JPH09256092A - 高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管 - Google Patents
高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管Info
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- JPH09256092A JPH09256092A JP6636496A JP6636496A JPH09256092A JP H09256092 A JPH09256092 A JP H09256092A JP 6636496 A JP6636496 A JP 6636496A JP 6636496 A JP6636496 A JP 6636496A JP H09256092 A JPH09256092 A JP H09256092A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管を提
供する。 【解決手段】 Cr:23〜27%、Mo:7〜10
%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7%、C:
0.001〜0.05%、Mg:0.001〜0.1%
を含有し、さらに、必要に応じて下記の(a)および/
または(b)を含有し、さらに必要に応じて(c)を含
有し、残りがNiと不可避不純物としてSi:0.1%
以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下に制限
した組成を有するNi基合金で構成した伝熱管。ただ
し、(a)W:0.1〜2%、(b)希土類元素:0.
001〜0.1%、Y:0.001〜0.1%、Zr:
0.001〜0.1%、Hf:0.001〜0.5%の
内の1種または2種以上、(c)Mn:0.01〜1.
0%、Ca:0.001〜0.1%の内の1種または2
種。
供する。 【解決手段】 Cr:23〜27%、Mo:7〜10
%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7%、C:
0.001〜0.05%、Mg:0.001〜0.1%
を含有し、さらに、必要に応じて下記の(a)および/
または(b)を含有し、さらに必要に応じて(c)を含
有し、残りがNiと不可避不純物としてSi:0.1%
以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下に制限
した組成を有するNi基合金で構成した伝熱管。ただ
し、(a)W:0.1〜2%、(b)希土類元素:0.
001〜0.1%、Y:0.001〜0.1%、Zr:
0.001〜0.1%、Hf:0.001〜0.5%の
内の1種または2種以上、(c)Mn:0.01〜1.
0%、Ca:0.001〜0.1%の内の1種または2
種。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高温耐食性、特
に高温耐粒界腐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボ
イラの伝熱管に関するものである。
に高温耐粒界腐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボ
イラの伝熱管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ごみ焼却施設には排ガスのもつ
高温潜熱を利用する目的で、廃熱ボイラが設置されてい
る。また、前記廃熱ボイラの構造部材である伝熱管は、
腐食性の強いHClやSO2 ガス、Na2 SO4 などの
溶融硫酸塩、さらにNaClやKClなどの溶融塩化物
などの腐食性生成物を含有する高温の排ガスにさらさ
れ、かつ前記硫酸塩や塩化物などが表面に堆積した環境
下におかれることから、その製造には高温耐食性の優れ
た各種の材料が用いられている。
高温潜熱を利用する目的で、廃熱ボイラが設置されてい
る。また、前記廃熱ボイラの構造部材である伝熱管は、
腐食性の強いHClやSO2 ガス、Na2 SO4 などの
溶融硫酸塩、さらにNaClやKClなどの溶融塩化物
などの腐食性生成物を含有する高温の排ガスにさらさ
れ、かつ前記硫酸塩や塩化物などが表面に堆積した環境
下におかれることから、その製造には高温耐食性の優れ
た各種の材料が用いられている。
【0003】ごみ焼却施設には排ガスのもつ高温潜熱を
利用する廃熱ボイラの伝熱管の材料として、重量%で
(以下、%は重量%を示す)、Cr:20〜25%、M
o:18〜25%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.0
1〜7%、C:0.05%以下、Si:0.1%以下、
P:0.03%以下、S:0.03%以下を含有し、さ
らに必要に応じて、(a) W:0.1〜2%、(b)
希土類元素:0.001〜0.1%、Y:0.00l
〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Hf:0.
001〜0.01%、B:0.001〜0.01%のう
ちの1種または2種以上、以上(a)および/または
(b)を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる組
成を有するNi基合金で構成された伝熱管が提案されて
いる(特開平7−258781号公報参照)。このNi
基合金で構成された伝熱管を廃熱ボイラに組み込み、こ
の廃熱ボイラを処理能力:200ton /日のごみ焼却施
設に設置し、前記伝熱管の表面温度:500℃、排ガス
温度:650℃の条件で1000時間の操業を行ない、
操業終了後伝熱管を取り出し、表面に付着した灰分や生
成スケールを除去した状態で周方向における肉厚および
断面ミクロ組織を測定した結果、最大減肉量は0.18
〜0.25mm、最大粒界腐食長さは0.01〜0.0
4mmとなっており、優れた高温耐食性を示していた。
利用する廃熱ボイラの伝熱管の材料として、重量%で
(以下、%は重量%を示す)、Cr:20〜25%、M
o:18〜25%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.0
1〜7%、C:0.05%以下、Si:0.1%以下、
P:0.03%以下、S:0.03%以下を含有し、さ
らに必要に応じて、(a) W:0.1〜2%、(b)
希土類元素:0.001〜0.1%、Y:0.00l
〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Hf:0.
001〜0.01%、B:0.001〜0.01%のう
ちの1種または2種以上、以上(a)および/または
(b)を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる組
成を有するNi基合金で構成された伝熱管が提案されて
いる(特開平7−258781号公報参照)。このNi
基合金で構成された伝熱管を廃熱ボイラに組み込み、こ
の廃熱ボイラを処理能力:200ton /日のごみ焼却施
設に設置し、前記伝熱管の表面温度:500℃、排ガス
温度:650℃の条件で1000時間の操業を行ない、
操業終了後伝熱管を取り出し、表面に付着した灰分や生
成スケールを除去した状態で周方向における肉厚および
断面ミクロ組織を測定した結果、最大減肉量は0.18
〜0.25mm、最大粒界腐食長さは0.01〜0.0
4mmとなっており、優れた高温耐食性を示していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切迫した
エネルギー事情から、ごみ焼却による廃熱を最大限に利
用するために廃熱ボイラの蒸気条件を高温高圧化する傾
向にあり、これに伴ない伝熱管の管壁温度はさらに上昇
し、かつごみの高カロリー化およびプラスチックの増加
により排ガスの腐食性も一段と激しさを増す傾向にあ
り、かかる点から廃熱ボイラの伝熱管には、より一層の
高温耐食性が要求され、さらに伝熱効率向上の点から管
の薄肉化を可能にする高温強度が強く要求されている。
この要求に対して提供された上記従来の特開平7−25
8781号公報記載のNi基合金は、排ガスに対する高
温耐食性が優れているが、価格が高く、価格が高い添加
元素を減らしても従来と遜色のない高温耐食性に優れた
Ni基合金からなる伝熱管が求められていた。
エネルギー事情から、ごみ焼却による廃熱を最大限に利
用するために廃熱ボイラの蒸気条件を高温高圧化する傾
向にあり、これに伴ない伝熱管の管壁温度はさらに上昇
し、かつごみの高カロリー化およびプラスチックの増加
により排ガスの腐食性も一段と激しさを増す傾向にあ
り、かかる点から廃熱ボイラの伝熱管には、より一層の
高温耐食性が要求され、さらに伝熱効率向上の点から管
の薄肉化を可能にする高温強度が強く要求されている。
この要求に対して提供された上記従来の特開平7−25
8781号公報記載のNi基合金は、排ガスに対する高
温耐食性が優れているが、価格が高く、価格が高い添加
元素を減らしても従来と遜色のない高温耐食性に優れた
Ni基合金からなる伝熱管が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、より一段と高温耐食性に優れた
長寿命のごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラ用伝熱管を開発
すべく研究を行なった結果、従来の特開平7−2587
81号公報記載のCr:20〜25%、Mo:18〜2
5%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7%、
C:0.05%以下、Si:0.1%以下、P:0.0
3%以下、S:0.03%以下を含有し、さらに必要に
応じて、(a) W:0.1〜2%、(b) 希土類元
素:0.001〜0.1%、Y:0.00l〜0.1
%、Zr:0.001〜0.1%、Hf:0.001〜
0.01%のうちの1種または2種以上を含有するNi
基合金において、Mo含有量を7〜10%に減少させ、
さらにMgを0.001〜0.1%含有せしめると、M
o含有量が少ないにもかかわらず、上記従来の特開平7
−258781号公報記載のNi基合金と比べて、熱間
加工性が優れると共に高温耐粒界腐食性が向上したNi
基合金が得られ、このNi基合金からなるごみ焼却排ガ
ス利用廃熱ボイラの伝熱管は高温耐粒界腐食性が向上し
ているところから、結果として高温耐食性が一層向上
し、伝熱管の寿命が一層伸びる、などの研究結果を得た
のである。
上述のような観点から、より一段と高温耐食性に優れた
長寿命のごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラ用伝熱管を開発
すべく研究を行なった結果、従来の特開平7−2587
81号公報記載のCr:20〜25%、Mo:18〜2
5%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7%、
C:0.05%以下、Si:0.1%以下、P:0.0
3%以下、S:0.03%以下を含有し、さらに必要に
応じて、(a) W:0.1〜2%、(b) 希土類元
素:0.001〜0.1%、Y:0.00l〜0.1
%、Zr:0.001〜0.1%、Hf:0.001〜
0.01%のうちの1種または2種以上を含有するNi
基合金において、Mo含有量を7〜10%に減少させ、
さらにMgを0.001〜0.1%含有せしめると、M
o含有量が少ないにもかかわらず、上記従来の特開平7
−258781号公報記載のNi基合金と比べて、熱間
加工性が優れると共に高温耐粒界腐食性が向上したNi
基合金が得られ、このNi基合金からなるごみ焼却排ガ
ス利用廃熱ボイラの伝熱管は高温耐粒界腐食性が向上し
ているところから、結果として高温耐食性が一層向上
し、伝熱管の寿命が一層伸びる、などの研究結果を得た
のである。
【0006】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、Cr:23〜27%、Mo:7
〜10%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7
%、C:0.001〜0.05%、Mg:0.001〜
0.1%を含有し、さらに、必要に応じて、(a)W:
0.1〜2%、(b)希土類元素:0.001〜0.1
%、Y:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜
0.1%、Hf:0.001〜0.5%の内の1種また
は2種以上、上記(a)および/または(b)を含有
し、さらに必要に応じて、Mn:0.01〜1.0%お
よびCa:0.001〜0.1%の内の1種または2種
を含有し、残りがNiと不可避不純物からなり、前記不
可避不純物として含まれるSi、PおよびSをそれぞれ
Si:0.1%以下、P:0.03%以下、S:0.0
3%以下に制限した組成を有するNi基合金で構成した
高温耐食性、特に高温耐粒界腐食性に優れたごみ焼却排
ガス利用廃熱ボイラの伝熱管に特徴を有するものであ
る。
なされたものであって、Cr:23〜27%、Mo:7
〜10%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7
%、C:0.001〜0.05%、Mg:0.001〜
0.1%を含有し、さらに、必要に応じて、(a)W:
0.1〜2%、(b)希土類元素:0.001〜0.1
%、Y:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜
0.1%、Hf:0.001〜0.5%の内の1種また
は2種以上、上記(a)および/または(b)を含有
し、さらに必要に応じて、Mn:0.01〜1.0%お
よびCa:0.001〜0.1%の内の1種または2種
を含有し、残りがNiと不可避不純物からなり、前記不
可避不純物として含まれるSi、PおよびSをそれぞれ
Si:0.1%以下、P:0.03%以下、S:0.0
3%以下に制限した組成を有するNi基合金で構成した
高温耐食性、特に高温耐粒界腐食性に優れたごみ焼却排
ガス利用廃熱ボイラの伝熱管に特徴を有するものであ
る。
【0007】この発明の伝熱管を構成するNi基合金の
成分組成を上記の通りに限定した理由を説明する。
成分組成を上記の通りに限定した理由を説明する。
【0008】(a) CrおよびMo これらの成分には、共存した状態で高温のごみ焼却排ガ
スに対する高温耐食性および高温耐酸化性を向上させる
と共に、高温強度を向上させる作用があるが、その含有
量がCrおよびMoのいずれかでもCr:23%未満お
よびMo:7%未満になると前記作用に所望の効果が得
られず、一方その含有量が同じくCrおよびMoのいず
れかでもCr:27%およびMo:10%を越えても高
温耐食性および高温耐酸化性の一層の向上効果が現れな
いところから、その含有量を、Cr:23〜27%、望
ましくは24〜26%、Mo:7〜10%、望ましくは
8.5〜10%と定めた。
スに対する高温耐食性および高温耐酸化性を向上させる
と共に、高温強度を向上させる作用があるが、その含有
量がCrおよびMoのいずれかでもCr:23%未満お
よびMo:7%未満になると前記作用に所望の効果が得
られず、一方その含有量が同じくCrおよびMoのいず
れかでもCr:27%およびMo:10%を越えても高
温耐食性および高温耐酸化性の一層の向上効果が現れな
いところから、その含有量を、Cr:23〜27%、望
ましくは24〜26%、Mo:7〜10%、望ましくは
8.5〜10%と定めた。
【0009】(b) Nb Nb成分には、高温排ガス中の腐食性生成物である硫酸
塩や塩化物などに対する耐食性を向上させる作用がある
が、その含有量が0.5%未満では前記の高温耐食性に
所望の向上効果が得られず、一方その含有量が5%を越
えると熱間加工性が低下するようになることから、その
含有量を0.5〜5%、望ましくは0.5〜2%と定め
た。
塩や塩化物などに対する耐食性を向上させる作用がある
が、その含有量が0.5%未満では前記の高温耐食性に
所望の向上効果が得られず、一方その含有量が5%を越
えると熱間加工性が低下するようになることから、その
含有量を0.5〜5%、望ましくは0.5〜2%と定め
た。
【0010】(c) Fe Fe成分には熱間加工性を向上させる作用があるが、そ
の含有量が0.01%未満では所望の熱間加工性を確保
することができず、一方その含有量が7%を越えると靭
性が低下するようになることから、その含有量を0.0
1〜7%、望ましくは1〜5%と定めた。
の含有量が0.01%未満では所望の熱間加工性を確保
することができず、一方その含有量が7%を越えると靭
性が低下するようになることから、その含有量を0.0
1〜7%、望ましくは1〜5%と定めた。
【0011】(d) C C成分は高温強度を向上させる作用があるが、その含有
量が0.001%未満では所望の高温強度を確保するこ
とができず、一方、C成分の含有量が0.05%を越え
ると、粒界に存在する炭化物の量が増大するようになっ
て、特に高温排ガス中に含有する溶融塩化物による粒界
腐食の進行が促進されるようになることから、その含有
量を0.001〜0.05%と定めた。
量が0.001%未満では所望の高温強度を確保するこ
とができず、一方、C成分の含有量が0.05%を越え
ると、粒界に存在する炭化物の量が増大するようになっ
て、特に高温排ガス中に含有する溶融塩化物による粒界
腐食の進行が促進されるようになることから、その含有
量を0.001〜0.05%と定めた。
【0012】(e) Mg Mg成分には、熱間加工性を向上させ、かつ高温耐粒界
腐食性を向上させることによって一段と高温耐食性を向
上させる作用があるが、その含有量が0.001%未満
では所望の効果が得られず、一方その含有量が0.1%
を越えると粒界に金属化合物を生成し、熱間加工性およ
び高温耐粒界腐食性が低下するようになることから、そ
の含有量を0.001〜0.1%、望ましくは0.00
1〜0.05%と定めた。
腐食性を向上させることによって一段と高温耐食性を向
上させる作用があるが、その含有量が0.001%未満
では所望の効果が得られず、一方その含有量が0.1%
を越えると粒界に金属化合物を生成し、熱間加工性およ
び高温耐粒界腐食性が低下するようになることから、そ
の含有量を0.001〜0.1%、望ましくは0.00
1〜0.05%と定めた。
【0013】(f) W W成分には、より一段と高温耐食性を向上させる作用が
あるので必要に応じて添加するが、その含有量が0.1
%未満では前記作用に所望の向上効果が得られず、一方
その含有量が2%を越えると熱間加工性が低下するよう
になることから、その含有量を0.1〜2%、望ましく
は0.5〜1.5%と定めた。
あるので必要に応じて添加するが、その含有量が0.1
%未満では前記作用に所望の向上効果が得られず、一方
その含有量が2%を越えると熱間加工性が低下するよう
になることから、その含有量を0.1〜2%、望ましく
は0.5〜1.5%と定めた。
【0014】(g) 希土類元素、Y、Zr、Hf これらの成分には、熱間加工性を向上させる作用がある
ので必要に応じて含有させるが、その含有量が、いずれ
かの成分も0.001%未満では所望の熱間加工性向上
効果が得られず、一方、希土類元素、YおよびZrにあ
っては0.1%、Hfにあっては0.5%を越えても熱
間加工性により一層の向上効果が得られないことから、
その含有量を、希土類元素:0.001〜0.1%、
Y:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1
%、Hf:0.001〜0.5%と定めた。
ので必要に応じて含有させるが、その含有量が、いずれ
かの成分も0.001%未満では所望の熱間加工性向上
効果が得られず、一方、希土類元素、YおよびZrにあ
っては0.1%、Hfにあっては0.5%を越えても熱
間加工性により一層の向上効果が得られないことから、
その含有量を、希土類元素:0.001〜0.1%、
Y:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1
%、Hf:0.001〜0.5%と定めた。
【0015】(h) Mn、Ca MnおよびCaには、脱酸作用があり、耐食性を向上さ
せる作用があるので、必要に応じて添加するが、その含
有量がMn成分で0.01%未満、Ca成分で0.00
1%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方、
その含有量がMn成分で1.0%を越え、Ca成分で
0.1%を越えると、それらの析出相が生成し、熱間加
工性および耐食性が低下することから、Mn:0.01
〜1.0%、Ca:0.001〜0.1%に定めた。
せる作用があるので、必要に応じて添加するが、その含
有量がMn成分で0.01%未満、Ca成分で0.00
1%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方、
その含有量がMn成分で1.0%を越え、Ca成分で
0.1%を越えると、それらの析出相が生成し、熱間加
工性および耐食性が低下することから、Mn:0.01
〜1.0%、Ca:0.001〜0.1%に定めた。
【0016】(i) 不可避不純物 前記不可避不純物としてSi、P、S、TiおよびAl
を含有する場合があるが、Si成分の含有量が0.1%
を越えると靭性が低下するようになり、PおよびSがそ
れぞれP:0.03%およびS:0.03%を越える
と、粒界に偏析するようになって熱間加工性を低下させ
かつ高温耐粒界腐食性も低下させ、TiおよびAlの含
有量がそれぞれ0.4%を越えると熱間加工性が損なわ
れるようになる。したがって、Si、P、S、Tiおよ
びAlはそれぞれSi:0.1%以下、P:0.03%
以下、S:0.03%以下、Ti:0.4%以下、A
l:0.4%以下にとどめなければならない。
を含有する場合があるが、Si成分の含有量が0.1%
を越えると靭性が低下するようになり、PおよびSがそ
れぞれP:0.03%およびS:0.03%を越える
と、粒界に偏析するようになって熱間加工性を低下させ
かつ高温耐粒界腐食性も低下させ、TiおよびAlの含
有量がそれぞれ0.4%を越えると熱間加工性が損なわ
れるようになる。したがって、Si、P、S、Tiおよ
びAlはそれぞれSi:0.1%以下、P:0.03%
以下、S:0.03%以下、Ti:0.4%以下、A
l:0.4%以下にとどめなければならない。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の伝熱管を実施
例により具体的に説明する。通常の高周波溶解炉を用い
て、表1〜5に示される成分組成をもったNi基合金溶
湯を調製し、インゴットに鋳造し、このインゴットに1
100〜1250℃の範囲内の所定温度で熱間鍛造を施
して直径:55mmの丸棒材とし、ついでこの丸棒材から
直径:50mm×肉厚:6mmの寸法に削り出すことにより
本発明伝熱管1〜45、比較伝熱管1〜2および従来伝
熱管1〜3をそれぞれ製造した。なお、比較伝熱管1〜
2は、これを構成するNi基合金の構成成分のうち、高
温耐粒界腐食性に影響を及ぼすMgの含有量がこの発明
の範囲から外れたものである。
例により具体的に説明する。通常の高周波溶解炉を用い
て、表1〜5に示される成分組成をもったNi基合金溶
湯を調製し、インゴットに鋳造し、このインゴットに1
100〜1250℃の範囲内の所定温度で熱間鍛造を施
して直径:55mmの丸棒材とし、ついでこの丸棒材から
直径:50mm×肉厚:6mmの寸法に削り出すことにより
本発明伝熱管1〜45、比較伝熱管1〜2および従来伝
熱管1〜3をそれぞれ製造した。なお、比較伝熱管1〜
2は、これを構成するNi基合金の構成成分のうち、高
温耐粒界腐食性に影響を及ぼすMgの含有量がこの発明
の範囲から外れたものである。
【0018】ついで、この結果得られた各種の伝熱管を
廃熱ボイラに組み込み、この廃熱ボイラを処理能力:2
50ton /日のごみ焼却施設に設置し、前記伝熱管の表
面温度:570℃、排ガス温度:680℃の条件で15
00時間の操業を行ない、操業終了後伝熱管を取り出
し、表面に付着した灰分や生成スケールを除去した状態
で周方向における肉厚を測定して最大減肉量を求めると
共に、表面部の断面ミクロ組織を観察して最大粒界腐食
長さを測定し、これらの結果を表6に示した。
廃熱ボイラに組み込み、この廃熱ボイラを処理能力:2
50ton /日のごみ焼却施設に設置し、前記伝熱管の表
面温度:570℃、排ガス温度:680℃の条件で15
00時間の操業を行ない、操業終了後伝熱管を取り出
し、表面に付着した灰分や生成スケールを除去した状態
で周方向における肉厚を測定して最大減肉量を求めると
共に、表面部の断面ミクロ組織を観察して最大粒界腐食
長さを測定し、これらの結果を表6に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】
【発明の効果】表1〜6に示される結果から、本発明伝
熱管1〜45は、従来伝熱管1〜3に比べて高温のごみ
焼却排ガス雰囲気に従来より長持間さらされても、最大
減肉量が少なくかつ最大粒界腐食長さも短いところか
ら、優れた高温耐食性を示すことが分かる。しかし、比
較伝熱管1〜2に見られるように、これを構成するNi
基合金のMg含有量がこの発明の範囲から外れると高温
耐食性、特に高温耐粒界腐食性が劣り、結果として高温
耐食性が劣ったものになることが明らかである。
熱管1〜45は、従来伝熱管1〜3に比べて高温のごみ
焼却排ガス雰囲気に従来より長持間さらされても、最大
減肉量が少なくかつ最大粒界腐食長さも短いところか
ら、優れた高温耐食性を示すことが分かる。しかし、比
較伝熱管1〜2に見られるように、これを構成するNi
基合金のMg含有量がこの発明の範囲から外れると高温
耐食性、特に高温耐粒界腐食性が劣り、結果として高温
耐食性が劣ったものになることが明らかである。
【0026】上述のように、Mo含有量を減らして微量
のMgを添加したこの発明の伝熱管は、従来よりも一段
と優れた高温耐食性を示すので、ごみ焼却による廃熱を
有効に利用するための廃熱ボイラの伝熱管の一層の長寿
命化が可能となり、またMo含有量を減らすことにより
伝熱管の価格を下げることができ、価格の安い伝熱管を
使用することにより、ごみ焼却による廃熱を有効に利用
するための廃熱ボイラのコスト低減に大いに貢献し得る
ものである。
のMgを添加したこの発明の伝熱管は、従来よりも一段
と優れた高温耐食性を示すので、ごみ焼却による廃熱を
有効に利用するための廃熱ボイラの伝熱管の一層の長寿
命化が可能となり、またMo含有量を減らすことにより
伝熱管の価格を下げることができ、価格の安い伝熱管を
使用することにより、ごみ焼却による廃熱を有効に利用
するための廃熱ボイラのコスト低減に大いに貢献し得る
ものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 重量%で、Cr:23〜27%、Mo:
7〜10%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7
%、C:0.001〜0.05%、Mg:0.001〜
0.1%を含有し、残りがNiと不可避不純物からな
り、前記不可避不純物として含まれるSi、PおよびS
をそれぞれSi:0.1%以下、P:0.03%以下、
S:0.03%以下に制限した組成を有するNi基合金
で構成したことを特徴とする高温耐食性に優れたごみ焼
却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管。 - 【請求項2】 重量%で、Cr:23〜27%、Mo:
7〜10%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7
%、C:0.001〜0.05%、Mg:0.001〜
0.1%を含有し、さらに、W:0.1〜2%を含有
し、残りがNiと不可避不純物からなり、前記不可避不
純物として含まれるSi、PおよびSをそれぞれSi:
0.1%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以
下に制限した組成を有するNi基合金で構成したことを
特徴とする高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱
ボイラの伝熱管。 - 【請求項3】 重量%で、Cr:23〜27%、Mo:
7〜10%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7
%、C:0.001〜0.05%、Mg:0.001〜
0.1%を含有し、 さらに、希土類元素:0.001〜0.1%、Y:0.
001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、H
f:0.001〜0.5%の内の1種または2種以上を
含有し、残りがNiと不可避不純物からなり、前記不可
避不純物として含まれるSi、PおよびSをそれぞれS
i:0.1%以下、P:0.03%以下、S:0.03
%以下に制限した組成を有するNi基合金で構成したこ
とを特徴とする高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用
廃熱ボイラの伝熱管。 - 【請求項4】 重量%で、Cr:23〜27%、Mo:
7〜10%、Nb:0.5〜5%、Fe:0.01〜7
%、C:0.001〜0.05%、Mg:0.001〜
0.1%、B:0.001〜0.1%を含有し、 さらに、W:0.1〜2%を含有し、 さらに、希土類元素:0.001〜0.1%、Y:0.
001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、H
f:0.001〜0.5%の内の1種または2種以上を
含有し、残りがNiと不可避不純物からなり、前記不可
避不純物として含まれるSi、PおよびSをそれぞれS
i:0.1%以下、P:0.03%以下、S:0.03
%以下に制限した組成を有するNi基合金で構成したこ
とを特徴とする高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用
廃熱ボイラの伝熱管。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載のNi基
合金に、さらにMn:0.01〜1.0%およびCa:
0.001〜0.1%の内の1種または2種を含有した
Ni基合金で構成したことを特徴とする高温耐食性に優
れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6636496A JPH09256092A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6636496A JPH09256092A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09256092A true JPH09256092A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13313729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6636496A Pending JPH09256092A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 高温耐食性に優れたごみ焼却排ガス利用廃熱ボイラの伝熱管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09256092A (ja) |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP6636496A patent/JPH09256092A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030610 |