JPH09273157A - 斜面構造物の基台とその施工方法 - Google Patents
斜面構造物の基台とその施工方法Info
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- JPH09273157A JPH09273157A JP11113196A JP11113196A JPH09273157A JP H09273157 A JPH09273157 A JP H09273157A JP 11113196 A JP11113196 A JP 11113196A JP 11113196 A JP11113196 A JP 11113196A JP H09273157 A JPH09273157 A JP H09273157A
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- slope
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 斜面に構築する法枠などの斜面構造物に、平
らな基礎に用いる基台と、その施工方法を提供する。 【構成】 鋼板などの剛性薄板材料からなる基板の両縁
に、下方に略直角に屈折された補強縁を付設し、基板の
下面に調節空間を形成した基台を用いる。調節空間に
は、可撓性のある袋状型枠を設置する。
らな基礎に用いる基台と、その施工方法を提供する。 【構成】 鋼板などの剛性薄板材料からなる基板の両縁
に、下方に略直角に屈折された補強縁を付設し、基板の
下面に調節空間を形成した基台を用いる。調節空間に
は、可撓性のある袋状型枠を設置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜面に構築する法枠な
どの斜面構造物に、平らな基礎を提供するのに用いる基
台とその施工方法に関する。
どの斜面構造物に、平らな基礎を提供するのに用いる基
台とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダム、道路、鉄道、送電設備等の造成工
事において、斜面の崩壊防止及び景観の整備等を目的と
して、凹凸のある斜面に法枠などの構造物を建造する事
例は多い。従来は、凹凸を無視して斜面に、底の平らな
法枠を設置するか、法枠自体を空洞にして、内に空間を
設け、法枠の底面に可撓性のあるシート状物を取付け、
法枠の中にコンクリートなどの固化材を注入にて、底面
を斜面の凹凸に合わせる、などの方法を採用してきた。
事において、斜面の崩壊防止及び景観の整備等を目的と
して、凹凸のある斜面に法枠などの構造物を建造する事
例は多い。従来は、凹凸を無視して斜面に、底の平らな
法枠を設置するか、法枠自体を空洞にして、内に空間を
設け、法枠の底面に可撓性のあるシート状物を取付け、
法枠の中にコンクリートなどの固化材を注入にて、底面
を斜面の凹凸に合わせる、などの方法を採用してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の第一
の方法によると、法枠と地山が密着しないため、雨滴等
により枠体下方の地山が浸食作用を受けてしまい、斜面
が不安定となる。第二の方法によれば、法枠自体を空洞
に形成する必要があり、その中に如何に正確に配筋する
か、更に、コンクリートの漏れを防ぐ可撓性シートをど
のように取付けるか、などが難しい問題であった。
の方法によると、法枠と地山が密着しないため、雨滴等
により枠体下方の地山が浸食作用を受けてしまい、斜面
が不安定となる。第二の方法によれば、法枠自体を空洞
に形成する必要があり、その中に如何に正確に配筋する
か、更に、コンクリートの漏れを防ぐ可撓性シートをど
のように取付けるか、などが難しい問題であった。
【0004】又、このような現場打ちコンクリート枠
は、打設コンクリートの量が多くなるため、必然的に工
期が長くかかる。斜面が不安定な場合、作業期間中、如
何にしてアンカーの仮緊張などによる法面安定を計る
か、などという別の問題も解決する必要が生ずる。
は、打設コンクリートの量が多くなるため、必然的に工
期が長くかかる。斜面が不安定な場合、作業期間中、如
何にしてアンカーの仮緊張などによる法面安定を計る
か、などという別の問題も解決する必要が生ずる。
【0005】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、施工を確
実に、且つ、安全に、しかも工期短縮を図ることができ
る、斜面構造物の基台と、その施工方法を提供すること
にある。
になされたもので、その目的とするところは、施工を確
実に、且つ、安全に、しかも工期短縮を図ることができ
る、斜面構造物の基台と、その施工方法を提供すること
にある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、鋼板・メッ
シュ補強コンクリートなどの剛性薄板材料からなる基板
の、少なくとも両縁に、下方に略直角に屈折された補強
縁を付設し、基板の下面に調節空間を形成した基台を用
いる。
シュ補強コンクリートなどの剛性薄板材料からなる基板
の、少なくとも両縁に、下方に略直角に屈折された補強
縁を付設し、基板の下面に調節空間を形成した基台を用
いる。
【0007】この調節空間には、可撓性のあるシート状
物からなる袋状型枠を装填するか、基板の補強縁の間
に、余裕をもって、可撓性のシート状物を張設して、上
記シート状物と基板の内面で、複合型枠を形成する。こ
のように形成した基台を斜面に設置してから、袋状型枠
ないし複合型枠にコンクリートなどの固化材を流し込ん
で、凹凸のある斜面と基台の間の調節空間を充填して安
定する。このように安定された基台の上に斜面構造物を
設置するものである。
物からなる袋状型枠を装填するか、基板の補強縁の間
に、余裕をもって、可撓性のシート状物を張設して、上
記シート状物と基板の内面で、複合型枠を形成する。こ
のように形成した基台を斜面に設置してから、袋状型枠
ないし複合型枠にコンクリートなどの固化材を流し込ん
で、凹凸のある斜面と基台の間の調節空間を充填して安
定する。このように安定された基台の上に斜面構造物を
設置するものである。
【0008】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。図1に示すのは、本発明の基台1の
一例であり、厚さ5ミリメートルの亜鉛メッキ鋼板で形
成する。巾50センチメートル、長さ3メートルの基板
10の両縁の全長にわたって、巾10センチメートルの
補強縁11が付設され、基板の下面に調節空間12が形
成されている。補強縁の下縁には、深さ2センチメート
ルの多数の三角状の切込13を波形状に付設しておく。
切込を省略して補強縁の下を平らに形成しておいてもよ
いし、内側ないし外側に屈折しておいてもよい。基板の
中央には、直径10センチメートルのアンカー孔20を
設ける。
について説明する。図1に示すのは、本発明の基台1の
一例であり、厚さ5ミリメートルの亜鉛メッキ鋼板で形
成する。巾50センチメートル、長さ3メートルの基板
10の両縁の全長にわたって、巾10センチメートルの
補強縁11が付設され、基板の下面に調節空間12が形
成されている。補強縁の下縁には、深さ2センチメート
ルの多数の三角状の切込13を波形状に付設しておく。
切込を省略して補強縁の下を平らに形成しておいてもよ
いし、内側ないし外側に屈折しておいてもよい。基板の
中央には、直径10センチメートルのアンカー孔20を
設ける。
【0009】図2に、このような基台1を凹凸の多い切
土斜面3に設置した状態を示す。基台を設置する場合、
通常、アンカー孔20を通して切土斜面3にアンカー2
を打ち込み、剛性の大きなワッシャー21を通し、その
上からナット22締めをして固定する。調節空間12が
あるので、平板を凹凸上に設置するよりも安定がよい。
土斜面3に設置した状態を示す。基台を設置する場合、
通常、アンカー孔20を通して切土斜面3にアンカー2
を打ち込み、剛性の大きなワッシャー21を通し、その
上からナット22締めをして固定する。調節空間12が
あるので、平板を凹凸上に設置するよりも安定がよい。
【0010】斜面が安定していない場合には、アンカー
に数〜数十トンの緊張力を掛ける場合もある。このよう
な場合には、基台の上に設置する法枠などの構造物に強
度を負担させるのが一般的であるが、基台1には、1〜
2トン程度の仮緊張を掛けた時の力に対応できることが
望ましい。このために、補強縁が付設してあり、基台の
短尺方向の断面係数は大きく、長手方向の曲げモーメン
トに対抗する力を大きく設計してある。
に数〜数十トンの緊張力を掛ける場合もある。このよう
な場合には、基台の上に設置する法枠などの構造物に強
度を負担させるのが一般的であるが、基台1には、1〜
2トン程度の仮緊張を掛けた時の力に対応できることが
望ましい。このために、補強縁が付設してあり、基台の
短尺方向の断面係数は大きく、長手方向の曲げモーメン
トに対抗する力を大きく設計してある。
【0011】基板の下面に形成した調節空間と、両縁に
設けた切込のために、平板に比較して、凹凸との接触点
が少なく、単なる平板に比べて斜面の凹凸との対応が容
易になる。
設けた切込のために、平板に比較して、凹凸との接触点
が少なく、単なる平板に比べて斜面の凹凸との対応が容
易になる。
【0012】図3に示すように、補強縁11の端部にそ
れぞれ、長さ5センチメートルの棒状突起14を付設し
ておいてもよい。斜面の凹凸との接触点が更に少なくな
る上に、棒状突起を斜面に挿し込むことにより、基台を
安定させることができる。
れぞれ、長さ5センチメートルの棒状突起14を付設し
ておいてもよい。斜面の凹凸との接触点が更に少なくな
る上に、棒状突起を斜面に挿し込むことにより、基台を
安定させることができる。
【0013】
【実施例2】図4に示すのは、丈夫で馴染みのよい布か
らなる細長い袋状型枠4を、基台1の下面の調節空間の
長手方向に沿って取り付けたものである。袋の上端には
コンクリートやモルタルの注入口を設けておく。通常、
アンカーを打ち込む場所には袋に筒状の孔を開け、モル
タルが流出しないように孔の周囲を塞いでおく。基台1
を切土斜面3に設置し、基板10の中央に設けたアンカ
ー孔20を通してアンカーを地山に打設し、仮緊張して
ワッシャー21を通し、ナット22で締めた後、袋状型
枠にモルタル5を注入して、基板10と切土斜面3の間
の調節空間12を埋める。
らなる細長い袋状型枠4を、基台1の下面の調節空間の
長手方向に沿って取り付けたものである。袋の上端には
コンクリートやモルタルの注入口を設けておく。通常、
アンカーを打ち込む場所には袋に筒状の孔を開け、モル
タルが流出しないように孔の周囲を塞いでおく。基台1
を切土斜面3に設置し、基板10の中央に設けたアンカ
ー孔20を通してアンカーを地山に打設し、仮緊張して
ワッシャー21を通し、ナット22で締めた後、袋状型
枠にモルタル5を注入して、基板10と切土斜面3の間
の調節空間12を埋める。
【0014】
【実施例3】図5に示すのは、基台1である。上記実施
例と同様な鋼板製で、縦横1メートルの基板10の全縁
の全長にわたって、巾10センチメートルの補強縁11
が付設してある。補強縁11は断面形状がL字型で、下
端を外側に屈折して5センチメートル巾の補強帯15が
形成してある。
例と同様な鋼板製で、縦横1メートルの基板10の全縁
の全長にわたって、巾10センチメートルの補強縁11
が付設してある。補強縁11は断面形状がL字型で、下
端を外側に屈折して5センチメートル巾の補強帯15が
形成してある。
【0015】基板10の中央下面には、平面形状が15
センチメートル角の正方形で、断面形状が下方に開口さ
れた略コの字のアンカー補強部23を付設しておく。両
側の補強リブ24が補強に働く。基板10の中央には、
アンカー補強部23も同時に貫通する直径10センチメ
ートルのアンカー孔20を設けておく。アンカー孔を通
してアンカーを打ち、基台に仮緊張を与えた時に、アン
カー補強部が働いて、基板の撓みを抑えることができ
る。
センチメートル角の正方形で、断面形状が下方に開口さ
れた略コの字のアンカー補強部23を付設しておく。両
側の補強リブ24が補強に働く。基板10の中央には、
アンカー補強部23も同時に貫通する直径10センチメ
ートルのアンカー孔20を設けておく。アンカー孔を通
してアンカーを打ち、基台に仮緊張を与えた時に、アン
カー補強部が働いて、基板の撓みを抑えることができ
る。
【0016】図に示すように、コンクリートやモルタル
を注入するために、袋状型枠の代わりに、周囲の補強帯
15の下面間に、丈夫で可撓性のあるシート41でゆと
りを以て取付け、複合型枠42を形成しておく。
を注入するために、袋状型枠の代わりに、周囲の補強帯
15の下面間に、丈夫で可撓性のあるシート41でゆと
りを以て取付け、複合型枠42を形成しておく。
【0017】基台1の四隅では、補強帯15の下面に上
下に貫通するナット22を溶着しておく。ナットには、
下端に直径5センチメートルのベース板16を取付けた
調節ボルト25を螺合しておく。調節ボルトを上下する
ことにより、基台のレベルを調節し、高さ調節後、緩み
止めナット22を締めつけて調節ボルトを固定する。ベ
ース板の下面には短いアンカーピン26を取り付けてお
き、斜面に打ち込んで滑りとめにすることも可能であ
る。
下に貫通するナット22を溶着しておく。ナットには、
下端に直径5センチメートルのベース板16を取付けた
調節ボルト25を螺合しておく。調節ボルトを上下する
ことにより、基台のレベルを調節し、高さ調節後、緩み
止めナット22を締めつけて調節ボルトを固定する。ベ
ース板の下面には短いアンカーピン26を取り付けてお
き、斜面に打ち込んで滑りとめにすることも可能であ
る。
【0018】
【実施例4】不安定な切土斜面をアンカーで補強する場
合、抑止板として十文字形のコンクリート製法枠を使用
することが多い。何十トンというように重く、大きなコ
ンクリート製品を、凹凸の多い斜面に固定することはな
かなか難しい。この実施例はこのような場合に用いる十
文字形の基台の例である。
合、抑止板として十文字形のコンクリート製法枠を使用
することが多い。何十トンというように重く、大きなコ
ンクリート製品を、凹凸の多い斜面に固定することはな
かなか難しい。この実施例はこのような場合に用いる十
文字形の基台の例である。
【0019】このためにこの実施例の基台1は、図6に
示すように、平面形状を上に設置するコンクリート法枠
と略同じに、即ち、十文字枠の腕部17は先端を先細り
状に形成してあるので、同様の形状にする。
示すように、平面形状を上に設置するコンクリート法枠
と略同じに、即ち、十文字枠の腕部17は先端を先細り
状に形成してあるので、同様の形状にする。
【0020】腕部17の両側縁には、実施例3と同様に
断面L字状で、高さ10センチメートルの補強縁と、巾
5センチメートルの補強帯15が形成する。補強帯15
にはところどころにレベル調節用ボルト25を取り付け
ておく。
断面L字状で、高さ10センチメートルの補強縁と、巾
5センチメートルの補強帯15が形成する。補強帯15
にはところどころにレベル調節用ボルト25を取り付け
ておく。
【0021】基板10の中央下面には、斜面の上下方向
になるように、巾20センチメートル、長さ1メートル
の長方形で、断面形状が下方に開口された略コの字の両
側の補強リブ24付きアンカー補強部23を付設してお
く。
になるように、巾20センチメートル、長さ1メートル
の長方形で、断面形状が下方に開口された略コの字の両
側の補強リブ24付きアンカー補強部23を付設してお
く。
【0022】基板10の中央には、アンカー補強部23
も同時に貫通する直径10センチメートルのアンカー孔
20を設けておく。十文字の腕部17の先端にも直径5
センチメートルのアンカー孔20を設けておく。
も同時に貫通する直径10センチメートルのアンカー孔
20を設けておく。十文字の腕部17の先端にも直径5
センチメートルのアンカー孔20を設けておく。
【0023】モルタルを注入するために、周囲の補強帯
15の下面間に、可撓性のあるシート41をゆとりを持
たせて取付け、複合型枠42を作っておく。
15の下面間に、可撓性のあるシート41をゆとりを持
たせて取付け、複合型枠42を作っておく。
【0024】施工する場合には、中央のアンカー孔にア
ンカーを打ち込んで基台を仮緊張し、先端部のアンカー
孔にはアンカーピンを打ち込み、その頭を少し突出させ
ておく。上に法枠を設置する時に対応する箇所にアンカ
ー孔を開けておいて、固定するのに用いる。アンカーピ
ンを腕部の先端のアンカー孔を通して打設して基台を固
定し、次いで、仮緊張し、次いで、下面の複合型枠にモ
ルタルを注入する。固化を待って、基台の上に十文字の
法枠を設置し、固定の後、アンカーを必要強度だけ本緊
張して施工を終える。
ンカーを打ち込んで基台を仮緊張し、先端部のアンカー
孔にはアンカーピンを打ち込み、その頭を少し突出させ
ておく。上に法枠を設置する時に対応する箇所にアンカ
ー孔を開けておいて、固定するのに用いる。アンカーピ
ンを腕部の先端のアンカー孔を通して打設して基台を固
定し、次いで、仮緊張し、次いで、下面の複合型枠にモ
ルタルを注入する。固化を待って、基台の上に十文字の
法枠を設置し、固定の後、アンカーを必要強度だけ本緊
張して施工を終える。
【0025】尚、この発明の基台の表面は、上に設置す
る構築物が安定して設置できるものであれば、必ずしも
平坦である必要はない。又、基台に用いる素材も鋼板に
限定されない。鋼板の場合、通常の亜鉛メッキ鋼板でも
よいし、長期使用の用途の場合には超厚メッキ鋼板を用
いることが望ましい。耐候性の点からは、肉薄のメッシ
ュコンクリートなどのセンメント製品なども適してい
る。
る構築物が安定して設置できるものであれば、必ずしも
平坦である必要はない。又、基台に用いる素材も鋼板に
限定されない。鋼板の場合、通常の亜鉛メッキ鋼板でも
よいし、長期使用の用途の場合には超厚メッキ鋼板を用
いることが望ましい。耐候性の点からは、肉薄のメッシ
ュコンクリートなどのセンメント製品なども適してい
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 1.斜面構造物に比較すると、遙に軽量な基台を用い、
斜面構造物を設置、ないし、構築し易い基礎を提供でき
る。施工は簡単で工期も短くて済む。 2.下面にモルタル・コンクリートを打設して、基台と
斜面との間の空隙をなくすことができ、構造物の下の地
山が流亡することを防ぐことができる。 3.空洞の法枠を用い、中にコンクリートを打設する場
合には、コンクリートの打設量も多く、配筋も難しい
が、この方法では、少量のモルタルで平らな基盤を形成
できる。 4.従って、工期は短く、コストが安い。 5.基台を用いて仮緊張をすることが可能なので、作業
中の斜面の安定を確保することが可能である。
のような効果を得ることができる。 1.斜面構造物に比較すると、遙に軽量な基台を用い、
斜面構造物を設置、ないし、構築し易い基礎を提供でき
る。施工は簡単で工期も短くて済む。 2.下面にモルタル・コンクリートを打設して、基台と
斜面との間の空隙をなくすことができ、構造物の下の地
山が流亡することを防ぐことができる。 3.空洞の法枠を用い、中にコンクリートを打設する場
合には、コンクリートの打設量も多く、配筋も難しい
が、この方法では、少量のモルタルで平らな基盤を形成
できる。 4.従って、工期は短く、コストが安い。 5.基台を用いて仮緊張をすることが可能なので、作業
中の斜面の安定を確保することが可能である。
【図 1】 基台の一例を示す斜視図である。
【図 2】 基台を設置した状況を示す正面断面図であ
る。
る。
【図 3】 基台の一例を示す正面図である。
【図 4】 基台の袋状型枠にモルタルを打設した状況
の側断面図である。
の側断面図である。
【図 5】 基台の他の一例を示す正面図である。
【図 6】 十文字形の基台の一例を示す平面透視図で
ある。
ある。
1 基台 10 基板 11 補強縁 12 調節空間 17 腕部 2 アンカー 20 アンカー孔 26 アンカーピン 3 切土斜面 4 袋状型枠 41 シート 42 複合型枠 5 モルタル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 斜面構造物の基台とその施工方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜面に構築する法枠な
どの斜面構造物に、平らな、ないしは、規則的な凹凸を
持った基礎を提供するのに用いる基台と、その施工方法
に関する。
どの斜面構造物に、平らな、ないしは、規則的な凹凸を
持った基礎を提供するのに用いる基台と、その施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ダム、道路、鉄道、送電設備等の造成工
事において、斜面の崩壊防止及び景観の整備等を目的と
して、凹凸のある斜面に法枠などの構造物を建造する事
例は多い。従来は、凹凸を無視して斜面に、底の平らな
法枠を設置するか、法枠自体を空洞にして、内に空間を
設け、法枠の底面に可撓性のあるシート状物を取付け、
法枠の中にコンクリートなどの固化材を注入にて、底面
を斜面の凹凸に合わせる、などの方法を採用してきた。
事において、斜面の崩壊防止及び景観の整備等を目的と
して、凹凸のある斜面に法枠などの構造物を建造する事
例は多い。従来は、凹凸を無視して斜面に、底の平らな
法枠を設置するか、法枠自体を空洞にして、内に空間を
設け、法枠の底面に可撓性のあるシート状物を取付け、
法枠の中にコンクリートなどの固化材を注入にて、底面
を斜面の凹凸に合わせる、などの方法を採用してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の第一
の方法によると、法枠と地山が密着しないため、雨滴等
により枠体下方の地山が浸食作用を受けてしまい、斜面
が不安定となる。第二の方法によれば、法枠自体を空洞
に形成する必要があり、その中に如何に正確に配筋する
か、更に、コンクリートの漏れを防ぐ可撓性シートをど
のように取付けるか、などが難しい問題であった。
の方法によると、法枠と地山が密着しないため、雨滴等
により枠体下方の地山が浸食作用を受けてしまい、斜面
が不安定となる。第二の方法によれば、法枠自体を空洞
に形成する必要があり、その中に如何に正確に配筋する
か、更に、コンクリートの漏れを防ぐ可撓性シートをど
のように取付けるか、などが難しい問題であった。
【0004】又、このような現場打ちコンクリート枠
は、打設コンクリートの量が多くなるため、必然的に工
期が長くかかる。斜面が不安定な場合、作業期間中、如
何にしてアンカーの仮緊張などによる法面安定を計る
か、などという別の問題も解決する必要が生ずる。
は、打設コンクリートの量が多くなるため、必然的に工
期が長くかかる。斜面が不安定な場合、作業期間中、如
何にしてアンカーの仮緊張などによる法面安定を計る
か、などという別の問題も解決する必要が生ずる。
【0005】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、施工を確
実に、且つ、安全に、しかも工期短縮を図ることができ
る、斜面構造物の基台と、その施工方法を提供すること
にある。
になされたもので、その目的とするところは、施工を確
実に、且つ、安全に、しかも工期短縮を図ることができ
る、斜面構造物の基台と、その施工方法を提供すること
にある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、鋼板・メッ
シュ補強コンクリートなどの剛性薄板材料からなる基板
の、少なくとも両縁に、下方に略直角に屈折された補強
縁を付設し、基板の下面に調節空間を形成した基台を用
いる。
シュ補強コンクリートなどの剛性薄板材料からなる基板
の、少なくとも両縁に、下方に略直角に屈折された補強
縁を付設し、基板の下面に調節空間を形成した基台を用
いる。
【0007】この調節空間には、可撓性のあるシート状
物からなる袋状型枠を装填するか、基板の補強縁の間
に、余裕をもって、可撓性のシート状物を張設して、上
記シー卜状物と基板の内面で、複合型枠を形成する。こ
のように形成した基台を斜面に設置してから、袋状型枠
ないし複合型枠にコンクリートなどの固化材を流し込ん
で、凹凸のある斜面と基台の間の調節空間を充填して安
定する。このように安定された基台の上に斜面構造物を
設置するものである。
物からなる袋状型枠を装填するか、基板の補強縁の間
に、余裕をもって、可撓性のシート状物を張設して、上
記シー卜状物と基板の内面で、複合型枠を形成する。こ
のように形成した基台を斜面に設置してから、袋状型枠
ないし複合型枠にコンクリートなどの固化材を流し込ん
で、凹凸のある斜面と基台の間の調節空間を充填して安
定する。このように安定された基台の上に斜面構造物を
設置するものである。
【0008】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。図1に示すのは、本発明の基台1の
一例であり、厚さ5ミリメートルの亜鉛メッキ鋼板で形
成する。巾50センチメートル、長さ3メートルの基板
10の両縁の全長にわたって、巾10センチメートルの
補強縁11が付設され、基板の下面に調節空間12が形
成されている。補強縁の下縁には、深さ2センチメート
ルの多数の三角状の切込13を波形状に付設しておく。
切込を省略して補強縁の下を平らに形成しておいてもよ
いし、内側ないし外側に屈折しておいてもよい。基板の
中央には、直径10センチメートルのアンカー孔20を
設ける。
について説明する。図1に示すのは、本発明の基台1の
一例であり、厚さ5ミリメートルの亜鉛メッキ鋼板で形
成する。巾50センチメートル、長さ3メートルの基板
10の両縁の全長にわたって、巾10センチメートルの
補強縁11が付設され、基板の下面に調節空間12が形
成されている。補強縁の下縁には、深さ2センチメート
ルの多数の三角状の切込13を波形状に付設しておく。
切込を省略して補強縁の下を平らに形成しておいてもよ
いし、内側ないし外側に屈折しておいてもよい。基板の
中央には、直径10センチメートルのアンカー孔20を
設ける。
【0009】図2に、このような基台1を凹凸の多い切
土斜面3に設置した状態を示す。基台を設置する場合、
通常、アンカー孔20を通して切土斜面3にアンカー2
を打ち込み、剛性の大きなワッシャー21を通し、その
上からナット22締めをして固定する。調節空間12が
あるので、平板を凹凸上に設置するよりも安定がよい。
土斜面3に設置した状態を示す。基台を設置する場合、
通常、アンカー孔20を通して切土斜面3にアンカー2
を打ち込み、剛性の大きなワッシャー21を通し、その
上からナット22締めをして固定する。調節空間12が
あるので、平板を凹凸上に設置するよりも安定がよい。
【0010】斜面が安定していない場合には、アンカー
に数〜数十トンの緊張力を掛ける場合もある。このよう
な場合には、基台の上に設置する法枠などの構造物に強
度を負担させるのが一般的であるが、基台1には、1〜
2トン程度の仮緊張を掛けた時の力に対応できることが
望ましい。このために、補強縁が付設してあり、基台の
短尺方向の断面係数は大きく、長手方向の曲げモーメン
トに対抗する力を大きく設計してある。
に数〜数十トンの緊張力を掛ける場合もある。このよう
な場合には、基台の上に設置する法枠などの構造物に強
度を負担させるのが一般的であるが、基台1には、1〜
2トン程度の仮緊張を掛けた時の力に対応できることが
望ましい。このために、補強縁が付設してあり、基台の
短尺方向の断面係数は大きく、長手方向の曲げモーメン
トに対抗する力を大きく設計してある。
【0011】基板の下面に形成した調節空間と、両縁に
設けた切込のために、平板に比較して、凹凸との接触点
が少なく、単なる平板に比べて斜面の凹凸との対応が容
易になる。
設けた切込のために、平板に比較して、凹凸との接触点
が少なく、単なる平板に比べて斜面の凹凸との対応が容
易になる。
【0012】図3に示すように、補強縁11の端部にそ
れぞれ、長さ5センチメートルの棒状突起14を付設し
ておいてもよい。斜面の凹凸との接触点が更に少なくな
る上に、棒状突起を斜面に挿し込むことにより、基台を
安定させることができる。
れぞれ、長さ5センチメートルの棒状突起14を付設し
ておいてもよい。斜面の凹凸との接触点が更に少なくな
る上に、棒状突起を斜面に挿し込むことにより、基台を
安定させることができる。
【0013】
【実施例2】図4に示すのは、丈夫で馴染みのよい布か
らなる細長い袋状型枠4を、基台1の下面の調節空間の
長手方向に沿って取り付けたものである。袋の上端には
コンクリートやモルタルの注入口を設けておく。通常、
アンカーを打ち込む場所には袋に筒状の孔を開け、モル
タルが流出しないように孔の周囲を塞いでおく。基台1
を切土斜面3に設置し、基板10の中央に設けたアンカ
ー孔20を通してアンカーを地山に打設し、仮緊張して
ワッシャー21を通し、ナット22で締めた後、袋状型
枠にモルタル5を注入して、基板10と切土斜面3の間
の調節空間12を埋める。
らなる細長い袋状型枠4を、基台1の下面の調節空間の
長手方向に沿って取り付けたものである。袋の上端には
コンクリートやモルタルの注入口を設けておく。通常、
アンカーを打ち込む場所には袋に筒状の孔を開け、モル
タルが流出しないように孔の周囲を塞いでおく。基台1
を切土斜面3に設置し、基板10の中央に設けたアンカ
ー孔20を通してアンカーを地山に打設し、仮緊張して
ワッシャー21を通し、ナット22で締めた後、袋状型
枠にモルタル5を注入して、基板10と切土斜面3の間
の調節空間12を埋める。
【0014】
【実施例3】図5に示すのは、基台1である。上記実施
例と同様な鋼板製で、縦横1メートルの基板10の全縁
の全長にわたって、巾10センチメートルの補強縁11
が付設してある。補強縁11は断面形状がL字型で、下
端を外側に屈折して5センチメートル巾の補強帯15が
形成してある。
例と同様な鋼板製で、縦横1メートルの基板10の全縁
の全長にわたって、巾10センチメートルの補強縁11
が付設してある。補強縁11は断面形状がL字型で、下
端を外側に屈折して5センチメートル巾の補強帯15が
形成してある。
【0015】基板10の中央下面には、平面形状が15
センチメートル角の正方形で、断面形状が下方に開口さ
れた略コの字のアンカー補強部23を付設しておく。両
側の補強リブ24が補強に働く。基板10の中央には、
アンカー補強部23も同時に貫通する直径10センチメ
ートルのアンカー孔20を設けておく。アンカー孔を通
してアンカーを打ち、基台に仮緊張を与えた時に、アン
カー補強部が働いて、基板の撓みを抑えることができ
る。
センチメートル角の正方形で、断面形状が下方に開口さ
れた略コの字のアンカー補強部23を付設しておく。両
側の補強リブ24が補強に働く。基板10の中央には、
アンカー補強部23も同時に貫通する直径10センチメ
ートルのアンカー孔20を設けておく。アンカー孔を通
してアンカーを打ち、基台に仮緊張を与えた時に、アン
カー補強部が働いて、基板の撓みを抑えることができ
る。
【0016】図に示すように、コンクリートやモルタル
を注入するために、袋状型枠の代わりに、周囲の補強帯
15の下面間に、丈夫で可撓性のあるシート41でゆと
りを以て取付け、複合型枠42を形成しておく。
を注入するために、袋状型枠の代わりに、周囲の補強帯
15の下面間に、丈夫で可撓性のあるシート41でゆと
りを以て取付け、複合型枠42を形成しておく。
【0017】基台1の四隅では、補強帯15の下面に上
下に貫通するナット22を溶着しておく。ナットには、
下端に直径5センチメートルのベース板16を取付けた
調節ボルト25を螺合しておく。調節ボルトを上下する
ことにより、基台のレベルを調節し、高さ調節後、緩み
止めナット22を締めつけて調節ボルトを固定する。ベ
ース板の下面には短いアンカーピン26を取り付けてお
き、斜面に打ち込んで滑りとめにすることも可能であ
る。
下に貫通するナット22を溶着しておく。ナットには、
下端に直径5センチメートルのベース板16を取付けた
調節ボルト25を螺合しておく。調節ボルトを上下する
ことにより、基台のレベルを調節し、高さ調節後、緩み
止めナット22を締めつけて調節ボルトを固定する。ベ
ース板の下面には短いアンカーピン26を取り付けてお
き、斜面に打ち込んで滑りとめにすることも可能であ
る。
【0018】
【実施例4】不安定な切土斜面をアンカーで補強する場
合、抑止板として十文字形のコンクリート製法枠を使用
することが多い。何十トンというように重く、大きなコ
ンクリート製品を、凹凸の多い斜面に固定することはな
かなか難しい。この実施例はこのような場合に用いる十
文字形の基台の例である。
合、抑止板として十文字形のコンクリート製法枠を使用
することが多い。何十トンというように重く、大きなコ
ンクリート製品を、凹凸の多い斜面に固定することはな
かなか難しい。この実施例はこのような場合に用いる十
文字形の基台の例である。
【0019】このためにこの実施例の基台1は、図6に
示すように、平面形状を上に設置するコンクリート法枠
と略同じに、即ち、十文字枠の腕部17は先端を先細り
状に形成してあるので、同様の形状にする。
示すように、平面形状を上に設置するコンクリート法枠
と略同じに、即ち、十文字枠の腕部17は先端を先細り
状に形成してあるので、同様の形状にする。
【0020】腕部17の両側縁には、実施例3と同様に
断面L字状で、高さ10センチメートルの補強縁と、巾
5センチメートルの補強帯15が形成する。補強帯15
にはところどころにレベル調節用ボルト25を取り付け
ておく。
断面L字状で、高さ10センチメートルの補強縁と、巾
5センチメートルの補強帯15が形成する。補強帯15
にはところどころにレベル調節用ボルト25を取り付け
ておく。
【0021】基板10の中央下面には、斜面の上下方向
になるように、巾20センチメートル、長さ1メートル
の長方形で、断面形状が下方に開口された略コの字の両
側の補強リブ24付きアンカー補強部23を付設してお
く。
になるように、巾20センチメートル、長さ1メートル
の長方形で、断面形状が下方に開口された略コの字の両
側の補強リブ24付きアンカー補強部23を付設してお
く。
【0022】基板10の中央には、アンカー補強部23
も同時に貫通する直径10センチメートルのアンカー孔
20を設けておく。十文字の腕部17の先端にも直径5
センチメートルのアンカー孔20を設けておく。
も同時に貫通する直径10センチメートルのアンカー孔
20を設けておく。十文字の腕部17の先端にも直径5
センチメートルのアンカー孔20を設けておく。
【0023】モルタルを注入するために、周囲の補強帯
15の下面間に、可撓性のあるシート41をゆとりを持
たせて取付け、複合型枠42を作っておく。
15の下面間に、可撓性のあるシート41をゆとりを持
たせて取付け、複合型枠42を作っておく。
【0024】施工する場合には、中央のアンカー孔にア
ンカーを打ち込んで基台を仮緊張し、先端部のアンカー
孔にはアンカーピンを打ち込み、その頭を少し突出させ
ておく。上に法枠を設置する時に対応する箇所にアンカ
ー孔を開けておいて、固定するのに用いる。アンカーピ
ンを腕部の先端のアンカー孔を通して打設して基台を固
定し、次いで、仮緊張し、次いで、下面の複合型枠にモ
ルタルを注入する。固化を待って、基台の上に十文字の
法枠を設置し、固定の後、アンカーを必要強度だけ本緊
張して施工を終える。
ンカーを打ち込んで基台を仮緊張し、先端部のアンカー
孔にはアンカーピンを打ち込み、その頭を少し突出させ
ておく。上に法枠を設置する時に対応する箇所にアンカ
ー孔を開けておいて、固定するのに用いる。アンカーピ
ンを腕部の先端のアンカー孔を通して打設して基台を固
定し、次いで、仮緊張し、次いで、下面の複合型枠にモ
ルタルを注入する。固化を待って、基台の上に十文字の
法枠を設置し、固定の後、アンカーを必要強度だけ本緊
張して施工を終える。
【0025】尚、この発明の基台の表面は、上に設置す
る構築物が安定して設置できるものであれば、必ずしも
平坦である必要はなく、規則的な凹凸があってもよい。
例えば、長手方向に波型に形成してもよい。平板に比べ
断面係数が大きく強度上でも望ましい。又、素材も鋼板
に限定されない。鋼板の場合、通常の亜鉛メッキ鋼板で
もよいが、長期使用の用途には極厚メッキ鋼板を用いる
ことが望ましい。耐候性の点からは、肉薄のメッシュコ
ンクリートなどのセンメント製品なども適している。
る構築物が安定して設置できるものであれば、必ずしも
平坦である必要はなく、規則的な凹凸があってもよい。
例えば、長手方向に波型に形成してもよい。平板に比べ
断面係数が大きく強度上でも望ましい。又、素材も鋼板
に限定されない。鋼板の場合、通常の亜鉛メッキ鋼板で
もよいが、長期使用の用途には極厚メッキ鋼板を用いる
ことが望ましい。耐候性の点からは、肉薄のメッシュコ
ンクリートなどのセンメント製品なども適している。
【0026】又、斜面構造物の大きさ、斜面の状況など
により、この発明の基台を、予め斜面構造物の底面に取
付けて、構造物を斜面に設置してから、調節空間に固化
材を流し込むことも可能である。基台の上に設置する構
築物としては、工場製品であったり、現場構築物であっ
たりしてもよい。例えば、図7に示すように、基台1を
形成し、基板10上に金網枠44を設置し、金網枠の中
に鉄筋籠18を固定し、枠内にモルタル5を吹きつけて
法枠を構築する。
により、この発明の基台を、予め斜面構造物の底面に取
付けて、構造物を斜面に設置してから、調節空間に固化
材を流し込むことも可能である。基台の上に設置する構
築物としては、工場製品であったり、現場構築物であっ
たりしてもよい。例えば、図7に示すように、基台1を
形成し、基板10上に金網枠44を設置し、金網枠の中
に鉄筋籠18を固定し、枠内にモルタル5を吹きつけて
法枠を構築する。
【0027】吹きつけモルタルを用いて形成する格子状
法枠の代わりに、現場打ちのコンクリート法枠を形成し
てもよい。例えば、直線状の基台を縦横に連結して格子
状の基台を形成し、図8に示すように、基板10の上に
鉄筋籠18を固定し、その上から鋼板を曲加工して形成
した、下方が開口した半箇状型枠43を被せた上、その
型枠内にコンクリート51を打設する。
法枠の代わりに、現場打ちのコンクリート法枠を形成し
てもよい。例えば、直線状の基台を縦横に連結して格子
状の基台を形成し、図8に示すように、基板10の上に
鉄筋籠18を固定し、その上から鋼板を曲加工して形成
した、下方が開口した半箇状型枠43を被せた上、その
型枠内にコンクリート51を打設する。
【0028】又、工場で予め製造された法枠を設置して
もよい。凹凸の斜面には安定し難い工場製品も、平らな
基台の上なら設置が簡単である。上記で説明したよう
に、法枠に予めアンカー孔を設け、基台の上に突出して
いるアンカーピンの頭に、孔を差し込んで固定する。
もよい。凹凸の斜面には安定し難い工場製品も、平らな
基台の上なら設置が簡単である。上記で説明したよう
に、法枠に予めアンカー孔を設け、基台の上に突出して
いるアンカーピンの頭に、孔を差し込んで固定する。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 1.斜面構造物に比較すると、遙に軽量な基台を用い、
斜面構造物を設置、ないし、構築し易い基礎を提供でき
る。施工は簡単で工期も短くて済む。 2.下面にモルタル・コンクリートを打設して、基台と
斜面との間の空隙をなくすことができ、構造物の下の地
山が流亡することを防ぐことができる。 3.空洞の法枠を用い、中にコンクリートを打設する場
合には、コンクリートの打設量も多く、配筋も難しい
が、この方法では、少量のモルタルで平らな基盤を形成
できる。従って、工期は短く、コストが安い。4 .基台を用いて仮緊張をすることが可能なので、作業
中の斜面の安定を確保することが可能である。
のような効果を得ることができる。 1.斜面構造物に比較すると、遙に軽量な基台を用い、
斜面構造物を設置、ないし、構築し易い基礎を提供でき
る。施工は簡単で工期も短くて済む。 2.下面にモルタル・コンクリートを打設して、基台と
斜面との間の空隙をなくすことができ、構造物の下の地
山が流亡することを防ぐことができる。 3.空洞の法枠を用い、中にコンクリートを打設する場
合には、コンクリートの打設量も多く、配筋も難しい
が、この方法では、少量のモルタルで平らな基盤を形成
できる。従って、工期は短く、コストが安い。4 .基台を用いて仮緊張をすることが可能なので、作業
中の斜面の安定を確保することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図 1】 基台の一例を示す斜視図である。
【図 2】 基台を設置した状況を示す正面断面図であ
る。
る。
【図 3】 基台の一例を示す正面図である。
【図 4】 基台の袋状型枠にモルタルを打設した状況
の側断面図である。
の側断面図である。
【図 5】 基台の他の一例を示す正面図である。
【図 6】 十文字形の基台の一例を示す平面透視図で
ある。
ある。
【図 7】 基台の上に吹き付け枠を形成した状況を示
す正面図である。
す正面図である。
【図 8】 基台の上にコンクリート法枠を構築した状
況の正面図である。
況の正面図である。
【符号の説明】 1 基台 10 基板 11 補強縁 12 調節空間 17 腕部 2 アンカー 20 アンカー孔 26 アンカーピン 3 切土斜面 4 袋状型枠 41 シート 42 複合型枠 5 モルタル
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
Claims (14)
- 【請求項1】 斜面上に構築される構造物の下に設置
する基台であって、剛性薄板材料からなる基板の縁部
に、下方に略直角に屈折された形状の補強縁を付設する
ことにより、基板の下面に調節空間を形成したことを特
徴とした、斜面構造物の基台。 - 【請求項2】 補強縁の下縁辺には、凹凸が付設され
たことを特徴とした、請求項1記載の、斜面構造物の基
台。 - 【請求項3】 所定の複数箇所に於いて、補強縁の下
縁辺から下方に突出した、突起を付設したことを特徴と
した、請求項1ないし請求項2記載の、斜面構造物の基
台。 - 【請求項4】 所定の複数箇所に於いて、補強縁の下
縁辺から下方に突出した、高さ調節具を付設したことを
特徴とした、請求項1ないし請求項2記載の、斜面構造
物の基台。 - 【請求項5】 調節空間に、可撓性のあるシート状物
からなる袋状型枠を装填したことを特徴とした、請求項
1ないし請求項4記載の、斜面構造物の基台。 - 【請求項6】 補強縁間に、余裕をもった可撓性のシ
ート状物を張設し、上記シート状物と基板の裏面とで形
成した複合型枠を付設したことを特徴とした、請求項1
ないし請求項4記載の、斜面構造物の基台。 - 【請求項7】 平面形状が略長方形であることを特徴
とした、請求項1ないし請求項6記載の、斜面構造物の
基台。 - 【請求項8】 平面形状が略十文字形であることを特
徴とした、請求項1ないし請求項6記載の、斜面構造物
の基台。 - 【請求項9】 所定の箇所で基板の先端部が、先細り
に形成されたことを特徴とした、請求項8記載の、斜面
構造物の基台。 - 【請求項10】 基板の平面の中心点に、上下方向の貫
通孔が設けられたことを特徴とした、請求項1ないし請
求項9記載の、斜面構造物の基台。 - 【請求項11】 基板の下面には、剛性薄板材料から
なり、基板と略直角に補強リブを付設したことを特徴と
した、請求項1ないし請求項10記載の、斜面構造物の
基台。 - 【請求項12】 請求項1ないし請求項11記載の、斜
面構造物の基台を斜面に固定し、次いで、基台の下面の
袋状型枠ないし複合型枠に固化材を流し込んで、調節空
間を充填することを特徴とした、斜面構造物の基台の施
工方法。 - 【請求項13】 請求項1ないし請求項11記載の基台
を斜面に設置し、上下貫通孔を貫通するアンカーで仮緊
張し、次いで、基台の袋状型枠ないし複合型枠に固化材
を流し込んで、調節空間を充填することを特徴とした、
斜面構造物の基台の施工方法。 - 【請求項14】 請求項1ないし請求項11記載の基台
を斜面に設置し、上下貫通孔にアンカーを貫通してアン
カーで仮緊張をし、次いで、基台の上面に斜面構造物を
設置して、斜面構造物をアンカーで緊張し、次いで、基
台下の袋状型枠ないし複合型枠に固化材を流し込んで、
調節空間を充填することを特徴とした、斜面構造物の基
台の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11113196A JPH09273157A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 斜面構造物の基台とその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11113196A JPH09273157A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 斜面構造物の基台とその施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273157A true JPH09273157A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=14553241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11113196A Pending JPH09273157A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 斜面構造物の基台とその施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273157A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4977270B1 (ja) * | 2011-12-21 | 2012-07-18 | 孝 菅原 | 太陽光発電パネル設置システム及び設置方法 |
| JP2013238057A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Takashi Sugawara | 太陽光発電パネル設置システム及び設置方法 |
| JP2014095283A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-22 | Sanyo Road Industries | 斜面設置架台及びその設置方法 |
-
1996
- 1996-04-09 JP JP11113196A patent/JPH09273157A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4977270B1 (ja) * | 2011-12-21 | 2012-07-18 | 孝 菅原 | 太陽光発電パネル設置システム及び設置方法 |
| JP2013238057A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Takashi Sugawara | 太陽光発電パネル設置システム及び設置方法 |
| JP2014095283A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-22 | Sanyo Road Industries | 斜面設置架台及びその設置方法 |
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