JPH09267415A - 蛇行追従機能を有する帯状物加工装置 - Google Patents

蛇行追従機能を有する帯状物加工装置

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JPH09267415A
JPH09267415A JP8103895A JP10389596A JPH09267415A JP H09267415 A JPH09267415 A JP H09267415A JP 8103895 A JP8103895 A JP 8103895A JP 10389596 A JP10389596 A JP 10389596A JP H09267415 A JPH09267415 A JP H09267415A
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稔 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主に段ボールシートをその送り方向に沿って
裁断ならびに折目付けを行うスリッタスコアラにおい
て、シートに蛇行が生じた場合は、スリッタやスコアラ
の複数の加工ユニットをその蛇行に追従させるように、
それぞれ同時かつ一体的に移動させて、蛇行の修正を行
う。 【解決手段】 送られる段ボールシートDSの幅方向
に、所定の間隔でそれぞれサーボモータによって位置決
めされる加工ユニット24,24’(スリッタユニット
やスコアラユニット)がある。そして、個々のサーボモ
ータをそれぞれ同時に駆動して、各加工ユニットを一斉
に同じ量だけ同じ方向へ移動させることにより、シート
DSの幅方向の蛇行に追従させ、その蛇行修正を図る。
これによって、それら複数の加工ユニットを支持する機
台の全体を据付ベースに対しスライドさせる構造に比べ
て、蛇行修正に専用の移動機構やアクチュエータが不要
となり、構造が簡単で安価な装置となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は主に段ボールシー
ト等の帯状物を送りながら、その送り方向に沿って裁
断、折目付け等の加工を行う帯状物加工装置に関し、特
にその段ボールシート等が幅方向に蛇行した際に、1又
は複数の加工ユニットをその蛇行に追従するように移動
する機能を備えた加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯状の段ボールシートを長手方向
に送りながら、その送り方向に沿って裁断を行うスリッ
タや、その送り方向に沿って折目をつけるスコアラ、さ
らにはそれらスリッタとスコアラを一体的なユニットと
したスリッタスコアラ等が知られている。図12はその
ような段ボールシートに対するスリッタスコアラ等の加
工を概念的に示すものであり、スリッタの場合であれ
ば、段ボールシートDSの幅方向に沿って複数のスリッ
タユニットN1〜N4が設けられ、この例の場合は3丁取
りで、両側がトリミング片(耳片)となる。
【0003】ところで一般的には、加工ユニットN1〜
N4を含む機台100のセンタと段ボールシートDSの
センタとが合致するセンタ振り分けでシート送りを行う
が、通常は段ボールシートDSに多かれ少なかれ幅方向
の位置ずれ(蛇行)が生じるのが普通である。その理由
は、例えばロット替え(シート替え)の際の当初からの
ずれや、原紙をかける支持部の誤差、さらには新ロット
から旧ロットへの位置決部の位置決め中に生ずる蛇行、
またダブルフェーサのベルトの蛇行、その他の原因があ
る。いずれにしても、蛇行が生じると、図12(b)に
示すようにシートセンタと機台センタがずれ、そのずれ
が大きくなると、前述のトリミング片の幅が一方で過
大、他方で過小となり、限度を超えるとトリミングがで
きなかったりする。従って、蛇行を修正することが必要
となる。
【0004】従来は、蛇行が生じた場合に、加工ユニッ
トN1〜N4を支持する機台100を、その蛇行に追従す
るようにシート幅方向にずらす制御を行っていた。すな
わち、図13に示すように、機台100にネジ軸101
等の軸部材を介して、スリッタユニット等の複数の加工
ユニットN1〜N4が支持され、この機台100はリニア
ベアリング102を介して据付ベース101上に設置さ
れる。そして蛇行追従モータ103及びネジ軸104等
の蛇行追従用のアクチュエータが設けられ、この専用の
アクチュエータにより機台100の全体が据付ベース1
01に対しスライドする構造である。また、段ボールシ
ートDSのシートエッジ検出手段105として、例えば
センサS1,S2が、センサ移動モータ107及びネジ軸
106等により段ボールシートDSの幅方向に移動可能
に設けられ、前述のセンタ振り分けで段ボールシートD
Sを走らせる際に、シートエッジがセンサS1とS2の間
にくるようにする。これらのセンサS1及びS2はシート
DSの両側に設けることもできるが、上位生産管理装置
からシートの幅データを受ける場合は片側だけで差し支
えない。
【0005】複数の加工ユニットN1〜N4は、加工指令
データに応じてそれらの全部又は一部のものが加工に参
加するように、シート幅方向にそれぞれのサーボモータ
SM1〜SM4で移動・位置決めされ、その後加工中は移
動させずにクランプし続ける(特別なクランプ機構を持
つものや、移動用のサーボモータでサーボロック等を行
う)。ここで、上述のセンサS1がオフ(シート非検
出)、S2がオン(シート検出)であれば、シートDS
はセンタ状態で走行しているが、センサS1,S2が共に
オン又は共にオフとなれば、段ボールシートDSがセン
タ中心から幅方向いずれかの側にずれていることとな
る。このずれ(蛇行)を解消するように、蛇行追従用の
モータ103が作動して、機台100を据付ベース10
1上でスライドさせ、センサS1及びS2の間にシートエ
ッジがきて、シートDSの蛇行にかかわらず上述のセン
タ振り分けの裁断等ができるようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシート蛇行追従機構では、機台100をリニ
アベアリング102を介して据付ベース101上でスラ
イド可能とする構造が不可欠で、かつその機台100を
据付ベース101上でスライドさせる専用のアクチュエ
ータ(103,104)が必要である。そのため、装置
の構造が複雑で、コストの高いものとなる。つまり、機
台100に支持された複数の加工ユニットN1〜N4等は
個々のアクチュエータであるサーボモータSM1〜SM4
によりシート幅方向にそれぞれ移動・位置決めされる
が、このような個々の位置決め・移動機構(SM1〜S
M4)と、機台100自体をスライドさせるサーボモー
タ103等の専用移動機構を含むところから、いわば二
重の移動機構をもつものとなって、上述のように構造が
複雑でコストが高いという問題が生じるものと言える。
【0007】本発明の課題は、装置の構造の複雑化やコ
スト高を招くことなく、精度の高い蛇行追従制御を可能
にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び効果】請求項1又は2
の発明では、段ボールシート等の所定の帯状物を長手方
向に送りながら、該帯状物に対し前記送り方向に沿った
加工を行う帯状物加工装置を前提とし、所定の加工ユニ
ット(1又は複数)、それの個別アクチュエータ、蛇行
検出手段又は蛇行修正操作部、及び蛇行追従手段を含
み、かつ個別アクチュエータに蛇行追従用のアクチュエ
ータを兼ねさせることを特徴とする。1又は複数の加工
ユニットは例えばスリッタユニットやスコアラユニット
等であって、上記流れ方向の加工を行うために、その流
れ方向と交差する配列方向に位置決めされる。
【0009】個別アクチュエータは第一に従来と同様
に、1又は複数の加工ユニットを上記配列方向でそれぞ
れ独立に移動させて位置決めする役割を果たし、第二に
後述のように蛇行追従のためのアクチュエータとして用
いられる。例えば、それぞれサーボモータを主体とし、
ネジ用のナット駆動等により加工ユニットのそれぞれを
移動させることができる。蛇行検出手段は、段ボールシ
ート等の帯状物が正規の送り経路から外れる蛇行を生じ
ているかどうかを検出する。また蛇行修正操作部は、例
えば手動用蛇行修正ボタン等であり、蛇行を手動で修正
する場合に用いられる。蛇行追従手段は、上記蛇行検出
手段が帯状物に蛇行が生じていると判断したとき、又は
上述の蛇行修正操作部の操作により、その蛇行に追従す
るように、スリッタやスコアラ等の1又は複数の加工ユ
ニットについて、各々のサーボモータ等の上記個別アク
チュエータを一斉に作動させる。それによって、1個の
加工ユニットの場合はそれが機台等に対し単体で移動
し、複数の加工ユニットの場合は、それら加工ユニット
間の配列間隔を変えないで、その複数の加工ユニットを
同時かつ一体的に移動させるものである。
【0010】ここで、複数の加工ユニットの全部が当然
に加工に参加する形態もあろうが、複数の加工ユニット
のうち任意に選択したものを自由に組み合わせて使用す
るのが普通である。その場合、蛇行追従手段は、加工位
置へロードされた1又は複数の加工ユニットのみを一斉
に移動させる(休止中の加工ユニットは移動させない)
ものの他、制御の容易化等のために加工に参加している
加工ユニットのみならず、非加工位置で休止している加
工ユニットも含めてすべての加工ユニットを一斉に(一
体的に)移動させるものでもよい。
【0011】請求項1又は2の構成により、従来のよう
な据付ベース上に機台をスライド可能に設ける構造や、
蛇行追従のための専用のアクチュエータを設ける必要が
なくなり、装置構造が簡単になるとともに製造も安価に
なる。つまり、1又は複数の加工ユニットの位置決めの
ための個別アクチュエータは、本来その加工ユニットに
必要なものであるから、これを上記加工ユニットの本来
の位置決め動作のためと、蛇行追従用のものとに兼用す
ることで、蛇行追従機能を持ちながら簡単でかつ安価な
装置が実現する。
【0012】なお、請求項3及び請求項4のように、こ
の発明はスリッタ、スコアラあるいはスリッタスコアラ
に好適であり、スリッタスコアラに適用される場合は、
蛇行追従手段は、スリッタのための1又は複数の加工ユ
ニットの各個別アクチュエータと、スコアラのための1
又は複数の加工ユニットの各個別アクチュエータを全体
として同時に作動させ、それらスリッタスコアラの全体
の加工ユニットを一体的に移動させるものとなる。
【0013】また、請求項5の発明では、上述の蛇行追
従制御を、連続制御ではなく、所定の時間間隔でサンプ
リングして実行する断続制御(不連続制御)として行う
ものである。つまり、所定のサンプリング間隔で段ボー
ルシート等の帯状物に蛇行が生じているかどうかを判断
し、蛇行が生じている場合は、上記1又は複数の加工ユ
ニットの各個別アクチュエータを一斉に作動させること
により、1又は複数の加工ユニットを予め定めた距離だ
け同時に移動させる。この1回のサンプリングにおける
蛇行追従制御はその1回で完結し連続するものではな
い。これは次のような意義がある。例えば、スリッタの
上下一対の刃物が帯状物を挟み込み裁断し、また上下一
対のスコアラが帯状物をつぶす程の隙間でニップ圧を加
えた加工状態において、それら加工ユニットを蛇行に追
従するようにシフトさせると、さらに蛇行方向へトルク
が作用し(すなわち正帰環が生じるように働き)、経時
的なハンチング動作になる場合があるが、蛇行量の検出
と、この蛇行量分の位置決め移動を、時間的に断続して
不連続型制御とすることで、上述のようなハンチング動
作を抑制し、高追従性を実現できる。
【0014】請求項6の発明は、蛇行追従に伴う追従速
度を、段ボールシート等の帯状物の送り速度が速いほど
速く、逆に言えば遅いほど遅くなるように、蛇行追従時
の移動速度を調整する。つまり、帯状物の送り速度が速
いにもかかわらず蛇行追従をゆっくり行うと、迅速な蛇
行解消がしにくく、逆に帯状物の送り速度が遅い状態で
蛇行追従の速度を速くすると、蛇行方向へ正帰環を生ず
るトルクが作用し易くなる。そのため、帯状物の送り速
度に応じて蛇行追従速度を調整することが、高追従性の
実現と蛇行方向へのトルク発生の抑制との双方の要請を
共に満足するものとなる。請求項7の発明は、上述のサ
ンプリング間隔を、帯状物の送り速度が速いほど短くな
るように調整するもので、これにより、蛇行の影響が帯
状物の送り方向に長く及ばないようにし、帯状物の送り
量基準でみても迅速な蛇行修正が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例を参照し
つつ本発明の実施の形態を説明する。なお、図面に示す
実施例では、スリッタ及びスコアラを直列に併設したス
リッタスコアラを例にとるが、本発明の適用上、スリッ
タ単独機あるいはスコアラ単独機、さらには段ボールシ
ートの裁断、折目付け以外の加工を行う汎用帯状加工装
置であってもよい。
【0016】図1では、段ボールシート(以下、単にシ
ートともいう)DSのパスラインPLに沿って2台のス
リッタスコアラ1,2が、そのシート送り方向に直列に
隣接配置されている。スリッタスコアラ1は、スコアラ
3とスリッタ4とがシート送り方向に直列に隣接された
もので、これが一まとまりのユニットとなる。スリッタ
スコアラ2についても同様で、スコアラ5の下流に隣接
してスリッタ6が配置されている。スコアラ3及び5
は、スコアラ円盤10,12によりシートDSに送り方
向に沿った(送り方向と平行な)折目を付けるもので、
スリッタ4及び6は、上下のスリッタ刃20及び22に
よりシートDSを送り方向に挟み裁断する。このように
スリッタスコアラ1及び2が直列に併設されているの
は、一方のスリッタスコアラが加工している間に、他方
のスリッタスコアラが次のオーダ替えのために位置決め
等の準備(段取り処理)を行い、これらスリッタスコア
ラ1又は2を交互に使用することで、生産ラインを止め
ることなくオーダ替えを行うことができる。
【0017】ところで、スリッタ4又は6は図5(a)
のように裁断し、スコアラ3又は5は同図(b)のよう
に折目付けをするが、本発明の適用上、各加工ユニット
のシート幅方向の移動機構については同様の構成である
ので、代表的にスリッタ6について図2にさらに詳しく
示す。スリッタ6は段ボールシート(以下、単にシート
ともいう)DSのパスラインPLを挟んで上下の関係
で、相互に反対方向に回転する円盤状のスリッタ刃2
0,22を備え、これらがスリッタユニット24(加工
ユニット)の主体をなし、このスリッタユニット24を
シートDSの幅方向に複数組(例えば5組)備えている
(図3参照)。そして、各々のスリッタ刃20,22の
間にシートDSを供給することにより、そのシートDS
は送り方向に沿って挟むように切断される。また各スリ
ッタユニット24のスリッタ刃20,22は、シートD
Sを切断する加工位置と、そのシートDSから離間する
非加工位置との間で移動可能と構成される。また各スリ
ッタユニット24は、シート幅方向に相互に移動自在に
配設されて、オーダ変更による丁取り数や丁取り幅の変
更に応じて位置決め調整されるようになっている。
【0018】すなわち、図3においてスリッタ6のフレ
ーム26,26の間には、シートDSのパスラインPL
を挟むように、上下方向に所定間隔おいて一対のビーム
28,30(図1参照)が平行に掛け渡されている。そ
して上側のビーム28に、スリッタ刃20と同じ数の移
動部材36が一対のガイドレール34,34を介して摺
動可能に支持されている。この移動部材36に回転自在
に設けたナット(図4の36a)が、両フレーム26,
26に架設・固定したネジ軸38に螺合している。そし
て、各移動部材36に設けられた個別アクチュエータと
しての個々のサーボモータ40を駆動することにより、
そのモータ側のギヤ40aとナット36aに形成された
ギヤ36bとの噛み合いにより、ナット36aが回転駆
動され、これによって個々の移動部材36ひいては複数
のスリッタ刃20がそれぞれ個別に水平方向へ移動・位
置決めされる。
【0019】図2で移動部材36の下側には、ホルダ4
4がフレーム26,26間に架け渡された水平方向の軸
44aを支点として、一定角度範囲で回動可能に設けら
れている。この軸44aは、詳しい図示はしないが、複
数のスリッタ刃20を一斉に回転させるための駆動軸で
ある。ホルダ44はシリンダ46のピストンロッド46
aに連結され、このシリンダ46の伸長により、ホルダ
44ひいてはスリッタ刃20が、シートDSを裁断する
加工位置から上方に退避した非加工位置へ回動するよう
になっている。
【0020】前述の下側のビーム30にも、上側と同様
の移動部材36が上下に対称となる構成で設けられ、下
側のスリッタ刃22についても、上側のスリッタ刃20
と同様にシリンダ46で加工位置から下方の非加工位置
へ退避するようになっているが、機能的には上側と同様
の構成であるため対応する符号を付して説明を省略す
る。なお、シートDSの両サイドの裁断片であるトリミ
ング片は、吸引ダクト50により吸引・回収されるよう
になっている。
【0021】次に、図6に基づいて、制御系のブロック
図を説明する。上位生産管理装置60は裁断等を行うコ
ルゲータラインの全体の生産を管理・制御するもので、
例えばスリッタの際の丁取り数・丁取り幅、さらにスコ
アラの折目線の位置等のデータを格納している。制御操
作パネル61は、手動により後述の蛇行調整を行うため
の蛇行修正ボタン(61a,61b)等を備える。ライ
ン速度検出器62は、シートの送り速度を例えばシート
コンベヤの駆動軸等の回転数に基づき検出する。また蛇
行検出センサ63は、例えば図7に示すように、シート
DSの片側もしくは両側のシートエッジを検出するセン
サS1及びS2を備え、これらのセンサユニット63がモ
ータ64及びネジ軸65等の位置調整機構によりシート
DSの幅方向に移動可能とされ、ロット替え等の際はシ
ート幅に応じてシートエッジを検出可能な位置に位置決
めされる。なお、センサユニット63をシートDSの両
側に設けるのは、シート幅(原紙幅)を知る意味がある
が、その原紙幅について上位生産管理装置60からデー
タ供給を受けるのであれば、センサユニット63はシー
トDSの片側のみで差し支えない。
【0022】上述のセンサS1,S2は、主に光電センサ
等を採用することができるが、図8に示すように、CC
Dセンサ67をシートDSの全幅をカバーするように配
置する構成、あるいはシートDSの両側もしくは片側に
CCDセンサ67を設けた構成でもよい。
【0023】図6の上位生産管理装置60、制御操作パ
ネル61、ライン速度検出器62及び蛇行検出センサ6
3(又は67)は、I/Oポート70を介してコンピュ
ータ71に接続されている。コンピュータ71はCPU
72、ROM73、RAM74を備えたもので、ROM
73には蛇行追従制御のためのシーケンスプログラム7
3aが格納され、またRAM74には1回のサンプリン
グにおける蛇行調整量のデータや、蛇行調整速度のデー
タを一時的に記憶するワークメモリ74aの他、必要な
メモリ領域が割り当てられている。
【0024】さらに、前述の各サーボモータ40(SM
1〜SMn)はサーボモータ位置決めユニット(ドライ
バ)U1〜Unを介して、CPU72からの指令により制
御される。それらサーボモータSM1〜SMnの回転量を
確認するための回転量検出器として、パルス発生器PG
1〜PGnが各サーボモータ40に付属し、その回転数パ
ルスがサーボモータ位置決めユニットU1〜Unにフィー
ドバックされる。
【0025】なお、図6の例では、蛇行追従シーケンス
プログラム73aが各スリッタスコアラのコンピュータ
71に格納されているが、このプログラム73aを上位
生産管理装置60に格納し、上位生産管理装置60が直
接的にサーボモータ位置決めユニットU1〜Unを駆動・
制御してもよい。
【0026】以上、図1のスリッタ6について主に説明
したが、スコアラ5、さらにはもう一つのスリッタスコ
アラ1のスリッタ4やスコアラ3についても、以上と同
様なサーボモータ40等の個別アクチュエータを持って
いる。
【0027】次に、図9に基づいて蛇行追従制御を主体
とする制御の一例を説明する。T1で、上位生産管理装
置から丁取り数や丁取り幅等の生産データを受け取る。
これに基づき、スリッタユニットやスコアラユニット等
の各加工ユニットが、所定の位置へ前述のサーボモータ
40で位置決めされる。そしてT3で、スリッタスコア
ラとしての裁断や折目付けの加工処理を行う。
【0028】図10はシートDSに対するスリッタスコ
アラの加工を概念的に示すもので、複数(この例では4
組)のスリッタユニット24と、複数(この例では6
組)のスコアラユニット24’とが同軸上に描かれてい
るが、実際は複数のスリッタユニット24と複数のスコ
アラユニット24’とは、それぞれ隣接する別の軸に沿
って配置されるのが普通である。そして通常は、これら
加工ユニット(24,24’)の機台センタとシートD
Sのシートセンタ(コルゲータセンタ)とが一致するよ
うに、センタ振り分けでシートDSとスリッタスコアラ
との位置関係が設定される。この例では、丁取り幅Sの
3丁取りで、かつ折目幅(フラップ幅)Fとなってい
る。
【0029】上記のようにセンタ振り分けであるため、
正常なシート送り状態であれば、シートDSの両側にほ
ぼ同様のトリミング幅tの耳片が生じる。しかし、シー
トDSに前述した何らかの理由により蛇行が生じると、
シート両側の耳片のトリミング幅は一方が広く、他方が
狭くなって偏り、蛇行が大きいと最外側にある一方のス
リッタユニット24がシートエッジから外れることにな
る。このような蛇行に追従するように、加工に参加して
いる複数の加工ユニット24,24’の個々のサーボモ
ータ40を同時に駆動して、これら加工ユニット24又
は24’をその配置間隔を変えることなく、同じ量だけ
同じ方向へずらすように移動させる。つまり、図10
(c)に示すように、蛇行分δと同じ調整量(蛇行修正
分)δだけ前述の加工ユニット24,24’を個々に移
動させる。これによって、あたかも加工ユニット24,
24’を支持する機台を据付ベースに対してずらしたと
同様な蛇行追従(蛇行の修正)が行われる。
【0030】図9のT4以降はこの流れを示すもので、
T4では、図6のライン速度検出器62からライン速度
を取り込み、そのライン速度に応じた蛇行調整速度とサ
ンプリングタイムを設定する。後述のT9やT10での
蛇行調整(修正)は、このT47で設定された蛇行調整
速度に基づいて行うこととなる。自動的に蛇行追従(調
整)する場合は、T5を経てT6で、蛇行しているかど
うかのサンプリングが、T4で設定されたサンプリング
タイムの一定時間(例えば0.5秒)毎に行われる。こ
れは図7又は図8に示したセンサ63又は67が実行す
る。所定量を超える蛇行(ズレ)があればT7を経てT
8でその蛇行の向きを判定する。これも上述のセンサ6
3又は67の信号を取り込むことにより容易に判定でき
る。
【0031】そして、シート幅方向の一方の側を第1
側、他方の側を第2側としたとき、第1側へ蛇行(ズ
レ)が生じている場合は、T9でそれに追従するよう
に、その第1側へスリッタスコアラの加工ユニット24
や24’がその蛇行分に見合う設定量(調整量)だけ同
時に移動するようにサーボモータSM1〜SMnを駆動す
る。蛇行の向きが第2側へ生じていれば、各加工ユニッ
ト24,24’がそれに追従して第2側へ移動するよう
に、サーボモータSM1〜SMnを同時かつ同量駆動させ
る。このように、個々の加工ユニット24又は24’を
駆動するサーボモータを個別に同量だけ同時に作動させ
ることで、全体として加工ユニット24や24’を支持
している機台全体を動かすのと同様な蛇行追従制御が実
現する。なお、上述の蛇行に対応する調整量は、例えば
図8のCCDセンサ67であれば、シートエッジを画像
処理で求めることにより蛇行量と一致させることができ
る。また図7のように複数のセンサS1,S2を設ける場
合は、その数を増すほど実際の蛇行量に近いものとなる
が、一対のセンサS1,S2でシートエッジ検出を行う場
合は、簡易的にセンサS1,S2の検出間隔の例えば1/
2の距離を、蛇行調整量として予め決めておいてもよ
い。
【0032】図9のT11を経て、再びT4以降を所定
のサンプリングタイムで実行することにより、断続的に
繰り返し蛇行チェックを行い、かつ1回のサンプリング
タイムの蛇行制御を上述のような蛇行調整量の断続的な
オープン制御とすることで、連続なフィードバッククロ
ーズド制御とする場合に比べて、いわゆるハンチング動
作が生じにくい。また1秒間当たりの蛇行調整移動量
を、従来の平均的な量(例えば1mm程度)より相当大
きくすること(例えば5mm程度)も容易で、それによ
り高追従性が確保できる。
【0033】なおT5で、図6の操作制御パネル61に
おける蛇行修正ボタンが操作されると、T12でその蛇
行調整の向きも決まり、その向きに応じてT9又はT1
0が実行され、手動操作による蛇行調整(修正)が行わ
れる。なおこの手動による蛇行調整の際に、その蛇行調
整速度や、蛇行調整量をプログラム上で一義的に決める
のではなく、それら蛇行調整速度や蛇行調整量をもマニ
ュアル設定で決めるようにすることもできる。
【0034】以上の説明では、所定のサンプリングタイ
ム毎に断続的な不連続蛇行制御を行う場合であるが、制
御体系としては図7又は図8のセンサ63や67と各加
工ユニット24,24’等をクローズドループとして、
蛇行に伴うズレ分が可及的に0に近づくように、フィー
ドバックによる連続的なクローズド蛇行制御とすること
もできる。
【0035】また、図5に示した2枚刃のスリッタ刃2
0,22による挟み切り方式以外に、図11(a)〜
(c)に示すような1枚刃方式のスリッタ刃90,91
又は92であってもよい。これらの1枚刃は例えば3m
m程度と薄いもので、シート送り速度(ライン速度)と
同じ方向に例えば2〜4倍程度で回転してシート裁断を
行う。このようなスリッタナイフ90を同図(a)の例
のようにブラシ93で受けてもよいし、(b)のように
弾性変形可能な積層リング94で受けてもよい。さらに
(c)のようにスリッタ刃92を、通常はバネ95で接
近方向に付勢している2枚の受けディスク96間に入り
込ませる構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】2連構造のスリッタスコアラを概念的に示す
図。
【図2】図1のスリッタの部分を取り出して示す正面
図。
【図3】その側面図。
【図4】各加工ユニットを位置決め・移動する個別アク
チュエータの一例を示す正面図。
【図5】スリッタユニット及びスコアラユニットの主要
部を示す図。
【図6】制御系の一例を示すブロック図。
【図7】蛇行検出用のセンサの配置形態の一例を示す
図。
【図8】図7とは別のセンサ配置形態の一例を示す図。
【図9】蛇行に追従するシーケンス制御の一例を示すフ
ローチャート。
【図10】その蛇行追従を概念的に示す平面図。
【図11】スリッタ刃の変形例を示す図。
【図12】従来の蛇行制御の一例を概念的に示す平面
図。
【図13】図12をさらに具体的に示す側面図。
【符号の説明】
1、2 スリッタスコアラ 3、5 スコアラ 4、6 スリッタ 10、12 スコアラ円盤 20、22 スリッタ刃 36 移動部材 38 ネジ軸 40 サーボモータ(個別アクチュエータ) 61a,61b 蛇行修正ボタン(蛇行修正操作部) 63、67 センサ(蛇行検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールシート等の所定の帯状物を長手
    方向に送りながら、該帯状物に対しその送り方向に沿っ
    た加工を行う帯状物加工装置において、 前記帯状物に対しその送り方向の加工を行うために前記
    送り方向と交差する配列方向において位置決めされる加
    工ユニットと、 前記加工ユニットを前記配列方向において位置決めする
    個別のアクチュエータと、 前記帯状物が正規の送り経路から外れる蛇行を生じてい
    るか否かを検出する蛇行検出手段、又は手動の蛇行修正
    ボタン等の蛇行修正操作部と、 前記蛇行検出手段が前記帯状物に蛇行が生じていると判
    断したとき、又は前記蛇行修正操作部の操作により、前
    記蛇行に追従するように、前記加工ユニットの前記個別
    のアクチュエータを作動させて前記加工ユニットを移動
    させる蛇行追従手段と、 を含むことを特徴とする帯状物加工装置
  2. 【請求項2】 前記加工ユニットとして、前記送り方向
    と交差する配列方向に所定の間隔で位置決めされる複数
    の加工ユニットを備え、 前記個別のアクチュエータは、前記複数の加工ユニット
    を前記配列方向においてそれぞれ独立に移動させて位置
    決めするものであり、 前記蛇行追従手段は、前記蛇行に追従するように、前記
    複数の加工ユニットの前記個別のアクチュエータを一斉
    に作動させ、前記複数の加工ユニットの配列間隔を変え
    ないで前記複数の加工ユニットを同時かつ一体的に移動
    させるものである請求項1に記載の帯状物加工装置
  3. 【請求項3】 前記帯状物は段ボールシート等のシート
    であり、前記帯状物加工装置は、そのシートを送り方向
    に加工するスリッタ及び/又はスコアラである請求項1
    又は2に記載の帯状物加工装置。
  4. 【請求項4】 前記帯状物は段ボールシート等のシート
    であり、前記帯状物加工装置は、前記シートの送り方向
    に互いに近接してスリッタ及びスコアラが対をなすよう
    に配置されたスリッタスコアラであって、前記蛇行追従
    手段は、前記スリッタのための1又は複数の加工ユニッ
    トの各個別アクチュエータと、前記スコアラのための1
    又は複数の加工ユニットの各個別アクチュエータとを、
    全体として同時に作動させてそれらスリッタ及びスコア
    ラの各加工ユニットを一体的に移動させるものである請
    求項1〜3のいずれかに記載の帯状物加工装置。
  5. 【請求項5】 前記蛇行追従手段は、所定のサンプリン
    グ間隔で前記帯状物に蛇行が生じているかどうかを判断
    し、蛇行が生じている場合は、前記1又は複数の加工ユ
    ニットの各個別アクチュエータを一斉に作動させること
    により、前記1又は複数の加工ユニットを予め定めた距
    離だけ同時に移動させて断続的に蛇行追従制御を行うも
    のである請求項1〜4のいずれかに記載の帯状物加工装
    置。
  6. 【請求項6】 前記蛇行追従手段は、前記1又は複数の
    加工ユニットを前記蛇行に追従するように一斉に移動さ
    せる際、前記帯状物の送り速度が速いほど前記加工ユニ
    ットを速く移動させるように該移動速度を調整する請求
    項1〜5のいずれかに記載の帯状物加工装置。
  7. 【請求項7】 前記蛇行追従手段は、前記1又は複数の
    加工ユニットを前記蛇行に追従するように一斉に移動さ
    せ、前記所定のサンプリング間隔を、前記帯状物の送り
    速度が速いほど短くするように調整するものである請求
    項5に記載の帯状物加工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305925A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 段ボールシートの斜行検出装置及び検出方法並びにスリッタスコアラ
JP2008055793A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スリッタ装置
JP2013184308A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Omori Mach Co Ltd 折れ線形成装置
JP2015147289A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 株式会社Isowa スリッタ制御装置

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