JPH09255877A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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- JPH09255877A JPH09255877A JP6884296A JP6884296A JPH09255877A JP H09255877 A JPH09255877 A JP H09255877A JP 6884296 A JP6884296 A JP 6884296A JP 6884296 A JP6884296 A JP 6884296A JP H09255877 A JPH09255877 A JP H09255877A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】優れた難燃性、耐衝撃特性、耐熱性を有し、か
つリン系化合物による吸水が少なく、さらに難燃剤のブ
リードアウトが少なく、電気・電子機器部品、自動車部
品、機械部品、建材に好適な難燃性樹脂組成物として使
用できる難燃性樹脂組成物を提供することを課題とす
る。 【解決手段】(A)熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、(B)下記一般式(1)で表される繰り返し単位か
らなり、数平均分子量が10000以上であり、かつ2
0℃におけるアセトン、クロロホルム、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランか
ら選ばれた少なくとも一種の有機溶媒に対する溶解性が
90wt%以上であるポリホスフェート1〜100重量
部を含有せしめてなる難燃性樹脂組成物。 【化1】
つリン系化合物による吸水が少なく、さらに難燃剤のブ
リードアウトが少なく、電気・電子機器部品、自動車部
品、機械部品、建材に好適な難燃性樹脂組成物として使
用できる難燃性樹脂組成物を提供することを課題とす
る。 【解決手段】(A)熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、(B)下記一般式(1)で表される繰り返し単位か
らなり、数平均分子量が10000以上であり、かつ2
0℃におけるアセトン、クロロホルム、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランか
ら選ばれた少なくとも一種の有機溶媒に対する溶解性が
90wt%以上であるポリホスフェート1〜100重量
部を含有せしめてなる難燃性樹脂組成物。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規高分子量ポリ
ホスフェートを使用した難燃性樹脂組成物に関する。更
に詳しくは、難燃性、耐衝撃特性、耐熱性に優れ、かつ
難燃剤のブリードアウトが少なく、コネクター、リレ
ー、スイッチ、ケース部材、トランス部材、コイルボビ
ン等の電気・電子機器部品、自動車部品、機械部品に好
適な難燃性熱可塑性樹脂組成物に関する。
ホスフェートを使用した難燃性樹脂組成物に関する。更
に詳しくは、難燃性、耐衝撃特性、耐熱性に優れ、かつ
難燃剤のブリードアウトが少なく、コネクター、リレ
ー、スイッチ、ケース部材、トランス部材、コイルボビ
ン等の電気・電子機器部品、自動車部品、機械部品に好
適な難燃性熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
シクロヘキサンジメチレンテレフタレートなどに代表さ
れるポリエステル、あるいはポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリフェニレンオキシド等の熱可塑性樹脂は、そ
の優れた諸特性を生かし、射出成形材料として機械機構
部品、電気部品、自動車部品などの幅広い分野に利用さ
れつつある。一方、これら熱可塑性樹脂は本質的に可燃
性であるため、工業用材料として使用するには一般の化
学的、物理的諸特性のバランス以外に火炎に対する安全
性、すなわち難燃性が要求される場合が多い。
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
シクロヘキサンジメチレンテレフタレートなどに代表さ
れるポリエステル、あるいはポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリフェニレンオキシド等の熱可塑性樹脂は、そ
の優れた諸特性を生かし、射出成形材料として機械機構
部品、電気部品、自動車部品などの幅広い分野に利用さ
れつつある。一方、これら熱可塑性樹脂は本質的に可燃
性であるため、工業用材料として使用するには一般の化
学的、物理的諸特性のバランス以外に火炎に対する安全
性、すなわち難燃性が要求される場合が多い。
【0003】熱可塑性樹脂に難燃性を付与する方法とし
ては、難燃剤としてハロゲン系有機化合物、さらに難燃
助剤としてアンチモン化合物を樹脂にコンパウンドする
方法が一般的である。しかしながら、この方法には、燃
焼の際の発煙量が多いなどの問題点を有している。
ては、難燃剤としてハロゲン系有機化合物、さらに難燃
助剤としてアンチモン化合物を樹脂にコンパウンドする
方法が一般的である。しかしながら、この方法には、燃
焼の際の発煙量が多いなどの問題点を有している。
【0004】そこで、近年これらハロゲン系難燃剤の欠
点を克服するためにハロゲンを全く含まない難燃剤を用
いることが強く望まれるようになった。
点を克服するためにハロゲンを全く含まない難燃剤を用
いることが強く望まれるようになった。
【0005】これまで、ハロゲン系難燃剤を使わずに熱
可塑性樹脂を難燃化する方法としてはリン化合物をブレ
ンドする方法が広く知られている。たとえば、芳香族ホ
スフェート、芳香族ホスフェートオリゴマーを添加して
難燃化する技術が特開昭48−90348号公報、特開
昭48−91147号公報等に開示されている。また欧
州公開特許EP491986号にはPBT系アロイ成形
品の難燃化にレゾルシン型芳香族ホスフェートオリゴマ
ーを添加する方法が、また特開平05−70671号公
報ではポリアルキレンテレフタレートに対してレゾルシ
ン型芳香族ビスホスフェート、メラミンシアヌレートお
よび無機充填材を添加する方法が、特表平6−5045
63ではポリブチレンテレフタレートとポリカーボネー
トのブレンドあるいはポリブチレンテレフタレートとポ
リエーテルイミドのブレンドに対して、レゾルシン型芳
香族ビスホスフェートを添加する方法が開示されてい
る。
可塑性樹脂を難燃化する方法としてはリン化合物をブレ
ンドする方法が広く知られている。たとえば、芳香族ホ
スフェート、芳香族ホスフェートオリゴマーを添加して
難燃化する技術が特開昭48−90348号公報、特開
昭48−91147号公報等に開示されている。また欧
州公開特許EP491986号にはPBT系アロイ成形
品の難燃化にレゾルシン型芳香族ホスフェートオリゴマ
ーを添加する方法が、また特開平05−70671号公
報ではポリアルキレンテレフタレートに対してレゾルシ
ン型芳香族ビスホスフェート、メラミンシアヌレートお
よび無機充填材を添加する方法が、特表平6−5045
63ではポリブチレンテレフタレートとポリカーボネー
トのブレンドあるいはポリブチレンテレフタレートとポ
リエーテルイミドのブレンドに対して、レゾルシン型芳
香族ビスホスフェートを添加する方法が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】射出成形用、特に機械
部品、電気・電子部品、自動車部品用としての難燃性樹
脂組成物は、成形品の優れた難燃性、機械的性能、耐熱
性だけでなく、樹脂組成物中に多量に含まれる難燃剤が
成形品表面に滲み出てくるブリードアウトの抑制が要求
される。特にコネクター部品として使用する場合、難燃
性樹脂組成物の優れた耐衝撃特性、耐熱性、さらに難燃
剤のブリードアウトが少ないといった特性が要求され
る。しかしながら従来の技術であるレゾルシン型芳香族
ビスホスフェートあるいはレゾルシン型芳香族ホスフェ
ートオリゴマーを配合した樹脂組成物を成形品にした場
合、これらの化合物の可塑化効果による耐熱性の低下、
さらにこれらの化合物が成形品表面に滲み出て来るブリ
ードアウトが問題となった。
部品、電気・電子部品、自動車部品用としての難燃性樹
脂組成物は、成形品の優れた難燃性、機械的性能、耐熱
性だけでなく、樹脂組成物中に多量に含まれる難燃剤が
成形品表面に滲み出てくるブリードアウトの抑制が要求
される。特にコネクター部品として使用する場合、難燃
性樹脂組成物の優れた耐衝撃特性、耐熱性、さらに難燃
剤のブリードアウトが少ないといった特性が要求され
る。しかしながら従来の技術であるレゾルシン型芳香族
ビスホスフェートあるいはレゾルシン型芳香族ホスフェ
ートオリゴマーを配合した樹脂組成物を成形品にした場
合、これらの化合物の可塑化効果による耐熱性の低下、
さらにこれらの化合物が成形品表面に滲み出て来るブリ
ードアウトが問題となった。
【0007】そこで本発明は非ハロゲン系難燃剤を使用
し、熱可塑性樹脂に高度な難燃性を付与すると同時に、
耐衝撃特性、耐熱性が良好で、さらに難燃剤のブリード
アウトが少ない熱可塑性樹脂射出成形品を得ることを課
題とする。
し、熱可塑性樹脂に高度な難燃性を付与すると同時に、
耐衝撃特性、耐熱性が良好で、さらに難燃剤のブリード
アウトが少ない熱可塑性樹脂射出成形品を得ることを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは以上の状況
を鑑み、鋭意検討を重ねた結果、特定の反応条件により
得られる高分子量ポリホスフェートを含有する熱可塑性
樹脂が、高度な難燃性を有し、耐衝撃特性、耐熱性が良
好で、さらに難燃剤のブリードアウトが少ないことを見
出し本発明に到達した。
を鑑み、鋭意検討を重ねた結果、特定の反応条件により
得られる高分子量ポリホスフェートを含有する熱可塑性
樹脂が、高度な難燃性を有し、耐衝撃特性、耐熱性が良
好で、さらに難燃剤のブリードアウトが少ないことを見
出し本発明に到達した。
【0009】すなわち本発明は、(A)熱可塑性樹脂1
00重量部に対して、(B)下記一般式(1)で表され
る繰り返し単位からなり、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定し、標準ポリスチレンで換算し
た数平均分子量が10000以上であり、かつ20℃に
おけるアセトン、クロロホルム、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランから選
ばれた少なくとも一種の有機溶媒に対する溶解性が90
wt%以上であるポリホスフェート1〜100重量部を
含有せしめてなる難燃性樹脂組成物である。
00重量部に対して、(B)下記一般式(1)で表され
る繰り返し単位からなり、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定し、標準ポリスチレンで換算し
た数平均分子量が10000以上であり、かつ20℃に
おけるアセトン、クロロホルム、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランから選
ばれた少なくとも一種の有機溶媒に対する溶解性が90
wt%以上であるポリホスフェート1〜100重量部を
含有せしめてなる難燃性樹脂組成物である。
【0010】
【化3】
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の熱可塑性樹脂(A)と
は、加熱すると流動性を示し、これを利用して成形加工
できる合成樹脂のことである。その具体例としては、例
えば、ポリエステル、液晶ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリ
エステル、ポリイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリ
ケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケ
トン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキシ
ド、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド、フェ
ノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのオレフ
ィン系重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレ
ン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共
役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチ
レン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体お
よびエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合
体、ABSなどのオレフィン系共重合体、ポリエステル
ポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステル
エラストマー等のエラストマーから選ばれる1種または
2種以上の混合物が挙げられるが、ポリエステル、液晶
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ABS、ポリフェニレンオキシド、フェ
ノキシ樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂から選ばれる一種または2種以上の混合物が
好ましく、さらに好ましくはポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ABS、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド、
フェノール樹脂から選ばれる1種または2種以上の混合
物である。
は、加熱すると流動性を示し、これを利用して成形加工
できる合成樹脂のことである。その具体例としては、例
えば、ポリエステル、液晶ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリ
エステル、ポリイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリ
ケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケ
トン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキシ
ド、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド、フェ
ノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのオレフ
ィン系重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレ
ン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共
役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチ
レン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体お
よびエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合
体、ABSなどのオレフィン系共重合体、ポリエステル
ポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステル
エラストマー等のエラストマーから選ばれる1種または
2種以上の混合物が挙げられるが、ポリエステル、液晶
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ABS、ポリフェニレンオキシド、フェ
ノキシ樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂から選ばれる一種または2種以上の混合物が
好ましく、さらに好ましくはポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ABS、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド、
フェノール樹脂から選ばれる1種または2種以上の混合
物である。
【0012】また本発明のポリホスフェートは、上記の
ごとく一般式(1)で表される繰り返し単位からなる。
ごとく一般式(1)で表される繰り返し単位からなる。
【0013】一般式(1)中R1 は同一または相異なる
水素原子または炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、
さらに好ましくは炭素数1〜5のアルキル基である。こ
こで炭素数1〜5のアルキル基の具体例としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル
などが挙げられるが、メチル、エチル、n−プロピルが
好ましく、さらに好ましくはメチルである。
水素原子または炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、
さらに好ましくは炭素数1〜5のアルキル基である。こ
こで炭素数1〜5のアルキル基の具体例としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル
などが挙げられるが、メチル、エチル、n−プロピルが
好ましく、さらに好ましくはメチルである。
【0014】またArはフェニル基あるいはハロゲンを
含有しない有機残基で置換されたフェニル基であれば特
に制限はないが、下記一般式(2)〜(7)で表される
構造が好ましい。
含有しない有機残基で置換されたフェニル基であれば特
に制限はないが、下記一般式(2)〜(7)で表される
構造が好ましい。
【0015】
【化4】 (Xは直接結合、O、S、SO2 、CH2 、CHPhを
表し、Phはフェニル基を表す。) また本発明のポリホスフェートは、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーにより測定し、標準ポリスチレン
で換算した数平均分子量(Mn)が10000以上のも
のが成形加工性、熱可塑性樹脂組成物の耐熱性低下の抑
制およびブリードアウトの抑制の面で必須である。
表し、Phはフェニル基を表す。) また本発明のポリホスフェートは、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーにより測定し、標準ポリスチレン
で換算した数平均分子量(Mn)が10000以上のも
のが成形加工性、熱可塑性樹脂組成物の耐熱性低下の抑
制およびブリードアウトの抑制の面で必須である。
【0016】さらに本発明のポリホスフェートは20℃
におけるアセトン、クロロホルム、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランから選
ばれる少なくとも一種の有機溶媒に対する溶解性が90
wt%以上である。
におけるアセトン、クロロホルム、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランから選
ばれる少なくとも一種の有機溶媒に対する溶解性が90
wt%以上である。
【0017】ここでポリホスフェートの溶解性は以下の
ように測定した値を示す。すなわちポリホスフェート1
gをアセトン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン100ml
にそれぞれ溶解させ、6時間、20℃で撹拌した後、溶
液不溶部をろ過により回収し、真空下、100℃で乾燥
することにより溶媒不溶なポリホスフェートの重量を計
量し、この値から溶解性=(1−溶媒不溶部の重量)/
1g×100を算出した。アセトン、クロロホルム、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒ
ドロフランの内、溶解性の最も高い有機溶媒に対する溶
解性をポリホスフェートの溶解性の指標とした。
ように測定した値を示す。すなわちポリホスフェート1
gをアセトン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン100ml
にそれぞれ溶解させ、6時間、20℃で撹拌した後、溶
液不溶部をろ過により回収し、真空下、100℃で乾燥
することにより溶媒不溶なポリホスフェートの重量を計
量し、この値から溶解性=(1−溶媒不溶部の重量)/
1g×100を算出した。アセトン、クロロホルム、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒ
ドロフランの内、溶解性の最も高い有機溶媒に対する溶
解性をポリホスフェートの溶解性の指標とした。
【0018】尚、ここでポリマーの溶解性は同時にポリ
マーの架橋度を反映している。すなわち架橋したポリホ
スフェートは、実質的には熱硬化性樹脂と同様の分子構
造を有するため、各種溶媒に膨潤し、加熱しても溶融流
動しない材料となる。したがって溶解性の低いポリホス
フェートは架橋性が高く、そのため製造性や成形加工性
および熱可塑性樹脂に配合した際に樹脂組成物の耐衝撃
特性が著しく低下する。この様な面からポリホスフェー
トの20℃におけるアセトン、クロロホルム、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフ
ランから選ばれる少なくとも一種の有機溶媒に対する溶
解性が90wt%以上であることは必須である。
マーの架橋度を反映している。すなわち架橋したポリホ
スフェートは、実質的には熱硬化性樹脂と同様の分子構
造を有するため、各種溶媒に膨潤し、加熱しても溶融流
動しない材料となる。したがって溶解性の低いポリホス
フェートは架橋性が高く、そのため製造性や成形加工性
および熱可塑性樹脂に配合した際に樹脂組成物の耐衝撃
特性が著しく低下する。この様な面からポリホスフェー
トの20℃におけるアセトン、クロロホルム、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフ
ランから選ばれる少なくとも一種の有機溶媒に対する溶
解性が90wt%以上であることは必須である。
【0019】このようなポリホスフェートは以下に示す
方法により製造することができる。すなわち下記一般式
(8)で表されるリン化合物と下記一般式(9)で表さ
れる芳香族ビフェノールを、触媒存在下あるいは触媒な
しで、重合第一段階で100℃以上250℃以下の温度
で加熱した後、引き続き重合第二段階で減圧下、250
℃以下の重合温度で加熱することにより製造することが
できる。
方法により製造することができる。すなわち下記一般式
(8)で表されるリン化合物と下記一般式(9)で表さ
れる芳香族ビフェノールを、触媒存在下あるいは触媒な
しで、重合第一段階で100℃以上250℃以下の温度
で加熱した後、引き続き重合第二段階で減圧下、250
℃以下の重合温度で加熱することにより製造することが
できる。
【0020】
【化5】 (ただしXはハロゲン原子を表し、R1 は同一または相
異なる水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表
す。Arはフェニル基あるいはハロゲンを含有しない有
機残基で置換されたフェニル基を表す。) 本発明で使用されるリン化合物は上記式(8)で表され
るものである。一般式(8)中R1 は同一または相異な
る水素原子または炭素数1〜5のアルキル基が好まし
く、さらに好ましくは炭素数1〜5のアルキル基であ
る。ここで炭素数1〜5のアルキル基の具体例として
は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチルなどが挙げられるが、メチル、エチル、n−プロ
ピルが好ましく、さらに好ましくはメチルである。また
Xはハロゲン原子を表し、具体的にはクロリド、ブロミ
ドが挙げられる。
異なる水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表
す。Arはフェニル基あるいはハロゲンを含有しない有
機残基で置換されたフェニル基を表す。) 本発明で使用されるリン化合物は上記式(8)で表され
るものである。一般式(8)中R1 は同一または相異な
る水素原子または炭素数1〜5のアルキル基が好まし
く、さらに好ましくは炭素数1〜5のアルキル基であ
る。ここで炭素数1〜5のアルキル基の具体例として
は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチルなどが挙げられるが、メチル、エチル、n−プロ
ピルが好ましく、さらに好ましくはメチルである。また
Xはハロゲン原子を表し、具体的にはクロリド、ブロミ
ドが挙げられる。
【0021】また本発明で使用される芳香族ビフェノー
ルは上記式(9)で表されるものであり、Arはフェニ
ル基あるいはハロゲンを含有しない有機残基で置換され
たフェニル基であれば特に制限はないが、一般式(2)
〜(7)で表される構造が好ましい。
ルは上記式(9)で表されるものであり、Arはフェニ
ル基あるいはハロゲンを含有しない有機残基で置換され
たフェニル基であれば特に制限はないが、一般式(2)
〜(7)で表される構造が好ましい。
【0022】
【化6】 また本発明において、リン化合物に対する芳香族ビフェ
ノールの比は、得られるポリホスフェートの分子量の点
から1倍モル以上1.1倍モル以下であることが好まし
く、さらに好ましくは1倍モル以上1.05倍モル以下
である。
ノールの比は、得られるポリホスフェートの分子量の点
から1倍モル以上1.1倍モル以下であることが好まし
く、さらに好ましくは1倍モル以上1.05倍モル以下
である。
【0023】また本発明の製造方法では、重合第一段階
で100℃以上250℃以下の温度で加熱する。
で100℃以上250℃以下の温度で加熱する。
【0024】この時の重合温度は反応速度、使用する芳
香族ビスフェノールの昇華抑止、架橋反応の抑止の点か
ら通常、100℃以上250℃以下であり、好ましくは
100℃以上240℃以下、さらに好ましくは100℃
以上230℃以下である。
香族ビスフェノールの昇華抑止、架橋反応の抑止の点か
ら通常、100℃以上250℃以下であり、好ましくは
100℃以上240℃以下、さらに好ましくは100℃
以上230℃以下である。
【0025】またこの段階における重合温度は100以
上250℃以下が好ましいが、この温度範囲内であれば
重合温度を一定温度に保持してもあるいは連続的に重合
温度を昇温してもよい。
上250℃以下が好ましいが、この温度範囲内であれば
重合温度を一定温度に保持してもあるいは連続的に重合
温度を昇温してもよい。
【0026】重合温度を連続的に昇温する場合、その昇
温速度は特に制限はないが、急激な重合温度の上昇は、
重合発熱によるポリマーの架橋を引き起こすため、通常
100℃/分以下が好ましく、さらに好ましくは50℃
/分である。
温速度は特に制限はないが、急激な重合温度の上昇は、
重合発熱によるポリマーの架橋を引き起こすため、通常
100℃/分以下が好ましく、さらに好ましくは50℃
/分である。
【0027】この段階における重合時間は重合温度およ
び触媒の使用の有無により著しく異なるが、通常0.1
〜50時間、好ましくは0.2〜20時間、さらに好ま
しくは0.5〜10時間である。
び触媒の使用の有無により著しく異なるが、通常0.1
〜50時間、好ましくは0.2〜20時間、さらに好ま
しくは0.5〜10時間である。
【0028】またこの段階における重合は、得られるポ
リマーの分子量を十分なものとするためには塊状重合で
あることが好ましい。すなわちリン化合物と芳香族ビス
フェノール以外に有機溶媒を使用しないことが好まし
い。
リマーの分子量を十分なものとするためには塊状重合で
あることが好ましい。すなわちリン化合物と芳香族ビス
フェノール以外に有機溶媒を使用しないことが好まし
い。
【0029】また本発明ではリン化合物と芳香族ビスホ
スフェートの重合に際して、触媒を使用してもよい。触
媒としては、一般的に「ルイス酸」と呼ばれる空きのp
軌道を有する金属を中心原子として有する触媒であれば
特に制限はない。具体的には塩化マグネシウム、塩化ア
ルミニウム、ジエチルアルミニウム、ジエチル亜鉛など
が挙げられるが、特にこのましくは塩化マグネシウムで
ある。
スフェートの重合に際して、触媒を使用してもよい。触
媒としては、一般的に「ルイス酸」と呼ばれる空きのp
軌道を有する金属を中心原子として有する触媒であれば
特に制限はない。具体的には塩化マグネシウム、塩化ア
ルミニウム、ジエチルアルミニウム、ジエチル亜鉛など
が挙げられるが、特にこのましくは塩化マグネシウムで
ある。
【0030】本発明の製造方法では引き続き重合第二段
階で減圧下、250℃以下の重合温度で加熱することよ
り、目的のポリホスフェートを製造することができる。
階で減圧下、250℃以下の重合温度で加熱することよ
り、目的のポリホスフェートを製造することができる。
【0031】重合第二段階における減圧度は得られるポ
リマーの重合度の点から通常、0.1mmHg以上10
0mmHg以下であり、好ましくは0.1mmHg以上
50mmHg以下、さらに好ましくは0.1mmHg以
上10mmHg以下である。
リマーの重合度の点から通常、0.1mmHg以上10
0mmHg以下であり、好ましくは0.1mmHg以上
50mmHg以下、さらに好ましくは0.1mmHg以
上10mmHg以下である。
【0032】また本発明の重合第二段階における重合温
度は架橋反応の進行抑止の点から250℃以下であり、
好ましくは240℃以下、さらに好ましくは220℃以
下である。
度は架橋反応の進行抑止の点から250℃以下であり、
好ましくは240℃以下、さらに好ましくは220℃以
下である。
【0033】またこの段階における重合温度は250℃
以下であるが、この温度以下であれば重合温度を一定温
度に保持してもあるいは連続的に重合温度を昇温しても
よい。
以下であるが、この温度以下であれば重合温度を一定温
度に保持してもあるいは連続的に重合温度を昇温しても
よい。
【0034】重合温度を連続的に昇温する場合、その昇
温速度は特に制限はないが、急激な重合温度の上昇は、
重合発熱によるポリマーの架橋を引き起こすため、通常
100℃/分以下が好ましく、さらに好ましくは50℃
/分である。
温速度は特に制限はないが、急激な重合温度の上昇は、
重合発熱によるポリマーの架橋を引き起こすため、通常
100℃/分以下が好ましく、さらに好ましくは50℃
/分である。
【0035】またこの段階における重合温度の下限は、
特に制限はないが十分な分子量のポリマーを得るために
は、150℃以上が好ましく、さらに好ましくは180
℃以上である。
特に制限はないが十分な分子量のポリマーを得るために
は、150℃以上が好ましく、さらに好ましくは180
℃以上である。
【0036】また重合第二段階での重合時間は重合温度
および触媒の使用の有無により著しく異なるが、通常
0.1〜50時間、好ましくは0.2〜20時間、さら
に好ましくは0.5〜10時間である。
および触媒の使用の有無により著しく異なるが、通常
0.1〜50時間、好ましくは0.2〜20時間、さら
に好ましくは0.5〜10時間である。
【0037】また本発明では、重合第二段階が終了後、
さらに一価以上のアルコールまたはアミン化合物を添加
し、ポリホスフェートの末端を封鎖することによりポリ
ホスフェートの熱安定性を向上させることができる。
さらに一価以上のアルコールまたはアミン化合物を添加
し、ポリホスフェートの末端を封鎖することによりポリ
ホスフェートの熱安定性を向上させることができる。
【0038】1価以上のアルコールまたはアミン化合
物、すなわち水酸基を分子中に1個以上有する化合物ま
たはアミノ基を分子中に1個以上有する化合物であれば
特に制限はないが、1価以上のアルコールとしては、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、フ
ェノール、2,6−ジメチルフェノール、キシレノー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオールなどが挙げられる。また1価以上のアミン化
合物としては具体的にはアニリン、フェニレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、ブチレンジアミンなどが挙げられる。
物、すなわち水酸基を分子中に1個以上有する化合物ま
たはアミノ基を分子中に1個以上有する化合物であれば
特に制限はないが、1価以上のアルコールとしては、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、フ
ェノール、2,6−ジメチルフェノール、キシレノー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオールなどが挙げられる。また1価以上のアミン化
合物としては具体的にはアニリン、フェニレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、ブチレンジアミンなどが挙げられる。
【0039】一価以上のアルコールまたはアミン化合物
の添加量はリン化合物に対して1wt%以下が好まし
く、さらに好ましくは0.5wt%以下である。
の添加量はリン化合物に対して1wt%以下が好まし
く、さらに好ましくは0.5wt%以下である。
【0040】この時の反応温度は250℃以下であれば
特に制限はないが、ポリマー末端と一価以上のアルコー
ルまたはアミン化合物の反応を迅速に進行させる面およ
びポリマーの架橋反応を抑制する面で、250℃以下が
好ましく、さらに好ましくは220℃以下である。
特に制限はないが、ポリマー末端と一価以上のアルコー
ルまたはアミン化合物の反応を迅速に進行させる面およ
びポリマーの架橋反応を抑制する面で、250℃以下が
好ましく、さらに好ましくは220℃以下である。
【0041】この時の反応は、減圧下で行うこともでき
るし、常圧下で行うこともできるが、ポリマー末端と一
価以上のアルコールまたはアミン化合物の反応を迅速に
進行させる面で、減圧下で行うことが好ましい。
るし、常圧下で行うこともできるが、ポリマー末端と一
価以上のアルコールまたはアミン化合物の反応を迅速に
進行させる面で、減圧下で行うことが好ましい。
【0042】減圧下で行う場合の減圧度は、0.1mm
Hg以上100mmHg以下であり、好ましくは0.1
mmHg以上50mmHg以下、さらに好ましくは0.
1mmHg以上10mmHg以下である。
Hg以上100mmHg以下であり、好ましくは0.1
mmHg以上50mmHg以下、さらに好ましくは0.
1mmHg以上10mmHg以下である。
【0043】このようにして得られたポリホスフェート
は、このまま重合装置から吐出してそのまま使用しても
良いし、吐出後、溶媒で洗浄あるいは再沈殿精製してか
ら使用してもよい。
は、このまま重合装置から吐出してそのまま使用しても
良いし、吐出後、溶媒で洗浄あるいは再沈殿精製してか
ら使用してもよい。
【0044】本発明のポリホスフェートの添加量は通
常、熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜100重量
部、好ましくは2〜80重量部、さらに好ましくは3〜
70重量部である。
常、熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜100重量
部、好ましくは2〜80重量部、さらに好ましくは3〜
70重量部である。
【0045】本発明の難燃性樹脂組成物はさらにシアヌ
ール酸またはイソシアヌール酸の塩を添加すると難燃性
が向上する。シアヌール酸またはイソシアヌール酸の塩
とは、シアヌール酸またはイソシアヌール酸とトリアジ
ン系化合物との付加物であり、通常は1対1(モル
比)、場合により1対2(モル比)の組成を有する付加
物である。トリアジン系化合物のうち、シアヌール酸ま
たはイソシアヌール酸と塩を形成しないものは除外され
る。
ール酸またはイソシアヌール酸の塩を添加すると難燃性
が向上する。シアヌール酸またはイソシアヌール酸の塩
とは、シアヌール酸またはイソシアヌール酸とトリアジ
ン系化合物との付加物であり、通常は1対1(モル
比)、場合により1対2(モル比)の組成を有する付加
物である。トリアジン系化合物のうち、シアヌール酸ま
たはイソシアヌール酸と塩を形成しないものは除外され
る。
【0046】またトリアジン系化合物とは、下記一般式
(10)で表される化合物を表す。
(10)で表される化合物を表す。
【0047】
【化7】 (ただし上式においてR2 、R3 、R4 、R5 は同一ま
たは相異なる水素アルキル基、アラルキル基、シクロア
ルキル基、または−CONH2 である。また、Rは上式
中の−NR2 R3 または−NR4 R5 と同一の基、また
はこれらと独立に水素、アリール基、アルキル基、アラ
ルキル基、シクロアルキル基、−NH2 、または−CO
NH2 から選ばれた基である。) 前記一般式(10)においてR2 、R3 、R4 、R5 は
同一または相異なる水素、アリール基、アルキル基、ア
ラルキル基、シクロアルキル基、または−CONH2 で
ある。ここでアリール基としては炭素数6〜15のも
の、アルキル基としては炭素数1〜10のもの、アラル
キル基としては炭素数7〜16のもの、シクロアルキル
基としては4〜15のものが好ましい。また、Rは上式
中の−NR2R3 または−NR4 R5 と同一の基、また
はこれらと独立に水素、アリール基、アルキル基、アラ
ルキル基、シクロアルキル基、−NH2 、または−CO
NH2から選ばれた基であり、ここでアリール基として
は炭素数6〜15のもの、アルキル基としては炭素数1
〜10のもの、アラルキル基としては炭素数7〜16の
もの、シクロアルキル基としては4〜15のものが好ま
しい。
たは相異なる水素アルキル基、アラルキル基、シクロア
ルキル基、または−CONH2 である。また、Rは上式
中の−NR2 R3 または−NR4 R5 と同一の基、また
はこれらと独立に水素、アリール基、アルキル基、アラ
ルキル基、シクロアルキル基、−NH2 、または−CO
NH2 から選ばれた基である。) 前記一般式(10)においてR2 、R3 、R4 、R5 は
同一または相異なる水素、アリール基、アルキル基、ア
ラルキル基、シクロアルキル基、または−CONH2 で
ある。ここでアリール基としては炭素数6〜15のも
の、アルキル基としては炭素数1〜10のもの、アラル
キル基としては炭素数7〜16のもの、シクロアルキル
基としては4〜15のものが好ましい。また、Rは上式
中の−NR2R3 または−NR4 R5 と同一の基、また
はこれらと独立に水素、アリール基、アルキル基、アラ
ルキル基、シクロアルキル基、−NH2 、または−CO
NH2から選ばれた基であり、ここでアリール基として
は炭素数6〜15のもの、アルキル基としては炭素数1
〜10のもの、アラルキル基としては炭素数7〜16の
もの、シクロアルキル基としては4〜15のものが好ま
しい。
【0048】R2 、R3 、R4 、R5 の具体的な例とし
ては水素、フェニル基、p−トルイル基、α−ナフチル
基、β−ナフチル基、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ヒドロキシメチル基、メトキ
シメチル基、ベンジル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基、2−メチル−1−ペンチ
ル基、4−メチル−1−シクロヘキシル基、アミド基な
どが挙げられるが、中でも水素、フェニル基、メチル
基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、ベンジル
基、アミド基が好ましい。
ては水素、フェニル基、p−トルイル基、α−ナフチル
基、β−ナフチル基、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ヒドロキシメチル基、メトキ
シメチル基、ベンジル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基、2−メチル−1−ペンチ
ル基、4−メチル−1−シクロヘキシル基、アミド基な
どが挙げられるが、中でも水素、フェニル基、メチル
基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、ベンジル
基、アミド基が好ましい。
【0049】また、Rの具体的な例としてはアミノ基、
アミド基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、モノ(ヒドロキシメチ
ル)アミノ基、ジ(ヒドロキシメチル)アミノ基、モノ
(メトキシメチル)アミノ基、ジ(メトキシメチル)ア
ミノ基、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、水
素、フェニル基、p−トルイル基、α−ナフチル基、β
−ナフチル基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t
ert−ブチル基、ベンジル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基、2−メチル−1−
ペンチル基、4−メチル−1−シクロヘキシル基などが
挙げられるが、中でも水素、アミノ基、アミド基、メチ
ル基、モノ(ヒドロキシメチル)アミノ基、ジ(ヒドロ
キシメチル)アミノ基、モノ(メトキシメチル)アミノ
基、ジ(メトキシメチル)アミノ基、フェニル基、ベン
ジル基が好ましい。
アミド基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、モノ(ヒドロキシメチ
ル)アミノ基、ジ(ヒドロキシメチル)アミノ基、モノ
(メトキシメチル)アミノ基、ジ(メトキシメチル)ア
ミノ基、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、水
素、フェニル基、p−トルイル基、α−ナフチル基、β
−ナフチル基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t
ert−ブチル基、ベンジル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基、2−メチル−1−
ペンチル基、4−メチル−1−シクロヘキシル基などが
挙げられるが、中でも水素、アミノ基、アミド基、メチ
ル基、モノ(ヒドロキシメチル)アミノ基、ジ(ヒドロ
キシメチル)アミノ基、モノ(メトキシメチル)アミノ
基、ジ(メトキシメチル)アミノ基、フェニル基、ベン
ジル基が好ましい。
【0050】前記一般式(10)で表わされる化合物と
シアヌール酸またはイソシアヌール酸との塩のうち、特
に好ましい例としてはメラミン、モノ(ヒドロキシメチ
ル)メラミン、ジ(ヒドロキシメチル)メラミン、トリ
(ヒドロキシメチル)メラミン、ベンゾグアナミン、ア
セトグアナミン、2−アミド−4,6−ジアミノ−1,
3,5−トリアジンの塩が挙げられ、とりわけメラミ
ン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミンの塩が好まし
い。
シアヌール酸またはイソシアヌール酸との塩のうち、特
に好ましい例としてはメラミン、モノ(ヒドロキシメチ
ル)メラミン、ジ(ヒドロキシメチル)メラミン、トリ
(ヒドロキシメチル)メラミン、ベンゾグアナミン、ア
セトグアナミン、2−アミド−4,6−ジアミノ−1,
3,5−トリアジンの塩が挙げられ、とりわけメラミ
ン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミンの塩が好まし
い。
【0051】前記一般式(10)で表わされる化合物と
シアヌール酸またはイソシアヌール酸との塩は、一般式
(10)で表わされる化合物とシアヌール酸またはイソ
シアヌール酸の混合物を水スラリーとなし、良く混合し
て両者の塩を微粒子状に形成させた後、このスラリーを
濾過、乾燥して得られる粉末であり、単なる混合物とは
異なる。この塩は完全に純粋である必要は無く、多少未
反応の(10)式で表わされる化合物ないしシアヌール
酸、イソシアヌール酸が残存していても良い。また、こ
の塩の形態としては特に制限はないが、できる限り微細
な粉末として得られたものを用いるのが、本発明の組成
物から得られる成形品の機械的強度や表面性の点から好
ましく、樹脂に配合する前の平均粒径が100μmのも
のが特に好ましい。また、上記塩の分散性が悪い場合に
は、トリス(β−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート
などの分散剤を併用してもかまわない。
シアヌール酸またはイソシアヌール酸との塩は、一般式
(10)で表わされる化合物とシアヌール酸またはイソ
シアヌール酸の混合物を水スラリーとなし、良く混合し
て両者の塩を微粒子状に形成させた後、このスラリーを
濾過、乾燥して得られる粉末であり、単なる混合物とは
異なる。この塩は完全に純粋である必要は無く、多少未
反応の(10)式で表わされる化合物ないしシアヌール
酸、イソシアヌール酸が残存していても良い。また、こ
の塩の形態としては特に制限はないが、できる限り微細
な粉末として得られたものを用いるのが、本発明の組成
物から得られる成形品の機械的強度や表面性の点から好
ましく、樹脂に配合する前の平均粒径が100μmのも
のが特に好ましい。また、上記塩の分散性が悪い場合に
は、トリス(β−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート
などの分散剤を併用してもかまわない。
【0052】本発明においては、このようなトリアジン
化合物とシアヌール酸またはイソシアヌール酸からなる
塩を必要に応じて添加することができるが、その際の上
記塩の使用量は熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜
100重量部、好ましくは2〜80重量部、さらに好ま
しくは3〜70重量部である。上記塩の使用量が1重量
部より少ないと難燃性の向上効果が認められず、また1
00重量部を超えると成形品の機械的物性や表面外観が
損なわれるため好ましくない。
化合物とシアヌール酸またはイソシアヌール酸からなる
塩を必要に応じて添加することができるが、その際の上
記塩の使用量は熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜
100重量部、好ましくは2〜80重量部、さらに好ま
しくは3〜70重量部である。上記塩の使用量が1重量
部より少ないと難燃性の向上効果が認められず、また1
00重量部を超えると成形品の機械的物性や表面外観が
損なわれるため好ましくない。
【0053】また本発明の樹脂組成物は非ハロゲン系難
燃剤を添加することにより、さらに難燃性を向上させる
ことができる。
燃剤を添加することにより、さらに難燃性を向上させる
ことができる。
【0054】このような非ハロゲン系難燃剤としては、
ハロゲンを含有しない難燃剤であれば特に制限はない
が、リンを含有する難燃剤が好ましく、具体的には下記
一般式(11)、(12)で表されるものを好ましく挙
げることができる。
ハロゲンを含有しない難燃剤であれば特に制限はない
が、リンを含有する難燃剤が好ましく、具体的には下記
一般式(11)、(12)で表されるものを好ましく挙
げることができる。
【0055】
【化8】 (ただし上記式R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、
R12、R13は、同一または相異なる水素原子または炭素
数1〜5のアルキル基を表す。またAr1 、Ar2 、A
r3 、Ar4 、Ar5 、Ar6 、Ar7 は同一または相
異なるフェニル基あるいはハロゲンを含有しない有機残
基で置換されたフェニル基を表す。また、Zは直接結
合、O、S、SO2 、C(CH3 )2 、CH2 、CHP
hを表し、Phはフェニル基を表す。) まず前記式(11)で表される難燃剤の構造について説
明する。前記式(11)の式中、R6 〜R13は同一また
は相異なる水素または炭素数1〜5のアルキル基を表
す。ここで炭素数1〜5のアルキル基の具体例として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチ
ル基、ネオペンチル基などが挙げられるが、水素、メチ
ル基、エチル基が好ましく、とりわけ水素が好ましい。
R12、R13は、同一または相異なる水素原子または炭素
数1〜5のアルキル基を表す。またAr1 、Ar2 、A
r3 、Ar4 、Ar5 、Ar6 、Ar7 は同一または相
異なるフェニル基あるいはハロゲンを含有しない有機残
基で置換されたフェニル基を表す。また、Zは直接結
合、O、S、SO2 、C(CH3 )2 、CH2 、CHP
hを表し、Phはフェニル基を表す。) まず前記式(11)で表される難燃剤の構造について説
明する。前記式(11)の式中、R6 〜R13は同一また
は相異なる水素または炭素数1〜5のアルキル基を表
す。ここで炭素数1〜5のアルキル基の具体例として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチ
ル基、ネオペンチル基などが挙げられるが、水素、メチ
ル基、エチル基が好ましく、とりわけ水素が好ましい。
【0056】またAr1 、Ar2 、Ar3 、Ar4 は同
一または相異なるフェニル基あるいはハロゲンを含有し
ない有機残基で置換されたフェニル基を表す。具体例と
しては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル
基、メシチル基、ナフチル基、インデニル基、アントリ
ル基などが挙げられるが、フェニル基、トリル基、キシ
リル基、クメニル基、ナフチル基が好ましく、特にフェ
ニル基、トリル基、キシリル基が好ましい。
一または相異なるフェニル基あるいはハロゲンを含有し
ない有機残基で置換されたフェニル基を表す。具体例と
しては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル
基、メシチル基、ナフチル基、インデニル基、アントリ
ル基などが挙げられるが、フェニル基、トリル基、キシ
リル基、クメニル基、ナフチル基が好ましく、特にフェ
ニル基、トリル基、キシリル基が好ましい。
【0057】またZは直接結合、O、S、SO2 、C
(CH3 )2 、CH2 、CHPhを表し、Phはフェニ
ル基を表す。
(CH3 )2 、CH2 、CHPhを表し、Phはフェニ
ル基を表す。
【0058】前記式(11)で表される難燃剤は一般に
下記化学式(13)に従って製造される。
下記化学式(13)に従って製造される。
【0059】
【化9】 つづいて、前記式(12)で表される難燃剤について説
明する。前記式(12)中、Ar5 、Ar6 、Ar7 は
同一または相異なるフェニル基あるいはハロゲンを含有
しない有機残基で置換されたフェニル基を表す。具体例
としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニ
ル基、メシチル基、ナフチル基、インデニル基、アント
リル基などが挙げられるが、フェニル基、トリル基、キ
シリル基、クメニル基、ナフチル基が好ましく、特にフ
ェニル基、トリル基、キシリル基が好ましい。
明する。前記式(12)中、Ar5 、Ar6 、Ar7 は
同一または相異なるフェニル基あるいはハロゲンを含有
しない有機残基で置換されたフェニル基を表す。具体例
としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニ
ル基、メシチル基、ナフチル基、インデニル基、アント
リル基などが挙げられるが、フェニル基、トリル基、キ
シリル基、クメニル基、ナフチル基が好ましく、特にフ
ェニル基、トリル基、キシリル基が好ましい。
【0060】前記式(12)で表される難燃剤は一般に
下記化学式(13)に従って製造することができる。
下記化学式(13)に従って製造することができる。
【0061】
【化10】 本発明においては、このような非ハロゲン系難燃剤を本
発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて添加する
ことができるが、その際の添加量は通常、熱可塑性樹脂
100重量部に対して、1〜100重量部、好ましくは
2〜80重量部、さらに好ましくは3〜70重量部であ
る。
発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて添加する
ことができるが、その際の添加量は通常、熱可塑性樹脂
100重量部に対して、1〜100重量部、好ましくは
2〜80重量部、さらに好ましくは3〜70重量部であ
る。
【0062】本発明の樹脂組成物はさらにフッ素系樹脂
を添加すると燃焼時の液滴の落下(ドリップ)が抑制さ
れる。そのようなフッ素系樹脂としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、(テ
トラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン)共
重合体、(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアル
キルビニルエーテル)共重合体、(テトラフルオロエチ
レン/エチレン)共重合体、(ヘキサフルオロプロピレ
ン/プロピレン)共重合体、ポリビニリデンフルオライ
ド、(ビニリデンフルオライド/エチレン)共重合体な
どが挙げられるが、中でもポリテトラフルオロエチレ
ン、(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキル
ビニルエーテル)共重合体、(テトラフルオロエチレン
/ヘキサフルオロプロピレン)共重合体、(テトラフル
オロエチレン/エチレン)共重合体、ポリビニリデンフ
ルオライドが好ましく、特にポリテトラフルオロエチレ
ン、(テトラフルオロエチレン/エチレン)共重合体が
好ましい。
を添加すると燃焼時の液滴の落下(ドリップ)が抑制さ
れる。そのようなフッ素系樹脂としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、(テ
トラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン)共
重合体、(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアル
キルビニルエーテル)共重合体、(テトラフルオロエチ
レン/エチレン)共重合体、(ヘキサフルオロプロピレ
ン/プロピレン)共重合体、ポリビニリデンフルオライ
ド、(ビニリデンフルオライド/エチレン)共重合体な
どが挙げられるが、中でもポリテトラフルオロエチレ
ン、(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキル
ビニルエーテル)共重合体、(テトラフルオロエチレン
/ヘキサフルオロプロピレン)共重合体、(テトラフル
オロエチレン/エチレン)共重合体、ポリビニリデンフ
ルオライドが好ましく、特にポリテトラフルオロエチレ
ン、(テトラフルオロエチレン/エチレン)共重合体が
好ましい。
【0063】本発明においては、フッ素系樹脂を必要に
応じて添加することができるが、その際の添加量は、成
形性の面から熱可塑性樹脂100重量部に対して通常
0.01〜10重量部であり、好ましくは0.1〜5重
量部、さらに好ましくは0.2〜3重量部である。
応じて添加することができるが、その際の添加量は、成
形性の面から熱可塑性樹脂100重量部に対して通常
0.01〜10重量部であり、好ましくは0.1〜5重
量部、さらに好ましくは0.2〜3重量部である。
【0064】また本発明の難燃性樹脂組成物はさらにヒ
ンダードフェノール系の安定剤を併用すると長期間高温
にさらされても極めて良好な耐熱性が維持されることが
見いだされた。このような安定剤としては例えば、トリ
エチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホネート ジエチルエステル、1,3,5−トリ
メチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビスもしくはト
リス(3−t−ブチル−6−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、N,N’−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
ンナマミド)、N,N’−トリメチレンビス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミ
ド)などが挙げられる。
ンダードフェノール系の安定剤を併用すると長期間高温
にさらされても極めて良好な耐熱性が維持されることが
見いだされた。このような安定剤としては例えば、トリ
エチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホネート ジエチルエステル、1,3,5−トリ
メチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビスもしくはト
リス(3−t−ブチル−6−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、N,N’−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
ンナマミド)、N,N’−トリメチレンビス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミ
ド)などが挙げられる。
【0065】本発明においては、このようなヒンダード
フェノール系安定剤を必要に応じて添加することができ
るが、その際のヒンダードフェノール系安定剤の添加量
は通常、熱可塑性樹脂100重量部に対し0.01〜3
重量部、好ましくは0.01〜1重量部、更に好ましく
は0.03〜0.5重量部である。
フェノール系安定剤を必要に応じて添加することができ
るが、その際のヒンダードフェノール系安定剤の添加量
は通常、熱可塑性樹脂100重量部に対し0.01〜3
重量部、好ましくは0.01〜1重量部、更に好ましく
は0.03〜0.5重量部である。
【0066】また本発明の樹脂組成物は周期律表II〜
V族の金属を中心原子とする金属酸化物や金属水酸化物
あるいは金属水酸化物の水和物を配合すると、難燃性を
向上させることができる。この様な化合物としては、具
体的には水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムの水
和物、水酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム水和
物、水酸化亜鉛、水酸化亜鉛水和物、ホウ酸、酸化アン
チモン、亜鉛スズ水酸化物、亜鉛スズ水酸化物の水和
物、亜鉛スズ酸化物、ハイドロタルサイト、ドーソナイ
トなどが挙げられる。
V族の金属を中心原子とする金属酸化物や金属水酸化物
あるいは金属水酸化物の水和物を配合すると、難燃性を
向上させることができる。この様な化合物としては、具
体的には水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムの水
和物、水酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム水和
物、水酸化亜鉛、水酸化亜鉛水和物、ホウ酸、酸化アン
チモン、亜鉛スズ水酸化物、亜鉛スズ水酸化物の水和
物、亜鉛スズ酸化物、ハイドロタルサイト、ドーソナイ
トなどが挙げられる。
【0067】このような金属酸化物や金属水酸化物ある
いは金属水酸化物の水和物の添加量は通常、熱可塑性樹
脂100重量部に対し1〜100重量部、好ましくは2
〜80重量部、さらに好ましくは3〜70重量部であ
る。
いは金属水酸化物の水和物の添加量は通常、熱可塑性樹
脂100重量部に対し1〜100重量部、好ましくは2
〜80重量部、さらに好ましくは3〜70重量部であ
る。
【0068】また本発明の樹脂組成物に対して本発明の
目的を損なわない範囲でリン系、イオウ系などの酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、および
染料・顔料を含む着色剤などの通常の添加剤を1種以上
添加することができる。
目的を損なわない範囲でリン系、イオウ系などの酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、および
染料・顔料を含む着色剤などの通常の添加剤を1種以上
添加することができる。
【0069】なお、特に必須ではないが、本発明組成物
に対してさらに繊維状、および/または粒状の充填材を
添加することにより、強度、剛性、耐熱性などを大幅に
向上させることができる。
に対してさらに繊維状、および/または粒状の充填材を
添加することにより、強度、剛性、耐熱性などを大幅に
向上させることができる。
【0070】このような充填材の具体例としては、ガラ
ス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、アスベス
ト、チタン酸カリウムウィスカ、ワラステナイト、ガラ
スフレーク、ガラスビーズ、タルク、マイカ、クレー、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンおよび酸化
アルミニウムなどが挙げられ、なかでもチョップドスト
ランドタイプのガラス繊維が好ましく用いられる。これ
らの添加量は熱可塑性樹脂100重量部に対して5〜1
40重量部が好ましく、特に好ましくは5〜100重量
部である。
ス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、アスベス
ト、チタン酸カリウムウィスカ、ワラステナイト、ガラ
スフレーク、ガラスビーズ、タルク、マイカ、クレー、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンおよび酸化
アルミニウムなどが挙げられ、なかでもチョップドスト
ランドタイプのガラス繊維が好ましく用いられる。これ
らの添加量は熱可塑性樹脂100重量部に対して5〜1
40重量部が好ましく、特に好ましくは5〜100重量
部である。
【0071】本発明の樹脂組成物は通常公知の方法で製
造される。例えば、熱可塑性樹脂、ポリホスフェート、
トリアジン系化合物とシアヌール酸またはイソシアヌー
ル酸の塩およびその他の必要な添加剤をエクストルーダ
ーで溶融混合する方法、あるいは粒子状物同士を均一に
機械的に混合した後、射出成形機で混合と同時に成形す
る方法などが挙げられる
造される。例えば、熱可塑性樹脂、ポリホスフェート、
トリアジン系化合物とシアヌール酸またはイソシアヌー
ル酸の塩およびその他の必要な添加剤をエクストルーダ
ーで溶融混合する方法、あるいは粒子状物同士を均一に
機械的に混合した後、射出成形機で混合と同時に成形す
る方法などが挙げられる
【0072】
【実施例】以下実施例により本発明の効果を更に詳細に
説明する。ただし本発明はこれらの例になんら限定され
るものではない。
説明する。ただし本発明はこれらの例になんら限定され
るものではない。
【0073】実施例および比較例で述べられている各測
定項目は以下の方法に従った。
定項目は以下の方法に従った。
【0074】以下実施例により本発明の効果を更に詳細
に説明する。ここで部とはすべて重量部をあらわす。各
特性の測定方法は以下の通りである。
に説明する。ここで部とはすべて重量部をあらわす。各
特性の測定方法は以下の通りである。
【0075】(1)数平均分子量(Mn) 検出器にWATERS社示差屈折計WATERS410
を用い、MODEL510高速液体クロマトグラフィー
を用いて測定した。測定条件は、THFを溶離液とし、
カラム温度39℃、試料濃度1〜2mg/mlの溶液を
0.1ml注入した。カラムはWATERS社のポリス
チレン多孔性膨潤ゲルが充填されたウルトラスタイラジ
ェル100Aを直列に接続し、溶離液0.5ml/mi
n、カラム圧力500psiとした。ポリマー分子量
は、標準ポリスチレンによる校正曲線と対比して換算し
た。
を用い、MODEL510高速液体クロマトグラフィー
を用いて測定した。測定条件は、THFを溶離液とし、
カラム温度39℃、試料濃度1〜2mg/mlの溶液を
0.1ml注入した。カラムはWATERS社のポリス
チレン多孔性膨潤ゲルが充填されたウルトラスタイラジ
ェル100Aを直列に接続し、溶離液0.5ml/mi
n、カラム圧力500psiとした。ポリマー分子量
は、標準ポリスチレンによる校正曲線と対比して換算し
た。
【0076】(2)ガラス転移温度(Tg)測定 PERKIN−ELMER DSC−7を用い、窒素雰
囲気下、サンプル量10mg、−100℃から20℃/
minの昇温条件で測定した際に観察されるピークの変
曲点から中点法によりTgを決定した。
囲気下、サンプル量10mg、−100℃から20℃/
minの昇温条件で測定した際に観察されるピークの変
曲点から中点法によりTgを決定した。
【0077】(3)25%重量減量温度(Td(25
%)) セイコー電子社TG/DTAを用い、50℃〜800℃
まで20℃/minで昇温し、熱減量が25wt%に到
達した温度をTd(25%)とした。
%)) セイコー電子社TG/DTAを用い、50℃〜800℃
まで20℃/minで昇温し、熱減量が25wt%に到
達した温度をTd(25%)とした。
【0078】(4)難燃性樹脂組成物の製造および試験
片の作成 ポリホスフェート、シアヌール酸またはイソシアヌール
酸の塩、およびポリホスフェート以外の非ハロゲン系難
燃剤やその他の添加剤を混合し、10mmΦ単軸押出機
を用いて樹脂温度260℃で溶融混練した。得られたペ
レットを乾燥後、住友ネスタール射出成形機・プロマッ
ト40/25(住友重機械工業(株)製)に供給し、シ
リンダー温度290℃、金型温度80℃の条件で、1/
8”厚×2・1/2”長のモールドノッチ衝撃試験片を
作成し、アイゾット衝撃強度を測定した。また同条件に
おいてASTMD−638に規定されている引張試験片
を作製し、荷重1.82MPaにおける荷重たわみ温度
を測定した。またプレス成形を行なってUL94に基く
難燃性評価用サンプルおよび難燃剤ブリードアウト評価
サンプルとした。
片の作成 ポリホスフェート、シアヌール酸またはイソシアヌール
酸の塩、およびポリホスフェート以外の非ハロゲン系難
燃剤やその他の添加剤を混合し、10mmΦ単軸押出機
を用いて樹脂温度260℃で溶融混練した。得られたペ
レットを乾燥後、住友ネスタール射出成形機・プロマッ
ト40/25(住友重機械工業(株)製)に供給し、シ
リンダー温度290℃、金型温度80℃の条件で、1/
8”厚×2・1/2”長のモールドノッチ衝撃試験片を
作成し、アイゾット衝撃強度を測定した。また同条件に
おいてASTMD−638に規定されている引張試験片
を作製し、荷重1.82MPaにおける荷重たわみ温度
を測定した。またプレス成形を行なってUL94に基く
難燃性評価用サンプルおよび難燃剤ブリードアウト評価
サンプルとした。
【0079】(5)難燃剤のブリードアウト評価 引張試験ダンベルをギヤーオーブン中で100℃、24
時間処理した。処理前後のダンベル表面のリン量を蛍光
X線により測定し、リンのピーク強度を測定した。処理
前後のピーク強度比(処理後のリンピーク強度/処理前
のリンピーク強度)をブリードアウトの指標とした。
時間処理した。処理前後のダンベル表面のリン量を蛍光
X線により測定し、リンのピーク強度を測定した。処理
前後のピーク強度比(処理後のリンピーク強度/処理前
のリンピーク強度)をブリードアウトの指標とした。
【0080】(6)ポリホスフェートの製造 本発明で使用するポリホスフェートは以下の方法で製造
した。
した。
【0081】参考例1 2,6−ジメチルフェニルリン
酸ジクロライドーヒドロキノンから合成したポリホスフ
ェート(A−1) スリーワンモーターを取り付けた重縮合用へそ付き試験
管に2,6−ジメチルフェニルりん酸ジクロライド(2
40.9mmol)と2,6−ジメチルフェニルりん酸
ジクロライドに対して等モルのヒドロキノンおよび触媒
として0.1mmolの塩化マグネシウムを添加し、1
00℃から1時間かけて150℃にし、その後1時間反
応させた。その後減圧度10mmHg、重合温度150
℃から1時間かけて220℃にし、4時間反応させ、試
験管下部のへそ部分からポリマーを吐出した。
酸ジクロライドーヒドロキノンから合成したポリホスフ
ェート(A−1) スリーワンモーターを取り付けた重縮合用へそ付き試験
管に2,6−ジメチルフェニルりん酸ジクロライド(2
40.9mmol)と2,6−ジメチルフェニルりん酸
ジクロライドに対して等モルのヒドロキノンおよび触媒
として0.1mmolの塩化マグネシウムを添加し、1
00℃から1時間かけて150℃にし、その後1時間反
応させた。その後減圧度10mmHg、重合温度150
℃から1時間かけて220℃にし、4時間反応させ、試
験管下部のへそ部分からポリマーを吐出した。
【0082】1 H−NMR:7.2ppm(芳香族フェ
ニル)、2.2ppm(2,6−ジメチル) IRスペクトル:1300cm-1(P=O)、1190
cm-1、980cm-1(P−O−C) 以上のスペクトルデータから本発明の方法により目的物
とする2,6−ジメチルフェニルリン酸ジクロライドー
ヒドロキノン型ポリホスフェートが得られていることは
明らかである。従って本発明の重合方法により、2,6
−ジメチルフェニルりん酸ジクロライドと各種ビフェノ
ールの反応は脱HCl反応によりポリホスフェートが得
られたことは明らかである。
ニル)、2.2ppm(2,6−ジメチル) IRスペクトル:1300cm-1(P=O)、1190
cm-1、980cm-1(P−O−C) 以上のスペクトルデータから本発明の方法により目的物
とする2,6−ジメチルフェニルリン酸ジクロライドー
ヒドロキノン型ポリホスフェートが得られていることは
明らかである。従って本発明の重合方法により、2,6
−ジメチルフェニルりん酸ジクロライドと各種ビフェノ
ールの反応は脱HCl反応によりポリホスフェートが得
られたことは明らかである。
【0083】A−2ではヒドロキノンの代わりにレゾル
シンを用いた。
シンを用いた。
【0084】また比較のため参考例2に示した方法によ
り、有機溶媒に対する溶解性が90wt%未満の架橋構
造を有するポリホスフェート(B−1)を合成した。
り、有機溶媒に対する溶解性が90wt%未満の架橋構
造を有するポリホスフェート(B−1)を合成した。
【0085】参考例2 フェニルリン酸ジクロライドー
ヒドロキノンから合成したポリホスフェート(B−1) スリーワンモーターを取り付けた重縮合用へそ付き試験
管にフェニルりん酸ジクロライド(240.9mmo
l)とフェニルりん酸ジクロライドに対して等モルのヒ
ドロキノンおよび触媒として0.1mmolの塩化マグ
ネシウムを添加し、100℃から1時間かけて160℃
にし、その後2時間反応させた。その後減圧度10mm
Hg、重合温度160℃から1時間かけて290℃に
し、2時間反応させた。
ヒドロキノンから合成したポリホスフェート(B−1) スリーワンモーターを取り付けた重縮合用へそ付き試験
管にフェニルりん酸ジクロライド(240.9mmo
l)とフェニルりん酸ジクロライドに対して等モルのヒ
ドロキノンおよび触媒として0.1mmolの塩化マグ
ネシウムを添加し、100℃から1時間かけて160℃
にし、その後2時間反応させた。その後減圧度10mm
Hg、重合温度160℃から1時間かけて290℃に
し、2時間反応させた。
【0086】A−1、A−2、B−1の合成について一
連の結果を表1に示す。
連の結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】(7)ポリホスフェート以外の非ハロゲン
難燃剤 上記において合成したポリホスフェート以外で、実施例
および比較例中で使用される非ハロゲン系難燃剤の略記
号、構造を以下に示す。
難燃剤 上記において合成したポリホスフェート以外で、実施例
および比較例中で使用される非ハロゲン系難燃剤の略記
号、構造を以下に示す。
【0089】
【化11】
【0090】(8)シアヌール酸塩 本実施例で用いたシアヌール酸塩を電子顕微鏡を用いて
観察したところ、いずれも平均粒径(固体数100の平
均値)は100μmより小さかった。
観察したところ、いずれも平均粒径(固体数100の平
均値)は100μmより小さかった。
【0091】実施例1〜7、比較例1〜3 熱可塑性樹脂としてPBTを用い、参考例で製造した本
発明のポリホスフェート(A−1、A−2、B−1)、
シアヌール酸またはイソシアヌール酸の塩、およびポリ
ホスフェート以外の非ハロゲン系難燃剤やその他の添加
剤を混合し、10mmΦ単軸押出機を用いて樹脂温度2
60℃で溶融混練した。配合処方および結果を表2に示
した。
発明のポリホスフェート(A−1、A−2、B−1)、
シアヌール酸またはイソシアヌール酸の塩、およびポリ
ホスフェート以外の非ハロゲン系難燃剤やその他の添加
剤を混合し、10mmΦ単軸押出機を用いて樹脂温度2
60℃で溶融混練した。配合処方および結果を表2に示
した。
【0092】
【表2】
【0093】実施例1、2および比較例1、2の比較か
ら本発明のポリホスフェートの添加により、難燃性を付
与することができ、さらに衝撃強度や荷重たわみ温度の
低下も少なく、かつ難燃剤のブリードアウトが少ないこ
とがわかる。また実施例3、4および比較例3の比較か
らトリアジン系化合物とシアヌール酸またはイソシアヌ
ール酸からなる塩と本発明のポリホスフェートを併用す
ることによりさらに難燃性が向上することがわかる。ま
た実施例5〜7より本発明のポリホスフェートとポリホ
スフェート以外の難燃剤あるいは酸化防止剤を少量併用
しても本発明の効果が得られることがわかる。
ら本発明のポリホスフェートの添加により、難燃性を付
与することができ、さらに衝撃強度や荷重たわみ温度の
低下も少なく、かつ難燃剤のブリードアウトが少ないこ
とがわかる。また実施例3、4および比較例3の比較か
らトリアジン系化合物とシアヌール酸またはイソシアヌ
ール酸からなる塩と本発明のポリホスフェートを併用す
ることによりさらに難燃性が向上することがわかる。ま
た実施例5〜7より本発明のポリホスフェートとポリホ
スフェート以外の難燃剤あるいは酸化防止剤を少量併用
しても本発明の効果が得られることがわかる。
【0094】一方、低分子量タイプである芳香族ビスホ
スフェート(C1、C2)を難燃剤として用いると、難
燃性は付与できるものの荷重たわみ温度が低下、難燃剤
がブリードアウトを引き起こし(比較例3、4)、また
溶解性の低い(架橋した)ポリホスフェート(B−1)
を用いると、難燃性の向上および荷重たわみ温度の低下
抑制効果は認められるものの、衝撃強度が顕著に低下す
ることがわかる(比較例2)。
スフェート(C1、C2)を難燃剤として用いると、難
燃性は付与できるものの荷重たわみ温度が低下、難燃剤
がブリードアウトを引き起こし(比較例3、4)、また
溶解性の低い(架橋した)ポリホスフェート(B−1)
を用いると、難燃性の向上および荷重たわみ温度の低下
抑制効果は認められるものの、衝撃強度が顕著に低下す
ることがわかる(比較例2)。
【0095】さらに実施例8、比較例4の比較から充填
剤としてガラス繊維(GF)を添加した場合も、本発明
のポリホスフェートの添加により、難燃性を付与するこ
とができ、さらに衝撃強度や荷重たわみ温度の低下も少
なく、かつ難燃剤のブリードアウトが少ないことがわか
る。
剤としてガラス繊維(GF)を添加した場合も、本発明
のポリホスフェートの添加により、難燃性を付与するこ
とができ、さらに衝撃強度や荷重たわみ温度の低下も少
なく、かつ難燃剤のブリードアウトが少ないことがわか
る。
【0096】実施例9〜16、比較例5〜12 熱可塑性樹脂としてPBTの代わりにPET、PCT、
PC、ABS、PC//ABS(90//10)、ナイ
ロン6、ナイロン66を用い、PBT//PPO(70
//30)を用いた以外は前記実施例と同様に行った。
一連の配合処方および結果を表3に示した。
PC、ABS、PC//ABS(90//10)、ナイ
ロン6、ナイロン66を用い、PBT//PPO(70
//30)を用いた以外は前記実施例と同様に行った。
一連の配合処方および結果を表3に示した。
【0097】
【表3】
【0098】各樹脂の実施例および比較例を比較する
と、PET、PCT、PC、PA6、PA66、AB
S、PBT//PPO、PC//ABSの場合も同様
に、本発明のポリホスフェートにより、衝撃強度および
荷重たわみ温度を低下させることなく難燃性が付与で
き、さらに難燃剤のブリードアウトが少ないことがわか
る。一方本発明以外の溶解性の低いポリホスフェート
(B−1)を添加すると耐衝撃性が顕著に低下し、また
低分子量タイプである芳香族ビスホスフェート(C−
1、C−2)を使用した場合、荷重たわみ温度は顕著に
低下し、またこれらの化合物がブリードアウトすること
がわかる。
と、PET、PCT、PC、PA6、PA66、AB
S、PBT//PPO、PC//ABSの場合も同様
に、本発明のポリホスフェートにより、衝撃強度および
荷重たわみ温度を低下させることなく難燃性が付与で
き、さらに難燃剤のブリードアウトが少ないことがわか
る。一方本発明以外の溶解性の低いポリホスフェート
(B−1)を添加すると耐衝撃性が顕著に低下し、また
低分子量タイプである芳香族ビスホスフェート(C−
1、C−2)を使用した場合、荷重たわみ温度は顕著に
低下し、またこれらの化合物がブリードアウトすること
がわかる。
【0099】以上の結果から本発明のポリホスフェート
を熱可塑性樹脂にブレンドすることにより、難燃性、耐
衝撃性、耐熱性に優れ、かつ難燃剤のブリードアウトが
少ない樹脂組成物が得られることがわかる。充填剤とし
てGFを添加した場合も同様である。また添加剤として
トリアジン系化合物とシアヌール酸またはイソシアヌー
ル酸からなる塩、少量の非ハロゲン系難燃剤、フッ素系
樹脂をさらに添加することにより難燃性が向上すること
がわかる。
を熱可塑性樹脂にブレンドすることにより、難燃性、耐
衝撃性、耐熱性に優れ、かつ難燃剤のブリードアウトが
少ない樹脂組成物が得られることがわかる。充填剤とし
てGFを添加した場合も同様である。また添加剤として
トリアジン系化合物とシアヌール酸またはイソシアヌー
ル酸からなる塩、少量の非ハロゲン系難燃剤、フッ素系
樹脂をさらに添加することにより難燃性が向上すること
がわかる。
【0100】
【発明の効果】熱可塑性樹脂に新規高分子量ポリホスフ
ェートを配合した樹脂組成物は、従来公知の芳香族ホス
フェートや芳香族ホスフェートオリゴマーなどのリン系
難燃剤を含有した樹脂組成物に比べ、難燃性、耐衝撃特
性、耐熱性に優れ、さらに難燃剤のブリードアウトが少
ないためコネクター、リレー、スイッチ、ケース部材、
トランス部材、コイルボビン等の電気・電子機器部品、
自動車部品、機械部品、建材に好適な難燃性樹脂組成物
として使用することができる。
ェートを配合した樹脂組成物は、従来公知の芳香族ホス
フェートや芳香族ホスフェートオリゴマーなどのリン系
難燃剤を含有した樹脂組成物に比べ、難燃性、耐衝撃特
性、耐熱性に優れ、さらに難燃剤のブリードアウトが少
ないためコネクター、リレー、スイッチ、ケース部材、
トランス部材、コイルボビン等の電気・電子機器部品、
自動車部品、機械部品、建材に好適な難燃性樹脂組成物
として使用することができる。
Claims (12)
- 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、(B)下記一般式(1)で表される繰り返し単位か
らなり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
り測定し、標準ポリスチレンで換算した数平均分子量が
10000以上であり、かつ20℃におけるアセトン、
クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、テトラヒドロフランから選ばれた少なくとも一
種の有機溶媒に対する溶解性が90wt%以上であるポ
リホスフェート1〜100重量部を含有せしめてなる難
燃性樹脂組成物。 【化1】 (ただしR1 は同一または相異なる水素原子または炭素
数1〜5のアルキル基を表す。Arはフェニル基あるい
はハロゲンを含有しない有機残基で置換されたフェニル
基を表す。) - 【請求項2】Arが一般式(2)〜(7)で表される構
造である請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 【化2】 (Xは直接結合、O、S、SO2 、CH2 、CHPhを
表し、Phはフェニル基を表す。) - 【請求項3】R1 が炭素数1〜5のアルキル基である請
求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項4】熱可塑性樹脂100重量部に対して、トリ
アジン系化合物とシアヌール酸またはイソシアヌール酸
からなる塩1〜100重量部をさらに配合してなる請求
項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項5】トリアジン系化合物がメラミンである請求
項4記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項6】熱可塑性樹脂100重量部に対して、非ハ
ロゲン系難燃剤1〜50重量部をさらに配合してなる請
求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項7】非ハロゲン系難燃剤がリンを含有する難燃
剤である請求項6記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項8】熱可塑性樹脂100重量部に対して、フッ
素系樹脂0.01〜10重量部をさらに配合してなる請
求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項9】熱可塑性樹脂100重量部に対してヒンダ
ードフェノール系安定剤0.01〜3重量部をさらに配
合してなる請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項10】熱可塑性樹脂100重量部に対して、充
填剤5〜140重量部をさらに配合してなる請求項1記
載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項11】熱可塑性樹脂が、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ABS、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィ
ド、フェノール樹脂から選ばれる1種または2種以上の
混合物である請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項12】請求項1記載の難燃性樹脂組成物からな
る成形品。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06884296A JP3555313B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06884296A JP3555313B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09255877A true JPH09255877A (ja) | 1997-09-30 |
| JP3555313B2 JP3555313B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=13385358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06884296A Expired - Fee Related JP3555313B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3555313B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002053754A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-02-19 | Toyobo Co Ltd | 優れた燃焼抑制効果を発現する熱可塑性樹脂用添加剤、熱可塑性樹脂組成物及びその熱可塑性樹脂組成物を用いた繊維集合体 |
| JP2002053740A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-02-19 | Achilles Corp | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 |
| JP2007517930A (ja) * | 2003-12-19 | 2007-07-05 | ロディア・シミ | リン化合物をベースとする難燃剤系及び難燃性ポリマー組成物 |
| JP2010533777A (ja) * | 2007-07-16 | 2010-10-28 | エフアールエックス ポリマーズ、インク. | 難燃性エンジニアリングポリマー組成物 |
| EP2554643A4 (en) * | 2010-03-26 | 2013-12-04 | Adeka Corp | LUBRICANT ADDITION AND LUBRICANT COMPOSITION WITH LUBRICANT ADDITIVE |
| US10167377B2 (en) | 2013-01-22 | 2019-01-01 | Frx Polymers, Inc. | Phosphorus containing epoxy compounds and compositions therefrom |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP06884296A patent/JP3555313B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002053754A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-02-19 | Toyobo Co Ltd | 優れた燃焼抑制効果を発現する熱可塑性樹脂用添加剤、熱可塑性樹脂組成物及びその熱可塑性樹脂組成物を用いた繊維集合体 |
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| JP2007517930A (ja) * | 2003-12-19 | 2007-07-05 | ロディア・シミ | リン化合物をベースとする難燃剤系及び難燃性ポリマー組成物 |
| JP2012021171A (ja) * | 2003-12-19 | 2012-02-02 | Rhodia Chimie | リン化合物をベースとする難燃剤系及び難燃性ポリマー組成物 |
| JP2010533777A (ja) * | 2007-07-16 | 2010-10-28 | エフアールエックス ポリマーズ、インク. | 難燃性エンジニアリングポリマー組成物 |
| JP2013177614A (ja) * | 2007-07-16 | 2013-09-09 | Frx Polymers Inc | 難燃性エンジニアリングポリマー組成物 |
| EP2554643A4 (en) * | 2010-03-26 | 2013-12-04 | Adeka Corp | LUBRICANT ADDITION AND LUBRICANT COMPOSITION WITH LUBRICANT ADDITIVE |
| US8722596B2 (en) | 2010-03-26 | 2014-05-13 | Adeka Corporation | Additive for lubricating oil and lubricating oil composition containing same |
| US10167377B2 (en) | 2013-01-22 | 2019-01-01 | Frx Polymers, Inc. | Phosphorus containing epoxy compounds and compositions therefrom |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3555313B2 (ja) | 2004-08-18 |
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