JPH09263816A - 接種剤 - Google Patents

接種剤

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JPH09263816A
JPH09263816A JP6967996A JP6967996A JPH09263816A JP H09263816 A JPH09263816 A JP H09263816A JP 6967996 A JP6967996 A JP 6967996A JP 6967996 A JP6967996 A JP 6967996A JP H09263816 A JPH09263816 A JP H09263816A
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JP
Japan
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rare earth
graphite
sulfur
compound
inoculant
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JP6967996A
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English (en)
Inventor
Yoshio Igarashi
芳夫 五十嵐
Hiroyuki Kinoshita
博之 木下
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒鉛の核の増加、ひいては黒鉛粒数の増加に
つながり、接種剤とともに黒鉛球状化にも寄与しうる接
種剤を提供することである。 【解決手段】 本発明の接種剤は、母合金のなかに硫黄
と黒鉛球状化元素との化合物を含有することを特徴とす
る。さらに詳細には、硫黄と化合したマグネシウムとの
化合物、硫黄と化合した希土類元素との化合物、硫黄と
マグネシウムと希土類元素との化合物のいずれかの化合
物を含有する母合金としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳物製造における鋳
鉄の溶湯処理のための接種剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋳鉄溶湯に行なう接種は、強度の
増加、組織の改善、チル化の防止、質量効果の改善、鋳
物の外引けとの関係等がある。接種剤としては、黒鉛化
促進元素であるSiを主体としたFe−Si(75%)
合金等、また耐摩耗性や耐熱性等の改善を目的としたS
i(30%)−Cr(50%)合金やSi(30%)−
Mo(60%)合金等が用いられている。また黒鉛球状
化元素としては、Mg、Ce、Ca、Ba、Sr、Y等
が知られており、球状黒鉛鋳鉄の製造に用いられてい
る。
【0003】“社団法人 新日本鋳鍛造協会”により平
成4年3月31日発行された刊行物“反応論からみた鋳
鉄”の第112頁〜第125頁には“接種と黒鉛化”に
ついて記載されている。そこで、本願発明に関連すると
考えられる記載部分を抜粋して示す(段落番号“000
3”〜“0010”の記載内容)と、「一般の鋳造鋳鉄
のチル化を防止するためや均一なパーライト組織を得る
ために、鋳造直前の溶湯に接種剤を添加する方法がとら
れている。接種剤の種類としては、黒鉛化促進を目的と
する接種剤例えば75% FeSi(76.5%Si、
0.5%Ca、1.3%Al)やCa/Si(57.5
%Si、14.0%Ca、1.0%Al)等、及び基地
組織強化を目的とする接種剤例えばCr/Si/Mn
(40%Cr、18.0%Si、10%Mn、0.5%
Ca、0.2%Al、0.75%Ti)等が記載されて
いる。
【0004】接種剤の成分の特徴は、黒鉛化促進作用と
しては、Si、Caを主構成成分としてAl、Sr、M
g、Ti、Zr、Ce、Ba、RE(希土類元素)が単
体または合金化して含まれている。一方、基地強化用と
しては、Cr及びMnが主要元素で、これら元素のみで
はチル化作用も強くなるので、チル化防止としてSiが
配合されている。
【0005】そして、接種効果についての記載のなか
に、“鋳鉄溶湯中にOやSが多いほど接種が効きにく
く、逆に0.03%以下の低Sになってもまた接種が効
きにくくなる。”と述べられている。
【0006】さらに接種による組織学的及び材質的変化
に対しての記載のなかに、“EPMA分析ではCaなど
の硫化物や酸化物が増し、黒鉛はそれら介在物粒子の近
傍またはそれを中心にして黒鉛が晶出していることが多
い。”と述べられている。
【0007】接種による黒鉛化促進効果に対して、酸化
物説、硫化物説、炭化物説等の不均質核説及び接種直後
の珪素の溶解拡散時の局部的な炭素過飽和部での黒鉛核
生成説、またはCミクログループの発生とその核作用等
の均質核生成説がある。
【0008】酸化物説と同じように接種剤中のCaやA
lが硫化物を作りやすいことやこれら硫化物から黒鉛が
生長していることから硫化物説が唱えられている。しか
し、その効果がS量と対応していないこと、即ち、溶湯
中のS含有量は多すぎてもすくなすぐても接種は効きに
くくなることに対しては説明がつかず、またフェイディ
ング現象がおこる原因は硫化物説では説明できないこ
と。さらに核説を肯定したとしても理論的には表5−4
(同書の第115頁に記載の表)に示すようにいずれの
硫化物も黒鉛の最近接原子間距離1.42Å、面間隔
3.36Å(格子定数a=2.456Å、c=6.69
6Å)と著しく異なり不整合であることなどの矛盾があ
る。
【0009】硫黄については溶湯中にMnがMnSとな
る以上の量が含まれている限りSが減少するほど黒鉛化
が促進されるという実証はされておらず逆にSが減少す
れば黒鉛核となるべきMnSも減少したり、チル化を促
進するMnS以外の過剰のMnが増加して黒鉛化を阻害
するという報告が多い。炭素もまた低含有量になるほど
黒鉛化は阻害されるというのが一般的である。
【0010】球状黒鉛鋳鉄ではMg添加によおて多量の
酸化物や硫化物の介在物またはドロスが生成されるので
Ca−Siで接種してもそのCa−Siがこれら介在物
やドロスと反応しやすく、溶解が不十分となって接種が
効きにくいことがある。」と記載されている。
【0011】接種による黒鉛化促進効果については、前
述の通り、各種の学説があるが、現実的には接種剤の添
加によって、チルの防止、組織の改善、外引けの軽減等
が行われいる。また各種接種剤の研究開発、これら技術
に関する各種の提案がなされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】接種剤は通常粉末状あ
るいは粒状で使用されるが、粉末状の接種剤では溶湯に
より酸化されやすくノロ(スラグ)を生成しやすい、飛
散しやすく歩留まりも良くない、環境上好ましくない、
添加量計量時に手間がかかる等の課題がある。また、鋳
鉄溶湯へのMgの添加は、取鍋の底に純Mgを配置し、
この純Mgが溶湯によって浮上しないように鉄屑などで
覆って使用される。あるいは、鉄棒の先端部分にFe−
Si−Mg母合金を凝固固着させ、これを溶湯に浸漬し
て反応させる。いずれの場合も、Mgは溶湯に接触する
と爆発的ともいえる激しい急激な反応をするので、安全
作業に注意が必要であり、Mg処理作業のやり方によっ
てはMgの歩留まりが悪い場合があり、不良品発生に直
結するので品質管理上の課題がある。接種処理やMg処
理が良好でないと、目標の黒鉛粒数が得られずまた良好
な球状の黒鉛も得られ難い。
【0013】本発明は、これら課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、S(硫黄)とMg(マ
グネシウム)や希土類元素等の黒鉛球状化元素との化合
物を当初から母合金のなかに存在せしめた接種剤であ
り、溶解時において該母合金を添加することにより、歩
留まりも良く、目標とする正確な成分調整が容易であ
り、黒鉛の核の増加、ひいては黒鉛粒数の増加につなが
り、接種剤とともに黒鉛球状化にも寄与し得る接種剤を
提供することにある。なお、本発明における母合金と
は、硫化物を含有する接種剤用母合金である。更に詳し
くは、S(硫黄)とMg(マグネシウム)等の元素を溶
解させて化合物としたもの、またはS(硫黄)と希土類
元素(Ce、Laなどのランタノイド系希土類元素)等
の元素を溶解させて化合物としたもの、さらにはS(硫
黄)とMg(マグネシウム)と希土類元素(Ce、La
などのランタノイド系希土類元素)等の元素を溶解させ
て化合物としたものを意味する。これら母合金のその他
の元素としては、たとえばFe(鉄)やSi(シリコ
ン)等化合物を形成できる元素を含有せしめてよいこと
は至当である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
に鑑み、まず球状黒鉛鋳鉄の黒鉛の構造について鋭意研
究した結果、黒鉛の芯即ち中央部分に核が存在するこ
と。そして、この核がMgとSの化合物であるMgSと
なって必ず存在することを多数の黒鉛を輪切りにした断
面を、電子顕微鏡により観察することにより確認するこ
とができた。本発明者等は、生成された黒鉛の芯に必ず
MgSが存在することから、当初からMgとSの化合物
であるMgSを母合金のなかに存在せしめておけば、溶
解時において該母合金を添加することにより、歩留まり
も良く、目標とする正確な成分調整が容易であり、黒鉛
の核の増加、ひいては黒鉛粒数の増加につながり、接種
剤とともに黒鉛球状化にも寄与し得ることに着目し、本
発明の接種剤に想到した。本発明者等は、またMgと同
様に黒鉛の球状化作用を有する希土類元素についても同
様に考察し、当初からSと希土類元素との化合物を母合
金のなかに存在せしめるた接種剤、さらには当初からS
とMgと希土類元素との化合物を母合金のなかに存在せ
しめた接種剤にも想到した。
【0015】すなわち、本発明の接種剤は、母合金のな
かに硫黄と黒鉛球状化元素との化合物を含有することを
特徴とする。本発明の接種剤は、硫黄と化合したマグネ
シウムとの化合物、または硫黄と化合した希土類元素と
の化合物、または硫黄とマグネシウムと希土類元素との
化合物のいずれかの化合物を含有する母合金としたこと
を特徴とする。そして、前記希土類元素がランタノイド
系希土類元素のうちの1種または2種以上である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例に基づいて比較例と共に説明する。
【0017】
【実施例1】球状黒鉛鋳鉄を製造するために、原材料と
して、戻し屑(50重量%)、鋼屑(40重量%)、純
鉄(10重量%)を高周波溶解炉に装入し、溶解を行っ
た。溶解時において、溶湯に硫黄と化合したマグネシウ
ムとの化合物を含有する母合金とした接種剤を添加し、
表1に示す目標成分となるように成分調整を行った。表
1に示す数値は各成分元素の重量%をしめす。なお、炭
素%の調整には電極屑を使用した。出湯時の溶湯Si
2.15〜2.20%の範囲で調整を行い、出湯時(出
湯温度:1520°C)に75%Si−Feにより加珪
をおこない、目標のSi%とした。なお、砂鋳型への注
入溶湯量は50kg、注湯温度は1450°Cであっ
た。解体あと、試料を採取し、検鏡して黒鉛の断面を走
査型電子顕微鏡(20KV)で観察した。図1は倍率6
000倍の反射電子像であり、図2は図1と同部位の2
0000倍の反射電子像である。黒鉛の芯部にある白色
真珠状のものがMgSであることは、エネルギー分散型
検出器(EDS)により確認することができた。なお、
白色真珠状のMgSの周囲の黒色部分は黒鉛を示す。黒
鉛を輪切りした断面(図1)に見るように良好な球状形
態を示していた。
【0018】
【表1】
【0019】
【比較例】溶解時に加硫剤として黄鉄鉱を使用したこ
と、および黒鉛球状化処理剤として純Mgを取鍋の底に
配置するサンドイッチ法によりMg1.2重量%を添加
したこと、さらに0.3Si重量%が増加するように接
種したことをのぞいては、実施例1と同様に行った。図
3は倍率6000倍の反射電子像であり、図4は図3と
同部位の20000倍の反射電子像である。黒鉛の芯部
にある白色真珠状のものがMgSであることは、実施例
1の場合と同様にエネルギー分散型検出器(EDS)に
より確認することができた。ただし図4に示すように、
黒鉛の芯にある白色真珠状のMgSの上部に土星の環の
ように形成された部分があり、これは(Mg・Si・A
l)Nであることをエネルギー分散型検出器(EDS)
により確認することができた。また白色片状部分は基地
が部分的に取り込まれたものであることが確認できた。
なお、図3及び図4において黒色部分は黒鉛を示す。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、S(硫黄)とMg
(マグネシウム)や希土類元素等の黒鉛球状化元素との
化合物を当初から母合金のなかに存在せしめた本発明の
接種剤によれば、 溶解時において該母合金を添加する
ことにより、歩留まりも良く、目標とする正確な成分調
整が容易であり、黒鉛の核の増加、ひいては黒鉛粒数の
増加につながり、接種剤とともに黒鉛球状化にも寄与す
ることができ、安全作業や作業環境の向上も期待でき
る。黒鉛化が良好であることから、球状黒鉛鋳鉄の材質
の改善や外ひけが軽減されることから製品歩留まりの向
上にも効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球状黒鉛鋳鉄の黒鉛の断面の電子
顕微鏡写真(倍率:6000倍)である。
【図2】図1に示す球状黒鉛鋳鉄の黒鉛の断面の電子顕
微鏡写真(倍率:20000倍)である。
【図3】従来の接種剤を用いて製造した球状黒鉛鋳鉄の
黒鉛の断面の電子顕微鏡写真(倍率:6000倍)であ
る。
【図4】図3に示す従来の接種剤を用いて製造した球球
状黒鉛鋳鉄の黒鉛の断面の電子顕微鏡写真(倍率:20
000倍)である。
【符号の説明】
(なし)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母合金のなかに硫黄と黒鉛球状化元素と
    の化合物を含有することを特徴とする接種剤。
  2. 【請求項2】 硫黄と化合したマグネシウムとの化合物
    を含有する母合金としたことを特徴とする接種剤。
  3. 【請求項3】 硫黄と化合した希土類元素との化合物を
    含有する母合金としたことを特徴とする接種剤。
  4. 【請求項4】 硫黄とマグネシウムと希土類元素との化
    合物を含有する母合金としたことを特徴とする接種剤。
  5. 【請求項5】 前記希土類元素がランタノイド系希土類
    元素のうちの1種または2種以上であることを特徴とす
    る請求項3又は請求項4に記載の接種剤。
JP6967996A 1996-03-26 1996-03-26 接種剤 Pending JPH09263816A (ja)

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