JPH09277402A - 重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及びそのタイヤ - Google Patents
重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及びそのタイヤInfo
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- JPH09277402A JPH09277402A JP9024591A JP2459197A JPH09277402A JP H09277402 A JPH09277402 A JP H09277402A JP 9024591 A JP9024591 A JP 9024591A JP 2459197 A JP2459197 A JP 2459197A JP H09277402 A JPH09277402 A JP H09277402A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤーチェーファを適用せずに優れたビー
ド部耐久性を発揮し得る重荷重用ラジアルタイヤの有利
な製造方法及びそのタイヤを提供する。 【解決手段】 製品タイヤのサイドウォールゴム内側部
分及びゴムチェーファ内側部分に見合うゴム部材の第一
の複合帯状部材と、サイドウォールゴム外側部分及びゴ
ムチェーファの外側部分に見合うゴム部材の第二の複合
帯状部材とを第一成形時に張合せる製造方法及びそれに
より製造したタイヤはゴムチェーファとサイドウォール
ゴムとが接する全領域で全サイドウォールゴムがタイヤ
の内側位置で滑らかに連なり、サイドウォールゴムのタ
イヤ半径方向内側端縁は、ビードコアの外周面を通りタ
イヤ回転軸線に平行な直線とビードコアの最大高さに相
当する距離を前記直線から半径方向外側に隔てた位置と
の間に存在し、ゴムチェーファ及びサイドウォールゴム
のJIS硬度が56〜74°の範囲内にある。
ド部耐久性を発揮し得る重荷重用ラジアルタイヤの有利
な製造方法及びそのタイヤを提供する。 【解決手段】 製品タイヤのサイドウォールゴム内側部
分及びゴムチェーファ内側部分に見合うゴム部材の第一
の複合帯状部材と、サイドウォールゴム外側部分及びゴ
ムチェーファの外側部分に見合うゴム部材の第二の複合
帯状部材とを第一成形時に張合せる製造方法及びそれに
より製造したタイヤはゴムチェーファとサイドウォール
ゴムとが接する全領域で全サイドウォールゴムがタイヤ
の内側位置で滑らかに連なり、サイドウォールゴムのタ
イヤ半径方向内側端縁は、ビードコアの外周面を通りタ
イヤ回転軸線に平行な直線とビードコアの最大高さに相
当する距離を前記直線から半径方向外側に隔てた位置と
の間に存在し、ゴムチェーファ及びサイドウォールゴム
のJIS硬度が56〜74°の範囲内にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一対のビード部
及び一対のサイドウォール部と、トレッド部とから成
り、これら各部を上記ビード部内に埋設したビードコア
相互間にわたり補強すると共にビードコアの周りを巻上
げた折返し部を有する1プライ以上のスチールコードラ
ジアルカーカスと、ビード部の外側で適用リムと少なく
とも接触する位置に配置したゴムチェーファと、サイド
ウォール部の外側を形成するサイドウォールゴムとを備
える重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及びこの方法に
よるタイヤに関し、特にトラック−バスから産業車両や
建設車両に至る大型車両の使途に供するタイヤのビード
部耐久性に優れる重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及
びそのタイヤに関する。
及び一対のサイドウォール部と、トレッド部とから成
り、これら各部を上記ビード部内に埋設したビードコア
相互間にわたり補強すると共にビードコアの周りを巻上
げた折返し部を有する1プライ以上のスチールコードラ
ジアルカーカスと、ビード部の外側で適用リムと少なく
とも接触する位置に配置したゴムチェーファと、サイド
ウォール部の外側を形成するサイドウォールゴムとを備
える重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及びこの方法に
よるタイヤに関し、特にトラック−バスから産業車両や
建設車両に至る大型車両の使途に供するタイヤのビード
部耐久性に優れる重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及
びそのタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】重荷重用ラジアルタイヤは大型サイズで
負荷荷重が大きいためビード部故障を発生し勝ちである
ことから、ビード部の一層の補強を目的としてワイヤー
チェーファと呼ばれる、ゴム被覆スチールコード層をビ
ード部に用い、それでも補強が不足するときは複数層の
有機繊維コ─ド層、多くの場合ナイロンコード層をコー
ドが互いに交差するように積層した補強層を追加配置す
るのが慣例であり、またカーカスプライは厚さをできる
だけ薄くして耐発熱性を有利に保持するためラジアル配
列のスチールコードを用いるのが通例である。
負荷荷重が大きいためビード部故障を発生し勝ちである
ことから、ビード部の一層の補強を目的としてワイヤー
チェーファと呼ばれる、ゴム被覆スチールコード層をビ
ード部に用い、それでも補強が不足するときは複数層の
有機繊維コ─ド層、多くの場合ナイロンコード層をコー
ドが互いに交差するように積層した補強層を追加配置す
るのが慣例であり、またカーカスプライは厚さをできる
だけ薄くして耐発熱性を有利に保持するためラジアル配
列のスチールコードを用いるのが通例である。
【0003】このワイヤーチェーファと補強有機繊維コ
─ド層とを備える重荷重用ラジアルタイヤの従来の製造
方法につき、その一部を図4に基づき以下説明する。図
4は、いわゆる第一成形機と呼ばれる成形機のうち円筒
状成形ドラム10と、該ドラム上に未加硫部材(以降こ
の項では単に部材という)を張合せたグリーンケースG
c′との一部断面図である。
─ド層とを備える重荷重用ラジアルタイヤの従来の製造
方法につき、その一部を図4に基づき以下説明する。図
4は、いわゆる第一成形機と呼ばれる成形機のうち円筒
状成形ドラム10と、該ドラム上に未加硫部材(以降こ
の項では単に部材という)を張合せたグリーンケースG
c′との一部断面図である。
【0004】タイヤが小型〜中型のときは成形ドラム1
0にてグリーンケースGc′を直接成形するが、大型サ
イズの場合には、この成形ドラム10に部材を適用する
のに先立ち、バンド成形と呼ばれる別工程にて、インナ
ーライナゴム部材8(複数枚の積層例を示す)及びその
外側のゴム被覆有機繊維コ─ド層部材29と、そのさら
に外側にワイヤーチェーファ部材30とを予め所定位置
に張合せたラジアルカーカスプライ部材4を一連なりの
バンド部材として予め準備しておく。
0にてグリーンケースGc′を直接成形するが、大型サ
イズの場合には、この成形ドラム10に部材を適用する
のに先立ち、バンド成形と呼ばれる別工程にて、インナ
ーライナゴム部材8(複数枚の積層例を示す)及びその
外側のゴム被覆有機繊維コ─ド層部材29と、そのさら
に外側にワイヤーチェーファ部材30とを予め所定位置
に張合せたラジアルカーカスプライ部材4を一連なりの
バンド部材として予め準備しておく。
【0005】なおバンド成形の際、バンド部材には製品
タイヤとなったとき適用リムと少なくとも接触するビー
ド部外側に相当する位置にゴムチェーファ部材を張付け
るが、このゴムチェーファ部材はタイヤの半径方向外側
に位置するゴムチェーファ部分のゴム部材25−2を除
くゴム部材25−1であり、このゴム部材25−1をイ
ンナーライナゴム部材8と有機繊維コ─ド層部材29と
の間で挟み込むように配置しておく。
タイヤとなったとき適用リムと少なくとも接触するビー
ド部外側に相当する位置にゴムチェーファ部材を張付け
るが、このゴムチェーファ部材はタイヤの半径方向外側
に位置するゴムチェーファ部分のゴム部材25−2を除
くゴム部材25−1であり、このゴム部材25−1をイ
ンナーライナゴム部材8と有機繊維コ─ド層部材29と
の間で挟み込むように配置しておく。
【0006】バンド部材を成形ドラム10に供給した
後、カーカスプライ部材4の折返し部4uをすぼめた状
態でビードコア部材3とスティフナゴム部材7−1、7
−2との合体部材を成形ドラム10の両側からそれぞれ
バンド部材に押圧適用して密着させ、引き続いてこれら
部材3、7−1、7−2の周りにバンド部材を折返す。
その後必要に応じてステッチング手段により各部材を相
互に密着させる。
後、カーカスプライ部材4の折返し部4uをすぼめた状
態でビードコア部材3とスティフナゴム部材7−1、7
−2との合体部材を成形ドラム10の両側からそれぞれ
バンド部材に押圧適用して密着させ、引き続いてこれら
部材3、7−1、7−2の周りにバンド部材を折返す。
その後必要に応じてステッチング手段により各部材を相
互に密着させる。
【0007】次いでサイドウォールゴム部材26と、そ
の両端の上面に張合せたゴムチェーファ部分部材25−
2とを供給するか、又はサイドウォールゴム部材26と
ゴムチェーファ部分部材25−2とを一体に押出し成形
した、いわゆるD/T(デュアルチューバ)押出しゴム
部材を供給して、それまでに組立てた各部材4(4
u)、25−1、7−1、7−2などに張合せる。その
際も必要に応じてステッチング手段により各部材を相互
に密着させ、グリーンケースGc′を完成させる。ここ
までの張合せ工程は第一成形と呼ばれ、次いでグリーン
ケースGc′を第二成形工程に供給して膨径させ、膨径
したグリーンケースGc′に別途に張合せたベルト部材
及びトレッドゴム部材を張合せてグリーンタイヤとし、
これに加硫成形を施して製品タイヤとする。
の両端の上面に張合せたゴムチェーファ部分部材25−
2とを供給するか、又はサイドウォールゴム部材26と
ゴムチェーファ部分部材25−2とを一体に押出し成形
した、いわゆるD/T(デュアルチューバ)押出しゴム
部材を供給して、それまでに組立てた各部材4(4
u)、25−1、7−1、7−2などに張合せる。その
際も必要に応じてステッチング手段により各部材を相互
に密着させ、グリーンケースGc′を完成させる。ここ
までの張合せ工程は第一成形と呼ばれ、次いでグリーン
ケースGc′を第二成形工程に供給して膨径させ、膨径
したグリーンケースGc′に別途に張合せたベルト部材
及びトレッドゴム部材を張合せてグリーンタイヤとし、
これに加硫成形を施して製品タイヤとする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしワイヤーチェー
ファ部材30を用いると、この部材は反発弾性が高いた
め腰が強く、その結果、先に述べたバンド部材の折返し
作業性が著しく阻害される上、ときに部材間に多量のエ
アー溜まりが生じて製品タイヤに不良品が発生すること
がある。またこれらの不具合の他に、タイヤの負荷転動
中にワイヤーチェーファのタイヤ半径方向外側端部に歪
が集中して、この端部にセパレーション故障が生じるか
又は時にこのセパレーションによりワイヤーチェーファ
外側端部に沿ってカーカスプライ折返し部のコ−ド切れ
が発生する不利も合せもつ。加えてワイヤーチェーファ
の使用は、現在一層の厳しさを増す軽量化要請とコスト
低減要求とにそぐわない。
ファ部材30を用いると、この部材は反発弾性が高いた
め腰が強く、その結果、先に述べたバンド部材の折返し
作業性が著しく阻害される上、ときに部材間に多量のエ
アー溜まりが生じて製品タイヤに不良品が発生すること
がある。またこれらの不具合の他に、タイヤの負荷転動
中にワイヤーチェーファのタイヤ半径方向外側端部に歪
が集中して、この端部にセパレーション故障が生じるか
又は時にこのセパレーションによりワイヤーチェーファ
外側端部に沿ってカーカスプライ折返し部のコ−ド切れ
が発生する不利も合せもつ。加えてワイヤーチェーファ
の使用は、現在一層の厳しさを増す軽量化要請とコスト
低減要求とにそぐわない。
【0009】そこでワイヤーチェーファの適用を避けた
上でビード部に十分な剛性を付与するため、加硫後の弾
性率が高いゴムチェーファをできるだけ厚ゲージとする
ことが試みられた。この厚ゲージゴムチェーファは、十
分な厚さ確保のため、そして第一成形時の折返し作業性
を成るべく良好に保つことを意図して、図4に符号30
tで示す部材、それはハットゴムと呼ばれ、加硫後に高
弾性率、高硬度を示すゴムでワイヤーチェーファ端の剛
性段差を緩和し、合せて張合せ時のエアー入りを防止す
る役を果たす部材までを含めたワイヤーチェーファ関連
部材30、30tの厚さを足し加えた厚さ以上のゴムチ
ェーファ部材部分(図示省略、図4で符号25−1に対
応する)とする必要がある。
上でビード部に十分な剛性を付与するため、加硫後の弾
性率が高いゴムチェーファをできるだけ厚ゲージとする
ことが試みられた。この厚ゲージゴムチェーファは、十
分な厚さ確保のため、そして第一成形時の折返し作業性
を成るべく良好に保つことを意図して、図4に符号30
tで示す部材、それはハットゴムと呼ばれ、加硫後に高
弾性率、高硬度を示すゴムでワイヤーチェーファ端の剛
性段差を緩和し、合せて張合せ時のエアー入りを防止す
る役を果たす部材までを含めたワイヤーチェーファ関連
部材30、30tの厚さを足し加えた厚さ以上のゴムチ
ェーファ部材部分(図示省略、図4で符号25−1に対
応する)とする必要がある。
【0010】その結果はまず第一成形時に、意図に反し
て図4で符号25−1に対応するゴムチェーファ部材部
分が厚過ぎる上、このゴム材料は未加硫時に他のゴム部
材と密着し難い性質を有するため、カーカスプライ部材
4からゴムチェーファ部材部分が剥がれ易い不具合と、
ゲージ不足分を補うためのサイドウォールゴム部材の厚
さ増加により、全体として大きな段差部分が形成され、
この段差部分に加硫不良が生じる不具合とが併存するこ
とが判った。
て図4で符号25−1に対応するゴムチェーファ部材部
分が厚過ぎる上、このゴム材料は未加硫時に他のゴム部
材と密着し難い性質を有するため、カーカスプライ部材
4からゴムチェーファ部材部分が剥がれ易い不具合と、
ゲージ不足分を補うためのサイドウォールゴム部材の厚
さ増加により、全体として大きな段差部分が形成され、
この段差部分に加硫不良が生じる不具合とが併存するこ
とが判った。
【0011】次に製品タイヤでは、サイドウォールゴム
に比しより高弾性率、高硬度の性質をもつゴムチェーフ
ァの高さをできるだけ十分な高さに設定して、ビード部
の剛性を十分に高めようと意図すると、第一成形の作業
性を良好に保持するため、サイドウォールゴムのタイヤ
半径方向内側端縁をビードコアから半径方向外側に向け
著しく隔てる構成と、この端縁部分をゴムチェーファで
サンドイッチする構成とをとる必要が生じる。そこで上
記構成をもつタイヤのビード部耐久性を確かめたとこ
ろ、内側の折返し部に沿うゴムチェーファと折返し部と
の間に早期にセパレーション故障が発生し勝ちであり、
このビード部耐久性では市場に適応できず実用性に欠け
ることが判った。
に比しより高弾性率、高硬度の性質をもつゴムチェーフ
ァの高さをできるだけ十分な高さに設定して、ビード部
の剛性を十分に高めようと意図すると、第一成形の作業
性を良好に保持するため、サイドウォールゴムのタイヤ
半径方向内側端縁をビードコアから半径方向外側に向け
著しく隔てる構成と、この端縁部分をゴムチェーファで
サンドイッチする構成とをとる必要が生じる。そこで上
記構成をもつタイヤのビード部耐久性を確かめたとこ
ろ、内側の折返し部に沿うゴムチェーファと折返し部と
の間に早期にセパレーション故障が発生し勝ちであり、
このビード部耐久性では市場に適応できず実用性に欠け
ることが判った。
【0012】従ってこの発明の請求項1〜3に記載した
発明は、ワイヤーチェーファを適用しないことを前提と
した上で、上述した製造上の不具合を全て有利に解決す
ると共に製品タイヤのビード部耐久性を高度なレベルに
保持することが可能な重荷重用ラジアルタイヤの製造方
法及びそのタイヤを提供することを目的とする。
発明は、ワイヤーチェーファを適用しないことを前提と
した上で、上述した製造上の不具合を全て有利に解決す
ると共に製品タイヤのビード部耐久性を高度なレベルに
保持することが可能な重荷重用ラジアルタイヤの製造方
法及びそのタイヤを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的のうち製造方法
提供についての目的を達成するため、この発明の請求項
1に記載した発明は、冒頭に記載した製造方法におい
て、(1)サイドウォールゴムの未加硫ゴム部材を、タ
イヤの半径方向内側部分に相当する内側ゴム部材と残余
の外側ゴム部材とに分け、かつゴムチェーファの未加硫
ゴム部材を、タイヤ半径方向外側部分に相当する外側ゴ
ム部材と残余の内側ゴム部材とに分け、そのとき各ゴム
部材の幅方向断面を端縁に向け先細りとし、(2)サイ
ドウォールゴム部材の内側ゴム部材と、ゴムチェーファ
部材の内側ゴム部材とを互いに端部面にて合せて第一の
複合帯状部材とし、かつゴムチェーファ部材の外側ゴム
部材をサイドウォールゴム部材の外側ゴム部材の端部面
に、サイドウォールゴムのタイヤ半径方向内側で張出す
形態の下で互いに合せて第二の複合帯状部材とし、
(3)カーカスのビードコア巻付け位置に相当する未加
硫カーカスプライ部材位置から内側及び外側に振り分け
配分の下で、後の未加硫ビードコア部材適用側とは反対
側のカーカスプライ部材表面に第一の複合帯状部材を、
サイドウォールゴム部材を外側として張合せると共にこ
れら部材を一連なりのバンド部材とし、(4)バンド部
材を円筒状成形ドラムに供給した後、未加硫のビードコ
ア部材及びスティフナゴム部材をバンド部材の両側に押
圧密着させ、ビードコア及びスティフナゴム両部材の周
りにバンド部材を折返し、(5)バンド部材を折返した
後、第一及び第二の複合帯状部材それぞれのサイドウォ
ールゴム部材の表面及び裏面が相互に、そしてゴムチェ
ーファ部材の表面及び裏面が相互にそれぞれ合致する関
係の下で、成形ドラム上のバンド部材の周囲に第二の複
合帯状部材を張合せてグリーンケースとし、(6)次い
でグリーンケースを膨径させた後、別途に張合せた未加
硫のベルト部材及びトレッドゴム部材を膨径グリーンケ
ースに張合せてグリーンタイヤとし、このグリーンタイ
ヤに加硫成形を施すことを特徴とする。
提供についての目的を達成するため、この発明の請求項
1に記載した発明は、冒頭に記載した製造方法におい
て、(1)サイドウォールゴムの未加硫ゴム部材を、タ
イヤの半径方向内側部分に相当する内側ゴム部材と残余
の外側ゴム部材とに分け、かつゴムチェーファの未加硫
ゴム部材を、タイヤ半径方向外側部分に相当する外側ゴ
ム部材と残余の内側ゴム部材とに分け、そのとき各ゴム
部材の幅方向断面を端縁に向け先細りとし、(2)サイ
ドウォールゴム部材の内側ゴム部材と、ゴムチェーファ
部材の内側ゴム部材とを互いに端部面にて合せて第一の
複合帯状部材とし、かつゴムチェーファ部材の外側ゴム
部材をサイドウォールゴム部材の外側ゴム部材の端部面
に、サイドウォールゴムのタイヤ半径方向内側で張出す
形態の下で互いに合せて第二の複合帯状部材とし、
(3)カーカスのビードコア巻付け位置に相当する未加
硫カーカスプライ部材位置から内側及び外側に振り分け
配分の下で、後の未加硫ビードコア部材適用側とは反対
側のカーカスプライ部材表面に第一の複合帯状部材を、
サイドウォールゴム部材を外側として張合せると共にこ
れら部材を一連なりのバンド部材とし、(4)バンド部
材を円筒状成形ドラムに供給した後、未加硫のビードコ
ア部材及びスティフナゴム部材をバンド部材の両側に押
圧密着させ、ビードコア及びスティフナゴム両部材の周
りにバンド部材を折返し、(5)バンド部材を折返した
後、第一及び第二の複合帯状部材それぞれのサイドウォ
ールゴム部材の表面及び裏面が相互に、そしてゴムチェ
ーファ部材の表面及び裏面が相互にそれぞれ合致する関
係の下で、成形ドラム上のバンド部材の周囲に第二の複
合帯状部材を張合せてグリーンケースとし、(6)次い
でグリーンケースを膨径させた後、別途に張合せた未加
硫のベルト部材及びトレッドゴム部材を膨径グリーンケ
ースに張合せてグリーンタイヤとし、このグリーンタイ
ヤに加硫成形を施すことを特徴とする。
【0014】また上記目的のうちタイヤ提供についての
目的を達成するため、この発明の請求項2に記載した発
明は、冒頭に記載したタイヤにおいて、上に記載した
(1)項〜(6)項の製造工程を経て成り、加硫成形を
経た後に、上記第一及び第二の複合帯状部材からなるゴ
ムチェーファとサイドウォールゴムとが互いに接する全
領域にて、サイドウォールゴムの全てがタイヤの内側位
置を占めてタイヤ半径方向に滑らかに連なり、かつサイ
ドウォールゴムのタイヤ半径方向内側端縁は、ビードコ
アの外周面を通りタイヤ回転軸線に平行な直線と、ビー
ドコア断面の最大高さに相当する距離を前記直線から半
径方向外側に隔てた位置との間に存在して成り、ゴムチ
ェーファ及びサイドウォールゴムのJIS硬度が、それ
ぞれ56〜74°の範囲内にあることを特徴とする。
目的を達成するため、この発明の請求項2に記載した発
明は、冒頭に記載したタイヤにおいて、上に記載した
(1)項〜(6)項の製造工程を経て成り、加硫成形を
経た後に、上記第一及び第二の複合帯状部材からなるゴ
ムチェーファとサイドウォールゴムとが互いに接する全
領域にて、サイドウォールゴムの全てがタイヤの内側位
置を占めてタイヤ半径方向に滑らかに連なり、かつサイ
ドウォールゴムのタイヤ半径方向内側端縁は、ビードコ
アの外周面を通りタイヤ回転軸線に平行な直線と、ビー
ドコア断面の最大高さに相当する距離を前記直線から半
径方向外側に隔てた位置との間に存在して成り、ゴムチ
ェーファ及びサイドウォールゴムのJIS硬度が、それ
ぞれ56〜74°の範囲内にあることを特徴とする。
【0015】製造上では良好な作業性を保持し、製品タ
イヤでは優れたビード部耐久性発揮に必要なビード部剛
性向上に対し合理的に寄与し、しかもワイヤーチェーフ
ァのような故障発生のうれいがないビード部補強コード
層を設けることは有利であり、そのためには請求項3に
記載した発明のように、ビード部に複数層の有機繊維コ
─ド補強層を備え、該補強コード層はタイヤ内部側カー
カスプライの内側に位置し、補強コード層のタイヤ半径
方向外側終端縁と適用リムのフランジの曲率半径中心と
を結ぶ線分の、該中心を通るタイヤ回転軸線と平行な直
線に対する傾斜角度を65〜75°の範囲内とするのが
有効である。なお複数層の補強コード層は互いに隣接す
る層の間でコードが交差する積層とするのが良く、バン
ド成型に際しこの積層補強コード層部材をカーカスプラ
イ部材に張合わせるものとする。
イヤでは優れたビード部耐久性発揮に必要なビード部剛
性向上に対し合理的に寄与し、しかもワイヤーチェーフ
ァのような故障発生のうれいがないビード部補強コード
層を設けることは有利であり、そのためには請求項3に
記載した発明のように、ビード部に複数層の有機繊維コ
─ド補強層を備え、該補強コード層はタイヤ内部側カー
カスプライの内側に位置し、補強コード層のタイヤ半径
方向外側終端縁と適用リムのフランジの曲率半径中心と
を結ぶ線分の、該中心を通るタイヤ回転軸線と平行な直
線に対する傾斜角度を65〜75°の範囲内とするのが
有効である。なお複数層の補強コード層は互いに隣接す
る層の間でコードが交差する積層とするのが良く、バン
ド成型に際しこの積層補強コード層部材をカーカスプラ
イ部材に張合わせるものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図1〜図3に基づき詳細に説明する。図1は、一実
施例の重荷重用ラジアルタイヤの左側要部断面図であ
り、図2は、図4に示す部分断面図と同様にあらわした
第一成形工程におけるグリーンケースの右側要部断面図
であり、図3は、内側ゴムチェーファ部材と内側サイド
ウォールゴム部材との一体押出し部材の断面図である。
例を図1〜図3に基づき詳細に説明する。図1は、一実
施例の重荷重用ラジアルタイヤの左側要部断面図であ
り、図2は、図4に示す部分断面図と同様にあらわした
第一成形工程におけるグリーンケースの右側要部断面図
であり、図3は、内側ゴムチェーファ部材と内側サイド
ウォールゴム部材との一体押出し部材の断面図である。
【0017】図1において、11は一対のビード部(片
側のみ示す)、12は一対のサイドウォール部(片側一
部のみ示す)であり、トレッド部(図示省略)は一対の
サイドウォール部12相互間にわたりトロイド状に連な
る。これら各部をビード部11内に埋設したビードコア
13相互間にわたる1プライ以上(図示例は1プライ)
のスチールコードラジアルカーカス14により補強し、
カーカス14はビードコア13の周りを巻上げた折返し
部14aを有する。ビード部11の外側で適用リム20
(外側輪郭の一部のみを線図で示す)と少なくとも接触
する外側位置にゴムチェーファ15を配置し、サイドウ
ォール部12の外側はサイドウォールゴム16により形
成し、そのタイヤ半径方向(以下半径方向という)内側
部分はゴムチェーファ15と折返し部14aとの間に位
置させる。
側のみ示す)、12は一対のサイドウォール部(片側一
部のみ示す)であり、トレッド部(図示省略)は一対の
サイドウォール部12相互間にわたりトロイド状に連な
る。これら各部をビード部11内に埋設したビードコア
13相互間にわたる1プライ以上(図示例は1プライ)
のスチールコードラジアルカーカス14により補強し、
カーカス14はビードコア13の周りを巻上げた折返し
部14aを有する。ビード部11の外側で適用リム20
(外側輪郭の一部のみを線図で示す)と少なくとも接触
する外側位置にゴムチェーファ15を配置し、サイドウ
ォール部12の外側はサイドウォールゴム16により形
成し、そのタイヤ半径方向(以下半径方向という)内側
部分はゴムチェーファ15と折返し部14aとの間に位
置させる。
【0018】ここに図1に示す二点鎖線Lは、タイヤ成
形に当り、ゴムチェーファ部材とサイドウォールゴム部
材との張合せ面を形成するときの分割線(実際は分割
面)である。それぞれのゴム部材の諸元を割り出すため
この分割線Lに従って、まずゴムチェーファ15を半径
方向外側部分15−2と、残余の内側部分15−1とに
分ける。これ以降は図2も併せ参照して、次いで外側部
分15−2に相当する外側ゴム部材5−2の断面形状
と、残余の内側部分15−1に相当する内側ゴム部材5
−1の断面形状とを決定する。
形に当り、ゴムチェーファ部材とサイドウォールゴム部
材との張合せ面を形成するときの分割線(実際は分割
面)である。それぞれのゴム部材の諸元を割り出すため
この分割線Lに従って、まずゴムチェーファ15を半径
方向外側部分15−2と、残余の内側部分15−1とに
分ける。これ以降は図2も併せ参照して、次いで外側部
分15−2に相当する外側ゴム部材5−2の断面形状
と、残余の内側部分15−1に相当する内側ゴム部材5
−1の断面形状とを決定する。
【0019】次に上記同様に分割線Lに従って、サイド
ウォールゴム16をタイヤ半径方向内側部分16−1
と、残余の外側部分16−2とに分ける。次いで内側部
分16−1に相当する内側ゴム部材6−1の断面形状
と、残余の外側部分16−2に相当する外側ゴム部材6
−2の断面形状とを決定する。ゴム部材5−1、5−2
及びゴム部材6−1、6−2それぞれの断面形状決定に
当り、各ゴム部材の幅方向断面を端縁に向け先細りとす
ることが肝要である。
ウォールゴム16をタイヤ半径方向内側部分16−1
と、残余の外側部分16−2とに分ける。次いで内側部
分16−1に相当する内側ゴム部材6−1の断面形状
と、残余の外側部分16−2に相当する外側ゴム部材6
−2の断面形状とを決定する。ゴム部材5−1、5−2
及びゴム部材6−1、6−2それぞれの断面形状決定に
当り、各ゴム部材の幅方向断面を端縁に向け先細りとす
ることが肝要である。
【0020】各ゴム部材の断面形状を決定した後、押出
機によりゴムチェーファ内側ゴム部材5−1とサイドウ
ォールゴム内側ゴム部材6−1とを押出し成型し、各内
側ゴム部材を合せて第一の複合帯状部材とする。そのと
きこの帯状部材は、別個に押出したゴム部材5−1、6
−1を後のバンド成形の際、又はバンド成形前に各ゴム
部材それぞれを相互に張合せて得ることも可とするが、
予めD/T(デュアルチューバ)により一体状に押出し
成形した複合ゴム部材とするのが生産性及び品質の点で
有利である。D/T押出しによる第一の複合帯状部材の
幅方向断面形状の一例を図3に示す。図3から明らかな
ように各部材5−1、6−1は幅方向両端に向け先細り
形状をなす。
機によりゴムチェーファ内側ゴム部材5−1とサイドウ
ォールゴム内側ゴム部材6−1とを押出し成型し、各内
側ゴム部材を合せて第一の複合帯状部材とする。そのと
きこの帯状部材は、別個に押出したゴム部材5−1、6
−1を後のバンド成形の際、又はバンド成形前に各ゴム
部材それぞれを相互に張合せて得ることも可とするが、
予めD/T(デュアルチューバ)により一体状に押出し
成形した複合ゴム部材とするのが生産性及び品質の点で
有利である。D/T押出しによる第一の複合帯状部材の
幅方向断面形状の一例を図3に示す。図3から明らかな
ように各部材5−1、6−1は幅方向両端に向け先細り
形状をなす。
【0021】次いで、上記同様にしてサイドウォールゴ
ム外側ゴム部材6−2と、ゴムチェーファ外側ゴム部材
5−2とを合せて第二の複合帯状部材とする。このとき
も帯状部材は、別個に押出したゴム部材6−2、5−2
を後の第一成形の際、又は第一成形前に相互に張合せて
得ることも可とするが、やはり予めD/Tにより一体状
に押出し成形するのが生産性及び品質の点で有利であ
る。D/T押出しによる第二の複合帯状部材もまた図3
に示す部材5−1、6−1と同様に各部材5−2、6−
2は幅方向両端に向け先細り形状をなす。
ム外側ゴム部材6−2と、ゴムチェーファ外側ゴム部材
5−2とを合せて第二の複合帯状部材とする。このとき
も帯状部材は、別個に押出したゴム部材6−2、5−2
を後の第一成形の際、又は第一成形前に相互に張合せて
得ることも可とするが、やはり予めD/Tにより一体状
に押出し成形するのが生産性及び品質の点で有利であ
る。D/T押出しによる第二の複合帯状部材もまた図3
に示す部材5−1、6−1と同様に各部材5−2、6−
2は幅方向両端に向け先細り形状をなす。
【0022】次に、図2に右側要部断面を示す第一成形
工程において、各部材を張合せてグリーンケースGcを
得るに当り、図4と同じ符号を付した部分は同じ部材、
同じ成形プロセスを経るものであるから先に説明した部
分は省略するとして、この発明の実施の形態例では、図
示を省略したバンド成形機によりバンド部材を成形する
とき、第一の複合帯状部材5−1、6−1をインナーラ
イナゴム部材8と有機繊維コ─ド補強層部材、例えばナ
イロンコ−ド補強層部材9との両端部間に挟み込んで張
合せる。この張合せにあたりサイドウォールゴム内側ゴ
ム部材6−1を外側とする。
工程において、各部材を張合せてグリーンケースGcを
得るに当り、図4と同じ符号を付した部分は同じ部材、
同じ成形プロセスを経るものであるから先に説明した部
分は省略するとして、この発明の実施の形態例では、図
示を省略したバンド成形機によりバンド部材を成形する
とき、第一の複合帯状部材5−1、6−1をインナーラ
イナゴム部材8と有機繊維コ─ド補強層部材、例えばナ
イロンコ−ド補強層部材9との両端部間に挟み込んで張
合せる。この張合せにあたりサイドウォールゴム内側ゴ
ム部材6−1を外側とする。
【0023】第一の複合帯状部材5−1、6−1をバン
ド成形にて張合せる位置は、製品タイヤにおけるカーカ
ス14のビードコア13巻付け位置に相当するカーカス
プライ部材4の位置から内側及び外側に振り分け配分し
た位置であり、、この位置は後に続く第一成形の際にビ
ードコア部材を押圧密着させる位置近傍に相当するもの
であるが、ビードコア部材の押圧密着側とは反対側のカ
ーカスプライ部材4表面である。
ド成形にて張合せる位置は、製品タイヤにおけるカーカ
ス14のビードコア13巻付け位置に相当するカーカス
プライ部材4の位置から内側及び外側に振り分け配分し
た位置であり、、この位置は後に続く第一成形の際にビ
ードコア部材を押圧密着させる位置近傍に相当するもの
であるが、ビードコア部材の押圧密着側とは反対側のカ
ーカスプライ部材4表面である。
【0024】上記のようにして完成したバンド部材を成
形ドラム10に供給し、供給したバンド部材に押圧密着
させたビードコア部材3とスティフナゴム部材7−1、
7−2との合体部材周りにバンド部材を折返した後、バ
ンド部材に第二の複合帯状部材5−2、6−2を張合せ
る。そのとき図2に示すように、第一の複合帯状部材の
サイドウォールゴム内側ゴム部材6−1の表面と第二の
複合部材のサイドウォールゴム外側ゴム部材6−2の裏
面とが接合線La(接合面La)で互いに合致し、かつ
第一の複合帯状部材のゴムチェーファ内側ゴム部材5−
1の表面と第二の複合部材のゴムチェーファ外側ゴム部
材5−2の裏面とが接合線Lb(接合面Lb)で互いに
合致することが必要である。
形ドラム10に供給し、供給したバンド部材に押圧密着
させたビードコア部材3とスティフナゴム部材7−1、
7−2との合体部材周りにバンド部材を折返した後、バ
ンド部材に第二の複合帯状部材5−2、6−2を張合せ
る。そのとき図2に示すように、第一の複合帯状部材の
サイドウォールゴム内側ゴム部材6−1の表面と第二の
複合部材のサイドウォールゴム外側ゴム部材6−2の裏
面とが接合線La(接合面La)で互いに合致し、かつ
第一の複合帯状部材のゴムチェーファ内側ゴム部材5−
1の表面と第二の複合部材のゴムチェーファ外側ゴム部
材5−2の裏面とが接合線Lb(接合面Lb)で互いに
合致することが必要である。
【0025】換言すれば、バンド部材に第二の複合帯状
部材5−2、6−2を張合せたとき、タイヤでのサイド
ウォールゴム16の内側部分16−1になるゴム部材6
−1と、残余の外側部分16−2になるゴム部材6−2
とが、そしてゴムチェーファ15の半径方向外側部分1
5−2になるゴム部材5−2と、残余の内側部分15−
1になるゴム部材5−1とがそれぞれ合致して、サイド
ウォールゴム16として、またゴムチェーファ15とし
て滑らかに繋がる連続性をもたらす関係の下で、バンド
部材の周囲に第二の複合帯状部材を張合せてグリーンケ
ースGcを成形する。
部材5−2、6−2を張合せたとき、タイヤでのサイド
ウォールゴム16の内側部分16−1になるゴム部材6
−1と、残余の外側部分16−2になるゴム部材6−2
とが、そしてゴムチェーファ15の半径方向外側部分1
5−2になるゴム部材5−2と、残余の内側部分15−
1になるゴム部材5−1とがそれぞれ合致して、サイド
ウォールゴム16として、またゴムチェーファ15とし
て滑らかに繋がる連続性をもたらす関係の下で、バンド
部材の周囲に第二の複合帯状部材を張合せてグリーンケ
ースGcを成形する。
【0026】すなわち、第一の複合帯状部材のゴム部材
5−1と、第二の複合部材のゴム部材5−2との相互接
合面が、そして第一の複合帯状部材のゴム部材6−1
と、第二の複合部材のゴム部材6−2との相互接合面が
それぞれずれることなくほぼ同じ面上にある、というこ
とである。その後、必要に応じてステッチングし、グリ
ーンケースGcを仕上げる。なお加硫成形後に線La、
Lbは1本の図1に示す分割線Lになる。
5−1と、第二の複合部材のゴム部材5−2との相互接
合面が、そして第一の複合帯状部材のゴム部材6−1
と、第二の複合部材のゴム部材6−2との相互接合面が
それぞれずれることなくほぼ同じ面上にある、というこ
とである。その後、必要に応じてステッチングし、グリ
ーンケースGcを仕上げる。なお加硫成形後に線La、
Lbは1本の図1に示す分割線Lになる。
【0027】このような成形方法の下では、ゴムチェー
ファ部材の厚さを相当に厚く設定しても、これは第一成
形時に後に不良品を生むようなゴムチェーファ部材周り
の段付きをもたらすことはなく、比較的滑らかな表面を
形成させることができる。また第一成形工程の折返し作
業にて、他のゴム部材との密着性に不利なゴムチェーフ
ァ部材は内側ゴム部材5−1として、部材相互間剥離が
生じ難い下方部分に止める一方、剥離が生じ易い上方部
分にはゴム部材相互間で密着性に富むサイドウォールゴ
ム内側ゴム部材6−1を配置しているので、一旦密着接
合させたゴム部材相互間の剥離は一切なく、よってエア
ー溜まり箇所も皆無とすることができる。
ファ部材の厚さを相当に厚く設定しても、これは第一成
形時に後に不良品を生むようなゴムチェーファ部材周り
の段付きをもたらすことはなく、比較的滑らかな表面を
形成させることができる。また第一成形工程の折返し作
業にて、他のゴム部材との密着性に不利なゴムチェーフ
ァ部材は内側ゴム部材5−1として、部材相互間剥離が
生じ難い下方部分に止める一方、剥離が生じ易い上方部
分にはゴム部材相互間で密着性に富むサイドウォールゴ
ム内側ゴム部材6−1を配置しているので、一旦密着接
合させたゴム部材相互間の剥離は一切なく、よってエア
ー溜まり箇所も皆無とすることができる。
【0028】さらに何らの不具合をも伴わず、ゴムチェ
ーファ外側ゴム部材5−2の幅を所望の厚ゲージで一層
広げることができ、これによりタイヤでのゴムチェーフ
ァ15の半径方向外側位置を厚ゲージで高くすることが
可能となる。また従来のようにタイヤでのゴムチェーフ
ァの半径方向外側を二股に分岐させ、分岐した一方のゴ
ムチェーファ部分に相当するゴム部材部分をカーカス部
材4の折返し部4uに接触させ、かつゴムチェーファ部
材の二股分岐の窪み部分にサイドウォールゴム部材の内
側端部分を楔状に挟み込む複雑なサンドイッチ構成とす
る必要はなく、複雑な構成にしてはそれほどビード部耐
久性の向上が見られないのに対し、この発明の実施の一
形態例によれば、図1に示す分割線Lの位置を変えるこ
とで容易にタイヤでのサイドウォールゴム16内側端を
ビード部11の耐久性向上に最適な位置に自在に選択す
ることができる。
ーファ外側ゴム部材5−2の幅を所望の厚ゲージで一層
広げることができ、これによりタイヤでのゴムチェーフ
ァ15の半径方向外側位置を厚ゲージで高くすることが
可能となる。また従来のようにタイヤでのゴムチェーフ
ァの半径方向外側を二股に分岐させ、分岐した一方のゴ
ムチェーファ部分に相当するゴム部材部分をカーカス部
材4の折返し部4uに接触させ、かつゴムチェーファ部
材の二股分岐の窪み部分にサイドウォールゴム部材の内
側端部分を楔状に挟み込む複雑なサンドイッチ構成とす
る必要はなく、複雑な構成にしてはそれほどビード部耐
久性の向上が見られないのに対し、この発明の実施の一
形態例によれば、図1に示す分割線Lの位置を変えるこ
とで容易にタイヤでのサイドウォールゴム16内側端を
ビード部11の耐久性向上に最適な位置に自在に選択す
ることができる。
【0029】このようにして完成したグリーンケースG
cは慣例に従い、第二成形工程にて膨径させ、膨径した
グリーンケースGcに予め張合せたベルト部材及びトレ
ッドゴム部材を適用してグリーンタイヤとし、このグリ
ーンタイヤに加硫成形を施して製品タイヤとする。製品
タイヤとなったとき、サイドウォールゴム16はカーカ
ス4の折返し部14uに接して延び、しかもサイドウォ
ールゴム16のタイヤ半径方向内側端縁SE は、図1に
示すように、ビードコア13の外周面を通りタイヤ回転
軸線(図示省略)に平行な直線B1 と、ビードコアの最
大高さyに相当する距離Hを直線B1 から半径方向外側
に隔てた位置(直線B2 )との間に存在する必要があ
る。またゴムチェーファ15及びサイドウォールゴム1
6のJIS硬度は、それぞれ56〜74°の範囲内にあ
るものとする。
cは慣例に従い、第二成形工程にて膨径させ、膨径した
グリーンケースGcに予め張合せたベルト部材及びトレ
ッドゴム部材を適用してグリーンタイヤとし、このグリ
ーンタイヤに加硫成形を施して製品タイヤとする。製品
タイヤとなったとき、サイドウォールゴム16はカーカ
ス4の折返し部14uに接して延び、しかもサイドウォ
ールゴム16のタイヤ半径方向内側端縁SE は、図1に
示すように、ビードコア13の外周面を通りタイヤ回転
軸線(図示省略)に平行な直線B1 と、ビードコアの最
大高さyに相当する距離Hを直線B1 から半径方向外側
に隔てた位置(直線B2 )との間に存在する必要があ
る。またゴムチェーファ15及びサイドウォールゴム1
6のJIS硬度は、それぞれ56〜74°の範囲内にあ
るものとする。
【0030】サイドウォールゴム16の内側端縁SE の
ビードコア13外周に対する相対位置を上記の通りと
し、またゴムチェーファ15及びサイドウォールゴム1
6のJIS硬度を上記範囲内とすることで、ビード部1
1の耐久性はより一層向上する。ゴムチェーファ15の
内側部分15−1と外側部分15−2とは同一配合組成
ゴムの他、加硫後にほぼ同様な物性を示し、かつ上記J
IS硬度範囲内のゴムであれば異なる配合組成物であっ
ても良い。これはサイドウォールゴム16の内側部分1
6−1と外側部分16−2の場合にも当てはまる。なお
図示は省略したが先に述べたようにこの発明によるタイ
ヤは、2層以上のスチールコード交差層を有するベルト
とその外周にトレッドゴムとを備え、これらとカーカス
14とを合せてトレッド部を構成するのは慣例に従う。
ビードコア13外周に対する相対位置を上記の通りと
し、またゴムチェーファ15及びサイドウォールゴム1
6のJIS硬度を上記範囲内とすることで、ビード部1
1の耐久性はより一層向上する。ゴムチェーファ15の
内側部分15−1と外側部分15−2とは同一配合組成
ゴムの他、加硫後にほぼ同様な物性を示し、かつ上記J
IS硬度範囲内のゴムであれば異なる配合組成物であっ
ても良い。これはサイドウォールゴム16の内側部分1
6−1と外側部分16−2の場合にも当てはまる。なお
図示は省略したが先に述べたようにこの発明によるタイ
ヤは、2層以上のスチールコード交差層を有するベルト
とその外周にトレッドゴムとを備え、これらとカーカス
14とを合せてトレッド部を構成するのは慣例に従う。
【0031】上述の構成の他にタイヤは、カーカスの本
体を構成するカーカス14、すなわちタイヤ内部側でビ
ードコア13相互間にわたりトロイド状に連なるカーカ
ス14本体と折返し部14aとの間に挟まれ、ビードコ
ア13上からタイヤ半径方向外側に向けカーカス14に
沿って延びるスティフナゴム17を有し、このゴム17
はビードコア13上からカーカス14本体に沿って延び
る硬スティフナゴム17−1と、折返し部4aとカーカ
ス14本体とに沿って延びる軟スティフナゴム17−2
とからなるのは従来の慣例に従い、ビード部11の強化
の一端を担う。タイヤ内面は空気不透過性インナーライ
ナゴム18にて掩う。
体を構成するカーカス14、すなわちタイヤ内部側でビ
ードコア13相互間にわたりトロイド状に連なるカーカ
ス14本体と折返し部14aとの間に挟まれ、ビードコ
ア13上からタイヤ半径方向外側に向けカーカス14に
沿って延びるスティフナゴム17を有し、このゴム17
はビードコア13上からカーカス14本体に沿って延び
る硬スティフナゴム17−1と、折返し部4aとカーカ
ス14本体とに沿って延びる軟スティフナゴム17−2
とからなるのは従来の慣例に従い、ビード部11の強化
の一端を担う。タイヤ内面は空気不透過性インナーライ
ナゴム18にて掩う。
【0032】また図示例のタイヤは、カーカス14本体
のタイヤ内部側に配置した2層のゴム被覆有機繊維コ─
ド補強層、例えば2層のナイロンコ−ド補強層19をビ
ード部11に備え、この補強層19のコードは隣接層相
互間で交差し、ビード部11の円周に対し30〜40°
の傾斜配列になる。有機繊維コ─ド補強層19は、先に
図2に基づき説明した、インナーライナゴム部材8との
間で第一の複合帯状部材5−1、6−1を端部間に挟み
込んで張合せる有機繊維コ─ド補強層部材、例えばナイ
ロンコ−ド補強層部材9に相当する。
のタイヤ内部側に配置した2層のゴム被覆有機繊維コ─
ド補強層、例えば2層のナイロンコ−ド補強層19をビ
ード部11に備え、この補強層19のコードは隣接層相
互間で交差し、ビード部11の円周に対し30〜40°
の傾斜配列になる。有機繊維コ─ド補強層19は、先に
図2に基づき説明した、インナーライナゴム部材8との
間で第一の複合帯状部材5−1、6−1を端部間に挟み
込んで張合せる有機繊維コ─ド補強層部材、例えばナイ
ロンコ−ド補強層部材9に相当する。
【0033】ここにナイロンコ−ド補強層19の半径方
向外側終端外側隅Pと、外側輪郭線を示す適用リム20
のフランジ20Fの曲率半径Rの中心Cとを結ぶ線分M
の、該曲率半径中心Cを通るタイヤ回転軸線(図示省
略)と平行な直線Nに対する傾斜角度θは65〜75°
の範囲内とするのが、補強層19自体に故障を発生させ
ることなく有利にビード部補強の役を果たし、ビード部
11の耐久性向上に大いに寄与する。
向外側終端外側隅Pと、外側輪郭線を示す適用リム20
のフランジ20Fの曲率半径Rの中心Cとを結ぶ線分M
の、該曲率半径中心Cを通るタイヤ回転軸線(図示省
略)と平行な直線Nに対する傾斜角度θは65〜75°
の範囲内とするのが、補強層19自体に故障を発生させ
ることなく有利にビード部補強の役を果たし、ビード部
11の耐久性向上に大いに寄与する。
【0034】荷重負荷の下でビード部11はタイヤ外側
に向け撓曲する結果、カーカス14本体のタイヤ内部側
には張力が作用し、それ故コード交差層からなるナイロ
ンコ−ド補強層19には張力が作用して、圧縮下では得
られないコード剛性の有効活用ができビード部剛性向上
に役立つ反面、適正配置を怠ると却ってコード切れやセ
パレーションなどの故障が生じることが解明できた。そ
こで故障実態の解明に威力を発揮するFEM(有限要素
法)を用いてナイロンコ−ド補強層19の半径方向外側
終端部の断面せん断歪(荷重負荷時のビード部〜サイド
ウォール部の撓曲により生じるせん断歪のこと)を計算
した結果、傾斜角度θの値を増加させるにつれせん断歪
は一旦減少する傾向を示し、傾斜角度θが65〜75°
の範囲で最小値乃至これに近い値を示すが、この上限角
度を超えて傾斜角度θを増加させると再びせん断歪は増
加傾向に転じることが分かった。
に向け撓曲する結果、カーカス14本体のタイヤ内部側
には張力が作用し、それ故コード交差層からなるナイロ
ンコ−ド補強層19には張力が作用して、圧縮下では得
られないコード剛性の有効活用ができビード部剛性向上
に役立つ反面、適正配置を怠ると却ってコード切れやセ
パレーションなどの故障が生じることが解明できた。そ
こで故障実態の解明に威力を発揮するFEM(有限要素
法)を用いてナイロンコ−ド補強層19の半径方向外側
終端部の断面せん断歪(荷重負荷時のビード部〜サイド
ウォール部の撓曲により生じるせん断歪のこと)を計算
した結果、傾斜角度θの値を増加させるにつれせん断歪
は一旦減少する傾向を示し、傾斜角度θが65〜75°
の範囲で最小値乃至これに近い値を示すが、この上限角
度を超えて傾斜角度θを増加させると再びせん断歪は増
加傾向に転じることが分かった。
【0035】すなわち傾斜角度θが65°未満でも、ま
た75°を超えても、いずれの場合もせん断歪が高くな
り過ぎ、この高いせん断歪の作用によりナイロンコ−ド
補強層19の半径方向外側終端部にコード切れ故障が発
生する不具合があることを見出した。この傾斜角度θと
せん断歪との関係を線図として図5に示す。。
た75°を超えても、いずれの場合もせん断歪が高くな
り過ぎ、この高いせん断歪の作用によりナイロンコ−ド
補強層19の半径方向外側終端部にコード切れ故障が発
生する不具合があることを見出した。この傾斜角度θと
せん断歪との関係を線図として図5に示す。。
【0036】
【実施例】先に述べた製造方法に従うオフザロードタイ
ヤのラジアルプライタイヤで、サイズが14.00R2
5であり、構成は図1に従い、製造方法は図2、3に従
い、カーカス14はラジアル配列スチールコードの1プ
ライになり、折返し部14uはいわゆるハイターンアッ
プであり、この終端はタイヤ最大幅近傍まで延びる。な
おベルトは4層のスチールコード層からなり、4層がコ
−ド交差層である。
ヤのラジアルプライタイヤで、サイズが14.00R2
5であり、構成は図1に従い、製造方法は図2、3に従
い、カーカス14はラジアル配列スチールコードの1プ
ライになり、折返し部14uはいわゆるハイターンアッ
プであり、この終端はタイヤ最大幅近傍まで延びる。な
おベルトは4層のスチールコード層からなり、4層がコ
−ド交差層である。
【0037】ビード部11のタイヤ内部に面するカーカ
ス14の内側面に沿ってビード部補強のため2層のナイ
ロンコ−ド補強層19を適用した。補強層19の半径方
向外側終端外側隅Pとフランジ20Fの曲率半径中心C
とを結ぶ線分Mの、該曲率半径中心Cを通る直線Nに対
する傾斜角度θは70°である。また補強層19の各層
におけるコードのビード部円周線に対する傾斜角度は平
均値で約35°とした。
ス14の内側面に沿ってビード部補強のため2層のナイ
ロンコ−ド補強層19を適用した。補強層19の半径方
向外側終端外側隅Pとフランジ20Fの曲率半径中心C
とを結ぶ線分Mの、該曲率半径中心Cを通る直線Nに対
する傾斜角度θは70°である。また補強層19の各層
におけるコードのビード部円周線に対する傾斜角度は平
均値で約35°とした。
【0038】ゴムチェーファ15とサイドウォールゴム
16との分割線(分割面)Lは図示の通りであり、サイ
ドウォールゴム16の内側端縁SE をビードコア13の
最大高さy=H=18mmの約50%に相当する9.5
mmとし、この値は全周の平均値とした。なお部材成形
時の外観はビード部近傍で大きな凹凸はなく滑らかな表
面を有し、加硫成形後のタイヤの外観及び解剖結果も意
図通りで良好であった。
16との分割線(分割面)Lは図示の通りであり、サイ
ドウォールゴム16の内側端縁SE をビードコア13の
最大高さy=H=18mmの約50%に相当する9.5
mmとし、この値は全周の平均値とした。なお部材成形
時の外観はビード部近傍で大きな凹凸はなく滑らかな表
面を有し、加硫成形後のタイヤの外観及び解剖結果も意
図通りで良好であった。
【0039】加硫成形後の各ゴムのJIS硬度は下記の
通りである。 ゴムチェーファ15(15−1、15−2);68°、 サイドウォールゴム16(16−1、16−2);61
°、 硬スティフナゴム17−1;80°、 柔スティフナゴム17−2;62°。
通りである。 ゴムチェーファ15(15−1、15−2);68°、 サイドウォールゴム16(16−1、16−2);61
°、 硬スティフナゴム17−1;80°、 柔スティフナゴム17−2;62°。
【0040】実施例タイヤのビード部耐久性を確かめる
ため、図4に示すナイロンチェーファ部材29とワイヤ
ーチェーファ部材30とを有する他は実施例と同じ従来
例1のタイヤと、ビード部補強チェーファの類を一切用
いず、実施例と同じ厚さ及び高さをもつ同一JIS硬度
のゴムチェーファを適用し、但しサイドウォールゴムの
タイヤ半径方向内側端部をゴムチェーファでサンドイッ
チし、サンドイッチ部分の内側ゴムチェーファ部分を折
返し部に直接接触させた従来例2のタイヤとを製造し
た。
ため、図4に示すナイロンチェーファ部材29とワイヤ
ーチェーファ部材30とを有する他は実施例と同じ従来
例1のタイヤと、ビード部補強チェーファの類を一切用
いず、実施例と同じ厚さ及び高さをもつ同一JIS硬度
のゴムチェーファを適用し、但しサイドウォールゴムの
タイヤ半径方向内側端部をゴムチェーファでサンドイッ
チし、サンドイッチ部分の内側ゴムチェーファ部分を折
返し部に直接接触させた従来例2のタイヤとを製造し
た。
【0041】実施例タイヤと従来例タイヤ1、2を供試
タイヤとしてドラムによるBF(Bead Fatigue) 耐久試
験を実施した。このBF試験はタイヤの高内圧充てん及
び高荷重負荷により専らビード部に負担をかけ、ビード
部に故障を生じさせるもので、市場でのビード部故障の
再現に有効な方法である。試験の評価はビード部に故障
が発生するまでの走行時間と、故障発生による試験終了
時の故障レベル(故障の度合い)及び故障内容とによっ
た。
タイヤとしてドラムによるBF(Bead Fatigue) 耐久試
験を実施した。このBF試験はタイヤの高内圧充てん及
び高荷重負荷により専らビード部に負担をかけ、ビード
部に故障を生じさせるもので、市場でのビード部故障の
再現に有効な方法である。試験の評価はビード部に故障
が発生するまでの走行時間と、故障発生による試験終了
時の故障レベル(故障の度合い)及び故障内容とによっ
た。
【0042】走行時間及び故障レベルはそれぞれ従来例
1のタイヤを100とする指数であらわし、値が大なる
ほど良いとした。その結果、走行時間について、従来例
2のタイヤが105に止まったのに対し実施例タイヤで
は120であり、故障レベルについては従来例2のタイ
ヤは110である一方、実施例タイヤは130に達して
いる。故障内容については、従来例1のタイヤはワイヤ
ーチェーファ端部から発生したセパレーションがカーカ
スとサイドウォールゴムとの間に広がり、結局バースト
する故障であり、従来例2のタイヤは予測通りタイヤ内
側のゴムチェーファとカーカスの折返し部との間に著し
いセパレーションが発生して、これが折返し部に沿って
広範囲に広がっていたのに対し、実施例タイヤではゴム
チェーファとカーカス折返し部との間にセパレーション
が僅かに点在する程度であり、ワイヤーチェーファを用
いずとも十分なビード部耐久性を発揮し得ることを実証
している。
1のタイヤを100とする指数であらわし、値が大なる
ほど良いとした。その結果、走行時間について、従来例
2のタイヤが105に止まったのに対し実施例タイヤで
は120であり、故障レベルについては従来例2のタイ
ヤは110である一方、実施例タイヤは130に達して
いる。故障内容については、従来例1のタイヤはワイヤ
ーチェーファ端部から発生したセパレーションがカーカ
スとサイドウォールゴムとの間に広がり、結局バースト
する故障であり、従来例2のタイヤは予測通りタイヤ内
側のゴムチェーファとカーカスの折返し部との間に著し
いセパレーションが発生して、これが折返し部に沿って
広範囲に広がっていたのに対し、実施例タイヤではゴム
チェーファとカーカス折返し部との間にセパレーション
が僅かに点在する程度であり、ワイヤーチェーファを用
いずとも十分なビード部耐久性を発揮し得ることを実証
している。
【0043】上述した実際のビード部耐久性試験の他
に、机上評価として線分Mの直線Nに対する傾斜角度θ
と、ナイロンコード補強層の半径方向外側終端近傍部に
作用する断面せん断歪との関係を更めてFEMモデルに
より別の実施例(図1、2に従う)のオフザロードタイ
ヤのラジアルプライタイヤ、サイズ17.5R25につ
いて実施した。JATMA YEAR BOOK(19
96年版)が定める最大負荷能力に対応する空気圧を充
てんし、この最大負荷能力に相当する荷重の負荷を前提
としたとき、傾斜角度θが60°のときのせん断歪レベ
ルの逆数を100とする指数であらわせば、傾斜角度θ
が70°で179、傾斜角度θが80°では95となる
ことが分かった。勿論値が大なる程せん断歪が小さい。
に、机上評価として線分Mの直線Nに対する傾斜角度θ
と、ナイロンコード補強層の半径方向外側終端近傍部に
作用する断面せん断歪との関係を更めてFEMモデルに
より別の実施例(図1、2に従う)のオフザロードタイ
ヤのラジアルプライタイヤ、サイズ17.5R25につ
いて実施した。JATMA YEAR BOOK(19
96年版)が定める最大負荷能力に対応する空気圧を充
てんし、この最大負荷能力に相当する荷重の負荷を前提
としたとき、傾斜角度θが60°のときのせん断歪レベ
ルの逆数を100とする指数であらわせば、傾斜角度θ
が70°で179、傾斜角度θが80°では95となる
ことが分かった。勿論値が大なる程せん断歪が小さい。
【0044】
【発明の効果】この発明の請求項1〜3に記載した発明
によれば、製造時の作業性を損ない、コストとタイヤ重
量で不利であり、かつセパレーション故障発生の引き金
になり勝ちなワイヤーチェーファを取除くと、従来は加
硫成形後のタイヤ品質低下とビード部耐久性の低下とが
余儀なくされて実用性に欠けていたのに対し、サイドウ
ォールゴムとゴムチェーファとを合せて机上にて分割位
置を定め、この分割に従うゴム部材を予め第一及び第二
の複合帯状部材とすることにより、成形作業性と加硫成
形後の品質とを高度に高め、同時にビード部耐久性を従
来タイヤより顕著に向上させることが可能な重荷重用ラ
ジアルタイヤの製造方法及びそのタイヤを提供すること
ができる。
によれば、製造時の作業性を損ない、コストとタイヤ重
量で不利であり、かつセパレーション故障発生の引き金
になり勝ちなワイヤーチェーファを取除くと、従来は加
硫成形後のタイヤ品質低下とビード部耐久性の低下とが
余儀なくされて実用性に欠けていたのに対し、サイドウ
ォールゴムとゴムチェーファとを合せて机上にて分割位
置を定め、この分割に従うゴム部材を予め第一及び第二
の複合帯状部材とすることにより、成形作業性と加硫成
形後の品質とを高度に高め、同時にビード部耐久性を従
来タイヤより顕著に向上させることが可能な重荷重用ラ
ジアルタイヤの製造方法及びそのタイヤを提供すること
ができる。
【図1】この発明による重荷重用ラジアルタイヤの要部
断面図である。
断面図である。
【図2】この発明による重荷重用ラジアルタイヤの第一
成形ドラム上での部材要部断面図である。
成形ドラム上での部材要部断面図である。
【図3】この発明による第一の複合帯状部材の断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の重荷重用ラジアルタイヤの第一成形ドラ
ム上での部材要部断面図である。
ム上での部材要部断面図である。
【図5】線分Mの直線Nに対する傾斜角度と断面せん断
歪との関係を示す線図である。
歪との関係を示す線図である。
3 ビードコア部材 4 カーカスプライ部材 4u 折返し部 5−1 ゴムチェーファ内側ゴム部材 5−2 ゴムチェーファ外側ゴム部材 6−1 サイドウォールゴム内側ゴム部材 6−2 サイドウォールゴム外側ゴム部材 7−1、7−2 スティフナゴム部材 8 インナーライナゴム部材 9 有機繊維コ─ド層部材 10 第一成形ドラム 11 ビード部 12 サイドウォール部 13 ビードコア 14 カーカス 14u 折返し部 15 ゴムチェーファ 15−1 ゴムチェーファ内側部分 15−2 ゴムチェーファ外側部分 16 サイドウォールゴム 16−1 サイドウォールゴム内側部分 16−2 サイドウォールゴム外側部分 17、17−1、17−2 スティフナゴム 18 インナーライナゴム 19 有機繊維コ─ド補強層 20 リム 20F フランジ Gc グリーンケース L 分割線(分割面) La、Lb 接合線(接合面) SE サイドウォールゴム内側端縁 y ビードコア最大高さ H ビードコア最大高さに等しい高さ C フランジの曲率半径中心 P 有機繊維コ─ド補強層の半径方向外側終端外側隅 θ 線分Mの直線Nに対する傾斜角度
Claims (3)
- 【請求項1】 一対のビード部及び一対のサイドウォー
ル部と、トレッド部とから成り、これら各部を上記ビー
ド部内に埋設したビードコア相互間にわたり補強すると
共にビードコアの周りを巻上げた折返し部を有する1プ
ライ以上のスチールコードラジアルカーカスと、ビード
部の外側で適用リムと少なくとも接触する位置に配置し
たゴムチェーファと、サイドウォール部の外側を形成す
るサイドウォールゴムとを備える重荷重用ラジアルタイ
ヤの製造方法において、 (1)サイドウォールゴムの未加硫ゴム部材を、タイヤ
の半径方向内側部分に相当する内側ゴム部材と残余の外
側ゴム部材とに分け、かつゴムチェーファの未加硫ゴム
部材を、タイヤ半径方向外側部分に相当する外側ゴム部
材と残余の内側ゴム部材とに分け、そのとき各ゴム部材
の幅方向断面を端縁に向け先細りとし、 (2)サイドウォールゴム部材の内側ゴム部材と、ゴム
チェーファ部材の内側ゴム部材とを互いに端部面にて合
せて第一の複合帯状部材とし、かつゴムチェーファ部材
の外側ゴム部材をサイドウォールゴム部材の外側ゴム部
材の端部面に、サイドウォールゴムのタイヤ半径方向内
側で張出す形態の下で互いに合せて第二の複合帯状部材
とし、 (3)カーカスのビードコア巻付け位置に相当する未加
硫カーカスプライ部材位置から内側及び外側に振り分け
配分の下で、後の未加硫ビードコア部材適用側とは反対
側のカーカスプライ部材表面に第一の複合帯状部材を、
サイドウォールゴム部材を外側として張合せると共にこ
れら部材を一連なりのバンド部材とし、 (4)バンド部材を円筒状成形ドラムに供給した後、未
加硫のビードコア部材及びスティフナゴム部材をバンド
部材の両側に押圧密着させ、ビードコア及びスティフナ
ゴム両部材の周りにバンド部材を折返し、 (5)バンド部材を折返した後、第一及び第二の複合帯
状部材それぞれのサイドウォールゴム部材の表面及び裏
面が相互に、そしてゴムチェーファ部材の表面及び裏面
が相互にそれぞれ合致する関係の下で、成形ドラム上の
バンド部材の周囲に第二の複合帯状部材を張合せてグリ
ーンケースとし、 (6)次いでグリーンケースを膨径させた後、別途に張
合せた未加硫のベルト部材及びトレッドゴム部材を膨径
グリーンケースに張合せてグリーンタイヤとし、このグ
リーンタイヤに加硫成形を施すことを特徴とする重荷重
用ラジアルタイヤの製造方法。 - 【請求項2】 一対のビード部及び一対のサイドウォー
ル部と、トレッド部とから成り、これら各部を上記ビー
ド部内に埋設したビードコア相互間にわたり補強すると
共にビードコアの周りを巻上げた折返し部を有する1プ
ライ以上のスチールコードラジアルカーカスと、ビード
部の外側で適用リムと少なくとも接触する位置に配置し
たゴムチェーファと、サイドウォール部の外側を形成す
るサイドウォールゴムとを備える重荷重用ラジアルタイ
ヤにおいて、 請求項1に記載した(1)項〜(6)項の製造工程を経
て成り、 加硫成形を経た後に、上記第一及び第二の複合帯状部材
からなるゴムチェーファとサイドウォールゴムとが互い
に接する全領域にて、サイドウォールゴムの全てがタイ
ヤの内側位置を占めてタイヤ半径方向に滑らかに連な
り、かつサイドウォールゴムのタイヤ半径方向内側端縁
は、ビードコアの外周面を通りタイヤ回転軸線に平行な
直線と、ビードコア断面の最大高さに相当する距離を前
記直線から半径方向外側に隔てた位置との間に存在して
成り、ゴムチェーファ及びサイドウォールゴムのJIS
硬度が、それぞれ56〜74°の範囲内にあることを特
徴とする重荷重用ラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 ビード部に複数層の有機繊維コ─ド補強
層を備え、該補強コード層はタイヤ内部側カーカスプラ
イの内側に位置し、補強コード層のタイヤ半径方向外側
終端縁と適用リムのフランジの曲率半径中心とを結ぶ線
分の、該中心を通るタイヤ回転軸線と平行な直線に対す
る傾斜角度が65〜75°の範囲内である請求項2に記
載したタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9024591A JPH09277402A (ja) | 1996-02-13 | 1997-02-07 | 重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及びそのタイヤ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2504396 | 1996-02-13 | ||
| JP8-25043 | 1996-02-13 | ||
| JP9024591A JPH09277402A (ja) | 1996-02-13 | 1997-02-07 | 重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及びそのタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09277402A true JPH09277402A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=26362139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9024591A Pending JPH09277402A (ja) | 1996-02-13 | 1997-02-07 | 重荷重用ラジアルタイヤの製造方法及びそのタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09277402A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999001300A1 (fr) * | 1997-07-01 | 1999-01-14 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneu radial pour vehicules lourds |
| JPH11227423A (ja) * | 1998-02-18 | 1999-08-24 | Bridgestone Corp | 重荷重用空気入りラジアル・タイヤ |
| CN114953550A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-30 | 赛轮集团股份有限公司 | 轮胎子口设计方法 |
-
1997
- 1997-02-07 JP JP9024591A patent/JPH09277402A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999001300A1 (fr) * | 1997-07-01 | 1999-01-14 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneu radial pour vehicules lourds |
| US6318431B1 (en) | 1997-07-01 | 2001-11-20 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Heavy load radial tire with specified carcass turnup |
| JPH11227423A (ja) * | 1998-02-18 | 1999-08-24 | Bridgestone Corp | 重荷重用空気入りラジアル・タイヤ |
| CN114953550A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-30 | 赛轮集团股份有限公司 | 轮胎子口设计方法 |
| CN114953550B (zh) * | 2022-05-12 | 2024-03-22 | 赛轮集团股份有限公司 | 轮胎子口设计方法 |
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