JPH09256728A - 強制閉鎖装置を有する引戸、引戸の強制閉鎖装置および方法 - Google Patents

強制閉鎖装置を有する引戸、引戸の強制閉鎖装置および方法

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JPH09256728A
JPH09256728A JP6682196A JP6682196A JPH09256728A JP H09256728 A JPH09256728 A JP H09256728A JP 6682196 A JP6682196 A JP 6682196A JP 6682196 A JP6682196 A JP 6682196A JP H09256728 A JPH09256728 A JP H09256728A
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JP
Japan
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sliding door
forced
closing device
release
forced closing
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Application number
JP6682196A
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English (en)
Inventor
Koji Ishida
耕二 石田
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制閉鎖装置の有無を選択することができ、
後に強制閉鎖装置を容易に付加することができ、しかも
引戸が強制閉鎖したことを容易に確認することができ、
さらには強制閉鎖装置を容易に復帰させること。 【解決手段】 引戸に接続されたタイミングベルト20
4は従動プーリー6に架けられており、引戸の開閉に応
じて従動プーリー6が回転する。開閉者が引戸を開放し
て所定時間止めた場合、引戸停止装置8のストッパーア
ーム9は、図3に示すようにタイミングベルト204を
加圧し、引戸の停止状態を維持する。強制閉鎖装置3は
解除用シャフト2を有しており、解除用シャフト2は異
常発生時に矢印92方向に移動して引戸停止装置8のス
トッパーアーム9を押し上げ、従動プーリー6に対する
制限を解除し、引戸を自動閉鎖させる。解除用シャフト
2の移動によってテーパー部35がローラ部24に当接
し、スイッチ22がONして閉鎖確認信号が出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁面に設けられているレ
ールに沿って開放、閉鎖される引戸に対する強制閉鎖の
技術に関するものであり、特に開放されて停止状態が保
持された引戸を強制的に閉鎖するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
1.第1の従来例 強制閉鎖装置を有する引戸としては、特開平7−189
39号公報に記載されている回転部材の作動自動切換装
置がある(第1の従来例)。この第1の従来例を図20
に基づいて説明する。この第1の従来例では、開閉者が
引戸を開放した場合、常にその開放位置で一旦停止する
ようになっている。そして、開閉者が閉鎖方向に一定の
力を加えると、以後、引戸は自動的に閉鎖する。
【0003】図20Aに示すように、壁面12の上方に
はレール70が固定されている。他方、引戸10には戸
車71、72が回転可能に設けられており、この戸車7
1、72がレール70に載っている。そして、戸車7
1、72がレール70上を転動することによって、引戸
10は矢印90、91方向に開閉する。なお、レール7
0は閉鎖方向(矢印90方向)に向けて傾斜しており、
引戸10の自重によって自動的に閉鎖する。
【0004】戸車71には制御歯車体73が設けられて
いる。この戸車71、制御歯車体73近傍の詳細な拡大
図を図20Bに示す。引戸10には取り付け金具78が
固定されており、この取り付け金具78に戸車71が設
けられている。戸車71は主軸71Jを中心に回動す
る。また、戸車71にはギヤ部が固定されており、戸車
71と一体となって回転する。
【0005】取り付け金具78には、ピン74Jを中心
として、回動可能に回動板74が取り付けられており、
この回動板74にさらに制御歯車体73が設けられてい
る。制御歯車体73は支軸73Jを中心に回転可能であ
り、この制御歯車体73にはギヤ部が一体的に設けられ
ている。図20Bに示すように、平常時には、戸車71
のギヤ部と制御歯車体73のギヤ部が噛合している。
【0006】回動板74には電磁石75が設けられてお
り、電磁石75からはストッパー76が出没制御され
る。ストッパー76は、支軸73Jやピン74Jと同軸
方向に突出している。そして、取り付け金具78側に、
このストッパー76に対応する係止孔が形成されてお
り、ここに突出したストッパー76が嵌入されて、図2
0Bに示す回動板74、制御歯車体73の位置、すなわ
ち戸車71のギヤ部と制御歯車体73のギヤ部との噛合
が保持されている。
【0007】図20Aに示す引戸10を、たとえば開閉
者が矢印91方向に開放した場合、この開放動作に応じ
て戸車71はレール70上を転動する。これによってギ
ヤ部を介して噛合している制御歯車体73も回転する。
ここで、制御歯車体73内にはクラッチ機構が組み込ま
れており、引戸10が開放されて停止した場合、その停
止位置で制御歯車体73はロック状態となり回転しなく
なる。制御歯車体73の回転がロックされることによ
り、ギヤ部を介して噛合している戸車71の回転も同時
に制限され、引戸10は開放された位置で停止する。
【0008】この制御歯車体73内のクラッチ機構は、
所定以上のトルクが加えられるとロック状態が解かれ、
制御歯車体73が回転可能な状態に切り換わるようにな
っている。すなわち、引戸10が開放された状態から、
開閉者が閉鎖方向(矢印91方向)に向けて所定以上の
力を加えるとロック状態が解除され、戸車71は回転可
能になる。レール70は上述のように矢印90方向に傾
斜してるため、以後、引戸10は自重によって自動的に
閉鎖するようになる。
【0009】ところで、火災等の異常が発生した場合、
延焼や煙の蔓延を防止するため、開放状態で停止してい
る引戸10を強制的に閉鎖させる必要がある。この場
合、第1の従来例では、たとえば集中管理室等から電磁
石75に電気信号を与え、ストッパー76を吸引する。
【0010】ストッパー76が吸引されることによっ
て、ストッパー76と取り付け金具78に形成された係
止孔77(図20C)との嵌合が解かれ、回動板74は
自重によって矢印120方向に回動して倒れる。この状
態が図20Cである。これによって、制御歯車体73の
ギヤ部と、戸車71のギヤ部との噛合が解除され、戸車
71はフリーの状態になり、引戸10は自重よって矢印
90方向に自動的に閉鎖する。こうして、異常発生時に
は引戸10を強制的に閉鎖させることができる。
【0011】2.第2の従来例 強制閉鎖装置を有する引戸の第2の従来例として特開平
7−18940号記載の移動体の走行作動自動切換装置
を掲げる。この第2の従来例を図21に基づいて説明す
る。
【0012】第2の従来例においては、開閉者が引戸1
0を比較的狭く開放した場合(フリー区間79a内での
移動)は、引戸10は自重によって直ちに閉鎖する。こ
れに対して、開閉者が比較的広く開放した場合(制御区
間79b内での移動)は、上記第1の従来例と同様、ロ
ック状態となり、開閉者が閉鎖方向に所定以上の力を加
えることによって閉鎖する。
【0013】図21に示すように、壁面には上記第1の
従来例と同様にレール70が設けられている。このレー
ル70も閉鎖方向(矢印90方向)に向けて傾斜してい
る。そして、引戸10には取り付け金具88、取り付け
金具89を介して、戸車81、82が取り付けられてお
り、これら戸車81、82がレール70上を転動するこ
とによって、引戸10は矢印90、91方向に開閉す
る。
【0014】レール70の下方には一部にラックギヤ8
0が形成されている。そして、このラックギヤ80が設
けられた範囲が制御区間79bとして構成され、ラック
ギヤ80が設けられていない範囲がフリー区間79aと
して構成される。取り付け金具89には、ピン84Jを
中心に回動可能に回動板84が設けられている。
【0015】そして、さらに、この回動板84には支軸
83Jを中心に回転する歯車部83が取り付けられてい
る。歯車部83にはピニオンギヤ87が形成されてお
り、このピニオンギヤ87とラックギヤ80とは噛合可
能である。また、回動板84には電磁石85が設けられ
ており、この電磁石85からはストッパー86が出没制
御される。
【0016】ストッパー86は、ピン84Jと同軸方向
に突出し、取り付け金具89に形成された係止孔に嵌入
して、図21に実線で示す回動板84、制御歯車体83
の位置を保持している。
【0017】開閉者が引戸10を比較的狭く開放した場
合、歯車部83はフリー区間79a内で移動し、歯車部
83に形成されたピニオンギヤ87とラックギヤ80と
は噛合しない。このため、引戸10は直ちに自重によっ
て矢印90方向に閉鎖する。これに対して、開閉者が引
戸10を比較的大きく開き、歯車部83が制御区間79
bに入った場合、ピニオンギヤ87とラックギヤ80と
が噛合する。
【0018】歯車部83には上記第1の従来例と同様の
クラッチ機構が組み込まれている。すなわち、引戸10
が制御区間79bに達するまで開放された場合、その停
止位置で歯車部83はロック状態となり回転しなくな
る。歯車部83の回転がロックされることにより、引戸
10は開放された位置で停止する。
【0019】そして、上記第1の従来例と同様、開放さ
れた状態の引戸10に対して、開閉者が閉鎖方向(矢印
91方向)に向けて所定以上の力を加えると歯車部83
のロック状態が解除され、歯車部83は回転可能にな
る。歯車部83が回転可能になることにより、引戸10
は自重によって自動的に閉鎖する。
【0020】火災等の異常が発生した場合、この第2の
従来例では、集中管理室等から電磁石85に電気信号を
与え、ストッパー86を吸引する。ストッパー86が吸
引されることによって、ストッパー86と取り付け金具
78に形成された係止孔との嵌合が解かれる。そして、
回動板84は自重によって矢印121方向に回動して倒
れ、図21に示す破線状態に位置する。
【0021】これによって、歯車部83のピニオンギヤ
87とラックギヤ80との噛合が解除され、引戸10は
自重よって矢印90方向に自動的に閉鎖する。こうし
て、異常発生時には引戸10を強制的に閉鎖させること
ができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例、第
2の従来例には次のような問題があった。引戸の設置場
所は様々であり、設置環境によっては強制閉鎖装置が必
要ない場合がある。また設置当初、強制閉鎖装置が設け
られていなかった引戸に対して、後に強制閉鎖装置を取
り付けたい場合がある。
【0023】しかし第1の従来例では、回動板74や電
磁石75等によって構成される強制閉鎖装置は、戸車7
1、制御歯車体73等と一体不可分のものとして構成さ
れている。また第2の従来例でも、回動板84や歯車部
83等の強制閉鎖装置は、戸車82等と一体として引戸
10に設けられている。このように、従来の引戸の構成
では、強制閉鎖装置の有無を選択することができず、後
に強制閉鎖装置を容易に付加することができないという
問題がある。
【0024】また、第1の従来例、第2の従来例では、
電磁石75(図20)、電磁石85(図21)が適正に
作動し、引戸が強制閉鎖されたか否かを容易に確認する
ことができないという問題もある。すなわち、引戸の強
制閉鎖等を制御する集中管理室等からは、電磁石75、
85の作動状況を確実に把握することができない。
【0025】さらに、引戸を強制閉鎖した後、強制閉鎖
装置を平常状態に復帰させる場合、第1従来例、第2従
来例の構成では、回動板74、84を直接、回動させて
復帰させなければならない。特に、強制閉鎖装置は通常
の開閉動作の障害にならない位置、たとえば第1の従来
例、第2の従来例で示したように、引戸の上部などの高
い位置に設けられているため、復帰作業が容易ではない
という問題が生じる。
【0026】そこで本発明は、強制閉鎖装置の有無を選
択することができ、後に強制閉鎖装置を容易に付加する
ことができ、しかも引戸が強制閉鎖したことを容易に確
認することができ、さらには強制閉鎖装置を容易に復帰
させることができ強制閉鎖装置を有する引戸、引戸の強
制閉鎖装置および方法の提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る強制閉鎖
装置を有する引戸は、壁面に設けられたレールに沿って
開放または閉鎖し、開放動作または閉鎖動作にしたがっ
て連動する回転部を有しており、開放位置から自動的に
閉鎖方向に向って移動する引戸、前記引戸の停止状態を
所定の条件下で保持するための停止装置、前記停止装置
に対して取り付けられており、停止状態が保持された前
記引戸を強制的に閉鎖するための強制閉鎖装置、を備え
た強制閉鎖装置を有する引戸であって、前記停止装置
は、前記回転部の中心と外周面上における1点とを通る
基準線上に配置された停止用アームであって、中心一端
部は基準線上で往復移動し、可動他端部は回転部の外周
面に接した状態で基準線を挟む両方向に往復移動する停
止用アーム、停止用アームの可動他端部を基準線に近づ
く方向に付勢する付勢部、停止用アームを回転部の外周
面に対して押圧し、停止用アームの可動他端部が基準線
上に位置し、回転部の回転が所定時間停止したことを条
件に、当該押圧力によって回転部の停止状態を保持する
押圧部、を備えており、前記強制閉鎖装置は、強制解除
位置または平常位置に切り換え可能な解除部材であっ
て、強制解除位置に切り換わったとき、前記回転部の停
止状態を保持している前記停止用アームを加圧して、当
該回転部の停止状態を解除し、平常位置にあるとき前記
停止用アームに当接しない状態に位置する解除部材、解
除部材に連結されており、前記解除部材を強制解除位置
または平常位置に切り換える作動部、を備えている、こ
とを特徴としている。
【0028】請求項2に係る強制閉鎖装置を有する引戸
は、請求項1に係る強制閉鎖装置を有する引戸におい
て、前記解除部材が強制解除位置に切り換わったことに
基づいて、閉鎖確認信号を出力する閉鎖確認信号出力
部、を備えたことを特徴としている。
【0029】請求項3に係る強制閉鎖装置を有する引戸
は、請求項1に係る強制閉鎖装置を有する引戸におい
て、強制解除位置にある前記解除部材を、平常位置に復
帰させる復帰用部材を備えており、当該復帰用部材は、
外部から操作可能に前記引戸の外に露出して位置してい
る、ことを特徴としている。
【0030】請求項4に係る強制閉鎖装置を有する引戸
は、請求項3に係る強制閉鎖装置を有する引戸におい
て、移動可能なガイド部を備えており、前記復帰用部材
は、当該ガイド部に導かれて前記引戸の外に露出してお
り、当該ガイド部を移動させることによって、前記復帰
用部材の前記引戸からの露出位置を変更することができ
る、ことを特徴としている。
【0031】請求項5に係る引戸の強制停止装置は、強
制解除位置または平常位置に切り換え可能な解除部材で
あって、強制解除位置に切り換わったとき、引戸の開放
動作または閉鎖動作にしたがって連動する回転部を押圧
することによって当該回転部の停止状態を保持している
停止用アームを加圧して、当該回転部の停止状態を解除
し、平常位置にあるとき前記停止用アームに当接しない
状態に位置する解除部材、解除部材に連結されており、
前記解除部材を強制解除位置または平常位置に切り換え
る作動部、を備えたことを特徴としている。
【0032】請求項6に係る引戸の強制閉鎖方法は、引
戸が壁面に設けられたレールに沿って開放または閉鎖し
ているとき、開放動作または閉鎖動作にしたがって回転
部が連動して回転しており、回転部の回転が所定時間停
止したことを条件に、停止用アームが当該回転部を押圧
し、当該回転部の停止状態を保持し、強制閉鎖時には、
解除部材が、前記回転部の停止状態を保持している前記
停止用アームを加圧して、当該回転部の停止状態を解除
し、引戸を強制的に閉鎖させる、ことを特徴としてい
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る強制閉鎖装置を有する引
戸においては、強制閉鎖装置が備える解除部材は、強制
解除位置または平常位置に切り換え可能であり、強制解
除位置に切り換わったとき、回転部の停止状態を保持し
ている停止用アームを加圧して、回転部の停止状態を解
除し、平常位置にあるとき停止用アームに当接しない状
態に位置する。また作動部は、解除部材に連結されてお
り、前記解除部材を強制解除位置または平常位置に切り
換える。
【0034】したがって、たとえば火災等の異常発生時
には、作動部を作動させ、解除部材を強制解除位置に切
り換えて回転部の停止状態を解除することができる。す
なわち、回転部の停止状態を解除することによって、引
戸は自動的に閉鎖方向に向って移動し、異常発生時に確
実に引戸を強制閉鎖することができる。
【0035】また、強制閉鎖装置は停止装置に対して取
り付けられており、強制閉鎖装置と停止装置とは各々独
立の装置として構成されている。したがって、停止装置
を備えた引戸に対して、後に強制閉鎖装置を取り付けて
付加することが可能である。すなわち、強制閉鎖装置の
有無を選択することができ、後に強制閉鎖装置を容易に
付加することができる。
【0036】さらに、強制閉鎖装置が独立の装置として
構成されているため、強制閉鎖装置を着脱する際、たと
えば引戸をレールから下ろして作業する必要がなく、着
脱時の作業性がよい。
【0037】請求項2に係る強制閉鎖装置を有する引戸
においては、閉鎖確認信号出力部は、解除部材が強制解
除位置に切り換わったことに基づいて、閉鎖確認信号を
出力する。すなわち、閉鎖確認信号を取り込むことによ
って、解除部材が強制解除位置に切り換わり、回転部の
停止状態が解除されて引戸が強制閉鎖したことを確認す
ることができる。
【0038】請求項3に係る強制閉鎖装置を有する引戸
においては、強制解除位置にある解除部材を、平常位置
に復帰させる復帰用部材を備えている。そして、復帰用
部材は、外部から操作可能に引戸の外に露出して位置し
ている。したがって、復帰用部材を外部から操作し、容
易に解除部材を平常位置に復帰させることができる。
【0039】請求項4に係る強制閉鎖装置を有する引戸
においては、移動可能なガイド部を備えており、復帰用
部材は、このガイド部に導かれて引戸の外に露出してい
る。そして、ガイド部を移動させることによって、復帰
用部材の引戸からの露出位置を変更することができる。
したがって、引戸、停止装置および強制閉鎖装置の設置
状況に応じて、復帰用部材の適切な露出位置を選択する
ことができる。
【0040】請求項5に係る引戸の強制停止装置におい
ては、解除部材は、強制解除位置または平常位置に切り
換え可能である。そして、この解除部材は、強制解除位
置に切り換わったとき、引戸の開放動作または閉鎖動作
にしたがって連動する回転部を押圧することによって回
転部の停止状態を保持している停止用アームを加圧し
て、回転部の停止状態を解除する。また、解除部材は、
平常位置にあるとき停止用アームに当接しない状態に位
置する。そして、作動部は、解除部材に連結されてお
り、前記解除部材を強制解除位置または平常位置に切り
換える。
【0041】したがって、たとえば火災等の異常発生時
には、作動部を作動させ、解除部材を強制解除位置に切
り換えて回転部の停止状態を解除することができる。す
なわち、回転部の停止状態を解除することによって、異
常発生時に確実に引戸を強制閉鎖することができる。
【0042】請求項6に係る引戸の強制閉鎖方法におい
ては、引戸が壁面に設けられたレールに沿って開放また
は閉鎖しているとき、開放動作または閉鎖動作にしたが
って回転部が連動して回転している。また、回転部の回
転が所定時間停止したことを条件に、停止用アームが回
転部を押圧し、回転部の停止状態を保持する。そして、
強制閉鎖時には、解除部材が、回転部の停止状態を保持
している停止用アームを加圧して、回転部の停止状態を
解除し、引戸を強制的に閉鎖させる。
【0043】したがって、たとえば火災等の異常発生時
には、解除部材によって回転部の停止状態を解除するこ
とができる。すなわち、回転部の停止状態を解除するこ
とによって、異常発生時に確実に引戸を強制閉鎖するこ
とができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
1.第1の実施形態 本発明に係る強制閉鎖装置を有する引戸、引戸の強制閉
鎖装置および方法の第1の実施形態を図1ないし図16
に基づいて説明する。以下に、本実施形態における(1)
引戸および停止装置の詳細、(2)平常時の動作、(3)強制
閉鎖装置の詳細、(4)強制閉鎖時の動作、(5)復帰動作を
順次説明する。
【0045】(1) 引戸および停止装置の詳細 図1は引戸10、引戸停止装置8、強制閉鎖装置3等の
全体概略図である。引戸10に固定された戸車取付具2
52、253には、それぞれ戸車202、203が取り
付けられている。この戸車202、203は壁面12に
設けられたレール205に載っており、戸車202、2
03が転動することによって引戸10はレール205上
に沿って開放(矢印90方向)または閉鎖(矢印91方
向)する。
【0046】戸車取付具252のベルト固定具255に
はタイミングベルト204の一端が固定され、戸車取付
具253のベルト固定具254にはタイミングベルト2
04の他端が固定されている。そして、このタイミング
ベルト204は、引戸クローザ回転部207と従動プー
リー6とに架けられている。
【0047】引戸クローザ回転部207、従動プーリー
6は壁面12に取り付けられており、レール205の両
端部に位置している。なお、ベルト固定具254に設け
られているスプリング256の働きによってタイミング
ベルト204の十分な張力が確保できるようになってい
る。
【0048】引戸10を矢印90方向に開放した場合、
タイミングベルト204によって引戸クローザ回転部2
07、従動プーリー6は矢印96方向に回転する。そし
て閉鎖時には、引戸クローザのぜんまい機構によって引
戸クローザ回転部207は矢印97方向に逆転復帰し、
引戸10を自動閉鎖(矢印91方向)させる。
【0049】本実施形態においては従動プーリー6が回
転部であり、この従動プーリー6に引戸停止装置8が設
けられている。引戸停止装置8の停止用アームとしての
ストッパーアーム9の加圧動作によって従動プーリー6
の回転が制約を受け、引戸10の停止制御が行なわれ
る。
【0050】図15、図16にこの従動プーリー6、引
戸停止装置8の詳細を示す。図15A、図16Aおよび
図16Bは正面図、図15Bは底面図であり、いずれも
強制閉鎖装置3は省略されている。
【0051】引戸停止装置8内には矢印90、91方向
に移動可能なスライダー250が収納されており、この
スライダー250は押圧部である圧縮バネ213によっ
て矢印91方向に加圧されている。この圧縮バネ213
の押圧力は、調整ネジ214によって調整することがで
きる。
【0052】スライダー250内には中心一端部として
のストッパーアーム軸9Jが設けられており、ストッパ
ーアーム9が回動可能に支持されている。ストッパーア
ーム軸9Jは、引戸停止装置8のハウジングに長穴状に
形成されたガイド孔(図示せず)に挿入され矢印90、
91方向に移動自在である。
【0053】また、このストッパーアーム軸9Jは、従
動プーリー軸6Jの中心と従動プーリー6の外周におけ
る一点P1とを通る基準線L1上に配置されている。す
なわち、ストッパーアーム軸9Jは、上記スライダー2
50のスライド移動によって、上記ガイド孔の範囲内で
基準線L1上において往復移動可能になっている。
【0054】また、スライダー250内には固定ピンF
1が設けられており、ストッパーアーム9のアームピン
F2との間に、付勢部である引張りバネ212が掛けら
れている。このスライダー250内の固定ピンF1も基
準線L1上に位置しているため、回動するストッパーア
ーム9のアーム先端部(可動他端部)9Hを基準線L1
に近づく方向に付勢する。
【0055】アーム先端部9Hは、引張りバネ212の
付勢力によって、アーム先端部9Hは従動プーリー6外
周面上のタイミングベルト204に常に接するようにな
っている。また、ストッパーアーム軸9Jを中心とした
ストッパーアーム9の回動によって、アーム先端部9H
は基準線L1を挟む両方向に往復移動する。
【0056】(2) 平常時の動作 本実施形態においては、引戸停止装置8が設けられてい
ることにより、開閉者の自然な開閉動作によって、引戸
10が自動閉鎖し、または引戸10の停止状態が維持さ
れる。以下に、引戸10が自動閉鎖する場合、引戸10
の停止状態が維持される場合を説明する。
【0057】まず、引戸10が自動閉鎖する場合を説明
する。開閉者は引戸10に対して矢印90方向(図1)
へ力を加えて開放する。この場合、タイミングベルト2
04の移動にしたがって従動プーリー6は矢印96方向
に回転し、ストッパーアーム9のアーム先端部9Hは図
15Aに示すようにタイミングベルト204によっては
ね上げられる。
【0058】そして、開閉者は引戸10を所望の位置ま
で開放した後、直ちに引戸10に対する力を解除する。
すると、引戸クローザによって引戸10は矢印91方向
(図1)に自動閉鎖し、タイミングベルト204の移動
にしたがって従動プーリー6は矢印97方向に逆転す
る。
【0059】この従動プーリー6の矢印97方向への回
転と、引張りバネ12の付勢力によって、ストッパーア
ーム9のアーム先端部9Hは一旦、図16Aに示すよう
に基準線L1上に位置した後、従動プーリー6の回転の
勢で基準線L1を挟んだ反対側へ引き下げられる。アー
ム先端部9Hが引き下げられた状態が図16Bである。
【0060】図16Aに示すように、アーム先端部9H
が基準線L1上に位置した時点においては、圧縮バネ1
3が圧縮されて、後退幅S1の長さだけスライダー25
0は矢印90方向に後退する。また、図16Bに示すよ
うに、アーム先端部9Hが引き下げられた状態におい
て、引張りバネ212はアーム先端部9Hを基準線L1
に近づく方向に移動させようとするが、従動プーリー6
の回転の勢が勝っている。このため、図16Bに示す状
態が維持され、従動プーリー6は回転を続ける。
【0061】アーム先端部9Hが図16Bに示すように
引き下げられた後は、引戸クローザによって引戸10は
矢印91方向(図1)に自動的に閉鎖する。このよう
に、開閉者が引戸10を開放して直ちに力を解除した場
合は、引戸10は自動的に閉鎖される。
【0062】次に、引戸10の停止状態が維持される場
合を説明する。まず開閉者は引戸10を矢印90方向
(図1)に開放し、ストッパーアーム9は上記と同様に
図15Aに示す状態になる。そして、開閉者は引戸10
を所望の位置まで開放した後、その位置で所定時間、引
戸10を停止させておく。たとえば約1〜2秒間、引戸
10をその位置に停止させておく。
【0063】この数秒の間は従動プーリー6は回転しな
いが、ストッパーアーム9のアーム先端部9Hは引張り
バネ212の付勢力によって基準線L1上に位置する
(図16A)。この後、開閉者は引戸10に対する力を
解除する。この場合、上記引戸10に対する力を直ちに
解除した場合と異なり、従動プーリー6の回転の勢がな
いためアーム先端部9Hが図16Bのように引き下げら
れることはなく、図16Aに示す状態が維持される。
【0064】すなわち、圧縮バネ13によってスライダ
ー50が矢印91方向に押圧され、ストッパーアーム9
のアーム先端部9Hが従動プーリー6、タイミングベル
ト204を加圧して従動プーリー6の回転を止める。こ
れによって、引戸10の停止状態が維持される。
【0065】このように、開閉者が引戸10を所望の位
置で停止させようとして自然に開放動作を1〜2秒止め
た場合、引戸10はその位置で停止状態を維持するよう
になっている。なお、停止状態から引戸10を閉鎖した
い場合は、わずかな力を矢印91方向に加えるとアーム
先端部9Hは図16Bに示すように引き下げられ、以後
は引戸クローザによって自動閉鎖する。
【0066】以上のように、従動プーリー6に対するス
トッパーアーム9の押圧力によって、引戸10を自動閉
鎖させ、または引戸10の停止状態を維持する。このス
トッパーアーム9の押圧力は、上述のように調整ネジ2
14で調整することが可能であり、引戸クローザによる
従動プーリー6の回転力に対して最適の押圧力に微調整
することができる。
【0067】また、ストッパーアーム9の押圧力を強く
すれば、引戸10の開放後、直ちに開閉者が力を解除し
た場合でも、その位置で引戸10が停止するよう調整す
ることもできる。また逆に、押圧力がゼロになるように
調整することによって、この引戸停止装置を取り外すこ
となく、引戸停止装置なしの状態に容易に切り換えるこ
とができる。
【0068】(3) 強制閉鎖装置の詳細 次に強制閉鎖装置3の詳細を図面に基づいて説明する。
図2は、本実施形態における従動プーリー6、引戸停止
装置8および強制閉鎖装置3近傍の詳細を示す拡大正面
図であり、図3ないし図5はその一部断面図である。図
6は従動プーリー6、引戸停止装置8および強制閉鎖装
置3近傍の拡大平面図であり、図7はその左側面図であ
る。
【0069】さらに、図8は図3に示すVIII−VIII方向
の矢視断面図であり、図9は図3に示すIX−IX方向の矢
視断面図、図10は図3に示すX−X方向の矢視断面図で
ある。また、図11は強制閉鎖装置3の平面図であり、
図12は従動プーリー6と引戸停止装置8の正面図であ
る。さらに、図13は引戸停止装置8に対する強制閉鎖
装置3の取り付け状態を示している。また、図14は従
動プーリー6および強制閉鎖装置3の右側面図である。
【0070】図2ないし図5、および図8に示すよう
に、強制閉鎖装置3にはブロック27が設けられてお
り、このブロック27には軸受31が固定されている。
そして、軸受31には貫通孔が形成されており、この貫
通孔に解除用シャフト(解除部材)2が挿入されてい
る。解除用シャフト2は、貫通孔内で矢印92、93方
向に昇降移動可能に保持されている。この解除用シャフ
ト2は、上述の引戸停止装置8のストッパーアーム9の
下方に位置している。
【0071】解除用シャフト2の上下位置には、それぞ
れ抜け止めのための上側ピン29、下側ピン28が設け
られており、上下移動の範囲を規制している。なお、解
除用シャフト2の下方には、テーパー部35が形成され
ている。
【0072】図2は、引戸停止装置8のストッパーアー
ム9が上方向に跳ね上げられており、上述のように引戸
10が矢印90方向に開放移動されている状態を示して
いる(図1参照)。また、図3、図4はストッパーアー
ム9のストッパーアーム9Hがタイミングベルト204
を加圧しており、引戸10が所定の開放位置で停止して
いる状態を示している。なお、図5は解除用シャフト2
によって、ストッパーアーム9が押し上げられ、引戸1
0が強制閉鎖される状態を示している。
【0073】図2、図3に示す状態が本実施形態におけ
る解除用シャフト2の平常位置であり、図5に示す状態
が本実施形態における解除用シャフト2の強制解除位置
である。
【0074】図10、図11に示すように、強制閉鎖装
置3の本体金具19には、レバー軸4Jが固定されてお
り、このレバー軸4Jには軸受43を介して2枚のレバ
ー4が回転可能に保持されている。レバー軸4Jには、
レバー4の抜け止め用の止め輪44が固定されている。
図2ないし図5に示すように、この2枚のレバー4はT
字型に構成されており、軸13、14、15によって相
対した状態で連結されて一体的に固定されている。
【0075】他方、上述の解除用シャフト2の下方には
溝34が形成されており、この溝34に軸13が挿入さ
れて位置している。レバー4がレバー軸4Jを中心に矢
印96方向に回動した場合、解除用シャフト2はこのレ
バー4の回動を受けて矢印92方向に移動し、引戸停止
装置8のストッパーアーム9を押し上げるようになって
いる。なお、解除用シャフト2の溝34は、比較的深く
形成されているため、レバー4が矢印96方向に回動し
ても、軸13が溝34から脱落することはない。
【0076】図6、図11および図14に示すように、
両側の本体金具19の間には軸45が固定されており、
この軸45に引張りバネ21の一端が掛けられている。
そしてこの引張りバネ21の他端は上述の軸13に掛け
られている。図3においては、解除用シャフト2は平常
位置にあり、ブロック27内に収納されストッパーアー
ム9に当接しない状態に位置している。
【0077】解除用シャフト2が平常位置にある時、引
張りバネ21の中心線L4はレバー軸4Jの中心点より
も下方(矢印93方向)に位置している。このため、引
張りバネ21の張力によって、レバー4は矢印97方向
に回動するよう付勢されている。
【0078】強制閉鎖装置3はソレノイド(作動部)3
8を備えており、ソレノイド軸39は受けた強制閉鎖信
号に基づいて矢印91方向に突出する。強制閉鎖信号は
集中管理室等からリード線33を通じてソレノイド38
に与えられる。ソレノイド軸39には、移動部材25が
連結されており、この移動部材25に形成された溝26
に上述の軸14が挿入されている。
【0079】すなわち、ソレノイド38が励磁され、ソ
レノイド軸39が矢印91方向に移動した場合、移動部
材25は溝26で保持している軸14を押し出す。これ
を受けてレバー4は、レバー軸4Jを中心に矢印96方
向に回動し、解除用シャフト2を矢印92方向に上昇さ
せる。なお、移動部材25の溝26は、比較的深く形成
されているため、レバー4が矢印96方向に回動して
も、軸14が溝26から脱落することはない。
【0080】また、強制閉鎖装置3にはスイッチ(閉鎖
確認信号出力部)22が設けられている。このスイッチ
22はアーム部23を有しており、アーム部23の先端
にはローラ部24が設けられている。このアーム部23
は外側(矢印97方向)に付勢され、ローラ部24は解
除用シャフト2に接して位置している。
【0081】スイッチ22の回路構成を図17に示す。
スイッチ22の接点は平常時においては22a側に接触
しており、リード線33aを通じて集中管理室から与え
られる強制閉鎖信号は、リード線33cを介してソレノ
イド38に取り込まれる。そして、強制閉鎖信号に基づ
いてソレノイド38が励磁し、解除用シャフト2が矢印
92方向に上昇した場合、解除用シャフト2に形成され
ているテーパー部35がローラ部24を内側(矢印96
方向)に押圧する。
【0082】これによって、スイッチ22の接点が22
b側に切り換わる。これによって、ソレノイド38への
強制閉鎖信号入力が遮断され、同時にリード線33aを
通じて与えられる強制閉鎖信号は、リード線33bを介
して閉鎖確認信号として集中管理室に送られる。
【0083】図1ないし図5に示すように、レバー4に
設けられた軸13にはリセット用ワイヤー(復帰用部
材)30が接続されている。そして、このリセット用ワ
イヤー30は、図3に示すように軸15の下側を通り、
さらに軸20の上側を通って下方に垂れ下がっている。
軸15には図10に示すように管42が取り付けられて
おり、リセット用ワイヤー30はこの管42に接してい
る。
【0084】図14に示すように、軸45にはガイド部
17が取り付けられており、ガイド部17は軸45に沿
って矢印94、95方向にスライド移動可能である。な
お、ガイド部17はネジ18を締め込むことによって、
位置を固定することができる。
【0085】次に強制閉鎖装置3を引戸停止装置8に取
り付ける場合の手順を説明する。図12、図13に示す
ように、引戸停止装置8のハウジング40は横方向に突
出している。他方、強制閉鎖装置3には取り付け金具3
7が固定されている。そして、この取り付け金具37で
ハウジング40を覆い、挿入空間37Sにハウジング4
0を位置させ(図13参照)、さらに外側からスペーサ
41(図11)を挿入する。この後、ネジ36を用いて
スペーサ41を取り付け金具37に固定する。
【0086】また、本体金具19に固定されている軸4
5は中空構造を有しており、この軸45に長ネジ16を
貫通させて壁面12に捩じ込む(図11参照)。こうし
て強制閉鎖装置3を引戸停止装置8に取り付け、壁面1
2に対して固定する。
【0087】このように、強制閉鎖装置3は引戸停止装
置8に対して取り付けられており、強制閉鎖装置3と引
戸停止装置8とは各々独立の装置として構成されてい
る。したがって、引戸停止装置8を備えた引戸10に対
して、後に強制閉鎖装置3を取り付けて付加することが
可能である。すなわち、強制閉鎖装置3の有無を選択す
ることができ、後に強制閉鎖装置3を容易に付加するこ
とができる。また、強制閉鎖装置3を引戸停止装置8に
対して着脱する際、引戸10をレール205から下ろし
て作業する必要がなく、着脱時の作業性がよい。
【0088】さらに、強制閉鎖装置3は、壁面12側に
固定されている従動プーリー6、引戸停止装置8に対し
て取り付けられるため、引戸10の移動に伴って強制閉
鎖装置3の位置が移動することはない。これに対して、
たとえば図20、図21に示す従来例においては、電磁
石75、85は引戸10と伴に移動し、電磁石75、8
5に信号を与えるためのリード線が周辺部材にからまり
断線するおそれがある。すなわち、本実施形態において
は、引戸10の移動に伴って強制閉鎖装置3が移動する
ことはないため、リード線33の断線を回避することが
できる。
【0089】(4) 強制閉鎖時の動作 たとえば、火災等が発生した場合、延焼や煙の蔓延を防
止するため、開放状態に維持されている引戸10を強制
的に閉鎖させる必要がある。本実施形態では、このよう
な場合、集中管理室等から強制閉鎖信号を発信し、強制
閉鎖装置3に与える。
【0090】今仮に、図3に示すように、引戸停止装置
8のストッパーアーム9はタイミングベルト204を押
圧しており、引戸10は開放状態で停止しているとす
る。集中管理室等からの強制閉鎖信号は、リード線33
を介して強制閉鎖装置3のソレノイド38に取り込ま
れ、これを受けてソレノイド38が励磁されソレノイド
軸39は矢印91方向に移動する。
【0091】ソレノイド軸39が矢印91方向に移動し
たことによって、上述のように移動部材25は軸14を
押し出す。これを受けて、レバー4はレバー軸4Jを中
心に矢印96方向に回動する。上述のようにレバー4は
引張りバネ21の張力によって矢印97方向に付勢され
ているため、ソレノイド38のソレノイド軸39は引張
りバネ21の付勢に勝る力で矢印91方向に移動する。
【0092】ここで、レバー4が矢印96方向に回動
し、引張りバネ21の軸線L4がレバー軸4Jの中心点
上に位置した時点で引張りバネ21は最大に伸張する。
そして、この状態からさらにレバー4が矢印96方向に
回動し、引張りバネ21の軸線L4がレバー軸4Jの中
心点を越えた時点から、引張りバネ21はレバー4を矢
印96方向に回動させるよう付勢するようになる。
【0093】こうして、解除用シャフト2は移動部材2
5の移動に加えて引張りバネ21による付勢を受け、勢
いよく矢印92方向に上昇する。解除用シャフト2が矢
印92方向に上昇している状態を示したのが図4であ
り、解除用シャフト2が限界まで上昇した状態が図5で
ある。
【0094】図5に示すように解除用シャフト2が矢印
92方向に上昇したことによって、ストッパーアーム9
は上方向へ押し上げられ、ストッパーアーム9のアーム
先端部9Hによるタイミングベルト204への加圧が強
制的に解除される。これによって、従動プーリー6は制
限を解かれ、以後は図1に示す引戸クローザ回転部20
7の回転復帰動作に従って、引戸10は矢印91方向に
自動的に移動し、引戸10は強制閉鎖される。
【0095】以上のように、火災等の異常発生時には、
ソレノイド38を作動させ、解除用シャフト2を強制解
除位置に切り換えて、引戸10を確実に強制閉鎖するこ
とができる。なお、図5に示す状態においては、レバー
4は引張りバネ21によって矢印96方向に付勢されて
いるため、一旦強制解除動作が行なわれた後は、確実に
図5に示す状態が維持される。そして、この状態で引戸
10が開放されたとしても、ストッパーアーム9がタイ
ミングベルト204を加圧することはないため、引戸1
0が開放状態で停止することはない。
【0096】また、図5に示すように解除用シャフト2
が矢印92方向に上昇した場合、解除用シャフト2に形
成されたテーパー部35はローラ部24を押圧する。こ
れによって、上述のようにリード線33aを通じて与え
られていた強制閉鎖信号が閉鎖確認信号としてリード線
33bを介して集中管理室等に取り込まれ、たとえばラ
ンプ表示等の確認表示が行なわれる。
【0097】このように、閉鎖確認信号を取り込むこと
によって、解除用シャフト2が強制解除位置に切り換わ
り、従動プーリー6の停止状態が解除されて引戸10が
強制閉鎖したことを確認することができる。
【0098】(5)復帰動作 引戸10を強制的に閉鎖した後、解除用シャフト2を図
5に示す強制解除位置から平常位置に復帰させる必要が
ある。この場合、本実施形態ではリセット用ワイヤー3
0を矢印93方向に引き下げる。すなわち、リセット用
ワイヤー30を引き下げることによって、図5に示す軸
13が矢印97方向に引張られる。
【0099】図5に示す状態では、レバー4は引張りバ
ネ21によって矢印96方向に付勢されているため、こ
の付勢力に勝る力でリセット用ワイヤー30を下方に引
張る。これによって、レバー4は矢印97方向に回動
し、図4に示す状態を経て図3に示す状態に復帰する。
【0100】このように、リセット用ワイヤー30は、
外部から操作可能に引戸10の外に露出して位置してい
るため、リセット用ワイヤー30を外部から操作し、容
易に解除用シャフト2を平常位置に復帰させることがで
きる。
【0101】また、上述のようにリセット用ワイヤー3
0はガイド部17によって導かれ、外側に垂れ下がって
いる。図14に示すように、ガイド部17は実線に示す
状態に位置しており、リセット用ワイヤー30は図1に
示す正面方向に露出している。これに対して、ガイド部
17を矢印94方向に移動させ、破線で示す状態に位置
させれば、リセット用ワイヤー30を引戸10の背面側
から露出させることができる。ガイド部17の位置は上
述のようにネジ18によって固定する。
【0102】このように、リセット用ワイヤー30は、
このガイド部17に導かれて引戸10の外に露出してお
り、ガイド部17を移動させることによって、リセット
用ワイヤー30の位置を変更することができる。したが
って、引戸10、引戸停止装置8、強制閉鎖装置3等の
設置状況に応じて、リセット用ワイヤー30の適切な露
出位置を選択することができる。
【0103】なお、引戸10近傍に他のガイド部を設
け、リセット用ワイヤー30を導いてたとえば引戸10
の先頭付近からリセット用ワイヤー30を露出させるこ
ともできる。また、解除用シャフト2を平常位置に復帰
させる場合、軸15に設けられた管42(図10)を直
接押し上げてもよい。
【0104】2.第2の実施形態 次に、本発明に係る強制閉鎖装置を有する引戸、引戸の
強制閉鎖装置および方法の第2の実施形態を図18に示
す。上記第1の実施形態においては、壁面12に引戸ク
ローザ回転部207を設け、この引戸クローザ回転部2
07のゼンマイ機構によって引戸10を矢印91方向に
自動閉鎖させている。
【0105】これに対して、本実施形態においては、こ
の引戸クローザ回転部207の代りに、従動プーリー4
6を設けている。そして、レール205を矢印91方向
に向けて傾斜させ、自重によって引戸10が矢印91方
向に自動閉鎖するようにしている。その他の構成、作用
については上記第1の実施形態と同様である。なお、引
戸停止装置8、強制閉鎖装置3を従動プーリー46側に
設けることもできる。
【0106】3.第3の実施形態 次に、本発明に係る強制閉鎖装置を有する引戸、引戸の
強制閉鎖装置および方法の第3の実施形態を図19に示
す。上記第1の実施形態においては、従動プーリー6側
に引戸停止装置8、強制閉鎖装置3を設けていた。これ
に対して、本実施形態においては引戸クローザ回転部2
07側に引戸停止装置8、強制閉鎖装置3を設けてい
る。
【0107】すなわち、引戸クローザ回転部207に架
けられたタイミングベルト204に対して引戸停止装置
8のストッパーアーム9を当接させ、引戸10の開放位
置を停止させる。また、強制閉鎖装置3によって、この
ストッパーアーム9を押圧して解除し、引戸10を強制
閉鎖させる。その他の構成、作用については上記第1の
実施形態と同様である。
【0108】4.その他の実施形態 上記各実施形態の他に、引戸停止装置8、強制閉鎖装置
3を戸車202または戸車203(図1参照)に設ける
ことも可能である。また、引戸停止装置8が備える、停
止用アームとしてのストッパーアーム9、付勢部として
の引張りバネ212、押圧部としての圧縮バネ213
は、上記の構造に限らず、開閉者の自然な開閉動作に応
じて引戸10を自動閉鎖させ、または引戸10の停止状
態を維持するものであれば他の構造でもよい。
【0109】さらに、強制閉鎖装置3が備える、解除部
材としての解除用シャフト2、作動部としてのソレノイ
ド38は、上記の構造に限らず、ストッパーアーム9
(停止用アーム)を加圧して従動プーリー6(回転部)
の停止状態を解除し、引戸10を強制閉鎖できるもので
あれば他の構造でもよい。また、上記実施形態では、閉
鎖確認信号出力部としてスイッチ22を例示したが、解
除用シャフト2(解除部材)が強制解除位置に切り換わ
ったことに基づいて、閉鎖確認信号を出力するものであ
れば他の構成を採用することもできる。
【0110】また、復帰用部材としてリセット用ワイヤ
ー30が例示されているが、外部から操作可能であり、
解除用シャフト2(解除部材)を強制解除位置から平常
位置に復帰させるものであれば他の構成を用いてもよ
い。さらに、ガイド部17が示されているが、リセット
用ワイヤー30(復帰用部材)を引戸10の外部に導
き、リセット用ワイヤー30の引戸10からの露出位置
を変更するものである限り他の構成を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引戸、停止装置および強制閉鎖装
置の第1の実施形態を示す全体概略図である。
【図2】図1に示す従動プーリー、停止装置、強制閉鎖
装置近傍の正面図である。
【図3】図1に示す従動プーリー、停止装置、強制閉鎖
装置近傍の正面図であり、一部断面図である。
【図4】図1に示す従動プーリー、停止装置、強制閉鎖
装置近傍の正面図であり、一部断面図である。
【図5】図1に示す従動プーリー、停止装置、強制閉鎖
装置近傍の正面図であり、一部断面図である。
【図6】図1に示す従動プーリー、停止装置、強制閉鎖
装置近傍の平面図である。
【図7】図1に示す従動プーリー、停止装置、強制閉鎖
装置近傍の左側面図である。
【図8】図3に示すVIII−VIII方向の矢視断面図であ
る。
【図9】図3に示すIX−IX方向の矢視断面図である。
【図10】図3に示すX−X方向の矢視断面図である。
【図11】図1に示す強制閉鎖装置の平面図である。
【図12】図1に示す従動プーリー、停止装置を示す正
面図である。
【図13】図1に示す停止装置、強制閉鎖装置の左側面
図であり、強制閉鎖装置を停止装置に取り付ける状態を
示す図である。
【図14】図1に示す従動プーリー、強制閉鎖装置の右
側面図である。
【図15】Aは図1に示す停止装置の一部断面正面図、
Bは図1に示す停止装置の一部断面平面図である。
【図16】図1に示す停止装置の一部断面正面図であ
る。
【図17】図3に示すスイッチの回路構成を示す図であ
る。
【図18】本発明に係る引戸、停止装置および強制閉鎖
装置の第2の実施形態を示す全体概略図である。
【図19】本発明に係る引戸、停止装置および強制閉鎖
装置の第3の実施形態を示す全体概略図である。
【図20】第1の従来例を示す図であり、Aは壁面に設
けられた引戸の全体を示す図、B、Cは戸車と制御歯車
体との位置関係を示す拡大図である。
【図21】第2の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
2・・・・・解除用シャフト 3・・・・・強制閉鎖装置 6・・・・・従動プーリー 8・・・・・停止装置 9・・・・・ストッパーアーム 10・・・・・引戸 17・・・・・ガイド 22・・・・・スイッチ 25・・・・・移動部材 30・・・・・リセット用ワイヤー 212・・・・・引張りバネ 213・・・・・圧縮バネ L1・・・・・基準線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面に設けられたレールに沿って開放また
    は閉鎖し、開放動作または閉鎖動作にしたがって連動す
    る回転部を有しており、開放位置から自動的に閉鎖方向
    に向って移動する引戸、 前記引戸の停止状態を所定の条件下で保持するための停
    止装置、 前記停止装置に対して取り付けられており、停止状態が
    保持された前記引戸を強制的に閉鎖するための強制閉鎖
    装置、 を備えた強制閉鎖装置を有する引戸であって、 前記停止装置は、 前記回転部の中心と外周面上における1点とを通る基準
    線上に配置された停止用アームであって、中心一端部は
    基準線上で往復移動し、可動他端部は回転部の外周面に
    接した状態で基準線を挟む両方向に往復移動する停止用
    アーム、 停止用アームの可動他端部を基準線に近づく方向に付勢
    する付勢部、 停止用アームを回転部の外周面に対して押圧し、停止用
    アームの可動他端部が基準線上に位置し、回転部の回転
    が所定時間停止したことを条件に、当該押圧力によって
    回転部の停止状態を保持する押圧部、 を備えており、 前記強制閉鎖装置は、 強制解除位置または平常位置に切り換え可能な解除部材
    であって、強制解除位置に切り換わったとき、前記回転
    部の停止状態を保持している前記停止用アームを加圧し
    て、当該回転部の停止状態を解除し、平常位置にあると
    き前記停止用アームに当接しない状態に位置する解除部
    材、 解除部材に連結されており、前記解除部材を強制解除位
    置または平常位置に切り換える作動部、 を備えている、 ことを特徴とする強制閉鎖装置を有する引戸。
  2. 【請求項2】請求項1に係る強制閉鎖装置を有する引戸
    において、 前記解除部材が強制解除位置に切り換わったことに基づ
    いて、閉鎖確認信号を出力する閉鎖確認信号出力部、 を備えたことを特徴とする強制閉鎖装置を有する引戸。
  3. 【請求項3】請求項1に係る強制閉鎖装置を有する引戸
    において、 強制解除位置にある前記解除部材を、平常位置に復帰さ
    せる復帰用部材を備えており、 当該復帰用部材は、外部から操作可能に前記引戸の外に
    露出して位置している、 ことを特徴とする強制閉鎖装置を有する引戸。
  4. 【請求項4】請求項3に係る強制閉鎖装置を有する引戸
    において、 移動可能なガイド部を備えており、 前記復帰用部材は、当該ガイド部に導かれて前記引戸の
    外に露出しており、 当該ガイド部を移動させることによって、前記復帰用部
    材の前記引戸からの露出位置を変更することができる、 ことを特徴とする強制閉鎖装置を有する引戸。
  5. 【請求項5】強制解除位置または平常位置に切り換え可
    能な解除部材であって、強制解除位置に切り換わったと
    き、引戸の開放動作または閉鎖動作にしたがって連動す
    る回転部を押圧することによって当該回転部の停止状態
    を保持している停止用アームを加圧して、当該回転部の
    停止状態を解除し、平常位置にあるとき前記停止用アー
    ムに当接しない状態に位置する解除部材、 解除部材に連結されており、前記解除部材を強制解除位
    置または平常位置に切り換える作動部、 を備えたことを特徴とする引戸の強制閉鎖装置。
  6. 【請求項6】引戸が壁面に設けられたレールに沿って開
    放または閉鎖しているとき、開放動作または閉鎖動作に
    したがって回転部が連動して回転しており、 回転部の回転が所定時間停止したことを条件に、停止用
    アームが当該回転部を押圧し、当該回転部の停止状態を
    保持し、 強制閉鎖時には、解除部材が、前記回転部の停止状態を
    保持している前記停止用アームを加圧して、当該回転部
    の停止状態を解除し、引戸を強制的に閉鎖させる、 ことを特徴とする引戸の強制閉鎖方法。
JP6682196A 1996-03-22 1996-03-22 強制閉鎖装置を有する引戸、引戸の強制閉鎖装置および方法 Pending JPH09256728A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261135A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Skb:Kk 自閉式引戸の閉じ停止装置
JP2012102604A (ja) * 2012-01-23 2012-05-31 Skb:Kk 自閉式引戸の閉じ停止装置

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