JPH09255692A - O−アルキルs−アルキルn−アシルホスホロアミドチオエート含有混合物の処理方法 - Google Patents
O−アルキルs−アルキルn−アシルホスホロアミドチオエート含有混合物の処理方法Info
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Abstract
オエートと酸無水物を反応させて得られるO−アルキル
S−アルキルN−アシルホスホロアミドチオエートを含
む反応混合物から、目的物と等モルの副生酸及び反応で
消費されない過剰の酸無水物等の低沸点成分を効率良く
除去すること。 【解決手段】 反応マスを、連続的に蒸留する。
Description
ルキルN−アシルホスホロアミドチオエート含有混合物
の処理方法に関するものである。
−アルキルN−アシルホスホロアミドチオエートは酸性
条件での熱安定性が悪く、対応するO−アルキルS−ア
ルキルホスホロアミドチオエートと酸無水物とを酸触媒
の存在下にアシル化反応させて得られる反応混合物を、
例えばアンモニア水等で中和し、次いで脂肪族ハロゲン
化炭化水素溶媒で粗O−アルキルS−アルキルN−アシ
ルホスホロアミドチオエートを抽出後、得られた溶液か
ら晶析して製造されていた。
方法は、アシル化反応時にO−アルキルS−アルキルN
−アシルホスホロアミドチオエートと等モルの酸が副生
し、更に過剰の酸無水物をも中和処理する必要があるの
で、多量のアルカリが必要となり、更に多量の排水を生
じる等、必ずしも有利なものではなかった。本発明者ら
はこのような問題点を解決すべく鋭意研究した結果、O
−アルキルS−アルキルN−アシルホスホロアミドチオ
エートを含むアシル化反応混合物を蒸留系内に供給し
て、連続的に蒸留することにより、蒸留系内における滞
留時間が短縮され、酸性条件でもO−アルキルS−アル
キルN−アシルホスホロアミドチオエートが分解するこ
となく良好に保持されることを見出して、本発明を完成
した。
般式(II) (式中、R及びR’は同一又は相異なり、低級アルキル
基を表す。)で示される化合物と一般式(III) (R”CO)2 O (III) (式中、R”は低級アルキル基又は置換されていてもよ
いフェニル基を表す。)で示される酸無水物とを酸触媒
の存在下に反応させて得られる一般式(I) (式中、R、R’及びR”は前記と同じ意味である。)
で示されるO−アルキルS−アルキルN−アシルホスホ
ロアミドチオエートを含む反応混合物を連続的に蒸留し
て、前記一般式(III) で示される過剰の酸無水物と前記
反応により副生する酸を含む低沸点成分を除去すること
を特徴とするO−アルキルS−アルキルN−アシルホス
ホロアミドチオエートの処理方法、並びに、(ii)前記
(i) の方法により処理されたO−アルキルS−アルキル
N−アシルホスホロアミドチオエート混合物を、さら
に、アルカリを用いて中和後、中和後の混合液を脂肪族
カルボン酸エステル及び脂肪族ケトンからなる群より選
ばれる1種以上の抽出溶媒で連続的に抽出することを特
徴とするO−アルキルS−アルキルN−アシルホスホロ
アミドチオエートの処理方法を提供するものである。
般式(III) で示される酸無水物との反応は、一般式(II)
で示される化合物と当該化合物に対して大過剰の酸無水
物とを反応させてもよいが、一般式(II)で示される化合
物に対して少量、例えば0.1 〜0.2 重量倍の反応溶媒の
存在下に、一般式(II)で示される化合物と当該化合物に
対して小過剰、例えば1.05〜1.4 モル倍量の酸無水物と
を反応させることが好ましい。反応溶媒はアシル化反応
に不活性な有機溶媒であればよい。好ましい反応溶媒と
しては、例えばトルエン及びキシレン等の芳香族炭化水
素、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等
の脂肪族ケトンや酢酸エチル及び酢酸アミル等の脂肪族
カルボン酸エステル等の疎水性溶媒が挙げられる。酸触
媒は無水酢酸や無水安息香酸等の酸無水物を用いてアシ
ル化する際に一般的に用いられる公知の触媒であればよ
く、硫酸やp−トルエンスルホン酸等の無機及び有機の
強酸が好ましく用いられる。
反応混合物には、反応により生成したO−アルキルS−
アルキルN−アシルホスホロアミドチオエート、これと
等モル量の副生酸、反応で消費されなかった過剰の酸無
水物及び上記酸触媒の他、上記反応溶媒、未反応の前記
一般式(II)で示される化合物及びその他の不純物等が含
まれていてもよい。
内におけるO−アルキルS−アルキルN−アシルホスホ
ロアミドチオエートの滞留時間を短縮するために、反応
混合物を連続的に蒸留することが必須である。連続的に
蒸留するとは、アシル化反応混合物の供給、及び蒸留後
の低沸点成分が除去されたO−アルキルS−アルキルN
−アシルホスホロアミドチオエートの取り出しが連続的
に行われることを意味する。このような連続蒸留は、例
えば、フラッシュ蒸留及び薄膜蒸留からなる群より選ば
れる1種以上の方式で行われることが好ましい。薄膜蒸
留方式としては、例えば自然流下式又は強制式が挙げら
れる。自然流下式の薄膜蒸留方式に用いられる装置とし
ては、例えば濡れ壁蒸留装置等が挙げられ、強制式の薄
膜蒸留方式に用いられる装置としては、例えばスミス蒸
留装置等が挙げられる。
−アルキルS−アルキルN−アシルホスホロアミドチオ
エートの蒸気圧が反応溶媒やアシル化剤である酸無水物
及びアシル化反応で副生する酸等の蒸気圧に比べて通常
は無視できる程度に小さいので、前記の溶媒、酸無水物
及び副生する酸の大部分、殊に副生する酸の60%以上が
蒸留により除去できるような条件が好ましい。一般的に
は、例えば反応溶媒がトルエンであり、酸無水物が無水
酢酸である場合には、蒸留温度(被蒸留物の温度。以
下、同じ)の上限は好ましくは150 ℃以下、より好まし
くは120 ℃以下であり、更に好ましい蒸留温度は約50〜
約110 ℃の範囲殊に約50〜約95℃の範囲である。減圧度
は約0.1 〜約80torrの範囲殊に約0.1 〜約30torrの範囲
が好ましい。2種類の蒸留、即ち、フラッシュ蒸留と薄
膜蒸留を組み合わせて行なう場合、例えば反応溶媒がト
ルエンであり、酸無水物が無水酢酸である場合には、フ
ラッシュ蒸留の蒸留温度は約50℃〜約85℃の範囲である
ことが好ましく、減圧度は約5〜約30torrの範囲である
ことが好ましい。同様に、薄膜蒸留の蒸留温度は約80℃
〜約95℃の範囲であることが好ましく、減圧度は約0.1
〜約30torrの範囲であることが好ましい。
式(II)で示される化合物に一般式(IV) (式中、Rは前記の意味を有する)等で示されるトリエ
ステルが不純物として含まれている場合は、アシル化反
応生成物であるO−アルキルS−アルキルN−アシルホ
スホロアミドチオエート中にもこれが混入し、当該不純
物はO−アルキルS−アルキルN−アシルホスホロアミ
ドチオエートの晶析時にも除去されにくく、製品中に混
入してその純度を低下させることがある。上記一般式(I
V)で示される不純物を効率良く除去するためには、2種
類の蒸留、即ちフラッシュ蒸留及び薄膜蒸留をこの順に
行うことが特に好ましい。
る混合物中には、通常、約60〜約80重量%のO−アルキ
ルS−アルキルN−アシルホスホロアミドチオエートが
含まれている。又、(i) の処理方法により、上記反応溶
媒の殆ど全てが除去され、副生酸、反応で消費されなか
った過剰の酸無水物及び前記一般式(IV)で示されるトリ
エステル等の不純物等の大部分が除去される。
−アシルホスホロアミドチオエートを含む混合物は、好
ましくは、アンモニア、苛性ソーダ等のアルカリを含む
アルカリ、殊にアルカリ水の形で中和される。中和は好
ましくはpH約6.5 〜約8の範囲まで行なわれる。中和
後、適当な溶媒、例えば酢酸エチル及び酢酸アミル等の
脂肪族カルボン酸エステルや、メチルエチルケトン及び
メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトンや又はこれら
の混合物等の、水と分離するがしかし若干量の水を溶解
する抽出溶媒で抽出殊に連続抽出し、必要に応じて得ら
れる抽出溶媒層を半濃縮し、さらに、該抽出により得ら
れる溶媒層又は半濃縮後の残分を晶析して高純度のO−
アルキルS−アルキルN−アシルホスホロアミドチオエ
ートが得られる。
明するが、本発明はこの実施例により何ら限定されるも
のではない。例中、部は重量部であり、%は重量%であ
ることを示す。
記のとおりである。 上記のMTP726部を含むトルエン溶液に無水酢酸6
90部及び濃硫酸21部の混合物を加えてアシル化反応
を行い、O−メチルS−メチルN−アセチルホスホロア
ミドチオエート(以下、ACTと略称する)877部、
前記一般式(IV)においてRがメチル基である化合物(以
下、TRIと略称する)68部、無水酢酸68部及び酢
酸361部を含む反応液1696部を得た。これを、蒸
留温度約84℃、蒸留系内の圧力20torrの条件でフラ
ッシュ蒸発器(神鋼パンテック株式会社製)を用いて連
続的にフラッシュ蒸留し、更に、連続的に取り出したフ
ラッシュ蒸留後のACTを、蒸留温度約94℃、蒸留系
内の圧力10torrの条件でスミス蒸留装置(神鋼パンテ
ック株式会社製)を用いて連続的に薄膜蒸留し、薄膜蒸
留後のACTを連続的に取り出した。フラッシュ蒸留及
び薄膜蒸留時の留出物は各々、460部及び81部であ
った。薄膜蒸留後のACT混合物は1155部であり、
TRI、無水酢酸及び酢酸の除去率は、各々92.6%、9
8.5%及び90.9%であった。又、これらの蒸留により、
留出物中にはACTが2部含まれていた。
の蒸留系内の圧力を下記の表1のように変更する以外は
実施例1と同様に操作して、下記の表1に記載の結果を
得た。
部を、蒸留温度約78℃、蒸留系内の圧力10torrの条
件でフラッシュ蒸発器を用いて連続的にフラッシュ蒸留
し、フラッシュ蒸留後のACTを連続的に取り出した。
このようにして、ACT濃度が67.7%の濃縮残分を得
た。結果を表1に示す。
溶液を加えて、中和した。中和後の液1900部を酢酸
エチルで向流連続抽出し、ACT838部を含む酢酸エ
チル層を得た。
縮した。得られた残分2401部を晶析して、純度9
9.0%のACTを得た。
(III) で示される酸無水物及びこれに対応する副生酸等
の不純物を効率良く除去することができ、一般式(I) で
示されるO−アルキルS−アルキルN−アシルホスホロ
アミドチオエートを工業的にも有利に処理することがで
きる。
Claims (8)
- 【請求項1】一般式(II) (式中、R及びR’は同一又は相異なり、低級アルキル
基を表す。)で示される化合物と一般式(III) (R”CO)2 O (III) (式中、R”は低級アルキル基又は置換されていてもよ
いフェニル基を表す。)で示される酸無水物とを酸触媒
の存在下に反応させて得られる一般式(I) (式中、R、R’及びR”は前記と同じ意味である。)
で示されるO−アルキルS−アルキルN−アシルホスホ
ロアミドチオエートを含む反応混合物を連続的に蒸留し
て、前記一般式(III) で示される過剰の酸無水物と前記
反応により副生する酸を含む低沸点成分を除去すること
を特徴とするO−アルキルS−アルキルN−アシルホス
ホロアミドチオエート含有混合物の処理方法。 - 【請求項2】蒸留温度が、150 ℃以下である請求項1に
記載の処理方法。 - 【請求項3】蒸留温度が、120 ℃以下である請求項2に
記載の処理方法。 - 【請求項4】蒸留を、フラッシュ蒸留及び薄膜蒸留から
なる群より選ばれる1種以上の方式で行う請求項1〜3
のいずれかに記載の処理方法。 - 【請求項5】薄膜蒸留が、自然流下式又は強制式薄膜蒸
留である請求項4に記載の処理方法。 - 【請求項6】蒸留時の圧力が、0.1 〜80torrの範囲であ
る請求項1〜5のいずれかに記載の処理方法。 - 【請求項7】蒸留を、フラッシュ蒸留方式及び薄膜蒸留
方式の順に行う請求項4〜6のいずれかに記載の処理方
法。 - 【請求項8】請求項1に記載の方法により処理されたO
−アルキルS−アルキルN−アシルホスホロアミドチオ
エート混合物を、さらに、アルカリを用いて中和後、中
和後の混合液を脂肪族カルボン酸エステル及び脂肪族ケ
トンからなる群より選ばれる1種以上の抽出溶媒で連続
的に抽出することを特徴とするO−アルキルS−アルキ
ルN−アシルホスホロアミドチオエートの処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06625396A JP3747508B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | O−アルキルs−アルキルn−アシルホスホロアミドチオエート含有混合物の処理方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06625396A JP3747508B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | O−アルキルs−アルキルn−アシルホスホロアミドチオエート含有混合物の処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09255692A true JPH09255692A (ja) | 1997-09-30 |
| JP3747508B2 JP3747508B2 (ja) | 2006-02-22 |
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|---|---|---|---|
| JP06625396A Expired - Fee Related JP3747508B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | O−アルキルs−アルキルn−アシルホスホロアミドチオエート含有混合物の処理方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3747508B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105541604A (zh) * | 2016-01-29 | 2016-05-04 | 湘潭大学 | 一种酰化反应液中醋酸的分离方法 |
| JP2022536218A (ja) * | 2018-09-27 | 2022-08-15 | ケミノバ アクティーゼルスカブ | マラチオンの触媒による環境に優しい製造方法 |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP06625396A patent/JP3747508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2022536218A (ja) * | 2018-09-27 | 2022-08-15 | ケミノバ アクティーゼルスカブ | マラチオンの触媒による環境に優しい製造方法 |
| JP2024177577A (ja) * | 2018-09-27 | 2024-12-19 | ケミノバ アクティーゼルスカブ | マラチオンの触媒による環境に優しい製造方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3747508B2 (ja) | 2006-02-22 |
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