JPH09269604A - 電子写真用感光体の塗布装置 - Google Patents
電子写真用感光体の塗布装置Info
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- JPH09269604A JPH09269604A JP7861996A JP7861996A JPH09269604A JP H09269604 A JPH09269604 A JP H09269604A JP 7861996 A JP7861996 A JP 7861996A JP 7861996 A JP7861996 A JP 7861996A JP H09269604 A JPH09269604 A JP H09269604A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の塗布装置における気泡の混入,循環流量
の脈流,塗膜の局部流失,空気の破裂などに起因する塗
布ムラをなくし、均一な膜厚を有する均質な塗膜の形成
を可能にする。 【解決手段】塗布液7が満たされた塗布槽1と、塗布槽
1の上部に周設された樋9と、樋9から回収配管4を介
して連結されている略鉛直をなす脱気管11からなる脱
気機構と、この脱気機構に連接する貯留槽2と、圧送ポ
ンプ6を介して貯留槽2の下部と塗布槽1の下部とを連
結する供給配管5と、円筒状基体8を塗布槽1の中へ浸
漬する昇降機構3とを備え、回収配管4と脱気管11と
の連結口は樋9の底部よりも低くかつ貯留槽2の最高貯
留液面よりも高い位置にあるとともに、貯留槽2と脱気
管11との連結口は貯留槽2の最低貯留液面よりも低い
位置にあり、脱気管11の中にバリヤ10が装填可能な
構成とする。
の脈流,塗膜の局部流失,空気の破裂などに起因する塗
布ムラをなくし、均一な膜厚を有する均質な塗膜の形成
を可能にする。 【解決手段】塗布液7が満たされた塗布槽1と、塗布槽
1の上部に周設された樋9と、樋9から回収配管4を介
して連結されている略鉛直をなす脱気管11からなる脱
気機構と、この脱気機構に連接する貯留槽2と、圧送ポ
ンプ6を介して貯留槽2の下部と塗布槽1の下部とを連
結する供給配管5と、円筒状基体8を塗布槽1の中へ浸
漬する昇降機構3とを備え、回収配管4と脱気管11と
の連結口は樋9の底部よりも低くかつ貯留槽2の最高貯
留液面よりも高い位置にあるとともに、貯留槽2と脱気
管11との連結口は貯留槽2の最低貯留液面よりも低い
位置にあり、脱気管11の中にバリヤ10が装填可能な
構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真用感光
体の感光層を浸漬塗布法により形成する塗布装置に関す
る。
体の感光層を浸漬塗布法により形成する塗布装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真の技術は複写機の分野で発展を
遂げ、最近ではレーザープリンターなどの印刷装置の分
野にも応用され、高画質,高速,静粛性を誇り急速に広
まっている。これらの装置に用いられる感光体はアルミ
ニウムなどの円筒状基体の外表面に感光層を設けて形成
される。感光体の製造方法としては、薄くて均一に成膜
できる浸漬塗布法が簡便な方法として広く採用されてい
る。
遂げ、最近ではレーザープリンターなどの印刷装置の分
野にも応用され、高画質,高速,静粛性を誇り急速に広
まっている。これらの装置に用いられる感光体はアルミ
ニウムなどの円筒状基体の外表面に感光層を設けて形成
される。感光体の製造方法としては、薄くて均一に成膜
できる浸漬塗布法が簡便な方法として広く採用されてい
る。
【0003】浸漬塗布法では、光導電材料をバインダー
樹脂とともに有機溶剤に溶解または分散させ場合によっ
てはさらに粘着剤,可塑剤などを添加して所定の塗布液
を作成し、この塗布液を充填した塗布槽の中に円筒状基
体の円筒軸がほぼ鉛直を保つ状態でその内側に塗布液が
浸入しないようにした円筒状基体を所定の速さで浸漬
し、次いで円筒状基体を別の所定の速さで引き上げてそ
の表面に付着している塗布液を乾燥させるという一連の
成膜工程を成膜順に逐次繰り返すことによって感光体を
完成する。
樹脂とともに有機溶剤に溶解または分散させ場合によっ
てはさらに粘着剤,可塑剤などを添加して所定の塗布液
を作成し、この塗布液を充填した塗布槽の中に円筒状基
体の円筒軸がほぼ鉛直を保つ状態でその内側に塗布液が
浸入しないようにした円筒状基体を所定の速さで浸漬
し、次いで円筒状基体を別の所定の速さで引き上げてそ
の表面に付着している塗布液を乾燥させるという一連の
成膜工程を成膜順に逐次繰り返すことによって感光体を
完成する。
【0004】図9は電子写真用感光体の塗布装置の従来
の技術による一例の構成図である。以下図9について説
明する。従来の技術によれば、その構成は円筒状基体8
の外表面に感光層塗膜を形成するための塗布液7が満た
された塗布槽1と、塗布槽1の上部に周設されている樋
9および回収配管4を介して塗布槽1の上縁部から溢れ
た塗布液7を収容する貯留槽2と、圧送ポンプ6を介し
て貯留槽2の下部と塗布槽1の下部とを連結する供給配
管5と、上端開口部を密閉された円筒状基体8を塗布槽
1の中へ浸漬する昇降機構3とからなり、塗布槽1の上
縁部から溢れ出た塗布液7は貯留槽2に収容され圧送ポ
ンプ6の駆動により常時塗布槽1の下部へ供給されて還
流して循環している状態において、昇降機構3の可動部
を矢印Pの方向に所定の速さで下降させて円筒状基体8
を塗布槽1の中へ浸漬する時は、円筒状基体8の浸漬容
積相当の塗布液量が塗布槽1の上縁部から溢れ出て貯留
槽2に収容され、その後昇降機構3の可動部を矢印Qの
方向に別の所定の速さで上昇させて円筒状基体8を塗布
槽1の中から引き上げる時は、円筒状基体8の引き上げ
容積相当の塗布液量が塗布槽1の中で不足し、この不足
量を圧送ポンプ6の駆動により貯留槽2から即時に補充
して塗布液7が塗布槽1の上縁部から常時溢れ出ている
状態を保つように循環流量を調整して安定した塗膜の形
成が維持されていた。
の技術による一例の構成図である。以下図9について説
明する。従来の技術によれば、その構成は円筒状基体8
の外表面に感光層塗膜を形成するための塗布液7が満た
された塗布槽1と、塗布槽1の上部に周設されている樋
9および回収配管4を介して塗布槽1の上縁部から溢れ
た塗布液7を収容する貯留槽2と、圧送ポンプ6を介し
て貯留槽2の下部と塗布槽1の下部とを連結する供給配
管5と、上端開口部を密閉された円筒状基体8を塗布槽
1の中へ浸漬する昇降機構3とからなり、塗布槽1の上
縁部から溢れ出た塗布液7は貯留槽2に収容され圧送ポ
ンプ6の駆動により常時塗布槽1の下部へ供給されて還
流して循環している状態において、昇降機構3の可動部
を矢印Pの方向に所定の速さで下降させて円筒状基体8
を塗布槽1の中へ浸漬する時は、円筒状基体8の浸漬容
積相当の塗布液量が塗布槽1の上縁部から溢れ出て貯留
槽2に収容され、その後昇降機構3の可動部を矢印Qの
方向に別の所定の速さで上昇させて円筒状基体8を塗布
槽1の中から引き上げる時は、円筒状基体8の引き上げ
容積相当の塗布液量が塗布槽1の中で不足し、この不足
量を圧送ポンプ6の駆動により貯留槽2から即時に補充
して塗布液7が塗布槽1の上縁部から常時溢れ出ている
状態を保つように循環流量を調整して安定した塗膜の形
成が維持されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の塗布装置におい
ては、塗布槽の上縁部からの溢出塗布液が樋に流出して
から貯留槽へ収容されるまでの間に、塗布液の中に空気
が混入して微細な気泡を生成することがあるとともに、
塗布槽の容積に対して比較的大きな円筒状基体を塗布処
理する際には貯留槽へ流入する塗布液量が多くなるため
貯留槽の中の貯留液面の上昇幅が大きくなり塗布液の循
環流量に脈流を生じることがあった。
ては、塗布槽の上縁部からの溢出塗布液が樋に流出して
から貯留槽へ収容されるまでの間に、塗布液の中に空気
が混入して微細な気泡を生成することがあるとともに、
塗布槽の容積に対して比較的大きな円筒状基体を塗布処
理する際には貯留槽へ流入する塗布液量が多くなるため
貯留槽の中の貯留液面の上昇幅が大きくなり塗布液の循
環流量に脈流を生じることがあった。
【0006】また従来の塗布装置においては、円筒状基
体が塗布槽から引き上げられる際に塗布槽上の空間に充
満している塗布液の溶剤蒸気が円筒状基体の外表面に付
着するため塗膜が局部的に流失して欠落を生じることが
あった。さらに従来の塗布装置においては、円筒状基体
の浸漬・引き上げ過程で密閉機構により上端開口部を密
閉された円筒状基体の中空部内に閉じ込められた空気圧
の変化によって密閉機構に緩みを生じて塗布液が浸入し
たり中空部内で空気の破裂が発生することがあった。
体が塗布槽から引き上げられる際に塗布槽上の空間に充
満している塗布液の溶剤蒸気が円筒状基体の外表面に付
着するため塗膜が局部的に流失して欠落を生じることが
あった。さらに従来の塗布装置においては、円筒状基体
の浸漬・引き上げ過程で密閉機構により上端開口部を密
閉された円筒状基体の中空部内に閉じ込められた空気圧
の変化によって密閉機構に緩みを生じて塗布液が浸入し
たり中空部内で空気の破裂が発生することがあった。
【0007】上記のいずれの状況にあっても、円筒状基
体の外表面に形成する塗膜に成膜ムラが発生して感光体
として良好な塗膜が得られにくく、その結果感光体の電
気特性上のばらつきとなって現れ、電子写真装置にこの
感光体を用いると画像濃度ムラなどを引き起こす原因に
なるという問題があった。この発明は前記の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は画像濃度ムラの原
因となる塗布ムラをなくした均一な膜厚を有する感光層
塗膜が形成できる電子写真用感光体の塗布装置を提供す
ることにある。
体の外表面に形成する塗膜に成膜ムラが発生して感光体
として良好な塗膜が得られにくく、その結果感光体の電
気特性上のばらつきとなって現れ、電子写真装置にこの
感光体を用いると画像濃度ムラなどを引き起こす原因に
なるという問題があった。この発明は前記の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は画像濃度ムラの原
因となる塗布ムラをなくした均一な膜厚を有する感光層
塗膜が形成できる電子写真用感光体の塗布装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によれば前述の
目的は、浸漬塗布法により円筒状基体の外表面に感光層
塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、この塗
布槽から溢れた塗布液を回収して塗布槽へ再供給するた
めの回収配管,貯留槽,供給配管からなる塗布液循環機
構と、塗布槽の中へ円筒状基体を浸漬する昇降機構とを
備えた塗布装置において、気泡を除去するために塗布液
循環機構の中に略鉛直をなす脱気管,ガイド,バリヤを
組み合わせてなる脱気機構を配設する、あるいは塗布液
の循環流量が脈流することを抑制するために円筒状基体
の最大浸漬容積に相当する溢出塗布液を収容した時の貯
留液面の上昇幅が10cm以内になる容量を有する貯留
槽を備える、あるいはまた円筒状基体の外表面に形成す
る塗膜の局部的な欠落を防止するために塗布槽の上縁部
よりも低い位置に上縁部を有する樋を塗布槽の上部に周
設する、あるいはまた密閉機構の緩みおよび円筒状基体
の中空部内での空気の破裂を回避するために円筒状基体
の上端に昇降機構に連結された第一の密閉機構を設けて
この密閉機構を介して円筒状基体の内部気圧を検知して
適宜な給排気を行い得る内圧制御機構を設ける、あるい
はまた浸漬の際に円筒状基体の上部に未塗布部分を残し
中空部内が常時大気圧下にあるようにするために円筒状
基体の下端に昇降機構に連結された第二の密閉機構を設
けることにより達成される。
目的は、浸漬塗布法により円筒状基体の外表面に感光層
塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、この塗
布槽から溢れた塗布液を回収して塗布槽へ再供給するた
めの回収配管,貯留槽,供給配管からなる塗布液循環機
構と、塗布槽の中へ円筒状基体を浸漬する昇降機構とを
備えた塗布装置において、気泡を除去するために塗布液
循環機構の中に略鉛直をなす脱気管,ガイド,バリヤを
組み合わせてなる脱気機構を配設する、あるいは塗布液
の循環流量が脈流することを抑制するために円筒状基体
の最大浸漬容積に相当する溢出塗布液を収容した時の貯
留液面の上昇幅が10cm以内になる容量を有する貯留
槽を備える、あるいはまた円筒状基体の外表面に形成す
る塗膜の局部的な欠落を防止するために塗布槽の上縁部
よりも低い位置に上縁部を有する樋を塗布槽の上部に周
設する、あるいはまた密閉機構の緩みおよび円筒状基体
の中空部内での空気の破裂を回避するために円筒状基体
の上端に昇降機構に連結された第一の密閉機構を設けて
この密閉機構を介して円筒状基体の内部気圧を検知して
適宜な給排気を行い得る内圧制御機構を設ける、あるい
はまた浸漬の際に円筒状基体の上部に未塗布部分を残し
中空部内が常時大気圧下にあるようにするために円筒状
基体の下端に昇降機構に連結された第二の密閉機構を設
けることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8に基づいてこの
発明の実施の形態を説明する。 (実施の形態1)図1はこの発明による実施の形態1の
構成図である。図1において、塗布装置は円筒状基体8
の外表面に感光層塗膜を形成するための塗布液7が満た
された塗布槽1と、塗布槽1の上部に周設されている樋
9と、樋9から回収配管4を介して連結されている略鉛
直をなす脱気管11からなる脱気機構と、この脱気機構
に連接する貯留槽2と、圧送ポンプ6を介して貯留槽2
の下部と塗布槽1の下部とを連結する供給配管5と、円
筒状基体8を塗布槽1の中へ浸漬する昇降機構3とから
構成されている。回収配管4と脱気管11との連結口は
樋9の底部よりも低くかつ貯留槽2の最高貯留液面より
も高い位置にあるとともに、貯留槽2と脱気管11との
連結口は貯留槽2の最低貯留液面よりも低い位置にあ
る。
発明の実施の形態を説明する。 (実施の形態1)図1はこの発明による実施の形態1の
構成図である。図1において、塗布装置は円筒状基体8
の外表面に感光層塗膜を形成するための塗布液7が満た
された塗布槽1と、塗布槽1の上部に周設されている樋
9と、樋9から回収配管4を介して連結されている略鉛
直をなす脱気管11からなる脱気機構と、この脱気機構
に連接する貯留槽2と、圧送ポンプ6を介して貯留槽2
の下部と塗布槽1の下部とを連結する供給配管5と、円
筒状基体8を塗布槽1の中へ浸漬する昇降機構3とから
構成されている。回収配管4と脱気管11との連結口は
樋9の底部よりも低くかつ貯留槽2の最高貯留液面より
も高い位置にあるとともに、貯留槽2と脱気管11との
連結口は貯留槽2の最低貯留液面よりも低い位置にあ
る。
【0010】上述の構成において、昇降機構3の可動部
を矢印Pの方向に所定の速さで下降させて円筒状基体8
を塗布槽1の中へ浸漬する時、円筒状基体8の浸漬容積
相当の塗布液量が塗布槽1の上縁部から溢れ出る過程で
塗布液の中に空気が混入して微細な気泡を生成し、この
塗布液が樋9および回収配管4を通って脱気管11へ流
入すると略鉛直をなす脱気管11の中で気泡が浮上する
ので、脱気管11の下部の連結口から貯留槽2へ気泡を
除去された塗布液が流入して収容される。
を矢印Pの方向に所定の速さで下降させて円筒状基体8
を塗布槽1の中へ浸漬する時、円筒状基体8の浸漬容積
相当の塗布液量が塗布槽1の上縁部から溢れ出る過程で
塗布液の中に空気が混入して微細な気泡を生成し、この
塗布液が樋9および回収配管4を通って脱気管11へ流
入すると略鉛直をなす脱気管11の中で気泡が浮上する
ので、脱気管11の下部の連結口から貯留槽2へ気泡を
除去された塗布液が流入して収容される。
【0011】また、この発明において、脱気管11の中
に気泡を捕捉するためのバリヤ10を装填することによ
り脱気効果を向上させることができる。図3は図1にお
ける円表示部Kに内装されているバリヤ10の詳細形状
例を示す脱気管の斜断面の斜視図であり、同図(a)は
W形バリヤ10a,同図(b)は螺旋バリヤ10b,同
図(c)はコ形バリヤ10cのそれぞれの内装状態を示
している。 (実施例1,2および比較例1)内径100mm,深さ
300mmの塗布槽と、上縁から220mmの位置に直
径25mmの流入口が設けられた内径100mm,深さ
250mmの貯留槽と、内径25mm,長さ220mm
の脱気管とを使用し、外径60mm,長さ250mmの
円筒状基体を用意してこの円筒状基体の浸漬および引き
上げの速さを通常の約3倍に速めて塗布処理を行った。
実施例1は脱気機構として脱気管のみを具備した場合で
あり、実施例2は脱気機構としてW形バリヤを脱気管に
内装した場合である。また比較例1は脱気機構を具備し
ない従来例において塗布槽および貯留槽の大きさが実施
例1,2と同じであり、用意した円筒状基体ならびに塗
布処理の条件も実施例1,2と同じ場合である。
に気泡を捕捉するためのバリヤ10を装填することによ
り脱気効果を向上させることができる。図3は図1にお
ける円表示部Kに内装されているバリヤ10の詳細形状
例を示す脱気管の斜断面の斜視図であり、同図(a)は
W形バリヤ10a,同図(b)は螺旋バリヤ10b,同
図(c)はコ形バリヤ10cのそれぞれの内装状態を示
している。 (実施例1,2および比較例1)内径100mm,深さ
300mmの塗布槽と、上縁から220mmの位置に直
径25mmの流入口が設けられた内径100mm,深さ
250mmの貯留槽と、内径25mm,長さ220mm
の脱気管とを使用し、外径60mm,長さ250mmの
円筒状基体を用意してこの円筒状基体の浸漬および引き
上げの速さを通常の約3倍に速めて塗布処理を行った。
実施例1は脱気機構として脱気管のみを具備した場合で
あり、実施例2は脱気機構としてW形バリヤを脱気管に
内装した場合である。また比較例1は脱気機構を具備し
ない従来例において塗布槽および貯留槽の大きさが実施
例1,2と同じであり、用意した円筒状基体ならびに塗
布処理の条件も実施例1,2と同じ場合である。
【0012】上述のようにして塗布処理した実施例1,
2の感光体について外観の状態を比較例1と比べて観察
した。その結果の気泡起因欠陥による不良率を表1に示
す。
2の感光体について外観の状態を比較例1と比べて観察
した。その結果の気泡起因欠陥による不良率を表1に示
す。
【0013】
【表1】 実施例1,2は比較例1に比べて不良率が減少し、特にバリヤを内装したこと により不良率が大幅に減少したことがわかる。 (実施の形態2)図2はこの発明による実施の形態2の
構成図である。図2において、塗布装置は実施の形態1
による構成(図1)に加えて脱気機構の構成要素として
貯留槽2の中にガイド12が配設された構成となってい
る。この構成において、実施の形態1により脱気された
塗布液が脱気管11と貯留槽2との連結口を流入口とし
て貯留槽2の中へ流入すると、ガイド12により貯留槽
2の中の塗布液の流れの方向を適宜に誘導することによ
り脱気効果の向上をはかるものとする。
構成図である。図2において、塗布装置は実施の形態1
による構成(図1)に加えて脱気機構の構成要素として
貯留槽2の中にガイド12が配設された構成となってい
る。この構成において、実施の形態1により脱気された
塗布液が脱気管11と貯留槽2との連結口を流入口とし
て貯留槽2の中へ流入すると、ガイド12により貯留槽
2の中の塗布液の流れの方向を適宜に誘導することによ
り脱気効果の向上をはかるものとする。
【0014】図4は図2におけるガイド12の詳細形状
例を示す貯留槽の縦断面の斜視図で、同図(a)は丸味
をもってほぼ直角に曲げた管の一端が貯留槽2の流入口
に連結され反対端が最低貯留液面よりも低い位置にある
管ガイド12a,同図(b)は丸味をもってほぼ直角に
曲げた板の一端が貯留槽2の流入口の下部に固定され反
対端が最低貯留液面よりも低い位置にある板ガイド12
b,同図(c)は貯留槽2の流入口の内側部および供給
配管5の連結口の上部を覆う板からなる覆板ガイド12
c,同図(d)は貯留槽2の底から最低貯留液面を超え
ない高さに立設する円筒の外壁に貯留槽2の内壁と接す
る螺旋状の板が取り付けられてなる螺旋ガイド12dの
それぞれの内装状態図である。管ガイド12aおよび板
ガイド12bを用いると流入口から流入した塗布液が上
方へ誘導される過程で脱気され、覆板ガイド12cおよ
び螺旋ガイド12dを用いると流入口から流入した塗布
液が供給配管5の連結口へ到るまでの回流経路を誘導さ
れる過程で脱気される。 (実施例3および比較例1)実施例3は図4(a)にお
いて流入口から30mm内側で高さ80mmの鉛直部分
を有する内径25mmの管ガイド12aをガイドとして
貯留槽の中に配設したことのほかは前述の実施例1と同
じ構成であるとともに、用意した円筒状基体ならびに塗
布処理の条件も実施例1と同じである。
例を示す貯留槽の縦断面の斜視図で、同図(a)は丸味
をもってほぼ直角に曲げた管の一端が貯留槽2の流入口
に連結され反対端が最低貯留液面よりも低い位置にある
管ガイド12a,同図(b)は丸味をもってほぼ直角に
曲げた板の一端が貯留槽2の流入口の下部に固定され反
対端が最低貯留液面よりも低い位置にある板ガイド12
b,同図(c)は貯留槽2の流入口の内側部および供給
配管5の連結口の上部を覆う板からなる覆板ガイド12
c,同図(d)は貯留槽2の底から最低貯留液面を超え
ない高さに立設する円筒の外壁に貯留槽2の内壁と接す
る螺旋状の板が取り付けられてなる螺旋ガイド12dの
それぞれの内装状態図である。管ガイド12aおよび板
ガイド12bを用いると流入口から流入した塗布液が上
方へ誘導される過程で脱気され、覆板ガイド12cおよ
び螺旋ガイド12dを用いると流入口から流入した塗布
液が供給配管5の連結口へ到るまでの回流経路を誘導さ
れる過程で脱気される。 (実施例3および比較例1)実施例3は図4(a)にお
いて流入口から30mm内側で高さ80mmの鉛直部分
を有する内径25mmの管ガイド12aをガイドとして
貯留槽の中に配設したことのほかは前述の実施例1と同
じ構成であるとともに、用意した円筒状基体ならびに塗
布処理の条件も実施例1と同じである。
【0015】上述のようにして塗布処理した実施例3の
感光体について外観の状態を実施の形態1における比較
例1と比べて観察した。その結果の気泡起因欠陥による
不良率を表2に示す。
感光体について外観の状態を実施の形態1における比較
例1と比べて観察した。その結果の気泡起因欠陥による
不良率を表2に示す。
【0016】
【表2】 実施例3は比較例1に比べて不良率が1/4に減少したことがわかる。 (実施の形態3)図5はこの発明による実施の形態3に
おける貯留槽の説明図である。図5において、最低貯留
液面は円筒状基体を塗布槽に浸漬する直前の貯留槽の貯
留液面とし、最高貯留液面は円筒状基体を塗布槽に浸漬
してその最大浸漬容積相当量の溢出塗布液を収容したと
きの貯留槽の貯留液面とし、最高貯留液面と最低貯留液
面との落差を貯留液面の上昇幅hとするとき、hが10
cm以内になるように貯留槽2の容量を設定するもので
ある。
おける貯留槽の説明図である。図5において、最低貯留
液面は円筒状基体を塗布槽に浸漬する直前の貯留槽の貯
留液面とし、最高貯留液面は円筒状基体を塗布槽に浸漬
してその最大浸漬容積相当量の溢出塗布液を収容したと
きの貯留槽の貯留液面とし、最高貯留液面と最低貯留液
面との落差を貯留液面の上昇幅hとするとき、hが10
cm以内になるように貯留槽2の容量を設定するもので
ある。
【0017】すなわち、円筒状基体の最大浸漬容積V
(cc)による溢出塗布液を収容する貯留槽が必要とす
る最小横断面積S(cm2 )はS=V/hであるから、
例えば円筒状の貯留槽においてh=10とした時の最小
内径D(cm)は、
(cc)による溢出塗布液を収容する貯留槽が必要とす
る最小横断面積S(cm2 )はS=V/hであるから、
例えば円筒状の貯留槽においてh=10とした時の最小
内径D(cm)は、
【0018】
【数1】D=(4S/π)1/2 =(4V/10π)1/2
=0.36(V)1/2 の計算式により算定される。上述のようにすれば、貯留
液面の上昇幅hが10cm以内になり貯留槽に収容され
た塗布液の静圧水頭の変化が塗布液の循環流量に脈流を
発生しない範囲に抑制できることを実験により確認して
いる。 (実施例4,5および比較例2,3)外径80mm,長
さ300mm,最大浸漬容積1500ccの円筒状基体
を用意し、貯留槽の内径として実施例4では140m
m,実施例5では160mm,比較例2では100m
m,比較例3では120mmの4種類の貯留槽を使用し
て通常の塗布処理を行い、貯留液面の上昇幅hの測定と
感光体の塗布外観の観察を実施した。その結果の外観判
定と貯留液面の上昇幅hについて表3に示す。
=0.36(V)1/2 の計算式により算定される。上述のようにすれば、貯留
液面の上昇幅hが10cm以内になり貯留槽に収容され
た塗布液の静圧水頭の変化が塗布液の循環流量に脈流を
発生しない範囲に抑制できることを実験により確認して
いる。 (実施例4,5および比較例2,3)外径80mm,長
さ300mm,最大浸漬容積1500ccの円筒状基体
を用意し、貯留槽の内径として実施例4では140m
m,実施例5では160mm,比較例2では100m
m,比較例3では120mmの4種類の貯留槽を使用し
て通常の塗布処理を行い、貯留液面の上昇幅hの測定と
感光体の塗布外観の観察を実施した。その結果の外観判
定と貯留液面の上昇幅hについて表3に示す。
【0019】
【表3】 実施例4,5に見るようにhが10cm以内において塗布外観が良好であった が、比較例2,3に見るようにhが10cmを超えると感光体の全体または下部 に輪状の塗布ムラが発生した。 (実施の形態4)図6はこの発明による実施の形態4に
おける塗布槽の説明図である。図6において、同図
(a)は塗布槽1の上縁部よりも樋9の上縁部が低い場
合の状態図であり、同図(b)は塗布槽1の上縁部より
も樋9の上縁部が高い場合の状態図である。以下図6に
ついて説明する。
おける塗布槽の説明図である。図6において、同図
(a)は塗布槽1の上縁部よりも樋9の上縁部が低い場
合の状態図であり、同図(b)は塗布槽1の上縁部より
も樋9の上縁部が高い場合の状態図である。以下図6に
ついて説明する。
【0020】塗布液7が満たされた塗布槽1の中に円筒
状基体8を浸漬して塗布槽1の上縁部から溢れ出た塗布
液7を塗布槽1の上部に周設されている樋9に回収した
後に円筒状基体8を矢印Qの方向に所定の速さで引き上
げている過程で、塗布液7が供給配管5から塗布槽1へ
再供給されて塗布槽1の上縁部から溢れ出ている時の状
態を示している。
状基体8を浸漬して塗布槽1の上縁部から溢れ出た塗布
液7を塗布槽1の上部に周設されている樋9に回収した
後に円筒状基体8を矢印Qの方向に所定の速さで引き上
げている過程で、塗布液7が供給配管5から塗布槽1へ
再供給されて塗布槽1の上縁部から溢れ出ている時の状
態を示している。
【0021】同図(b)に示すように塗布槽1の上縁部
よりも樋9の上縁部が高い場合は、円筒状基体8が塗布
槽1の上に充満している溶剤蒸気層を通過する際に円筒
状基体8の外表面に形成されつつある未完成の塗膜がこ
の溶剤蒸気の付着によって流失して局部的な欠落を生じ
ることがあるので、同図(a)に示すように塗布槽1の
上縁部よりも樋9の上縁部を低くして塗布槽1の上に溶
剤蒸気が滞留しにくい形状の構造とすることにより塗膜
の局部的な欠落を防止する。 (実施例6および比較例4)外径60mm,長さ250
mmの円筒状基体を用意し、内径100mm,深さ30
0mmの塗布槽を使用し、実施例6は塗布槽の上縁部よ
りも樋の上縁部が5mm低い形状の構造とし、比較例4
は塗布槽の上縁部よりも樋の上縁部が30mm高い形状
の構造とした。
よりも樋9の上縁部が高い場合は、円筒状基体8が塗布
槽1の上に充満している溶剤蒸気層を通過する際に円筒
状基体8の外表面に形成されつつある未完成の塗膜がこ
の溶剤蒸気の付着によって流失して局部的な欠落を生じ
ることがあるので、同図(a)に示すように塗布槽1の
上縁部よりも樋9の上縁部を低くして塗布槽1の上に溶
剤蒸気が滞留しにくい形状の構造とすることにより塗膜
の局部的な欠落を防止する。 (実施例6および比較例4)外径60mm,長さ250
mmの円筒状基体を用意し、内径100mm,深さ30
0mmの塗布槽を使用し、実施例6は塗布槽の上縁部よ
りも樋の上縁部が5mm低い形状の構造とし、比較例4
は塗布槽の上縁部よりも樋の上縁部が30mm高い形状
の構造とした。
【0022】上述のようにして円筒状基体の引き上げ速
さを通常の約半分に減速して塗布処理を行い、実施例6
および比較例4について感光体の上部,中央部,下部に
おけるそれぞれ5点の塗膜の膜厚を測定した。その結果
の膜厚について感光体の上部,中央部,下部における各
最大実測値を表4に示す。
さを通常の約半分に減速して塗布処理を行い、実施例6
および比較例4について感光体の上部,中央部,下部に
おけるそれぞれ5点の塗膜の膜厚を測定した。その結果
の膜厚について感光体の上部,中央部,下部における各
最大実測値を表4に示す。
【0023】
【表4】 実施例6は塗膜が厚く均一に形成されて良好であったが、比較例4は塗膜が薄 く不均一であり下部の膜厚が特に薄かった。 (実施の形態5)図7はこの発明による実施の形態5に
おける円筒状基体の第一の密閉機構を示す要部斜視図で
ある。図7において、円筒状基体8の上端に蓋20の片
面が緩衝板15を介して嵌入されて第一の密閉機構が形
成され、蓋20の他の片面は取付座13aと昇降アーム
3aとを備えた昇降機構に連結されるようになってい
る。また空気配管21が円筒状基体8の内側から蓋20
を貫通して引き出され、圧力制御器23を具備した圧力
計24を介して給気と排気に二分され、圧力制御器23
からの制御信号により作動する給気用と排気用それぞれ
のニードル弁22に接続されて内圧制御機構を形成して
いる。
おける円筒状基体の第一の密閉機構を示す要部斜視図で
ある。図7において、円筒状基体8の上端に蓋20の片
面が緩衝板15を介して嵌入されて第一の密閉機構が形
成され、蓋20の他の片面は取付座13aと昇降アーム
3aとを備えた昇降機構に連結されるようになってい
る。また空気配管21が円筒状基体8の内側から蓋20
を貫通して引き出され、圧力制御器23を具備した圧力
計24を介して給気と排気に二分され、圧力制御器23
からの制御信号により作動する給気用と排気用それぞれ
のニードル弁22に接続されて内圧制御機構を形成して
いる。
【0024】上述の構成において、第一の密閉機構の蓋
20と昇降機構の取付座13aとを連結して円筒状基体
8を塗布液が満たされた塗布槽の中へ浸漬および引き上
げする時、内圧制御機構により円筒状基体8の内部気圧
を検知して適宜な内圧制御を行い得るので、円筒状基体
8の中空部内に密閉された空気の破裂が回避でき、安定
した塗布処理ができる。 (実施例7および比較例5,6)外径30mm,長さ2
50mmの円筒状基体を用意し、内径100mm,深さ
300mmの塗布槽を使用し、実施例7は円筒状基体8
の浸漬・引き上げ共に内圧制御した場合,比較例5は円
筒状基体8の引き上げ時のみ内圧制御した場合,比較例
6は円筒状基体8の浸漬・引き上げ共に内圧制御しない
場合について、感光体の塗布外観の観察を実施した。そ
の結果の外観判定について表5に示す。
20と昇降機構の取付座13aとを連結して円筒状基体
8を塗布液が満たされた塗布槽の中へ浸漬および引き上
げする時、内圧制御機構により円筒状基体8の内部気圧
を検知して適宜な内圧制御を行い得るので、円筒状基体
8の中空部内に密閉された空気の破裂が回避でき、安定
した塗布処理ができる。 (実施例7および比較例5,6)外径30mm,長さ2
50mmの円筒状基体を用意し、内径100mm,深さ
300mmの塗布槽を使用し、実施例7は円筒状基体8
の浸漬・引き上げ共に内圧制御した場合,比較例5は円
筒状基体8の引き上げ時のみ内圧制御した場合,比較例
6は円筒状基体8の浸漬・引き上げ共に内圧制御しない
場合について、感光体の塗布外観の観察を実施した。そ
の結果の外観判定について表5に示す。
【0025】
【表5】 実施例7は塗布外観が良好であったが、比較例5は浸漬速さが5(mm/s) 以下の時にムラが発生し、比較例6は空気破裂により全体にムラが発生した。 (実施の形態6)図8はこの発明による実施の形態6に
おける円筒状基体の第二の密閉機構を示す要部分解図で
ある。図8において、円筒状基体8の外径より僅かに大
きな外径を有する円盤の上面側に円錐台状をなす突起が
中央に配設されその周辺に位置決め用の突起が周設され
中心部に貫通孔が設けられている台14と、台14を形
成する円盤と同じ外径を有するゴムなどの弾性材料から
なる緩衝板15とから第二の密閉機構が構成され、この
上側に、円筒状基体8の内径より僅かに小さな外径を有
するゴムなどの弾性材料からなるドーナツ状の環状体1
6が下部内側に配設された円筒状基体8が冠置され、台
14の貫通孔の上部から取付ねじ17を通して取付座1
3bと昇降アーム3bとを備えた昇降機構の取付座13
bの上面に固定されるようになっている。
おける円筒状基体の第二の密閉機構を示す要部分解図で
ある。図8において、円筒状基体8の外径より僅かに大
きな外径を有する円盤の上面側に円錐台状をなす突起が
中央に配設されその周辺に位置決め用の突起が周設され
中心部に貫通孔が設けられている台14と、台14を形
成する円盤と同じ外径を有するゴムなどの弾性材料から
なる緩衝板15とから第二の密閉機構が構成され、この
上側に、円筒状基体8の内径より僅かに小さな外径を有
するゴムなどの弾性材料からなるドーナツ状の環状体1
6が下部内側に配設された円筒状基体8が冠置され、台
14の貫通孔の上部から取付ねじ17を通して取付座1
3bと昇降アーム3bとを備えた昇降機構の取付座13
bの上面に固定されるようになっている。
【0026】上述の構成において、緩衝板15が敷設さ
れた台14の上側に冠置された円筒状基体8の上縁部を
下方向へ押圧すると、台14に配設されている円錐台状
をなす突起が環状体16の内側に嵌挿されてその部分を
押し広げるので、環状体16の外壁と円筒状基体8の内
壁とが圧着状態になり円筒状基体8が台14に保持され
るとともに、円筒状基体8の下縁部が緩衝板15に圧着
されて密閉機構が形成される。台14と昇降機構の取付
座13bとを取付ねじ17により固定した後、昇降アー
ム3bを塗布液が満たされた塗布槽の中へ下降させて円
筒状基体8を塗布液に浸漬する際には、円筒状基体8の
上部に未塗布部分を残すような深さに止める操作により
円筒状基体8の中空部内を常時大気圧下に置くことが可
能となり、前述の実施の形態5における内圧制御機構を
省略できる。 (実施例8〜10および比較例7)外径30mm,長さ
250mmの円筒状基体を用意し、内径100mm,深
さ300mmの塗布槽を使用し、昇降アーム3bおよび
取付座13bはテフロン加工を施し、緩衝板15として
外径32mm,厚さ5mmのゴム(バイトン製)を使用
し、円筒状基体8の上部に10mmの未塗布部分を残す
ようにした。実施例8は浸漬・引き上げ速さが4mm/
sの場合,実施例9は浸漬・引き上げ速さが10mm/
sの場合,実施例10は浸漬・引き上げ速さが14mm
/sの場合,比較例7は浸漬・引き上げ速さが16mm
/sの場合について、感光体の塗布外観の観察を実施し
た。その結果の外観判定について表6に示す。
れた台14の上側に冠置された円筒状基体8の上縁部を
下方向へ押圧すると、台14に配設されている円錐台状
をなす突起が環状体16の内側に嵌挿されてその部分を
押し広げるので、環状体16の外壁と円筒状基体8の内
壁とが圧着状態になり円筒状基体8が台14に保持され
るとともに、円筒状基体8の下縁部が緩衝板15に圧着
されて密閉機構が形成される。台14と昇降機構の取付
座13bとを取付ねじ17により固定した後、昇降アー
ム3bを塗布液が満たされた塗布槽の中へ下降させて円
筒状基体8を塗布液に浸漬する際には、円筒状基体8の
上部に未塗布部分を残すような深さに止める操作により
円筒状基体8の中空部内を常時大気圧下に置くことが可
能となり、前述の実施の形態5における内圧制御機構を
省略できる。 (実施例8〜10および比較例7)外径30mm,長さ
250mmの円筒状基体を用意し、内径100mm,深
さ300mmの塗布槽を使用し、昇降アーム3bおよび
取付座13bはテフロン加工を施し、緩衝板15として
外径32mm,厚さ5mmのゴム(バイトン製)を使用
し、円筒状基体8の上部に10mmの未塗布部分を残す
ようにした。実施例8は浸漬・引き上げ速さが4mm/
sの場合,実施例9は浸漬・引き上げ速さが10mm/
sの場合,実施例10は浸漬・引き上げ速さが14mm
/sの場合,比較例7は浸漬・引き上げ速さが16mm
/sの場合について、感光体の塗布外観の観察を実施し
た。その結果の外観判定について表6に示す。
【0027】
【表6】 浸漬・引き上げ速さが4〜14(mm/s)において良好な塗布外観が得られ たが、浸漬・引き上げ速さが16(mm/s)においては昇降機構の浸漬に伴う 塗布液面の変動の影響によりムラが発生した。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、浸漬塗布法により円
筒状基体の外表面に感光層塗膜を形成するための塗布液
を有する塗布槽と、この塗布槽から溢れた塗布液を回収
して塗布槽へ再供給するための回収配管,貯留槽,供給
配管からなる塗布液循環機構と、塗布槽の中へ円筒状基
体を浸漬する昇降機構とを備えた塗布装置において、塗
布液循環機構の中に略鉛直をなす脱気管,ガイド,バリ
ヤを組み合わせてなる脱気機構を配設し、あるいは円筒
状基体の最大浸漬容積に相当する溢出塗布液を収容した
時の貯留液面の上昇幅が10cm以内になる容量を有す
る貯留槽を備え、あるいは塗布槽の上縁部よりも低い位
置に上縁部を有する樋を塗布槽の上部に周設し、あるい
は円筒状基体の上端に昇降機構に連結された第一の密閉
機構を設けてこの密閉機構を介して円筒状基体の内部気
圧を検知して適宜な給排気を行い得る内圧制御機構を設
け、あるいは円筒状基体の下端に昇降機構に連結された
第二の密閉機構を設けたことにより、均一な膜厚を有す
る感光層塗膜が形成できるので、画像濃度ムラの原因と
なる塗布ムラをなくした電子写真用感光体の塗布装置を
提供することが可能となる。
筒状基体の外表面に感光層塗膜を形成するための塗布液
を有する塗布槽と、この塗布槽から溢れた塗布液を回収
して塗布槽へ再供給するための回収配管,貯留槽,供給
配管からなる塗布液循環機構と、塗布槽の中へ円筒状基
体を浸漬する昇降機構とを備えた塗布装置において、塗
布液循環機構の中に略鉛直をなす脱気管,ガイド,バリ
ヤを組み合わせてなる脱気機構を配設し、あるいは円筒
状基体の最大浸漬容積に相当する溢出塗布液を収容した
時の貯留液面の上昇幅が10cm以内になる容量を有す
る貯留槽を備え、あるいは塗布槽の上縁部よりも低い位
置に上縁部を有する樋を塗布槽の上部に周設し、あるい
は円筒状基体の上端に昇降機構に連結された第一の密閉
機構を設けてこの密閉機構を介して円筒状基体の内部気
圧を検知して適宜な給排気を行い得る内圧制御機構を設
け、あるいは円筒状基体の下端に昇降機構に連結された
第二の密閉機構を設けたことにより、均一な膜厚を有す
る感光層塗膜が形成できるので、画像濃度ムラの原因と
なる塗布ムラをなくした電子写真用感光体の塗布装置を
提供することが可能となる。
【図1】この発明による実施の形態1の構成図
【図2】この発明による実施の形態2の構成図
【図3】実施の形態1によるバリヤの詳細形状例を示す
脱気管の斜断面の斜視図で、(a)はW形バリヤの内装
状態図,(b)は螺旋バリヤの内装状態図,(c)はコ
形バリヤの内装状態図
脱気管の斜断面の斜視図で、(a)はW形バリヤの内装
状態図,(b)は螺旋バリヤの内装状態図,(c)はコ
形バリヤの内装状態図
【図4】実施の形態2によるガイドの詳細形状例を示す
貯留槽の縦断面の斜視図で、(a)は管ガイドの内装状
態図,(b)は板ガイドの内装状態図,(c)は覆板ガ
イドの内装状態図,(d)は螺旋ガイドの内装状態図
貯留槽の縦断面の斜視図で、(a)は管ガイドの内装状
態図,(b)は板ガイドの内装状態図,(c)は覆板ガ
イドの内装状態図,(d)は螺旋ガイドの内装状態図
【図5】この発明による実施の形態3における貯留槽の
説明図
説明図
【図6】この発明による実施の形態4における塗布槽の
説明図で、(a)は塗布槽の上縁部よりも樋の上縁部が
低い場合の状態図,(b)は塗布槽の上縁部よりも樋の
上縁部が高い場合の状態図
説明図で、(a)は塗布槽の上縁部よりも樋の上縁部が
低い場合の状態図,(b)は塗布槽の上縁部よりも樋の
上縁部が高い場合の状態図
【図7】この発明による実施の形態5における円筒状基
体の第一の密閉機構を示す要部斜視図
体の第一の密閉機構を示す要部斜視図
【図8】この発明による実施の形態6における円筒状基
体の第二の密閉機構を示す要部分解図
体の第二の密閉機構を示す要部分解図
【図9】電子写真用感光体の塗布装置の従来の技術によ
る一例の構成図
る一例の構成図
1 塗布槽 2 貯留槽 3 昇降機構 3a,3b 昇降アーム 4 回収配管 5 供給配管 6 圧送ポンプ 7 塗布液 8 円筒状基体 9 樋 10 バリヤ 10a W形バリヤ 10b 螺旋バリヤ 10c コ形バリヤ 11 脱気管 12 ガイド 12a 管ガイド 12b 板ガイド 12c 覆板ガイド 12d 螺旋ガイド 13a,13b 取付座 14 台 15 緩衝板 16 環状体 17 取付ねじ 20 蓋 21 空気配管 22 ニードル弁 23 圧力制御器 24 圧力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣田 信明 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】浸漬塗布法により円筒状基体の外表面に感
光層塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、こ
の塗布槽から溢れた前記塗布液を回収して前記塗布槽へ
再供給するための回収配管,貯留槽,供給配管からなる
塗布液循環機構と、前記塗布槽の中へ前記円筒状基体を
浸漬する昇降機構とを備えた塗布装置において、前記塗
布液循環機構の中に脱気機構を配設したことを特徴とす
る電子写真用感光体の塗布装置。 - 【請求項2】前記脱気機構は前記回収配管と前記貯留槽
の間に略鉛直に配設された脱気管からなることを特徴と
する請求項1記載の電子写真用感光体の塗布装置。 - 【請求項3】前記脱気機構は前記回収配管と前記貯留槽
の間に略鉛直に配設された脱気管と前記貯留槽の中に配
設されたガイドとからなることを特徴とする請求項1記
載の電子写真用感光体の塗布装置。 - 【請求項4】前記脱気管にバリヤが内装されたことを特
徴とする請求項2または3記載の電子写真用感光体の塗
布装置。 - 【請求項5】浸漬塗布法により円筒状基体の外表面に感
光層塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、こ
の塗布槽から溢れた前記塗布液を回収して前記塗布槽へ
再供給するための回収配管,貯留槽,供給配管からなる
塗布液循環機構と、前記塗布槽の中へ前記円筒状基体を
浸漬する昇降機構とを備えた塗布装置において、前記円
筒状基体の最大浸漬容積に相当する溢出塗布液を収容し
た時の貯留液面の上昇幅が10cm以内になる容量を有
する前記貯留槽を備えたことを特徴とする電子写真用感
光体の塗布装置。 - 【請求項6】浸漬塗布法により円筒状基体の外表面に感
光層塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、こ
の塗布槽から溢れた前記塗布液を回収して前記塗布槽へ
再供給するための回収配管,貯留槽,供給配管からなる
塗布液循環機構と、前記塗布槽の中へ前記円筒状基体を
浸漬する昇降機構とを備えた塗布装置において、前記塗
布槽の上縁部よりも低い位置に上縁部を有する樋を前記
塗布槽の上部に周設したことを特徴とする電子写真用感
光体の塗布装置。 - 【請求項7】浸漬塗布法により円筒状基体の外表面に感
光層塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、こ
の塗布槽から溢れた前記塗布液を回収して前記塗布槽へ
再供給するための回収配管,貯留槽,供給配管からなる
塗布液循環機構と、前記塗布槽の中へ前記円筒状基体を
浸漬する昇降機構とを備えた塗布装置において、前記円
筒状基体の上端に前記昇降機構に連結された第一の密閉
機構を設け、この第一の密閉機構を介して前記円筒状基
体の内圧制御機構を設けたことを特徴とする電子写真用
感光体の塗布装置。 - 【請求項8】浸漬塗布法により円筒状基体の外表面に感
光層塗膜を形成するための塗布液を有する塗布槽と、こ
の塗布槽から溢れた前記塗布液を回収して前記塗布槽へ
再供給するための回収配管,貯留槽,供給配管からなる
塗布液循環機構と、前記塗布槽の中へ前記円筒状基体を
浸漬する昇降機構とを備えた塗布装置において、前記円
筒状基体の下端に前記昇降機構に連結された第二の密閉
機構を設けたことを特徴とする電子写真用感光体の塗布
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7861996A JPH09269604A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 電子写真用感光体の塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7861996A JPH09269604A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 電子写真用感光体の塗布装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002234595A Division JP2003131408A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | 電子写真用感光体の塗布装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09269604A true JPH09269604A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13666915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7861996A Pending JPH09269604A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 電子写真用感光体の塗布装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09269604A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100732319B1 (ko) * | 2005-06-08 | 2007-06-25 | 주식회사 엘지화학 | 맥동 소멸과 유량 조절이 가능한 코터 |
| US7779780B2 (en) | 2006-04-12 | 2010-08-24 | Sharp Kabushiki Kaisha | Layer forming apparatus for electrophotographic photoreceptor |
| CN101966510A (zh) * | 2010-09-28 | 2011-02-09 | 西安建筑科技大学 | 一种滴漏式液面降沉下拉或斜拉制备薄膜材料的设备 |
-
1996
- 1996-04-01 JP JP7861996A patent/JPH09269604A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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