JPH09257596A - インスタント食品用インジケータ - Google Patents

インスタント食品用インジケータ

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JPH09257596A
JPH09257596A JP8067595A JP6759596A JPH09257596A JP H09257596 A JPH09257596 A JP H09257596A JP 8067595 A JP8067595 A JP 8067595A JP 6759596 A JP6759596 A JP 6759596A JP H09257596 A JPH09257596 A JP H09257596A
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oxidizing
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polymerizing
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JP8067595A
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Masato Yanagi
正人 柳
Hideyuki Ishiguro
秀之 石黒
Keiichi Sato
馨一 佐藤
Tomoo Muto
智雄 武藤
Keisuke Kaiho
恵亮 海保
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はインスタント食品の加熱調理時間を管
理する時間表示材料を提供する。 【解決手段】担持体中に担持された下記A剤を含む層
と、A剤と非接触状態とした下記B剤とを含む層からな
り、それぞれの層を接触させて酸化重合性色素を重合す
ることにより時間または温度−時間積算値を色変化とし
て表示するインスタント食品用インジケータ(ただし、
A剤とB剤とは、酸化重合性色素と酸化剤の組合わせか
らなる。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、酸化重合性色素を重合す
ることにより時間または温度−時間積算値を色変化とし
て表示するインスタント食品用インジケータ、および該
インジケータを貼付することにより熱水を注いで数分間
放置した後食に供するインスタント麺類、米飯類の最適
賞味時期を手軽かつ容易に感知する機能を備えたインス
タント食品包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一定環境下で物品を一定期間管理
する場合に、その保管温度を表示することができる化学
材料は知られているものの、その保管時間を化学的に表
示できる材料は市場においてみあたらない。この為、熱
水を注いで数分間放置した後食に供するインスタント麺
類、米飯類の最適な賞味時期を容易に感知することは出
来なかった。
【0003】従来、色変化によって温度・時間履歴を表
示する材料としては、100℃前後の温度で数十時間の
範囲をピンクからメタリックグリーンへの変化等で表示
するジアセチレン系化合物を用いたパテルの米国特許第
4,189,399号(1980.2.19 発行)・米国特許第
4,208,186号(1980.6.17 発行)・米国特許第
4,276,190号(1980.6.30 発行)、室温程度で
数十日の範囲で無色から紫に発色する染料と酸あるいは
アルカリの拡散による反応を用いたキドニウス等の米国
特許第4,212,153号(1980.7.15発行)、レドッ
クス染料と酸素拡散性を用いたフー等の米国特許第3,
768,976号、緑が退色することで表示する遊離ラ
ジカル感受性染料と過酸化物の組成物を用いたカータッ
ブ等の米国特許第3,966,414号、還元剤で脱色
したトリアリールメタン染料が酸素の拡散によって着色
することを利用したブハッタチャージー等の特開昭62
−190447、酸を生成する微生物とpH指示薬を用
いた松田等の特開平5−61917がある。その他、融
点、拡散速度、酵素活性などを利用した特許が開示され
ている。
【0004】これまで、色々な表示材料が提案されてい
るものの実際に上市されていない理由としては、溶液状
態で取り扱いに不便であったり、時間を測定開始する方
法が煩雑であったり不明確であったり、価格が高い等の
要因が考えられる。例えば、遊離ラジカル感受性染料と
過酸化物の組成物を用いたカータッブ等(米国特許第
3,966,414号)の発明は、染料と過酸化物をガ
ラス繊維紙上に担持させ表示材料とするために、染料と
過酸化物を溶媒中に溶解して、その溶液をガラス繊維紙
上に展開している。ここで時間計測という観点からは、
染料と過酸化物を溶解した時点で反応が始まっており、
室温以下の温度下での時間測定には現実的に適さないと
いう欠点があった。また、今までの技術に見られる色変
化は透明からある色が発色してその色濃度が増していく
ものやその反対にある色相が退色して透明になるものが
ほとんどで、明確かつ大幅に色調が変化する材料は見あ
たらなかった。
【0005】
【発明者が解決しようとする課題】本発明は所定温度に
おいて所定時間が経過したことを色相の明確な変化によ
って手軽かつ安価に表示することが可能な化学的時間イ
ンジケータを用いることにより熱水を注いで数分間放置
した後食に供するインスタント麺類、米飯類の最適な賞
味時期を容易に感知することを可能とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、酸化重合
性色素と酸化剤からなり、重合度に応じた色の変化が起
きることを見出し、さらに重合速度が通常の化学反応と
同様にアレニウス則によって温度と時間で規定されるこ
とから、所定温度における時間変化および熱量の総計と
も言うべき温度−時間積算値を色の変化として表示しう
ることを見出した。このインジケータを前記インスタン
ト食品に貼付することにより、熱水を注いで一定時間放
置した後食に供するインスタント麺類、米飯類の最適な
賞味時期を容易に感知することが可能となった。
【0007】本発明は、担持体中に担持された下記A剤
を含む層と、A剤と非接触状態とした下記B剤とを含む
層からなり、それぞれの層を接触させて酸化重合性色素
を重合することにより時間または温度−時間積算値を色
変化として表示するインスタント食品用インジケータに
関する(ただし、A剤とB剤とは、酸化重合性色素と酸
化剤の組合わせからなる。)。更に本発明は、上記イン
ジケータを貼付したインスタント食品包装容器に関す
る。
【発明の実施の形態】
【0008】本発明において用いられる酸化重合性色素
は、酸化剤と接触することで反応して色素の重合反応が
開始し重合して所定重合度において所定の色相を発現さ
せる化合物であり、重合する前は無色あるいは有色でも
かまわない。この重合反応は通常の化学反応と同様に、
温度の違いにより反応速度が規定される。更に、本発明
における酸化重合性色素は重合度によって色相が変化し
たり色濃度が変化する色素であり、温度ならびに時間に
よって色相が規定される。すなわち、重合速度はアレニ
ウス則に従うため、絶対温度と時間を関数として色素の
重合度が規定され、この結果時間または温度−時間積算
値を色変化として表示することが可能になる。
【0009】一定温度あるいは変動する温度下において
得られる熱量は、各時点での温度とその時間の積によっ
て求められる積分値として表すことができ、この温度と
時間の積分値を温度−時間積算値と定義する。例えば冷
蔵食品である肉・魚等は30゜C では12時間、20゜
C では24時間、10゜C では72時間といった具合に
保存温度によりその賞味期限あるいは有効期限は変化す
る。また実際の製品の流通を考えた場合、保存温度は程
度の差はあるものの絶えず変動していると考えて良い。
ここで問題になるのが「何度の温度で何時間放置あるい
は保存されたか」ということで、この尺度となるのが温
度−時間積算値と言うことになる。但し、温度20゜C
1時間での劣化あるいは変化が温度10゜C で何時間の
変化に相当するという問題は、アレニウス則における頻
度因子および活性化エネルギーによって規定されるので
単純な絶対温度と時間の積によって表されるものではな
い。
【0010】本発明における発色は、酸化重合性色素が
重合して、得られる重合体の重合度によって色相が変化
するもので、2−メトキシ−フェノチアジンを例に以下
のような機構によるものと考えられる。酸化剤によって
分子中の窒素原子に結合している水素原子が引き抜かれ
て重合が開始され、更に2−メトキシ−フェノチアジン
分子内の1、3、4、6、7、8、9位のいずれかの水
素原子が引き抜かれる。この分子と隣接する同様な状態
の2−メトキシ−フェノチアジン分子とが10位の窒素
原子と水素原子を引き抜かれた炭素原子を結合部位とし
て重合が進むものと類推される。実施例1のtert−
ブチルパーオキシベンゾエートを酸化剤として重合させ
た2−メトキシ−フェノチアジンの重合初期のマススペ
クトルが図1である。反応機構の詳細は明らかではない
が、この図1から酸化剤と2−メトキシ−フェノチアジ
ンの反応により2−メトキシ−フェノチアジンが重合し
ていることは明らかである。色相については、2−メト
キシ−フェノチアジンの重合が進行するとともにその共
役系が変化するために変わると考えられる。すなわち、
重合度が上がるにつれて長波長化して緑から赤茶色へ変
化していることが予想される。
【0011】この2−メトキシ−フェノチアジンの色相
と重合度およびその分布の関係については、目視による
色相と質量分析計からの分子量から、重合度2が緑、重
合度3が青、重合度4から10で赤茶色となることが明
らかとなった。また、重合度の異なる重合物の比率によ
って紺色や紫色に発色していることも類推される。その
他のフェノチアジン誘導体およびフェノキサジン誘導体
については、フェノチアジン骨格に結合している置換基
の種類により共役系の電子状態が大きく異なり、置換基
別に異なった色相変化が観察された。いずれにせよフェ
ノチアジン誘導体およびフェノキサジン誘導体の重合度
とその分布によって、発現する色相は決定され、重合の
進行とともに色調が変化していく。ここで言う2−メト
キシ−フェノチアジン分子の構造および構成原子の位置
は下記式に従う。
【0012】
【化1】
【0013】本発明に用いられる酸化重合性色素は、酸
化重合して所定の重合度において所定の色相を呈するも
のであるならば何ら制限を加えるものではない。具体的
にここで言う酸化重合性色素とは、金属塩等に代表され
る酸化剤によって酸化重合し、所定重合度において所定
の色相を呈する色素のことを指し、重合前に無色であっ
ても酸化重合性色素と定義するものである。酸化重合性
色素とは、より具体的にはアニリン、フェノール、チオ
フェノール及びそれら誘導体等のベンゼン誘導体、ピロ
ール、チオフェン、フラン、セレノフェン、テルロフェ
ン及びそれら誘導体等の5員芳香族複素環式化合物、カ
ルバゾール、ジベンゾチオフェン及びそれら誘導体等の
縮合6,5,6員芳香族複素環式化合物等が挙げられる
他、下記式で示される化合物が挙げられる。
【0014】
【化2】
【0015】但し、式中R1〜7は水素、ハロゲン、炭
素原子が1個から8個のアルキル、炭素原子が1個から
8個のアルコキシ、アリール、置換アリール、複素環ア
リール、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、アルデヒド、
カルボキシル、ニトロ、ニトロソから選ばれる原子およ
び原子団を示し、隣接する置換基が一体となって更に芳
香環を形成してもよく、Xはイオウ、酸素、セレン、テ
ルルから選ばれる原子を示す。また、結合部位はR1〜
R4については式中の1位、2位、3位及び4位からそ
れぞれ選ばれるが、一つの位置に二つ以上のR1〜R4
から選ばれる置換基が結合することはなく、それぞれの
位置に一つずつ結合する。同様にR5〜R7については
式中の6位、7位、8位及び9位から三つの位置がそれ
ぞれ選ばれるが、一つの位置に二つ以上のR5〜R7か
ら選ばれる置換基が結合することはなく、それぞれの選
ばれた三つの位置に一つずつ結合する。以上の他にR1
〜R7に関しては重合を妨げない置換基であるならば任
意の置換基が可能である。
【0016】より具体的にはフェノチアジン、3,7−
ジブロモフェノチアジン、2−クロロフェノチアジン、
4−メチルフェノチアジン、3,7−ジメチルフェノチ
アジン、4,6−ジメチルフェノチアジン、2−アセチ
ルフェノチアジン、3−ビニルフェノチアジン、3,7
−ジアミノ−フェノチアジン、3,7−ビス−(ジメチ
ルアミノ)−フェノチアジン、3,7−ビス−(ジエチ
ルアミノ)−フェノチアジン、2−ヒドロキシ−フェノ
チアジン、3−ホルミル−フェノチアジン、3−カルボ
キシル−フェノチアジン、3,7−ジメトキシ−フェノ
チアジン、1−ニトロ−フェノチアジン、1,3−ジニ
トロ−フェノチアジン、4−クロロ−1−ニトロ−フェ
ノチアジン等が挙げられる他、特開平3−144650
に開示されている様なR1〜R4から選ばれる2つとが
一緒に芳香族を形成するモノベンゾ−フェノチアジン、
同様にこれに加えR5〜R7から選ばれる2つとが一緒
に芳香族を形成するジベンゾ−フェノチアジン等のベン
ゾフェノチアジン類が挙げられる。
【0017】さらに、フェノチアジン誘導体と同様に
3,7−ジブロモフェノキサジンをはじめとするフェノ
キサジン誘導体も酸化重合性色素として挙げられる。こ
れらフェノチアジン類及びフェノキサジンの合成は、朝
倉書店発行 小竹無二雄監修「大有機化学」第17巻
複素環化合物 IV上 33頁および17頁に記載され
ている方法等で行うことができる。
【0018】本発明に用いられる酸化重合性色素は、単
独で使用しても良いが、二つを混合して使用してもよ
い。この場合、混合比によって色相を変化させることが
可能となる。酸化重合性色素は、担持体を形成する媒体
に対して1.0から20重量%、好ましくは2.0から
15.0重量%添加して本発明の時間表示材料を得る。
このとき、酸化重合性色素の配合量が1.0重量%以下
だと発色が薄く視認性が悪くなる。また配合量を20重
量%以上としても発色の度合はそれ程変わらない反面、
表示材料の保管中に空気酸化によって発色してしまい、
使用に適さなくなってしまう場合がある。
【0019】本発明において酸化重合性色素を重合させ
る酸化剤とは、金属塩類、酸素酸塩、ハロゲン、キノン
類、ナフトキノン類、カルボニル化合物、酸化物、有機
過酸化物、有機過酸、ペルオキソ硫酸塩、ニトロ化合物
等が挙げられる。更に具体的に金属塩としては塩化アル
ミニウム、塩化ニッケル、塩化コバルト、塩化銅、塩化
鉄、塩化バナジウム等が挙げられる。酸素酸塩として
は、硝酸、塩素酸塩、次亜塩素酸塩、ヨウ素酸塩、臭素
酸塩、クロム酸塩、過マンガン酸塩、バナジン酸塩、ビ
スマス酸塩等。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等。キノン類としては、ベンゾキノン、テト
ラクロロ−1,4−ベンゾキノン(クロラニル)、テト
ラクロロ−1,2−ベンゾキノン(o−クロラニル)、
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾ
キノン等。ナフトキノン類としては、1,2−ナフトキ
ノン、1,4−ナフトキノン、2,6−ナフトキノン、
1,2−ナフトキノン−4−スルホン酸等。カルボニル
化合物としては、アセトン、シクロヘキサノン等が挙げ
られ、アルミニウムブトキシド等のアルミニウムアルコ
キシドと併用して用いられる。酸化物としては、二酸化
マンガン、二酸化鉛、酸化銅、酸化銀等。
【0020】有機過酸化物としては、ジ−tert−ブ
チルパーオキサイド,tert−ブチルクミルパーオキ
サイド,ジクミルパーオキサイドなどのジアルキルパー
オキサイド類,アセチルパーオキサイド,ラウロイルパ
ーオキサイド,ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシ
ルパーオキサイド類,メチルエチルケトンパーオキサイ
ド,シクロヘキサノンパーオキサイド,3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサノンパーオキサイド,メチルシク
ロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサイ
ド類,1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シ
クロヘキサンなどパーオキシケタール類,tert−ブ
チルヒドロパーオキサイド,クメンヒドロパーオキサイ
ド,1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオ
キサイド,p−メンタンヒドロパーオキサイド,ジイソ
プロピルベンゼンヒドロパーオキサイド,2,5−ジメ
チルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイドなどの
ヒドロパーオキサイド類,tert−ブチルパーオキシ
アセテート,tert−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート,tert−ブチルパーオキシベンゾエ
ートなどのパーオキシエステル類などがあるが,これら
の中でもベンゾイルパーオキサイドは酸化能力と保存安
定性のバランスに優れ,有機過酸化物系の酸化剤には好
適である。有機過酸としては、過安息香酸、メタクロロ
過安息香酸、モノペルオキシフタル酸、過蟻酸、過酢
酸、トリフルオロ過酢酸等が挙げられる。ペルオキソ硫
酸塩としては、ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ二硫酸カ
リウム等が挙げられる。ニトロ化合物としては、ニトロ
ベンゼン、ニトロセルロース等が挙げられる。そのほ
か、酸素、オゾン、塩素、臭素、ヨウ素、硫黄、王水、
硝酸、濃硫酸、熱濃過塩素酸、ジメチルスルフォキシド
等が本発明における酸化剤として挙げられる。この他、
デヒドロゲナーゼ等の脱水素酵素を用いた生化学的な酸
化剤を本発明の酸化剤として使用することは何ら制限を
加えるものではない。
【0021】本発明における担持体としては、所定の温
度においてA剤とB剤すなわち重合性色素、開始剤が拡
散できることが可能かつ形態を維持できるもので、なお
かつ色変化を認識しうる程度の透明性を有するものなら
ば、いかなるものを用いても何ら制限するものではな
い。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リエーテル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ビニル樹脂等、通常のインキ、塗料等のバ
インダーとして使用される樹脂および一般の粘着剤とし
て用いられる粘着性ゴム系樹脂等なら何でもよく、前記
の樹脂数種類の混合系でもよいし、ケトン系、エーテル
系、アルコール系、セロソルブ系、石油系、水系溶媒等
通常使用される溶媒で希釈されていてもいなくてもよ
い。特に粘着性ゴム系樹脂は、担持体および透明基材と
を接触する際に、接着機能を発現する点で好都合であ
る。
【0022】具体的に粘着性ゴム系樹脂とは、Tgが室
温以下、好ましくは−10℃以下の樹脂であり、使用時
の温度範囲ではゴム状領域であることが望ましい。例と
して、粘着性アクリル樹脂、天然および合成のシス−
1、4−ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化
ブチルゴム、部分加硫ブチルゴム、スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、スチレン
−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SI
S)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロッ
クコポリマー(SEBS)、シリコンゴム、クロロプレ
ンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴムなどの、粘着剤
用樹脂として用いられているものが挙げられる。
【0023】とりわけ粘着性アクリル樹脂は、組成およ
び分子量を適切に設定して、自在にTgを変化させるこ
とが可能で、A剤あるいはB剤の拡散速度を制御するこ
とができ、本発明のA剤およびB剤の媒体には好適であ
る。粘着性アクリル樹脂とは、水酸基、三級アミノ基、
カルボキシル基、アミド基、ニトリル基などの官能基を
有するものであり、一般に粘着剤用アクリル樹脂として
用いられているものである。これらの官能基を有するア
クリル樹脂は、水酸基、三級アミノ基、カルボキシル
基、アミド基、ニトリル基などを有するモノマーのうち
の一種または数種と、アルキル(メタ)アクリレート、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルエーテル、ス
チレンなどのモノマーとの共重合体などである。
【0024】反応は通常のラジカル重合であり、反応方
法に何等制限はなく、溶液重合、塊状重合、乳化重合な
どの公知の重合法で行なうことができるが、反応のコン
トロールが容易であることや直接次の操作に移れること
から溶液重合が好ましい。溶媒としては、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、セロソル
ブ、酢酸エチル、酢酸ブチルなど本発明の樹脂が溶解す
るものであれば何でもよく、単独でも、複数の溶媒を混
合してもよい。また、重合反応の際に使用される重合開
始剤もベンゾイルパーオキサイド、アセチルパーオキサ
イド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイドなどの有機過酸化物、アゾビスイソブチ
ロニトリルなどのアゾ系開始剤など公知のものであれば
何でもよく、とくに制限はない。
【0025】粘着性ゴム系樹脂を金属キレート、イソシ
アネートおよびエポキシ化合物などの架橋剤を用いて部
分的に架橋して、担持体の接触時における接着特性を改
善し凝集力を高める目的やA剤あるいはB剤の拡散速度
を調節することができる。また、ポリウレタン樹脂は、
グラビア印刷等の印刷適性が良く、表示材料の生産性の
面からは担持体として好ましい材料の一つである。この
様なポリウレタン樹脂としては、東洋インキ製造(株)
製のグラビアインキ用ウレタン樹脂の商品名「ラミスタ
ーRメジウム」、「ニューLPスーパー」、「LPクィ
ーン」等が挙げられる。
【0026】本発明における担持体には、必要に応じて
顔料、染料、無機充填剤、銀粉、銅粉、ニッケル粉など
の金属粉、カーボンブラック、グラファイト、キシレン
樹脂やロジン系樹脂などの粘着付与剤、シランカップリ
ング剤、消泡剤、レベリング剤、ジブチルフタレートや
ジオクチルフタレート等の可塑剤などを加えることがで
きる。特にアエロジル、二酸化チタン、硫酸バリウムな
どの無機充填剤を添加すると、担持体の凝集力が向上し
たり、担持体表面のタックが減少するほかA剤あるいは
B剤すなわち酸化重合性色素あるいは酸化剤を吸着する
などして拡散速度を抑制する効果が発現し、温度−時間
積算値測定の範囲を広げる効果を付与することができ
る。
【0027】本発明において、担持体を透明基材上に積
層することも可能である。この様な透明基材としてはポ
リエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系フィル
ム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレナ
フタレート等に代表されるポリエステルフィルム、セロ
ファン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン共重
合体、ポリフッ化ビリニデン、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等のプラスチッ
クフィルム等が挙げられる。その他、色相変化を確認で
きる程度の透明性を有する素材であれば、いかなるもの
を用いても何ら制限するものではない。
【0028】本発明において、担持体を印刷層とするこ
とも可能である。この様な印刷層とはシルクスクリーン
印刷、グラビア印刷、オフセット印刷等によって印刷さ
れた樹脂を媒体とした層で、印刷様式および用いるバイ
ンダー樹脂に関しては、印刷によって形成することので
きる樹脂層であるならば、いかなるものを用いても何ら
制限するものではない。
【0029】本発明においてA剤とB剤を非接触状態と
する方法は、A剤を含む層とB剤を含む層を使用するま
では別々に分離し、使用時に貼り合わせて使用するタイ
プ、A剤を含む層とB剤を含む層の間に別の1層を設け
て、使用時に何らかのトリガーによってA剤とB剤を拡
散させて反応させる多積層タイプ、A剤あるいはB剤を
マイクロカプセル化して分離し、使用時に加圧等により
カプセルを破壊するタイプ等が挙げられる。
【0030】本インジケータの使用方法は、インスタン
ト食品の上蓋の表面の中央部もしくは周辺部に貼り付け
て使用するか、容器側面部分に貼り付けて使用すること
も可能である。またインスタント食品の中には、外装ラ
ップの破壊と熱湯を注いだ後に蓋の固定用に使用される
バーコードラベルが添付されているものがあるが、この
ラベルの一端に貼付することも可能である。この際、イ
ンスタント食品包装容器の材質、貼付する位置等によっ
て熱湯加熱時の温度がどの程度に達するか異なり、イン
ジケータの構成や成分比等が変化する。
【0031】本発明においてインスタント食品とは具体
的には、カップ容器入り即席ラーメン、カップ容器入り
即席うどん、カップ容器入り即席そば、カップ容器入り
即席焼きそば、カップ容器入り即席スパゲッティ、カッ
プ容器入り即席チャーハン、カップ容器入り即席おか
ゆ、カップ容器入り即席スープ等のカップ容器に入った
インスタント食品が挙げられる。この他、通称袋麺と呼
ばれる袋状のパッケージに入ったインスタント麺類の中
で熱湯を注ぐだけで調理できるものがあるが、このよう
な食品に対しても容器に本発明の材料を貼付して使用す
ることが可能である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%を、それぞれ表す。
【0033】樹脂1 ブチルアクリレート 94.1部 アクリル酸 5.9部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 酢酸エチル 150.0部 フラスコを反応容器として窒素雰囲気中80℃に加熱し
た上記のそれぞれの組成の混合物125部に、上記の同
組成の混合物125部を滴下し、滴下終了後、12時間
加熱還流させ、冷却し、樹脂1の溶液(固形分40%)
を得た。
【0034】実施例1 樹脂1の溶液を100部、2−メトキシフェノチアジン
の10%酢酸エチル溶液を12部とを撹拌混合してPE
Tフィルム上に塗布し、90℃で2分間加熱乾燥させ膜
厚が25ミクロンの第1層とした。さらに樹脂1の溶液
を100部、tert−ブチルパーオキシベンゾエート
の40%酢酸エチル溶液を5部、アエロジル200(日
本アエロジル株式会社製二酸化ケイ素微粒子)を16部
とを撹拌混合してPETフィルム上に塗布し、90℃で
2分間加熱乾燥させ膜厚が25ミクロンの第2層とし、
先に塗工したPET上の第1層と貼り合わせ、更に片方
のPET面上に粘着剤層を塗工した。この結果、PET
フィルム/第1層の2層からなるAラベルと第2層/P
ETフィルム/粘着剤層の3層からなるBラベルが得ら
れた。使用時にAラベルの第1層とBラベルの第2層を
貼り合わせ、更にこの表示材料をインスタントカップ麺
の蓋の中央部にBラベルの粘着剤層で貼り付けた。カッ
プの蓋を剥離してカップ麺に沸騰したお湯を注いだ後、
再度蓋をして表示材料の色変化を観察した。その結果、
お湯を注いだ後10秒後には緑色に発色し、1分後には
青色、更に2分後には青紫色に変色し、3分後に濃い赤
茶色となりその後は色変化しなかった。
【0035】実施例2 樹脂1の溶液を100部、2−メトキシフェノチアジン
の10%酢酸エチル溶液を12部とを撹拌混合してPE
Tフィルム上に塗布し、90℃で2分間加熱乾燥させ膜
厚が25ミクロンの第1層とした。さらに樹脂1の溶液
を100部、tert−ブチルパーオキシベンゾエート
の40%酢酸エチル溶液を10部、アエロジル200
(日本アエロジル株式会社製二酸化ケイ素微粒子)を1
6部とを撹拌混合してPETフィルム上に塗布し、90
℃で2分間加熱乾燥させ膜厚が25ミクロンの第2層と
した。さらに第2層の表面に、カルナバワックスの20
%トルエン溶液を塗布して90℃で2分間加熱乾燥させ
膜厚が5μの隔離層とした。先に塗工したPET上の第
1層とこの隔離層/第2層/PETを貼り合わせた後、
更に片方のPET面上に粘着剤層を塗工した。この結
果、PETフィルム/第1層/隔離層/第2層/PET
フィルム/粘着剤層の6層からなるインスタントカップ
麺用時間表示材料が得られた。この表示材料をインスタ
ントカップ麺の蓋の中央部に貼り付けた。カップの蓋を
剥離してカップ麺に沸騰したお湯を注いだ後、再度蓋を
して表示材料の色変化を観察した。その結果、お湯を注
いだ後10秒後には緑色に発色し、1分後には青色、更
に2分後には青紫色に変色し、3分後に濃い赤茶色とな
りその後は色変化しなかった。
【0036】実施例3 樹脂1の溶液を100部、フェノチアジンの10%酢酸
エチル溶液を12部とを撹拌混合してPETフィルム上
に塗布し、90℃で2分間加熱乾燥させ膜厚が25ミク
ロンの第1層とした。さらにニトロセルロースHIG2
00(旭化成工業株式会社製硝化綿)の30%酢酸エチ
ル溶液を100部、ジブチルフタレートを30部とを撹
拌混合してPETフィルム上に塗布し、90℃で2分間
加熱乾燥させ膜厚が25ミクロンの第2層とした。さら
に第2層の表面に、カルナバワックスの20%トルエン
溶液を塗布して90℃で2分間加熱乾燥させ膜厚が5μ
の隔離層とした。先に塗工したPET上の第1層とこの
隔離層/第2層/PETを貼り合わせた後、更に片方の
PET面上に粘着剤層を塗工した。この結果、PETフ
ィルム/第1層/隔離層/第2層/PETフィルム/粘
着剤層の6層からなるインスタントカップ麺用時間表示
材料が得られた。この表示材料をインスタントカップ麺
の蓋の中央部に貼り付けた。カップの蓋を剥離してカッ
プ麺に沸騰したお湯を注いだ後、再度蓋をして表示材料
の色変化を観察した。その結果、お湯を注いだ後2分後
には微かに緑色に発色し、3分後に濃いエメラルドグリ
ーンとなりその後は色変化しなかった。
【0037】実施例4 樹脂1の溶液を100部、フェノチアジンの10%酢酸
エチル溶液を12部とを撹拌混合してPETフィルム上
に塗布し、90℃で2分間加熱乾燥させ膜厚が25ミク
ロンの第1層とした。さらに樹脂1の溶液を100部、
ベンゾイルパーオキサイドの40%キシレン溶液を6部
とを撹拌混合してPETフィルム上に塗布し、90℃で
2分間加熱乾燥させ膜厚が25ミクロンの第2層とし
た。さらに第2層の表面に、カルナバワックスの20%
トルエン溶液を塗布して90℃で2分間加熱乾燥させ膜
厚が5μの隔離層とした。先に塗工したPET上の第1
層とこの隔離層/第2層/PETを貼り合わせた後、更
に片方のPET面上に粘着剤層を塗工した。この結果、
PETフィルム/第1層/隔離層/第2層/PETフィ
ルム/粘着剤層の6層からなるインスタントカップ麺用
時間表示材料が得られた。この表示材料をインスタント
カップ麺の蓋の中央部に貼り付けた。カップの蓋を剥離
してカップ麺に沸騰したお湯を注いだ後、再度蓋をして
表示材料の色変化を観察した。その結果、お湯を注いだ
後5秒後には緑色に発色し、30秒後には青色、更に4
5秒後には青紫色に変色し、1分後に濃い赤色となりそ
の後は色変化しなかった。
【0038】実施例5 樹脂1の溶液を100部、3,7−ジオクチルフェノチ
アジンの10%酢酸エチル溶液を12部とを撹拌混合し
てPETフィルム上に塗布し、90℃で2分間加熱乾燥
させ膜厚が25ミクロンの第1層とした。さらに樹脂1
の溶液を100部、tert−ブチルパーオキシベンゾ
エートの40%酢酸エチル溶液を10部、アエロジル2
00(日本アエロジル株式会社製二酸化ケイ素微粒子)
を16部とを撹拌混合してPETフィルム上に塗布し、
90℃で2分間加熱乾燥させ膜厚が25ミクロンの第2
層とし、先に塗工したPET上の第1層と貼り合わせ、
更に片方のPET面上に粘着剤層を塗工した。この結
果、PETフィルム/第1層の2層からなるAラベルと
第2層/PETフィルム/粘着剤層の3層からなるBラ
ベルが得られた。使用時にAラベルの第1層とBラベル
の第2層を貼り合わせ、更にこの表示材料をインスタン
トカップ麺の容器側面の中央部にBラベルの粘着剤層で
貼り付けた。カップの蓋を剥離してカップ麺に沸騰した
お湯を注いだ後、再度蓋をして表示材料の色変化を観察
した。その結果、お湯を注いだ後3分後に緑色に発色
し、その後は青色に変色した。
【発明の効果】本発明の時間表示材料により、インスタ
ントカップ麺の食べ頃時期を色相の明確な変化によって
手軽かつ安価に表示することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 智雄 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 海保 恵亮 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担持体中に担持された下記A剤を含む層
    と、A剤と非接触状態とした下記B剤とを含む層からな
    り、それぞれの層を接触させて酸化重合性色素を重合す
    ることにより時間または温度−時間積算値を色変化とし
    て表示するインスタント食品用インジケータ(ただし、
    A剤とB剤とは、酸化重合性色素と酸化剤の組合わせか
    らなる。)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインジケータを貼付した
    インスタント食品包装容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511695A (ja) * 1999-10-11 2003-03-25 タイムテンプ エイエス 全履歴時間−温度インジケーターシステム
JP2006003274A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd 加熱履歴確認用インジケータ
JP2006038510A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd 加熱すべき飲食品の飲食適時インジケータ
JP2007525664A (ja) * 2004-02-09 2007-09-06 サン・ケミカル・コーポレーション 時間温度インジケーター(tti)システム

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