチルオキシベンゾイル)アミノ-5-ジエチル
アミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾール2.3gをテトラヒドロ
フラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-tert-ブチ
ルオキシ安息香酸1.9g、カルボニルジイミダゾール1.8
gをテトラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌し
た。これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール =15:1)で精製した。得られた固体を再
結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題
化合物3.1gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.16(2H,d,J=8.8Hz),7.10(2H,d,J=
8.8Hz),3.37(2H,t,J=6.8Hz),2.83(2H,t,J=6.8Hz),2.56
(4H,q,J=7.3Hz),1.44(9H,s),1.01(6H,t,J=7.3Hz).
【0090】実施例9 2-(4-tert-ブチルアミノベンゾイル)アミノ-5-ジエチル
アミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 4-tert-ブチルアミノ安息香酸1.9gを、氷冷しながらチ
オニルクロライド20mlに加え、室温で終夜攪拌した。反
応液を減圧濃縮し、2-アミノ-5-ジエチルアミノエチル
チオ-1,3,4-チアジアゾール2.3g、クロロホルム30mlを
加え、3時間室温で攪拌した。反応液に1N水酸化ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=15:1)で精製することにより、標題化合物3.0gを得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.03(2H,d,J=8.8Hz),6.70(2H,d,J=
8.8Hz),4.29(1H,s),3.36(2H,t,J=6.8Hz),2.83(2H,t,J=
6.8Hz),2.55(4H,q,J=7.3Hz),1.43(9H,s),1.00(6H,t,J=
7.3Hz).
【0091】実施例10 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-ジエチルア
ミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.4g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオチオ-1,3,4-チアジアゾール1.4gをテトラヒ
ドロフラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニ
ルオキシ安息香酸1.6g、カルボニルジイミダゾール1.1
gをテトラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌し
た。これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール =20:1)で精製した。得られた固体を再
結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題
化合物2.5gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.19(2H,d,J=8.8Hz),7.01(2H,d,J=
8.8Hz),5.53-5.47(1H,m),5.18-5.06(1H,m),4.62(2H,d,J
=6.4Hz),3.26(2H,t,J=7.3Hz),2.81(2H,t,J=7.3Hz),2.58
(4H,t,J=7.3Hz),2.18-2.04(4H,m),1.76(3H,s),1.68(3H,
s),1.61(3H,s),1.03(6H,d,J=7.3Hz).
【0092】実施例11 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-ジエチルア
ミノプロピルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.4g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
プロピルチオ-1,3,4-チアジアゾール1.5gをテトラヒド
ロフラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニル
オキシ安息香酸1.8g、カルボニルジイミダゾール1.1g
をテトラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌し
た。これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール =15:1)で精製した。得られた固体を再
結晶(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題
化合物3.1gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.18(2H,d,J=8.8Hz),7.01(2H,d,J=
8.8Hz),5.54-5.44(1H,m),5.12-5.04(1H,m),4.62(2H,d,J
=6.4Hz),3.30(2H,t,J=7.3Hz),2.56(2H,t,J=7.3Hz),2.52
(4H,q,J=7.3Hz),2.20-2.14(4H,m),1.92(2H,q5,J=7.3H
z),1.76(3H,s),1.67(3H,s),1.61(3H,s),1.01(6H,t,J=7.
3Hz).
【0093】実施例12 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-ピペリジノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.4g、2-アミノ-5-ピペリジノエチ
ルチオ-1,3,4-チアジアゾール1.5gをテトラヒドロフラ
ン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニルオキシ
安息香酸1.6g、カルボニルジイミダゾール1.1gをテト
ラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。これ
を先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応液を
減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル =20:1)で精製した。得られた固体を再結晶(n-ヘキ
サン-エタノール)することにより、標題化合物2.3gを
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.21(2H,d,J=8.8Hz),7.01(2H,d,J=
8.8Hz),5.50(1H,t,J=6.3Hz),5.12-5.06(1H,m),4.61(2H,
d,J=6.3Hz),3.40(2H,t,J=7.3Hz),2.71(2H,t,J=7.3Hz),
2.44-2.32(4H,m),2.19-2.06(4H,m),1.76(3H,s),1.68(3
H,s),1.61(3H,s),1.59-1.49(4H,m),1.46-1.34(2H,m).
【0094】実施例13 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-ピペリジノ
プロピルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.4g、2-アミノ-5-ピペリジノプロ
ピルチオ-1,3,4-チアジアゾール1.6gをテトラヒドロフ
ラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニルオキ
シ安息香酸1.6g、カルボニルジイミダゾール1.1gをテ
トラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。こ
れを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応液
を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール =10:1)で精製した。得られた固体を再結晶(n-ヘ
キサン-エタノール)することにより、標題化合物2.1g
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.16(2H,d,J=8.8Hz),7.01(2H,d,J=
8.8Hz),5.49(1H,t,J=6.4Hz),5.14-5.06(1H,m),4.62(2H,
d,J=6.4Hz),3.29(2H,t,J=7.3Hz),2.41(2H,t,J=7.3Hz),
2.33-2.22(4H,m),2.18-2.01(4H,m),1.95(2H,q5,J=7.3H
z),1.76(3H,s),1.68(3H,s),1.61(3H,s),1.60-1.47(4H,
m),1.45-1.33(2H,m).
【0095】実施例14 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-(2-ピリジル
メチル)チオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.3g、2-アミノ-5-(2-ピリジルメ
チル)チオ-1,3,4-チアジアゾール1.3gをテトラヒドロ
フラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニルオ
キシ安息香酸1.5g、カルボニルジイミダゾール1.0gを
テトラヒドロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。
これを先の反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応
液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール =20:1)で精製した。得られた固体を再結晶(n-
ヘキサン-エタノール)することにより、標題化合物1.9
gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:12.58(1H,bs),8.55(1H,dd,J=1.0H
z,4.9Hz),8.22(2H,d,J=8.8Hz),7.59(1H,d,J=7.3Hz),7.2
9(2H,d,J=7.3Hz),7.17(1H,dd,J=1.0Hz,4.9Hz),7.01(2H,
d,J=8.8Hz),5.45(1H,t,J=6.8Hz),5.08(1H,t,J=6.8Hz),
4.62(2H,s),4.57(2H,t,J=6.8Hz),2.18-2.02(4H,m),1.71
(3H,s),1.68(3H,s),1.60(3H,s).
【0096】実施例15 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-エチルチオ-
1,3,4-チアジアゾールの合成 4-ゲラニルオキシ安息香酸2.2g、ピリジン1.0g、ベンゼ
ン40mlに溶かした。氷冷しながらチオニルクロライド1.
4gを加え、室温で24時間攪拌する。反応液を減圧濃縮
し、残渣にテトラヒドロフラン30ml、ピリジン1.3gを加
えた。氷冷しながらテトラヒドロフランに溶解させた2-
アミノ-5-エチルチオ-1,3,4-チアジアゾール1.3g加え、
室温で三日間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。得られた固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1)によ
り精製し、再結晶(n-ヘキサン-エタノール)すること
により、標題化合物2.3gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:8.08(2H,d,J=9.3Hz),7.01(2H,d,J=
9.3Hz),5.53-5.43(1H,m),5.14-5.04(1H,m),4.63(2H,d,J
=6.8Hz),3.27(2H,q,J=7.3Hz),2.13-2.11(4H,m),1.76(3
H,s),1.67(3H,s),1.61-1.59(3H,m),1.45(3H,t,J=7.3H
z).
【0097】実施例16 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-プロピルチ
オ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-プロピルチオ-
1,3,4-チアジアゾール1.2gをテトラヒドロフラン30ml
中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニルオキシ安息香
酸1.9g、カルボニルジイミダゾール1.3gをテトラヒド
ロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。これを先の
反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応液を減圧濃
縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール =1
5:1)で精製した。得られた固体を再結晶(n-ヘキサン-
エタノール)することにより、標題化合物1.3gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:12.24(1H,bs),8.19(2H,d,J=8.8H
z),7.01(2H,d,J=8.8Hz),5.49(1H,t,J=6.4Hz),5.12-5.04
(1H,m),4.62(2H,d,J=6.4Hz),3.22(2H,d,J=7.3Hz),2.19-
2.03(4H,m),1.80(2H,s6,J=7.3Hz),1.75(3H,s),1.68(3H,
s),1.61(3H,s),1.04(3H,t,J=7.3Hz).
【0098】実施例17 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-イソブチル
チオ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.4g、2-アミノ-5-イソブチルチオ
-1,3,4-チアジアゾール1.1gをテトラヒドロフラン30ml
中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニルオキシ安息香
酸1.6g、カルボニルジイミダゾール1.1gをテトラヒド
ロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。これを先の
反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応液を減圧濃
縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた固体を再結晶
(n-ヘキサン-エタノール)することにより、標題化合
物1.9gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:12.46(1H,bs),8.21(2H,d,J=8.8H
z),7.01(2H,d,J=8.8Hz),5.49(1H,t,J=6.4Hz),5.14-5.04
(1H,m),4.62(2H,d,J=6.4Hz),3.15(2H,d,J=6.8Hz),2.26-
2.12(4H,m),2.11(1H,s7,J=6.8Hz),1.76(3H,s),1.68(3H,
s),1.61(3H,s),1.04(6H,d,J=6.8Hz).
【0099】実施例18 2-(4-ゲラニルオキシベンゾイル)アミノ-5-ベンジルチ
オ-1,3,4-チアジアゾールの合成 ナトリウムヒドリド0.6g、2-アミノ-5-ベンジルチオ-
1,3,4-チアジアゾール1.6gをテトラヒドロフラン30ml
中、氷冷下30分間攪拌した。4-ゲラニルオキシ安息香
酸1.9g、カルボニルジイミダゾール1.3gをテトラヒド
ロフラン30ml中、30分間室温で攪拌した。これを先の
反応液に加え、4時間室温で攪拌した。反応液を減圧濃
縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮した。再結晶(n-ヘキサン-
エタノール)することにより、標題化合物0.7gを得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:12.85(1H,bs),8.09(2H,d,J=8.8H
z),7.42-7.19(5H,m),7.07(2H,t,J=8.8Hz),5.44(1H,t,J=
6.4Hz),5.10-5.01(1H,m),4.65(2H,d,J=6.4Hz),4.50(2H,
s),2.16-2.02(4H,m),1.72(3H,s),1.63(3H,s),1.57(3H,
s).
【0100】実施例19 2-(3-ピペリジノメチルベンゾイル)アミノ-5-ジエチル
アミノエチルチオ-1,3,4-チアジアゾールの合成
【0101】
【化29】 3-ピペリジノメチル安息香酸2.2gを、氷冷しながらチ
オニルクロライド20mlに加え、室温で終夜攪拌した。反
応液を減圧濃縮し、2-アミノ-5-ジエチルアミノエチル
チオ-1,3,4-チアジアゾール2.3g、クロロホルム30mlを
加え、3時間室温で攪拌した。反応液に1N水酸化ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=15:1)で精製することにより、標題化合物1.7gを得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ:10.11(1H,s),8.12(1H,d,J=8.3Hz),
8.07(1H,s),7.61(1H,d,J=8.3Hz),7.47(1H,t,J=8.3Hz),
3.56(2H,s),3.32(2H,t,J=6.8Hz),2.81(2H,t,J=6.8Hz),
2.54(4H,q,J=7.3Hz),2.48-2.34(4H,m),1.64-1.58(4H,
m),1.56-1.38(2H,m),1.00(6H,t,J=7.3Hz).
【0102】実施例20 2-[4-(4-フルオロベンジルオキシ)-3-イソブチルベンゾ
イル]アミノ-5-ジエチルアミノエチルチオ-1,3,4-チア
ジアゾールの合成
【0103】
【化30】 ナトリウムヒドリド0.8g、2-アミノ-5-ジエチルアミノ
エチルチオ-1,3,4-チアジアゾール3.3gをテトラヒドロ
フラン30ml中、氷冷下30分間攪拌した。4-(4-フルオ
ロベンジルオキシ安息香酸2.1g、カルボニルジイミダ
ゾール1.3gをテトラヒドロフラン30ml中、30分間室
温で攪拌した。これを先の反応液に加え、4時間室温で
攪拌した。反応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール =15:1)で精製した。得られた固
体を再結晶(n-ヘキサン-エタノール)することによ
り、標題化合物3.2gを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:12.47(1H,S),8.06(1H,d,J=8.8Hz),
7.91(1H,S), 7.40(2H,d,J=8.8Hz),7.09(2H,t, J=8.3H
z),7.01(1H,d, J=8.3Hz),5.12(2H,s),3.90-3.86(2H,
m),3.52-3.46(2H,m),3.35-3.13(4H,m),2.59(2H,d,J=6.8
Hz),1.87-2.05(1H,m),1.41(6H, t, J=7.3Hz),0.91(6H,
d, J=6.4Hz).
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるチア
ジアゾールアミド誘導体は、優れた抗潰瘍効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導体の
製造行程の一例を示す説明図である。
【図2】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導体の
原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図3】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導体の
原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図4】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導体の
原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図5】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導体の
原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図6】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導体の
原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
【図7】本発明にかかるチアジアゾールアミド誘導体の
原料化合物の製造行程の一例を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福西 宏忠 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 小島 称央 東京都中央区銀座7−5−5 株式会社資 生堂内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1よりなるチアジアゾ−ル
    アミド誘導体及びその塩。 【化1】 (上記化1中、R1、R2は水素原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、又はアルケ
    ニルオキシ基の何れかを意味する。但し、R1、R2の何
    れかが水素原子の場合には、他方は水素原子ではない。
    3は低級アルキル基、芳香族環、ピリジル基、又は −
    N(R4)R5で示される基であり、R4、R5は低級アル
    キル基、あるいは両者が結合して4〜8員の飽和複素環
    式基を形成することを意味する。但し、R1又はR2が低
    級アルコキシ基の場合には、R3は−N(R4)R5で示
    される基又はピリジル基である。nは1〜3の整数を意
    味する。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物において、R1
    び/又はR2がアルケニルオキシ基であることを特徴と
    するチアジアゾールアミド誘導体及びその塩。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の化合物において、アルケ
    ニルオキシ基がゲラニルオキシ基であることを特徴とす
    るチアジアゾールアミド誘導体及びその塩。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物において、R1
    び/又はR2が低級アルキル基であることを特徴とする
    チアジアゾールアミド誘導体及びその塩。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物において、R1
    び/又はR2が低級アルコキシ基であることを特徴とす
    るチアジアゾールアミド誘導体及びその塩。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の化合物に
    おいて、R3は−N(R4)R5で示される基(但し、
    4、R5は前記化1と同様である)又はピリジル基であ
    ることを特徴とするチアジアゾールアミド誘導体及びそ
    の塩。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の化合物において、R3
    ピペリジノ基であることを特徴とするチアジアゾールア
    ミド誘導体及びその塩。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4の何れかに記載の化合物に
    おいて、R3が低級アルキル基であることを特徴とする
    チアジアゾールアミド誘導体及びその塩。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4の何れかに記載の化合物に
    おいて、R3が芳香族環であることを特徴とするチアジ
    アゾールアミド誘導体及びその塩。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の化合物において、下記
    一般式化2で示されることを特徴とするチアジアゾール
    アミド誘導体及びその塩。 【化2】 (上記化2中、R1、R2は水素原子又は低級アルキル基
    を意味する。但し、R1、R2の何れかが水素原子の場合
    には、他方は低級アルキル基である。R4、R5及びnは
    前記化1と同様である。)
  11. 【請求項11】 請求項10記載の化合物において、R
    1、R2の何れかが水素原子であり、且つnが2であるこ
    とを特徴とするチアジアゾールアミド誘導体及びその
    塩。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の化合物において、下記
    一般式化3で示されることを特徴とするチアジアゾール
    アミド誘導体及びその塩。 【化3】 (上記化3中、R1は低級アルコキシ基又は低級アルキ
    ルアミノ基を意味する。R4、R5及びnは前記化1と同
    様である。)
  13. 【請求項13】 請求項12記載の化合物において、n
    が2であることを特徴とするチアジアゾールアミド誘導
    体及びその塩。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の化合物において、下記
    一般式化4で示されることを特徴とするチアジアゾール
    アミド誘導体及びその塩。 【化4】 (上記化4中、R1はアルケニルオキシ基、R3は−N
    (R4)R5で示される基又はピリジル基を意味する。な
    お、R4、R5及びnは前記化1と同様である。)
  15. 【請求項15】 請求項14記載の化合物において、R
    1がゲラニルオキシ基、、R3が−N(R4)R5で示され
    る基(なお、R4、R5は前記化1と同様である)である
    ことを特徴とするチアジアゾールアミド誘導体及びその
    塩。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の化合物において、下記
    一般式化5で示されることを特徴とするチアジアゾール
    アミド誘導体及びその塩。 【化5】 (上記化5中、R1はアルケニルオキシ基を意味する。
    3は、低級アルキル基又は芳香族環を意味する。)
  17. 【請求項17】 請求項16記載の化合物において、R
    1がゲラニルオキシ基であることを特徴とするチアジア
    ゾールアミド誘導体及びその塩。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17の何れかに記載のチア
    ジアゾールアミド誘導体ないしその薬理的に許容できる
    塩を有効成分とする抗潰瘍剤。
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