JPH09264094A - 車両用スライドドアの開閉検出装置および開閉装置 - Google Patents

車両用スライドドアの開閉検出装置および開閉装置

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JPH09264094A
JPH09264094A JP8103478A JP10347896A JPH09264094A JP H09264094 A JPH09264094 A JP H09264094A JP 8103478 A JP8103478 A JP 8103478A JP 10347896 A JP10347896 A JP 10347896A JP H09264094 A JPH09264094 A JP H09264094A
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Haruhisa Kawase
治久 川瀬
Yasushi Mizutani
安志 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドアの閉鎖に際しての異物の挟み込
みの不具合の回避に有益な開閉検出装置を提供する。 【解決手段】 車両のボディ側面のスライドドア10に
は、このドアとドアピラー13との間に異物が存在する
とオンする開閉検出装置30が設けられている。この開
閉検出装置30は、スライドドア10の縁部11に取付
基部32を介して差し込み固定されており、その先端の
中空部34には、第1導電部36aおよび第2導電部3
6bを対向して有する。そして、スライドドア10とド
アピラー13との間に異物が存在すれば、この異物によ
り開閉検出装置30は押されて第1および第2導電部3
6a,36bが短絡(ショート)し、そのショート電流
が信号として出力される。このため、開閉検出装置30
により異物の存在が直接的に検知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のボディに沿
ってスライドし、ボディ開口部を開閉する車両用スライ
ドドアの開閉検出装置および開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、バスやいわゆるワンボックス
カーでは、乗員の昇降口を大きく開閉して昇降の便を向
上させ、その際にできるだけドアをボディから離さない
ようにするために、車両のボディに沿ってスライドする
スライドドアが用いられている。そして、近年では、こ
のスライドドアをモータ等を用いて自動開閉するドア開
閉装置や、スライドドアがボディ開口部の全閉される全
閉位置の手前に位置していわゆる半ドアの状態となる
と、スライドドアを全閉位置まで駆動するドア開閉装置
等が普及しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなドア開閉装
置にあっては、スライドドアの閉鎖動作中に何らかの異
物を挟み込まないよう種々の工夫がなされている。
【0004】本発明は、スライドドアの閉鎖に際しての
異物の挟み込みの不具合の回避に有益な新たな開閉検出
装置と開閉装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題を解決するため、第1の発明の車両用スライド
ドアの開閉検出装置は、車両のボディに沿ってスライド
し、ボディ開口部を開閉するスライドドアの開閉検出装
置であって、前記ボディ開口部におけるボディ側周縁又
は該周縁に対向する前記スライドドアのドア側周縁の少
なくとも一方に検出手段を有し、該検出手段は、前記ス
ライドドアが前記ボディ開口部が開口された開口位置か
ら全閉された全閉位置にスライドされる間に前記ボディ
側周縁又はドア側周縁に異物が接触して存在すると、所
定の信号を発する信号生成手段を有する。
【0006】上記構成を有する第1の発明の車両用スラ
イドドアの開閉検出装置では、スライドドアを車両のボ
ディに沿ってスライドさせボディ開口部を閉鎖する際に
ボディ側周縁又はドア側周縁に異物が接触していると、
この異物は、ボディ側周縁又はドア側周縁の少なくとも
一方の検出手段に接触して存在することになる。そし
て、このような場合には、検出手段の信号生成手段によ
り所定の信号が発せられるので、異物がボディ側周縁又
はドア側周縁に接触して存在することを当該所定の信号
により直接的に検知することができる。このため、スラ
イドドアをスライド駆動する際に、検出手段から発せら
れた所定の信号を用いて、スライドドアをボディ開口部
の全閉位置にはスライドできないようにすることができ
る。よって、第1の発明の車両用スライドドアの開閉検
出装置によれば、異物を挟み込んだままスライドドアは
全閉位置にスライド駆動されるという不具合を回避する
ことができる。
【0007】上記の構成を有する第1の発明の車両用ス
ライドドアの開閉検出装置において、前記検出手段は、
前記ボディ側周縁又はドア側周縁に沿って延びる中空間
隙を有する中空体と、該中空体の中空間隙内において絶
縁間隔を隔てて対向して設けられた第1および第2導電
部と、該第1,第2導電部が接触したときに前記所定の
信号を発する信号生成手段とを備え、前記ボディ側周縁
又はドア側周縁に異物が接触して存在した場合において
前記中空体は、前記スライドドアが前記全閉位置の手前
の半閉鎖位置にある状態で、且つ、前記異物に押されて
前記第1,第2導電部が接触する中空間隙を有する。
【0008】この構成の車両用スライドドアの開閉検出
装置では、異物がボディ側周縁又はドア側周縁が接触し
て存在してない場合にスライドドアが全閉位置の手前の
半閉鎖位置までスライドされても、ボディ側周縁又はド
ア側周縁に沿って延びる中空体の中空間隙内で対向する
第1,第2導電部は接触しない。その一方、異物がボデ
ィ側周縁又はドア側周縁に接触して存在している場合に
スライドドアが半閉鎖位置までスライドされたりしてこ
の位置にあると、中空体は異物に押され、第1,第2導
電部は接触する。
【0009】このため、第1,第2導電部の接触を通し
て、信号生成手段により、異物がボディ側周縁又はドア
側周縁に接触して存在する旨の所定の信号が発せられ
る。つまり、この構成の車両用スライドドアの開閉検出
装置では、異物がボディ側周縁又はドア側周縁が接触し
て存在したままスライドドアが半閉鎖位置にスライドさ
れると、異物がボディ側周縁又はドア側周縁に接触して
存在することが、異物による中空体の押圧,第1および
第2導電部の接触,所定の信号の生成を通して直接的に
検知される。よって、スライドドアを半閉鎖位置から全
閉位置の側にスライド駆動する際に、上記の所定の信号
を用いてスライドドアを全閉位置にはスライドできない
ようにすることができる。この結果、この構成の車両用
スライドドアの開閉検出装置によれば、異物を挟み込ん
だままスライドドアは半閉鎖位置から全閉位置にスライ
ド駆動されるという不具合を回避することができる。
【0010】なお、異物がボディ側周縁又はドア側周縁
が接触して存在したままスライドドアが半閉鎖位置まで
スライドされると、この異物は中空体を押すことになる
が、この際には中空体の中空間隙が狭くなるのであっ
て、異物をボディとスライドドアとで挟み込むことには
ならないことは勿論である。そして、この中空体をスポ
ンジゴム等の軟質材から形成すれば、押圧により容易に
変形する。また、中空体はスポンジゴム等の軟質材に限
らず、異物により押されて変形する弾性体であればよ
い。
【0011】また、第2の発明の車両用スライドドアの
開閉装置は、車両のボディに沿ってスライドし、ボディ
開口部を開閉するスライドドアを有する車両用スライド
ドアの開閉装置であって、前記スライドドアが前記ボデ
ィ開口部を全閉する全閉位置の手前の半閉鎖位置にある
と、前記スライドドアを前記全閉位置まで駆動するドア
全閉手段と、前記ボディ開口部におけるボディ側周縁又
は該周縁に対向する前記スライドドアのドア側周縁に異
物が接触して存在すると所定の信号を発する検出手段
と、前記所定の信号が発せられると、前記ドア全閉手段
によるスライドドアの駆動を禁止する駆動禁止手段とを
備える。
【0012】上記構成を有する第2の発明の車両用スラ
イドドアの開閉装置では、スライドドアが全閉位置の手
前の半閉鎖位置にあると、ドア全閉手段により、スライ
ドドアは全閉位置まで駆動される。しかし、半閉鎖位置
にあるスライドドアが一律に全閉位置まで駆動されるわ
けではなく、ボディ側周縁又はドア側周縁に異物が接触
して存在する場合には、スライドドア駆動は次のように
なる。
【0013】ボディ側周縁又はドア側周縁に異物が接触
していると、検出手段により所定の信号が発せられる。
つまり、この検出手段により、異物がボディ側周縁又は
ドア側周縁に接触して存在することが直接的に検知され
る。そして、この所定の信号が発せられると、駆動禁止
手段により、ドア全閉手段によるスライドドアの駆動が
禁止される。このため、半閉鎖位置にあるスライドドア
を全閉位置まで駆動する際に、異物がボディ側周縁又は
ドア側周縁に接触して存在すると、半閉鎖位置から全閉
位置へのスライドドアの駆動は禁止され、スライドドア
は半閉鎖位置に留まったままとなる。この結果、第2の
発明の車両用スライドドアの開閉装置によれば、異物を
挟み込んだままスライドドアを半閉鎖位置から全閉位置
に駆動してしまうという不具合を回避することができ
る。
【0014】上記の構成を有する第2の発明の車両用ス
ライドドアの開閉装置において、前記駆動禁止手段は、
前記所定の信号が発せられた時に前記ドア全閉手段によ
るスライドドアの駆動を禁止し、前記所定の信号が解除
された時にスライドドアの駆動禁止を解除する手段を有
する。
【0015】この構成車両用スライドドアの開閉装置で
は、検出手段から所定の信号が発せられると、即ち、異
物がボディ側周縁又はドア側周縁に接触して存在した時
には、半閉鎖位置から全閉位置へのスライドドアの駆動
は禁止されてスライドドアは半閉鎖位置に留まったまま
となる。しかし、異物が取り除かれたり等してその異物
がボディ側周縁又はドア側周縁に接触して存在しなくな
り検出手段からの所定の信号が解除されると、スライド
ドアの駆動禁止が解除されるので、その後は、ドア全閉
手段による制御を通して、スライドドアは全閉位置まで
駆動される。このため、この構成車両用スライドドアの
開閉装置によれば、ボディ側周縁又はドア側周縁から異
物が取り除かれた後にスライドドアを全閉位置まで駆動
することができる。
【0016】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような他の態様を
採ることも可能であり、第1の態様は、上記した第1の
発明の車両用スライドドアの開閉検出装置において、前
記検出手段は、前記ボディ側周縁又はドア側周縁に沿っ
て延設された検出体と、該検出体に異物が接触した場合
に前記検出体に起きる電気的変化もしくは圧力的変化を
検出し、該変化を検出したときに前記所定の信号を発す
る信号生成手段とを有する。
【0017】この第1の態様では、ボディ側周縁又はド
ア側周縁に沿って延設された検出体に異物が接触する
と、この接触により検出体に起きる電気的変化もしくは
圧力的変化が検出され、信号生成手段により所定の信号
が発せられる。このため、異物がボディ側周縁又はドア
側周縁に接触して存在することが、異物による検出体の
電気的変化もしくは圧力的変化,所定の信号の生成を通
して直接的に検知される。
【0018】異物の接触を通してこのような電気的変化
を起こす検出体としては、微弱な導電性を有する異物が
接触することによりその抵抗値等が変化する導電体を用
いることができる。このような導電体は、例えば、ボデ
ィ側周縁又はドア側周縁に沿って対向して配置された一
対の導電ラインや、ボディ側周縁とドア側周縁に沿って
それぞれ設けられて対向する一対の導電ラインによって
構成される。この場合、この一対の導電ラインがその末
端で所定の抵抗を介在させて接続されていれば、異物に
よる短絡によって抵抗値が変化する。その一方、一対の
導電ラインが接続されていないのであれば、異物により
導通が採られる。よって、この抵抗値の変化や導通の有
無により所定の信号を発することで、異物の接触が直接
的に検知できる。
【0019】また、異物の接触を通して圧力的変化を起
こす検出体としては、異物により押圧された際の圧力を
検知する感圧センサ等がある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用スライ
ドドアの開閉検出装置および開閉装置の実施の形態を実
施例に基づき説明する。図1は、スライドドアを搭載し
た車両の概略斜視図である。
【0021】図示するように、この車両は、そのボディ
側面にスライドドア10を有する。このスライドドア1
0は、ボディ側面中央のスライドレール12と、ボディ
側面の天井側および地上側に設けられた図示しないスラ
イドレールとによって、ボディ側面に支持されている。
そして、スライドドア10は、ボディ側面の昇降口を全
閉した図示する全閉位置と、昇降口を全開した全開位置
(図中の二点鎖線参照)との間に亘ってボディ側面に沿
って手動でスライドし、昇降口を開閉するよう構成され
ている。この手動スライドの際には、スライドドア10
の内外に設けられたインサイドハンドル又はアウトサイ
ドハンドル10aのいずれかのハンドルが操作される。
【0022】ボディのドアピラー13の側面とスライド
ドア10の前方側サイドパネルとには、ボディとドアを
係合する図示しないロック機構が設けられている。そし
て、スライドドア10が図示する全閉位置まで手動でス
ライドされると、スライドドア10は、このロック機構
により、全閉位置でロック(手動ロック)されるよう構
成されている。
【0023】また、ボディの後部側面とスライドドア1
0の後方側サイドパネルとには、上記のロック機構とは
異なる自動ロック機構が設けられている。この自動ロッ
ク機構は、スライドドア10を半ドア位置から全閉位置
までスライド駆動するためのものであり、以下の構成を
備える。スライドドア10は、スライドドア10のアウ
タパネルとインナパネルとの間に組み込まれたフルロッ
クユニット14と、ボディの後部側面に組み込まれた図
示しないロック部とを有する。このフルロックユニット
14は、スライドドア10が半ドアの位置にある際にボ
ディの側のロック部に係合するラッチと、このラッチを
ロック部に係合するよう駆動するフルロックモータとを
内蔵する。そして、このフルロックモータが正転駆動す
ると、ロック部へのラッチの係合により、スライドドア
10は半ドアの位置から全閉位置まで強制的に駆動さ
れ、この全閉位置でロック(フルロック)されるよう構
成されている。なお、この自動ロック機構は、図示しな
いリモートコントローラからの遠隔操作によりフルロッ
クユニット14のラッチがロック部から解除される側に
駆動されるよう構成されており、これにより、フルロッ
クが解かれスライドドア10は手動でのスライドができ
るようになる。
【0024】フルロックユニット14には、図2に概略
的に示すように、スライドドア10が半ドアの位置に止
め置かれるとオンする半ドア検出スイッチ16と、スラ
イドドア10が自動ロック機構によりフルロックされた
ときにオンするフルロック検出スイッチ18と、これら
スイッチからの信号によりフルロックモータ20を制御
するスライドドアフルロックリレー22とが内蔵されて
いる。そして、このスライドドアフルロックリレー22
には、スライドドア10が半ドア状態となって半ドア検
出スイッチ16がオンすると、ボディ側の図示しない給
電回路から電源が投入されるよう構成されている。
【0025】次に、スライドドア10に新たに設けた開
閉検出装置について、スライドドア10の周縁を図1に
おける3−3線に沿った拡大断面図である図3を用いて
説明する。この図3に示すように、ボディのドアピラー
13の側端に沿って上下に延びるフランジ13aには、
ウエザストリップ24が設けられている。ウエザストリ
ップ24は、スライドドア10が図示する全閉位置まで
スライドされたときに、ボディとスライドドア10との
間をシールする。なお、スライドドア10のスライドが
不十分でスライドドア10が半ドアにあるときには、ス
ライドドア10は、図中二点鎖線で示すように、この全
閉位置から図において斜め右下に位置する。
【0026】このウエザストリップ24は、ソリッドゴ
ムとスポンジゴム等を合わせて押し出し成形したもので
あり、フランジ13aに差し込み固定される取付基部2
6と、中空の環状断面を有するシール部28と、を備え
ている。この場合、取付基部26はソリッドゴムから、
シール部28はスポンジゴムから形成されており、シー
ル部28が、スライドドア10のインナパネルにより押
圧されてシール作用を果たす。
【0027】また、ボディのドアピラー13と対向する
部位のスライドドア10の側端の縁部11には、開閉検
出装置30が固定されている。この開閉検出装置30
は、スライドドア10がその全閉位置までスライドされ
る際に、ドアピラー13の側面又はこれに対向するスラ
イドドア10の周縁に異物が接触して存在するか否かを
検出するものである。そして、図1に示すように、開閉
検出装置30は、スライドドア10のアウトサイドハン
ドル10aをほぼ中央としてその上下に亘って装着され
ている。
【0028】開閉検出装置30は、ソリッドゴムからな
りスライドドア10の縁部11に差し込み固定される取
付基部32と、スポンジゴムで取付基部32に一体に形
成された中空部34を備えている。中空部34の内部に
は、中空間隙34aが形成されており、中空間隙34a
内の壁面に、第1導電部36aおよび第2導電部36b
が対向・配設されている。この第1および第2導電部3
6a,36bは、銅等の良導電性金属からなる第1ワイ
ヤ38a,第2ワイヤ38bを導電性ゴムからなる第1
被覆部40a、第2被覆部40bで被覆して構成され、
開閉検出装置30の全長に亘って設けられている。そし
て、第1および第2ワイヤ38a,38bは、開閉検出
装置30の一端側で所定の抵抗を介在させて接続されて
おり、開閉検出装置30の他端側からは外部へ導出され
て、上記したスライドドアフルロックリレー22(図2
参照)に接続されている。従って、開閉検出装置30の
第1および第2導電部36a,36bがそのいずれかの
箇所で短絡(ショート)されれば、そのショート電流が
信号としてスライドドアフルロックリレー22に入力さ
れることになる。
【0029】上記した構成の開閉検出装置30は、取付
基部32の形成のためのソリッドゴムと、中空部34を
形成するためのスポンジゴムと、第1および第2導電部
36a,36bの第1および第2被覆部40a,40b
を形成するための導電性ゴムとを合わせて押し出す多色
の押し出し成形品であり、押し出しの際には、第1およ
び第2ワイヤ38a,38bとなるワイヤが押出しダイ
スに導入される。
【0030】開閉検出装置30は、図示するように中空
部34が無荷重の状態にある場合には、第1被覆部40
aと第2被覆部40bとの間の間隙(中空間隙34a)
を絶縁間隙34bとして、第1導電部36aと第2導電
部36bとを離間させている。そして、この開閉検出装
置30は、スライドドア10が図示する全閉位置にある
ときでもその先端部とドアピラー13との間に数mm
(約2〜5mm)の幅で隙間が形成されるよう、また、
スライドドア10がこの全閉位置の斜め右下の半ドアの
位置にあるときには、先端部とドアピラー13との間が
約10mm程度あくように、その形状寸法が規定されて
いる。
【0031】次に、この開閉検出装置30の動作につい
て、上記したスライドドア10の自動ロック機構の動作
を示す動作ブロック図と関連付けて説明する。まず、ス
ライドドア10とドアピラー13との間になんの異物も
存在しない場合(異物非存在時)について説明する。こ
の場合には、図4に示すように、スライドドア10が全
閉位置の手前の半ドアまで手動でスライドされても、開
閉検出装置30の中空部34はなんの力も受けないので
原形を止めているため、開閉検出装置30は作動しな
い。
【0032】そして、この異物非存在時にあってスライ
ドドア10が半ドアになると、図5の動作ブロック図に
示すように、スライドドアフルロックリレー22に給電
するボディ側の給電回路が給電準備の状態とされる(ス
テップS100)。続くステップS110では、半ドア
検出スイッチ16がオンであるか否か、即ちスライドド
ア10が半ドアの位置に止め置かれているかが判断され
る。この場合、スライドドア10が十分な力で手動スラ
イドされていれば、スライドドア10は半ドアの位置に
留まることなく全閉位置までスライドするので、ステッ
プS110で否定判断され、自動ロック機構のスライド
ドアフルロックリレー22に給電回路から給電されるこ
とはない。よって、自動ロック機構が動作することな
い。
【0033】しかし、スライドドア10が半ドアの位置
に止め置かれると半ドア検出スイッチ16がオンするの
で、このステップS100では肯定判断されて、続くス
テップS120では、開閉検出装置30が検出動作を行
なう。即ち、その第1および第2導電部36a,36b
がショートしてそのショート電流が入力されているかの
判断がなされる。この場合には、異物非存在時であるた
めに中空部34は変形せず、開閉検出装置30からのシ
ョート電流の入力はないので否定判断されてステップS
130に進み、スライドドアフルロックリレー22への
給電が開始される。そして、続くステップS140で
は、自動ロック機構が動作してフルロックが実行され
る。つまり、フルロックモータ20が駆動制御され、ス
ライドドア10は半ドアの位置から強制的に全閉位置ま
でスライドされる。なお、スライドドア10が全閉位置
までスライドされてフルロック検出スイッチ18がオン
すると、スライドドアフルロックリレー22は停止制御
されフルロックは終了する。
【0034】その一方、図6に示すように、スライドド
ア10とドアピラー13との間に異物がそのいずれかに
接触して存在する場合(異物存在時)には、自動ロック
機構は次のように動作する。まず、この異物存在時にあ
っても、スライドドア10が半ドアになると、ステップ
S100にてスライドドアフルロックリレー22への給
電が準備状態とされ、続くステップS110にてスライ
ドドア10が半ドアの位置に止め置かれているかが判断
される。
【0035】そして、スライドドア10が半ドアの位置
に止め置かれると半ドア検出スイッチ16がオンするの
で、このステップS110では肯定判断されて、続くス
テップS120では、開閉検出装置30の第1および第
2導電部36a,36bがショートしてそのショート電
流が入力されているかの判断がなされる。この場合に
は、異物存在時であるために開閉検出装置30の中空部
34は異物に押されて、第1および第2導電部36a,
36bはショートし、開閉検出装置30からはショート
電流が入力される。よって、異物存在時には、ステップ
S120では肯定判断され、ステップS150に進む。
このステップS150では、スライドドアフルロックリ
レー22への給電が待機状態とされるので、自動ロック
機構は動作することはなく、スライドドア10は半ドア
の位置に留め置かれたままとなる。そして、ステップS
150を抜けてステップS100からの動作が繰り返さ
れるので、異物がスライドドア10とドアピラー13に
触れて存在している間に亘っては、半ドアの位置にスラ
イドドア10は留まることになる。
【0036】その一方、異物が取り除かれると、ステッ
プS120で否定判断されるので、ステップS130で
の給電開始並びにステップS140でのフルロックが実
行され、スライドドア10は半ドアの位置から全閉位置
まで自動ロック機構により強制的にスライドされる。
【0037】以上説明したように本実施例のスライドド
ア10を搭載した車両では、スライドドア10とドアピ
ラー13との間に異物がそのいずれかに接触して存在す
る異物存在時には、この異物により中空部34が押され
て第1導電部36aと第2導電部36bがショートし、
この際のショート電流により、スライドドア10とドア
ピラー13との間における異物の存在が直接的に検知さ
れる。このため、本実施例では、スライドドア10をス
ライド駆動する際に、異物が存在した状態では、スライ
ドドア10が半ドアとされた位置から全閉位置にはスラ
イドさせないようにすることができる。よって、このス
ライドドア10を搭載した車両によれば、異物を挟み込
んだ状態でスライドドア10がその全閉位置にスライド
駆動されるという不具合を確実に回避することができ
る。
【0038】なお、スライドドア10とドアピラー13
との間に異物が接触して存在している間中、第1導電部
36aと第2導電部36bとによるショート電流を継続
して入力させることもでき、この場合、電流の継続入力
中は、半ドアのスライドドア10の全閉位置へのスライ
ドドアの駆動は禁止され、スライドドア10は半ドアの
位置に留まったままとなる。しかし、異物が除去される
と、このショート電流は消失するため、その後、速やか
にスライドドア10を半ドアの位置から全閉位置まで駆
動させることができる。
【0039】また、上記の実施例では、開閉検出装置3
0からのショート電流の入力があると、ステップS12
0での肯定判断を受けてスライドドアフルロックリレー
22への給電が待機状態とされる。よって、以下のよう
な効果がある。ドアピラー13とスライドドア10との
間における異物が小さい場合には、スライドドア10が
半ドアの位置にあるときには開閉検出装置30はこの異
物によりショートしてはおらず、スライドドア10が半
ドアの位置から僅かにスライドされた時点で開閉検出装
置30がショートすることがある。しかし、このような
場合であっても、開閉検出装置30からのショート電流
の入力により、それ以降の給電待機を通してスライドド
ア10をその場に止め置くことができる。よって、スラ
イドドア10が半ドアの位置では開閉検出装置30を押
圧しないような小さな異物を挟み込んだ場合にあって
も、その後のスライド駆動においてショート電流が入力
されれば、直ちに、スライド駆動が停止され、その後に
スライドドア10がその全閉位置にスライド駆動される
という不具合も回避することができる。
【0040】次に、変形例について説明する。上記した
実施例では、中空部34を取付基部32を介してスライ
ドドア10の縁部11に差し込み固定したが、次のよう
に変形することもできる。第1の変形例では、図7に示
す開閉検出装置30Aがスライドドア10に固定されて
いる。つまり、この開閉検出装置30Aは、上記の実施
例と同様に、中空部34と第1導電部36a,第2導電
部36b等を先端側に有し、その基部側にはソリッドゴ
ム製の取付基部31を有する。この取付基部31には、
中空箇所31aから樹脂製クリップ33が差し込まれ、
この樹脂製クリップ33により、開閉検出装置30A
は、スライドドア10の前方側サイドパネルに直接固定
されている。なお、この樹脂製クリップ33は、その先
端部が取付基部31とスライドドア10に空けられた取
付孔を通過して元の形状に復帰することで、開閉検出装
置30Aを固定できるよう構成されている。この第1の
変形例の開閉検出装置30Aによっても、既述したよう
にスライドドア10の閉鎖に際しての異物の挟み込みの
不具合を回避することができることは勿論である。ま
た、この第1の変形例の開閉検出装置30Aは、スライ
ドドア10のアウトサイドパネルから外側に出ることは
なく、違和感を与えることがない。
【0041】第2の変形例の開閉検出装置30Bは、図
8に示すように、スライドドア10の前方側サイドパネ
ルに設けられた専用リテーナ35に、ソリッドゴム製の
取付基部37を嵌め込むことで、スライドドア10の前
方側サイドパネルに直接固定される。そして、この第2
の変形例の開閉検出装置30Bによっても、やはり異物
の挟み込みによる不具合を回避することができると共
に、違和感を与えることがない。
【0042】第3の変形例の開閉検出装置50は、図9
に示すように、ドアピラー13の側面に固定されてお
り、ソリッドゴムからなる取付基部52と、その表面に
並んで配設された第1導電部54aと第2導電部54b
とを有する。この第1および第2導電部54a,54b
は、銅等の良導電性金属からなる第1ワイヤ56a,第
2ワイヤ56bを導電性ゴムからなる第1被覆部58
a、第2被覆部58bで被覆して構成され、開閉検出装
置30の全長にわたって設けられている。なお、この開
閉検出装置50も、開閉検出装置30と同様に、ソリッ
ドゴムと導電性ゴムとを合わせて押し出す多色の押し出
し成形品であり、押し出しの際には、第1および第2ワ
イヤ56a,56bとなるワイヤが押出しダイスに導入
される。
【0043】そして、第1および第2ワイヤ56a,5
6bは、開閉検出装置50の一端側で所定の抵抗を介在
させて接続されており、他端側からは外部へ導出され
て、上記の開閉検出装置30と同様にスライドドアフル
ロックリレー22(図2参照)に接続されている。従っ
て、開閉検出装置50の第1および第2導電部54a,
54bがそのいずれかの箇所で短絡(ショート)されれ
ば、そのショート電流が信号としてスライドドアフルロ
ックリレー22に入力されることになる。このため、こ
の第3の変形例の開閉検出装置50によっても、やはり
異物の挟み込みによる不具合を回避することができる。
また、この第3の変形例の開閉検出装置50は、中空部
34を必要としないので、構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0044】第4の変形例の開閉検出装置60は、図1
0に示すように、ドアピラー13の側面に固定されたピ
ラー側検出部62と、スライドドア10の縁部11に差
し込み固定され、ピラー側検出部62に対向するドア側
検出部64とから構成されている。この場合、ピラー側
検出部62とドア側検出部64とは、スライドドア10
が全閉位置までスライドされても若干の隙間(2〜5m
m)が空くよう、その寸法が規定されている。
【0045】ピラー側検出部62は、ソリッドゴムから
なる取付基部66と、その表面に配設されたピラー側導
電部68とを有する。このピラー側導電部68は、銅等
の良導電性金属からなるピラー側ワイヤ70を導電性ゴ
ムからなるピラー側被覆部72で被覆して構成され、ピ
ラー側検出部62の全長にわたって設けられている。ま
た、ドア側検出部64は、ソリッドゴムからなる取付基
部74と、その先端に配設されたドア側導電部76とを
有する。このドア側導電部76は、銅等の良導電性金属
からなるドア側ワイヤ78を導電性ゴムからなるドア側
被覆部80で被覆して構成され、ドア側検出部64の全
長にわたって設けられている。なお、この開閉検出装置
60におけるピラー側検出部62とドア側検出部64
も、ソリッドゴムと導電性ゴムとを合わせて押し出す多
色の押し出し成形品であり、押し出しの際には、ピラー
側ワイヤ70,ドア側ワイヤ78となるワイヤが押出し
ダイスに導入される。
【0046】そして、ピラー側ワイヤ70とドア側ワイ
ヤ78は、その一端側で接続されることなくその他端側
から外部へ導出されて、スライドドアフルロックリレー
22(図2参照)に個別に接続されている。従って、開
閉検出装置60におけるピラー側ワイヤ70とドア側ワ
イヤ78とに微弱な導電性の異物が共に接触すると、両
ワイヤはこの異物により導通されるので、この導通に応
じた信号がスライドドアフルロックリレー22に入力さ
れることになる。このため、この第4の変形例の開閉検
出装置60によっても、やはり異物の挟み込みの不具合
を回避することができると共に、中空部34の省略を通
して構成の簡略化を図ることができる。
【0047】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、第
1,第2の変形例の開閉検出装置30A,30Bを、両
面テープを用いてスライドドア10の前方側サイドパネ
ルに直接固定することもできる。また、開閉検出装置3
0,30A,30Bをドアピラー13の側に固定しても
よいことは勿論である。更には、開閉検出装置30等
を、スライドドア10を全開位置から全閉位置までモー
タ等によりスライド駆動するいわゆるオートスライド機
構を有するものに適用することもできる。
【0048】また、上記した実施例では、開閉検出装置
30等における第1および第2ワイヤ38a,38bを
その一端側で抵抗を介在させて接続した構成としたが、
両ワイヤを接続しないよう構成することもできる。そし
て、この場合には、第1および第2ワイヤ38a,38
bに微弱な導電性の異物が接触すれば、両ワイヤの間が
導通するので、この導通を通して異物の存在を直接的に
検知でき、スライドドア10を上記したように半ドア位
置からスライドしないようにすることができる。
【0049】更にまた、上記した第3および第4の変形
例では、微弱な導電性の異物が接触して両ワイヤ間がシ
ョートしてショート電流が流れる例を示したが、ワイヤ
の替わりに圧力感知素子を埋設しておき、抵抗値の変化
を検出するようにしても良い。この場合、異物が非導電
性のものであっても検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスライドドア10を搭載した車両の概
略斜視図。
【図2】スライドドア10を半ドアの位置から全閉位置
までスライドさせる自動ロック機構を概略的に示すブロ
ック図。
【図3】図1の3−3線拡大断面図。
【図4】スライドドア10とドアピラー13との間にな
んの異物も存在しない異物非存在時における開閉検出装
置30の作動の様子を説明するための説明図。
【図5】スライドドア10の自動ロック機構の動作を示
す動作ブロック図。
【図6】スライドドア10とドアピラー13との間に指
等の異物が存在する異物存在時における開閉検出装置3
0の作動の様子を説明するための説明図。
【図7】第1の変形例の開閉検出装置30Aを説明する
ための説明図。
【図8】第2の変形例の開閉検出装置30Bを説明する
ための説明図。
【図9】第3の変形例の開閉検出装置50を説明するた
めの説明図。
【図10】第4の変形例の開閉検出装置60を説明する
ための説明図。
【符号の説明】
10…スライドドア 11…縁部 12…スライドレール 13…ドアピラー 13a…フランジ 14…フルロックユニット 16…半ドア検出スイッチ 18…フルロック検出スイッチ 20…フルロックモータ 22…スライドドアフルロックリレー 24…ウエザストリップ 30,30A,30B…開閉検出装置 32…取付基部 33…樹脂製クリップ 34…中空部 34a…中空間隙 34b…絶縁間隙 35…専用リテーナ 36a…第1導電部 36b…第2導電部 38a…第1ワイヤ 38b…第2ワイヤ 40a…第1被覆部 40b…第2被覆部 50…開閉検出装置 54a…第1導電部 54b…第2導電部 56a…第1ワイヤ 56b…第2ワイヤ 58a…第1被覆部 58b…第2被覆部 60…開閉検出装置 62…ピラー側検出部 64…ドア側検出部 68…ピラー側導電部 70…ピラー側ワイヤ 72…ピラー側被覆部 76…ドア側導電部 78…ドア側ワイヤ 80…ドア側被覆部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のボディに沿ってスライドし、ボデ
    ィ開口部を開閉するスライドドアの開閉検出装置であっ
    て、 前記ボディ開口部におけるボディ側周縁又は該周縁に対
    向する前記スライドドアのドア側周縁の少なくとも一方
    に検出手段を有し、 該検出手段は、 前記スライドドアが前記ボディ開口部が開口された開口
    位置から全閉された全閉位置にスライドされる間に前記
    ボディ側周縁又はドア側周縁に異物が接触して存在する
    と、所定の信号を発する信号生成手段を有することを特
    徴とする車両用スライドドアの開閉検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用スライドドアの開
    閉検出装置であって、 前記検出手段は、 前記ボディ側周縁又はドア側周縁に沿って延びる中空間
    隙を有する中空体と、 該中空体の中空間隙内において絶縁間隔を隔てて対向し
    て設けられた第1および第2導電部と、 該第1,第2導電部が接触したときに前記所定の信号を
    発する信号生成手段とを備え、 前記ボディ側周縁又はドア側周縁に異物が接触して存在
    した場合において前記中空体は、前記スライドドアが前
    記全閉位置の手前の半閉鎖位置にある状態で、且つ、前
    記異物に押されて前記第1,第2導電部が接触する中空
    間隙を有する、車両用スライドドアの開閉検出装置。
  3. 【請求項3】 車両のボディに沿ってスライドし、ボデ
    ィ開口部を開閉するスライドドアを有する車両用スライ
    ドドアの開閉装置であって、 前記スライドドアが前記ボディ開口部を全閉する全閉位
    置の手前の半閉鎖位置にあると、前記スライドドアを前
    記全閉位置まで駆動するドア全閉手段と、 前記ボディ開口部におけるボディ側周縁又は該周縁に対
    向する前記スライドドアのドア側周縁に異物が接触して
    存在すると所定の信号を発する検出手段と、 前記所定の信号が発せられると、前記ドア全閉手段によ
    るスライドドアの駆動を禁止する駆動禁止手段とを備え
    ることを特徴とする車両用スライドドアの開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用スライドドアの開
    閉装置であって、 前記駆動禁止手段は、 前記所定の信号が発せられた時に前記ドア全閉手段によ
    るスライドドアの駆動を禁止し、前記所定の信号が解除
    された時にスライドドアの駆動禁止を解除する手段を有
    する車両用スライドドアの開閉装置。
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