JPH09251957A - 3−5族化合物半導体の製造方法 - Google Patents

3−5族化合物半導体の製造方法

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JPH09251957A
JPH09251957A JP5910096A JP5910096A JPH09251957A JP H09251957 A JPH09251957 A JP H09251957A JP 5910096 A JP5910096 A JP 5910096A JP 5910096 A JP5910096 A JP 5910096A JP H09251957 A JPH09251957 A JP H09251957A
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JP
Japan
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hydrazine
group
compound semiconductor
ammonia
amount
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JP5910096A
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English (en)
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Yasushi Iechika
泰 家近
Yoshinobu Ono
善伸 小野
Tomoyuki Takada
朋幸 高田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高効率発光素子に用いることができる結晶品質
の優れた3−5族化合物半導体を工業的に製造できる製
造方法を提供する。 【解決手段】一般式Inx Gay Alz N(ただし、0
≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)
で表わされる3−5族化合物半導体を有機金属気相成長
法により製造する方法において、窒素原料として少なく
ともアンモニアとヒドラジンを用い、供給ガス中のヒド
ラジンの濃度が1×10-3体積%以上であり、かつアン
モニアの供給量とヒドラジンの供給量との和に対するヒ
ドラジンの供給量の割合が1×10-3体積%以上20体
積%以下である3−5族化合物半導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式Inx Ga
y Alz N(ただし0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦
1、x+y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導
体の有機金属気相成長法による製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式Inx Gay Alz N(ただし、
0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=
1)で表わされる3−5族化合物半導体は、その混晶比
を変えることでバンドギャップを紫外から可視領域にか
けて変化できるため、短波長発光素子用材料として有用
である。
【0003】該3−5族化合物半導体の製造方法として
は、分子線エピタキシー法(以下MBE法と記すことが
ある。)、ハイドライド気相成長法(以下HVPE法と
記すことがある。)、有機金属気相成長法(以下MOV
PE法と記すことがある。)等が挙げられる。この中
で、MOVPE法は、加熱された基板上に該化合物半導
体の構成元素を含む原料をキャリアガスとともに吹き付
け、原料の基板付近での熱分解により該化合物半導体の
結晶を成長させる方法である。MOVPE法では、原料
の濃度、種類等を制御することで、微細な層構造の形成
が可能であり、また反応炉の形状等を適切なものとする
ことで、均一で大面積の膜形成を行なうことができるた
め重要である。
【0004】MOVPE法における該3−5族化合物半
導体の製造方法において、5族原料としては比較的安価
で高純度のものが得られるアンモニアが一般に用いられ
ている。しかしながら、アンモニアを5族原料として用
いる成長方法では、アンモニアの熱分解性が3族原料に
比べて極めて低いため窒素欠陥が生じるなど、得られる
結晶性の点では発光素子として用いる上では十分ではな
かった。
【0005】とくに、Inを含む該化合物半導体はIn
を含まないものに比べて分解温度が比較的低いことが知
られている。このため、表示用途として重要な高いIn
混晶比の該化合物半導体を得るためには、一般に成長温
度を900℃以下にする必要がある。このような低温で
はアンモニアの熱分解が充分でなく、発光素子に用いる
ことができるような高品質の結晶を得ることは困難であ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、窒素
原料としてアンモニアを用いると、結晶性に劣る3−5
族化合物半導体が得られることを改良し、高効率発光素
子に用いることができる結晶品質の優れた3−5族化合
物半導体を工業的に製造できる製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決するために鋭意検討を行った結果、MOVP
E法において、窒素原料としてアンモニアに加えてヒド
ラジンを同時に用いることで、結晶性に優れた3−5族
化合物半導体が製造できることを見出し、本発明に至っ
た。すなわち、本発明は、〔1〕一般式Inx Gay
z N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦
1、x+y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導
体を有機金属気相成長法により製造する方法において、
窒素原料として少なくともアンモニアとヒドラジンを用
い、供給ガス中のヒドラジンの濃度が1×10 -3体積%
以上であり、かつアンモニアの供給量とヒドラジンの供
給量との和に対するヒドラジンの供給量の割合が1×1
-3体積%以上20体積%以下である3−5族化合物半
導体の製造方法に係るものである。また、本発明は、
〔2〕一般式Gab Alc N(ただし、0≦b≦1、0
≦c≦1、b+c=1)で表わされる3−5族化合物半
導体からなる層の上に、一般式Inx Gay Alz
(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+
y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導体からな
る層を有機金属気相成長法により製造する方法におい
て、一般式Gab Alc Nで表わされる3−5族化合物
半導体からなる層の成長のときには窒素原料として少な
くともアンモニアを用い、一般式Inx Gay Alz
(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+
y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導体の成長
のときには窒素原料として少なくともアンモニアとヒド
ラジンを用い、供給ガス中のヒドラジンの濃度が1×1
-3体積%以上であり、かつアンモニアの供給量とヒド
ラジンの供給量との和に対するヒドラジンの供給量の割
合が1×10-3体積%以上20体積%以下である3−5
族化合物半導体の製造方法に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明を詳細に説明する。
本発明の3−5族化合物半導体の製造方法は、窒素原料
として少なくともアンモニアとヒドラジンをともに用い
ることを特徴とするものである。窒素原料としてヒドラ
ジンを加えることで、ヒドラジンを加えない場合に比べ
て該化合物半導体の結晶性が向上する。ヒドラジンの供
給量としては、供給ガス中におけるヒドラジンの濃度で
表して、該ヒドラジンの濃度が1×10-3体積%以上で
なければならない。該ヒドラジンの濃度は、好ましくは
2×10-3体積%以上である。ヒドラジンの濃度が1×
10-3体積%より小さい場合、本発明の効果が充分では
ないので好ましくない。また、アンモニアの供給量とヒ
ドラジンの供給量との和に対するヒドラジンの供給量の
割合は、1×10-3体積%以上20体積%以下であり、
好ましくは2×10-3体積%以上10体積%以下であ
り、更に好ましくは5×10-3体積%以上5体積%以下
である。アンモニアの供給量とヒドラジンの供給量との
和に対するヒドラジンの供給量の割合が、1×10-3
積%より低いと、ヒドラジンを添加することの効果が小
さいので好ましくない。また、該ヒドラジンの供給量の
割合が、20体積%を超えると、ヒドラジンの蒸気圧が
低いこと(50℃で約60Torr)から大量の供給が
困難であること、取扱いが困難であること、及び製造コ
ストも高くなること等の点で工業的製造の見地から好ま
しくない。更に、ヒドラジンの濃度があまり高いと、基
板に到達する前に3族原料と反応することがある。この
場合、反応が生じやすい3族原料についてはその原料中
に含まれる3族元素の結晶中への取り込み量が減少す
る。従って必要とする組成比を得るためには、反応が生
じやすい3族原料を大量に供給する必要があり、製造コ
ストが更に高くなるので好ましくない。ここで供給ガス
とは、反応器の中に供給されるガスのことであり、キャ
リアガス、アンモニア及びヒドラジン、更にその他の原
料ガスを供給する場合はそれをも合わせた全供給ガスの
ことである。また、ヒドラジンの濃度とは、ヒドラジン
の供給量を全供給ガスの供給量で割った値のことであ
る。
【0009】原料のヒドラジン中の水分の含有量は、小
さいほどよく、好ましくは500重量ppm以下、さら
に好ましくは100重量ppm以下がよい。水分の含有
量が500重量ppmを超えるヒドラジンを窒素の原料
として用いた場合は、得られる化合物半導体中の不純物
濃度が高くなり、該化合物半導体を用いた発光素子の発
光効率が低くなるので好ましくない。
【0010】水分の含有量が500重量ppm以下であ
るヒドラジンは、市販のヒドラジンをカルシウムカーバ
イドなどにより脱水したのち、窒素雰囲気中で蒸留する
ことにより得ることができる。目的に応じて脱水の程度
や、蒸留の程度を調整することにより、該水分の含有量
を調整することができる。
【0011】次に、窒素原料としてはアンモニアとヒド
ラジン以外には、メチルヒドラジン、1,1−ジメチル
ヒドラジン、1,2−ジメチルヒドラジン、t−ブチル
アミン、エチレンジアミンを用いてもよい。これらは単
独又は混合して用いられる。ただし、アンモニアとヒド
ラジン以外の原料は分子中に炭素原子を含むため、半導
体中への炭素の汚染が問題となる場合がある。
【0012】キャリアガスとしては、水素、窒素、アル
ゴン、ヘリウム等のガスを単独又は混合して用いること
ができる。ただし、水素をキャリアガスに含む場合、高
いInN混晶比の該化合物半導体を成長すると充分な結
晶性が得られない場合がある。この場合、キャリアガス
中の水素濃度を低くする必要がある。好ましいキャリア
ガス中の水素の濃度は、10体積%以下である。
【0013】これらのキャリアガスのなかでは、動粘係
数が大きく対流を起こしにくいという点で水素とヘリウ
ムが挙げられる。ただし、ヘリウムは他のガスに比べて
高価であり、また水素を用いた場合、前述のように該化
合物半導体の結晶性がよくない場合がある。窒素及びア
ルゴンは比較的安価であるため、大量にキャリアガスを
使用する場合には好適に用いることができる。必要に応
じてこれらのガスに水素、ヘリウム等を混合して用いて
もよい。
【0014】次に、3族原料としては、トリメチルガリ
ウム[(CH3 3 Ga、以下TMGと記すことがあ
る。]、トリエチルガリウム[(C2 5 3 Ga、以
下TEGと記すことがある。]等の一般式R1 2 3
Ga(ここでR1 、R2 、R3は低級アルキル基を示
す。)で表されるトリアルキルガリウム;トリメチルア
ルミニウム[(CH3 3 Al]、トリエチルアルミニ
ウム[(C2 5 3 Al、以下TEAと記すことがあ
る。]、トリイソブチルアルミニウム[(i−C
49 3 Al]等の一般式R1 2 3 Al(ここ
で、R1 、R2 、R3 は、前記の定義と同じである。)
で表されるトリアルキルアルミニウム;トリメチルアミ
ンアラン[(CH3 3 N:AlH3 ];トリメチルイ
ンジウム[(CH3 3 In、以下TMIと記すことが
ある。]、トリエチルインジウム[(C2 53
n]等の一般式R1 2 3 In(ここで、R1
2 、R3 は、前記の定義と同じである。)で表される
トリアルキルインジウム等が挙げられる。これらは単独
又は混合して用いられる。
【0015】該3−5族化合物半導体のp型ドーパント
として、2族元素が重要である。具体的にはMg、Z
n、Cd、Hg、Beが挙げられるが、このなかでは低
抵抗のp型のものがつくりやすいMgが好ましい。Mg
ドーパントの原料としては、ビスシクロペンタジエニル
マグネシウム、ビスメチルシクロペンタジエニルマグネ
シウム、ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウ
ム、ビス−n−プロピルシクロペンタジエニルマグネシ
ウム、ビス−i−プロピルシクロペンタジエニルマグネ
シウム等の一般式(RC5 4 2 Mg(ただし、Rは
水素又は炭素数1以上4以下の低級アルキル基を示
す。)で表される有機金属化合物が適当な蒸気圧を有す
るために好適である。
【0016】該3−5族化合物半導体のn型ドーパント
として、4族元素と6族元素が重要である。具体的には
Si、Ge、Oが挙げられるが、この中では低抵抗のn
型半導体がつくりやすく、原料純度の高いものが得られ
るSiが好ましい。Siドーパントの原料としては、シ
ラン(SiH4 )、ジシラン(Si2 6 )などが好適
である。
【0017】本発明における3−5族化合物半導体の成
長において、成長の全体にわたり窒素原料としてヒドラ
ジンを加えてもよいが、とくに高い結晶性が必要な層の
成長にのみヒドラジンを加え、他の層には加えなくても
よい。ヒドラジンを加える効果は低温での成長で顕著で
あること、及びInを含まない、一般式Gab Alc
(ただし、b+c=1、0≦b≦1、0≦c≦1)で表
される化合物半導体は1000℃以上の高温で成長する
ことで、比較的大きな成長速度でも高品質の結晶が得ら
れることから、まずInを含まない一般式Ga b Alc
N(ただし、b+c=1、0≦b≦1、0≦c≦1)で
表される化合物半導体(以下、第2の層と記すことがあ
る。)をヒドラジンを加えずにアンモニア中で高温で成
長し、次に一般式Inx Gay Alz N(ただし、0≦
x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)で
表わされる3−5族化合物半導体の層(以下、第1の層
と記すことがある。)の成長のときには、窒素原料とし
て少なくともアンモニアとヒドラジンを用い、かつ供給
ガス中のヒドラジンの濃度が1×10-3体積%以上であ
り、かつアンモニアの供給量とヒドラジンの供給量との
和に対するヒドラジンの供給量の割合が1×10-3体積
%以上20体積%以下であるようにしてもよい。
【0018】図1は本発明を実施するためのMOVPE
法による窒化ガリウム系化合物半導体の気相成長装置の
概略図である。以下、図1にそって本発明を具体的に説
明する。マスフローコントローラー1により流量制御さ
れたキャリアガスは恒温槽2によって温度調整されたT
EGバブラー3に送り込まれ、同バブラーに入れられた
TEG中にバブルされ、蒸発したTEG蒸気と共に反応
器13に導入される。この時のTEGの導入量は液温に
よって定まる蒸気圧とバブルされるキャリアガス流量に
よって制御される。一方、TMI、ヒドラジンもTEG
と同様にしてバブリングにより反応器13に導入され
る。
【0019】また、アンモニアボンベ10から調圧器1
1によって圧力調整されたアンモニアは、マスフローコ
ントローラ12によって流量制御され、反応器13に導
入される。反応器内には高周波加熱用外部コイル14に
より高周波誘導加熱が可能なサセプター(支持台)15
が設置されており、前記原料及びキャリアガスの混合ガ
スはその上に設置された基板16付近で熱分解され該基
板上にInGaNのエピタキシャル結晶が成長する。反
応後のガスは排気孔17から排出される。なお、図1の
例では、ヒドラジンは他の原料ガスと反応炉に導入する
前に混合されているが、他の原料との反応を避ける目的
で、ヒドラジンを直接反応管に導入してもよい。
【0020】以上はInGaNの成長例であったが、T
EG、TMIと共に、同様なガス供給装置を用いてTM
AやTEA等を供給することにより、一般式Inx Ga
y Alz N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z
≦1、x+y+z=1)で表される3−5族化合物半導
体のエピタキシャル結晶を得ることができる。
【0021】一般に該3−5族化合物半導体の結晶成長
用基板としては、サファイア、ZnO、GaAs、S
i、SiC、NdGaO3 (NGO)、MgAl2 4
等が用いられる。とくにサファイアは透明であり、また
大面積の高品質の結晶が得られるため重要である。ま
た、これらの基板に、ZnO、GaN、AlN、Gas
AltN(ただし、0<s<1、0<t<1、s+t=
1)等の薄膜、又はその積層構造をバッファ層とし、そ
の上に該化合物半導体を成長することで良好な結晶を得
ることができる場合がある。
【0022】本発明で得られた3−5族化合物半導体を
発光素子として用いる場合、発光層には高い結晶性が要
求されるため、本発明における一般式Inx Gay Al
z N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、
x+y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導体の
層(第1の層)を好適に用いることができる。発光素子
の層構造としては、発光層が発光層よりもバンドギャッ
プの大きな2つの層に挟まれて配置される、いわゆるダ
ブルへテロ構造を用いることにより、効率よく電荷を発
光層に閉じ込めることができ、高い発光効率が得られ
る。効率よく発光層に電荷を閉じ込めるためには、発光
層に接する2つの層のバンドギャップは発光層より0.
1eV以上大きいことが好ましい。さらに好ましくは
0.3eV以上である。
【0023】高い発光効率を得るためには、発光層に注
入された電荷を効率よく発光層内に閉じ込めることが必
要であるが、このためには発光層の厚さは5Å以上50
0Å以下であることが好ましい。より好ましい発光層の
厚さの範囲は5Å以上300Å以下である。
【0024】発光層がAlを含む場合、酸素等の不純物
を取り込みやすいので、発光層として用いると、発光効
率が下がることがある。このような場合には、発光層と
してAlを含まない一般式Inx Gay N(ただし、z
+y=1、0≦x≦1、0≦y≦1)で表されるものを
用いることができる。
【0025】発光層に不純物をドープすることで、発光
層のバンドギャップとは異なる波長で発光させることが
できる。これは不純物を介した発光であるため、不純物
発光とよばれる。不純物発光の場合、発光波長は発光層
の3族元素の混晶比と不純物元素により決まる。この場
合、発光層のIn混晶比xは5%以上が好ましい。In
混晶比が5%より小さい場合、発光する光はほとんど紫
外線であり、充分な明るさを感じることができない。I
n混晶比を増やすにつれて発光波長が長くなり、発光波
長を紫から青、緑へと調整できる。
【0026】不純物発光に適した不純物としては、2族
元素が好ましい。2族元素のなかでは、Mg、Zn、C
dをドープした場合、発光効率が高いので好適である。
とくにZnが好ましい。これらの元素の濃度は、1018
〜1022cm-3が好ましい。発光層はこれらの2族元素
とともにSi又はGeを同時にドープしてもよい。S
i、Geの好ましい濃度範囲は1018〜1022cm-3
ある。
【0027】不純物発光の場合、一般に発光スペクトル
がブロードになる。このため、高い色純度が要求される
場合、又は狭い波長範囲に発光パワーを集中させること
が必要な場合にはバンド端発光を利用する。バンド端発
光による発光素子を実現するためには、発光層に含まれ
る不純物の量を低く抑えなければならない。具体的に
は、Si、Ge、Mg、Cd及びZnの各元素につい
て、濃度が1019cm-3以下が好ましい。
【0028】バンド端発光の場合、発光波長は発光層の
3族元素の混晶比で決まる。可視部で発光させる場合、
In混晶比xは10%以上が好ましい。In混晶比が1
0%より小さい場合、発光する光はほとんど紫外線であ
り、充分な明るさを感じることができない。In混晶比
が増えるにつれて発光波長が長くなり、発光波長を紫か
ら青、緑へと調整できる。
【0029】該3−5族化合物半導体の結晶品質を評価
する手法の1つとしてフォトルミネッセンス法が挙げら
れる。フォトルミネッセンス法とは半導体結晶にバンド
ギャップ以上のエネルギーを持つ光を照射し、結晶内に
自由電子と自由正孔を発生させ、これらの電子と正孔が
再結合する時に放出する光のスペクトルを測定する方法
である。一般にフォトルミネッセンスは結晶品質を反映
し、結晶性のよいものほどシャープで強いフォトルミネ
ッセンススペクトルが得られる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 市販のヒドラジンをカルシウムカーバイドにより脱水し
たのち窒素雰囲気中で蒸留し、水分が100重量ppm
のヒドラジンを得た。これを原料として、以下述べる方
法により試料を作製した。有機洗浄したC面を主面とす
るサファイア基板を、反応室に載置されたSiCで表面
をコートしたグラファイト製サセプタに装着した。常圧
の水素雰囲気中、600℃でTMGとアンモニアによ
り、GaNの低温バッファ層を約500Å、1100℃
でTMGとアンモニアにより、ノンドープのGaN層を
3μm形成した。次に、TEGの供給量1. 7×10-6
モル/分、TMIの供給量8.5×10 -6モル/分、ア
ンモニアの供給量4リットル/分、ヒドラジンの供給量
2. 2×10-5モル/分及びキャリア窒素ガス6リット
ル/分で、800℃、50分InGaNの成長を行っ
た。このときの供給ガス中のヒドラジンの濃度は4.9
×10-3体積%であり、アンモニアの供給量とヒドラジ
ンの供給量との和に対するヒドラジンの供給量の割合
は、1.2×10-2体積%である。
【0031】成長後、表面を顕微鏡観察したところ凹凸
のない平坦な鏡面結晶が得られていることが確認され
た。分析の結果、InGaN層の平均膜厚は2000Å
であり、該成長膜はIn0.25Ga0.75Nであることがわ
かった。該成長膜にHe−Cdレーザーの3250Åの
発振線を光源として、フォトルミネッセンススペクトル
を室温及び液体窒素温度で測定したところ、4300Å
付近に鋭いピークが観測され、ピーク強度は室温で6μ
V、液体窒素温度で7.6×103 μVであった。
【0032】比較例1 ヒドラジンを供給しないことを除いては実施例1と同様
にしてInGaNの成長を行った。この結晶のフォトル
ミネッセンススペクトルを実施例1と同様にして測定し
たところ、液体窒素温度では4300Å付近に明瞭なピ
ークが観測されたが、ピーク強度は4×102 μVであ
った。また、室温では明瞭なピークは観察されなかっ
た。
【0033】実施例2 InGaN層成長時のヒドラジンの供給量を、6.7×
10-5モル/分、2.2×10-4モル/分、6.7×1
-4モル/分、及び1.8×10-3モル/分としたこと
を除いては、実施例1と同様にして試料を作製した。こ
のときの供給ガス中のヒドラジンの濃度は、それぞれ
1.5×10-2体積%、4.9×10-2体積%、1.5
×10-1体積%及び4.0×10-1体積%である。ま
た、アンモニアの供給量とヒドラジンの供給量との和に
対するヒドラジンの供給量の割合は、それぞれ3.7×
10-2体積%、1.2×10-1体積%、3.7×10-1
体積%及び9.9×10-1体積%である。こうして得ら
れた試料について実施例1と同様にしてPLスペクトル
を評価した。ヒドラジンの供給量と得られたスペクトル
のピーク強度との相関を実施例1及び比較例1の結果と
合わせて図2に示す。
【0034】実施例3 実施例1と同様にしてGaN低温バッファ層を成長し、
TMG、アンモニアに加えてSiH4 を原料として、1
100℃でSiをドープしたGaN層を3μm成長す
る。キャリアガスを窒素に切り替え、TEG、TMI、
アンモニア、さらにヒドラジンを原料として800℃で
In0.25Ga0.75Nを50Å、次にTEG、TEA及び
アンモニアを原料としてGa0.8 Al0.2 Nを250Å
成長する。次に、1100℃で、TMG、アンモニア及
びビスシクロペンタジエニルマグネシウムを用いてMg
をドープしたGaNを5000Å成長する。成長終了
後、基板を取り出し、窒素中800℃で熱処理を行ない
Mgドープ層を低抵抗のp型層とする。このようにして
得られた試料を常法に従い、電極を形成し、結晶性の高
いIn 0.25Ga0.75N層を発光層とする高効率のLED
を作製できる。
【0035】
【発明の効果】本発明のエピタキシャル気相成長方法に
より、高品質の3−5族化合物半導体を得ることができ
る。該化合物半導体を用いて作製した発光素子は高い発
光効率を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気相成長方法で用いる装置の1例の概
略図。
【図2】実施例1、実施例2及び比較例1において作製
した3−5族化合物半導体において、供給ガス中のヒド
ラジン分圧とPLピーク強度との相関を示す図
【符号の説明】
1・・・マスフローコントローラー 2・・・恒温槽 3・・・TEGバブラー 4・・・マスフローコントローラー 5・・・恒温槽 6・・・TMIバブラー 7・・・マスフローコントローラー 8・・・恒温槽 9・・・ヒドラジンバブラー 10・・・アンモニアボンベ 11・・・調圧器 12・・・マスフローコントローラー 13・・・反応器 14・・・高周波加熱用外部コイル 15・・・サセプター 16・・・基板 17・・・排気孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式Inx Gay Alz N(ただし、0
    ≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)
    で表わされる3−5族化合物半導体を有機金属気相成長
    法により製造する方法において、窒素原料として少なく
    ともアンモニアとヒドラジンを用い、供給ガス中のヒド
    ラジンの濃度が1×10-3体積%以上であり、かつアン
    モニアの供給量とヒドラジンの供給量との和に対するヒ
    ドラジンの供給量の割合が1×10-3体積%以上20体
    積%以下であることを特徴とする3−5族化合物半導体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式Gab Alc N(ただし、0≦b≦
    1、0≦c≦1、b+c=1)で表わされる3−5族化
    合物半導体からなる層の上に、一般式InxGay Al
    z N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、
    x+y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導体か
    らなる層を有機金属気相成長法により製造する方法にお
    いて、一般式Gab Alc Nで表わされる3−5族化合
    物半導体からなる層の成長のときには窒素原料として少
    なくともアンモニアを用い、一般式Inx Gay Alz
    N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x
    +y+z=1)で表わされる3−5族化合物半導体の成
    長のときには窒素原料として少なくともアンモニアとヒ
    ドラジンを用い、供給ガス中のヒドラジンの濃度が1×
    10-3体積%以上であり、かつアンモニアの供給量とヒ
    ドラジンの供給量との和に対するヒドラジンの供給量の
    割合が1×10-3体積%以上20体積%以下であること
    を特徴とする3−5族化合物半導体の製造方法。
  3. 【請求項3】ヒドラジンの水分含有量が、500重量p
    pm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    3−5族化合物半導体の製造方法。
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