JPH09267982A - リニアモータ駆動移動体装置 - Google Patents

リニアモータ駆動移動体装置

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Publication number
JPH09267982A
JPH09267982A JP8077431A JP7743196A JPH09267982A JP H09267982 A JPH09267982 A JP H09267982A JP 8077431 A JP8077431 A JP 8077431A JP 7743196 A JP7743196 A JP 7743196A JP H09267982 A JPH09267982 A JP H09267982A
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JP
Japan
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brake
electromagnet
moving body
linear motor
arm
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Application number
JP8077431A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Tauchi
茂明 田内
Kimimoto Mizuno
公元 水野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開放時、制動時に発生する騒音を低減して、静
かに動作するリニアモータ駆動移動体装置を得ること。 【解決手段】この発明におけるリニアモータ駆動移動体
装置は、移動体と、この移動体にその一部が搭載され
て、移動体を駆動するリニアモータと、このリニアモー
タの駆動により移動する上記移動体の移動方向を案内す
るガイドレールと、このガイドレールに係合して制動力
を発生するブレーキシューと、このブレーキシューを一
端に有して支点を中心に回転するアームと、このアーム
の他端に設けられた可動片と、ブレーキ開放動作時、こ
の可動片を吸着して上記アームを回転させ、上記ブレー
キシューによる制動を解除する電磁石と、上記ブレーキ
制動動作時、この電磁石による吸着が解除された上記可
動片を上記電磁石から離隔して、上記アームを回転さ
せ、上記ブレーキシューをガイドレールに係合させて制
動力を発生させる弾性部材と、上記ブレーキ開放動作
時、上記電磁石に対する励磁電流指令を規定値に達する
まで漸増させ、しかる後、励磁電流指令を急激に減少さ
せる励磁電流指令手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリニアモータで駆
動される移動体に設置されるブレーキの動作音を低減す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種リニアモータ駆動移動体装
置として、例えば図4に示すようなものが有った。図4
は特開平1−271381号公報に示された従来のリニ
アモータエレベータを示す斜視図である。図において、
1は、昇降路、2は、この昇降路1の上部に設置された
2個の返し車、3は、この2個の返し車2に巻き掛けら
れたロープ、4は、このロープ3の一端部に吊り下げら
れたかご、5は、ロープ3の他端部には吊り下げられた
釣合おもり、6は、昇降路1のかご4の両端に有り、か
ご4の昇降をガイドする一対のかご側ガイドレール、7
は、釣合おもり5の両側に有り、釣り合い重り5をガイ
ドする一対のおもり側ガイドレールである。8は、釣合
おもり5に設けられたリニアモータの一次側コイル、9
は、昇降路1側であって、一次側コイル8に対向するよ
うに設けられたリニアモータの二次導体で、この二次導
体9は、その幅方向の一端部がおもり側ガイドレール7
に係合している。また、一次側コイル8は、二次導体9
の両面に対向するように配置されている。更に、釣合お
もり5の下端部には、ブレーキ装置10が設けられてい
る。
【0003】図5乃至図8に基づいて、このブレーキ装
置10の構成を更に説明する。図5は、図4の釣合おも
り5を示す正面図、図6は、図5のブレーキ装置を示す
拡大図、図7は図6のブレーキ装置の制動時の状態を示
す断面図、図8は図6のブレーキ装置の開放時の状態を
示す断面図である。図において、10は、前述のブレー
キ装置、11は、おもり側ガイドレール7の両面に接離
する一対のブレーキシュー、13は、ピン12を介し
て、これらのブレーキシュー11を回動自在に支持する
一対のアームで、これら各アーム13の先端に上記ブレ
ーキシュー11が取り付けられている。14は、電磁
石、15及び16は、各々電磁石枠及び可動片すなわち
マグネットアーマチュアで、これら電磁石枠15及びマ
グネットアーマチュア16は、各アーム13の他端部に
連結されている。
【0004】図9は、従来の電磁石14を拡大して示す
断面図である。図において、16は、前述の可動片すな
わちマグネットアーマチュア、17は、このマグネット
アーマチュア16に固定された複数本のピン、18は、
このピン17のマグネット枠15から突出した部分に固
着されてマグネット枠15とマグネットアーマチュア1
6との開離限界を規制するストッパ、19は、弾性部材
であるばねで、このばね19は、マグネットアーマチュ
ア16をマグネット枠15から開離する方向へ付勢して
いる。なお、上記ピン17は、マグネット枠15の外周
部を摺動自在に貫通している。21は、マグネット枠1
5内に挿入されたコイルである。
【0005】上記のような従来のリニアエレベータで
は、一次側コイル8と二次導体9とにより構成されるリ
ニア誘導モータの推進力により、釣合おもり5をおもり
側ガイドレール7に沿って昇降させ、これにより釣合お
もり5にロープ3を介して接続されたかご4をかご側ガ
イドレール6に沿って昇降させる。また、釣合おもり5
内にブレーキ装置10を設け、かご4と釣合おもり5と
を制動停止させる。
【0006】次に、ブレーキ装置10の動作について説
明する。まず、制動時には、図7に示すように、ばね1
9のばね力によりマグネット枠15とマグネットアーマ
チュア16とが互いに開離する。これにより、アーム1
3がピン12を中心に回動し、ブレーキシュー11がお
もり側ガイドレール7に押し付けられて制動力が発生す
る。
【0007】また、ブレーキ装置10の開放時には、コ
イル21を励磁することにより、マグネット枠15とマ
グネットアーマチュア16との間に吸引力を発生させ
る。これによりマグネット枠15とマグネットアーマチ
ュア16とは、図8に示すように、ばね19に逆らって
接触する。従って、アーム13が制動時とは逆方向に回
動し、ブレーキシュー11がおもり側ガイドレール7か
ら開離する。
【0008】次に、図10に基づいて従来のブレーキ制
御回路を、図11に基づいてその動作を説明する。図1
0において、40は、ブレーキコイル21への電流を通
電、遮断するための電磁接触器の接点、41は、マグネ
ット枠15とマグネットアーマチュア16との間の吸引
後に限流抵抗42を挿入するための電磁接触器、42
は、マグネット枠15とマグネットアーマチュア16と
の間の吸引後に励磁電流を限流する限流抵抗、43は、
アブソーバ用抵抗、44は、アブソーバ用ダイオード、
45は、直流電源、である。
【0009】このような従来のブレーキ制御回路は、次
のように動作する。図11は、ブレーキ開放時、すなわ
ち電磁石14の励磁時と、ブレーキ制動時、すなわち電
磁石14の励磁電流遮断時のマグネットコイル電流と、
マグネット枠15とマグネットアーマチュア16のギャ
ップの変化を示すタイミングチャートを示す。
【0010】まず、T1の時点でブレーキ開放指令によ
り電磁接触器の接点40と41が閉じる。すると、ブレ
ーキコイル21に電流が流れ始め、(c)のように回路
の時定数に従って増加する。したがって、マグネット枠
15とマグネットアーマチュア16との間のギャップ
は、(d)に示すようにT1の時点からゆっくりと狭く
なるが、発生している磁束はギャップの距離の2乗に反
比例して増加するので、途中から急激にギャップは狭く
なり、その急激な動作の影響でマグネット枠15とマグ
ネットアーマチュア16とは音を立てて衝突する。
【0011】マグネット枠15とマグネットアーマチュ
ア16が完全に吸引された後は、磁気回路の磁気抵抗が
減少し、ブレーキコイル21に流れる励磁電流は少なく
ても、バネ圧に打ち勝つ吸引力が発生するので、T2の
時点で接点41を開き限流抵抗42を直列に挿入して限
流する。
【0012】次に、T3の時点でブレーキ制動指令によ
り接点40が開放すると、ブレーキコイル電流は(c)
のように回路の時定数に従って減少する。したがって、
マグネット枠15とマグネットアーマチュア16との間
のギャップは、(d)に示すようにT3の時点からゆっ
くりと開き始めるが、開放時と同じ理由で途中から急激
にギャップが開く。このとき、その急激な動作の影響
で、ブレーキシュー11がおもり側ガイドレール7に急
激に押圧され、音を立てる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のリニアモータ駆動移動体装置においては、電磁
石14の開放時に、コイル21を励磁することにより、
マグネット枠15とマグネットアーマチュア16とが衝
突し騒音が発生する。また、制動時には、ばね19のば
ね力によりブレーキシュー11がおもり側ガイドレール
7に瞬時に押し付けられるため、ブレーキシュー11が
おもり側ガイドレール7に接触する瞬間に騒音が発生す
るという問題点があった。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり開放時、制動時
に発生する騒音を低減して、静かに動作するリニアモー
タ駆動移動体装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明におけるリニア
モータ駆動移動体装置は、移動体と、この移動体にその
一部が搭載されて、移動体を駆動するリニアモータと、
このリニアモータの駆動により移動する上記移動体の移
動方向を案内するガイドレールと、このガイドレールに
係合して制動力を発生するブレーキシューと、このブレ
ーキシューを一端に有して支点を中心に回転するアーム
と、このアームの他端に設けられた可動片と、ブレーキ
開放動作時、この可動片を吸着して上記アームを回転さ
せ、上記ブレーキシューによる制動を解除する電磁石
と、上記ブレーキ制動動作時、この電磁石による吸着が
解除された上記可動片を上記電磁石から離隔して、上記
アームを回転させ、上記ブレーキシューをガイドレール
に係合させて制動力を発生させる弾性部材と、上記ブレ
ーキ開放動作時、上記電磁石に対する励磁電流指令を規
定値に達するまで漸増させ、しかる後、励磁電流指令を
急激に減少させる励磁電流指令手段を備えたものであ
る。
【0016】この発明の別の発明におけるリニアモータ
駆動移動体装置は、移動体と、この移動体にその一部が
搭載されて、移動体を駆動するリニアモータと、このリ
ニアモータの駆動により移動する上記移動体の移動方向
を案内するガイドレールと、このガイドレールに係合し
て制動力を発生するブレーキシューと、このブレーキシ
ューを一端に有して支点を中心に回転するアームと、こ
のアームの他端に設けられた可動片と、ブレーキ開放動
作時、この可動片を吸着して上記アームを回転させ、上
記ブレーキシューによる制動を解除する電磁石と、上記
ブレーキ開放動作時、この電磁石による吸着が解除され
た上記可動片を上記電磁石から離隔して、上記アームを
回転させ、上記ブレーキシューをガイドレールに係合さ
せて制動力を発生させる弾性部材と、上記ブレーキ制動
動作時、上記電磁石に対する励磁電流指令を規定値に達
するまで漸減させ、しかる後、励磁電流指令を漸増させ
る励磁電流指令手段を備えたものである。
【0017】この発明の更に別の発明におけるリニアモ
ータ駆動移動体装置は、励磁電流指令手段を、移動体の
非常停止時におけるブレーキ制動動作時、励磁電流の電
流指令を急激に減少させる構成としたものである。
【0018】この発明の更に別の発明におけるリニアモ
ータ駆動移動体装置は、規定値を、予め定めるようにし
たものである。
【0019】この発明の更に別の発明におけるリニアモ
ータ駆動移動体装置は、励磁電流指令手段が、電磁石の
励磁電流の増加量を示す時定数と、電磁石の励磁電流の
減少量を示す時定数が、電磁石のコイルの時定数よりも
大きくなるよう電流指令するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本願は、リニアモータ駆動移動体
装置におけるブレーキ装置の励磁電流を制御して、マグ
ネット枠15とマグネットアーマチュア16の動く速さ
を遅くしようとするものである。一般にブレーキ装置用
の電磁石はインダクタンスが大きく、回路の時定数も大
きいので、急激に動くマグネット枠とマグネットアーマ
チュアの動きを制御するため、励磁電流の指令を急激に
変えても実電流は追従しない。しかし、回路の時定数よ
りも励磁電流の指令の変化を遅くすれば励磁電流を指令
通りに制御することができる。また、励磁電流により吸
引力が決まるのでマグネット枠とマグネットアーマチュ
アの間のギャップの変化も予測することができる。つま
り、励磁電流を遅い時定数で予測制御することにより、
マグネット枠とマグネットアーマチュアの動きを遅く制
御することができるのである。そこで、本願は、この点
に着目し、このような制御を行うリニアモータ駆動移動
体装置を発明した。以下、これについて説明する。
【0021】以下において、図1は、この発明の実施形
態1を示すブレーキ装置の制御回路図、図2は、実施形
態1に係わるブレーキコイル電流の指令値とブレーキコ
イル電流とマグネット枠とマグネットアーマチュア間の
ギャップの変化を示すタイムチャートで、実線は本実施
形態によるもの、一点鎖線は従来の装置によるものであ
る。図3は、実施形態1に係わるブレーキコイル電流の
指令値を示す図である。
【0022】実施形態1:図1において、21は、ブレ
ーキコイル、30は、直流電源、31は、ブレーキコイ
ルに流れる電流の検出器、32は、トランジスタ等の半
導体で構成されたスイッチング素子で、ブレーキコイル
に流れる電流を直接制御する。34は、ブレーキ電流指
令装置で、図2で示すブレーキコイル電流の値を決定
し、電流指令を出力する。33は、ブレーキ電流制御装
置で、電流検出器31で検出したブレーキコイル電流
と、ブレーキ電流指令装置34からの電流指令を比較
し、両者が一致するように、スイッチング素子32への
開閉信号を出力する。35は、電解コンデンサ、36
は、ダイオード、37は、スイッチング素子32の駆動
回路、38は、ヒステリシスコンパレータである。
【0023】次に、この実施形態1の動作を説明する。
実施形態1においては、ブレーキの開放時、すなわち図
2におけるブレーキ開放時動作の期間、図2のブレーキ
コイル電流指令(a)に示すようなランプ状の電流指令
を出力する。つまり、T1の時点でブレーキ開放指令を
受けると、図2のブレーキコイル電流指令(a)に示す
ようなランプ状の電流指令を出力することにより、ブレ
ーキコイル21に図2の(b)に示すようなブレーキコ
イル電流Ibを流し始める。このブレーキコイル電流I
bの値を漸増させていくと、マグネット枠15とマグネ
ットアーマチュア16との間に働く吸引力も漸増し、マ
グネット枠15とマグネットアーマチュア16は図2の
電磁石ギャップ(c)で示すようにゆっくりと接近す
る。従来のブレーキ制御装置では、電流指令が矩形状で
あり、T1の時点で、電流指令値がいきなり立ち上がり
最大電流になるため、ブレーキコイル電流の増加が速く
なり、マグネット枠15とマグネットアーマチュア16
も速く接近した。その結果、マグネット枠15とマグネ
ットアーマチュア16は、急激に接近して衝突し、大き
な動作音が発生してしまった。そこで、本実施形態1で
は、図2のブレーキコイル電流指令(a)に示すような
ランプ状の電流指令を出力することにより、ブレーキコ
イル電流Ibの値を漸増させ、マグネット枠15とマグ
ネットアーマチュア16との間に働く吸引力を漸増させ
て、マグネット枠15とマグネットアーマチュア16を
ゆっくりと接近させる。そして、さらにはこの急激に接
近する従来の電流値よりも少し小さいブレーキコイル電
流Ib1に達した時点で、ブレーキコイル電流Ibの値
をブレーキコイル電流Ib2まで瞬時に減少させる。こ
の時点でマグネット枠15とマグネットアーマチュア1
6は、ある程度接近しているので磁気抵抗も小さくなっ
ており、ブレーキコイル電流Ib2を磁束が減少しない
値まで下げても、マグネット枠15とマグネットアーマ
チュア16はさらに接近し続ける。その後マグネット枠
15とマグネットアーマチュア16の動きは途中から速
くなるが、接触するときは、ブレーキコイル電流は既に
減少し、ブレーキコイル電流Ib2になっているので吸
引力は弱く、動作音は小さくなる。
【0024】次に、ブレーキの制動時の動作について説
明する。ブレーキの制動時、ブレーキコイル電流指令
(a)は、図2に示すようにブレーキ制動指令を発生す
るT3の時点からT4にかけて電流が漸減し、T4の時
点からT5にかけて電流が漸増するように動作する。そ
してその結果、ブレーキコイル電流は、ブレーキ制動指
令を受けたT3の時点におけるブレーキコイル電流Ib
2の値から漸減され、マグネット枠15とマグネットア
ーマチュア16はゆっくりと開離し始めるが、ブレーキ
コイル電流Ibを漸減し続けると、ある電流値から急激
に開離し、ブレーキシュー11がガイドレール7に急激
に押圧されるので、大きな動作音が発生してしまうの
で、この急激に開離し始める直前の電流値ブレーキコイ
ル電流Ib3に達したら、ブレーキコイル電流Ibを逆
に増加させる。こうすると、マグネット枠15とマグネ
ットアーマチュア16が急激に開離し始める時点で吸引
力が増加し、開離する速さが図2における電磁石ギャッ
プ(c)のように遅くなるので、ブレーキシュー11が
ガイドレール7に押圧される動きが緩やかになり、動作
音が小さくなる。そして、ブレーキシュー11がガイド
レール7に完全に押圧された後、T5でブレーキコイル
電流Ibを0にする。
【0025】以上において、マグネット枠15とマグネ
ットアーマチュア16が急激に接近や開離し始める直前
の電流ブレーキコイル電流Ib1とブレーキコイル電流
Ib3の値は、ブレーキコイルの抵抗値やインダクタン
ス、電源電圧値により決まるものである。したがって、
これらの値は、事前に電磁石の動きと励磁電流の関係を
測定することにより予め求めておく必要があるが、電磁
石の動きと励磁電流の関係を測定することは容易に行え
るため、上記値は簡単に求めることができる。
【0026】そして、この発明においては、マグネット
枠15とマグネットアーマチュア16の動きを励磁電流
値にて予測して制御するため、マグネット枠15とマグ
ネットアーマチュア16の位置を検出するセンサを必要
としない。
【0027】また、前述のように、ブレーキコイル電流
は、コイルのインダクタンスにより、変化が遅れるの
で、ブレーキコイル電流指令を急激に変化させては、そ
の変化に対しブレーキコイル電流を完全に追従させるこ
とはできない。そこで、本実施形態1においては、図2
にて示すT1からT2間のブレーキコイル電流Ibの増
加量を示す時定数と、T3からT4間の減少量を示す時
定数が、ブレーキコイル21の時定数よりも大きくなる
ように電流指令を制御する。こうすることによりブレー
キコイル電流が電流指令に追従するので電流制御がし易
くなる。
【0028】ところで、上記実施形態は、エレベータが
通常走行で階床に停止するときを対象にしている。何故
なら、エレベータが通常走行で階床に停止するときは、
モータで電気的にかご4、または釣合おもり5を保持し
ているので、緩やかにブレーキ装置の開放や制動をさせ
ることが可能であり、それほどブレーキ装置に速い動作
速度は要求されないからである。しかし、例えばエレベ
ータの制御装置が故障したような非常時には、その不安
全から乗客を保護するために、その動作は速くなければ
ならない。しかしながら、非常時というのは、上記の例
のように制御装置の故障などで発生するものであるか
ら、実際の発生頻度は極めて希である。したがって、こ
の場合のブレーキの動作音は少々大きくても実用上支障
はない。
【0029】図3に、このような非常時におけるブレー
キコイル電流指令の出力方法を示す。すなわち、図3に
示すように、T3の時点にて非常停止指令を受信する
と、瞬時に電流指令値を0とする。この場合は、かご4
は急停止し、乗客の安全性は従来と同様に確保される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明における
リニアモータ駆動移動体装置は、移動体と、この移動体
にその一部が搭載されて、移動体を駆動するリニアモー
タと、このリニアモータの駆動により移動する上記移動
体の移動方向を案内するガイドレールと、このガイドレ
ールに係合して制動力を発生するブレーキシューと、こ
のブレーキシューを一端に有して支点を中心に回転する
アームと、このアームの他端に設けられた可動片と、ブ
レーキ開放動作時、この可動片を吸着して上記アームを
回転させ、上記ブレーキシューによる制動を解除する電
磁石と、上記ブレーキ制動動作時、この電磁石による吸
着が解除された上記可動片を上記電磁石から離隔して、
上記アームを回転させ、上記ブレーキシューをガイドレ
ールに係合させて制動力を発生させる弾性部材と、上記
ブレーキ開放動作時、上記電磁石に対する励磁電流指令
を規定値に達するまで漸増させ、しかる後、励磁電流指
令を急激に減少させる励磁電流指令手段を備えたことに
より、ブレーキ開放時の動作音を低減する効果がある。
【0031】この発明の別の発明におけるリニアモータ
駆動移動体装置は、移動体と、この移動体にその一部が
搭載されて、移動体を駆動するリニアモータと、このリ
ニアモータの駆動により移動する上記移動体の移動方向
を案内するガイドレールと、このガイドレールに係合し
て制動力を発生するブレーキシューと、このブレーキシ
ューを一端に有して支点を中心に回転するアームと、こ
のアームの他端に設けられた可動片と、ブレーキ開放動
作時、この可動片を吸着して上記アームを回転させ、上
記ブレーキシューによる制動を解除する電磁石と、上記
ブレーキ開放動作時、この電磁石による吸着が解除され
た上記可動片を上記電磁石から離隔して、上記アームを
回転させ、上記ブレーキシューをガイドレールに係合さ
せて制動力を発生させる弾性部材と、上記ブレーキ制動
動作時、上記電磁石に対する励磁電流指令を規定値に達
するまで漸減させ、しかる後、励磁電流指令を漸増させ
る励磁電流指令手段を備えたのでブレーキ開放時の動作
音を低減する効果がある。
【0032】この発明の更に別の発明におけるリニアモ
ータ駆動移動体装置は、励磁電流指令手段を、移動体の
非常停止時におけるブレーキ制動動作時、励磁電流の電
流指令を急激に減少させる構成としたので、非常停止の
場合であっても乗客の安全性は従来と同様に確保され
る。
【0033】この発明の更に別の発明におけるリニアモ
ータ駆動移動体装置は、規定値を、予め定めるようにし
たので、特別なセンサの設置を必要としない。
【0034】この発明の更に別の発明におけるリニアモ
ータ駆動移動体装置は、励磁電流指令手段を、電磁石の
励磁電流の増加量を示す時定数と、電磁石の励磁電流の
減少量を示す時定数が、電磁石のコイルの時定数よりも
大きくなるように動作させるものとしたので電流制御が
し易くなる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示すリニアモータ駆動移
動体装置におけるブレーキ装置の制御回路図。
【図2】図1におけるブレーキ装置の動作を示すタイミ
ング図。
【図3】図1におけるブレーキ装置の非常時動作におけ
るブレーキコイル電流指令値を示すタイミング図。
【図4】従来のリニアモータエレベータの一例を示す斜
視図である。
【図5】図4の釣合おもりを示す正面図である。
【図6】図5のブレーキ装置を示す拡大図である。
【図7】図6のブレーキ装置の制動時の状態を示す断面
図である。
【図8】図6のブレーキ装置の開放時の状態を示す断面
図である。
【図9】従来の電磁石を拡大して示す断面図である。
【図10】従来のブレーキ装置の制御回路図。
【図11】図10の動作を示すタイミング図。
【符号の説明】
4、5 移動体 8、9 リニアモータ 11 ブレーキシュー 13 アーム 14 電磁石 16 可動片 19 弾性部材 34 励磁電流指令手段11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体と、 この移動体にその一部が搭載されて、移動体を駆動する
    リニアモータと、 このリニアモータの駆動により移動する上記移動体の移
    動方向を案内するガイドレールと、 このガイドレールに係合して制動力を発生するブレーキ
    シューと、 このブレーキシューを一端に有して支点を中心に回転す
    るアームと、 このアームの他端に設けられた可動片と、 ブレーキ開放動作時、この可動片を吸着して上記アーム
    を回転させ、上記ブレーキシューによる制動を解除する
    電磁石と、 上記ブレーキ制動動作時、この電磁石による吸着が解除
    された上記可動片を上記電磁石から離隔して、上記アー
    ムを回転させ、上記ブレーキシューをガイドレールに係
    合させて制動力を発生させる弾性部材と、 上記ブレーキ開放動作時、上記電磁石に対する励磁電流
    指令を規定値に達するまで漸増させ、しかる後、励磁電
    流指令を急激に減少させる励磁電流指令手段を備えたこ
    とを特徴とするリニアモータ駆動移動体装置。
  2. 【請求項2】移動体と、 この移動体にその一部が搭載されて、移動体を駆動する
    リニアモータと、 このリニアモータの駆動により移動する上記移動体の移
    動方向を案内するガイドレールと、 このガイドレールに係合して制動力を発生するブレーキ
    シューと、 このブレーキシューを一端に有して支点を中心に回転す
    るアームと、 このアームの他端に設けられた可動片と、 ブレーキ開放動作時、この可動片を吸着して上記アーム
    を回転させ、上記ブレーキシューによる制動を解除する
    電磁石と、 上記ブレーキ開放動作時、この電磁石による吸着が解除
    された上記可動片を上記電磁石から離隔して、上記アー
    ムを回転させ、上記ブレーキシューをガイドレールに係
    合させて制動力を発生させる弾性部材と、 上記ブレーキ制動動作時、上記電磁石に対する励磁電流
    指令を規定値に達するまで漸減させ、しかる後、励磁電
    流指令を漸増させる励磁電流指令手段を備えたことを特
    徴とするリニアモータ駆動移動体装置。
  3. 【請求項3】励磁電流指令手段は、移動体の非常停止時
    におけるブレーキ制動動作時、励磁電流の電流指令を急
    激に減少させることを特徴とする請求項2記載のリニア
    モータ駆動移動体装置。
  4. 【請求項4】規定値は、予め定められたものであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のリ
    ニアモータ駆動移動体装置。
  5. 【請求項5】励磁電流指令手段は、電磁石の励磁電流の
    増加量を示す時定数と、電磁石の励磁電流の減少量を示
    す時定数が、電磁石のコイルの時定数よりも大きくなる
    よう電流指令することを特徴とする請求項1乃至請求項
    4の何れかに記載のリニアモータ駆動移動体装置。
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