JPH09260532A - セラミック基板の加熱処理方法及び加熱処理用治具 - Google Patents

セラミック基板の加熱処理方法及び加熱処理用治具

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JPH09260532A
JPH09260532A JP6121196A JP6121196A JPH09260532A JP H09260532 A JPH09260532 A JP H09260532A JP 6121196 A JP6121196 A JP 6121196A JP 6121196 A JP6121196 A JP 6121196A JP H09260532 A JPH09260532 A JP H09260532A
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JP
Japan
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ceramic substrate
heat treatment
part member
jig
plating
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JP6121196A
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English (en)
Inventor
Koichi Nakasu
浩一 中洲
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、セラミック基板に形成された金属層に
Ni−Bめっき被膜を形成した後、開放型の加熱処理用
治具を用いて外部接続ピンのろう付けを行っていた。し
かし、炉内のガス中には窒素が多量に含まれているた
め、セラミック基板周囲の窒素とNi−Bめっき被膜中
のBとが反応し、Ni−Bめっき被膜表面に窒化ホウ素
(BN)が形成されていた。BNは、絶縁体であり、ま
た濡れ性が非常に悪いため、次工程でNi−Bめっき被
膜の上に形成するNi−Pめっき被膜との密着強度が大
きく低下するという課題があった。 【解決手段】 その表面に部分的に金属層15a、16
a、18aが形成され、金属層15a、・・・ 上にNi−
Bめっき被膜が形成されたセラミック基板11を、密閉
構造を有する加熱処理用治具21に収容した後、加熱処
理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミック基板の加
熱処理方法及び加熱処理用治具に関し、より詳細には半
導体素子を搭載するセラミック基板を製造する際に採用
されるセラミック基板の加熱処理方法及び加熱処理用治
具に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を構成する集積回路などの半
導体素子は、通常、パッケージ用の基板に設けられたキ
ャビティ部に収納され、該キャビティ部がリッドで気密
に封止され、実用に供されている。アルミナ等のセラミ
ックは耐熱性、耐久性、信頼性などに優れるため、この
種の基板及びリッドの材料として好適であり、アルミナ
等からなるセラミック製のICパッケージ(以下、セラ
ミックパッケージと記す)は現在盛んに使用されてい
る。
【0003】図4は、PGA(Pin Grid Array)タイプ
のセラミックパッケージに使用されるセラミック基板に
半導体素子等が搭載された状態を模式的に示した断面図
である。
【0004】セラミック基板11の中央部にはキャビテ
ィ部12が形成され、その周囲外方にはリッド(図示せ
ず)で封止する際に用いられる下地金属層16が形成さ
れ、さらに下地金属層16の周囲外方には図示しないマ
ザーボードに接続するための外部接続ピン17が外部接
続ピン用パッド18に固着されている。キャビティ部1
2は通常その周辺部分が階段状に構成されており、階段
部にはワイヤボンディングのためのパッド部15が形成
され、また底面部分には半導体素子搭載部13が形成さ
れ、LSI等の半導体素子14が載置されている。そし
て、半導体素子14に形成されたパッド(図示せず)と
セラミック基板11上のパッド部15とは、ワイヤ19
を用いたワイヤボンディングにより接続されている。
【0005】セラミック基板11表面に形成されたパッ
ド部15、及び下地金属層16は、いずれも焼結体表面
に部分的に形成されたWやMo等の金属層15a、16
a、及びこれら金属層15a、16aの上に順次形成さ
れたNiめっき被膜(図示せず)とAuめっき被膜(図
示せず)とにより構成されている。また、外部接続ピン
用パッド18にはNiめっき被膜を介して外部接続ピン
17がろう付けにより固着されており、さらにその上に
Niめっき被膜とAuめっき被膜(共に図示せず)とが
順次形成されている。
【0006】この外部接続ピン17等が配設されたセラ
ミック基板11は、以下のような工程を経て製造され
る。まず、セラミック原料粉末及びバインダ等からなる
スラリをドクターブレード法等により成形してグリーン
シートを作製した後、該グリーンシートの所定箇所にW
等を含む導電性ペーストを印刷する。次に、該導電性ペ
ーストが印刷されたグリーンシートを含む複数枚のグリ
ーンシートを積層し、グリーンシート積層体を作製す
る。次に、該グリーンシート積層体を脱脂、焼成するこ
とによりセラミック基板11を製造する。
【0007】前記工程により製造されたセラミック基板
11の表面には、図4に示したパッド部15、下地金属
層16、及び外部接続ピン用パッド18を構成するW等
よりなる金属層15a、16a、18aが形成されてい
る。しかし、これら金属層15a、16a、18aの上
に直接半田層を形成したり、ろう付けすると、半田やろ
う材と金属層15a、16a、18aとの間に十分な密
着強度が得られない。そのため、セラミック基板11に
種々のめっき処理を施し、半田等との密着強度を確保す
ると同時に耐食性等を付与する。
【0008】従来よりめっき処理の方法として、電解法
と無電解法とが存在するが、近年の電子機器の駆動速度
の高速化に伴い、セラミック基板に形成された電解めっ
き用の引き出し線(図示せず)が電気的特性に悪影響を
与えるようになり、そのため最近では無電解めっき法が
採用されるようになってきている。
【0009】無電解めっき法を採用した場合、まず、セ
ラミック基板11に無電解Ni−Bめっき処理を施し、
金属層15a、16a、18aの上にBを含有するNi
−Bめっき被膜を形成する。この後、還元性雰囲気でシ
ンタ処理を行い、Ni−Bめっき被膜を金属層15a、
・・・ に密着させると同時にピンホール等の欠陥を無く
す。形成されためっき被膜の厚さ等の条件により、上記
シンタ処理を行わない場合もある。
【0010】次に、Ni−Bめっき被膜が形成された金
属層15a、・・・ のうち、金属層18a部分に外部接続
ピン17をろう付けする。
【0011】次に、外部接続ピン17が固着されたセラ
ミック基板11に無電解Ni−Pめっき処理を施し、外
部接続ピン17上及び前記Ni−Bめっき被膜が形成さ
れた金属層15a、16a等の上にNi−Pめっき被膜
を形成する。その後、通常は還元性雰囲気中、700℃
程度の温度でシンタ処理を施して、Ni−Pめっき被膜
中に存在するピンホール等を無くし、内部にトラップさ
れたガスを取り除くが、条件によってはNi−Pめっき
後にシンター処理を行わない場合もある。
【0012】次に、シンタ処理が施されたセラミック基
板11に、pHが3〜5の酸性めっき浴中で置換型Au
めっき処理を施し、前記Ni−Pめっき被膜と接着性の
良好なAuめっき被膜を形成した後、還元型Auめっき
処理を施すことにより、前記金属層の最上層にAuめっ
き被膜を有するセラミック基板11を製造する。
【0013】上記した従来のパッケージ用セラミック基
板11の製造方法において、無電解Ni−Bめっき処理
が施されたセラミック基板11にシンター処理を施した
り、外部接続ピン17をろう付けする際、窒素を80容
量%程度含有する還元性雰囲気中、900℃程度の温度
で加熱を行う。
【0014】図5は、外部接続ピン17をろう付けする
際、加熱処理用治具41にセラミック基板11を設置し
た状態を模式的に示した断面図である。
【0015】加熱処理用治具41は、底部部材44、ピ
ン接合用部材45、及び側部部材43により構成されて
いる。板状の底部部材44の上に、主面が一回り小さ
い、同じく板状のピン接合用部材45が載置されてお
り、ピン接合用部材45には、その上に配置するセラミ
ック基板11の外部接続ピン17をろう付けする外部接
続ピン用パッド18の位置に外部接続ピン17とほぼ同
じ大きさの貫通孔(図示せず)が形成されている。ま
た、側部部材43は板状部材の周囲を残して、中央の大
部分がくり貫かれた形状をしており、くり貫かれた部分
に、ピン接合用部材45及びセラミック基板11が入る
ようになっている。また、加熱処理用治具41を構成す
るいずれの部材も黒鉛等の炭素材を用いて形成されてい
る。
【0016】セラミック基板11に外部接続ピン17を
ろう付けする場合には、図5に示したように、上端に銀
ろう(図示せず)を付着させた外部接続ピン17をピン
接合用部材45に形成された貫通孔45aの全てに入
れ、その上にセラミック基板11を設置する。このと
き、外部接続ピン17の上端は外部接続ピン用パッド1
8と接触した状態となっており、セラミック基板11は
側部部材43により位置決めされている。次に、セラミ
ック基板11を収容した加熱処理用治具41を加熱処理
炉に入れ、窒素が80容量%、及び水素が20容量%か
らなる混合ガスを流しながら、炉内を900℃程度まで
昇温させ、外部接続ピン17を外部接続ピン用パッド1
8にろう付けする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記外部接続ピン17
のろう付け工程において、前記加熱処理炉内のガス中に
は窒素が多量に含まれているため、セラミック基板11
周囲の窒素とNi−Bめっき被膜中のBとが反応し、N
i−Bめっき被膜表面に窒化ホウ素(BN)が生成す
る。BNは、絶縁体であり、またメッキ液等との濡れ性
が非常に悪いため、次の工程でNi−Bめっき被膜の上
に形成するNi−Pめっき被膜との密着強度が小さくな
り、例えば下地金属層16にリッドを半田付けした際、
下地金属層16とリッドとの密着強度が大きく低下する
という課題があった。
【0018】上記した加熱処理時のBNの生成を防止す
るためには、窒素を除いた雰囲気、すなわち水素が10
0容量%のガス中、又は水素とアルゴン(Ar)とを含
んだ雰囲気中で加熱処理を施せばよい。しかし、上記雰
囲気とするためには、高価なガスを使用しなければなら
ず、製造コストが上昇する。
【0019】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、表面に部分的に金属層が形成され、該金属層上にN
i−Bめっき被膜が形成されたセラミック基板に加熱処
理を施す際、Ni−Bめっき被膜中にBNが形成されな
いように加熱処理を施すことができるセラミック基板の
加熱処理方法及び加熱処理用治具を提供することを目的
としている。
【0020】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るセラミック基板の加熱処理
方法は、その表面に部分的に金属層が形成され、該金属
層上にNi−Bめっき被膜が形成されたセラミック基板
を、密閉構造を有する加熱処理用治具に収容した後、加
熱処理を行うことを特徴としている。
【0021】上記セラミック基板の加熱処理方法によれ
ば、前記加熱処理用治具が密閉構造を有するので、窒素
が外部より供給されず、かつ加熱処理用治具内部に存在
する窒素量も少ないため、上記加熱処理によりNi−B
めっき被膜表面にBNが生成するのを防止することがで
きる。その結果、前記Ni−Bめっき被膜上に該Ni−
Bめっき被膜との密着強度が大きいNi−Pめっき被膜
を形成することができ、またろう付けや半田付け等にお
ける接合強度の低下を防止することができる。
【0022】また、本発明に係る加熱処理用治具は、セ
ラミック基板を収容した際、該セラミック基板との間に
空隙部を有さない状態で、密閉する構造となっているこ
とを特徴としている。
【0023】上記加熱処理用治具を用いてNi−Bめっ
き被膜が形成されたセラミック基板に加熱処理を施せ
ば、該加熱処理によりNi−Bめっき被膜表面にBNが
生成するのを防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るセラミック基
板の加熱処理方法及び加熱処理用治具の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0025】実施の形態に係るセラミック基板の加熱処
理方法及び加熱処理用治具において、対象とするセラミ
ック基板のタイプは特に限定されないが、その一例とし
て、セラミックパッケージを構成するPGAタイプのセ
ラミック基板11(図4)が挙げられる。以下において
は、前記PGAタイプのセラミック基板11を例にとっ
て説明する。
【0026】まず、表面に部分的にW等からなる金属層
15a、16a、18aが形成されたセラミック基板1
1を製造する。セラミック基板11の製造方法は、従来
の方法と同様であり、ここではその詳しい説明を省略す
る。
【0027】次に、得られたセラミック基板11を、N
iの塩及びホウ素含有化合物等を含んだ50〜80℃の
めっき浴に3〜60分間浸漬し、無電解Ni−Bめっき
処理を施す。上記Ni−Bめっき処理により、セラミッ
ク基板表面に形成された金属層15a、・・・ 上に、0.
5〜8μmの厚さのBを含有するNi−Bめっき被膜が
形成される。この後、還元性雰囲気でシンタ処理を行
い、Ni−Bめっき被膜を金属層15a、・・・ に密着さ
せると同時にピンホール等の欠陥を無くす。形成された
めっき被膜の厚さ等の条件により、前記シンタ処理を行
わない場合もある。
【0028】次に、セラミック基板11に形成された金
属層15a、・・・ のうち、金属層18aに、還元性雰囲
気中、銀ろうを用いて外部接続ピン17をろう付けす
る。
【0029】図1は、外部接続ピン17をろう付けする
際、加熱処理用治具21内にセラミック基板11を収容
した状態を模式的に示した断面図である。
【0030】加熱処理用治具21は、底部部材24、ピ
ン接合用部材25、側部部材23、及び上部部材22に
より構成されている。上部部材24以外の部材は従来の
ものとほぼ同様に構成されているので、ここではその詳
しい説明を省略する。上部部材22も炭素材料により形
成されており、板状で、その外周形状は側部部材23の
外周形状と同じ大きさに設定されており、側部部材23
の上に重ねられている。上部部材22を側部部材23の
上に重ねることにより、内部は密閉状態となる。
【0031】セラミック基板11に外部接続ピン17を
ろう付けする場合には、従来の場合と同様に、上端に銀
ろう(図示せず)を付着させた外部接続ピン17をピン
接合用部材25に形成された貫通孔の全てに入れ、その
上にセラミック基板11を設置し、底部部材24の上に
側部部材23を配置し、側部部材23の上に上部部材2
2を重ねる。底部部材24と側部部材23との接触面、
及び側部部材23と上部部材22との接触面は密着する
ように平面状態に形成されており、セラミック基板11
を収容した加熱処理用治具21の内部は密閉状態とな
り、かつキャビティ部12を除いて殆ど空隙部を有さな
い状態になる。密閉状態を完全にするために、加熱処理
用治具21の上に重し等を置いてもよく、セラミック基
板11を収容した加熱処理用治具21を数段積み重ねて
もよい。
【0032】次に、セラミック基板11を収容した加熱
処理用治具21を加熱処理炉に入れ、窒素が80容量
%、及び水素が20容量%からなる混合ガスを流しなが
ら、炉内を900℃程度まで昇温させ、外部接続ピン1
7を外部接続ピン用パッド18に接合させる。
【0033】上記加熱処理の際、セラミック基板11の
周囲に窒素は殆ど存在しないため、Ni−Bめっき被膜
表面にBNはごく少量しか生成されない。
【0034】図2は別の実施の形態に係る加熱処理用治
具を模式的に示した断面図である。この加熱処理用治具
31においては、図1に示した加熱処理用治具21の上
部部材22と側部部材23とが一体となった上部部材3
2が使用されているため、密閉効果が一層高くなる。
【0035】次に、外部接続ピン17等がろう付けされ
たセラミック基板11を、Niの塩及び次亜リン酸塩等
を含んだ70〜90℃のめっき浴に5〜60分間浸漬
し、Ni−Pめっき処理を施す。前記Ni−Pめっき処
理工程により、Ni−Bめっき被膜を有する金属層及び
外部接続ピン17の上に0.5〜10μmの厚さのPを
含有するNi−Pめっき被膜が形成される。
【0036】この場合、下地のNi−Bめっき被膜には
BNがごく少量しか含まれていないため、Ni−Pめっ
き被膜と下地のNi−Bめっき被膜との密着性は良好で
ある。従って、めっき処理等を終了した後、セラミック
基板11の下地金属層16にリッド等の半田付けを行っ
ても十分な密着強度が確保される。
【0037】次に、還元性雰囲気中、前記工程を経たセ
ラミック基板11に400〜700℃でシンタ処理を施
し、Ni−Pめっき被膜を下地に密着させると同時にN
i−Pめっき被膜中に存在するピンホール等を塞ぐ。
【0038】前記シンタ処理工程が終了したセラミック
基板11を、ジシアノ金(I)酸カリウム(K[Au
(CN)2 ])、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)、クエン酸等を含んだpHが3〜5、温度が70〜
100℃のめっき浴に1〜30分間浸漬し、置換型Au
めっき処理を施す。前記置換型Auめっき処理により、
Ni−Pめっき被膜上に厚さが0.01〜0.3μmで
該Ni−Pめっき被膜との密着性に優れたAuめっき被
膜が形成される。
【0039】次に、置換型Auめっき処理が施されたセ
ラミック基板11を、ジシアノ金(I)酸カリウム、水
素化ホウ素ナトリウム等を含んだpHが12.5〜1
3.5、温度が50〜80℃のめっき浴に20〜30分
間浸漬し、還元型Auめっき処理を施す。該還元型Au
めっき処理を施すことにより、前記置換型Auめっき処
理により形成された薄いAuめっき被膜の上に、1〜2
μmの厚さのAuめっき被膜が形成される。
【0040】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るセラミック基
板の加熱処理方法及び加熱処理用治具の実施例を説明す
る。なお、比較例として、従来の方法によりセラミック
基板の加熱処理を行う場合についても説明する。
【0041】実施例1、2の場合には、図1及び図2に
示した加熱処理用治具21(実施例1)及び加熱処理用
治具31(実施例2)を用い、比較例1の場合には、従
来の加熱処理用治具41(図5)を用い、下記のに示
す条件で外部接続ピン17のろう付けを行った。各処理
条件を以下に示すが、実施例の場合及び比較例の場合と
も用いる加熱処理用治具を除いて同じ条件である。
【0042】 使用したセラミック基板(図4に示し
たものと同一の構造)の寸法 辺部の寸法:約55mm×約55mm キャビティ部12の厚さ:2mm 外周部分の厚さ:3mm 金属層15a、16a、18aの厚さ:約15μm 無電解Ni−Bめっき処理工程 めっき浴の組成 硫酸ニッケル(六水和物):27g/リットル ジメチルアミンボラン:3.5g/リットル pH:6.4 めっき処理条件 めっき浴の温度:64℃ 浸漬時間:20分間 めっき被膜の厚さ:3μm 外部接続ピンの銀ろう付け工程 外部接続ピン17の寸法:0.46mmφ×3.18m
m 材質:コバール 銀ろうの組成 Ag−Cu合金(Ag:Cu=85:1
5) 銀ろう付けの際の雰囲気 H2 :20容量%、N2 :8
0容量% 処理温度:900℃ 処理時間:1.5時間 加熱処理用治具21、31、41の材質:黒鉛(密度
1.8g/cm2 ) Ni−Pめっき処理工程 めっき浴の組成 硫酸ニッケル:20g/リットル 次亜リン酸ナトリウム:20g/リットル pH:4.6 めっき処理条件 めっき浴の温度:80℃ 浸漬時間:18分間 めっき被膜の厚さ:3μm シンタ処理工程 雰囲気:還元性雰囲気 温度:700℃ 時間:20分間 置換型Auめっき処理工程 めっき浴の組成 ジシアノ金(I)酸カリウム:5.9g/リットル EDTA:6g/リットル クエン酸ナトリウム:3g/リットル pH:4.0 めっき処理条件 めっき浴の温度:90℃ 浸漬時間:10分間 めっき被膜の厚さ:0.1μm 還元型Auめっき処理工程 めっき浴の組成 ジシアノ金(I)酸カリウム:5.1g/リットル 水素化ホ素ナトリウム:15g/リットル pH:13.0 めっき処理条件 めっき浴の温度:70℃ 浸漬時間:30分間 めっき被膜の厚さ:2μm <評価>上記の銀ろう付け工程の終了後、実施例1及
び比較例1に係るセラミック基板11のNi−Bめっき
表面をESCA(electron spectroscopy for chemical
analysis)を用いて分析した。図3はその結果を示した
チャートであり、縦軸に強度、横軸に結合エネルギーを
とっている。また、ピークが形成されている位置がBN
が生成した場合のNの1s軌道の結合エネルギーを示し
ており、BNが生成するとこのピークの強度が大きくな
る。
【0043】図3に示したチャートより明らかなよう
に、比較例1の場合には、かなりの量のBNが生成して
おり、一方実施例1の場合には、比較例1と比較すると
BN生成量が極めて少ない。
【0044】別の評価方法として、上記〜の工程を
経た実施例1、2及び比較例1に係るセラミック基板1
1の下地金属層16につき、ピーリングテストを行って
接着強度を評価した。サンプル数は5個とした。
【0045】なお、ピーリングテストは、Auめっき後
の製品のAuめっき部にスコッチ社製ピーリングテスト
用テープをはりつけ、手で瞬間的にはがした時、めっき
膜がテープ側に粘着し、製品から剥れるか否かを調査し
た。
【0046】その結果、実施例1、2の場合には、5個
のうち剥れが0であったのに対し、比較例1の場合に
は、5個のうち、全てに剥れが生じ、実施例1、2の場
合に形成されためっき被膜は金属層16aとの密着性に
優れていることが実証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る加熱処理用治具にセ
ラミック基板等を設置した状態を模式的に示した断面図
である。
【図2】別の実施の形態に係る加熱処理用治具にセラミ
ック基板等を設置した状態を模式的に示した断面図であ
る。
【図3】実施例及び比較例の場合に、外部接続ピンを銀
ろう付けした後のNi−Bめっき被膜の表面の結合エネ
ルギー状態をESCAにより分析した結果を示すグラフ
である。
【図4】PGAタイプのセラミック基板を模式的に示し
た断面図である。
【図5】従来の加熱処理用治具にセラミック基板等を設
置した状態を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
11 セラミック基板 15a、16a、18a 金属層 15 パッド部 16 下地金属層 18 外部接続ピンパッド 21、31 放熱処理用治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面に部分的に金属層が形成され、
    該金属層上にNi−Bめっき被膜が形成されたセラミッ
    ク基板を、密閉構造を有する加熱処理用治具に収容した
    後、加熱処理を行うことを特徴とするセラミック基板の
    加熱処理方法。
  2. 【請求項2】 セラミック基板を収容した際、該セラミ
    ック基板との間に空隙部を有さない状態で、密閉する構
    造となっていることを特徴とする加熱処理用治具。
JP6121196A 1996-03-18 1996-03-18 セラミック基板の加熱処理方法及び加熱処理用治具 Pending JPH09260532A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215599A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Mitsubishi Electric Corp 金めっき皮膜構造、金めっき皮膜形成方法およびガラスセラミック配線基板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009215599A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Mitsubishi Electric Corp 金めっき皮膜構造、金めっき皮膜形成方法およびガラスセラミック配線基板

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