JPH09250361A - ガスタービン - Google Patents

ガスタービン

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Publication number
JPH09250361A
JPH09250361A JP6132696A JP6132696A JPH09250361A JP H09250361 A JPH09250361 A JP H09250361A JP 6132696 A JP6132696 A JP 6132696A JP 6132696 A JP6132696 A JP 6132696A JP H09250361 A JPH09250361 A JP H09250361A
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air
combustor
wall
cooling
cooling air
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Application number
JP6132696A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Nakano
博文 中野
Yasuyuki Hamachi
康之 濱地
Hiroshi Ogawa
博史 小川
Mari Naito
真理 内藤
Norikazu Imai
則和 今井
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンの出力特性向上を図るべく、燃
焼器、タービン吸気ダクト、タービン部における冷却構
造を改良し、圧縮器における圧力損失の低減化を図る。 【解決手段】 燃焼器において、燃焼器本体2の上端部
2aの内側端に滑落面Cを形成し、その外側の短径部2
aの壁面に冷却空気孔Hを穿設して、該冷却空気孔Hか
らの空気にて滑落面Cを滴下する液体燃料LOを予混合
室Aの空間に飛散させる。タービン吸気ダクト15のス
クロール15Aに設けた冷却構造においては、内壁部に
スリットSを、外壁部に当て座SPを設けており、ター
ビン部における静翼支持部材24に対して、冷却風を当
てるべく、静翼支持部材ハウジング25に冷却風導入孔
25aを穿設する。圧縮器においては、容積拡大室であ
る段間ダクト室13bを有する段間ダクト13を前後段
圧縮器12・14間に介設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンにお
いて、特にその出力特性を改善することを図っての、圧
縮器、燃焼器、及び動翼に至るガス通路部分の改良構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは圧縮器、燃焼器、及び動
翼に至るガス通路部分の圧力、温度、及び冷却性によ
り、その出力や効率面で大きく影響を受ける。以下、従
来のガスタービンにおける各部の構成について説明す
る。まず、燃焼器については、従来より、低NOX 化の
ための予混合室を設ける構造が、実開平5−96759
号公報にて公知となっており、この中で、液体燃料噴射
ノズルから噴霧された液体燃料が、燃焼器の内壁面に沿
って流れるのを防止してこれを再び予混合室の空間中に
放出させるための絞り部材を配設した構造も開示されて
いる。この構造について、図16図示の従来の燃焼器の
側面断面図より説明する。燃焼器は、外筒1内に、垂直
状の筒体である燃焼器本体2を配設し、その燃焼器本体
2内の中心部分には、上方よりライナー3を嵌入配設し
ている。該ライナー3内には、燃料通路や空気通路が穿
設されており、その下端部には、後記燃焼室Bに臨ませ
て、着火時のみ燃料噴射する副燃料噴射ノズル5が配設
されている。
【0003】該燃焼器本体2の上端部2a’は、水平方
向に曲折させて、その外縁部にスロワーTを形成し、該
外筒1内の空気を該燃焼器本体2内に吸入する部分とな
っている。該スロワーTの内側近傍に、液体燃料噴射ノ
ズル4を配設しており、該ライナー3外面と該燃料器本
体2の短径部2b内面との間の空間は、該スロワーTか
ら導入した空気と、該液体燃料噴射ノズル4から噴霧さ
れた燃料とを混合させる予混合室Aを形成する。該燃焼
器本体2にて、該予混合室Aの下方のライナー3の存在
しない長径部2c内には、点火栓Pの電極7を臨ませ
て、燃焼室Bとしている。そして、該燃焼器本体2の上
端部2a’と短径部2bとの間の曲折部分のやや下方に
て、該短径部2bの内壁面より水平方向に絞り板材10
を突設しており、該絞り板材10上に溜まった液体燃料
が、該スロワーTから導入される空気の流れにて、予混
合室Aの空間中に飛散される構造としている。
【0004】また、該点火栓Pは、図16、及び従来の
点火栓の取付構造を示す側面断面図である図17のよう
に、燃焼器における外筒1から燃焼器本体2における燃
焼室B部分にかけて貫設されている。該点火栓Pは、外
端が端子Paとなっており、内端からはボディ6より電
極7を突出させていて、該電極6を、該燃焼器本体2内
の燃焼室Bに対峙させている。該内端部のボディ6は、
該燃焼器本体2に対して点火栓受け9’を介して固定さ
れている。また、該ボディ6内にて、該電極7には絶縁
体8を環設している。
【0005】さて、従来より、ガスタービンにおいて
は、燃焼して膨張させた高温空気を用いるため、適宜箇
所に冷却空気の流通路を設けている。この中で、燃焼器
においては、外筒1内の空気を燃焼器本体2内に導入す
べく、前記燃焼器本体2の壁面の適宜箇所に、スリット
状等の冷却空気孔Hを穿設している。また、点火栓Pに
おいては、内端(電極側)部分のボディ6に、該外筒1
内における燃焼器本体2よりも外側部分にて、内外貫通
状に冷却空気孔6aを設けて、外筒1内の空気がボディ
6内に入り込み、電極7の異常加熱を抑制する構造とし
ている。
【0006】燃焼器を経て燃焼された高温空気は、ター
ビン吸気ダクトを介してタービン部に供給されるが、従
来、このタービン吸気ダクトを形成するスクロール自体
は、一枚板で、冷却構造を設けていないか、設けられて
いる場合には、スクロール全体を二重壁にする構造、部
分的に二重壁を設けて、この間に空気を吹き付けて冷却
する構造、更にこの構造に加味して、吹き付け冷却で残
った空気をフィルム状に流出させてスクロールの一枚壁
部分を冷却する構造を採用したものが公知となってい
る。
【0007】次に、タービン部においては、固定状の静
翼と動翼とが交互に配列されているが、静翼(タービン
ノズル)の支持構造は、静翼の外端部を環状の静翼支持
部材(タービンノズルサポート)に固設し、これらの静
翼支持部材を、一体の管状の静翼支持部材ハウジング
(タービンノズルサポートハウジング)の内側に固定し
たものとなっている。この中で、静翼の静翼支持部材に
対する固定方法に関しては、静翼支持部材に嵌合溝を設
け、この中に静翼の外端部に形成する嵌合部を嵌入する
という方法が公知となっている。
【0008】また、タービン部分の動翼のディスクに対
する取付構造としては、以前は、図18の如く、ディス
クへの取付部である動翼17’のシャンク部17’b基
端部の嵌合部17’cは、位置決めのため、複数の段部
を有しており、ディスク外周に設ける嵌合孔もこの段部
に嵌合させる形状にしていたが、これは加工が複雑とな
るため、加工容易化及び低コスト化のため、該嵌合部
を、単純なダブテール形状とし、ディスクの嵌合孔もこ
れに合わせた形状にしたものが、特開平4−23780
2号公報にて公知となっている。
【0009】そして、動翼に関しては、従来のその冷却
空気通路構造に関して、図18乃至図21より説明す
る。図18(a)は従来のシャンク部先端に複数の嵌合
用の段部を有する嵌合部を設けた動翼であって、シャン
ク部側方より冷却空気を導入するタイプのものの斜視
図、(b)は同じく、シャンク部側方及び先端より冷却
空気を導入するタイプのものの斜視図、(c)は(b)
図示の動翼の斜視断面図、図19は静翼に固定したダク
トに沿って形成した冷却空気通路より動翼シャンク部側
方に空気を導入する構造の側面断面図、図20はディス
クに動翼の嵌合孔に連通する冷却空気孔を穿設した構造
の側面断面図、図21はディスクとシール部材との間に
動翼の嵌合孔に連通する冷却空気通路を形成した構造の
側面断面図である。
【0010】従来、図18のように、シャンク部17’
b基端の嵌合部17’cが、従前の複数の段部を有する
ものとなっている動翼17’においては、(c)のよう
に、シャンク部17’bより動翼17’にかけて、冷却
空気孔h’或いはh”が穿設されている。(c)図示の
動翼17’は、(b)図示の動翼17’と同一であっ
て、これには、冷却空気孔h’及びh”を穿設している
が、(a)にて図示する動翼17’については、冷却空
気孔h’のみ穿設している。各冷却空気孔の開口位置
は、冷却空気孔h’については、該シャンク部17’b
の側方位置(リブ部17’aの底面位置)のX位置とな
っており、冷却空気孔h”については、嵌合部17’c
の先端であるY位置となっている。
【0011】この開口部への空気通路構成として、従
来、図19の如く、静翼16と一体的に固定されたダク
ト23に沿って冷却空気通路24を形成した構成、図2
0の如く、ディスク18’にて、該ディスク17’の側
方に設けた空気室E’と、動翼17’の嵌合部17’c
を嵌合するための嵌合孔18’aとの間を連通する冷却
空気孔18’bを傾斜状に穿設する構成、或いは図21
の如く、ディスク18’と一体的に回転する円板状のシ
ール部材20’にてディスク18’を被覆し、該シール
部材20’と該ディスク18’との間の隙間を冷却空気
通路として嵌合孔18’aに連通させる構成がある。図
19の構成は図18(a)〜(c)中のシャンク部1
7’bの側方のX位置に設けた冷却空気孔h’の開口部
に、図20及び図21の構成は、図18(b)・(c)
中図示の嵌合部17’cの先端Y位置に設けた該冷却空
気孔h”の開口部に空気を導入する構成として有効であ
る。
【0012】そして、圧縮器においては、図22図示の
如く、多段遠心式のものが公知である。図22の従来の
多段遠心式圧縮器は、吸気ダクト12’a・インペラ1
2’b・ディフューザー12’cよりなる前段圧縮器1
2’と、インペラ12’a・ディフューザー14’cと
の間を段間ダクト13にて連結している構成である。こ
の中で、段間ダクト13’は、S字状のクロスオーバー
ダクトとなっており、上端にはS字状の入口ガイドベー
ン13’aを形成し、その下方に垂直方向のダクト部1
3’bを形成して、前段のディフューザー12’cと後
段のインペラー14’aとの間に介設したものとなって
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】まず、従来の燃焼器に
関する課題を説明する。予混合室Aは、低NOX 化の要
望により、液体燃料噴射ノズル4より噴霧する液体燃料
LOを完全に空気中に噴霧させて混合し、燃焼室Bに送
り込むために設けているものであって、従来の図16図
示の絞り板材10は、燃焼器本体2の内壁面を伝って液
体燃料LOが直接燃焼室Bに流れ落ちるのを防ぐために
設けている。これに関しては効果を発揮するものの、そ
の一方で、絞り板材10の下方空間にて、空気の渦流S
が発生し、該渦流Sは、燃焼室Bから予混合室Aへの火
炎の侵入を促し、燃焼効率を落とすという不具合があ
る。壁面を伝う液体燃料を予混合室Aの空間内に飛散す
る方法については、他に短径部2bの上下長を伸長する
ことが考えられるが、これには燃焼器の構造上の制限が
ある。そして、燃焼器本体2に穿設する冷却空気孔Hは
従来は任意箇所に穿設されていて、該燃焼器本体2の内
壁面を伝う液体燃料を予混合室A内に戻す機能は考えら
れていない。さらに、高温燃焼ガスをタービン部分に向
けて導くタービン吸気ベントは、熱変形(熱歪み)を生
じ易いが、その冷却機能も考えられていない。
【0014】また、点火栓Pに関しては、従来、図17
に示す如く、冷却空気孔6aの外筒1内空間への開口面
積が大きく、該外筒1内の空気中に含まれる塵埃が、該
冷却空気孔6aを介して、ボディ6内の、ボディ6内面
と絶縁体8外面との隙間にて形成されるエアギャップA
G内に侵入しやすく、この塵埃がエアギャップAGより
も大きい場合には、詰まってしまい、発火不良の原因と
なる。
【0015】次に、タービン吸気ダクトの従来構造の中
で、まず、タービン吸気ダクトが一枚板で形成されて冷
却構造を持たないものでは、前記の燃焼器にて述べたよ
うに低NOX 化等を図って熱効率を高めるようにする
と、タービン吸気ダクトに流れる空気も高温高圧化し、
タービン吸気ダクトを構成するスクロールにクリープ変
形を生じるおそれがある。冷却構造を設けたものに関し
ては、全体を二重壁にする構造、更に二重壁部分に空気
吹き付け孔を設けた構造においては、冷却効果は機体で
きるものの、冷却空気を多く必要とする。この冷却空気
は、圧縮器より取り込むので、この量が多ければ、それ
だけ本来のタービン駆動用の空気圧力の損失に繋がる。
【0016】二重壁部分に空気吹き付け孔を設け、更
に、フィルム冷却部を形成した構造においては、少ない
空気で冷却効果を得られるので、圧縮器における空気圧
損失量も低く抑制できて、最も望ましいものである。し
かし、従来のこの構造においては、二重壁部分の内壁が
高温で、外壁はそれに比べて低温となっており、この温
度差によって、内壁には圧縮応力、外壁には引っ張り応
力がかかる。これによって、内壁は、外壁側に曲がり、
正確な冷却効果が得られなくなってしまう。
【0017】次に、タービン部における静翼の取り付け
構造であるが、この静翼内には高温の空気が流通するの
で、従来、静翼を、高温強度を有する部材にて構成する
構造はあるものの、これを支持する静翼支持部材には強
度の低い低コスト材を使用しているので、例えば、前記
のように嵌合溝に嵌合する固定構造を有するものの場
合、非常に高温の空気が静翼内を流入した場合に、静翼
支持部材にも曲げ応力がかかり、熱変形を生じてしま
う。
【0018】そして、動翼に関しては、まず、加工容易
化のため、特開平4−237802号公報に開示された
ように、シャンク部基端の嵌合部をダブテール形状にし
たものが望ましい。一方で、冷却空気の通路構成として
は、図19図示のものは、固定状に設けられたダクト2
3に対しての、回転する動翼17’とディスク18’の
シール構造を要し、空気洩れのおそれがあり、これを回
避するには、シール構造が複雑化する傾向がある。ま
た、図20図示のものは、強い応力のかかるディスク1
8’にこのような冷却空気孔18’bを穿設するのは、
強度上において不利である。
【0019】図21の構成は、シール部材20’がディ
スク18’と一体状なので、該シール部材20’とディ
スク18’との間の冷却空気通路D’のシール性に優れ
ているが、これは、図18図示のような、シャンク部1
7’bの基端部が、複数の段部を有する嵌合部17’c
となっているものを前提としている。つまり、このよう
な段部を有して、嵌合部17’cが確実にディスク1
8’の嵌合孔18’aに位置決めされている場合には、
嵌合孔18’a内にて、嵌合部17’cの先端Y位置に
設けた冷却空気孔h”の開口部に連通する空気溜まりを
形成しても、該嵌合孔18’a内に嵌合した嵌合部1
7’cがぐらつくことはない。しかし、このディスク外
周の嵌合孔へのシャンク部基端の嵌合部をダブテール形
状とする場合には、このような空気溜まりを確保すべ
く、該嵌合孔と、これに嵌合させたダブテール形状の嵌
合部部との間に隙間を設けると、該嵌合部が該嵌合孔内
にてぐらついてしまい、動翼のディスク径方向の位置決
めができなくなるのである。
【0020】最後に、従来の圧縮器における圧力損失の
問題を説明する。前記のような従来の多段遠心式圧縮器
では、段間ダクト13’(クロスオーバーダクト)の形
状が複雑で、まず、コストがかかるという問題がある。
そして、その内部構造に関連して、圧力損失が若干生じ
るという問題がある。つまり、前段のディフューザー1
2’cより流出された空気は、比較的高速であり、旋回
傾向を有している。この空気が、段間ダクト13’によ
り180°向きを変え、流速の速い箇所と遅い箇所を生
じ、空気は、流速の速い箇所にて整流するので、該整流
部分のみが次段のインペラーに供給される。即ち、整流
されていない、流速の遅い部分に流れ込む空気分が圧力
損失となるのである。前記のように燃焼器においても低
NOX 化を図るべく、高温化を実現する構成が設けられ
ているが、高圧化も重要な要素であり、圧縮器における
圧力損失は、燃焼器、更には、その後のタービン部にお
ける空気圧の低下に繋がるので、圧縮器における圧力損
失はできるだけ低く抑えたい。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合を是正し、出力効率の高いガスタービンを提供す
べく、次のような手段を用いるものである。まず第一
に、ガスタービンの燃焼器であって、垂直方向の筒体を
なす燃焼器本体の上端部を水平外側方向に曲折して空気
吸入口を設け、該空気吸入口の内側近傍に液体燃料噴射
ノズルを配設し、該燃焼器本体の中心に垂直方向に配設
したライナーと該燃焼器本体の垂直壁面との間を予混合
室とした構成において、該燃焼器本体の上端の曲折部よ
り該予混合室に向けて、液体燃料の滑落部を設け、該滑
落部下端部に、該燃焼器本体の垂直壁面に穿設した冷却
空気孔より導入される空気が当たる構成とする。
【0022】第二に、ガスタービンの燃焼器に取り付け
る点火栓において、該点火栓のボディに穿設した冷却空
気孔の外側開口部を被覆する部材と該ボディとの間の隙
間が、冷却空気の取り入れ空間に対して、該点火栓のエ
アギャップより小さく開口するように構成する。
【0023】第三に、ガスタービンの燃焼器よりタービ
ン部に連通するタービン吸気ダクトであって、該タービ
ン吸気ダクトの壁部を部分的に二重壁とし、該二重壁の
外壁に空気圧縮器に連通する孔を穿設して、該孔より導
入される空気を内壁に吹き付ける吹き付け冷却部と、こ
れに続く二重壁の対流冷却部と、該二重壁の対流冷却部
からフィルム状に空気が流出して一重壁部分を冷却する
フィルム冷却部とを形成した構造のものにおいて、該フ
ィルム冷却部の近傍における該二重壁の対流冷却部の内
壁に、スリットを設けるとともに、該対流冷却部から該
フィルム冷却部への空気連通路となる外壁と内壁との隙
間を確保する当て座を設ける。
【0024】第四に、ガスタービンの静翼を環状の静翼
支持部材にて支持し、該静翼支持部材を管状の静翼支持
部材ハウジング内にて支持した構造において、該静翼支
持部材ハウジングにて、該静翼支持部材の外縁円周の接
線方向に、空気導入用の貫通孔を設ける一方、圧縮器出
口より該静翼支持部材ハウジングの外側に連通する空気
導入路を形成する。
【0025】第五に、ガスタービンにおける動翼のシャ
ンク部を、ディスク外周に形成した嵌合孔に嵌合する構
成であって、該シャンク部先端に形成する該嵌合孔への
嵌合部をダブテール形状としたものにおいて、該シャン
ク部の先端より動翼への冷却空気孔を穿設し、該嵌合孔
内にて、該シャンク部の嵌合部との間に、該冷却空気孔
に連通する空気溜まりとなる隙間を確保する一方、該デ
ィスクより、該シャンク部の嵌合部の先端に当接する位
置決め用突起を突設する。
【0026】第六に、ガスタービンの多段遠心式圧縮器
において、段間通路を容積拡張室とする。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面より説明する。図1はガスタービンの全体側面断面
図、図2は本発明に係る燃焼器の側面断面図、図3は本
発明に係る一実施例の点火栓の取付構造を示す側面部分
断面図、図4は同じく他の実施例の点火栓の側面部分断
面図、図5はタービン吸気ダクト15の冷却構造を示す
側面断面図、図6はスクロール15Aの二重壁部分にお
けるスリットSと当て座SP配設部分の正面図、図7は
タービン吸気ダクト15の冷却構造に示す部分拡大側面
断面図、図8は静翼16の支持機構に対する冷却構造を
示す側面断面図、図9は図8中のZ−Z線断面図、図1
0は動翼17部分の部分側面断面図、図11は同じく部
分正面図、図12はディスク17に対する動翼16のシ
ャンク部16aの嵌合を示す部分正面図、図13は動翼
16のシャンク部16aにおける冷却空気孔hの穿設構
造を示す正面断面図、図14は同じく側面断面図、図1
5は多段遠心式圧縮器における段間通路構造を示す側面
断面図である。
【0028】まず、図1にてガスタービン全体の概略構
成を説明する。本体ハウジング12内にて、中心に駆動
軸19を軸支しており、図中左側より、該駆動軸19の
周囲に、前段圧縮器12・段間ダクト13・後段圧縮器
14を連設してなる圧縮器を配設している。該前段圧縮
器12は、空気入口側より吸気ダクト12a・駆動軸1
9と一体に回転するインペラ12b・ディフューザー1
2cを連設してなり、後段圧縮器14は、駆動軸19と
一体に回転するインペラ14a・ディフューザー14b
を連設してなる。段間ダクト13については、後に詳述
する。この圧縮器(後段圧縮器14)の吐出する空気
を、燃焼器を内包する外筒1内を介して燃焼器本体2内
に送り込み、該燃焼器本体2内にて燃料を供給して点火
し、燃焼させて空気を膨張させ、この膨張空気をタービ
ン吸気ダクト15よりタービン部に送り込む。タービン
部では、静翼16A・16B・16C(総称して静翼1
6)と動翼17A・17B・17C(総称して動翼1
7)とにて、膨張空気の通風路が形成され、該通風路を
通過した膨張空気が、排気管21を介して外部に放出さ
れる。該膨張空気がこのタービン部の通風路を通過する
過程で動翼17を回転させ、各動翼17A・17B・1
7Cと一体のディスク18A・18B・18C(総称し
てディスク18)を回転させ、全ディスク18の同一回
転軸である駆動軸19を回転駆動するものである。
【0029】この中で、燃焼器の構造について、図2よ
り説明する。概略構造は、図16図示の従来の燃焼器構
造と同一である。この中で、図2図示の燃焼器において
は、図16図示の絞り板材10を廃し、燃焼器本体2の
上端部2aの内側縁を、短径部2bの内側の予混合室A
の入口部分まで垂直方向に延出して、滑落面Cを形成し
ている。そして、従来は位置が任意であった短径部2b
に穿設する冷却空気孔Hを、少なくとも、該上端部2a
の滑落面C形成部分の水平方向外側に位置限定して配設
する。
【0030】このような構造において、液体燃料噴射ノ
ズル4より噴霧された液体燃料のうち、従来は絞り板材
10上に溜まっていた液体燃料LOが、該燃焼器本体2
の上端部2aの滑落面Cを伝って滑落するようになる。
そして、該滑落面Cの外側に配設された冷却空気孔Hを
介し、外筒1内より燃焼器本体2内に導入された空気
が、該滑落面Cの下端部に対して、内側(ライナー3)
向きに当たり、該滑落面Cの下端より滴下する液体燃料
LOを、予混合室Aの空間へと飛散する。つまり絞り板
材10と同様に、液体燃料を、燃焼器本体の内壁面を伝
って燃焼室Bに滴下させることなく、予混合室Cの空間
内に飛散して、充分にスロワーTより導入された空気と
混合させる効果を奏する。
【0031】更に、絞り板材10では、その下方に空気
の渦流Sを発生させる不具合があったが、図2の構成で
は、上端部2aの滑落面Cが垂直方向になっており、冷
却空気孔Hから導入された空気も、該滑落面Cに沿って
下方に流入する流れとなるので、渦流は殆ど発生せず、
発生しても極小さいものとなるのである。
【0032】次に、燃焼器本体2内の燃焼室Cに臨ませ
て、外筒1より燃焼器本体2の長径部2cに貫設してい
る点火栓Pであるが、従来は、図17の如く、該点火栓
Pの内端部分を該燃焼器本体2の長径部2cに固定する
点火栓受け9’の外側端は、点火栓Pのボディ6の冷却
空気孔6aよりも内側寄りの位置にあり、従って、該冷
却空気孔6aの外側開口部は、外筒1内の空間に対し
て、略剥き出し状態であった。
【0033】これに対して、図3図示の点火栓Pの取付
構造においては、点火栓受け9の外側端を水平方向外側
(外筒1側)に延出し、該ボディ6の、段をなして、先
端部分の、該冷却空気孔6aを穿設する短径部6bより
長径となっている長径部6cの外側部分まで被覆してい
る。これにより、該冷却空気孔6aは、該点火栓受け9
に被覆され、外筒1から該点火栓受け9の内側への空気
導入部は、該点火栓受け9内面と該ボディ6の長径部6
a外面との間の隙間BGとなる。つまり、該外筒1内の
空気は、該隙間BGを通らなければ該冷却空気孔6aに
導入されることはないのである。
【0034】一方、燃焼器本体2の内部に配される点火
栓Pの内端では、電極7を被覆する絶縁体8外面とボデ
ィ6内面との間にエアギャップAGが形成されている。
該隙間BGは、該エアギャップAGに比して小さくして
いる。塵埃がボディ6内に侵入するには、該隙間BGを
通過できる大きさでなければならない。該隙間BGを通
過できるならば、これよりも大きな隙間であるエアギャ
ップAGについては、同然、塵埃が通過可能であり、従
って、該エアギャップAGに塵埃が詰まるという自体が
解消される。
【0035】図4図示の点火栓Pにおいては、図3のよ
うに燃焼器本体2への取付過程において、点火栓受け9
にて隙間BGを形成するのではなく、点火栓P自体に、
冷却空気孔6aに対する空気導入部に小さな(エアギャ
ップAGより小さい)隙間BGを形成するというもので
ある。まず、該ボディ6は、前記の如く段をなして、長
径部6cより短径部6bに向けて筒部11を延設し、該
冷却空気孔6aを被覆している。そして、該筒部11の
内面と、ボディ6の短径部6bの外面との間でエアギャ
ップAGより小さい隙間BGを形成しているのである。
【0036】燃焼器及びこれに取り付ける点火栓Pにお
ける冷却空気の通路構造については以上の如くであり、
次に、タービン吸気ダクト15の冷却構造について、図
5乃至図7より説明する。タービン吸気ダクト15は、
図5の如く、スクロール15Aとスクロール15Bより
なり、スクロール15Aについて、冷却構造を設けてい
る。即ちスクロール15Aは、壁材15a・15b・1
5c・15dを連続状に、部分的に重合させて配設した
ものであって、二重壁部分と一枚壁部分とが交互に連続
状に設けられている。例えば壁材15a・15bの重合
する部分では、壁材15aが内壁、壁15bが外壁とな
っている。この重合部、即ち二重壁部分となっている部
分の外壁部(壁材15a・15bの重合部ならば、壁材
15a)には、その上端付近において、吹き付け孔(イ
ンピンジメント孔)IHを穿設している。スクロール1
5Aの外側は、(後段)圧縮器14の出口(燃焼器より
も上手側)より冷却風を導入する冷却風ダクトFとなっ
ており、該冷却風ダクトFより高圧の冷却風が、吹き付
け孔IHを介して、導入され、内壁に吹き付けられる。
図7の如く、この部分を吹き付け冷却部C1としてい
る。
【0037】吹きつけ冷却部C1にて内壁に吹き付けら
れた冷却風は、二重壁部分の外壁と内壁(例えば壁材1
5a・15b)の間に拡散し、対流を起こして、該二重
壁部分を冷却する。これを対流冷却部C2としている。
更に、該二重壁の外壁(壁材15a・15bの二重壁の
場合には壁材15b)は、内壁より下方に延設されてい
て、その下方の壁材(例えば壁材15c)と重合するま
で、一枚壁となっている。この部分には、二重壁の間、
即ち対流冷却部C2より、フィルム状に空気が流出し
て、この一枚壁部分を冷却する。この部分をフィルム冷
却部C3としている。このように三つの冷却部を連続状
に設けて、少ない冷却風で、有効にスクロール15Aの
冷却、即ち、タービン吸気ダクト15の壁材の冷却を行
っており、高温化や高圧化に対応しうるタービン吸気ダ
クト15を提供できるのである。
【0038】しかし、このような構造のスクロール15
Aでは、壁材の重合部分のうち、内壁部分が、タービン
吸気ダクト15内を流動する高温高圧空気にて高温化す
る一方で、外壁部分がその外側の冷却空気ダクトF内の
燃焼前の空気に触れるので温度差が高く、内壁は、外壁
側に反ってしまうおそれがある。これを回避するため
に、本実施例においては、図6及び図7のように、内壁
部の下端(即ち、フィルム冷却部C3近傍の二重壁の対
流冷却部C2における内壁部)に、スリットSを設け
て、内壁にかかる応力を逃がすようにしている。また、
該スリットSの端部は丸くして、端部孔Saを形成し、
この部分における応力の集中を回避するようにしてい
る。
【0039】更に、外壁における該スリットSに対峙す
る部分には、当て座(スペーサー)SPを設けており、
熱変形で内壁が外壁側に反っても、該当て座SPが内壁
に当接し、該当て座SPが当接している部分以外は、対
流冷却部C2からフィルム冷却部C3への空気の流れが
確保されるのである。
【0040】次に、タービン部の静翼支持機構における
冷却構造について、図8及び図9より説明する。静翼1
6B・16Cは、各々、その外端部より爪部16aを突
設して、環状の静翼支持部材24A・24B(総称して
静翼支持部材27)に係止されており、静翼支持部材2
4A・24Bは、各々、タービン部全体を内包する管状
の静翼支持部材ハウジング25の内側面より径方向に突
設する取付座に螺止されている。また、該静翼支持部材
24A・24Bを螺止するボルトにカバー26を共締め
しており、カバー26と静翼支持部材24、及び静翼支
持部材ハウジング25にて囲まれる部分を冷却風キャビ
ティCCとしている。カバー26と静翼支持部材ハウジ
ング25の内側面との間には小さな隙間があり、該冷却
風キャビティCCより該静翼支持部材ハウジング25と
静翼16・動翼17の外側面との間に形成される空間I
に空気が流入可能となっている。そして、静翼支持部材
ハウジング25には、環状の静翼支持部材24の接線方
向に冷却風導入孔25aを貫通させており、その出口
は、該冷却風キャビティCCに連通する。
【0041】該タービン吸気ダクト15のスクロール1
5Bの外側に、(後段)圧縮器14の出口から空気を導
入する冷却風ダクトGが形成されており、該静翼支持部
材ハウジング25の外側面に連通している。該冷却風ダ
クト25からは該冷却風導入孔25aを介して、該冷却
風キャビティCCに冷却風が導入されるが、冷却風導入
孔25aの向きと、静翼支持部材ハウジング25の内外
の圧力差によって、少量の冷却風で流速の速い冷却風を
導入できる。該冷却風キャビティCCに導入された空気
は、前記の如く、カバー26の隙間から空間Iに流出
し、静翼16・動翼17間の隙間にも流れ、タービン冷
却に利用される。
【0042】次に、タービン部における動翼17の冷却
空気の通路構造について、図10乃至図14より説明す
る。まず、動翼17のディスク18への取付構成につい
て図10乃至図12より説明する。動翼17は、ディス
ク18外周面と平行状のリブ部17aを介して、その反
対側(ディスク取付側)にシャンク部17bを形成して
いる。該シャンク部17bの基端部は、ダブテール形状
の嵌合部17cとしており、ディスク18外周部に放射
状に形成した嵌合孔18a・18a・・・内に嵌入する
ようにし、該ディスク18の外径方向の抜け止めとして
いる。
【0043】また、該嵌合孔18a内では、該嵌合部1
7c先端との間に、動翼17への冷却空気を導入するた
めの空気溜まりを形成すべく、図12のように隙間Gを
有するが、このままでは、該動翼17が径方向にぐらつ
くので、該径方向の位置決めのため、該嵌入孔18a内
において、ディスク18より位置決め突起18bを突設
しており、該嵌合部17cの先端に当接させるようにし
ている。
【0044】該シャンク部17bにおいては、図13及
び図14のように、錐孔状の冷却空気孔hが穿設されて
いて、動翼17内に形成される冷却空気孔(図示せず)
に連通している。そして、該冷却空気孔hの嵌合部17
c先端における開口部は、図12の如く、該位置決め突
起18bの当接位置よりずらせて、該嵌合孔18a内に
て、該嵌合部17c先端との間でできる隙間gに臨ませ
て、空気導入を可能にしているのである。
【0045】このように、動翼17内に設けた冷却空気
孔に対しては、嵌合孔18a内に設けた隙間gを空気溜
まりとして、シャンク部17b(嵌合部17c)の先端
から空気を導入する構成であり、次に、該隙間gへの冷
却空気通路構成について、図10及び図11より説明す
る。外周上に動翼17を放射状に取り付けたディスク1
8は、駆動軸19に環設されている。図10図示のディ
スク18は、燃焼空気通路における最上手側のディスク
18Aであり、他のディスク18B等に噛合させるべ
く、上手及び下手側にギア18e・18eを有してい
る。(この燃焼空気の上手・下手方向を、前後方向とす
る。)このギア18eを具備する上手側への突出部18
fにおいて、上下傾斜方向に冷却空気孔18dを貫通状
に穿設している。そして前後への突出部18f・18f
より外周側においては、該ディスク18の前面及び後面
を各々被覆する円板状のシール部材20・21が配設さ
れている。
【0046】該シール部材20・21の中で、該シール
部材20とディスク18(18A)の前面との間には、
冷却空気通路Dとなる隙間が形成されていて、該シール
部材20内面よりガイドベーン20aを突設している。
冷却空気は、図1の如く該ディスク18Aの前方に形成
される駆動軸19周囲の空気室Eより、該冷却空気孔1
8dを介して該冷却空気通路D内に導入され、該ガイド
ベーン20aにて該冷却空気通路Dの外周方向へと案内
される。該冷却空気通路Dの外周部分では、段部を形成
して、該ディスク18との嵌合部を形成しており、この
嵌合部にて、該ディスク18に、該冷却空気通路Dに連
通する切欠部18cを形成しており、該切欠部18c
は、該嵌合孔18aの前方側に連通している。こうし
て、該冷却空気通路D内を外周方向に案内された冷却空
気は、該切欠部18cを介して該嵌合孔18a内の該隙
間g内に導入されるのである。
【0047】なお、該切欠部18cの外周側近傍におい
て、該シール部材20の内壁面より該ディスク18に当
接させるべく、円周状の位置決め突起20bが突設され
ており、これによって、ディスク18及びその嵌合孔1
8a内に嵌合した動翼17の前後方向の位置決めをして
いるのである。また、該シール部材20の外周部は、該
動翼17のリブ部17aに嵌合させており、静翼16・
動翼17を連通する燃焼空気通路と該シール部材20内
の冷却空気通路とが隔絶されるようシールしている。こ
れは、後面側のシール部材21においても同様である。
【0048】以上は、出力特性向上を図る上でのガスタ
ービンのタービンガス高熱化に対応する各部の冷却構造
に関するものであって、最後に、出力特性向上のための
タービンガス高圧化に対応する圧力損失の低減に関し
て、圧縮器における段間ダクト13の構成について図1
5より説明する。前段圧縮器12のディフューザー12
cと後段圧縮器14のインペラー14aとの間に介設す
る段間ダクト13内において、上端には、前段ディフュ
ーザー12cの出口に連通し、旋回流を除去すべく、水
平方向(軸方向)とした前段出口ガイドベーン13aを
形成している。その下方には、容積を拡大した段間ダク
ト室13bが形成されている。該段間ダクト室13b
は、前段入口ガイドベーン13aからの流れを拘束せ
ず、全体に均等に流速を低下させる。その下方には、残
りの旋回流を低減すべく、垂直方向(半径方向)に配さ
れ、後段インペラー14aの入口に連通する後段入口ガ
イドベーン13cが形成されている。
【0049】こうして、段間ダクト13においては、段
間ダクト室13bにおける流速の低下と、ガイドベーン
の配置による旋回流の除去にて、全体に均等に整流化さ
れた空気を、後段圧縮器14のインペラー14aに送る
ことができるのである。
【0050】
【発明の効果】本発明は、ガスタービンにおいて、その
出力特性向上のため、以上のように構成したので、次の
ような効果を奏する。まず、出力特性向上を図る上で、
燃焼器の燃焼温度を高温化するが、それに対応する冷却
構造が各部に、特に燃焼器、燃焼器より下手側のタービ
ン吸気ダクト、及びタービン部に必要となる。この中で
まず、燃焼器において、その冷却空気孔の配設位置に関
し、請求項1の如く構成したので、該冷却空気孔より燃
焼器本体内へと導入された空気が、該燃焼器本体内の滑
落部を滴下する液体燃料に当たって、該液体燃料を予混
合室の空間へと飛散し、該予混合室における充分な液体
燃料と空気との混合を確保して、NOX の低減効果を確
保するとともに、滑落部が垂直方向であり、かつ、該冷
却空気孔からの空気導入により、予混合室内にて空気の
渦流を発生しなくなり、燃焼効率低下の不具合を解消す
る。
【0051】また、ガスタービンの燃焼器に配設する点
火栓において、その冷却空気通路構造に関して、請求項
2の如く構成したので、点火栓のボディ内には、外筒内
の空間より、エアギャップよりも小さな隙間から冷却空
気が導入されることとなり、エアギャップを詰まらせる
ような塵埃が侵入する自体は起こりえず、発火不良の不
具合を解消できる。
【0052】また、タービン吸気ダクトの冷却構造に関
しては、請求項3の如く構成したので、タービン吸気ダ
クトは、吹き付け冷却、対流冷却、フィルム冷却の三通
りの冷却が交互に繰り返されて、少量の冷却風で充分な
冷却効果を得、圧縮器側の空気圧力の損失を抑制できる
とともに、スリット及び当て座の構成により、壁材の熱
変形を回避し、また、熱変形に伴う、対流冷却部からフ
ィルム冷却部への空気の流れの阻害を回避できる。
【0053】また、タービン部の静翼支持機構に関して
は、請求項4の如く構成したので、静翼支持部材に冷却
風を送ることができて、その熱変形を抑制し、タービン
に流れる空気の高温高圧化に対処できる。また、冷却風
は、貫通孔の配設方向によって、流速を高めることがで
きるので、少ない空気で冷却効果を高くすることがで
き、圧縮器からの冷却風導入量を抑え、圧力損失を抑制
できる。
【0054】タービン部における動翼の冷却空気通路構
造に関しては、請求項5の如く構成したので、ディスク
への嵌合部を加工容易なダブテール形状としたシャンク
部を有する動翼を採用することができて、コスト低減に
貢献する。そして、この形状の動翼を採用する場合にお
いても、嵌合孔内にて、ダブテール形状部の先端におけ
る冷却空気孔の開口部が隙間と連通して、動翼への冷却
空気導入を確保するとともに、ディスクより突設した位
置決め用突起にて、ディスク径方向の動翼の位置決めが
確保できるのである。
【0055】そして、出力特性向上のための一要素であ
るガス高圧化に関しては、圧縮器において、請求項6の
如く構成したので、段間通路において空気の流れが全体
に均等に整流化されて、後段の圧縮器に送ることがで
き、圧力損失を低減でき、ガス高圧化に貢献できる。ま
た、低コストにてこれを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービンの全体側面断面図である。
【図2】本発明に係る燃焼器の側面断面図である。
【図3】本発明に係る一実施例の点火栓の取付構造を示
す側面部分断面図である。
【図4】同じく他の実施例の点火栓の側面部分断面図で
ある。
【図5】タービン吸気ダクト15の冷却構造を示す側面
断面図である。
【図6】スクロール15Aの二重壁部分におけるスリッ
トSと当て座SP配設部分の正面図である。
【図7】タービン吸気ダクト15の冷却構造に示す部分
拡大側面断面図である。
【図8】静翼16の支持機構に対する冷却構造を示す側
面断面図である。
【図9】図8中のZ−Z線断面図である。
【図10】動翼17部分の部分側面断面図である。
【図11】同じく部分正面図である。
【図12】ディスク17に対する動翼16のシャンク部
16aの嵌合を示す部分正面図である。
【図13】動翼16のシャンク部16aにおける冷却空
気孔hの穿設構造を示す正面断面図である。
【図14】同じく側面断面図である。
【図15】多段遠心式圧縮器における段間通路構造を示
す側面断面図である。
【図16】従来の燃焼器の側面断面図である。
【図17】従来の点火栓の取付構造を示す側面断面図で
ある。
【図18】(a)は従来のシャンク部先端に複数の嵌合
用の段部を有する嵌合部を設けた動翼であって、シャン
ク部側方より冷却空気を導入するタイプのものの斜視
図、(b)は同じく、シャンク部側方及び先端より冷却
空気を導入するタイプのものの斜視図、(c)は(b)
図示の動翼の斜視断面図である。
【図19】静翼に固定したダクトに沿って形成した冷却
空気通路より動翼シャンク部側方に空気を導入する構造
の側面断面図である。
【図20】ディスクに動翼の嵌合孔に連通する冷却空気
孔を穿設した構造の側面断面図である。
【図21】ディスクとシール部材との間に動翼の嵌合孔
に連通する冷却空気通路を形成した構造の側面断面図で
ある。
【図22】従来の多段遠心式圧縮器の段間通路構造を示
す側面断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 燃焼器本体 2a 上端部 2b 短径部 2c 長径部 3 ライナー 4 液体燃料噴射ノズル A 予混合室 B 燃焼室 C 滑落面 H 冷却空気孔 P 点火栓 6 ボディ 6a 冷却空気孔 7 電極 8 絶縁体 9 点火栓受け AG エアギャップ BG 隙間 12 前段圧縮器 12c ディフューザー 13 段間ダクト 13a 前段出口ガイドベーン 13b 段間ダクト室 13c 後段入口ガイドベーン 14 後段圧縮器 14a インペラ 15 タービン吸気ダクト 15A・15B スクロール 15a・15b・15c・15d 壁材 IH 吹き付け孔 S スリット SP 当て座(スペーサ) C1 吹き付け冷却部 C2 対流冷却部 C3 フィルム冷却部 16 静翼 16a 爪部 17 動翼 17a リブ部 17b シャンク部 17c 嵌合部 18 ディスク 18a 嵌合孔 18b 位置決め突起 18c 切欠部 18d 冷却空気孔 19 駆動軸 20 シール部材 20a ガイドベーン 20b 位置決め突起 24 静翼支持部材 25 静翼支持部材ハウジング 25a 冷却風導入孔 h 冷却空気孔 g 隙間 D 冷却空気通路 E 空気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02C 7/266 F02C 7/266 (72)発明者 内藤 真理 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 今井 則和 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの燃焼器であって、垂直方
    向の筒体をなす燃焼器本体の上端部を水平外側方向に曲
    折して空気吸入口を設け、該空気吸入口の内側近傍に液
    体燃料噴射ノズルを配設し、該燃焼器本体の中心に垂直
    方向に配設したライナーと該燃焼器本体の垂直壁面との
    間を予混合室とした構成において、該燃焼器本体の上端
    の曲折部より該予混合室に向けて、液体燃料の滑落部を
    設け、該滑落部下端部に、該燃焼器本体の垂直壁面に穿
    設した冷却空気孔より導入される空気が当たる構成とし
    たことを特徴とするガスタービン。
  2. 【請求項2】 ガスタービンの燃焼器に取り付ける点火
    栓において、該点火栓のボディに穿設した冷却空気孔の
    外側開口部を被覆する部材と該ボディとの間の隙間が、
    冷却空気の取り入れ空間に対して、該点火栓のエアギャ
    ップより小さく開口するように構成したことを特徴とす
    るガスタービン。
  3. 【請求項3】 ガスタービンの燃焼器よりタービン部に
    連通するタービン吸気ダクトであって、該タービン吸気
    ダクトの壁部を部分的に二重壁とし、該二重壁の外壁に
    空気圧縮器に連通する孔を穿設して、該孔より導入され
    る空気を内壁に吹き付ける吹き付け冷却部と、これに続
    く二重壁の対流冷却部と、該二重壁の対流冷却部からフ
    ィルム状に空気が流出して一重壁部分を冷却するフィル
    ム冷却部とを形成した構造のものにおいて、該フィルム
    冷却部の近傍における該二重壁の対流冷却部の内壁に、
    スリットを設けるとともに、該対流冷却部から該フィル
    ム冷却部への空気連通路となる外壁と内壁との隙間を確
    保する当て座を設けたことを特徴とするガスタービン。
  4. 【請求項4】 ガスタービンの静翼を環状の静翼支持部
    材にて支持し、該静翼支持部材を管状の静翼支持部材ハ
    ウジング内にて支持した構造において、該静翼支持部材
    ハウジングにて、該静翼支持部材の外縁円周の接線方向
    に、空気導入用の貫通孔を設ける一方、圧縮器出口より
    該静翼支持部材ハウジングの外側に連通する空気導入路
    を形成したことを特徴とするガスタービン。
  5. 【請求項5】 ガスタービンにおける動翼のシャンク部
    を、ディスク外周に形成した嵌合孔に嵌合する構成であ
    って、該シャンク部先端に形成する該嵌合孔への嵌合部
    をダブテール形状としたものにおいて、該シャンク部の
    先端より動翼への冷却空気孔を穿設し、該嵌合孔内に
    て、該シャンク部の嵌合部との間に、該冷却空気孔に連
    通する空気溜まりとなる隙間を確保する一方、該ディス
    クより、該シャンク部の嵌合部の先端に当接する位置決
    め用突起を突設したことを特徴とするガスタービン。
  6. 【請求項6】 ガスタービンの多段遠心式圧縮器におい
    て、段間通路を容積拡張室としたことを特徴とするガス
    タービン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006029324A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 General Electric Co <Ge> タービンエンジン燃焼器の点火装置を冷却するための方法及び装置
JP2009170425A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Snecma ガスタービンエンジンの燃焼室内の半導体型点火プラグ装置
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