JPH0926402A - 熱重量測定機能付き熱機械的分析装置 - Google Patents
熱重量測定機能付き熱機械的分析装置Info
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Abstract
熱重量測定が同一装置の簡単な部品交換だけでできるた
めの熱機械的分析装置の改良。 【解決手段】 加熱炉内で試料温度を検出する温度検出
器と、試料の両端に接する着脱可能な検出棒および試料
保持部材と、検出棒を介して試料に外力を印加する荷重
付与器と、試料保持部材に対する試料棒の相対変位を検
出する変位検出器を有する熱機械的分析装置において、
変位検出器の出力が一定値に近づくように荷重付与器の
出力を調整する制御演算器と、検出棒および試料保持部
材に代えて装置に装着できる試料容器および容器保持部
材と、前記温度検出器および荷重付与器の出力を記録す
る記録手段とを備える。
Description
調べる熱分析装置に関する。より詳しくは、試料の機械
的特性を温度または時間の関数として測定する熱機械的
分析装置を用いて、試料重量を温度または時間の関数と
して測定する熱重量測定を可能ならしめるための新たな
装置改良に関する。
性質が温度につれてどう変化するかを調べる際の有力な
手段である。材料物性の温度依存性を測定するという概
念的な統一感とは対照的に、熱分析は多岐にわたる物性
量のそれぞれに対応する測定技法の総称であることから
使用される装置の種類も多い。代表的な熱分析装置とし
ては、示差走査熱量計(DSC)、示差熱分析装置(D
TA)、熱重量測定装置(TG)、熱機械的分析装置
(TMA)などがあり、それぞれ、試料のエンタルピー
収支、示差熱(定性的エンタルピー収支)、重量、寸法
の温度依存性を測定することを目的としている。これら
の熱分析装置は試料に関して相補的な情報を与える場合
も多く、その結果、測定者は試料を多面的に分析できる
よう、できる限り多数種の熱分析装置を揃えたいと考え
ることもしばしばである。このような測定者の要求に応
えるため、装置製造業者側から、以下の形態の製品が市
場に提供されてきている。
び解析機能を一体化して無駄を省いた、複数の熱分析装
置を制御する熱分析システム 示差走査熱量計(以下、装置と測定法をともにDSC
と呼ぶ)や示差熱分析装置(以下、装置と測定法をとも
にDTAと呼ぶ)の機能を他の熱分析装置、たとえば、
熱重量測定装置(以下、装置と測定法をともにTGと呼
ぶ)に組み込み、同時測定装置としたもの 熱機械的測定装置(以下、装置と測定法をともにTMA
と呼ぶ)は、押し棒による一定荷重のもとで試料の温度
を変化させたときの試料の寸法変化から、試料の熱膨張
率や軟化温度を測定するのに用いられる他、検出棒の先
端形状を変えることにより、引っ張りや曲げの機械的特
性を測定することもしばしば行われてきている。さら
に、TMAに荷重または変位をプログラム制御する機能
を追加し、試料の寸法計測以外に静的および動的粘弾性
測定を可能とする機能拡張されたTMAについても発明
者らにより報告され(科学技術社発行、「熱測定の進
歩」Vol.5、79〜86ページ、1987年)、市
販されている。
より試料内の温度分布を最小化するため数百ミリグラム
以下の試料を測定対象とするミクロ型TGと、試料内の
組成分布の影響を最小化するため数グラム以上の試料を
測定対象とするマクロ型TGとが存在する。いづれも、
予め決められた温度プログラムにより試料を加熱冷却
し、試料の重量変化を、温度の関数または時間の関数と
して計測するものである。
は、1台でTMAとTGの両測定ができるような熱分析
装置についてはこれまで報告されていない。また、ミク
ロ型とマクロ型のTGでは、試料容器の大小や重量測定
の最大値と最小値などの点で装置に対する要求が相反す
ることから、1台の装置に統一されることはなかった。
この結果、ある材料の評価にTGとTMAを用いる場
合、従来技術によれば、少なくとも2台、場合によって
は3台の熱分析装置が必要であったため、スペース確
保、経済性、資源の無駄などの問題があった。
消するため、本発明は、試料を所定の温度プログラムに
て加熱する加熱炉と、前記試料の近傍に配置され前記試
料の温度を検出する温度検出器と、前記試料を一方の端
部にて支持する試料支持手段と、前記試料支持手段の一
部に配置され前記試料支持手段の変位を検出する変位検
出器と、前記試料支持手段を介して前記試料に外力を印
加する荷重付与器と、前記変位検出器の出力に基づいて
前記試料支持手段の変位をゼロにするように前記荷重付
与器からの前記試料に印加する外力を制御する信号を前
記荷重付与器に出力する制御演算器と、前記制御演算器
に含まれ、前記制御演算器から前記荷重付与器からの前
記試料に印加する外力を予め決められた値に制御する信
号を前記荷重付与器に出力するように切り換えるスイッ
チと、前記スイッチが切り替えないときは、前記演算器
からの前記試料支持手段の変位を零にするように前記荷
重付与器からの前記試料に印加する外力を制御する信号
に基づいた値を熱重量測定データとして記憶し、前記ス
イッチを切替えたときは、前記変位検出器からの信号に
基づく値を熱機械的分析データとして記憶する記憶器と
を備え、前記スイッチの切替えにより熱機械的分析およ
び熱重量測定とを行うことを特徴とする熱分析装置であ
る。
て説明する。TMA測定を行う場合、まず、試料の上端
から荷重付与器より試料保持部材検出棒を介して試料に
一定荷重(または所定の時間関数の荷重)を加えつつ、
加熱炉の温度を変えることにより試料の温度を所定のプ
ログラム速度で変化させる。このとき、試料温度は温度
検出器で、試料の寸法変化は変位検出器でそれぞれ捕ら
えられ、これらの結果が記憶されてTMA測定(試料寸
法の温度関数、または試料寸法の時間関数)が実現され
る。
持部材の先端に試料を浮かすように吊るす。次に、制御
演算器を動作させ、変位検出器の出力が一定値、たとえ
ば零になるように制御演算器は、荷重付与器の出力を調
節する。このとき荷重付与器の出力は風袋の重量に釣り
合っており、荷重付与器の出力はそのままに出力の記録
値のみ零にリセットすることにより風袋の除去を行う。
制御演算器の動作を継続させつつ容器内に試料を入れ、
加熱炉の温度を変えることにより試料の温度を一定速度
(又は所定のプログラムの速度)で変化させる。このと
き、試料温度は温度検出器で捕らえられる。また、試料
の重量は荷重付与器の出力値に基づいたものであり、こ
の結果が記憶されてTG測定(試料重量の温度関数、ま
たは試料寸法の時間関数)が実現される。
の測定を行うという目的が達成される。
定の場合に分けて詳細に説明する。図1は本発明の装置
をTG測定に応用した状況を示す断面図である。図1に
おいて、試料1は白金製の試料容器2に収容されてい
る。試料容器2は試料を加熱するための加熱炉21内に
配置され、加熱炉21は、温度制御器31によりプログ
ラムされた温度プログラムにより加熱される。また、図
示しない冷却手段によりプログラムされた冷却ステップ
にて冷却することもできる。試料容器2は白金製等の熱
的に安定な材質の吊り線3により吊り下げられ、吊り線
3の上端でコア4にネジ止めされている。コア4は、コ
ア4を取り巻く形で配設された差動トランス5とともに
変位検出器を構成しており、吊り線3の上下方向の変位
を検出する。コア4の上端に検出棒6が固定されてい
る。試料容器2、吊り線3、コア4と検出棒6とは一直
線状(垂直)に配置されている。接続棒6はアーム7の
副支点7aに回動自在にアーム7に接続されており、必
要に応じて脱着できる。アーム7は主支点7bにより構
造部材20にほぼ水平に回動自在に支持され、一種の天
秤系を形成している。なお、試料容器2、吊り線3、コ
ア4、接続棒6とアーム7とで試料支持手段を構成して
いる。図1において、試料支持部手段の機能は、試料1
に荷重付与器50からの外力を伝えたり、試料1の変形
・重量を検出することにある。
は限定されない)にはコイルホルダ8が固定され、コイ
ルホルダ8にはコイル9が捲回されている。コイル9
は、コイル9の周囲に隙間を設けて配設されたマグネッ
ト10とコイルホルダ8ともに電磁気的な力により、試
料1に外力を印加する荷重付与器50を構成している。
コイル9に流れる電流値を調節することによりアーム7
を介して副支点7a側に力を伝達することができ、つま
り試料支持手段を介して試料1に外力を加える。マグネ
ット10は台11を介して構造部材20に固定されてい
る。差動トランス5は保持材12により構造部材20に
固定されている。符号13は上部にフランジ部13aの
付いた保護管であり、保護管13の内側には二芯管に組
み込まれた熱電対14が固定され、熱電対14の端部
(上部)にはコネクタ14aが設けられている。
ナット15により試料管ホルダ16にネジ固定されてい
る。試料管ホルダ16の一端はマイクロメータ17の先
端部で支持され、他端は、保持部材12と構造部材20
との間に固定された円柱状の案内棒18に対し上下動自
在に支持されている。マイクロメータ17の胴体の一部
は構造部材20に固定されており、したがって、マイク
ロメータ17を回すことにより、試料ホルダ16、保護
管13と保護管13に固定された熱電対14の先端位置
を上下に動かすことができる。加熱炉21は、ファーナ
スチューブ23を介して試料1を加熱するために設けら
れている。加熱炉21は、構造部材20に設けられた移
動機構22に固定されており、移動機構22の働きによ
り上下に、加熱炉21を移動することができる。
23aを備え上部に放熱フランジ23bを有するファー
ナスチューブ23が固定されている。ファーナスチュー
ブ23の放熱フランジ部23bは、Oリング24を介し
て管状ベローズ25に接しており、管状ベローズ25の
上端は構造部材20に固定されている。装置の上部は、
カバー26を構造部材20にネジ止めすることにより密
封されている。カバー26に設けられたガス導入口26
aからガスを導入することにより試料1の雰囲気を変え
ることができる。なお導入されたガスはファーナスチュ
ーブ23の孔23aを通じて装置外に排出される。ま
た、カバー26の上部には開口部26bが設けられ、蓋
27を外すことにより、接続棒6、コア4および吊り線
3を一体にして容易に取り外すことができる。
あらかじめ設定されたプログラムに従って試料1の温度
を制御しながら加熱する。また、冷媒をファーナスチュ
ーブ23に導入することにより試料1を制御しながら所
定の冷却ステップにて冷却することもできる。
度検出回路32に接続され第1のA/D変換器33を経
て、試料1の温度または試料1付近の温度がデジタル信
号として記憶器34に送られる。なお、一般的には、試
料の加熱・冷却するための温度プログラムは、リニア
(一次関数)になっている。また、温度信号の代わりに
時間信号を記憶器34に記憶することが多い。
ス5が配置されている。差動トランス5の出力はコア4
の位置を示すため、コア4を取り付けた試料支持手段の
位置の変位を検出することができる。つまり、コア4と
差動トランス5は、変位検出器を構成する。
続されノイズの除去処理やコア4が所定の位置にあると
き、変位を零にするためのリセット処理等を行う。変位
検出回路35の出力は、アナログ信号をデジタル信号に
変換するため、第2のA/D変換器36に送られ、デジ
タル化された変位信号として記憶器34に送られる。第
2のA/D変換器36に接続された減算器37はデジタ
ル関数発生器38にも接続されている。デジタル関数発
生器は、特に定数、又は正弦波関数に基づいたデジタル
信号を出力する。デジタル関数発生器38と第2のA/
D変換器36の出力差をPID演算器39に出力する。
にした時に、スイッチ42を介してPID演算器39又
はデジタル関数発生器38のデジタル信号を入力する。
D/A変換器40は、その信号をアナログ信号化し、電
圧信号に変換するため、電流電圧変換器41に出力す
る。電流電圧変換器41はコイル9に接続されている。
PID演算器39は、スイッチ40をD側にした時に、
変位検出器を構成する差動トランス5のコア4の変位を
示す信号とデジタル関数演算器38からの信号の差が一
定値になるように、スイッチ42、A/D変換器40と
電圧電流変換器41を介して、荷重付与器50を制御す
る信号を出力するものである。
側に切り換えた時、D/A変換器40への入力をデジタ
ル関数発生器38側から行う。また、スイッチ42をD
側に切り換えた時、PID演算器39側から行う。それ
らを切り換えることができる。
関数発生器38とスイッチ42により制御演算器を構成
する。制御演算器の機能は、前述にて説明した通りであ
るが、要約すると変位検出器を構成する差動トランス5
の出力を、制御演算器内のデジタル関数発生器38から
の信号に基づいた信号になるように制御する信号を出力
したり、また、スイッチ42により、デジタル関数発生
器38の信号そのものを出力するものである。
も接続されるとともに荷重レジスタ43にも接続されて
いる。この結果、D/A変換器40への入力信号は荷重
付与器50への荷重信号のデジタル値となり、そして記
憶器34に送られる。また、測定者の指示によりその時
点の荷重値が荷重レジスタ43に登録される。記憶器3
4に時系列的に蓄えられた温度、変位、荷重の各信号は
測定者の必要に応じて適切な信号名を付し、演算器44
に送られる。演算器44では、記憶器34から送られた
荷重信号値から荷重レジスタ43に登録された荷重値を
差し引いた値を新たに荷重信号値として記憶器34やプ
ロッタやプリンタなどの記録装置45に送り、グラフま
たは表の形で熱分析データとして出力する。
を入れない状態で、スイッチ42をD側(PID演算器
39側)に設定する。そして、アーム7の副支点7aに
検出棒6、コア4、吊り線3及び試料容器2を図1のよ
うにセットする。これにより制御系は、変位制御ループ
を形成し、デジタル関数発生器38の出力を一定値、た
とえば零に設定する。このとき、コイル9にはアーム7
の主支点7bにより形成される天秤を釣り合わせるのに
必要な電流が流れ、変位検出回路35からのコア4の変
位を示す変位出力は零で安定する。荷重レジスタ43を
動作させることにより、このときの電流値を示すPID
演算器39からのデジタル信号から換算される荷重値を
荷重レジスタ43に登録する。
クロメータ17を回して熱電対14の高さを調節する。
移動機構22により、Oリング24を介して放熱フラン
ジ23bが管状ベローズ25に接するまで加熱炉21を
上げた後、加熱炉21の位置を調節する。この時も、コ
イル9にはアーム7の主支点7bにより形成される天秤
を釣り合わせるのに必要な電流が流れ、変位検出回路3
5からのコア4の変位を示す変位出力は零で安定する。
PID演算器39からの出力は、試料1の重量を示すも
のになる。その出力は、荷重レジスタ43と記憶器34
に入力される。
所望の温度プログラムに従って変化させる。このとき試
料1の温度は熱電対14により捕らえられ、重量はコイ
ル9に流れる電流値は換算され、試料1の荷重値として
検出される。このとき、試料1に重量変化が起きた場
合、コア4は上下方向に少し移動することになる。そし
て変位検出器35はその移動量を電気的に検出すること
になる。その信号は第2のA/D変換器36によりデジ
テル信号に変換され、減算器37にてデジタル関数発生
器38の信号で引き算される。そして、その信号はPI
D演算器39に入力し、PID制御され、D/A変換器
40及び電圧電流変換器41を介して、コア4の位置が
元に戻るように、コイルホルダ8とコイル9とマグネッ
ト10よりなる荷重付与器50から力が発生する。つま
り、新たに荷重付与器50に与えた信号の変化量を求め
ることにより、試料1の重量変化を知ることができる。
重レジスタ43に風袋重量として登録されており、演算
器44の内部で除去されるため、記録装置45で出力さ
れる荷重値は試料1の重量そのものである。荷重付与器
50を制御する信号であるPID演算器39の出力のデ
ータは、試料1の重量(重量変化量)の温度関数(又は
時間関数)として記憶器34に記憶され、記録装置にも
出力される。この試料1の重量(重量変化量)の温度関
数(又は時間関数)は、熱重量測定された結果となる。
図4に、熱重量測定結果を示す。縦軸は試料温度と試料
の重量を表し、横軸は測定時間経過を表す。熱重量測定
結果は時間関数として線55にて示されている。試料温
度も時間関数として線56にて示されている。試料1と
してシュウ酸カルシウム1水和物、重量1.54グラム
を使用した。55aの反応は、試料1が脱水が起こって
重量が減少していることを示す。55bの反応は、さら
に分解し、一酸化炭素が離脱したことを示す。データか
ら、55aでは12.8%、55bでは19.2%の重
量減少を示している。これは、理論値にたいして0.5
%以内の精度である。
所定の位置になるような長さを有しており、熱的に安定
な材料であり、線でも良く、棒状のものでも良い。精度
の観点から、空気浮力を受けないように比重の大きい物
質、白金が望まれる。また吊り線3のコア4に取り付け
られる反対側の端部には、試料容器2を脱着自在にする
手段が設けられている。この手段は、ネジでもよいが、
本実施例では、フックにしてある。また、試料容器2
は、バケツ形状に把手を設けたものを示したがその他の
形状でもよい。
38からの出力を一定、特に零を出力し、試料1の位置
を変化させないで、熱重量測定するものである。次に、
別の熱重量測定方法について説明する。デジタル関数発
生器38からの出力を所定の角周波数、所定の振幅の正
弦波信号を出力する。その他の手法は前述の通りとす
る。つまり、試料1の位置を一定の角周波数で一定の振
幅の正弦波状に動かし、試料1をその一定の正弦波状に
動かすために荷重付与器50に入力する信号に基づいた
値を、荷重レジスタ43および記憶器34に出力する。
そのデータを、図6に示す。デジタル関数発生器38か
ら所定の角周波数、所定の振幅の正弦波信号が出力され
ているため、D側にあるスイッチ42を介して、荷重付
与器50には、試料1が所定の所定の角周波数、所定の
振幅の正弦波にて、振動するように試料1に力が付与す
るように信号が出力される。
振幅の正弦波にて振動させるために、荷重付与器50に
入力した信号を検出すると図6のようになる。図6の線
58は、荷重付与器50が発生した試料1への外力を示
すものである。線59はそのときの差動トランス5が出
力する試料支持手段の変位信号である。理論上、線59
はデジタル関数発生器38の出力とプロファイルは同一
になる。このとき、荷重付与器50への直流成分は、通
常のTG信号(試料1の温度による重量変化)である。
荷重付与器50に入力する信号の交流振幅と、変位検出
回路25の検出信号の交流振幅との比を角周波数の2乗
で除したものは、試料支持手段と試料1の振動数の総重
量になる。従って、予め試料なしの状態で、前記荷重付
与器50に入力する信号の交流振幅と、変位検出回路2
5の検出信号の交流振幅との比を角周波数の2乗で除し
たものを求めておき、試料を載置したときのそれから差
し引くことにより、試料1の慣性質量を求めることがで
きる。ただし、この場合、試料1が飛び跳ねないように
変位振幅と角周波数の2乗の積は、重力加速度以下にす
る必要がある。
測定について図1及び図2に基づいて説明する。図1に
おいて、加熱炉21を移動機構22により下にいっぱい
まで下げ、吊り下げ式の試料容器2を取り外した後、管
状ベローズ25およびTG測定の際用いた保護管13を
固定用ナット15をゆるめることにより取り外す。さら
に、吊り下げ式の試料容器2カバー26の開口部26b
を覆う蓋27を外し、接続棒6をアーム7の副支点7a
から取り外し、接続棒6、コア4および吊り線3から成
る全体を上方に引き出す。
した保護管13に代えて、有底管状を成し内部に熱電対
14が固定された試料管51を固定用ナット15により
試料管ホルダ16に取り付ける。さらに、管状ベローズ
25を構造部材20に取り付ける。また、コア4からネ
ジ止めされた吊り線3を外し、代わりに検出棒52をコ
ア4にネジ止めし、取り付ける。接続棒6、コア4およ
び検出棒52から成る全体を開口部26bから差し込
み、接続棒6をアーム7の副支点7aに回動自在に配置
した後、カバー26に蓋27を取り付ける。図2におい
て、検出棒52、コア4、接続棒6とアーム7は、試料
支持手段を構成している。試料支持手段の機能は、試料
1に荷重付与器50からの外力を伝えたり、試料1の変
形を検出することにある。
数発生器38側)に設定し、デジタル関数発生器38の
出力を所定の値に設定し、第2の検出棒52に一定の下
方向の荷重、たとえば5gfが加わるようにする。試料
1の長さに応じてマイクロメータ17により試料管51
を下げ、試料管51の底面と検出棒52との間に試料1
をはさむ。マイクロメータ17を操作して変位信号が零
になるように試料管51の位置を調節したのち、移動機
構22により加熱炉21をしょてい位置に上げる。温度
制御器31により加熱炉21の温度を所望の温度プログ
ラムに従って変化させると、試料1の温度は熱電対14
により捕らえられ、試料1の縦方向の長さの変化は差動
トランス5の出力として検出される。これらの出力はデ
ジタル化された後、記憶器34、演算器44を経て記録
装置45に送られ、TMA測定データとして出力され
る。
器として熱電対を用い、熱電対14は吊り線3とは別に
配置される例について説明したが、吊り線の素材を熱電
対細線により構成し、試料温度測定をより正確に行うこ
ともできる。また、上記実施例では、検出系にアーム7
とその主支点7aから成る天秤系を用い、変位検出器と
荷重付与器を天秤の両端に配したが、これら変位検出器
と荷重付与器の配置はこの例に限定されるものでないの
はもちろんのことである。一方、天秤系を用いない、た
とえば、図3のような構成であっても同様の効果を得る
ことができる。つまり、検出棒6の吊り線3取り付け側
と反対の端部に、コイル9、コイルホルダ(図示せず)
とマグネット10よりなる荷重付与器50を設けたもの
であり、前述の実施例に示した天秤構造を有しないもの
である。
を反転した装置構成も可能であり、この場合は、TG測
定の際の試料容器2と吊り線3は、図4にみられるよう
な上皿式の一体部品である容器保持部材付試料容器62
に変更して使用することができ、TMA測定で用いる検
出棒52との共通部品化を図ることもできる。
測定とグラム・オーダーの試料量によるマクロ型TG測
定の両方が、1台の装置における簡単な部品交換により
実現されるため、試料の分析を容易に多面的に行える
他、省スペース、省資源、経済的などの効果が得られ
る。とくに、ミクロ型のTG装置をすでに所持している
場合、新たにマクロ型TGの専用機を用意する必要はな
く、機種の重複を避けられるという効果も得られる。
(TG)を示す概略断面図である。
(TMA)を示す概略断面図である。
面図である。
ある。
て、TG計測をした結果のグラフである。
て振動させながら、TG計測をした結果のグラフであ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 試料を所定の温度プログラムにて加熱す
る加熱炉と、前記試料の近傍に配置され前記試料の温度
を検出する温度検出器と、前記試料を一方の端部にて支
持する試料支持手段と、前記試料支持手段の一部に配置
され前記試料支持手段の変位を検出する変位検出器と、
前記試料支持手段を介して前記試料に外力を印加する荷
重付与器と、前記変位検出器の出力に基づいて前記試料
支持手段の変位を零にするように前記荷重付与器からの
前記試料に印加する外力を制御する信号を前記荷重付与
器に出力する制御演算器と、前記制御演算器に含まれ、
前記制御演算器から前記荷重付与器からの前記試料に印
加する外力を予め決められた値に制御する信号を前記荷
重付与器に出力するように切り換えるスイッチと、前記
スイッチが切り替えないときは、前記演算器からの前記
試料支持手段の変位を零にするように前記荷重付与器か
らの前記試料に印加する外力を制御する信号に基づいた
値を熱重量測定データとして記憶し、前記スイッチを切
替えたときは、前記変位検出器からの信号に基づく値を
熱機械的分析データとして記憶する記憶器とを備え、前
記スイッチの切替えにより熱機械的分析および熱重量測
定とを行うことを特徴とする熱分析装置。 - 【請求項2】 前記記憶器は、荷重付与器の出力の記録
値を零にリセットする風袋除去機能を有することを特徴
とする請求項第1項記載の熱分析装置。 - 【請求項3】 前記試料支持手段の一部は熱電対により
形成され、前記温度検出器として機能することを特徴と
する請求項第1項記載の熱分析装置。 - 【請求項4】 前記記録手段は荷重付与器の出力信号が
熱重量(TG)信号であることを明示して記録できるこ
とを特徴とする請求項第1項記載の熱分析装置。 - 【請求項5】 試料を所定の温度プログラムにて加熱す
る加熱炉と、前記試料の近傍に配置され前記試料の温度
を検出する温度検出器と、前記試料を一方の端部にて支
持する試料支持手段と、前記試料支持手段の一部に配置
され前記試料支持手段の変位を検出する変位検出器と、
前記試料支持手段を介して前記試料に外力を印加する荷
重付与器と、前記変位検出器の出力に基づいて前記試料
支持手段の変位を零にするように前記荷重付与器からの
前記試料に印加する外力を制御する信号を前記荷重付与
器に出力する制御演算器と、前記制御演算器に含まれ、
前記制御演算器から前記荷重付与器からの前記試料に印
加する外力を予め決められた時間関数値に制御する信号
を前記荷重付与器に出力するように切り換えるスイッチ
と、前記スイッチが切り替えないときは、前記演算器か
らの前記試料支持手段の変位を一定値にするように、前
記荷重付与器からの前記試料に印加する外力を制御する
信号に基づいた値を熱重量測定データとして記憶し、前
記スイッチを切替えたときは、前記変位検出器からの信
号に基づく値を熱機械的分析データとして記憶する記憶
器とを備え、熱重量測定と前記スイッチの切替えにより
動的熱機械的分析を行うことを特徴とする熱分析装置。 - 【請求項6】 試料を所定の温度プログラムにて加熱す
る加熱炉と、前記試料の近傍に配置され前記試料の温度
を検出する温度検出器と、前記試料を一方の端部にて支
持する試料支持手段と、前記試料支持手段の一部に配置
され前記試料支持手段の変位を検出する変位検出器と、
前記試料支持手段を介して前記試料に外力を印加する荷
重付与器と、前記変位検出器の出力に基づいて前記試料
支持手段の変位を予め決められた正弦波関数になるよう
に前記荷重付与器からの前記試料に印加する外力を制御
する信号を前記荷重付与器に出力する制御演算器と、前
記制御演算器に含まれ、前記制御演算器から前記荷重付
与器からの前記試料に印加する外力を予め決められた値
に制御する信号を前記荷重付与器に出力するように切り
換えるスイッチと、前記スイッチが切り替えないとき
は、前記演算器からの前記試料支持手段の変位を前記正
弦波関数にするように前記荷重付与器からの前記試料に
印加する外力を制御する信号に基づいた値を前記温度検
出器からの温度信号の関数として記憶し、前記スイッチ
を切替えたときは、前記変位検出器からの信号に基づく
値を前記温度検出器からの温度信号の関数として記憶す
る記憶器とを備え、動的熱重量測定と前記スイッチの切
替えにより熱機械的分析を行うことを特徴とする熱分析
装置。
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|---|---|---|---|
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