JPH09279346A - 粉体の気化方法及びその装置 - Google Patents
粉体の気化方法及びその装置Info
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- JPH09279346A JPH09279346A JP8095027A JP9502796A JPH09279346A JP H09279346 A JPH09279346 A JP H09279346A JP 8095027 A JP8095027 A JP 8095027A JP 9502796 A JP9502796 A JP 9502796A JP H09279346 A JPH09279346 A JP H09279346A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粉末状金属化合物を未気化分や分解熱変成分
がなく完全に蒸気化し、凝縮物やその付着や詰まり等の
トラブルがなく、斑点等の膜欠陥もなく、膜質と膜厚が
均一で色調や膜強度も良好となる粉体の気化方法及びそ
の装置を得る。 【解決手段】 粉末状金属化合物を熱分解温度以下に加
熱し、気化させ、キャリア−ガスと共に高温の基体表面
に導き、基体表面で熱的に分解、反応させ、基体表面上
に金属又は金属化合物を被覆する方法において、粉末状
金属化合物を定量的に不活性ガスであるキャリア−ガス
Aの流れの中に送り込み、キャリア−ガスAの流れと共
に粉末状金属化合物を移送し、キャリア−ガスが通る配
管の外側からキャリア−ガスAと粉末状金属化合物を加
熱し、粉末状金属化合物を分解温度以下の温度で気化さ
せ、気化した蒸気をキャリア−ガスAとともに、蒸気を
分解温度以上に加熱された基体表面に導く粉体の気化方
法。及びその気化装置。
がなく完全に蒸気化し、凝縮物やその付着や詰まり等の
トラブルがなく、斑点等の膜欠陥もなく、膜質と膜厚が
均一で色調や膜強度も良好となる粉体の気化方法及びそ
の装置を得る。 【解決手段】 粉末状金属化合物を熱分解温度以下に加
熱し、気化させ、キャリア−ガスと共に高温の基体表面
に導き、基体表面で熱的に分解、反応させ、基体表面上
に金属又は金属化合物を被覆する方法において、粉末状
金属化合物を定量的に不活性ガスであるキャリア−ガス
Aの流れの中に送り込み、キャリア−ガスAの流れと共
に粉末状金属化合物を移送し、キャリア−ガスが通る配
管の外側からキャリア−ガスAと粉末状金属化合物を加
熱し、粉末状金属化合物を分解温度以下の温度で気化さ
せ、気化した蒸気をキャリア−ガスAとともに、蒸気を
分解温度以上に加熱された基体表面に導く粉体の気化方
法。及びその気化装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末状金属化合物
を熱的に分解または反応せしめることによって、基体上
に金属化合物被膜を被覆するための原料となる金属化合
物蒸気の発生法ならびに金属化合物蒸気を発生するため
の装置である粉体の気化方法およびその装置に関する。
を熱的に分解または反応せしめることによって、基体上
に金属化合物被膜を被覆するための原料となる金属化合
物蒸気の発生法ならびに金属化合物蒸気を発生するため
の装置である粉体の気化方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より所謂 CVD法によるコ−ティング
が、工業的または実験室的に実施されてきたが、被膜の
原料となる金属化合物蒸気はバブリング法によるのが一
般的であった。
が、工業的または実験室的に実施されてきたが、被膜の
原料となる金属化合物蒸気はバブリング法によるのが一
般的であった。
【0003】該バブリング法は、液体状の原料物質中に
キャリア−ガスを吹き込み、バブリングさせてキャリア
−ガスとともに蒸気を取り出し、液体とキャリア−ガス
の温度およびキャリア−ガスの流量によって、原料蒸気
の供給量を制御する方法であって、その装置は簡単で扱
い易いという利点があるものの、例えば1)液体物質だけ
に適応可能である、2)多成分の蒸気を得るには成分の数
だけバブラ−が必要になる、3)原料供給量が必ずしも定
量的に制御、把握できない等の欠点を持っている。
キャリア−ガスを吹き込み、バブリングさせてキャリア
−ガスとともに蒸気を取り出し、液体とキャリア−ガス
の温度およびキャリア−ガスの流量によって、原料蒸気
の供給量を制御する方法であって、その装置は簡単で扱
い易いという利点があるものの、例えば1)液体物質だけ
に適応可能である、2)多成分の蒸気を得るには成分の数
だけバブラ−が必要になる、3)原料供給量が必ずしも定
量的に制御、把握できない等の欠点を持っている。
【0004】一方、常温で固体上の原料をCVD 法に用い
る場合には原料を粉末にし、流動床のようにキャリア−
ガスを送り込めば、液体同様にバブラ−方式で蒸気を発
生させることができる。
る場合には原料を粉末にし、流動床のようにキャリア−
ガスを送り込めば、液体同様にバブラ−方式で蒸気を発
生させることができる。
【0005】このような方法による蒸気装置が記載され
ているものとしては、例えば特開昭60-70176号公報には
固体ソ−ス蒸発ボンベが記載されており、円筒形の固体
ソ−ス蒸発ボンベにおいて、多数個の穴を有する穴あき
板により、一定間隔をもって、前記円筒を多数階に仕切
る如く構成された階層構造体、キャリア−ガスを導入す
る導入管並びにキャリア−ガス及び固体ソ−ス粉末を排
出する吐出部を含む蒸発ボンベが記載されている。
ているものとしては、例えば特開昭60-70176号公報には
固体ソ−ス蒸発ボンベが記載されており、円筒形の固体
ソ−ス蒸発ボンベにおいて、多数個の穴を有する穴あき
板により、一定間隔をもって、前記円筒を多数階に仕切
る如く構成された階層構造体、キャリア−ガスを導入す
る導入管並びにキャリア−ガス及び固体ソ−ス粉末を排
出する吐出部を含む蒸発ボンベが記載されている。
【0006】また例えば、特開平7-278818号公報にはCV
D 粉体原料用気化器が記載されており、キャリア−ガス
を導入する導入部とキャリア−ガスを排出する排出部
が、キャリア−ガスの通過する気化器本体の内部におい
て粉体原料により隔てられた構造を有するものであるこ
とが記載されている。
D 粉体原料用気化器が記載されており、キャリア−ガス
を導入する導入部とキャリア−ガスを排出する排出部
が、キャリア−ガスの通過する気化器本体の内部におい
て粉体原料により隔てられた構造を有するものであるこ
とが記載されている。
【0007】また例えば、特開平3-94066 号公報には酸
化物超電導体製造用CVD 原料の気化装置が記載されてお
り、酸化物超電導体を構成する各元素の化合物を用いて
化学気相蒸着法によって酸化物超電導体を生成させる際
に使用する原料を気化する装置において、縦型の気化塔
と、気化塔の下部に接合されたキャリア−ガスの導入管
の接合部よりも上方に接合された粉末供給装置と、気化
塔の上部に接合されてリアクタに接続された輸送管と、
気化塔の底部に取り付けられた未気化原料の回収部と、
気化塔の外周に設けられた加熱装置とを具備してなり、
粉末供給装置は、気化塔に接合された供給筒と、この供
給筒内に回転自在に設けられた押出スクリュウと、供給
筒に接続された粉末原料供給用のホッパを具備してなる
ことが記載されている。
化物超電導体製造用CVD 原料の気化装置が記載されてお
り、酸化物超電導体を構成する各元素の化合物を用いて
化学気相蒸着法によって酸化物超電導体を生成させる際
に使用する原料を気化する装置において、縦型の気化塔
と、気化塔の下部に接合されたキャリア−ガスの導入管
の接合部よりも上方に接合された粉末供給装置と、気化
塔の上部に接合されてリアクタに接続された輸送管と、
気化塔の底部に取り付けられた未気化原料の回収部と、
気化塔の外周に設けられた加熱装置とを具備してなり、
粉末供給装置は、気化塔に接合された供給筒と、この供
給筒内に回転自在に設けられた押出スクリュウと、供給
筒に接続された粉末原料供給用のホッパを具備してなる
ことが記載されている。
【0008】さらに例えば、特開平5-311446号公報には
有機金属化合物の粉末供給装置および気化供給装置が記
載されており、有機金属化合物の粉末を充填した容器を
振動させることにより粉末を定量供給することが記載さ
れている。
有機金属化合物の粉末供給装置および気化供給装置が記
載されており、有機金属化合物の粉末を充填した容器を
振動させることにより粉末を定量供給することが記載さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した例えば、特開
昭60-70176号公報に記載の固体ソ−ス蒸発ボンベでは、
加熱した容器の粉末原料にキャリア−ガスを通し気化移
送する方式であるので、気化による粉末原料の減少によ
り、一定気化量に保つのが難しく、気化せずに長時間加
熱される原料が熱によるダンゴ状に固化するなど連続安
定供給が難しいし、キャリア−ガス中に未気化粉末原料
が混合して移送され易い。
昭60-70176号公報に記載の固体ソ−ス蒸発ボンベでは、
加熱した容器の粉末原料にキャリア−ガスを通し気化移
送する方式であるので、気化による粉末原料の減少によ
り、一定気化量に保つのが難しく、気化せずに長時間加
熱される原料が熱によるダンゴ状に固化するなど連続安
定供給が難しいし、キャリア−ガス中に未気化粉末原料
が混合して移送され易い。
【0010】また例えば、特開平7-278818号公報に記載
のCVD 粉体原料用気化器では、一定気化量に保つのが難
しく、長時間のガス発生には向き難く、長時間のガス発
生では原料が高温にさらされるので熱変成をもたらすた
め、蒸発量が変化する。
のCVD 粉体原料用気化器では、一定気化量に保つのが難
しく、長時間のガス発生には向き難く、長時間のガス発
生では原料が高温にさらされるので熱変成をもたらすた
め、蒸発量が変化する。
【0011】上記した特開昭60-70176号公報に記載の固
体ソ−ス蒸発ボンベあるいは特開平7-278818号公報に記
載のCVD 粉体原料用気化器では、1)気体中の蒸気濃度が
一定にならない、2)粉末が長時間加熱され造塊される、
3)一般的な原料においては長時間の加熱により原料が変
質するなどがあり、ごく特殊な原料の場合を除いて、実
用的な蒸気発生法にはなり難いものである。
体ソ−ス蒸発ボンベあるいは特開平7-278818号公報に記
載のCVD 粉体原料用気化器では、1)気体中の蒸気濃度が
一定にならない、2)粉末が長時間加熱され造塊される、
3)一般的な原料においては長時間の加熱により原料が変
質するなどがあり、ごく特殊な原料の場合を除いて、実
用的な蒸気発生法にはなり難いものである。
【0012】さらに例えば、特開平3-94066 号公報に記
載の酸化物超電導体製造用CVD 原料の気化装置では、加
熱気化塔にスクリュウコンベア−にて粉末を、導入管に
てキャリア−ガスを送り込み、粉末ガスの蒸気を得る装
置であり、気化器の構造上、気化とともに未気化粉末原
料も一緒に移送されてしまうこともあり、気化塔内下部
に未気化粉末が溜まることにより原料の利用効率は高く
なく、導入したキャリア−ガスと蒸気を含んだキャリア
−ガスの分離ができないため、挿入した原料に対するガ
スの収率が悪く、時には未蒸発の粉体がキャリア−ガス
とともに排出されることもあり、また蒸発性の異なる複
数の原料を蒸発させる場合には蒸気組成が一定にならな
いことも起こりうるものでもある。さらに例えばアセチ
ルアセトナ−トのような原料では熱変成し再利用できな
い。
載の酸化物超電導体製造用CVD 原料の気化装置では、加
熱気化塔にスクリュウコンベア−にて粉末を、導入管に
てキャリア−ガスを送り込み、粉末ガスの蒸気を得る装
置であり、気化器の構造上、気化とともに未気化粉末原
料も一緒に移送されてしまうこともあり、気化塔内下部
に未気化粉末が溜まることにより原料の利用効率は高く
なく、導入したキャリア−ガスと蒸気を含んだキャリア
−ガスの分離ができないため、挿入した原料に対するガ
スの収率が悪く、時には未蒸発の粉体がキャリア−ガス
とともに排出されることもあり、また蒸発性の異なる複
数の原料を蒸発させる場合には蒸気組成が一定にならな
いことも起こりうるものでもある。さらに例えばアセチ
ルアセトナ−トのような原料では熱変成し再利用できな
い。
【0013】さらに例えば、特開平5-311446号公報に記
載の有機金属化合物の粉末供給装置および気化供給装置
では、加熱回転板上にバイブレ−タ−にて粉末を落下さ
せ、回転板を包む室内にキャリア−ガスを導入し、蒸気
を得る装置であり、落下式のためプレ−トへの気化に必
要な伝熱面が少なく、ガス発生も安定せず未気化分を取
り除くので利用効率が高くないし、キャリア−ガス中に
未気化原料が混合して移送されてしまう等があるもので
ある。
載の有機金属化合物の粉末供給装置および気化供給装置
では、加熱回転板上にバイブレ−タ−にて粉末を落下さ
せ、回転板を包む室内にキャリア−ガスを導入し、蒸気
を得る装置であり、落下式のためプレ−トへの気化に必
要な伝熱面が少なく、ガス発生も安定せず未気化分を取
り除くので利用効率が高くないし、キャリア−ガス中に
未気化原料が混合して移送されてしまう等があるもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる
課題に鑑みてなしたものであって、取り出される蒸気を
含んだキャリア−ガスと、導入された蒸気を含まないキ
ャリア−ガス、粉体とが充分に分離され、高い蒸気収率
と安定した蒸気濃度を得る方法とその装置を提供するこ
とにある。
課題に鑑みてなしたものであって、取り出される蒸気を
含んだキャリア−ガスと、導入された蒸気を含まないキ
ャリア−ガス、粉体とが充分に分離され、高い蒸気収率
と安定した蒸気濃度を得る方法とその装置を提供するこ
とにある。
【0015】すなわち、本発明は、粉末状金属化合物を
熱分解温度以下に加熱し、気化させ、キャリア−ガスと
ともに高温の基体表面に導き、該基体表面で熱的に分
解、反応させ、基体表面上に金属、または金属化合物を
被覆する方法において、粉末状金属化合物を定量的に不
活性ガスであるキャリア−ガスAの流れの中に送り込
み、該キャリア−ガスAの流れとともに前記粉末状金属
化合物を移送し、キャリア−ガスが通る配管の外側から
前記キャリア−ガスAと前記粉末状金属化合物を加熱
し、該粉末状金属化合物を分解温度以下の温度で気化さ
せ、該気化した蒸気を前記キャリア−ガスAとともに、
蒸気を分解温度以上に加熱された基体表面に導くことを
特徴とする粉体の気化方法。
熱分解温度以下に加熱し、気化させ、キャリア−ガスと
ともに高温の基体表面に導き、該基体表面で熱的に分
解、反応させ、基体表面上に金属、または金属化合物を
被覆する方法において、粉末状金属化合物を定量的に不
活性ガスであるキャリア−ガスAの流れの中に送り込
み、該キャリア−ガスAの流れとともに前記粉末状金属
化合物を移送し、キャリア−ガスが通る配管の外側から
前記キャリア−ガスAと前記粉末状金属化合物を加熱
し、該粉末状金属化合物を分解温度以下の温度で気化さ
せ、該気化した蒸気を前記キャリア−ガスAとともに、
蒸気を分解温度以上に加熱された基体表面に導くことを
特徴とする粉体の気化方法。
【0016】ならびに、前記蒸気と前記キャリア−ガス
Aの流れを、別の経路から送られてきた反応性ガスを含
む不活性ガスであるキャリア−ガスBの流れと合流さ
せ、蒸気を希釈するようにしたことを特徴とする上述し
た粉体の気化方法。
Aの流れを、別の経路から送られてきた反応性ガスを含
む不活性ガスであるキャリア−ガスBの流れと合流さ
せ、蒸気を希釈するようにしたことを特徴とする上述し
た粉体の気化方法。
【0017】さらに、前記不活性ガスが、N2、Ar、He、
Ne、Xeであることを特徴とする上述した粉体の気化方
法。また、前記反応性ガスが、酸素、水蒸気、アンモニ
アのうち少なくとも一つを含むガスであることを特徴と
する上述した粉体の気化方法。
Ne、Xeであることを特徴とする上述した粉体の気化方
法。また、前記反応性ガスが、酸素、水蒸気、アンモニ
アのうち少なくとも一つを含むガスであることを特徴と
する上述した粉体の気化方法。
【0018】また、前記キャリア−ガスAと粉末状金属
化合物を移送する配管加熱温度が、前記キャリア−ガス
Aと蒸気を移送する時の温度より高いことを特徴とする
上述した粉体の気化方法。
化合物を移送する配管加熱温度が、前記キャリア−ガス
Aと蒸気を移送する時の温度より高いことを特徴とする
上述した粉体の気化方法。
【0019】また、前記した粉末状金属化合物として、
有機金属化合物、金属アルコキシド、ハロゲン化物、β
−ジケトン化合物もしくはランタイド系化合物であるこ
とを特徴とする上述した粉体の気化方法。
有機金属化合物、金属アルコキシド、ハロゲン化物、β
−ジケトン化合物もしくはランタイド系化合物であるこ
とを特徴とする上述した粉体の気化方法。
【0020】また、前記配管加熱温度が、150 乃至350
℃であることを特徴とする上述した粉体の気化方法。ま
た、前記基体がガラスであることを特徴とする上述した
粉体の気化方法。
℃であることを特徴とする上述した粉体の気化方法。ま
た、前記基体がガラスであることを特徴とする上述した
粉体の気化方法。
【0021】さらに、粉末状金属化合物を熱分解温度以
下に加熱し、気化させ、キャリア−ガスとともに高温の
基体表面に導き、該基体表面で熱的に分解、反応させ、
基体表面上に金属、または金属化合物を被覆する装置に
おいて、粉末状金属化合物を定量的にキャリア−ガスA
の流れの中に送り込み装置と、前記粉末状金属化合物を
移送する該キャリア−ガスAを送り込む装置と、前記粉
末状金属化合物とキャリア−ガスAが通る配管の外側を
加熱する装置と、該気化した蒸気を前記キャリア−ガス
Aとともに蒸気の分解温度以上に加熱された基体表面に
導く装置とから成ることを特徴とする粉体の気化装置。
下に加熱し、気化させ、キャリア−ガスとともに高温の
基体表面に導き、該基体表面で熱的に分解、反応させ、
基体表面上に金属、または金属化合物を被覆する装置に
おいて、粉末状金属化合物を定量的にキャリア−ガスA
の流れの中に送り込み装置と、前記粉末状金属化合物を
移送する該キャリア−ガスAを送り込む装置と、前記粉
末状金属化合物とキャリア−ガスAが通る配管の外側を
加熱する装置と、該気化した蒸気を前記キャリア−ガス
Aとともに蒸気の分解温度以上に加熱された基体表面に
導く装置とから成ることを特徴とする粉体の気化装置。
【0022】さらにまた、前記粉末状金属化合物とキャ
リア−ガスAが通る配管の外側を、加熱された熱媒体で
加熱することを特徴とする上述した粉体の気化装置をそ
れぞれ提供するものである。
リア−ガスAが通る配管の外側を、加熱された熱媒体で
加熱することを特徴とする上述した粉体の気化装置をそ
れぞれ提供するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】ここで、前記粉末状金属化合物を
定量的に不活性ガスであるキャリア−ガスAの流れの中
に送り込み、該キャリア−ガスAの流れとともに前記粉
末状金属化合物を移送し、キャリア−ガスが通る配管の
外側から前記キャリア−ガスAと前記粉末状金属化合物
を加熱し、該粉末状金属化合物を分解温度以下の温度で
気化させ、該気化した蒸気を前記キャリア−ガスAとと
もに、分解温度以上に加熱された基体表面に導き、該基
体表面で熱的に分解、反応させ、基体表面上に金属、ま
たは金属化合物を被覆することとしたのは、図1に示す
ような粉体の気化装置を用いることで、高い蒸気収率と
安定した蒸気濃度を得ることができ、簡便な方法で効率
よく、膜質および膜厚が均一であってかつ欠陥がない、
しかも色調等光学特性を損なうこともなく、バランスよ
く所期の膜特性を発揮しうる成膜となる、従来に比べ格
段に優れた有用な粉体の気化方法およびその装置となし
たものである。
定量的に不活性ガスであるキャリア−ガスAの流れの中
に送り込み、該キャリア−ガスAの流れとともに前記粉
末状金属化合物を移送し、キャリア−ガスが通る配管の
外側から前記キャリア−ガスAと前記粉末状金属化合物
を加熱し、該粉末状金属化合物を分解温度以下の温度で
気化させ、該気化した蒸気を前記キャリア−ガスAとと
もに、分解温度以上に加熱された基体表面に導き、該基
体表面で熱的に分解、反応させ、基体表面上に金属、ま
たは金属化合物を被覆することとしたのは、図1に示す
ような粉体の気化装置を用いることで、高い蒸気収率と
安定した蒸気濃度を得ることができ、簡便な方法で効率
よく、膜質および膜厚が均一であってかつ欠陥がない、
しかも色調等光学特性を損なうこともなく、バランスよ
く所期の膜特性を発揮しうる成膜となる、従来に比べ格
段に優れた有用な粉体の気化方法およびその装置となし
たものである。
【0024】また、粉体の気化装置としては、その一例
として図1に示すように、粉末状金属化合物である粉体
原料1を移送するための不活性ガスであるキャリア−ガ
スA2を送り込む装置と、該キャリア−ガスA2の流量
をマスフロ−コントロ−ラ−9で制御して定量的に供給
している流れの中に、粉末状金属化合物である粉体原料
1を押出スクリュ−の回転速度により供給量を制御する
スクリュ−コンベア4でもって定常的かつ定量的に送り
込む送り込み装置と、温度コントロ−ラ−で設定値±0.
5 ℃程度に温度制御された熱媒体6を内蔵し満たした加
熱バス5中に前記粉末状金属化合物である粉体原料1と
キャリア−ガスA2が通る配管であるガス移送配管7を
浸漬するようにして熱媒体6で外側からガス移送配管7
内を加熱する装置と、前記粉末状金属化合物である粉体
原料1を該装置の出口までにおいて気化した蒸気と前記
キャリア−ガスA2でなる蒸気とキャリア−ガスA10
を、別の経路から送られてきた反応性ガスを含む不活性
ガスであるキャリア−ガスB3の流れと合流させるとも
に混合し蒸気を希釈するようにし、前記した蒸気と前記
キャリア−ガスA10と前記キャリア−ガスB3でなる蒸
気とキャリア−ガスAとB11を所期の設定温度、例えば
150 乃至350 ℃程度に加熱保温しつつ噴霧ノズル12(例
えばスリット状等各種ノズル)に移送し、該噴霧ノズル
12でもって蒸気の分解温度以上に加熱された基体8表面
に噴霧するよう導く装置とから成る粉体の気化装置であ
る。
として図1に示すように、粉末状金属化合物である粉体
原料1を移送するための不活性ガスであるキャリア−ガ
スA2を送り込む装置と、該キャリア−ガスA2の流量
をマスフロ−コントロ−ラ−9で制御して定量的に供給
している流れの中に、粉末状金属化合物である粉体原料
1を押出スクリュ−の回転速度により供給量を制御する
スクリュ−コンベア4でもって定常的かつ定量的に送り
込む送り込み装置と、温度コントロ−ラ−で設定値±0.
5 ℃程度に温度制御された熱媒体6を内蔵し満たした加
熱バス5中に前記粉末状金属化合物である粉体原料1と
キャリア−ガスA2が通る配管であるガス移送配管7を
浸漬するようにして熱媒体6で外側からガス移送配管7
内を加熱する装置と、前記粉末状金属化合物である粉体
原料1を該装置の出口までにおいて気化した蒸気と前記
キャリア−ガスA2でなる蒸気とキャリア−ガスA10
を、別の経路から送られてきた反応性ガスを含む不活性
ガスであるキャリア−ガスB3の流れと合流させるとも
に混合し蒸気を希釈するようにし、前記した蒸気と前記
キャリア−ガスA10と前記キャリア−ガスB3でなる蒸
気とキャリア−ガスAとB11を所期の設定温度、例えば
150 乃至350 ℃程度に加熱保温しつつ噴霧ノズル12(例
えばスリット状等各種ノズル)に移送し、該噴霧ノズル
12でもって蒸気の分解温度以上に加熱された基体8表面
に噴霧するよう導く装置とから成る粉体の気化装置であ
る。
【0025】また、粉末を定量的に送り込む手段として
は、例えば前記スクリュ−コンベア−などがよく、他に
溝を設けた回転ドラムなどがあり、キャリア−ガスの圧
力に抗して定量的に供給できる手段であればその方法、
手段は特に限定されない。
は、例えば前記スクリュ−コンベア−などがよく、他に
溝を設けた回転ドラムなどがあり、キャリア−ガスの圧
力に抗して定量的に供給できる手段であればその方法、
手段は特に限定されない。
【0026】また、キャリア−ガスAは、粉体を移送す
ることができるだけの流速で粉体の排出口に導かれる。
該キャリア−ガスAは吹き飛ばすように排出口に吹き付
けてもよいが、該キャリア−ガスAの定常流路に粉体を
押し込むように供給する方が粉体とガスが滞留すること
がなく好ましい。
ることができるだけの流速で粉体の排出口に導かれる。
該キャリア−ガスAは吹き飛ばすように排出口に吹き付
けてもよいが、該キャリア−ガスAの定常流路に粉体を
押し込むように供給する方が粉体とガスが滞留すること
がなく好ましい。
【0027】さらに、粉体を移送するキャリア−ガスA
は、充分な流速を保ちながら加熱装置(バス)の中を通
り抜けるようにし、この時、ガス流を導く配管(原料粉
体、伝熱面積、流速、詰まり等を勘案して形状、大き
さ、長さなどを決めることとなるが、配管状のものが好
ましい)ごと外側から加熱することが望ましい。
は、充分な流速を保ちながら加熱装置(バス)の中を通
り抜けるようにし、この時、ガス流を導く配管(原料粉
体、伝熱面積、流速、詰まり等を勘案して形状、大き
さ、長さなどを決めることとなるが、配管状のものが好
ましい)ごと外側から加熱することが望ましい。
【0028】さらにまた、粉体を移送するガス流を加熱
バス部に導入する方法は、ガス流速が遅くなり、粉体と
ガス流が分離し、粉体を速やかに蒸発させるのが困難な
だけでなく、次工程に送られるガス流に粉体や蒸気を含
まないガス流が混入し、充分な品質の被膜が得られ難く
なる。なお配管を内部から加熱する方法も考えられる
が、この場合例えば充分な伝熱面積を確保することが難
しく、確保するためにはガス流路が複雑になり、加熱部
材表面にスケ−ルなどが溜まり易くなる等の欠点を有す
る。一般に熱分解性原料粉末を加熱し、蒸発させる場合
には、蒸発と分解が同時に起こり易く、如何に分解を抑
えて蒸発させるかであり、配管内部に加熱手段を持つの
は好ましくない。
バス部に導入する方法は、ガス流速が遅くなり、粉体と
ガス流が分離し、粉体を速やかに蒸発させるのが困難な
だけでなく、次工程に送られるガス流に粉体や蒸気を含
まないガス流が混入し、充分な品質の被膜が得られ難く
なる。なお配管を内部から加熱する方法も考えられる
が、この場合例えば充分な伝熱面積を確保することが難
しく、確保するためにはガス流路が複雑になり、加熱部
材表面にスケ−ルなどが溜まり易くなる等の欠点を有す
る。一般に熱分解性原料粉末を加熱し、蒸発させる場合
には、蒸発と分解が同時に起こり易く、如何に分解を抑
えて蒸発させるかであり、配管内部に加熱手段を持つの
は好ましくない。
【0029】上記の方法で濃厚な蒸気を含む反応性ガス
を得た後、別系統で送られてきたキャリア−ガスBと混
合し、所期の濃度に希釈することも可能である。この場
合例えば蒸気発生器や蒸気輸送配管などをコンパクトに
設計することができ、また原料供給量と吹き出し速度を
別途にコントロ−ルでき、より好ましい成膜条件が達成
される。
を得た後、別系統で送られてきたキャリア−ガスBと混
合し、所期の濃度に希釈することも可能である。この場
合例えば蒸気発生器や蒸気輸送配管などをコンパクトに
設計することができ、また原料供給量と吹き出し速度を
別途にコントロ−ルでき、より好ましい成膜条件が達成
される。
【0030】さらにまた、蒸気を希釈することにより、
反応性ガス(原料蒸気とキャリア−ガスAとBが合流し
たもの)の温度を下げることも可能になる。温度を下げ
ることで互いに反応する成分を同時に輸送することも可
能になる。
反応性ガス(原料蒸気とキャリア−ガスAとBが合流し
たもの)の温度を下げることも可能になる。温度を下げ
ることで互いに反応する成分を同時に輸送することも可
能になる。
【0031】また、前記した蒸気とキャリア−ガスA10
の流れを、別の経路から送られてきた反応性ガスを含む
不活性ガスであるキャリア−ガスB3の流れと合流さ
せ、蒸気を希釈するようにした粉体の気化方法の方が、
成膜効率上から好ましいものである。
の流れを、別の経路から送られてきた反応性ガスを含む
不活性ガスであるキャリア−ガスB3の流れと合流さ
せ、蒸気を希釈するようにした粉体の気化方法の方が、
成膜効率上から好ましいものである。
【0032】さらに、前記した不活性ガスとしては、
N2、Ar、He、Ne、Xe等の不活性ガスが挙げられ、粉体原
料やめざす膜あるいは成膜条件などにもよるが、なかで
もN2ガスが好ましいものである。
N2、Ar、He、Ne、Xe等の不活性ガスが挙げられ、粉体原
料やめざす膜あるいは成膜条件などにもよるが、なかで
もN2ガスが好ましいものである。
【0033】さらに、前記した反応性ガスとしては、酸
素、水蒸気、アンモニアのうち少なくとも一つを含むガ
スであり、粉体原料やめざす膜あるいは成膜条件などに
もより、適宜選択し用いる。
素、水蒸気、アンモニアのうち少なくとも一つを含むガ
スであり、粉体原料やめざす膜あるいは成膜条件などに
もより、適宜選択し用いる。
【0034】さらにまた、前記キャリア−ガスAと粉末
状金属化合物を移送する配管の加熱温度が、前記キャリ
ア−ガスAと蒸気を移送する時の温度より高いこととし
たのは、キャリア−ガスAと蒸気を移送する時の温度を
キャリア−ガスAと粉末状金属化合物を移送する配管の
加熱温度より少なくとも低くし、キャリア−ガスBと合
流してから噴霧ノズルの噴霧口までの間において、前記
蒸気の分解反応を抑制して阻止し、該管内における内面
への分解反応物の付着を防止し、しかも成膜効率を高め
るようにする等のためである。
状金属化合物を移送する配管の加熱温度が、前記キャリ
ア−ガスAと蒸気を移送する時の温度より高いこととし
たのは、キャリア−ガスAと蒸気を移送する時の温度を
キャリア−ガスAと粉末状金属化合物を移送する配管の
加熱温度より少なくとも低くし、キャリア−ガスBと合
流してから噴霧ノズルの噴霧口までの間において、前記
蒸気の分解反応を抑制して阻止し、該管内における内面
への分解反応物の付着を防止し、しかも成膜効率を高め
るようにする等のためである。
【0035】また、前記した粉末状金属化合物は、具体
的にはAl,Cr,Co,Cu,Fe,Ni,Zn,V,In,Ce,Sn,Si,Ti等から
なる、例えばアセチルアセトン(AcAc)、ジピバロイルメ
タン(DPM) あるいはヘキサフルオロアセチルアセトン(H
FA) などの有機金属化合物、また例えば金属アルコキシ
ド、ハロゲン化物、またさらに例えばAcAc、DPM あるい
はHFA などのβ−ジケトン化合物もしくはランタイド系
化合物、もしくはこれらの化合物を2種以上選択して用
いる等が挙げられる。
的にはAl,Cr,Co,Cu,Fe,Ni,Zn,V,In,Ce,Sn,Si,Ti等から
なる、例えばアセチルアセトン(AcAc)、ジピバロイルメ
タン(DPM) あるいはヘキサフルオロアセチルアセトン(H
FA) などの有機金属化合物、また例えば金属アルコキシ
ド、ハロゲン化物、またさらに例えばAcAc、DPM あるい
はHFA などのβ−ジケトン化合物もしくはランタイド系
化合物、もしくはこれらの化合物を2種以上選択して用
いる等が挙げられる。
【0036】また、前記ガス移送配管における加熱温度
としては、前記した粉末状金属化合物である粉体の蒸発
温度程度であり、具体的には約150 乃至350 ℃であっ
て、時間的には前記した加熱バスを通過する間に蒸発を
完了するようにする。前記ガス移送配管の加熱保温が15
0 ℃未満であれば、ガス発生量が少なく必要量の発生に
は巨大な装置が必要となり、350 ℃を超えると熱分解反
応が起きて成膜できない。好ましいガス移送配管の加熱
保温としては約180 乃至300 ℃程度である。
としては、前記した粉末状金属化合物である粉体の蒸発
温度程度であり、具体的には約150 乃至350 ℃であっ
て、時間的には前記した加熱バスを通過する間に蒸発を
完了するようにする。前記ガス移送配管の加熱保温が15
0 ℃未満であれば、ガス発生量が少なく必要量の発生に
は巨大な装置が必要となり、350 ℃を超えると熱分解反
応が起きて成膜できない。好ましいガス移送配管の加熱
保温としては約180 乃至300 ℃程度である。
【0037】また、前記基板としては、有機質または無
機質のガラス、セラッミクス、金属等種々の材質のもの
が使用でき特に限定しないが、特にガラス、無機質の透
明板ガラスであって、無色または着色、ならびにその種
類あるいは色調等に特に限定されるものではなく、さら
に焼成後には曲げ板ガラスとしてはもちろん、各種強化
ガラスや強度アップガラス、平板や単板で使用できると
ともに、複層ガラスあるいは合せガラスとしても採用で
きるものであり、また各種板状体、特に建築用や自動車
用の窓ガラスにも適宜採用できることは言うまでもな
い。
機質のガラス、セラッミクス、金属等種々の材質のもの
が使用でき特に限定しないが、特にガラス、無機質の透
明板ガラスであって、無色または着色、ならびにその種
類あるいは色調等に特に限定されるものではなく、さら
に焼成後には曲げ板ガラスとしてはもちろん、各種強化
ガラスや強度アップガラス、平板や単板で使用できると
ともに、複層ガラスあるいは合せガラスとしても採用で
きるものであり、また各種板状体、特に建築用や自動車
用の窓ガラスにも適宜採用できることは言うまでもな
い。
【0038】さらにまた、前記粉末状金属化合物とキャ
リア−ガスAが通るガス移送の配管を加熱するための加
熱された熱媒体としては、例えば各種オイル、バ−レル
サ−ム(商品名)等が挙げられる。
リア−ガスAが通るガス移送の配管を加熱するための加
熱された熱媒体としては、例えば各種オイル、バ−レル
サ−ム(商品名)等が挙げられる。
【0039】前述したとおり、本発明の粉体の気化方法
及びその装置は、定量的な粉体供給において、長いらせ
ん状の蒸発管を用い、最適な蒸発温度に保つことによ
り、未気化成分が出ず、供給全量から安定したガス発生
が可能である。
及びその装置は、定量的な粉体供給において、長いらせ
ん状の蒸発管を用い、最適な蒸発温度に保つことによ
り、未気化成分が出ず、供給全量から安定したガス発生
が可能である。
【0040】また、原料供給部とガス発生部が別れてい
るため、先に記述した先行の特許出願公開公報に記載の
発明が持つ種々の課題を適宜改善でき、原料供給にかか
わる課題が生じないようにすることができる。
るため、先に記述した先行の特許出願公開公報に記載の
発明が持つ種々の課題を適宜改善でき、原料供給にかか
わる課題が生じないようにすることができる。
【0041】また、N2ガス等不活性ガスをキャリア−ガ
スとした気化により、酸化反応を抑えて、熱分解しない
温度に保ちつつガス搬送するようにし、さらに成膜に必
要なO2分を成膜直前で混合させ、最適なガス濃度に制御
できる。
スとした気化により、酸化反応を抑えて、熱分解しない
温度に保ちつつガス搬送するようにし、さらに成膜に必
要なO2分を成膜直前で混合させ、最適なガス濃度に制御
できる。
【0042】さらに、一定温度に加熱制御した熱媒体バ
ス、例えばオイルバス内に蒸発管を設置する構成によ
り、安定した蒸発条件を保つことができる。さらにま
た、原料供給時に、気化と熱分解の温度が近い、例えば
本発明のアセチルアセトナ−ト金属化合物のような原料
の場合、高温加熱部の一部に低温部があると、発生した
ガスが凝縮し付着する。また原料供給部は高温による熱
変成、固化を防ぐために気化温度以下に保つ必要がある
が、本発明の場合には連続的な加熱搬送方式のため上記
のような課題が生じない等、有用な粉体の気化方法及び
その装置を提供するものである。
ス、例えばオイルバス内に蒸発管を設置する構成によ
り、安定した蒸発条件を保つことができる。さらにま
た、原料供給時に、気化と熱分解の温度が近い、例えば
本発明のアセチルアセトナ−ト金属化合物のような原料
の場合、高温加熱部の一部に低温部があると、発生した
ガスが凝縮し付着する。また原料供給部は高温による熱
変成、固化を防ぐために気化温度以下に保つ必要がある
が、本発明の場合には連続的な加熱搬送方式のため上記
のような課題が生じない等、有用な粉体の気化方法及び
その装置を提供するものである。
【0043】さらに、該本発明の粉体の気化方法及びそ
の装置は、例えば着色膜、プライバシ−ガラス用膜、各
種熱線反射膜、紫外線遮蔽膜、低反射膜、酸化物超伝導
膜、単結晶膜、撥水撥油性膜、アルカリ溶出防止膜、保
護膜、ハ−ドコ−ト膜、防汚性膜、防菌性膜等の各種機
能性膜に採用が可能である。
の装置は、例えば着色膜、プライバシ−ガラス用膜、各
種熱線反射膜、紫外線遮蔽膜、低反射膜、酸化物超伝導
膜、単結晶膜、撥水撥油性膜、アルカリ溶出防止膜、保
護膜、ハ−ドコ−ト膜、防汚性膜、防菌性膜等の各種機
能性膜に採用が可能である。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0045】実施例1 大きさ約100mm ×200mm 、厚さ約3mmのフロ−トガラス
基板を中性洗剤、水すすぎ、アルコ−ルで順次洗浄し、
乾燥した後、アセトンで払拭し、約600 ℃に加熱し、高
温の被膜用ガラス基板とした。
基板を中性洗剤、水すすぎ、アルコ−ルで順次洗浄し、
乾燥した後、アセトンで払拭し、約600 ℃に加熱し、高
温の被膜用ガラス基板とした。
【0046】上述した図1に示す粉体の気化装置Xにお
いて、粉末有機金属化合物としてコバルトIII アセチル
アセトナ−トを、またキャリア−ガスAとして窒素ガス
をそれぞれ用い、表1に示すように、キャリア−ガスA
である窒素ガスをマスフロ−コントロ−ラ−で流量約4
l /min 制御して定量的に供給する流れの中に、粉末有
機金属化合物であるコバルトIII アセチルアセトナ−ト
を供給量約2g /minにスクリュ−コンベアのスクリュ
−回転で定常的かつ定量的に送り込む。
いて、粉末有機金属化合物としてコバルトIII アセチル
アセトナ−トを、またキャリア−ガスAとして窒素ガス
をそれぞれ用い、表1に示すように、キャリア−ガスA
である窒素ガスをマスフロ−コントロ−ラ−で流量約4
l /min 制御して定量的に供給する流れの中に、粉末有
機金属化合物であるコバルトIII アセチルアセトナ−ト
を供給量約2g /minにスクリュ−コンベアのスクリュ
−回転で定常的かつ定量的に送り込む。
【0047】続いて、温度コントロ−ラ−で約300 ℃±
0.5 ℃程度に温度制御したオイルである熱媒体を満たし
た加熱バス(オイルバス)中に浸漬されたガス移送管に
上記コバルトIII アセチルアセトナ−トと窒素ガスをさ
らに移送し、ガス移送管内において加熱することでコバ
ルトIII アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.5g/l 程度含
む濃度の窒素ガスを送り出す。
0.5 ℃程度に温度制御したオイルである熱媒体を満たし
た加熱バス(オイルバス)中に浸漬されたガス移送管に
上記コバルトIII アセチルアセトナ−トと窒素ガスをさ
らに移送し、ガス移送管内において加熱することでコバ
ルトIII アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.5g/l 程度含
む濃度の窒素ガスを送り出す。
【0048】次いで、該コバルトIII アセチルアセトナ
−ト蒸気を含む窒素ガスを、別の経路からマスフロ−コ
ントロ−ラ−で流量約10l /min 制御して定量的に供給
して送られてきた反応性ガスを含む不活性ガスである酸
素を5%含む窒素ガスの流れと合流させ、温度約180 ℃
程度まで下げ、蒸気濃度約0.2 g /l 程度含む窒素ガス
に希釈し、保温等で該温度を保持しつつノズル幅約100m
m 程度のスリット状ノズル付き噴霧ノズルに移送する。
−ト蒸気を含む窒素ガスを、別の経路からマスフロ−コ
ントロ−ラ−で流量約10l /min 制御して定量的に供給
して送られてきた反応性ガスを含む不活性ガスである酸
素を5%含む窒素ガスの流れと合流させ、温度約180 ℃
程度まで下げ、蒸気濃度約0.2 g /l 程度含む窒素ガス
に希釈し、保温等で該温度を保持しつつノズル幅約100m
m 程度のスリット状ノズル付き噴霧ノズルに移送する。
【0049】次に、約30mm/秒の定速移動する前記加熱
したガラス基板の表面に、少なくとも該ガラス基板の幅
の間において、該スリット状ノズル付き噴霧ノズルを幅
方向で一定の移動速度にスキャナしつつ噴霧して導き、
基板表面で蒸気の分解反応を同時に行い、酸化コバルト
薄膜を被覆し、乾燥と焼成をし成膜した。
したガラス基板の表面に、少なくとも該ガラス基板の幅
の間において、該スリット状ノズル付き噴霧ノズルを幅
方向で一定の移動速度にスキャナしつつ噴霧して導き、
基板表面で蒸気の分解反応を同時に行い、酸化コバルト
薄膜を被覆し、乾燥と焼成をし成膜した。
【0050】得られた膜付きガラス基板の評価を下記の
ように行った。 〔外観上の観察〕 1)色調: ミノルタ表面色差計(CR-200)にて測定す
る。
ように行った。 〔外観上の観察〕 1)色調: ミノルタ表面色差計(CR-200)にて測定す
る。
【0051】2)光学特性:(1)340型自記分光光度計(日
立製作所製)とJIS Z 8722、JIS R3106 によって、可視
光透過率や可視光反射率(380nm〜780nm)、紫外線透過率
(320nm〜400nm)、日射透過率(320nm〜400nm)、刺激純
度、主波長等を求めた。
立製作所製)とJIS Z 8722、JIS R3106 によって、可視
光透過率や可視光反射率(380nm〜780nm)、紫外線透過率
(320nm〜400nm)、日射透過率(320nm〜400nm)、刺激純
度、主波長等を求めた。
【0052】(2) ヘ−ズメ−タ〔日本電色工業(株)
製、NDH-20D 型〕でヘ−ズ(曇り具合)値を測定する。 (3) ミノルタ表面色差計(CR-200)にて膜面反射率を測
定する。 〔膜厚測定〕 DEKTAK(Sloan 社製)にて測定する。 〔膜強度測定(耐摩耗試験)〕テ−バ−試験器(ト−ヨ
−セイキ社製、ROTARY ABRATION TESTER)にて、摩耗輪
CS-10Fで 100回転後のヘ−ズ値(透過率)の変化分△H
を求めた。 〔膜欠陥〕 官能テストで雲ムラ、斑点等の程度を標
準サンプルと目視比較で判定。 〔耐薬品性〕 (1) 耐酸性:HCl (1規定)に24時間
(23±3 ℃)浸漬前後の透過率の変化率。
製、NDH-20D 型〕でヘ−ズ(曇り具合)値を測定する。 (3) ミノルタ表面色差計(CR-200)にて膜面反射率を測
定する。 〔膜厚測定〕 DEKTAK(Sloan 社製)にて測定する。 〔膜強度測定(耐摩耗試験)〕テ−バ−試験器(ト−ヨ
−セイキ社製、ROTARY ABRATION TESTER)にて、摩耗輪
CS-10Fで 100回転後のヘ−ズ値(透過率)の変化分△H
を求めた。 〔膜欠陥〕 官能テストで雲ムラ、斑点等の程度を標
準サンプルと目視比較で判定。 〔耐薬品性〕 (1) 耐酸性:HCl (1規定)に24時間
(23±3 ℃)浸漬前後の透過率の変化率。
【0053】(2) 耐アルカリ性:NaOH (1規定)に24
時間(23±3 ℃)浸漬前後の透過率の変化率。 〔耐候性〕 サンシャインウエザ−メ−タで実施。 〔その他〕 撥水性、電気的特性等必要に応じて適宜
一般に用いられている測定法によって評価する。
時間(23±3 ℃)浸漬前後の透過率の変化率。 〔耐候性〕 サンシャインウエザ−メ−タで実施。 〔その他〕 撥水性、電気的特性等必要に応じて適宜
一般に用いられている測定法によって評価する。
【0054】その結果、表2に示すように、得られた膜
付きガラス板におけるCo2O3 薄膜の膜厚は、約60nm程度
であり、所定の膜厚にでき、膜質および膜厚分布とも均
一であり、不完全なガス発生による膜欠陥もなく、色調
や膜強度も良好であり、◎印であって所期のめざす粉体
の気化方法及びその気化装置であった。
付きガラス板におけるCo2O3 薄膜の膜厚は、約60nm程度
であり、所定の膜厚にでき、膜質および膜厚分布とも均
一であり、不完全なガス発生による膜欠陥もなく、色調
や膜強度も良好であり、◎印であって所期のめざす粉体
の気化方法及びその気化装置であった。
【0055】実施例2 実施例1と同様の高温の被膜用ガラス基板と、上述した
図1に示す粉体の気化装置Xを用い、粉末有機金属化合
物としてクロムIII アセチルアセトナ−トに変え、表1
に示すように、実施例1と同様にして、その供給量を約
3.2g/min とし、約280 ℃±0.5 ℃程度の熱媒体とし、
クロムIII アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.8g/l 程度
含む濃度の窒素ガスを送り出し、次いで該クロムIII ア
セチルアセトナ−ト蒸気を含む窒素ガスを、別の経路か
らマスフロ−コントロ−ラ−で流量約16l /min 制御し
て定量的に供給して送られてきた反応性ガスを含む不活
性ガスである酸素を2%含む窒素ガスの流れと合流さ
せ、温度約190 ℃程度まで下げ、蒸気濃度約0.2 g /l
程度含む窒素ガスに希釈し、保温等で該温度を保持しつ
つノズル幅約100mm 程度のスリット状ノズル付き噴霧ノ
ズルに移送する。
図1に示す粉体の気化装置Xを用い、粉末有機金属化合
物としてクロムIII アセチルアセトナ−トに変え、表1
に示すように、実施例1と同様にして、その供給量を約
3.2g/min とし、約280 ℃±0.5 ℃程度の熱媒体とし、
クロムIII アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.8g/l 程度
含む濃度の窒素ガスを送り出し、次いで該クロムIII ア
セチルアセトナ−ト蒸気を含む窒素ガスを、別の経路か
らマスフロ−コントロ−ラ−で流量約16l /min 制御し
て定量的に供給して送られてきた反応性ガスを含む不活
性ガスである酸素を2%含む窒素ガスの流れと合流さ
せ、温度約190 ℃程度まで下げ、蒸気濃度約0.2 g /l
程度含む窒素ガスに希釈し、保温等で該温度を保持しつ
つノズル幅約100mm 程度のスリット状ノズル付き噴霧ノ
ズルに移送する。
【0056】次に、実施例1と同様に約30mm/秒の定速
移動する前記加熱したガラス基板の表面に、少なくとも
該ガラス基板の幅の間において、該スリット状ノズル付
き噴霧ノズルを幅方向で一定の移動速度にスキャナしつ
つ噴霧して導き、基板表面で蒸気の分解反応を同時に行
い、酸化クロム薄膜を被覆被膜し、乾燥と焼成をし成膜
した。
移動する前記加熱したガラス基板の表面に、少なくとも
該ガラス基板の幅の間において、該スリット状ノズル付
き噴霧ノズルを幅方向で一定の移動速度にスキャナしつ
つ噴霧して導き、基板表面で蒸気の分解反応を同時に行
い、酸化クロム薄膜を被覆被膜し、乾燥と焼成をし成膜
した。
【0057】得られた膜付きガラス基板の評価を実施例
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、得ら
れた膜付きガラス板におけるCr2O3 薄膜の膜厚は、約40
nm程度であり、実施例1と同様、所定の膜厚にでき、膜
質および膜厚分布とも均一であり、不完全なガス発生に
よる膜欠陥もなく、色調や膜強度も良好であり、◎印で
あって所期のめざす粉体の気化方法及びその気化装置で
あった。
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、得ら
れた膜付きガラス板におけるCr2O3 薄膜の膜厚は、約40
nm程度であり、実施例1と同様、所定の膜厚にでき、膜
質および膜厚分布とも均一であり、不完全なガス発生に
よる膜欠陥もなく、色調や膜強度も良好であり、◎印で
あって所期のめざす粉体の気化方法及びその気化装置で
あった。
【0058】実施例3 実施例1と同様の高温の被膜用ガラス基板と、上述した
図1に示す粉体の気化装置Xを用い、粉末有機金属化合
物として鉄III アセチルアセトナ−トに変え、表1に示
すように、実施例1と同様にして、その供給量を約0.8g
/min とし、約220 ℃±0.5 ℃程度の熱媒体とし、鉄II
I アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.2g/l 程度含む濃度
の窒素ガスを送り出し、次いで該鉄 IIIアセチルアセト
ナ−ト蒸気を含む窒素ガスを、別の経路からマスフロ−
コントロ−ラ−で流量約4l /min 制御して定量的に供
給して送られてきた反応性ガスを含む不活性ガスである
酸素を4%含む窒素ガスの流れと合流させ、温度約160
℃程度まで下げ、蒸気濃度約0.1 g /l 程度含む窒素ガ
スに希釈し、保温等で該温度を保持しつつノズル幅約10
0mm 程度のスリット状ノズル付き噴霧ノズルに移送す
る。
図1に示す粉体の気化装置Xを用い、粉末有機金属化合
物として鉄III アセチルアセトナ−トに変え、表1に示
すように、実施例1と同様にして、その供給量を約0.8g
/min とし、約220 ℃±0.5 ℃程度の熱媒体とし、鉄II
I アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.2g/l 程度含む濃度
の窒素ガスを送り出し、次いで該鉄 IIIアセチルアセト
ナ−ト蒸気を含む窒素ガスを、別の経路からマスフロ−
コントロ−ラ−で流量約4l /min 制御して定量的に供
給して送られてきた反応性ガスを含む不活性ガスである
酸素を4%含む窒素ガスの流れと合流させ、温度約160
℃程度まで下げ、蒸気濃度約0.1 g /l 程度含む窒素ガ
スに希釈し、保温等で該温度を保持しつつノズル幅約10
0mm 程度のスリット状ノズル付き噴霧ノズルに移送す
る。
【0059】次に、実施例1と同様に約30mm/秒の定速
移動する前記加熱したガラス基板の表面に、少なくとも
該ガラス基板の幅の間において、該スリット状ノズル付
き噴霧ノズルを幅方向で一定の移動速度にスキャナしつ
つ噴霧して導き、基板表面で蒸気の分解反応を同時に行
い、酸化鉄薄膜を被覆被膜し、乾燥と焼成をし成膜し
た。
移動する前記加熱したガラス基板の表面に、少なくとも
該ガラス基板の幅の間において、該スリット状ノズル付
き噴霧ノズルを幅方向で一定の移動速度にスキャナしつ
つ噴霧して導き、基板表面で蒸気の分解反応を同時に行
い、酸化鉄薄膜を被覆被膜し、乾燥と焼成をし成膜し
た。
【0060】得られた膜付きガラス基板の評価を実施例
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、得ら
れた膜付きガラス板におけるFe2O3 薄膜の膜厚は、約40
nm程度であり、実施例1と同様、所定の膜厚にでき、膜
質および膜厚分布とも均一であり、不完全なガス発生に
よる膜欠陥もなく、色調や膜強度も良好であり、◎印で
あって所期のめざす粉体の気化方法及びその気化装置で
あった。
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、得ら
れた膜付きガラス板におけるFe2O3 薄膜の膜厚は、約40
nm程度であり、実施例1と同様、所定の膜厚にでき、膜
質および膜厚分布とも均一であり、不完全なガス発生に
よる膜欠陥もなく、色調や膜強度も良好であり、◎印で
あって所期のめざす粉体の気化方法及びその気化装置で
あった。
【0061】実施例4 実施例1と同様の高温の被膜用ガラス基板と、上述した
図1に示す粉体の気化装置X、および粉末金属化合物と
してコバルトIII アセチルアセトナ−トを用い、表1に
示すように、実施例1と同様にして、その供給量を約0.
8g/min とし、約220 ℃±0.5 ℃程度の熱媒体とし、鉄
III アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.2g/l 程度含む濃
度の窒素ガスを送り出し、そのまま保温等で該温度を保
持しつつノズル幅約100mm 程度のスリット状ノズル付き
噴霧ノズルに移送する。
図1に示す粉体の気化装置X、および粉末金属化合物と
してコバルトIII アセチルアセトナ−トを用い、表1に
示すように、実施例1と同様にして、その供給量を約0.
8g/min とし、約220 ℃±0.5 ℃程度の熱媒体とし、鉄
III アセチルアセトナ−ト蒸気を約0.2g/l 程度含む濃
度の窒素ガスを送り出し、そのまま保温等で該温度を保
持しつつノズル幅約100mm 程度のスリット状ノズル付き
噴霧ノズルに移送する。
【0062】次に、実施例1と同様に約30mm/秒の定速
移動する前記加熱したガラス基板の表面に、少なくとも
該ガラス基板の幅の間において、該スリット状ノズル付
き噴霧ノズルを幅方向で一定の移動速度にスキャナしつ
つ噴霧して導き、基板表面で蒸気の分解反応を同時に行
い、酸化コバルト薄膜を被覆被膜し、乾燥と焼成をし成
膜した。
移動する前記加熱したガラス基板の表面に、少なくとも
該ガラス基板の幅の間において、該スリット状ノズル付
き噴霧ノズルを幅方向で一定の移動速度にスキャナしつ
つ噴霧して導き、基板表面で蒸気の分解反応を同時に行
い、酸化コバルト薄膜を被覆被膜し、乾燥と焼成をし成
膜した。
【0063】得られた膜付きガラス基板の評価を実施例
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、得ら
れた膜付きガラス板におけるCo2O3 薄膜の膜厚は、約20
nm程度であり、実施例1とは異なって膜厚が薄くなり、
成膜速度すなわち成膜効率が多少劣るものの、膜質およ
び膜厚分布とも均一であり、不完全なガス発生による膜
欠陥もなく、色調や膜強度も良好であり、膜厚と色の濃
淡は成膜時間を延ばすことで解決でき、○印ではある
が、所期のめざす粉体の気化方法及びその気化装置であ
った。
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、得ら
れた膜付きガラス板におけるCo2O3 薄膜の膜厚は、約20
nm程度であり、実施例1とは異なって膜厚が薄くなり、
成膜速度すなわち成膜効率が多少劣るものの、膜質およ
び膜厚分布とも均一であり、不完全なガス発生による膜
欠陥もなく、色調や膜強度も良好であり、膜厚と色の濃
淡は成膜時間を延ばすことで解決でき、○印ではある
が、所期のめざす粉体の気化方法及びその気化装置であ
った。
【0064】比較例1 表1に示すように、キャリア−ガスAのみ窒素ガスと酸
素20%に変え、他は実施例4と同様にした。
素20%に変え、他は実施例4と同様にした。
【0065】得られた膜付きガラス基板の評価を実施例
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、Co2O
3 薄膜の膜厚は、約20nm程度であり、キャリア−ガスA
のO2分が多いため気化、ガス移送中に熱酸化反応したも
のが堆積し、またその分解物(酸化物)が成膜時に膜面
で斑点状欠陥を発生させ、またさらに安定したガス発生
もできないし、次第に管内を詰まり気味にならしめるこ
ととなる等の弊害を発現し、到底所期のめざす粉体の気
化方法及びその気化装置であると言えるものではなく、
×印であった。
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、Co2O
3 薄膜の膜厚は、約20nm程度であり、キャリア−ガスA
のO2分が多いため気化、ガス移送中に熱酸化反応したも
のが堆積し、またその分解物(酸化物)が成膜時に膜面
で斑点状欠陥を発生させ、またさらに安定したガス発生
もできないし、次第に管内を詰まり気味にならしめるこ
ととなる等の弊害を発現し、到底所期のめざす粉体の気
化方法及びその気化装置であると言えるものではなく、
×印であった。
【0066】比較例2 表1に示すように、従来の粉体の気化装置Yを用い、キ
ャリア−ガスAを窒素ガスと酸素5%に変え、粉末金属
化合物としてのコバルトIII アセチルアセトナ−トの供
給量を約2.0g/min と増加し、約250 ℃±0.5 ℃程度の
高めた熱媒体とし、コバルトIII アセチルアセトナ−ト
蒸気を約0.5g/l 程度含むよう濃度をあげた窒素ガスを
送り出し、他は実施例4や比較例1と同様にした。
ャリア−ガスAを窒素ガスと酸素5%に変え、粉末金属
化合物としてのコバルトIII アセチルアセトナ−トの供
給量を約2.0g/min と増加し、約250 ℃±0.5 ℃程度の
高めた熱媒体とし、コバルトIII アセチルアセトナ−ト
蒸気を約0.5g/l 程度含むよう濃度をあげた窒素ガスを
送り出し、他は実施例4や比較例1と同様にした。
【0067】得られた膜付きガラス基板の評価を実施例
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、Co2O
3 薄膜の膜厚は、約20nm程度以下と薄くなり、蒸発時の
ガス濃度が濃くなりすぎ、キャリア−ガスAのO2分があ
るため熱酸化が進み、分解物(酸化物)が成膜時に膜面
で斑点状欠陥を発生させ、比較例1と同様に容器(配管
等)内にも堆積物が付着し、安定したガス発生が難しい
等の弊害を発現し、到底所期のめざす粉体の気化方法及
びその気化装置であると言えるものではなく、×印であ
った。
1と同様に行った。その結果、表2に示すように、Co2O
3 薄膜の膜厚は、約20nm程度以下と薄くなり、蒸発時の
ガス濃度が濃くなりすぎ、キャリア−ガスAのO2分があ
るため熱酸化が進み、分解物(酸化物)が成膜時に膜面
で斑点状欠陥を発生させ、比較例1と同様に容器(配管
等)内にも堆積物が付着し、安定したガス発生が難しい
等の弊害を発現し、到底所期のめざす粉体の気化方法及
びその気化装置であると言えるものではなく、×印であ
った。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【発明の効果】以上前述したように、本発明によれば、
不活性ガス中の粉末状金属化合物を該粉末状金属化合物
の熱分解しない程度の温度に間接的に加熱し気化するよ
うにしたので、未気化成分を生じることなく、かつ酸化
反応を抑制しつつ粉末状金属化合物の蒸気を安定して完
全に発生せしめ、凝縮物やその付着や詰まり等のトラブ
ルなく移送でき、さらに適宜希釈することにより高温に
よる熱変成、固化を防止でき、所定の膜厚を効率よく成
膜でき、膜質および膜厚分布とも均一であり、不完全な
ガス発生による膜欠陥もなく、色調や膜強度も良好であ
り、種々の機能性膜に採用可能である有用な粉体の気化
方法及びその装置をを提供するものである。
不活性ガス中の粉末状金属化合物を該粉末状金属化合物
の熱分解しない程度の温度に間接的に加熱し気化するよ
うにしたので、未気化成分を生じることなく、かつ酸化
反応を抑制しつつ粉末状金属化合物の蒸気を安定して完
全に発生せしめ、凝縮物やその付着や詰まり等のトラブ
ルなく移送でき、さらに適宜希釈することにより高温に
よる熱変成、固化を防止でき、所定の膜厚を効率よく成
膜でき、膜質および膜厚分布とも均一であり、不完全な
ガス発生による膜欠陥もなく、色調や膜強度も良好であ
り、種々の機能性膜に採用可能である有用な粉体の気化
方法及びその装置をを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉体の気化方法及びその装置による実
施例1乃至4において用いた気化装置の一例を示す説明
図である。
施例1乃至4において用いた気化装置の一例を示す説明
図である。
1 粉末原料 2 キャリアガスA 3 キャリアガスB 4 スクリュ−コンベア 5 加熱バス 6 熱媒体 7 ガス移送配管 8 基体 9 マスフロ−コントロ−ラ− 10 蒸気とキャリアガスA 11 蒸気とキャリアガスAとB 12 噴霧ノズル
Claims (10)
- 【請求項1】 粉末状金属化合物を熱分解温度以下に加
熱し、気化させ、キャリア−ガスとともに高温の基体表
面に導き、該基体表面で熱的に分解、反応させ、基体表
面上に金属、または金属化合物を被覆する方法におい
て、粉末状金属化合物を定量的に不活性ガスであるキャ
リア−ガスAの流れの中に送り込み、該キャリア−ガス
Aの流れとともに前記粉末状金属化合物を移送し、キャ
リア−ガスが通る配管の外側から前記キャリア−ガスA
と前記粉末状金属化合物を加熱し、該粉末状金属化合物
を分解温度以下の温度で気化させ、該気化した蒸気を前
記キャリア−ガスAとともに、蒸気を分解温度以上に加
熱された基体表面に導くことを特徴とする粉体の気化方
法。 - 【請求項2】 前記蒸気とキャリア−ガスAの流れを、
別の経路から送られてきた反応性ガスを含む不活性ガス
であるキャリア−ガスBの流れと合流させ、蒸気を希釈
するようにしたことを特徴とする請求項1記載の粉体の
気化方法。 - 【請求項3】 前記不活性ガスが、N2、Ar、He、Ne、Xe
であることを特徴とする請求項1乃至2記載の粉体の気
化方法。 - 【請求項4】 前記反応性ガスが、酸素、水蒸気、アン
モニアのうち少なくとも一つを含むガスであることを特
徴とする請求項1乃至3記載の粉体の気化方法。 - 【請求項5】 前記キャリア−ガスAと粉末状金属化合
物を移送する配管加熱温度が、前記キャリア−ガスAと
蒸気を移送する時の温度より高いことを特徴とする請求
項1乃至4記載の粉体の気化方法。 - 【請求項6】 前記粉末状金属化合物が、有機金属化合
物、金属アルコキシド、ハロゲン化物、β−ジケトン化
合物もしくはランタイド系化合物であることを特徴とす
る請求項1乃至5記載の粉体の気化方法。 - 【請求項7】 前記配管加熱温度が、150 乃至350 ℃で
あることを特徴とする請求項1乃至6記載の粉体の気化
方法。 - 【請求項8】 前記基体が、ガラスであることを特徴と
する請求項1乃至7記載の粉体の気化方法。 - 【請求項9】 粉末状金属化合物を熱分解温度以下に加
熱し、気化させ、キャリア−ガスとともに高温の基体表
面に導き、該基体表面で熱的に分解、反応させ、基体表
面上に金属、または金属化合物を被覆する装置におい
て、粉末状金属化合物を定量的にキャリア−ガスAの流
れの中に送り込み装置と、前記粉末状金属化合物を移送
する該キャリア−ガスAを送り込む装置と、前記粉末状
金属化合物とキャリア−ガスAが通る配管の外側を加熱
する装置と、該気化した蒸気を前記キャリア−ガスAと
ともに蒸気の分解温度以上に加熱された基体表面に導く
装置とから成ることを特徴とする粉体の気化装置。 - 【請求項10】 前記粉末状金属化合物とキャリア−ガス
Aが通る配管の外側を、加熱された熱媒体で加熱するこ
とを特徴とする請求項9記載の粉体の気化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8095027A JPH09279346A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 粉体の気化方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8095027A JPH09279346A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 粉体の気化方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09279346A true JPH09279346A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14126624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8095027A Pending JPH09279346A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 粉体の気化方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09279346A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005093120A1 (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-06 | Tokyo Electron Limited | 成膜装置および成膜方法 |
| WO2008120794A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-09 | Tokyo Electron Limited | 粉体状ソース供給系の洗浄方法、記憶媒体、基板処理システム及び基板処理方法 |
| CN104032282A (zh) * | 2013-03-10 | 2014-09-10 | 常州碳维纳米科技有限公司 | 一种解决高温下衬底原子蒸发影响平整度的方案及类似装置 |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP8095027A patent/JPH09279346A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005093120A1 (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-06 | Tokyo Electron Limited | 成膜装置および成膜方法 |
| JPWO2005093120A1 (ja) * | 2004-03-29 | 2008-02-14 | 大見 忠弘 | 成膜装置および成膜方法 |
| JP5191656B2 (ja) * | 2004-03-29 | 2013-05-08 | 忠弘 大見 | 成膜装置および成膜方法 |
| WO2008120794A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-09 | Tokyo Electron Limited | 粉体状ソース供給系の洗浄方法、記憶媒体、基板処理システム及び基板処理方法 |
| JP2008251905A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Tokyo Electron Ltd | 粉体状ソース供給系の洗浄方法、記憶媒体、基板処理システム及び基板処理方法 |
| CN101657888B (zh) | 2007-03-30 | 2011-03-16 | 东京毅力科创株式会社 | 粉体状物质源供给系统的清洗方法、基板处理系统和方法 |
| US8389053B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-03-05 | Tokyo Electron Limited | Method of cleaning powdery source supply system, storage medium, substrate processing system and substrate processing method |
| CN104032282A (zh) * | 2013-03-10 | 2014-09-10 | 常州碳维纳米科技有限公司 | 一种解决高温下衬底原子蒸发影响平整度的方案及类似装置 |
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