JPH09254106A - 木材含浸用樹脂組成物 - Google Patents

木材含浸用樹脂組成物

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JPH09254106A
JPH09254106A JP6499996A JP6499996A JPH09254106A JP H09254106 A JPH09254106 A JP H09254106A JP 6499996 A JP6499996 A JP 6499996A JP 6499996 A JP6499996 A JP 6499996A JP H09254106 A JPH09254106 A JP H09254106A
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JP
Japan
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resin composition
resin
wood
unsaturated polyester
acid
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JP6499996A
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English (en)
Inventor
Takehide Yamazaki
勇英 山▲崎▼
Katsuaki Shindo
克明 真銅
Masaru Emura
賢 江村
Akinori Morimoto
晃徳 森本
Hiroshi Sugimoto
寛 杉本
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木材の耐久性を充分に向上させ得る木材含浸
用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 ビニルエステルと、トリアジン誘導体で
あるアミノ樹脂と、アルコール成分としてのポリエチレ
ングリコールおよび/または酸成分としての鎖状脂肪族
二塩基酸を必須成分とする不飽和ポリエステルとを混合
することによって木材含浸用樹脂組成物を得る。このよ
うにして得られた木材含浸用樹脂組成物は、木材に含
浸、硬化させることにより、木材と一体化し、熱や水等
の影響による木材のクラックの発生を防止し、木材の耐
久性、耐水性を充分に向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂組成
物を木材に含浸、硬化させることによって得られる木材
の複合化材、いわゆるWPC(Wood Plastic Composite
s)に用いられる木材含浸用樹脂組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】木材は、その外観の美しさや使用感か
ら、建材を始めとする種々の分野に利用されている。し
かしながら、木材は耐久性に劣り、熱や水等の影響によ
り、クラックが発生し易いという問題点を有している。
このため、従来より、木材の耐久性を向上させるため
に、木材の改質を行う試みが数多くなされている。この
ような試みとして、例えば不飽和ポリエステル樹脂、メ
チルメタクリレートモノマー等を木材に含浸させ、硬化
させることによって木材の複合化材、即ち、WPC(Wo
od Plastic Composites)を得る方法が種々検討されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに、不飽和ポリエステル樹脂、メチルメタクリレート
モノマー等を用いてWPCを作製した場合、得られたW
PCの耐久性は必ずしも充分であるとは言い難い。この
ため、木材の耐久性を充分に向上させ得る木材の含浸用
樹脂組成物が求められている。本発明は、上記従来の問
題点に鑑みなされたものであり、その目的は、木材の耐
久性を充分に向上させ得る木材の含浸用樹脂組成物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく鋭意検討した結果、ビニルエステルと、
不飽和ポリエステルと、トリアジン誘導体であるアミノ
樹脂とを含み、かつ、上記不飽和ポリエステルが、アル
コール成分としてのポリエチレングリコールおよび/ま
たは酸成分としての鎖状脂肪族二塩基酸を必須成分とす
る樹脂組成物が木材の耐久性を充分に向上させ得ること
を見い出して本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、請求項1記載の発明にかかる木材含
浸用樹脂組成物は、ビニルエステルと、不飽和ポリエス
テルと、トリアジン誘導体であるアミノ樹脂とを含み、
かつ、上記不飽和ポリエステルが、アルコール成分とし
て、少なくともポリエチレングリコールを用いてなるこ
とを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明にかかる木材含浸用樹
脂組成物は、請求項1記載の木材含浸用樹脂組成物にお
いて、上記アルコール成分中の上記ポリエチレングリコ
ールの割合が70モル%以上であることを特徴としてい
る。
【0007】請求項3記載の発明にかかる木材含浸用樹
脂組成物は、請求項1または2記載の木材含浸用樹脂組
成物において、上記不飽和ポリエステルが、酸成分とし
て、少なくとも鎖状脂肪族二塩基酸を用いてなることを
特徴としている。
【0008】請求項4記載の発明にかかる木材含浸用樹
脂組成物は、ビニルエステルと、不飽和ポリエステル
と、トリアジン誘導体であるアミノ樹脂とを含み、か
つ、上記不飽和ポリエステルが、酸成分として、少なく
とも鎖状脂肪族二塩基酸を用いてなることを特徴として
いる。
【0009】請求項5記載の発明にかかる木材含浸用樹
脂組成物は、請求項1、2、3または4記載の木材含浸
用樹脂組成物において、上記アミノ樹脂がベンゾグアナ
ミン樹脂であることを特徴としている。
【0010】以上の構成によれば、該木材含浸用樹脂組
成物は、熱や水等の影響による木材のクラックの発生を
防止することができる。つまり、木材の耐久性を充分に
向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明にかかる木材含浸用樹脂組
成物(以下、樹脂組成物と称する)は、ビニルエステル
と、不飽和ポリエステルと、トリアジン誘導体であるア
ミノ樹脂(以下、単にアミノ樹脂と記す)とを含み、か
つ、上記不飽和ポリエステルが、アルコール成分として
のポリエチレングリコールおよび/または酸成分として
の鎖状脂肪族二塩基酸を必須成分とする樹脂組成物であ
る。該樹脂組成物は、上記ビニルエステルと、アミノ樹
脂と、不飽和ポリエステルとを混合することによって容
易に得ることができる。
【0012】本発明に係る木材含浸用樹脂組成物におい
て用いられる上記ビニルエステルとは、1分子中に2個
以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物と不飽和一塩
基酸との反応物である。該ビニルエステルは、ビスフェ
ノール型エポキシ化合物、あるいは、ビスフェノール型
エポキシ化合物およびノボラック型エポキシ化合物の混
合物と、不飽和一塩基酸とをエステル化触媒の存在下で
反応させることによって得ることができる。
【0013】上記ビスフェノール型エポキシ化合物とし
ては、具体的には、例えば、エピクロルヒドリンあるい
はメチルエピクロルヒドリンと、ビスフェノールAある
いはビスフェノールFとの反応により得られるグリシジ
ルエーテル型のエポキシ化合物;ビスフェノールAのア
ルキレンオキサイド付加物と、エピクロルヒドリンある
いはメチルエピクロルヒドリンとの反応により得られる
エポキシ化合物等が挙げられるが、特に限定されるもの
ではない。
【0014】上記ノボラック型エポキシ化合物として
は、具体的には、例えば、フェノールノボラックあるい
はクレゾールノボラックと、エピクロルヒドリンあるい
はメチルエピクロルヒドリンとの反応により得られるエ
ポキシ化合物等が挙げられるが、特に限定されるもので
はない。
【0015】これらエポキシ化合物は、一種類のみを用
いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いても
よい。また、上記エポキシ化合物のなかでも、平均エポ
キシ当量が、 400〜700 の範囲内にあるエポキシ化合物
を用いることが好ましい。上記平均エポキシ当量が 400
未満であれば、該樹脂組成物を用いてWPCを作製した
際に、得られるWPCが硬くなり、該WPCの耐久性が
充分でなくなるので好ましくない。一方、上記平均エポ
キシ当量が 700より大きければ、最終的に得られる樹脂
組成物の粘度が高くなり、該樹脂組成物を木材に含浸さ
せることが困難となるので好ましくない。
【0016】上記不飽和一塩基酸としては、特に限定さ
れるものではないが、具体的には、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、桂皮酸、クロトン酸、ソルビン酸等
が挙げられる。また、上記不飽和一塩基酸として、モノ
メチルマレート、モノプロピルマレート、モノブチルマ
レート等の不飽和二塩基酸ハーフエステル類を用いても
よい。これら不飽和一塩基酸は、一種類のみを用いても
よく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0017】上記エステル化触媒としては、特に限定さ
れるものではなく、従来公知の化合物を用いることがで
きる。上記エステル化触媒としては、具体的には、例え
ば、トリエチルアミン、N,N-ジメチルベンジルアミン、
N,N-ジメチルアニリン等の3級アミン類;トリメチルベ
ンジルアンモニウムクロライド、ピリジニウムクロライ
ド等の4級アンモニウム塩;トリフェニルホスフィン、
テトラフェニルホスフォニウムクロライド、テトラフェ
ニルホスフォニウムブロマイド、テトラフェニルホスフ
ォニウムアイドダイド等のホスフォニウム化合物等が挙
げられる。これらエステル化触媒は、一種類のみを用い
てもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
【0018】上記の反応を行う際の反応条件等は、公知
の条件で行うことができ、特に限定されるものではな
い。上記反応に際しては、重合によるゲル化を防止する
と共に、得られるビニルエステルの保存安定性あるいは
硬化性を調整するために、重合禁止剤や分子状酸素を添
加することが好ましい。
【0019】上記重合禁止剤としては、特に限定される
ものではなく、従来公知の化合物を用いることができ
る。上記重合禁止剤としては、具体的には、例えば、ハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、p-t-ブチルカテ
コール、t-ブチルハイドロキノン、トルハイドロキノ
ン、p-ベンゾキノン、ナフトキノン、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル、フェノチアジン、ナフテン酸銅等が
挙げられる。これら重合禁止剤は、一種類のみを用いて
もよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
【0020】分子状酸素としては、例えば、空気を用い
ることができるが、この場合、反応系に空気を吹き込む
(いわゆる、バブリング)ようにすればよい。尚、上記
重合によるゲル化を充分に防止するために、重合禁止剤
と分子状酸素とを併用することが好ましい。
【0021】上記ビニルエステルの製造方法、即ち、エ
ポキシ化合物と不飽和一塩基酸との反応方法は、特に限
定されるものではなく、従来公知の種々の方法を用いる
ことができる。また、各成分、即ち、エポキシ化合物、
不飽和一塩基酸、エステル化触媒、重合禁止剤等の配合
割合は、特に限定されるものではなく、その他の添加剤
の有無並びにその使用量も特に限定されるものではな
い。さらに、上記反応における反応時間並びに反応温度
は、上記反応が完結するように適宜設定すればよく、特
に限定されるものではない。
【0022】上記ビニルエステルは、通常、作業性を考
慮して、重合性モノマーで希釈することにより、ビニル
エステル樹脂として用いることが好ましい。上記ビニル
エステルを希釈するための重合性モノマーとしては、特
に限定されるものではないが、具体的には、例えば、ス
チレン、ビニルトルエン、p-メチルスチレン、t-ブチル
スチレン、ジアリルフタレート、メタクリル酸メチル、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2-ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これら重合性モノマーは、一種類のみを用いてもよい
し、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0023】上記重合性モノマーの配合量は、ビニルエ
ステル樹脂中、20重量%〜70重量%の範囲内が好まし
く、20重量%〜60重量%の範囲内がさらに好ましく、30
重量%〜50重量%の範囲内が特に好ましい。上記重合性
モノマーの配合量が20重量%より少なければ、最終的に
得られる樹脂組成物の粘度が高くなり、取扱いが困難と
なるため好ましくない。一方、上記重合性モノマーの配
合量が70重量%を越えると、最終的に得られる樹脂組成
物の、木材への含浸、硬化時における硬化性が低下する
ので好ましくない。また、上記重合性モノマーをどの段
階で添加するかは、特に限定されるものではなく、該ビ
ニルエステルを不飽和ポリエステルやアミノ樹脂と混合
する前でも混合後でも構わない。
【0024】本発明にかかる木材含浸用樹脂組成物にお
いて用いられる上記不飽和ポリエステルとは、酸成分と
アルコール成分との縮合反応によって得られる化合物で
あり、アルコール成分としてのポリエチレングリコール
および/または酸成分としての鎖状脂肪族二塩基酸を必
須成分とする。
【0025】上記不飽和ポリエステルを構成するアルコ
ール成分のうち、ポリエチレングリコールとは、一般式
(1)
【0026】
【化1】
【0027】(式中、nは2以上の整数を表す)で表さ
れる化合物である。上記ポリエチレングリコールのなか
でも、nで表される繰り返し単位が2〜8の整数を示す
化合物が好ましく、2〜4の整数を示す化合物がより好
ましい。
【0028】上記ポリエチレングリコールとしては、具
体的には、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール等が挙げられ
るが、特に限定されるものではない。これらポリエチレ
ングリコールは、一種類のみを用いてもよいし、二種類
以上を適宜混合して用いてもよい。
【0029】また、必要に応じて、上記ポリエチレング
リコール以外のアルコール成分(以下、その他のアルコ
ールと記す)も用いることができる。上記その他のアル
コール成分としては、具体的には、例えば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-
ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,3-シク
ロヘキサンジオール、1,2-シクロヘキサンジオール、1,
4-シクロヘキサンジメタノール、2-メチルプロパン-1,3
- ジオール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノール
Aとプロピレンオキサイドやエチレンオキサイド等のア
ルキレンオキサイドとの付加物等が挙げられるが、特に
限定されるものではない。これらその他のアルコール成
分は、一種類のみを用いてもよいし、二種類以上を適宜
混合して用いてもよい。
【0030】上記アルコール成分中における上記ポリエ
チレングリコールの含有量は、70モル%以上が好まし
く、90モル%以上がさらに好ましい。上記アルコール成
分中における上記一般式(1)で表されるポリエチレン
グリコールの含有量が70モル%未満であれば、得られる
樹脂組成物を木材に含浸させて硬化させた場合に、得ら
れるWPCが硬くなり、該WPCの耐久性が充分でなく
なるので好ましくない。
【0031】上記不飽和ポリエステルを構成する酸成分
のうち、鎖状脂肪族二塩基酸とは、一般式(2)
【0032】
【化2】
【0033】(式中、mは2以上の整数を表す)で表さ
れる化合物である。上記鎖状脂肪族二塩基酸のなかで
も、mで表される繰り返し単位が2〜12の整数を示す
化合物が好ましく、4〜8の整数を示す化合物がより好
ましい。
【0034】上記鎖状脂肪族二塩基酸としては、具体的
には、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、1,12- ドカン二酸等が挙げら
れるが、特に限定されるものではない。これら鎖状脂肪
族二塩基酸は、一種類のみを用いてもよいし、二種類以
上を適宜混合して用いてもよい。
【0035】また、上記鎖状脂肪族二塩基酸以外の酸成
分としては、α,β−不飽和二塩基酸および飽和二塩基
酸、またはそれらの無水物を用いることができる。
【0036】上記α,β−不飽和二塩基酸およびその無
水物としては、具体的には、例えば、マレイン酸、無水
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、
シトラコン酸等が挙げられる。これらα,β−不飽和二
塩基酸およびその無水物は、一種類のみを用いてもよい
し、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0037】飽和二塩基酸およびその無水物としては、
具体的には、例えば、フタル酸、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸、マロン酸、2,6-ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、2,3-ナフタレンジ
カルボン酸、2,3-ナフタレンジカルボン酸無水物、 4,
4'-ビスフェニルジカルボン酸等が挙げられる。これら
飽和二塩基酸およびその無水物は、一種類のみを用いて
もよいし、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0038】上記酸成分中における上記鎖状脂肪族二塩
基酸の含有量は、10モル%〜50モル%の範囲内が好まし
く、20モル%〜30モル%の範囲内がさらに好ましい。上
記鎖状脂肪族二塩基酸の含有量が10モル%未満であれ
ば、該樹脂組成物を用いてWPCを作製した際に、得ら
れるWPCの耐久性を充分に向上させることができない
ので好ましくない。一方、上記鎖状脂肪族二塩基酸の含
有量が50モル%を越えると、得られるWPCの耐水性が
低下するので好ましくない。
【0039】上記酸成分中における上記α,β−不飽和
二塩基酸および/またはその無水物の含有量は、上記ポ
リエチレングリコールの種類や使用量にもよるが、上記
ポリエチレングリコールが、例えばジエチレングリコー
ルの場合には、0を越えて40モル%以下が好ましく、10
モル%〜40モル%の範囲内がさらに好ましい。また、上
記ポリエチレングリコールが、例えばトリエチレングリ
コールの場合には、0を越えて50モル%以下が好まし
く、10モル%〜50モル%の範囲内がさらに好ましい。上
記α,β−不飽和二塩基酸および/またはその無水物の
含有量が上記範囲を逸脱する場合には、得られる樹脂組
成物を木材に含浸させて硬化させた場合に、得られるW
PCが硬くなり、該WPCの耐久性が充分でなくなるの
で好ましくない。
【0040】上記の反応を行う際の反応条件等は、公知
の条件で行うことができ、特に限定されるものではな
い。上記反応に際しては、重合によるゲル化を防止する
と共に、得られる不飽和ポリエステルの保存安定性ある
いは硬化性を調整するために、重合禁止剤を添加するこ
とが好ましい。
【0041】上記重合禁止剤としては、前記ビニルエス
テルの製造において例示した化合物と同様の化合物を用
いることができる。
【0042】上記不飽和ポリエステルの製造方法は、特
に限定されるものではなく、常用の方法を用いればよ
い。また、各成分、即ち、酸成分とアルコール成分との
配合割合は、特に限定されるものではなく、その他の添
加剤の有無並びにその使用量も特に限定されるものでは
ない。さらに、上記反応における反応時間並びに反応温
度は、上記反応が完結するように適宜設定すればよく、
特に限定されるものではない。
【0043】上記不飽和ポリエステルは、通常、作業性
を考慮して、重合性モノマーで希釈することにより、不
飽和ポリエステル樹脂として用いることが好ましい。上
記不飽和ポリエステルを希釈するための重合性モノマー
としては、特に限定されるものではなく、前記ビニルエ
ステルの希釈において例示した化合物と同様の化合物を
用いることができる。
【0044】上記重合性モノマーの配合量は、不飽和ポ
リエステル樹脂中、20重量%〜70重量%の範囲内が好ま
しく、20重量%〜60重量%の範囲内がさらに好ましく、
30重量%〜50重量%の範囲内が特に好ましい。上記重合
性モノマーの配合量が20重量%より少なければ、最終的
に得られる樹脂組成物の粘度が高くなり、取扱いが困難
となるため好ましくない。一方、上記重合性モノマーの
配合量が70重量%を越えると、最終的に得られる樹脂組
成物の、木材への含浸、硬化時における硬化性が低下す
るので好ましくない。また、上記重合性モノマーをどの
段階で添加するかは、特に限定されるものではなく、該
不飽和ポリエステルをビニルエステルやアミノ樹脂と混
合する前でも混合後でも構わない。
【0045】本発明に係る木材含浸用樹脂組成物におい
て用いられる上記アミノ樹脂とは、トリアジン環を有す
るアミノ化合物のメチロール化物やアルキルエーテル化
物等であり、具体的には、例えば、メラミン樹脂、イソ
メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、アセトグアナミ
ン樹脂、グアニルメラミン樹脂等が挙げられる。これら
アミノ樹脂は、一種類のみを用いてもよく、二種類以上
を適宜混合して用いてもよい。
【0046】上記トリアジン環を有するアミノ化合物と
しては、具体的には、例えば、メラミン、イソメラミ
ン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、グアニルメ
ラミン等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。これらアミノ化合物は、一種類のみを用いてもよ
く、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0047】上記メチロール化物は、該アミノ化合物と
ホルムアルデヒドとを反応させることによって、容易に
得ることができる。また、上記アルキルエーテル化物
は、メチロール化物をアルコール類でアルキルエーテル
化することによって容易に得ることができる。上記アル
キルエーテル化物のなかでも、メチロール化物であるメ
チロール化ベンゾグアナミンをアルキルエーテル化した
アルキルエーテル化ベンゾグアナミンが好適に用いられ
る。
【0048】上記アルキルエーテル化反応に用いられる
アルコール類は、脂肪族アルコールであり、具体的に
は、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノー
ル、iso-プロパノール、n-ブタノール、iso-ブタノー
ル、sec-ブタノール、 tert-ブタノール等が挙げられる
が、特に限定されるものではない。これらアルコール類
は、一種類のみを用いてもよく、二種類以上を適宜混合
して用いてもよい。
【0049】上記アミノ樹脂のなかでも、ビニルエステ
ルおよび不飽和ポリエステルとの相溶性からベンゾグア
ナミン樹脂が好ましく、そのなかでも、縮合反応性から
メチロール化ベンゾグアナミンがさらに好ましく、メチ
ロール化ベンゾグアナミンの初期縮合物である脱水ベン
ゾグアナミンが特に好ましい。
【0050】上記アミノ樹脂の製造方法は、特に限定さ
れるものではなく、従来公知の種々の方法を用いること
ができる。上記アミノ樹脂としてメチロール化ベンゾグ
アナミン、脱水ベンゾグアナミンを得る場合には、ベン
ゾグアナミン1モルに対し、ホルムアルデヒドを 1.2モ
ル〜3.0 モル、好ましくは 1.5モル〜 2.5モルの割合で
反応させることが好ましい。尚、上記反応における反応
時間並びに反応温度は、上記反応が完結するように適宜
設定すればよく、特に限定されるものではない。
【0051】該アミノ樹脂のトリアジン環の平均重合度
は1.5 〜4.0 の範囲内となるように設計することが好ま
しく、1.5 〜2.5 の範囲内となるように設計することが
さらに好ましい。上記平均重合度が上記範囲内にあれ
ば、該アミノ樹脂を上記ビニルエステルおよび/または
不飽和ポリエステルに溶解させることができるので、最
終的に得られる樹脂組成物を木材に含浸させる際の作業
性や含浸性を向上させることができるため好ましい。一
方、上記平均重合度が4.0 を越えると、上記ビニルエス
テルおよび/または不飽和ポリエステルに溶解すること
が困難となるので好ましくない。
【0052】また、上記樹脂組成物は、必要に応じて、
上記ビニルエステル、不飽和ポリエステル、アミノ樹脂
以外の化合物(以下、その他の化合物と記す)を含んで
いてもよい。上記その他の化合物は、該樹脂組成物に要
求される各種物性を損なわない化合物であればよい。例
えば、上記その他の化合物として、有機過酸化物を用い
ることで、硬化をより効率的に促進させることができ
る。
【0053】上記の有機過酸化物としては、特に限定さ
れるものではないが、具体的には、例えば、ベンゾイル
パーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、t-ブ
チルパーオキシ-2- エチルヘキサノエート、1,1,3,3-テ
トラメチルブチルパーオキシ-2- エチルヘキサノエー
ト、t-アミルパーオキシ−2-エチルヘキサノエート、t
−ブチルヒドロパーオキシド等が挙げられる。これら有
機過酸化物は、一種類のみを用いてもよいし、二種類以
上を適宜混合して用いてもよい。
【0054】上記不飽和ポリエステルに対するビニルエ
ステルの配合割合(ビニルエステル/不飽和ポリエステ
ル)は、重量比で3/7〜9/1が好ましく、4/6〜
7/3がさらに好ましい。上記ビニルエステルに対する
不飽和ポリエステルの重量比が3/7より小さければ、
該樹脂組成物を用いてWPCを作製した際に、得られる
WPCの耐水性が充分でなくなるので好ましくない。一
方、上記ビニルエステルに対する不飽和ポリエステルの
重量比が9/1より大きければ該樹脂組成物を用いてW
PCを作製した際に、得られるWPCの耐久性が充分で
なくなるので好ましくない。
【0055】上記ビニルエステルと不飽和ポリエステル
との合計量に対するアミノ樹脂の配合量は、5重量%〜
30重量%の範囲内が好ましく、5重量%〜15重量%がさ
らに好ましい。
【0056】上記アミノ樹脂の配合量が5重量%未満で
あれば、充分なWPCの耐久性が得られないので好まし
くない。一方、上記アミノ樹脂の配合量が30重量%を越
えると、該樹脂組成物の粘度が高くなり、木材に対する
含浸性が低下するので好ましくない。
【0057】また、該樹脂組成物がその他の化合物を含
む場合における、上記その他の化合物の配合量は、該樹
脂組成物に要求される各種物性を損なわない範囲内であ
れば特に限定されるものではない。例えば、上記その他
の化合物として有機過酸化物を用いた場合の有機過酸化
物の配合量は、特に限定されるものではないが、上記ビ
ニルエステルと不飽和ポリエステルとアミノ樹脂との合
計量 100重量部に対し、0.5 重量部〜2重量部の範囲内
が好ましい。有機過酸化物の配合量が上記範囲内にある
ことで、該樹脂組成物の硬化をより効率的に促進させる
ことができる。
【0058】また、該樹脂組成物は、そのまま用いるこ
とができるが、必要に応じて、常用の添加剤を配合して
用いてもよい。また、添加剤の使用量は、特に限定され
るものではない。
【0059】該樹脂組成物は、木材に含浸(吸入)させ
た後、加圧加熱、または加熱することにより硬化させ
て、木材と一体とすることにより、容易にWPCを得る
ことができる。
【0060】木材に該樹脂組成物を含浸させる方法とし
ては、特に限定されるものではなく、木材の形状や用途
に応じて、例えば、浸漬法、減圧注入法、加圧注入法、
減圧・加圧注入法、塗布含浸法(静置、加圧)等により
木材に該樹脂組成物を含浸すればよい。
【0061】このように、該樹脂組成物を木材に含浸、
硬化させることにより、該樹脂組成物が木材と一体化
し、耐久性に優れる複合化材、即ち、WPCを得ること
ができる。
【0062】以上のように、本発明にかかる樹脂組成物
は、ビニルエステルと、不飽和ポリエステルと、トリア
ジン誘導体であるアミノ樹脂とを含み、かつ、上記不飽
和ポリエステルが、アルコール成分としてのポリエチレ
ングリコールおよび/または酸成分としての鎖状脂肪族
二塩基酸を必須成分とする構成である。
【0063】これにより、本発明の樹脂組成物を用いて
木材を処理、つまり、該樹脂組成物を、木材に含浸、硬
化させることにより、木材の熱や水等の影響によるクラ
ックの発生を防止し、木材の耐久性、耐水性を充分に向
上させることができる。
【0064】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、実施例および比較例に記載
の「部」は、「重量部」を示し、「%」は、「重量%」
を示す。また、得られたWPCの耐久性は、各実施例お
よび比較例により得られた各WPCを所定形状にカット
して得られた試験片を用いて各種物性試験(寒熱繰り返
し試験、煮沸試験、冷水浸漬試験、耐熱試験)を行うこ
とにより評価した。
【0065】寒熱繰り返し試験は、試験片を80℃±3℃
の恒温器中に2時間放置した後、−20℃±3℃の恒温器
中に2時間放置し、これを1セットとするサイクルを繰
り返して行い、試験片表面のクラックの発生状態を目視
で観察した。
【0066】煮沸試験は、試験片を沸騰水中に4時間浸
漬した後、60℃±3℃の恒温器中で20時間乾燥し、これ
を1セットとするサイクルを繰り返して行い、試験片表
面のクラックの発生状態を目視で観察した。
【0067】冷水浸漬試験は、試験片を常温水中に24時
間浸漬した後、60℃±3℃の恒温器中で20時間乾燥し、
試験片表面のクラックの発生状態を目視で観察した。
【0068】耐熱試験は、試験片を80℃±3℃の恒温器
中に96時間放置し、試験片表面のクラックの発生状態を
目視で観察した。
【0069】〔実施例1〕先ず、温度計、ガス吹き込み
管、還流冷却管および攪拌機を取り付けた4ツ口フラス
コに、ビスフェノール型エポキシ化合物である「エポト
ートYD−901」(商品名;東都化成株式会社製エポ
キシ樹脂、エポキシ当量454.2 )2272g、不飽和一塩基
酸であるメタクリル酸 428g、重合禁止剤としてのハイ
ドロキノン0.54g、およびエステル化触媒としてのトリ
エチルアミン11.5gを仕込んだ。次いで、この反応溶液
を115 ℃に昇温し、空気を吹き込みながら 5.5時間反応
させることによって反応を完了させた。
【0070】反応終了後、得られたビニルエステルにス
チレン2300gを添加することによって、ビニルエステル
樹脂(以下、ビニルエステル樹脂(VE−1)と記す)
を得た。所定の方法により測定した該ビニルエステル樹
脂(VE−1)の酸価は3.4mgKOH/gであった。
【0071】一方、上記と同様の4ツ口フラスコに、ポ
リエチレングリコールであるジエチレングリコール1174
gと、その他のアルコールとしてのプロピレングリコー
ル93gと、飽和二塩基酸の無水物である無水フタル酸 9
01gと、鎖状脂肪族二塩基酸であるアジピン酸 440g
と、α,β−不飽和二塩基酸の無水物である無水マレイ
ン酸 355gとを仕込んだ。次いで、この反応溶液に不活
性ガスを吹き込みながら215 ℃に昇温し、15時間加熱脱
水縮合させることによって反応を完了させて、不飽和ポ
リエステルを得た。所定の方法により測定した該不飽和
ポリエステルの酸価は、20.0mgKOH/gであった。
【0072】次いで、該不飽和ポリエステルに、ハイド
ロキノン0.27g、スチレン1545gを添加することによっ
て不飽和ポリエステル樹脂(以下、不飽和ポリエステル
樹脂(UE−1)と記す)を得た。所定の方法により測
定した該不飽和ポリエステル樹脂(UE−1)の不揮発
分は67.0%であり、酸価は13.0mgKOH/gであった。
【0073】次に、上記ビニルエステル樹脂(VE−
1)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−1)50部、
アミノ樹脂である脱水ベンゾグアナミン(株式会社日本
触媒製、メチロール化ベンゾグアナミン)10部を混合し
て液状樹脂(A’)を得た。上記液状樹脂(A’)の組
成を表1に示す。
【0074】その後、上記液状樹脂(A’)100 部に対
して、有機過酸化物である「パーキュアーO」(商品
名;日本油脂株式会社製)1部を添加することにより、
樹脂組成物(樹脂組成物(A)と記す)を得た。
【0075】次に、厚さ 0.5mmのナラ材単板を80℃で3
時間乾燥させた後、減圧容器に入れ、15トールの減圧下
で30分間脱気させた。次いで、このナラ材単板に、上記
樹脂組成物(A)を吸入させ、脱気した後、常圧に戻し
て6時間静置した。その後、この樹脂組成物(A)含浸
後のナラ材単板を、液切りを行ってからウレタン系の接
着剤を塗布した15mm厚の合板に載置し、さらにその上に
PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを載せ
て、ホットプレスで125 ℃、10kgf /cm2 で5分間硬化
させることによりWPCを得た。得られたWPCの耐久
性について前記各種物性試験を行って評価した。この結
果を表2に示す。
【0076】〔実施例2〕実施例1と同様の4ツ口フラ
スコに、ビスフェノール型エポキシ化合物である「アダ
ルダイドXAC−5007」(商品名;チバ・ガイギー
株式会社製エポキシ樹脂、エポキシ当量660 )2383g、
メタクリル酸 318g、ハイドロキノン0.54g、およびト
リエチルアミン11.5gを仕込んだ。次いで、この反応溶
液を115 ℃に昇温し、空気を吹き込みながら 5.0時間反
応させることによって反応を完了させた。
【0077】反応終了後、スチレン2300gを添加するこ
とによって、ビニルエステル樹脂(以下、ビニルエステ
ル樹脂(VE−2)と記す)を得た。該ビニルエステル
樹脂(VE−2)の酸価は3.2 mgKOH/gであった。
【0078】次いで、上記ビニルエステル樹脂(VE−
2)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−1)50部、
脱水ベンゾグアナミン10部を混合して液状樹脂(B’)
を得た。上記液状樹脂(B’)の組成を表1に示す。
【0079】その後、上記液状樹脂(B’)100 部に対
して、「パーキュアーO」1部を添加することにより、
樹脂組成物(樹脂組成物(B)と記す)を得た。
【0080】その後、該樹脂組成物(B)を用いて、実
施例1と同様の方法によりWPCを得た。得られたWP
Cの耐久性について前記各種物性試験を行って評価し
た。この結果を表2に示す。
【0081】〔実施例3〕実施例1と同様の4ツ口フラ
スコに、「エポトートYD−901」 729g、「アダル
ダイドXAC−5007」1588g、メタクリル酸 353
g、ハイドロキノン0.54g、およびトリエチルアミン1
1.6gを仕込んだ。次いで、この反応溶液を115 ℃に昇
温し、空気を吹き込みながら 5.5時間反応させることに
よって反応を完了させた。
【0082】反応終了後、スチレン2300gを添加するこ
とによって、ビニルエステル樹脂(以下、ビニルエステ
ル樹脂(VE−3)と記す)を得た。該ビニルエステル
樹脂(VE−3)の酸価は 3.6mgKOH/gであった。
【0083】次いで、上記ビニルエステル樹脂(VE−
3)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−1)50部、
脱水ベンゾグアナミン10部を混合して液状樹脂(C’)
を得た。上記液状樹脂(C’)の組成を表1に示す。
【0084】その後、上記液状樹脂(C’)100 部に対
して、「パーキュアーO」1部を添加することにより、
樹脂組成物(樹脂組成物(C)と記す)を得た。
【0085】その後、該樹脂組成物(C)を用いて、実
施例1と同様の方法によりWPCを得た。得られたWP
Cの耐久性について前記各種物性試験を行って評価し
た。この結果を表2に示す。
【0086】〔実施例4〕実施例1と同様の4ツ口フラ
スコに、フェノールノボラック型エポキシ化合物である
「アダルダイドEPN−1138」(商品名;チバ・ガ
イギー株式会社製エポキシ樹脂、エポキシ当量180 ) 3
21g、「アダルダイドXAC−5007」1071g、メタ
クリル酸 303g、ハイドロキノン0.45g、およびトリエ
チルアミン9.6gを仕込んだ。次いで、この反応溶液を1
15 ℃に昇温し、空気を吹き込みながら 6.0時間反応さ
せることによって反応を完了させた。
【0087】反応終了後、スチレン1350gを添加するこ
とによって、ビニルエステル樹脂(以下、ビニルエステ
ル樹脂(VE−4)と記す)を得た。該ビニルエステル
樹脂(VE−4)の酸価は 4.0mgKOH/gであった。
【0088】次いで、上記ビニルエステル樹脂(VE−
4)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−1)50部、
脱水ベンゾグアナミン10部を混合して液状樹脂(D’)
を得た。上記液状樹脂(D’)の組成を表1に示す。
【0089】その後、上記液状樹脂(D’)100 部に対
して、「パーキュアーO」1部を添加することにより、
樹脂組成物(樹脂組成物(D)と記す)を得た。
【0090】その後、該樹脂組成物(D)を用いて、実
施例1と同様の方法によりWPCを得た。得られたWP
Cの耐久性について前記各種物性試験を行って評価し
た。この結果を表2に示す。
【0091】〔実施例5〕実施例1と同様の4ツ口フラ
スコに、上記一般式(1)で表されるポリエチレングリ
コールであるトリエチレングリコール2642g、無水フタ
ル酸1139g、アジピン酸 624g、およびα,β−不飽和
二塩基酸であるフマル酸 595gを仕込んだ。次いで、こ
の反応溶液に不活性ガスを吹き込みながら215 ℃に昇温
し、17時間加熱脱水縮合させることによって反応を完了
させて、不飽和ポリエステルを得た。所定の方法により
測定した該不飽和ポリエステルの酸価は、22.0mgKOH
/gであった。
【0092】次いで、該不飽和ポリエステルに、ハイド
ロキノン0.27g、スチレン2361gを添加することによっ
て不飽和ポリエステル樹脂(以下、不飽和ポリエステル
樹脂(UE−2)と記す)を得た。該不飽和ポリエステ
ル樹脂(UE−2)の不揮発分は65.0%であり、酸価は
14.0mgKOH/gであった。
【0093】次いで、上記ビニルエステル樹脂(VE−
3)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−2)50部、
脱水ベンゾグアナミン10部を混合して液状樹脂(E’)
を得た。上記液状樹脂(E’)の組成を表1に示す。
【0094】その後、上記液状樹脂(E’)100 部に対
して、「パーキュアーO」1部を添加することにより、
樹脂組成物(樹脂組成物(E)と記す)を得た。
【0095】その後、該樹脂組成物(E)を用いて、実
施例1と同様の方法によりWPCを得た。得られたWP
Cの耐久性について前記各種物性試験を行って評価し
た。この結果を表2に示す。
【0096】〔実施例6〕実施例1と同様の4ツ口フラ
スコに、トリエチレングリコール2653g、飽和二塩基酸
であるイソフタル酸1583g、および無水マレイン酸 764
gを仕込んだ。次いで、この反応溶液に不活性ガスを吹
き込みながら220 ℃に昇温し、22時間加熱脱水縮合させ
ることによって反応を完了させて、不飽和ポリエステル
を得た。所定の方法により測定した該不飽和ポリエステ
ルの酸価は18.1mgKOH/gであった。
【0097】次いで、該不飽和ポリエステルに、ハイド
ロキノン0.27g、スチレン3065gを添加することによっ
て不飽和ポリエステル樹脂(以下、不飽和ポリエステル
樹脂(UE−3)と記す)を得た。該不飽和ポリエステ
ル樹脂(UE−3)の不揮発分は62.0%であり、酸価は
11.2mgKOH/gであった。
【0098】次いで、上記ビニルエステル樹脂(VE−
1)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−3)50部、
脱水ベンゾグアナミン10部を混合して液状樹脂(F’)
を得た。上記液状樹脂(F’)の組成を表1に示す。
【0099】その後、上記液状樹脂(F’)100 部に対
して、「パーキュアーO」1部を添加することにより、
樹脂組成物(樹脂組成物(F)と記す)を得た。
【0100】その後、該樹脂組成物(F)を用いて、実
施例1と同様の方法によりWPCを得た。得られたWP
Cの耐久性について前記各種物性試験を行って評価し
た。この結果を表2に示す。
【0101】〔実施例7〕実施例1と同様の4ツ口フラ
スコに、その他のアルコールであるジプロピレングリコ
ール2592g、アジピン酸1384g、無水フタル酸 281g、
および無水マレイン酸 743gを仕込んだ。次いで、この
反応溶液に不活性ガスを吹き込みながら215 ℃に昇温
し、17時間加熱脱水縮合させることによって反応を完了
させて、不飽和ポリエステルを得た。所定の方法により
測定した該不飽和ポリエステルの酸価は、21.2mgKOH
/gであった。
【0102】次いで、該不飽和ポリエステルに、ハイド
ロキノン0.27g、スチレン2143gを添加することによっ
て不飽和ポリエステル樹脂(以下、不飽和ポリエステル
樹脂(UE−4)と記す)を得た。該不飽和ポリエステ
ル樹脂(UE−4)の不揮発分は70.0%であり、酸価は
14.7mgKOH/gであった。
【0103】次いで、上記ビニルエステル樹脂(VE−
1)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−4)50部、
脱水ベンゾグアナミン10部を混合して液状樹脂(G’)
を得た。上記液状樹脂(G’)の組成を表1に示す。
【0104】その後、上記液状樹脂(G’)100 部に対
して、「パーキュアーO」1部を添加することにより、
樹脂組成物(樹脂組成物(G)と記す)を得た。
【0105】その後、該樹脂組成物(G)を用いて、実
施例1と同様の方法によりWPCを得た。得られたWP
Cの耐久性について前記各種物性試験を行って評価し
た。この結果を表2に示す。
【0106】〔比較例1〕実施例1と同様の4ツ口フラ
スコに、その他のアルコールとしてのプロピレングリコ
ール1208g、無水フタル酸 740g、および無水マレイン
酸 980gを仕込んだ。次いで、この反応溶液に不活性ガ
スを吹き込みながら215 ℃に昇温し、13時間加熱脱水縮
合させることによって反応を完了させて、不飽和ポリエ
ステルを得た。所定の方法により測定した該不飽和ポリ
エステルの酸価は、14.0mgKOH/gであった。
【0107】次いで、該不飽和ポリエステルに、ハイド
ロキノン0.22g、スチレン1488gを添加することによっ
て比較用の不飽和ポリエステル樹脂(以下、不飽和ポリ
エステル樹脂(UE−5)と記す)を得た。該不飽和ポ
リエステル樹脂(UE−5)の不揮発分は66.0%であ
り、酸価は10.0mgKOH/gであった。
【0108】次いで、上記ビニルエステル樹脂(VE−
1)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−5)50部、
脱水ベンゾグアナミン10部を混合して比較用の液状樹脂
(H’)を得た。上記液状樹脂(H’)の組成を表1に
示す。
【0109】その後、上記液状樹脂(H’)100 部に対
して、「パーキュアーO」1部を添加することにより、
比較用の樹脂組成物(樹脂組成物(H)と記す)を得
た。
【0110】その後、該樹脂組成物(H)を用いて、実
施例1と同様の方法により比較用のWPCを得た。得ら
れたWPCの耐久性について前記各種物性試験を行って
評価した。この結果を表2に示す。
【0111】〔比較例2〕上記ビニルエステル樹脂(V
E−1)50部、不飽和ポリエステル樹脂(UE−1)50
部のみを混合して比較用の液状樹脂(I’)を得た。上
記液状樹脂(I’)の組成を表1に示す。
【0112】その後、上記液状樹脂(I’)100 部に対
し、「パーキュアーO」1部を添加することにより、比
較用の樹脂組成物(I)を得た。
【0113】その後、該樹脂組成物(I)を用いて、実
施例1と同様の方法により比較用のWPCを得た。得ら
れたWPCの耐久性について前記各種物性試験を行って
評価した。この結果を表2に示す。
【0114】〔比較例3〕上記不飽和ポリエステル樹脂
(UE−1) 100部、脱水ベンゾグアナミン10部のみを
混合して比較用の液状樹脂(J’)を得た。上記液状樹
脂(J’)の組成を表1に示す。
【0115】その後、上記液状樹脂(J’)100 部に対
し、「パーキュアーO」1部を添加することにより、比
較用の樹脂組成物(J)を得た。
【0116】その後、該樹脂組成物(J)を用いて、実
施例1と同様の方法により比較用のWPCを得た。得ら
れたWPCの耐久性について前記各種物性試験を行って
評価した。この結果を表2に示す。
【0117】
【表1】
【0118】
【表2】
【0119】表2に記載の結果から明らかなように、本
実施例で得られた各樹脂組成物を含浸、硬化させてなる
各WPCは、耐熱性や耐水性に優れ、熱や水等の影響に
よるクラックの発生を防止することができる。これに対
し、比較例で得られた各樹脂組成物を含浸させてなる各
WPCは、クラックの発生が著しい。このため、本実施
例で得られたWPCは、何れも、比較例で得られたWP
Cと比較して耐久性に優れている。また、実施例1〜5
に示すように、ポリエチレングリコールを含むアルコー
ル成分と鎖状脂肪族二塩基酸を含む酸成分とからなる不
飽和ポリエステルを用いることで、さらに耐久性に優れ
るWPCを得ることができる。
【0120】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかる木材含浸用樹
脂組成物は、以上のように、ビニルエステルと、不飽和
ポリエステルと、トリアジン誘導体であるアミノ樹脂と
を含み、かつ、上記不飽和ポリエステルが、アルコール
成分として、少なくともポリエチレングリコールを用い
てなる構成である。
【0121】本発明の請求項2にかかる木材含浸用樹脂
組成物は、以上のように、請求項1記載の木材含浸用樹
脂組成物において、上記アルコール成分中の上記ポリエ
チレングリコールの割合が70モル%以上である構成であ
る。
【0122】本発明の請求項3にかかる木材含浸用樹脂
組成物は、以上のように、請求項1または2記載の木材
含浸用樹脂組成物において、上記不飽和ポリエステル
が、酸成分として、少なくとも鎖状脂肪族二塩基酸を用
いてなる構成である。
【0123】本発明の請求項4にかかる木材含浸用樹脂
組成物は、以上のように、ビニルエステルと、不飽和ポ
リエステルと、トリアジン誘導体であるアミノ樹脂とを
含み、かつ、上記不飽和ポリエステルが、酸成分とし
て、少なくとも鎖状脂肪族二塩基酸を用いてなる構成で
ある。
【0124】本発明の請求項5にかかる木材含浸用樹脂
組成物は、以上のように、請求項1、2、3または4記
載の木材含浸用樹脂組成物において、上記アミノ樹脂が
ベンゾグアナミン樹脂である構成である。
【0125】以上の構成によれば、本発明に係る木材含
浸用樹脂組成物は、木材に含浸、硬化させることによ
り、木材と一体化し、耐久性に優れるWPCを得ること
ができる。これにより、熱や水等の影響による木材のク
ラックの発生を防止し、木材の耐久性、耐水性を充分に
向上させることができるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/06 LNZ C08L 67/06 LNZ (72)発明者 江村 賢 大阪府大阪市北区中之島2−3−18 大建 工業株式会社内 (72)発明者 森本 晃徳 大阪府大阪市北区中之島2−3−18 大建 工業株式会社内 (72)発明者 杉本 寛 大阪府大阪市北区中之島2−3−18 大建 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニルエステルと、不飽和ポリエステル
    と、トリアジン誘導体であるアミノ樹脂とを含み、か
    つ、上記不飽和ポリエステルが、アルコール成分とし
    て、少なくともポリエチレングリコールを用いてなるこ
    とを特徴とする木材含浸用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】上記アルコール成分中の上記ポリエチレン
    グリコールの割合が70モル%以上であることを特徴とす
    る請求項1記載の木材含浸用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】上記不飽和ポリエステルが、酸成分とし
    て、少なくとも鎖状脂肪族二塩基酸を用いてなることを
    特徴とする請求項1または2記載の木材含浸用樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】ビニルエステルと、不飽和ポリエステル
    と、トリアジン誘導体であるアミノ樹脂とを含み、か
    つ、上記不飽和ポリエステルが、酸成分として、少なく
    とも鎖状脂肪族二塩基酸を用いてなることを特徴とする
    木材含浸用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】上記アミノ樹脂がベンゾグアナミン樹脂で
    あることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    木材含浸用樹脂組成物。
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