JPH09258328A - プロジェクター - Google Patents
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- JPH09258328A JPH09258328A JP8070380A JP7038096A JPH09258328A JP H09258328 A JPH09258328 A JP H09258328A JP 8070380 A JP8070380 A JP 8070380A JP 7038096 A JP7038096 A JP 7038096A JP H09258328 A JPH09258328 A JP H09258328A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高いコントラストを得ることができる平行配
向液晶空間光変調器型のプロジェクターを提供する。 【解決手段】 本発明のプロジェクターは、光路調節器
が定める光変調用光路上において、光路調節器と空間光
変調器との間に、平行配向液晶型の空間光変調器で生じ
る常光及び異常光間の位相差を補償する補償素子が設置
されている。空間光変調器で生じる常光及び異常光間の
位相差が補償素子によって補償されるので、常光及び異
常光間の位相差の波長分散が抑えられる。これにより、
画像書き込み装置からの投影用画像の入力がない場合、
すなわちプロジェクターのOFF状態における漏れ光が
低減され、高いコントラストが得られる。
向液晶空間光変調器型のプロジェクターを提供する。 【解決手段】 本発明のプロジェクターは、光路調節器
が定める光変調用光路上において、光路調節器と空間光
変調器との間に、平行配向液晶型の空間光変調器で生じ
る常光及び異常光間の位相差を補償する補償素子が設置
されている。空間光変調器で生じる常光及び異常光間の
位相差が補償素子によって補償されるので、常光及び異
常光間の位相差の波長分散が抑えられる。これにより、
画像書き込み装置からの投影用画像の入力がない場合、
すなわちプロジェクターのOFF状態における漏れ光が
低減され、高いコントラストが得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶空間光変調器
を用いたプロジェクターに関するものである。
を用いたプロジェクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、大画面プロジェクターとし
て、いくつかの方式の物が開発されている。現在、最も
多く使われている方式としては、単純マトリクス駆動T
N液晶TVやTFTアクティブマトリクス駆動TN液晶
TVなどの、マトリクスタイプの液晶TVを用いる方式
である。しかし、単純マトリクス駆動TN液晶TVを用
いたプロジェクターは、動作スピードの間題から、画素
数を増やしていくと応答しきれなくなり、高解像度表示
が出来ないという間題点がある。また、TFTアクティ
ブマトリクス駆動TN液晶TVを用いたプロジェクター
では、画素ごとに駆動素子があるため1画素に対する変
調部の開口率が低く、その結果、投射光強度が低く、高
解像度には対応可能であるが、その場合、1画素に占め
る駆動素子の面積割合が大きくなるため、開口率がより
低くなり、投射光強度も下がるといった間題点がある。
さらに、これらマトリクスタイプの液晶TVを用いたプ
ロジェクタの共通の間題点として、投射画面を大きくす
ると、画素のマトリクスが見えてしまい、表示品質が落
ちるという問題点もある。
て、いくつかの方式の物が開発されている。現在、最も
多く使われている方式としては、単純マトリクス駆動T
N液晶TVやTFTアクティブマトリクス駆動TN液晶
TVなどの、マトリクスタイプの液晶TVを用いる方式
である。しかし、単純マトリクス駆動TN液晶TVを用
いたプロジェクターは、動作スピードの間題から、画素
数を増やしていくと応答しきれなくなり、高解像度表示
が出来ないという間題点がある。また、TFTアクティ
ブマトリクス駆動TN液晶TVを用いたプロジェクター
では、画素ごとに駆動素子があるため1画素に対する変
調部の開口率が低く、その結果、投射光強度が低く、高
解像度には対応可能であるが、その場合、1画素に占め
る駆動素子の面積割合が大きくなるため、開口率がより
低くなり、投射光強度も下がるといった間題点がある。
さらに、これらマトリクスタイプの液晶TVを用いたプ
ロジェクタの共通の間題点として、投射画面を大きくす
ると、画素のマトリクスが見えてしまい、表示品質が落
ちるという問題点もある。
【0003】他の方式のプロジェクターとしては、上記
の間題点を克服した物として、液晶空間光変調器を使用
したプロジェクターがある。この空間光変調器は、マト
リクス方式でなく開口率が100%であり、高解像度デ
バイスであるため、多画素、高投射光強度に対応でき
る。
の間題点を克服した物として、液晶空間光変調器を使用
したプロジェクターがある。この空間光変調器は、マト
リクス方式でなく開口率が100%であり、高解像度デ
バイスであるため、多画素、高投射光強度に対応でき
る。
【0004】ここで用いられる液晶空間光変調器として
は、アモルファスシリコンと複屈折制御(ECB)液晶
とを組み合わせた物がある。このECB液晶には、平行
配向液晶及び垂直配向液晶が含まれる。ここで、平行配
向液晶は、比誘電率異方性△εが正の液晶であって、全
ての液晶分子が基板面に対し平行に、かつ、同一方位に
配列しているものである。これに対し、垂直配向液晶
は、△εが負の液晶であって、全ての液晶分子が基板面
に対し垂直に、かつ、同一方位に配列しているものであ
る。
は、アモルファスシリコンと複屈折制御(ECB)液晶
とを組み合わせた物がある。このECB液晶には、平行
配向液晶及び垂直配向液晶が含まれる。ここで、平行配
向液晶は、比誘電率異方性△εが正の液晶であって、全
ての液晶分子が基板面に対し平行に、かつ、同一方位に
配列しているものである。これに対し、垂直配向液晶
は、△εが負の液晶であって、全ての液晶分子が基板面
に対し垂直に、かつ、同一方位に配列しているものであ
る。
【0005】垂直配向液晶を用いた空間光変調器を備え
るプロジェクタの利点としては、OFF状態(空間光変
調器に対して投影すべき画像の入力がない状態)では液
晶分子が垂直になっていることから複屈折率Δnが小さ
いため、投射光に対する波長分散が小さく、その結果、
OFF状態での投影画像の黒レベルが低くなり、コント
ラストが高いことが挙げられる。しかし、配向膜の作製
にあたって、SiOなどの斜方蒸着膜を2段重ねた上に
垂直配向膜を塗布するという、非常に面倒な工程が必要
であり、大面積な液晶を大量生産することには向かない
という欠点がある。
るプロジェクタの利点としては、OFF状態(空間光変
調器に対して投影すべき画像の入力がない状態)では液
晶分子が垂直になっていることから複屈折率Δnが小さ
いため、投射光に対する波長分散が小さく、その結果、
OFF状態での投影画像の黒レベルが低くなり、コント
ラストが高いことが挙げられる。しかし、配向膜の作製
にあたって、SiOなどの斜方蒸着膜を2段重ねた上に
垂直配向膜を塗布するという、非常に面倒な工程が必要
であり、大面積な液晶を大量生産することには向かない
という欠点がある。
【0006】これに対し、平行配向液晶は、ポリイミド
などをラビングする簡単な方法で液晶を配向させること
により作製でき、大面積や大量生産に対応することが容
易であるという利点がある。
などをラビングする簡単な方法で液晶を配向させること
により作製でき、大面積や大量生産に対応することが容
易であるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】平行配向液晶空間光変
調器を用いたカラープロジェクタには、RGBそれそれ
の色に空間光変調器を1個ずつ使用した3板式の物や、
1個の空間光変調器で時系列にRGBの各成分画像を表
示することでカラー画像を投影する単板式の物がある。
調器を用いたカラープロジェクタには、RGBそれそれ
の色に空間光変調器を1個ずつ使用した3板式の物や、
1個の空間光変調器で時系列にRGBの各成分画像を表
示することでカラー画像を投影する単板式の物がある。
【0008】しかしながら、いずれの方式のプロジェク
ターも、複屈折率△nが大きく温度による△nの変化や
波長分散性が大きいという平行配向液晶の特性に基づい
た問題点を有している。すなわち、いずれの方式でも、
空間光変調器の液晶部の複屈折性に起因して生じる常光
及び異常光間の位相差が投射光の波長に依存することか
ら波長分散が生じ、これにより漏れ光が大きくなるの
で、プロジェクターのOFF状態におけるコントラスト
が低い。また、3板式の物では、投射光の熱などにより
液晶部の温度が変化した場合、液晶の△n値の温度依存
性により、当初の駆動電圧ではOFF状態での黒レベル
が低下してスクリーンが明るくなってしまうため、駆動
電圧の調整などが必要となったり、装置の温度が安定す
るまでウォーミングアップに数時間かかるといった問題
がある。また、単板式の物では、3板式と同様に液晶の
温度変化の間題が存在し、その他にも、液晶で生じる位
相変調の波長分散性に起因して、RGBそれぞれにおけ
る最適な駆動電圧が異なることになるため、複雑な駆動
が必要であり、また、空間光変調器の応答スピードもR
GBの切り替えに追随できなくなるおそれがあるという
問題がある。また、RGBの投射光が3板式に比べて広
い波長幅を持っているため、波長分散の影響が大きく、
OFF状態で良好な黒を得ることは一層困難であり、コ
ントラストが低くなりやすいという問題も有している。
ターも、複屈折率△nが大きく温度による△nの変化や
波長分散性が大きいという平行配向液晶の特性に基づい
た問題点を有している。すなわち、いずれの方式でも、
空間光変調器の液晶部の複屈折性に起因して生じる常光
及び異常光間の位相差が投射光の波長に依存することか
ら波長分散が生じ、これにより漏れ光が大きくなるの
で、プロジェクターのOFF状態におけるコントラスト
が低い。また、3板式の物では、投射光の熱などにより
液晶部の温度が変化した場合、液晶の△n値の温度依存
性により、当初の駆動電圧ではOFF状態での黒レベル
が低下してスクリーンが明るくなってしまうため、駆動
電圧の調整などが必要となったり、装置の温度が安定す
るまでウォーミングアップに数時間かかるといった問題
がある。また、単板式の物では、3板式と同様に液晶の
温度変化の間題が存在し、その他にも、液晶で生じる位
相変調の波長分散性に起因して、RGBそれぞれにおけ
る最適な駆動電圧が異なることになるため、複雑な駆動
が必要であり、また、空間光変調器の応答スピードもR
GBの切り替えに追随できなくなるおそれがあるという
問題がある。また、RGBの投射光が3板式に比べて広
い波長幅を持っているため、波長分散の影響が大きく、
OFF状態で良好な黒を得ることは一層困難であり、コ
ントラストが低くなりやすいという問題も有している。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、平行配向液晶型の空間光変調器を備え、
容易に高いコントラストを達成できるプロジェクターを
提供することを目的とする。
されたもので、平行配向液晶型の空間光変調器を備え、
容易に高いコントラストを達成できるプロジェクターを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のプロジェクターは、(a)投射光源と、
(b)この投射光源からの投射光の出力光路上に設置さ
れた偏光子と、(c)この偏光子を通過した投射光の進
路上に設置され、偏光子からの光の少なくとも一部を光
変調用の光路上に出力し、かつ、この光変調用光路上を
進行して入射してくる光の少なくとも一部を検光用の光
路上に出力する光路調節器と、(d)光変調用光路上に
設置された平行配向ECB液晶型の空間光変調器と、
(e)投影用画像をこの空間光変調器に送出して記録す
る画像書き込み装置と、(f)検光用光路上に設置され
た検光子と、を備え、(g)光変調用光路上において、
光路調節器と空間光変調器との間に、空間光変調器で生
じる常光及び異常光間の位相差を補償する補償素子が設
置されていることを特徴としている。
めに、本発明のプロジェクターは、(a)投射光源と、
(b)この投射光源からの投射光の出力光路上に設置さ
れた偏光子と、(c)この偏光子を通過した投射光の進
路上に設置され、偏光子からの光の少なくとも一部を光
変調用の光路上に出力し、かつ、この光変調用光路上を
進行して入射してくる光の少なくとも一部を検光用の光
路上に出力する光路調節器と、(d)光変調用光路上に
設置された平行配向ECB液晶型の空間光変調器と、
(e)投影用画像をこの空間光変調器に送出して記録す
る画像書き込み装置と、(f)検光用光路上に設置され
た検光子と、を備え、(g)光変調用光路上において、
光路調節器と空間光変調器との間に、空間光変調器で生
じる常光及び異常光間の位相差を補償する補償素子が設
置されていることを特徴としている。
【0011】ここで、この補償素子は、液晶セルであっ
ても良いし、位相差板であっても良い。また、上記の光
路調節器としては、ビームスプリッタ等を用いることが
できる。
ても良いし、位相差板であっても良い。また、上記の光
路調節器としては、ビームスプリッタ等を用いることが
できる。
【0012】本発明のプロジェクターでは、平行配向液
晶型の空間光変調器で生じる常光及び異常光間の位相差
が補償素子によって補償されるので、常光及び異常光間
の位相差の波長分散が抑えられる。これにより、画像書
き込み装置からの投影用画像の入力がない場合、すなわ
ちプロジェクターのOFF状態における漏れ光が低減さ
れ、高いコントラストが得られる。
晶型の空間光変調器で生じる常光及び異常光間の位相差
が補償素子によって補償されるので、常光及び異常光間
の位相差の波長分散が抑えられる。これにより、画像書
き込み装置からの投影用画像の入力がない場合、すなわ
ちプロジェクターのOFF状態における漏れ光が低減さ
れ、高いコントラストが得られる。
【0013】上記の補償素子は、空間光変調器の液晶部
と略同一材料及び略同一厚さの平行配向ECB液晶を備
えた液晶セルであると良い。この場合、補償素子と空間
光変調器との間で光変調に関する温度特性が略一致する
ので、補償素子や空間光変調器の動作温度が変化した場
合でも、高いコントラストが維持される。
と略同一材料及び略同一厚さの平行配向ECB液晶を備
えた液晶セルであると良い。この場合、補償素子と空間
光変調器との間で光変調に関する温度特性が略一致する
ので、補償素子や空間光変調器の動作温度が変化した場
合でも、高いコントラストが維持される。
【0014】また、補償素子が上記の液晶セルである本
発明のプロジェクターは、(h)検光子を通過した投射
光を検出する光センサーと、(i)画像書き込み装置か
ら空間光変調器に投影用画像が送出されていない場合に
光センサーにより検出された光強度が極小となるような
値の駆動電圧を、液晶セル、あるいは空間光変調器に印
可させる駆動電圧制御用のコントローラーと、をさらに
備えていると良い。この場合、補償用の液晶セルの駆動
電圧が自動的に適切な値に設定されるので、容易に高い
コントラストを得ることができる。
発明のプロジェクターは、(h)検光子を通過した投射
光を検出する光センサーと、(i)画像書き込み装置か
ら空間光変調器に投影用画像が送出されていない場合に
光センサーにより検出された光強度が極小となるような
値の駆動電圧を、液晶セル、あるいは空間光変調器に印
可させる駆動電圧制御用のコントローラーと、をさらに
備えていると良い。この場合、補償用の液晶セルの駆動
電圧が自動的に適切な値に設定されるので、容易に高い
コントラストを得ることができる。
【0015】また、本発明のプロジェクターにおいて、
上記の補償素子は、少なくとも一つの動作温度の下で上
記の位相差を補償しうるものであれば良い。ある特定の
温度下でしか補償できない素子を用いる場合は、この補
償素子及び空間光変調器の動作温度をその特定の温度に
維持するような温度調節装置を設けると良い。
上記の補償素子は、少なくとも一つの動作温度の下で上
記の位相差を補償しうるものであれば良い。ある特定の
温度下でしか補償できない素子を用いる場合は、この補
償素子及び空間光変調器の動作温度をその特定の温度に
維持するような温度調節装置を設けると良い。
【0016】次に、本発明のプロジェクターは、単一の
前記空間光変調器を備えたプロジェクターであって、
(j)投射光源と光路調節器との間の光路上に設置さ
れ、前記投射光から所定波長の光を抽出する波長可変フ
ィルターと、(k)この波長可変フィルターが抽出する
波長を切り替えるとともに、画像書き込み装置を制御し
て、投影用画像のうち波長可変フィルターの抽出波長を
有する成分画像を空間光変調器に記録させる波長制御用
のコントローラーと、をさらに備えていても良い。
前記空間光変調器を備えたプロジェクターであって、
(j)投射光源と光路調節器との間の光路上に設置さ
れ、前記投射光から所定波長の光を抽出する波長可変フ
ィルターと、(k)この波長可変フィルターが抽出する
波長を切り替えるとともに、画像書き込み装置を制御し
て、投影用画像のうち波長可変フィルターの抽出波長を
有する成分画像を空間光変調器に記録させる波長制御用
のコントローラーと、をさらに備えていても良い。
【0017】このプロジェクターによれば、例えば、波
長可変フィルターによってRGB(赤、緑、青)の各色
の光を所定の時間間隔で順次に抽出し、RGBの各成分
画像を所定の時間間隔で切り替えながら出力させること
で、カラー画像を投影することができる。
長可変フィルターによってRGB(赤、緑、青)の各色
の光を所定の時間間隔で順次に抽出し、RGBの各成分
画像を所定の時間間隔で切り替えながら出力させること
で、カラー画像を投影することができる。
【0018】次に、本発明のプロジェクターは、可視領
域を含む波長帯の投射光を出力する投射光源を備え、光
変調用光路上には、赤、緑、青のいずれか一色の光を抽
出する色選択素子、補償素子及び上記の空間光変調器か
らなる光学系が、赤、緑、青の各色ごとに三組設置され
ているものであっても良い。
域を含む波長帯の投射光を出力する投射光源を備え、光
変調用光路上には、赤、緑、青のいずれか一色の光を抽
出する色選択素子、補償素子及び上記の空間光変調器か
らなる光学系が、赤、緑、青の各色ごとに三組設置され
ているものであっても良い。
【0019】この場合、赤、緑、青の各色ごとに投射光
の常光及び異常光間の位相差が補償される。補償後の各
色の投射光を合成して出力すれば、カラー画像を投影す
ることができる。
の常光及び異常光間の位相差が補償される。補償後の各
色の投射光を合成して出力すれば、カラー画像を投影す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明に
おいて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明
を省略する。また、図面の寸法比率は説明のものと必ず
しも一致していない。
発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明に
おいて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明
を省略する。また、図面の寸法比率は説明のものと必ず
しも一致していない。
【0021】図1は、本実施形態のプロジェクター10
0の構成図である。このプロジェクターは、主たる構成
要素として、投射光源10、偏光子16、ハーフミラー
18、液晶補償セル20、液晶空間光変調器22、画像
書き込み装置24及び検光子30を備えている。
0の構成図である。このプロジェクターは、主たる構成
要素として、投射光源10、偏光子16、ハーフミラー
18、液晶補償セル20、液晶空間光変調器22、画像
書き込み装置24及び検光子30を備えている。
【0022】図2は、偏光子16、液晶補償セル20、
液晶空間光変調器22及び検光子30の軸配置を説明す
るための図である。矢印Aは偏光子16の軸方向、矢印
Bは検光子30の軸方向、矢印Cは液晶空間光変調器2
2の液晶配向方向、矢印Dは液晶補償セル20の液晶配
向方向をそれぞれ示している。ここで、偏光子及び検光
子の軸方向とは、偏光子及び検光子によって抽出される
直線偏光の偏光方向(電界の振動方向)を表す。
液晶空間光変調器22及び検光子30の軸配置を説明す
るための図である。矢印Aは偏光子16の軸方向、矢印
Bは検光子30の軸方向、矢印Cは液晶空間光変調器2
2の液晶配向方向、矢印Dは液晶補償セル20の液晶配
向方向をそれぞれ示している。ここで、偏光子及び検光
子の軸方向とは、偏光子及び検光子によって抽出される
直線偏光の偏光方向(電界の振動方向)を表す。
【0023】図1及び図2に示されるように、本実施形
態のプロジェクターは、平行配向ECB(複屈折制御)
液晶型の空間光変調器を用いたプロジェクターであっ
て、空間光変調器の投射光源側に、その空間光変調器中
の液晶層と同一種類、同一層厚、同分子配列の液晶層を
備えた補償セルを、この補償セル中の液晶の長軸方向と
空間光変調器中の液晶の長軸方向とが直交するように配
置したものである。本プロジェクターは、単一の空間光
変調器を備えることから、単板式のプロジェクターに分
類される。
態のプロジェクターは、平行配向ECB(複屈折制御)
液晶型の空間光変調器を用いたプロジェクターであっ
て、空間光変調器の投射光源側に、その空間光変調器中
の液晶層と同一種類、同一層厚、同分子配列の液晶層を
備えた補償セルを、この補償セル中の液晶の長軸方向と
空間光変調器中の液晶の長軸方向とが直交するように配
置したものである。本プロジェクターは、単一の空間光
変調器を備えることから、単板式のプロジェクターに分
類される。
【0024】投射光源10からは白色の投射光が出力さ
れ、光源10及び偏光子16間の光路上に配置されたコ
リメーティングレンズ12及びカラーフィルター14を
順次に通過する。この白色投射光は、コリメーティング
レンズ12によって平行光とされた後、カラーフィルタ
一14によって所定波長域の光が抽出される。次いで、
投射光は、偏光子16に入射し、偏光子16の軸方向に
電界が振動する直線偏光が抽出される。
れ、光源10及び偏光子16間の光路上に配置されたコ
リメーティングレンズ12及びカラーフィルター14を
順次に通過する。この白色投射光は、コリメーティング
レンズ12によって平行光とされた後、カラーフィルタ
一14によって所定波長域の光が抽出される。次いで、
投射光は、偏光子16に入射し、偏光子16の軸方向に
電界が振動する直線偏光が抽出される。
【0025】偏光子16を通過した投射光は、ハーフミ
ラー18を透過した後、液晶補償セル20により、後述
するような変調を受ける。この液晶補償セル20には電
源26が接続されており、液晶補償セル20に駆動電圧
を印可するようになっている。
ラー18を透過した後、液晶補償セル20により、後述
するような変調を受ける。この液晶補償セル20には電
源26が接続されており、液晶補償セル20に駆動電圧
を印可するようになっている。
【0026】図2に示すように、この液晶補償セル20
は、偏光子16が選択する偏光方向、すなわち偏光子の
軸方向と、−45°の角度をもって交差している。な
お、図2において、A→C→B→Dの方向、即ち時計回
りの角度を正の方位角と定義している。
は、偏光子16が選択する偏光方向、すなわち偏光子の
軸方向と、−45°の角度をもって交差している。な
お、図2において、A→C→B→Dの方向、即ち時計回
りの角度を正の方位角と定義している。
【0027】液晶補償セル20を通過した投射光は、平
行配向液晶空間光変調器(ParallelAligned Liquidcrys
tal-Spatial Light Modulator;PAL-SLM)22に入射す
る。図3は、このPAL-SLM22の構造を示す断面図であ
る。このPAL-SLM22は、平行配向ECB(複屈折制
御)液晶40を備えた液晶セルから構成されている。こ
の液晶セルは、液晶分子の長軸方向が基板面に平行に配
向するように処理された二つの基板を組み合わせ、駆動
電圧の印加により液晶が垂直方向に変化するようになっ
ているサンドイッチ型の液晶セルである。
行配向液晶空間光変調器(ParallelAligned Liquidcrys
tal-Spatial Light Modulator;PAL-SLM)22に入射す
る。図3は、このPAL-SLM22の構造を示す断面図であ
る。このPAL-SLM22は、平行配向ECB(複屈折制
御)液晶40を備えた液晶セルから構成されている。こ
の液晶セルは、液晶分子の長軸方向が基板面に平行に配
向するように処理された二つの基板を組み合わせ、駆動
電圧の印加により液晶が垂直方向に変化するようになっ
ているサンドイッチ型の液晶セルである。
【0028】平行配向液晶40は、誘電異方性△εが正
の液晶を平行ホモジニアス配向、すなわち液晶分子の長
軸方向がガラス基板47及び48の表面と略平行になる
ように配向させたものであり、PAL-SLM22の光変調部
として機能する。液晶40の両側には、配向層41及び
42が形成されている。ガラス基板47及び配向層41
の間には、光誘電層としてアモルファスシリコン(a-S
i)層49が設けられている。a-Si層49と配向層41
との間には、誘電体多層膜ミラー45が設けられてお
り、さらに、これだけではPAL-SLM22に入射する投射
光を完全に反射することは難しいため、a-Si層49と誘
電体ミラー45との間に遮光層46が設けられている。
基板47及びa-Si層49間、並びに基板48及び配向層
42間には、それぞれITO電極43、44が形成されて
おり、これらのITO電極間に電源28(図1)から交流
電圧が印加されることによりPAL-SLM22が駆動するよ
うになっている。基板47及び48の外表面には、それ
ぞれARコート50、51が形成されている。
の液晶を平行ホモジニアス配向、すなわち液晶分子の長
軸方向がガラス基板47及び48の表面と略平行になる
ように配向させたものであり、PAL-SLM22の光変調部
として機能する。液晶40の両側には、配向層41及び
42が形成されている。ガラス基板47及び配向層41
の間には、光誘電層としてアモルファスシリコン(a-S
i)層49が設けられている。a-Si層49と配向層41
との間には、誘電体多層膜ミラー45が設けられてお
り、さらに、これだけではPAL-SLM22に入射する投射
光を完全に反射することは難しいため、a-Si層49と誘
電体ミラー45との間に遮光層46が設けられている。
基板47及びa-Si層49間、並びに基板48及び配向層
42間には、それぞれITO電極43、44が形成されて
おり、これらのITO電極間に電源28(図1)から交流
電圧が印加されることによりPAL-SLM22が駆動するよ
うになっている。基板47及び48の外表面には、それ
ぞれARコート50、51が形成されている。
【0029】図2に示されるように、PAL-SLM22は、
偏光子16の軸方向と液晶40の配向方向とが45°の
角度を持って交差するように配置されている。
偏光子16の軸方向と液晶40の配向方向とが45°の
角度を持って交差するように配置されている。
【0030】PAL-SLM22のa-Si層49には、画像書き
込み装置から書き込み光が照射されることにより、スク
リーン34に投影すべき画像データが分布している。a-
Si層49に書き込み光が入射すると、書き込み光で照明
された領域(明領域)では書き込み光の強度分布に応じ
てa-Siのインピーダンスが減少する。これにより、液晶
40に印加される電圧が書き込み光の強度分布に対応し
て大きくなり、液晶の傾き状態が変化するため、見かけ
上の複屈折率Δnが変化し位相差δからI=I0sin2
(δ/2)の式により、液晶40を透過する光は、書き
込み光の強度分布に応じて変調される。こうして、PAL-
SLM22に入射した投射光には、液晶40を透過する際
に書き込み画像に応じた変調が与えられることになる。
この点は、従来のプロジェクターと同様である。
込み装置から書き込み光が照射されることにより、スク
リーン34に投影すべき画像データが分布している。a-
Si層49に書き込み光が入射すると、書き込み光で照明
された領域(明領域)では書き込み光の強度分布に応じ
てa-Siのインピーダンスが減少する。これにより、液晶
40に印加される電圧が書き込み光の強度分布に対応し
て大きくなり、液晶の傾き状態が変化するため、見かけ
上の複屈折率Δnが変化し位相差δからI=I0sin2
(δ/2)の式により、液晶40を透過する光は、書き
込み光の強度分布に応じて変調される。こうして、PAL-
SLM22に入射した投射光には、液晶40を透過する際
に書き込み画像に応じた変調が与えられることになる。
この点は、従来のプロジェクターと同様である。
【0031】投射光は、液晶40を透過した後、誘電体
ミラー45で反射され、液晶40を再び透過して変調を
受けた後、PAL-SLM22から出力される。この後、投射
光は再度補償セル20を通過して変調を受けてから、ハ
ーフミラー18で反射されて検光子30を通過し、投影
レンズ32によって拡大されてスクリーン34ヘ投影さ
れる。これにより、スクリーン34上にPAL-SLM22に
書き込まれた画像が表示されることになる。
ミラー45で反射され、液晶40を再び透過して変調を
受けた後、PAL-SLM22から出力される。この後、投射
光は再度補償セル20を通過して変調を受けてから、ハ
ーフミラー18で反射されて検光子30を通過し、投影
レンズ32によって拡大されてスクリーン34ヘ投影さ
れる。これにより、スクリーン34上にPAL-SLM22に
書き込まれた画像が表示されることになる。
【0032】次に、液晶補償セル20の構造と機能を説
明する。図4は、この液晶補償セル20の構造を示す断
面図である。液晶補償セル20は、PAL-SLM22の液晶
40と同材料の液晶を、この液晶40と同層厚で平行ホ
モジニアス配向させたものである。ガラス基板65及び
液晶60間には、ITO電極63及び配向層61が設け
られ、ガラス基板66及び液晶60間には、ITO電極
64及び配向層62が設けられている。基板65、66
の外表面には、ARコートが形成されている。
明する。図4は、この液晶補償セル20の構造を示す断
面図である。液晶補償セル20は、PAL-SLM22の液晶
40と同材料の液晶を、この液晶40と同層厚で平行ホ
モジニアス配向させたものである。ガラス基板65及び
液晶60間には、ITO電極63及び配向層61が設け
られ、ガラス基板66及び液晶60間には、ITO電極
64及び配向層62が設けられている。基板65、66
の外表面には、ARコートが形成されている。
【0033】補償セルがない場合において、PAL-SLM2
2に画像の書き込みがない場合(プロジェクターのOF
F状態)では、PAL-SLM22に入射した投射光は、液晶
40の複屈折率△n1(=n1e−n1o;n1eは液晶40
の常光屈折率、n1oは液晶40の異常光屈折率)に応じ
た変調を受ける。この場合、液晶40を往復した投射光
の常光と異常光との位相差δ1は、次式で表される。
2に画像の書き込みがない場合(プロジェクターのOF
F状態)では、PAL-SLM22に入射した投射光は、液晶
40の複屈折率△n1(=n1e−n1o;n1eは液晶40
の常光屈折率、n1oは液晶40の異常光屈折率)に応じ
た変調を受ける。この場合、液晶40を往復した投射光
の常光と異常光との位相差δ1は、次式で表される。
【0034】 δ1=(2π/λ)・Δn1・2d1 …(1) ここで、λはカラーフィルター14を透過した投射光の
波長、△n1はPAL-SLM22の液晶部40の複屈折率、d
1はPAL-SLM22の液晶40の厚みを表す。
波長、△n1はPAL-SLM22の液晶部40の複屈折率、d
1はPAL-SLM22の液晶40の厚みを表す。
【0035】上記(1)式に示されるように、投射光の
波長λにより位相差δ1が異なった値となるため、波長
分散が生じることがわかる。このような波長分散が生じ
ると、OFF状態において検光子30から漏れて出射す
る光成分が大きくなるので、コントラストが低下する。
波長λにより位相差δ1が異なった値となるため、波長
分散が生じることがわかる。このような波長分散が生じ
ると、OFF状態において検光子30から漏れて出射す
る光成分が大きくなるので、コントラストが低下する。
【0036】一方、液晶補償セル20を備える本プロジ
ェクタでは、液晶補償セル20に入射した投射光は、液
晶60の複屈折率△n2(=n2e−n2o;n2eは液晶6
0の常光屈折率、n2oは液晶60の異常光屈折率)に応
じた変調を受ける。PAL-SLM22に画像の書き込みがな
いとき、液晶補償セル20を往復した投射光の常光と異
常光との位相差δ2は、次式で表される。
ェクタでは、液晶補償セル20に入射した投射光は、液
晶60の複屈折率△n2(=n2e−n2o;n2eは液晶6
0の常光屈折率、n2oは液晶60の異常光屈折率)に応
じた変調を受ける。PAL-SLM22に画像の書き込みがな
いとき、液晶補償セル20を往復した投射光の常光と異
常光との位相差δ2は、次式で表される。
【0037】 δ2=−(2π/λ)・Δn2・2d2 …(2) ここで、λは(1)式と同様であり、Δn2は補償セル
22中の液晶60の複屈折率、d2は補償セル22中の
液晶60の厚みを表す。また、(2)式の右辺の負符号
は、PAL-SLM22の液晶40の配向方向と補償セル20
の液晶の配向方向とが直交していることによるものであ
る。
22中の液晶60の複屈折率、d2は補償セル22中の
液晶60の厚みを表す。また、(2)式の右辺の負符号
は、PAL-SLM22の液晶40の配向方向と補償セル20
の液晶の配向方向とが直交していることによるものであ
る。
【0038】上記(1)及び(2)式から分かるよう
に、補償セル20及びPAL-SLM22の各液晶部を往復し
た投射光の常光及び異常光間の位相差δは、次式のよう
に表される。
に、補償セル20及びPAL-SLM22の各液晶部を往復し
た投射光の常光及び異常光間の位相差δは、次式のよう
に表される。
【0039】 δ=(2π/λ)・(Δn1・2d1−Δn2・2d2) …(3) (3)式から明らかなように、補償セル20及びPAL-SL
M22の双方の液晶間で複屈折率Δn及び厚みdがそれ
ぞれ同じであれば、PAL-SLM22による位相差δ1と液晶
補償セル20による位相差δ2とが互いに相殺し、結果
として位相差が生じず、波長分散が起こらない。
M22の双方の液晶間で複屈折率Δn及び厚みdがそれ
ぞれ同じであれば、PAL-SLM22による位相差δ1と液晶
補償セル20による位相差δ2とが互いに相殺し、結果
として位相差が生じず、波長分散が起こらない。
【0040】既に述べたように、本プロジェクター10
0では、双方の液晶の厚みdは等しく(d1=d2)なっ
ている。また、補償セル20中の液晶60の複屈折率△
n2をPAL-SLM22中の液晶40の複屈折率Δn1と等し
くするために、補償セル20には、その液晶60の傾き
が画像書き込み装置24から何も書き込まれない時(O
FF状態)のPAL-SLM22中の液晶40の傾きと同じよ
うになるような電圧が電源26から印加される。PAL-SL
M22中の液晶40の複屈折率Δn1と補償セル20の液
晶60の複屈折率△n2とを同じにすることで、PAL-SLM
22の液晶40で変調された位相を補償セルにより相殺
し、位相差をなくすことができる。これにより、δの波
長分散性による間題はすべて解消される。
0では、双方の液晶の厚みdは等しく(d1=d2)なっ
ている。また、補償セル20中の液晶60の複屈折率△
n2をPAL-SLM22中の液晶40の複屈折率Δn1と等し
くするために、補償セル20には、その液晶60の傾き
が画像書き込み装置24から何も書き込まれない時(O
FF状態)のPAL-SLM22中の液晶40の傾きと同じよ
うになるような電圧が電源26から印加される。PAL-SL
M22中の液晶40の複屈折率Δn1と補償セル20の液
晶60の複屈折率△n2とを同じにすることで、PAL-SLM
22の液晶40で変調された位相を補償セルにより相殺
し、位相差をなくすことができる。これにより、δの波
長分散性による間題はすべて解消される。
【0041】また、本プロジェクター100では、PAL-
SLM22の液晶40と補償セル20の液晶60とが同一
材料から構成されているので、プロジェクターの動作温
度が変化した場合でも、PAL-SLM22及び補償セル20
の特性が同じように変化する。このため、常光及び異常
光間の位相差δを打ち消す効果は維持され、温度変化に
よる動作状態の変化の間題も解消される。
SLM22の液晶40と補償セル20の液晶60とが同一
材料から構成されているので、プロジェクターの動作温
度が変化した場合でも、PAL-SLM22及び補償セル20
の特性が同じように変化する。このため、常光及び異常
光間の位相差δを打ち消す効果は維持され、温度変化に
よる動作状態の変化の間題も解消される。
【0042】なお、PAL-SLM22に書き込み光の入射が
ある場合、投影用画像が書き込まれた部分ではPAL-SLM
22中の液晶40の△n1と補償セル22中の液晶60
の△n2との間に差が生じるため、投射光には書き込み
画像に応じた位相差による変調が残る。従って、この場
合は、スクリーン34上に書き込み画像が投影されるこ
とになる。
ある場合、投影用画像が書き込まれた部分ではPAL-SLM
22中の液晶40の△n1と補償セル22中の液晶60
の△n2との間に差が生じるため、投射光には書き込み
画像に応じた位相差による変調が残る。従って、この場
合は、スクリーン34上に書き込み画像が投影されるこ
とになる。
【0043】本発明者は、補償セル20を備える本プロ
ジェクターの場合及び本プロジェクターから補償セル2
0を取り除いた場合の双方において、OFF状態(PAL-
SLM22に画像の書き込みがない状態)の投射出力光
(投影レンズから出射する光)の分光特性を測定した。
この測定は、図5に示すように、図1のスクリーン34
の代わりに分光器36を配置して行う。測定に際して
は、投射光源10として白色光を出力するタングステン
ランブを用い、カラーフィルター14として中心波長63
0nmの狭帯域透過フィルターを用いて、赤色の投射光をP
AL-SLM22に入射させた。PAL-SLM22の駆動波形は1kH
z、2.5vとし、補償セル20の駆動波形は1kHz、1.2vと
した。
ジェクターの場合及び本プロジェクターから補償セル2
0を取り除いた場合の双方において、OFF状態(PAL-
SLM22に画像の書き込みがない状態)の投射出力光
(投影レンズから出射する光)の分光特性を測定した。
この測定は、図5に示すように、図1のスクリーン34
の代わりに分光器36を配置して行う。測定に際して
は、投射光源10として白色光を出力するタングステン
ランブを用い、カラーフィルター14として中心波長63
0nmの狭帯域透過フィルターを用いて、赤色の投射光をP
AL-SLM22に入射させた。PAL-SLM22の駆動波形は1kH
z、2.5vとし、補償セル20の駆動波形は1kHz、1.2vと
した。
【0044】図6は、補償セル20を備える本プロジェ
クターのOFF状態における投射出力光の分光特性(実
線)、本プロジェクターの構成から補償セル20を取り
除いたプロジェクターのOFF状態における投射出力光
の分光特性(波線)、及び投射光源10から出射したカ
ラーフィルタ通過後の投射光の分光特性(一点鎖線)を
示している。また、図7は、図6の実線及び波線の拡大
図である。
クターのOFF状態における投射出力光の分光特性(実
線)、本プロジェクターの構成から補償セル20を取り
除いたプロジェクターのOFF状態における投射出力光
の分光特性(波線)、及び投射光源10から出射したカ
ラーフィルタ通過後の投射光の分光特性(一点鎖線)を
示している。また、図7は、図6の実線及び波線の拡大
図である。
【0045】これらの図、特に図7に示されるように、
補償セル20を用いない場合(波線)は、PAL-SLM22
が備える平行配向液晶40の複屈折に基づいた波長分散
により、波長600nmの前後の波長において光強度が大き
くなっており、漏れ光(OFF状態に出力される投射
光)が大きくなってしまう。一方、補償セル20を備え
た本プロジェクターでは、PAL-SLM22での位相変調が
打ち消されるため、波長分散を抑え、漏れ光を減少させ
ることができる。実際、図7では、補償セル20を用い
ない場合には光強度が大きかった波長において光強度が
低減されており、漏れ光を減少できることが示されてい
る。
補償セル20を用いない場合(波線)は、PAL-SLM22
が備える平行配向液晶40の複屈折に基づいた波長分散
により、波長600nmの前後の波長において光強度が大き
くなっており、漏れ光(OFF状態に出力される投射
光)が大きくなってしまう。一方、補償セル20を備え
た本プロジェクターでは、PAL-SLM22での位相変調が
打ち消されるため、波長分散を抑え、漏れ光を減少させ
ることができる。実際、図7では、補償セル20を用い
ない場合には光強度が大きかった波長において光強度が
低減されており、漏れ光を減少できることが示されてい
る。
【0046】さらに、本発明者は、図5の分光器36の
位置にフォトディテクターを配置し、光学系全体の温度
を0℃、20℃、40℃の各温度に維持しながらPAL-SL
M22の駆動電圧を変化させ、OFF状態における投射
光の透過率(投射出力光の強度/光源10の出力光強
度)を測定することで、温度特性を測定した。なお、測
定中における補償セル20の駆動電圧は1.2vとした。
位置にフォトディテクターを配置し、光学系全体の温度
を0℃、20℃、40℃の各温度に維持しながらPAL-SL
M22の駆動電圧を変化させ、OFF状態における投射
光の透過率(投射出力光の強度/光源10の出力光強
度)を測定することで、温度特性を測定した。なお、測
定中における補償セル20の駆動電圧は1.2vとした。
【0047】図8に、PAL-SLM22単体からなる(補償
セル20を備えない)プロジェクターの温度特性を、図
9に、補償セル20を備えた本プロジェクターの温度特
性を示す。OFF状態での漏れ光を低減するという観点
からは、OFF状態での投射光の透過率が極小となる駆
動電圧が最適な駆動電圧といえる。図8に示されるよう
に、PAL-SLM単体の場合では、動作温度の変化(0℃→
20℃→40℃)に応じてPAL-SLM22の駆動最適電圧
が変化してしまっている。一方、補償セル20を備えた
本プロジェクターの場合には、図9に示されるように、
動作温度が変化しても最適駆動電圧は殆ど変化していな
い。このため、補償セル20を備える本プロジェクター
によれば、PAL-SLMの駆動電圧を動作温度に応じて調整
する必要なしに、高いコントラストを実現することがで
きる。
セル20を備えない)プロジェクターの温度特性を、図
9に、補償セル20を備えた本プロジェクターの温度特
性を示す。OFF状態での漏れ光を低減するという観点
からは、OFF状態での投射光の透過率が極小となる駆
動電圧が最適な駆動電圧といえる。図8に示されるよう
に、PAL-SLM単体の場合では、動作温度の変化(0℃→
20℃→40℃)に応じてPAL-SLM22の駆動最適電圧
が変化してしまっている。一方、補償セル20を備えた
本プロジェクターの場合には、図9に示されるように、
動作温度が変化しても最適駆動電圧は殆ど変化していな
い。このため、補償セル20を備える本プロジェクター
によれば、PAL-SLMの駆動電圧を動作温度に応じて調整
する必要なしに、高いコントラストを実現することがで
きる。
【0048】なお、本実施形態では、PAL-SLMで生じる
常光及び異常光間の位相差を打ち消す手段として上記の
補償セル20を用いたが、PAL-SLMでの位相差を打ち消
す位相差を投射光に与える素子であれば、他の物であっ
ても適用可能である。このような補償素子としては、例
えば、位相差フィルムに代表される位相差板を挙げるこ
とができる。位相差フィルムは、ポリカーボネートやポ
リビニルアルコール等のポリマーを一軸延伸したフィル
ムを重ね合わせて、所望の複屈折率を与えたものであ
る。このような位相差フィルムであっても、PAL-SLMで
の位相差を打ち消す位相差を投射光に与えることができ
るので、本発明のプロジェクターにおける補償素子とし
て適用することができる。
常光及び異常光間の位相差を打ち消す手段として上記の
補償セル20を用いたが、PAL-SLMでの位相差を打ち消
す位相差を投射光に与える素子であれば、他の物であっ
ても適用可能である。このような補償素子としては、例
えば、位相差フィルムに代表される位相差板を挙げるこ
とができる。位相差フィルムは、ポリカーボネートやポ
リビニルアルコール等のポリマーを一軸延伸したフィル
ムを重ね合わせて、所望の複屈折率を与えたものであ
る。このような位相差フィルムであっても、PAL-SLMで
の位相差を打ち消す位相差を投射光に与えることができ
るので、本発明のプロジェクターにおける補償素子とし
て適用することができる。
【0049】また、本実施形態では、補償セル中の液晶
としてPAL-SLM中の液晶と同一材料、同一層厚の平行配
向液晶を用い、補償セルとPAL-SLMが同一の温度特性を
示すようにしたが、本発明における補償素子は、PAL-SL
Mと同一の温度特性を有するものでなくても良い。すな
わち、本発明における補償素子は、少なくともある一つ
の温度のもとでPAL-SLMでの位相差を打ち消す位相差を
投射光に与えることができれば良い。単一の温度下での
みPAL-SLMでの位相差を打ち消すような補償素子を用い
る場合には、この補償素子とPAL-SLMとを温度調節槽に
収容し、補償素子の動作温度を、PAL-SLMでの位相差を
打ち消す温度に維持すればよい。この場合も、複雑な調
整作業の必要なしに、高いコントラストを実現すること
ができる。
としてPAL-SLM中の液晶と同一材料、同一層厚の平行配
向液晶を用い、補償セルとPAL-SLMが同一の温度特性を
示すようにしたが、本発明における補償素子は、PAL-SL
Mと同一の温度特性を有するものでなくても良い。すな
わち、本発明における補償素子は、少なくともある一つ
の温度のもとでPAL-SLMでの位相差を打ち消す位相差を
投射光に与えることができれば良い。単一の温度下での
みPAL-SLMでの位相差を打ち消すような補償素子を用い
る場合には、この補償素子とPAL-SLMとを温度調節槽に
収容し、補償素子の動作温度を、PAL-SLMでの位相差を
打ち消す温度に維持すればよい。この場合も、複雑な調
整作業の必要なしに、高いコントラストを実現すること
ができる。
【0050】
(実施例1)図10は、上記実施形態に対応する本実施
例の構成を示す図である。このプロジェクター100a
は、カラー画像をスクリーン34上に投影する単板式の
プロジェクターである。
例の構成を示す図である。このプロジェクター100a
は、カラー画像をスクリーン34上に投影する単板式の
プロジェクターである。
【0051】このプロジェクター100aは、投射光源
としてキセノンランプ10aを備え、カラーフィルター
としてUVフィルター14a、IRフィルター14b及
びRGBを切り替えるための波長可変フィルター14c
を備えている。キセノンランプ10aから出射した白色
光は、UVフィルター14a及びIRフィルター14b
によって赤外及び紫外成分がカットされた後、波長可変
フィルター14cによってRGBに対応したいずれかの
波長成分が選択される。
としてキセノンランプ10aを備え、カラーフィルター
としてUVフィルター14a、IRフィルター14b及
びRGBを切り替えるための波長可変フィルター14c
を備えている。キセノンランプ10aから出射した白色
光は、UVフィルター14a及びIRフィルター14b
によって赤外及び紫外成分がカットされた後、波長可変
フィルター14cによってRGBに対応したいずれかの
波長成分が選択される。
【0052】偏光子16と液晶補償セル20との間の光
路上には、ビームスプリッター72が配置されている。
ビームスプリッタ72としては、上記実施形態で用いた
ハーフミラー18のほかに、回折格子、拡散板、フレネ
ルゾーンプレートなどを用いることができる。
路上には、ビームスプリッター72が配置されている。
ビームスプリッタ72としては、上記実施形態で用いた
ハーフミラー18のほかに、回折格子、拡散板、フレネ
ルゾーンプレートなどを用いることができる。
【0053】ここでのPAL-SLM22には入力側の基板に
ファイバーオプティカルプレート(FOP)が用いられ
ており、面板としてFOP71を用いた投影画像書き込
みCRT70とカップリングされている。このFOP7
1及びCRT70は、一つの画像書き込み装置24aを
構成している。波長可変フィルター14c及びCRT7
0は、ともにコントローラー74に接続されている。コ
ントローラー74は、波長可変フィルター14cが透過
させる色(波長)を選択するとともに、投影用画像のう
ちこの色(波長)からなる成分画像をCRT70に表示
させる。具体的に言えば、コントローラー74は、フィ
ルター14cで赤を透過させるときは、CRT70に赤
の成分画像を表示させるようにする。同様に、フィルタ
ー14cで緑を透過させるときはCRT70に緑の成分
画像を、青を透過させるときは、青の成分画像を表示さ
せるようにする。これにより、スクリーン34上には、
RGBの各色の画像が重なり合ったカラー画像が投影さ
れることになる。RGBの切り替えを5msecごとに
行えば、15msecで1フレームのカラー表示を行う
ことができる。
ファイバーオプティカルプレート(FOP)が用いられ
ており、面板としてFOP71を用いた投影画像書き込
みCRT70とカップリングされている。このFOP7
1及びCRT70は、一つの画像書き込み装置24aを
構成している。波長可変フィルター14c及びCRT7
0は、ともにコントローラー74に接続されている。コ
ントローラー74は、波長可変フィルター14cが透過
させる色(波長)を選択するとともに、投影用画像のう
ちこの色(波長)からなる成分画像をCRT70に表示
させる。具体的に言えば、コントローラー74は、フィ
ルター14cで赤を透過させるときは、CRT70に赤
の成分画像を表示させるようにする。同様に、フィルタ
ー14cで緑を透過させるときはCRT70に緑の成分
画像を、青を透過させるときは、青の成分画像を表示さ
せるようにする。これにより、スクリーン34上には、
RGBの各色の画像が重なり合ったカラー画像が投影さ
れることになる。RGBの切り替えを5msecごとに
行えば、15msecで1フレームのカラー表示を行う
ことができる。
【0054】本発明者は、このプロジェクター100a
及びプロジェクター100aから補償セル20を除いた
プロジェクターを用いて、画像書き込み装置24aから
の画像書き込みがない場合(OFF状態)における、PA
L-SLM22の駆動電圧に応じた投射光の透過率(投射出
力光の強度/光源10aの出力光強度)の変化を測定し
た。なお、補償セル20には、1.2vの電圧を加えた。図
11はプロジェクター100aから補償セル20を除い
たプロジェクターの場合、図12は本プロジェクター1
00aの場合の測定結果を示す図である。画像書き込み
がない場合にスクリーン34が暗いほど好ましいため、
透過率が極小となる電圧が最適な駆動電圧となる。図1
1に示されるように、補償セルを使用しない場合には、
RGBの各々に対する最適な駆動電圧が、R(630nm)
=2.2v、G(530nm)=2.6v、B(450nm)=2.3vのよう
に、各色ごとに異なった値となった。これに対し、図1
2に示されるように、補償セルを用いた場合では、RG
Bすべての波長で2.5vという単一の駆動電圧を最適値と
して採用することができる。この結果から分かるよう
に、単板式のカラープロジェクターでは、本発明のよう
に補償セルを用いることで、PAL-SLMの駆動電圧を制御
する必要なしに高いコントラストを得ることができる。
及びプロジェクター100aから補償セル20を除いた
プロジェクターを用いて、画像書き込み装置24aから
の画像書き込みがない場合(OFF状態)における、PA
L-SLM22の駆動電圧に応じた投射光の透過率(投射出
力光の強度/光源10aの出力光強度)の変化を測定し
た。なお、補償セル20には、1.2vの電圧を加えた。図
11はプロジェクター100aから補償セル20を除い
たプロジェクターの場合、図12は本プロジェクター1
00aの場合の測定結果を示す図である。画像書き込み
がない場合にスクリーン34が暗いほど好ましいため、
透過率が極小となる電圧が最適な駆動電圧となる。図1
1に示されるように、補償セルを使用しない場合には、
RGBの各々に対する最適な駆動電圧が、R(630nm)
=2.2v、G(530nm)=2.6v、B(450nm)=2.3vのよう
に、各色ごとに異なった値となった。これに対し、図1
2に示されるように、補償セルを用いた場合では、RG
Bすべての波長で2.5vという単一の駆動電圧を最適値と
して採用することができる。この結果から分かるよう
に、単板式のカラープロジェクターでは、本発明のよう
に補償セルを用いることで、PAL-SLMの駆動電圧を制御
する必要なしに高いコントラストを得ることができる。
【0055】(実施例2)実施例1のプロジェクター1
00aでは、補償セル20の駆動電圧は、あらかじめ書
き込み光OFF時の投射出力光を検出し、この投射出力
光の強度が最も小さくなる電圧に調整しておく必要があ
った。そこで、補償セル20から出力する投射光の一部
が入射する位置に光センサーを配置し、その光センサー
の出力信号に応じて補償セル20の駆動電圧を制御する
駆動電圧制御用のコントローラーを設置することで、自
動的に最適な投影画像を得ることができるようになる。
00aでは、補償セル20の駆動電圧は、あらかじめ書
き込み光OFF時の投射出力光を検出し、この投射出力
光の強度が最も小さくなる電圧に調整しておく必要があ
った。そこで、補償セル20から出力する投射光の一部
が入射する位置に光センサーを配置し、その光センサー
の出力信号に応じて補償セル20の駆動電圧を制御する
駆動電圧制御用のコントローラーを設置することで、自
動的に最適な投影画像を得ることができるようになる。
【0056】図13は、この駆動電圧制御用コントロー
ラー78を備えるプロジェクター100bの構成を示す
図であり、図14は光センサー76の平面配置図であ
る。図13に示されるように、コントローラー78は、
補償セル20の電源26と、検光子30及び投影レンズ
32間に配置された光センサ76とにそれぞれ接続され
ている。光センサ76は、図14のように、投射光中の
画像を表示しない部分(黒部分)にセンサーの受光面が
位置するように配置され、コントローラー78は、その
センサー出力が最も低くなるように、補償セル20に加
わる電圧を随時制御する。このため、本実施例のプロジ
ェクターによれば、補償セル20の駆動電圧の調整が不
要になる。投射光が補償セル20をほぼ全て透過するの
に対してPAL-SLM22では遮光層などで吸収されるた
め、補償セル20とPAL-SLM22との温度が異なってし
まう場合もあるが、このような場合にも、補償セルの駆
動電圧は、コントローラー78によって最適な光出力が
得られるように自動的に調整される。従って、本実施例
によれば、一層容易に高いコントラストを得ることがで
きる。
ラー78を備えるプロジェクター100bの構成を示す
図であり、図14は光センサー76の平面配置図であ
る。図13に示されるように、コントローラー78は、
補償セル20の電源26と、検光子30及び投影レンズ
32間に配置された光センサ76とにそれぞれ接続され
ている。光センサ76は、図14のように、投射光中の
画像を表示しない部分(黒部分)にセンサーの受光面が
位置するように配置され、コントローラー78は、その
センサー出力が最も低くなるように、補償セル20に加
わる電圧を随時制御する。このため、本実施例のプロジ
ェクターによれば、補償セル20の駆動電圧の調整が不
要になる。投射光が補償セル20をほぼ全て透過するの
に対してPAL-SLM22では遮光層などで吸収されるた
め、補償セル20とPAL-SLM22との温度が異なってし
まう場合もあるが、このような場合にも、補償セルの駆
動電圧は、コントローラー78によって最適な光出力が
得られるように自動的に調整される。従って、本実施例
によれば、一層容易に高いコントラストを得ることがで
きる。
【0057】(実施例3)図15は、実施例3のプロジ
ェクター101の構成を示す図である。本プロジェクタ
ー101は、3個のPAL-SLM22d(青色用)、22e
(赤色用)及び22f(緑色用)を備えた3板式のプロ
ジェターである。キセノンランプ10aから出射した白
色投射光は、UVフィルター14a及びIRフィルター
14bによって赤外及び紫外成分がカットされた後、偏
光子16を透過してからビームスプリッター72に入射
する。ビームスプリッター72で反射された投射光は、
赤色透過バンドパスフィルター14eに入射し、ここを
透過した赤色成分が赤色用補償セル20eに入射する。
また、ビームスプリッター72を透過した投射光のうち
緑色の成分は、緑色反射板80で反射されて緑色用補償
セル20fに入射する。ビームスプリッター72を透過
した投射光のうち緑色以外の成分は、緑色反射板80を
透過して青色透過バンドパスフィルター14dに入射
し、ここを透過した青色成分が青色用補償セル20dに
入射する。各補償セル及びPAL-SLMに入射して戻ってき
た各色の投射光は、ビームスプリッター72を介して合
成された後、検光子30及び投影レンズ32を透過して
スクリーン34上にカラー画像を形成する。このような
3板式のプロジェクターの場合であっても、各PAL-SLM
ごとにPAL-SLMでの常光及び異常光間の位相差を打ち消
す補償素子を設置することで、R,G,Bそれぞれのフ
ィルターの波長幅における位相差の波長分散を抑え、高
いコントラストを容易に得ることができる。
ェクター101の構成を示す図である。本プロジェクタ
ー101は、3個のPAL-SLM22d(青色用)、22e
(赤色用)及び22f(緑色用)を備えた3板式のプロ
ジェターである。キセノンランプ10aから出射した白
色投射光は、UVフィルター14a及びIRフィルター
14bによって赤外及び紫外成分がカットされた後、偏
光子16を透過してからビームスプリッター72に入射
する。ビームスプリッター72で反射された投射光は、
赤色透過バンドパスフィルター14eに入射し、ここを
透過した赤色成分が赤色用補償セル20eに入射する。
また、ビームスプリッター72を透過した投射光のうち
緑色の成分は、緑色反射板80で反射されて緑色用補償
セル20fに入射する。ビームスプリッター72を透過
した投射光のうち緑色以外の成分は、緑色反射板80を
透過して青色透過バンドパスフィルター14dに入射
し、ここを透過した青色成分が青色用補償セル20dに
入射する。各補償セル及びPAL-SLMに入射して戻ってき
た各色の投射光は、ビームスプリッター72を介して合
成された後、検光子30及び投影レンズ32を透過して
スクリーン34上にカラー画像を形成する。このような
3板式のプロジェクターの場合であっても、各PAL-SLM
ごとにPAL-SLMでの常光及び異常光間の位相差を打ち消
す補償素子を設置することで、R,G,Bそれぞれのフ
ィルターの波長幅における位相差の波長分散を抑え、高
いコントラストを容易に得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明のプ
ロジェクターによれば、平行配向液晶型の空間光変調器
で生じる常光及び異常光間の位相差が補償素子によって
補償されるので、常光及び異常光間の位相差の波長分散
を抑えて、プロジェクターのOFF状態における漏れ光
を低減し、高いコントラストを容易に得ることができ
る。
ロジェクターによれば、平行配向液晶型の空間光変調器
で生じる常光及び異常光間の位相差が補償素子によって
補償されるので、常光及び異常光間の位相差の波長分散
を抑えて、プロジェクターのOFF状態における漏れ光
を低減し、高いコントラストを容易に得ることができ
る。
【図1】実施形態に係るプロジェクターの構成を示す図
である。
である。
【図2】偏光子、液晶補償セル、液晶空間光変調器及び
検光子の軸配置を説明するための図である。
検光子の軸配置を説明するための図である。
【図3】PAL-SLMの構造を示す断面図である。
【図4】液晶補償セルの構造を示す断面図である。
【図5】プロジェクターのOFF状態における投射出力
光の分光特性を測定する際の分光器の配置を示す図であ
る。
光の分光特性を測定する際の分光器の配置を示す図であ
る。
【図6】補償セルを備えるプロジェクターのOFF状態
における投射出力光の分光特性(実線)、このプロジェ
クターの構成から補償セルを取り除いたプロジェクター
のOFF状態における投射出力光の分光特性(波線)、
及び投射光源から出射した投射光の分光特性(一点鎖
線)を示す図である。
における投射出力光の分光特性(実線)、このプロジェ
クターの構成から補償セルを取り除いたプロジェクター
のOFF状態における投射出力光の分光特性(波線)、
及び投射光源から出射した投射光の分光特性(一点鎖
線)を示す図である。
【図7】図6の実線及び波線の拡大図である。
【図8】補償セルを備えないプロジェクターの温度特性
を示す図である。
を示す図である。
【図9】補償セルを備えるプロジェクターの温度特性を
示す図である。
示す図である。
【図10】実施例1のプロジェクターの構成を示す図で
ある。
ある。
【図11】補償セルを用いない場合における、PAL-SLM
の駆動電圧に応じた投射光の透過率の変化を示す図であ
る。
の駆動電圧に応じた投射光の透過率の変化を示す図であ
る。
【図12】補償セルを用いた場合における、PAL-SLMの
駆動電圧に応じた投射光の透過率の変化を示す図であ
る。
駆動電圧に応じた投射光の透過率の変化を示す図であ
る。
【図13】実施例2のプロジェクターの構成を示す図で
ある。
ある。
【図14】光センサーの配置を示す図である。
【図15】実施例3のプロジェクターの構成を示す図で
ある。
ある。
10…投射光源、12…コリメートレンズ、14…カラ
ーフィルター、16…偏光子、18…ハーフミラー、2
0…補償セル、22…PAL-SLM、24…画像書き込み装
置、26…補償セルの駆動電源、28…PAL-SLMの駆動
電源、30…検光子、32…投影レンズ、34…スクリ
ーン。
ーフィルター、16…偏光子、18…ハーフミラー、2
0…補償セル、22…PAL-SLM、24…画像書き込み装
置、26…補償セルの駆動電源、28…PAL-SLMの駆動
電源、30…検光子、32…投影レンズ、34…スクリ
ーン。
Claims (6)
- 【請求項1】 投射光源と、この投射光源からの投射光
の出力光路上に設置された偏光子と、前記偏光子を通過
した前記投射光の進路上に設置され、前記偏光子からの
光の少なくとも一部を光変調用の光路上に出力し、か
つ、この光変調用光路上を進行して入射してくる光の少
なくとも一部を検光用の光路上に出力する光路調節器
と、前記光変調用光路上に設置された平行配向ECB液
晶型の空間光変調器と、投影用画像をこの空間光変調器
に送出して記録する画像書き込み装置と、前記検光用光
路上に設置された検光子と、を備えるプロジェクターで
あって、 前記光変調用光路上において、前記光路調節器と前記空
間光変調器との間には、前記空間光変調器で生じる常光
及び異常光間の位相差を補償する補償素子が設置されて
いることを特徴とするプロジェクター。 - 【請求項2】 前記補償素子は、前記空間光変調器の液
晶部と略同一材料及び略同一厚さの平行配向ECB液晶
を備えた液晶セルであることを特徴とする請求項1記載
のプロジェクター。 - 【請求項3】 前記検光子を通過した前記投射光を検出
する光センサーと、 前記画像書き込み装置から前記空間光変調器に投影用画
像が送出されていない場合において、前記光センサーに
より検出された光強度が極小となるような値の駆動電圧
を、前記液晶セル、あるいは前記空間光変調器に印可さ
せる駆動電圧制御用のコントローラーと、 をさらに備えることを特徴とする請求項2記載のプロジ
ェクター。 - 【請求項4】 前記補償素子及び前記空間光変調器の動
作温度を、前記補償素子が前記位相差を補償しうる温度
に維持する温度調節装置をさらに備えることを特徴とす
る請求項1記載のプロジェクター。 - 【請求項5】 単一の前記空間光変調器を備え、 前記投射光源と前記光路調節器との間の光路上に設置さ
れ、前記投射光から所定波長の光を抽出する波長可変フ
ィルターと、 前記波長可変フィルターが抽出する波長を切り替えると
ともに、前記画像書き込み装置を制御して、投影用画像
のうち前記波長可変フィルターの抽出波長を有する成分
画像を前記空間光変調器に書き込むようにするコントロ
ーラーと、 をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のプロジ
ェクター。 - 【請求項6】 前記投射光源は、可視領域を含む波長帯
の投射光を出力し、 前記光変調用光路上には、赤、緑、青のいずれか一色の
光を抽出する色選択素子、前記補償素子及び前記空間光
変調器からなる光学系が、赤、緑、青の各色ごとに三組
設置されていることを特徴とする請求項1記載のプロジ
ェクター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8070380A JPH09258328A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | プロジェクター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8070380A JPH09258328A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | プロジェクター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09258328A true JPH09258328A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13429788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8070380A Pending JPH09258328A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | プロジェクター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09258328A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6985198B2 (en) | 2002-05-27 | 2006-01-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Projection type optical display system |
| JP2007537484A (ja) * | 2004-05-11 | 2007-12-20 | トムソン ライセンシング | 直列の二個のイメージャを含む二段階の系におけるより小さいイメージャを備えたより大きいアークランプを使用するための系 |
| JP2009237024A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Seiko Epson Corp | 投射装置 |
| JP2012522262A (ja) * | 2009-03-27 | 2012-09-20 | イノヴェーション・ビューロー・アーエス | スクリーン上に画像を投影するための装置及びシステム |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP8070380A patent/JPH09258328A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6985198B2 (en) | 2002-05-27 | 2006-01-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Projection type optical display system |
| JP2007537484A (ja) * | 2004-05-11 | 2007-12-20 | トムソン ライセンシング | 直列の二個のイメージャを含む二段階の系におけるより小さいイメージャを備えたより大きいアークランプを使用するための系 |
| JP2009237024A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Seiko Epson Corp | 投射装置 |
| JP2012522262A (ja) * | 2009-03-27 | 2012-09-20 | イノヴェーション・ビューロー・アーエス | スクリーン上に画像を投影するための装置及びシステム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040811 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040907 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050111 |