JPH09272816A - 表面改質したカーボンブラック - Google Patents

表面改質したカーボンブラック

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JPH09272816A
JPH09272816A JP8104778A JP10477896A JPH09272816A JP H09272816 A JPH09272816 A JP H09272816A JP 8104778 A JP8104778 A JP 8104778A JP 10477896 A JP10477896 A JP 10477896A JP H09272816 A JPH09272816 A JP H09272816A
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Japan
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carbon black
colloidal
compound
hydroxide
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JP8104778A
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Tadatoshi Kurozumi
忠利 黒住
Kazuhiko Hiromoto
和彦 広本
Izumi Horio
泉 堀尾
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Showa Denko KK
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C3/00Treatment in general of inorganic materials, other than fibrous fillers, to enhance their pigmenting or filling properties
    • C09C3/06Treatment with inorganic compounds
    • C09C3/063Coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/44Carbon
    • C09C1/48Carbon black
    • C09C1/56Treatment of carbon black ; Purification

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム配合用として、又顔料と優れた特性を持
つカーボンブラックを提供する。 【解決手段】 カーボンブラックの表面に、コロイド状
の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物、硫
黄、硫黄化合物の少なくとも一種を浮遊状態より固着さ
せる。前記金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸
化物には硫黄又は硫黄化合物が結合する場合をも含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面改質したカー
ボンブラックに関する。カーボンブラックの用途にはタ
イヤ用等のゴム用と、インキ、塗料などの顔料やプラス
チック添加等に大別できる。
【0002】
【従来の技術】ゴム工業界においては、補強剤としてゴ
ム配合物中に、カーボンブラックを配合することが行わ
れてきたが、その効果を発現するには、カーボンブラッ
ク自身が凝集してゴムのなかで、分散しにくいためゴム
に対して、これ以上いれるとゴムの性質が発現できなく
なる限界の20〜60%入れなければならなかった。し
かしながらタイヤ業界では、耐久性、軽量化、耐老化性
などの観点から更なるグレードアップが迫られている。
そのための方法としては乾式シリカやシランカップリン
グ剤をカーボンブラックと組み合わせて用いる方法(特
開平7−41602号)もある。然し実用的には更に各
種性質の限定されたカーボンブラックが強く要求されて
いる。
【0003】又顔料として使用される場合、インキ用と
してはその長期分散安定性の不良で筆記具に目詰まりが
生じたり、又塗料用の場合、その粒子が凝集沈殿して、
色むらが生じるなどの問題点がある。そのため、温度−
80℃〜50℃、圧力1〜760mHgの条件下で顔料
がフッ素ガスで表面処理する方法(特開平6−8090
1号)、カーボンブラック粒子表面の水酸基、カルボキ
シル基等とイソシアネート基を有する低分子量化合物と
反応させる方法(特開平6−122512号)などが開
示されているが未だ充分とは言えない。一方、金属酸化
物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物などの金属化合
物を固着することにより表面改質するカーボンブラック
が開示されている。例えば、ゴム工業分野では、金属の
酸化物、硫化物又は炭酸塩を含有した変性カーボンブラ
ック(特開昭61−28560号)が開示されている。
この変性カーボンブラックでは含有される金属の酸化
物、硫化物又炭酸塩は乳鉢で粉砕されているが、この程
度の粉砕では粒径には限度があり、せいぜいカーボンブ
ラックの凝集塊を分解する程度であって、いわゆるコロ
イド状ではない。又、カーボンブラック(含有)顔料と
して、沈殿した金属水酸化物、金属酸化物又はオキシ塩
化ビスマスで被覆したカーボンブラック(特開昭52−
78927号)が開示されているが、この場合の被覆物
はその粒度は大きく、被覆物には空隙が多く、分散性も
不充分である。又その被覆物がカーボンブラックより脱
離し易いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は従来
製造された改質カーボンブラックに比べ、他の物質に混
合した際の分散性が著しく優れているという性質を有
し、例えばタイヤ用ゴムとした場合、従来の方法で製造
されたものより、耐久性があり、且つ耐老化性が優れ、
又、インキ用とした場合、例えば目詰まりを生じること
がなく、塗料用とした場合例えば色むら等の生じない改
質されたカーボンブラックの開発を目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達するための
本発明は表面に浮遊状態より固着したコロイド状金属酸
化物、金属オキシ酸化物、金属水酸化物の少なくとも一
種、及び前記金属化合物と、それらに結合した硫黄又は
硫黄化合物を表面に有する改質されたカーボンブラック
に関する。尚、本明細書においては、金属酸化物、金属
オキシ水酸化物、金属水酸化物とはそれぞれの金属化合
物に、カーボンブラックの表面の改質に効果のある他の
金属化合物が共存させる場合を含んでいる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の表面改質したカーボンブ
ラックの製造法について述べる。先ず、コロイド状の金
属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物を固着し
たカーボンブラックの製造法について述べる。即ち、は
じめに金属塩を溶解し、加熱などのエネルギー付加、p
H調整により、コロイド状の金属酸化物、金属オキシ水
酸化物、金属水酸化物の金属化合物が浮遊して存在する
液を製造し、該液にカーボンブラックを浸漬することに
より、本発明の表面改質したカーボンブラックを得るこ
とができる。尚、硫黄、硫黄化合物が更に固着させる場
合は、前記のようにして製造したカーボンブラックの表
面の金属酸化物、金属オキシ酸化物、金属水酸化物に更
に硫黄又は硫黄化合物を固着又は結合させればよい。
【0007】その固着方法の例を示す。カーボンブラッ
ク表面にFeOOHが固着している場合、ジエチルアミ
ン溶液に適当量の硫黄粉末を懸濁させて、FeOOHが
固着しているカーボンブラックを浸漬させて還流させる
と硫黄成分として大部分が硫黄であるものが水酸化酸化
鉄に固着する。その結合の場合の例を示す。CuCl2
3Cu(OH)2 が固着している場合、硫化ナトリウム
水溶液に室温で浸漬させるとCuCl2 3Cu(OH)
2 が反応して、硫黄成分として大部分がCuSとして結
合する。本発明の表面の改質されたカーボンブラックの
表面の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物
は浮遊状態より固着したコロイド状であることに特徴が
ある。即ち、コロイド状であるため、カーボンブラック
との固着性がよく、カーボンブラック表面を完全に被覆
でき、比表面積をかせげることから、カーボンブラック
の表面改質に適している。その結果、前述の各種公報に
開示されるような比較的粒径の大きいカーボンブラック
の凝集塊は存在せず、分散性を高めることができ、結果
として、ゴムに混ぜたときの引張強度、導電性などの改
善につながる。又、インキ、トナー、塗料の分野におい
ても、分散性を高めることができ、インキづまり、むら
などの改善につながる。
【0008】又、これに加え、金属酸化物、金属オキシ
水酸化物、金属水酸化物特有の機能を加えることができ
る。例えば、酸化亜鉛を固着すると、もともと酸化亜鉛
は加硫促進剤あるいは加硫促進剤として用いられるの
で、加硫促進剤を含むゴム配合用カーボンブラックとし
て有用である。又、硫化銅を固着させると、より導電性
の高いカーボンブラックとして有用である。本発明で用
いられる金属塩は、溶媒に完全に溶解した後、加熱など
のエネルギー付加、pH調整により、溶液に浮遊状態で
存在し得るコロイド状の金属酸化物、金属オキシ水酸化
物、金属水酸化物などの金属化合物を生じる金属なら何
でもよい。容易にコロイド粒子が生じるFe、Cr、M
n、Cu、Zn、Zr、Co、Ni、V、Al、Si、
Ti、Ga、Snの群から選ばれる少なくとも一種以上
の金属が好ましい。
【0009】金属塩は対イオンが、塩素、硫酸イオン、
硝酸イオンなどの比較的安価なものが用いられるが、し
ゅう素などのハロゲン、亜硫酸イオン、亜硝酸イオン、
燐酸イオン、亜燐酸イオン、次亜燐酸イオンなどの無機
イオン、エトキシ基、メトキシ基、ブトキシ基、しゅう
酸イオン、酒石酸イオン、クエン酸イオンなどの有機イ
オンでもよい。金属化合物を溶解する溶媒としては、水
が最も実用的ではあるが、メチルアルコール、エチルア
ルコールその他の有機溶剤を用いてもよい。又、適当な
酸、塩基を加えて、更に加熱して、金属化合物を溶解し
てもよい。酸としては、塩酸、硫酸などの鉱酸、酢酸、
ぎ酸などの有機酸であってもよい。塩基としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアなどの工業
的に入手し易いアルカリや有機塩基が用いられる。例え
ば、もともと水酸化物や酸化物、対イオンがしゅう酸イ
オン、酒石酸イオン、クエン酸イオンなどの有機金属で
あったり、一部含んでいる場合は、完全に溶解させるた
め、適当な酸、アルカリを加えて加熱するとよい。対イ
オンが、エトキシ基、メトキシ基、ブトキシ基などのと
きは、メチルアルコール、エチルアルコールなどの適当
な有機溶剤に溶解するとよい。
【0010】使用する溶液濃度は、任意に選ぶことがで
きるが、濃度が低くなるほど、析出させるコロイド粒子
は、小さくなることから、一般には、100g/l以下
濃度が適当である。更に望ましくは、10g/l以下濃
度が適当である。金属種によっては、加温しないと、コ
ロイド粒子が生成されず、沈殿してしまう。加水分解に
より生じるコロイド粒子は、温度が低いと凝集しやすく
なるので、30℃以上に加温することが望ましい。好ま
しくは、50〜80℃に加温する。コロイド状の浮遊状
態の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物な
どの金属化合物を析出させるために用いる酸、塩基は、
特に規定はなく、酸としては、塩酸、硫酸などの鉱酸、
酢酸、ぎ酸などの有機酸であってもよい。塩基として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアな
どの工業的に入手し易いアルカリや有機塩基が用いられ
る。又、pH調整は、金属塩は、溶媒に完全に溶解した
のち、加熱などのエネルギー付加をした後、充分に攪拌
して、望ましくは希釈したアルカリ又は酸をゆっくりと
加えるとよい。
【0011】コロイド状の金属酸化物、金属オキシ水酸
化物、金属水酸化物などの金属化合物を浮遊状態で析出
させる適性なpHは、金属種や対イオン、濃度、温度、
攪拌条件により異なる。条件によって、コロイド状の金
属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物などの金
属化合物を析出させないこともある。又、1次粒子とし
てコロイド状粒子を析出させても、時間が経過すると凝
集して、2次粒子で沈殿してしまうこともある。尚、本
発明に於けるコロイド粒子とはその構成元素の種類によ
り必ずしも一定でないが、概ね粒径20〜30nm以下
のものを言う。コロイド状の金属酸化物、金属オキシ水
酸化物、金属水酸化物などの金属化合物を浮遊状態で析
出させる領域は、予め原料によって異なるので予め予備
実験を行って決める必要がある。
【0012】例えば、金属塩として鉄化合物を選択する
と、10g/lの濃度でFeCl3を用いた場合、50
℃以上で、pH<2.5になるように、充分に攪拌を行
い、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基をゆ
っくり滴下して、pH調整を行うと、コロイド状の析出
物を浮遊状態でが得られる。50℃以下では、沈殿が生
じてしまう。50℃以上であっても、pH>2.5であ
ったり、攪拌が不充分であったりすると沈殿が生じてし
まう。Fe2 (SO43 を用いると、濃度、温度、p
H、攪拌条件を選択してもコロイド状の浮遊状態の析出
物が得られない。金属塩としてアルミニウム化合物を選
択すると、10g/lの濃度でAlCl3 6H2 Oを用
いた場合、30℃以上で、pH<5.6になるように、
充分に攪拌を行い、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などの塩基をゆっくり滴下して、pH調整を行うと、コ
ロイド状の析出物が得られる。30℃以上であっても、
pH>6であったり、攪拌が不充分であったりすると沈
殿が生じてしまう。金属塩として銅化合物を選択する
と、10g/lの濃度でCuCl2 2H2 O、Cu(S
4 )5H2 O、Cu(NO32 3H2 Oを用いた場
合、30℃以上で、pH<4.5になるように、充分に
攪拌を行い、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
塩基をゆっくり滴下して、pH調整を行うと、コロイド
状の析出物を浮遊状態で得られる。30℃以上であって
も、pH>6であったり、攪拌が不充分であったりする
と沈殿が生じてしまう。塩基としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムを用いるよりもアンモニアを用いた
方が、コロイド粒子を浮遊状態で析出させやすい。
【0013】金属塩としてチタニウム化合物を選択する
と、10g/lの濃度でTiCl4を用いた場合、塩酸
でpH<0.5にした後、30℃以上で、pH<1にな
るように、充分に攪拌を行い、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどの塩基をゆっくり滴下して、pH調整を
行うと、コロイド状で浮遊状態の析出物が得られる。塩
酸でpH<0.5にしないで、充分に攪拌を行い、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基をゆっくり滴
下してもコロイド粒子は析出しない。コロイド粒子を浮
遊状態で析出させる領域で濃度、温度、pH条件を選択
することによりコロイド粒子の組成、粒径をかえること
ができる。又、固着量は、液量/カーボンブラックの
比、反応時間などを変えることにより容易に制御でき
る。コロイド状の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金
属水酸化物などの金属化合物を浮遊状態で析出させた液
とカーボンブラックを接触させることにより、コロイド
状の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物な
どの金属化合物を固着させる。
【0014】コロイド状の金属酸化物、金属オキシ水酸
化物、金属水酸化物などの金属化合物を析出させた液と
カーボンブラックを接触させる方法としては、コロイド
状の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物な
どの金属化合物を浮遊状態で析出させた液にカーボンブ
ラックを浸漬させたり、浸漬させて攪拌する方法、予め
カーボンブラックを詰めた容器にコロイド状の金属酸化
物、金属オキシ水酸化物、金属酸化物などの金属化合物
を浮遊状態で析出させた液をしみ込ませていく方法な
ど、均一にコロイド状の金属酸化物、金属オキシ水酸化
物、金属水酸化物などの金属化合物を析出させた液とカ
ーボンブラックが接触する方法なら何でもよい。
【0015】固着は、瞬時に起こるので、好ましくは、
10分以下の浸漬でよい。固着量は、特に制限はない
が、コロイド状の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金
属水酸化物がカーボンブラック表面を被覆するとそれ以
上は固着しなくなる。分散性の改善などとして発現する
効果も飽和になってくる。カーボンブラック表面の表面
積とコロイド粒子の粒径により固着量は異なるが、金属
化合物/カーボンブラック=0.5/100〜50/1
00であることが多い。又カーボンブラックの表面をコ
ロイドが密に被覆するためには、コロイド粒径はカーボ
ンブラックの粒径より小であることが必要である。エネ
ルギー付加手段としては、伝熱、対流、輻射などにより
熱エネルギー、紫外線、赤外線、電磁波、X線などの波
動エネルギーが適宜用いられる。エネルギー付加は、コ
ロイド状の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸
化物を浮遊状態で析出させた後、カーボンブラックに固
着するときに行ったほうが粒径の小さいコロイド状の金
属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物を固着す
るには、望ましい。更に表面の金属酸化物、金属オキシ
酸化物、金属水酸化物に硫黄又は硫黄を含む化合物を固
着又は結合してもよい。本発明に用いられる硫黄又は硫
黄を含む化合物とは、反応して金属硫化物など硫黄を含
む化合物であり、硫黄粉末、硫化水素、硫化ナトリウ
ム、硫化カリウムなどの金属硫化物、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸アンモニウムなどの還元性硫黄化合物、そ
の他過硫化物、硫黄を含む化合物なら何でもよい。用い
る溶媒は、水又は、酸、アルカリを含む水であっても有
機溶剤でもよい。反応は、室温でも、冷却してもよく
又、加熱などのエネルギー付加してもよい。上記の固着
後は、所定の用途に応じて、既知の方法で洗浄、乾燥な
どを必要により行う。コロイド粒子のカーボンブラック
表面への固着は、物理的固着と思われる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。但
し、実用例については、発明を説明する目的であって、
本発明の表面改質したカーボンブラックの用途を制限す
るものではない。 (1)表面改質したカーボンブラックの製造 (実施例1)10g/l−FeCl3 水溶液を500m
l作成し、70℃に加熱し、pH1.8にNaOHにて
調整したコロイド状FeOOHが浮遊する反応液に、カ
ーボンブラック(ショウブラックN339平均粒径25
nm)100gを浸漬させて、10分保持した。
【0017】カーボンブラック(ショウブラックN33
9)を取り出し、十分に水洗し、70℃で4時間乾燥
し、101.8gを得た。鉄化合物として、FeOOH
が付着しているのがX線回折により確認された。また電
子顕微鏡にて、約0.5nmの針状結晶が表面全体を覆
って固着しているのが観察された。
【0018】(実施例2)10g/l−CuCl2 2H
2 O水溶液を500ml作成し、70℃に加熱し、pH
3.4にアンモニアにて調整したコロイド状のCuCl
2 3Cu(OH)2 が浮遊する反応液に、カーボンブラ
ック(ショウブラックN339平均粒径25nm)10
0gを浸漬させて、10分保持した。カーボンブラック
(ショウブラックN339)を取り出し、十分に水洗
し、70℃で4時間乾燥し、103.1gを得た。銅化
合物として、CuCl2 3Cu(OH)2 が付着してい
るのがX線回折により確認された。又電子顕微鏡にて、
約1.5nmの四角い結晶が表面全体を覆って固着して
いるのが観察された。
【0019】(実施例3)10g/l−AlCl3 6H
2 Oを500ml作成し、70℃に加熱し、pH5.3
にNaOHにて調整したコロイド状水酸化アルミニウム
が浮遊する反応液に、カーボンブラック(ショウブラッ
クN339平均粒径25nm)100gを浸漬させて、
10分保持した。カーボンブラック(ショウブラックN
339)を取り出し、十分に水洗し、70℃で4時間乾
燥し、103.1gを得た。又電子顕微鏡にて、約1n
mの結晶が表面全体に固着しているのが観察された。
【0020】(実施例4)1g/l−Na2 S水溶液を
500ml作成し、実施例2において得られたCuCl
3 ・Cu(OH)2 が付着しているカーボンブラック
(ショウブラックN339)を浸漬させて、1分保持し
た。カーボンブラック(ショウブラックN339)を取
り出し、十分に水洗し、70℃で4時間乾燥し、10
2.8gを得た。銅化合物として、CuSが水酸化物に
付着しているのがX線回折により確認された。又電子顕
微鏡にて、約1nmの四角い結晶が表面全体に固着して
いるのが観察された。
【0021】(比較例1)カーボンブラック(ショウブ
ラックN339)を105℃で24時間乾燥した。 (比較例2)10g/l−FeCl3 水溶液を500m
l作成し、70℃に加熱し、pH3.0にNaOHにて
調整した沈殿FeOOHを有する反応液に、カーボンブ
ラック(ショウブラックN339平均粒径10nm)1
00gを浸漬させて、10分保持した。カーボンブラッ
ク(ショウブラックN339)を取り出し、十分に水洗
し、70℃で4時間乾燥し、100.8gを得た。鉄化
合物として、FeOOHが付着しているのがX線回折に
より確認された。又電子顕微鏡にて、FeOOHが約1
00nmの結晶で散在して固着しているのが観察され
た。
【0022】以下、上記の実用例、比較例を用いたカー
ボンブラックを用いて行った実用例を示す。 (1)実用例−1 下記の配合よりなるゴム配合物を、10インチロールに
て、60℃で2分混練りし、ロール間隔2.5mmで一
度分出しする。このゴム配合物を、145℃で30分プ
レスして2mmのシートを成形した。引張強度(JIS
K6250に準拠)を測定し、もとのカーボンブラック
(ショウブラックN339)と比較した。実施例1〜4
のカーボンブラックは、比較例1〜2のカーボンブラッ
クに比べ、混練り中明らかに、分散性がよいのを電子顕
微鏡によって確認した。下記表において分散性良好を
A、不良をCとした。 (配合):重量部 天然ゴム :100 実施例、比較例のカーボンブラック :50 酸化亜鉛 :5 ステアリン酸 :4 硫黄 :3 メルカプトベンゾチアゾール :1 引張強さ(kgf/cm2 ) 分散性 実施例1 390 A 〃 2 350 A 〃 3 340 A 〃 4 400 A 比較例1 300 C 〃 2 310 C
【0023】(2)実用例−2 下記の配合よりなるゴム配合物を、10インチロールに
て、60℃で2分混練りし、ロール間隔2.5mmで一
度分出しする。このゴム配合物を、160℃で30分プ
レスして2mmのシートを成形した。引張強度(JIS
K6250に準拠)、体積固有抵抗(SRIS2301
−1969に準拠)を測定し、もとのカーボンブラック
(ショウブラックN339)と比較した。実施例1〜4
のカーボンブラックは、比較例1〜2のカーボンブラッ
クに比べ、実用例1と同様に混練り中明らかに、分散性
がよかった。また、実施例4は、固着させたCuSが高
い導電性を有する化合物なので、実施例1〜3より更に
体積抵抗率が低くなった。 (配合):重量部 EPDM :100 実施例、比較例のカーボンブラック :150 パラフィンオイル :100 ステアリン酸 :1 酸化亜鉛 :5 加硫促進剤(TMTM) :1.5 加硫促進剤(MBT) :0.5 硫黄 :1.5 引張強さ(kgf/cm2 ) 体積固有抵抗(104 Ωcm) 実施例1 121 0.24 〃 2 124 0.16 〃 3 116 0.15 〃 4 121 0.009 比較例1 108 1.2 〃 2 112 0.9
【0024】(3)実用例−3 上記カーボンブラック1.5gをイソパラフィン系溶剤
(商品名アイソパーH)100mlで希釈し、電荷を測
定した。
【0025】
【発明の効果】本発明の浮遊状態より固着したコロイド
状の金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属水酸化物、
金属酸化物及び前記金属化合物に更に硫黄、硫黄化合物
を結合することにより得られた、表面改質されたカーボ
ンブラックを含むゴム配合物は例えば実用例1に示され
るように引張強度が大であるとの特性があり、又分散性
もよく例えばタイヤ用として好適であり、又実用例2に
おいても分散性のよいことが示されている。実施例3に
おいては、本来カーボンブラックは負に帯電している
が、本発明の表面が改質されたカーボンブラックの電荷
は正となった。即ち本発明の表面改質されたカーボンブ
ラックはタイヤ等のゴム配合用として、又顔料用として
従来のものに比して優れた特性を持っている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に浮遊状態より固着したコロイド状
    金属酸化物、金属オキシ酸化物、金属水酸化物の少なく
    とも一種を表面に有する、表面が改質されたカーボンブ
    ラック。
  2. 【請求項2】 表面に浮遊状態より固着したコロイド状
    金属酸化物、金属オキシ酸化物、金属水酸化物の少なく
    とも一種及び前記固着物に固着又は結合した硫黄又は硫
    黄を含む化合物を表面に有する、表面が改質されたカー
    ボンブラック。
  3. 【請求項3】 金属酸化物、金属オキシ水酸化物、金属
    水酸化物を構成する金属はFe、Cr、Mn、Cu、Z
    n、Zr、Co、Ni、V、Al、Si、Ti、Ga、
    Sn中の少なくとも一種である請求項2又は3の表面が
    改質されたカーボンブラック。
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