JPH09252869A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JPH09252869A
JPH09252869A JP6118596A JP6118596A JPH09252869A JP H09252869 A JPH09252869 A JP H09252869A JP 6118596 A JP6118596 A JP 6118596A JP 6118596 A JP6118596 A JP 6118596A JP H09252869 A JPH09252869 A JP H09252869A
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seat
spring
rotation
rotating
fixed
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Makoto Tanaka
田中  誠
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】座を起立位置を基準にして倒伏位置側若しくは
退避位置側の何れの方向に回動しても起立位置に復帰さ
せるためには中間部の採用が不可欠であり、部品点数の
削減が図れないという不都合を解消する。 【解決手段】座2が起立位置Bを含みそれよりも倒伏位
置A側に回転したときのみ反発力を蓄勢するスプリング
6と、座2が起立位置Bから退避位置A側に回転したと
きのみ反発力を蓄勢する補助スプリング8とを座2の起
立位置Bにおいて拮抗させ、このとき前者よりも後者の
付勢力を大きく設定するとともに、起立位置Bで後者が
固定部5の一定の箇所に弾接されているように構成する
ことにより、起立位置Bにおいて補助スプリング8の位
置決めをなし、且つ、スプリング6をして回転部4をこ
の補助スプリング8に押しつけさせることにより、回転
部4、ひいては座2を任意の回動位置から起立位置Bに
安定復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観覧席等として使
用されるライジング機構を備えた椅子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の椅子として、複数の支持
体を所要の間隔をあけて配設し、それら支持体間に座を
ライジング機構を介して起伏動作可能に支持させてなる
ものが知られている。このライジング機構は、着座者が
席を立った場合に、座を自動的に起立位置にまでライジ
ングさせるためのもので、その起立位置は、次回着座す
る際の円滑さ等を考慮して、水平に近い70度前後起立
した位置に設定されている。また、椅子前方の通路を行
き来する人の便宜を考えて、前述した起立位置に安定保
持されている座を必要に応じて背もたれ方向に押圧操作
することによって、その座をさらに背もたれ側へ一時的
に退避させることができるようにしたものも開発されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる2段
動作式のライジング機構は、その一般的構成として、座
に付帯する回転部と、支持体に付帯する固定部と、座と
支持体の間にあって座がライジング動作する間は機能せ
ず座が退避動作を行うときのみ機能する中間部とを具備
しているのが通例である。具体例としては、実公平5−
3084号公報に示すように、座の回動中心に軸心を合
致させて一体に回転部を配設し、支持体側において前記
回動中心を支承する軸受部の周囲に固定部を配設すると
ともに、これらの回転部及び固定部の間に通常は回転部
と共に一体に回転する中間部(位置決め嵌体)を配設し
たものが考えられている。このものは、固定部と中間部
との間にスプリングを介設し、中間体は座の倒伏位置と
起立位置の間にのみ回動領域を規制されていて、座が起
立位置から倒伏位置に向かうにつれてこのスプリングが
反発力を蓄勢するように構成し、着座している者が席を
立つと、スプリングが反発力を放出し、回転部を介して
座が倒伏位置から起立位置にまで回動復帰するようにな
っている。また、中間部と回転部の間にもスプリングを
介設し、座を起立位置から退避位置に向かって付勢する
につれスプリングが反発力を蓄勢するように構成され
て、椅子の前を通行する際に座を退避させた後に手を放
すと、スプリングが反発力を放出し、回転部が退避位置
から起立位置に回動復帰するようになっている。
【0004】このように、従来のものは中間部を媒体と
して通常のライジング動作とその後の退避動作との間を
明確に画し、これにより起立位置での座の停止機能を担
保するとともに、かかる中間部によってライジング動作
と退避動作との間の作動上の橋渡しをするようにしてい
る。このため、仮に中間部を省略して部品点数の削減を
図ろうとすれば、座が起立位置における停止機能を失う
ことになり、空席状態で座の先端が不揃いになって著し
く見苦しい外観を呈することが避け難いものとなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、中間部を省略し、回転部と固定部を
直接関連づけるようにしたものである。つまり、座が起
立位置を含みそれよりも倒伏位置に移行したときのみ反
発力を蓄勢するスプリングと、座が起立位置から退避位
置側に移行したときのみ付勢力を作用させる付勢手段と
を座の起立位置において拮抗させ、且つその位置におい
て前者よりも後者を大きく設定して、座を起立位置に向
かわせようとする付勢手段の付勢力が座をその起立位置
を越えて押し戻そうとするスプリングの付勢力よりも勝
っているように構成することとしている。このため、外
力が加わらない状態で座を常に一定の起立位置に安定保
持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体に座をライジン
グ機構を介して支持させ、このライジング機構によって
座を、倒伏位置から起立位置を経て退避位置の間で起伏
動作させるに際して、そのライジング機構を、固定部
と、回転部と、スプリングと、付勢手段とから構成した
ものである。すなわち、回転部は座の回動中心に軸心を
合致させて該座と共に一体回転し得るように配設し、固
定部は支持体側において前記回動中心の周囲に設け、ス
プリングは一端をこの固定部に固定し他端をこの固定部
の所要箇所に弾接させ得る位置に配置することによって
座が起立位置よりも若干退避位置側に設定した基準位置
を境にして倒伏位置側へ移行したときのみその他端を回
転部に係合させ前記弾接位置から離反する方向に連行さ
せて弾性変形しつつ反発力を蓄勢するように構成し、付
勢手段は座が起立位置よりも退避位置側へ移行したとき
のみ該座を起立位置に向かって付勢するように構成す
る。そして、座が起立位置にあるときにこの付勢手段に
よる付勢力の方が前記スプリングを弾性変形させるに要
する付勢力よりも勝っているように設定したものであ
る。
【0007】付勢手段を簡単に構成して有効に機能させ
るためには、該付勢手段を補助スプリングを具備してな
るものとし、この補助スプリングを、一端を前記固定部
に固定し他端をこの固定部の所要箇所に弾接させて配設
し、座が起立位置よりも退避位置側へ移行したときにそ
の他端を回転部に係合させ前記弾接位置から離反する方
向に連行させて弾性変形しつつ反発力を蓄勢するように
構成しておくことが好ましい。この場合、座が起立位置
にあるときにスプリングの反発力の蓄勢をできるだけ少
なくして座を倒伏位置に回動させるまでの操作力を適正
なものにし、同時に退席する際の座のライジング動作を
円滑なものにするためには、補助スプリングの弾性係数
よりもスプリングの弾性係数を小さく設定しておくこと
が有効となる。
【0008】また、他の付勢手段の態様としては、座の
荷重に基づく回動中心回りの回動モーメントを利用した
構成とすることもできる。座が倒伏位置を越えて回動す
ることを禁止するためには、第1の回動規制手段とし
て、回転部側に第1の回転方向端面を設定し、固定部側
に前記回転方向端面を座の倒伏位置において当接させる
第1の静止端面を設定しておくことが好ましい。
【0009】座が退避位置を越えて回動することを禁止
するためには、第2の回動規制手段として、回転部側に
第2の回転方向端面を設定し、固定部側に前記回転方向
端面を座の退避位置において当接させる第2の静止端面
を設定しておくことが好ましい。これらの回動規制手段
を構成する回転方向端面と静止端面との間に衣類等が挟
まれる不都合を回避し、同時に機構部分が外部に露出す
ることを防止して見栄えを向上させるためには、該回動
規制手段を、回転部と固定部の間に内包しておくことが
望ましい。
【0010】このような構成において、座が起立位置に
あるときに、スプリングの他端は固定部に弾接しない状
態にあり、その他端は回転部に係合しているため、スプ
リングの付勢力は回転部を介して座を退避位置側へ移動
させようとする力として作用している。一方、付勢手段
は座が起立位置よりも退避位置側にある場合に限り座を
起立位置に向かって付勢する。しかして、この付勢手段
による付勢力の方がスプリングを弾性変形させるに要す
る付勢力よりも勝っているため、スプリングは起立位置
を越えて座を退避位置側へ移動させることはできず、ま
た付勢手段が起立位置を越えて座を倒伏位置へ移動させ
ることもない。つまり、座は付勢手段とスプリングとの
協働作用によって上記起立位置に安定的に停止する。
【0011】次に、この状態から、着座しようとする者
が座を倒伏位置に向かって付勢したとする。スプリング
は次第に弾性変形しながら反発力を蓄勢し、座が倒伏位
置に達したときにその反発力は最大となる。この間、付
勢手段の付勢力は消勢している。着座者が退席すると、
スプリングは反発力を放出しながら回転部を介して座を
起立位置を越えた位置にある基準位置に向かって付勢す
る。しかしながら、座が起立位置に達した以降は、付勢
手段により逆向きの付勢力が作用し始め、この付勢力は
スプリングの付勢力に勝っているので、座はこの領域に
入った以降は起立位置に向かって押し返され、たとえ過
渡的に起立位置を通過し得たとしても再度速やかに起立
位置に収束して停止する。
【0012】逆に、起立位置から、前方を通行しようと
する者が座を退避位置に向かって付勢したとする。付勢
手段からはこれにより座を起立位置に向かって付勢する
力が作用し、付勢手段が補助スプリングである場合には
座が退避位置に達したときにその付勢力は最大となる。
スプリングからの付勢力は座が基準位置を通過した以
降、消勢する。通行人が立ち去ると、付勢手段はその付
勢力を放出しながら座を起立位置に向かって付勢する。
座が起立位置に達する手前で再びスプリングからの付勢
力が作用し始めるが、起立位置までは付勢手段の付勢力
の方が優勢であるため、座は確実に起立位置に達する。
その後、座がこの起立位置を経て更に倒伏位置側へ移動
しようとすると、付勢手段の付勢力が消勢し、スプリン
グによる逆向きの付勢力のみが作用するので、座はたと
え過渡的に起立位置を通過し得たとしても再度速やかに
起立位置に収束して停止する。
【0013】以上のように、本発明によると、回転部と
固定部をスプリング等を通じて直接関連づけているにも
拘らず、常に座に起立位置に復帰する力を作用させるこ
とができるので、従来のような中間部を使用せずとも座
を起立位置に安定的に停止させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図9を参
照して説明する。この実施例における椅子は、図1〜図
3に示すように、複数の支持体1を所要の間隔をあけて
配設し、それら支持体1間に座2をライジング機構3を
介して支持させてなるものである。
【0015】支持体1は、下端部を段床11の起立面1
2にボルト13を用いて取着したもので、その上端を肘
掛部14となしている。各支持体1の後縁間には、背も
たれ15がブラケット16を介して取着してある。座2
は、例えば、ブロー成形等により作られた合成樹脂製の
座本体21と、この座本体21の基端部両側にビス22
を用いて取着した断面L字形をなす金属製の補強板23
とを具備してなる。
【0016】ライジング機構3は、図4〜図7に示すよ
うに、回転部4と、固定部5と、スプリング6と、第1
の回動規制手段7と、付勢手段たる補助スプリング8
と、第2の回動規制手段9とから構成され、座2を、図
6に示す倒伏位置Aから起立位置Bを経て退避位置Cの
間で起伏動作可能に支持している。詳述すると、回転部
4は、円盤状の底壁41を具備してなるもので、その底
壁41の中心に設けた孔41aを座2の回動中心mに合
致させて配設され、その底壁41を前記補強板23の鉛
直壁23aに一体に固設されている。回転部4には、そ
の周壁42よりも小径な同心円回りに、部分円弧状をな
す内壁43が突設してあり、この内壁43の両側に、ラ
ジアル方向に沿って伸びる溝形成面44、45を形成し
ている。これらの溝形成面44、45のうち、一方の溝
形成面44には外方端から内方端に至るスプリング収容
溝44aが凹設され、他方の溝形成面45には外方端に
スプリング収容溝45aが凹設されている。また、回転
中心mを挟んで前記内壁43と対向する位置には、周壁
42よりも小径な同心円回りに、部分円弧状をなす内壁
46が突設してあり、この内壁46の両側に、ラジアル
方向に沿って伸び周壁42に至る第1、第2の回転方向
端面47、48を形成している。
【0017】固定部5は、支持体1側において前記回動
中心mを支承する位置に配設される。具体的に説明する
と、この固定部5は、有底筒状のもので、支持体1に一
体成形若しくは頑強に固設された底壁51と、この底壁
51から突出して前記回転部4の周壁42の外周を外嵌
する位置に配設される筒部50と、この筒部50の内周
であって前記軸心mを挟んだ対向位置に離間して配設さ
れる一対の部分円筒状突出部分52a、52bと、この
部分円筒状突出部分52a、52bが設けられていない
下半円部分に向けて前記底壁51から突出する弧状突出
部分53と、前記底壁51の中心部から回転中心mに沿
って突出する支軸54とからなり、この支軸54が前述
した回転部4の底壁41の孔41aに嵌挿され、弧状突
出部分53が回転部4の内壁43の内周側に位置づけら
れる。つまり、回転部4はその周壁42を固定部5の筒
部50に支持され、或いは、孔41aを支軸54に支持
されて、該固定部5に対して回転可能に支承される。そ
して、前記弧状突出部分53の一部に、回転中心mに平
行に伸びるスリット53aを形成し、またこのスリット
53aから正逆回転方向へ所定角度変位した位置に一対
のスプリング係合凹所53b、53cを形成している。
そして、前記一対の部分円筒状突出部分52a、52b
の互いの対向面側に、本発明に係る第1、第2の静止端
面55、56を設定している。
【0018】スプリング6は、ねじりコイル方式のもの
で、前記支軸54の外周に巻回状態で配設され、その一
端61を図7に示すように前記固定部5のスリット53
aに係合させて固定するとともに、その他端62をその
固定部5の一方のスプリング係合凹所53bに弾接させ
得る位置に配置される。つまり、起立位置Bよりも若干
退避位置C側に設定した基準位置P(図6参照)を境に
して座2が退避位置C側にあるときは、図9に示すよう
にスプリング6の他端62がスプリング係合凹所53b
に弾接され、座2がその基準位置Pよりも倒伏位置A側
へ移行したときのみ、図7及び図8に示すようにその他
端62が回転部5のスプリング収容溝44aの溝底によ
って前記スプリング係合凹所53bからすくい上げら
れ、以後、座2が同方向へ回動するにつれて次第に大き
く弾性変形しながら反発力を蓄勢するようになってい
る。
【0019】第1の回動規制手段7は、回転部4側に設
けた前記第1の回転方向端面47と、固定部5側に設け
た前記第1の静止端面55とからなる。つまり、この実
施例では座2が起立位置Bにある図7の状態で回転方向
端面47と静止端面55との間に例えば70度程度の隙
間が存在するように予め設定してあり、座2が倒伏位置
Aにまで回動したときに、図8に示すように回転部4の
第1の回転方向端面47が固定部5の第1の静止端面5
5に当接して、回転部4が倒伏位置Aを越えて回転する
ことを禁止すると同時に、座2をその位置に安定的に支
持するようになっている。
【0020】補助スプリング8は、前記スプリング6と
同様のねじりコイル方式のもので、前記支軸54の外周
に巻回状態で配設され、その一端81を図7に示すよう
に前記固定部5のスリット53aに係合させて固定する
とともに、その他端82をその固定部5の他方のスプリ
ング係合凹所53cに弾接させて配設される。つまり、
この補助スプリング6は、座2が起立位置Bを含みそれ
よりも倒伏位置A側にあるときに他端82が図8に示す
ようにスプリング係合凹所53cに弾接するように設定
してあり、座2が起立位置Bよりも退避位置C側へ移行
したときのみ、その他端82が図9に示すように回転部
4のスプリング収容溝45aの溝底によってすくい上げ
られ、以後、座2が同方向へ回動するにつれて次第に大
きく弾性変形しながら反発力を蓄勢するようになってい
る。なお、この補助スプリング8の弾性係数は前記スプ
リング6のそれよりも大きく設定してあり、且つ、座2
が起立位置Bにあるときに補助スプリング8による付勢
力の方がスプリング6の圧縮に要する付勢力よりも勝っ
ているように設定している。
【0021】第2の回動規制手段9は、回転部4側に設
けた前記第2の回転方向端面48と、固定部5側に設け
た前記第2の静止端面56とからなる。つまり、この実
施例では座2が起立位置Bにある図7の状態で回転方向
端面48と静止端面56との間に例えば10〜20度程
度の隙間が存在するように予め設定してあり、座2が退
避位置Cにまで回動したときに、図9に示すように回転
部4の第2の回転方向端面48が固定部5の第2の静止
端面56に当接して、回転部4が退避位置Cを越えて回
転することを禁止するようになっている。
【0022】次に、本実施例の作動を説明する。座2が
図3及び図7に示す起立位置Bにあるとき、スプリング
6の他端62は固定部5のスプリング係合凹所53bに
弾接しない状態にあり、その他端62は回転部4のスプ
リング収容溝44aに係合しているため、スプリング6
の付勢力は回転部4を介して座2を退避位置C側へ移動
させようとする力として作用している。一方、補助スプ
リング8の他端82は固定部5のスプリング係合凹所5
3cに係合し、同時に回転部4のスプリング収容溝45
aに弾接して座2を倒伏位置Cに向かって付勢してい
る。しかして、この補助スプリング8による付勢力の方
がスプリング6を弾性変形させるに要する付勢力よりも
勝っているように設定しているため、スプリング6は起
立位置Bを越えて座2を退避位置C側へ移動させること
はできず、また補助スプリング8が起立位置Bを越えて
座2を倒伏位置A側へ移動させることもなく、結果的に
回転部4はそのスプリング収容溝45aの溝底に前記補
助スプリング8の他端82を当接させる位置に保持され
る。つまり、座2は両スプリング6、8の協働作用によ
って上記起立位置Bに安定的に停止、保持される。
【0023】次に、この状態から、着座しようとする者
が座2を図3及び図8に示す倒伏位置Aに向かって付勢
したとする。スプリング6は次第に弾性変形しながら反
発力を蓄勢し、座2が倒伏位置Aに達したときにその反
発力は最大となる。この際、補助スプリング8はその他
端82をスプリング係合凹所53cに弾接させ、その付
勢力は固定部5によって受け止められる。着座者が退席
すると、スプリング6は反発力を放出しながら回転部4
を介して座2を起立位置Bを越えた位置にある基準位置
Pに向かって付勢する。しかしながら、座2が起立位置
Bに達した以降は、補助スプリング8による逆向きの付
勢力が作用し始め、この付勢力はスプリング6の付勢力
に勝っているので、座2はこの領域に入った以降は起立
位置Bに向かって押し返され、たとえ過渡的に起立位置
Bを通過し得たとしても再度速やかに起立位置Bに収束
して停止、保持される。
【0024】逆に、起立位置Bから、前方を通行しよう
とする者が座2を図3及び図9に示す退避位置Cに向か
って付勢したとする。補助スプリング8にはこれによっ
て座2を起立位置Bに向かって付勢しようとする力が蓄
勢され、座2が退避位置Cに達したときにその付勢力は
最大となる。スプリング6からの付勢力は座2が基準位
置Pを通過した以降、消勢する。通行人が立ち去ると、
補助スプリング8はその反発力を放出しながら座2を基
準位置Pを経て起立位置Bに向かって付勢する。座2が
基準位置Pに達した時に再びスプリング6からの付勢力
が作用し始めるが、起立位置Bまでは補助スプリング8
の付勢力の方が優勢であるため、座2は確実に起立位置
Bに達する。その後、座2がこの起立位置Bを経て更に
倒伏位置A側へ移動しようとすると、補助スプリング8
の付勢力が消勢し、スプリング6による逆向きの付勢力
のみが残り、急激なブレーキ力が作用するので、座2は
たとえ過渡的に起立位置Bを通過し得たとしても再度速
やかに起立位置Bに収束して停止する。
【0025】以上のように、本実施例によると、回転部
4と固定部5を両スプリング6、8を通じて直接関連づ
けているにも拘らず、座2に常に起立位置Bに復帰する
力を作用させることができるので、従来のような中間部
を使用せずとも座2を起立位置Bに安定停止させる機能
を有効に発現して、人が着座していない空席の椅子の座
2の先端を整然と見栄えよく揃えることができる。そし
て、これにより部品点数や製作コストを有効に削減する
ことが可能となる。特に、本実施例では付勢手段を補助
スプリング8によって構成しているため、退避位置Cか
ら起立位置Bへの復帰を簡単な構造で確実に行わしめる
ことができると同時に、座2を倒伏位置Aから起立位置
Bに付勢するためのスプリング6と対をなして使用する
ことにより、部品の共用化のみならず、構造が対称化さ
れることによる機構上の統一を図ることも可能となる。
しかも、その補助スプリング8の弾性係数よりもスプリ
ング6の弾性係数を小さく設定しているので、座2が起
立位置Bにあるときにスプリング6の反発力の蓄勢を比
較的少なくして座2を倒伏位置Aに回動させるまでの操
作力を適正なものにし、同時に退席する際のライジング
動作を円滑なものにすることができる。加えて、本実施
例では、座2を倒伏位置Aに安定保持し、あるいは退避
位置Cを越えて不必要に回動することを禁止するため
に、回転部4に設けた回転方向端面47、48を固定部
5に設けた静止端面55、56に当接させるようにして
いるため、ライジング機構部品それ自体を利用して適正
な椅子の使用状態と起伏動作を確保することが可能とな
る。
【0026】また、このような作用効果に加えて、この
椅子では座2の側方に固設した回転部4を支持体1に設
けた固定部5に包囲されるように取り付け、その内部に
スプリング6、8を収容することにより構成しているの
で、従来の椅子のように座に貫通支軸を設けたり、座の
内部に複雑な要素部品を持ち込むことなく構成すること
ができる。このため、座2の形状を設計する上で十分な
自由度を担保しておくことができ、かつ座2の幅寸法や
配列ピッチが異なっても貫通支軸を用いた場合のように
異なる規格のものを都度用意する必要をなくして、種々
の態様に弾力的に対応可能な汎用性を持たせることがで
きる。特に、回動規制手段7、9を回転部4と固定部5
の間に内包し、また回転部4自体を固定部5の中に収容
しているため、回転方向端面47と静止端面55の間、
あるいは回転方向端面48と静止端面56の間に衣類等
が挟まれる不都合を回避し、同時に機構部分が露出する
場合のような見苦しさを解消することができる。
【0027】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではない。例えば、上記実施
例では付勢手段が補助スプリングによって構成されてい
るが、座の荷重に基づく回動中心回りの回動モーメント
を利用することもできる。すなわち、座の重心位置が座
の枢着点よりも前方にあるような場合には、その重心に
枢着点回りの回動モーメントが作用するので、補助スプ
リングと同様の作用効果を奏することになる。また、本
発明は座の貫通支軸を利用して構成することを妨げるも
のではない。その一例を図10に示す。このものは、座
102の一部に回転部104を設定し、支持体に固定さ
れた貫通支軸を固定部105とした上で、スプリング1
06の一端161をこの固定部105に固定し他端16
2をこの固定部105の所要箇所に弾接させて配置し
て、基準位置を境にして座102が図中矢印Uに示す倒
伏位置側へ移行したときのみその他端162を回転部1
04に係合させ前記弾接位置から離反する方向に連行さ
せて弾性変形しつつ反発力を蓄勢するように構成すると
ともに、付勢手段である補助スプリング108の一端1
81を前記固定部105に固定し他端182をこの固定
部105の所要箇所に弾接させ得る位置に配設して、座
102が起立位置よりも図中矢印Wに示す退避位置側へ
移行したときのみその他端182を回転部104に係合
させ前記弾接位置から離反する方向に連行させて弾性変
形しつつ反発力を蓄勢するように構成されているもので
ある。このような構成によっても、基本的な作用効果は
前記実施例と同様のものとなる。その他の構成も、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の椅子は、支持体に座をライジング機構を介
して支持させ、このライジング機構によって座を、倒伏
位置から起立位置を経て退避位置の間で起伏動作させる
に際して、そのライジング機構を、固定部と、回転部
と、スプリングと、付勢手段とから構成し、座が起立位
置から何れの方向に回転しても常に該座に起立位置に復
帰する力が作用するようにしたので、従来のような中間
部を使用しないにも拘らず、起立位置に座を安定停止さ
せる機能を有効に発揮させて人が着座していない空席の
椅子の座の先端を整然と見栄えよく揃えることができ
る。そして、これにより部品点数や製作コストを有効に
削減することが可能となる。また、座の内部にライジン
グ機構や貫通支軸を設けることなく構成することもでき
るので、座の設計の自由度を担保することができると同
時に、椅子の幅寸法や配列ピッチが異なる場合等にも簡
単に対応することができる。
【0029】特に、付勢手段を補助スプリングで構成し
た場合には、退避位置から起立位置への復帰を簡単な構
造で確実に行わしめることができると同時に、座を倒伏
位置から起立位置に付勢するためのスプリングと対をな
して使用することにより、部品の共用化のみならず、構
造が対称化されることによる機構上の統一を図ることも
可能となる。その補助スプリングは、スプリングよりも
弾性係数を相対的に大きく設定することで座の回動操作
力を適正な範囲に設定することができる。なお、十分な
作用が期待できる場合には、付勢手段を座の荷重に基づ
く回動モーメントを利用した構成とすることで、一層の
部品点数の削減を図ることも可能となる。
【0030】座を倒伏位置に安定保持し、あるいは退避
位置を越えて不必要に回動することを禁止するために、
回転部に設けた回転方向端面を固定部に設けた静止端面
に当接させるようにすれば、ライジング機構部品それ自
体を利用して適正な椅子の使用状態と起伏動作を確保す
ることが可能となる。特に、ライジング機構を構成する
回動規制手段を、回転部と固定部の間に内包させておく
ことや、回転部全体を固定部の内部に収容しておくこと
によって、その機構部分に衣類等が挟まれる不都合や、
その機構部分が外部に露出して見栄えが損なわれる不都
合を有効に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】同実施例を示す平面図。
【図3】同実施例を示す側面図。
【図4】図1におけるX部分を拡大して示す概略断面
図。
【図5】同実施例の要部を分解して示す斜視図。
【図6】同実施例の作動を説明するための作用説明図。
【図7】図4におけるY−Y線に沿う拡大断面図。
【図8】図7に相当する作用説明図。
【図9】図7に相当する作用説明図。
【図10】本発明の他の実施例を示す要部分解斜視図。
【符号の説明】
1…支持体 2、102…座 3…ライジング機構 4、104…回転部 5、105…固定部 6、106…スプリング 7…第1の回動規制手段 8、108…付勢手段(補助スプリング) 9…第2の回動規制手段 47…第1の回転方向端面 48…第2の回転方向端面 55…第1の静止端面 56…第2の静止端面 61、161…一端 62、162…他端 81、181…一端 82、182…他端 A…倒伏位置 B…起立位置 C…退避位置 P…基準位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に座をライジング機構を介して支持
    させ、このライジング機構によって座を、倒伏位置から
    起立位置を経て退避位置の間で起伏動作させ得るように
    構成した椅子であって、 前記ライジング機構を、座の回動中心に軸心を合致させ
    て配設され該座とともに回転する回転部と、支持体側に
    おいて前記回動中心の周囲に設けた固定部と、一端をこ
    の固定部に固定し他端をこの固定部の所要箇所に弾接さ
    せ得る位置に配置され起立位置よりも若干退避位置側に
    設定した基準位置を境にして座が倒伏位置側へ移行した
    ときのみその他端を回転部に係合させ前記弾接位置から
    離反する方向に連行させて弾性変形しつつ反発力を蓄勢
    するスプリングと、座が起立位置よりも退避位置側へ移
    行したときのみ該座を起立位置に向かって付勢する付勢
    手段とを具備してなり、座が起立位置にあるときに付勢
    手段による付勢力の方が前記スプリングを弾性変形させ
    るに要する付勢力よりも勝っているように設定してなる
    ことを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】付勢手段が補助スプリングを具備してなる
    ものであり、この補助スプリングが、一端を前記固定部
    に固定し他端をこの固定部の所要箇所に弾接させて配設
    され、座が起立位置よりも退避位置側へ移行したときの
    みその他端を回転部に係合させ前記弾接位置から離反す
    る方向に連行させて弾性変形しつつ反発力を蓄勢するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の椅
    子。
  3. 【請求項3】補助スプリングの弾性係数が、スプリング
    の弾性係数よりも大きく設定されていることを特徴とす
    る請求項2記載の椅子。
  4. 【請求項4】付勢手段が、座の荷重に基づく回動中心回
    りの回動モーメントを利用したものであることを特徴と
    する請求項1記載の椅子。
  5. 【請求項5】座が倒伏位置を越えて回動することを禁止
    する第1の回動規制手段を備え、この第1の回動規制手
    段が、回転部側に設定した第1の回転方向端面と、固定
    部側に設定され前記回転方向端面を座の倒伏位置におい
    て当接させる第1の静止端面とから構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の椅子。
  6. 【請求項6】座が退避位置を越えて回動することを禁止
    する第2の回動規制手段を備え、この第2の回動規制手
    段が、回転部側に設定した第2の回転方向端面と、固定
    部側に設定され前記回転方向端面を座の退避位置におい
    て当接させる第2の静止端面とから構成されていること
    を特徴とする請求項1又は5記載の椅子。
  7. 【請求項7】回動規制手段が、回転部と固定部の間に内
    包されていることを特徴とする請求項5又は6記載の椅
    子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011089011A1 (de) * 2010-01-22 2011-07-28 Tri-On Gmbh Trennzaun mit schwenkbaren paneelen
JP2015229079A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 株式会社岡村製作所 組み合わせ什器

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