JPH09277260A - 金型の設計方法および装置 - Google Patents
金型の設計方法および装置Info
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Abstract
き、充分に冷却時間をおいてから金型を開放することが
要求されるが、この冷却時間により単位時間当たりの生
産量が制約を受ける。 【解決手段】 充分に冷却せず、金型を開放するとプラ
スチックは熱収縮して大きく変形する。この変形を把握
しその変形分をあらかじめ折り込んで金型を設計すれば
冷却時間を短縮しても、設計寸法通りの成形品形状を成
形することができる。変形を把握するために有限要素法
を用いる。さらに、この成形品に液体の内容物を充填し
たときの静水圧変形をも考慮した金型設計を行うことが
できる。 【効果】 単位時間当たりの生産量を向上させることが
できるとともに、経験によらず金型の設計を行うことが
できる。
Description
金型設計に利用する。本発明はプラスチック成形品を高
温で金型から取出し、取出し後の冷却に応じて変形する
形態をあらかじめ金型設計に折り込むことにより、プラ
スチック成形工程の所要時間を短縮する技術に関する。
ブ状に押し出し、それを金型で挟み込み、チューブ内に
空気を吹き込んで膨らませるプラスチック成形方法が広
く行われている。この従来例を図6を参照して説明す
る。図6はブロー成形法により容器を製造する工程を示
す図である。図6(a)に示すように、チューブ状の熔
融プラスチック(パリソン)を分割された金型の中間位
置に抽出し、図6(b)に示すように、金型を閉鎖す
る。図6(c)に示すように、熔融プラスチックに空気
を吹き込むと熔融プラスチックは金型の内壁に密着し、
熔融プラスチックは金型の内壁と同じ形状を呈する。こ
の時点では、熔融プラスチックの温度は、例えば、20
0°Cの高温であり、金型内で高圧空気を吹き込んだま
ま保持することにより、プラスチックを冷却し固化す
る。この冷却時間はプラスチックの種類や、成形品の内
容によって異なるが、従来の冷却時間決定手段として
は、取り出し後の樹脂の熱収縮による変形が線形の範囲
になることを目安としていた。図6(d)に示すよう
に、金型を開放すると、成形品が取り出される。
売するための容器(ボトル)であり、通常金型を開放す
る樹脂温度の目安は50°C程度である。この冷却には
10数秒の時間を要する。
の熔融プラスチックを金型を開放できるまでに冷却する
には時間を要する。単位時間当たりの生産量と生産コス
トとが比例関係にあり、秒単位の時間管理を行っている
製造工程では、例えそれが10数秒の短い時間であって
も、さらに低い生産コストを実現するためには冷却に要
する時間を短縮することが課題である。
時間のデータを求めるために、金型を高温の内に開放す
る実験を繰り返し行った。その結果として、高温の熔融
プラスチックは、従来から行われている冷却時間未満で
は金型を外れると大きく収縮し、非線形な変形を起こす
ため、目標とする成形品形状は得られず、冷却時間の短
縮を行うことはできなかった。
であり、プラスチック成形工程における冷却時間を短縮
しても目標とする成形品形状が得られる金型の設計方法
および装置を提供することを目的とする。本発明は、内
容物の充填による静水圧変形を補償する形状を有する成
形品を製造できる金型の設計方法および装置を提供する
ことを目的とする。本発明は、経験によらず金型の設計
を行うことができる金型の設計方法および装置を提供す
ることを目的とする。
スチックは、常温に冷える過程で収縮変形する。従来
は、低温取り出しのため、変形が線形という規則性があ
り、(1/収縮率)を目標成形品形状に反映させて金型
を大きく作ることにより、目的とする成形品形状の意匠
性(設計寸法値)を保証できる。ところが、高温取り出
しによる非線形の収縮過程では、上述のような巨視的な
規則性は見出せない。そこで、発明者らは有限要素法を
用いて変形挙動をシミュレートすることにより、その変
形を予め考慮して金型形状を作成することによって、高
温取り出しにおいても目的の成形品形状が得られる金型
設計方法および装置を発明した。
計方法であり、その特徴とするところは、金型から取出
す直前の成形品の初期形状(≒金型形状)に金型から取
出した後に発生する変形についての変形シミュレーショ
ンを施す第一のステップと、この第一のステップにより
変形した形状と目標成形品形状との差分を演算する第二
のステップと、この差分と閾値とを比較する第三のステ
ップと、この差分が前記閾値を越えるときこの差分に基
づき前記初期形状の変更を演算する第四のステップとを
備えたところにある。
り生じる内部圧力による変形を含まないようにしてもよ
いし、あるいは、内容物の充填により生じる内部圧力に
よる変形を含むようにしてもよい。例えば、成形品が液
体を充填するためのプラスチック容器であるとき、これ
に液体を充填すればプラスチック容器は変形する。その
変形の分も考慮して、あらかじめ金型を設計することも
できる。
EM:Finite Element Method) によることがよい(有限
要素法については、電子情報通信学会編、電子情報通信
ハンドブック、P36〜P37を参照)。
あるいは、職人の経験に頼ってきたが、有限要素法を用
いることにより無駄となる試作金型を減らすことができ
るとともに、経験によることなく金型設計を行うことが
できる。
り、その特徴とするところは、金型の初期形状(b0)
を三次元情報として入力する手段と、この初期形状に等
しい成形品を金型から取出した後に生じる変形について
の変形シミュレーションを演算する第一の手段と、この
変形シミュレーションを演算した結果(ci)と目標成
形品形状との差分(xi)を演算する第二の手段と、こ
の差分と閾値とを比較する第三の手段と、この差分が閾
値(ε)を越えるとき前記差分に基づき前記初期形状の
一部に変更を加える第四の手段とを含み、前記第一ない
し第四の手段を前記差分が閾値を下回るまで繰り返して
実行させる手段を備えたところにある。
り生じる内部圧力による変形を含まないようにしてもよ
いし、あるいは、内容物の充填により生じる内部圧力に
よる変形を含むようにしてもよい。
させるプログラムが記録された記録媒体である。
り設計された金型である。
る。図1は本発明実施例の金型設計方法のフローチャー
トである。
するところは、金型から取出した直後の成形品の初期形
状に金型から取出した後に発生する変形についての変形
シミュレーションを施す第一のステップ(S1)と、こ
の第一のステップにより変形した形状と目標成形品形状
との差分を演算する第二のステップ(S2)と、この差
分と閾値とを比較する第三のステップ(S3)と、この
差分が前記閾値を越えるときこの差分に基づき前記初期
形状の変更を演算する第四のステップ(S4)とを備え
たところにある。
めの装置を図5に示す。図5は本発明実施例の金型設計
装置のブロック構成図である。
するところは、金型の初期形状(b0)を三次元情報と
して入力する手段としてのキーボード6と、この初期形
状に等しい成形品を金型から取出した後に生じる変形に
ついての変形シミュレーションを演算する第一の手段と
しての変形シミュレーション演算部1と、この変形シミ
ュレーションを演算した結果と目標成形品形状との差分
を演算する第二の手段としての差分演算部2と、この差
分と閾値とを比較する第三の手段としての差分判定部3
と、この差分が閾値を越えるとき前記差分に基づき前記
初期形状の一部に変更を加える第四の手段としての初期
形状変更部4とを含み、変形シミュレーション演算部1
ないし初期形状変更部4を前記差分が閾値を下回るまで
繰り返して実行させる手段としての演算制御部5を備え
たところにある。
法(FEM)を用いる。ここで有限要素法について図2
および図3を参照してごく簡単に説明する。図2はボト
ルの有限要素モデルを示す図である。図3は有限要素法
を説明するための図である。図2に示すように、変形シ
ミュレーション対象となる容器(形状)を格子状の3角
形または4角形の低次要素で近似する。要素は節点
{(xni、yni、zni)、i=1,4}で構成さ
れている。ここで、変形シミュレーションを行うと、変
形後の要素の節点座標は、図3(b)に示すように、
{(xdi、ydi、zdi、i=1、4)}となる。
ここで、図3(c)に示すように、変形前の節点座標
(xni、yni、zni)と変形後の節点座標(xd
i、ydi、zdi)との差分{(xsi、ysi、z
si)、i=1、4}を求めることにより、一つの要素
の変形具合を求めることができる。有限要素法ではこの
ように、図2に示したモデルのすべての要素同様に変形
具合を求めることにより容器全体の変形形態を把握し、
変形後の形状が目標成形品形状に近づくように変形前の
設計形状を少しずつ変えながら、変形シミュレーション
を繰り返し実行し、最終的な設計形状を決定する。
のボトルを例として)説明する。金型から取り出したプ
ラスチックの収縮変形が終了した段階で、目標成形品形
状となる金型形状を求めるには、取出し温度が低い場
合、即ち微小変形(線形)の場合、変形率の逆数を目標
成形品形状に掛けることにより求めることができる。し
かし、取出し温度が高い場合、即ちこの熱収縮が大きく
非線形である場合には適用できない。
に毎回熱変形シミュレーションを行い、その結果と目標
成形品形状との差分を設計対象形状に反映させ、目標成
形品形状に収束するまでこれを繰り返した。この時、変
形の非線形性を考慮して、収束を安定させるため、減速
係数βを導入し、設計対象形状に反映させる差分を調整
した。この手法が有効に機能するためには、有限要素法
(FEM)の変形シミュレーションで計算した変形量、
変形形態がかなりの精度で現実の系と一致する必要があ
る。
るために、実測可能な変形前後の形状を基に、シミュレ
ーション結果が実測変位に合うように物性パラメータを
調整した。物性パラメータとしては、線膨張係数、ヤン
グ率、ポアソン比、熱伝導率、比熱、密度などがある。
表1には、パラメータ調整後のシミュレーション結果を
示した。
を見ると最大で5%であり、パラメータの調整がうまく
出来ていることがわかる。
る。図4は本発明第二実施例の金型設計方法のフローチ
ャートである。本発明第二実施例では、成形されたボト
ルに内容物としての液体を充填した場合の静水圧変形ま
でも考慮した金型設計を行う。プラスチックは、金型か
ら取り出され(S11)、熱収縮変形を経て(S1
2)、成形品となる(S13)。この成形品に内容物で
ある液体を充填した結果、静水圧変形を受け(S1
4)、最終的な製品形状となるが(S15)、本発明第
二実施例では、この工程についても考慮する。
る。すなわち、意匠設計(S16)に基づいて製品設計
(S17)が行われ、内容物の充填後に静水圧変形して
製品寸法となる成形品の形状を算出することにより(S
18)、成形品が自動設計される(S19)。さらに、
収縮変形後成形品寸法となる金型形状を算出することに
より(S20)、金型形状が自動設計される(S2
1)。
して本発明第二実施例では、さらに、空の成形品形状と
内容物が充填された後の成形品形状、即ち製品形状とを
比較してその差分を金型の設計形状に反映させる工程が
加えられる。その手順は、本発明第一実施例と同様であ
り、図1に示したフローチャートにしたがって行われ
る。第一実施例同様パラメータを実測変位に一致させる
ように調整する。
る。図5は本発明第三実施例の金型設計装置のブロック
構成図である。本発明第一または第二実施例で示した金
型設計方法は、本発明第三実施例に示した金型設計装置
により実行される。キーボード6により金型の初期形状
(b0)を三次元情報として入力する。変形シミュレー
ション演算部1はこの初期形状に等しい成形品を金型か
ら取出した後に生じる変形についての変形シミュレーシ
ョンを演算する。差分演算部2はこの変形シミュレーシ
ョンを演算した結果と目標成形品形状との差分を演算す
る。差分判定部3はこの差分と閾値とを比較する。初期
形状変更部4はこの差分が閾値を越えるとき前記差分に
基づき前記初期形状に変更を加える。演算制御部5は変
形シミュレーション演算部1ないし初期形状変更部4を
前記差分が閾値を下回るまで繰り返して実行させる。
えて考慮するならば、変形シミュレーション演算部1で
は、初期形状に等しい成形品を金型から取出した後に生
じる変形についての変形シミュレーションを演算し、さ
らに、その変形後の成形品に内容物を充填したときの静
水圧変形による変形シミュレーションを演算する。
ように、良好な結果を得ることができた。
の目安は、120°Cであり、冷却時間は5秒である。
従来例では、金型の開放温度の目安は、50°Cであ
り、冷却時間は10数秒であったので、単位時間の生産
量は2倍以上になったことがわかる。
冷却時間を短縮しても目標とする成形品形状が得られる
金型が実現できる。さらに、内容物の充填による静水圧
変形を補償する形状を有する成形品を作るための金型の
設計を行うことができる。このとき、経験によらず金型
の設計を行うことができる。
ト。
ート。
図。
示す図。
Claims (9)
- 【請求項1】 金型から取出す直前の成形品の初期形状
に金型から取出した後に発生する変形についての変形シ
ミュレーションを施す第一のステップと、この第一のス
テップにより変形した形状と目標成形品形状との差分を
演算する第二のステップと、この差分と閾値とを比較す
る第三のステップと、この差分が前記閾値を越えるとき
この差分に基づき前記初期形状の変更を演算する第四の
ステップとを備えたことを特徴とする金型の設計方法。 - 【請求項2】 前記目標成形品形状は、内容物の充填に
より生じる内部圧力による変形を含まない請求項1記載
の金型の設計方法。 - 【請求項3】 前記目標成形品形状は、内容物の充填に
より生じる内部圧力による変形を含む請求項1記載の金
型の設計方法。 - 【請求項4】 前記シミュレーションは、有限要素法
(FEM:Finite Element Method) による請求項1記載
の金型の設計方法。 - 【請求項5】 金型の初期形状(b0)を三次元情報と
して入力する手段と、この初期形状に等しい成形品を金
型から取出した後に生じる変形についての変形シミュレ
ーションを演算する第一の手段と、この変形シミュレー
ションを演算した結果(ci)と目標成形品形状との差
分(xi)を演算する第二の手段と、この差分と閾値と
を比較する第三の手段と、この差分が閾値(ε)を越え
るとき前記差分に基づき前記初期形状に変更を加える第
四の手段とを含み、前記第一ないし第四の手段を前記差
分が閾値を下回るまで繰り返して実行させる手段を備え
たことを特徴とする金型の設計装置。 - 【請求項6】 前記目標成形品形状は、内容物の充填に
より生じる内部圧力による変形を含まない請求項5記載
の金型の設計方法。 - 【請求項7】 前記目標成形品形状は、内容物の充填に
より生じる内部圧力による変形を含む請求項5記載の金
型の設計方法。 - 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の各
手段を実行させるプログラムが記録された記録媒体。 - 【請求項9】 請求項5ないし7のいずれかに記載の設
計装置により設計された金型。
Priority Applications (7)
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|---|---|---|---|
| JP8089690A JP2955509B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 金型の設計方法および装置 |
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| PCT/JP1997/001229 WO1997037823A1 (fr) | 1996-04-11 | 1997-04-10 | Procede et appareil de conception de moule |
| EP97915694A EP0844057B1 (en) | 1996-04-11 | 1997-04-10 | Mold designing method and apparatus |
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| TW086104673A TW333478B (en) | 1996-04-11 | 1997-04-11 | Method and device for designing a mould, and mould designed by said device |
| US08/988,240 US6304794B1 (en) | 1996-04-11 | 1997-12-10 | Method for designing a metal mold |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09277260A true JPH09277260A (ja) | 1997-10-28 |
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Family
ID=13977767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8089690A Expired - Fee Related JP2955509B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 金型の設計方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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|---|---|---|---|---|
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| JP2013202786A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Sanko Gosei Ltd | 成形品収縮変形予測装置、成形品収縮変形予測方法及び成形品収縮変形予測プログラム |
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| WO2019160095A1 (ja) * | 2018-02-19 | 2019-08-22 | 株式会社ダイセル | モールドの製造方法 |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2009037162A (ja) | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Panasonic Corp | 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8089690A patent/JP2955509B2/ja not_active Expired - Fee Related
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