JPH09254231A - ガス透過性フィルム、その製造方法および前駆体 - Google Patents
ガス透過性フィルム、その製造方法および前駆体Info
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- JPH09254231A JPH09254231A JP8089975A JP8997596A JPH09254231A JP H09254231 A JPH09254231 A JP H09254231A JP 8089975 A JP8089975 A JP 8089975A JP 8997596 A JP8997596 A JP 8997596A JP H09254231 A JPH09254231 A JP H09254231A
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Abstract
およびその前駆体を与える。 【解決手段】 混合樹脂層と均質樹脂層とが主たる二表
面に対し連通して斜めに積層されてなる積層樹脂フィル
ム(前駆体)を、例えばその少なくとも一軸方向に延伸
処理することにより、混合樹脂層を多孔質化して、多孔
性樹脂層(AA)と非多孔性樹脂層(BB)とが、主た
る二表面に対し連通して斜めに積層されてなるガス透過
性フィルム(100)を製造する。
Description
有するガス透過性フィルム、その製造方法および前駆体
に関する。
ム(本書においては、特に厚みを限定する意図を持たず
に、包括的に「フィルム」と称する)として、多孔性フ
ィルムが広く知られている。その製造法としては、樹脂
に無機フィラーを添加したのち、フィルム状に成形し、
その樹脂の融点以下の温度で延伸処理を行ないボイドを
発生させる方法や、フィラーを含まないフィルムを一軸
方向に過延伸しボイドを発生させる方法、あるいは可塑
剤などを含む樹脂をフィルム状に成形後、その可塑剤の
みが可溶である溶媒中に浸漬し抽出することによってボ
イドを発生させる方法が一般的に知られている。しか
し、これらの方法によって得られた多孔性フィルムは、
そのフィルム中に欠陥部分を有するために、引張伸度や
引張強度が不十分であるという欠点を有している。この
欠点を克服するために、従来の共押出法などで新たに補
強層を設けた場合、引張伸度や引張強度は付与されるも
のの本来の多孔性フィルムが有しているガス透過性が補
強層によって阻害されてしまう問題点がある。
本発明の主要な目的は、ガス透過性を有し、且つ充分な
引張伸度および/または引張強度を有する積層樹脂フィ
ルム、その製造方法および前駆体を提供することにあ
る。
樹脂層と非多孔性樹脂層とが、主たる二表面に対し連通
して斜めに積層されてなるガス透過性フィルムが提供さ
れる。
主たる二表面に対し斜めに連通する多孔性樹脂層により
ガス透過性が担保され、他方、交互に積層された非多孔
性樹脂層により、必要な引張伸度および/または引張強
度が担保される。
樹脂層)と均質樹脂層とが主たる二表面に対し連通して
斜めに積層されてなる積層樹脂フィルムからなるガス透
過性フィルム前駆体が提供され、これを、(1)その少
なくとも一軸方向に延伸処理するか、あるいは、(2)
選択抽出処理に付し、該混合樹脂層の少なくとも一成分
を選択抽出除去して、不均質樹脂層である該混合樹脂層
を多孔質化することにより、上記ガス透過性フィルムが
形成される。
つ、より詳細に説明する。
型的な一態様の概念的部分断面図である。すなわち、こ
のガス透過性フィルム100は、それぞれその主たる二
表面100aおよび100bに連通する多孔性樹脂層A
Aと非多孔性樹脂層BBとが交互に積層された形態を有
する。このような構造上の特徴により、酸素ガス、炭酸
ガス、窒素ガス、水蒸気などのガスは、多孔性樹脂層A
Aを通じて、透過可能となる。また、該多孔性樹脂層A
Aと交互に積層された非多孔性樹脂層BBは、ガス透過
性フィルム100の全体としての引張伸度および/また
は引張強度の向上に寄与する。
多孔性樹脂層AAと非多孔性樹脂層BB以外にも任意の
樹脂層を含むことができる。また、層AAと層BBは、
図1のように交互に積層されるのが好ましい態様である
が、後述する前駆体についての説明から明らかとなるよ
うに、積層の形態にもかなりの任意性がある。また、本
発明のガス透過性フィルムは、その上述したような積層
形態自体に特徴を有するものであり、厚さは基本的には
限定されないが、後述するような、その好ましい前駆体
を経由して形成される場合、一般に5〜500μm、好
ましくは10〜200μmの範囲で形成され得る。ガス
透過性フィルム中に多孔性樹脂層AAの占める容積割合
は、20〜80%、特に40〜60%、の範囲が適当で
ある。
はスパイラルダイにより形成した前駆体フィルムを経由
して以下のように形成される。
のスパイラルダイを用いて形成した一例としての積層樹
脂フィルム1の概念的斜視図、MD方向部分断面図およ
びTD方向部分断面図を、それぞれ図2の(a)、
(b)、(c)に示すように、MD方向断面は、混合樹
脂層Aおよび均質樹脂層Bが交互に主たる二表面1a、
1bに平行に積層した形態を示す(図2(b))が、T
D方向断面には、各樹脂層A、Bのそれぞれが、主たる
二表面1a、1bに到達するようにして交互に斜めに積
層して存在する。但し、個々の樹脂層A、Bが、積層樹
脂フィルム1の主たる二表面1a、1bとなす角度θ
(゜)は、図2(c)に誇張して表現されるほどには大
きくなく、一般に0゜超過4゜以下の範囲、特に0.0
01゜〜0.4゜の範囲である。なお、該角度θは、次
の関係式により表わすことができる(展開角(ω
(゜))は後述する)。
m)]/[筒状の積層樹脂フィルムの円周の長さ(m
m)×展開角(ω)/360゜]上記においては、混合
樹脂層Aと均質樹脂層Bの二種の交互積層構造体(A/
B/A/B/A/B・・・)について述べた。しかし、
各種樹脂層の積層順序は任意であり、例えば二種の樹脂
A、Bに関してもA/B/B/A/B/B/A・・・あ
るいはA/B/B/A/A/B/B/A・・・のような
繰り返し構造も可能である。全体として均質な特性の積
層樹脂フィルムを得るために、一定の順序で繰り返し積
層を行ない積層樹脂成形体を得ることが好ましい。また
混合樹脂層Aおよび均質樹脂層Bに加えて任意の層Cを
加えて3種以上の樹脂層を積層することも、可能であ
り、例えば三種の樹脂層、A、B、Cについての積層順
序の例としては、以下のようなものがある。
層とする場合に好適である。
ラルダイを用いるインフレーション法による製造を考慮
した場合、複数(n;ただしnは自然数である)の異な
る樹脂層すなわち積層用の樹脂層の種類の数(n)は、
2〜4、一方、積層数(m;ただしmは自然数で、n<
mの関係にある)すなわち後述するスパイラル流路溝2
4a、24b等を合計したスパイラル流路溝数(m)、
換言するとスパイラル条数(m)は、4〜256溝
(層)、更には8〜128溝(層)、特に16〜64溝
(層)程度とすることが好ましく、特定の面方向位置に
おける厚み方向積層数は、4〜100層、特に6〜20
層であることが好ましい。この厚み方向積層数は、スパ
イラル流路溝数(スパイラル条数)mと、展開角ωとか
らm×ω/360゜として求まるものである。前駆体フ
ィルムの全体厚さは、例えば溶融押出パリソンのまま用
いること、あるいはインフレーション倍率の制御により
かなり巾広く制御可能であるが、例えば10μm〜1m
m、特に15〜300μm程度の厚さが好ましい。
製造方法としてのスパイラルダイを用いたインフレーシ
ョン法の概要について述べる。
ラルダイを用いる方法について、図3に基づいて説明す
る。まず押出機10a(図示せず)より押出されてスパ
イラルダイ11内に導入された樹脂Bは、第1ダイリン
グ(最内リング)12aの外周近傍に配置されたいわゆ
る(逆)トーナメント型の分岐路13a(複数あるが一
のみ図示)により均一に分岐されながら、第1ダイリン
グ12aの外周面に設けられた複数のスパイラル流路溝
14aに導入される。スパイラル流路溝14aの各々
は、進行方向(上方)に進むに従って次第に小さくなる
溝深さを有し、ここを通る溶融樹脂Bの流れは第2ダイ
リング12bとの間隙で溝を溢れた漏洩流を形成しつつ
螺旋状に上方へと進行し、遂には溝のない筒状流路15
aを均質な軸方向筒状流として上方に進行し、合流点1
6に至る。他方、押出機10bより押出された溶融樹脂
Aの流れは同様に分岐、漏洩流を伴う螺旋流れを経て、
筒状流路15bを通る均質な軸方向筒状流となり、合流
点16に至る。また押出機10cにより押出された溶融
樹脂Bの流れも、同様に分岐、漏洩流を伴う螺旋流れを
経て、筒状流路15cを通る均質な軸方向筒状流とな
り、合流点16に至る。合流点16において、これら三
つの溶融樹脂流は積層され、筒状の積層樹脂成形体とし
てダイリップ17より押出される。ダイリップ17より
押出された筒状の積層樹脂成形体は、図3(b)に示す
ように、樹脂層Aを中間層として、その両側に樹脂層B
が存在する筒状積層体を構成する。
体フィルムの好ましい製造方法に用いられるスパイラル
ダイ21の模式断面図であり、押出機20aおよび20
bより押出されて、それぞれスパイラルダイ21に導入
された溶融状態にある混合樹脂Aおよび均質樹脂Bの流
れは、それぞれ、それ自体は図3(a)の13aと同様
な(逆)ト−ナメント型の分岐路(図示せず、後述)に
よって分岐されたのち、それぞれ複数のスパイラル流路
溝24a、24bに導入される。その後、これらスパイ
ラル流路溝に沿って漏洩流を伴う螺旋流れとして、内側
ダイリング22aと外側ダイリング22bの間の単一の
筒状流路を上方に進行する過程で、これら溶融した混合
樹脂Aと均質樹脂Bとが主たる二表面に対して交互に斜
めに積層され、スパイラル流路溝のない筒状流路25を
経てダイリップ27から押出される。押出された筒状の
積層樹脂成形体は、図4(b)に示すように、混合樹脂
Aと均質樹脂Bとが主たる二表面に対して交互に斜めに
積層した周方向断面(軸に直交する横(TD)方向断
面)を有することとなる。
層の態様をより詳しく説明するための、図4(a)の一
点鎖線で囲んだ枠III部の模式斜視図である。すなわ
ち、押出機20aおよび20bを通じてスパイラルダイ
21内に導入された溶融樹脂流A、Bは、まずトーナメ
ント分岐点23a1、23b1に到達し、ここから更に
分岐点23a2、23b2・・・を通じて分岐をそれぞ
れ繰り返し、最終分岐点23a3、23b3を過ぎたの
ち、分配部最終流路28a、28b、28a、28b・
・・に導入され、ここからはスパイラル流路溝24a、
24b、24a、24b・・・に溶融樹脂流A、Bが交
互に流入する。なお、ここでスパイラル流路溝24a、
24b、24a、24b・・・の開始点(分配部最終流
路28a、28b、28a、28b・・・の終点)は、
内側ダイリング22aの同一円周線上に位置している。
そして、スパイラル流路溝24a、24bに入った溶融
樹脂流A、Bは、当初は、専ら該スパイラル流路溝24
a、24bに沿った螺旋流れとして進むが、次第に内側
ダイリング22a、特にそのスパイラル山22aaと、
外側ダイリング22bとの間隙である流路22abにス
パイラル山22aaを乗り越える漏洩流が流路に沿って
(すなわち上方へと)生ずる。すなわち、あたかも樹脂
A、樹脂Bの溶融樹脂流膜が円周方向に形成される如く
各スパイラル流路溝から流出する。そして、かくして形
成された樹脂A、樹脂Bの溶融樹脂流膜は、それぞれ下
流側のスパイラル溝24b、24aから流出した樹脂
B、樹脂Aの溶融樹脂流膜に、それぞれ、即ち溶融樹脂
流膜Aと溶融樹脂流膜Bとが交互にかぶさるように積層
されていく。その積層される角度は、各スパイラル流路
溝から漏洩する樹脂の展開角ω(図4(b))に一致す
る。すなわち、スパイラル流路溝の開始点が外表面側を
形成し、積層されるに従って内表面側へと移動して、展
開角ωだけ移動したところで内表面に到達する。このよ
うに樹脂Aと樹脂Bは、それぞれの展開角ω分だけ傾斜
状態で積層される(図4(b))。展開角ω(゜)は、
樹脂A、Bのそれぞれについて形成されるスパイラル流
路溝24a、24bの当初深さ、および次第に浅くなる
割合等によって制御可能であるが、一般に60゜〜72
0゜の範囲、好ましくは80゜〜360゜の範囲、より
好ましくは130゜〜230゜の範囲である。展開角ω
が60゜未満では、得られる積層体に厚み斑が多くな
り、一方、720゜超過では、成形時にスパイラルダイ
内での圧力が大きくなり、成形加工が難しくなる。
筒状の積層樹脂成形体を、必要に応じて、拡周ならびに
薄肉化などのためのインフレーション工程に付したのち
一般には軸と平行な方向に切裂くことにより図2(a)
〜(c)に示すような混合樹脂層Aおよび均質樹脂層B
からなる本発明の前駆体フィルムが得られる。
質樹脂層Bの交互積層体からなる前駆体フィルムから本
発明のガス透過性フィルムを製造する方法には、主とし
て以下の(a)(b)の二態様がある。
の二種以上の樹脂を混合する場合と、非相溶性の無機フ
ィラーを樹脂に充填した場合とがある)からなる不均質
樹脂層である混合樹脂層Aと、均質樹脂(単独樹脂の場
合と、互いに相溶性の良好な二種以上の混合樹脂の場合
とがある)からなる均質樹脂層Bを、例えば図2のよう
に積層してなる前駆体フィルムを、少なくとも一軸方向
に延伸することにより不均質樹脂層である混合樹脂層A
を多孔質化する方法。
あるいは溶解性を有する可塑剤あるいは樹脂と難溶解性
の樹脂からなる不均質樹脂層である混合樹脂層Aと、該
特定の溶剤に対し難溶解性の樹脂(二種以上の樹脂の混
合物であり得る)からなる均質樹脂層Bとを、例えば図
2のように積層してなる前駆体フィルムを、上記特定の
溶剤による選択抽出処理に付し、不均質樹脂層である混
合樹脂層Aから前記優先的な抽出性あるいは溶解性を有
する可塑剤あるいは樹脂成分を、選択的に抽出除去し
て、不均質樹脂層である混合樹脂層Aを多孔質化する方
法。
作性、環境衛生の観点で特に好ましく、以下この方法に
ついて、更に具体的に説明する。
少なくとも二種類の混合樹脂(それぞれを樹脂1、樹脂
2と称する)としては、前述したように、互いに非相溶
性である樹脂の組み合わせが好ましく用いられる。特に
それらの界面における接着力が乏しく、また直接変形し
て空孔形成に寄与する樹脂1の方が、樹脂の変形の核と
なる樹脂2よりも小さな引張弾性率を示すものが好まし
い。二種の樹脂を混合する体積比率は、A樹脂全体に対
して樹脂1の比率が50容量%超過、好ましくは60容
量%以上、更に好ましくは65容量%以上であり、上限
は95容量%以下、好ましくは90容量%以下である。
樹脂1の比率が50容量%未満または95容量%超過で
は、空孔率が不十分となり充分なガス透過性が得られな
くなる。樹脂1および樹脂2として用いられる樹脂を下
に示すが、これらはあくまで一例であり、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体などのオレフィン系樹脂が好ましく
用いられる。
重合体鹸化物、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネートなどの剛性の高い樹脂などが好ま
しく用いられる。
成する混合樹脂としては、樹脂に無機物を充填した混合
物を用いることも可能であり、無機物としては、炭酸カ
ルシウム、タルク、酸化珪素などが好ましく用いられ
る。この場合の無機物の混合比率は、20重量%以上、
好ましくは30重量%以上、更に好ましくは40重量%
以上であり、上限は70重量%以下が良い。混合比率が
20重量%未満では空孔率が不十分となり充分なガス透
過性が得られなくなり、また70重量%超過では、延伸
が難しくなる。
ては、一般に、単独の樹脂を用いることが簡便であり、
A樹脂で用いた樹脂1あるいは無機物と混合する際に用
いた樹脂と同一であることが好ましいが、必ずしも同一
である必要はない。
その加工温度における溶融粘度が、100〜5000P
a・s、好ましくは300〜2000Pa・s、更に好
ましくは400〜1200Pa・sのものが望ましい。
め積層体を形成する場合、混合樹脂(A樹脂)と均質樹
脂(B樹脂)とは、スパイラルダイに導入される樹脂の
体積比が、1:0.05〜1:20、より好ましくは
1:0.3〜1:3、更に好ましくは1:0.6〜1:
1.5の割合であることが好ましい。なお、この体積比
は、混合樹脂が導入されるスパイラル流路溝と均質樹脂
が導入されるスパイラル流路溝の開始点及び終点におけ
る溝深さや幅などがほぼ等しいスパイラル流路を用いた
場合の例であり、スパイラル流路デザインの変更によ
り、上記体積比は変化する。
脂と均質樹脂は近似した溶融粘度を有することが望まし
く、例えば、混合樹脂が導入されるスパイラル流路溝と
均質樹脂が導入されるスパイラル流路溝の開始点及び終
点における溝深さや幅などがほぼ等しいスパイラル流路
を用いる場合には、その加工温度における溶融粘度比
が、1:0.5〜1:2.0、より好ましくは1:0.
6〜1:1.5、特に1:0.7〜1:1.3の範囲内
であることが好ましい。但し、上記溶融粘度の最適比
は、スパイラル流路溝の溝深さや幅などのスパイラル流
路デザインの変更によって変化し得る。
体は、例えば10〜1000μmの厚さを有する。この
積層樹脂成形体の延伸性や耐熱性を向上させる目的で、
次の延伸処理に付す前に、電子線、ガンマ線などの放射
線を照射しても良い。
を前駆体として、チューブ方式、テンター方式あるいは
ロール延伸方式などにより少なくとも一軸方向に1.5
倍以上7.0倍以下延伸することによって、前駆体フィ
ルム中の均質樹脂層Bは、均一に延伸されて非多孔性樹
脂層BBに変化し、また不均質樹脂層である混合樹脂層
Aは、樹脂2あるいは無機微粉末を核として樹脂1が優
先的に変形して、樹脂2あるいは無機微粉末と樹脂1の
界面部分に孔を形成し、多孔性樹脂層AAへと変化し
て、図1に示すような本発明のガス透過性フィルムが形
成される。
ムに対して、分子配向を固定する目的で熱処理を行って
も良い。また得られたガス透過性フィルムの耐熱性を向
上させる目的で電子線、ガンマ線などの放射線を照射し
ても良い。
度が大きく、ガス透過性に優れることから、各種包装材
料や産業用材料などに好適に用いられる。
ィルムの製造実施例および比較例を挙げる。
よびB(Aは混合樹脂、B:均質樹脂)を交互に流入加
工でき、流入する樹脂A、Bがその主たる二表面に対し
て交互に斜めに積層した多層樹脂成形体を形成できるス
パイラルダイ(m=32)を用いて、2種の樹脂を円筒
状に同時押出し、斜めに積層された多層樹脂成形体を得
た。ここで、樹脂Aとしてエチレン−酢酸ビニル共重合
体(以下「EVA」と称する)とエチレン−酢酸ビニル
共重合体鹸化物(以下「EVOH」と称する)を75容
量%+25容量%で混合した混合樹脂(以下「EVA+
EVOH」と称する)、樹脂Bとして樹脂Aと同一のE
VAを用いた。得られた円筒状の多層樹脂成形体は、2
種の樹脂A、Bの体積比が、EVA+EVOH:EVA
=1:1、トータル厚み180μm、積層数は14〜1
5、円周長さが244mmであった。EVAとしては、
住友化学製エバテートD3012(23℃、50%相対
湿度における引張弾性率 65MPa)を、EVOHと
してクラレ製エバールEPE105A(23℃、50%
相対湿度における引張弾性率 1480MPa)を用い
た。押出温度条件を表2に示す。
ィルム)をMD方向およびTD方向にそれぞれ幅40m
m×長さ240mmに切断し、引張試験機(オリエンテ
ック社製 テンシロンRTM−100)を用いて、延伸
温度23℃、つかみ具間距離200mm、延伸倍率3倍
として長さ方向に一軸延伸し、長さ600mm×幅24
mm×厚み110μmの白濁した多孔性多層樹脂成形体
(ガス透過性フィルム)を得た。得られたガス透過性フ
ィルムについて、水蒸気透過度、引張強度、引張伸度を
測定した結果を表1に示した。また、未延伸物の引張強
度、引張伸度、水蒸気透過度の測定結果も表1に示し
た。
(図3において押出機10cからの供給系統を除いたも
の)を用いて、各々の層を円筒状に同時共押出し実施例
1の対照となる2層樹脂成形体(平行積層成形体)を製
造した。2層樹脂成形体の円周長さは244mmであ
り、その構成は次のとおりであった。押出温度条件を表
2に示す。
およびTD方向にそれぞれ幅40mm×長さ240mm
に切断し、引張試験機(オリエンテック社製 テンシロ
ンRTM−100)を用いて、延伸温度23℃、つかみ
具間距離200mm、延伸倍率3倍として長さ方向に一
軸延伸し、長さ600mm×幅24mm×厚み110μ
mの白濁した多孔性2層樹脂成形体を得た。得られた多
孔性2層樹脂成形体について、水蒸気透過度、引張強
度、引張伸度を測定した結果を表1に示した。また、未
延伸物の引張強度、引張伸度、水蒸気透過度の測定結果
も表1に示した。
用いて、円筒状に押出し実施例1の対照となる単層樹脂
成形体を製造した。単層樹脂成形体の円周長さは244
mmであり、その構成は次のとおりであった。押出温度
条件を表3に示す。
およびTD方向にそれぞれ幅40mm×長さ240mm
に切断し、引張試験機(オリエンテック社製 テンシロ
ンRTM−100)を用いて、延伸温度23℃、つかみ
具間距離200mm、延伸倍率3倍として長さ方向に一
軸延伸した。その結果、MD方向に切断した試料は長さ
600mm×幅24mm×厚み110μmの白濁した多
孔性フィルムとなったが、TD方向に切断した試料は破
断により延伸することが不可能であった。得られた多孔
性単層樹脂成形体について、水蒸気透過度、引張強度、
引張伸度を測定した結果を表1に示した。また、未延伸
物の引張強度、引張伸度、水蒸気透過度の測定結果も表
1に示した。
ルム)は、比較例2の未延伸物(前駆体フィルム)に比
べて、大きな引張伸度を有しており、その後の延伸操作
に有利であることがわかる。同様に、実施例1の延伸物
は比較例2の延伸物に比べて、大きな引張伸度を有して
いる。実施例1の水蒸気透過度は、比較例2のMD方向
延伸品に比べると若干劣るものの、比較例1(従来の平
行積層体)に比べて非常に大きな値を示している。これ
らから本発明の実施例1の延伸物は、ガス透過性フィル
ムとして非常に優れた性能を有していることがわかる。
形成用スパイラルダイの仕様および各種性質の測定法は
以下のとおりである。 (用いたスパイラルダイの仕様) ・スパイラル条数(スパイラル流路溝数) 32 A樹脂側 16 B樹脂側 16 ・流路の巻数 1 ・スパイラルのピッチ 5.156mm ・スパイラルのピッチ角度 27.7゜ ・スパイラル流路溝の開始点及び終点における溝深さと幅 溝深さ(mm) 幅(mm) A樹脂側 開始点 5 3.5 終点 0 0 B樹脂側 開始点 5 3.5 終点 0 0 ・スパイラル山と外側ダイリングとの間隙の大きさ及びその押出方向への変化 開始点 0.5mm 終点 1.25mm ・内側ダイリングの直径およびその押出方向への変化 開始点 100mm 終点 97.5mm
度) JIS K 7127に準拠し、オリエンテック(株)
製テンシロン万能試験機RTM−100を用いてフィル
ムを、以下の条件で測定した。 ・試料長(つかみ具間距離) 50mm ・試料幅 10mm ・クロスヘッド速度 500mm/min ・試験温度 23℃ ・試験湿度 50%相対湿度 (2)水蒸気透過度の測定 一軸延伸により得られたフィルム(長さ600mm×幅
24mm)を長さ方向に半分に折りたたんだ後、フジイ
ンパルス社製インパルスシーラーV−300を用いて、
幅方向にシールし、長さ250mm×幅20mmの袋を
作成した。その後、袋の中に5gの塩化カルシウムを入
れた後、再度インパルスシーラーを用いてシール封入し
長さ200mm×幅20mmのパウチを作成した。次
に、得られたパウチを40℃、90%相対湿度の恒温槽
中に放置し、その重量変化を測定することにより、水蒸
気透過度を算出した。 (3)引張弾性率 JIS K 7127に準拠し、オリエンテック(株)
製テンシロン万能試験機RTM−100を用いて、樹脂
を熱プレス成形して得られたフィルム(厚さ約200μ
m)を、以下の条件で測定した。 ・試料長(つかみ具間距離) 100mm ・試料幅 20mm ・クロスヘッド速度 10mm/min ・試験温度 23℃ ・試験湿度 50%相対湿度
方向模式断面図。
よび二方向断面図。
品フィルム断面図。
したスパイラルダイの断面図および製品前駆体フィルム
の断面図。
る二表面) A、B:構成樹脂 10a、10b、10c:押出機 11、21:スパイラルダイ 12a、12b、22a、22b:ダイリング 22ab:内外ダイリング間間隙流路 13a、23a1、23a2、23a3、23b1、2
3b2、23b3:トーナメント分岐部 14a、24a、24b:スパイラル流路溝 15a、15b、15c、25:筒状流路 16:合流点 17、27:ダイリップ 28a、28b:分配部最終流路 100 ガス透過性フィルム(100a、100b:そ
の主たる二表面) AA 多孔性樹脂層 BB 非多孔性樹脂層
Claims (7)
- 【請求項1】 多孔性樹脂層と非多孔性樹脂層とが、主
たる二表面に対し連通して斜めに積層されてなるガス透
過性フィルム。 - 【請求項2】 多孔性樹脂層と非多孔性樹脂層とが交互
に積層されてなる請求項1のガス透過性フィルム。 - 【請求項3】 混合樹脂層と均質樹脂層とが主たる二表
面に対し連通して斜めに積層されてなる積層樹脂フィル
ムを、その少なくとも一軸方向に延伸処理することによ
り、混合樹脂層を多孔質化するガス透過性フィルムの製
造方法。 - 【請求項4】 混合樹脂層と均質樹脂層とが主たる二表
面に対し連通して斜めに積層されてなる積層樹脂フィル
ムを、選択抽出処理に付し、該混合樹脂層の少なくとも
一成分を選択抽出除去して該混合樹脂層を多孔質化する
ガス透過性フィルムの製造方法。 - 【請求項5】 混合樹脂層と均質樹脂層とが、主たる二
表面に対し連通して斜めに積層されてなる積層樹脂フィ
ルムからなるガス透過性フィルム前駆体。 - 【請求項6】 混合樹脂層が、少なくとも二種の非相溶
性樹脂の組み合わせである請求項5のガス透過性フィル
ム前駆体。 - 【請求項7】 非相溶性樹脂の組み合わせが、引張弾性
率の異なる樹脂であり、引張弾性率の小さい樹脂の体積
比率が混合樹脂層全体に対して50容量%を越える請求
項6のガス透過性フィルム前駆体。
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|---|---|---|---|
| JP08997596A JP3649510B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | ガス透過性フィルム、その製造方法および前駆体 |
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|---|---|---|---|
| JP08997596A JP3649510B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | ガス透過性フィルム、その製造方法および前駆体 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH09254231A true JPH09254231A (ja) | 1997-09-30 |
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|---|---|---|---|
| JP08997596A Expired - Fee Related JP3649510B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | ガス透過性フィルム、その製造方法および前駆体 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113815211A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-12-21 | 华南理工大学 | 一种聚四氟乙烯膜的冷流成纤挤出成型方法及装置 |
| JP2024507165A (ja) * | 2021-02-10 | 2024-02-16 | フレックス フィルムス(ユーエスエー) インコーポレイテッド | 多層物品および作製方法 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP08997596A patent/JP3649510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2024507165A (ja) * | 2021-02-10 | 2024-02-16 | フレックス フィルムス(ユーエスエー) インコーポレイテッド | 多層物品および作製方法 |
| US12583164B2 (en) | 2021-02-10 | 2026-03-24 | Flex Films (Usa), Inc. | Multilayer articles and methods of making |
| CN113815211A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-12-21 | 华南理工大学 | 一种聚四氟乙烯膜的冷流成纤挤出成型方法及装置 |
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