JPH09270366A - 積層型コンデンサ - Google Patents
積層型コンデンサInfo
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- JPH09270366A JPH09270366A JP8078006A JP7800696A JPH09270366A JP H09270366 A JPH09270366 A JP H09270366A JP 8078006 A JP8078006 A JP 8078006A JP 7800696 A JP7800696 A JP 7800696A JP H09270366 A JPH09270366 A JP H09270366A
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Abstract
容量の温度変化率が広い温度範囲にわたって小さく、誘
電正接が小さく、高温負荷寿命が長い極めて経済性の高
い積層型コンデンサを提供する。 【解決手段】BaTiO3 を主成分とし、Si、希土類
元素およびアルカリ土類金属元素を含有する誘電体層
と、Niを主成分とする内部電極層とを交互に積層して
なる積層型コンデンサであって、前記誘電体層が、Ba
TiO3 を主成分とする結晶粒子と、該結晶粒子間の粒
界とからなり、前記誘電体層の破断面における全粒界個
数のうち80%以上の粒界が、Si、希土類元素、アル
カリ土類金属元素および酸素を含む非晶質であることを
特徴とする。
Description
成分とし、Si、希土類元素およびアルカリ土類金属元
素を含有する誘電体層と、Niを主成分とする内部電極
層とを交互に積層してなる積層型コンデンサに関するも
のである。
面に内部電極ペーストが塗布されたBaTiO3 を主成
分とする誘電体グリーンシートを複数枚積層するととも
に、各シートの内部電極を交互に並列に一対の外部接続
用電極に接続し、これを焼結一体化することにより形成
されている。このような積層型磁器コンデンサは、近年
のエレクトロニクスの発展に伴い電子部品の小型化が急
速に進行し、広範な電子回路に使用されるようになって
きている。
分とする誘電体材料は高温で焼結する必要があり、内部
電極は誘電体の焼結温度にて溶融することなく、かつ酸
化することがない高価な貴金属であるパラジウム(融点
1555℃)またはその合金が使用され、特に静電容量
が大きいものでは内部電極枚数が大となってコスト高と
なるという問題があった。従って、従来の積層型コンデ
ンサでは容積効率が高く、誘電特性に優れ、かつ高信頼
性であるにも拘らず価格面がその発展に大きな障害とな
っていた。
属、例えばニッケルを使用することが試みられている。
しかしながら、ニッケルなどの卑金属を内部電極として
使用すると、チタン酸バリウム(BaTiO3 )等から
なる誘電体と卑金属内部電極とを同時焼結する際、前記
卑金属が酸化することなく金属膜として焼結する条件は
Ni/NiOの平衡酸素分圧が1300℃において約
0.03Paであるから、それ以下の酸素分圧でなけれ
ばならず、この場合BaTiO3 またはその固溶体から
なる誘電体は、一般に前記の酸素分圧下では還元されて
しまって絶縁性を失い、その結果、積層型磁器コンデン
サとしての実用的な誘電特性が得られなくなるという欠
点を有していた。
層型コンデンサとして使用できる非還元性誘電体磁器組
成物として、チタン酸バリウム固溶体(Ba,Ca,S
r)TiO3 において、塩基性酸化物である(Ba,C
a,Sr)Oを酸性酸化物であるTiO2 に対して化学
量論比より過剰としたのもが、特公昭57−42588
号公報等において提案されている。
は、酸素八面体(ペロブスカイト)構造の中心に位置す
るBイオンに対して、Bイオンより大きい酸素に対して
12配位をとるAイオンが化学量論比より過剰である場
合、結晶格子が酸素原子を強く引きつけ、還元され難い
ことが知られており、前記公報に記載された発明は、こ
の化学量論比のずれに立脚し、誘電体の非還元性を向上
させたものである。
報に記載された誘電体磁器組成物を積層型コンデンサと
して用いた場合、高温負荷寿命が短いという欠点を有し
ていた。また、静電容量の温度変化率が大きく、誘電特
性が低下するという欠点を有していた。
有し、かつ静電容量の温度変化率が広い温度範囲にわた
って小さく、誘電正接が小さく、高温負荷寿命が長い極
めて経済性の高い積層型コンデンサを提供することを目
的とする。
サは、BaTiO3 を主成分とし、Si、希土類元素お
よびアルカリ土類金属元素を含有する誘電体層と、Ni
を主成分とする内部電極層とを交互に積層してなる積層
型コンデンサであって、前記誘電体層が、BaTiO3
を主成分とした結晶粒子と、該結晶粒子間の粒界とから
なり、前記誘電体層の破断面における全粒界個数のうち
80%以上の粒界が、Si、希土類元素、アルカリ土類
金属元素および酸素を含む非晶質からなることを特徴と
する。
寿命の劣化の機構を研究した結果、高温負荷時に絶縁抵
抗が劣化して寿命が短くなること、この絶縁抵抗の劣化
は、酸素空孔の移動、偏在による電子濃度の増加による
ことを見い出し、本発明に至った。
電体層の破断面における全粒界個数のうち80%以上の
粒界を、Si、希土類元素、アルカリ土類金属元素およ
び酸素を含む非晶質から構成したので、磁器中の酸素空
孔濃度を減少させ、高温負荷時の酸素空孔の移動を抑制
することにより、高温負荷寿命が長い積層型コンデンサ
を提供できる。
電体層が、BaTiO3 を主成分とした結晶粒子と、該
結晶粒子間の粒界とからなり、誘電体層の破断面におけ
る全粒界個数のうち80%以上の粒界が、Si、希土類
元素、アルカリ土類金属元素および酸素を含む非晶質か
らなるものである。
分とし、Si、希土類元素およびアルカリ土類金属元素
を含有するもので、本発明は、例えば、BaTiO3 8
6〜99モル%、MgO0.2〜2.0モル%、MnO
0.01〜2.0モル%、Y2 O3 0.5〜2.0モル
%、Li2 O0〜4モル%、SiO2 0.5〜4モル%
からなるものである。
O3 92〜98.5モル%、MgO0.2〜1.0モル
%、MnO0.04〜0.5モル%、Y2 O3 0.75
〜1.5モル%、Li2 O0〜0.5モル%、SiO2
0.5〜4モル%からなることが望ましい。誘電体層中
には、不純物としてAl,Zr,Fe,Na等が存在す
ることがあるが、微量であれば特性上問題ない。また、
粉砕時の粉砕ボールから、ボール成分が混入する場合も
ある。
ることが望ましい。これは、誘電体層の厚みが3μmよ
り薄いと誘電体層の作製が困難であるからであり、厚み
が15μmよりも厚くなると、高容量化を図ることがで
きなくなるからである。本発明の誘電体層の厚みは、高
容量化および誘電体層の作製の容易性という観点から5
〜10μmであることが望ましい。
分とした結晶粒子と、該結晶粒子間の粒界とから構成さ
れるものである。
結晶粒子には、Si、希土類元素、アルカリ土類金属元
素が固溶する場合もあるが、ごく僅かであり、その殆ど
が結晶粒子間の粒界中に存在するものである。これは、
Si、希土類元素、アルカリ土類金属元素を含有するそ
れぞれの粉末を混合仮焼し、かつ、ガラス成分の溶融温
度以上の、1250〜1300℃の高温で焼成するため
である。
リ土類金属元素がアモルファス相として存在する粒界
が、誘電体層の破断面における全粒界個数のうち80%
以上であることが必要である。Si、希土類元素および
アルカリ土類金属元素がアモルファス相として存在する
粒界が全粒界個数のうち80%よりも少ない場合には、
高温負荷寿命が短くなるからである。高温負荷寿命の延
長という点から、Si、希土類元素およびアルカリ土類
金属元素がアモルファス相として存在する粒界は全粒界
個数のうち90%以上であることが望ましい。本発明に
おける粒界とは、3個以上の結晶粒子により形成され
た、いわゆる3重点を意味する。
r,Nd,Sm,Dy,Ho,Er,Yb等があるが、
これらのうちでも、Y,Ho,Er,Ybが高温負荷寿
命の延長という点から望ましい。また、アルカリ土類金
属元素としては、Mg,Ca,Sr,Ba等があるが、
これらのうちでも、Mg,Baが高温負荷寿命の延長と
いう点から望ましい。さらに、本発明の誘電体層を形成
する元素として、焼結性という点からLi,K,B等を
添加しても良いが、これらのうちでもLiが静電容量の
温度特性という点から望ましい。
極はNiを主成分とするものであるが、例えば、Niに
Cu,Crを添加して構成しても良い。
アルカリ土類金属元素がアモルファス相として存在する
粒界が、誘電体層の破断面における全粒界個数のうち8
0%以上とするためには、Si、希土類元素、アルカリ
土類金属元素を含有するそれぞれの酸化物粉末を混合
し、仮焼、粉砕した粉末を用い、この粉末とBaTiO
3 を混合し、Si、アルカリ土類金属元素等により構成
されるガラス成分の溶融温度以上の、1250〜130
0℃の高温で焼成することにより得られる。
子の間には、Siからなるアモルファス相が存在するこ
とが高温負荷寿命延長という点から望ましい。このよう
に、2個のBaTiO3 粒子の間に、Siからなるアモ
ルファス相を存在させるには、ガラス成分の溶融温度以
上で焼成する必要がある。
i、希土類元素、アルカリ土類金属元素を含有するそれ
ぞれの粉末を混合し、大気中において800〜1000
℃で仮焼し、粉砕した粉末と、BaTiO3 粉末、その
他の所望の粉末を混合し、これに有機バインダー等を添
加し、ドクターブレード法等によりフィルム状に成形す
る。このフィルムに、Niを主成分とする電極用ペース
トを例えばスクリーン印刷により印刷する。
数積層し、積層成形体を形成し、脱バインダー処理した
後、これを酸素分圧3×10-3〜3×10-7Paの非還
元性雰囲気中にて、ガラス成分の溶融温度以上の温度、
1250〜1300℃で焼成し、この磁器に外部電極を
形成することにより、本発明の積層型コンデンサが得ら
れる。焼成後に、800〜1100℃において酸素分圧
1×10-2〜2×104 Paで1〜5時間再酸化処理を
行うことが高温負荷寿命延長という点から望ましい。
子は、共振周波数の温度特性と誘電率向上という観点か
ら平均粒径0.3〜1μmのものが望ましい。
O2 粉末を用い混合後、大気中において1150℃で1
時間の仮焼にて固相反応させBaTiO3 粉末を合成
し、微粉砕する。次にY2 O3 粉末、Li2 CO3 粉
末、SiO2 粉末、MgO粉末を表1の組成となるよう
に秤量し、混合後、大気中にて1000℃で2時間仮焼
し、添加剤を得る。次に、合成微粉末BaTiO3 と、
MnCO3 粉末に、前記添加剤を加えて、それぞれ表1
の組成となるように秤量し、分散剤、分散媒とともにZ
rO2 ボールを用いたボールミルにて混合し、原料スラ
リーを調整した。
加え、十分撹拌後ドクターブレード法によりフィルム状
に成形した。このフィルムに、Niと分散剤、分散媒、
有機バインダーからなる電極用ペーストをスクリーン印
刷し、対向電極を印刷した。
5mm、横1.8mm、厚み0.75mmの積層成形体
を得た。この積層成形体を大気中300℃、4時間で、
脱バインダーを行った後、酸素分圧10-5〜10-7Pa
に制御し、キャリアガスを窒素ガスとして1200〜1
350℃にて2時間焼成した。バレル研摩を行った後、
磁器の端面にCuペーストを塗布して、850℃、窒素
中で焼き付け、端子電極とし、本発明の積層型コンデン
サを得た。
り挟持された誘電体層を20層有し、その寸法は縦3m
m、横1.5mmであり、一層当たりの厚み13μmで
あった。有効電極面積は2.86mm2 (2.6mm×
1.1mm)であった。
試料を室温にて48時間放置した後、周波数1.0kH
z、入力信号レベル1.0Vrmsにて静電容量および
誘電正接を測定した。静電容量から比誘電率を算出し
た。その後、直流50Vを1分間印加し、そのときの絶
縁抵抗を測定した。
ても上記と同様の条件にて静電容量および誘電正接を測
定し、+25℃での静電容量に対する各温度での静電容
量の変化率を算出した。
りに、磁器の端面にAu電極をスパッタで形成し、高温
負荷試験用試料とした。次にこれらの試料を温度300
℃、電圧10Vの条件で、破壊までの寿命時間を測定し
た。
後、10μm四方における3重点の存在数を透過電子顕
微鏡(TEM)にて測定し、これらの粒界の電子回折像
を観察し、非晶質か否かを判定して全粒界中における非
晶質相からなる粒界の割合を求め、さらに非晶質相の粒
界の構成元素をX線マイクロアナライザ(EPMA)に
より求めた。これらの結果を表2に示す。但し、絶縁抵
抗は静電容量(C,μF)と絶縁抵抗(R,MΩ)との
積(CR,MΩ・μF)で表わした。
うに、3重点の組成がアルカリ土類元素を含まない試料
No.3では高温負荷寿命が短く、Siを含まないNo.5
では焼結性が悪く、さらに希土類元素を含まないNo.4
でも高温負荷寿命が短い。これに対して、3重点の組成
がSi、希土類元素、アルカリ土類元素を含むアモルフ
ァス相となっている本発明の試料は高温負荷寿命が長い
ことが判る。
は(試料No.7)、非晶質の割合が少なく、高温負荷寿
命が短いことが判る。さらに、焼成温度が1350℃と
高い場合には(試料No.9)、非晶質の割合が少なく、
さらに、BaTiO3 の結晶粒子内にSiが固溶し、高
温負荷寿命が短いことが判る。
を行うことなく、一括混合した後上記と同様にして焼成
し、積層コンデンサを作成したところ、添加物が単独で
粒界に存在しており、非晶質の割合は70%で、高温負
荷寿命が9分と短かった。この例を試料No.8に記す。
2粒子間において存在する元素およびその存在形態を、
TEMおよびEPMAにより測定した結果、2粒子の粒
界にはSiがアモルファスとして存在していることが判
った。
した後、1000℃、窒素中で2時間再酸化処理を行っ
た。バレル研摩を行った後、磁器の端面にCuペースト
を塗布して、850℃、窒素中で焼き付け、端子電極と
し、実施例1と同様の形状の積層型コンデンサを得た。
率、誘電正接、絶縁抵抗、静電容量の温度変化率、高温
負荷寿命を測定し、粒界の存在数、非晶質である粒界の
割合、粒界の構成元素を求めた。この結果を表3,4に
示す。
再酸化処理を行った場合には、高温負荷寿命がさらに向
上していることが判る。
デンサは酸素分圧がNi/NiOの平行酸素分圧以下の
焼成条件で焼成しても、高温負荷寿命において優れた特
性を示すものであることから、ニッケルを主成分とする
内部電極を用いた積層型コンデンサとして優れたもので
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】BaTiO3 を主成分とし、Si、希土類
元素およびアルカリ土類金属元素を含有する誘電体層
と、Niを主成分とする内部電極層とを交互に積層して
なる積層型コンデンサであって、前記誘電体層が、Ba
TiO3 を主成分とする結晶粒子と、該結晶粒子間の粒
界とからなり、前記誘電体層の破断面における全粒界個
数のうち80%以上の粒界が、Si、希土類元素、アル
カリ土類金属元素および酸素を含む非晶質からなること
を特徴とする積層型コンデンサ。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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