JPH09255557A - ゲル状乳化組成物 - Google Patents

ゲル状乳化組成物

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JPH09255557A
JPH09255557A JP6656096A JP6656096A JPH09255557A JP H09255557 A JPH09255557 A JP H09255557A JP 6656096 A JP6656096 A JP 6656096A JP 6656096 A JP6656096 A JP 6656096A JP H09255557 A JPH09255557 A JP H09255557A
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JP
Japan
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surfactant
composition
present
polysaccharide
cosmetic
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JP6656096A
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Takeshi Nakamura
武 中村
Yukari Sakazaki
ゆかり 坂崎
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Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用感に優れ、使用性を損なわずに界面活性
剤の配合量が減量された化粧料、皮膚外用医薬品等の乳
化組成物を提供する。 【解決手段】 化粧料、皮膚外用医薬品等の乳化組成物
に、シュードモナス・エロディアが産生するグルコー
ス、グルクロン酸及びラムノースを構成糖とする多糖類
を、好ましくは、組成物全量に対して0.1〜5重量%
の含有量となるように配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳化組成物に関
し、詳しくは、界面活性剤の配合量が軽減された化粧料
あるいは医薬品に好適な乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料や皮膚外用医薬品において界面活
性剤は、水と油性成分を乳化あるいは可溶化させたり、
粉体成分を基剤に安定に分散させたりするために、ま
た、化粧落とし料においては、汚れを溶解・分散・脱離
させるために配合される必要不可欠な成分であった。し
かしながら、その一方で界面活性剤は、上記化粧料や皮
膚外用医薬品に配合する際に安全性上好ましい成分とは
言えなかった。これは、界面活性剤の有する界面活性作
用が上記の様に有用に作用すると同時に皮膚に対しては
刺激を発現させ易いためである。また、界面活性剤は、
親油性と親水性の両方の性質を兼ね備えているために、
メークアップ化粧料の化粧持ちにもあまり良い影響を与
えないと言われている。さらに、クレンジング料の様な
化粧落とし料では、拭き取りきれずに皮膚上に残存する
界面活性剤による刺激と拭き取りの際の摩擦による刺激
の相乗作用から発赤等を起こすこともあった。
【0003】この様な状況を反映して、これまでに化粧
料や皮膚外用医薬品に配合する界面活性剤量の減量を目
的として様々な方法が試みられてきた。前記方法の例と
して、ベントナイト−水のゲル中に油性成分を均一分散
した剤形や糖−ポリグリセリンエステル−炭化水素から
なる油性ゲル中に多量の水相を内包させた高内相W/O
エマルジョン、長鎖アルキルアクリル酸エステルポリマ
ー等の自己乳化型増粘剤による乳化等が挙げられる。
【0004】これらの方法によって、界面活性剤によら
ない乳化や配合界面活性剤量を著しく減少させた乳化が
可能となったが、ベントナイト系についてはゲル化が止
まらず数年で乳化物が固化してしまうという問題があ
り、高内相W/Oエマルジョンについては処方成分の自
由度が少ないという問題があり、また、自己乳化型増粘
剤による乳化は増粘剤の影響で粉体が凝集し易くなるこ
とからファンデーション系では使いにくいという問題が
あった。
【0005】また、有機高分子ゲル化剤を用いた乳化で
は、寒天やゼラチンを用いてこの中に油性成分を分散し
て乳化する技術が知られていたが、寒天やゼラチンを用
いた乳化物では、潤いのあるしっとりとしたあるいはさ
っぱりとした好ましい使用感が得られるものの、手に取
ったときにボロボロ感があり使用性に問題があった。そ
こで、化粧料や皮膚外用医薬品等に利用される乳化組成
物において、乳化剤形を維持しつつ、使用性を損なわず
に界面活性剤の配合量を減量する方法が求められてい
た。
【0006】一方、シュードモナス・エロディア等の微
生物が産生しうる後述の一般式(I)で表される様なグ
ルコース、グルクロン酸及びラムノースを構成糖とする
多糖類については、ゲル化剤として食品等に用いられる
ことは知られていたが、乳化組成物に使用して使用性や
乳化性に問題のない乳化組成物が得られたという報告は
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであり、使用感に優れ、使用性を損なわず
に界面活性剤の配合量が減量された化粧料、皮膚外用医
薬品等の乳化組成物を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、シュードモナ
ス・エロディアが産生する特定の多糖類を、乳化組成物
に配合することで好ましい使用感が得られ、且つ乳化剤
形を維持しつつも使用性を損なうことなく界面活性剤の
配合量を減量できることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0009】すなわち本発明は、シュードモナス・エロ
ディアが産生するグルコース、グルクロン酸及びラムノ
ースを構成糖とする多糖類を含有する乳化組成物であ
る。ここで、本発明に用いるシュードモナス・エロディ
アが産生する前記多糖類とは、シュードモナス・エロデ
ィアにより産生されうる多糖類を意味する。つまり、本
発明に用いる前記多糖類は、シュードモナス・エロディ
アが産生した多糖類に限定されるものではなく、シュー
ドモナス・エロディア以外の微生物によって生産された
前記多糖類と同様の多糖類も本発明に用いることが可能
である。
【0010】本発明の乳化組成物が含有する上記多糖類
として、具体的には、下記一般式(I)に示される[→
3)−β−D−グルコース(1→4)−β−D−グルクロ
ン酸(1→4)−β−D−グルコース(1→4)−α−L
−ラムノース(1→]を繰り返し単位とする多糖類を挙
げることができる。
【0011】
【化2】
【0012】(但し、nは整数を表す。) 本発明に用いる上記一般式(I)で示される多糖類にお
いて、式中のnは整数を表すが、本発明において好まし
い多糖類のnの数は、2〜4000であり、10〜10
00であることがより好ましく、さらに好ましくは20
〜500である。
【0013】また、本発明の乳化組成物における上記多
糖類の含有量は、組成物全量に対して0.1〜5重量%
であることが好ましい。本発明の乳化組成物は、上記多
糖類とともに通常の乳化組成物が含有する基剤成分(油
相成分と水相成分とからなる)を含有し、さらに、界面
活性剤や各種用途、目的等にあわせて適宜選択される各
種成分を任意に含有する。本発明の乳化組成物は、上記
多糖類を水相成分に配合する以外は、通常の乳化組成物
と同様にして製造することができる。
【0014】本発明の乳化組成物として具体的には、化
粧料や皮膚外用医薬品等を挙げることができる。本発明
の乳化組成物は、上記のようにシュードモナス・エロデ
ィアが産生するグルコース、グルクロン酸及びラムノー
スを構成糖とする多糖類を含有するものであって、この
様な多糖類を含有することで、組成物に潤いのあるしっ
とりとしたあるいはさっぱりとした好ましい使用感を付
与することができ、さらに、使用性を損なうことなく組
成物中の界面活性剤の含有量を少なくすることができ
る。つまり、従来の有機高分子ゲル化剤を用いて界面活
性剤を減量した乳化組成物において、この乳化組成物の
有する好ましい使用感を維持したまま、問題とされてい
たボロボロ感を改善することができる。また、本発明の
乳化組成物においてはこれら成分を含有することで乳化
剤形に支障を与えることもない。
【0015】上記のようにして乳化組成物中の界面活性
剤の配合量を少なくすることが可能となれば、化粧料に
おいては界面活性剤に由来する化粧崩れや安全性の低下
などの問題を、また、皮膚外用医薬品においては界面活
性剤に由来する皮膚内貯留性の損失、安全性の低下等の
問題を、乳化組成物の使用性を低下させることなく有効
に解決することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。 (1)本発明の乳化組成物 本発明の乳化組成物は、シュードモナス・エロディアが
産生するグルコース、グルクロン酸及びラムノースを構
成糖とする多糖類を含有することを特徴とする。
【0017】本発明に用いるシュードモナス・エロディ
アが産生するグルコース、グルクロン酸及びラムノース
を構成糖とする多糖類については上述した通りである。
この様な本発明に用いる多糖類を得るためには、例え
ば、前記多糖類を産生する能力を有する微生物を培養し
その培養物から目的とする多糖類を分離精製すればよ
い。より具体的には、シュードモナス・エロディア等を
一般的な発酵原液に接種し通常の発酵を行い、得られる
発酵産物より上記多糖類を遠心分離やクロマトグラフィ
ー等の通常の方法により分離精製することで上記多糖類
を製造することができる。本発明には、上記多糖類を含
有する培養物あるいは精製途中の粗製物等を用いること
も可能である。また、上記多糖類は製品として市販され
ているものも多いのでこれらを本発明に用いることも可
能である。例えば、本発明に好ましく用いられる上記一
般式(I)に表される多糖類としては、シュードモナス
・エロディアの発酵産物であるジェランガムが、米国メ
ルク社よりケルコゲルの商品名で市販されている。
【0018】上記多糖類の本発明の乳化組成物における
好ましい含有量は0.1〜5重量%であり、0.5〜4
重量%の含有量とすることがより好ましく、1〜3重量
%の含有量とすることがさらに好ましい。
【0019】本発明の乳化組成物は、上記多糖類ととも
に、通常の乳化組成物が含有する基剤成分(水相成分と
油相成分)を含有し、さらに、界面活性剤や各種用途、
目的等にあわせて適宜選択される各種成分を本発明の効
果を損なわない範囲の含有量で任意に含有する。
【0020】本発明の乳化組成物における基剤成分は通
常の乳化組成物の基剤成分と同様に水相成分と油相成分
とからなるが、本発明の乳化組成物において、この油相
成分を構成する油剤は、常温常圧下で液体の油剤である
ことが好ましい。これら油剤の好ましい含有量は、組成
物全量に対して1〜90重量%であり、5〜80重量%
の含有量であることがより好ましく、10〜70重量%
の含有量であることがさらに好ましい。また、基剤の水
相成分を構成する物質は、好ましくは水であり、好まし
い含有量は組成物全量に対して5〜80重量%であり、
10〜70重量%の含有量であることがより好ましく、
20〜60重量%の含有量であることがさらに好まし
い。
【0021】本発明の乳化組成物が含有する、上記多糖
類以外の各種成分については、基剤成分を含めて本発明
の乳化組成物の用途、目的等により様々であり、これら
の詳細な説明は後述の化粧料、皮膚外用医薬品の各組成
物毎に行うこととする。また、本発明の乳化組成物にお
いて界面活性剤の配合は上述のように任意であり、本発
明においては上記多糖類を含有することで通常の乳化組
成物より少ない量の界面活性剤の配合で良好な乳化物を
得ることができる。さらに、本発明においては必要に応
じて界面活性剤を含有しない乳化組成物を作製すること
も可能である。
【0022】この様な本発明の乳化組成物は、上記多糖
類を水相成分に配合する以外は、通常の乳化組成物と同
様にして、例えば、油相成分と上記多糖類を配合した水
相成分とをそれぞれ70〜90℃程度に加熱し、これら
を混合し撹拌乳化させ、その後、冷却する等の方法で製
造することができる。
【0023】この様な本発明の乳化組成物として、具体
的には、化粧料や皮膚外用医薬品等を挙げることができ
る。以下、本発明の化粧料、皮膚外用医薬品の順にそれ
ぞれ実施の形態を説明する。
【0024】(2)本発明の化粧料 本発明の乳化組成物が適用可能な化粧料としては、乳化
型の剤形が適用できる化粧料であれば特に制限されるも
のではなく、例えば、クリーム等の基礎化粧品、ファン
デーション等のメークアップ化粧料、ヘアクリーム等の
頭髪化粧料、ボディークリーム等の全身用化粧料を挙げ
ることが可能である。
【0025】上述のように本発明の化粧料においては、
通常より少ない量の界面活性剤の配合であるいは界面活
性剤を配合せずに良好な乳化物が得られるが、これによ
り従来の乳化型化粧料において問題とされていた界面活
性剤に由来する化粧崩れや安全性の低下などを解決する
ことができる。この様に、本発明の化粧料は化粧持ち、
安全性に優れるが、また、本発明の化粧料はさっぱりし
た使用感を有しており、従来の有機高分子ゲル化剤を用
いた乳化組成物で問題とされていた手に取ったときのボ
ロボロ感も改善され使用性がよくなっている。
【0026】また、本発明の化粧料は、上記多糖類と、
以下に挙げるそれ以外の各種成分とを用いて通常の化粧
料の製造方法に従って製造することができる。本発明の
化粧料に、上記多糖類以外に配合される成分としては、
通常、化粧料に配合される水;ワセリン、スクワラン、
マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ
油、ゲイロウ、カルナウバワックス等のエステル類;オ
リーブ油、牛脂等のトリグリセライド類;セタノール、
オレイルアルコール、ステアリルアルコール等の高級ア
ルコール類;ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸
類;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブタ
ンジオール等の多価アルコール類;エタノール、プロパ
ノール等の低級アルコール類;ジメチルポリシロキサ
ン、ジメチルポリシロキサン環状4量体等のシリコー
ン;脂肪酸モノグリセライド、ポオキシエチレン硬化ヒ
マシ油等のノニオン界面活性剤;ラウリル硫酸ナトリウ
ム、アルキルスルホコハク酸エステル等のアニオン界面
活性剤;4級アルキルアミン塩等のカチオン界面活性
剤;アルキルベタイン等の両性界面活性剤;アラビアゴ
ム、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤;パラベン、
グルコン酸クロルヘキシジン等の防腐剤;タルク、シリ
カゲル、酸化チタン等の粉体類;トコフェロール、ブチ
ルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤;パラアミノ安息香
酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤;ポ
リエチレングリコール、ヒアルロン酸等の保湿剤;グリ
チルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤;クエン酸塩、酢
酸塩等のpH調整剤;キレート剤;香料;色素;胎盤抽
出物、朝鮮人参エキス、ステロール配糖体等の各種目的
に応じた薬効成分などが挙げられる。
【0027】(3)本発明の皮膚外用医薬品 本発明の乳化組成物が適用可能な皮膚外用医薬品として
は、乳化型の剤形が適用できる皮膚外用医薬品であれば
特に制限されるものではない。本発明の皮膚外用医薬品
においては、通常より少ない量の界面活性剤の配合であ
るいは界面活性剤を配合せずに良好な乳化物が得られる
が、これにより従来の乳化型の皮膚外用医薬品において
問題とされていた界面活性剤に由来する皮膚内貯留性の
損失、安全性の低下等を解決することができる。また、
界面活性剤を含有しない系とすれば、栓塞貼付下での安
全性が非常に大事な貼付剤等のマトリックスにも好適に
適用できる。さらに、上記化粧料と同様、使用性等の改
善もなされている。
【0028】本発明の皮膚外用医薬品としては、例え
ば、抗ヒスタミン剤やステロイドホルモン等を配合した
痒み止め薬、殺菌剤や抗生物質を配合した化膿防止薬、
抗炎症剤を配合した抗炎症薬、抗真菌剤を配合した水虫
治療薬やタムシ治療薬などを挙げることができる。この
様に本発明の皮膚外用医薬品には、上記多糖類以外の成
分として、抗ヒスタミン剤、ステロイドホルモン、殺菌
剤、抗生物質、抗炎症剤、抗真菌剤等の各種薬効成分が
適宜選択されて配合される。
【0029】また、本発明の皮膚外用医薬品は、これら
の成分の他に通常皮膚外用医薬品に適宜配合されるエイ
ゾン等の経皮吸収促進剤や、上記化粧料の配合成分とし
て詳述した、水、炭化水素類、エステル類、トリグリセ
ライド類、高級アルコール類、高級脂肪酸類、多価アル
コール類、界面活性剤、低級アルコール類、増粘剤、防
腐剤、粉体類、抗酸化剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、
キレート剤、色素等の各種成分を用いて通常の皮膚外用
医薬品の製造方法に従って製造することができる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。まず、
化粧料の実施例について説明する。なお、化粧料の実施
例に用いる配合量は全て重量部である。また、以下の実
施例にはシュードモナス・エロディアが産生するグルコ
ース、グルクロン酸及びラムノースを構成糖とする多糖
類としてジュランガムを用いたが、これらは全てメルク
社製のケルコゲルであった。
【0031】
【実施例1〜7】 クリーム 表1の処方に基づいてクリームを作製した。すなわち、
表1に示すA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解
した後、A成分をB成分に撹拌しながら徐々に加えて乳
化し、冷却してクリームを得た。
【0032】また、比較のために、実施例2のクリーム
の配合成分中、ケルコゲルを寒天に置換したクリーム
(比較例1)、ケルコゲルをゼラチンに置換したクリー
ム(比較例2)、ケルコゲルをPOE(20)オレイル
エーテルに置換したクリーム(比較例3)を、上記と同
様の製造方法でそれぞれ作製した。
【0033】
【表1】
【0034】<本発明のクリームの評価>上記各実施例
及び各比較例で得られたクリームを用いて、使用性・使
用感の試験及び化粧持ち試験を行い、本発明のクリーム
を評価した。
【0035】(1)使用性・使用感の試験 上記実施例1〜7及び比較例1〜3で得られたクリーム
の使用性及び使用感についての官能評価を行った。専門
パネラー4名に、各クリームを使用してもらい、これら
のクリームについて、のびの良さ、取れ易さ(以上使用
性の評価項目)、しっとり感、さっぱり感(以上使用感
の評価項目)の4項目を非常によい(5点)〜非常に悪
い(1点)の5段階で評価してもらい、4人の平均値を
そのクリームの評点とした。結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】この結果より、実施例のクリームは、比較
例で得られた従来の界面活性剤フリーのクリームや本発
明の乳化組成物の多糖類を界面活性剤に置換したクリー
ムに比べて、使用性、使用感に優れていることが明らか
である。
【0038】(2)化粧持ち試験 上記実施例1〜7及び比較例1〜3で得られたクリーム
について、このクリームの上に塗布されるメークアップ
化粧料の化粧持ちに対する作用を調べた。すなわち、各
クリームを上腕部に塗り、その上に後述の比較例6と同
様にして得られたクリームファンデーションを塗布し
て、流水下、流動パラフィン塗布下での擦りに対しての
崩れ難さを専門パネラー4名に評価してもらった。評価
は、化粧持ちが非常に良いを5点とし化粧持ちが非常に
悪いを1点とした5段階評価で、4人の平均値をそのク
リームの評点とした。結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】この結果から、界面活性剤を含有しない実
施例のクリームは、界面活性剤を含有する比較例3のク
リームに比べて化粧持ちが著しく改善されていることが
わかる。また、「のび」と「取れ易さ」が改善された実
施例のクリームでは密着性が優れるため、比較例1、2
で得られた従来の界面活性剤フリーのクリームに比べて
もより化粧持ちが向上していることもわかる。
【0041】
【実施例8〜11】 クリームファンデーション 表4の処方に基づいてクリームファンデーションを作製
した。すなわち、表4に示すA成分、B成分をそれぞれ
80℃に加熱溶解した後、B成分にC成分を分散させ、
次いで撹拌しながらこれにA成分を徐々に加えて乳化
し、冷却してクリームファンデーションを得た。
【0042】また、比較のために、実施例8のクリーム
ファンデーションの配合成分中、ケルコゲルを寒天に置
換したクリームファンデーション(比較例4)、ケルコ
ゲルをゼラチンに置換したクリームファンデーション
(比較例5)を上記と同様の製造方法でそれぞれ作製し
た。さらに、表5に配合成分を示す従来の水中油ファン
デーション(比較例6)、表6に配合成分を示す従来の
高内相油中水ファンデーション(比較例7)を上記と同
様の方法で作製して、実施例のクリームファンデーショ
ンと比較した。
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】<本発明のクリームファンデーションの評
価>上記実施例8〜11及び比較例4〜7で得られたク
リームファンデーションを用いて化粧持ちの試験を行
い、本発明のクリームファンデーションを評価した。す
なわち、各クリームファンデーションを上腕部に塗布し
て、流水下、流動パラフィン塗布下での擦りに対しての
崩れ難さを専門パネラー4名に評価してもらった。評価
は、化粧持ちが非常に良いを5点とし化粧持ちが非常に
悪いを1点とした5段階評価で、4人の平均値をそのク
リームファンデーションの評点とした。結果を表7に示
す。
【0047】
【表7】
【0048】この結果から、実施例のクリームファンデ
ーションは、界面活性剤を含有する比較例6のクリーム
ファンデーションに比べて化粧持ちが著しく改善されて
いるばかりでなく、比較例4、5で得られた従来の有機
高分子ゲル化剤を用いた界面活性剤フリーのクリームフ
ァンデーションや比較例7の高内相油中水ファンデーシ
ョンに比べてもより化粧持ちが向上していることがわか
る。
【0049】次に、皮膚外用医薬品の実施例について説
明する。なお、以下の実施例に用いる配合量は重量%で
ある。
【0050】
【実施例12〜15】 皮膚外用剤 表8の処方に基づいて皮膚外用剤を作製した。すなわ
ち、表8のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解
した後、A成分をB成分に撹拌しながら徐々に加えて乳
化し、冷却して皮膚外用剤を得た。
【0051】また、比較のために日本薬局方に記載の親
水軟膏と同様にして作製した親水軟にビフォナゾールを
1重量%混ぜて混練りした抗真菌皮膚外用剤(比較例
8)を作製した。
【0052】
【表8】
【0053】<本発明の皮膚外用剤の評価>上記実施例
13で得られた抗真菌皮膚外用剤と比較例8で得られた
抗真菌皮膚外用剤を用いて殺菌作用についての試験を行
った。すなわち、前記各抗真菌皮膚外用剤をそれぞれ1
gずつ取り、このそれぞれにトリコフィトン・メンタグ
ロファイトの分生子を2×105個ずつ植え付け、14
日後に前記分生子の生存の様子を染色により判定した。
【0054】結果は、実施例13の抗真菌皮膚外用剤中
に生存している菌体はほとんど認められなかったが、比
較例8の抗真菌皮膚外用剤中では菌は僅かに生存してい
た。この結果より、実施例13の抗真菌皮膚外用剤にお
いては、比較例8の抗真菌皮膚外用剤に比べて、抗真菌
剤であるビフォナゾールを細胞膜を通して浸潤させる作
用に優れることがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の乳化組成物においては、シュー
ドモナス・エロディアが産生するグルコース、グルクロ
ン酸及びラムノースを構成糖とする多糖類を含有するこ
とで、組成物に優れた使用感を付与することができると
ともに、使用性を損なうことなく、また、乳化剤形に支
障を与えることなく、組成物中の界面活性剤の含有量を
減量することが可能である。このようにして乳化組成物
中の界面活性剤の配合量を少なくすることが可能となれ
ば、化粧料においては界面活性剤に由来する化粧崩れや
安全性の低下などの問題を、また、皮膚外用医薬品にお
いては界面活性剤に由来する皮膚内貯留性の損失、安全
性の低下等の問題を、乳化組成物の使用性を低下させる
ことなく有効に解決することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08B 37/00 C08B 37/00 P

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シュードモナス・エロディアが産生する
    グルコース、グルクロン酸及びラムノースを構成糖とす
    る多糖類を含有する乳化組成物。
  2. 【請求項2】 多糖類が一般式(I)に示される[→
    3)−β−D−グルコース(1→4)−β−D−グルクロ
    ン酸(1→4)−β−D−グルコース(1→4)−α−L
    −ラムノース(1→]を繰り返し単位とする多糖類であ
    る請求項1記載の乳化組成物。 【化1】 (但し、nは整数を表す。)
  3. 【請求項3】 多糖類の含有量が組成物全量に対して
    0.1〜5重量%である請求項1又は2記載の乳化組成
    物。
  4. 【請求項4】 化粧料である請求項1〜3の何れか一項
    に記載の乳化組成物。
  5. 【請求項5】 皮膚外用医薬品である請求項1〜3の何
    れか一項に記載の乳化組成物。
JP6656096A 1996-03-22 1996-03-22 ゲル状乳化組成物 Pending JPH09255557A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007009092A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Toho Chem Ind Co Ltd カチオン変性ジェランガム及び該物質を含む化粧料組成物

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