JPH09253511A - ロールクラッシャ - Google Patents

ロールクラッシャ

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JPH09253511A
JPH09253511A JP9311696A JP9311696A JPH09253511A JP H09253511 A JPH09253511 A JP H09253511A JP 9311696 A JP9311696 A JP 9311696A JP 9311696 A JP9311696 A JP 9311696A JP H09253511 A JPH09253511 A JP H09253511A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小径のローラで大寸のガラを直接破砕
し、破砕物の粒度の均一化を長期に亘って維持させ、さ
らに一次破砕された大寸のガラを骨材資源として再利用
可能な大きさの細粒まで一貫して破砕する。 【解決手段】 上段における1対のローラは、歯先円の
比較的大きい尖鋭状の長寸歯を配列した長寸歯ディスク
と、歯先円の比較的小さい短寸歯を配列した短寸歯ディ
スクとを軸方向に交互に配設して構成し、一方の長寸歯
ディスクを他方の短寸歯ディスクと対面させ、一方、下
段における1対のローラは、歯先円の比較的小さい破砕
歯を配列した破砕歯ディスクを適宜の間隔で配設して構
成し、一方の破砕歯ディスクを他方の破砕歯ディスク間
の間隙と対面させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的小さい外径
である1対のローラによって比較的大寸のコンクリート
塊などのガラを直接破砕するか、または破砕歯の耐久性
を向上させることによって破砕物の粒度の均一化を長期
に亘って維持するロールクラッシャに関し、さらに一次
破砕された大寸のガラを骨材資源として再利用可能な大
きさの細粒まで一貫して破砕できる4軸ロール破砕機に
関する。
【0002】
【従来の技術】土木建設業界では、コンクリート建造物
の解体によって生ずるコンクリート塊、道路などの解体
によって生ずるアスファルト塊のほかに、ブロック,タ
イル,レンガ,瓦,陶磁器などの破片、製鋼所の鋼滓塊
などを「ガラ」と称している。解体現場などで小割用圧
砕機で一次破砕されたガラは、サイズが通常拳大から直
径30cm前後であるため、骨材資源として再利用する
には、通常約4cm以下の大きさの均一な細粒に破砕す
る必要がある。
【0003】 これに対し、従来のロールクラッシャ
は、破砕物の粒度を均一化にするのに適しているが、構
造的に大きなガラを破砕するには適していない。この種
のロールクラッシャで大寸のガラを破砕する場合、破砕
すべきガラの大きさに合わせて、ローラ径が大きく且つ
ローラ間隔も広いロールクラッシャを使用することを要
し、これを怠るとガラをローラ間に効率よく食い込ませ
ることができない。つまり、大寸のガラを小径ローラの
ロールクラッシャに投入すると、そのガラがローラ間に
食い込まれず、両ローラ上で空転したりまたはアーチ現
象を起こし、該クラッシャが破砕不能に陥ることが一般
に知られている。
【0004】 建造物の解体現場から出るような大寸の
ガラを従来のロールクラッシャで直接破砕するには、両
ローラの径が著しく大きい大型のロールクラッシャを使
用するか、または通常のロールクラッシャでは両ローラ
の隙間を極端に広げ、ガラの食い込みを促す必要があ
る。ローラ径が著しく大きいロールクラッシャは、寸法
と重量が巨大化して製造経費が高くなり、しかも汎用性
に欠けるという問題がある。一方、通常のロールクラッ
シャにおいて、両ローラ間を広げすぎると破砕物の細粒
化ができず、しかも破砕粒度を一定に保つことも困難に
なることにより、多段構成のロール配置にすることを要
し、当然のことながらコスト高になってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、大寸のガラ
を直接クラッシャで破砕するに際し、二段階に分けて処
理しており、1段目において、大寸のガラの破砕に適し
たジョークラッシャを用いて中割りないし小割りし、次
に2段目において、粒度をより均一に保つのに適したロ
ールクラッシャを用いで細割りしている。この場合に
は、上下2段がそれぞれ独立したクラッシャであるか
ら、全体として大がかりな装置となり、設備費が高いう
えに設置や移動移設に手間が掛かる。
【0006】 しかも、1段目のジョークラッシャは、
構造上の制約から破砕処理後の粒度が不均一であり、破
砕物の中に長寸のガラが残存しやすく、これがそのまま
2段目のロールクラッシャへ中継されると、該クラッシ
ャのローラ間に食い込まれず、前記と同様のアーチ現象
を起こしがちである。このアーチ現象が発生すれば、破
砕作業を停止し、詰まり原因である長寸のガラを除去し
なければならず、作業時間のロスとなってしまう。
【0007】 また、2段目に用いるロールクラッシャ
は、破砕物の粒度を均一に保てるといった特長がある反
面、破砕歯の摩耗進行によって次第に破砕粒度が粗くな
る。従来のロールクラッシャでは、破砕歯の摩耗進行が
比較的早く、破砕歯の交換や調整に多くの費用と時間を
必要とする。
【0008】 本発明は、コンクリート廃材などのガラ
を再生骨材として利用可能な粒度まで破砕する機構に関
する前記の問題を改善するために提案されたものであ
り、圧砕機からの大寸のガラをそのまま投入しても、確
実且つ効率よく破砕処理できるロールクラッシャを提供
することを目的とする。本発明の他の目的は、摩耗防止
用の超硬質チップを破砕歯に装着することにより、破砕
物の粒度が長期間に亘って安定しているロールクラッシ
ャを提供することである。本発明の別の目的は、大寸の
ガラの中割りまたは小割りから細割りまでを1台で達成
でき且つ輸送と設置も容易な4軸ロール破砕機を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るロールクラッシャは、図1に示すよう
に、1対の破砕ローラ1,1または2,2を所定の間隔
をおいて水平に対向配置し、両ローラは互いに内向きに
回転する。図1には、便宜上、上下2段構成の4軸ロー
ル破砕機Aを例示しており、実際の2軸ロールクラッシ
ャは、図1における1対の破砕ローラ1,1または2,
2を単独で使用する態様である。
【0010】 本発明における第1のロールクラッシャ
では、図2および図4に示すように、破砕ローラ1,1
は、比較的大きい歯先円P1である尖鋭状の長寸歯24
を円周方向に沿ってほぼ等間隔に配列した長寸歯ディス
ク21である列部と、比較的小さい歯先円P2である短
寸歯27を円周方向に沿ってほぼ等間隔に配列した短寸
歯ディスク22である列部とを軸方向に交互に配設して
構成する。本明細書において、ローラ1における長寸歯
列部と短寸歯列部およびローラ2における破砕歯列部と
は、図示のようにローラを多数枚のディスクの組合わせ
で構成する態様のほかに、一体のローラの周面に環状の
歯列部を多数平行に刻設する態様とを包含しており、以
下では多数枚のディスク組合わせ態様のみを説明する。
【0011】 図2から明らかなように、両ローラ1,
1において一方の長寸歯ディスク21を他方の短寸歯デ
ィスク22と対面させる。長寸歯ディスク21におい
て、各長寸歯24の基部25が半径方向の外方へ膨出
し、その歯先29が基部の回転方向の側面28よりも前
方へ突出するように前傾している。
【0012】 上記の構成により、両ローラ1,1上に
到達した大寸のガラは、一方のローラにおける隣接ディ
スク21,21の長寸歯24と、他方のローラにおいて
ほぼ中間に位置するディスク21の長寸歯24との谷間
に嵌まり、ここで抱き込まれるようにして受け止められ
る。この状態において、相対向する長寸歯24,24と
24が、ローラ1,1の回転とともに互いの歯先29の
間隔を狭める方向に進むため、抱え込んだガラを長寸歯
24の歯先29で拘束保持するとともに、各長寸歯の歯
先29がガラに食い込んで亀裂を発生させ、これを破砕
しながら強制的にローラ1,1間に押し込むように作用
する。
【0013】 3個の長寸歯24で抱え込んだガラにい
っそう確実に亀裂を発生させて小割り破砕するには、長
寸歯ディスク21において、それぞれの長寸歯24,2
4の円周方向の中間に、山形側面の短寸歯26を配置す
ると好ましい。この場合には、中間の短寸歯26の歯先
円は、隣接の短寸歯ディスク22の歯先円P2とほぼ同
一に定める。また、長寸歯ディスク21において、長寸
歯24の歯先29の前傾角度は、歯底円における接線と
同一の角度から該接線に対して約50度外向きの角度ま
での範囲に設定すると好ましい。
【0014】 ローラ1における隣接ディスク21,2
1の長寸歯24は、互いの位相を図2のように一致させ
ても、その位相を一致させずに円周方向に約半ピッチ未
満の範囲で前後にずらしてもよい。この場合には、3個
の長寸歯24で抱え込んだガラに作用する力が、順次一
方の長寸歯24の歯先29に集中することにより、より
大きな食い込み破砕力がガラに作用して効率よく破砕で
きる。ローラの駆動軸13は、例えば断面が六角形であ
るから、後述するように、ローラ組立て時にローラチェ
ーンの掛け方を若干ずらせる方法などにより、片方のロ
ーラ1における各長寸歯24の位相を他方のそれよりも
若干ずらして設計してもよい。
【0015】 本発明における第2のロールクラッシャ
では、図3および図5に示すように、1対の破砕ローラ
2,2は、比較的小さい歯先円P3である破砕歯33を
円周方向に沿ってほぼ等間隔に配列した破砕歯ディスク
31を軸方向に適宜の間隔で配設して構成し、このため
にディスク31,31間にスリーブスペーサ32を配列
させる。図3から明らかなように、両ローラ2,2にお
いて一方の破砕歯ディスク31を他方の破砕歯ディスク
間の間隙つまりスペーサ32と対面させる。破砕歯ディ
スク31において、各破砕歯には、ローラの回転方向に
面した歯先部側面に切り欠き45(図6)を設け、該切
り欠きに超硬質材料からなる矩形チップ46を嵌め、該
チップが歯先部側面を構成するように固着する。一般
に、ディスク歯先部の母材は耐磨耗性の高張力鋼であ
り、超硬質チップ46には例えばタングステン系合金を
使用する。
【0016】 上記の構成において、破砕ローラ2,2
は、従来のガラ細割り処理用のロールクラッシャとほぼ
同一の態様であり、ローラ2,2間に投入されたガラを
食い込み、確実且つ効率よく所定の粒度以下に細割り
し、利用可能な再生骨材にして排出する。この細割りの
際に、破砕歯33において、該破砕歯の歯先部と回転方
向に面した歯先部側面とが主たる破砕に関与するため、
この部分の摩耗が激しい。このため、図6に示すよう
に、矩形側面の切り欠き45を歯先部の回転方向に面し
た歯先部側面に設け、そこに破砕歯とほぼ同幅の超硬質
チップ46を固着すると、この部分が摩耗しにくくなっ
て、該破砕歯の耐久性が著しく向上し、長期間に亘り破
砕粒の粒度を一定に保つことができる。
【0017】 破砕歯ディスク31には、図5に示すよ
うに、切り込み34を各歯先部にローラの軸心方向また
はそれよりやや後方に向けて設け、該切り込みに破砕歯
33とほぼ同幅の超硬質チップ35を嵌めて固着しても
よい。チップ35は、頭部が歯先部の先端を構成するよ
うに固着されているため、該チップの頭部がガラを破砕
する際に破砕力を直接受け止める。このため、チップ3
5によって破砕歯33の歯先部母材の摩耗が著しく進行
するのを阻止し、該破砕歯の耐久性を向上させ、且つ母
材がある程度磨耗しても歯先が磨耗せずに尖鋭部を保持
し、長期に亘って破砕効果を維持できる。
【0018】 図5および図6において、破砕歯ディス
ク31,41における破砕歯33または43は、図示の
ような側面が山形ではなく、例えば台形または前傾の台
形であってもよい。台形側面の破砕歯において、回転方
向の面した側面のコーナー部に前記と同様の切り欠きま
たは切り込みを設け、ここに超硬質チップを嵌めてロウ
付けすれば、ほぼ同様の効果が得ることが可能である。
【0019】 図1に示す上下2段構成の4軸ロール破
砕機Aは、図7および図8に示す据置き式の破砕装置の
要部を構成している。4軸ロール破砕機Aにおいて、直
径30cm前後のガラを上段のローラ1,1で食い込み
破砕と小割り破砕を行い、ほぼ拳大以下に破砕して下段
のローラ2,2へ送り込み、次にローラ2,2で約4c
m以下の大きさまで細割りする。図7および図8の破砕
装置は、建造物の解体現場において据え付けられ、小割
り用圧砕機(図示しない)で一次破砕された直径30c
m前後のガラを約4cm以下の細粒まで一貫して破砕す
る。この破砕装置では、ホッパー12に投入されたガラ
を粒度の均一な細粒とした後に、この細粒を払い出しコ
ンベア52上へ落とし、さらにコンベア52の先端から
排出する。
【0020】 図1に示す4軸ロール破砕機Aは、クロ
ーラまたは車輪駆動の自走台車に搭載することも可能で
あり、この場合には作業現場内を自由に移動して作業場
所を任意に変更できる。図9では、クローラ台車61上
に4軸ロール破砕機Aを搭載するが、自走台車にはロー
ル破砕機Aの上段または下段である1段2軸のロールク
ラッシャを搭載してもよい。この自走式台車は、クロー
ラに限らず、車輪駆動の台車であってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
以下で説明するが、図1には、上下2段構成の4軸ロー
ル破砕機Aを例示し、破砕機Aは2軸のロールクラッシ
ャを上下に2台組合わせた構成である。破砕機Aでは、
1対の破砕ローラ1,1および2,2を矩形平面の破砕
室9,11内に分配し、ローラチェーン8によってアイ
ドラー7を介して1台の駆動機3で4軸全てを駆動する
構成である。
【0022】 ロール破砕機Aの上段は角筒形の破砕室
9であり、該破砕室の下方が図示のように漏斗状に絞ら
れた案内部10となり、より小寸の破砕室11につなが
る。破砕室9の上端開口部には、ガラなどを投入するた
めの漏斗状のホッパ12を取り付ける。破砕室9内に
は、1対の破砕ローラ1,1を所定の間隔を隔てて水平
に配置し、両ローラを破砕室9の前後壁に設置した軸受
14,14で回転自在に支承する。各破砕ローラ1の駆
動軸13の後方軸端には、チェーンスプロケット5を固
着する。各破砕ローラ1は、長寸歯ディスク21と短寸
歯ディスク22を交互に取り付けた構造である。
【0023】 また、ロール破砕機Aの下段は、角筒形
の破砕室11であり、該破砕室内に1対の破砕ローラ
2,2を所定の間隔を隔てて水平に配置し、両ローラを
破砕室11の前後の壁に設置した軸受16,16で回転
自在に支承する。各破砕ローラ2の各駆動軸15の後方
軸端には、チェーンスプロケット6を固着する。各破砕
ローラ2は、側面が山形である破砕歯33を円周方向に
沿ってほぼ等間隔に配列した破砕歯ディスク31を適宜
の間隔で配設した構造である。
【0024】 図1の右側に示すように、破砕室9、1
1に隣接した駆動機室18内には、架台17上に駆動機
3を設置し、該駆動機の軸端にチェーンスプロケット4
を固着する。ローラチェーン8は、図1で一点鎖線で示
すように、スプロケット4から架台17下方に設置のア
イドラー7を経て、破砕ローラ軸端のスプロケット6と
6ならびに5と5に対してクロス方向に巻き付け、これ
によって上下2段の対向ローラがそれぞれ互いに内側に
回転するように定める。ローラチェーン8およびスプロ
ケット6,6および5,5は、破砕室9,11の後方壁
に取り付けられたチェーンガード19内に収納すること
で保護されている。
【0025】 図2および図4に示すように、上段の破
砕ローラ1,1は、歯先29が基部25の端面28より
回転方向の前方に向けて突出する長寸歯(長寸の破砕
歯)24を円周方向にほぼ等間隔に配設する長寸歯ディ
スク21と、側面が山形に外方へ突出する短寸歯(短寸
の破砕歯)27を円周方向にほぼ等間隔に配設する短寸
歯ディスク22とからなる。中心孔が六角形であるディ
スク21と22は、同じく六角形中心孔のスリーブスペ
ーサ23を間に介在させながら、壁面間が六角形断面で
ある駆動軸13に交互に嵌合し、これによって駆動軸1
3と一体となって回転する。
【0026】 各長寸歯24の歯先円P1は、短寸歯デ
ィスク22における歯先円P2よりも大径であり、各長
寸歯24の歯先29が短寸歯27の歯先円P2より大き
く突出する。各長寸歯24の歯先29の前傾角度は、歯
底円における接線と同一の角度から該接線に対して約5
0度外向きの角度までの範囲に設定する。長寸歯ディス
ク21において、それぞれの長寸歯24,24の円周方
向の中間に、山形側面の短寸歯26を配列させ、該短寸
歯の歯先円は隣接の短寸歯ディスク22の歯先円P2と
ほぼ同一に定める。また、スペーサ23の外径は、短寸
歯27の基部谷径と同等またはそれよりも小径に定め
る。
【0027】 図2のように水平面から見ると、1対の
破砕ローラ1,1に関して、一方の長寸歯ディスク21
を他方の短寸歯ディスク22と対面させる。一方のロー
ラの長寸歯ディスク21は、他方のローラの長寸歯ディ
スク21,21の間に入り込む態様で配設されている。
【0028】 破砕ローラ1,1では、例えば直径30
cm前後の大寸のガラが投入されると、そのガラは一方
のローラにおける隣接ディスク21,21の長寸歯24
と、他方のローラにおいてほぼ中間に位置するディスク
21の長寸歯24との谷間に嵌まり、ここで抱き込まれ
るようにして受け止められる。相対向する長寸歯24
は、ローラ1,1の回転とともに互いの歯先29の間隔
を狭める方向に進むため、抱え込んだガラを各長寸歯の
歯先29で拘束保持するとともに、歯先29がガラに食
い込んで亀裂を発生させ、これを破砕しながら強制的に
ローラ1,1間に押し込むように作用する。
【0029】 短寸歯ディスク22を他方のロールの長
寸歯ディスク21と対面させることにより、長寸歯24
で抱えたガラを歯先29で効果的に食い込み破砕すると
ともに、該ガラを長寸歯24と対面する短寸歯27で小
割り破砕し、確実にローラ間に押し込んで下方へ排出す
る。この破砕作用による破砕粒の大きさは、相対向する
長寸歯24,24の正面ピッチ間の谷間によって生じる
ポケット状の空隙の大きさで定まり、このために長寸歯
24,24の円周方向の中間に山形側面の短寸歯26を
配置すると、より小さい破砕粒を得ることができる。破
砕粒の大きさは、入り込んだディスク21,22間の側
面隙間を通過する大きさによっても定まり、このために
ローラ1,1の間隔を適宜に設定することで破砕物の最
大粒度を調整できる。
【0030】 図3および図5に示すように、下段の破
砕ローラ2,2では、側面が山形の破砕歯33が円周方
向に沿ってほぼ等間隔に鋸歯状に配置された破砕歯ディ
スク31と、小径のスリーブスペーサ32とを交互に駆
動軸15に嵌合し、該駆動軸の中間部つまり壁面間部分
は六角形の横断面である。ディスク31およびスリーブ
スペーサ32の中心孔36は、駆動軸15の横断面に合
致させた六角形であり、駆動軸15に装着した状態で該
駆動軸と一体となって回転するように構成している。
【0031】 スペーサ32の外径は、ディスク31の
破砕歯33の歯底と同一またはそれより小径になるよう
に定める。図3のように水平面から見ると、1対の破砕
ローラ2,2において、一方の破砕歯ディスク31を他
方のスペーサ32と対面させ、ディスク31が相互に入
り込む態様で配設されている。
【0032】 図5に示す破砕歯ディスク31では、そ
の円周に沿って鋸刃状に形成された破砕歯33は、側面
形状が回転方向に向けてやや前傾した山形であって、そ
の頂部には全歯幅に亘って、ローラの軸心方向ないしそ
れよりやや後方に向けて切り込み34を形成する。切り
込み34には、破砕歯33とほぼ同幅の超硬素材からな
るチップ35を嵌め、該チップの頭部が破砕歯33の頂
部からのぞくように取り付け、ロウ付けなどによって固
着する。
【0033】 破砕歯ディスク31は、破砕物を破砕す
る際に、超硬チップ35の頂部が破砕物に当接して破砕
し、破砕歯33の歯先部母材を摩耗から保護する。した
がって、チップ35は、破砕歯ディスク31の耐久性を
高め、摩耗によって歯丈が早期に低くなるのを防いで長
期間破砕物の粒度を一定に保つ。
【0034】 また、図6に示す変形例では、破砕歯デ
ィスク41の円周に沿って鋸刃状に形成された破砕歯4
3は、側面形状が回転方向に向けてやや前傾した山形を
なし、各破砕歯43の歯先部の回転方向に面した歯先部
側面44に全歯幅に亘って切り欠き45を形成する。切
り欠き45には、破砕歯43とほぼ同幅の超硬材素材の
チップ46を装着し、ロウ付けなどで固着する。
【0035】 破砕歯ディスク41は、破砕物を細割り
する際に、超硬質チップ46の前面と頂部が破砕物に当
接して破砕するとともに、該チップが破砕歯43の回転
方向に面した側面44を広くカバーし、摩耗から破砕歯
43の歯先部母材を保護する。したがって、チップ46
は、破砕歯ディスク43の耐久性を高め、摩耗で歯丈や
歯の形状が早期に変化するのを防いで、前記のチップ3
5よりもいっそう効果的に長期間に亘って破砕物の粒度
を一定に保つ。
【0036】 図7および図8に示す据置き式のロール
破砕装置では、上方の破砕室9の上端開口部に漏斗状の
破砕物投入用ホッパ12を取り付け、下方の破砕室11
の下端開口部に破砕物の案内用シュート50を設置し、
さらにその下方に搬出コンベア52を配置している。据
置き式のロール破砕装置において、ホッパ12に投入さ
れた大寸のガラなどの破砕物70は、上段の破砕ローラ
1,1で小割りされ、小割りされた破砕物71を下段の
破砕ローラ2,2へ送り出し、ローラ2,2で細粒状に
破砕する。細粒化された破砕物72は、シュート50で
案内してコンベア52の基端付近のフェンダー51の中
央に投下し、コンベア52で搬送して該コンベア先端か
ら排出する。
【0037】 図9は、前記の4軸ロール破砕機Aをク
ローラ台車61上に搭載し、該台車の下部に払い出しコ
ンベア69を装着した例である。図9において、4軸ロ
ール破砕機Aはクローラ台車61の上部架構62の上に
据え付け、該破砕機の前方に運転室67および磁選機6
8を装備し、一方、該破砕機の後方にエンジンルーム6
3を設置する。払い出しコンベア69は、クローラ台車
61の下部に起伏可能に収納し、該コンベアを斜めに立
ち上げると、磁選機68がコンベア69の中間上方に位
置するように配置する。コンベア69に関して、図番6
9'は水平に倒した状態であり、図番69''はコンベア
69を後方へ収納した状態である。
【0038】 エンジンルーム63内には、エンジン駆
動の油圧ポンプユニット64と制御盤65などを収納
し、油圧ポンプユニット64から送り出す油圧油を、ク
ローラ台車61の走行駆動用モータ(図示しない)とロ
ール破砕機Aの駆動機3(図1)用の油圧モータ(図示
しない)へ供給する。また、運転室67は、架構62と
破砕室9などで支持して破砕機Aの前方上方に取り付
け、該運転室において、4軸ロール破砕機A,クローラ
台車61,エンジン,磁選機68,コンベア69のすべ
ての運転制御が可能である。
【0039】 図9に示す自走式のロール破砕装置で
は、4軸ロール破砕機Aの破砕処理は前記と同じであ
り、該破砕機Aがクローラ台車61によって移動可能で
ある。このロール破砕装置は、装置全体がコンパクトに
まとまり、高さが低く構成されるため、トレーラーなど
に搭載して公道を輸送することができる。このロール破
砕装置は、輸送や設置、場内移動が容易に行え、機動性
に優れるのみならず、従来のように中継コンベアで2台
の装置を中継して作業する必要がなく、装置1台で大寸
のガラを細割りまで一貫して処理できるので、装置全体
として設備費や維持費が大幅に節減できる。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るロールクラッシャは、1対
の破砕ローラにおいて、長寸歯ディスクにおける長寸歯
の歯先円を十分大きく形成するとともに、長寸歯の歯先
を隣接の短寸歯ディスクの歯先円より大きく突出させて
いるため、その歯先が大寸のガラに食い込み、そのガラ
を破砕しながら両ローラ間に押し込むように作用する。
また、両ローラが回転して長寸歯がガラを攪拌すること
により、両ローラ間に押し込まれたガラには、次に短寸
歯が食い込んで小割りするので安定して破砕できる。し
たがって、このロールクラッシャでは、両ローラの胴部
径を比較的小さく設計しても、小割り用圧砕機で破砕さ
れただけの大寸のガラをそのまま投入しても破砕するこ
とが可能となる。
【0041】 本発明のロールクラッシャは、破砕歯デ
ィスクにおいて、歯先部に超硬質素材のチップを取付け
ることにより、破砕歯の摩耗を防止し、その耐久性を向
上させる。このロールクラッシャは、ロールクラッシャ
本来の特徴である破砕物の粒度の均一化を長期に亘って
維持でき、骨材資源として再利用できる通常約4cm以
下の大きさの均一な細粒まで容易に破砕できる。
【0042】 本発明の4軸ロール破砕機は、上下2段
において異なる形状の破砕ローラを設置することによ
り、従来困難であった大寸のガラを細粒化する作業を1
台の機械で一貫して行える。このため、この4軸ロール
破砕機は、ジョークラッシャとロールクラッシャを組合
わせて大寸のガラを細粒化する従来の方式に比べ、機械
の製造コストが安くなり、小型化によって運搬や移動な
らびに設置が簡単に行えるのみならず、破砕作業時にお
ける騒音も低減できる。
【0043】 また、本発明の4軸ロール破砕機は、破
砕部を上下2段に配置して一体化した構造でありなが
ら、上下2段ともにロールクラッシャで構成することで
全高が低くなり、一体構造のままでトレーラーに搭載
し、道路輸送することが可能となる。したがって、この
ロール破砕装置では、クラッシャ間を中継するコンベア
などの付帯設備が不要となるうえに、作業現場における
設置に手間が掛からず、さらに自走式台車に搭載すると
機動性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の4軸ロール破砕機の一例を示す部分
側断面図である。
【図2】 本発明のロールクラッシャを構成する図1の
Y−Y線に沿って切断した水平断面図である。
【図3】 本発明の他のロールクラッシャを構成する図
1のZ−Z線に沿って切断した水平断面図である。
【図4】 本発明で用いる長寸歯ディスクを図2のX−
X線に沿って示す拡大側面図である。
【図5】 本発明で用いる短寸歯ディスクを図3のX−
X線に沿って示す拡大側面図である。
【図6】 短寸歯ディスクの変形例を示す拡大側面図で
ある。
【図7】 据置き式のロール破砕装置の作動状況を一部
切り欠いて示す部分正面図である。
【図8】 図7のロール破砕装置の部分側面図である。
【図9】 自走式のロール破砕装置の一例を示す部分側
断面図である。
【符号の説明】
A 4軸ロール破砕機 1,2 破砕ローラ 13,15 駆動軸 21 長寸歯ディスク 22 短寸歯ディスク 24 長寸歯 27 短寸歯 31 破砕歯ディスク 33 破砕歯 35,46 超硬質チップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の破砕ローラを所定の間隔をおいて
    水平に対向配置し、両ローラが互いに内向きに回転する
    ロールクラッシャにおいて、1対の破砕ローラは、歯先
    円の比較的大きい尖鋭状の長寸歯を円周方向に沿ってほ
    ぼ等間隔に配列した長寸歯列部と、歯先円の比較的小さ
    い短寸歯を円周方向に沿ってほぼ等間隔に配列した短寸
    歯列部とを軸方向に交互に配設して構成するとともに、
    両ローラにおいて一方の長寸歯列部を他方の短寸歯列部
    と対面させ、長寸歯列部において、各長寸歯の基部が半
    径方向の外方へ膨出し、その歯先が基部の回転方向の側
    面よりも前方へ突出するように前傾しているロールクラ
    ッシャ。
  2. 【請求項2】 長寸歯列部において、それぞれの長寸歯
    の円周方向間に、歯先円が長寸歯のそれより小さい短寸
    歯を配置する請求項1記載のロールクラッシャ。
  3. 【請求項3】 長寸歯列部において、長寸歯の歯先の前
    傾角度は、歯底円における接線と同一の角度から該接線
    に対して約50度外向きの角度までの範囲に設定する請
    求項1または2記載のロールクラッシャ。
  4. 【請求項4】 1対の破砕ローラを所定の間隔をおいて
    水平に対向配置し、両ローラが互いに内向きに回転する
    ロールクラッシャにおいて、1対の破砕ローラは、歯先
    円の比較的小さい破砕歯を円周方向に沿ってほぼ等間隔
    に配列した破砕歯列部を軸方向に適宜の間隔で配設して
    構成するとともに、両ローラにおいて一方の破砕歯列部
    を他方の破砕歯列部間の間隙と対面させ、破砕歯列部に
    おいて、各破砕歯には、ローラの回転方向に面した歯先
    部側面に切り欠きを設け、該切り欠きに超硬質材料から
    なる矩形チップを嵌め、該チップが歯先部側面を構成す
    るように固着するロールクラッシャ。
  5. 【請求項5】 1対の破砕ローラを所定の間隔をおいて
    水平に対向配置し、両ローラが互いに内向きに回転する
    ロールクラッシャにおいて、1対の破砕ローラは、歯先
    円の比較的小さい破砕歯を円周方向に沿ってほぼ等間隔
    に配列した破砕歯列部を軸方向に適宜の間隔で配設して
    構成するとともに、両ローラにおいて一方の破砕歯列部
    を他方の破砕歯列部間の間隙と対面させ、破砕歯列部に
    おいて、各歯先部にローラのほぼ軸心方向に向けて切り
    込みを設け、その切り込みに超硬質材料からなるチップ
    を嵌め、チップ頭部が歯先部の先端を構成するように固
    着するロールクラッシャ。
  6. 【請求項6】 1対の破砕ローラを上下2段に配置する
    ロール破砕機において、上段における1対の破砕ローラ
    は、歯先円の比較的大きい尖鋭状の長寸歯を円周方向に
    沿ってほぼ等間隔に配列した長寸歯ディスクと、歯先円
    の比較的小さい短寸歯を円周方向に沿ってほぼ等間隔に
    配列した短寸歯ディスクとを軸方向に交互に配設して構
    成するとともに、両ローラにおいて一方の長寸歯ディス
    クを他方の短寸歯ディスクと対面させ、一方、下段にお
    ける1対の破砕ローラは、歯先円の比較的小さい破砕歯
    を円周方向に沿ってほぼ等間隔に配列した破砕歯ディス
    クを軸方向に適宜の間隔で配設して構成するとともに、
    両ローラにおいて一方の破砕歯ディスクを他方の破砕歯
    ディスク間の間隙と対面させる4軸ロール破砕機。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の4軸ロール破砕機の上方
    にガラ投入用のホッパーを設置し、且つ該破砕機の下方
    に払い出しコンベアを取り付け、建造物の解体現場にお
    いて据え付ける据置き式のロール破砕装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の4軸ロール破砕機を、車
    体下部中央部に払い出しコンベアを収納したクローラ台
    車に搭載するかまたは車輪駆動の台車の車体上に搭載す
    る自走式のロール破砕装置。
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