JPH09280321A - 歯付ベルト - Google Patents

歯付ベルト

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JPH09280321A
JPH09280321A JP9098896A JP9098896A JPH09280321A JP H09280321 A JPH09280321 A JP H09280321A JP 9098896 A JP9098896 A JP 9098896A JP 9098896 A JP9098896 A JP 9098896A JP H09280321 A JPH09280321 A JP H09280321A
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JP
Japan
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canvas
toothed belt
resistant material
material powder
rfl
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Application number
JP9098896A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Koyama
広幸 小山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH09280321A publication Critical patent/JPH09280321A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯付ベルトの歯部を覆う帆布の耐摩耗性が向
上し、耐久性の高い歯付ベルトを提供する。 【解決手段】 ベルト本体10が心線12で補強された
歯付ベルトの歯部14の表面を帆布16で覆い、帆布1
6をRFLで処理する際に、耐摩耗性材料粉末20を加
えながら行い、耐摩耗性材料粉末20を帆布16の繊維
18の近傍にRFLによって固定配置されるように構成
した。これにより、帆布16には耐摩耗性材料粉末20
が含まれることになり、帆布16の耐摩耗性が向上し、
歯部14が摩耗によって欠ける歯欠けを防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯付ベルト、特に歯
部表面の耐摩耗性が向上し歯欠けを起こしにくい歯付ベ
ルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用エンジンのタイミング
ベルト等としてプーリの歯と噛み合う歯を有する歯付ベ
ルトが使用されている。
【0003】このような歯付ベルトは、自動車エンジン
の高出力化等に伴い、高温かつ高回転で使用される場合
が多くなっている。このような条件で使用された場合、
歯付ベルトの歯部がプーリと接触することによって発生
する摩耗が促進されるという問題があった。
【0004】そこで、歯付ベルトの歯部表面の耐久性を
向上させる技術が特開平4−46240号公報に開示さ
れている。本従来例においては、図5に示されるよう
に、ベルト本体10を補強するための心線12がベルト
本体10の内部に埋め込まれるとともに、歯部14の表
面が耐摩耗性を向上させるための帆布16で覆われた構
成となっている。この帆布は、レゾルシンホルマリンラ
テックス(RFL)で処理されることにより、ベルト本
体10を形成するゴム材料との接着性が向上されてい
る。このため、走行時においてベルト本体10が屈曲す
ることにより歯部14にクラックが発生することが抑制
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、帆布16の材料の選択等により歯部14の表
面の耐摩耗性をある程度まで向上させることができる
が、歯付ベルトは金属製のプーリ等との組み合わせで用
いられる場合が多く、帆布16の繊維自体の耐摩耗性を
向上させただけでは、歯部14の表面の耐摩耗性として
必ずしも十分なものを得ることができなかった。この結
果、歯部14の厚みが減少して剛性が低下し、プーリか
ら受ける繰り返し押圧力によって歯部14が欠けるいわ
ゆる歯欠けが生ずるという問題があった。
【0006】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、歯付ベルトの歯部を覆う帆布の
耐摩耗性が向上し、耐久性の高い歯付ベルトを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、歯部表面が帆布で覆われた歯付ベルトで
あって、前記帆布は、耐摩耗性材料粉末を含むことを特
徴とする。
【0008】上記発明に係る歯付ベルトにおいて、前記
耐摩耗性材料粉末としては、銅、二硫化モリブデン、グ
ラファイトのうちの少なくとも一種が用いられることが
好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0010】図1(a)には、本発明に係る歯付ベルト
の実施形態の部分断面図が示され、図1(b)には、図
1に示された歯付ベルトの歯部表面を覆う帆布のA部に
おける拡大構成図が示される。
【0011】図1(a)において、ベルト本体10に
は、補強用の心線12が埋め込まれており、歯部14
は、耐摩耗性を向上させるための帆布16で覆われてい
る。この帆布16は、レゾルシンホルマリンラテックス
(RFL)により処理され、ベルト本体10を構成する
ゴム材料との接着性が向上されている。
【0012】本発明において特徴的な点は、帆布16を
RFLで処理する際に、耐摩耗性を向上させるための材
料の粉末を加え、帆布16にこの耐摩耗性材料粉末を含
ませたことにある。図1(b)には、この様子が示され
る。
【0013】図1(b)において、帆布16を構成する
繊維18の近傍、すなわち繊維18の上や帆布16の折
り目の中などに耐摩耗性材料粉末20が存在している。
この耐摩耗性材料粉末20は、上述したように、RFL
とともに加えられるので、RFL層中に分散された状態
となっている。従って、RFLが乾燥した後は、RFL
の接着作用により耐摩耗性材料粉末20が繊維18の周
囲に固定されて配置される。
【0014】この耐摩耗性材料粉末20としては、銅
粉、二硫化モリブデン、グラファイト等が好適である。
また、ガラスマイクロビーズも使用することができる
が、ガラスマイクロビーズの表面には、シランカップリ
ング剤が付着しており、これによりRFLのゴム成分が
ガラスマイクロビーズを核として凝集し均一分散ができ
なくなる。この場合、大粒径化した凝集粒子はRFL層
から脱落し、帆布16を構成する繊維18と擦れあって
摩耗剤として作用するので、かえって帆布16の耐摩耗
性が低下することがある。従って、耐摩耗性材料粉末2
0としては、シランカップリング処理を行っていないガ
ラスマイクロビーズを選択するのが望ましい。
【0015】以上に述べた耐摩耗性材料粉末20の粒径
としては、10〜30μm程度が望ましい。この粒径が
10μmより小さくなると、粒子の表面エネルギが大き
くなり、RFLのゴム成分により凝集が起こりやすくな
って均一分散が困難となる。このため、上述したガラス
マイクロビーズの場合と同様に、RFL層中に固定され
ずに脱落し、帆布16に対して摩耗剤として作用するこ
とになる。このため、帆布16の耐摩耗性をかえって低
下させる。また、粒径が30μmより大きい場合にも、
上記と同様にRFL層から脱落して摩耗材として作用
し、この場合にも帆布16の耐摩耗性を低下させる。以
上より、耐摩耗性材料粉末20の粒径としては、上述の
通りの範囲とするのが望ましい。
【0016】なお、歯部14の耐摩耗性を向上させるた
めには、帆布16を使用しなくても、ベルト本体10を
構成するゴム材料に耐摩耗性材料粉末を混入する方法も
考えられる。しかし、このような場合には、歯付ベルト
が走行中に屈曲することにより、耐摩耗性材料粉末と心
線12とが擦れあって心線12が摩耗し、走行中に心線
が破断する等の問題があるので好ましい方法とはいえな
い。
【0017】以上のような構成により、耐摩耗性材料粉
末20により帆布16の耐摩耗性が向上するとともに、
耐摩耗性材料粉末20として使用される銅粉等の金属系
の粒子の熱伝導度が高いため、ベルト本体10の屈曲等
により発生した熱を外部に放出しやすく、心線12等の
熱劣化を抑制する作用もあわせもつ。
【0018】次に、実施例1、実施例2として、以上に
述べた構成を有する歯付ベルトの例を説明する。
【0019】実施例1.表1には、RFLを調製するた
めの原料液の構成が示される。
【0020】
【表1】 RFLを調製する場合には、表1に示されたA液、B液
の2種類の原料液を使用する。A液は、レゾルシノール
とホルムアルデヒドとNaOHの10%水溶液と水とを
それぞれ表1に示される割合で混合し、25℃の温度で
24時間放置したものである。また、B液は、水素添加
したNBR(H−NBR)ラテックスと水とをそれぞれ
表1に示される割合で混合したものである。
【0021】RFLは、上述したA液とB液とを混合す
ることにより調製した。このようなRFL液に、耐摩耗
性材料粉末として粒径10μm程度のグラファイトをR
FL液に対して重量比10%となるよう混入させ、これ
を攪拌して分散させた後ポリアミドよりなる帆布に含浸
させ、40℃で48時間放置し、水分を蒸発させた後2
30℃で1分間乾燥処理を行った。
【0022】このようにして得た帆布を図示しないベル
ト型内に配置し、ゴム原料を加えて加熱加硫し歯付ベル
トを得た。
【0023】実施例2.RFL液としては、実施例1と
同様に、表1に示されたA液とB液とを混合したものを
使用した。
【0024】本実施例の場合には、まずポリアミドより
なる帆布上に、耐摩耗性材料粉末として粒径10〜30
μm程度の銅粉または二硫化モリブデン粉をRFL液に
対して重量比10%となる量だけ均等に散布し、この上
からRFL液を上記粉が飛散しないように静かにかけ、
含浸させた。この後、40℃で48時間放置し、水分を
蒸発させた後230℃で1分間乾燥処理を行った。
【0025】本実施例において、RFL液にあらかじめ
銅粉、二硫化モリブデン粉を混入させない理由は、これ
らの比重がいずれも7以上であって、RFLの比重2.
2よりもかなり大きいため、RFL液中に分散させても
すぐに沈降してしまい均一な分散が行えないためであ
る。
【0026】このようにして得た帆布を図示しないベル
ト型内に配置し、ゴム原料を加えて加熱加硫し歯付ベル
トを得た。
【0027】以上に述べた実施例1及び実施例2におい
て得た歯付ベルトの帆布について、図6に示される方法
により耐摩耗性試験を実施した。図6において、金属ベ
ース22上に帆布16を付着させ、この帆布16にプー
リと同じ材料からなる円柱部材24を8N(ニュート
ン)の押付力で押し付けながら金属ベース22を100
r.p.mで回転させて、経過時間ごとに帆布16の摩
耗量(単位:mm)を測定した。なお、比較のために、
耐摩耗性材料粉末20を添加していない帆布16につい
ても同様に耐摩耗性試験を実施した。
【0028】この耐摩耗性試験の結果が図2に示され
る。図2において、横軸には摩耗試験時間が示され、縦
軸には摩耗量が示されている。実施例1及び実施例2で
得られた3種類の歯付ベルトは、いずれも耐摩耗性材料
粉末20を添加しないもの(図2において三角形△で示
されるもの)に比べて耐摩耗性が向上していることがわ
かる。
【0029】従って、本実施形態に係る帆布を使用した
歯付ベルトにおいては、プーリと接触する歯部14の耐
摩耗性が向上でき、図1に示された歯部14の厚みDの
減少を抑制することができ、歯部14の剛性低下による
変形が押さえられて歯部14の割れすなわち歯欠けを減
少させることができる。
【0030】図3及び図4には、実施例1及び実施例2
で得られた3種類の帆布16及び耐摩耗性材料粉末20
を添加しない帆布16をそれぞれ使用した歯付ベルトの
歯部14からダンベル状のサンプルを採取し、これに繰
り返し引張り力を加えた場合にそのサンプルが破断する
までの引張り力の回数すなわち疲労寿命の例が示され
る。なお、この試験は、歯付ベルトを実際にプーリに架
け回転させた場合に、歯欠けが発生するまでの使用時間
(回転数)と高い相関が認められている。
【0031】図3には高温(120℃)での試験結果
が、図4には室温での試験結果がそれぞれ示される。い
ずれの場合においても、耐摩耗性材料粉末20を添加し
ない場合に比べ著しく疲労寿命が向上していることがわ
かる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帆布に耐摩耗性材料粉末を含ませたので、帆布自体の耐
摩耗性が向上する。また、耐摩耗性材料粉末として銅粉
末等の金属系粒子を使用する場合には、それらの有する
熱伝導度の高さのため、ベルト屈曲等により発生する熱
を外部に効率的に放出することができ、心線等の熱劣化
を低減することも可能である。
【0033】以上により、本発明に係る歯付ベルトにお
いては、歯欠けに対する耐久性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る歯付ベルトの部分断面図であ
る。
【図2】 本発明に係る歯付ベルトの耐摩耗性を示す図
である。
【図3】 本発明に係る歯付ベルトの疲労寿命を示す図
である。
【図4】 本発明に係る歯付ベルトの疲労寿命を示す図
である。
【図5】 従来における歯付ベルトの構成を示す部分断
面図である。
【図6】 帆布の耐摩耗性試験の説明図である。
【符号の説明】
10 ベルト本体、12 心線、14 歯部、16 帆
布、18 繊維、20 耐摩耗性材料粉末、22 金属
ベース、24 円柱部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯部表面が帆布で覆われた歯付ベルトで
    あって、 前記帆布は、耐摩耗性材料粉末を含むことを特徴とする
    歯付ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の歯付ベルトにおいて、 前記耐摩耗性材料粉末として銅、二硫化モリブデン、グ
    ラファイトのうちの少なくとも一種が用いられることを
    特徴とする歯付ベルト。
JP9098896A 1996-04-12 1996-04-12 歯付ベルト Pending JPH09280321A (ja)

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JP9098896A JPH09280321A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 歯付ベルト

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JP9098896A JPH09280321A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 歯付ベルト

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110805A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 三ツ星ベルト株式会社 摩擦伝動ベルト及びその製造方法
JP2017110806A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 三ツ星ベルト株式会社 摩擦伝動ベルト及びその製造方法
JP2017137994A (ja) * 2016-01-29 2017-08-10 三ツ星ベルト株式会社 ベルト伝動装置
JP2017137993A (ja) * 2016-01-29 2017-08-10 三ツ星ベルト株式会社 摩擦伝動ベルト及びその製造方法

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