JPH09267754A - ステアリング装置の中間軸 - Google Patents
ステアリング装置の中間軸Info
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- JPH09267754A JPH09267754A JP7977696A JP7977696A JPH09267754A JP H09267754 A JPH09267754 A JP H09267754A JP 7977696 A JP7977696 A JP 7977696A JP 7977696 A JP7977696 A JP 7977696A JP H09267754 A JPH09267754 A JP H09267754A
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- shaft
- serration
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- intermediate shaft
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Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ステアリング装置の中間軸において、製造工程
や組立工程での無駄を無くし、コスト低減を図るととも
に、確実な衝撃吸収を図ること。 【解決手段】所要以上の衝撃荷重を受けたときに軸方向
に短縮して衝撃吸収するステアリング装置の中間軸7で
あって、中空軸8とそれにセレーション嵌合される挿入
軸9とからなり、かつ、セレーション嵌合領域において
中空軸8内周の所要角度範囲にセレーション無し部分8
bが設けられ、挿入軸9外周の雄セレーション9aの少
なくとも一つのセレーション溝に棒体20が軸方向位置
規制された状態で入れられていて、この棒体20が中空
軸8の内周のセレーション無し部分8bに食い込まされ
ている。衝撃を受けると、中空軸8と挿入軸9とが短縮
するように動くが、挿入軸9と一体的に動く棒体20が
前記動きの抵抗となって衝撃を吸収するのである。
や組立工程での無駄を無くし、コスト低減を図るととも
に、確実な衝撃吸収を図ること。 【解決手段】所要以上の衝撃荷重を受けたときに軸方向
に短縮して衝撃吸収するステアリング装置の中間軸7で
あって、中空軸8とそれにセレーション嵌合される挿入
軸9とからなり、かつ、セレーション嵌合領域において
中空軸8内周の所要角度範囲にセレーション無し部分8
bが設けられ、挿入軸9外周の雄セレーション9aの少
なくとも一つのセレーション溝に棒体20が軸方向位置
規制された状態で入れられていて、この棒体20が中空
軸8の内周のセレーション無し部分8bに食い込まされ
ている。衝撃を受けると、中空軸8と挿入軸9とが短縮
するように動くが、挿入軸9と一体的に動く棒体20が
前記動きの抵抗となって衝撃を吸収するのである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所要以上の衝撃荷
重を受けたときに軸方向に短縮して衝撃吸収するステア
リング装置の中間軸に関する。なお、中間軸は、自動車
のステアリング装置においてステアリングシャフトとス
テアリングギアとの間に設けられる。
重を受けたときに軸方向に短縮して衝撃吸収するステア
リング装置の中間軸に関する。なお、中間軸は、自動車
のステアリング装置においてステアリングシャフトとス
テアリングギアとの間に設けられる。
【0002】
【従来の技術】図6は、自動車の一般的なステアリング
装置の構成を示している。図中、1はステアリングホイ
ール、2はステアリングコラム、3はステアリングシャ
フト、4はステアリングギア、5,6は自在継手、7は
中間軸である。
装置の構成を示している。図中、1はステアリングホイ
ール、2はステアリングコラム、3はステアリングシャ
フト、4はステアリングギア、5,6は自在継手、7は
中間軸である。
【0003】中間軸7は、ステアリングホイール1に加
わる回転操作力をステアリングギア4側に伝達するもの
であるが、衝突時等に過大な衝撃が加わったとき、その
衝撃が運転者側に伝わらないよう、短縮して衝撃を吸収
する構造になっている。
わる回転操作力をステアリングギア4側に伝達するもの
であるが、衝突時等に過大な衝撃が加わったとき、その
衝撃が運転者側に伝わらないよう、短縮して衝撃を吸収
する構造になっている。
【0004】図7は、中間軸の要部破断の側面図であ
る。中間軸7は、互いに軸方向変位可能に連結される中
空軸8と挿入軸9とからなる。中空軸8の内周には雌セ
レーション8aが設けられており、挿入軸9の先端側の
外周には中空軸8の雌セレーション8aに嵌合する雄セ
レーション9aが設けられている。この挿入軸9の雄セ
レーション9aの形成領域の途中部分の外周には、周溝
10が形成されている。一方、中空軸8において前記周
溝10に対応する領域で180度対向する二カ所には、
径方向に貫通する孔11が設けられている。そして、こ
の孔11を通じて周溝10と中空軸8との間の間隙に樹
脂12が充填されており、この充填樹脂12の固化によ
り、中空軸8と挿入軸9とが一体的に結合されている。
る。中間軸7は、互いに軸方向変位可能に連結される中
空軸8と挿入軸9とからなる。中空軸8の内周には雌セ
レーション8aが設けられており、挿入軸9の先端側の
外周には中空軸8の雌セレーション8aに嵌合する雄セ
レーション9aが設けられている。この挿入軸9の雄セ
レーション9aの形成領域の途中部分の外周には、周溝
10が形成されている。一方、中空軸8において前記周
溝10に対応する領域で180度対向する二カ所には、
径方向に貫通する孔11が設けられている。そして、こ
の孔11を通じて周溝10と中空軸8との間の間隙に樹
脂12が充填されており、この充填樹脂12の固化によ
り、中空軸8と挿入軸9とが一体的に結合されている。
【0005】このような構成の中間軸7では、過大な衝
撃が加わると、充填樹脂12が剪断されることになり、
中空軸8内に挿入軸9が入り込んで中間軸7全体が短縮
し、これによって衝撃を吸収するようになっている。
撃が加わると、充填樹脂12が剪断されることになり、
中空軸8内に挿入軸9が入り込んで中間軸7全体が短縮
し、これによって衝撃を吸収するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、組立時に、充填樹脂12の注入、硬化作業が必要
であるために手間がかかるなど、作業効率が悪く、製作
費が嵩むことが指摘される。
では、組立時に、充填樹脂12の注入、硬化作業が必要
であるために手間がかかるなど、作業効率が悪く、製作
費が嵩むことが指摘される。
【0007】また、使用場所が高温になりやすいエンジ
ンルーム内であるため、充填樹脂12の強度の低下防止
に考慮しなければならず、万一、強度が低下した場合、
所要の剪断抵抗が得られなくなることが考えられるな
ど、抜け荷重のばらつきにつながることが考えられる。
なお、抜け荷重とは、中間軸7を短縮するときの衝撃荷
重のことである。さらに、充填樹脂12が剪断されると
抜け荷重が急激に低下しやすく、十分な衝撃吸収に配慮
が必要である。
ンルーム内であるため、充填樹脂12の強度の低下防止
に考慮しなければならず、万一、強度が低下した場合、
所要の剪断抵抗が得られなくなることが考えられるな
ど、抜け荷重のばらつきにつながることが考えられる。
なお、抜け荷重とは、中間軸7を短縮するときの衝撃荷
重のことである。さらに、充填樹脂12が剪断されると
抜け荷重が急激に低下しやすく、十分な衝撃吸収に配慮
が必要である。
【0008】したがって、本発明は、ステアリング装置
の中間軸において、製造工程や組立工程での無駄を無く
し、コスト低減を図ることを目的とする。また、本発明
は、雰囲気温度に関係なく抜け荷重を一定に管理できる
ようにすることも目的としている。さらにまた、本発明
は、抜け荷重が急激に低下することなく、しばらく持続
して十分かつ確実に衝撃を吸収できるようにすることも
目的としている。
の中間軸において、製造工程や組立工程での無駄を無く
し、コスト低減を図ることを目的とする。また、本発明
は、雰囲気温度に関係なく抜け荷重を一定に管理できる
ようにすることも目的としている。さらにまた、本発明
は、抜け荷重が急激に低下することなく、しばらく持続
して十分かつ確実に衝撃を吸収できるようにすることも
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、所要以上の衝
撃荷重を受けたときに軸方向に短縮して衝撃吸収するス
テアリング装置の中間軸において、次のように構成す
る。
撃荷重を受けたときに軸方向に短縮して衝撃吸収するス
テアリング装置の中間軸において、次のように構成す
る。
【0010】本発明の第1の中間軸は、中空軸とそれに
セレーション嵌合される挿入軸とからなり、かつ、セレ
ーション嵌合領域において中空軸内周の所要角度範囲に
セレーション無し部分が設けられ、挿入軸外周の雄セレ
ーションの少なくとも一つのセレーション溝に棒体が軸
方向位置規制された状態で入れられていて、この棒体が
中空軸の内周のセレーション無し部分に食い込まされて
いる。
セレーション嵌合される挿入軸とからなり、かつ、セレ
ーション嵌合領域において中空軸内周の所要角度範囲に
セレーション無し部分が設けられ、挿入軸外周の雄セレ
ーションの少なくとも一つのセレーション溝に棒体が軸
方向位置規制された状態で入れられていて、この棒体が
中空軸の内周のセレーション無し部分に食い込まされて
いる。
【0011】本発明の第2の中間軸は、中空軸とそれに
挿入される挿入軸とからなり、かつ、中空軸は、その内
周に雌セレーションが設けられているとともにこの雌セ
レーションの円周上の所要角度範囲に軸方向に沿う帯状
の未加工部分が設けられており、挿入軸は、その外周に
雄セレーションが設けられているとともに少なくとも一
つのセレーション溝において軸方向に離れた二カ所に未
加工部分が設けられており、挿入軸の前記セレーション
溝の二カ所の未加工部分の間の領域と中空軸の内周の未
加工部分との間に棒体が介装されていて、この棒体が中
空軸の内周の未加工部分に食い込まされている。
挿入される挿入軸とからなり、かつ、中空軸は、その内
周に雌セレーションが設けられているとともにこの雌セ
レーションの円周上の所要角度範囲に軸方向に沿う帯状
の未加工部分が設けられており、挿入軸は、その外周に
雄セレーションが設けられているとともに少なくとも一
つのセレーション溝において軸方向に離れた二カ所に未
加工部分が設けられており、挿入軸の前記セレーション
溝の二カ所の未加工部分の間の領域と中空軸の内周の未
加工部分との間に棒体が介装されていて、この棒体が中
空軸の内周の未加工部分に食い込まされている。
【0012】上記本発明では、中空軸と挿入軸とのセレ
ーション嵌合領域において両軸の間に棒体を介装し、棒
体を中空軸の内周のセレーション無し部分または未加工
部分に食い込ませるようにして、中空軸と挿入軸とを軸
方向に動かないように拘束するようにしている。しか
し、中間軸が軸方向の衝撃を受けると、挿入軸と中空軸
とが短縮するよう相対的に動いて衝撃を吸収する。な
お、衝撃吸収は、挿入軸と一体的に動く棒体が中空軸内
周のセレーション無し部分の表面を軸方向へ沿って塑性
変形することにより行われる。
ーション嵌合領域において両軸の間に棒体を介装し、棒
体を中空軸の内周のセレーション無し部分または未加工
部分に食い込ませるようにして、中空軸と挿入軸とを軸
方向に動かないように拘束するようにしている。しか
し、中間軸が軸方向の衝撃を受けると、挿入軸と中空軸
とが短縮するよう相対的に動いて衝撃を吸収する。な
お、衝撃吸収は、挿入軸と一体的に動く棒体が中空軸内
周のセレーション無し部分の表面を軸方向へ沿って塑性
変形することにより行われる。
【0013】このような本発明の構成では、従来例のよ
うな組立過程での手間のかかる処理が不要となる他、抜
け荷重が使用雰囲気温度に影響されて変化することがな
い。しかも、棒体の軸方向長さ寸法や直径寸法などを可
変することによって、抜け荷重を任意に設定できるよう
になる。
うな組立過程での手間のかかる処理が不要となる他、抜
け荷重が使用雰囲気温度に影響されて変化することがな
い。しかも、棒体の軸方向長さ寸法や直径寸法などを可
変することによって、抜け荷重を任意に設定できるよう
になる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図1ないし図5に
示す実施例に基づいて説明する。
示す実施例に基づいて説明する。
【0015】図1ないし図5は本発明の一実施例にかか
り、図1は、中間軸の要部破断の側面図、図2は、図1
の要部拡大図、図3は、図2の(3)−(3)線断面の
矢視図、図4は、図2の(4)−(4)線断面の矢視
図、図5は、中間軸の分解斜視図である。
り、図1は、中間軸の要部破断の側面図、図2は、図1
の要部拡大図、図3は、図2の(3)−(3)線断面の
矢視図、図4は、図2の(4)−(4)線断面の矢視
図、図5は、中間軸の分解斜視図である。
【0016】図中、5および6は自在継手、7は中間軸
である。中間軸7は、軸方向で短縮しうる状態に嵌合さ
れる中空軸8と挿入軸9とからなる。これら中空軸8と
挿入軸9は、金属材からなる。
である。中間軸7は、軸方向で短縮しうる状態に嵌合さ
れる中空軸8と挿入軸9とからなる。これら中空軸8と
挿入軸9は、金属材からなる。
【0017】中空軸8は、その内周に雌セレーション8
aが設けられているが、この雌セレーション8aは全周
にはなく、円周上の所要角度範囲θ1に軸方向に沿う帯
状の未加工部分8bが設けられている。この雌セレーシ
ョン8aが形成されない未加工部分8bは、中空軸8の
内周とほぼ面一である。このような雌セレーション8a
は、引き抜き加工により形成される。
aが設けられているが、この雌セレーション8aは全周
にはなく、円周上の所要角度範囲θ1に軸方向に沿う帯
状の未加工部分8bが設けられている。この雌セレーシ
ョン8aが形成されない未加工部分8bは、中空軸8の
内周とほぼ面一である。このような雌セレーション8a
は、引き抜き加工により形成される。
【0018】挿入軸9は、その外周に中空軸8の雌セレ
ーション8aに嵌合する雄セレーション9aが形成され
ているが、そのうち三つのセレーション溝の軸方向に離
れた二カ所には未加工部分9bが設けられている。この
雄セレーション9aが形成されない未加工部分9bは、
挿入軸9の外周とほぼ面一である。このような雄セレー
ション9aは、転造加工により形成される。
ーション8aに嵌合する雄セレーション9aが形成され
ているが、そのうち三つのセレーション溝の軸方向に離
れた二カ所には未加工部分9bが設けられている。この
雄セレーション9aが形成されない未加工部分9bは、
挿入軸9の外周とほぼ面一である。このような雄セレー
ション9aは、転造加工により形成される。
【0019】この中空軸8と挿入軸9は、セレーション
嵌合されるのであるが、このセレーション嵌合領域にお
いて両軸8,9の間には、ころ20が一つ介装されてい
る。このころ20が請求項の棒体に相当し、例えば軸受
鋼などの金属材からなる。
嵌合されるのであるが、このセレーション嵌合領域にお
いて両軸8,9の間には、ころ20が一つ介装されてい
る。このころ20が請求項の棒体に相当し、例えば軸受
鋼などの金属材からなる。
【0020】詳しくは、ころ20は、挿入軸9の雄セレ
ーション9aにおいて二つの未加工部分9bで挟まれる
領域の一つのセレーション溝に入れられて軸方向で位置
規制されている。このころ20においてセレーション歯
の頂部から所要量突出する部分が、中空軸8の未加工部
分8bに食い込まされている。このころ20の存在によ
って中空軸8が径方向外向きに僅かに膨張しているため
に、ころ20の配置位置を含む所要角度範囲では中空軸
8の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーション9
aから若干離れて浮いているが、ころ20の配置位置と
180度対向する部分を含む所要角度範囲では中空軸8
の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーション9a
に対して圧接させられるようになっている。これによ
り、中空軸8と挿入軸9とが軸方向で相対的に動かない
ように拘束されるとともに、中空軸8と挿入軸9との間
の周方向の遊びが無くされている。
ーション9aにおいて二つの未加工部分9bで挟まれる
領域の一つのセレーション溝に入れられて軸方向で位置
規制されている。このころ20においてセレーション歯
の頂部から所要量突出する部分が、中空軸8の未加工部
分8bに食い込まされている。このころ20の存在によ
って中空軸8が径方向外向きに僅かに膨張しているため
に、ころ20の配置位置を含む所要角度範囲では中空軸
8の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーション9
aから若干離れて浮いているが、ころ20の配置位置と
180度対向する部分を含む所要角度範囲では中空軸8
の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーション9a
に対して圧接させられるようになっている。これによ
り、中空軸8と挿入軸9とが軸方向で相対的に動かない
ように拘束されるとともに、中空軸8と挿入軸9との間
の周方向の遊びが無くされている。
【0021】次に、中間軸7の組立方法について説明す
る。
る。
【0022】つまり、挿入軸9の雄セレーション9aに
おいて未加工部9bで挟まれる領域の一つのセレーショ
ン溝にころ20を入れた状態で、この挿入軸9を中空軸
8に対して所要嵌合寸法を満たす位置まで挿入すればよ
い。この挿入は、下記するようなことから圧入とする必
要がある。まず、初期段階では、中空軸8の内周の未加
工部8bに対して挿入軸9の雄セレーション9aのセレ
ーション歯の頂部が僅かに食い込みながら、他の領域の
雄セレーション9aが中空軸8の雌セレーション8aに
セレーション嵌合する。この後、挿入軸9の外周に軸方
向位置決めして保持させてあるころ20が、中空軸8の
内周に入る段階になると、ころ20において雄セレーシ
ョン9aの歯先から所要量突出する部分が、中空軸8の
内周の未加工部8bに食い込まされることになり、これ
に伴い中空軸8が径方向外向きに僅かに膨張するため
に、ころ20の配置位置を含む所要角度範囲では中空軸
8の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーション9
aから若干離れて浮くことになり、一方、ころ20の配
置位置と180度対向する部分を含む所要角度範囲では
中空軸8の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーシ
ョン9aに対して圧接させられることになる。
おいて未加工部9bで挟まれる領域の一つのセレーショ
ン溝にころ20を入れた状態で、この挿入軸9を中空軸
8に対して所要嵌合寸法を満たす位置まで挿入すればよ
い。この挿入は、下記するようなことから圧入とする必
要がある。まず、初期段階では、中空軸8の内周の未加
工部8bに対して挿入軸9の雄セレーション9aのセレ
ーション歯の頂部が僅かに食い込みながら、他の領域の
雄セレーション9aが中空軸8の雌セレーション8aに
セレーション嵌合する。この後、挿入軸9の外周に軸方
向位置決めして保持させてあるころ20が、中空軸8の
内周に入る段階になると、ころ20において雄セレーシ
ョン9aの歯先から所要量突出する部分が、中空軸8の
内周の未加工部8bに食い込まされることになり、これ
に伴い中空軸8が径方向外向きに僅かに膨張するため
に、ころ20の配置位置を含む所要角度範囲では中空軸
8の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーション9
aから若干離れて浮くことになり、一方、ころ20の配
置位置と180度対向する部分を含む所要角度範囲では
中空軸8の雌セレーション8aが挿入軸9の雄セレーシ
ョン9aに対して圧接させられることになる。
【0023】そして、上記構造では、衝撃荷重を受けた
ときに、従来のように樹脂部分が剪断して衝撃を吸収し
てから急激に中間軸7が抵抗なく短縮するというように
はならず、短縮動作において挿入軸9のころ20保持部
分が中空軸8の雌セレーション8aの形成領域を通過す
るまでの期間について衝撃の吸収を継続し、この期間を
過ぎてから急激に中間軸7が抵抗なく短縮するようにな
っている。これにより、十分な衝撃吸収が達成できるよ
うになる。なお、衝撃吸収は、挿入軸9と一体的に動く
ころ20が中空軸8内周のセレーション無し部分8bの
表面を軸方向に沿って塑性変形することによって行われ
る。しかも、従来例の樹脂の剪断を利用した衝撃吸収構
造のように、使用雰囲気温度による劣化がなく、抜け荷
重が一定に維持されるので、信頼性が高い。
ときに、従来のように樹脂部分が剪断して衝撃を吸収し
てから急激に中間軸7が抵抗なく短縮するというように
はならず、短縮動作において挿入軸9のころ20保持部
分が中空軸8の雌セレーション8aの形成領域を通過す
るまでの期間について衝撃の吸収を継続し、この期間を
過ぎてから急激に中間軸7が抵抗なく短縮するようにな
っている。これにより、十分な衝撃吸収が達成できるよ
うになる。なお、衝撃吸収は、挿入軸9と一体的に動く
ころ20が中空軸8内周のセレーション無し部分8bの
表面を軸方向に沿って塑性変形することによって行われ
る。しかも、従来例の樹脂の剪断を利用した衝撃吸収構
造のように、使用雰囲気温度による劣化がなく、抜け荷
重が一定に維持されるので、信頼性が高い。
【0024】ところで、上記構造の中間軸7の場合、こ
ろ20の軸方向長さ寸法や直径寸法などを適宜設定する
ことで、抜け荷重を任意に可変することができる。この
抜け荷重は、通常、要求に応じて設定される。
ろ20の軸方向長さ寸法や直径寸法などを適宜設定する
ことで、抜け荷重を任意に可変することができる。この
抜け荷重は、通常、要求に応じて設定される。
【0025】以上説明したような中間軸7の場合、それ
を構成する中空軸8については従来例のような樹脂の引
っ掛かかりとなる孔を設ける必要がないので製作工数を
少なくでき、また、挿入軸9については従来例のような
周溝を設ける必要がないので製作工程数を少なくでき
る。しかも、組立作業としては、中空軸8へ挿入軸9を
無理嵌めするだけの簡単なもので済み、従来のような手
間のかかる樹脂の注入、硬化処理が不要となる。このよ
うなことから、従来例に比べて製作コストを大幅に低減
できるようになる。
を構成する中空軸8については従来例のような樹脂の引
っ掛かかりとなる孔を設ける必要がないので製作工数を
少なくでき、また、挿入軸9については従来例のような
周溝を設ける必要がないので製作工程数を少なくでき
る。しかも、組立作業としては、中空軸8へ挿入軸9を
無理嵌めするだけの簡単なもので済み、従来のような手
間のかかる樹脂の注入、硬化処理が不要となる。このよ
うなことから、従来例に比べて製作コストを大幅に低減
できるようになる。
【0026】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。例え
ば中空軸8と挿入軸9とはセレーション嵌合ではなくス
プライン嵌合とするものであってもよい。また、ころ2
0は、円周上の一カ所でなく円周上で近接する数カ所に
配置することができる。その場合、中空軸8と挿入軸9
とに未加工部分8b,9bを増やすかあるいは未加工部
を周方向に大きく設定する必要がある。さらに、円柱形
のころ20の代わりに、三角形や四角形などの多角形の
棒体を用いてもよい。
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。例え
ば中空軸8と挿入軸9とはセレーション嵌合ではなくス
プライン嵌合とするものであってもよい。また、ころ2
0は、円周上の一カ所でなく円周上で近接する数カ所に
配置することができる。その場合、中空軸8と挿入軸9
とに未加工部分8b,9bを増やすかあるいは未加工部
を周方向に大きく設定する必要がある。さらに、円柱形
のころ20の代わりに、三角形や四角形などの多角形の
棒体を用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明では、使用雰囲気温度の影響によ
る劣化がなく、抜け荷重を一定に維持できるので、高い
信頼性が得られる。また、棒体の軸方向長さ寸法や直径
寸法などを可変することによって、抜け荷重を任意に設
定することができるので、要求される衝撃荷重に応じて
簡単かつ正確に幅広く対応できるようになる。しかも、
組立時に、従来のような手間のかかる作業を必要としな
いから、コスト低減に貢献できて、比較的安価に実現で
きるようになる。さらに、抜け荷重を持続することがで
き、十分かつ確実に衝撃を吸収できるようになる。
る劣化がなく、抜け荷重を一定に維持できるので、高い
信頼性が得られる。また、棒体の軸方向長さ寸法や直径
寸法などを可変することによって、抜け荷重を任意に設
定することができるので、要求される衝撃荷重に応じて
簡単かつ正確に幅広く対応できるようになる。しかも、
組立時に、従来のような手間のかかる作業を必要としな
いから、コスト低減に貢献できて、比較的安価に実現で
きるようになる。さらに、抜け荷重を持続することがで
き、十分かつ確実に衝撃を吸収できるようになる。
【図1】本発明の一実施例の中間軸の要部破断の側面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の(3)−(3)線断面の矢視図
【図4】図2の(4)−(4)線断面の矢視
【図5】図1の中間軸の分解斜視図
【図6】一般的なステアリング装置の構成を示す側面図
【図7】従来の中間軸の要部破断の側面図
7 中間軸 8 中空軸 8a 中空軸の雌セレーション 8b 中空軸の未加工部分 9 挿入軸 9a 挿入軸の雄セレーション 9b 挿入軸の未加工部分 20 ころ
Claims (2)
- 【請求項1】 所要以上の衝撃荷重を受けたときに軸方
向に短縮して衝撃吸収するステアリング装置の中間軸で
あって、 中空軸とそれにセレーション嵌合される挿入軸とからな
り、かつ、セレーション嵌合領域において中空軸内周の
所要角度範囲にセレーション無し部分が設けられ、挿入
軸外周の雄セレーションの少なくとも一つのセレーショ
ン溝に棒体が軸方向位置規制された状態で入れられてい
て、この棒体が中空軸の内周のセレーション無し部分に
食い込まされている、ことを特徴とするステアリング装
置の中間軸。 - 【請求項2】 所要以上の衝撃荷重を受けたときに軸方
向に短縮して衝撃吸収するステアリング装置の中間軸で
あって、 中空軸とそれに挿入される挿入軸とからなり、かつ、中
空軸は、その内周に雌セレーションが設けられていると
ともにこの雌セレーションの円周上の所要角度範囲に軸
方向に沿う帯状の未加工部分が設けられており、挿入軸
は、その外周に雄セレーションが設けられているととも
に少なくとも一つのセレーション溝において軸方向に離
れた二カ所に未加工部分が設けられており、 挿入軸の前記セレーション溝の二カ所の未加工部分の間
の領域と中空軸の内周の未加工部分との間に棒体が介装
されていて、この棒体が中空軸の内周の未加工部分に食
い込まされている、ことを特徴とするステアリング装置
の中間軸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7977696A JPH09267754A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | ステアリング装置の中間軸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7977696A JPH09267754A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | ステアリング装置の中間軸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09267754A true JPH09267754A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13699617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7977696A Pending JPH09267754A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | ステアリング装置の中間軸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09267754A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2357822A (en) * | 1999-12-30 | 2001-07-04 | Dana Corp | Collapsible driveshaft |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP7977696A patent/JPH09267754A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2357822A (en) * | 1999-12-30 | 2001-07-04 | Dana Corp | Collapsible driveshaft |
| US6368225B1 (en) | 1999-12-30 | 2002-04-09 | Spicer Driveshaft, Inc. | Axially collapsible driveshaft assembly and method of manufacturing same |
| GB2357822B (en) * | 1999-12-30 | 2004-02-11 | Dana Corp | Driveshaft assembly and method of manufacturing same |
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