JPH09262989A - インク容器 - Google Patents
インク容器Info
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- JPH09262989A JPH09262989A JP7160796A JP7160796A JPH09262989A JP H09262989 A JPH09262989 A JP H09262989A JP 7160796 A JP7160796 A JP 7160796A JP 7160796 A JP7160796 A JP 7160796A JP H09262989 A JPH09262989 A JP H09262989A
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- JP
- Japan
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- ink
- sponge
- container case
- container
- lid
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インクに高価な防黴・殺菌剤を添加することな
く、使用中や長期保管中に黴・殺菌の発生を抑えてイン
ク物性の劣化を防止する。 【解決手段】インクカートリッジ6は、下方突出部(供
給口)と一体成形される容器ケース7と、供給口用の蓋
8と、封止部材9と、フィルタ10と、電極ピン11と、ス
ポンジ12と、蓋13からなる。スポンジ12は、容器ケース
7の内部空間に内蔵される柔軟な多孔質材で、インクを
含ませる形で保有する。実施例では、容器ケース7とス
ポンジ12の少なくともいずれかに、8−オキシキノリン
銅を含有する材料を用いる。このようにすることによっ
て、容器ケース7やスポンジ12に接触するインクに防腐
作用と殺菌作用をもたせ、インク内での黴や雑菌などの
発生を防止することができる。
く、使用中や長期保管中に黴・殺菌の発生を抑えてイン
ク物性の劣化を防止する。 【解決手段】インクカートリッジ6は、下方突出部(供
給口)と一体成形される容器ケース7と、供給口用の蓋
8と、封止部材9と、フィルタ10と、電極ピン11と、ス
ポンジ12と、蓋13からなる。スポンジ12は、容器ケース
7の内部空間に内蔵される柔軟な多孔質材で、インクを
含ませる形で保有する。実施例では、容器ケース7とス
ポンジ12の少なくともいずれかに、8−オキシキノリン
銅を含有する材料を用いる。このようにすることによっ
て、容器ケース7やスポンジ12に接触するインクに防腐
作用と殺菌作用をもたせ、インク内での黴や雑菌などの
発生を防止することができる。
Description
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばインク
ジェット記録装置で用いられるインク供給用の交換形イ
ンク容器(インクカートリッジ)であって、インクに高
価な防黴・殺菌剤を添加することなく、使用中や長期保
管中に黴・雑菌の発生を抑えてインク物性の劣化を防止
できるインク容器に関する。
ジェット記録装置で用いられるインク供給用の交換形イ
ンク容器(インクカートリッジ)であって、インクに高
価な防黴・殺菌剤を添加することなく、使用中や長期保
管中に黴・雑菌の発生を抑えてインク物性の劣化を防止
できるインク容器に関する。
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
は、走行するキャリッジに搭載されたインクジェット記
録ヘッド(以下、記録ヘッドという)にインクを供給す
るために、一つには、インク容器を記録装置内の所定箇
所に設置し、このインク容器と記録ヘッドの間を柔軟な
インクチューブで接続する方式、もう一つには、走行す
るキャリッジに記録ヘッドとともにインク容器を搭載す
る方式がある。インク容器は一般に耐インク性の観点か
ら、ポリフェニリンエーテル(PPE)や、ポリサルフ
ォン(PSF)、ポリスチレン(PS)等が構成材料と
して使用され、とくに搭載形のインク容器は交換可能な
形式、いわゆるカートリッジの形式をとる場合が多い。
一方、インク容器に収容されるインクは、着色剤として
の染料、有機溶媒、水および添加剤から構成される。添
加剤は、気泡除去用の酸素吸収剤や防黴・殺菌剤であ
る。防黴・殺菌剤はインクの使用中や長期保管中に黴・
雑菌などが発生してインク物性を変化させないように、
これらの発生を防止する重要な役割をもっている。
は、走行するキャリッジに搭載されたインクジェット記
録ヘッド(以下、記録ヘッドという)にインクを供給す
るために、一つには、インク容器を記録装置内の所定箇
所に設置し、このインク容器と記録ヘッドの間を柔軟な
インクチューブで接続する方式、もう一つには、走行す
るキャリッジに記録ヘッドとともにインク容器を搭載す
る方式がある。インク容器は一般に耐インク性の観点か
ら、ポリフェニリンエーテル(PPE)や、ポリサルフ
ォン(PSF)、ポリスチレン(PS)等が構成材料と
して使用され、とくに搭載形のインク容器は交換可能な
形式、いわゆるカートリッジの形式をとる場合が多い。
一方、インク容器に収容されるインクは、着色剤として
の染料、有機溶媒、水および添加剤から構成される。添
加剤は、気泡除去用の酸素吸収剤や防黴・殺菌剤であ
る。防黴・殺菌剤はインクの使用中や長期保管中に黴・
雑菌などが発生してインク物性を変化させないように、
これらの発生を防止する重要な役割をもっている。
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
従来のインクには、とくに添加剤として防黴・殺菌剤が
含まれて、長期にわたる品質維持を保証している。この
防黴・殺菌剤は、医薬品と同様な物質であって高価であ
る。そのため、インクのコストダウンの阻害要因の一つ
になっている。この発明が解決しようとする課題は、従
来の技術がもつ以上の問題点を解消して、インクに高価
な防黴・殺菌剤を添加することなく、使用中や長期保管
中に黴・殺菌の発生を抑えてインク物性の劣化を防止で
きるインク容器を提供することにある。
従来のインクには、とくに添加剤として防黴・殺菌剤が
含まれて、長期にわたる品質維持を保証している。この
防黴・殺菌剤は、医薬品と同様な物質であって高価であ
る。そのため、インクのコストダウンの阻害要因の一つ
になっている。この発明が解決しようとする課題は、従
来の技術がもつ以上の問題点を解消して、インクに高価
な防黴・殺菌剤を添加することなく、使用中や長期保管
中に黴・殺菌の発生を抑えてインク物性の劣化を防止で
きるインク容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】この発明は、8−オキシ
キノリン銅を含有するプラスチック材料からなる、とい
う構成である。また、この発明は、インクを含ませる形
で保有する柔軟な多孔質材を内蔵するインク容器におい
て、その多孔質材が、8−オキシキノリン銅を含有する
プラスチック材料からなる、という構成である。さらに
また、この発明は、インクジェット記録装置に用いられ
ることが好ましい。したがって、この発明では、インク
容器または多孔質材を構成するプラスチック材料に8−
オキシキノリン銅が含有され、この8−オキシキノリン
銅は、分子式がC18H12Cu N2 O2 で示される物質で
あり、それ自体が防腐作用と殺菌作用をもつだけでな
く、それを少量含んだ材料でも同様の作用を発揮する。
このインク容器に収容されたインクは、それ自体に防黴
・殺菌剤が添加されていなくても、黴や雑菌などの発生
を防止することができる。さらにまた、種々の試験的研
究の結果として、参考までに記述すると、インク容器ま
たは多孔質材を構成するプラスチック材料に、8−オキ
シキノリン銅を重量比0.5 〜5%の範囲で添加すれば、
インク中に防黴・殺菌剤を添加しなくても、インク中に
黴・雑菌などが発生せず、その品質が長期にわたり維持
されることが確認された。
キノリン銅を含有するプラスチック材料からなる、とい
う構成である。また、この発明は、インクを含ませる形
で保有する柔軟な多孔質材を内蔵するインク容器におい
て、その多孔質材が、8−オキシキノリン銅を含有する
プラスチック材料からなる、という構成である。さらに
また、この発明は、インクジェット記録装置に用いられ
ることが好ましい。したがって、この発明では、インク
容器または多孔質材を構成するプラスチック材料に8−
オキシキノリン銅が含有され、この8−オキシキノリン
銅は、分子式がC18H12Cu N2 O2 で示される物質で
あり、それ自体が防腐作用と殺菌作用をもつだけでな
く、それを少量含んだ材料でも同様の作用を発揮する。
このインク容器に収容されたインクは、それ自体に防黴
・殺菌剤が添加されていなくても、黴や雑菌などの発生
を防止することができる。さらにまた、種々の試験的研
究の結果として、参考までに記述すると、インク容器ま
たは多孔質材を構成するプラスチック材料に、8−オキ
シキノリン銅を重量比0.5 〜5%の範囲で添加すれば、
インク中に防黴・殺菌剤を添加しなくても、インク中に
黴・雑菌などが発生せず、その品質が長期にわたり維持
されることが確認された。
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、実
施例を以下に図を参照しながら説明する。図1は実施例
(インクカートリッジ)の断面図、図2は実施例(イン
クカートリッジ)と記録ヘッドの組合わせを示す概念
図、である。図2において、記録ヘッドユニット1に対
してインクカートリッジ6を矢印の方向に挿入し、その
下方突出部(供給口)にインク針4を貫通させるように
して一体化し、この一体化された構造体を、図示してな
いキャリッジ(走行台)に搭載することになる。ここ
で、記録ヘッドユニット1は、挿入されたインクカート
リッジ6を収納・保持するホルダ2と、記録ヘッド3
と、インク針4と、インク通路5とからなる。記録ヘッ
ド3を除いた部分が一体成形されてベース1aを構成し
(ここで、インク針4は挿入成形される)、このベース
1aに記録ヘッド3があとから挿設される。図1を参照し
ながらさらに詳しく述べると、インクカートリッジ6
は、下方突出部(供給口)と一体成形された容器ケース
7と、供給口用の蓋8と、封止部材9と、フィルタ10
と、電極ピン11と、スポンジ12と、蓋13とからなる。ス
ポンジ12は、容器ケース7の内部空間に内蔵される柔軟
な多孔質材で、インクを含ませる形で保有することがで
きる。このように、容器ケース7に直接インクを収容す
る代わりに、スポンジ12を介して収容する理由は、記録
ヘッド3(図2参照)へのインク供給圧力を、インク消
費にかかわらず一定にすることができる点と、インク容
器を自由な姿勢で設置できる点にある。封止部材9は、
ゴムなどの耐インク性の弾性材料からなり、容器ケース
7の供給口の内部空間に圧入された後に蓋8で止められ
る。さらに、図2のように記録ヘッドユニット1とイン
クカートリッジ6を組合わせるとき、記録ヘッドユニッ
ト1のインク針4が封止部材9を貫通して、インクをイ
ンクカートリッジ6から記録ヘッド3に供給するととも
に、外部に漏洩させないように封止することができる。
フィルタ10は、スポンジ12に含ませたインク内の細かい
塵埃を除去して記録ヘッド3(図2参照)に供給する。
電極ピン11は、インク切れを電気的に検知するためのも
のである。蓋13は、容器ケース7に内蔵したスポンジ12
の逸脱を防止する。ところで、以上は構造面に関する説
明であって、この構造面については、発明に係る実施例
は従来例と同様である。実施例が従来例と異なる点は、
インクカートリッジ6を構成する容器ケース7と、蓋13
と、スポンジ12の各材料にある。すなわち、従来例で
は、容器ケース7と蓋13に、耐インク性の観点から、変
性ポリフェニリンエーテルや、ポリサルフォン、ポリス
チレン等のプラスチック材料を用いたのに対して、実施
例では、8−オキシキノリン銅を含有するプラスチック
材料を用いる。また、スポンジ12は、従来の柔軟な多孔
質のプラスチック材料を用いたのに対して、実施例で
は、8−オキシキノリン銅を含有する柔軟な多孔質のプ
ラスチック材料を用いる。このように、インクカートリ
ッジ6を構成する容器ケース7と、蓋13と、スポンジ12
の各材料に8−オキシキノリン銅を含有させることによ
って、それに接触するインクに防腐作用と殺菌作用をも
たせることができ、インク内での黴や雑菌などの発生を
防止することができる。ここで、インクカートリッジ6
の容器ケース7と蓋13だけに8−オキシキノリン銅を含
有させて、スポンジ12は従来通りの材料にする、または
逆に、インクカートリッジ6の容器ケース7と蓋13は従
来通りの材料にし、スポンジ12だけに8−オキシキノリ
ン銅を含有させるようにしてもよい。この発明の提案者
がおこなった種々な試験的研究について、以下にデータ
を示しながら詳しく説明する。検討した基材のプラスチ
ック材料は、従来例で述べたポリフェニリンエーテル
(PPE)や、ポリサルフォン(PSF)、ポリスチレ
ン(PS)の他に、ポリプロピレン(PP)、ポリアセ
タール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド
(PEI)、液晶ポリマー(LCP)等で、いずれも好
ましい材料である。ここで、インク容器7の基材として
ポリフェニリンエーテルを選定し、これに8−オキシキ
ノリン銅を重量比で0.5 〜5%の範囲で添加したとこ
ろ、インク中に防黴・殺菌剤を添加しなくても、インク
中に黴・雑菌などが発生せず、長期にわたりインク品質
が維持されることを確認した。つまり、8−オキシキノ
リン銅が0.5 %以下では防黴・殺菌作用が不十分であ
り、逆に5%以上になると防黴・殺菌作用は十分にあ
り、むしろ必要以上になって過剰性能となり、コスト的
に無駄となる。種々検討の結果、実用上の推奨値を重量
比1%前後と定めた。また、インク容器7のポリフェニ
リンエーテルの基材に8−オキシキノリン銅を重量比で
1%添加したもので、混練・成形などの工程を経て板状
サンプルを試作し細菌試験に供した。供試菌液は、0.25
モル pH7.0 の燐酸緩衝液を800 倍に希釈し、これにブ
イヨン液体培地で37℃、24時間ほど前培養した菌液を加
えて、菌数を105 オーダ(次数)になるように調製し
た。試験は、フラスコに板状サンプルと800 倍希釈の燐
酸緩衝液を35cc入れ、さらに供試菌液を2.5cc を加え
て、まず開始時の菌数を測定した。その後、37℃で6時
間の振憑培養をおこなって菌数を測定した。また、比較
として、板状サンプルを入れないものでも同様な条件で
試験した。菌数(個/cc)の測定結果は次のとおりで
ある。 (a) 板状サンプル入り…開始時:1.7 ×105 、6時間
後:0 (b) 板状サンプル無し…開始時:1.6 ×105 、6時間
後:5.7 ×105 このように、8−オキシキノリン銅を重量比で1%含有
したポリフェニリンエーテルは抗微生物力が確認され、
十分に殺菌効果のあることが実証された。すなわち、ポ
リフェニリンエーテルに練り込まれた8−オキシキノリ
ン銅が基材表面から滲み出て微生物に作用するためと考
えられる。なお、8−オキシキノリン銅を重量比で1%
含有したポリフェニリンエーテルで、図1に示す容器ケ
ース7を成形し(蓋13は通常のポリフェニリンエーテル
材であってもよい)、防菌・殺菌剤を添加しないインク
を収容して、35℃で1000時間の放置をおこなった後、イ
ンクジェット記録装置に搭載して印字試験をおこなっ
た。その結果は、インク自体に高価な防菌・殺菌剤を添
加しなくても、長期にわたりインク品質が維持されるこ
とが確認できた。ところで、容器ケース7には8−オキ
シキノリン銅を含有させないで、スポンジ12だけに8−
オキシキノリン銅を含有する柔軟な多孔質のプラスチッ
ク材料を用いたときについても同様の効果が確認され
た。この場合には、保有インク容積に対する接触面積比
率が非常に大きいことを考慮して、8−オキシキノリン
銅の含有量%は容器ケース7の場合より少なくてよいと
思われる。
施例を以下に図を参照しながら説明する。図1は実施例
(インクカートリッジ)の断面図、図2は実施例(イン
クカートリッジ)と記録ヘッドの組合わせを示す概念
図、である。図2において、記録ヘッドユニット1に対
してインクカートリッジ6を矢印の方向に挿入し、その
下方突出部(供給口)にインク針4を貫通させるように
して一体化し、この一体化された構造体を、図示してな
いキャリッジ(走行台)に搭載することになる。ここ
で、記録ヘッドユニット1は、挿入されたインクカート
リッジ6を収納・保持するホルダ2と、記録ヘッド3
と、インク針4と、インク通路5とからなる。記録ヘッ
ド3を除いた部分が一体成形されてベース1aを構成し
(ここで、インク針4は挿入成形される)、このベース
1aに記録ヘッド3があとから挿設される。図1を参照し
ながらさらに詳しく述べると、インクカートリッジ6
は、下方突出部(供給口)と一体成形された容器ケース
7と、供給口用の蓋8と、封止部材9と、フィルタ10
と、電極ピン11と、スポンジ12と、蓋13とからなる。ス
ポンジ12は、容器ケース7の内部空間に内蔵される柔軟
な多孔質材で、インクを含ませる形で保有することがで
きる。このように、容器ケース7に直接インクを収容す
る代わりに、スポンジ12を介して収容する理由は、記録
ヘッド3(図2参照)へのインク供給圧力を、インク消
費にかかわらず一定にすることができる点と、インク容
器を自由な姿勢で設置できる点にある。封止部材9は、
ゴムなどの耐インク性の弾性材料からなり、容器ケース
7の供給口の内部空間に圧入された後に蓋8で止められ
る。さらに、図2のように記録ヘッドユニット1とイン
クカートリッジ6を組合わせるとき、記録ヘッドユニッ
ト1のインク針4が封止部材9を貫通して、インクをイ
ンクカートリッジ6から記録ヘッド3に供給するととも
に、外部に漏洩させないように封止することができる。
フィルタ10は、スポンジ12に含ませたインク内の細かい
塵埃を除去して記録ヘッド3(図2参照)に供給する。
電極ピン11は、インク切れを電気的に検知するためのも
のである。蓋13は、容器ケース7に内蔵したスポンジ12
の逸脱を防止する。ところで、以上は構造面に関する説
明であって、この構造面については、発明に係る実施例
は従来例と同様である。実施例が従来例と異なる点は、
インクカートリッジ6を構成する容器ケース7と、蓋13
と、スポンジ12の各材料にある。すなわち、従来例で
は、容器ケース7と蓋13に、耐インク性の観点から、変
性ポリフェニリンエーテルや、ポリサルフォン、ポリス
チレン等のプラスチック材料を用いたのに対して、実施
例では、8−オキシキノリン銅を含有するプラスチック
材料を用いる。また、スポンジ12は、従来の柔軟な多孔
質のプラスチック材料を用いたのに対して、実施例で
は、8−オキシキノリン銅を含有する柔軟な多孔質のプ
ラスチック材料を用いる。このように、インクカートリ
ッジ6を構成する容器ケース7と、蓋13と、スポンジ12
の各材料に8−オキシキノリン銅を含有させることによ
って、それに接触するインクに防腐作用と殺菌作用をも
たせることができ、インク内での黴や雑菌などの発生を
防止することができる。ここで、インクカートリッジ6
の容器ケース7と蓋13だけに8−オキシキノリン銅を含
有させて、スポンジ12は従来通りの材料にする、または
逆に、インクカートリッジ6の容器ケース7と蓋13は従
来通りの材料にし、スポンジ12だけに8−オキシキノリ
ン銅を含有させるようにしてもよい。この発明の提案者
がおこなった種々な試験的研究について、以下にデータ
を示しながら詳しく説明する。検討した基材のプラスチ
ック材料は、従来例で述べたポリフェニリンエーテル
(PPE)や、ポリサルフォン(PSF)、ポリスチレ
ン(PS)の他に、ポリプロピレン(PP)、ポリアセ
タール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド
(PEI)、液晶ポリマー(LCP)等で、いずれも好
ましい材料である。ここで、インク容器7の基材として
ポリフェニリンエーテルを選定し、これに8−オキシキ
ノリン銅を重量比で0.5 〜5%の範囲で添加したとこ
ろ、インク中に防黴・殺菌剤を添加しなくても、インク
中に黴・雑菌などが発生せず、長期にわたりインク品質
が維持されることを確認した。つまり、8−オキシキノ
リン銅が0.5 %以下では防黴・殺菌作用が不十分であ
り、逆に5%以上になると防黴・殺菌作用は十分にあ
り、むしろ必要以上になって過剰性能となり、コスト的
に無駄となる。種々検討の結果、実用上の推奨値を重量
比1%前後と定めた。また、インク容器7のポリフェニ
リンエーテルの基材に8−オキシキノリン銅を重量比で
1%添加したもので、混練・成形などの工程を経て板状
サンプルを試作し細菌試験に供した。供試菌液は、0.25
モル pH7.0 の燐酸緩衝液を800 倍に希釈し、これにブ
イヨン液体培地で37℃、24時間ほど前培養した菌液を加
えて、菌数を105 オーダ(次数)になるように調製し
た。試験は、フラスコに板状サンプルと800 倍希釈の燐
酸緩衝液を35cc入れ、さらに供試菌液を2.5cc を加え
て、まず開始時の菌数を測定した。その後、37℃で6時
間の振憑培養をおこなって菌数を測定した。また、比較
として、板状サンプルを入れないものでも同様な条件で
試験した。菌数(個/cc)の測定結果は次のとおりで
ある。 (a) 板状サンプル入り…開始時:1.7 ×105 、6時間
後:0 (b) 板状サンプル無し…開始時:1.6 ×105 、6時間
後:5.7 ×105 このように、8−オキシキノリン銅を重量比で1%含有
したポリフェニリンエーテルは抗微生物力が確認され、
十分に殺菌効果のあることが実証された。すなわち、ポ
リフェニリンエーテルに練り込まれた8−オキシキノリ
ン銅が基材表面から滲み出て微生物に作用するためと考
えられる。なお、8−オキシキノリン銅を重量比で1%
含有したポリフェニリンエーテルで、図1に示す容器ケ
ース7を成形し(蓋13は通常のポリフェニリンエーテル
材であってもよい)、防菌・殺菌剤を添加しないインク
を収容して、35℃で1000時間の放置をおこなった後、イ
ンクジェット記録装置に搭載して印字試験をおこなっ
た。その結果は、インク自体に高価な防菌・殺菌剤を添
加しなくても、長期にわたりインク品質が維持されるこ
とが確認できた。ところで、容器ケース7には8−オキ
シキノリン銅を含有させないで、スポンジ12だけに8−
オキシキノリン銅を含有する柔軟な多孔質のプラスチッ
ク材料を用いたときについても同様の効果が確認され
た。この場合には、保有インク容積に対する接触面積比
率が非常に大きいことを考慮して、8−オキシキノリン
銅の含有量%は容器ケース7の場合より少なくてよいと
思われる。
【発明の効果】この発明によれば、インクそのものに高
価な防黴・殺菌剤を添加しなくても、使用中や長期保管
中に黴・雑菌の発生を抑えてインク物性の劣化を防止で
き、もって長期にわたるインク品質の維持と、インクの
コストダウンを図ることができる。また、インク容器が
インクジェット記録装置に用いられるときには、記録ヘ
ッドが精密構造で微細動作をとるだけに、長期にわたっ
てインク品質が維持されることによって、結果的に印字
品質の維持や、ノズル詰まり等の障害発生防止に役立つ
という顕著な効果が期待できる。
価な防黴・殺菌剤を添加しなくても、使用中や長期保管
中に黴・雑菌の発生を抑えてインク物性の劣化を防止で
き、もって長期にわたるインク品質の維持と、インクの
コストダウンを図ることができる。また、インク容器が
インクジェット記録装置に用いられるときには、記録ヘ
ッドが精密構造で微細動作をとるだけに、長期にわたっ
てインク品質が維持されることによって、結果的に印字
品質の維持や、ノズル詰まり等の障害発生防止に役立つ
という顕著な効果が期待できる。
【図1】この発明に係る実施例(インクカートリッジ)
の断面図
の断面図
【図2】実施例(インクカートリッジ)と記録ヘッドの
組合わせを示す概念図
組合わせを示す概念図
【符号の説明】 1 記録ヘッドユニット 1a ベース 2 ホルダ 3 記録ヘッド 4 インク針 5 インク通路 6 インクカートリッジ 7 容器ケース 8 蓋(供給口用) 9 封止部材 10 フィルタ 11 電極ピン 12 スポンジ 13 蓋
Claims (3)
- 【請求項1】8−オキシキノリン銅を含有するプラスチ
ック材料からなることを特徴とするインク容器。 - 【請求項2】インクを含ませる形で保有する柔軟な多孔
質材を内蔵するインク容器において、多孔質材は、8−
オキシキノリン銅を含有するプラスチック材料からなる
ことを特徴とするインク容器。 - 【請求項3】請求項1または2の項に記載のインク容器
において、インクジェット記録装置用であることを特徴
とするインク容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7160796A JPH09262989A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | インク容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7160796A JPH09262989A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | インク容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09262989A true JPH09262989A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13465514
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7160796A Pending JPH09262989A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | インク容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09262989A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7232210B2 (en) * | 2003-12-17 | 2007-06-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Foam, method of forming the foam, print cartridge including the foam, and printing apparatus including the print cartridge |
| JP2014065285A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Kyocera Document Solutions Inc | 廃インクタンク、インクジェット記録装置、及び廃インクタンクによる廃インクの回収方法 |
| CN115501988A (zh) * | 2021-06-22 | 2022-12-23 | 船井电机株式会社 | 流体筒及用于消除喷射头芯片上的机械应力的方法 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP7160796A patent/JPH09262989A/ja active Pending
Cited By (5)
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