JPH09274338A - 静電荷現像用トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷現像用トナーの製造方法

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JPH09274338A
JPH09274338A JP11123296A JP11123296A JPH09274338A JP H09274338 A JPH09274338 A JP H09274338A JP 11123296 A JP11123296 A JP 11123296A JP 11123296 A JP11123296 A JP 11123296A JP H09274338 A JPH09274338 A JP H09274338A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、懸濁重合法による静電荷像
の現像用トナーの製造方法において、小粒径で、かつ粒
径分布が狭いトナーを、効率よく製造できる方法を提供
することである。 【解決手段】 重合性単量体を親水性有機溶媒に溶解さ
せた溶液中に、着色剤を分散混合し、細孔を有する多孔
質ガラス中を通過させた後、分散安定剤が存在する水性
溶媒中で重合性単量体のエマルションを製造する工程
と、この工程に引続いて、重合性単量体からなるエマル
ションを懸濁重合させて静電荷現像用トナー粒子を製造
する重合工程とからなることを特徴とする静電荷現像用
トナーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録などにおける静電荷像を現像するためのトナーの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乾式現像方法に用いる電子写真用トナー
は、通常、熱可塑性樹脂と着色剤などを溶融混練し、次
に粉砕し、得られる粉粒体を分級して製造されている。
しかしながら、この方法は多大な設備を要し、しかも電
力を多く消費する等の問題を抱えている。特に、近年は
複写により得られる画像の高画質化の要請から、粒度分
布の狭いトナーや粒径の小さいトナーが要求されている
が、従来の粉砕法では、効率よく粒度分布の狭いトナー
や粒径の小さいトナーを製造することが困難である。こ
れらの問題を解決するために、懸濁重合法によるトナー
の製造法が提案されている。しかしながら、懸濁重合法
による乾式トナーの製造においては以下の問題がある。
その第一には、通常の懸濁重合法によるトナーの製造で
は液状の単量体組成物を分散媒中で粒子化する造粒工程
で所望の範囲の粒径に調節することが困難であるという
点である。またその第二には、生成した重合体粒子の粒
度分布が広く、適正な粒度範囲の粒子を得るには分級操
作が必要であるという点である。懸濁重合法の上記問題
を解決する方法として、従来各種の提案がある。例え
ば、特開昭59−161では、分散安定剤として不完全
ケン化ポリビニルアルコールを用いる方法が提案されて
いるが、通常のポリビニルアルコールを用いた場合に比
べて、確かに分散性は優れているものの粒度分布は広範
囲である。また、特開昭62−203167、特開昭6
2−299862、特開昭63−113561、特開昭
63−165869には、粉末分散剤を用いることによ
り、加圧下に吐出して懸濁重合を行う方法、特開昭58
−173754では、回転ディスクアトマイザーを用い
て重合体を微粒子化する方法、特開昭59−26128
では、内筒と外筒との間に分散媒と分散液を流し、せん
断力を加えることにより微粒子を製造する方法が提案さ
れている。また特開昭63−112602等には超音波
を照射する方法が提案されている。しかしながら、これ
らいずれの方法も重合体を小粒径化すること及び重合体
の粒度を狭い粒度分布のものとすることを兼ね備えたト
ナーを得ることは困難であった。これらの問題を解決す
る方法として、特開平3−95564には重合性単量体
を含む単量体組成物を細孔を有する多孔質ガラスを通過
させた後、懸濁重合する方法を発明した。この方法では
確かに狭い粒度分布のものが得られるが、4μm〜6μ
m程度の小粒径のトナーを作成する場合には、分散され
た状態にある顔料や帯電制御剤が、多孔質ガラスの細孔
部に詰まり、頻繁に洗浄をする必要があり、工業化する
うえで問題とされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、懸濁
重合法による静電荷像の現像用トナーの製造方法におい
て、小粒径で、かつ粒径分布が狭いトナーを、効率よく
製造できる方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、本発明を完成するに至
った。すなわち本発明によれば、重合性単量体を親水性
有機溶媒に溶解させた溶液中に、着色剤を分散混合し、
細孔を有する多孔質ガラス中を通過させた後、分散安定
剤が存在する水性溶媒中で重合性単量体のエマルション
を製造する工程と、この工程に引続いて、重合性単量体
からなるエマルションを懸濁重合させて静電荷現像用ト
ナー粒子を製造する重合工程とからなることを特徴とす
る静電荷現像用トナーの製造方法が提供される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明で製造する静電荷
現像用トナーの原料には重合性単量体が用いられる。こ
の重合性単量体は、ビニル基を有するモノマーである。
具体的には、スチレン、パラクロルスチレン、ビニルト
ルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸−2−ヒドロ
キシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル
酸−2−クロロエチル、アクリロニトリル、アクリルア
ミド、アクリル酸、ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、ジエチルアミノエチルアクリレート、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸−2−ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸−2−クロロエチル、メタクリロニトリル、メ
タクリルアミド、メタクリル酸、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルイソブチルエーテル、ビニルメチルケトン、N−ビ
ニルピロリドン、N−ビニルピリジン、ブタジエン等の
単量体が単独または二種以上を使用できる。重合性単量
体中には架橋性の重合性単量体を存在させる事も出来
る。
【0006】本発明の静電荷現像用トナーの着色剤とし
ては、各種の顔料が用いられる。顔料には黒色顔料、黄
色顔料、橙色顔料、赤色顔料、紫色顔料及び緑色顔料が
ある。黒色顔料には、カーボンブラック(オイルファー
ネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、
アセチレンブラック、等)、アニリンブラックのような
アジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属
酸化物などを挙げることができる。黄色顔料には、カド
ミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケル
チタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエ
ローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベ
ンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パー
マネントイエローNCG、タートラジンレーキなどを挙
げることができる。橙色顔料には、モリブデンオレン
ジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレン
ジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオ
レンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブ
リリアントオレンジGKなどを挙げることができる。赤
色顔料には、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネン
トレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウ
ォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリ
リアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレ
ーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B
などを挙げることができる。紫色顔料には、ファストバ
イオレットB、メチルバイオレットレーキなどを挙げる
ことができる。青色顔料には、コバルトブルー、アルカ
リブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブ
ルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブ
ルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダン
スレンブルーBCなどを挙げることができる。緑色顔料
には、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリー
ンB、マラカイトグリーンレーキなどを挙げることがで
きる。これらの顔料は、1種または2種以上を使用する
事ができる。これらの着色剤の使用量は、重合性単量体
に対し1%〜10%程度が好ましい。
【0007】本発明の静電荷現像用トナーの帯電を制御
するために、帯電制御剤が用いられる。具体的には、ニ
グロシン、炭素数2〜16のアレキル基を含むアジン系
染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例
えば、C.I.BasicYello 2(C.I.4
1000)C.I.Basic Yello 3、C.
I.Basic Red 1(C.I.45160)、
C.I.BasicRed 9(C.I.4250
0)、C.I.Basic Violet 1(C.
I.42535)、C.I.Basic Violet
3(C.I.42555)、C.I.Basic V
iolet 10(C.I.45170)、C.I.B
asic Violet 14(C.I.4251
0)、C.I.Basic Blue 1(C.I.4
2025)、C.I.Basic Blue 3(C.
I.51005)、C.I.Basic Blue 5
(C.I.42140)、C.I.Basic Blu
e 7(C.I.42595)、C.I.Basic
Blue 9(C.I.52015)、C.I.Bas
ic Blue 24(C.I.52030)、C.
I.Basic Blue25(C.I.5202
5)、C.I.Basic Blue 26(C.I.
44045)、C.I.Basic Green 1
(C.I.42040)、C.I.Basic Gre
en 4(C.I.42000)など、これらの塩基性
染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Blac
k 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチル−ヘ
キサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチル
クロライド、等の4級アンモニウム塩あるいは、ジブチ
ル又はジオクチルなどのジアルキル錫化合物、ジアルキ
ル錫ボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含
有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポ
リマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153
号、同43−27596号、同44−6397号、同4
5−26478号に記載されているモノアゾ染料の金属
錯塩、特公昭55−42752号、特公昭59−738
5号に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル
酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、C
r、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニ
ン顔料、特開平4−151168号に記載されているフ
ッ素系化合物が挙げられる。これらの静電現像用トナー
の帯電制御剤は、トナー中に1重量%〜20重量%程
度、好ましくは3重量%〜10重量%程度用いることが
好ましい。
【0008】本発明の方法は、重合性単量体を処理して
重合性単量体のエマルションを製造する工程及び重合性
単量体のエマルションを重合させてトナーを製造する工
程から構成されている。重合性単量体のエマルションを
製造する工程では、はじめに重合性単量体を親水性有機
溶媒中に溶解させる。ここで使用する親水性有機溶媒と
しては水に溶解するものであればよく、例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、エ
チレングリコール、メチルエチルソルブ、アセトン等が
使用できる。親水性有機溶媒中の重合性単量体の濃度
は、10重量%〜80重量%、好ましくは30重量%〜
70重量%である。有機溶媒の濃度が10重量%未満で
あると、所望の粒径を得るためには多孔質ガラスの細孔
径が小さいものを使用しなければならないので、顔料粒
子等が詰りやすく、一方、80重量%を超えると粒度分
布が広くなり、好ましくない。そして、次に着色剤及び
帯電制御剤を分散させる。このようにして得られる重合
性単量体、着色剤、帯電制御剤及び親水性有機溶媒から
なる均一溶液を、孔径サイズが0.2μm以上、5μm
以下、好ましくは1μm〜3μmの多孔質ガラスの中を
通過させると、親水性有機溶媒は分散媒中に溶出し、単
量体と着色剤を主成分とする小粒径のエマルションを得
ることができる。この場合に多孔質ガラスの孔径サイズ
が1μm未満では目詰まりが発生する。又、多孔質ガラ
スの孔径サイズが3μmを超えると、所望の粒径を得る
ためには多量の親水性溶媒を用いる必要があり、効率が
わるい。
【0009】本発明で使用される細孔を有する多孔質ガ
ラスとは、狭い範囲に調節された細孔を有するガラス
で、珪酸、ほう酸、アルミナを主成分とした化学組成を
有している。此のガラスはマイクロポーラスガラス(M
PG)やシラスポーラスガラス(SPG)と呼ばれてい
るもので、珪酸、ほう酸、アルミナ、アルカリ等を含む
ガラスを数百℃で熱処理すると酸に溶けやすいほう酸や
アルカリからなる相と、その他の相に分離する性質を利
用して、分相したガラスを酸で処理し、ほう酸やアルカ
リを洗い流す事により得られる多孔性にしたガラスであ
る。この細孔を有する多孔質ガラスを用いて、本発明の
造粒を行うには形状が管状または板状の多孔質ガラスが
好ましい。油滴のサイズや得られるトナーの粒径は組成
物の濃度や粘度にもよる。本発明のトナーをつくる為に
用いるガラスの細孔径は1μm〜5μmが好ましい。
【0010】又、着色剤や、帯電制御剤等の分散性を良
くするため及び、トナーの熱特性を調製するために、重
合性単量体中に熱可塑性樹脂を添加することもできる。
又、親水性有機溶媒中に添加しておくこともできる。熱
可塑性樹脂としては前記した重合性単量体の重合物の
外、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキ
シ樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノー
ル樹脂、脂肪族又は脂環族系炭化水素樹脂、芳香族系石
油樹脂などを単独あるいは混合して使用できる。添加す
る割合は重合性単量体に対して、1重量%〜30重量
%、好ましくは5重量%〜20重量%である。
【0011】静電荷現像用トナー粒子の熱ローラー定着
における定着性、耐オフセット性、紙の巻き付き防止を
改善するために、トナー粒子に離型性物質を添加するこ
とが好ましい。離型性物質の具体例としては、低分子量
ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチ
レン、等の低分子量ポリオレフィン類、密ロウ、カルナ
ウバワックス、モンタンワックス、等の天然ワックス
類、ステアリン酸、パルミチン酸及びミリスチン酸等の
高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド
類等を挙げることができる。これらは1種又2種以上用
いることが出来る。これらの化合物の中では低分子量ポ
リプロピレンやカルナウバワックスが好ましい。これら
の離型剤の使用量は重合性単量体に対して0.5重量%
〜5.0重量%程度である。トナー粒子に添加する具体
的な方法としては、重合性単量体中に添加しておく方
法、重合粒子表面に離型剤を機械的衝撃力により固着さ
せる方法、熱可塑性樹脂と着色剤を主成分とする粉体粒
子表面に離型剤のエマルションを用いて湿式で付着被覆
する方法等を挙げることができる。
【0012】親水性有機溶媒中に重合性単量体を溶解さ
せた溶液に着色剤及び帯電制御剤を分散混合した分散液
を、多孔質ガラス中の通過処理の後、分散安定剤が存在
する水性溶媒中に供給する。分散安定剤としては、例え
ばポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロー
ス、メチルハイドロキシプロピルセルロース、エチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム
塩、ポリアクリル酸およびそれらの塩、デンプン、ガム
アルギン酸塩、カゼイン等が挙げられる。分散安定剤の
濃度は0.1重量%〜5重量%程度である。以上の処理
により水性溶媒中に存在する重合性単量体のエマルショ
ンを得ることができる。
【0013】前述のようにして造粒された単量体組成物
は加温、撹拌して重合性単量体のエマルションを懸濁重
合させる。通常50℃〜100℃の温度において、8時
間〜48時間重合処理が行われる。
【0014】単量体組成物中には、架橋重合体を生成す
るために、次のような架橋剤を存在させて懸濁重合して
もよい。前記架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビ
ニルナフタレン、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールアクリレート、トリエチレ
ングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコ
ールジメタクリレート、1,6−ヘキサグリコールジメ
タクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジメタクレート、2,2’−ビス
(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、
2,2’−ビス(4−アクリルオキシジエトキシフェニ
ル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テト
ラメチロールメタンテトラアクリレート、ジブロムネオ
ペンチルグリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリ
ルなど一般の架橋剤を適宜用いることができる。これら
の架橋剤の使用量が多すぎると、トナーが熱で溶融しに
くくなり、定着性が劣ることとなる。又、架橋剤の使用
量が少なすぎると、トナーとして必要な耐ブロッキング
性、耐久性などの特性が悪くなり、熱ロール定着におい
て、トナーの一部がローラー表面に付着し、次の紙に転
移するというオフセット現象を防ぎにくくなる。故に、
これらの架橋剤の使用量は、重合性単量体100部に対
して、0.05〜10部、好ましくは0.1〜10部使
用するのがよい。
【0015】本発明において、重合開始剤は造粒後の単
量体組成物を含む分散液中に添加してもよいが、個々の
単量体組成物粒子に均一な重合開始剤を付与する点から
は、造粒前の単量体組成物中に含有させておくことが好
ましい。この様な重合開始剤としては、2,2’−アゾ
ビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’
−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−
アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルパレロニト
リル、その他のアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)の如きアゾ系またはジアゾ系重合開始剤;ベンゾイ
ルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、イソプロピルパーオキシカーボネート、キュメンハ
イドロパーオキサイド、2,4−ジクロリルベンゾイル
パーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドの如き過酸
化物系重合開始剤が挙げられる。又、単量体組成物に重
合性モノマーに溶解する重合体を存在させて懸濁重合し
てもよい。この場合重合体の特性により電気的特性、熱
的特性に好ましい重合トナーが得られる他に単量体組成
物の粘度調節の働きもある。
【0016】重合反応終了後、通常の方法で後処理する
ことにより、重合トナー粒子が得られる。例えば、生成
した重合性粒子を洗浄し、分散安定剤を除去した後、濾
過、デカンテーション、遠心分離等の如き適当な方法に
より回収し、乾燥することにより重合トナーが得られ
る。
【0017】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。尚、各実施例に記載の各成分の量である部は重量
部である。
【0018】〔実施例−1〕スチレン60部、n−ブチ
ルメタクリレート40部、金属錯塩染料(オリエント化
学社製;S−34)5部およびカーボンブラック5部の
混合物をボールミルを用いて8時間分散混合して組成物
を調製し、この組成物100部をメタノール200部で
希釈し、アゾビスイソブチルニトリル2部を加え溶解し
た。あらかじめイオン交換水に浸漬した細孔径3.6μ
m、10Ф×10mmの両切りの多孔質ガラス管を用
い、管の内部に2%ポリビニルアルコール水溶液をポン
プを用いて循環し、多孔質ガラス管の外部から上記単量
体組成物を加圧して多孔質ガラス管を通過させ、ポリビ
ニルアルコール水溶液中に送り込みエマルションを作成
した。得られたエマルションを撹拌機、温度計、不活性
ガス導入管を備えた四つ口フラスコに移し、70℃で5
時間重合した。その後、室温まで冷却し、ステンレス容
器に移し、2000RPM、15分間遠心沈降させ、上
澄みを除いた後、水100部を加えて良く撹拌し、前記
条件で遠心沈降した。上澄みを除いた後、再び水100
部を加えて良く撹拌し、濾過、乾燥してトナーを得た。
このトナーをコールターカウンターで粒子径を測定した
ところ平均粒子径は5.8μmで5.8μm±0.5μ
mの粒子が95%であり、極めて狭い粒度分布であっ
た。この粉体粒子100部に対して、コロイダルシリカ
0.3部を添加、混合してトナーとし、このトナー3部
を鉄粉キャリア100部と混合し2成分系現像剤を作っ
た。この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、有機感光
体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像を現像
し、普通紙にコロナ放電を与えながらこれを転写して、
鮮明な黒色画像を得た。
【0019】〔実施例−2〕スチレン60部、メチルア
クリレート40部、ポリエステル樹脂10部、3,5−
ジターシャリーブチルサルチル酸5部および銅フタロシ
アニン顔料5部の混合物をボールミルを用いて8時間分
散混合して組成物を調製し、この組成物100部をエチ
ルアルコール100部で希釈しアゾビスイソブチルニト
リル2部を加え溶解した。あらかじめイオン交換水に浸
漬した細孔径2.8μm、10Ф×10mmの両切りの
多孔質ガラス管を用い、その管の内部に2%ポリビニル
アルコール水溶液をポンプにより循環させ、多孔質ガラ
ス管の外部から上記単量体組成物を加圧して、多孔質ガ
ラス管中を通過させ、ポリビニルアルコール水溶液中に
送り込みエマルションを作成した。得られたエマルショ
ンを撹拌機、温度計、不活性ガス導入管を備えた四つ口
フラスコに移し、70℃で5時間重合した。その後、室
温まで冷却し、ステンレス容器に移し、2000RP
M、15分間遠心沈降させ、上澄みを除いた後、水10
0部を加えて良く撹拌し、前記条件で遠心沈降した。上
澄みを除いた後、再び水100部を加えて良く撹拌し、
濾過、乾燥してトナーを得た。このトナーの粒子径をコ
ールターカウンターで測定したところ、平均粒子径は
5.2μmで、5.2μm±0.5μmの粒子の粒度分
布は95%であり、粒度分布は極めて狭い範囲であっ
た。この粉体粒子100部に対して、コロイダルシリカ
0.3部を添加、混合してトナーとし、このトナー3部
を鉄粉キャリア100部と混合し、2成分系現像剤を作
った。この現像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、有機感
光体上に通常の電子写真法で形成された静電潜像を現像
し、普通紙にコロナ放電を与えながらこれを転写するこ
とにより、鮮明なシアン画像を得た。
【0020】〔実施例−3〕スチレン60部、n−ブチ
ルメタクリレート40部、ポリスチレン10部、金属錯
塩染料(オリエント化学社製;S−34)5部およびカ
ーボンブラック5部からなる混合物をボールミルにより
8時間粉砕混合し、均一組成物を調製し、この組成物1
00部をメタノール200部により希釈し、アゾビスイ
ソブチルニトリル2部を加えて溶解させた。あらかじめ
イオン交換水に浸漬した細孔径2μm、10Ф×10m
mの両切りの多孔質ガラス管を用い、管の内部に2%ポ
リビニルアルコール水溶液をポンプを用いて循環させ、
多孔質ガラス管の外部から上記単量体組成物を加圧し
て、多孔質ガラス管中を通過させ、ポリビニルアルコー
ル水溶液中に送り込みエマルションを作った。得られた
エマルションを撹拌機、温度計、不活性ガス導入管を備
えた四つ口フラスコに移し、70℃で5時間重合させ
た。その後、室温まで冷却し、ステンレス容器に移し、
2000RPM、15分間遠心沈降させ、上澄みを除い
た後、水100部を加えて良く撹拌し、前記条件で遠心
沈降させた。上澄みを除いた後、再び水100部を加え
て良く撹拌し、濾過、乾燥してトナーを得た。このトナ
ーをコールターカウンターで粒子径を測定したところ平
均粒子径は4.8μmで4.8μm±0.5μmの粒子
が95%であり極めて狭い粒度分布であった。この粉体
粒子100部に対して、コロイダルシリカ0.3部を添
加、混合してトナーとし、このトナー3部を鉄粉キャリ
ア100部と混合し、2成分系現像剤を作った。この現
像剤を磁気ブラシ現像装置に入れ、有機感光体上に通常
の電子写真法で形成された静電潜像を現像し、普通紙に
コロナ放電を与えながらこれを転写して、鮮明な黒色画
像を得た。
【0021】〔実施例−4〕実施例−3と同様に処理し
て4.6μmのシャープな粒径分布を有する黒色粉体を
得た。この黒色粉体100部を水−メタノール混合溶媒
(混合比1:1)40部に分散し、カルナウバワックス
エマルション(固形分50%、平均粒子径0.15μ
m)2部を加え、黒色粉体表面にカルナウバワックスの
層を形成した。ついで実施例−3と同様にしてトナーを
作成し、現像剤を調製した。この現像剤を磁気ブラシ現
像装置に入れ、有機感光体上に通常の電子写真法で形成
された静電潜像を現像し、普通紙にコロナ放電を与えな
がらこれを転写し、シリコーンオイルを供給しない定着
ローラーで熱定着したところ、定着温度150〜210
℃の範囲で紙の巻き付きやオフセット現象の発生は無
く、鮮明な黒色画像を得ることができた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、分級処理等の操作が不
要で、均一な粒径のトナーを簡便に製造することがで
き、トナーの粒径の調節が容易で、小粒径トナーを効率
よく得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性単量体を親水性有機溶媒に溶解さ
    せた溶液中に、着色剤を分散混合し、細孔を有する多孔
    質ガラス中を通過させた後、分散安定剤が存在する水性
    溶媒中で重合性単量体のエマルションを製造する工程
    と、この工程に引続いて、重合性単量体からなるエマル
    ションを懸濁重合させて懸濁重合粒子からなる静電荷現
    像用トナー粒子を製造する重合工程とからなることを特
    徴とする静電荷現像用トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 重合性単量体を親水性有機溶媒に溶解さ
    せた溶液中に、熱可塑性樹脂を存在させた事を特徴とす
    る請求項(1)に記載の静電荷現像用トナーの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 細孔を有する多孔質ガラスの細孔径が1
    μm〜3μmである事を特徴とする請求項(1)記載の
    静電荷現像用トナーの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の懸濁重合粒子の表面に、
    帯電制御剤及び(又は)離型剤の層を付着させた静電荷
    現像用トナー粒子を製造することを特徴とする静電荷現
    像用トナーの製造方法。
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JP2007219382A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用現像剤および画像形成方法
JP2012144702A (ja) * 2010-12-21 2012-08-02 Kao Corp 非水系顔料分散体の製造方法
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