JPH09260352A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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JPH09260352A
JPH09260352A JP6249396A JP6249396A JPH09260352A JP H09260352 A JPH09260352 A JP H09260352A JP 6249396 A JP6249396 A JP 6249396A JP 6249396 A JP6249396 A JP 6249396A JP H09260352 A JPH09260352 A JP H09260352A
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哲徳 加治
Hideyuki Kazumi
秀之 数見
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新一 田地
Toru Otsubo
徹 大坪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御性良く、狭いイオンエネルギー分布を得
て、プラズマ処理の選択性等を向上させたプラズマ処理
装置及びプラズマ処理方法を提供する。 【解決手段】真空処理室10と、この真空処理室内で処
理される試料40を配置するための試料台15と、高周
波電源16を含むプラズマ生成手段とを有するプラズマ
処理装置であって、一対の平行平板電極12,15と、
試料40を静電吸着力によって試料台に保持する静電吸
着手段20,22,23と、試料にパルスバイアス電圧
を印加するパルスバイアス印加手段17とを備え、高周
波電源16として20MHz〜500MHzの高周波電源を
印加するとともに、真空ポンプ18で真空処理室10を
5mTorr〜40mTorrに減圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ処理装置お
よび処理方法に係り、特に半導体製造工程における微細
なパターンを形成するのに好適なプラズマ処理装置およ
び処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマを用い、半導体のエッチング処
理や成膜処理等を行う技術分野において、被処理物(例
えば半導体ウェハ基板、以下試料と略する。)を配置す
る試料台に対して、プラズマ中のイオンを加速するため
の高周波電源と、静電吸着力によって試料を試料台に保
持させる静電吸着膜とを備えた処理装置として、USP
5,320,982号明細書等に記載のものがある。
【0003】この明細書記載の装置は、マイクロ波でプ
ラズマを発生させ、静電吸着力によって試料を試料台に
保持させると共に試料と試料台との間に伝熱ガスを介在
させて試料の温度制御を行いながら、正弦波出力の高周
波電源をバイアス電源として、該電源を試料台に接続し
て試料に入射するイオンエネルギーを制御するものであ
る。
【0004】また、特開昭62−280378号公報で
は、プラズマー電極間の電界強度を一定化するパルス状
のイオン制御バイアス波形を発生させ試料台に印加する
ことにより、試料に入射するイオンエネルギーの分布幅
を狭くでき、エッチングの加工寸法精度や被処理膜と下
地材とのエッチング速度比を数倍に上げることが可能と
なることが記載されている。
【0005】また、特開平6−61182号公報では、
電子サイクロトロン共鳴を利用してプラズマを発生さ
せ、試料に、パルスデューティが0.1%程度以上の幅
のパルスバイアスを印加し、ノッチの発生を防止するこ
とが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術中、特開
昭62−280378号公報や特開平6−61182号
公報に記載のパルスバイアス電源方式は、試料台電極と
試料との間に静電吸着用誘電体層を使用して試料にパル
スバイアスを印加する場合の検討がなされておらず、静
電吸着方式にそのまま適用すると静電吸着膜の両端間に
発生する電圧の変化によりイオンエネルギー分布が広が
るため、試料に十分な温度制御を行いながら、必要とす
る微細パターンの処理に対処することができない欠点が
あった。
【0007】また、USP5,320,982号明細書
に記載された従来の正弦波出力バイアス電源方式では、
周波数が高くなると、シース部のインピーダンスがプラ
ズマ自身のインピーダンスに近づくか、それ以下になる
ため、バイアス電源により不要なプラズマが生じ、イオ
ンの加速に有効に使われなくなるとともにプラズマ分布
も悪化し、バイアス電源によるイオンエネルギーの制御
性が失われる欠点があった。
【0008】さらにまた、プラズマ処理においては、イ
オン量、ラジカル量及びラジカル種を適正に制御するこ
とが、性能向上のために重要であるが、従来はイオン源
やラジカル源となるガスを処理室に流入させ、処理室内
でプラズマを発生させて、イオンとラジカルを同時に発
生させていたため、試料の処理が微細化するにつれ、そ
の制御の限度が明白となりつつある。
【0009】本発明の目的は、イオンとラジカルの量や
質を独立に制御し、試料の静電吸着により温度制御性を
改善し、必要とする微細パターンの処理を精度良く安定
して行うプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供
することにある。
【0010】本発明の他の目的は、イオンとラジカルの
量や質を独立に制御し、狭いイオンエネルギー分布を得
て安定して制御性良くプラズマ処理の選択性等を向上で
きるプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、イオンとラジカルの
量や質を独立に制御し、比較的低いガス圧下において試
料を処理することにより、微細パターンの精密な加工が
容易で、かつ、プラズマ処理の選択比等を向上させた、
プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供すること
にある。
【0012】本発明の他の目的は、イオンとラジカルの
量や質を独立に制御し、試料中の絶縁膜(例えばSiO
2, SiN,BPSG等)に対するプラズマ処理の選択
性等を向上させたプラズマ処理装置及びプラズマ処理方
法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、真空処
理室と、該真空処理室内で処理される試料を配置するた
めの試料台と、高周波電源を含むプラズマ生成手段とを
有するプラズマ処理装置であって、前記試料を静電吸着
力によって前記試料台に保持する静電吸着手段と、前記
試料にパルスバイアス電圧を印加するパルスバイアス印
加手段とを備え、イオンとラジカルの量や質を独立に制
御していることにある。
【0014】本発明の他の特徴は、真空処理室と、該真
空処理室内で処理される試料を配置するための試料台
と、高周波電源を含むプラズマ生成手段とを有するプラ
ズマ処理装置であって、前記試料を静電吸着力によって
前記試料台に保持する静電吸着手段と、前記試料にパル
スバイアス電圧を印加するパルスバイアス印加手段とを
備え、イオンとラジカルの量や質を独立に制御し、前記
高周波電源として10MHz〜500MHzの高周波電圧を
印加するとともに、前記真空処理室を5mTorr〜40mTo
rrに減圧するように構成したことにある。
【0015】本発明の他の特徴は、真空処理室と、該真
空処理室で処理される試料を配置するための試料台と、
プラズマ生成手段とを有するプラズマ処理装置であっ
て、前記試料を静電吸着力によって前記試料台に保持す
る静電吸着手段と、前記試料台に接続され、該試料台に
パルスバイアス電圧を印加するパルスバイアス印加手段
と、前記パルスバイアス電圧の印加に伴い前記静電吸着
手段の静電吸着容量に対応して発生する電圧の変化を抑
制する、電圧抑制手段とを設け、イオンとラジカルの量
や質を独立に制御していることにある。
【0016】本発明の他の特徴は、一方の電極に試料が
配置される一対の対向する電極と、該配置された試料を
静電吸着力によって前記電極に保持する静電吸着手段
と、前記試料が配置された雰囲気に、エッチングガスを
導入するガス導入手段と、該導入されたエッチングガス
をプラズマ化するプラズマ生成手段と、該試料のエッチ
ング時に前記一方の電極に、250V〜800Vのパル
ス振幅と0.05〜0.4のデューティ比を有するパル
スバイアス電圧を印加するパルスバイアス印加手段とを
備え、イオンとラジカルの量や質を独立に制御し、前記
試料中の絶縁膜(例えばSiO2, SiN,BPSG
等)を前記プラズマを用いて処理することにある。
【0017】本発明の他の特徴は、対向する電極の一方
の電極に試料を配置するステップと、該配置された試料
を静電吸着力によって前記電極に保持するステップと、
前記試料が配置された雰囲気にエッチングガスを導入す
るステップと、該導入されたエッチングガスをプラズマ
化するステップと、前記プラズマにより前記試料をエッ
チングするステップと、該エッチング時に、前記一方の
電極にパルスバイアス電圧を印加するステップ、からな
り、イオンとラジカルの量や質を独立に制御するプラズ
マ処理方法にある。
【0018】本発明の他の特徴は、真空処理室に設けら
れた対向する一対の電極の一方に試料を配置するステッ
プと、該試料を静電吸着力によって前記電極に保持する
ステップと、前記試料が配置された雰囲気に、エッチン
グガスを導入するステップと、前記雰囲気を、5mTorr
〜40mTorrに減圧排気するステップと、10MHz〜5
00MHzの高周波電圧を印加し、前記圧力下でエッチン
グガスをプラズマ化するステップと、該プラズマにより
前記試料をエッチングするステップと、前記一方の電極
にパルスバイアス電圧を印加するステップとからなり、
イオンとラジカルの量や質を独立に制御するプラズマ処
理方法にある。
【0019】本発明の他の特徴は、対向する電極の一方
の電極に試料を配置するステップと、該配置された試料
を静電吸着力によって前記電極に保持するするステップ
と、前記試料が配置された雰囲気に、エッチングガスを
導入するステップと、該導入されたエッチングガスをプ
ラズマ化するステップと、該プラズマにより前記試料を
エッチングするステップと、該エッチング時に前記一方
の電極に、250V〜800Vのパルス振幅と0.05
〜0.4のデューティ比を有するパルスバイアス電圧を
印加するステップからなり、イオンとラジラルの量や質
を独立に制御し、前記試料中の絶縁膜(例えばSiO2,
SiN,BPSG等)をプラズマ処理することにあ
る。
【0020】本発明の他の特徴は、前記プラズマ処理方
法において、エッチングガスをプラズマ化する高周波電
源として、高周波電力を一定周期で変調もしくは断続さ
せて使用することにある。
【0021】本発明によれば、イオンとラジラルの量や
質を独立に制御し、静電吸着用誘電体層を有する静電吸
着手段を備えた試料台に所定の特性のパルス状バイアス
電源を印加することにより、試料の温度制御性を十分に
行ない、必要とする微細パターンの処理を安定して行う
ことが出来る。
【0022】さらに、イオンとラジラルの量や質を独立
に制御し、狭いイオンエネルギー分布を得て、安定して
制御性良くプラズマ処理の選択性等を向上させることが
できる。
【0023】また、本発明によれば、イオンとラジラル
の量や質を独立に制御し、パルスバイアス電圧の印加に
伴い静電吸着手段の静電吸着容量に対応して発生する電
圧の変化を抑制する電圧抑制手段として、パルス一周期
中の静電吸着により誘電体層の両端に加わる電圧変化
が、パルスバイアス電圧の大きさの1/2以下となるよ
うに構成する。具体的には、下部電極の表面に設けられ
た誘電体の静電チャック膜の膜厚を薄くしたり、誘電体
を比誘電率の大きい材料とする。あるいはまた、パルス
バイアス電圧の周期を短くして誘電体層の両端に加わる
電圧の上昇を抑制する方法を採用しても良い。
【0024】また、本発明によれば、イオンとラジラル
の量や質を独立に制御し、試料のエッチング時に前記一
方の電極に、250V〜800Vのパルス振幅と0.0
5〜0.4のデューティ比を有するパルスバイアス電圧
を印加することにより、試料中の絶縁膜(例えばSiO
2, SiN,BPSG等)に対するプラズマ処理の選択
性等を向上させることができる。
【0025】さらに本発明の他の特徴によれば、イオン
とラジラルの量や質を独立に制御し、プラズマ発生用の
高周波電源として、10MHz〜500MHzの高周波電圧
を用い、処理室内のガス圧力を、5mTorr〜40mTorrの
低圧としている。これにより、安定したプラズマが得ら
れる。また、このような高周波電圧を用いることにより
ガスプラズマの電離がよくなり、試料加工時の選択比制
御が良くなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を説明する。
まず図1に、本発明を対向する電極型のプラズマエッチ
ング装置へ適用した第一の実施例を示す。図1におい
て、真空容器としての処理室10は、上部電極12と下
部電極15とから成る一対の対向する電極を備えてい
る。平行平板電極12,15の間隙は、10mm〜40mm
程度とするのが望ましい。上部電極12には、高周波エ
ネルギーを供給する高周波電源16が、高周波電源変調
信号源161を介して接続されている。上部電極12の
下側表面には、シリコン、カーボンもしくはSiCから
なるフッ素や酸素の除去板としての上部電極カバー30
が設けられている。また、上部電極12の上部にはガス
を所望の分布に拡散するガス拡散板32を備えたガス導
入室34が設けられている。処理室10には、ガス供給
部36からガス導入室34のガス拡散板32、上部電極
12及び上部電極カバー30に設けられた孔38を介し
て、試料のエッチング等の処理に必要なガスが供給され
る。外室11は、外室にバルブ14を介して接続された
真空ポンプ18により真空排気され、処理室10が試料
の処理圧力に調整される。処理室10の周囲には放電止
じ込め用リング37が設けられている。
【0027】なお、本発明における平行平板電極12,
15は、相対向する一対の電極があれば良く、プラズマ
生成特性等の要求から平行平板電極12,15が若干の
凹面あるいは凸面を持つものであっても良い。
【0028】試料40を保持する下部電極15は、2極
式の静電チャック20を備えた構成となっている。すな
わち、下部電極15は、外側の第1下部電極15Aと、
その内側上方に絶縁体21を介して配置された第2下部
電極15Bによって構成され、第1、第2両下部電極の
上表面に静電吸着用誘電体層(以下、静電吸着膜と略称
する)22が設けられている。第1、第2両下部電極間
には、高周波成分カット用のコイル24A,24Bを介
して直流電源23が接続されており、第2下部電極15
B側が正になるようにして両下部電極間に直流電圧を印
加する。これにより、静電吸着膜22を介して試料40
と両下部電極間に作用するクーロン力により、試料40
が下部電極15上に吸着、保持される。静電吸着膜22
としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化アルミニウ
ムにチタン酸化物を混合したものなどの誘電体を使用す
ることができる。また、電源23としては、数100V
の直流電源を用いる。
【0029】また、下部電極15(15A,15B)に
は、20V〜800Vの正のパルスバイアスを供給する
パルスバイアス電源17が、DC成分をカットするブロ
ッキングコンデンサ19A,19Bを介してそれぞれ接
続されている。
【0030】エッチング処理を行う場合、処理の対象物
である試料40は、処理室10の下部電極15の上に載
置され、静電チャック20により吸着される。一方、ガ
ス供給部36からガス導入室34を介して、試料40の
エッチング処理に必要なガスが処理室10に供給され
る。外室11は真空ポンプ18により真空排気され、処
理室10が試料の処理圧力、例えば5mTorr〜40mTorr
になるように減圧排気される。次に、高周波電源16よ
り20MHz〜500MHz、望ましくは30MHz〜200
MHzの高周波電力を出力して、処理室10の処理ガスを
プラズマ化する。他方、下部電極15に、パルスバイア
ス電源17から電圧20V〜800Vで周期が0.1μ
s〜10μs、好ましくは、0.2μs〜5μsの正のパル
スバイアスを印加し、プラズマ中の電子やイオンを制御
して試料40に対する所定のエッチング処理を行う。
【0031】なお、高周波電源16の周波数の下限値
は、低圧で放電を安定に維持できる周波数であり、上限
値は必要以上のガスの解離が無い周波数である。
【0032】エッチングガスは、ガス拡散板32で所望
の分布にされた後、上部電極12及び上部電極カバー3
0に明けられた孔38を通して処理室10に注入され
る。
【0033】また上部電極カバー30には、カーボンや
シリコンあるいはこれらを含有するものを用い、フッ素
や酸素成分を除去してレジストやシリコン等の下地との
選択比を向上させる。
【0034】処理室10の周囲は、放電止じ込め用リン
グ37によってプラズマを試料40の周辺に極在化させ
ることにり、プラズマ密度の向上を図ると共に、放電止
じ込め用リング37より外の部分への不要なデポ物の付
着を最小とさせる。
【0035】なお、放電止じ込め用リング37として
は、石英等の絶縁体を用いるのがよい。但し、カーボン
やシリコンあるいはSiC等の半導体や導電材を用い、
高周波電源に接続しイオンによるスパッタを生じさせる
と、リング37へのデポ付着を低減すると共にフッ素や
酸素の除去効果も持たせることができる。
【0036】なお、試料40の周辺の絶縁体13上に、
カーボンやシリコンあるいはこれらを含有するサセプタ
カバー39を設けると、フッ素や酸素を除去出来るの
で、選択比の向上に役立つ。
【0037】また、直流電源23の電位により、誘電体
の静電吸着膜22を挟んで下部電極15(15A,15
B)と試料40を介してして静電吸着回路が形成され
る。この状態で試料40は静電気力により下部電極15
に係止、保持される。静電気力により係止された試料4
0の裏面には、ヘリウム、窒素、アルゴン等の冷却ガス
が供給される。冷却ガスは、下部電極15の凹部に充填
されるが、その圧力は、数トールから数10トールの範
囲とする。なお、静電吸着力は、ギャップが設けられた
凹部の間では、ほとんどゼロであり、下部電極15の凸
部においてのみ静電吸着力が発生しているとみなせる。
しかし、後で述べるように、直流電源23に電圧を適切
に設定して、冷却ガスの圧力に十分耐えることのできる
吸着力を設定することができるので、冷却ガスにより試
料40が動いたり飛ばされたりすることはない。
【0038】試料の微細加工性を向上させるには、プラ
ズマ発生用高周波電源16としてより高い周波数のもの
を用い、低ガス圧領域での放電の安定化を計るのがよ
い。本発明では、処理室10における試料の処理圧力を
5mTorr〜40mTorrとしている。処理室10内のガス圧
力を40mTorr以下の低圧にすることにより、シース中
でのイオンの衝突が少なくなるので、試料40の処理に
際して、イオンの方向性が増し垂直な微細加工が可能に
なった。なお、5mTorr以下では、同じ処理速度を得る
には、排気装置や高周波電源が大型化すると共に、電子
温度の上昇による必要以上の解離が生じ、特性が劣化す
る傾向がある。
【0039】一般に、平行平板電極を用いたプラズマ発
生用の電源の周波数と安定的に放電が行われる最低のガ
ス圧力との間には、図2に示すように、電源の周波数が
高くなるほど、電極間距離が大きくなるほど、安定放電
最低ガス圧が低下するという関係がある。周囲の壁や放
電閉込めリング37へのデポ等の悪影響を避け、上部電
極カバー30やサセプタカバー39や試料中のレジスト
等によるフッ素や酸素を除去する効果を有効に機能させ
るために、最高ガス圧40mTorr時の平均自由工程の2
5倍以下に対応して、電極間距離を50mm程度以下とす
るのが望ましい。また、電極間距離として、最高ガス圧
(40mTorr)時の平均自由工程の2〜4倍(4mm〜8m
m)程度以上でないと、安定な放電が困難となる。
【0040】図1に示す本発明の実施例では、プラズマ
発生用高周波電源16として、20MHz〜500MHz、
望ましくは30MHz〜200MHzの高周波電力を用いる
ため、処理室内のガス圧力を、5mTorr〜40mTorrの低
圧にしても、安定したプラズマが得られ、微細加工性を
向上させることができる。また、このような高周波電力
を用いることによりガスプラズマの解離が良くなり、試
料加工時の選択比制御が良くなる。
【0041】ところで、静電吸着膜22は、イオンに対
するパルスバイアスの作用を阻害する様に作用する。本
発明では、パルスバイアスの印加に伴い静電吸着膜22
の両端間に発生する電圧の上昇を抑制し、パルスバイア
スの効果を高めるために、電圧抑制手段を設けたことに
1つの特徴がある。
【0042】電圧抑制手段の一例としては、パルスバイ
アスの印加に伴い静電吸着膜の両端間に生ずるバイアス
電圧の一周期中の電圧の変化(VCM)が、パルスバイア
ス電圧の大きさ(Vp)の1/2以下となるように構成す
るのが良い。具体的には、下部電極15の表面に設けら
れた誘電体からなる静電吸着膜の膜厚を薄くしたり、誘
電体を誘電率の大きい材料とすることにより、誘電体の
静電容量を増す方法がある。
【0043】あるいはまた、他の電圧抑制手段として、
パルスバイアス電圧の周期を短くして電圧VCMの上昇を
抑制する方法もある。さらに、静電吸着回路とパルスバ
イアス電圧印加回路を別な位置、例えば試料が配置保持
される電極とは別の対向する電極、あるいは別に設けた
第三の電極に、分離して設ける方法も考えられる。
【0044】次に、本発明における電圧抑制手段により
もたらされるべき、パルスバイアス一周期中の静電吸着
膜の両端間に生じる電圧の変化(VCM)とパルスバイア
ス電圧の関係について、図3〜図9を用いて詳細に述べ
る。
【0045】まず、本発明のパルスバイアス電源17に
おいて使用する望ましい出力波形の例を図3に示す。図
中、パルス振幅:vp ,パルス周期:T0 ,正方向パル
ス幅:T1 とする。
【0046】図3(A)の波形をブロッキングコンデン
サ,静電吸着用誘電体層(以下、静電吸着膜と略称す
る)を経由して試料に印加した時、別の電源によりプラ
ズマを発生させた状態での定常状態での試料表面の電位
波形を図3(B)に示す。
【0047】 ただし、波形の直流成分電圧 :VDC プラズマのフローティングポテンシャル:Vf 静電吸着膜の両端間に生じる電圧の一周期中の最大電
圧:VCM とする。
【0048】図3(B)中、Vf より正電圧となってい
る(I)なる部分は、主に電子電流のみを引き込んでい
る部分であり、Vf より負の部分は、イオン電流を引き
込んでいる部分,Vf の部分は、電子とイオンとがつり
あっている部分(Vf は通常数V〜十数V)である。
【0049】なお、図3(A)および今後の説明では、
ブロッキングコンデンサの容量や試料表面近辺の絶縁体
による容量は静電吸着膜による容量(以下静電吸着容量
と略称する)に比べて十分大きいと仮定している。
【0050】VCMの値は次の式(数1)で表わされる。
【0051】
【数1】
【0052】 但し、q:(T0−T1)期間に試料に流入するイオン電流密度(平均値) c:単位面積当りの静電吸着容量(平均値) ii :イオン電流密度, εr :静電吸着膜の比誘電率 d:静電吸着膜の膜厚 ε0 :真空中の誘電率(定数) K:静電吸着膜の電極被覆率(≦1) 図4及び図5に、パルスデューティ比:(T1/T0)は
一定のままT0 を変化させた時の試料表面の電位波形と
イオンエネルギーの確率分布を示す。但し、T01
02:T03:T04:T05=16:8:4:2:1とす
る。
【0053】図4の(1)に示す様に、パルス周期T0
が大きすぎると、試料表面の電位波形は矩形波から大き
くはずれ、三角波になり、イオンエネルギーは図5に示
すように、低い方から高い方まで一定の分布となり好ま
しくない。
【0054】図4の(2)〜(5)に示す様に、パルス
周期T0 を小さくするにつれて、(VCM/vp )は1よ
りも小さな値となり、イオンエネルギー分布も狭くなっ
てゆく。
【0055】図4,図5においてT0=T01,TO02
03,T04,T05は、(VCM/vp )=1,0.63,
0.31,0.16,0.08に対応している。
【0056】次に、パルスのオフ(T0−T1)期間と、
静電吸着膜の両端間に生じる電圧の一周期中の最大電圧
CMの関係を図6に示す。
【0057】静電吸着膜として、厚み0.3mmの酸化チ
タン含有アルミナ(εr=10)を用いて電極の約50
%を被膜(K=0.5 )した場合、イオン電流密度ii
=5mA/cm2 の中密度プラズマ中でのVCMの値の変化
を図6の太線(標準条件の線)で示す。
【0058】図6から明らかなように、パルスのオフ
(T0−T1)期間が大きくなるにつれ、静電吸着膜の両
端間に生じる電圧VCMはそれに比例して大きな値とな
り、通常使用されるパルス電圧vp 以上になってしま
う。
【0059】例えば、プラズマエッチング装置において
は、ダメージ,下地やマスクとの選択性,形状等により
通常、 ゲートエッチングでは 20volt ≦ vp ≦100volt メタルエッチングでは 50volt ≦ vp ≦200volt 酸化膜エッチングでは 250volt ≦ vp ≦800volt に制限される。
【0060】後述の(VCM/vp )≦0.5の条件を満
たそうとすると標準状態では、(T0−T1)の上限は次
のようになる。 ゲートエッチングでは (T0−T1)≦0.15μs メタルエッチングでは (T0−T1)≦0.35μs 酸化膜エッチングでは (T0−T1)≦1.2μs ところで、T0が0.1μs に近くなると、イオンシー
スのインピーダンスがプラズマのインピーダンスに近づ
くかそれ以下となるため、不要なプラズマの発生を生じ
ると共に、バイアス電源がイオンの加速に有効に使われ
なくなってくる。このため、バイアス電源によるイオン
エネルギーの制御性が悪化するため、T0は、0.1μ
s以上、好ましくは0.2μs以上が良い。
【0061】従って、vp を低くおさえられるゲートエ
ッチャ等においては、静電吸着膜の材料を比誘電率が1
0〜100と高いもの、(例えばTa23でεr =2
5)に変えたり、絶縁耐圧を低下させず膜厚を薄く、例
えば10μm〜400μm、望ましくは10μm〜10
0μmにしたりする必要がある。
【0062】図6には、単位面積当りの静電容量cを、
それぞれ2.5倍、5倍、10倍に増加させた時のVCM
の値も併記した。静電吸着膜の改善を行っても現状では
静電容量cを数倍にする改善が限度とみられ、VCM≦3
00 volt、c≦10c0とすると、0.1μs≦(T0
1)≦10μsとなる。
【0063】イオンの加速によりプラズマ処理に有効な
部分は(T0−T1)の部分であり、パルスデューティ
(T1/T0)としてはできるだけ小さい方が好ましい。
【0064】時間平均も加味した、プラズマ処理の効率
として(VDC/vp)で見積ったのが、図7である。(T
1/T0)を小さくし、(VDC/vp)を大きくするのが
好ましい。
【0065】プラズマ処理の効率として0.5≦(VDC
/vp)を仮定し、後述の条件、(VCM/vp )≦0.5
を入れると、パルスデューディは、(T1/T0)≦0.
4程度となる。
【0066】なお、パルスデューディ(T1/T0)は小
さいほどイオンエネルギーの制御に有効であるが、必要
以上に小さくするとパルス幅T1が0.05μs程度の
小さい値となり、数十MHzの周波数成分を多く含むよう
になり、後述するような、プラズマ発生用高周波成分と
の分離も難しくなる。図7に示すように、0≦(T1
0)≦0.05間での(VDC/vp)の低下はわずかで
あり、(T1/T0)として0.05以上で特に問題は生
じない。
【0067】ここで図8に、ゲートエッチングの例とし
て、塩素ガス10mTをプラズマ化した時のシリコンと下
地の塩化膜とのエッチングレートESiおよびESiO
2のイオンエネルギー依存性を示す。シリコンのエッチ
ングレートESiは低イオンエネルギーでは一定値にな
る。イオンエネルギーが10V程度以上では、イオンエ
ネルギーの増加に従って、ESiも増加する。一方下地
となる酸化膜のエッチングレートESiO2は、イオン
エネルギーが20V程度以下では0であり、20V程度
を越えると、イオンエネルギーと共にESiO2は増加
する。
【0068】その結果、イオンエネルギーが20V程度
以下では下地との選択比ESi/ESiO2が∞となる
領域が存在する。イオンエネルギーが20V程度以上で
は、下地との選択比ESi/ESiO2は、イオンエネ
ルギーの増加と共に急速に低下する。
【0069】図9は、絶縁膜の一種である酸化膜(Si
2 ,BPSG,HISO等)のエッチングの例とし
て、C4F8ガス10mTをプラズマ化した時の、酸化膜
とシリコンとのエチングレートESiO2および、ES
iのイオンエネルギー分布を示すものである。
【0070】酸化膜のエッチングレートESiO2は、
低イオンエネルギーでは負の値となり、デポを生じる。
イオンエネルギーが400V付近にてESiO2が急速
に正に立ち上がり、その後は、徐々に増加する。一方下
地となるシリコンのエッチングレートESiは、ESi
2よりイオンエネルギーの高い所で(−)(エッチン
グ)から(+)(エッチング)となり徐々に増加する。
【0071】この結果、ESiO2が(−)から(+)に変
化する付近にて、下地との選択比ESiO2/ESiが
∞ となり、それ以上でESiO2/ESiはイオンエネ
ルギーの増加と共に急速に低下する。
【0072】図8、図9で、実際のプロセスへの適用に
対しては、ESiやESiO2の値や、ESi/ESi
2や、ESiO2/ESiの値の大きさを考慮して、バ
イアス電源を調整してイオンエネルギーを適正値にす
る。
【0073】また、ジャストエッチング(下地膜が現わ
れるまでのエッチング)まではエッチングレートの大き
さを優先し、ジャストエッチ後は選択比の大きさを優先
してイオンエネルギーをジャストエッチの前後に変更す
れば、更に良い特性が得られる。
【0074】ところで図8、図9に示した特性は、イオ
ンのエネルギー分布が狭い部分に限定された時の特性で
ある。イオンのエネルギー分布が広い場合の各エッチン
グレートはその時間平均値となるため、最適値に設定す
ることが出来ず、選択比は大幅に低下してしまう。
【0075】実験によると、(VDC/vp)は0.3以
下程度であれば、イオンエネルギーの広がりは±15%
程度以下となり、図8や図9の特性でも高い選択比が得
られた。また、(VDC/vp)≦0.5であれば、従来
の正弦波バイアス法に比べて選択比等の改善が図れた。
【0076】このように、静電吸着膜の両端間に生じる
パルス電圧の一周期中の電圧変化(VCM)を抑える電圧抑
制手段として、VCMが、パルスバイアス電圧の大きさv
pの1/2以下となるように構成するのが良く、具体的
には、下部電極15の表面に設けられた誘電体の静電チ
ャック膜22の膜厚を薄くしたり、誘電体を誘電率の大
きい材料とすることにより、誘電体の容量を増すことが
できる。あるいは、パルスバイアス電圧の周期を、0.
1μs〜10μs、好ましくは0.2μs〜5μs(繰
り返し周波数:0.2MHz〜5MHzに対応)と短くし、パ
ルスデューディ(T1/T0)を、0.05≦(T1
0)≦=0.4として静電吸着膜の両端の電圧変化を
抑制する。
【0077】あるいはまた、上記誘電体の静電吸着膜の
膜厚と、誘電体の比誘電率及びパルスバイアス電圧の周
期の幾つかを組み合わせて、静電吸着膜の両端間に生じ
る電圧VCMの変化が上記した(VCM/vp )≦0.5の
条件を満たすようにしても良い。
【0078】次に、図1の真空処理室を、酸化膜膜(例
えばSiO2, SiN,BPSG等)のエッチングに用
いた実施例について述べる。
【0079】ガス19としては、C4F8:1〜5%,
Ar:90〜95%,O2:0〜5%もしくは、C4
8:1〜5%,Ar:70〜90%,O2:0〜5%,
CO:10〜20%,の組成のものを用いる。プラズマ
発生用高周波電源16としては、従来よりも高い周波
数、例えば40MHzのものを用い、10mTorr〜30m
Torrの低ガス圧領域での放電の安定化を計る。
【0080】なお、プラズマ源用高周波電源16の高周
波化により必要以上の解離が進行する場合は、高周波電
源16の出力を高周波電源変調信号源161により、オ
ンオフないしはレベル変調制御する。オン(またはレベ
ル変調時の高レベル)時間としては5〜50μs程度、
オフ時間(またはレベル変調時の低レベル)としては1
0〜100μs、周期20μs〜150μs程度を用
い、これにより不必要な解離を防ぐことができる。
【0081】また、プラズマ源用高周波電源の変調周期
は、通常、パルスバイアスの周期に比べ長くなる。そこ
で、プラズマ源用高周波電源の変調周期をパルスバイア
スの周期の整数倍にし、2つの間の位相を最適化するこ
とにより、選択比の改善ができた。
【0082】一方、パルスバイアス電圧の印加によっ
て、プラズマ中のイオンを試料に加速、垂直入射させる
ことにより、イオンエネルギーの制御を行う。パルスバ
イアス電源17として、例えば、パルス周期:T=0.
65μs、パルス幅:T1=0.15μs、パルス振
幅:Vp=600Vの電源を用いることにより、イオン
エネルギーの分布幅は±15%以下になり、下地のSi
やSiNとの選択比として20〜50の特性の良いプラ
ズマ処理が可能になった。
【0083】次に、図10により本発明の他の実施例を
説明する。この実施例は、図1に示した平行平板電極型
のプラズマエッチング装置と同様な構成であるが、試料
40を保持する下部電極15は、単極式の静電チャック
20を備えた構成となっている。すなわち、下部電極1
5の上表面に静電吸着用誘電体層22が設けられ、下部
電極15には、高周波成分カット用のコイル24を介し
て直流電源23のプラス側が接続されている。また、2
0V〜800Vの正のパルスバイアスを供給するパルス
バイアス電源17が、ブロッキングコンデンサ19を介
して接続されている。
【0084】処理の対象物である試料40は、下部電極
15の上に載置され、静電チャック20、すなわち直流
電源23による正電荷とプラズマから供給される負電荷
により静電吸着膜22の両端間に生じるクーロン力によ
り吸着される。
【0085】この装置の作用は、図1に示した平行平板
電極型のプラズマエッチング装置と同様であり、エッチ
ング処理を行う場合、処理を行なうべき試料40を試料
台15に載置し、静電力で保持し、ガス供給系36から
処理室10に処理ガスを所定の流量で導入しながら、他
方真空ポンプ18により真空排気することにより、処理
室10の圧力を試料の処理圧力、5mTorr〜40mTorrに
減圧排気する。次に、高周波電源16をオンとし、平行
平板電極12,15間に20MHz〜500MHz、好まし
くは30MHz〜100MHzの高周波電圧を印加してプラ
ズマを発生させる。他方、下部電極15に、パルスバイ
アス電源17から20V〜800V、周期が0.1μs
〜10μs好ましくは0.2μs〜5μsの正のパルスバ
イアス電圧を印加し、処理室10内のプラズマを制御し
て試料40にエッチング処理を行う。
【0086】このようなパルスバイアス電圧の印加によ
って、プラズマ中のイオンもしくはイオン及び及び電子
を試料に加速、垂直入射させることにより、高精度の形
状制御あるいは選択比制御を行う。パルスバイアス電源
17及び静電吸着膜22に必要な特性は図1の実施例と
同様であり、詳細は省略する。
【0087】以上述べた本発明の実施例において、パル
スバイアス電源の出力とプラズマ発生用電源の出力との
間に干渉が生ずる可能性も考えられる。そこで、以下、
この対策についてのべる。
【0088】まず、パルス幅:T1,パルス周期:T0
無限大の立上り/立下り速度をもつ理想的な矩形パルス
においては、図11に示す様に、f≦3f0(f0=(1
/T1))の周波数範囲に70〜80%程度の電力が含ま
れる。実際に印加される波形は、立上り/立下り速度が
有限となるため、電力の収束性は更に改善され、f≦3
0の周波数範囲に90%程度以上の電力が含まれる様
にできる。
【0089】3f0 なる高い周波数成分をもつパルスバ
イアスを試料面内に均一に印加される様にするために
は、試料にほぼ平行な対向電極を設け、次式数2で求ま
る3f0に対して、f≦3f0 なる範囲の周波数成分を
接地することが望ましい。
【0090】
【数2】
【0091】図1に示した平行平板電極プラズマエッチ
ング装置に関して、上記パルスバイアス電源出力とプラ
ズマ発生用電源出力との干渉の対策を行った実施例を図
12に示す。この平行平板電極プラズマエッチング装置
において、試料40と対向する上部電極12には、プラ
ズマ発生用高周波電源16が接続される。この上部電極
12をパルスバイアスの接地レベルにするには、プラズ
マ発生用高周波電源16の周波数f1 を上記の3f0
り大きくし、かつ、f≦f1 付近でのインピーダンスが
大きく、他の周波数ではインピーダンスが低い、バンド
エリミネータ141を上部電極12と接試レベルとの間
に接続する。
【0092】一方、f=f1 付近でのインピーダンスが
低く、他の周波数はインピーダンスが高いバンドパスフ
ィルタ142を、試料台15と接地レベル間に設置す
る。このような構成を用いれば、パルスバイアス電源1
7の出力とプラズマ発生用電源16出力との間の干渉
を、問題のないレベルに抑え、試料40に良好なバイア
スを加えることができる。
【0093】図13は本発明を、外部エネルギー供給放
電方式のうち、誘導結合型放電方式でかつ、無磁場タイ
プのプラズマエッチング装置へ適用した例である。52
は平面コイル、54は平面コイルに10MHz〜250MH
zの高周波電圧を印加する高周波電源である。誘導結合
型放電方式は図10に示した平行平板型に比べ、低い周
波数でかつ低圧での安定なプラズマ発生が可能になる。
逆に、解離が進みやすくなるため、図1で示したよう
に、高周波電源1の出力を高周波電源変調信号源161
により変調し、不必要な解離を防ぐことが出来る。真空
容器としての処理室10は、静電吸着膜22の上に試料
40が載置される試料台15を備えている。
【0094】エッチング処理を行う場合、処理を行なう
べき試料40を試料台15に載置し、静電力で保持し、
ガス供給系(図示せず)から処理室10に処理ガスを所
定の流量で導入しながら、他方真空ポンプにより真空排
気することにより、処理室10の圧力を5mTorr〜40m
Torrに減圧排気する。次に、高周波電源54に13.5
6MHzの高周波電圧を加えて処理室10にプラズマを発
生させる。このプラズマを用いて試料40をエッチング
処理する。他方、エッチング時には、下部電極15に、
周期が0.1μs〜10μs好ましくは0.2μs〜5μs
のパルスバイアス電圧を印加する。パルスバイアス電圧
の振幅は、膜種により範囲が異なることは図1の実施例
で述べたとおりである。このパルスバイアス電圧の印加
によって、プラズマ中のイオンを試料に加速、垂直入射
させることにより、高精度の形状制御あるいは選択比制
御を行う。これにより、試料のレジストマスクパターン
が極微細なものであっても、高精度のエッチング処理を
行うことができる。
【0095】図14は、図13に示した誘導結合型放電
方式無磁場タイプのプラズマエッチング装置において、
誘導電高周波出力の処理室側10に、隙間55を有する
ファラデーシールド板53と、0.5mm〜5mmの薄いシ
ールド板保護用絶縁板54を設置しており、そのファラ
デーシールド板53を接地する。ファラデーシールド板
53の設置によって、コイルとプラズマ間の容量成分が
少なくなり、図13におけるコイル52下の石英板や図
14のシールド板保護用絶縁板54を叩くイオンのエネ
ルギーを低下することが出来、石英板や絶縁板の損傷を
少なくすると共に、プラズマ中への異物の混入を防ぐこ
とが出来る。
【0096】また、ファラデーシールド板53は、パル
スバイアス電源17の接地電極の役目も兼ねるため、試
料40とファラデーシールド板53との間に均一にパル
スバイアスを印加することが出来る。図14の例では、
平行平板型の上部電極や試料台15に設置するフィルタ
は不要である。
【0097】図15は、本発明をマイクロ波プラズマ処
理装置に適用した装置の一部を縦断面した正面図であ
る。静電吸着膜22の上に試料40が載置される試料台
15としての下部電極15には、パルスバイアス電源1
7及び直流電源13が接続されている。41はマイクロ
波の発振源としてのマグネトロン、42はマイクロ波の
導波管であり、43は、処理室10を真空封止しマイク
ロ波を処理室10に供給するための石英板である。47
は磁場を供給する第一のソレノイドコイル、48は磁場
を供給する第二のソレノイドコイルである。49は処理
ガス供給系であり、処理室10内にエッチング、成膜等
の処理を行なう処理ガスを供給する。また、処理室10
は、真空ポンプ(図示せず)により真空排気される。パ
ルスバイアス電源17及び静電チャック20に必要な特
性は図1の実施例と同様であり、詳細は省略する。
【0098】エッチング処理を行う場合、処理を行なう
べき試料40を試料台15に載置し、静電力で保持し、
ガス供給系49から処理室10に処理ガスを所定の流量
で導入しながら、他方真空ポンプにより真空排気するこ
とにより、処理室10の圧力を5mTorr〜40mTorrに減
圧排気する。次に、マグネトロン41及び第一、第二の
ソレノイドコイル47、48をオンとし、マグネトロン
41で発生したマイクロ波を導波管42から処理室10
に導びいて、プラズマを発生させる。このプラズマを用
いて試料40にエッチング処理を行う。他方、エッチン
グ時には、下部電極15に、周期が0.1μs〜10μs
好ましくは0.2μs〜5μsのパルスバイアス電圧を印
加する。
【0099】このようなパルスバイアス電圧の印加によ
って、プラズマ中のイオンを試料に加速、垂直入射させ
ることにより、高精度の形状制御あるいは選択比制御を
行う。これにより、試料のレジストマスクパターンが極
微細なものであっても、垂直入射によりマスクパターン
に対応した高精度のエッチング処理が行える。
【0100】なお、図1以下に示した本発明のプラズマ
エッチング装置において、静電吸着回路の直流電圧とパ
ルスバイアス電源回路のパルス電圧を重畳して生成し、
回路を共通に構成することもできる。また、静電吸着回
路とパルスバイアス電源回路を別な電極に分離して設
け、パルスバイアスが静電吸着に影響を及ぼさないよう
にすることもできる。
【0101】図1に示した平行平板プラズマエッチング
装置の実施例における静電吸着回路に代えて、図16に
示したように、他の吸着手段、例えば真空吸着手段を用
いることもできる。まず、処理室の圧力を5mTorr〜4
0mTorrに減圧排気する。次に、高周波電源に高周波電
圧を加えて処理室10にプラズマを発生させる。このプ
ラズマを用いて試料40をエッチング処理する。他方、
エッチング時には、下部電極15に、周期が0.1μs
〜10μs好ましくは0.2μs〜5μsのパルスバイア
ス電圧を印加する。このようなパルスバイアス電圧の印
加によって、プラズマ中のイオンを試料に加速、垂直入
射させることにより、高精度の形状制御あるいは選択比
制御を行う。
【0102】この場合、パルスバイアス電源回路から供
給される電圧の特性としては、静電吸着回路の影響を考
慮する必要がなく、高精度の形状制御あるいは選択比制
御を行うのに適した電圧特性とすれば良い。これによ
り、試料のマスクパターンが極微細なものであっても、
マスクパターンに対応した高精度のエッチング処理を行
うことができる。
【0103】次に、図17に示した本発明の他の実施例
により、イオンとラジカルの独立制御が可能なプラズマ
エッチング装置について述べる。プラズマ処理において
は、イオン量,ラジカル量及びラジカル種を適正に制御
することが、性能向上のために重要である。従来はイオ
ン源やラジカル源となるガスを処理室に流入させ、処理
室内でプラズマを発生させて、イオンとラジカルを同時
に発生させていた。しかし、試料の処理が微細化するに
つれ、その限度が見えて来ている。
【0104】図17の実施例は、この従来の欠点を改善
し、極微細なプラズマ処理を可能にせんとするものであ
り、図1に示した平行平板プラズマエッチング装置に加
えて、ラジカル源用ガス供給源60及びラジカル発生用
プラズマ発生室62を備えている。
【0105】この実施例の特徴は、次の通りである。 ラジカル源用ガス供給源60から供給されたラジカ
ル源用ガスをラジカル発生用プラズマ発生室62にてプ
ラズマ化し、あらかじめ所望のラジカルを所望量発生さ
せる。そしてこのラジカルを処理室10に流入させる。 他方、イオン源用ガス供給源36からイオン源用ガ
スを処理室10に流入させる。
【0106】 プラズマ発生用電源16で高周波を出
力し、処理室10に低電子温度(5eV以下、好ましく
は3eV以下)のプラズマを発生させ、イオンを発生さ
せる。 なお、流入されたラジカルは処理室10で発
生されるプラズマにより、一部解離が進むが、発生する
プラズマの電子温度を5eV程度以下の低い値に抑える
ことにより、流入されたラジカルの再解離を小さい値に
抑えることができる。
【0107】 主にイオンを発生させる処理室10の
プラズマ発生源とは別に、ラジカルを発生させるラジカ
ル発生用プラズマ発生源を設けることにより、イオンと
ラジカルを独立に所望の質や量に制御できる様になるた
め、極微細なプラズマ処理においても良好な性能が得ら
れる。
【0108】なお、ラジカル発生用プラズマ発生室62
は、処理室10内に、主にイオンを発生させる処理室1
0のプラズマ発生源とは別個に設けても良い。
【0109】次に、図18にイオンとラジカルとを独立
に制御する本発明の他の実施例を示す。図18におい
て、CHF3、CH2F2,C4F8あるいはCF4な
どのフルオロカ−ボンガスに、必要に応じてC,Hを含
むガス(C2H4,CH3OHなど)を混ぜ、図18の
Aなる部分よりバルブ70を経由してラジカル発生用プ
ラズマ発生室62に入れる。
【0110】ラジカル発生用プラズマ発生室62では、
数MHzないしは数10MHzのRF電源63の出力を
コイル65に印加し、数100mTorrから数10T
orrのガス圧でプラズマを発生させ、主にCF2ラジ
カルを発生させる。同時に発生するCF3やFはH成分
により減少させる。
【0111】なお、ラジカル発生用プラズマ発生室62
でCFやO等の成分を大幅に減少させることは困難なた
め、この後に不要成分除去室65を設ける。ここでは、
カ−ボンやSiを含む材質(カ−ボン、Si,SiC
等)の内壁を設置し、不要な成分を減少、あるいは悪影
響の少ない別のガスに変換させる。不要成分除去室65
の出口は、バルブ71に接続し、CF2が主成分のガス
組成を供給する。
【0112】なお、バルブ70とバルブ71との間は、
デポ物等の堆積物が多く蓄積するため、比較的短期間で
清掃や交換が必要である。このため、大気開放と交換と
を容易にすると共に、再立ち上げ時の真空立ちあげ時間
の短縮のため、バルブ72を経由して排気装置74に接
続している。なお排気装置74は、処理室10用排気装
置等と兼用してもよい。
【0113】またイオン源用ガス(アルゴンガスやキセ
ノンガス等の希ガス)Bはバルブ73を経由し、前記の
バルブ71の出口と繋ぎ処理室に供給する。
【0114】処理室10は5〜40mTの圧力に保ち、
変調を施した20MHz以上の高周波電源16により、
5eV好ましくは3eV以下で10の10乗から11乗
台/cm3の高密度低電子温度プラズマを発生させ、解
離エネルギ−として8eV以上を必要とするCF2の解
離を避けつつ、イオン源用ガスの電離を進行させる。こ
の結果、試料40の表面上では、バイアス電源17によ
り数100Vで加速されたイオンの入射でアシストされ
た下記反応が主に進行する。
【0115】 SiO2+2CF2 → SiF4 ↑+2CO ↑ なお、下地材料となるSiやSiNは、CF2ではエッ
チングされないため、高選択比の酸化膜エッチングが可
能となった。
【0116】また、CF2の一部解離によるFの増加
は、シリコン、カ−ボンもしくはSiC等からなる上部
電極カバ−30により減少させている。
【0117】上で述べたように、ラジカル源用ガスAと
イオン源用ガスBとを調節することにより、処理室10
内でのイオンとラジカルとの比率をほぼ独立に制御で
き、試料40の表面での反応を所望のものにコントロ−
ルすることが容易になった。また、不必要なデポ成分等
は、不要成分除去室65で排除し、処理室10には極力
持ち込まないようにしているため、処理室10内のデポ
は大幅に低減され、処理室10を大気に開放して行う清
掃の頻度も大幅に低減できた。
【0118】次に、図19にイオンとラジカルとを独立
に制御する他の実施例を示す。酸化ヘキサフルオロプロ
ピレンガス(CF3CFOCF2,以下HFPOと略
す)をAより、バルブ70を経由して加熱パイプ部66
に通し、不要成分除去室65とバルブ71を経由し、イ
オン源ガスBと混合し、処理室10のほうに送る。加熱
パイプ部66では、800℃〜1000℃にHFPOを
加熱し下記の熱分解によりCF2を生成する。
【0119】 CF3CFOCF2 → CF2+CF3CFO CF3CFOは比較的安定な物質で分解しにくいが、一
部分解し不要なOやFを発生するため、加熱パイプ部6
6の後に不要成分除去室65をもうけ不要成分を除去、
あるいは悪影響のでない物質に変換している。一部のC
F3CFOCF2は分解しないで処理室10に流入する
が、5eV以下の低電子温度のプラズマでは解離しない
ため問題とはならない。
【0120】なお、バルブ72、排気装置74の用い方
ならびに処理室10内での反応は、図18の場合と同じ
である。
【0121】本発明の、静電吸着回路とパルスバイアス
電圧印加回路を備えたプラズマ処理装置は、エッチング
ガスに代えてCVDガスを導入する等の変更を加えるこ
とにより、以上述べたエッチング処理に限らずCVD装
置等のプラズマ処理装置にも適用できる。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、イオンとラジカルの質
や量を独立に制御することにより、被処理物に適した処
理条件を構築出来る。
【0123】また、イオンとラジカルの量や質を独立に
制御することにより、制御性良く、狭いイオンエネルギ
ー分布を得て、プラズマ処理の選択性等を向上させたプ
ラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供することが
できる。
【0124】また、静電吸着用誘電体層を有する試料台
を使用する場合において、イオンとラジカルの量や質を
独立に制御することにより、制御性良く、狭いイオンエ
ネルギー分布を得て、プラズマ処理の選択性等を向上さ
せたプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供する
ことができる。
【0125】また、イオンとラジカルの量や質を独立に
制御することにより、プラズマ処理装置の処理室内の圧
力を低くして、微細パターンの精密な加工が容易で、ま
た、微細加工時の選択比も向上させたプラズマ処理装置
及びプラズマ処理方法を提供することができる。
【0126】また、イオンとラジカルの量や質を独立に
制御することにより、試料中の絶縁膜(例えばSiO2,
SiN,BPSG等)に対するプラズマ処理の選択性
等を向上させたプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例になる平行平板電極型のプラ
ズマエッチング装置の縦断面図である。
【図2】プラズマ発生用電源の周波数と安定放電最低ガ
ス圧の関係を示す図である。
【図3】本発明のパルスバイアス電源において使用する
望ましい出力波形の例を示す図である。
【図4】パルスデューティ比:(T1/T0)は一定のま
まT0 を変化させた時の試料表面の電位波形とイオンエ
ネルギーの確率分布を示す図である。
【図5】パルスデューティ比を一定のまま、T0 を変化
させた時の試料表面の電位波形とイオンエネルギーの確
率分布を示す図である。
【図6】パルスのオフ(T0−T1)期間と、静電吸着膜
の両端間に生じる電圧の一周期中の最大電圧VCMの関係
を示す図である。
【図7】パルスデューティ比と(VDC/vp )の関係を
示す図である。
【図8】塩素ガス5mTをプラズマ化した時のシリコンと
塩化膜とのエッチングレートESiおよびESiO2
イオンエネルギー依存性を示す図である。
【図9】酸化膜のエッチングの例としてCF4ガス5mT
をプラズマ化した時の、酸化膜とシリコンとのエチング
レートESiO2および、ESiのイオンエネルギー分
布を示す図である。
【図10】本発明の他の実施例になる平行平板電極型の
プラズマエッチング装置の縦断面図である。
【図11】パルスバイアス電源の周波数と累積電力の関
係を示した図である。
【図12】図1に示した平行平板電極プラズマエッチン
グ装置を改良した他の実施例の縦断面図である。
【図13】本発明を、外部エネルギー供給放電方式のう
ち、誘導結合型放電方式でかつ、無磁場タイプのプラズ
マエッチング装置へ適用した例の縦断面図である。
【図14】本発明の他の実施例になる、プラズマエッチ
ング装置の縦断面図である。
【図15】本発明をマイクロ波プラズマ処理装置に適用
した装置の一部を縦断面した正面図である。
【図16】本発明の他の実施例になる、平行平板プラズ
マエッチング装置の縦断面図である。
【図17】本発明の他の実施例になる、イオンとラジカ
ルを独立して制御可能な、平行平板電極プラズマエッチ
ング装置の縦断面図である。
【図18】本発明の他の実施例になる、イオンとラジカ
ルを独立して制御可能な、平行平板電極プラズマエッチ
ング装置の縦断面図である。
【図19】本発明の他の実施例になる、イオンとラジカ
ルを独立して制御可能な、平行平板電極プラズマエッチ
ング装置の部分詳細図である。
【符号の説明】
10…処理室、12…上部電極、15…下部電極、16
…高周波電源、17…パルスバイアス電源、20…静電
チャック、22…静電吸着膜、23…直流電源、40…
試料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 H05H 1/46 M (72)発明者 大坪 徹 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空処理室と、該真空処理室内で処理され
    る試料を配置するための試料台と、プラズマ生成手段と
    を有するプラズマ処理装置であって、 前記試料を静電吸着力によって前記試料台に保持する静
    電吸着手段と、 前記試料にバイアス電圧を印加するバイアス印加手段
    と、 前記真空処理室に、ラジカル発生用ガスを予め分解する
    手段を有し所望量のラジカルを供給するラジカル供給手
    段と、 前記真空処理室にイオン発生用ガスを供給する手段と、
    前記真空処理室にプラズマを発生させるプラズマ生成手
    段とを具備し、 前記試料としてSiO2を用いることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記ラジカル発生用ガスを予め分解する手段として、1
    00mTorr〜数+Torrのプラズマを用いること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記真空処理室にプラズマを発生する手段として、5e
    V以下の電子温度を有するプラズマであることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記ラジカル発生用ガスを予め分解する手段の後に、不
    要成分除去手段を設けたことを特徴とするプラズマ処理
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記ラジカル発生用ガスを予め分解する手段と不要成分
    除去手段とを、他の部分とは別系統で真空排気できる構
    成としたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】真空処理室と、該真空処理室内で処理され
    る試料を配置するための試料台と、プラズマ生成手段と
    を有するプラズマ処理装置であって、 前記試料を静電吸着力によって前記試料台に保持する静
    電吸着手段と、 前記試料にパルスバイアス電圧を印加するパルスバイア
    ス印加手段と、 前記真空処理室に、ラジカル発生用ガスを予めプラズマ
    化し所望量のラジカルを供給するラジカル発生用プラズ
    マ供給手段と、 前記真空処理室に、イオン発生用ガスを供給しプラズマ
    を発生させる前記プラズマ生成手段とを具備し、 前記試料としてSiO2を用いることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  7. 【請求項7】真空処理室と、該真空処理室内で処理され
    る試料を配置するための試料台と、高周波電源を含むプ
    ラズマ生成手段とを有するプラズマ処理装置であって、 前記試料を静電吸着力によって前記試料台に保持する静
    電吸着手段と、 前記試料にパルスバイアス電圧を印加するパルスバイア
    ス印加手段と、 前記真空処理室に、ラジカル発生用ガスを予めプラズマ
    化し所望量のラジカルを供給するラジカル発生用プラズ
    マ供給手段と、 前記真空処理室に、イオン発生用ガスを供給しプラズマ
    を発生させる前記プラズマ生成手段とを備え、 前記高周波電源に10MHz〜500MHzの高周波電圧を印
    加するとともに、前記真空処理室を5mTorr〜40mTorr
    に減圧するように構成されていることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  8. 【請求項8】一方の電極に試料が配置される一対の対向
    する電極と、 該配置された試料を静電吸着力によって前記電極に保持
    する静電吸着手段と、 前記試料が配置された雰囲気に、ラジカル発生用ガスを
    予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するラジカル
    発生用プラズマ供給手段と、 前記試料が配置された雰囲気に、イオン発生用ガスを供
    給する手段と、 該導入されたイオン発生用ガスをプラズマ化するプラズ
    マ生成手段と、 前記試料のエッチング時に前記一方の電極にパルスバイ
    アス電圧を印加するパルスバイアス印加手段とを具備
    し、 前記試料としてSiO2を用いることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  9. 【請求項9】一方の電極に試料が配置される一対の対向
    する電極と、 前記試料が配置された雰囲気に、ラジカル発生用ガスを
    予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するラジカル
    発生用プラズマ供給手段と、 前記試料が配置された雰囲気に、イオン発生用ガスを供
    給する手段と、 前記雰囲気を5mTorr〜40mTorrに減圧排気する排気手
    段と、 前記一対の対向する電極に10MHz〜500MHzの高周波
    電圧を印加する高周波電源手段と、 前記圧力下で導入されたイオン発生用ガスをプラズマ化
    するプラズマ生成手段と、 前記試料のエッチング時に前記一方の電極にパルスバイ
    アス電圧を印加するパルスバイアス印加手段とを具備
    し、 前記試料としてSiO2を用いることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  10. 【請求項10】真空処理室と、該真空処理室内で処理さ
    れる試料を配置するための試料台と、プラズマ生成手段
    とを有するプラズマ処理装置であって、 前記試料を静電吸着力によって前記試料台に保持する静
    電吸着手段と、 前記真空処理室に、ラジカル発生用ガスを予めプラズマ
    化し所望量のラジカルを供給するラジカル発生用プラズ
    マ供給手段と、 前記真空処理室に、イオン発生用ガスを供給しプラズマ
    を発生させる前記プラズマ生成手段と、 前記試料台に接続され、該試料台にパルスバイアス電圧
    を印加するパルスバイアス印加手段と、 前記パルスバイアス電圧の印加に伴い前記静電吸着手段
    の静電吸着容量に対応して発生する電圧の上昇を抑制す
    る、電圧抑制手段とを具備したことを特徴とするプラズ
    マ処理装置。
  11. 【請求項11】真空処理室と、該真空処理室内で処理さ
    れる試料を配置するための試料台と、プラズマ生成手段
    とを有するプラズマ処理装置であって、 前記試料台に設けられた静電吸着膜を含み、前記試料を
    静電吸着力によって前記試料台に保持する静電吸着手段
    と、 前記真空処理室に、ラジカル発生用ガスを予めプラズマ
    化し所望量のラジカルを供給するラジカル発生用プラズ
    マ供給手段と、 前記真空処理室に、イオン発生用ガスを供給しプラズマ
    を発生させる前記プラズマ生成手段と、 前記試料台に接続され、該試料台にパルスバイアス電圧
    を印加するパルスバイアス印加手段と、 前記パルスバイアス電圧の印加に伴い前記静電吸着膜の
    両端間に生ずる電圧を抑制する、電圧抑制手段とを具備
    し、 該電圧抑制手段は、前記静電吸着手段の静電吸着膜によ
    る電圧を、前記パルスバイアス電圧の1/2以下に抑制
    することを特徴とするプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】請求項6ないし11のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置において、 前記静電吸着手段の電圧が前記パルスバイアス電圧の1
    /2以下になるように、前記パルスバイアス電圧の周期
    を設定したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のプラズマ処理装置に
    おいて、 前記パルスバイアス電圧の周期を、0.1цs〜10ц
    sとしたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】請求項13に記載のプラズマ処理装置に
    おいて、 前記パルスバイアス電圧を、デュ−ティ−比が40%以
    下としたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】請求項6ないし11のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置において、 前記静電吸着手段の電圧が前記パルスバイアス電圧の1
    /2以下になるように、前記試料台の表面に形成された
    静電吸着膜の膜圧を10цm〜400цmに設定したこ
    とを特徴とするプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】請求項6ないし11のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置において、 前記静電吸着手段の電圧が前記パルスバイアス電圧の1
    /2以下になるように、前記試料台の表面に形成された
    静電吸着膜の誘電率を10〜100に設定したことを特
    徴とするプラズマ処理装置。
  17. 【請求項17】請求項6ないし11のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置において、 前記試料台の表面に形成された静電吸着膜の膜圧、誘電
    率もしくは前記パルスバイアス電圧の周期のすくなくと
    も2つの組合せにより、前記静電吸着の電圧が、前記パ
    ルスバイアス電圧の1/2以下になるように、設定した
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】請求項6ないし11のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置において、 前記静電吸着用電源と前記パルスバイアス用の電源を共
    通の電源として構成したことを特徴とするプラズマ処理
    装置。
  19. 【請求項19】請求項6ないし11のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置において、 前記プラズマ生成手段が高周波電源を含み、該高周波電
    源の周波数が30MHz〜100MHzであることを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
  20. 【請求項20】請求項8または9記載のプラズマ処理装
    置において、 前記一対の対向する電極の間隙が10mm〜50mmである
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  21. 【請求項21】真空処理室に設けられた電極の一方に試
    料を配置するステップと、 外試料を静電吸着力によって前記試料に保持するステッ
    プと、 前記試料が配置・保持された雰囲気に、ラジカル発生用
    ガスを予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するス
    テップと、 前記雰囲気に、イオン発生用ガスを供給するステップ
    と、 前記雰囲気を、前記試料の処理圧力に減圧排気するステ
    ップと、 前記処理圧力下で前記イオン発生用ガスをプラズマ化す
    るステップと、 該試料を前記プラズマにより処理するステップと、 前記試料にパルスバイアス電圧を印加するステップと、
    からなることを特徴とするプラズマ処理方法。
  22. 【請求項22】対向する一方の電極に試料を配置するス
    テップと、 該配置された試料を静電吸着力によって前記電極に保持
    するステップと、 前記試料が配置・保持された雰囲気に、ラジカル発生用
    ガスを予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するス
    テップと、 前記雰囲気に、イオン発生用ガスを供給するステップ
    と、 該供給されたイオン発生用ガスをプラズマ化するステッ
    プと、 該プラズマにより前記試料をエッチング処理するステッ
    プと、 該エッチング処理時に前記一方の電極に、パルスバイア
    ス電圧を印加するステップからなり、 前記試料としてSiO2を用いることを特徴とするプラ
    ズマ処理方法。
  23. 【請求項23】対向する一方の電極に試料を配置するス
    テップと、 該配置された試料を静電吸着力によって前記電極に保持
    するステップと、 前記試料が配置・保持された雰囲気に、ラジカル発生用
    ガスを予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するス
    テップと、 前記雰囲気に、イオン発生用ガスを供給するステップ
    と、 前記雰囲気を、5mTorr〜40mTorrに減圧排気するス
    テップと、 前記対向する電極に10MHz〜500MHzの高周波電圧を
    印加し、前記圧力下で供給されたイオン発生用ガスをプ
    ラズマ化するステップと、 該プラズマにより前記試料をエッチング処理するステッ
    プと、 該エッチング処理時に前記一方の電極に、パルスバイア
    ス電圧を印加するステップからなり、 前記試料としてSiO2を用いることを特徴とするプラ
    ズマ処理方法。
  24. 【請求項24】真空処理室に設けられた電極の一方に試
    料を配置するステップと、 該試料を静電吸着力によって前記電極に保持するステッ
    プと、 前記試料が配置・保持された雰囲気に、ラジカル発生用
    ガスを予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するス
    テップと、 前記雰囲気に、イオン発生用ガスを供給するステップ
    と、 前記雰囲気に30MHz〜100MHzの高周波電圧を印加
    し、前記圧力下で供給されたイオン発生用ガスをプラズ
    マ化するステップと、 該試料を前記プラズマにより処理するステップと、 前記試料にパルスバイアス電圧を印加するステップから
    なり、 前記試料としてSiO2を用いることを特徴とするプラ
    ズマ処理方法。
  25. 【請求項25】真空処理室に設けられた電極の一方に試
    料を配置するステップと、 該試料を静電吸着力によって前記電極に保持するステッ
    プと、 前記試料が配置・保持された雰囲気に、ラジカル発生用
    ガスを予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するス
    テップと、 前記雰囲気に、イオン発生用ガスを供給するステップ
    と、 前記雰囲気を、前記試料の処理圧力に減圧排気するステ
    ップと、 前記圧力下で供給されたイオン発生用ガスをプラズマ化
    するステップと、 該試料を前記プラズマにより処理するステップと、 前記試料にパルスバイアス電圧を印加するステップから
    なり、 前記静電吸着手段の電圧が、前記パルスバイアス電圧の
    1/2以下となるようにしたことを特徴とするプラズマ
    処理方法。
  26. 【請求項26】真空処理室に設けられた対向する電極の
    一方に試料を配置するステップと、 該試料を静電吸着力によって前記電極に保持するステッ
    プと、 前記試料が配置・保持された雰囲気に、ラジカル発生用
    ガスを予めプラズマ化し所望量のラジカルを供給するス
    テップと、 前記雰囲気に、イオン発生用ガスを供給するステップ
    と、 前記雰囲気を、5mTorr〜40mTorrに減圧排気するス
    テップと、 前記対向する電極間に30MHz〜100MHzの高周波電圧
    を印加し、前記圧力下で供給されたイオン発生用ガスを
    プラズマ化するステップと、 該試料を前記プラズマにより処理するステップと、 前記試料にパルスバイアス電圧を印加するステップから
    なることを特徴とするプラズマ処理方法。
  27. 【請求項27】請求項21ないし26のいずれかに記載
    のプラズマ処理方法において、 前記パルスバイアス電圧の印加時、前記一方の電極に、
    周期が0.1цs〜10цsのパルスバイアス電圧を印
    加することを特徴とするプラズマ処理方法。
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