JPH09257833A - エレクトレット応用装置及びその製造方法 - Google Patents

エレクトレット応用装置及びその製造方法

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JPH09257833A
JPH09257833A JP8070766A JP7076696A JPH09257833A JP H09257833 A JPH09257833 A JP H09257833A JP 8070766 A JP8070766 A JP 8070766A JP 7076696 A JP7076696 A JP 7076696A JP H09257833 A JPH09257833 A JP H09257833A
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electret
electrode
movable
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piece
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JP8070766A
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Takuro Nakamura
卓郎 中邑
Mitsuo Ichiya
光雄 一矢
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H2059/009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays using permanently polarised dielectric layers
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】性能ばらつきの小さいエレクトレット応用装置
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 固定電極を有する固定片20と、可動電
極を兼ねる可動部10a’を有する可動片10とが接合
してある。固定片20には可動部10a’に対向する部
位に帯電用電極25が形成され、接点41に対向する部
位に絶縁膜27aを介して接点42が形成されている。
エレクトレット3の表面電位は、固定片20と可動片1
0とを接合した後に、帯電用電極25に高電圧を印加し
コロナ放電を発生させて、エレクトレット3を帯電させ
ることにより調整されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトレット応
用装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエレクトレット応用装置の公知例
としては特開平2−100224号公報に示される静電
駆動型リレーがあり、この静電駆動型リレーは、シリコ
ン基板からなる固定電極上にエレクトレットが形成され
た固定片と、シリコン基板を異方性エッチングすること
によって形成したカンチレバー部よりなる可動電極を有
する可動片とが接合されている。ここで、エレクトレッ
トは、固定片と可動片とを接合する前にコロナ放電、電
子ビーム照射、イオン照射等によって帯電させてエレク
トレット化してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記静電駆
動型リレーの製造においては、固定片と可動片とを接合
する際に200℃〜500℃程度の温度が印加される。
また、ガラス基板よりなる固定片とシリコン基板からな
る可動片とを陽極接合技術によって接合する場合は基板
を400℃程度まで加熱する必要がある。このような接
合工程は、他のエレクトレット応用装置、例えば、加速
度センサや圧力センサ等の固定片と可動片とを接合する
場合も同様である。しかしながら、いずれのエレクトレ
ット応用装置も固定片と可動片とを接合する前にエレク
トレットが形成されているので、前記接合工程によって
エレクトレットの等価電圧が低下し、この際に接合温度
や接合時間等の若干の違いによりエレクトレットの等価
電圧の値が異なって等価電圧つまり表面電位のばらつき
が大きくなってしまうという問題があった。このため、
静電駆動型リレーの場合は製品間の駆動電圧のばらつき
が大きくなり、加速度センサや圧力センサ等の場合は製
品間のセンサ出力のばらつきが大きくなるという問題が
あった。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、性能ばらつきの小さいエレクトレッ
ト応用装置及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、固定電極を有する固定片と、前
記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可
動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合された可動
片と、前記固定電極及び前記可動部のいずれか一方に形
成されたエレクトレットと、前記エレクトレットに対向
する部位に形成された帯電用電極とを有することを特徴
とするものであり、前記固定片と前記可動片とを接合し
た後でもコロナ放電によりエレクトレットを帯電するこ
とが可能なので、接合後に帯電させることによって表面
電位のばらつきが小さく性能ばらつきが小さなエレクト
レット応用装置を提供することができる。
【0006】請求項2の発明は、固定電極を有する固定
片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有
し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合さ
れた可動片と、前記固定電極及び前記可動部のいずれか
一方に形成されたエレクトレットと、前記エレクトレッ
トに対向する部分に形成された帯電用電極とを有するエ
レクトレット応用装置の製造方法において、前記帯電用
電極に高電圧を印加してコロナ放電を発生させることに
より前記エレクトレットを帯電させる帯電工程を有する
ことを特徴とするものであり、前記固定片と前記可動片
とを接合した後にコロナ放電によって帯電させることで
エレクトレットの表面電位を調整できるので、エレクト
レット応用装置の性能ばらつきを小さくすることができ
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、固定片と可動片とを接合した後に帯電工程を行うの
で、接合時の加熱の影響によるエレクトレットの表面電
位の低下を防止することができる。請求項4の発明は、
請求項1の発明において、帯電用電極が、検出用電極又
は駆動電圧印加用電極を兼ねるので、別途検出用電極や
駆動電圧印加用電極を設ける必要がなく、製造工程を簡
略化することができる。
【0008】請求項5の発明は、請求項1又は請求項4
の発明において、エレクトレットの表面にメッシュ状の
電極が形成されているので、コロナ放電によりエレクト
レットを帯電させる時にメッシュ状の電極をグリッド電
極として使用することができ、エレクトレットの表面電
位を制御性良く調整することができ、エレクトレット応
用装置の性能ばらつきを小さくすることができる。
【0009】請求項6の発明は、固定電極を有する固定
片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有
し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合さ
れた可動片と、エレクトレットと、前記エレクトレット
に対向する部分に形成された帯電用電極と、エレクトレ
ットが形成された面側にエレクトレットを挟むような位
置に形成されたメッシュ状電極とを有するエレクトレッ
ト応用装置の製造方法において、前記帯電用電極に高電
圧を印加してコロナ放電を発生させ前記メッシュ状電極
をグリット電極として前記エレクトレットを帯電させる
帯電工程を有することを特徴とするものであり、コロナ
放電によりエレクトレットを帯電させる時に表面電位を
制御性良く調整することができ、エレクトレット応用装
置の性能ばらつきを小さくすることができる。
【0010】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、固定片と可動片とを接合した後に帯電工程を行うの
で、接合時の加熱の影響による表面電位の低下を防止す
ることができる。請求項8の発明は、固定電極を有する
固定片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部
を有し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接
合された可動片と、前記固定電極及び前記可動部のいず
れか一方に形成されたエレクトレットと、前記エレクト
レットに対向する部位に形成された帯電用電極と、前記
エレクトレットの帯電用電極に対向する面側に形成され
たメッシュ状の電極とを有するエレクトレット応用装置
の製造方法において、前記帯電用電極に高電圧を印加し
てコロナ放電を発生させ前記メッシュ状の電極をグリッ
ト電極として前記エレクトレットを帯電させる帯電工程
を有することを特徴とするものであり、エレクトレット
の表面電位のばらつきを低減するとともにエレクトレッ
トの表面電位の値を調整することができる。
【0011】請求項9の発明は、空隙を介してエレクト
レットと対向する部材がメッシュ状の形状に形成されて
いるので、コロナ放電によりエレクトレットを帯電させ
る時に前記メッシュ状の部材をグリッド電極として使用
することができ、表面電位を制御性良く調整することが
でき、性能ばらつきの小さなエレクトレット応用装置を
提供することができる。
【0012】請求項10の発明は、固定電極を有する固
定片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を
有し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合
された可動片と、前記固定電極及び前記可動部のいずれ
か一方に形成されたエレクトレットと、前記エレクトレ
ットに対向する部位に形成されメッシュ状の形状の帯電
用電極とを有するエレクトレット応用装置の製造方法に
おいて、前記帯電用電極をグリット電極として外部のコ
ロナ放電装置により前記エレクトレットを帯電させる帯
電工程を有することを特徴とするものであり、エレクト
レットの表面電位を制御性良く調整することができ、エ
レクトレット応用装置の性能ばらつきを小さくすること
ができる。
【0013】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、固定片と可動片とを接合した後に帯電工程を行
うので、接合時の加熱の影響によるエレクトレットの表
面電位の低下を防止することができる。請求項12の発
明は、請求項1、4、5、9のいずれか1項に記載の発
明において、可動部は固定電極に対向する可動電極を有
し前記固定電極と前記可動電極との間に印加される外部
電圧によって発生する静電力で前記固定電極側に一端部
が移動するように他端部が支持固定され、前記可動部の
移動により互いに接離する接点が可動部の一端部とこの
一端部に対応する固定片の端部とに形成され、これら接
点が外部電気回路に接続された静電駆動型リレーを構成
したことを特徴とするものであり、エレクトレットの表
面電位のばらつきが小さく駆動電圧のばらつきが小さな
静電駆動型リレーを提供することができる。
【0014】請求項13の発明は、請求項1、4、5、
9のいずれか1項に記載の発明において、可動片は重り
部、一端が前記重り部に一体連結された撓み部、前記撓
み部の他端が一体連結され前記撓み部により前記重り部
を揺動自在に支持する支持部が形成され、固定片は前記
重り部と間隔を空けて対向する固定電極を有し前記可動
片に接合される加速度センサを構成したことを特徴とす
るものであり、エレクトレットの表面電位のばらつきが
小さくセンサ出力のばらつきが小さな加速度センサを提
供することができる。
【0015】請求項14の発明は、請求項1、4、5、
9のいずれか1項に記載の発明において、可動部がダイ
アフラム部よりなり、圧力センサを構成したことを特徴
とするものであり、エレクトレットの表面電位のばらつ
きが小さくセンサ出力のばらつきが小さな圧力センサを
提供することができる。請求項15の発明は、請求項
1、4、5、9のいずれか1項に記載の発明において、
可動部がダイアフラム部よりなり、可動片及び固定片の
少なくともどちらか一方に前記ダイアフラム部と前記固
定片との間の空間と外部とを連通させる通気孔を備えた
マイクロホンを構成したことを特徴とするものであり、
エレクトレットの表面電位のばらつきが小さく出力のば
らつきが小さなマイクロホンを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)本実施の形態のエレクトレット応用装
置は、固定電極を有する固定片と、前記固定電極に空隙
を介して対向する可動部を有する可動片と、エレクトレ
ットと、このエレクトレットと対向する部分に形成され
た帯電用電極とを有するものである。
【0017】図1に静電駆動型リレーの断面図を示す。
本静電駆動型リレーは、固定電極を有する固定片20
と、可動電極を兼ねる可動部(カンチレバー部)10
a’を有する可動片10とが、AuGe−Au共晶より
なる金属薄膜層30を介して接合してある。可動部10
a’における固定片20と対向する面側にはエレクトレ
ット3及び接点41が形成されている。また、固定片2
0には可動部10a’に対向する部位に帯電用電極25
が形成され、接点41に対向する部位に絶縁膜27aを
介して接点42が形成されている。なお、本静電駆動型
リレーでは、固定片20の固定電極(つまり、帯電用電
極25)と可動片10とに駆動電圧を印加することによ
り静電力を発生させ接点41、42を接離させリレーを
動作させる。なお、本静電駆動型リレーでは、帯電用電
極25が固定電極を兼ねている。ところで、エレクトレ
ット3の表面電位(等価電圧)は、固定片20と可動片
10とを接合した後に、帯電用電極25に高電圧を印加
しコロナ放電を発生させて、エレクトレット3を帯電さ
せることにより調整されている。このため、接合時の加
熱の影響によるエレクトレットの表面電位の低下を防止
することができ、エレクトレットの表面電位のばらつき
が小さく性能ばらつきが小さなエレクトレット応用装置
を提供することができるのである。
【0018】以下、上記静電駆動型リレーの製造方法を
説明する。まず、固定片20の製造方法について述べ
る。絶縁膜23の一面側に所定の領域が開孔されたマス
クを形成して絶縁基板23を所定深さだけエッチングす
ることにより凹部23aを形成する。その後、前記マス
クを除去し、続いて、EB(Electron Bea
m)蒸着によって例えば線幅が50μmのクロム(C
r)からなる帯電用電極25を形成する。この時に同時
にメッキの下地も形成する。次にメッキ技術によって絶
縁膜27a上に接点42を形成し、図1の接合部30に
相当する位置に接合用のAuを形成することにより図1
に示す構造の固定片20が得られる。なお、帯電用電極
25が固定電極を兼ねているので、別途に固定電極を形
成する必要がなく製造工程を削減することができ、低コ
スト化が図れる。
【0019】次に、可動片10の製造方法について述べ
る。なお、可動片10と固定片20の製造はどちらが先
という順序はない。所謂熱酸化法によってシリコン基板
11の全面にシリコン酸化膜を形成し、例えばフォトリ
ソグラフィ技術とドライエッチング技術等によって所定
領域のシリコン酸化膜をエッチングしてシリコン酸化膜
よりなる絶縁膜17、18を形成する。その後、絶縁膜
17、18をマスクとして、シリコン基板11をエッチ
ングすることにより可動部10a’を形成する。続い
て、例えばプラズマCVD法等によってエレクトレット
用の酸化膜3を可動部10a’の一表面に形成し、所定
の形状にエッチングした。ここで、酸化膜3は、例えば
モノシラン(SiH4 )ガスと亜酸化窒素(N2 O)ガ
スとを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成す
る。なお、プラズマCVD装置の電極に印加する高周波
電圧の周波数は13.56MHzとすることが望まし
い。
【0020】次に、可動部10a’の、酸化膜3が形成
された面側に、メッキ技術によって接点41を形成し、
その上にAuGeを形成する。その後、異方性ドライエ
ッチング技術(例えば、反応性イオンエッチング)可動
部10a’の周囲をコ字状に切り離すことによって図1
に示した構造の可動片10が得られる(なお、可動部1
0a’を切り離す際には酸化膜3が帯電しないようにし
ている)。
【0021】次に、コロナ放電によって酸化膜3を帯電
させるこによりエレクトレット3を形成する(酸化膜3
をエレクトレット化する)。続いて、例えば略350℃
に加熱された加熱試料台の上に固定片20と可動片10
とを載せ1分間加熱しAuGe−Au共晶よりなる金属
薄膜層30を形成することによって金属薄膜層30を介
して固定片20と可動片10とを接合する。
【0022】ところで、この接合工程によってエレクト
レットの等価電圧は、コロナ放電によって帯電した時の
値よりも低下する。しかし、本静電駆動型リレーでは接
合工程の後に、帯電用電極25に高電圧(例えば、5k
V程度)を印加してコロナ放電を発生させることによっ
てエレクトレット3の表面電位を調整する。このため、
静電駆動型リレーの駆動電圧のばらつきを小さくするこ
とができるのである。
【0023】図2に加速度センサの断面図を示す。本加
速度センサは、重り部13、一端が重り部13に一体連
結された撓み部14、撓み部14の他端が一体連結され
撓み部14により重り部13を揺動自在に支持する支持
部12が形成された可動片10と、重り部13と間隔を
空けて対向し検出用電極を兼ねる帯電用電極25が形成
された固定片20と、重り部13において帯電用電極2
5に対向する面側に形成されたエレクトレット3とを有
する。本静電駆動型リレーでは、固定片20と可動片1
0とを陽極接合によって接合した後に、帯電用電極25
に高電圧を印加しコロナ放電を発生させることによって
エレクトレット3を帯電させ表面電位を調整してある。
この加速度センサは、エレクトレット3と検出用電極
(つまり、帯電用電極25)との間の容量の変化により
加速度を検出するものである。
【0024】以下、上記加速度センサの製造方法を説明
する。まず、固定片20の製造方法について述べる。ガ
ラス基板である絶縁基板23をエッチングすることによ
り絶縁基板23に凹所4を設ける。その後、凹所4の内
周面の底部に例えばCrよりなる帯電用電極25を形成
することによって図2に示す構造の固定片20が得られ
る。
【0025】次に、可動片10の製造方法について述べ
る。シリコン基板11の全面に所謂熱酸化法によってシ
リコン酸化膜を形成し、例えばフォトリソグラフィ技術
とドライエッチング技術等によって所定領域のシリコン
酸化膜をエッチングしてシリコン酸化膜よりなるマスク
を形成する。その後、露出したシリコン基板11を異方
性エッチングすることにより重り部13、撓み部14、
支持部12を形成する。その後、重り部13の一方の面
にプラズマCVD法などによってエレクトレット用の酸
化膜3を形成する。続いて、例えば反応性ドライエッチ
ング装置(以下、RIE装置と称す)等を用いた異方性
ドライエッチングによって、重り部13を撓み部14以
外の部位で切り離す。なお、固定片20と可動片10と
はどちらを先に製造してもよい。
【0026】次に、例えば400℃に加熱した加熱試料
台の上で陽極接合技術によって可動片10と固定片20
とを接合する。続いて、帯電用電極25に高電圧を印加
してコロナ放電を発生させることによってエレクトレッ
ト用の酸化膜3を帯電させエレクトレット3を形成する
とともに表面電位を調整する。このため、加速度センサ
のセンサ出力のばらつきを小さくすることができるので
ある。
【0027】図3に圧力センサの断面図を示す。本圧力
センサは、絶縁基板23に帯電用電極25が形成された
固定片20と、シリコン基板11に凹所4を設けること
によってダイアフラム部よりなる可動部10aが形成さ
れた可動片10と、可動部10aにおける帯電用電極2
5と対向する面側に形成されたエレクトレット3とを有
する。ここで、本圧力センサでは、固定片20と可動片
10とを陽極接合技術によって接合した後に、帯電用電
極25に高電圧を印加することによりエレクトレット3
の表面電位(等価電圧)を調整してある。このため、エ
レクトレット3の表面電位のばらつきが小さくセンサ出
力のばらつきが小さな圧力センサを得ることができるの
である。また、本圧力センサでは、帯電用電極25が、
信号を検出するための検出用電極(固定電極)を兼ねる
ので、別途に検出用電極を形成する必要がなく、製造工
程を削減でき、低コスト化が図れる。なお、本圧力セン
サは、エレクトレット3と検出用電極(つまり、帯電用
電極25)との間の容量の変化により圧力を検出するも
のである。
【0028】以下、上記圧力センサの製造方法を説明す
るが、固定片20と可動片10とはどちらを先に製造し
てもよい。固定片20は、絶縁基板20の一表面に例え
ばEB蒸着等によってCrからなる帯電用電極25を形
成することによって図3に示す構造が得られる。一方、
可動片10は、シリコン基板11に熱酸化膜を形成し、
この熱酸化膜を所定の形状に加工し、熱酸化膜をマスク
として露出したシリコン基板11を異方性エッチングす
ることによってシリコン基板11に凹所4を設けダイア
フラム部よりなる可動部10aを形成する。次に、シリ
コン基板の凹所4が形成された面側からプラズマCVD
法等によってエレクトレット用の酸化膜3を形成し、エ
ッチングによって可動部10aの部位にのみ残るように
加工する。続いて、例えば400℃に加熱した加熱試料
台の上に固定片20を載せ、その上に固定電極25とエ
レクトレット3とが凹所4を介して対向するように配置
して陽極接合技術によって可動片10と固定片20とを
接合する。次に、帯電用電極25に高電圧を印加してコ
ロナ放電を発生させることによってエレクトレット用の
酸化膜3を帯電させエレクトレット3の表面電位を調整
する。このため、従来例のような接合工程でのエレクト
レットの表面電位の低下がないので、圧力センサのセン
サ出力のばらつきを小さくすることができるのである。
【0029】(実施の形態2)本実施の形態のエレクト
レット応用装置は、固定電極を有する固定片と、前記固
定電極に空隙を介して対向する可動部を有する可動片
と、可動片における固定片に対向する面に形成されたエ
レクトレットと、メッシュ状のグリッド電極と、固定片
におけるエレクトレットに対向する部分に形成された帯
電用電極とを有するものである。
【0030】図4に静電駆動型リレーの断面図を示す。
本静電駆動型リレーの基本構造は実施の形態1の図1と
略同じであり、その特徴とするところは、エレクトレッ
ト3の表面にメッシュ状のグリッド電極15が形成され
ていることにある。このため、固定片20と可動片10
とを接合した後に、帯電用電極25に高電圧(例えば、
5kV程度)を印加してコロナ放電を発生させるととも
にグリッド電極15に印加する電圧を調整して酸化膜3
が帯電したエレクトレット3の表面電位を調整してい
る。本静電駆動型リレーでは、コロナ放電によって酸化
膜3をエレクトレット化するときにグリッド電極15に
印加する電圧によってエレクトレット3の表面電位を制
御性よく調整できるのである。
【0031】以下、上記静電駆動型リレーの製造方法を
説明する。本静電駆動型リレーの製造方法は、実施の形
態1の静電駆動型リレーの製造方法と略同じなので、特
徴となる工程についてのみ説明する。本静電駆動型リレ
ーの製造方法は、可動部10a’にエレクトレット用の
酸化膜3を形成した後に、酸化膜3の表面にメッシュ状
のグリッド電極15を形成する。また、固定片20と可
動片10とを接合した後に、帯電用電極25に高電圧を
印加しコロナ放電を発生させるとともにグリッド電極1
5に電圧を印加することによってエレクトレット3の表
面電位を調整する。また、その後に、グリット電極15
に電流を流すことによってエレクトレットに熱を与えて
エレクトレット3の表面電位を調整することもできる。
このため、電流値と電流供給時間を電源側で制御するこ
とにより制御性良く表面電位の調整を行うことができ
る。
【0032】図5に加速度センサの断面図を示す。本加
速度センサの基本構造は実施の形態1の図2と略同じで
あり、その特徴とするところは、可動片10の可動部1
0aに形成されたエレクトレット3の上にメッシュ状グ
リッド電極15が形成され、また、固定片20と可動片
10とを接合した後に、帯電用電極25に高電圧を印加
してコロナ放電によりエレクトレット3の表面電位を調
整する際に、グリッド電極15の電圧によって表面電位
が制御されていることにある。
【0033】以下、上記加速度センサの製造方法を説明
する。本加速度センサの製造方法は、実施の形態1の加
速度センサの製造方法と略同じなので、特徴となる工程
についてのみ説明する。本加速度センサの製造方法で
は、エレクトレット用の酸化膜3を形成した後に、EB
蒸着等によって酸化膜3上にメッシュ状のグリッド電極
15を形成する。また、固定片20と可動片10とを接
合した後に、帯電用電極25に高電圧を印加しコロナ放
電を発生させるとともにグリッド電極15に印加する電
圧を制御して、酸化膜3を帯電させてエレクトレット3
を形成するとともにその表面電位を調整する。本製造方
法では、グリッド電極15に印加する電圧によってエレ
クトレット3の表面電位を制御性良く調整できる。この
ため、加速度センサのセンサ出力のばらつきを小さくす
ることができるのである。
【0034】図6に圧力センサの断面図を示す。本圧力
センサの基本構造は実施の形態1の図3と略同じであ
り、その特徴とするところは、エレクトレット3におけ
る帯電用電極に対向する側の面にメッシュ状のグリッド
電極15が形成されていることにある。このため、固定
片20と可動片10とを接合した後にエレクトレット3
の表面電位を制御性良く調整できるので、センサ出力の
ばらつきが小さな圧力センサを提供することができるの
である。
【0035】以下、上記圧力センサの製造方法を説明す
る。本圧力センサの製造方法は、実施の形態1の圧力セ
ンサの製造方法と略同じなので、特徴となる工程につい
てのみ説明する。本圧力センサの製造方法では、可動片
10の可動部10aの凹所4側にエレクトレット3を形
成した後に、メッシュ状のグリッド電極15を形成す
る。また、固定片20と可動片10とを接合した後に、
帯電用電極25に高電圧を印加しコロナ放電を発生させ
るとともにグリッド電極15に印加する電圧を制御し
て、酸化膜3を帯電させてエレクトレット3を形成する
とともにその表面電位を調整する。本製造方法では、グ
リッド電極15に印加する電圧によってエレクトレット
3の表面電位を制御性良く調整できる。このため、圧力
センサのセンサ出力のばらつきを小さくできるのであ
る。
【0036】(実施の形態3)図7に静電型駆動リレー
の断面図を示す。本静電駆動型リレーは、固定電極を有
する固定片20に、可動部(カンチレバー部)10a”
を有する可動片10がAuGe−Au共晶よりなる金属
薄膜層30を介して接合してある。なお、固定片20と
可動片10とは絶縁膜27、絶縁膜18によって電気的
に絶縁分離されている。本静電駆動型リレーでは、可動
部10aが可動電極を兼ねる。ここで、可動部10a”
はメッシュ状に加工されているので、固定片20と可動
片10とを接合した後に、図8に示すようにワイヤ式電
極51別途設けたワイヤ式電極51と、ワイヤ式電極5
1のカバー54と、高圧電源52と、グリッド用電源5
3とからなる帯電装置において、可動部10a”をグリ
ッド電極として兼用し、ワイヤ式電極51よりコロナ放
電にて発生した電荷を可動部10aのグリッド用電源の
電圧により電荷量を調節してエレクトレット3に導入す
ることができるのである。また、可動部10aは固定片
10と対向する面側にはエレクトレット3及び接点41
が形成されている。また、固定片20はシリコン基板2
2よりなり固定電極を兼ねており、接点41と対向する
部位には絶縁膜27aを介して接点42が形成されてい
る。この静電駆動型リレーでは、固定片20と可動片1
0とに駆動電圧を印加することにより静電力を発生させ
接点41、42を接離させリレーを動作させる。
【0037】ところで、従来の静電駆動型リレーでは、
固定片20と可動片10との接合工程における熱の影響
で製品間の駆動電圧のばらついていたが、本静電駆動型
リレーでは、固定片20と可動片10とを接合した後
に、エレクトレットの表面電位を調整できるので、従来
よりも駆動電圧のばらつきが小さい。以下、上記静電駆
動型リレーの製造方法を簡単に説明する。
【0038】まず、固定片20の製造方法について述べ
る。所謂熱酸化法によってシリコン基板22の全面にシ
リコン酸化膜を形成し、例えばフォトリソグラフィ技術
とドライエッチング技術によってシリコン基板22の一
面側に形成されたシリコン酸化膜の一部をエッチングし
てシリコン酸化膜からなるマスクを形成する。その後、
露出したシリコン基板22を所定深さだけ異方性エッチ
ングすることにより凹部22aを形成する。その後、再
び熱酸化を行ってシリコン基板22の全面にシリコン酸
化膜を形成し、フォトリソグラフィ技術とドライエッチ
ング技術によって前記シリコン酸化膜を所定領域だけ除
去するこによってシリコン酸化膜よりなる絶縁膜27、
27a、28を形成する。その後、メッキ技術によって
絶縁膜27a上に接点42を形成し、図7の接合部30
に相当する位置にAuを形成する。続いて、プラズマC
VD法等によってエレクトレット用の酸化膜3を形成し
所定の形状にエッチングすることによって図7に示す構
造の固定片20が得られる。
【0039】次に、可動片10の製造方法について述べ
る。なお、可動片10と固定片20の製造はどちらが先
という順序はない。所謂熱酸化法によってシリコン基板
11の全面にシリコン酸化膜を形成し、例えばフォトリ
ソグラフィ技術とドライエッチング技術等によって所定
領域のシリコン酸化膜をエッチングしてシリコン酸化膜
よりなる絶縁膜17、18を形成する。その後、絶縁膜
17、18をマスクとして、シリコン基板11をエッチ
ングすることにより可動部10a”を形成する。続い
て、可動部10a”の、酸化膜3が形成された面側に、
メッキ技術によって接点41を形成し、その上にAuG
eを形成する。その後、異方性ドライエッチング技術
(例えば、反応性イオンエッチング)可動部10a”の
周囲をコ字状に切り離すとともに可動部10a”をメッ
シュ状の形状にすることによって図7に示した構造の可
動片10が得られる。
【0040】次に、例えば略350℃に加熱された加熱
試料台の上に固定片20と可動片10とを載せ1分間加
熱しAuGe−Au共晶よりなる金属薄膜層30を形成
することによって金属薄膜層30を介して固定片20と
可動片10とを接合する。その後、図8に示すように、
可動部10a”をグリッド電極として用い外部でコロナ
放電を発生させ、可動部10a”に印加する電圧を制御
して酸化膜3をエレクトレット化して所望の表面電位を
もつエレクトレット3を形成する。この時、ワイヤ式電
極51に印加する電圧は例えば6kV程度であり、一
方、グリッド電極に印加する電圧は例えば100〜25
0V程度である。
【0041】図9に加速度センサの断面図を示す。本加
速度センサは、重り部13、一端が重り部13に一体連
結された撓み部14、撓み部14の他端が一体連結され
撓み部14により重り部13を揺動自在に支持する支持
部12が形成された可動片10と、重り部13と間隔を
空けて対向し検出用電極を兼ねる帯電用電極25が一体
形成された固定片20と、重り部13において帯電用電
極25に対向する面側に形成されたエレクトレット3と
を有する。ここで、帯電用電極25はメッシュ状に加工
されている。本静電駆動型リレーでは、固定片20と可
動片10とを陽極接合によって接合した後に、図10に
示すようにワイヤ式電極51別途設けたワイヤ式電極5
1と、ワイヤ式電極51のカバー54と、高圧電源52
と、グリッド用電源53とからなる帯電装置において、
帯電用電極25をグリッド電極として、ワイヤ式電極5
1よりコロナ放電にて発生した電荷を、帯電用電極25
に供給するグリッド用電源の電圧により電荷量を調節し
てエレクトレット3に導入することができるのである。
つまり、帯電用電極25に印加する電圧によってエレク
トレット3の表面電位を制御性良く調整することができ
るのである。この加速度センサは、エレクトレット3と
検出用電極(つまり、帯電用電極25)との間の容量の
変化により加速度を検出するものである。
【0042】以下、上記加速度センサの製造方法を説明
する。まず、固定片20の製造方法について述べる。シ
リコン基板22の全面に所謂熱酸化法によってシリコン
酸化膜を形成し、所定の形状の酸化膜マスクを形成し凹
所4を設ける。次に、反応性ドライエッチング等によっ
てシリコン基板22の厚みが薄い部位29をメッシュ状
に加工することにより帯電用電極25を形成する。その
後、酸化膜マスクを除去することによって図9に示す構
造の固定片20が得られる。
【0043】可動片10の製造方法は実施の形態1の加
速度センサと同じである。なお、固定片20と可動片1
0とはどちらを先に製造してもよい。固定片20及び可
動片10を形成した後は、例えば400℃に加熱した加
熱試料台の上で陽極接合技術によって可動片10と固定
片20とを接合する。その後、図10に示すように、帯
電用電極25をグリッド電極として用い外部でコロナ放
電を発生させ、帯電用電極25に印加する電圧を制御し
て酸化膜3をエレクトレット化して所望の表面電位をも
つエレクトレット3を形成する。すなわち、帯電用電極
25に高電圧を印加してコロナ放電を発生させることに
よってエレクトレット用の酸化膜3を帯電させエレクト
レット3を形成するとともに表面電位を調整する。この
ため、加速度センサのセンサ出力のばらつきを小さくす
ることができるのである。
【0044】図11に圧力センサの断面図を示す。本圧
力センサは、凹所4を設けることにより形成される可動
部10aを有する可動片10と、可動部10aと間隔を
空けて対向し検出用電極を兼ねる帯電用電極25が一体
形成された固定片20と、可動部10aの凹所4が設け
られた面と反対側の面に形成されたエレクトレット3と
を有する。ここで、帯電用電極25はメッシュ状に加工
されている。本圧力センサでは、固定片20と可動片1
0とを陽極接合によって接合した後に、図12に示すよ
うにワイヤ式電極51別途設けたワイヤ式電極51と、
ワイヤ式電極51のカバー54と、高圧電源52と、グ
リッド用電源53とからなる帯電装置において、帯電用
電極25をグリッド電極として、ワイヤ式電極51より
コロナ放電にて発生した電荷を、帯電用電極25に供給
するグリッド用電源の電圧により電荷量を調節してエレ
クトレット3に導入することができるのである。つま
り、帯電用電極25に印加する電圧によってエレクトレ
ット3の表面電位を制御性良く調整することができるの
である。このため、エレクトレット3の表面電位のばら
つきが小さくセンサ出力のばらつきが小さな圧力センサ
を得ることができるのである。また、本圧力センサで
は、帯電用電極25が、信号を検出するための検出用電
極(固定電極)を兼ねるので、別途に検出用電極を形成
する必要がなく、製造工程を削減でき、低コスト化が図
れる。なお、本圧力センサは、エレクトレット3と検出
用電極(つまり、帯電用電極25)との間の容量の変化
により圧力を検出するものである。
【0045】以下、上記圧力センサの製造方法を説明す
る。本圧力センサの可動片10の製造方法は実施の形態
1の圧力センサの可動片の製造方法と同じであり、固定
片20の製造方法は上記加速度センサの固定片の製造方
法と同じなので、可動片10及び固定片20それぞれの
製造方法については説明を省略する。
【0046】本圧力センサの製造方法では、固定片20
と可動片10とを接合した後に、図12に示すように、
帯電用電極25をグリッド電極として用い外部でコロナ
放電を発生させ、帯電用電極25に印加する電圧を制御
して酸化膜3をエレクトレット化して所望の表面電位を
もつエレクトレット3を形成する。すなわち、帯電用電
極25に高電圧を印加してコロナ放電を発生させること
によってエレクトレット用の酸化膜3を帯電させエレク
トレット3を形成するとともに表面電位を調整する。こ
のため、圧力センサのセンサ出力のばらつきを小さくす
ることができるのである。
【0047】(実施の形態4)図13にマイクロホンの
断面図を示す。本マイクロホンは、凹所4を設け凹所4
の天井部にエレクトレット3を形成した可動片10と、
エレクトレット3に間隔を空けて対向し検出用電極を兼
ねる帯電用電極25が一体形成された固定片20とを有
する。ここで、帯電用電極25はメッシュ状に加工され
ている。また、エレクトレット3が可動片10の可動部
10aを兼ねておる。本マイクロホンでは、エレクトレ
ット3と帯電用電極25との間の容量の変化により音圧
を検出する。
【0048】本マイクロホンでは、固定片20と可動片
10とを陽極接合によって接合した後に、図14に示す
ようにワイヤ式電極51別途設けたワイヤ式電極51
と、ワイヤ式電極51のカバー54と、高圧電源52
と、グリッド用電源53とからなる帯電装置において、
帯電用電極25をグリッド電極として、ワイヤ式電極5
1よりコロナ放電にて発生した電荷を、帯電用電極25
に供給するグリッド用電源の電圧により電荷量を調節し
てエレクトレット3に導入することができるのである。
つまり、帯電用電極25に印加する電圧によってエレク
トレット3の表面電位を制御性良く調整することができ
るのである。このため、エレクトレット3の表面電位の
ばらつきが小さく出力のばらつきが小さなマイクロホン
を得ることができるのである。また、本マイクロホンで
は、帯電用電極25が、信号を検出するための検出用電
極(固定電極)を兼ねるので、別途に検出用電極を形成
する必要がなく、製造工程を削減でき、低コスト化が図
れる。
【0049】以下、上記マイクロホンの製造方法を説明
する。本マイクロホンの固定片20の製造方法は実施の
形態3の加速度センサの固定片の製造方法と同じなので
説明を省略し、可動片10の製造方法について述べる。
シリコン基板11を熱酸化し、シリコン基板11の全面
にシリコン酸化膜を形成する。その後、一表面の前記シ
リコン酸化膜を除去し、プラズマCVD法などによっ
て、露出したシリコン基板11上にエレクトレット用の
酸化膜3を形成する。次に、シリコン基板11の酸化膜
3が形成された面と反対側の面のシリコン酸化膜を所定
の形状に加工し、このシリコン酸化膜をマスクとしてシ
リコン基板11を酸化膜3に達する深さまでエッチング
し、シリコン酸化膜を除去することにより図13に示す
構造の可動片10が得られる。
【0050】固定片20及び可動片10を形成した後
は、例えば400℃に加熱した加熱試料台の上で陽極接
合技術によって可動片10と固定片20とを接合する。
次に、図14に示すように、帯電用電極25をグリッド
電極として用い外部でコロナ放電を発生させ、帯電用電
極25に印加する電圧を制御して酸化膜3をエレクトレ
ット化して所望の表面電位をもつエレクトレット3を形
成する。すなわち、帯電用電極25に高電圧を印加して
コロナ放電を発生させることによってエレクトレット用
の酸化膜3を帯電させエレクトレット3を形成するとと
もに表面電位を調整する。このため、マイクロホンの出
力のばらつきを小さくすることができるのである なお、各実施の形態では、静電駆動型リレー、加速度セ
ンサ、圧力センサ、マイクロホンについて説明したが、
これらデバイスに限定するもんおではなく、同様の構成
であればよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、エレクトレットに対
向する部位に形成された帯電用電極を有するので、固定
片と可動片とを接合した後でもコロナ放電によりエレク
トレットを帯電することが可能となり、接合後に帯電さ
せることによって表面電位のばらつきが小さく性能ばら
つきが小さなエレクトレット応用装置を提供することが
できるという効果がある。
【0052】請求項2の発明は、帯電用電極に高電圧を
印加してコロナ放電を発生させることによりエレクトレ
ットを帯電させるので、固定片と可動片とを接合した後
にコロナ放電によって帯電させることでエレクトレット
の表面電位を調整でき、エレクトレット応用装置の性能
ばらつきを小さくすることができるという効果がある。
【0053】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、固定片と可動片とを接合した後に帯電工程を行うの
で、接合時の加熱の影響によるエレクトレットの表面電
位の低下を防止することができるという効果がある。請
求項4の発明は、請求項1の発明において、帯電用電極
が、検出用電極又は駆動電圧印加用電極を兼ねるので、
別途検出用電極や駆動電圧印加用電極を設ける必要がな
く、製造工程を簡略化することができるという効果があ
る。
【0054】請求項5の発明は、請求項1又は請求項4
の発明において、エレクトレットの表面にメッシュ状の
電極が形成されているので、コロナ放電によりエレクト
レットを帯電させる時にメッシュ状の電極をグリッド電
極として使用することができ、エレクトレットの表面電
位を制御性良く調整することができ、エレクトレット応
用装置の性能ばらつきを小さくすることができるという
効果がある。
【0055】請求項6の発明は、帯電用電極に高電圧を
印加してコロナ放電を発生させメッシュ状電極をグリッ
ト電極としてエレクトレットを帯電させるので、コロナ
放電によりエレクトレットを帯電させる時に表面電位を
制御性良く調整することができ、エレクトレット応用装
置の性能ばらつきを小さくすることができるという効果
がある。
【0056】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、固定片と可動片とを接合した後に帯電工程を行うの
で、接合時の加熱の影響による表面電位の低下を防止す
ることができるという効果がある。請求項8の発明は、
帯電用電極に高電圧を印加してコロナ放電を発生させメ
ッシュ状の電極をグリット電極としてエレクトレットを
帯電させるので、エレクトレットの表面電位のばらつき
を低減するとともにエレクトレットの表面電位の値を調
整することができるという効果がある。
【0057】請求項9の発明は、空隙を介してエレクト
レットと対向する部材がメッシュ状の形状に形成されて
いるので、コロナ放電によりエレクトレットを帯電させ
る時に前記メッシュ状の部材をグリッド電極として使用
することができ、表面電位を制御性良く調整することが
でき、性能ばらつきの小さなエレクトレット応用装置を
提供することができるという効果がある。
【0058】請求項10の発明は、帯電用電極をグリッ
ト電極として外部のコロナ放電装置により前記エレクト
レットを帯電させるので、エレクトレットの表面電位を
制御性良く調整することができ、エレクトレット応用装
置の性能ばらつきを小さくすることができるという効果
がある。請求項11の発明は、請求項10の発明におい
て、固定片と可動片とを接合した後に帯電工程を行うの
で、接合時の加熱の影響によるエレクトレットの表面電
位の低下を防止することができるという効果がある。
【0059】請求項12の発明は、請求項1、4、5、
9のいずれか1項に記載の発明において、可動部は固定
電極に対向する可動電極を有し前記固定電極と前記可動
電極との間に印加される外部電圧によって発生する静電
力で前記固定電極側に一端部が移動するように他端部が
支持固定され、前記可動部の移動により互いに接離する
接点が可動部の一端部とこの一端部に対応する固定片の
端部とに形成され、これら接点が外部電気回路に接続さ
れた静電駆動型リレーを構成したことを特徴とするもの
であり、エレクトレットの表面電位のばらつきが小さく
駆動電圧のばらつきが小さな静電駆動型リレーを提供す
ることができるという効果がある。
【0060】請求項13の発明は、請求項1、4、5、
9のいずれか1項に記載の発明において、可動片は重り
部、一端が前記重り部に一体連結された撓み部、前記撓
み部の他端が一体連結され前記撓み部により前記重り部
を揺動自在に支持する支持部が形成され、固定片は前記
重り部と間隔を空けて対向する固定電極を有し前記可動
片に接合される加速度センサを構成したことを特徴とす
るものであり、エレクトレットの表面電位のばらつきが
小さくセンサ出力のばらつきが小さな加速度センサを提
供することができるという効果がある。
【0061】請求項14の発明は、請求項1、4、5、
9のいずれか1項に記載の発明において、可動部がダイ
アフラム部よりなり、圧力センサを構成したことを特徴
とするものであり、エレクトレットの表面電位のばらつ
きが小さくセンサ出力のばらつきが小さな圧力センサを
提供することができるという効果がある。請求項15の
発明は、請求項1、4、5、9のいずれか1項に記載の
発明において、可動部がダイアフラム部よりなり、可動
片及び固定片の少なくともどちらか一方に前記ダイアフ
ラム部と前記固定片との間の空間と外部とを連通させる
通気孔を備えたマイクロホンを構成したことを特徴とす
るものであり、エレクトレットの表面電位のばらつきが
小さく出力のばらつきが小さなマイクロホンを提供する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の静電駆動型リレーの断面図であ
る。
【図2】実施の形態1の加速度センサの断面図である。
【図3】実施の形態1の圧力センサの断面図である。
【図4】実施の形態2の静電駆動型リレーの断面図であ
る。
【図5】実施の形態2の加速度センサの断面図である。
【図6】実施の形態2の圧力センサの断面図である。
【図7】実施の形態3の静電駆動型リレーの断面図であ
る。
【図8】同上の製造方法の説明図である。
【図9】実施の形態3の加速度センサの断面図である。
【図10】同上の製造方法の説明図である。
【図11】実施の形態の圧力センサの断面図である。
【図12】同上の製造方法の説明図である。
【図13】実施の形態のマイクロホンの断面図である。
【図14】同上の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
3 エレクトレット 10 可動片 10a’ 可動部 17、18 絶縁膜 20 固定片 23 絶縁基板 25 帯電用電極 27 絶縁膜 30 接合部 41、42 接点

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合された可動片と、前
    記固定電極及び前記可動部のいずれか一方に形成された
    エレクトレットと、前記エレクトレットに対向する部位
    に形成された帯電用電極とを有することを特徴とするエ
    レクトレット応用装置。
  2. 【請求項2】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合された可動片と、前
    記固定電極及び前記可動部のいずれか一方に形成された
    エレクトレットと、前記エレクトレットに対向する部分
    に形成された帯電用電極とを有するエレクトレット応用
    装置の製造方法において、前記帯電用電極に高電圧を印
    加してコロナ放電を発生させることにより前記エレクト
    レットを帯電させる帯電工程を有することを特徴とする
    エレクトレット応用装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 固定片と可動片とを接合した後に帯電工
    程を行うことを特徴とする請求項2記載のエレクトレッ
    ト応用装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 帯電用電極が、検出用電極又は駆動電圧
    印加用電極を兼ねることを特徴とする請求項1記載のエ
    レクトレット応用装置。
  5. 【請求項5】 エレクトレットの表面にメッシュ状の電
    極が形成されて成ることを特徴とする請求項1又は請求
    項4記載のエレクトレット応用装置。
  6. 【請求項6】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合された可動片と、前
    記固定電極及び前記可動部のいずれか一方に形成された
    エレクトレットと、前記エレクトレットに対向する部位
    に形成された帯電用電極と、前記エレクトレットの帯電
    用電極に対向する面側に形成されたメッシュ状の電極と
    を有するエレクトレット応用装置の製造方法において、
    前記帯電用電極に高電圧を印加してコロナ放電を発生さ
    せ前記メッシュ状の電極をグリット電極として前記エレ
    クトレットを帯電させる帯電工程を有することを特徴と
    するエレクトレット応用装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 固定片と可動片とを接合した後に帯電工
    程を行うことを特徴とする請求項6記載のエレクトレッ
    ト応用装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合された可動片と、前
    記固定電極及び前記可動部のいずれか一方に形成された
    エレクトレットと、前記エレクトレットに対向する部位
    に形成された帯電用電極と、前記エレクトレットの前記
    帯電用電極に対向する面側に形成されたメッシュ状の電
    極とを有するエレクトレット応用装置の製造方法におい
    て、前記メッシュ状の電極に電流を流して前記エレクト
    レットを加熱することを特徴とするエレクトレット応用
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 空隙を介してエレクトレットと対向する
    部材がメッシュ状の形状に形成されて成ることを特徴と
    する請求項1又は請求項4記載のエレクトレット応用装
    置。
  10. 【請求項10】 固定電極を有する固定片と、前記固定
    電極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が
    揺動自在に支持され前記固定片に接合された可動片と、
    前記固定電極及び前記可動部のいずれか一方に形成され
    たエレクトレットと、前記エレクトレットに対向する部
    位に形成されメッシュ状の形状の帯電用電極とを有する
    エレクトレット応用装置の製造方法において、前記帯電
    用電極をグリット電極として外部のコロナ放電装置によ
    り前記エレクトレットを帯電させる帯電工程を有するこ
    とを特徴とするエレクトレット応用装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 固定片と可動片とを接合した後に帯電
    工程を行うことを特徴とする請求項10記載のエレクト
    レット応用装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 可動部は固定電極に対向する可動電極
    を有し前記固定電極と前記可動電極との間に印加される
    外部電圧によって発生する静電力で前記固定電極側に一
    端部が移動するように他端部が支持固定され、前記可動
    部の移動により互いに接離する接点が可動部の一端部と
    この一端部に対応する固定片の端部とに形成され、これ
    ら接点が外部電気回路に接続された静電駆動型リレーを
    構成したことを特徴とする請求項1、4、5、9のいず
    れか1項に記載のエレクトレット応用装置。
  13. 【請求項13】 可動片は重り部、一端が前記重り部に
    一体連結された撓み部、前記撓み部の他端が一体連結さ
    れ前記撓み部により前記重り部を揺動自在に支持する支
    持部が形成され、固定片は前記重り部と間隔を空けて対
    向する固定電極を有し前記可動片に接合される加速度セ
    ンサを構成したことを特徴とする請求項1、4、5、9
    のいずれか1項に記載のエレクトレット応用装置。
  14. 【請求項14】 可動部がダイアフラム部よりなり、圧
    力センサを構成したことを特徴とする請求項1、4、
    5、9のいずれか1項に記載のエレクトレット応用装
    置。
  15. 【請求項15】 可動部がダイアフラム部よりなり、可
    動片及び固定片の少なくともどちらか一方に前記ダイア
    フラム部と前記固定片との間の空間と外部とを連通させ
    る通気孔を備えたマイクロホンを構成したことを特徴と
    する請求項1、4、5、9のいずれか1項に記載のエレ
    クトレット応用装置。
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