JPH0925562A - 反射防止多層薄膜およびその成膜方法並びにその成膜装置 - Google Patents

反射防止多層薄膜およびその成膜方法並びにその成膜装置

Info

Publication number
JPH0925562A
JPH0925562A JP17359995A JP17359995A JPH0925562A JP H0925562 A JPH0925562 A JP H0925562A JP 17359995 A JP17359995 A JP 17359995A JP 17359995 A JP17359995 A JP 17359995A JP H0925562 A JPH0925562 A JP H0925562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
substrate
coating film
thin film
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17359995A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Momono
健 桃野
Hiroaki Kawamura
裕明 川村
Kyuzo Nakamura
久三 中村
Yoshifumi Ota
賀文 太田
Masahiro Matsumoto
昌弘 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP17359995A priority Critical patent/JPH0925562A/ja
Publication of JPH0925562A publication Critical patent/JPH0925562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】実用レベル上十分な擦傷硬度を有する緻密な反
射防止膜を提供すること、およびこの反射防止膜を製造
する方法並びに装置を提供すること 【構成】基板3上に屈折率の異なった材料の薄膜が複数
層に積層した多層薄膜の反射防止膜に於いて、該多層薄
膜のうちの少なくとも1層の薄膜をTi、Si、Al、
Ta、Mg、Zrのいずれかの元素の酸化物が2種以上
混入している薄膜とし、該多層薄膜はDCマグネトロン
スパッタ法によりターゲットとしてTi、Si、Al、
Ta、Mg、Zrのいずれかの元素を2種以上混入させ
た合金ターゲットを使用すると共に反応性ガスとして酸
素を含むガスを使用して成膜する 【効果】緻密で擦傷硬度が高く透過率の良い射防止多層
薄膜が得られ、その混入比を変更することで膜の発色性
も自在に変更でき、不慮の引っ掻き傷が付きにくい反射
防止多層膜が得られる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、眼鏡レンズ等の光学
機器や部品に適用される反射防止多層膜、およびその成
膜方法並びにその成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡レンズの両面或いは片面に低
屈折率と高屈折率の誘電体材料を交互に成膜し、レンズ
の内側では反射による視認性の低下を防止すると共にそ
の外側では光の反射を防止することが行われている。ま
た、最近では、VDT作業における外光の映り込み防止
のために、表面に直接反射防止膜を成膜したディスプレ
ーや、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPMM
A(ポリメチルメタアクリレート)等のフィルム状の高
分子基板上に反射防止膜を成膜してこれをディスプレー
上に貼着け或いは前面に設置したものが市販されてい
る。
【0003】眼鏡レンズへの反射防止膜の成膜は、Si
2 、TiO2 、MgF等を成膜の出発材料とし、電子
ビーム蒸着法により成膜が行われている。また、ディス
プレー等の大画面に反射防止の機能を持たせる場合に
は、フッ酸等によるエッチング処理によって表面を凹凸
にして表面反射光を低下させるという方法や、画面にス
プレー塗布後に焼き付けでSiO2 等の反射防止膜を形
成するという方法も実施されている。
【0004】しかし、最近では成膜時の膜厚制御が容易
であるために、大面積により高品位の反射防止膜を制御
性よく成膜可能であるスパッタリング法が注目されてい
る。スパッタリング法の中でも、生産性の観点と、フィ
ルム上にも低温で成膜が可能というプロセス実行上の観
点から、高速で低温成膜を実現し得る反応性DCマグネ
トロンスパッタ法が製法上の主流を占めつつある。
【0005】従来の反射防止膜の多層膜の構成は、図1
の(A)(B)に示す如くであり、図1の(A)の各層
は、単元素の酸化物で、ガラスやPET、PMMA等の
透明基板a上に、高屈折率のTiO2 膜の層bと低屈折
率のSiO2 膜の層cとが交互に設計値に見合った膜厚
で4層に積層されている。また、図1の(B)の多層膜
は、透明基板a上の第1層dがITO膜で、他の3層は
(A)の場合と同じ高屈折率と低屈折率の層b、cが交
互に積層されたもので、第1層dに導電性を持たせるこ
とによって電磁シールドを兼備させたものである。
【0006】また、こうした多層膜を成膜する装置の構
成の1例は図2に示す如くであり、仕込み・取出しチャ
ンバーeと成膜チャンバーfが仕切りバルブgを介して
接続した2室構成を有し、該成膜チャンバーf内には、
Tiなどの高屈折率膜を成膜するためのターゲットを設
けたカソードh1,h2と、BもしくはPドープしたSi
などの低屈折率膜の成膜用のターゲットを設けたカソー
ドi1,i2が交互に配置され、成膜中にガス導入系j、
jからArガスとO2 ガスとを夫々導入し、反応性成膜
によって酸化膜を透明基板aに形成する。基板aは、ト
レイlに取付けられて回転制御されたロール等の基板搬
送手段oにより搬送される。尚、夫々のカソードh、i
には、DCスパッタリングを行う際の異常放電を制御す
るためのパルス発生ユニットmを介して直流電源nが接
続される。pは真空ポンプに接続された排気系である。
【0007】図2の装置により基板aに反射防止多層膜
を成膜する場合、仕込み・取出しチャンバーe内にガラ
ス、PET或いはPMMA等のシート状の基板aをトレ
イlに取付け、仕切りバルブgを介して搬送手段oによ
り該トレイlと共に基板aを予め排気系pにより10-5
Torr台まで排気したのちスパッタリングガスArと反応
性ガスO2 を所定流量流してガス圧力を10-3Torr台に
維持した成膜チャンバーf内へ搬送する。そして各カソ
ードh、iに電源nから通電してスパッタ放電を発生さ
せ、基板aが各カソードh、iの前方を通過するとき、
基板a上に夫々のカソードの放電パワーと基板搬送速度
に見合った、設計膜厚の酸化膜が図1のように多層に形
成され、る。表1にこの場合の成膜条件の諸元を示し
た。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】反射防止膜は、通常、
外光に直接曝されるものであり、人の手や外界の埃等の
不純物に触れるため、定期的にその汚れを拭き取る等の
メンテナンス作業が要求される。こうした場合、その拭
き取り作業時や不慮に鋭角的なものが触れると膜上に傷
が発生し、膜本来の反射防止機能が損なわれてしまう。
従来の反射防止膜の各層は、500g/cm2 程度の擦傷硬
度しかなく、実用上、強度が不十分である欠点があっ
た。従来の反射防止膜を構成する各単層膜TiO2 、S
iO2 、Al2 3 、Ta2 5 、MgO、ZrO2
擦傷硬度を図3に示した。擦傷硬度は、0番のスチール
ウール1cm2 あたりに定荷重を加え、2cm/secの引っか
き速度で膜表面を5回ランビングしたのち、肉眼にて1
cm幅当たりに1本以上の擦傷痕を生じるときの最低荷重
で表わしている。
【0010】また、従来より反応性DCスパッタリング
法でTi、Si、Al、Ta、Mg、Zr等の単元素材
料を出発材料としてArとO2 ガスを導入しながらスパ
ッタを行うと、成膜したTiO2 、SiO2 、Ta2
5 、MgO、ZrO2 などの単元素の酸化物は、酸化物
生成の過程で膜中に格子欠陥を多く含むため、構造的に
膜が脆くなることが知られている。従って、反応性DC
スパッタリング法で成膜した反射防止膜は、密度が粗く
脆いという欠点も持つ。
【0011】本発明は、実用レベル上十分な擦傷硬度を
有する緻密な反射防止膜を提供すること、およびこの反
射防止膜を製造する方法並びに装置を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、基板上に屈
折率の異なった材料の薄膜が複数層に積層した多層薄膜
の反射防止膜に於いて、該多層薄膜のうちの少なくとも
1層の薄膜をTi、Si、Al、Ta、Mg、Zrのい
ずれかの元素の酸化物が2種以上混入している薄膜とす
ることにより、十分な擦傷硬度を有する緻密な反射防止
膜を得るようにした。この反射防止多層膜は、成膜チャ
ンバー内に反応性ガスとスパッタリングガスを同時に導
入しながら、Ti、Si、Al、Ta、Mg、Zrのい
ずれかの元素から成るターゲットをDCマグネトロンス
パッタ法によりスパッタして、該ターゲットの前方を移
動する基板上に屈折率の異なった材料の薄膜を順次に積
層することにより多層薄膜の反射防止膜を成膜する方法
に於いて、該多層薄膜の少なくとも1層の薄膜を、該タ
ーゲットとしてTi、Si、Al、Ta、Mg、Zrの
いずれかの元素を2種以上混入させた合金ターゲットを
使用すると共に反応性ガスとして酸素を含むガスを使用
してTi、Si、Al、Ta、Mg、Zrのいずれかの
元素の酸化物が2種以上混入した薄膜に成膜する方法に
より製作できる。また、排気系を備えた成膜チャンバー
と、該成膜チャンバー内に配設された複数個のDCスパ
ッタリングカソードと、各カソードに設けられるターゲ
ットと、基板を各ターゲットの前方を通過させる基板搬
送手段と、該成膜チャンバー内へ反応性ガスとスパッタ
リングガスとを導入するガス導入系とから成る成膜装置
であって、該ガス導入系から反応性ガスとスパッタリン
グガスを成膜チャンバー内へ導入すると共に該基板上に
各ターゲットの材料の薄膜を多層に形成する装置に於い
て、該ターゲットのうちの少なくとも1つをTi、S
i、Al、Ta、Mg、Zrのいずれかの元素を2種以
上混合した合金ターゲットとすることにより、該反射防
止多層膜を1個の装置で成膜できる。
【0013】
【作用】複数のTi、Si、Al、Ta、Mg、Zr等
のターゲットをDCマグネトロンスパッタしてその前方
を移動する基板へ多層の薄膜を成膜し、その際、O2
スを導入することで該基板には各ターゲット材料の酸化
物の多層膜が形成されるが、該ターゲットの少なくとも
1つにTi、Si、Al、Ta、Mg、Zrのいずれか
の元素を2種以上混合した合金ターゲット、例えばTi
−Alのターゲットを使用して該合金組成の酸化物の膜
を成膜することにより、格子欠陥が酸化物により補われ
構造的に非常に緻密で硬く擦傷硬度の大きい多層膜が得
られる。また、該合金組成の酸化物の膜の屈折率は、各
組成の酸化物の化学量論組成の屈折率の間をその組成比
率に比例してほぼ直線的に変化するので、その組成比を
変化させて任意の屈折率の薄膜が得られ、膜の発色性を
自在に調節できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づき説
明すると、図4は本発明の反射防止多層膜を成膜する装
置の1例を示し、同図に於いて符号1は仕込み・取出し
チャンバーで、その内部のトレイ2にガラスやPET或
いはPMMA等のシートの基板3が設置される。該トレ
イ2は、開閉自在の仕切バルブ4を介して成膜チャンバ
ー5へ正逆回転するローラー等の適当な搬送手段6によ
り搬送される。該成膜チャンバー5内にはDCマグネト
ロンスパッタを行うために直流電源7へ異常放電防止用
パルスユニット8を介して成膜層数に応じた例えば4基
のマグネトロンカソード9が設けられ、各カソード9に
Ti、Si、Al、Ta、Mg、Zrのいずれかの元素
から成るターゲット10を取付け、これらの少なくとも
1つのターゲット10をこれらの元素を2種以上混入し
た合金ターゲットとした。図示の例は、4個のターゲッ
ト10を全てAl合金ターゲットとしたもので、ターゲ
ット10a、10cをTi−Al1at%の合金とし、ター
ゲット10b、10dをSi−Al1a t%の合金とした。
11は酸素ガス等の反応性ガスを導入するガス導入系、
12はArガスのスパッタガスを導入するガス導入系、
13は真空ポンプに接続された排気口である。カソード
9は公知の構造を有し、板面にターゲット10をボンデ
ィング等により取付け、その背面に設けた永久磁石等の
磁石により該ターゲット10のスパッタ面上にマグネト
ロン放電用の磁界が形成される。
【0015】該成膜チャンバー5内を10-5Torr台にま
で排気し、スパッタリングガスArと反応性ガスO2
所定流量流してガス圧力を10-3Torr台に維持し、電源
7を通電して該成膜チャンバー5内のカソード9にマグ
ネトロン放電を発生させる。そしてトレイ2による搬送
で基板3が各ターゲット10上を通過するとき、該基板
3上に各ターゲット10の材料の酸化薄膜が1層ずつ成
膜され、通過し終わると、該基板3上に多層の反射防止
膜が形成される。該カソード9に投入されるスパッタ電
力の大きさと、基板3の搬送速度を調節することで、該
酸化薄膜の膜厚を設計膜厚とすることができる。該基板
3をソーダガラスとし、ターゲット9が上記組成である
とき、該成膜装置を次表2の諸元の成膜条件で成膜する
と、基板3上に、(Ti−Al1at%)OX 膜、(Si−
Al1at%)OX 膜、(Ti−Al1at%)OX 膜、(Si
−Al1at%)OX 膜、が、夫々120Å、360Å、1
150Å、910Åの厚さで積層した図5に示す4層構
造の反射防止多層薄膜が得られる。
【0016】
【表2】
【0017】図5の反射防止多層薄膜の反射率特性およ
び透過率特性を調べたところ、図6および図7の結果と
なった。これによれば、450nm〜550nmの可視域で
反射率0.1%以下、透過率94%以上を示し、良好な
反射防止特性が得られていることが分かる。また、その
擦傷硬度は、図8の点Aで示したように、1500g/cm
2 を示し、点Gで示した前記従来の反射防止多層薄膜の
擦傷硬度の約3倍の硬度が得られた。
【0018】また、図5の膜の第1層目のみをITO膜
とし、或いは図5の第1層目乃至第4層目のいずれか1
層以外をTiO、SiOとして反射防止多層薄膜を成膜
したが、これらの場合の擦傷硬度は、図8の点B〜Fで
示したように、1000g/cm2 の荷重硬度となり、従来
の反射防止多層薄膜よりも十分な硬度が得られた。
【0019】Ti、Si、Al、Ta、Mg、Zrのい
ずれかの2種以上の元素からなる合金ターゲットを出発
材料としてAr+O2 ガスを導入しながら反応性DCス
パッタにより成膜した2元素以上の酸化物は、各々の金
属元素の酸化物の格子定数が異なるため、格子欠陥を互
いの酸化物が補い、構造的に緻密で非常に硬い膜である
ことが見出された。1例としてTiに、Si、Al、T
a、Mg、Zrを比率を変えて混入した膜の擦傷硬度
を、図9に示した。これによれば、Ti1at%乃至Ti
99at% の範囲で混合した場合の擦傷硬度は、1500g/
cm2 以上の荷重を加えても擦傷痕が発生せず、従来の単
元素の酸化物の膜よりも約3倍の硬度を持つことが分か
る。また、この1例の膜の屈折率は、図10に示したよ
うに、夫々の化学量論組成の酸化物が有する屈折率の間
を組成比率に比例してほぼ直線的に変化し、1at%程
度のTi混入量では、屈折率の変化がわずかであり、例
えば、Ti−Si1at%の酸化物では、屈折率の変化がT
iO2 の2.6からわずか−0.0115変化するだけ
で、膜設計上何等問題が生じることがない。さらに、組
成比を変化させることによって、任意の屈折率を有する
酸化物膜が得られ、また膜の発色の自在性があるので、
膜設計上大きな利点となる。
【0020】以上の傾向は、前記の元素の組合わせ以外
の組合わせにおいても、全く同様の結果が見られた。
【0021】尚、本発明では、2元素のターゲット材を
酸素ガスにより酸化物の膜を成膜したが、SiONのよ
うに可視域で94%以上の透過率をもつものであれば、
反応性ガスとしてO2 の一部をN2 、N2 O、NH3
の窒化系ガスで置換し、酸化物と窒化物の混合物として
も、2元素酸化物と同様の効果を発揮させることができ
る。また、O2 の一部をCO2 、CO、CF4 、CH4
等、カーボンを含んだガスで置換してもよい。
【0022】また、図4の基板の仕込みと取出しを共通
のチャンバーとしたインターバック形式の成膜装置を、
仕込みチャンバーと取出しチャンバーを個別に備える3
室以上のチャンバー構成のインライン形式の装置として
もよい。さらに、PET、PMMA等の長尺巻物状の基
板に成膜を行うロールコーター形式のスパッタ装置、或
いは枚葉装置として用いられるマルチチャンバー形式の
スパッタ装置も適用可能である。
【0023】
【実施例】図4に示す装置に於いて、500mm×850
mmのソーダガラスの基板を仕込み・取出しチャンバー内
のトレイに用意し、成膜チャンバー内を10-5Torrに排
気したのち、ガス導入系からArガスを1000SCCMと
2 ガスを240SCCM流し、ガス圧を10-3Torr台に維
持しながら、該成膜チャンバー内の各マグネトロンカソ
ードに直流電源から通電した。各カソードは5インチ×
40インチの寸法の各ターゲットが設けられており、タ
ーゲット10a、10cはTi−Al1at%、ターゲット
10b、10dはSi−Al1at%で、ターゲット10a
には電源から5Kwを投入し、10bには2Kw、10cに
は20Kw、10dには10Kwを夫々投入し、トレイを5
00mm/minの速度で移動させて基板上に図5に示す4層
の反射防止多層膜をDCマグネトロンスパッタで成膜し
た。第1層の(Ti−Al1at%)OX 膜の膜厚は120
Å、第2層の(Si−Al1at%)OX 膜の膜厚は360
Å、第3層の(Ti−Al1at%)OX 膜の膜厚は115
0Å、第4層の(Si−Al1at%)OX 膜の膜厚は91
0Åであった。
【0024】この多層膜の擦傷硬度を、前記のように0
番のスチールウール1cm2 あたりに定荷重を加え、2cm
/secの引っかき速度で膜表面を5回ランビングしたの
ち、肉眼にて1cm幅当たりに1本以上の擦傷痕を生じる
ときの最低荷重で測定したところ、1500g/cm2 であ
った。またその反射率と透過率は450nm〜550nmの
可視域で夫々0.1%以下と94%以上で、良好な反射
防止特性が得られた。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によるときは、多
層薄膜の反射防止膜を構成する多層薄膜のうちの少なく
とも1層の薄膜をTi、Si、Al、Ta、Mg、Zr
のいずれかの元素の酸化物が2種以上混入している薄膜
としたので、緻密で擦傷硬度が高く透過率の良い射防止
多層薄膜が得られ、その混入比を変更することで膜の発
色性も自在に変更でき、不慮の引っ掻き傷が付きにくい
反射防止多層膜が得られる効果があり、また本発明の方
法と装置によれば、導電性のある合金ターゲットを用い
るため、反応性DCスパッタリングが採用でき、高速で
低温成膜が可能となり、反射防止多層薄膜の生産性が向
上する等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反射防止多層薄膜の構成の模式図
【図2】従来の反射防止多層薄膜の成膜装置の概略的側
面図
【図3】従来の反射防止多層薄膜の単層膜の擦傷硬度図
【図4】本発明の反射防止多層薄膜の成膜装置の実施例
の概略的側面図
【図5】本発明の反射防止多層薄膜の構成の模式図
【図6】図5に示した反射防止多層薄膜の反射率特性曲
線図
【図7】図5に示した反射防止多層薄膜の透過率特性曲
線図
【図8】本発明の反射防止多層薄膜の擦傷硬度図
【図9】混入比を変化させた本発明の反射防止多層薄膜
の擦傷硬度図
【図10】混入比を変化させた本発明の反射防止多層薄
膜の屈折率の線図
【符号の説明】 3 基板 5 成膜チャンバ
ー 6 基板搬送手段 7 直流電源 9 マグネトロンカソード 10、10a、10b、10c、10d 合金ターゲッ
ト 11、12 ガス導入系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 賀文 千葉県山武郡山武町横田523 日本真空技 術株式会社千葉超材料研究所内 (72)発明者 松本 昌弘 千葉県山武郡山武町横田523 日本真空技 術株式会社千葉超材料研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に屈折率の異なった材料の薄膜が複
    数層に積層した多層薄膜の反射防止膜に於いて、該多層
    薄膜のうちの少なくとも1層の薄膜をTi、Si、A
    l、Ta、Mg、Zrのいずれかの元素の酸化物が2種
    以上混入している薄膜としたことを特徴とする反射防止
    多層薄膜。
  2. 【請求項2】上記基板および多層薄膜は透明であり、上
    記基板はガラス等のセラミックス基板、ポリエチレンテ
    レフタレート、ポリメチルメタアクリレート等の高分子
    フィルム基板のいずれかであることを特徴とする請求項
    1に記載の反射防止多層薄膜。
  3. 【請求項3】成膜チャンバー内に反応性ガスとスパッタ
    リングガスを同時に導入しながら、Ti、Si、Al、
    Ta、Mg、Zrのいずれかの元素から成るターゲット
    をDCマグネトロンスパッタ法によりスパッタして、該
    ターゲットの前方を移動する基板上に屈折率の異なった
    材料の薄膜を順次に積層することにより多層薄膜の反射
    防止膜を成膜する方法に於いて、該多層薄膜の少なくと
    も1層の薄膜を、該ターゲットとしてTi、Si、A
    l、Ta、Mg、Zrのいずれかの元素を2種以上混入
    させた合金ターゲットを使用すると共に反応性ガスとし
    て酸素を含むガスを使用してTi、Si、Al、Ta、
    Mg、Zrのいずれかの元素の酸化物が2種以上混入し
    た薄膜に成膜することを特徴とする反射防止多層膜の成
    膜方法。
  4. 【請求項4】上記基板および多層薄膜は透明であり、上
    記基板はガラス等のセラミックス基板、ポリエチレンテ
    レフタレート、ポリメチルメタアクリレート等の高分子
    フィルム基板のいずれかであることを特徴とする請求項
    3に記載の反射防止多層薄膜の成膜方法。
  5. 【請求項5】排気系を備えた成膜チャンバーと、該成膜
    チャンバー内に配設された複数個のDCマグネトロンカ
    ソードと、各カソードに設けられるターゲットと、基板
    を各ターゲットの前方を通過させる基板搬送手段と、該
    成膜チャンバー内へ反応性ガスとスパッタリングガスと
    を導入するガス導入系とから成る成膜装置であって、該
    ガス導入系から反応性ガスとスパッタリングガスを成膜
    チャンバー内へ導入すると共に該基板上に各ターゲット
    の材料の薄膜を多層に形成する装置に於いて、該ターゲ
    ットのうちの少なくとも1つをTi、Si、Al、T
    a、Mg、Zrのいずれかの元素を2種以上混合した合
    金ターゲットとしたことを特徴とする反射防止多層膜の
    成膜装置。
JP17359995A 1995-07-10 1995-07-10 反射防止多層薄膜およびその成膜方法並びにその成膜装置 Pending JPH0925562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17359995A JPH0925562A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 反射防止多層薄膜およびその成膜方法並びにその成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17359995A JPH0925562A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 反射防止多層薄膜およびその成膜方法並びにその成膜装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0925562A true JPH0925562A (ja) 1997-01-28

Family

ID=15963596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17359995A Pending JPH0925562A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 反射防止多層薄膜およびその成膜方法並びにその成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0925562A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10237630A (ja) * 1996-04-12 1998-09-08 Asahi Glass Co Ltd 酸化物膜、積層体およびそれらの製造方法
US6833058B1 (en) 2000-10-24 2004-12-21 Honeywell International Inc. Titanium-based and zirconium-based mixed materials and sputtering targets
JP2006337672A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Bridgestone Corp 反射防止フィルム
GB2431931A (en) * 2005-11-04 2007-05-09 Fu Ching Technologies Co Ltd Anti-reflection layer and manufacturing method and apparatus
CN104616726A (zh) * 2014-12-17 2015-05-13 青岛墨烯产业科技有限公司 一种无铟透明电极及其制备方法
US20160369386A1 (en) * 2013-06-26 2016-12-22 Oerlikon Surface Solutions Ag, Trubbach Decorative hipims hard material layers
CN116559984A (zh) * 2023-05-06 2023-08-08 佛山纳诺特科技有限公司 无机耐磨同质折射率变化减反射薄膜及其制备方法和应用
CN116732481A (zh) * 2023-04-28 2023-09-12 河南镀邦光电股份有限公司 一种添加硬质Ta-C膜层的NCVM颜色装饰膜及其镀制方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10237630A (ja) * 1996-04-12 1998-09-08 Asahi Glass Co Ltd 酸化物膜、積層体およびそれらの製造方法
US6833058B1 (en) 2000-10-24 2004-12-21 Honeywell International Inc. Titanium-based and zirconium-based mixed materials and sputtering targets
JP2006337672A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Bridgestone Corp 反射防止フィルム
GB2431931A (en) * 2005-11-04 2007-05-09 Fu Ching Technologies Co Ltd Anti-reflection layer and manufacturing method and apparatus
US20160369386A1 (en) * 2013-06-26 2016-12-22 Oerlikon Surface Solutions Ag, Trubbach Decorative hipims hard material layers
US11060181B2 (en) * 2013-06-26 2021-07-13 Oerlikon Surface Solutions Ag, Pfaffikon Decorative HIPIMS hard material layers
CN104616726A (zh) * 2014-12-17 2015-05-13 青岛墨烯产业科技有限公司 一种无铟透明电极及其制备方法
CN116732481A (zh) * 2023-04-28 2023-09-12 河南镀邦光电股份有限公司 一种添加硬质Ta-C膜层的NCVM颜色装饰膜及其镀制方法
CN116559984A (zh) * 2023-05-06 2023-08-08 佛山纳诺特科技有限公司 无机耐磨同质折射率变化减反射薄膜及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3314841B2 (ja) 耐久性のあるスパッターされた金属酸化物コーティング
EP0505547B1 (en) D.c. reactively sputtered antireflection coatings
JP3808917B2 (ja) 薄膜の製造方法及び薄膜
EP1269223A4 (en) ANTISTATIC AND ANTI-REFLECTIVE COATING
WO1991002102A1 (fr) Film base sur du dioxide de silicium et sa production
CN102159971A (zh) 防反射膜的成膜方法、防反射膜和成膜装置
JP2001295032A (ja) 光学複合薄膜の形成方法およびそれを用いた光学物品
JPH0925562A (ja) 反射防止多層薄膜およびその成膜方法並びにその成膜装置
CN101493534B (zh) 一种显示器减反射屏及其制备方法
JP3739478B2 (ja) 反射防止多層膜とその成膜方法並びにその成膜装置
JP2004291464A (ja) ガスバリア性反射防止フィルム及びその製造方法
JP2006317603A (ja) 表面鏡
JP2007310335A (ja) 表面鏡
JPH07248415A (ja) 光学薄膜の製造方法
JP5123785B2 (ja) 反射防止膜の成膜方法及び反射防止膜
JPH0244046A (ja) 青色乃至緑色の反射色を呈する透明板およびその製造方法
JP2576637B2 (ja) 熱線反射ガラス
JP2004126548A (ja) 光学物品
JP4701528B2 (ja) 反射防止フィルム
JP2004184703A (ja) 反射鏡
JP2003202405A (ja) 反射防止膜を有する光学素子およびその製造方法
JP3028576B2 (ja) 熱線遮蔽ガラス
JP3121851B2 (ja) 薄膜とその製造方法
JP2817287B2 (ja) 透明物品
JPH03173638A (ja) 反射防止膜及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040727

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040817

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041015

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02