JPH09262029A - 農業用被覆材 - Google Patents
農業用被覆材Info
- Publication number
- JPH09262029A JPH09262029A JP8099192A JP9919296A JPH09262029A JP H09262029 A JPH09262029 A JP H09262029A JP 8099192 A JP8099192 A JP 8099192A JP 9919296 A JP9919296 A JP 9919296A JP H09262029 A JPH09262029 A JP H09262029A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating material
- polyvinyl alcohol
- agricultural
- agricultural coating
- polyamide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Knitting Machines (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】保温防寒効果が大きく、吸湿性、放湿性が高く
室内の多湿、乾燥を防ぎ、通気性に優れて換気操作を必
要とせず、風に強く耐候性に優れ、軽くて管理が容易で
あり、光線透過率を調節して透光用にも遮光用にも使用
することができる農業用被覆材を提供する。 【解決手段】ポリビニルアルコール及びポリアミドより
なるラミネートフィルムをスリットして得られるスリッ
トヤーンを、経糸若しくは緯糸の少なくとも一方に使用
して製織し、又は少なくとも一部に使用して製編し、空
隙率5〜70%の織物又は編物としてなる農業用被覆
材。
室内の多湿、乾燥を防ぎ、通気性に優れて換気操作を必
要とせず、風に強く耐候性に優れ、軽くて管理が容易で
あり、光線透過率を調節して透光用にも遮光用にも使用
することができる農業用被覆材を提供する。 【解決手段】ポリビニルアルコール及びポリアミドより
なるラミネートフィルムをスリットして得られるスリッ
トヤーンを、経糸若しくは緯糸の少なくとも一方に使用
して製織し、又は少なくとも一部に使用して製編し、空
隙率5〜70%の織物又は編物としてなる農業用被覆
材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用被覆材に関
する。さらに詳しくは、本発明は、保温力及び湿度調節
効果に優れ、表面に結露することがなく、耐候性が良好
で、透光用にも遮光用にも使用することができる農業用
被覆材に関する。
する。さらに詳しくは、本発明は、保温力及び湿度調節
効果に優れ、表面に結露することがなく、耐候性が良好
で、透光用にも遮光用にも使用することができる農業用
被覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の生育にとって、光線、温度、湿度
などの生育環境は極めて重要である。生育環境を調節す
ることにより、優良な生長、開花、結実をもたらすこと
ができるので、農業用被覆材を用いて促成栽培及び抑制
栽培が広く行われ、一定面積から多くの収益があげられ
ている。従来、農業用被覆材としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィルム
が広く用いられていた。しかし、プラスチックフィルム
は、内面に結露しやすく光線透過率を希望する値に保ち
がたい、密閉されるために光合成に必要な二酸化炭素が
不足しやすい、吸湿性がないため多湿条件となって病害
が発生しやすい、などの問題点を有する。これらの問題
を解決するためには、定期的にプラスチックフィルムを
開閉して換気する必要があるが、換気操作には多大の労
力を要するとともに、開閉によりプラスチックフィルム
を破損し寿命を縮める原因となる。このような問題を解
決するために、種々の農業用被覆材が提案されている。
例えば、特公昭62−17486号公報には、結晶配向
度及び結晶化度を高めたポリビニルアルコール系スリッ
トヤーンを製織又は製編してなる農業用被覆材が提案さ
れている。しかし、結晶配向度及び結晶化度を高めるた
めには、厳密な延伸、熱処理工程が必要であり、またポ
リビニルアルコールは本質的に吸湿性が大きいので、結
晶配向度及び結晶化度を高めても、吸湿により強度が低
下し、寸法変化を生ずるという問題は避けられない。
などの生育環境は極めて重要である。生育環境を調節す
ることにより、優良な生長、開花、結実をもたらすこと
ができるので、農業用被覆材を用いて促成栽培及び抑制
栽培が広く行われ、一定面積から多くの収益があげられ
ている。従来、農業用被覆材としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィルム
が広く用いられていた。しかし、プラスチックフィルム
は、内面に結露しやすく光線透過率を希望する値に保ち
がたい、密閉されるために光合成に必要な二酸化炭素が
不足しやすい、吸湿性がないため多湿条件となって病害
が発生しやすい、などの問題点を有する。これらの問題
を解決するためには、定期的にプラスチックフィルムを
開閉して換気する必要があるが、換気操作には多大の労
力を要するとともに、開閉によりプラスチックフィルム
を破損し寿命を縮める原因となる。このような問題を解
決するために、種々の農業用被覆材が提案されている。
例えば、特公昭62−17486号公報には、結晶配向
度及び結晶化度を高めたポリビニルアルコール系スリッ
トヤーンを製織又は製編してなる農業用被覆材が提案さ
れている。しかし、結晶配向度及び結晶化度を高めるた
めには、厳密な延伸、熱処理工程が必要であり、またポ
リビニルアルコールは本質的に吸湿性が大きいので、結
晶配向度及び結晶化度を高めても、吸湿により強度が低
下し、寸法変化を生ずるという問題は避けられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保温防寒効
果が大きく、吸湿性、放湿性が高く室内の多湿、乾燥を
防ぎ、通気性に優れて換気操作を必要とせず、風に強く
耐候性に優れ、軽くて管理が容易であり、光線透過率を
調節して透光用にも遮光用にも使用することができる農
業用被覆材を提供することを目的としてなされたもので
ある。
果が大きく、吸湿性、放湿性が高く室内の多湿、乾燥を
防ぎ、通気性に優れて換気操作を必要とせず、風に強く
耐候性に優れ、軽くて管理が容易であり、光線透過率を
調節して透光用にも遮光用にも使用することができる農
業用被覆材を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリビニルアル
コール及びポリアミドのラミネートフィルムをスリット
して得られるスリットヤーンを製織又は製編してなる構
造物が、農業用被覆材として優れた性能を備え、かつラ
ミネートフィルムを透明品又は不透明品とすることによ
り、透光用又は遮光用となし得ることを見いだし、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、(1)ポリビニルアルコール及びポリアミド
よりなるラミネートフィルムをスリットして得られるス
リットヤーンを、経糸若しくは緯糸の少なくとも一方に
使用して製織し、又は少なくとも一部に使用して製編
し、空隙率5〜70%の織物又は編物としてなる農業用
被覆材、(2)ポリビニルアルコールのケン化度が97
モル%以上であり、重合度が1,000以上であるる第
(1)項記載の農業用被覆材、及び、(3)ポリアミド
が、ナイロン6又はナイロン66である第(1)項又は第
(2)項記載の農業用被覆材、を提供するものである。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリビニルアル
コール及びポリアミドのラミネートフィルムをスリット
して得られるスリットヤーンを製織又は製編してなる構
造物が、農業用被覆材として優れた性能を備え、かつラ
ミネートフィルムを透明品又は不透明品とすることによ
り、透光用又は遮光用となし得ることを見いだし、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、(1)ポリビニルアルコール及びポリアミド
よりなるラミネートフィルムをスリットして得られるス
リットヤーンを、経糸若しくは緯糸の少なくとも一方に
使用して製織し、又は少なくとも一部に使用して製編
し、空隙率5〜70%の織物又は編物としてなる農業用
被覆材、(2)ポリビニルアルコールのケン化度が97
モル%以上であり、重合度が1,000以上であるる第
(1)項記載の農業用被覆材、及び、(3)ポリアミド
が、ナイロン6又はナイロン66である第(1)項又は第
(2)項記載の農業用被覆材、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の農業用被覆材は、透光用
又は遮光用として使用することができる。本発明の透光
用の農業用被覆材は、ポリビニルアルコール及びポリア
ミドからなる透明なラミネートフィルムをスリットして
得られるスリットヤーンから製造され、例えば、温室ビ
ニールハウスの内張りカーテン、茶園の防霜、防寒、グ
リーンカバーなどに使用することができる。本発明の遮
光用の農業用被覆材は、ポリビニルアルコール及びポリ
アミドからなる黒色のラミネートフィルムをスリットし
て得られるスリットヤーンから製造され、例えば、軟弱
野菜の遮光、遮熱、観葉植物の遮光、茶園の遮光、防
霜、葉タバコの急乾防止、育苗用の遮光などに使用する
ことができる。本発明の農業用被覆材は、ポリビニルア
ルコール及びポリアミドからなるラミネートフィルムを
スリットして得られるスリットヤーンを使用する。ラミ
ネートフィルムの厚みには特に制限はないが、取り扱い
の容易さから10〜100μmであることが好ましい。
ラミネートフィルムにおけるポリビニルアルコールとポ
リアミドの厚みの比率は、2:8〜8:2であることが
好ましい。ポリビニルアルコールの占める厚みが20%
未満になると、農業用被覆材の保湿性及び除湿性が不足
するおそれがある。ポリアミドの占める厚みが20%未
満になると、農業用被覆材の強度が不足するおそれがあ
る。
又は遮光用として使用することができる。本発明の透光
用の農業用被覆材は、ポリビニルアルコール及びポリア
ミドからなる透明なラミネートフィルムをスリットして
得られるスリットヤーンから製造され、例えば、温室ビ
ニールハウスの内張りカーテン、茶園の防霜、防寒、グ
リーンカバーなどに使用することができる。本発明の遮
光用の農業用被覆材は、ポリビニルアルコール及びポリ
アミドからなる黒色のラミネートフィルムをスリットし
て得られるスリットヤーンから製造され、例えば、軟弱
野菜の遮光、遮熱、観葉植物の遮光、茶園の遮光、防
霜、葉タバコの急乾防止、育苗用の遮光などに使用する
ことができる。本発明の農業用被覆材は、ポリビニルア
ルコール及びポリアミドからなるラミネートフィルムを
スリットして得られるスリットヤーンを使用する。ラミ
ネートフィルムの厚みには特に制限はないが、取り扱い
の容易さから10〜100μmであることが好ましい。
ラミネートフィルムにおけるポリビニルアルコールとポ
リアミドの厚みの比率は、2:8〜8:2であることが
好ましい。ポリビニルアルコールの占める厚みが20%
未満になると、農業用被覆材の保湿性及び除湿性が不足
するおそれがある。ポリアミドの占める厚みが20%未
満になると、農業用被覆材の強度が不足するおそれがあ
る。
【0006】本発明に使用するラミネートフィルムの製
造方法には特に制限はなく、公知のラミネートフィルム
の製造方法により製造することができる。例えば、別々
に製膜したポリビニルアルコールフィルムとポリアミド
フィルムを積層することができる。また、ポリアミドフ
ィルム上に、ポリビニルアルコールの水溶液をキャスト
して乾燥することによって得ることができる。あるい
は、ポリビニルアルコールフィルム上に、ポリアミドを
押出ラミネーションすることによって得ることができ
る。さらに、ポリビニルアルコールとポリアミドを共押
出することによって得ることができる。ポリビニルアル
コールとポリアミドは親和性が良好なので、ラミネート
フィルムにおいて、ポリビニルアルコール層とポリアミ
ド層は十分な接着力を有し、スリット、製織製編及び農
業用被覆材としての使用において、層間剥離を生ずるお
それがない。本発明の農業用被覆材を透光用として使用
する場合には、ポリビニルアルコール及びポリアミドに
顔料を添加することなく透明なラミネートフィルムを製
造し、透明スリットヤーンとする。本発明の農業用被覆
材を遮光用として使用する場合には、ポリビニルアルコ
ール及びポリアミドのいずれか一方又は両方にカーボン
ブラックなどの黒色顔料を配合して黒色のラミネートフ
ィルムを製造し、黒色スリットヤーンとする。あるい
は、透明ラミネートフィルム又は黒色ラミネートフィル
ムにアルミニウムなどの金属を蒸着し、光反射性を与え
ることによっても遮光性を与えることができる。
造方法には特に制限はなく、公知のラミネートフィルム
の製造方法により製造することができる。例えば、別々
に製膜したポリビニルアルコールフィルムとポリアミド
フィルムを積層することができる。また、ポリアミドフ
ィルム上に、ポリビニルアルコールの水溶液をキャスト
して乾燥することによって得ることができる。あるい
は、ポリビニルアルコールフィルム上に、ポリアミドを
押出ラミネーションすることによって得ることができ
る。さらに、ポリビニルアルコールとポリアミドを共押
出することによって得ることができる。ポリビニルアル
コールとポリアミドは親和性が良好なので、ラミネート
フィルムにおいて、ポリビニルアルコール層とポリアミ
ド層は十分な接着力を有し、スリット、製織製編及び農
業用被覆材としての使用において、層間剥離を生ずるお
それがない。本発明の農業用被覆材を透光用として使用
する場合には、ポリビニルアルコール及びポリアミドに
顔料を添加することなく透明なラミネートフィルムを製
造し、透明スリットヤーンとする。本発明の農業用被覆
材を遮光用として使用する場合には、ポリビニルアルコ
ール及びポリアミドのいずれか一方又は両方にカーボン
ブラックなどの黒色顔料を配合して黒色のラミネートフ
ィルムを製造し、黒色スリットヤーンとする。あるい
は、透明ラミネートフィルム又は黒色ラミネートフィル
ムにアルミニウムなどの金属を蒸着し、光反射性を与え
ることによっても遮光性を与えることができる。
【0007】本発明において、ラミネートフィルムをス
リットする方法には特に制限はなく、公知のスリッター
を用いてスリットすることができる。スリット幅には特
に制限はなく、ラミネートフィルムの厚み、製織製編方
法、農業用被覆材の空隙率などに応じて適宜選択するこ
とができるが、通常は1〜20mm幅とすることが好まし
い。本発明の農業用被覆材は、ポリビニルアルコール及
びポリアミドよりなるラミネートフィルムをスリットし
て得られるスリットヤーンを、経糸若しくは緯糸の少な
くとも一方に使用して製織し、又は少なくとも一部に使
用して製編する。以下、図面により本発明の農業用被覆
材の構造を例示する。図1は、透明スリットヤーンを経
糸1及び緯糸2とする平織りの織物である。図2は、黒
色スリットヤーンからなる緯糸2に、透明スリットヤー
ンからなる経糸1が2本ずつ組になって搦み合う構造を
とる搦織りの織物である。図3は、透明スリットヤーン
を緯糸2として用い、4本のモノフィラメントを一組に
して経糸1に用いた変わり織りの平織りの織物である。
図4は、透明スリットヤーンを緯糸2として用い、4本
のモノフィラメントを一組にして経糸1に用いた搦織り
の織物である。図5は、透明スリットヤーン3と黒色ス
リットヤーン4を2:1の割合に用いて編み上げた横編
みの編物である。図6は、透明スリットヤーン3と黒色
スリットヤーン4から編み上げた縦編みのラッセル編み
である。
リットする方法には特に制限はなく、公知のスリッター
を用いてスリットすることができる。スリット幅には特
に制限はなく、ラミネートフィルムの厚み、製織製編方
法、農業用被覆材の空隙率などに応じて適宜選択するこ
とができるが、通常は1〜20mm幅とすることが好まし
い。本発明の農業用被覆材は、ポリビニルアルコール及
びポリアミドよりなるラミネートフィルムをスリットし
て得られるスリットヤーンを、経糸若しくは緯糸の少な
くとも一方に使用して製織し、又は少なくとも一部に使
用して製編する。以下、図面により本発明の農業用被覆
材の構造を例示する。図1は、透明スリットヤーンを経
糸1及び緯糸2とする平織りの織物である。図2は、黒
色スリットヤーンからなる緯糸2に、透明スリットヤー
ンからなる経糸1が2本ずつ組になって搦み合う構造を
とる搦織りの織物である。図3は、透明スリットヤーン
を緯糸2として用い、4本のモノフィラメントを一組に
して経糸1に用いた変わり織りの平織りの織物である。
図4は、透明スリットヤーンを緯糸2として用い、4本
のモノフィラメントを一組にして経糸1に用いた搦織り
の織物である。図5は、透明スリットヤーン3と黒色ス
リットヤーン4を2:1の割合に用いて編み上げた横編
みの編物である。図6は、透明スリットヤーン3と黒色
スリットヤーン4から編み上げた縦編みのラッセル編み
である。
【0008】本発明の農業用被覆材は、空隙率5〜70
%の織物又は編物である。空隙率は、スリットヤーンが
すべて黒色スリットヤーンであるとき、農業用被覆材の
光線透過率として表される値である。すなわち、黒色ス
リットヤーンからなる本発明の農業用被覆材に、強さI
0の光線を垂直に入射し、農業用被覆材を通過した光線
の強さがI1であるとき、農業用被覆材の空隙率は(I1
/I0)×100%で表される。農業用被覆材を構成す
るスリットヤーンが、透明スリットヤーンのみであると
き、又は透明スリットヤーンを含むときは、該農業用被
覆材と同一構造の黒色スリットヤーンからなる農業用被
覆材を作製し、光線透過率を測定することにより、空隙
率を求めることができる。本発明の農業用被覆材におい
て、空隙率が5%未満であると、通気性が不足して植物
の生育が妨げられ、換気のために農業用被覆材の開閉が
必要となるおそれがある。空隙率が70%を超えると、
遮熱、保温効果が不足するおそれがある。本発明の農業
用被覆材は、ポリビニルアルコール及びポリアミドを構
成成分とする。ポリビニルアルコールは、平衡吸湿率が
高く、吸湿速度及び放湿速度が大きいので、本発明の農
業用被覆材で被覆された環境においては、湿度が高くな
るとポリビニルアルコールが吸湿し、湿度が低くなると
ポリビニルアルコールが放湿するので、植物の生育に適
した湿度を保つことができる。ポリアミドは、適度の吸
湿性を有し、ポリビニルアルコールとの親和性が良好で
あるので、ラミネートフィルムから得られるスリットヤ
ーンは層間剥離を生じない。また、ポリアミドは強度が
大きいので、ポリビニルアルコールフィルムの延伸、熱
処理を行うことなく、ラミネートフィルム及びそれから
得られるスリットヤーンに十分な強度を与え、屋外で使
用したとき風に強い農業用被覆材とすることができる。
%の織物又は編物である。空隙率は、スリットヤーンが
すべて黒色スリットヤーンであるとき、農業用被覆材の
光線透過率として表される値である。すなわち、黒色ス
リットヤーンからなる本発明の農業用被覆材に、強さI
0の光線を垂直に入射し、農業用被覆材を通過した光線
の強さがI1であるとき、農業用被覆材の空隙率は(I1
/I0)×100%で表される。農業用被覆材を構成す
るスリットヤーンが、透明スリットヤーンのみであると
き、又は透明スリットヤーンを含むときは、該農業用被
覆材と同一構造の黒色スリットヤーンからなる農業用被
覆材を作製し、光線透過率を測定することにより、空隙
率を求めることができる。本発明の農業用被覆材におい
て、空隙率が5%未満であると、通気性が不足して植物
の生育が妨げられ、換気のために農業用被覆材の開閉が
必要となるおそれがある。空隙率が70%を超えると、
遮熱、保温効果が不足するおそれがある。本発明の農業
用被覆材は、ポリビニルアルコール及びポリアミドを構
成成分とする。ポリビニルアルコールは、平衡吸湿率が
高く、吸湿速度及び放湿速度が大きいので、本発明の農
業用被覆材で被覆された環境においては、湿度が高くな
るとポリビニルアルコールが吸湿し、湿度が低くなると
ポリビニルアルコールが放湿するので、植物の生育に適
した湿度を保つことができる。ポリアミドは、適度の吸
湿性を有し、ポリビニルアルコールとの親和性が良好で
あるので、ラミネートフィルムから得られるスリットヤ
ーンは層間剥離を生じない。また、ポリアミドは強度が
大きいので、ポリビニルアルコールフィルムの延伸、熱
処理を行うことなく、ラミネートフィルム及びそれから
得られるスリットヤーンに十分な強度を与え、屋外で使
用したとき風に強い農業用被覆材とすることができる。
【0009】本発明の農業用被覆材に用いるポリビニル
アルコールは、ケン化度が97モル%以上であり、重合
度が1,000以上であることが好ましい。ケン化度が
97モル%未満であると耐水性が不足し、屋外使用にお
いて劣化が進むおそれがある。重合度が1,000未満
であると、強度が不足して農業用被覆材より脱落するお
それがある。本発明の農業用被覆材に用いるポリアミド
は、ナイロン6又はナイロン66であることが好まし
い。ナイロン6及びナイロン66は、製膜が容易であ
り、スリットヤーンに加工しやすく、強度が大きいの
で、好適に使用することができる。本発明の農業用被覆
材は、ラミネートフィルムを透明品又は黒色品とし、透
明スリットヤーン又は黒色スリットヤーンを得て、それ
らを適宜組み合わせて製織又は製編することにより、植
物の生育に最も適した環境とするよう透光性及び遮光性
を適宜調節することができる。
アルコールは、ケン化度が97モル%以上であり、重合
度が1,000以上であることが好ましい。ケン化度が
97モル%未満であると耐水性が不足し、屋外使用にお
いて劣化が進むおそれがある。重合度が1,000未満
であると、強度が不足して農業用被覆材より脱落するお
それがある。本発明の農業用被覆材に用いるポリアミド
は、ナイロン6又はナイロン66であることが好まし
い。ナイロン6及びナイロン66は、製膜が容易であ
り、スリットヤーンに加工しやすく、強度が大きいの
で、好適に使用することができる。本発明の農業用被覆
材は、ラミネートフィルムを透明品又は黒色品とし、透
明スリットヤーン又は黒色スリットヤーンを得て、それ
らを適宜組み合わせて製織又は製編することにより、植
物の生育に最も適した環境とするよう透光性及び遮光性
を適宜調節することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明の農業用被覆材は、ポリビニルア
ルコール及びポリアミドよりなるスリットヤーンで構成
されるので、保温防寒効果に優れ、ポリビニルアルコー
ルの有する吸湿性と放湿性により多湿、乾燥を防ぐこと
ができ、ポリアミドの強度により耐久性に優れる。
ルコール及びポリアミドよりなるスリットヤーンで構成
されるので、保温防寒効果に優れ、ポリビニルアルコー
ルの有する吸湿性と放湿性により多湿、乾燥を防ぐこと
ができ、ポリアミドの強度により耐久性に優れる。
【図1】図1は、本発明の農業用被覆材の織り構造の一
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の農業用被覆材の織り構造の一
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の農業用被覆材の織り構造の一
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の農業用被覆材の織り構造の一
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の農業用被覆材の編み構造の一
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明の農業用被覆材の編み構造の一
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
1 経糸 2 緯糸 3 透明スリットヤーン 4 黒色スリットヤーン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 102 D03D 15/00 102 D04B 15/00 102 D04B 15/00 102
Claims (3)
- 【請求項1】ポリビニルアルコール及びポリアミドより
なるラミネートフィルムをスリットして得られるスリッ
トヤーンを、経糸若しくは緯糸の少なくとも一方に使用
して製織し、又は少なくとも一部に使用して製編し、空
隙率5〜70%の織物又は編物としてなる農業用被覆
材。 - 【請求項2】ポリビニルアルコールのケン化度が97モ
ル%以上であり、重合度が1,000以上であるる請求
項1記載の農業用被覆材。 - 【請求項3】ポリアミドが、ナイロン6又はナイロン6
6である請求項1又は請求項2記載の農業用被覆材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8099192A JPH09262029A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 農業用被覆材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8099192A JPH09262029A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 農業用被覆材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09262029A true JPH09262029A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=14240793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8099192A Pending JPH09262029A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 農業用被覆材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09262029A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005003418A1 (ja) * | 2003-07-01 | 2005-01-13 | Akira Takenaka | 織物および製織方法 |
| JP2006118057A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-05-11 | Spacio Kk | 遮熱シート及びその設置構造 |
| JP2016204928A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 前田工繊株式会社 | 土壌流出防止シート |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP8099192A patent/JPH09262029A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005003418A1 (ja) * | 2003-07-01 | 2005-01-13 | Akira Takenaka | 織物および製織方法 |
| JP2006118057A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-05-11 | Spacio Kk | 遮熱シート及びその設置構造 |
| JP2016204928A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 前田工繊株式会社 | 土壌流出防止シート |
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