JPH09256543A - 建築用複合パネル及びそれを含む屋根構造並びに吊上方法 - Google Patents

建築用複合パネル及びそれを含む屋根構造並びに吊上方法

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JPH09256543A
JPH09256543A JP8067802A JP6780296A JPH09256543A JP H09256543 A JPH09256543 A JP H09256543A JP 8067802 A JP8067802 A JP 8067802A JP 6780296 A JP6780296 A JP 6780296A JP H09256543 A JPH09256543 A JP H09256543A
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roof
panel
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JP8067802A
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Osamu Ishiwatari
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根面を複雑に分割することを防止して、異
型屋根パネル等の種類を減らし、屋根面分割を単純化す
ることで、現場施工作業の簡略化を図りながらもコスト
ダウンをも図ることのできる建築用複合パネル及びそれ
を含む屋根構造を提供すること。 【解決手段】 少なくとも2つの単位パネル40・50
を連接することで完成される建築用複合パネル30にお
いて、各単位パネル40・50は、少なくとも一辺の芯
材を有しない枠体と、該枠体の少なくとも一面に貼付さ
れ、少なくとも一辺を含む領域まで延在形成される面材
56と、を有し、各単位パネル40・50の各一辺に、
共通する一本の芯材60を取り付けて前記各単位パネル
50・50を連結することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用複合パネル
及びそれを含む屋根構造並びに吊上方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】現場施工
に携わる熟練作業者の確保の困難性、工期の短縮及び住
宅品質の均一化等の見地から、住宅の工業化が進んでい
る。すなわち、工場にてできるだけ部品完成度を高め、
建築現場での作業項目を減少させるよう試みられてい
る。
【0003】この住宅の工業化としてパネル工法が知ら
れている。このパネル工法では、枠材の芯材の例えば両
面に面材を貼付した屋根パネル等の建築用パネルを工場
にて生産し、これを建築現場にて接合して建築物を構築
している。
【0004】このようなパネル工法による屋根構造で
は、例えば図9に示すように、屋根面201において、
軒先202から棟204までを所定の母屋(梁)ピッチ
にて屋根梁を桁方向Xに沿って複数架設し、該屋根梁上
に例えば流れ方向Yに沿った2枚ずつの屋根パネル21
0−1、210−2を桁方向Xに沿って複数敷設するこ
とで、構築している。
【0005】しかしながら、上記ように面分割された屋
根構造200では、以下のような問題点が発生すること
が考えられる。
【0006】(1)複数種又は別種の屋根パネルを兼用
して用いなければならず、使用パネル数が多い分、木質
の芯材の使用量の増大によりコストがかかると共に、部
材点数が多く現場施工作業が煩雑となり、汎用性にも欠
ける。
【0007】(2)特に図9のQ1Q2領域においては、
複雑に面分割されているために、各種の異型パネルを複
数用意しなかればならず、コストがかかる上部材点数が
多く、現場施工作業がきわめて煩雑となる。
【0008】(3)さらに加えて、工場より搬送した上
記のような屋根パネルを、現場にてクレーン等により吊
り上げる場合、以下のように行われる。
【0009】すなわち、図10(B)に示すように、屋
根パネル210の棟側では、その裏面に補強材214を
補った上で、端部に吊り金物220を釘222にて釘打
ちして取り付ける。そして、図10(A)に示すよう
に、この吊り金物220に吊り治具224が取り付けら
れ、さらに屋根パネル210の軒側端部に吊り治具22
6が引っかけられて、吊り治具224・226をワイヤ
ー228介してクレーン等により吊り上げられる。
【0010】上記吊り治具を用いて、例えば屋根パネル
等を吊り上げる場合、吊り治具が下端に取付けてあるの
で、屋根パネルの軒側端部と壁部とが一致する構造の場
合には、軒側において治具が邪魔をして施工できない。
【0011】また、吊り金物を使用しなければならない
ので部材点数が多く、施工作業が煩雑となり、かつ、コ
ストがかかる。加えて、屋根仕上材付き屋根パネルを吊
り上げようとすると、屋根仕上材による荷重が、屋根パ
ネルの長手方向における中央部付近に集中し、中央部付
近が撓んでしまう。
【0012】尚、本出願人は、予め上記の課題を解決す
る技術を、日本特許情報機構(JAPIO)の先行技術
調査(パトリス)の利用により、以下の検索式で昭和5
5年以降の特許出願、実用新案登録出願を調査した。 検索式:E04B07/02C+E04B07/02.
511A その結果、特許出願155件、実用新案登録出願176
件を抽出した。 検索式:E04G21/14*屋根*(クレーン+吊上
げ+吊下げ+牽引+搬送) その結果、特許出願120件、実用新案登録出願42件
を抽出した。しかし、上記課題を解決するための技術は
発見できなかった。
【0013】本発明は、上記した技術の問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであって、その目的と
するところは、屋根面を複雑に分割することを防止し
て、異型屋根パネル等の種類を減らし、屋根面分割を単
純化することで、現場施工作業の簡略化を図りながらも
コストダウンをも図ることのできる建築用複合パネル及
びそれを含む屋根構造を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、母屋ピッチの
相違に関わらず、各地域で共通して使用することができ
て、汎用性があり、かつ、現場での屋根仕上材の取付作
業を簡略化すると共に、防水性を確保し、コストダウン
をも図ることのできる建築用複合パネル及びそれを含む
屋根構造を提供することにある。
【0015】また、本発明のさらに他の目的は、屋根パ
ネルの軒側端部と壁部とが一致する構造の場合にも対応
でき、吊上時の屋根パネルの撓みを防止し、コストダウ
ンをも図ることのできる吊上方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段を、本願の各請求項の各構成要件に対して、本願
の実施の形態の符号を対応させて説明すると、請求項1
に記載の発明に係る建築用複合パネルは、少なくとも2
つの単位パネル(40・50)を連接することで完成さ
れる建築用複合パネル(30)において、前記各単位パ
ネルは、少なくとも一辺の芯材を有しない枠体と、該枠
体の少なくとも一面に貼付され、少なくとも前記一辺を
含む領域まで延在形成される面材(46・56)と、を
有し、前記各単位パネルの各前記一辺に、共通する一本
の芯材(60)を取り付けて前記各単位パネルを連結す
ることを特徴とする。
【0017】請求項1に記載の発明によれば、各単位パ
ネルを共通する一本の芯材で連結して建築用複合パネル
を形成しているので、従来の複数枚の単位パネルにて形
成されていた複雑な箇所を単純な建築用大型パネルとし
て使用でき、屋根面構造を単純化して現場施工作業の簡
略化が図れる。
【0018】加えて、最小限の木材にて複合パネルを形
成でき、部材点数を減じてコストダウンが図れる。
【0019】請求項2に記載の発明に係る建築用複合パ
ネルは、請求項1において、少なくとも前記各単位パネ
ルは、前記各一辺が直列に配置された状態で、前記共通
する一本の芯材により連結されることを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
と同様の作用・効果を奏しながらも、各一辺が直列に位
置した状態での連結を可能とするので、より数多くの単
位パネルを連結して建築用複合パネルの形成が可能とな
る。
【0021】請求項3に記載の発明に係る屋根構造は、
屋根の谷隅(7a・7b)又は隅棟ラインを含む屋根面
(4・5)において、前記屋根面は、面分割された複数
の分割面部(40・50)からなり、前記各分割面部
は、前記ライン上の芯材を有しない枠体と、該枠体の少
なくとも一面に貼付され、少なくとも前記ラインを含む
領域まで延在形成される面材(46・56)と、を有
し、前記各分割面部が、前記ライン上に形成される継ぎ
目なしの一本の芯材にて連結されることを特徴とする。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、以下の作
用・効果を有する。すなわち、従来の谷隅を含む屋根面
は、母屋線に関わらず、複数の異型単位面部が連接され
ていた。これに対し、請求項3では、例えば谷隅ライン
上に少なくとも1本の芯材を有するので、この1本の芯
材にて複数枚の例えば谷隅領域用の分割面部を相隣接し
て連結して、複合面部又は屋根面を構成できる。そし
て、屋根面は、面分割されているので、従来のように一
屋根面に対して、複数の異なる方向に接合線が出ること
はなく、すべて同一方向の各分割面部の接合線が出るこ
ととなる。
【0023】これにより、各分割面が単純化されるの
で、各分割面部の接合線を含む接合領域が減少して、一
屋根面あたりの分割面部数が減って、分割面部の生産性
が向上する。加えて、屋根面の簡略化により分割面部取
付作業の簡略化を図れると共に、使用芯材数を減らすこ
とで、コストダウンを図ることができる。
【0024】さらに、上記のような複数の分割面部が連
結されたいわゆる複合面部に予め仕上材等を貼付してお
く場合には、各分割面部同士の接合線が従来よりも減少
して、屋根面上での仕上材取付領域が減少し、施工作業
の簡略化を図れる。また、予め谷隅ラインと複数の分割
面部とを連結した状態としておくことで、従来の現場に
て谷隅ラインに各面部を取り付けていた場合よりも、取
付精度が向上し、現場施工作業が簡略化する。
【0025】請求項4に記載の発明に係る屋根構造は、
所定方向の勾配を有する屋根面(2)を含む屋根構造に
おいて、前記屋根面は、少なくとも桁方向にて面分割さ
れた複数の屋根面部(10)を有し、前記各屋根面部
は、少なくとも棟部から軒部までに亘って架設される継
ぎ目なしの一本の縦芯材(12)を有することを特徴と
する。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、棟部から
軒部までに亘って継ぎ目なしの縦芯材により、屋根面部
が形成されるので、母屋(梁)ピッチに関わらず、地域
に共通して屋根面部を利用できる。
【0027】また、予め屋根面部に仕上材を貼付する場
合には、現場接合領域が減少するので施工作業の簡略化
が図れる。すなわち、流れ方向に連結する単位屋根面部
の接合領域での、仕上材の取付を必要とせず、施工作業
の簡略化が図れる。
【0028】請求項5に記載の発明に係る屋根パネル
は、少なくとも切妻屋根の妻側端部に配置される屋根パ
ネル(70)であって、少なくとも、前記妻側端部に沿
った方向に架設される平行な2本の縦芯材(72−1・
72−2)と、前記縦芯材間に架設される平行な2本の
横芯材(74−1・74−2)と、で枠体を構成し、前
記枠体の少なくとも一面には面材(78)が貼付され、
前記枠体内に、前記縦芯材と平行に架け渡された補強用
縦芯材(72−3)と、前記補強用縦芯材と前記一方の
縦芯材との間に、前記横芯材と平行に架け渡され、前記
枠体と同じ板厚を有し、かつ、前記妻側端部の端縁側に
配置される複数の第1の補強用横芯材(75)と、前記
第1の補強用縦芯材と前記他方の縦芯材との間に、前記
面材に接する状態で前記横芯材と平行に架け渡され、前
記第1の補強用横芯材より薄い板厚の第2の補強用横芯
材(76)と、を含むことを特徴とする。
【0029】請求項5に記載の発明によれば、屋根構造
の切妻屋根の妻側端部の領域での強度を確保できる。す
なわち、通常の屋根面部は、枠体内は請求項5の構成要
件の補強用縦芯材のみであるため撓みやすいが、これに
対して請求項5では、上記領域での屋根面部に、第1及
び第2の補強用横芯材を形成したことで、撓むことなく
高い強度を確保できる。
【0030】加えて、通常この領域は、例えば2枚の異
型面部を接合することで形成するが、本請求項5では、
この2枚分に相当する領域を1枚の屋根面部にて形成で
きるので、接合される部分の各縦芯材を一本の補強用縦
芯材にて兼用化しているので、使用木材量を減らしてコ
ストダウンを図ることができる。
【0031】請求項6に記載の発明に係る吊上方法は、
予め仕上材が取り付けられた仕上材付き屋根面部を吊り
上げる吊り上げ方法であって、前記屋根面部の両長手端
縁を除く領域に仕上材(16)を貼付しておき、前記両
長手端縁の非仕上材貼付領域であって、前記屋根面部の
短手辺より内側に偏移した位置に、前記仕上材付き屋根
面部を吊り上げる吊上用治具(90)を取り付け、前記
吊上用治具の吊り上げにより前記仕上材付き屋根面部を
吊り上げることを特徴とする。
【0032】請求項6に記載の発明によれば、以下の作
用・効果を有する。 (1)屋根面部の短手辺より内側に偏移した位置に吊上
用治具を取付ることができるので、重量のある屋根仕上
材付き屋根面部の吊り上げ時に、中央部が撓まない。加
えて、従来のように両端部に吊上用治具を取り付けてい
ないので、仕上材付き屋根面部を、支点をずらして、バ
ランス良く吊ることができる。
【0033】(2)従来のように屋根面部の短手辺両端
領域を利用して、屋根面部に吊り金物を釘打ち固定せず
に済み、屋根面部が傷つくのを防止し、加えて、吊り金
物を廃止することができるのでコストダウンを図ること
ができる。さらに、屋根の軒0構造に使用することがで
きる。
【0034】(3)また、吊上用治具は、非仕上材貼付
領域に設置されるので、予め屋根面部上に仕上材を貼付
しておく場合に、仕上材がずれたり傷ついたりするのを
防止して現場施工でのプレフィニッシュ完成度が高めら
れる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して具体的に説明する。
【0036】<屋根構造について>先ず、本発明の特徴
である屋根構造について、図1及び図2を用いて説明す
る。図1は、本発明に係る屋根構造の実施の形態の一例
を示す平面図である。図2は、図1の屋根構造を示す断
面図である。
【0037】本発明の屋根構造1では、図1に示すよう
に、所定方向の異なる勾配を有する屋根面2、3を形成
し、かつ、屋根面3と交差する屋根面4及び屋根面5を
形成した構成となっている。この屋根面2、3を少なく
とも桁方向Xにて面分割し、複数の屋根パネル10を構
成している。
【0038】一方、屋根面3と交差する屋根面4及び屋
根面5とで谷隅ライン7a・7bを形成している。そし
て、この屋根の谷隅ライン7a、7bを含む屋根面4・
5・3a・3bを、少なくとも各ライン7a・7bに沿
った方向にて面分割し、複数の分割パネル例えば谷パネ
ル40・50を形成すると共に、その谷パネル40・5
0が、谷隅ライン7a、7bに沿って延在する継ぎ目な
しの一本の芯材にて連結され複合谷パネル30−1・3
0−2を形成している(詳細は後述する)。
【0039】但し、屋根面3は、屋根面4・5と交差す
る領域を屋根面3a・3bとし、この領域を桁方向Xに
面分割した屋根パネル10´の複合パネルを符号30−
2とし、屋根面4・5に形成された複合パネルを符号3
0−1とする。
【0040】ここで、図2に示すように、母屋ピッチU
は屋根パネル10の長手辺の長さのほぼ半分の長さと
し、梁U1 が桁方向Xに沿って各々の設置個所に架設さ
れている。
【0041】さらに、図1に示すように、屋根面2、3
においては、その桁方向(X方向)両端においては、屋
根パネル10と構造の異なる端部専用のケラバ屋根パネ
ル70が敷設されている(詳細は後述する)。尚、本発
明の屋根構造1を支持する壁部9は、図2のように構成
され、屋根の軒側8と壁部9とが一致するいわゆる軒0
構造となっている。
【0042】<屋根パネルについて>ここで、屋根パネ
ル10について図1及び図3を用いて説明する。図3
は、本発明の屋根パネルを示す図であり、(A)は裏面
側から見た斜視図、(B)は屋根仕上材を取り付けて吊
り上げた状態を表面側から見た斜視図である。
【0043】屋根パネル10は、木質パネル工法による
建築物に用いられる建築用パネルであり、一枚で棟部6
から軒部8に至る大型のもので、図3(A)に示すよう
に、四角枠状に組まれた、少なくとも棟部から軒部まで
に亘って架設されて所定間隔をあけて平行に並んだ複数
例えば2本の継ぎ目なしの縦芯材12−1・12−1、
補強用縦芯材12−2、縦芯材12の上端及び下端位置
において縦芯材12間に配置された2本の横芯材13−
1・13−1、補強用横芯材13−2にて枠体を構成
し、その一方の面に面材14を固着し、さらに面材14
の表面には、図3(B)に示すように、その長手縁領域
Vを除いて複数の屋根仕上材16が貼付された、いわゆ
る仕上げ材付きの屋根パネルである。また、屋根パネル
10の棟側端面には棟側結合材20が、軒先端面には軒
側結合材22が、それぞれ取り付けられている。
【0044】尚、図5(A)に示すように、屋根パネル
10の軒側下端と、壁部9の天面に形成される結合桁2
4とで、所定の屋根傾斜を維持すると共に、図5(B)
に示す屋根パネル10端面にケラバ結合材26が取付固
定されている。
【0045】3本の縦芯材12は、屋根パネル10の両
端部に配置され、横芯材と外枠体を構成する縦芯材12
−1と、縦芯材12間に配置された補強用縦芯材12−
2とから構成される。
【0046】補強用横芯材13−2は、縦芯材12と横
芯材13とが構成する枠体内に、横芯材13と平行に所
定間隔ごとに架け渡された部材であり、縦芯材12およ
び横芯材13よりも細く、縦芯材12の表面と補強用横
芯材13−2の表面とが面一になるように、屋根パネル
10の表面側複数例えば4本に取り付けられている。ま
た、補強用横芯材13−2は、屋根パネル10に面材1
4を取り付ける際に、その取付部となるので、また面材
14の反りを防止する機能も有する。
【0047】面材15の表面には、両長手端縁の非仕上
材貼付領域Vであって、屋根パネル10の短手辺より内
側に偏移した位置に、孔15が複数例えば4個穿設され
ている。この孔15は、ワイヤー100等が挿通できる
大きさを有している。
【0048】尚、面材14は、その表面を覆って平面方
向に定形サイズのものが複数枚取り付けられても良い。
定形サイズである面材14同士の接合部が補強用横芯材
13−2上に位置するように、屋根パネル10の補強用
横芯材13−2は配置されている。このように、屋根パ
ネル10を補強用横芯材13−2を有することにより、
大型のパネルであっても従来の定型サイズの面材を用い
ることができる。よって新たな部材を要せず、コストを
低く抑えることができる。
【0049】屋根仕上材16は、図1に示すように、屋
根パネル10上の面材の上より端縁領域を除く、R領域
に取付固定される外装部材で、外観体裁上見栄えがよ
く、水捌けのよい防水性の材質で、例えば、石綿、瓦、
鉄板、塩化ビニル合板等が挙げられる。そして、図3
(B)に示すように、非取付領域Vを除いて、屋根パネ
ル10の短手辺と平行に複数枚の屋根仕上材16を一列
に配置し、屋根パネル10の長手辺に沿って配置される
各列の屋根仕上材16の各端面が、屋根パネルの長手方
向にて所定距離ずれた状態に配置されている。
【0050】尚、屋根パネル10上に複数の各屋根仕上
材60を取り付ける際に、屋根パネル10と屋根仕上材
16との間には、図示しない防水シート、透湿シート等
を貼付するのが好ましい。
【0051】上記のような屋根パネル10を形成したこ
とにより、棟部6から軒部8までに亘って継ぎ目なしの
縦芯材12により、屋根パネル10が形成されるので、
母屋(梁)ピッチに関わらず、地域に共通して屋根パネ
ル10を利用できる。また、予め屋根パネル10に屋根
仕上材16を貼付する場合には、現場接合領域が減少す
るので施工作業の簡略化が図れる。すなわち、背景技術
に開示された流れ方向に連結する単位屋根パネル10の
接合領域Wでの、屋根仕上材16の取付を必要とせず、
施工作業の簡略化が図れる。
【0052】尚、図1に示す屋根パネル10´は、後述
する各谷パネル40に類似した構成を有するので、谷パ
ネル50の説明と兼用する。
【0053】さらに、上記構成の屋根パネル10を複数
例えば3枚並列配置して図9のように予め工場段階で複
合パネル80を形成しておくことも可能である。
【0054】<吊上用治具について>次に上記のような
屋根仕上材付き屋根パネルを吊り上げる吊上用治具につ
いて図3(B)及び図4を用いて説明する。
【0055】吊上用治具90は、図4に示すように、断
面略コ字状の剛性部材にて形成され、屋根パネル10の
芯材12を載置できる載置部92と、該載置部92の一
端より延設されて、芯材12の表面側に係止する係止部
94と、載置部92の他端より延設されて、ワイヤ10
0等が取付固定されて吊上用治具90を吊り上げせしめ
る吊り部96と、を含み構成される。
【0056】そして、吊り部96には孔98が形成され
ると共に該孔98にワイヤー100が取付固定されてい
る。この孔98には、ワイヤー100が挿通自在に懸吊
されており、図4に示す芯材12の下に取付され、吊上
用治具90に延設することで、屋根仕上材付き屋根パネ
ル10を吊り上げ可能にしている。
【0057】次いで、各孔15の下方位置にの芯材12
に吊上用治具90を配置し、吊上用治具90の載置部9
2に芯材12を乗せた上で、吊上用治具90を上昇させ
ることで、従来の撓みを防止すると共に、屋根パネル1
0の軒8又は棟6側に吊上用治具を取り付けなくてよい
ので、軒0の構造にも十分対応できる。
【0058】すなわち、屋根パネル10の短手辺より内
側に偏移した位置に吊上用治具90を取付ることができ
るので、重量のある屋根仕上材付き屋根パネル10の吊
り上げ時に、中央部が撓まない。加えて、従来のように
両端部に吊上用治具を取り付けていないので、屋根仕上
材付き屋根パネルを、支点をずらして、バランス良く吊
ることができる。
【0059】また、従来のように屋根パネル10の短手
辺両端領域を利用して、屋根パネル10に吊り金物を釘
打ち固定せずに済み、屋根パネル10が傷つくのを防止
し、加えて、吊り金物を廃止することができるのでコス
トダウンを図ることができる。さらに、屋根の軒0構造
に使用することができる。さらに、吊上用治具90は、
非仕上材貼付領域Vに設置されるので、予め屋根パネル
上に屋根仕上材を貼付しておく場合に、屋根仕上材16
がずれたり傷ついたりするのを防止して現場施工でのプ
レフィニッシュ完成度が高められる。
【0060】<複合谷パネルについて>次に、複合谷パ
ネルについて図1、図2及び図6を用いて説明する。図
6(A)は、図1の屋根構造に用いられる谷パネルを示
す分解平面図であり、(B)は、図1の屋根構造に用い
られる一部のパネルの連結状態の一部を示す分解斜視図
である。
【0061】屋根面を分割する分割パネルを複数連結し
た複合谷パネル30は、図6に示すように、各谷パネル
40・50と、該各谷パネル40・50を連結する前記
ライン7a・7bに沿って延在する継ぎ目なしの一本の
芯材60と、を含み構成される。
【0062】谷パネル40は、少なくとも一辺を残して
枠組みされた、縦芯材42−1・42−3と、横芯材4
4とで、枠体を構成し、該枠体内にさらに架設された縦
芯材42−2と、該枠体の一面に貼付され、芯材60を
含む領域にまで延在形成された断面略台形形状の面材4
6と、を含み構成される。
【0063】尚、縦芯材42−1・42−2・42−3
の端縁には、それぞれテーパ状の面取り42−1a・4
2−2a・42−3aが形成されている。
【0064】谷パネル50は、谷パネル40より小さく
形成されて、少なくとも一辺を残して枠組みされた、縦
芯材52−1・52−2と、横芯材54とで、枠体を構
成し、該枠体の一面に貼付され、芯材60を含む領域に
まで延在形成された断面略三角形状の面材56と、を含
み構成される。
【0065】尚、縦芯材52−1・52−2・横芯材5
4の端縁には、それぞれテーパ状の面取り52−1a・
52−2a・54aが形成されている。
【0066】芯材60は、図6(A)に示すように、他
の芯材より太めに形成されて、その両端にはテーパ状の
面取り60a・60bが形成されている。
【0067】上記ような谷パネル40の縦芯材42−3
と谷パネル50の縦芯材52−1とを予め工場段階で連
結した上で、面材46・56の裏面であって、面取り4
2−1a・42−2a・42−3a・52−1a・52
−2a・54aに、芯材60を連結固定して複合谷パネ
ル30が予め工場段階で形成される。
【0068】尚、屋根面4、5、3a、3b領域に形成
される複合パネルについても同様の形成形態を採る。
【0069】このように、各谷パネル40・50を共通
する一本の芯材60で連結して複合谷パネル30を形成
しているので、従来の複数枚の単位パネルにて形成され
ていた複雑な箇所を単純な建築用大型パネルとして使用
でき、屋根面構造を単純化して現場施工作業の簡略化が
図れる。加えて、最小限の木材にて複合パネルを形成で
き、部材点数を減じてコストダウンが図れる。また、各
一辺が直線的に位置した状態での連結を可能とするの
で、より数多くの単位パネルを連結して建築用複合パネ
ルの形成が可能となる。
【0070】さらに、従来の谷隅を含む屋根面は、母屋
線に関わらず、複数の異型単位パネルが連接されてい
た。これに対し、本例では、例えば谷隅ライン上に少な
くとも1本の芯材を有するので、この1本の芯材にて複
数枚の例えば谷隅領域用の谷パネルを相隣接して連結し
て、複合谷パネル又は屋根面を構成できる。そして、屋
根面は、少なくともラインに沿った方向にて面分割され
るので、従来のように一屋根面に対して、複数の異なる
方向に接合線が出ることはなく、すべて同一方向の各谷
パネルの接合線が出ることとなる。
【0071】これにより、各谷パネルが単純化されるの
で、各谷パネルの接合線を含む接合領域が減少して、一
屋根面あたりの分割数が減って、谷パネルの生産性が向
上する。加えて、屋根面の簡略化により谷パネル取付作
業の簡略化を図れると共に、使用芯材数を減らすこと
で、コストダウンを図ることができる。
【0072】さらに、上記のような複数の谷パネルが連
結されたいわゆる複合谷パネルに予め屋根仕上材等を貼
付しておく場合には、各谷パネル同士の接合線が従来よ
りも減少して、屋根面上での屋根仕上材取付領域が減少
し、施工作業の簡略化を図れる。
【0073】また、予め芯材と複数の谷パネルとを連結
した状態としておくことで、従来の現場にて谷隅ライン
に各パネルを取り付けていた場合よりも、取付精度が向
上し、現場施工作業が簡略化する。
【0074】尚、複合谷パネル30を、例えば谷パネル
40の芯材42−3、谷パネル50の芯材52−1を取
り除いて、その部分に共通芯材を設ける構成としても良
い。すなわち、本例では、谷隅ラインに芯材60が形成
される構成としたが、これに限らず、要は、少なくとも
隣接する2枚のパネルを共通する芯材で連結する構成で
あれば良いので各単位パネルの連結方向、連結辺等の位
置は問わない。また、共通する芯材は、1本でなくと
も、異なる方向に複数本が一体化された構成、あるい
は、1本を屈曲形成したもの等であっても良い。また、
両面に面材が貼付されたものであっても良い。さらに、
スケルトンパネルにあっても適用できる。
【0075】<ケラバ屋根パネルについて>次に、ケラ
バ屋根パネルについて図1及び図7を用いて説明する。
図7は、図1の屋根構造に用いられるケラバ屋根パネル
を示す斜視図である。
【0076】ケラバ屋根パネル70は、図1の屋根面2
の桁方向X両端及び屋根面3の桁方向X一端に形成さ
れ、少なくとも、棟部6から軒部8までに亘って架設さ
れる平行な2本の縦芯材72−1・72−2と、縦芯材
72−1・72−2間に架設される平行な2本の横芯材
74−1・74−2と、で枠体を構成し、枠体の少なく
とも一面には面材78が貼付され、枠体内に、縦芯材7
2−1・72−2と平行に架け渡された補強用縦芯材7
2−3と、補強用縦芯材72−3と一方の縦芯材72−
1との間に、横芯材74と平行に架け渡され、枠体と同
じ板厚を有する複数例えば4つの第1の補強用横芯材7
5と、第1の補強用縦芯材75と他方の縦芯材72−2
との間に、面材78に接する状態で横芯材74と平行に
架け渡され、第1の補強用横芯材75より薄い板厚を有
する複数例えば2つの第2の補強用横芯材76と、を含
み構成される。
【0077】上記のようなケラバ屋根パネル70によれ
ば、屋根構造の桁方向両端の領域での強度を確保でき
る。すなわち、通常の屋根パネルは、枠体内は補強用縦
芯材のみであるため撓みやすいが、これに対して本例で
は、上記領域での屋根パネルに、第1及び第2の補強用
横芯材を形成したことで、撓むことなく高い強度を確保
できる。加えて、通常この領域は、例えば2枚の異型パ
ネルを接合することで形成するが、本例では、この2枚
分に相当する領域を1枚の屋根パネルにて形成できるの
で、接合される部分の各縦芯材を一本の補強用縦芯材に
て兼用化しているので、使用木材量を減らしてコストダ
ウンを図ることができる。
【0078】また、屋根面を所定間隔にて面分割すれ
ば、(桁方向両端以外の)通常の屋根パネルと、この領
域での屋根パネルの桁方向での長さが等しく形成できる
ので、各接合線が各モジュールに乗り、屋根パネルの形
状を変更することなく、枠体内の芯材のみに工夫を要す
れば良いので、生産性が向上する。
【0079】尚、ケラバ屋根パネルは、本例の大型のも
のに限らず、小型のもの、通常の大きさを有するサイズ
のものにも適用できる。
【0080】<吊上方法及び屋根構築方法について>次
に屋根パネルを現場にて吊り上げる吊上方法について図
3及び図4を用いて説明する。図4は、図3の大型屋根
パネルを吊り上げる治具を示す断面図である。
【0081】予め工場段階で、図3(B)に示すよう
に、屋根パネル10の面材14上の長手端縁である非取
付領域V・Vを除く領域に、屋根仕上材16を貼付して
おく。また、非取付領域Vには、孔15が穿設されてい
る。
【0082】建築現場に屋根パネル10を搬送し、図3
(B)及び図4に示すように、クレーンに取り付けられ
た吊上用治具90を、屋根パネル10の上方付近に位置
させて、ワイヤ100の両端を屋根パネルの孔15を介
して屋根パネル10の芯材12にそれぞれ係止させる。
この時、吊上用治具は4箇所において屋根パネル10に
係止される。そして、吊上用治具90をワイヤ100を
介してクレーンで吊り上げ、屋根パネル10は、水平状
態でそのまま上方に吊り上げられる。
【0083】その後、図2に示すように、立設構築され
た建物の小屋組を構成する壁部や、屋切りパネル、屋根
梁U1 上に敷き込まれる。この作業を順次繰り返し、小
屋組上に屋根パネル10を複数枚連設することにより屋
根部を構築する。そして、建造物の屋切パネル、壁部9
や屋根梁U1 上に移動され、そのまま載置されて取り付
けられる。
【0084】上記方法によれば、吊上用治具90が屋根
パネル10に取付られる取付領域が、従来のように軒及
び棟側の両端縁でないので、長尺の屋根パネルで、か
つ、屋根仕上材の取付られた重量のあるものであって
も、撓まず、かつ、軒0構造にも対応できる。
【0085】また、屋根パネル10は予め屋根仕上材が
取り付けられた屋根仕上材付きパネルであり、しかも一
枚で棟部から軒部までを覆う大型パネルであるので、現
場においては上述した作業を繰り返し、大型屋根パネル
を桁方向に複数枚接合していけば屋根部の構築が完了す
る。よって、現場作業が簡略化され、工期短縮によるコ
スト削減が図られる。また、単位パネルの接合を工場に
て行い組立て精度の向上も図っても良い。
【0086】以上のように本実施の形態によれば、以下
の効果を有する。 (1)各単位パネルを共通する一本の芯材で連結して建
築用複合パネルを形成しているので、従来の複数枚の単
位パネルにて形成されていた複雑な箇所を単純な建築用
大型パネルとして使用でき、屋根面構造を単純化して現
場施工作業の簡略化が図れる。加えて、最小限の木材に
て複合パネルを形成でき、部材点数を減じてコストダウ
ンが図れる。
【0087】(2)各一辺が直線的に位置した状態での
連結を可能とするので、より数多くの単位パネルを連結
して建築用複合パネルの形成が可能となる。
【0088】(3)従来の谷隅を含む屋根面は、母屋線
に関わらず、複数の異型単位パネルが連接されていた。
これに対し、本例では、例えば谷隅ライン上に少なくと
も1本の芯材を有するので、この1本の芯材にて複数枚
の例えば谷隅領域用の谷パネルを相隣接して連結して、
複合谷パネル又は屋根面を構成できる。そして、屋根面
は、少なくともラインに沿った方向にて面分割されるの
で、従来のように一屋根面に対して、複数の異なる方向
に接合線が出ることはなく、すべて同一方向の各谷パネ
ルの接合線が出ることとなる。
【0089】これにより、各谷パネルが単純化されるの
で、各谷パネルの接合線を含む接合領域が減少して、一
屋根面あたりの分割数が減って、谷パネルの生産性が向
上する。加えて、屋根面の簡略化により谷パネル取付作
業の簡略化を図れると共に、使用芯材数を減らすこと
で、コストダウンを図ることができる。
【0090】さらに、上記のような複数の谷パネルが連
結されたいわゆる複合谷パネルに予め屋根仕上材等を貼
付しておく場合には、各谷パネル同士の接合線が従来よ
りも減少して、屋根面上での屋根仕上材取付領域が減少
し、施工作業の簡略化を図れる。
【0091】また、予め芯材と複数の谷パネルとを連結
した状態としておくことで、従来の現場にて谷隅ライン
に各パネルを取り付けていた場合よりも、取付精度が向
上し、現場施工作業が簡略化する。
【0092】(4)棟部から軒部までに亘って継ぎ目な
しの縦芯材により、屋根パネルが形成されるので、母屋
(梁)ピッチに関わらず、地域に共通して屋根パネルを
利用できる。また、予め屋根パネルに屋根仕上材を貼付
する場合には、現場接合領域が減少するので施工作業の
簡略化が図れる。すなわち、流れ方向に連結する単位屋
根パネルの接合領域での、屋根仕上材の取付を必要とせ
ず、施工作業の簡略化が図れる。
【0093】(5)屋根構造の桁方向両端の領域及び切
妻屋根の妻側端部の領域での強度を確保できる。すなわ
ち、通常の屋根パネルは、枠体内は補強用縦芯材のみで
あるため撓みやすいが、これに対して本例では、上記領
域での屋根パネルに、第1及び第2の補強用横芯材を形
成したことで、撓むことなく高い強度を確保できる。加
えて、通常この領域は、例えば2枚の異型パネルを接合
することで形成するが、本例では、この2枚分に相当す
る領域を1枚の屋根パネルにて形成できるので、接合さ
れる部分の各縦芯材を一本の補強用縦芯材にて兼用化し
ているので、使用木材量を減らしてコストダウンを図る
ことができる。
【0094】また、屋根面を所定間隔にて面分割すれ
ば、(桁方向両端以外の)通常の屋根パネルと、この領
域での屋根パネルの桁方向での長さが等しく形成できる
ので、各接合線が各モジュールに乗り、屋根パネルの形
状を変更することなく、枠体内の芯材のみに工夫を要す
れば良いので、生産性が向上する。
【0095】(6)屋根パネルの短手辺より内側に偏移
した位置に吊上用治具を取付ることができるので、重量
のある屋根仕上材付き屋根パネルの吊り上げ時に、中央
部が撓まない。加えて、従来のように両端部に吊上用治
具を取り付けていないので、屋根仕上材付き屋根パネル
を、支点をずらして、バランス良く吊ることができる。
【0096】(7)従来のように屋根パネルの短手辺両
端領域を利用して、屋根パネルに吊り金物を釘打ち固定
せずに済み、屋根パネルが傷つくのを防止し、加えて、
吊り金物を廃止することができるのでコストダウンを図
ることができる。さらに、屋根の軒0構造に使用するこ
とができる。
【0097】(8)また、吊上用治具は、非仕上材貼付
領域に設置されるので、予め屋根パネル上に屋根仕上材
を貼付しておく場合に、屋根仕上材がずれたり傷ついた
りするのを防止して現場施工でのプレフィニッシュ完成
度が高められる。
【0098】尚、本発明に係る装置と方法はそのいくつ
かの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者
は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明の
本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能で
ある。例えば、本例においては、図5に示す異径単位パ
ネル同士の接合を芯材に沿った方向に並列して連結する
構成を示したが、この例に限定されず、芯材に臨んで配
置した連結構成であっても良い。また、建築用複合パネ
ルは、屋根パネルに限定されず、例えば床パネル等でも
良い。
【0099】さらに、本発明に係る屋根構造は、少なく
とも上記のような屋根面を有していれば良く、切妻、段
棟、妻落とし、切妻下屋、切妻桁下り、単純寄棟、片寄
棟、方形、入母屋、妻落し、切妻雁行、寄棟雁行、等の
屋根構造にも適用できる。さらにまた、軒0構造に限ら
ず、軒が出ている他の屋根構造にも適用できる。
【0100】
【発明の効果】請求項1及び2の各発明によれば、屋根
面構造を単純化して現場施工作業の簡略化が図れると共
に、最小限の木材にて複合パネルを形成でき、部材点数
を減じてコストダウンが図れる。
【0101】請求項3の発明によれば、各分割面が単純
化されるので、各分割面部の接合線を含む接合領域が減
少して、一屋根面あたりの分割面部数が減って、分割面
部の生産性が向上すると共に、分割面部取付作業の簡略
化を図れ、使用芯材数を減らすことで、コストダウンを
図ることができる。さらに、屋根面上での屋根仕上材取
付領域が減少し、施工作業の簡略化を図れる。また、取
付精度が向上し、現場施工作業が簡略化する。
【0102】請求項4の発明によれば、母屋(梁)ピッ
チに関わらず、地域に共通して屋根面部を利用できる。
また、現場接合領域が減少するので施工作業の簡略化が
図れる。
【0103】請求項5の発明によれば、切妻屋根の妻側
端部の領域で、屋根面部が撓むことなく高い強度を確保
できる。加えて、使用木材量を減らしてコストダウンを
図ることができる。また、各接合線が各モジュールに乗
り、屋根面部の形状を変更することなく、枠体内の芯材
のみに工夫を要すれば良いので、生産性が向上する。
【0104】請求項6の発明によれば、屋根面部の吊り
上げ時に、中央部が撓まず、支点をずらして、バランス
良く吊ることができる。また、屋根面部に吊り金物を釘
打ち固定せずに済み、屋根面部が傷つくのを防止し、吊
り金物を廃止することができるのでコストダウンを図る
ことができる。さらに、屋根の軒0構造に使用すること
ができる。しかも、非仕上材貼付領域に設置されるの
で、現場施工でのプレフィニッシュ完成度が高められ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根構造の実施の形態の一例を示
す平面図である。
【図2】図1の屋根構造を示す断面図である。
【図3】図1の屋根構造に用いられる屋根パネルを示す
図であり、(A)は裏面側から見た斜視図、(B)は屋
根仕上材を取り付けて吊り上げた状態を表面側から見た
斜視図である。
【図4】図3の屋根パネルを吊り上げる治具を示す断面
図である。
【図5】同図(A)は、図1の屋根構造の流れ方向を示
す断面図であり、同図(B)は、図1の屋根構造の桁方
向を示す断面図である。
【図6】同図(A)は、図1の屋根構造に用いられる谷
パネルを示す分解平面図であり、同図(B)は、図1の
屋根構造に用いられる一部のパネルの連結状態の一部を
示す分解斜視図である。
【図7】図1の屋根構造に用いられるケラバ屋根パネル
を示す斜視図である。
【図8】図2の屋根パネルをサブアセンブリ化した状態
を示す斜視図である。
【図9】従来の屋根構造を示す平面図である。
【図10】同図(A)は、図9に関連した屋根パネルを
吊り上げる状態を示す正面図であり、同図(B)は、図
12(A)に示す屋根パネルを裏面側から見た斜視図で
ある。
【符号の説明】
1、200 屋根構造 2 屋根面 6 棟 7a・7b 谷 8 軒 10 屋根パネル 12 縦芯材 30 複合谷パネル 40・50 谷パネル 60 芯材 70 ケラバ屋根パネル 90 吊上用治具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの単位パネルを連接する
    ことで完成される建築用複合パネルにおいて、 前記各単位パネルは、少なくとも一辺の芯材を有しない
    枠体と、該枠体の少なくとも一面に貼付され、少なくと
    も前記一辺を含む領域まで延在形成される面材と、を有
    し、 前記各単位パネルの各前記一辺に、共通する一本の芯材
    を取り付けて前記各単位パネルを連結することを特徴と
    する建築用複合パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 少なくとも前記各単位パネルは、前記各一辺が直列に配
    置された状態で、前記共通する一本の芯材により連結さ
    れることを特徴とする建築用複合パネル。
  3. 【請求項3】 屋根の谷隅又は隅棟ラインを含む屋根面
    において、 前記屋根面は、面分割された複数の分割面部からなり、 前記各分割面部は、前記ライン上の芯材を有しない枠体
    と、該枠体の少なくとも一面に貼付され、少なくとも前
    記ラインを含む領域まで延在形成される面材と、を有
    し、 前記各分割面部が、前記ライン上に形成される継ぎ目な
    しの一本の芯材にて連結されることを特徴とする屋根構
    造。
  4. 【請求項4】 所定方向の勾配を有する屋根面を含む屋
    根構造において、 前記屋根面は、少なくとも桁方向にて面分割された複数
    の屋根面部を有し、 前記各屋根面部は、少なくとも棟部から軒部までに亘っ
    て架設される継ぎ目なしの一本の縦芯材を有することを
    特徴とする屋根構造。
  5. 【請求項5】 少なくとも切妻屋根の妻側端部に配置さ
    れる屋根パネルであって、 少なくとも、前記妻側端部に沿った方向に架設される平
    行な2本の縦芯材と、前記縦芯材間に架設される平行な
    2本の横芯材と、で枠体を構成し、 前記枠体の少なくとも一面には面材が貼付され、 前記枠体内に、 前記縦芯材と平行に架け渡された補強用縦芯材と、 前記補強用縦芯材と前記一方の縦芯材との間に、前記横
    芯材と平行に架け渡され、前記枠体と同じ板厚を有し、
    かつ、前記妻側端部の端縁側に配置される複数の第1の
    補強用横芯材と、 前記第1の補強用縦芯材と前記他方の縦芯材との間に、
    前記面材に接する状態で前記横芯材と平行に架け渡さ
    れ、前記第1の補強用横芯材より薄い板厚の第2の補強
    用横芯材と、 を含むことを特徴とする屋根パネル。
  6. 【請求項6】 予め仕上材が取り付けられた仕上材付き
    屋根面部を吊り上げる吊り上げ方法であって、 前記屋根面部の両長手端縁を除く領域に仕上材を貼付し
    ておき、 前記両長手端縁の非仕上材貼付領域であって、前記屋根
    面部の短手辺より内側に偏移した位置に、前記仕上材付
    き屋根面部を吊り上げる吊上用治具を取り付け、 前記吊上用治具の吊り上げにより前記仕上材付き屋根面
    部を吊り上げることを特徴とする吊上方法。
JP8067802A 1996-03-25 1996-03-25 建築用複合パネル及びそれを含む屋根構造並びに吊上方法 Withdrawn JPH09256543A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138621A (ja) * 2000-11-06 2002-05-17 Misawa Homes Co Ltd 屋根パネルの並設構造および屋根パネルの並設方法
JP2024076602A (ja) * 2022-11-25 2024-06-06 ミサワホーム株式会社 建築用パネル

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