JPH09277690A - 印刷用版と印刷用版の製造方法およびそれを用いたプリント配線板の製造方法 - Google Patents

印刷用版と印刷用版の製造方法およびそれを用いたプリント配線板の製造方法

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JPH09277690A
JPH09277690A JP8093985A JP9398596A JPH09277690A JP H09277690 A JPH09277690 A JP H09277690A JP 8093985 A JP8093985 A JP 8093985A JP 9398596 A JP9398596 A JP 9398596A JP H09277690 A JPH09277690 A JP H09277690A
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宏子 小牧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板の製造方法における導体回路
およびソルダレジスト形成での印刷にじみやかすれおよ
び連続密集する貫通孔への導電性材料の充填・印刷する
際に生じる充填の不具合を解消し、安価で高品質かつ信
頼性に優れたプリント配線板を提供することを目的とす
るものである。 【解決手段】 版枠3に一定の開孔率の透孔12を有す
るシート2を版枠3に固定し、シート2の全面に感光性
乳剤4を塗布し乾燥した後、印刷パターンが描画された
マスクフィルムを真空密着し紫外線照射した後未露光部
を現像除去する。その後インキ透過部5a,5b,5c
の透孔12cが存在するシート2の一部をレーザー光6
の加工により12a,12b,12cとなるように段階
的除去し導体回路形成用の印刷用版1aを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品等を実装す
るためのプリント配線板での製造過程でのスクリーン印
刷におけるエッチングレジスト、絶縁被膜の印刷形成お
よび貫通孔への導電性材料の充填・印刷を行うための印
刷用版と印刷用版の製造方法およびそれを用いたプリン
ト配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型軽量化や多機能化
に伴いプリント配線板においても配線およびスルーホー
ルの高密度および高品質化の要求が高まってきた。それ
らの要求に対して写真現像法によるプリント配線板の製
造が増えつつあるが、製品の低価格化やリードタイムの
短縮といった新たな要望に対して十分対応しきれないの
が現状である。そのような背景の中で安価でリードタイ
ムが短いスクリーン印刷法が見直されており、その中で
も特に銀スルーホールプリント配線板に対して高密度お
よび高品質の要求が増々顕著になってきた。
【0003】以下に従来のスクリーン印刷法によるプリ
ント配線板の製造方法について片面および銀スルーホー
ルプリント配線板を例に図面を用いて説明する。
【0004】図9(a)〜(c)は従来の印刷用版の製
造方法を示す図であり、図10は従来の印刷用版の要部
拡大図であり、図11(a)〜(c)は従来のプリント
配線板の製造方法を示す断面図であり、図12(a)〜
(c)は従来の銀スルーホール配線板の製造方法を示す
断面図であり、図13(a)〜(d)は従来のプリント
配線板の製造方法における印刷の課題を示す断面図であ
り、図14は従来の銀スルーホールプリント配線板の課
題を示す断面図であり、図15は従来の銀スルーホール
プリント配線板の課題を示す平面図である。
【0005】図9〜図15において30および30a〜
30cは印刷用版、31は紗、32は版枠、33は感光
性乳剤、34および35はインキ透過部、36aはプリ
ント配線板、36bは銀スルーホールプリント配線板、
37は基材、38は銅はく、39は貫通孔、40は両面
導通用のランドパターン、41は導体回路、42は導電
性材料としての銀ペースト、43は銀ランド、44は絶
縁被膜としてのソルダレジスト、45はスキージ、46
aはエッチングレジストインキ、46bはエッチングレ
ジスト、47は導通孔、48は印刷にじみ、49は印刷
かすれ、50ははんだ付けランド、51は銀ランドの小
径不良、52は銀ペーストの充填不良である。
【0006】まず、図9(a)に示すように通称テトロ
ンと呼ばれる線状の合成樹脂材で網状に織った300メ
ッシュの紗31を版枠32に固定した印刷用版30に、
図9(b)に示すように感光性乳剤33を塗布・乾燥し
た後、導体回路の印刷パターンが描画されたマスクフィ
ルムを感光性乳剤33上に真空密着し、露光・現像およ
び乾燥を行い、図9(c)に示すように印刷パターン形
状のインキ透過部34,35が形成された印刷用版30
aを用意する。インキ透過部34,35の詳細を図10
に示す。
【0007】同じように250メッシュ、100メッシ
ュの紗を版枠に固定した後ソルダレジストおよび銀ラン
ドの印刷パターンが形成された印刷用版30b,30c
も用意する。
【0008】以上の方法で得られた印刷用版30a,3
0bを用いた片面のプリント配線板の製造方法について
以下詳細に説明する。
【0009】まず図11(a)に示すように基材37に
銅はく38を積層し所定の大きさに切断された基板の銅
はく38上に印刷用版30にエッチングレジストインキ
46aをのせスキージ45で摺動印刷し紫外線硬化し、
図11(b)に示したようにエッチングレジスト46b
を形成する。露出した銅はく38をエッチングし導体回
路41を形成し、ソルダレジスト用の印刷用版30bを
用いて図11(c)に示すような導体回路41の保護と
してソルダレジスト44を形成した片面のプリント配線
板36aを得る。
【0010】次に銀スルーホールプリント配線板の貫通
孔への導電性材料の充填方法について説明する。図12
(a)に示すような貫通孔39を施した基板に図12
(b)に示すように上記と同じ方法で導体回路41およ
びソルダレジスト44を印刷形成したプリント配線板3
6aを得る。
【0011】次に図12(c)に示すように銀粉、エポ
キシ樹脂及び硬化剤を主成分とする銀ペースト42を印
刷用版30c上にのせスキージ45で摺動印刷すること
によりランドパターン40上および貫通孔39に印刷・
充填し、熱風炉で銀ペースト42を加熱硬化し、導通孔
47および銀ランド43を形成した銀スルーホールプリ
ント配線板36bを得る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では配線パターンの高密度化に伴いエッチングレジス
ト46bの印刷形成の際、スキージ45の摺動方向に平
行な密集配線パターンと垂直な密集配線パターンはエッ
チングレジスト46bの印刷形成後の状態が異なり、通
常平行な密集配線パターンが良好に印刷形成されるとき
は垂直な密集配線パターンには図13(a)に示すよう
な印刷にじみ48が発生し、この状態で銅はくをエッチ
ングすると導体回路41の太りや極端な場合は短絡して
しまうこともあり、逆に垂直な配線パターンが良好に印
刷形成されるときは平行な配線パターンは図13(b)
に示すような印刷かすれ49が発生し、この状態で銅は
くをエッチングすると導体回路41の細りや極端な場合
断線に至る可能性もあった。
【0013】また、導体回路41を保護するためのソル
ダレジスト44の印刷形成の際、高密度で密集した配線
パターンの導体回路41間にソルダレジスト44を完全
に埋め込むことが困難となり、導体回路41がスキージ
45の摺動方向に垂直な配線パターンや銅スルーホール
プリント配線板および多層プリント配線板のように導体
回路41の導体厚が厚い場合は一層困難になってくる。
【0014】その際図13(c)に示すようなソルダレ
ジスト44の印刷かすれ49が発生し、極端な場合は導
体回路41が露出し部品実装でのはんだ付けの際、露出
した導体回路41にはんだが付着し短絡する可能性もあ
り、さらにソルダレジスト44の膜厚が薄く耐熱性等の
信頼性が確保できない場合もあった。
【0015】それを防止するためソルダレジストインキ
の塗出量を増加させるための印刷条件やインキ特性を考
慮してソルダレジスト44を印刷する方法もあるが、そ
の際図13(d)に示すようにはんだ付けランド50へ
の印刷にじみ48が発生しやすく、この状態で部品実装
を行うとはんだ付けランド50に充分なはんだ量を確保
できず実装の不具合を生じることもあった。
【0016】このため従来では印刷条件のインキ粘度や
チクソ比および流動性の改良検討が行われてきたが上記
の課題を解決するのは困難であった。
【0017】さらに銀スルーホールプリント配線板の製
造において電源回路やアース回路部のように連続密集す
る貫通孔39が存在する場合、このような貫通孔39へ
の充填は印刷方向に対して銀ペースト42の充填量が不
均一になりやすく、図14,図15に示すような銀ラン
ド43の小径不良51や銀ペースト42の充填不良52
といった品質的に不安定な状態が生じ、極端な場合は抵
抗値の増大をまねいていた。これを解決するために従来
では印刷機の印刷治具や印刷ベットに改良を加え充填印
刷時で印刷圧力の調整を行い対応する方法もあったが解
消には至らなかった。
【0018】また特開平7−99376号公報に開示さ
れているように連続密集する貫通孔39の孔径を変化さ
せ貫通孔39への銀ペースト42の充填量を調整する方
法も提案されているが高密度の銀スルーホールプリント
配線板での配線設計での対応においては好ましい方法と
はいえなかった。
【0019】上記従来のプリント配線板の製造方法にお
けるこれらの課題は従来の印刷用版30a,30b,3
0cの構成において図10に示すようにインキ透過部3
4,35の開孔率が印刷用版30全体において同等であ
り、そのうえで前記の印刷にじみ48や印刷かすれ49
および貫通孔39への充填・印刷での課題を解消する手
段として印刷条件やインキの検討といった上述の方法が
考えられてきたがインキ塗出量を所望するように制御す
ることは困難であり完全に解決するには至らなかった。
【0020】本発明は上記従来の課題を解決し、導体回
路形成およびソルダレジスト形成での印刷にじみや印刷
かすれを解消し、さらに銀スルーホールプリント配線板
の製造における連続密集する貫通孔への導電性材料の充
填印刷する際に生じる充填の不具合を解消して安価で高
品質かつ信頼性に優れたプリント配線板を提供すること
を目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、一定の開孔率の透孔を有するシートを版枠
に固定する工程と、感光性乳剤を前記シートに塗布する
工程と、印刷パターンが描画されたマスクフィルムを前
記シートに密着し露光・現像する工程と、前記シート内
のインキ透過部の少なくとも一部を除去する工程とを有
する印刷用版の製造方法を用いて得られた印刷用版を用
意し、その印刷用版を用いてエッチングレジストおよび
絶縁被膜を印刷形成し、さらに連続密集する貫通孔へ導
電性材料を充填・印刷することによりプリント配線板を
製造することである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一定の開孔率の透孔を有するシートを版枠に固定
し、感光性乳剤を前記シートに塗布し、印刷パターン形
状を有するインキ透過部を形成した印刷用版において、
該インキ透過部の少なくとも一部を異なる開孔率とした
印刷用版としたものであり、一定の開孔率の透孔を有す
るシートに印刷パターン形状のインキ透過部が形成され
た印刷用版において、インキ透過部の少なくとも一部を
異なる開孔率とし、印刷時のインキ透過量を部分的に変
化させることができるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項2に記載の発明は、一定の
開孔率に対してインキ透過部の開孔率を大きくした請求
項1記載の印刷用版としたものであり、インキ透過量を
部分的に増加することができるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、インキ
透過部の開孔率を段階的に変化させる請求項1記載の印
刷用版としたものであり、インキ透過量を段階的に変化
させることができるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項4に記載の発明は、一定の
開孔率の透孔を有するシートを版枠に固定する工程と、
感光性乳剤を前記シートに塗布する工程と、印刷パター
ンが描画されたマスクフィルムを前記シートに密着し露
光・現像する工程と、前記シート内のインキ透過部の少
なくとも一部を除去する工程とを有する印刷用版の製造
方法としたものであり、一定の開孔率の透孔を有するシ
ートを版枠に固定し、それに感光性樹脂を塗布し、印刷
パターンが描画されたマスクフィルムを密着し露光・現
像して印刷パターン形状を有するインキ透過部を形成し
た後に、前記シート内のインキ透過部の少なくとも一部
を除去し、透孔を拡大または新たな透孔を形成すること
によって異なる開孔率のインキ透過部を形成するという
作用を有する。
【0026】本発明の請求項5に記載の発明は、レーザ
ー光を用いてインキ透過部の少なくとも一部を除去する
請求項3記載の印刷用版の製造方法としたものであり、
レーザー光を用いてインキ透過部の少なくとも一部を除
去することで開孔率およびインキ透過量を変化させると
いう作用を有する。
【0027】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1記載の印刷用版を用いて基板の銅はく上にエッチング
レジストを印刷形成することを特徴とするプリント配線
板の製造方法としたものであり、インキ透過量を増加さ
せることによって印刷時の導体回路の印刷かすれを抑制
するという作用を有する。
【0028】本発明の請求項7に記載の発明は、導体回
路が形成された基板の前記導体回路上に請求項1記載の
印刷用版を用いて絶縁被膜を印刷形成することを特徴と
するプリント配線板の製造方法としたものであり、開孔
率の低いシートを用いてインキ透過量を低下させて印刷
にじみを防ぐとともに、部分的にインキ透過量を増加さ
せることによって導体回路間に絶縁被膜用インキを充填
し所定の膜厚の絶縁被膜を形成するという作用を有す
る。
【0029】本発明の請求項8に記載の発明は、貫通孔
を設けた基板に請求項1記載の印刷用版を用いて前記貫
通孔への導電性材料の充填と基板上の導体回路の印刷形
成を同時に行うことを特徴とするプリント配線板の製造
方法としたものであり、貫通孔への導電性材料の充填と
基板上の導体回路を同時に印刷し形成できるという作用
を有する。
【0030】本発明の請求項9に記載の発明は、貫通孔
に対するインキ透過部の開孔率を大きくした請求項2記
載の印刷用版を用いて印刷する請求項8記載のプリント
配線板の製造方法としたものであり、貫通孔への導電性
材料の充填量を増加し導体回路形成時のにじみを防止す
るとともに貫通孔への導電性材料の充填を同時に行うこ
とができるという作用を有する。
【0031】本発明の請求項10に記載の発明は、連続
密集する貫通孔を有する基板に請求項3記載の印刷用版
を用いて前記貫通孔へ導電性材料を充填・印刷すること
を特徴とするプリント配線板の製造方法としたものであ
り、連続密集する貫通孔への導電性材料の充填量を均一
にし、導電性材料の充填不足を解消できるという作用を
有する。
【0032】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について、図面を参照しながら説明する。
【0033】図1(a)〜(d)は本発明の実施の形態
1における印刷用版の製造方法を示す断面図であり、図
2は本発明の実施の形態1における印刷用版の要部拡大
図であり、図3(a)〜(d)は本発明の実施の形態1
におけるプリント配線板の製造方法を示す断面図であ
る。図1〜図3において1および1a,1b,1cは印
刷用版、2は一定の開孔率を有するシート、3は版枠、
4は感光性乳剤、5a,5bおよび5cはインキ透過
部、6はレーザー光、7は基材、8は銅はく、9a,9
b,9cは導体回路、10はソルダレジスト、11はプ
リント配線板、12および12a〜12cは透孔、13
はエッチングレジストインキ、14はスキージ、15は
エッチングレジスト、16はソルダレジストインキであ
る。
【0034】まず、図1(a)に示すようにステンレス
製の角材で正方形につくられた版枠3に300メッシュ
の一定の開孔率の透孔12を有する厚さ10〜15μm
のテトロン製のシート2を所定範囲内のテンションを保
ちながら版枠3の四辺で接着材および粘着性テープで固
定する。次に図1(b)に示すようにシート2の全面に
厚さ15〜20μmの感光性乳剤4を塗布し乾燥した
後、印刷パターンが描画されたマスクフィルムを感光性
乳剤4の表面に真空密着し、200〜300mj/cm2
の露光量で紫外線照射した後水系の現像液で未露光部を
現像除去および乾燥等を行い、図1(c)に示すような
高密度配線の導体回路パターン形状のインキ透過部5
a,5b,5cを有する印刷用版1を得る。
【0035】その後図1(d)に示すようにインキ透過
部5a,5b,5cの露出した300メッシュの開孔率
の透孔12cが存在するシート2の一部をレーザー光6
の加工によりインキ透過部5aを250メッシュ、イン
キ透過部5bを220メッシュ、インキ透過部5cを2
00メッシュの開孔率の透孔12a,12b,12cと
なるように段階的除去し、図2に示すようにインキ透過
率を5c,5b,5aの順で増加させていく構造の本発
明の導体回路形成用の印刷用版1aを得る。
【0036】次に200メッシュの一定の開孔率を有す
るテトロン製シート2を用いて上記と同じ方法で絶縁被
膜としてのソルダレジストの印刷パターンが印刷用版1
を製造した後、高密度の密集導体回路部分のソルダレジ
ストのインキ透過部を上記と同じ方法で150メッシュ
となるように加工し、本発明のソルダレジスト形成用の
印刷用版1bを得る。
【0037】上記で得られた印刷用版1a,1bを用い
てプリント配線板を製造する方法を以下詳細に説明す
る。
【0038】まず、図3(a)に示すように基材7に銅
はく8を積層し所定の大きさに切断された基板の上方に
上記で得られた導体回路形成用の印刷用版1aを一定の
間隔をおいて配置しエッチングレジストインキ13をス
キージ14で摺動印刷し、図3(b)に示すようにエッ
チングレジスト15を印刷形成する。その後紫外線で硬
化し塩化第二銅の溶液で露出した銅はく8をエッチング
し導体回路9を形成する。
【0039】次に図3(c)に示すように上記で得られ
たソルダレジスト用の印刷用版1bを導体回路9が形成
された基板の上方に一定の間隔を置いて配置しソルダレ
ジストインキ16をスキージ14で摺動印刷した後紫外
線硬化を行い、図3(d)に示すような導体回路の保護
としてソルダレジスト10を形成しプリント配線板11
を得る。
【0040】上記のプリント配線板の製造方法における
導体回路パターンの印刷形成に際し、高密度の密集配線
パターンの導体回路9a,9b,9cは他の配線パター
ンよりも線間および線幅が細く、しかもスキージ14の
印刷摺動方向に対して垂直方向に配線されており印刷か
すれが発生しやすい箇所のひとつである。しかし印刷用
版1aは導体回路9a,9b,9cに対応したインキ透
過部5a,5b,5cの開孔率が他の配線パターン、特
に印刷方向に平行に配線された高密度の密集した導体回
路パターンのインキ透過部よりも大きくそれだけインキ
塗出量が多く印刷かすれの発生を解消することができ
る。
【0041】また、印刷方向に垂直な導体回路9a,9
b,9c上へのソルダレジスト10の印刷塗布に際して
も印刷かすれが発生し、極端な場合は導体が露出する確
率の高い箇所のひとつといえる。しかし印刷用版1bに
おいて上記に対応する部分の開孔率を大きくしインキ塗
出量が他のランドパターン近傍のソルダレジスト形成部
よりも多いため印刷かすれを解消することができる。
【0042】以上のように本発明の印刷用版1a,1b
およびそれを用いたプリント配線板の製造方法において
は印刷にじみを抑制した印刷条件設定下で印刷かすれの
発生しやすい箇所のインキ塗出量を増加させることによ
り印刷かすれによる導体回路9の細りや欠損および断線
を解消し、さらに絶縁被膜としてのソルダレジスト10
の印刷形成においてもランドパターン部への印刷にじみ
を抑制した印刷条件の設定を行うことが可能となり、印
刷かすれがなく所定の膜厚のソルダレジスト10を形成
することができる。
【0043】このことから本発明では、印刷でのにじ
み、かすれを解消した高品質のプリント配線板を提供で
きる。
【0044】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について、銀スルーホールプリント配線板の製造方
法を参考に図面を参照しながら説明する。
【0045】図4(a)〜(d)は本発明の実施の形態
2における印刷用版の製造方法を示す断面図であり、図
5は本発明の実施の形態2における印刷用版の要部拡大
図であり、図6(a)〜(c)は本発明の実施の形態2
における銀スルーホールプリント配線板の製造方法を示
す断面図であり、図7は本発明の実施の形態2における
銀スルーホールプリント配線板の断面図であり、図8は
本発明の実施の形態2における銀スルーホールプリント
配線板の導通孔を示す平面図である。
【0046】図4〜図8において1は印刷用版、2は一
定の開孔率を有するシート、3は版枠、4は感光性乳
剤、5a,5b,5cはインキ透過部、6はレーザー
光、7は基材、8は銅はく、9は導体回路、10はソル
ダレジスト、11aはプリント配線板、11bは銀スル
ーホールプリント配線板、12および12a〜12cは
透孔、14はスキージ、20および20a,20b,2
0cは貫通孔、21は両面導通用のランドパターン、2
2は銀ペースト、23は導通孔、24は銀ランドであ
る。
【0047】以上のように構成されたプリント配線板の
印刷用版の製造方法およびそれを用いたプリント配線板
の製造方法について以下詳細に説明する。
【0048】まず、図4(a)に示すようにステンレス
製の角材で正方形につくられた版枠3に100メッシュ
の一定の開孔率の透孔12を有する厚さ10〜15μm
のテトロン製のシート2を所定範囲内のテンションを保
ちながら版枠3の四辺で接着材および粘着性テープで固
定する。
【0049】次に図4(b)に示すようにシート2の全
面に厚さ70〜100μmの感光性乳剤4を塗布し乾燥
した後、銀スルーホールプリント配線板の貫通孔20へ
の充填用印刷パターンが描画されたマスクフィルムを感
光性乳剤4の表面に真空密着し、200〜300mj/
cm2の露光量で紫外線照射した後水系の現像液で未露光
部を現像除去する。その後乾燥等を行い図4(c)に示
すような連続密集する貫通孔20a〜20cへの充填用
印刷パターン形状のインキ透過部5a,5b,5cを有
する印刷用版1を得る。
【0050】その後図4(d)に示すようにインキ透過
部5a,5b,5cの露出した100メッシュの開孔率
の透孔12が存在するシート2の一部をレーザー光6の
加工により図5の要部拡大図に示すようにインキ透過部
5aを90メッシュ、インキ透過部5bを80メッシ
ュ、インキ透過部5cを70メッシュの開孔率の透孔1
2a,12b,12cとなるように段階的に除去し、イ
ンキ透過率を5c,5b,5aの順で増加させていく構
造の本発明の銀ペースト充填用の印刷用版1cを得る。
【0051】上記で得られた印刷用版1cを用いて銀ス
ルーホールプリント配線板を製造する方法を以下詳細に
説明する。
【0052】まず、図6(a)に示すように基材7の両
面に銅はく8を積層し所定の大きさに切断された基板に
貫通孔20a〜20cを施し、本発明の実施の形態1で
説明した導体回路形成用の印刷用版1aおよびソルダレ
ジスト形成用の印刷用版1bを用いて図6(b)に示す
ようにランドパターン21および導体回路9を形成し、
導体回路9の保護絶縁被膜としてのソルダレジスト10
を印刷形成しプリント配線板11aを得る。
【0053】次に図6(c)に示すように連続密集する
貫通孔20a,20b,20cと印刷用版1cのインキ
透過部5a,5b,5cの位置が対応するように印刷用
版1cを基板の上方に一定の間隔をおいて配置し、銀
粉、エポキシ樹脂および硬化剤を主成分とする銀ペース
ト22をスキージ14で摺動印刷しランドパターン21
および貫通孔20a〜20cに充填印刷する。その後熱
風乾燥炉で硬化して図7に示すような導通孔23および
銀ランド24を形成し銀スルーホールプリント配線板1
1bを得る。
【0054】上記の銀スルーホールプリント配線板の製
造方法における貫通孔20への銀ペースト22の充填印
刷に際し、連続密集する貫通孔20a,20b,20c
への充填はスキージ14の印刷方向に対して銀ペースト
22の充填量が不均一になりやすい箇所のひとつであ
る。しかし印刷用版1cは連続密集した貫通孔20a,
20b,20cに対応したインキ透過部5a,5b,5
cの開孔率が他の貫通孔20に対するインキ透過部5よ
りも大きくそれだけ銀ペーストの塗出量が多くそれだけ
貫通孔への充填量も多くなるため充填の不均一および充
填不足を解消することができ、図8に示すような均一な
銀ランド24および導通孔23を形成することができ
る。
【0055】以上のように本発明の印刷用版およびそれ
を用いた銀スルーホールプリント配線板の製造方法にお
ける貫通孔20a〜20eへの導電性の銀ペースト22
の充填は銀ランド24の印刷にじみを抑制した充填印刷
条件の設定および銀ペースト22のインキ粘度等の特定
が可能であり、充填不足の発生しやすい連続密集する貫
通孔20a〜20cへのインキ塗出量すなわち充填量を
増加させることにより充填不足による導通孔23の接続
導通の不具合を解消することができる。このことから本
発明では貫通孔20a〜20cへの充填印刷での銀ラン
ド24のにじみ、充填不足を解消した高品質の銀スルー
ホールプリント配線板を提供できる。
【0056】尚、本発明においては銀スルーホールプリ
ント配線板の製造方法を参考例として用いたが、貫通孔
を有するグリーンシートに導電性の銅ペーストを用いて
導体回路と導通孔を形成するセラミック基板の製造方法
においても本発明の印刷用版を用い貫通孔部へのインキ
塗出量を増やすことによって、導体回路の印刷形成と貫
通孔への充填印刷による導通孔の形成を同時に行うこと
ができ、品質および生産性の向上を図ることも可能であ
る。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、印刷時のにじみ
やかすれを抑制することができ、また連続密集する貫通
孔への導電性材料の充填量を均一にすることで品質の向
上を図り信頼性の高いプリント配線板を提供することが
できる。また、基板上の導体回路の印刷形成と貫通孔へ
の導電性材料の充填をも同時にすることができ安価で生
産性の優れたプリント配線板およびその製造方法を提供
することができるという効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)本発明の実施の形態1における
印刷用版の製造方法を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態1における印刷用版の要部
拡大図
【図3】(a)〜(d)本発明の実施の形態1における
プリント配線板の製造方法を示す断面図
【図4】(a)〜(d)本発明の実施の形態2における
印刷用版の製造方法を示す断面図
【図5】本発明の実施の形態2における印刷用版の要部
拡大図
【図6】(a)〜(c)本発明の実施の形態2における
銀スルーホール配線板の製造方法を示す断面図
【図7】本発明の実施の形態2における銀スルーホール
配線板の製造方法を示す断面図
【図8】本発明の実施の形態2における銀スルーホール
配線板の導通孔を示す平面図
【図9】(a)〜(c)は従来の印刷用版の製造方法を
示す断面図
【図10】従来の印刷用版の要部拡大図
【図11】(a)〜(c)従来のプリント配線板の製造
方法を示す断面図
【図12】(a)〜(c)従来の銀スルーホールプリン
ト配線板の製造方法を示す断面図
【図13】(a)〜(d)従来のプリント配線板の製造
方法における印刷の課題を示す断面図
【図14】従来の銀スルーホールプリント配線板の課題
を示す断面図
【図15】従来の銀スルーホールプリント配線板の課題
を示す平面図
【符号の説明】
1,1a〜1c 印刷用版 2 一定開孔率を有するシート 3 版枠 4 感光性乳剤 5a〜5c インキ透過部 6 レーザー光 7 基材 8 銅はく 9a〜9c 導体回路 10 ソルダレジスト 11,11a プリント配線板 11b 銀スルーホールプリント配線板 12a〜12c 透孔 13 エッチングレジストインキ 14 スキージ 15 エッチングレジスト 16 ソルダレジストインキ 20,20a〜20c 貫通孔 21 両面導通用のランドパターン 22 銀ペースト 23 導通孔 24 銀ランド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/12 7511−4E H05K 3/12 A 3/28 3/28 E 3/40 7128−4E 3/40 K

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の開孔率の透孔を有するシートを版
    枠に固定し、感光性乳剤を前記シートに塗布し、印刷パ
    ターン形状を有するインキ透過部を形成した印刷用版に
    おいて、インキ透過部の少なくとも一部を異なる開孔率
    とした印刷用版。
  2. 【請求項2】 一定の開孔率に対してインキ透過部の開
    孔率を大きくした請求項1記載の印刷用版。
  3. 【請求項3】 インキ透過部の開孔率を段階的に変化さ
    せる請求項1記載の印刷用版。
  4. 【請求項4】 一定の開孔率の透孔を有するシートを版
    枠に固定する工程と、感光性乳剤を前記シートに塗布す
    る工程と、印刷パターンが描画されたマスクフィルムを
    前記シートに密着し露光・現像する工程と、前記シート
    内のインキ透過部の少なくとも一部を除去する工程とを
    有する印刷用版の製造方法。
  5. 【請求項5】 レーザー光を用いてインキ透過部の少な
    くとも一部を除去する請求項3記載の印刷用版の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の印刷用版を用いて基板の
    銅はく上にエッチングレジストを印刷形成することを特
    徴とするプリント配線板の製造方法。
  7. 【請求項7】 導体回路が形成された基板上に請求項1
    記載の印刷用版を用いて絶縁被膜を印刷形成することを
    特徴とするプリント配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】 貫通孔を設けた基板に請求項1記載の印
    刷用版を用いて前記貫通孔への導電性材料の充填と基板
    上の導体回路の印刷形成を同時に行うことを特徴とする
    プリント配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 貫通孔に対するインキ透過部の開孔率を
    大きくした請求項2記載の印刷用版を用いて印刷する請
    求項8記載のプリント配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】 連続密集する貫通孔を有する基板に請
    求項3記載の印刷用版を用いて前記貫通孔へ導電性材料
    を充填・印刷することを特徴とするプリント配線板の製
    造方法。
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WO2020162160A1 (ja) * 2019-02-06 2020-08-13 株式会社棚澤八光社 プリント配線板の製造方法

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