JPH09274A - ファージ耐性ストレプトコッカス - Google Patents
ファージ耐性ストレプトコッカスInfo
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- JPH09274A JPH09274A JP8154063A JP15406396A JPH09274A JP H09274 A JPH09274 A JP H09274A JP 8154063 A JP8154063 A JP 8154063A JP 15406396 A JP15406396 A JP 15406396A JP H09274 A JPH09274 A JP H09274A
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Abstract
こと。 【解決手段】 ストレプトコッカスに対して毒性である
ファージのDNAフラグメントであって、それを含むス
トレプトコッカスに、少なくとも1種のファージに対す
る耐性を与えることができるDNAフラグメント、特に
プラスミドCNCMI−1588中に存在する3.6k
b HindIIIフラグメント、又はプラスミドCN
CMI−1589中に存在する6.5kb EcoRV
フラグメントに相同な又はハイブリッド形成するフラグ
メント。少なくとも1種のファージに耐性なストレプト
コッカスの製造方法において、ストレプトコッカスに対
して毒性であるファージのDNAフラグメントであっ
て、ストレプトコッカスに少なくとも1種のファージに
対する耐性を与えることができるDNAフラグメントを
ベクター中にクローン化し、このベクターをストレプト
コッカス中に導入することを特徴とする方法。
Description
をバクテリオファージに対して耐性にする、バクテリオ
ファージDNAフラグメントの使用に関する。
は、多量のミルクを処理するヨーグルト産業の重大な問
題である。不衛生のためにヨーグルト製造プロセス中に
バクテリオファージ(又はファージ)が導入される可能
性がある。これらはまた、溶原性ファージ(すなわち、
潜伏した形で細菌のゲノムに組み込まれたファージ)の
溶菌段階にエントリーした後に出現する可能性がある。
これらの攻撃の発生を減ずるために、産業界は一般に、
ある一定のファージに一般的に耐性である乳酸菌の種々
の株の混合物の使用に、又は製造の各段階に順繰りに、
乳酸菌の種々の株を使用することに頼っている。しか
し、これらの系は、乳酸菌の様々な株を使用することを
必要とし、このことが他の使用菌株に比べて有益な菌株
の感覚刺激性(organoleptic)又は構造的(textural)特性
を遮蔽すると言う欠点を有する。それ故、有益な乳酸菌
の株の耐性スペクトルを拡大する手段を有することがで
きるならば、特に有利であると考えられる。
に細菌に由来し、ファージ粒子の制限/修飾、ファージ
粒子の吸着の妨害及び/又はファージ溶菌段階の不発(a
bortion)の機構に関係する。これらの耐性はより一般的
に細菌プラスミドによってコードされる。したがって、
Larbi等はファージに対する耐性の少なくとも3種
類の細菌機構を有するストレプトコッカス サリバリウ
ス(Streptococcus salivariu
s)亜種サーモフィルス(thermophilus)
の2菌株を開示する(J.Dairy Res.,5
9,349〜357,1992)。
を利用して、ファージに対する乳酸菌の耐性のスペクト
ルをさらに拡大することができる。かくして、Sing
W.D.等はファージに対する耐性の細菌機構をコー
ドする異なるプラスミドをそれぞれ含むラクトコッカス
ラクチス亜種ラクチス(Lactococcusla
ctis)のクローンの産生を記載している(Appl
ied and Environmental Mic
robiology,59,365〜372,199
3)。
構の他の可能性のある起源がHill C.等によって
最近、提示されている(Journal of Bac
teriology,172,6419〜6426,1
990)。ラクトコッカスラクチスに対して毒性である
ファージのDNAフラグメントは、それらを含むラクト
コッカス ラクチスにファージ耐性を実際与えることが
できる。関係する耐性機構はまだ明らかではない。しか
し、ファージの発達に重要な調節シグナルの過剰発生又
は滴定(titration)にこれらのフラグメントが関係して
いると考えることは合理的である。
レプトコッカスにファージ耐性を与えることができる、
ファージの新規なDNAフラグメントを提供することで
ある。
明は、ストレプトコッカスに対して毒性であるファージ
のDNAフラグメントであって、それを含むストレプト
コッカスに、少なくとも1種のファージに対する耐性を
与えることができるDNAフラグメント、特に、プラス
ミドCNCMI−1588中に存在する3.6キロベー
ス(kb)HindIII DNAフラグメント又はプ
ラスミドCNCMI−1589中に存在する6.5kb
EcoRV DNAフラグメントと相同であるか又は
ハイブリッド形成するフラグメントに関する。本発明は
また、少なくとも1種のファージに対して耐性なストレ
プトコッカスの製造方法であって、ストレプトコッカス
に対して毒性であるファージのDNAフラグメントであ
るが、少なくとも1種のファージに対する耐性をストレ
プトコッカスに与えることができるDNAフラグメント
をベクター中にクローン化し、組換え体ベクターをスト
レプトコッカスに導入する方法にも関する。
て毒性であるファージのDNAフラグメントであるが、
ストレプトコッカスに少なくとも1種のファージに対す
る耐性を与えることができるDNAフラグメント、特に
プラスミドCNCMI−1588中に存在する3.6k
b HindIII DNAフラグメント又はプラスミ
ドCNCMI−1589中に存在する6.5kb Ec
oRV DNAフラグメントに相同であるか又はこれと
ハイブリッド形成するフラグメントを、それらのゲノム
中に又は反復可能なプラスミドを用いて、組込んで含む
ストレプトコッカス属の微生物にも関する。
を含む組換え複製又は組込みベクターも本発明の対象で
ある。本発明によるDNAフラグメントによって形質転
換されたストレプトコッカスは、前記DNAフラグメン
トが単離されるファージに対してだけでなく、これらの
ファージと相同(homologous)であるファージに対して
も、またこれらのファージとは異種(heterologous)であ
るある種のファージに対してさえも耐性であると言う驚
くべき性質を有する。
は、ストレプトコッカスのファージ耐性スペクトルをか
なり拡大することを可能にする。このために、ストレプ
トコッカスを、様々な耐性機構を有すると考えられる、
本発明による1種以上のフラグメントを含むベクターに
よって形質転換することができる。さらに1種以上の細
菌耐性機構を有する、本発明によるベクターによってス
トレプトコッカスを形質転換することもできる。
って与えられる耐性スペクトルは、前記フラグメントを
含むストレプトコッカスの菌株に依存して種々であり得
る。最後に、異なる耐性スペクトルをそれぞれ有する、
有益なストレプトコッカス菌株のクローンの開発を考え
ることもできる。したがって、これらのストレプトコッ
カスクローンを、例えば、ヨーグルト又はチーズを製造
するためのミルクの工業的発酵中に順繰りに用いること
が有利であると考えられる。
は、細菌の同じ菌株を攻撃し、同様な溶菌挙動を有する
ファージ群の一部であるファージを意味すると理解され
る。これに反して、上記で定義した2条件を満たさない
ファージは異種ファージである。
は、少数の塩基の置換、欠失又は付加においてのみ本発
明による配列から異なる配列を意味すると理解される。
このような関係において、遺伝暗号の縮重のために、同
じポリペプチドをコードする2種類のDNA配列は、特
に相同であると見なされる。本発明による配列と80%
より大きい相同を示す配列も相同配列と見なされる。後
者の場合には、本発明による配列の塩基と同じである相
同配列の塩基の数対本発明による前記配列の塩基の総数
の比によって、相同が評価される。
成するフラグメント”とは、サザンブロット法(Sam
brook等,「分子クローニング,実験室マニュア
ル」,Cold Spring Harbor Lab
oratory Press,アメリカ合衆国,198
9,9.31〜9.58章)によって、本発明によるフ
ラグメントとハイブリッド形成することができるフラグ
メントを意味すると理解される。非特異的又は不安定な
ハイブリッド形成を回避するために、緊縮条件下でハイ
ブリッド形成を実施することが好ましい。
ラグメント”とは、例えば、既知方法“ポリメラーゼ連
鎖反応”によってインビトロで合成、再現されることが
できる、又はインビボで、例えば、大腸菌(Esche
richia coli)若しくはラクトコッカス ラ
クチス型の細菌において再現されることができる、ファ
ージ起源の二本鎖DNAフラグメントと理解すべきであ
る。
ロセスを実施するために、ファージのゲノムの一部又は
全てをカバーするファージDNAフラグメントを含む、
ストレプトコッカスライブラリーを作製することができ
る。このために、ファージDNAを制限酵素によって消
化させ、消化物(digest)をベクター中にクローン化し、
次に、このベクターを例えばストレプトコッカスに導入
する。
ライブラリーを、例えば第2ファージ耐性ストレプトコ
ッカスライブラリーを分離するために、ストレプトコッ
カスに対して毒性であるファージを含む培地において培
養する。次に、固形培地上に第2ライブラリーの希釈物
をプレーティングし、次いで、例えば、非形質転換スト
レプトコッカスの耐性よりも少なくとも100倍大きい
耐性を有するクローンを単離クローンから選別すること
によって、ファージ耐性クローンを従来法に従って単離
することができる。
ァージDNA消化物を電気泳動にかけ、次に問題のフラ
グメントを含むゲルバンドを溶離することによって、各
ファージDNAフラグメントを単離することもできる。
次に、各単離フラグメントをベクター中にクローン化
し、各ベクターをストレプトコッカスに導入して、例え
ば、非形質転換ストレプトコッカスの耐性よりも少なく
とも100倍大きい耐性を有するストレプトコッカスを
選別することも可能である。
ストレプトコッカスの耐性よりも少なくとも100倍大
きい耐性を有するストレプトコッカスを(ファージDN
Aフラグメントによって)選別するために、毒性ファー
ジの懸濁液の希釈物を、固形培地中のストレプトコッカ
ス(形質転換されたもの又はそうでないもの)の集密的
培養物(confluent culture) 上にプレーティングし、プ
ラーク数を計数し(各プラークは1ファージによる感染
から生ずる)、所定の希釈物に関して、非形質転換スト
レプトコッカスの培養物上に出現するプラーク数対形質
転換されたストレプトコッカスの培養物上に出現するプ
ラーク数の比を算出する。このようにして、少なくとも
100の比、好ましくは103〜1012の比を有する形
質転換されたストレプトコッカスを選別することができ
る。
lection du Centre de Rech
erche Nestle,Lausanne)に対し
て特に毒性であるファージφSfi21から、3.6k
b HindIII DNAフラグメントを単離するこ
とが可能であった。このフラグメントはプラスミドpM
Z23中に存在し、このプラスミドはこれを含む菌株
S.サーモフィルスSfi1として、Collecti
on Nationale de Culture d
e Microorganisme(C.N.C.
M.)、Institut Pasteur、28 r
ue du Dr Roux、75724 Paris
cedex 15、フランスに1995年6月7日に
寄託され、寄託番号CNCMI−1588を与えられ
た。この3.6kb HindIII DNAフラグメ
ントは、これを含むストレプトコッカスに、特にS.サ
ーモフィルスに、DNAフラグメントを選別したファー
ジと相同であるファージに対するのみでなく、異種であ
るファージに対しても耐性を与えることができる。
n du Centre de Recherche
Nestle,Lausanne)に対して毒性である
ファージφSfi2から、6.5kb EcoRV D
NAフラグメントを単離することも可能であった。この
フラグメントはプラスミドpMZ31中に存在し、この
プラスミドはこれを含む菌株S.サーモフィルスSfi
1として、C.N.C.M.、Institut Pa
steur、28 rue du Dr Roux、7
5724 Paris cedex 15、フランスに
1995年6月7日に寄託され、寄託番号CNCM I
−1589を与えられた。このフラグメントは、これを
含むストレプトコッカスに、特にS.サーモフィルス
に、少なくとも1種のファージに対する耐性を与えるこ
とができる。
フラグメント中に保存される0.8kb EcoRIフ
ラグメントを単離することができた。以下の配列表に記
載する配列番号1の配列を有するこのフラグメントは、
ファージφSfi21に相同であるファージ中に比較的
良好に保存されると言う特徴を有する。このフラグメン
トは、これを含むストレプトコッカスに、特にS.サー
モフィルスに、少なくとも1種のファージに対する耐性
を与えることを可能にする。
DNAフラグメントによって与えられる利益と、ストレ
プトコッカスに対して毒性であるファージのDNAフラ
グメントがそれを含むストレプトコッカスに耐性を与え
ることが初めてできたと言う事実とを考慮して、本発明
は少なくとも1種のファージに対する耐性をストレプト
コッカスに与えることができる、ストレプトコッカスに
対して毒性であるファージのDNAフラグメントに関す
る。
ndIIIフラグメント、6.5kb EcoRVフラ
グメント及び/又は0.8kb EcoRIフラグメン
トに相同であるか又はこれとハイブリッド形成すること
ができ、第二に少なくとも1種のファージに対する耐性
をストレプトコッカスに与えることができる、任意のD
NAフラグメントに関する。特異的にハイブリッド形成
する小フラグメントは一般に長さが15〜25塩基対
(bp)であるので、長さが少なくとも20bpであ
り、この下限が任意に設定されるフラグメントを選択す
ることが好ましい。
あるストレプトコッカスの製造方法を実施するために、
プラスミドCNCMI−1588中に存在する3.6k
bHindIIIフラグメント又はプラスミドCNCM
I−1589中に存在する6.5kb EcoRVフラ
グメントと相同であるか又はハイブリッド形成するフラ
グメントをベクター中にクローン化することが好まし
い。0.8kb EcoRIフラグメントを用いること
が好ましい。
カス ラクチスのような、他の微生物の複製系又は表現
系を含むことができる、複製可能な表現プラスミドであ
り得る。これはまた、組込みベクター(integrative vec
tor)でもよい。ファージの配列の上流に、この配列の発
現のために重要な配列(例えば、ストレプトコッカスプ
ロモーター)を配置することが有用ではないことにも注
目すべきである。
ストレプトコッカス属の細菌、特にS.サーモフィルス
中に、例えば、接合(conjugation)、トランスフェクシ
ョン又は形質転換によって導入することができる。この
場合に、このように形質転換された微生物が形質転換さ
れたベクターの幾つかのコピーを含むことが好ましい。
プラスミド及び形質転換細菌を得る実施例に関する、以
下に記載の追加の説明によって、本発明をさらに詳述す
る。しかし、これらの実施例が本発明の対象を説明する
ために記載するものであり、いかなる意味でも、それら
への限定を意味するものではないことは、言うまでもな
い。
及び形質転換は、他に記載しない限り、Sambroo
k等による上記テキストに記載された操作によって実施
される。%は、他に記載しない限り、重量によるもので
ある。
oagarを添加) −M17(Difco,米国):0.5%トリプトン(t
ryptone)、0.5%ソイトーン(soytone)、0.5%食
肉加水分解物、0.25%酵母抽出物、0.05%アス
コルビン酸、0.025%硫酸マグネシウム、1.9%
β−グリセロリン酸二ナトリウム及び水。 −LM17:0.5%ラクトースを含むM17培地。 −LM17/CaCl2:0.05%CaCl2を含むL
M17培地。 −MSK:0.1%酵母抽出物を含む脱脂乳(10%で
再構成する粉末) −MRS:1%ペプトン、1%加水分解された食肉,
0.5%酵母抽出物,0.5%酢酸ナトリウム、0.0
1%硫酸マグネシウム、0.2%リン酸二カリウム、
0.2%クエン酸アンモニウム、0.005%硫酸マン
ガン、2%デキストロース、0.1%Tween80及
び水。 −HJ:3%トリプトン、0.2%牛肉抽出物、1%酵
母抽出物、0.4%KH 2PO4
号CNCMI−1424を与えられたS.サーモフィル
スSfi21。この菌株はファージφSfi21に敏感
であり、ファージφBas3、φBas11、φBas
19、φSfi2、φSfi9及びφSfil8に対し
て本来耐性である。 −φBas3、φBas11、φBas19、φSfi
2及びφSfi18に敏感であり、ファージφSfi9
に本来耐性であるS.サーモフィルスSfi1。プラス
ミドpMZ31又はpMZ24を含む、この菌株の2種
のクローンは、上記寄託番号CNCMI−1588及び
CNCMI−1589でCNCMに寄託された。
され、寄託番号CNCMI−1421を与えられたS.
サーモフィルスSfi9。この菌株はファージφSfi
9に敏感であり、ファージφBas11、φBas1
9、φBas3、φSfi2、φSfi18及びφSf
i21に対して本来耐性である。これらの3種類のグラ
ム陽性菌株は顕微鏡下で非鞭毛性鎖形成球菌の外観を有
する。これらの菌株は非胞子形成性であり、通性嫌気性
生物である。
のクローニング I.1.ファージφSfi21からのDNAフラグメン
トの作製 :液体培地LM17/CaCl2 200ml
に、S.サーモフィルス株Sfi21の定常期培養物1
%と、約108粒子/mlを含むファージ懸濁液(Co
llection Nestle)500μlとを接種
する。この培地を42℃において、溶菌が終了するまで
(約2時間)インキュベートし、培地をSorvalS
S−34ローターにおいて8000rpm及び4℃にお
いて30分間遠心分離し、上澄み液を回収し、これを同
じローターにおいて12,000rpm、4℃において
6時間再び遠心分離し、次に、ファージ粒子のペレット
を緩衝液(20mM Tris pH7.2、10mM
NaCl、10mM MgSO4を含む)0.5ml
中に再懸濁させる。次に、ファージ粒子のこの懸濁液を
−20℃において保存する(この方法は他のファージの
懸濁液の製造にも適用可能である)。
ゼ 5μg/mlとリボヌクレアーゼ 1μg/mlと
によって37℃において30分間処理し、50mM E
DTAと0.8%SDSとを加えて、混合物を37℃に
おいて5分間インキュベートし、次に、プロテイナーゼ
K 100μg/mlを加え、混合物を56℃において
1時間インキュベートする。TE(100mM Tri
s pH7.5と10mM EDTA)で飽和したフェ
ノール溶液の1倍量によって、続いてクロロホルムの1
倍量によって、タンパク質を抽出する。次に、水相中に
存在するファージDNAをエタノール(0.3M 酢酸
ナトリウムを含む、pH5.2)の2倍量中で−70℃
において少なくとも30分間沈殿させる。混合物を1
3,000rpmで遠心分離し、ファージDNAのペレ
ットを水0.4ml中に再懸濁させる。
(20mM KCl、10mM Tris−HCl p
H8、10mM MgCl2、1mM DTT及びBS
A0.1mg/mlを含む)中で制限酵素HindII
I(Boehringer−Mannheim,ドイ
ツ)によって従来通り消化させる。次に、上記条件下で
タンパク質をフェノールで抽出し、DNAを沈殿させ、
ファージDNA100ng/μlを含む溶液を得るよう
に、TE溶液中に再懸濁させる。
大部分をカバーするDNAフラグメントを含むストレプ
トコッカスライブラリーの作製: 上記条件下で、ベク
ターpNZ124(M.De VOS、Agricul
tural University of Wagen
ingen,オランダ)を制限酵素HindIIIによ
って従来法に従って消化させる。この反応の終了時に、
タンパク質をフェノールで抽出し、DNAを沈殿させ、
プラスミドDNA100ng/μlを含む溶液を得るよ
うに、TE溶液中に再懸濁させる。
液の若干量と、DNAフラグメント(100ng)の溶
液の別の若干量と、水 17μlまでとを混合する。混
合物を56℃において2〜5分間加熱し、次に、通常の
連結反応用緩衝液2μlとT4 DNAリガーゼ(Bo
ehringer−Mannheim,ドイツ)の溶液
1μlとを加える。この反応の終了時に、タンパク質を
フェノールによって抽出し、DNAを従来法に従って沈
殿させる。
性であるS.サーモフィルスSfi1菌株のコンピテン
ト細胞をMarciset等の方法(Biotechn
ology and Bioengineering,
43,490〜496,1994)によって作製する。
ーによるエレクトロポレーションによって形質転換する
(Marciset等)。このために、解凍したコンピ
テント細胞の懸濁液200μlを組換えベクターの沈殿
ペレットと混合し、混合物をエレクトロポレーション装
置(Gen Pulser,Biorad)のキュベッ
トに入れ、このキュベットを2000V,25μF及び
400Ωにさらし、液体培地HJ(さらに、0.5%ラ
クトースを含む)1mlを加え、混合物を42℃におい
て4時間インキュベートする。培養物を固形LM17培
地(さらに、クロラムフェニコール 4μg/mlを含
む)上に置く。生き残る細菌がファージφSfi21の
全ゲノムをカバーするDNAフラグメントを含むストレ
プトコッカスライブラリーを構成する。しかし、1個以
上のファージフラグメントを組込まずに再循環されるベ
クターpNZ124を含むストレプトコッカスも存在す
ることに注目すべきである。
のライブラリーの作製: 上記ストレプトコッカスライ
ブラリーをLM17液体培地(さらに、クロラムフェニ
コール4μg/mlと、ファージφSfi21粒子懸濁
液 100μlとを含む)中で培養する(上記I.1
項)。生き残る細菌がファージ耐性ストレプトコッカス
のライブラリーを構成する。
MI−1588を与えられ、3.6kb HindII
IファージDNAフラグメントを含むプラスミドpMZ
23を含むクローンを単離することができた。プラスミ
ドpMZ23によって与えられるファージ耐性をマイク
ロタイタープレート試験によって評価することができ
る。このために、プラスミドpMZ23を含むS.サー
モフィルスSfilクローンをMSK培地(クロラムフ
ェニコール4μg/mlを補充)で培養する。定常期培
養物100μlをLM17/CaCl2培地(クロラム
フェニコール4μg/mlを補充)0.9mlで希釈す
る。上記培地200μlと、希釈培養物22μlと、上
記ファージφSfi21懸濁液2.5μl/mlとをマ
イクロタイタープレートの孔に分配する(3通りに;1
/100希釈)。このプレートを42℃においてインキ
ュベートし、15分毎に光学密度を620〜630nm
において7.5時間測定する(Automatic R
eader,Dynatech)。
ファージ、すなわち、ファージφSfi2、φSfi1
8及びφBas3と、ファージφSfi21とは異種の
ファージ、すなわち、ファージφBas11及びφBa
s19によって実施した。このために、これらのファー
ジの懸濁液を上記I.1項に記載したように製造した。
転換したS.サーモフィルス Sfi1株によって、同
じ試験を平行して実施する。同じ試験をプラスミドpN
Z124によって形質転換したS.サーモフィルス菌株
によっても実施する。図1に示す試験結果は、プラスミ
ドpNZ124によって形質転換したS.サーモフィル
スSfi1株が全ての使用ファージに感受性であること
を実証する。それ故、プラスミドpNZ124は耐性の
原因ではない。
23によって形質転換したS.サーモフィルスSfi1
株が全ての使用ファージに耐性であることを実証する。
それ故、3.6kb HindIIIファージフラグメ
ントが実際にこの耐性の原因である。このフラグメント
はファージφSfi21と相同なファージ及び異種なフ
ァージに対する耐性を与えることができる。
Z124又はpMZ23によって形質転換したS.サー
モフィルスSfi1株のMSK(クロラムフェニコール
4μg/mlを補充)中の新鮮な培養物0.3mlと、
MRSアガール培地(0.7%Bactoagar)
(52℃)2.5mlと、評価すべき各ファージの懸濁
液の希釈物0.1mlとを混合する(ファージ懸濁液は
I.1項の記載の通りに調製)。混合物をLM17固形
培地(クロラムフェニコール補充)上でプレーティング
し、プレートを嫌気性条件下で42℃においてインキュ
ベートし、感染病巣の数を固形培地上で(プラークとし
て)計数する。次に、一定の希釈に関して、pNZ12
4による形質転換S.サーモフィルス培養物上プラーク
数対pMZ23による形質転換S.サーモフィルス培養
物上プラーク数の比によって、pNZ124/pMZ2
3比を算出する。
i21ゲノムの3.6kb HindIIIフラグメン
トが、ファージφSfi21と相同であるファージに対
する耐性を与えることができることを実証する。
グメントの分析: 3.6kb HindIIIフラグ
メントの一部もファージに対する耐性を与えることがで
きるか否かを判断するために、3.6kb HindI
IIのEcoRI1フラグメントをpNZ124中にク
ローン化し、このプラスミドをS.サーモフィルスSf
i1に形質転換する。
し、これを当業者に周知の方法によって制限酵素Hin
dIIIで切断して、フラグメントにする。次に、DN
Aフラグメントをアガロースゲル電気泳動によって分離
する。3.6kbフラグメントを含むバンドをゲルから
切断し、このバンドを0.45μm遠心分離膜(MCウ
ルトラフリー フィルター)上に付着させ、これを−2
0℃に10分間貯蔵し、Heraeus Biofug
e A遠心機中、全体を10,000rpmで室温下2
0分間遠心分離する。濾液をTE飽和フェノールによっ
て抽出し、水相を酢酸エチルとエタノールとによって−
70℃において少なくとも30分間沈殿させる。混合物
を13,000rpmにおいて遠心分離し、ペレットを
70%エタノール溶液0.5ml中に再懸濁させ、懸濁
液を13,000rpmにおいて再遠心分離し、次に、
3.6kb DNAフラグメントを水10μl中に再懸
濁させる。
oRIによって切断し、切断フラグメントを、予めEc
oRIによって切断したプラスミドpNZ124に連結
し、組換えプラスミドをS.サーモフィルスSfi1株
に形質転換する。実験条件は上記I.1項及びI.2項
に記載の条件と同様である。次に、ファージφSfi2
1に耐性の細菌を上記I.3項に記載の条件と同様の条
件下で選択し、0.8kb EcoRIファージDNA
フラグメント含有プラスミドpMZ23cを含む、特に
耐性のクローンを単離する。
カスに与えられた耐性を上記I.4項に記載の条件下で
評価する。以下の表2に示す結果は、ファージφSfi
21のゲノムの0.8kbフラグメントがファージφS
fi21に相同であるファージに対する耐性を与えるこ
とができることを実証する。
ントの配列決定: プラスミドpMZ23cを当業者に
周知の方法によって精製し、次に、0.8kb Eco
RIフラグメントをジデオキシヌクレオチドを用いる既
知の方法(Sanger等,Proc.Natl.Ac
ad.Sci.,74,5463〜5467,197
7)によって配列決定する。このために、プライマーと
して役立つオリゴヌクレオチドを用いて、これをファー
ジ配列のいずれかの側で、プラスミドpNZ124に由
来する配列とハイブリッド形成させる。結果は、0.8
kb EcoRIフラグメントが以下の配列表に示す配
列番号1の配列を有することを実証する。
b EcoRV DNAフラグメントのクローニング ファージφSfi2のゲノムからのEcoRVフラグメ
ントを含有する組換え体プラスミドpNZ124を含む
S.サーモフィルスSfi1菌株のライブラリーを作製
する。このために、上記I.1項及びI.2項に記載の
方法と同じ方法を用いる。次に、ファージ耐性のS.サ
ーモフィルスSfi1株のライブラリーを上記I.3項
に記載のように作製する。ファージ耐性のS.サーモフ
ィルスから、寄託番号CNCM I−1589を与えら
れ、6.5kb EcoRVファージDNAフラグメン
トを含むプラスミドpMZ31を含むクローンを単離す
ることができた。
ファージ耐性を上記I.4項及びI.5項に記載の試験
と同様の試験によって評価することもできる。6.5k
b EcoRVフラグメントの一部も、これを含むスト
レプトコッカスにこのファージに対する耐性を与えるこ
とができる。このために、上記I.6項に記載の方法と
同様の方法によって、プラスミドpMZ31を精製し、
種々の制限酵素によって切断して、フラグメントにし、
これらのフラグメントをプラスミドpNZ124中にサ
ブクローン化し、S.サーモフィルスSfi1を組換え
ベクター(pMZ31フラグメントという)によって形
質転換する。最後に、ファージ耐性を示す形質転換細菌
を上記I.5項に記載の試験によって選択する。特に、
100より大きい“pNZ124/pMZ31−フラグ
メント”比を有する細菌を選択する。この比は、pNZ
124による形質転換S.サーモフィルス培養物上プラ
ーク数とpMZ31フラグメントによる形質転換S.サ
ーモフィルス培養物上プラーク数とによって、算出す
る。
coRVフラグメントに由来する4種のフラグメント
(すなわち、3kb EcoRV−BglII、2kb
BglII−HIII、3.5kb BglII−E
coRV及び0.8kb EcoRI−EcoRIフラ
グメント)がストレプトコッカスに非常に良好な耐性を
与えることができることを実証する。
耐性が、たとえフラグメントが核酸配列の同じ部分を有
するとしても、フラグメントによって異なることを観察
することができる。実際に、3.5kb BglII−
EcoRVフラグメントは2kb BglII−HII
Iフラグメントを含み、3kb EcoRV−BglI
Iフラグメントは0.8kb EcoRI−EcoRI
フラグメントを含む。
0.8kb EcoRI−EcoRIフラグメントの配
列決定は配列番号1と同じ配列を示す。プラスミドpM
Z31−[0.8kb EcoRI−EcoRI]を含
むS.サーモフィルスSfil株は、図2に示すファー
ジによる攻撃を受けたときに、同じ条件下でプラスミド
pMZ23cを含むS.サーモフィルスSfil株に関
して得られる成長曲線と非常に類似した成長曲線を示
す。
てS.サーモフィルスSfi9株に形質転換する。この
ために、上記I.2項に記載の方法と同様の方法を用い
る。上記I.5項に記載の試験と同様の試験による、形
質転換菌株の耐性スペクトルの評価は、形質転換S.サ
ーモフィルスSfi9株がファージφSfi21及びφ
Sfi2とは異種のファージであるファージφSfi9
に耐性であることを示す。
の予備培養物(MSK培地中)を1%の割合で接種し、
このミルクを約42℃の温度においてpH5.1に達す
るまでインキュベートし、これを4℃の温度にまで冷却
し、次にこれを−75℃において凍結することによっ
て、S.サーモフィルスSfil株とpMZ23形質転
換S.サーモフィルスSfil株の凍結スターターを調
製する。凍結スターターの混合物としての直接接種によ
って所定ヨーグルトを調製する。このために、低温殺菌
済み再構成ミルク(3.7%脂肪、2.5%脱脂乳粉
末)に各凍結スターター6mlを接種し、混合物をpH
約4.65に達するまでインキュベートし、次に、これ
を4℃の温度にまで冷却する。
S NESTLE (B)街:AVENUE NESTLE55 (C)市:VEVEY (D)州又は区:CANTON DE VAUD (E)国:スイス (F)郵便番号:1800 (G)電話:(41)21 924 47 60 (H)テレックス:(41)21 924 28 80 (ii)発明の名称:ファージ耐性ストレプトコッカス (iii)配列の数:1 (iv)コンピューター読み取り可能形: (A)メディウム型式:フロッピーディスク (B)コンピューター:IBM PC互換性 (C)操作系:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウェア:PatentIn Releas
e#1.0,Version#1.30(EPO)
19、φSfi21、φSfi2及びφSfi18の存
在下及び不存在下でのプラスミドpNZ124形質転換
S.サーモフィルス株Sfi1のマイクロタイタープレ
ート中での成長曲線(時間の関数としての光学密度)。
19、φBas3、φSfi21、φSfi2及びφS
fi18の存在下及び不存在下でのプラスミドpMZ2
3形質転換S.サーモフィルス株Sfi1のマイクロタ
イタープレート中での成長曲線(時間の関数としての光
学密度)。
Claims (9)
- 【請求項1】 ストレプトコッカスに対して毒性である
ファージのDNAフラグメントであって、それを含むス
トレプトコッカスに、少なくとも1種のファージに対す
る耐性を与えることができるDNAフラグメント。 - 【請求項2】 プラスミドCNCMI−1588中に存
在する3.6kbHindIIIフラグメント又はプラ
スミドCNCMI−1589中に存在する6.5kb
EcoRVフラグメントと相同であるか又はハイブリッ
ド形成する、請求項1記載のDNAフラグメント。 - 【請求項3】 配列番号1の配列を有するフラグメント
と相同であるか又はハイブリッド形成する、請求項2記
載のDNAフラグメント。 - 【請求項4】 プラスミドCNCMI−1588中に存
在する3.6kbHindIIIフラグメント、又はプ
ラスミドCNCM1−1589中に存在する6.5kb
EcoRVフラグメント、又は配列番号1の配列を有
するフラグメントから成る、請求項1又は2のいずれか
に記載のDNAフラグメント。 - 【請求項5】 少なくとも1種のファージに耐性なスト
レプトコッカスの製造方法において、ストレプトコッカ
スに対して毒性であるファージのDNAフラグメントで
あって、ストレプトコッカスに少なくとも1種のファー
ジに対する耐性を与えることができるDNAフラグメン
トをベクター中にクローン化し、このベクターをストレ
プトコッカス中に導入することを特徴とする方法。 - 【請求項6】 請求項2〜4のいずれか1項に記載のD
NAフラグメントをベクター中にクローン化することを
特徴とする請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 ストレプトコッカスに対して毒性である
ファージのDNAフラグメントであって、ストレプトコ
ッカスに少なくとも1種のファージに対する耐性を与え
ることができるDNAフラグメント、特にプラスミドC
NCMI−1588中に存在する3.6kb Hind
IIIフラグメント又はプラスミドCNCMI−158
9中に存在する6.5kb EcoRVフラグメントと
相同であるか又はハイブリッド形成するフラグメント
を、そのゲノム中に又は複製可能なプラスミドを用い
て、組込んだストレプトコッカス。 - 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のD
NAフラグメントを含む組換え複製又は組込みベクタ
ー。 - 【請求項9】 プラスミドCNCMI−1588又はプ
ラスミドCNCMI−1589から成る請求項8記載の
ベクター。
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