JPH09273635A - メカニカルシール - Google Patents
メカニカルシールInfo
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- JPH09273635A JPH09273635A JP8387996A JP8387996A JPH09273635A JP H09273635 A JPH09273635 A JP H09273635A JP 8387996 A JP8387996 A JP 8387996A JP 8387996 A JP8387996 A JP 8387996A JP H09273635 A JPH09273635 A JP H09273635A
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Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速、高面圧等の過酷な使用条件下、真空
中、還元ガス中等の雰囲気であっても良好な潤滑性が得
られるメカニカルシールを提供する。 【解決手段】 メンフェース成型体を所定の温度で黒鉛
化して所定の気孔率のカーボン材を作り、このカーボン
材を含浸装置の容器内に入れ、真空引きした後、所定の
温度に加熱したフッ素化油を容器内に流し込み、所定の
時間保持した後N2 ガスを用いて加圧含浸を行う。終了
後、大気圧に戻して容器からカーボン材を取り出し、こ
のカーボン材に機械加工によって摺動面を形成し、これ
を摺動材として使用する。カーボン材にフッ素化油を含
浸することによって、カーボン材の自己潤滑性にフッ素
化油の耐熱性、耐薬品性等の特性を加えることができ、
それらの協働によって種々の環境変化に対応できるメカ
ニカルシールを提供することができる。
中、還元ガス中等の雰囲気であっても良好な潤滑性が得
られるメカニカルシールを提供する。 【解決手段】 メンフェース成型体を所定の温度で黒鉛
化して所定の気孔率のカーボン材を作り、このカーボン
材を含浸装置の容器内に入れ、真空引きした後、所定の
温度に加熱したフッ素化油を容器内に流し込み、所定の
時間保持した後N2 ガスを用いて加圧含浸を行う。終了
後、大気圧に戻して容器からカーボン材を取り出し、こ
のカーボン材に機械加工によって摺動面を形成し、これ
を摺動材として使用する。カーボン材にフッ素化油を含
浸することによって、カーボン材の自己潤滑性にフッ素
化油の耐熱性、耐薬品性等の特性を加えることができ、
それらの協働によって種々の環境変化に対応できるメカ
ニカルシールを提供することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はメカニカルシール
に関し、特に、真空中、還元ガス中、低露点のドライ雰
囲気等や高速、高面圧等の過酷な条件下で使用されるメ
カニカルシールに関するものである。
に関し、特に、真空中、還元ガス中、低露点のドライ雰
囲気等や高速、高面圧等の過酷な条件下で使用されるメ
カニカルシールに関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】カーボン材は、黒鉛化質
成分を含むために自己潤滑性が有り、耐摩耗性にも優れ
るため、メカニカルシールの摺動材として広く使用さ
れ、特に、気体、半気体をシールする無給油タイプのメ
カニカルシールの摺動材として広く使用されている。
成分を含むために自己潤滑性が有り、耐摩耗性にも優れ
るため、メカニカルシールの摺動材として広く使用さ
れ、特に、気体、半気体をシールする無給油タイプのメ
カニカルシールの摺動材として広く使用されている。
【0003】しかし、カーボン材は、高速、高面圧等の
過酷な条件下においては摩耗や摺動部の面荒れを起こす
危険性がある。特に、真空中、還元ガス中、低露点のド
ライ雰囲気等においては、自己潤滑性が失われるために
著しい摩耗が生じることがある。したがって、このよう
な雰囲気、条件下であっても安定した特性が得られるよ
うにするためには、配合する骨材の種類、配合比率等を
調整して、所望の特性のカーボン材を形成する必要があ
るが、そのような調整をするにしても限界があるため、
安定して使用できる範囲が極めて狭い範囲に制限されて
しまう。
過酷な条件下においては摩耗や摺動部の面荒れを起こす
危険性がある。特に、真空中、還元ガス中、低露点のド
ライ雰囲気等においては、自己潤滑性が失われるために
著しい摩耗が生じることがある。したがって、このよう
な雰囲気、条件下であっても安定した特性が得られるよ
うにするためには、配合する骨材の種類、配合比率等を
調整して、所望の特性のカーボン材を形成する必要があ
るが、そのような調整をするにしても限界があるため、
安定して使用できる範囲が極めて狭い範囲に制限されて
しまう。
【0004】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、高速、高面圧等の過酷
な条件下や、真空中、還元ガス中、低露点のドライ雰囲
気等においても摺動部を良好に潤滑することができると
ともに、そのような良好な潤滑状態を長期的に維持する
ことができるメカニカルシールを提供することを目的と
するものである。
問題点を解決したものであって、高速、高面圧等の過酷
な条件下や、真空中、還元ガス中、低露点のドライ雰囲
気等においても摺動部を良好に潤滑することができると
ともに、そのような良好な潤滑状態を長期的に維持する
ことができるメカニカルシールを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、回転体に装着される回転環と固定
体に装着される固定環とを具え、両環を相互に摺動接触
させることにより回転部分をシールするようになってい
るメカニカルシールにおいて、前記固定環または回転環
の何れか一方をカーボン材で形成するとともに、カーボ
ン材で形成した部材の少なくとも摺動部に潤滑材を含浸
した手段を採用したものである。また、前記潤滑材の含
浸率は0.3〜20wt%である手段を採用したもので
ある。さらに、前記潤滑材は炭素、フッ素、酸素原子か
らなるフッ素化油である手段を採用したものである。
るためにこの発明は、回転体に装着される回転環と固定
体に装着される固定環とを具え、両環を相互に摺動接触
させることにより回転部分をシールするようになってい
るメカニカルシールにおいて、前記固定環または回転環
の何れか一方をカーボン材で形成するとともに、カーボ
ン材で形成した部材の少なくとも摺動部に潤滑材を含浸
した手段を採用したものである。また、前記潤滑材の含
浸率は0.3〜20wt%である手段を採用したもので
ある。さらに、前記潤滑材は炭素、フッ素、酸素原子か
らなるフッ素化油である手段を採用したものである。
【0006】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、回転環と固定環とが相互に摺動接触することによ
り回転部がシールされることになる。この場合、固定環
または回転環の何れか一方はカーボン材で形成されてい
て、しかも、その少なくとも摺動部には潤滑材が含浸さ
れているので、カーボン材の自己潤滑性の特性に潤滑材
の特性を加えることができ、それらの協働によって両環
の摺動部を効果的に潤滑することができる。そして、潤
滑材にフッ素化油を用いた場合には、フッ素化油の耐熱
性、耐溶媒性、耐薬品性、低蒸気圧、高潤滑性の特性を
利用することができるので、使用条件に影響されること
なく良好な潤滑性が得られることになる。
より、回転環と固定環とが相互に摺動接触することによ
り回転部がシールされることになる。この場合、固定環
または回転環の何れか一方はカーボン材で形成されてい
て、しかも、その少なくとも摺動部には潤滑材が含浸さ
れているので、カーボン材の自己潤滑性の特性に潤滑材
の特性を加えることができ、それらの協働によって両環
の摺動部を効果的に潤滑することができる。そして、潤
滑材にフッ素化油を用いた場合には、フッ素化油の耐熱
性、耐溶媒性、耐薬品性、低蒸気圧、高潤滑性の特性を
利用することができるので、使用条件に影響されること
なく良好な潤滑性が得られることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるメカニカル
シールの実施の形態について説明する。図1には、この
発明によるメカニカルシールの一実施の形態が示されて
いて、このメカニカルシールは、回転体1に装着される
回転環であるシールリング2と、固定体6に装着される
固定環であるフローティングシート7と、回転体1に装
着されるとともにシールリング2をフローティングシー
ト7の方向に押圧するコンプレッションリング3と、回
転体1に装着されるとともにコンプレッションリング3
の押圧力を調整するスプリング4およびカラー5と、シ
ールリング2とコンプレッションリング3との間をシー
ルするパッキン8と、フローティングシート7と固定体
6との間をシールするパッキン9とを具えている。
シールの実施の形態について説明する。図1には、この
発明によるメカニカルシールの一実施の形態が示されて
いて、このメカニカルシールは、回転体1に装着される
回転環であるシールリング2と、固定体6に装着される
固定環であるフローティングシート7と、回転体1に装
着されるとともにシールリング2をフローティングシー
ト7の方向に押圧するコンプレッションリング3と、回
転体1に装着されるとともにコンプレッションリング3
の押圧力を調整するスプリング4およびカラー5と、シ
ールリング2とコンプレッションリング3との間をシー
ルするパッキン8と、フローティングシート7と固定体
6との間をシールするパッキン9とを具えている。
【0008】そして、回転体が1回転すると、回転体1
と一体にシールリング2、コンプレッションリング3、
スプリング4およびカラー5が回転し、このときシール
リング2の回転軸に垂直な摺動面とフローティングシー
ト7の回転軸に垂直な摺動面とが相互に摺動接触するこ
とによって、回転部分がシールされるものである。
と一体にシールリング2、コンプレッションリング3、
スプリング4およびカラー5が回転し、このときシール
リング2の回転軸に垂直な摺動面とフローティングシー
ト7の回転軸に垂直な摺動面とが相互に摺動接触するこ
とによって、回転部分がシールされるものである。
【0009】前記シールリング2またはフローティング
シート7の何れか一方は、カーボン材に潤滑材を含浸さ
せて形成したものである。
シート7の何れか一方は、カーボン材に潤滑材を含浸さ
せて形成したものである。
【0010】前記カーボン材は、炭素質、黒鉛質の総称
であって、特にその組成を問うものでなく、目的に応じ
て炭素質、黒鉛質を使い分けることができるものであ
る。例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、メソフェーズ、カー
ボンブラック等の骨材とコールタールピッチ、合成樹脂
等の結合材を主成分とし、混合、混練り、成型工程を経
て1000〜3000℃で焼成することによって形成さ
れるものである。
であって、特にその組成を問うものでなく、目的に応じ
て炭素質、黒鉛質を使い分けることができるものであ
る。例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、メソフェーズ、カー
ボンブラック等の骨材とコールタールピッチ、合成樹脂
等の結合材を主成分とし、混合、混練り、成型工程を経
て1000〜3000℃で焼成することによって形成さ
れるものである。
【0011】そして、焼成したカーボン材は、黒鉛化質
成分を含むために自己潤滑性を有し、耐摩耗性に優れる
特性を有するものであるが、それらの中でも特に自己潤
滑性に富み、強度が高いものを選択して使用する。ま
た、焼成したカーボン材は、焼成工程で発生した多くの
気孔を有するものであるが、気孔の径や量は特性に特に
影響を及ぼすものではない。ただし、小さい気孔が連続
的に形成されているものの方が含浸の効率が良いので、
そのようなものを選択して使用する。
成分を含むために自己潤滑性を有し、耐摩耗性に優れる
特性を有するものであるが、それらの中でも特に自己潤
滑性に富み、強度が高いものを選択して使用する。ま
た、焼成したカーボン材は、焼成工程で発生した多くの
気孔を有するものであるが、気孔の径や量は特性に特に
影響を及ぼすものではない。ただし、小さい気孔が連続
的に形成されているものの方が含浸の効率が良いので、
そのようなものを選択して使用する。
【0012】前記潤滑材は、炭素、フッ素、酸素原子か
らなるフッ素系合成油(以下、フッ素化油という)であ
って、例えば、PFPE(perfluoropoly
ether)油等が有効である。
らなるフッ素系合成油(以下、フッ素化油という)であ
って、例えば、PFPE(perfluoropoly
ether)油等が有効である。
【0013】フッ素化油は、耐熱性、耐溶媒性、耐薬品
性に優れ、低蒸気圧であり、潤滑性にも優れる特徴を有
するものである。したがって、高温−低温雰囲気、真空
中−腐食性等の特殊雰囲気等の環境の変化に対して特性
の変化が少なく、それらの雰囲気においても潤滑性が失
われることなく長期的に安定した特性が得られるもので
ある。
性に優れ、低蒸気圧であり、潤滑性にも優れる特徴を有
するものである。したがって、高温−低温雰囲気、真空
中−腐食性等の特殊雰囲気等の環境の変化に対して特性
の変化が少なく、それらの雰囲気においても潤滑性が失
われることなく長期的に安定した特性が得られるもので
ある。
【0014】このようなフッ素化油は、分子量の大きさ
によって粘度に違いが生じる。したがって、カーボン材
の気孔の大きさ、使用条件等に応じて所望の粘度のもの
を選択して使用すれば、種々の雰囲気において安定した
特性が得られることになる。
によって粘度に違いが生じる。したがって、カーボン材
の気孔の大きさ、使用条件等に応じて所望の粘度のもの
を選択して使用すれば、種々の雰囲気において安定した
特性が得られることになる。
【0015】フッ素化油をカーボン材に含浸するには、
気孔の大きさ等によって真空・加圧含浸法又は浸漬含浸
法等の含浸方法の中から適宜なものを選択して使用すれ
ば良い。また、必要に応じてカーボン材の摺動面以外の
表面を合成樹脂等で被覆すれば、含浸したフッ素化油が
摺動面以外の表面に流出するのを防ぐことができるもの
である。
気孔の大きさ等によって真空・加圧含浸法又は浸漬含浸
法等の含浸方法の中から適宜なものを選択して使用すれ
ば良い。また、必要に応じてカーボン材の摺動面以外の
表面を合成樹脂等で被覆すれば、含浸したフッ素化油が
摺動面以外の表面に流出するのを防ぐことができるもの
である。
【0016】フッ素化油のカーボン材に対する含浸率
は、厳しくその範囲を問うものではない。含浸の深さに
よっても含浸率が微妙に変化するため、含浸率を厳密に
規定することは困難であるが、カーボン材の表面近傍に
おいて0.3wt%〜10wt%程度の範囲にあれば良
好な効果が得られる。含浸率がこれらの範囲よりも低す
ぎると潤滑不足の問題が生じ、逆に高すぎると使用時に
摺動面にフッ素化油が過剰に流出し、摺動面に塵芥等が
付着し易くなるといった問題が生じるからである。
は、厳しくその範囲を問うものではない。含浸の深さに
よっても含浸率が微妙に変化するため、含浸率を厳密に
規定することは困難であるが、カーボン材の表面近傍に
おいて0.3wt%〜10wt%程度の範囲にあれば良
好な効果が得られる。含浸率がこれらの範囲よりも低す
ぎると潤滑不足の問題が生じ、逆に高すぎると使用時に
摺動面にフッ素化油が過剰に流出し、摺動面に塵芥等が
付着し易くなるといった問題が生じるからである。
【0017】上記のような過程を経て作られた摺動材を
有するこの実施の形態によるメカニカルシールは、摺動
材を構成するカーボン材の自己潤滑性とカーボン材に含
浸した潤滑材との協働により、高速、高面圧等の過酷な
条件下においても、真空中、還元ガス中、低露点のドラ
イ雰囲気等においても、著しい摩耗や摺動部の面荒れを
起こしたり、潤滑性が失われて著しい摩耗が発生したり
することはなく、摺動部を良好に潤滑することができる
ことになる。しかも、そのような良好な潤滑状態を長期
的に維持することができることになる。したがって、使
用できる範囲を大幅に広げることができるとともに、そ
のような広い範囲において長期的に安定して使用するこ
とができることになる。
有するこの実施の形態によるメカニカルシールは、摺動
材を構成するカーボン材の自己潤滑性とカーボン材に含
浸した潤滑材との協働により、高速、高面圧等の過酷な
条件下においても、真空中、還元ガス中、低露点のドラ
イ雰囲気等においても、著しい摩耗や摺動部の面荒れを
起こしたり、潤滑性が失われて著しい摩耗が発生したり
することはなく、摺動部を良好に潤滑することができる
ことになる。しかも、そのような良好な潤滑状態を長期
的に維持することができることになる。したがって、使
用できる範囲を大幅に広げることができるとともに、そ
のような広い範囲において長期的に安定して使用するこ
とができることになる。
【0018】以下、この発明の実施の形態によるメカニ
カルシールを実施例に基づいて具体的に説明する。
カルシールを実施例に基づいて具体的に説明する。
【0019】(実施例1)メソフェース成形体を280
0℃で黒鉛化して気孔率8%のカーボン材を形成し、こ
れを素材として摺動面がφ23×φ29mm(大きさ2
3×35×10mm)の試験片を形成し、これを評価用
の試験片とした。そして、この試験片を真空・加圧状態
に絶えられる容器を備えた含浸装置の容器中に入れ、
0.1mmHgまで真空引きし、この後、粘度を下げる
ため70℃に加熱したフッ素化油(バリエルタJ100
平均分子量3500(NOK株式会社製))を流し込
み、約20分間保持した後、N2 ガスを用いて9Kg/
cm2 ー120分間の加圧含浸を行った。終了後、大気
圧に戻し、試験片を取り出した。含浸率は3wt%であ
った。また、加熱したフッ素化油での浸漬含浸によって
含浸率0.5wt%の試験片を作成した。その後、ri
ng−on−ring式の摩擦摩耗試験機を用いて大気
中、高温中、アルゴン雰囲気中及び真空中での摺動試験
を行った。その試験条件及び試験結果を表1に示す。
0℃で黒鉛化して気孔率8%のカーボン材を形成し、こ
れを素材として摺動面がφ23×φ29mm(大きさ2
3×35×10mm)の試験片を形成し、これを評価用
の試験片とした。そして、この試験片を真空・加圧状態
に絶えられる容器を備えた含浸装置の容器中に入れ、
0.1mmHgまで真空引きし、この後、粘度を下げる
ため70℃に加熱したフッ素化油(バリエルタJ100
平均分子量3500(NOK株式会社製))を流し込
み、約20分間保持した後、N2 ガスを用いて9Kg/
cm2 ー120分間の加圧含浸を行った。終了後、大気
圧に戻し、試験片を取り出した。含浸率は3wt%であ
った。また、加熱したフッ素化油での浸漬含浸によって
含浸率0.5wt%の試験片を作成した。その後、ri
ng−on−ring式の摩擦摩耗試験機を用いて大気
中、高温中、アルゴン雰囲気中及び真空中での摺動試験
を行った。その試験条件及び試験結果を表1に示す。
【0020】(比較例1)実施例1で使用したカーボン
材について無含浸のものを用い、実施例1と同様な試験
を行った。その結果を表1に示す。
材について無含浸のものを用い、実施例1と同様な試験
を行った。その結果を表1に示す。
【0021】(実施例2)人造黒鉛(平均粒度10μ
m)50wt%とコールタールピッチ45wt%及びフ
ェノール樹脂5wt%を均一に混合した後、加圧ニーダ
ーを用いて160℃ー60分間の混練りを行った。冷却
後、自由ミルを用いて100メッシュ以下に微粉砕を行
い成形粉を得た。成型圧力1.3ton/cm2 ー5分
の条件で金型プレス成形を行い、φ15×φ50×30
mmの成形体を得た。このカーボンを2500℃まで熱
処理して硬度70、比重1.80、気孔率17%の黒鉛
化カーボン材を得た。このカーボン材を素材として摺動
面がφ23×φ29mm(大きさ23×35×10m
m)の試験片を作り、評価用の試験片とした。この試験
片を真空・加圧状態に耐えられる容器を備えた含浸装置
の容器中に入れ0.1mmHgまで真空引きし、この
後、70℃に加熱したフッ素化油(バリエルタJ40
0、平均分子量7500(NOK株式会社製))を流し
込み、約20分間保持した後、N2 ガスを用いて9Kg
/cm2 −120分間の加圧含浸を行った。含浸率は7
wt%であった。終了後、大気圧に戻して試験片を取り
出し、実施例1と同様な試験を行った。その結果を表1
に示す。
m)50wt%とコールタールピッチ45wt%及びフ
ェノール樹脂5wt%を均一に混合した後、加圧ニーダ
ーを用いて160℃ー60分間の混練りを行った。冷却
後、自由ミルを用いて100メッシュ以下に微粉砕を行
い成形粉を得た。成型圧力1.3ton/cm2 ー5分
の条件で金型プレス成形を行い、φ15×φ50×30
mmの成形体を得た。このカーボンを2500℃まで熱
処理して硬度70、比重1.80、気孔率17%の黒鉛
化カーボン材を得た。このカーボン材を素材として摺動
面がφ23×φ29mm(大きさ23×35×10m
m)の試験片を作り、評価用の試験片とした。この試験
片を真空・加圧状態に耐えられる容器を備えた含浸装置
の容器中に入れ0.1mmHgまで真空引きし、この
後、70℃に加熱したフッ素化油(バリエルタJ40
0、平均分子量7500(NOK株式会社製))を流し
込み、約20分間保持した後、N2 ガスを用いて9Kg
/cm2 −120分間の加圧含浸を行った。含浸率は7
wt%であった。終了後、大気圧に戻して試験片を取り
出し、実施例1と同様な試験を行った。その結果を表1
に示す。
【0022】(比較例2)実施例2で使用したカーボン
材について無含浸のものを用い、実施例1と同じ試験を
行った。その結果を表1に示す。
材について無含浸のものを用い、実施例1と同じ試験を
行った。その結果を表1に示す。
【0023】上記の試験結果から、フッ素化油を含浸し
たカーボン材(実施例1および2)は、大気雰囲気25
℃において、無含浸のカーボン材(比較例1および2)
に対して摺動面の温度が高いものの摩耗はなく、耐摩耗
性に優れていることが分かる。これは、摺動面上に形成
されたフッ素化油膜の粘性抵抗によるものと考えられ
る。大気雰囲気200℃の高温条件では、摩擦係数、摩
耗及び摺動面温度など全ての点でフッ素化油を含浸した
ものの方が含浸していないものよりも優れている。アル
ゴン、真空雰囲気においても、フッ素化油を含浸したも
のの方が含浸していないものよりも、摩擦係数、摩耗及
び摺動面温度で優れている。したがって、フッ素化油を
含浸したものは、雰囲気の影響を受けず、環境が変化し
ても安定した潤滑状態にあることが分かる。
たカーボン材(実施例1および2)は、大気雰囲気25
℃において、無含浸のカーボン材(比較例1および2)
に対して摺動面の温度が高いものの摩耗はなく、耐摩耗
性に優れていることが分かる。これは、摺動面上に形成
されたフッ素化油膜の粘性抵抗によるものと考えられ
る。大気雰囲気200℃の高温条件では、摩擦係数、摩
耗及び摺動面温度など全ての点でフッ素化油を含浸した
ものの方が含浸していないものよりも優れている。アル
ゴン、真空雰囲気においても、フッ素化油を含浸したも
のの方が含浸していないものよりも、摩擦係数、摩耗及
び摺動面温度で優れている。したがって、フッ素化油を
含浸したものは、雰囲気の影響を受けず、環境が変化し
ても安定した潤滑状態にあることが分かる。
【0024】(実施例3)実施例1で用いたメソフェー
ス成型体より摺動面がφ58.6×φ66.1mm(大
きさφ56×φ81×27)の試験片を作り、評価用の
試験片とした。この試験片に実施例1と同様の方法でフ
ッ素化油を含浸した。含浸率は2.8wt%であった。
この試験片を用いてメカニカルシール性能評価試験を行
った。比較例として、無含浸のものについて試験を行っ
た。試験条件及び試験結果を表2に示す。メカニカルシ
ールを用いた試験結果からフッ素化油を含浸したガーボ
ン材は、無含浸のものに比較して著しい耐摩耗性の向上
が認められる。
ス成型体より摺動面がφ58.6×φ66.1mm(大
きさφ56×φ81×27)の試験片を作り、評価用の
試験片とした。この試験片に実施例1と同様の方法でフ
ッ素化油を含浸した。含浸率は2.8wt%であった。
この試験片を用いてメカニカルシール性能評価試験を行
った。比較例として、無含浸のものについて試験を行っ
た。試験条件及び試験結果を表2に示す。メカニカルシ
ールを用いた試験結果からフッ素化油を含浸したガーボ
ン材は、無含浸のものに比較して著しい耐摩耗性の向上
が認められる。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、以下のような効果を奏することになる。すなわ
ち、メカニカルシールの固定環または回転環の何れか一
方をカーボン材で形成するとともに、カーボン材で形成
した部材の少なくとも摺動部に潤滑材を含浸したことに
より、固定環と回転環が摺動接触する際、カーボン材の
特性による自己潤滑性に潤滑材の特性を加えることがで
き、それらの協働によって摺動部が潤滑されることにな
る。したがって、カーボン材の自己潤滑性だけに頼る場
合に比べて潤滑性が著しく向上することになる。また、
潤滑材としてフッ素化油を用いた場合には、フッ素化油
の耐熱性、耐溶媒性、耐薬品性、低蒸気圧、高潤滑性等
の特性を利用することができるので、高速、高面圧等の
過酷な条件下であっても、真空中、還元ガス中、低露点
のドライ雰囲気等であっても、良好な潤滑性が得られる
ことになる。したがって、そのような条件下、雰囲気で
あっても摺動部を良好に潤滑することができるととも
に、そのような良好な潤滑状態を長期的に維持すること
ができることになり、広い範囲において良好な潤滑状態
が長期的に得られることになる。
より、以下のような効果を奏することになる。すなわ
ち、メカニカルシールの固定環または回転環の何れか一
方をカーボン材で形成するとともに、カーボン材で形成
した部材の少なくとも摺動部に潤滑材を含浸したことに
より、固定環と回転環が摺動接触する際、カーボン材の
特性による自己潤滑性に潤滑材の特性を加えることがで
き、それらの協働によって摺動部が潤滑されることにな
る。したがって、カーボン材の自己潤滑性だけに頼る場
合に比べて潤滑性が著しく向上することになる。また、
潤滑材としてフッ素化油を用いた場合には、フッ素化油
の耐熱性、耐溶媒性、耐薬品性、低蒸気圧、高潤滑性等
の特性を利用することができるので、高速、高面圧等の
過酷な条件下であっても、真空中、還元ガス中、低露点
のドライ雰囲気等であっても、良好な潤滑性が得られる
ことになる。したがって、そのような条件下、雰囲気で
あっても摺動部を良好に潤滑することができるととも
に、そのような良好な潤滑状態を長期的に維持すること
ができることになり、広い範囲において良好な潤滑状態
が長期的に得られることになる。
【図1】この発明によるメカニカルシールの一実施の形
態を示した概略図である。
態を示した概略図である。
1……回転体 2……回転環(シールリング) 3……コンプレッションリング 4……スプリング 5……カラー 6……固定体 7……固定環(フローティングシート) 8、9……パッキン
Claims (3)
- 【請求項1】 回転体に装着される回転環と固定体に装
着される固定環とを具え、両環を相互に摺動接触させる
ことにより回転部分をシールするようになっているメカ
ニカルシールにおいて、 前記固定環または回転環の何れか一方をカーボン材で形
成するとともに、カーボン材で形成した部材の少なくと
も摺動部に潤滑材を含浸したことを特徴とするメカニカ
ルシール。 - 【請求項2】 前記潤滑材の含浸率は0.3〜20wt
%である請求項1記載のメカニカルシール。 - 【請求項3】 前記潤滑材は炭素、フッ素、酸素原子か
らなるフッ素化油である請求項1および2記載のメカニ
カルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8387996A JPH09273635A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8387996A JPH09273635A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | メカニカルシール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273635A true JPH09273635A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13814951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8387996A Pending JPH09273635A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | メカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273635A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015534499A (ja) * | 2012-09-06 | 2015-12-03 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造するプロセスにおいて有用な反応器及び撹拌装置 |
| CN105864043A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-08-17 | 徐华岳 | 真空机械密封机构 |
| CN111677868A (zh) * | 2020-05-11 | 2020-09-18 | 广东维钠智能密炼机械科技有限公司 | 一种密炼机的石墨烯密封装置 |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP8387996A patent/JPH09273635A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015534499A (ja) * | 2012-09-06 | 2015-12-03 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造するプロセスにおいて有用な反応器及び撹拌装置 |
| CN105864043A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-08-17 | 徐华岳 | 真空机械密封机构 |
| CN111677868A (zh) * | 2020-05-11 | 2020-09-18 | 广东维钠智能密炼机械科技有限公司 | 一种密炼机的石墨烯密封装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050516 |