JPH09273610A - シルクハット型撓み噛み合い式歯車装置 - Google Patents

シルクハット型撓み噛み合い式歯車装置

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JPH09273610A
JPH09273610A JP8082283A JP8228396A JPH09273610A JP H09273610 A JPH09273610 A JP H09273610A JP 8082283 A JP8082283 A JP 8082283A JP 8228396 A JP8228396 A JP 8228396A JP H09273610 A JPH09273610 A JP H09273610A
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gear
external gear
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top hat
flexible
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JP8082283A
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Noboru Takizawa
登 滝沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シルクハット型撓み噛み合い式歯車装置にお
いて、長さおよび外径が小さい可撓性外歯歯車を用いた
場合の応力集中を緩和させること。 【解決手段】 撓み噛み合い式歯車装置のシルクハット
型可撓性外歯歯車13は、胴部22とダイヤフラム23
とボス25から構成される。胴部22とダイヤフラム2
3の間は湾曲部分26によって滑らかに連続している。
胴部22はテーパ付きの胴部本体部分22Aを有し、こ
の湾曲部分26の側の端の厚みt(26c)に対して歯
部側の端の厚みt(22c)が小さくなっており、これ
らの間の厚みは湾曲部分の側から漸減している。この可
撓性外歯歯車13を使用すれば、ここに発生する応力を
全体的に緩和することができる。したがって、従来に比
べて、軸長および外径寸法を格段に小さくした可撓性外
歯歯車を使用可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシルクハット形状の
可撓性外歯歯車が組み込まれたシルクハット型撓み噛み
合い式歯車装置に関するものである。さらに詳しくは、
本発明は、シルクハット形状の可撓性外歯歯車の応力集
中を緩和して、その軸長および外径寸法を小さくできる
ようにしたシルクハット型撓み噛み合い式歯車装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】撓み噛み合い式歯車装置としては、その
可撓性外歯歯車がシルクハット形状をした形式のものが
知られている。本明細書では、この形式の装置をシルク
ハット型撓み噛み合い式歯車と呼ぶものとする。図6に
は、シルクハット型撓み噛み合い式歯車装置の可撓性外
歯歯車を、その装置軸線を含む平面で切断した縦断面
(含軸断面)を示してある。この図に示すように、可撓
性外歯歯車1は、円筒状の胴部2と、この基端側開口端
に連続した環状のダイヤフラム3と、このダイヤフラム
3の外周端部に連続している環状の厚肉のボス5を備え
ている。胴部4の先端側開口端の外周部分には周方向に
向けて外歯4が一体成形されている。
【0003】この形式の装置は、装置を貫通させて回転
部材、各種配線を配置する場合等に都合がよい。すなわ
ち、可撓性外歯歯車のダイヤフラム3が胴部2の端から
半径方向の外側に広がっているので、胴部3の内側空間
を有効利用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、近年において
は、ロボット等の小型化の要求から、それらに組み込ま
れる減速機等の機構の小型化に対する要求が益々高まっ
ている。この要求に応えるために、シルクハット型撓み
噛み合い式歯車装置においてもその軸長を短くすること
が考えられる。そのためには、装置の寸法を規定してい
る構成要素であるシルクハット形状の可撓性外歯歯車の
軸長を短くする必要がある。
【0005】この外歯歯車の軸長と、その外歯のピッチ
円直径との比率は、従来において一般的に使用されてい
る外歯歯車では約1:1である。これ以上に軸長を短く
すると、それに伴って外歯歯車のコーニング角も増加し
てしまう。図5には、軸長に応じて可撓性外歯歯車1の
コーニング角θが増加する様子を示してある。この結
果、ダイヤフラム3の内端部分3a、その外端部分3b
等に過剰な応力集中が発生する場合がある。
【0006】一方、ダイヤフラム3の内端部分3aおよ
び外端部分3bには、伝達トルクによる剪断応力も発生
する。さらには、各部品の取付け誤差に起因する応力の
発生する。
【0007】したがって、可撓性外歯歯車の軸長を短く
すると、ダイヤフラム3の部分に過剰な応力集中が起き
やすい。応力集中を緩和するためには、ダイヤフラムの
外径を大きくする必要がある。しかし、シルクハット型
撓み噛み合い式歯車装置では、その外径寸法も、その可
撓性外歯歯車の外径寸法によって決まる。このため、ダ
イヤフラムの外径寸法を大きくすると、その分、装置の
外径寸法が大きくなってしまう。これでは、装置の小
型、コンパクト化の障害となってしまう。
【0008】本発明の課題は、この点に鑑みて、可撓性
外歯歯車の軸長および外径寸法を増加させることなく、
可撓性外歯歯車に発生する応力を緩和させることのでき
る構造を提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明のシルクハット型撓み噛み合い式歯車装置
は、環状の剛性内歯歯車と、この内側の可撓性外歯歯車
と、この内側に配置されて当該外歯歯車を半径方向に撓
めて前記剛性内歯歯車と部分的に噛み合わせると共に、
これらの噛み合わせ位置を円周方向に移動させる波動発
生器とを有し、前記可撓性外歯歯車は、一方の開口端側
の外周面に外歯が形成された円筒状の胴部と、この胴部
の他方の開口端に対して、湾曲部分を介して、内周端部
が連続している環状のダイヤフラムと、このダイヤフラ
ムの外周端部に連続して形成されている環状のボスとを
備えたシルクハット形状をしている。そして、前記可撓
性外歯歯車の前記胴部を、前記湾曲部分に連続している
部分の厚みが、前記外歯が形成された歯部に連続する外
歯側部分の厚みよりも厚くなるように設定されている。
【0010】一般には、前記湾曲部分に連続している部
分から前記外歯側部分に向けて、厚みが漸減するよう
に、当該胴部の厚みを設定すればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0012】図1および図2には、本発明を適用可能な
シルクハット型撓み噛み合い式歯車装置の全体構成を示
してある。これらの図に示すように、撓み噛み合い式歯
車装置11は、環状の剛性内歯歯車12と、この内側に
配置されたシルクハット形状の可撓性外歯歯車13と、
この内側にはめ込まれた楕円状の波動発生器14から構
成されている。
【0013】可撓性外歯歯車13は、円筒状の胴部22
と、その基端開口に湾曲部分26を介して滑らかに連続
している内周端部23Aを備えた環状のダイヤフラム2
3と、このダイヤフラム23の外周端部23Bに連続し
て一体形成された厚肉の環状ボス25を備えている。胴
部22の先端側開口端の外周部分には周方向に向けて外
歯24が一体形成されている。環状のボス25は、他の
部材(図示せず)への取付けのためのものであり、この
ボス25によって胴部22およびダイヤフラム23は片
持ち状態で支持される。
【0014】一方、波動発生器14は、中空ハブ14a
と、その外周に嵌めた楕円形の剛性カム板14bと、こ
の外周に嵌めたボールベアリング14cから構成されて
いる。波動発生器14によって、可撓性外歯歯車の外歯
24が形成されている胴部22の部分が楕円形に撓めら
れ、楕円形の長軸両端に位置する2箇所の外歯部分が剛
性内歯歯車12の内歯12aに噛み合わされる。
【0015】この状態で波動発生器14が装置軸線11
aを中心として回転すると、これらの噛み合い位置が円
周方向に回転する。この回転によって、外歯と内歯の歯
数差に応じて、これらの可撓性外歯歯車13と剛性内歯
歯車12の間には相対回転が発生する。したがって、例
えば、剛性内歯歯車12を固定し、波動発生器14を高
速回転入力要素とすれば、外歯歯車13は減速回転出力
要素となり、ここから減速された回転出力が得られるこ
とになる。
【0016】図3には、可撓性外歯歯車13のダイヤフ
ムラ23および胴部22を装置軸線11aを含む平面で
切断して見た場合の断面形状を示してある。この図に示
すように、軸線方向に延びている胴部22と、軸線に直
交する方向に延びているダイヤフラム23の間は、湾曲
部分26によって、滑らかに連続している。
【0017】胴部22は、その内周面側が軸線11aと
平行に延びる直線22bによって規定されている。これ
に対して、その外周面側は、湾曲部分26の側から外歯
24が形成された歯部24Aに向けて傾斜した直線22
aによって規定されている。これらの2本の直線22
a、22bにより規定されている胴部22の部分の厚み
は、歯部24Aの側に向けて漸減している。
【0018】ここで、内周面側の直線22aの端22c
は、歯部24Aを規定している円弧24aに滑らかに連
続している。外周面側の直線22bはそのまま歯部24
Aに延長して当該歯部24Aの内周面側を規定してい
る。一方、内周面側の直線22aの他方の端26cは湾
曲部分26の内周面側を規定している円弧26aに滑ら
かに連続している。外周面側の直線22bの他方の端2
6eは、湾曲部分26の外周面側を規定している円弧2
6bに滑らかに連続している。
【0019】胴部22と湾曲部分26の境界は点26c
の位置である。また、胴部22において、歯部24Aの
開始位置は点22cの位置である。したがって、本例で
は、直線22aおよび22bによって規定される点26
cから点22cまでの胴部本体部分22Aにおいて、そ
の一方の端(点26c)から他方の端(点22c)に向
けて厚みが漸減している。すなわち、点26cでの厚み
t(26c)が、他方の側の点22cでは小さくなり、
厚みt(22c)となっている。
【0020】次に、湾曲部分26は、上記のようにその
内周面側および外周面側共に、外側に凸の円弧26a、
26bによって規定されている。内周面側の円弧26a
の端26dは、ダイヤフラム23の内周側を規定してい
る直線23aに滑らかに連続している。同様に、外周側
の円弧26bの端26fは、ダイヤフラム23の外周側
を規定している直線23bに対して滑らかに連続してい
る。
【0021】ここで、本例においては、湾曲部分26の
中央において最大厚みとなり、両側に向けて厚みが漸減
するように規定されている。また、最大厚みt(26)
と、胴部側の端部分(点26c)の厚みt(26c)お
よびダイヤフラム側の端部分(点26d)の厚みt(2
6d)の関係が次のように規定されている。
【0022】t(26)> t(26c) t(26)> t(26d) このように、本例では、胴部本体部分22Aの厚みを、
湾曲部分26の側から歯部24Aの側に向けて漸減させ
てある。この構成の可撓性外歯歯車13が組み込まれた
シルクハット型撓み合い式歯車装置11について実験を
行なったところ、可撓性外歯歯車13に発生する応力
(波動発生器による曲げ応力、トルク伝達に伴う剪断応
力、取付け誤差に起因して発生する応力)を緩和できる
ことが確認された。
【0023】また、本例では、湾曲部分26の厚みを上
記のように設定してある。このために、可撓性外歯歯車
13に発生する応力が一層緩和されていることが確認さ
れた。さらに、このように湾曲部分26の厚みを規定し
たことにより、可撓性外歯歯車13の疲労強度および座
屈強度が高まったことが確認された。
【0024】したがって、本例の構成を採用すれば、軸
長が短く、しかも外径寸法も小さい可撓性外歯歯車を実
現できる。この可撓性外歯歯車を使用すれば、小型・コ
ンパクトの撓み噛み合い式歯車装置を製造できる。
【0025】なお、本例では、胴部本体部分22Aの外
周面側にテーパを付けた。この代わりに、内周面側にテ
ーパを付けてもよい。また、本例では、胴部本体部分2
2Aの軸線方向に切断した場合の断面形状を2本の直線
22a、22bにより規定している。この代わりに、滑
らかに連続する曲線を用いて胴本体部分22Aの厚み
が、歯部の側に向けて漸減させてもよい。
【0026】(その他の実施の形態)図4には、可撓性
外歯歯車13の別の例を示してある。この外歯歯車13
Aの胴部22、湾曲部分26の形状は上記の可撓性外歯
歯車13と同一である。異なる点は、ダイヤフラム23
の断面形状である。
【0027】詳細に説明すると、湾曲部分26の内周側
に連続しているダイヤフラム23の側は、装置軸線11
aに直交する方向(半径方向)に延びる直線231によ
って規定されている。この直線231の半径方向の内端
26fには、湾曲部分26の外周側を規定している円弧
26bが滑らかに連続している。一方、直線231の半
径方向の外端235は、円弧236に滑らかに連続して
おり、この円弧236はボス25の側に滑らかに連続し
てい。
【0028】これに対して、ダイヤフラム23における
湾曲部分26の外周側に連続している側は、第1の凸状
円弧240、凹状円弧250および第2の凸状円弧26
0によって基本的に規定されている。第1の凸状円弧2
40は点O1を中心とする円弧であり、その半径方向の
外端241は滑らかに直線242に連続している。この
直線242の他端はボス25の側に連続している。
【0029】第1の凸状円弧240の半径方向の内端2
43は、滑らかに凹状円弧250に連続している。凹状
円弧250は点O2を中心とする円弧である。この凹状
円弧250の半径方向の内端251は第2の凸状円弧2
60に滑らかに連続している。この第2の凸状円弧26
0は点O3を中心とする円弧である。この凸状円弧26
0の半径方向の内端261は、湾曲部分26の内周側を
規定している円弧26aに滑らかに連続している。
【0030】ここで、第1の凸状円弧240の曲率は、
第2の凸状円弧260に比べて僅かに小さい。これに対
して、凹状円弧250の曲率は、凸状円弧240、26
0に比べて大幅に大きい。
【0031】このような形状をした可撓性外歯歯車13
Aを用いた場合には、前述した可撓性外歯歯車13と同
様な効果を得ることができると共に、ダイヤフラム23
に発生する応力、特に、その内周端部分23Aおよび外
周端部分23Bに発生する応力を大幅に緩和できること
が確認された。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシルクハ
ット型撓み噛み合い式歯車装置においては、そのシルク
ハット形状の可撓性外歯歯車の断面形状を適切に定める
ことにより、可撓性外歯歯車に発生する応力を緩和で
き、全体としてなだらかな応力分布が得られる。
【0033】したがって、本発明によれば、従来よりも
短かく、しかも外径寸法を大きくする必要のない可撓性
外歯歯車が得られる。よって、本発明による可撓性外歯
歯車を用いれば、シルクハット型撓み噛み合い式歯車装
置を従来に比べて格段に小型でコンパクトに構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシルクハット型撓み噛
み合い式歯車装置の概略縦断面図である。
【図2】図1の装置を矢印の方向から見た概略正面図で
ある。
【図3】図1の装置のシルクハット形状の可撓性外歯歯
車の一部分の含軸断面図である。
【図4】可撓性外歯歯車の別の例を示す部分含軸断面図
である。
【図5】可撓性外歯車の軸長を短くすることによるコー
ニング角の増加を示す説明図である。
【図6】従来のシルクハット型撓み噛み合い式歯車装置
の問題点を説明するための説明図である。
【符号の説明】
11・・・シルクハット型撓み噛み合い式歯車装置 11a・・装置軸線 12・・・剛性内歯歯車 13・・・シルクハット形状の可撓性外歯歯車 14・・・波動発生器 22・・・胴部 23・・・ダイヤフラム 24・・・外歯 25・・・ボス 26・・・湾曲部分 t(26c)・・胴部本体部分の湾曲部分の側の厚み t(22c)・・胴部本体部分の歯部側の厚み t(26)・・湾曲部分の厚み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の剛性内歯歯車と、この内側の可撓
    性外歯歯車と、この内側に配置されて当該外歯歯車を半
    径方向に撓めて前記剛性内歯歯車と部分的に噛み合わせ
    ると共に、これらの噛み合わせ位置を円周方向に移動さ
    せる波動発生器とを有し、前記可撓性外歯歯車は、一方
    の開口端側の外周面に外歯が形成された円筒状の胴部
    と、この胴部の他方の開口端に対して、湾曲部分を介し
    て、内周端部が連続している環状のダイヤフラムと、こ
    のダイヤフラムの外周端部に連続して形成されている環
    状のボスとを備えたシルクハット形状をしており、 前記可撓性外歯歯車の前記胴部は、前記湾曲部分に連続
    している部分の厚みが、前記外歯が形成された歯部に連
    続する外歯側部分の厚みよりも厚くなるように設定され
    ていることを特徴とするシルクハット型撓み噛み合い式
    歯車装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記湾曲部分に連続
    している部分から前記外歯側部分に向けて、厚みが漸減
    するように、当該胴部の厚みが設定されていることを特
    徴とするシルクハット型撓み噛み合い式歯車装置。
JP8082283A 1996-04-04 1996-04-04 シルクハット型撓み噛み合い式歯車装置 Pending JPH09273610A (ja)

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