JPH09280957A - 熱型温度センサ - Google Patents
熱型温度センサInfo
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- JPH09280957A JPH09280957A JP8117051A JP11705196A JPH09280957A JP H09280957 A JPH09280957 A JP H09280957A JP 8117051 A JP8117051 A JP 8117051A JP 11705196 A JP11705196 A JP 11705196A JP H09280957 A JPH09280957 A JP H09280957A
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- metal film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 信頼性を損なうことなく、高感度化及び高速
応答性化を図る。 【解決手段】 フローティング部24は、基板21によ
り支持部を介して支持されて浮いている。フローティン
グ部24は、シリコン単結晶層21と、シリコン単結晶
層21上に形成されシリコン単結晶層21との間に温度
検出用のショットキー接合を形成するプラチナシリサイ
ド膜26と、プラチナシリサイド膜26を囲むようにシ
リコン単結晶層21上に形成されたシリコン酸化膜27
とを有する。プラチナシリサイド膜26と電気的に接触
するプラチナ膜28の一部が、プラチナシリサイド膜2
6の全周に渡りシリコン酸化膜27とオーバーラップし
ている。
応答性化を図る。 【解決手段】 フローティング部24は、基板21によ
り支持部を介して支持されて浮いている。フローティン
グ部24は、シリコン単結晶層21と、シリコン単結晶
層21上に形成されシリコン単結晶層21との間に温度
検出用のショットキー接合を形成するプラチナシリサイ
ド膜26と、プラチナシリサイド膜26を囲むようにシ
リコン単結晶層21上に形成されたシリコン酸化膜27
とを有する。プラチナシリサイド膜26と電気的に接触
するプラチナ膜28の一部が、プラチナシリサイド膜2
6の全周に渡りシリコン酸化膜27とオーバーラップし
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に対して浮い
たフローティング部に温度検出用のショットキー接合
(ショットキーバリアダイオード)を有する、熱型赤外
線検出器や温度検出器などの熱型温度センサに関するも
のである。
たフローティング部に温度検出用のショットキー接合
(ショットキーバリアダイオード)を有する、熱型赤外
線検出器や温度検出器などの熱型温度センサに関するも
のである。
【0002】
【従来技術】この種の熱型温度センサの従来例として、
熱型赤外線検出器について説明する。
熱型赤外線検出器について説明する。
【0003】赤外線検出器は、検出原理によって、量子
型、熱型の2つに分類される。
型、熱型の2つに分類される。
【0004】量子型は水銀カドミウムテルライドに代表
される狭バンドギャップを用いたもの、PtSi、Ir
Siに代表されるショットキーバリアダイオードを用い
たもの等があり、近年、開発が進んでいる。これら量子
型は、熱による電子の励起が無視できる程度まで素子を
冷却しなければならない。したがって、冷却手段を伴う
ため、装置は大きく高価になる。
される狭バンドギャップを用いたもの、PtSi、Ir
Siに代表されるショットキーバリアダイオードを用い
たもの等があり、近年、開発が進んでいる。これら量子
型は、熱による電子の励起が無視できる程度まで素子を
冷却しなければならない。したがって、冷却手段を伴う
ため、装置は大きく高価になる。
【0005】一方、熱型赤外線検出器は、赤外線照射に
よって変化した素子の温度を検出するもので、冷却の必
要性がない。冷却が必要ないため装置は安価で小さくで
きる。しかし、一般に、熱型赤外線検出器は量子型と比
べ感度が低いという欠点を持っている。
よって変化した素子の温度を検出するもので、冷却の必
要性がない。冷却が必要ないため装置は安価で小さくで
きる。しかし、一般に、熱型赤外線検出器は量子型と比
べ感度が低いという欠点を持っている。
【0006】熱型赤外線検出器は赤外線による素子の温
度変化を検出するものであるので、赤外線照射による感
熱部の熱的構造に起因する温度変化△Tと、その温度変
化ΔTを検出する感熱部の感度とが、熱型赤外線検出器
全体の感度となる。また、検出の応答性は、感熱部の熱
的構造に起因する温度変化の応答性に依存する。
度変化を検出するものであるので、赤外線照射による感
熱部の熱的構造に起因する温度変化△Tと、その温度変
化ΔTを検出する感熱部の感度とが、熱型赤外線検出器
全体の感度となる。また、検出の応答性は、感熱部の熱
的構造に起因する温度変化の応答性に依存する。
【0007】そこで、熱型赤外線検出器では、感度及び
応答性を上げるために感熱部の下に空間を作り(すなわ
ち、感熱部をフローティング部とし)、感熱部の熱容量
を小さくし、感熱部の温度が赤外線照射によって大きく
かつ高速に変化する素子構造とることが好ましい。近年
マイクロマシーニング技術の発展により、感熱部の下に
空間を作る技術が開発され、熱型赤外線検出器の高感度
化及び高速応答性化の可能性がでてきた。
応答性を上げるために感熱部の下に空間を作り(すなわ
ち、感熱部をフローティング部とし)、感熱部の熱容量
を小さくし、感熱部の温度が赤外線照射によって大きく
かつ高速に変化する素子構造とることが好ましい。近年
マイクロマシーニング技術の発展により、感熱部の下に
空間を作る技術が開発され、熱型赤外線検出器の高感度
化及び高速応答性化の可能性がでてきた。
【0008】また、熱型赤外線検出器は、温度変化を検
出する方式によって、幾つかに分類される。温度による
自発分極の変化、すなわち焦電効果の温度依存性を利用
した焦電型、電気抵抗の温度依存性を利用したサーミス
タボロメータ、異種物質の熱起電力を利用したサーモパ
イル等がある。
出する方式によって、幾つかに分類される。温度による
自発分極の変化、すなわち焦電効果の温度依存性を利用
した焦電型、電気抵抗の温度依存性を利用したサーミス
タボロメータ、異種物質の熱起電力を利用したサーモパ
イル等がある。
【0009】また、熱型赤外線検出器ではないとともに
感熱部をフローティング部としたものではないが、熱型
温度センサの1つとして、ショットキーバリアダイオー
ド(ショットキー接合)を温度検出部とした温度検出器
が提供されている(特開平5−40064号公報)。こ
の温度検出器は、ショットキーバリアダイオードに逆方
向バイアス電圧を加えた時に流れる逆方向電流が素子の
温度で大きく変化することを利用したものであり、他の
熱型温度センサと比べて温度検出部の感度が高いという
利点を持っている。
感熱部をフローティング部としたものではないが、熱型
温度センサの1つとして、ショットキーバリアダイオー
ド(ショットキー接合)を温度検出部とした温度検出器
が提供されている(特開平5−40064号公報)。こ
の温度検出器は、ショットキーバリアダイオードに逆方
向バイアス電圧を加えた時に流れる逆方向電流が素子の
温度で大きく変化することを利用したものであり、他の
熱型温度センサと比べて温度検出部の感度が高いという
利点を持っている。
【0010】例えば、ショットキーバリアダイオードを
温度検出部とした温度検出器には、n型シリコンとMo
Si2とのショットキー接合の逆方向電流の温度依存性
を用いたものがある。この場合の温度検出部の感度を表
す性能指数であるB定数は7654Kである。また、n
型シリコンとプラチナシリサイドとのショットキー接合
の場合のB定数は約10000Kである。これらの値は
他のボロメーターと比べて高い感度を有しているが、そ
れでも量子型と比べると十分な感度とは言えない。
温度検出部とした温度検出器には、n型シリコンとMo
Si2とのショットキー接合の逆方向電流の温度依存性
を用いたものがある。この場合の温度検出部の感度を表
す性能指数であるB定数は7654Kである。また、n
型シリコンとプラチナシリサイドとのショットキー接合
の場合のB定数は約10000Kである。これらの値は
他のボロメーターと比べて高い感度を有しているが、そ
れでも量子型と比べると十分な感度とは言えない。
【0011】ここで、ショットキーバリアダイオードを
温度検出部とした熱型赤外線検出器の従来例について、
図13を参照して説明する。図13は、ショットキーバ
リアダイオードを温度検出部とした従来の熱型赤外線検
出器を示す概略断面図である。
温度検出部とした熱型赤外線検出器の従来例について、
図13を参照して説明する。図13は、ショットキーバ
リアダイオードを温度検出部とした従来の熱型赤外線検
出器を示す概略断面図である。
【0012】図13において、1はn型シリコン単結晶
基板、2は基板1により支持部(橋脚)を介して支持さ
れて浮いたフローティング部(センサー部)である。フ
ローティング部2は、基板1の一部から形成されたシリ
コン単結晶層(薄膜)3と、シリコン単結晶層3上に形
成されシリコン単結晶層3との間に温度検出用のショッ
トキー接合を形成する金属膜としてのプラチナシリサイ
ド膜4と、プラチナシリサイド膜4の周囲を囲むように
シリコン単結晶層3上に形成された電気絶縁膜としての
シリコン酸化膜5と、シリコン酸化膜6を介してプラチ
ナシリサイド膜4上に形成された赤外線吸収膜7と、電
界集中を防ぎ信頼性を向上させるためのp-拡散領域か
らなるガードリング8と、プラチナシリサイド膜4とオ
ーミックコンタクトをとるためのp+拡散領域9と、シ
リコン単結晶層3とオーミックコンタクトをとるための
n+拡散領域10と、を有している。p+拡散領域9には
Al配線11がコンタクトホールを介して接続され、n
+拡散領域10にはAl配線12がコンタクトホールを
介して接続されている。また、基板1を異方性エッチン
グすることによりシリコン単結晶層3下に空隙15が形
成され、これによりシリコン単結晶層3が基板1から、
支持部を除き分離されて浮いた状態となっている。図1
3において、13,14はこの異方性エッチングに対す
るエッチストッパーとなるボロン等による不純物拡散領
域である。
基板、2は基板1により支持部(橋脚)を介して支持さ
れて浮いたフローティング部(センサー部)である。フ
ローティング部2は、基板1の一部から形成されたシリ
コン単結晶層(薄膜)3と、シリコン単結晶層3上に形
成されシリコン単結晶層3との間に温度検出用のショッ
トキー接合を形成する金属膜としてのプラチナシリサイ
ド膜4と、プラチナシリサイド膜4の周囲を囲むように
シリコン単結晶層3上に形成された電気絶縁膜としての
シリコン酸化膜5と、シリコン酸化膜6を介してプラチ
ナシリサイド膜4上に形成された赤外線吸収膜7と、電
界集中を防ぎ信頼性を向上させるためのp-拡散領域か
らなるガードリング8と、プラチナシリサイド膜4とオ
ーミックコンタクトをとるためのp+拡散領域9と、シ
リコン単結晶層3とオーミックコンタクトをとるための
n+拡散領域10と、を有している。p+拡散領域9には
Al配線11がコンタクトホールを介して接続され、n
+拡散領域10にはAl配線12がコンタクトホールを
介して接続されている。また、基板1を異方性エッチン
グすることによりシリコン単結晶層3下に空隙15が形
成され、これによりシリコン単結晶層3が基板1から、
支持部を除き分離されて浮いた状態となっている。図1
3において、13,14はこの異方性エッチングに対す
るエッチストッパーとなるボロン等による不純物拡散領
域である。
【0013】この従来の熱型赤外線検出器によれば、A
l配線11及びp+拡散領域9を介してプラチナシリサ
イド膜4に与えられた所定電位とAl配線12及びn+
拡散領域10を介してシリコン単結晶層3に与えられた
所定電位との差により、プラチナシリサイド膜4とシリ
コン単結晶層3との間のショットキー接合により形成さ
れたショットキーバリアダイオードが逆バイアスされ、
該ショットキーバリアダイオードに逆方向電流が流れ
る。そして、表面から入射した赤外線は、赤外線吸収膜
7により吸収され、入射赤外線の量に応じた量の熱に変
換される。この熱の量に応じて前記逆方向電流の大きさ
が変化するので、前記逆方向電流の大きさとして入射赤
外線の量が検出される。
l配線11及びp+拡散領域9を介してプラチナシリサ
イド膜4に与えられた所定電位とAl配線12及びn+
拡散領域10を介してシリコン単結晶層3に与えられた
所定電位との差により、プラチナシリサイド膜4とシリ
コン単結晶層3との間のショットキー接合により形成さ
れたショットキーバリアダイオードが逆バイアスされ、
該ショットキーバリアダイオードに逆方向電流が流れ
る。そして、表面から入射した赤外線は、赤外線吸収膜
7により吸収され、入射赤外線の量に応じた量の熱に変
換される。この熱の量に応じて前記逆方向電流の大きさ
が変化するので、前記逆方向電流の大きさとして入射赤
外線の量が検出される。
【0014】そして、図13に示す従来の熱型赤外線検
出器では、センサー部であるフローティング部2が基板
1から浮いているので、フローティング部2が基板1か
ら熱的に分離され、フローティング部2の熱容量及びフ
ローティング部2から基板1への熱伝導が共に小さくな
り、感度及び応答性が上がっている。
出器では、センサー部であるフローティング部2が基板
1から浮いているので、フローティング部2が基板1か
ら熱的に分離され、フローティング部2の熱容量及びフ
ローティング部2から基板1への熱伝導が共に小さくな
り、感度及び応答性が上がっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ショットキーバリアダ
イオードを温度検出部とした図13に示す前記従来の熱
型赤外線検出器では、温度検出部として他のボロメータ
を用いたものに比べて感度が高いものの、量子型の熱型
赤外線検出器と比べて感度が低いという欠点を持ってお
り、また、応答性も必ずしも十分に高くないという欠点
を持っている。
イオードを温度検出部とした図13に示す前記従来の熱
型赤外線検出器では、温度検出部として他のボロメータ
を用いたものに比べて感度が高いものの、量子型の熱型
赤外線検出器と比べて感度が低いという欠点を持ってお
り、また、応答性も必ずしも十分に高くないという欠点
を持っている。
【0016】また、このように十分に高い感度及び応答
性を得ることができないという事情は、熱型赤外線検出
器に限らず、ショットキーバリアダイオードを温度検出
部とした他の種々の熱型温度センサにおいても同様であ
る。
性を得ることができないという事情は、熱型赤外線検出
器に限らず、ショットキーバリアダイオードを温度検出
部とした他の種々の熱型温度センサにおいても同様であ
る。
【0017】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、信頼性を損なうことなく、一層感度及び応答性の向
上を図ることができる熱型温度センサを提供することを
目的とする。
で、信頼性を損なうことなく、一層感度及び応答性の向
上を図ることができる熱型温度センサを提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本件発明者が前述した図
13に示す熱型赤外線検出器では感度及び応答性を十分
に高くすることができない原因について究明した結果、
その原因が以下の通りであることが判明した。
13に示す熱型赤外線検出器では感度及び応答性を十分
に高くすることができない原因について究明した結果、
その原因が以下の通りであることが判明した。
【0019】すなわち、前記図13に示す従来の熱型赤
外線検出器では、電界集中を防ぐためのガードリング
8、ショットキーバリアダイオードの両側であるプラチ
ナシリサイド膜4及びシリコン単結晶層3に対してそれ
ぞれ電気的接続を行うための拡散領域9,10及びコン
タクトホールが必要であるため、フローティング部2の
面積を小さくすることが不可能であった。したがって、
フローティング部2の熱容量を小さくし、受光部の温度
変化△Tを大きくすることができないとともにその温度
変化の応答性を高くすることができず、感度及び応答性
を高くすることができなかった。一方、フローティング
部2の熱容量を小さくするために、ショットキーバリア
ダイオードの面積を小さくすると、逆方向電流が小さく
なり過ぎ、温度検出(ひいては、赤外線検出)ができな
かった。
外線検出器では、電界集中を防ぐためのガードリング
8、ショットキーバリアダイオードの両側であるプラチ
ナシリサイド膜4及びシリコン単結晶層3に対してそれ
ぞれ電気的接続を行うための拡散領域9,10及びコン
タクトホールが必要であるため、フローティング部2の
面積を小さくすることが不可能であった。したがって、
フローティング部2の熱容量を小さくし、受光部の温度
変化△Tを大きくすることができないとともにその温度
変化の応答性を高くすることができず、感度及び応答性
を高くすることができなかった。一方、フローティング
部2の熱容量を小さくするために、ショットキーバリア
ダイオードの面積を小さくすると、逆方向電流が小さく
なり過ぎ、温度検出(ひいては、赤外線検出)ができな
かった。
【0020】また、図13に示す従来の熱型赤外線検出
器では、拡散領域からなるガードリング8を有している
ため、ガードリング8の拡散領域の深さと空乏層の延び
との和よりも、シリコン単結晶層3の厚みを厚く必要で
あった。したがって、フローティング部2のシリコン単
結晶層3を薄くすることができないため、フローティン
グ部2の熱容量を小さくすることができず、フローティ
ング部2の温度変化△Tを大きくすることができないと
ともにその温度変化の応答性を高くすることができず、
感度及び応答性を高くすることができなかった。
器では、拡散領域からなるガードリング8を有している
ため、ガードリング8の拡散領域の深さと空乏層の延び
との和よりも、シリコン単結晶層3の厚みを厚く必要で
あった。したがって、フローティング部2のシリコン単
結晶層3を薄くすることができないため、フローティン
グ部2の熱容量を小さくすることができず、フローティ
ング部2の温度変化△Tを大きくすることができないと
ともにその温度変化の応答性を高くすることができず、
感度及び応答性を高くすることができなかった。
【0021】また、図13に示す従来の熱型赤外線検出
器では、ショットキーバリアダイオードの一方側のプラ
チナシリサイド膜4に対する電気的な接続を行うために
熱伝導率の大きいAl配線11が用いられ、該Al配線
11がフローティング部2の側から支持部を介して基板
1側に延びていたため、フローティング部2から基板1
への熱コンダクタンスが大きくなってしまい、Al配線
11を介して基板1側に逃げる熱の量が多く、温度変化
△Tを大きくすることができないとともにその温度変化
の応答性を高くすることができず、感度及び応答性を高
くすることができなかった。
器では、ショットキーバリアダイオードの一方側のプラ
チナシリサイド膜4に対する電気的な接続を行うために
熱伝導率の大きいAl配線11が用いられ、該Al配線
11がフローティング部2の側から支持部を介して基板
1側に延びていたため、フローティング部2から基板1
への熱コンダクタンスが大きくなってしまい、Al配線
11を介して基板1側に逃げる熱の量が多く、温度変化
△Tを大きくすることができないとともにその温度変化
の応答性を高くすることができず、感度及び応答性を高
くすることができなかった。
【0022】本発明は、このような原因究明に基づいて
なされたものである。
なされたものである。
【0023】本発明の第1の態様による熱型温度センサ
は、基板により支持部を介して支持されて浮いた1個も
しくは複数個のフローティング部を備え、該フローティ
ング部が、半導体層と、該半導体層上に形成され前記半
導体層との間に温度検出用のショットキー接合を形成す
る第1の金属膜と、該第1の金属膜を囲むように前記半
導体層上に形成された電気絶縁膜と、を有する熱型温度
センサにおいて、前記第1の金属膜と電気的に接触する
第2の金属膜であって、該第2の金属膜の少なくとも一
部が前記第1の金属膜の全周に渡り前記電気絶縁膜とオ
ーバーラップするように形成された第2の金属膜を備え
たものである。
は、基板により支持部を介して支持されて浮いた1個も
しくは複数個のフローティング部を備え、該フローティ
ング部が、半導体層と、該半導体層上に形成され前記半
導体層との間に温度検出用のショットキー接合を形成す
る第1の金属膜と、該第1の金属膜を囲むように前記半
導体層上に形成された電気絶縁膜と、を有する熱型温度
センサにおいて、前記第1の金属膜と電気的に接触する
第2の金属膜であって、該第2の金属膜の少なくとも一
部が前記第1の金属膜の全周に渡り前記電気絶縁膜とオ
ーバーラップするように形成された第2の金属膜を備え
たものである。
【0024】この第1の態様によれば、ショットキー接
合を形成する第1の金属膜と電気的に接触する第2の金
属膜の少なくとも一部が、第1の金属膜の全周に渡り第
1の金属膜を囲む電気絶縁膜とオーバーラップしている
ので、ショットキー接合の周縁の空乏層が延び、ショッ
トキー接合の周縁の電界集中が緩和されるようになり、
信頼性を損なうことがない。したがって、電界集中を防
ぐための拡散領域によるガードリングを設けなくてす
む。第1の金属膜に対する電気的な接続は、第2の金属
膜を介して行うことができるので、ショットキー接合を
形成する第1の金属膜に対して電気的な接続を行うため
の拡散領域を半導体層に形成する必要がなくなり、第1
の金属膜に対する電気的な接続のためのコンタクトホー
ルも必要がなくなる。このように、拡散領域によるガー
ドリングや第1の金属膜に対する電気的な接続を行うた
めの拡散領域及びコンタクトホールが必要なくなるの
で、フローティング部の面積を小さくすることができ
る。このため、フローティング部の熱容量を小さくし、
フローティング部の温度変化△Tを大きくすることがで
きるとともに受光部の温度変化の応答性を高くすること
ができ、ひいては感度及び応答性の向上を図ることがで
きる。
合を形成する第1の金属膜と電気的に接触する第2の金
属膜の少なくとも一部が、第1の金属膜の全周に渡り第
1の金属膜を囲む電気絶縁膜とオーバーラップしている
ので、ショットキー接合の周縁の空乏層が延び、ショッ
トキー接合の周縁の電界集中が緩和されるようになり、
信頼性を損なうことがない。したがって、電界集中を防
ぐための拡散領域によるガードリングを設けなくてす
む。第1の金属膜に対する電気的な接続は、第2の金属
膜を介して行うことができるので、ショットキー接合を
形成する第1の金属膜に対して電気的な接続を行うため
の拡散領域を半導体層に形成する必要がなくなり、第1
の金属膜に対する電気的な接続のためのコンタクトホー
ルも必要がなくなる。このように、拡散領域によるガー
ドリングや第1の金属膜に対する電気的な接続を行うた
めの拡散領域及びコンタクトホールが必要なくなるの
で、フローティング部の面積を小さくすることができ
る。このため、フローティング部の熱容量を小さくし、
フローティング部の温度変化△Tを大きくすることがで
きるとともに受光部の温度変化の応答性を高くすること
ができ、ひいては感度及び応答性の向上を図ることがで
きる。
【0025】また、前記第1の態様によれば、前述した
ように拡散領域によるガードリングを有していないた
め、ガードリングの拡散領域の深さと空乏層の延びとを
考慮に入れてフローティング部の半導体層の厚みを厚く
する必要がなく、フローティング部の半導体層の厚みを
薄くすることができる。したがって、フローティング部
の熱容量を小さくし、フローティング部の温度変化△T
を大きくすることができフローティング部の温度変化の
応答性を高くすることができ、ひいては感度及び応答性
の向上を図ることができる。
ように拡散領域によるガードリングを有していないた
め、ガードリングの拡散領域の深さと空乏層の延びとを
考慮に入れてフローティング部の半導体層の厚みを厚く
する必要がなく、フローティング部の半導体層の厚みを
薄くすることができる。したがって、フローティング部
の熱容量を小さくし、フローティング部の温度変化△T
を大きくすることができフローティング部の温度変化の
応答性を高くすることができ、ひいては感度及び応答性
の向上を図ることができる。
【0026】さらに、前記第1の態様によれば、前述し
たように拡散領域によるガードリングを有していないた
め、ガードリングを形成するためにのフォトリソ工程、
不純物拡散工程が不要となって製造工程が短縮され、そ
れによりコストが低減される。
たように拡散領域によるガードリングを有していないた
め、ガードリングを形成するためにのフォトリソ工程、
不純物拡散工程が不要となって製造工程が短縮され、そ
れによりコストが低減される。
【0027】ところで、ショットキーバリアサーミスタ
の感度はバリア高に依存し、バリア高の高いショットキ
ーバリアダイオードは高い検出感度を持っている。しか
し、バリア高に起因する逆方向電流を検出する場合、従
来はバリア高の高いショットキーバリアダイオードの逆
方向電流は小さすぎ検出ができなかった。この点、第1
の態様によれば、拡散によるガードリングがないので、
フローティング部の面積を増加させずに、つまり、フロ
ーティング部の熱容量を増加させずに、ショットキー接
合の面積を大きくし、逆方向電流を大きくすることがで
きる。このため、バリア高が高く感度の高いショットキ
ー接合を形成しても、検出に十分な電流を得ることがで
きる。
の感度はバリア高に依存し、バリア高の高いショットキ
ーバリアダイオードは高い検出感度を持っている。しか
し、バリア高に起因する逆方向電流を検出する場合、従
来はバリア高の高いショットキーバリアダイオードの逆
方向電流は小さすぎ検出ができなかった。この点、第1
の態様によれば、拡散によるガードリングがないので、
フローティング部の面積を増加させずに、つまり、フロ
ーティング部の熱容量を増加させずに、ショットキー接
合の面積を大きくし、逆方向電流を大きくすることがで
きる。このため、バリア高が高く感度の高いショットキ
ー接合を形成しても、検出に十分な電流を得ることがで
きる。
【0028】また、フローティング部全体の面積及び厚
さを小さくできるので、フローティング部を支える支持
部の幅や厚さを小さくすることができ、支持部の熱コン
ダクタンスを下げることができる。したがって、フロー
ティング部から基板への熱の逃げが少なくなり、高感度
化が可能となる。
さを小さくできるので、フローティング部を支える支持
部の幅や厚さを小さくすることができ、支持部の熱コン
ダクタンスを下げることができる。したがって、フロー
ティング部から基板への熱の逃げが少なくなり、高感度
化が可能となる。
【0029】本発明の第2の態様による熱型温度センサ
は、前記第1の態様による熱型温度センサにおいて、前
記第1の金属膜の周囲における前記電気絶縁膜の断面形
状が、前記第1の金属膜から離れるに従って厚くなるテ
ーパ形状であるものである。
は、前記第1の態様による熱型温度センサにおいて、前
記第1の金属膜の周囲における前記電気絶縁膜の断面形
状が、前記第1の金属膜から離れるに従って厚くなるテ
ーパ形状であるものである。
【0030】前記第1の態様において電気絶縁膜の厚み
が厚い場合には、第2の金属膜を電気絶縁膜とオーバー
ラップさせても、電界集中を緩和させる効果はさほど大
きくない。この点、前記第2の態様のように、第1の金
属膜の周囲における電気絶縁膜の断面形状をテーパ形状
とすれば、電界集中を緩和させる効果は十分に確保する
ことができ、電気絶縁膜の厚みが厚くても、信頼性を損
なうことがない。
が厚い場合には、第2の金属膜を電気絶縁膜とオーバー
ラップさせても、電界集中を緩和させる効果はさほど大
きくない。この点、前記第2の態様のように、第1の金
属膜の周囲における電気絶縁膜の断面形状をテーパ形状
とすれば、電界集中を緩和させる効果は十分に確保する
ことができ、電気絶縁膜の厚みが厚くても、信頼性を損
なうことがない。
【0031】本発明の第3の態様による熱型温度センサ
は、前記第2の態様による熱型温度センサにおいて、前
記第1の金属膜の周囲における電気絶縁膜が選択酸化膜
のバーズビークの少なくとも一部からなるものである。
この第3の態様によれば、バーズビークを利用してテー
パ形状を得ることができるので、テーパ形状を容易に得
ることができる。
は、前記第2の態様による熱型温度センサにおいて、前
記第1の金属膜の周囲における電気絶縁膜が選択酸化膜
のバーズビークの少なくとも一部からなるものである。
この第3の態様によれば、バーズビークを利用してテー
パ形状を得ることができるので、テーパ形状を容易に得
ることができる。
【0032】本発明の第4の態様による熱型温度センサ
は、前記第1乃至第3のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記第2の金属膜が、前記支持部を経
て前記基板まで延在するものである。この第4の態様に
よれば、第2の金属膜が配線パターンを兼用することに
なるので、製造が容易となる。
は、前記第1乃至第3のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記第2の金属膜が、前記支持部を経
て前記基板まで延在するものである。この第4の態様に
よれば、第2の金属膜が配線パターンを兼用することに
なるので、製造が容易となる。
【0033】本発明の第5の態様による熱型温度センサ
は、前記第1乃至第3のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記第2の金属膜に比べて熱伝導率の
低い第3の金属膜が、前記支持部に少なくとも形成さ
れ、前記第2の金属膜が前記第3の金属膜を経由して前
記基板上の所定箇所に電気的な接続がなされたものであ
る。この第5の態様によれば、前記第4の態様に比べ
て、フローティング部から基板への熱コンダクタンスが
小さくなる。したがって、フローティング部から基板へ
の配線を介した熱の逃げが小さくなり、フローティング
部の温度変化ΔTが大きくなるとともにフローティング
部の温度変化の応答性が高くなり、ひいては感度及び応
答性の向上を図ることができる。
は、前記第1乃至第3のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記第2の金属膜に比べて熱伝導率の
低い第3の金属膜が、前記支持部に少なくとも形成さ
れ、前記第2の金属膜が前記第3の金属膜を経由して前
記基板上の所定箇所に電気的な接続がなされたものであ
る。この第5の態様によれば、前記第4の態様に比べ
て、フローティング部から基板への熱コンダクタンスが
小さくなる。したがって、フローティング部から基板へ
の配線を介した熱の逃げが小さくなり、フローティング
部の温度変化ΔTが大きくなるとともにフローティング
部の温度変化の応答性が高くなり、ひいては感度及び応
答性の向上を図ることができる。
【0034】本発明の第6の態様による熱型温度センサ
は、前記第1乃至第5のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記フローティング部が、赤外線を受
光して該赤外線の受光量に応じて温度が変化するもので
ある。この第6の態様による熱型温度センサは、熱型赤
外線検出器を構成することになる。もっとも、本発明の
熱型温度センサは、熱型赤外線検出器に限定されるもの
ではない。
は、前記第1乃至第5のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記フローティング部が、赤外線を受
光して該赤外線の受光量に応じて温度が変化するもので
ある。この第6の態様による熱型温度センサは、熱型赤
外線検出器を構成することになる。もっとも、本発明の
熱型温度センサは、熱型赤外線検出器に限定されるもの
ではない。
【0035】本発明の第7の態様による熱型温度センサ
は、前記第1乃至第6のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記フローティング部が複数個1次元
又は2次元に配列され、それぞれのフローティング部の
前記ショットキー接合からの信号を順次読み出す読み出
し手段を更に備えたものである。この場合の熱型温度セ
ンサは、例えば、1次元又は2次元の熱型赤外線撮像装
置等となる。
は、前記第1乃至第6のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記フローティング部が複数個1次元
又は2次元に配列され、それぞれのフローティング部の
前記ショットキー接合からの信号を順次読み出す読み出
し手段を更に備えたものである。この場合の熱型温度セ
ンサは、例えば、1次元又は2次元の熱型赤外線撮像装
置等となる。
【0036】本発明の第8の態様による熱型温度センサ
は、前記第1乃至第5のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記フローティング部に電熱ヒータ部
を具備したものである。
は、前記第1乃至第5のいずれかの態様による熱型温度
センサにおいて、前記フローティング部に電熱ヒータ部
を具備したものである。
【0037】この第8の態様によれば、フローティング
部に熱型温度センサを具備しているので、気体のフロー
センサやピラニー真空型のような低真空圧計を構成する
ことができる。
部に熱型温度センサを具備しているので、気体のフロー
センサやピラニー真空型のような低真空圧計を構成する
ことができる。
【0038】本発明の第9の態様による熱型温度センサ
は、前記第8の態様による熱型温度センサにおいて、前
記電熱ヒータ部が半導体層のエッチングストッパーとし
て使用される高濃度ホウ素添加層からなるものである。
は、前記第8の態様による熱型温度センサにおいて、前
記電熱ヒータ部が半導体層のエッチングストッパーとし
て使用される高濃度ホウ素添加層からなるものである。
【0039】この第9の態様によれば、電熱ヒータ部と
して、エッチングストッパー用の高濃度ホウ素添加層が
兼用されているので、特別な電熱ヒータ部を形成する必
要がなくなる。もっとも、前記第8の態様では、例え
ば、電熱部としてニクロム薄膜を形成してもよい。
して、エッチングストッパー用の高濃度ホウ素添加層が
兼用されているので、特別な電熱ヒータ部を形成する必
要がなくなる。もっとも、前記第8の態様では、例え
ば、電熱部としてニクロム薄膜を形成してもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明による熱型温度セン
サについて、図面を参照して説明する。
サについて、図面を参照して説明する。
【0041】まず、本発明の第1の実施の形態による熱
型温度センサとしての熱型赤外線検出器について、図1
乃至図3を参照して説明する。
型温度センサとしての熱型赤外線検出器について、図1
乃至図3を参照して説明する。
【0042】図1は、本発明の第1の実施の形態による
熱型赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図である。
図2は、本実施の形態による熱型赤外線検出器の製造方
法の工程を示す概略断面図である。図3は、本実施の形
態による熱型赤外線検出器の製造方法の、図2に引き続
く工程を示す概略断面図である。図2(a)〜(d)及
び図3(a)(d)は図1中のA−A’線断面に相当
し、図3(b)(c)は図1中のB−B’線断面に相当
している。なお、図3(c)(d)は完成状態を示して
おり、図3(c)は図1中のB−B’線断面図、図3
(d)は図1中のA−A’線断面図となっている。
熱型赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図である。
図2は、本実施の形態による熱型赤外線検出器の製造方
法の工程を示す概略断面図である。図3は、本実施の形
態による熱型赤外線検出器の製造方法の、図2に引き続
く工程を示す概略断面図である。図2(a)〜(d)及
び図3(a)(d)は図1中のA−A’線断面に相当
し、図3(b)(c)は図1中のB−B’線断面に相当
している。なお、図3(c)(d)は完成状態を示して
おり、図3(c)は図1中のB−B’線断面図、図3
(d)は図1中のA−A’線断面図となっている。
【0043】本実施の形態による熱型赤外線検出器は、
図1及び図3(c)(d)に示すように、(111)面
方位のn型シリコン単結晶基板21と、該基板21によ
り支持部(橋脚)22,23を介して支持されて浮いた
フローティング部(センサー部)24と、を備えてい
る。フローティング部24は、基板21の一部から形成
されたシリコン単結晶層(薄膜)25と、シリコン単結
晶層25上に形成されシリコン単結晶層25との間に温
度検出用のショットキー接合を形成する第1の金属膜と
してのプラチナシリサイド膜26と、プラチナシリサイ
ド膜26の周囲を囲むようにシリコン単結晶層25上に
形成された電気絶縁膜としてのシリコン酸化膜27と、
を有している。また、フローティング部24は、プラチ
ナシリサイド膜26と電気的に接触する第2の金属膜と
してのプラチナ膜28であって、その一部がプラチナシ
リサイド膜26の全周に渡りシリコン酸化膜27とオー
バーラップするように形成されたプラチナ膜28と、プ
ラチナ膜28及びシリコン酸化膜29を介してプラチナ
シリサイド膜26上に形成された赤外線吸収膜30と、
を備えている。プラチナ膜28は、プラチナシリサイド
膜26上及びプラチナシリサイド膜26の周囲における
シリコン酸化膜27上のみならず、その一部は、図1に
示すように、配線として、支持部22を経て基板21ま
で延在し、基板21の所定箇所に電気的な接続がなされ
ている。シリコン酸化膜27の一部は、選択酸化膜27
aとなっている。さらに、フローティング部24は、シ
リコン単結晶層25とオーミックコンタクトをとるため
のn+拡散領域31を有している。n+拡散領域31には
プラチナ膜32がコンタクトホールを介して接続され、
該プラチナ膜32は、図1に示すように、配線として、
支持部23を経て基板21まで延在し、基板21の所定
箇所に電気的な接続がなされている。また、基板21を
異方性エッチングすることによりシリコン単結晶層25
下に空隙33が形成され、これによりシリコン単結晶層
25が基板1から、支持部22,23を除き分離されて
浮いた状態となっている。図13において、34,35
はこの異方性エッチングに対するエッチストッパーとな
るボロン等による不純物拡散領域である。
図1及び図3(c)(d)に示すように、(111)面
方位のn型シリコン単結晶基板21と、該基板21によ
り支持部(橋脚)22,23を介して支持されて浮いた
フローティング部(センサー部)24と、を備えてい
る。フローティング部24は、基板21の一部から形成
されたシリコン単結晶層(薄膜)25と、シリコン単結
晶層25上に形成されシリコン単結晶層25との間に温
度検出用のショットキー接合を形成する第1の金属膜と
してのプラチナシリサイド膜26と、プラチナシリサイ
ド膜26の周囲を囲むようにシリコン単結晶層25上に
形成された電気絶縁膜としてのシリコン酸化膜27と、
を有している。また、フローティング部24は、プラチ
ナシリサイド膜26と電気的に接触する第2の金属膜と
してのプラチナ膜28であって、その一部がプラチナシ
リサイド膜26の全周に渡りシリコン酸化膜27とオー
バーラップするように形成されたプラチナ膜28と、プ
ラチナ膜28及びシリコン酸化膜29を介してプラチナ
シリサイド膜26上に形成された赤外線吸収膜30と、
を備えている。プラチナ膜28は、プラチナシリサイド
膜26上及びプラチナシリサイド膜26の周囲における
シリコン酸化膜27上のみならず、その一部は、図1に
示すように、配線として、支持部22を経て基板21ま
で延在し、基板21の所定箇所に電気的な接続がなされ
ている。シリコン酸化膜27の一部は、選択酸化膜27
aとなっている。さらに、フローティング部24は、シ
リコン単結晶層25とオーミックコンタクトをとるため
のn+拡散領域31を有している。n+拡散領域31には
プラチナ膜32がコンタクトホールを介して接続され、
該プラチナ膜32は、図1に示すように、配線として、
支持部23を経て基板21まで延在し、基板21の所定
箇所に電気的な接続がなされている。また、基板21を
異方性エッチングすることによりシリコン単結晶層25
下に空隙33が形成され、これによりシリコン単結晶層
25が基板1から、支持部22,23を除き分離されて
浮いた状態となっている。図13において、34,35
はこの異方性エッチングに対するエッチストッパーとな
るボロン等による不純物拡散領域である。
【0044】なお、本実施の形態では、図面には示して
いないが、1つの基板21に対してフローティング部2
4が複数配置され、1次元又は2次元の熱型赤外線撮像
装置として構成されている。また、図面には示していな
いが、ショットキーバリアダイオードの逆方向電流によ
る信号電荷を読み出す読み出し部を含むいわゆる読み出
し回路が、基板21上に形成されている。なお、ショッ
トキーバリアダイオードの逆方向のインピーダンスは高
いので、前記読み出し部はフローティング部24に近接
して設けることが好ましい。なお、本発明では、必ずし
も、フローティング部24を基板21に対して複数配置
する必要はなく、単一のフローティング部24のみを形
成しておいてもよい。
いないが、1つの基板21に対してフローティング部2
4が複数配置され、1次元又は2次元の熱型赤外線撮像
装置として構成されている。また、図面には示していな
いが、ショットキーバリアダイオードの逆方向電流によ
る信号電荷を読み出す読み出し部を含むいわゆる読み出
し回路が、基板21上に形成されている。なお、ショッ
トキーバリアダイオードの逆方向のインピーダンスは高
いので、前記読み出し部はフローティング部24に近接
して設けることが好ましい。なお、本発明では、必ずし
も、フローティング部24を基板21に対して複数配置
する必要はなく、単一のフローティング部24のみを形
成しておいてもよい。
【0045】次に、本実施の形態による熱型赤外線検出
器の製造方法の一例について、図2及び図3を用いて説
明する。
器の製造方法の一例について、図2及び図3を用いて説
明する。
【0046】まず、(111)面方位のn型シリコン単
結晶基板21上に薄いシリコン酸化膜27を形成し、従
来から良く知られている選択酸化法により、素子分離領
域において選択酸化膜27aを形成する(図2
(a))。
結晶基板21上に薄いシリコン酸化膜27を形成し、従
来から良く知られている選択酸化法により、素子分離領
域において選択酸化膜27aを形成する(図2
(a))。
【0047】次に、図2(b)に示すように、基板21
に前記n+拡散領域31を形成する。さらに、異方性エ
ッチングのためのp+拡散領域からなるエッチングスト
ッパー34,35を基板21に形成する。また、図面に
は示されていないが、前述した読み出し回路等を基板2
1に形成する。
に前記n+拡散領域31を形成する。さらに、異方性エ
ッチングのためのp+拡散領域からなるエッチングスト
ッパー34,35を基板21に形成する。また、図面に
は示されていないが、前述した読み出し回路等を基板2
1に形成する。
【0048】その後、図2(c)に示すように、ショッ
トキーバリアダイオードを形成する領域及びn+拡散領
域31上の一部の領域におけるシリコン酸化膜27をエ
ッチング除去する。
トキーバリアダイオードを形成する領域及びn+拡散領
域31上の一部の領域におけるシリコン酸化膜27をエ
ッチング除去する。
【0049】次いで、蒸着、スパッタ、MBE法等によ
り、プラチナをデポし熱処理を行い、シリコン表面との
間にプラチナシリサイド膜26を形成する。その後、フ
ォトリソグラフィ法、イオンミリング等によりプラチナ
を除去してパターニングすることにより、前述したプラ
チナ膜28,32を形成する(図2(d))。なお、本
実施の形態では、シリコン表面へのプラチナのデポ及び
その熱処理並びにプラチナのパターニングによりプラチ
ナシリサイド膜26及びプラチナ膜28が形成されてい
るので、プラチナシリサイド膜26とプラチナ膜28と
の境界は必ずしも明確ではない。もっとも、プラチナシ
リサイド膜26を形成した後に王水にてプラチナ膜を除
去した後に、再度プラチナ膜又は他の金属膜を形成する
ことにより、金属膜28,32を形成してもよい。
り、プラチナをデポし熱処理を行い、シリコン表面との
間にプラチナシリサイド膜26を形成する。その後、フ
ォトリソグラフィ法、イオンミリング等によりプラチナ
を除去してパターニングすることにより、前述したプラ
チナ膜28,32を形成する(図2(d))。なお、本
実施の形態では、シリコン表面へのプラチナのデポ及び
その熱処理並びにプラチナのパターニングによりプラチ
ナシリサイド膜26及びプラチナ膜28が形成されてい
るので、プラチナシリサイド膜26とプラチナ膜28と
の境界は必ずしも明確ではない。もっとも、プラチナシ
リサイド膜26を形成した後に王水にてプラチナ膜を除
去した後に、再度プラチナ膜又は他の金属膜を形成する
ことにより、金属膜28,32を形成してもよい。
【0050】次に、図3(a)に示すように、CVD法
等によりシリコン酸化膜29を形成した後、CVD法等
によりシリコン窒化膜等からなる赤外線吸収膜30を受
光部上に形成する。
等によりシリコン酸化膜29を形成した後、CVD法等
によりシリコン窒化膜等からなる赤外線吸収膜30を受
光部上に形成する。
【0051】その後、フローティング部24下に異方性
エッチングにより空隙33を形成する際に当該異方性エ
ッチングの開始用となる溝36を、ドライエッチング法
によりシリコン酸化膜27,29及び基板21に形成す
る(図3(b))。
エッチングにより空隙33を形成する際に当該異方性エ
ッチングの開始用となる溝36を、ドライエッチング法
によりシリコン酸化膜27,29及び基板21に形成す
る(図3(b))。
【0052】最後に、図3(c)(d)に示すように、
TMAH等のシリコン異方性エッチング液を用いて溝3
6から異方性エッチングを行うことにより、空隙33を
形成する。基板21の一部からなるシリコン単結晶層2
5が基板21から分離され、これにより、フローティン
グ部24が基板21から浮き、本実施の形態による熱型
赤外線検出器が完成する。
TMAH等のシリコン異方性エッチング液を用いて溝3
6から異方性エッチングを行うことにより、空隙33を
形成する。基板21の一部からなるシリコン単結晶層2
5が基板21から分離され、これにより、フローティン
グ部24が基板21から浮き、本実施の形態による熱型
赤外線検出器が完成する。
【0053】本実施の形態による熱型赤外線検出器によ
れば、プラチナ膜28を介してプラチナシリサイド膜2
6に与えられた所定電位とプラチナ膜32及びn+拡散
領域31を介してシリコン単結晶層25に与えられた所
定電位との差により、プラチナシリサイド膜26とシリ
コン単結晶層25との間のショットキー接合により形成
されたショットキーバリアダイオードが逆バイアスさ
れ、該ショットキーバリアダイオードに逆方向電流が流
れる。そして、表面から入射した赤外線は、赤外線吸収
膜30により吸収され、入射赤外線の量に応じた量の熱
に変換される。この熱の量に応じて前記逆方向電流の大
きさが変化するので、前記逆方向電流の大きさとして入
射赤外線の量が検出される。
れば、プラチナ膜28を介してプラチナシリサイド膜2
6に与えられた所定電位とプラチナ膜32及びn+拡散
領域31を介してシリコン単結晶層25に与えられた所
定電位との差により、プラチナシリサイド膜26とシリ
コン単結晶層25との間のショットキー接合により形成
されたショットキーバリアダイオードが逆バイアスさ
れ、該ショットキーバリアダイオードに逆方向電流が流
れる。そして、表面から入射した赤外線は、赤外線吸収
膜30により吸収され、入射赤外線の量に応じた量の熱
に変換される。この熱の量に応じて前記逆方向電流の大
きさが変化するので、前記逆方向電流の大きさとして入
射赤外線の量が検出される。
【0054】そして、本実施の形態では、センサー部で
あるフローティング部24が基板21から浮いているの
で、フローティング部24が基板21から熱的に分離さ
れ、フローティング部24の熱容量及びフローティング
部24から基板21への熱伝導が共に小さくなり、感度
及び応答性が上がっている。
あるフローティング部24が基板21から浮いているの
で、フローティング部24が基板21から熱的に分離さ
れ、フローティング部24の熱容量及びフローティング
部24から基板21への熱伝導が共に小さくなり、感度
及び応答性が上がっている。
【0055】また、本実施の形態では、拡散領域による
ガードリング(図13中のガードリング8に相当するも
の)は形成されていない。しかし、本実施の形態では、
プラチナシリサイド膜26と電気的に接触するプラチナ
膜28の一部が、プラチナシリサイド膜26の全周に渡
りプラチナシリサイド膜26を囲むシリコン酸化膜27
とオーバーラップしているので、ショットキー接合近傍
のシリコン酸化膜27上のプラチナ膜28に電位がかか
り、ショットキー接合の周縁の空乏層が延び、ショット
キー接合の周縁の電界集中が緩和されるようになり、信
頼性を損なうことがない。例えば、プラチナ膜28の下
にある酸化膜27を簡単のため1000オングストロー
ムとし、逆方向バイアスを5Vとした場合、空乏層の延
びは約1μmであり電界集中を緩和させるのに十分な値
である。また、本実施の形態では、プラチナシリサイド
膜26に対する電気的な接続は、プラチナ膜28を介し
て行われており、ショットキー接合を形成するプラチナ
シリサイド膜26に対して電気的な接続を行うための拡
散領域(図13中の拡散領域10に相当するもの)はシ
リコン単結晶層25に形成されておらず、プラチナシリ
サイド膜26に対する電気的な接続のためのコンタクト
ホールも形成されていない。このように、拡散領域によ
るガードリングやプラチナシリサイド膜26に対する電
気的な接続を行うための拡散領域及びコンタクトホール
がないので、フローティング部24の面積を小さくする
ことができる。このため、前述した図13に示すような
従来の熱型赤外線検出器に比べて、フローティング部2
4の熱容量を小さくし、フローティング部24の温度変
化△Tを大きくすることができるとともにフローティン
グ部24の温度変化の応答性を高くすることができ、ひ
いては感度及び応答性の向上を図ることができる。
ガードリング(図13中のガードリング8に相当するも
の)は形成されていない。しかし、本実施の形態では、
プラチナシリサイド膜26と電気的に接触するプラチナ
膜28の一部が、プラチナシリサイド膜26の全周に渡
りプラチナシリサイド膜26を囲むシリコン酸化膜27
とオーバーラップしているので、ショットキー接合近傍
のシリコン酸化膜27上のプラチナ膜28に電位がかか
り、ショットキー接合の周縁の空乏層が延び、ショット
キー接合の周縁の電界集中が緩和されるようになり、信
頼性を損なうことがない。例えば、プラチナ膜28の下
にある酸化膜27を簡単のため1000オングストロー
ムとし、逆方向バイアスを5Vとした場合、空乏層の延
びは約1μmであり電界集中を緩和させるのに十分な値
である。また、本実施の形態では、プラチナシリサイド
膜26に対する電気的な接続は、プラチナ膜28を介し
て行われており、ショットキー接合を形成するプラチナ
シリサイド膜26に対して電気的な接続を行うための拡
散領域(図13中の拡散領域10に相当するもの)はシ
リコン単結晶層25に形成されておらず、プラチナシリ
サイド膜26に対する電気的な接続のためのコンタクト
ホールも形成されていない。このように、拡散領域によ
るガードリングやプラチナシリサイド膜26に対する電
気的な接続を行うための拡散領域及びコンタクトホール
がないので、フローティング部24の面積を小さくする
ことができる。このため、前述した図13に示すような
従来の熱型赤外線検出器に比べて、フローティング部2
4の熱容量を小さくし、フローティング部24の温度変
化△Tを大きくすることができるとともにフローティン
グ部24の温度変化の応答性を高くすることができ、ひ
いては感度及び応答性の向上を図ることができる。
【0056】また、本実施の形態によれば、前述したよ
うに拡散領域によるガードリングを有していないため、
ガードリングの拡散領域の深さと空乏層の延びとを考慮
に入れてフローティング部24のシリコン単結晶層25
の厚みを厚くする必要がなく、フローティング部24の
シリコン単結晶層25の厚みを薄くすることができる。
したがって、前述した図13に示すような従来の熱型赤
外線検出器に比べて、フローティング部24の熱容量を
小さくし、フローティング部24の温度変化△Tを大き
くすることができるとともにフローティング部24の温
度変化の応答性を高くすることができ、ひいては感度及
び応答性の向上を図ることができる。
うに拡散領域によるガードリングを有していないため、
ガードリングの拡散領域の深さと空乏層の延びとを考慮
に入れてフローティング部24のシリコン単結晶層25
の厚みを厚くする必要がなく、フローティング部24の
シリコン単結晶層25の厚みを薄くすることができる。
したがって、前述した図13に示すような従来の熱型赤
外線検出器に比べて、フローティング部24の熱容量を
小さくし、フローティング部24の温度変化△Tを大き
くすることができるとともにフローティング部24の温
度変化の応答性を高くすることができ、ひいては感度及
び応答性の向上を図ることができる。
【0057】なお、前述した図13に示すような従来の
熱型赤外線検出器では、拡散によってガードリング8を
形成するため、ガードリング8の拡散領域の接合深さX
jを1.0μm、空乏層の延びを1.0μmとすれば、
必要なシリコン単結晶層3の膜厚は2.0μmであり、
これに対して本実施の形態では、空乏層の延びは上述し
たように1.0μmなので、フローティング部のシリコ
ンの膜厚を半分にでき、熱容量が下がり、感度及び応答
性が高くなるのである。
熱型赤外線検出器では、拡散によってガードリング8を
形成するため、ガードリング8の拡散領域の接合深さX
jを1.0μm、空乏層の延びを1.0μmとすれば、
必要なシリコン単結晶層3の膜厚は2.0μmであり、
これに対して本実施の形態では、空乏層の延びは上述し
たように1.0μmなので、フローティング部のシリコ
ンの膜厚を半分にでき、熱容量が下がり、感度及び応答
性が高くなるのである。
【0058】さらに、本実施の形態では、プラチナ膜2
8が配線パターンを兼用することになるので、製造が容
易となる。
8が配線パターンを兼用することになるので、製造が容
易となる。
【0059】さらにまた、本実施の形態では、プラチナ
シリサイド膜26に電気的な配線を行う金属及びシリコ
ン単結晶層25に電気的な配線を行う金属がシリサイド
形成のための金属と同一であり、この金属膜(本実施の
形態では、具体的にはプラチナ膜28)の熱伝導率は、
Al合金等の金属膜の熱伝導率と比べ小さく、熱コンダ
クタンスが低くなる。したがって、前述した図13に示
すようなAl配線11,12を用いていた従来の熱型赤
外線検出器と比べて、フローティング部24から基板2
1への熱コンダクタンスが小さくなる。したがって、フ
ローティング部24から基板21への配線を介した熱の
逃げが小さくなり、フローティング部24の温度変化Δ
Tが大きくなるとともにフローティング部24の温度変
化の応答性が高くなり、ひいては感度及び応答性の向上
を図ることができる。
シリサイド膜26に電気的な配線を行う金属及びシリコ
ン単結晶層25に電気的な配線を行う金属がシリサイド
形成のための金属と同一であり、この金属膜(本実施の
形態では、具体的にはプラチナ膜28)の熱伝導率は、
Al合金等の金属膜の熱伝導率と比べ小さく、熱コンダ
クタンスが低くなる。したがって、前述した図13に示
すようなAl配線11,12を用いていた従来の熱型赤
外線検出器と比べて、フローティング部24から基板2
1への熱コンダクタンスが小さくなる。したがって、フ
ローティング部24から基板21への配線を介した熱の
逃げが小さくなり、フローティング部24の温度変化Δ
Tが大きくなるとともにフローティング部24の温度変
化の応答性が高くなり、ひいては感度及び応答性の向上
を図ることができる。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態による熱
型赤外線検出器について、図1、図4及び図5を参照し
て説明する。
型赤外線検出器について、図1、図4及び図5を参照し
て説明する。
【0061】図1は、本発明の第1の実施の形態による
熱型赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図でもあ
る。図4は、本実施の形態による熱型赤外線検出器の製
造方法の工程を示す概略断面図である。図5は、本実施
の形態による熱型赤外線検出器の製造方法の、図4に引
き続く工程を示す概略断面図である。図4(a)〜
(d)及び図5(a)(d)は図1中のA−A’線断面
に相当し、図5(b)(c)は図1中のB−B’線断面
に相当している。なお、図5(c)(d)は完成状態を
示しており、図5(c)は図1中のB−B’線断面図、
図5(d)は図1中のA−A’線断面図となっている。
これらの図面において、前記図3及び図4と同一又は対
応する要素には同一符号を付している。
熱型赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図でもあ
る。図4は、本実施の形態による熱型赤外線検出器の製
造方法の工程を示す概略断面図である。図5は、本実施
の形態による熱型赤外線検出器の製造方法の、図4に引
き続く工程を示す概略断面図である。図4(a)〜
(d)及び図5(a)(d)は図1中のA−A’線断面
に相当し、図5(b)(c)は図1中のB−B’線断面
に相当している。なお、図5(c)(d)は完成状態を
示しており、図5(c)は図1中のB−B’線断面図、
図5(d)は図1中のA−A’線断面図となっている。
これらの図面において、前記図3及び図4と同一又は対
応する要素には同一符号を付している。
【0062】本実施の形態による熱型赤外線検出器が前
述した第1の実施の形態による熱型赤外線検出器と異な
る所は、図1及び図5(c)(d)からわかるように、
選択酸化法により形成された選択酸化膜27aのバーズ
ビークを利用してこれをプラチナシリサイド膜26の周
囲に配置し、プラチナシリサイド膜26の周囲の電気絶
縁膜である酸化膜を、プラチナシリサイド膜26から離
れるに従って厚くなるテーパ形状とした点のみである。
よって、ここでは、前記第1の実施の形態の説明と重複
する説明は省略する。
述した第1の実施の形態による熱型赤外線検出器と異な
る所は、図1及び図5(c)(d)からわかるように、
選択酸化法により形成された選択酸化膜27aのバーズ
ビークを利用してこれをプラチナシリサイド膜26の周
囲に配置し、プラチナシリサイド膜26の周囲の電気絶
縁膜である酸化膜を、プラチナシリサイド膜26から離
れるに従って厚くなるテーパ形状とした点のみである。
よって、ここでは、前記第1の実施の形態の説明と重複
する説明は省略する。
【0063】本実施の形態では、前記第1の実施の形態
と同様の利点が得られる。さらに、本実施の形態では、
プラチナシリサイド膜26の周囲の酸化膜が厚くても、
信頼性を損なうことがない。すなわち、前記第1の実施
の形態のようにプラチナシリサイド膜26の周囲の酸化
膜が断面矩形形状である場合には、当該酸化膜が厚けれ
ば、プラチナ膜26を当該酸化膜とオーバーラップさせ
ても、電界集中を緩和させる効果はさほど大きくない。
この点、本実施の形態では、プラチナシリサイド膜26
の周囲の酸化膜の断面形状がテーパ形状であるので、電
界集中を緩和させる効果は十分に確保することができ、
電気絶縁膜の厚みが厚くても、信頼性を損なうことがな
い。そして、本実施の形態では、選択酸化膜27aのバ
ーズビークを利用して前記テーパ形状を得ているので、
テーパ形状を容易に得ることができる。
と同様の利点が得られる。さらに、本実施の形態では、
プラチナシリサイド膜26の周囲の酸化膜が厚くても、
信頼性を損なうことがない。すなわち、前記第1の実施
の形態のようにプラチナシリサイド膜26の周囲の酸化
膜が断面矩形形状である場合には、当該酸化膜が厚けれ
ば、プラチナ膜26を当該酸化膜とオーバーラップさせ
ても、電界集中を緩和させる効果はさほど大きくない。
この点、本実施の形態では、プラチナシリサイド膜26
の周囲の酸化膜の断面形状がテーパ形状であるので、電
界集中を緩和させる効果は十分に確保することができ、
電気絶縁膜の厚みが厚くても、信頼性を損なうことがな
い。そして、本実施の形態では、選択酸化膜27aのバ
ーズビークを利用して前記テーパ形状を得ているので、
テーパ形状を容易に得ることができる。
【0064】次に、本実施の形態による熱型赤外線検出
器の製造方法の一例について、図4及び図5を用いて説
明する。
器の製造方法の一例について、図4及び図5を用いて説
明する。
【0065】まず、(111)面方位のn型シリコン単
結晶基板21上に薄いシリコン酸化膜27を形成し、選
択酸化法により、素子分離領域において選択酸化膜27
aを形成する(図4(a))。
結晶基板21上に薄いシリコン酸化膜27を形成し、選
択酸化法により、素子分離領域において選択酸化膜27
aを形成する(図4(a))。
【0066】次に、図4(b)に示すように、基板21
に前記n+拡散領域31を形成する。さらに、異方性エ
ッチングのためのp+拡散領域からなるエッチングスト
ッパー34,35を基板21に形成する。また、図面に
は示されていないが、読み出し回路等を基板21に形成
する。
に前記n+拡散領域31を形成する。さらに、異方性エ
ッチングのためのp+拡散領域からなるエッチングスト
ッパー34,35を基板21に形成する。また、図面に
は示されていないが、読み出し回路等を基板21に形成
する。
【0067】その後、図4(c)に示すように、ショッ
トキーバリアダイオードを形成する領域及びn+拡散領
域31上の一部の領域におけるシリコン酸化膜27をエ
ッチング除去する。この際、バーズビーク27aの一部
もエッチング除去する。これにより、図4(c)に示す
ように、バーズビーク27aがプラチナシリサイド膜2
6の側においてほぼシリコンの面から斜めに立ち上がる
ように斜面が形成され、プラチナシリサイド膜の周囲に
おいてテーパ形状の酸化膜が得られることになる。
トキーバリアダイオードを形成する領域及びn+拡散領
域31上の一部の領域におけるシリコン酸化膜27をエ
ッチング除去する。この際、バーズビーク27aの一部
もエッチング除去する。これにより、図4(c)に示す
ように、バーズビーク27aがプラチナシリサイド膜2
6の側においてほぼシリコンの面から斜めに立ち上がる
ように斜面が形成され、プラチナシリサイド膜の周囲に
おいてテーパ形状の酸化膜が得られることになる。
【0068】次いで、蒸着、スパッタ、MBE法等によ
り、プラチナをデポし熱処理を行い、シリコン表面との
間にプラチナシリサイド膜26を形成する。その後、フ
ォトリソグラフィ法、イオンミリング等によりプラチナ
を除去してパターニングすることにより、プラチナ膜2
8,29を形成する(図4(d))。プラチナ膜28の
一部は、選択酸化膜27aのバーズビークによるテーパ
面上にオーバーラップしている。
り、プラチナをデポし熱処理を行い、シリコン表面との
間にプラチナシリサイド膜26を形成する。その後、フ
ォトリソグラフィ法、イオンミリング等によりプラチナ
を除去してパターニングすることにより、プラチナ膜2
8,29を形成する(図4(d))。プラチナ膜28の
一部は、選択酸化膜27aのバーズビークによるテーパ
面上にオーバーラップしている。
【0069】次に、図5(a)に示すように、CVD法
等によりシリコン酸化膜29を形成した後、CVD法等
によりシリコン窒化膜等からなる赤外線吸収膜30を受
光部上に形成する。
等によりシリコン酸化膜29を形成した後、CVD法等
によりシリコン窒化膜等からなる赤外線吸収膜30を受
光部上に形成する。
【0070】その後、フローティング部24下に異方性
エッチングにより空隙33を形成する際に当該異方性エ
ッチングの開始用となる溝36を、ドライエッチング法
によりシリコン酸化膜27,29及び基板21に形成す
る(図5(b))。
エッチングにより空隙33を形成する際に当該異方性エ
ッチングの開始用となる溝36を、ドライエッチング法
によりシリコン酸化膜27,29及び基板21に形成す
る(図5(b))。
【0071】最後に、図5(c)(d)に示すように、
TMAH等のシリコン異方性エッチング液を用いて溝3
6から異方性エッチングを行うことにより、空隙33を
形成する。基板21の一部からなるシリコン単結晶層2
5が基板21から分離され、これにより、フローティン
グ部24が基板21から浮き、本実施の形態による熱型
赤外線検出器が完成する。
TMAH等のシリコン異方性エッチング液を用いて溝3
6から異方性エッチングを行うことにより、空隙33を
形成する。基板21の一部からなるシリコン単結晶層2
5が基板21から分離され、これにより、フローティン
グ部24が基板21から浮き、本実施の形態による熱型
赤外線検出器が完成する。
【0072】次に本発明の第3の実施の形態による熱型
赤外線検出器について、図6乃至図9を参照して説明す
る。
赤外線検出器について、図6乃至図9を参照して説明す
る。
【0073】図6は、本発明の第3の実施の形態による
熱型赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図である。
図7は、本実施の形態による熱型赤外線検出器の製造方
法の工程を示す概略断面図である。図8は、本実施の形
態による熱型赤外線検出器の製造方法の、図7に引き続
く工程を示す概略断面図である。図9は、本実施の形態
による熱型赤外線検出器の製造方法の、図8に引き続く
工程を示す概略断面図である。図7(a)〜(d)、図
8(a)〜(c)及び図9(c)は図6中のC−C’線
断面に相当し、図9(a)(b)は図1中のD−D’線
断面に相当している。なお、図9(b)(c)は完成状
態を示しており、図9(b)は図6中のD−D’線断面
図、図9(c)は図6中のC−C’線断面図となってい
る。これらの図面において、図1乃至図3と同一又は対
応する要素には同一符号を付している。
熱型赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図である。
図7は、本実施の形態による熱型赤外線検出器の製造方
法の工程を示す概略断面図である。図8は、本実施の形
態による熱型赤外線検出器の製造方法の、図7に引き続
く工程を示す概略断面図である。図9は、本実施の形態
による熱型赤外線検出器の製造方法の、図8に引き続く
工程を示す概略断面図である。図7(a)〜(d)、図
8(a)〜(c)及び図9(c)は図6中のC−C’線
断面に相当し、図9(a)(b)は図1中のD−D’線
断面に相当している。なお、図9(b)(c)は完成状
態を示しており、図9(b)は図6中のD−D’線断面
図、図9(c)は図6中のC−C’線断面図となってい
る。これらの図面において、図1乃至図3と同一又は対
応する要素には同一符号を付している。
【0074】本実施の形態による熱型赤外線検出器が前
述した第1の実施の形態による熱型赤外線検出器と異な
る所は、主として、前記第1の実施の形態では図1及び
図3(d)に示すようにプラチナ膜28が支持部22を
経て基板21まで延在しているのに対し、本実施の形態
では図6及び図9(c)に示すように、プラチナ膜28
より熱伝導率の低い第3の金属膜としてのチタン膜40
が支持部22付近のフローティング部24側位置から支
持部22を経て基板21まで延在しており、プラチナシ
リサイド膜26と電気的に接触するプラチナ膜28がチ
タン膜40を経由して基板21上の所定箇所に電気的な
接続がなされている点のみである。よって、ここでは、
前記第1の実施の形態の説明と重複する説明は省略す
る。
述した第1の実施の形態による熱型赤外線検出器と異な
る所は、主として、前記第1の実施の形態では図1及び
図3(d)に示すようにプラチナ膜28が支持部22を
経て基板21まで延在しているのに対し、本実施の形態
では図6及び図9(c)に示すように、プラチナ膜28
より熱伝導率の低い第3の金属膜としてのチタン膜40
が支持部22付近のフローティング部24側位置から支
持部22を経て基板21まで延在しており、プラチナシ
リサイド膜26と電気的に接触するプラチナ膜28がチ
タン膜40を経由して基板21上の所定箇所に電気的な
接続がなされている点のみである。よって、ここでは、
前記第1の実施の形態の説明と重複する説明は省略す
る。
【0075】本実施の形態では、前記第1の実施の形態
と同様の利点が得られる。さらに、本実施の形態では、
プラチナ膜28より熱伝導率の低いチタン膜40が支持
部22上に形成され、プラチナ膜28がチタン膜40を
経由して基板21上の所定箇所に電気的な接続がなされ
ているので、フローティング部24から基板21への熱
コンダクタンスが小さくなる。したがって、フローティ
ング部24から基板21への配線を介した熱の逃げが小
さくなり、フローティング部24の温度変化ΔTが大き
くなるとともにフローティング部24の温度変化の応答
性が高くなり、ひいては感度及び応答性の向上を図るこ
とができる。なお、本実施の形態では、前記実施の形態
におけるプラチナ膜32の代わりにチタン膜41が形成
されているので、シリコン単結晶層25に対する電気的
な接続を行う配線を介したフローティング部24から基
板21への配線を介した熱の逃げも小さくなり、フロー
ティング部24の温度変化ΔTが一層大きくなるととも
にフローティング部24の温度変化の応答性が一層高く
なり、ひいては感度及び応答性の更なる向上を図ること
ができる。
と同様の利点が得られる。さらに、本実施の形態では、
プラチナ膜28より熱伝導率の低いチタン膜40が支持
部22上に形成され、プラチナ膜28がチタン膜40を
経由して基板21上の所定箇所に電気的な接続がなされ
ているので、フローティング部24から基板21への熱
コンダクタンスが小さくなる。したがって、フローティ
ング部24から基板21への配線を介した熱の逃げが小
さくなり、フローティング部24の温度変化ΔTが大き
くなるとともにフローティング部24の温度変化の応答
性が高くなり、ひいては感度及び応答性の向上を図るこ
とができる。なお、本実施の形態では、前記実施の形態
におけるプラチナ膜32の代わりにチタン膜41が形成
されているので、シリコン単結晶層25に対する電気的
な接続を行う配線を介したフローティング部24から基
板21への配線を介した熱の逃げも小さくなり、フロー
ティング部24の温度変化ΔTが一層大きくなるととも
にフローティング部24の温度変化の応答性が一層高く
なり、ひいては感度及び応答性の更なる向上を図ること
ができる。
【0076】次に、本実施の形態による熱型赤外線検出
器の製造方法の一例について、図7乃至図9を用いて説
明する。
器の製造方法の一例について、図7乃至図9を用いて説
明する。
【0077】まず、(111)面方位のn型シリコン単
結晶基板21上に薄いシリコン酸化膜27を形成し、選
択酸化法により、素子分離領域において選択酸化膜27
aを形成する(図7(a))。
結晶基板21上に薄いシリコン酸化膜27を形成し、選
択酸化法により、素子分離領域において選択酸化膜27
aを形成する(図7(a))。
【0078】次に、図7(b)に示すように、基板21
に前記n+拡散領域31を形成する。さらに、異方性エ
ッチングのためのp+拡散領域からなるエッチングスト
ッパー34,35を基板21に形成する。また、図面に
は示されていないが、読み出し回路等を基板21に形成
する。
に前記n+拡散領域31を形成する。さらに、異方性エ
ッチングのためのp+拡散領域からなるエッチングスト
ッパー34,35を基板21に形成する。また、図面に
は示されていないが、読み出し回路等を基板21に形成
する。
【0079】その後、図7(c)に示すように、ショッ
トキーバリアダイオードを形成する領域におけるシリコ
ン酸化膜27をエッチング除去する。
トキーバリアダイオードを形成する領域におけるシリコ
ン酸化膜27をエッチング除去する。
【0080】次いで、蒸着、スパッタ、MBE法等によ
り、プラチナをデポし熱処理を行い、シリコン表面との
間にプラチナシリサイド膜26を形成する。その後、フ
ォトリソグラフィ法、イオンミリング等によりプラチナ
を除去してパターニングすることにより、プラチナ膜2
8を形成する(図7(d))。このとき、プラチナ膜2
8は支持部22の予定領域までは達していない。
り、プラチナをデポし熱処理を行い、シリコン表面との
間にプラチナシリサイド膜26を形成する。その後、フ
ォトリソグラフィ法、イオンミリング等によりプラチナ
を除去してパターニングすることにより、プラチナ膜2
8を形成する(図7(d))。このとき、プラチナ膜2
8は支持部22の予定領域までは達していない。
【0081】次に、図8(a)に示すように、CVD法
等によりシリコン酸化膜29を形成する。
等によりシリコン酸化膜29を形成する。
【0082】次いで、n+拡散領域31上のシリコン酸
化膜29をエッチング除去し、n+拡散領域31の表面
を露出させる。また、チタン膜40をプラチナ膜28に
コンタクトさせるためのコンタクトホールの形成領域の
シリコン酸化膜29をエッチング除去し、プラチナ膜2
8を露出させる。なお、このコンタクトホール形成領域
は、n+拡散領域31の上方に配置されている。その
後、チタン(他の熱伝導率の低い物質でもよい。)を被
着させ、図6に示す形状にパターニングする(図8
(b))。
化膜29をエッチング除去し、n+拡散領域31の表面
を露出させる。また、チタン膜40をプラチナ膜28に
コンタクトさせるためのコンタクトホールの形成領域の
シリコン酸化膜29をエッチング除去し、プラチナ膜2
8を露出させる。なお、このコンタクトホール形成領域
は、n+拡散領域31の上方に配置されている。その
後、チタン(他の熱伝導率の低い物質でもよい。)を被
着させ、図6に示す形状にパターニングする(図8
(b))。
【0083】次に、図8(c)に示すようにCVD法等
により再度シリコン酸化膜29を形成し、さらに、CV
D法、ドライエッチ法等によりシリコン窒化膜等からな
る赤外線吸収膜30を受光部上に形成する。
により再度シリコン酸化膜29を形成し、さらに、CV
D法、ドライエッチ法等によりシリコン窒化膜等からな
る赤外線吸収膜30を受光部上に形成する。
【0084】その後、フローティング部24下に異方性
エッチングにより空隙33を形成する際に当該異方性エ
ッチングの開始用となる溝36を、ドライエッチング法
によりシリコン酸化膜27,29及び基板21に形成す
る(図9(a))。
エッチングにより空隙33を形成する際に当該異方性エ
ッチングの開始用となる溝36を、ドライエッチング法
によりシリコン酸化膜27,29及び基板21に形成す
る(図9(a))。
【0085】最後に、図9(b)(c)に示すように、
TMAH等のシリコン異方性エッチング液を用いて溝3
6から異方性エッチングを行うことにより、空隙33を
形成する。基板21の一部からなるシリコン単結晶層2
5が基板21から分離され、これにより、フローティン
グ部24が基板21から浮き、本実施の形態による熱型
赤外線検出器が完成する。
TMAH等のシリコン異方性エッチング液を用いて溝3
6から異方性エッチングを行うことにより、空隙33を
形成する。基板21の一部からなるシリコン単結晶層2
5が基板21から分離され、これにより、フローティン
グ部24が基板21から浮き、本実施の形態による熱型
赤外線検出器が完成する。
【0086】なお、本実施の形態では、チタン膜40を
プラチナ膜28とコンタクトさせるためのコンタクトホ
ールがn+拡散領域31の上方に配置されているので、
フローティング部24の面積を大きくする必要がない。
したがって、フローティング部24(受光部)の面積の
増加に伴う熱容量の増加が生じず、感度及び応答性の低
下は生じない。
プラチナ膜28とコンタクトさせるためのコンタクトホ
ールがn+拡散領域31の上方に配置されているので、
フローティング部24の面積を大きくする必要がない。
したがって、フローティング部24(受光部)の面積の
増加に伴う熱容量の増加が生じず、感度及び応答性の低
下は生じない。
【0087】ここで、前述した第1乃至第3の実施の形
態による熱型赤外線撮像装置(熱型赤外線イメージセン
サ)の読み出し回路の一例について、図10を参照して
説明する。図10は、この読み出し回路を示す回路図で
あり、簡単のため2次元マトリクス状に配置された2×
2画素分のみ示している。
態による熱型赤外線撮像装置(熱型赤外線イメージセン
サ)の読み出し回路の一例について、図10を参照して
説明する。図10は、この読み出し回路を示す回路図で
あり、簡単のため2次元マトリクス状に配置された2×
2画素分のみ示している。
【0088】図10において、100は温度を読み出す
ためのショットキーバリアダイオード(図3(a)、図
5(d)又は図9(c)中のプラチナシリサイド膜26
とシリコン単結晶層25との間のショットキー接合に相
当)図である。各ショットキーバリアダイオード100
のカソード(プラチナシリサイド膜26に相当)は、シ
ョットキーバリアダイオード100の電極を兼用する配
線101(図3(a)又は図5(d)中のプラチナ膜2
8を含む。あるいは、図9(c)中のプラチナ膜28及
びチタン膜40を含む。)を介して接地されている。ま
た、各ショットキーバリアダイオード100のアノード
(シリコン単結晶層25に相当)は、図3(a)、図5
(d)又は図9(c)中の拡散層n+拡散領域31を介
して、ショットキーバリアダイオード100の電極を兼
用する配線102(図3(a)、図5(d)又は図9
(c)中のプラチナ膜32を含む。)により、フローテ
ィング部24と同一基板上にそれぞれショットキーバリ
アダイオード100に対応して形成された垂直スイッチ
としてのMOSトランジスタ103のソースにそれぞれ
接続されている。
ためのショットキーバリアダイオード(図3(a)、図
5(d)又は図9(c)中のプラチナシリサイド膜26
とシリコン単結晶層25との間のショットキー接合に相
当)図である。各ショットキーバリアダイオード100
のカソード(プラチナシリサイド膜26に相当)は、シ
ョットキーバリアダイオード100の電極を兼用する配
線101(図3(a)又は図5(d)中のプラチナ膜2
8を含む。あるいは、図9(c)中のプラチナ膜28及
びチタン膜40を含む。)を介して接地されている。ま
た、各ショットキーバリアダイオード100のアノード
(シリコン単結晶層25に相当)は、図3(a)、図5
(d)又は図9(c)中の拡散層n+拡散領域31を介
して、ショットキーバリアダイオード100の電極を兼
用する配線102(図3(a)、図5(d)又は図9
(c)中のプラチナ膜32を含む。)により、フローテ
ィング部24と同一基板上にそれぞれショットキーバリ
アダイオード100に対応して形成された垂直スイッチ
としてのMOSトランジスタ103のソースにそれぞれ
接続されている。
【0089】MOSトランジスタ103のゲートは、マ
トリクス配置の各行毎に垂直走査回路104によって走
査されるクロックライン105a,105bに共通接続
されている。なお、例えば、MOSトランジスタ103
のゲートとクロックライン105a,105bとは、ポ
リシリコン配線により兼用することができる。また、マ
トリクス配置の各列ごとに水平スイッチとしてのMOS
トランジスタ106が設けられている。MOSトランジ
スタ103のドレインは、マトリクス配置の各列毎にア
ルミニウム配線等により共通接続され、更にMOSトラ
ンジスタ106のソースにそれぞれ接続されている。各
MOSトランジスタ106のゲートは、水平走査回路1
07に接続されている。
トリクス配置の各行毎に垂直走査回路104によって走
査されるクロックライン105a,105bに共通接続
されている。なお、例えば、MOSトランジスタ103
のゲートとクロックライン105a,105bとは、ポ
リシリコン配線により兼用することができる。また、マ
トリクス配置の各列ごとに水平スイッチとしてのMOS
トランジスタ106が設けられている。MOSトランジ
スタ103のドレインは、マトリクス配置の各列毎にア
ルミニウム配線等により共通接続され、更にMOSトラ
ンジスタ106のソースにそれぞれ接続されている。各
MOSトランジスタ106のゲートは、水平走査回路1
07に接続されている。
【0090】各MOSトランジスタ106のドレイン
は、OPアンプ(オペレーショナル・アンプリファイ
ア)108の反転入力端子に共通接続されている。OP
アンプ108の出力端子が当該読み出し回路の出力点1
09に接続されている。OPアンプ108の反転入力端
子と出力端子との間には、帰還抵抗110が接続されて
いる。OPアンプ108の非反転入力端子は、直流電源
111の負極に接続されている。直流電源111の正極
は、接地されている。
は、OPアンプ(オペレーショナル・アンプリファイ
ア)108の反転入力端子に共通接続されている。OP
アンプ108の出力端子が当該読み出し回路の出力点1
09に接続されている。OPアンプ108の反転入力端
子と出力端子との間には、帰還抵抗110が接続されて
いる。OPアンプ108の非反転入力端子は、直流電源
111の負極に接続されている。直流電源111の正極
は、接地されている。
【0091】次に、図10に示す回路の動作について説
明する。各走査回路104,107からパルス電圧を発
生させ、ある期間選択されたMOSトランジスタ10
3,106のゲートに電圧が印加され、当該MOSトラ
ンジスタ(スイッチ)103,106のうちの選択され
たものがオンするようになっている。MOSトランジス
タ103,106をオンすることによって、所望の選択
された画素のショットキーバリアダイオード100とO
Pアンプ108の反転入力端子とが電気的につながれ、
ショットキーバリアダイオード100に流れる電流に相
当する電圧を出力点109から読み出すことができる。
今、出力点109での電圧をVo、電源111の電圧を
Vp、帰還抵抗110の抵抗値をRとする。ショットキ
ーバリアダイオード100を流れる電流は、OPアンプ
108に取り付けた帰還抵抗110に流れ込む。したが
って、帰還抵抗110の両端の電圧降下はVp−Voに
等しいので、この出力電圧Voを測定することによりシ
ョットキーバリアダイオードAに流れる電流Irを測定
することができる(I・R=Vp−Vo)。したがっ
て、出力電圧Voから各ショットキーバリアダイオード
の温度すなわち入射赤外線量が検出される。このように
して、各走査回路104,107からパルス電圧で各ス
イッチ103,106を順次オンすれば赤外線イメージ
センサとして機能する。
明する。各走査回路104,107からパルス電圧を発
生させ、ある期間選択されたMOSトランジスタ10
3,106のゲートに電圧が印加され、当該MOSトラ
ンジスタ(スイッチ)103,106のうちの選択され
たものがオンするようになっている。MOSトランジス
タ103,106をオンすることによって、所望の選択
された画素のショットキーバリアダイオード100とO
Pアンプ108の反転入力端子とが電気的につながれ、
ショットキーバリアダイオード100に流れる電流に相
当する電圧を出力点109から読み出すことができる。
今、出力点109での電圧をVo、電源111の電圧を
Vp、帰還抵抗110の抵抗値をRとする。ショットキ
ーバリアダイオード100を流れる電流は、OPアンプ
108に取り付けた帰還抵抗110に流れ込む。したが
って、帰還抵抗110の両端の電圧降下はVp−Voに
等しいので、この出力電圧Voを測定することによりシ
ョットキーバリアダイオードAに流れる電流Irを測定
することができる(I・R=Vp−Vo)。したがっ
て、出力電圧Voから各ショットキーバリアダイオード
の温度すなわち入射赤外線量が検出される。このように
して、各走査回路104,107からパルス電圧で各ス
イッチ103,106を順次オンすれば赤外線イメージ
センサとして機能する。
【0092】次に、前述した第1乃至第3の実施の形態
による熱型赤外線撮像装置(熱型赤外線イメージセン
サ)の読み出し回路の他の例について、図11を参照し
て説明する。図11はこの読み出し回路を示す回路図で
あり、図11においても簡単のため2×2画素分のみ示
している。図11において、図10中の要素と同一又は
対応する要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
による熱型赤外線撮像装置(熱型赤外線イメージセン
サ)の読み出し回路の他の例について、図11を参照し
て説明する。図11はこの読み出し回路を示す回路図で
あり、図11においても簡単のため2×2画素分のみ示
している。図11において、図10中の要素と同一又は
対応する要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0093】図11に示す読み出し回路が図10に示す
読み出し回路と異なる所は、図10中のOPアンプ10
8及び帰還抵抗109が取り除かれ、水平スイッチとし
てのMOSトランジスタ106のドレインが共通接続さ
れて出力点109に直接接続され、出力点109と直流
電源111の負極との間に抵抗112が接続されている
点である。
読み出し回路と異なる所は、図10中のOPアンプ10
8及び帰還抵抗109が取り除かれ、水平スイッチとし
てのMOSトランジスタ106のドレインが共通接続さ
れて出力点109に直接接続され、出力点109と直流
電源111の負極との間に抵抗112が接続されている
点である。
【0094】次に、図11に示す回路の動作について説
明する。各走査回路104,107からのパルス電圧
で、垂直スイッチ(MOSトランジスタ)103,水平
スイッチ(MOSトランジスタ)106のうちの選択さ
れたものがオンする。それによって、走査回路104,
107によって選択された画素のショットキーバリアダ
イオード100と出力点109とが電気的につながれ
る。電源111の電圧V1によってショットキーバリア
ダイオード100の容量に電流が充電され、出力点10
9での出力電圧はV1となる。この動作をここでは「プ
リチャージ」と呼ぶことにする。プリチャージされた電
圧は、ショットキーバリアダイオード100に流れる電
流に対応して徐々に減少する。この電流はショットキー
バリアダイオード100の温度に依存していることは言
うまでもない。その後、同様にして他の各ショットキー
バリアダイオード100についてもプリチャージを行
う。その後、再度走査回路104,107によってスイ
ッチ103,106がオンした時の出力点109の電圧
V0を測定し、V1−V0から入射赤外線量を検出す
る。その後、再度プリチャージを行う。このようにし
て、各走査回路104,107からのパルス電圧で各ス
イッチ103,106を順次オンすれば赤外線イメージ
センサとして機能する。
明する。各走査回路104,107からのパルス電圧
で、垂直スイッチ(MOSトランジスタ)103,水平
スイッチ(MOSトランジスタ)106のうちの選択さ
れたものがオンする。それによって、走査回路104,
107によって選択された画素のショットキーバリアダ
イオード100と出力点109とが電気的につながれ
る。電源111の電圧V1によってショットキーバリア
ダイオード100の容量に電流が充電され、出力点10
9での出力電圧はV1となる。この動作をここでは「プ
リチャージ」と呼ぶことにする。プリチャージされた電
圧は、ショットキーバリアダイオード100に流れる電
流に対応して徐々に減少する。この電流はショットキー
バリアダイオード100の温度に依存していることは言
うまでもない。その後、同様にして他の各ショットキー
バリアダイオード100についてもプリチャージを行
う。その後、再度走査回路104,107によってスイ
ッチ103,106がオンした時の出力点109の電圧
V0を測定し、V1−V0から入射赤外線量を検出す
る。その後、再度プリチャージを行う。このようにし
て、各走査回路104,107からのパルス電圧で各ス
イッチ103,106を順次オンすれば赤外線イメージ
センサとして機能する。
【0095】なお、本発明では、読み出し回路の構成
は、図10又は図11に示す構成に限定されるものでは
ない。
は、図10又は図11に示す構成に限定されるものでは
ない。
【0096】次に、本発明の第4の実施の形態による熱
型温度センサとしての、気体のフローセンサ、又はピラ
ニー真空計のような低真空計について、図12を参照し
て説明する。図12は本実施の形態によるフローセンサ
又は低真空計を示す図であり、図12(a)はその概略
平面図、図12(b)は図12(a)中のE−E’線に
沿った概略断面図である。図12において、図10中の
要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その
説明は省略する。
型温度センサとしての、気体のフローセンサ、又はピラ
ニー真空計のような低真空計について、図12を参照し
て説明する。図12は本実施の形態によるフローセンサ
又は低真空計を示す図であり、図12(a)はその概略
平面図、図12(b)は図12(a)中のE−E’線に
沿った概略断面図である。図12において、図10中の
要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0097】本実施の形態の動作の概略は、次の通りで
ある。フローティング部24には、温度センシング部と
してのショットキーバリアダイオードが形成されてお
り、そのショットキー接合200は通常逆方向に、例え
ば、3Vバイアスされている。また、フローティング部
24には、比較的低抵抗(10Ω程度)の高濃度ホウ素
(約2×1020cm-3)を添加したエッチストッパー3
4を発熱部として使用する電熱ヒータ部60をも設けて
おり、例えば、気体のフローセンサとして使用する場合
には、気体の流れがないときに、50゜C程度の一定温
度になるようにしておく。このときの温度検出はショッ
トキーバリアダイオードで行う。本実施の形態による熱
型温度センサ表面に気体の流れが存在すると、熱容量の
小さいフローティング部24が特に冷えるので、流れの
速度に応じて温度低下を引き起こす。一般に気体の流れ
の速度vと温度低下分ΔTとの間には、キングの法則が
成り立ち、ΔTはv1/2に比例することがわかってい
る。温度低下分ΔTを逆方向にバイアスしたショットキ
ーバリアダイオードで検出して、気体の流れの速度vを
算出する。なお、温度変化分を検出して、フローティン
グ部24を一定温度、例えば50゜Cになるように、電
熱ヒータ部60への電流を制御するようにしてもよい。
この場合には、電熱ヒータ部60への電流の変化を検出
して、気体の流れの速度vを算出することになる。
ある。フローティング部24には、温度センシング部と
してのショットキーバリアダイオードが形成されてお
り、そのショットキー接合200は通常逆方向に、例え
ば、3Vバイアスされている。また、フローティング部
24には、比較的低抵抗(10Ω程度)の高濃度ホウ素
(約2×1020cm-3)を添加したエッチストッパー3
4を発熱部として使用する電熱ヒータ部60をも設けて
おり、例えば、気体のフローセンサとして使用する場合
には、気体の流れがないときに、50゜C程度の一定温
度になるようにしておく。このときの温度検出はショッ
トキーバリアダイオードで行う。本実施の形態による熱
型温度センサ表面に気体の流れが存在すると、熱容量の
小さいフローティング部24が特に冷えるので、流れの
速度に応じて温度低下を引き起こす。一般に気体の流れ
の速度vと温度低下分ΔTとの間には、キングの法則が
成り立ち、ΔTはv1/2に比例することがわかってい
る。温度低下分ΔTを逆方向にバイアスしたショットキ
ーバリアダイオードで検出して、気体の流れの速度vを
算出する。なお、温度変化分を検出して、フローティン
グ部24を一定温度、例えば50゜Cになるように、電
熱ヒータ部60への電流を制御するようにしてもよい。
この場合には、電熱ヒータ部60への電流の変化を検出
して、気体の流れの速度vを算出することになる。
【0098】また、本実施の形態による熱型温度センサ
を真空センサとして使用する場合も、ほぼ同様で、50
゜C程度の一定温度にフローティング部24を電熱ヒー
タ部60で熱しておくと、高真空度ではフローティング
部24からの熱放散が少ないので、電熱ヒータ部60へ
の供給電力が少なくてすむ。逆に低真空度となると、熱
放散が大きくなるので、一定温度に保つには大きな供給
電力を必要とする。このように、一定温度に保つように
するモードの検出方法においては、温度はショットキー
バリアダイオードで高感度に検出し、外部の制御回路を
用いて、電熱ヒータ部60に電力を供給するようにし、
そのときの供給電力の例えば電流を検出して真空度に換
算するようにすればよい。勿論、一定電流モードで動作
させることもできる。
を真空センサとして使用する場合も、ほぼ同様で、50
゜C程度の一定温度にフローティング部24を電熱ヒー
タ部60で熱しておくと、高真空度ではフローティング
部24からの熱放散が少ないので、電熱ヒータ部60へ
の供給電力が少なくてすむ。逆に低真空度となると、熱
放散が大きくなるので、一定温度に保つには大きな供給
電力を必要とする。このように、一定温度に保つように
するモードの検出方法においては、温度はショットキー
バリアダイオードで高感度に検出し、外部の制御回路を
用いて、電熱ヒータ部60に電力を供給するようにし、
そのときの供給電力の例えば電流を検出して真空度に換
算するようにすればよい。勿論、一定電流モードで動作
させることもできる。
【0099】このように、50゜C程度の比較的低い温
度においても、本実施の形態による熱型温度センサは、
低い抵抗値を示し、外部周辺回路の設計を容易にし、大
きなS/Nを得ることができる。
度においても、本実施の形態による熱型温度センサは、
低い抵抗値を示し、外部周辺回路の設計を容易にし、大
きなS/Nを得ることができる。
【0100】このようなフローティング部24に電熱ヒ
ータ部60を有する本実施の形態による熱型温度センサ
は、例えば、次のようにして作成することができる。
ータ部60を有する本実施の形態による熱型温度センサ
は、例えば、次のようにして作成することができる。
【0101】まず、前述と同様に、n型の(100)面
方位のSi基板21の表面及び裏面に熱酸化SiO2膜
51(表面のSiO2膜は図示せず)を0.5μm厚に
形成し、その後、表面には基板21の一部からなる矩形
(100μm×50μm)のフローティング部24に単
結晶シリコン層25を残すための高濃度ホウ素(約2×
1020cm-3)を添加したエッチストッパー34を不純
物熱拡散により2μm程度の深さに形成する。この高濃
度ホウ素添加エッチストッパー34は、後にオーム性コ
ンタクト用窓61,62を通した電極63,64の形成
により電熱ヒータ部60として兼用する。その後、裏面
のSiO2膜51はそのまま残し、表面のSiO2膜は除
去して、Siと熱膨張係数を調整し、熱ひずみを少なく
したシリコンオキシナイトライド薄膜50を1μm厚程
度にCVD形成する。その後、前述と同様に、プラチナ
シリサイド膜26をショットキー金属としたショットキ
ー接合を200形成し、フローティング部24のn型の
単結晶シリコン層25からのオーム性コンタクトのため
のn+拡散領域31を形成して、プラチナ電極28,3
2を形成する。次に、基板21の表面の窓から前述の異
方性エッチャント又は等方性エッチャントで溝36を形
成するとともに、裏面からは異方性エッチングにより空
洞部33を形成する。勿論、表面の保護膜などの形成工
程を途中で追加してもよいし、フローセンサとするとき
には、その後のワイヤボンディングなどは気体の流れを
妨げないように配慮する。
方位のSi基板21の表面及び裏面に熱酸化SiO2膜
51(表面のSiO2膜は図示せず)を0.5μm厚に
形成し、その後、表面には基板21の一部からなる矩形
(100μm×50μm)のフローティング部24に単
結晶シリコン層25を残すための高濃度ホウ素(約2×
1020cm-3)を添加したエッチストッパー34を不純
物熱拡散により2μm程度の深さに形成する。この高濃
度ホウ素添加エッチストッパー34は、後にオーム性コ
ンタクト用窓61,62を通した電極63,64の形成
により電熱ヒータ部60として兼用する。その後、裏面
のSiO2膜51はそのまま残し、表面のSiO2膜は除
去して、Siと熱膨張係数を調整し、熱ひずみを少なく
したシリコンオキシナイトライド薄膜50を1μm厚程
度にCVD形成する。その後、前述と同様に、プラチナ
シリサイド膜26をショットキー金属としたショットキ
ー接合を200形成し、フローティング部24のn型の
単結晶シリコン層25からのオーム性コンタクトのため
のn+拡散領域31を形成して、プラチナ電極28,3
2を形成する。次に、基板21の表面の窓から前述の異
方性エッチャント又は等方性エッチャントで溝36を形
成するとともに、裏面からは異方性エッチングにより空
洞部33を形成する。勿論、表面の保護膜などの形成工
程を途中で追加してもよいし、フローセンサとするとき
には、その後のワイヤボンディングなどは気体の流れを
妨げないように配慮する。
【0102】本実施の形態による熱型温度センサも、フ
ローティング部24は、半導体層としての単結晶シリコ
ン層25と、単結晶シリコン層25に形成され単結晶シ
リコン層25との間に温度検出用のショットキー接合を
形成する第1の金属膜としてのプラチナシリサイド膜2
6と、プラチナシリサイド膜26を囲むように単結晶シ
リコン層25上に形成された電気絶縁膜としてのシリコ
ンオキシナイトライド薄膜50を有している。そして、
第1の金属膜としてのプラチナシリサイド膜26と電気
的に接触するプラチナ膜28は、その一部がプラチナシ
リサイド膜26の全周に渡りシリコンオキシナイトライ
ド薄膜50とオーバーラップするように形成されてい
る。したがって、本実施の形態によっても、前述した第
1の実施の形態と同様の利点が得られる。
ローティング部24は、半導体層としての単結晶シリコ
ン層25と、単結晶シリコン層25に形成され単結晶シ
リコン層25との間に温度検出用のショットキー接合を
形成する第1の金属膜としてのプラチナシリサイド膜2
6と、プラチナシリサイド膜26を囲むように単結晶シ
リコン層25上に形成された電気絶縁膜としてのシリコ
ンオキシナイトライド薄膜50を有している。そして、
第1の金属膜としてのプラチナシリサイド膜26と電気
的に接触するプラチナ膜28は、その一部がプラチナシ
リサイド膜26の全周に渡りシリコンオキシナイトライ
ド薄膜50とオーバーラップするように形成されてい
る。したがって、本実施の形態によっても、前述した第
1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0103】なお、本実施の形態では、電熱ヒータ部6
0として高濃度ホウ素添加エッチストッパー34のジュ
ール加熱による発熱を利用していたが、例えば、フロー
ティング部24のn型の単結晶シリコン層25とp型で
ある高濃度ホウ素添加エッチストッパー34との間のp
n接合ダイオードを利用し、この順方向バイアスによる
ジュール発熱を利用してもよい。更には、ここでは図示
しないが、この単結晶シリコン層25内にトランジスタ
やICを形成し、それらのトランジスタのコレクタ損失
による発熱を利用してもよい。
0として高濃度ホウ素添加エッチストッパー34のジュ
ール加熱による発熱を利用していたが、例えば、フロー
ティング部24のn型の単結晶シリコン層25とp型で
ある高濃度ホウ素添加エッチストッパー34との間のp
n接合ダイオードを利用し、この順方向バイアスによる
ジュール発熱を利用してもよい。更には、ここでは図示
しないが、この単結晶シリコン層25内にトランジスタ
やICを形成し、それらのトランジスタのコレクタ損失
による発熱を利用してもよい。
【0104】また、電熱ヒータ部60としてプラチナ膜
などの高融点抵抗体をシリコンオキシナイトライド薄膜
50上にジグザグパターン状などに形成して、これを用
いてもよい。
などの高融点抵抗体をシリコンオキシナイトライド薄膜
50上にジグザグパターン状などに形成して、これを用
いてもよい。
【0105】また、本実施の形態では、エッチストッパ
ー34として高濃度ホウ素添加シリコン領域を用いた
が、基板21の表面に溝36を形成した後、熱酸化し
て、そこにできた熱酸化SiO2膜をエッチストッパー
として用いることもできる。
ー34として高濃度ホウ素添加シリコン領域を用いた
が、基板21の表面に溝36を形成した後、熱酸化し
て、そこにできた熱酸化SiO2膜をエッチストッパー
として用いることもできる。
【0106】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0107】例えば、前記各実施の形態においては基板
として(111)面方位のn型シリコン単結晶基板21
が用いられているが、本発明では、フローティング構造
を形成することができるとともにフローティング部にシ
ョットキー接合を形成することができれば、いかなる基
板を用いてもよい。さらに、例えば、SOI構造をもつ
シリコン、ポリシリコン上にショットキーバリアダイオ
ードを形成してもよい。
として(111)面方位のn型シリコン単結晶基板21
が用いられているが、本発明では、フローティング構造
を形成することができるとともにフローティング部にシ
ョットキー接合を形成することができれば、いかなる基
板を用いてもよい。さらに、例えば、SOI構造をもつ
シリコン、ポリシリコン上にショットキーバリアダイオ
ードを形成してもよい。
【0108】また、前記各実施の形態では、ショットキ
ーバリアダイオードに逆方向バイアスがかけられている
が、本発明では、ショットキーバリアダイオードに順方
向バイアスをかけてもよく、ショットキーバリアダイオ
ードの順方向電流の温度依存性を用いて温度検出を行う
ようにしてもよい。なお、ショットキーバリアダイオー
ドに順方向バイアスをかける場合には、例えば、前記各
実施の形態において、基板21や拡散領域31の導電型
を前記導電型と反対にすればよい。
ーバリアダイオードに逆方向バイアスがかけられている
が、本発明では、ショットキーバリアダイオードに順方
向バイアスをかけてもよく、ショットキーバリアダイオ
ードの順方向電流の温度依存性を用いて温度検出を行う
ようにしてもよい。なお、ショットキーバリアダイオー
ドに順方向バイアスをかける場合には、例えば、前記各
実施の形態において、基板21や拡散領域31の導電型
を前記導電型と反対にすればよい。
【0109】また、前記各実施の形態による熱型赤外線
検出器の製造に際して、前記異方性エッチング液にTM
AHを用いたが、ヒドラジン水溶液等、基板を横方向に
エッチングできればいずれのエッチング液を用いてもよ
い。また、前記各本実施の形態では、フローティング構
造を得るために、表面側からエッチングストッパーを利
用して異方性エッチを用いていたが、犠牲層を用いたフ
ローティング構造(中空構造)を採用してもよい。ま
た、本発明では、基板を裏面側からエッチングすること
によるフローティング構造を採用してもよく、フローテ
ィング構造は限定されるものではない。
検出器の製造に際して、前記異方性エッチング液にTM
AHを用いたが、ヒドラジン水溶液等、基板を横方向に
エッチングできればいずれのエッチング液を用いてもよ
い。また、前記各本実施の形態では、フローティング構
造を得るために、表面側からエッチングストッパーを利
用して異方性エッチを用いていたが、犠牲層を用いたフ
ローティング構造(中空構造)を採用してもよい。ま
た、本発明では、基板を裏面側からエッチングすること
によるフローティング構造を採用してもよく、フローテ
ィング構造は限定されるものではない。
【0110】また、前記各実施の形態はショットキーバ
リアダイオードを形成するためにプラチナを被着させた
が、モリブデン、タングステン、ニッケル、チタン等、
ショットキーバリアダイオードが形成されるならいずれ
の物質でもよい。
リアダイオードを形成するためにプラチナを被着させた
が、モリブデン、タングステン、ニッケル、チタン等、
ショットキーバリアダイオードが形成されるならいずれ
の物質でもよい。
【0111】また、前記第2の実施の形態では第2の金
属膜としてチタンを用いたが、本発明では、第2の金属
膜として、Al合金より熱伝導の低い金属で、電気的に
コンタクトがとれる金属であれば、いずれの金属を用い
てもよい。
属膜としてチタンを用いたが、本発明では、第2の金属
膜として、Al合金より熱伝導の低い金属で、電気的に
コンタクトがとれる金属であれば、いずれの金属を用い
てもよい。
【0112】また、本発明では、フローティング部を支
持するための支持部の形状はダイヤフラム等いずれでも
よく、任意の構造の支持部を採用することができる。
持するための支持部の形状はダイヤフラム等いずれでも
よく、任意の構造の支持部を採用することができる。
【0113】さらに、前述した各実施の形態は熱型赤外
線検出器に本発明を適用した例であったが、本発明は、
熱型赤外線検出器に限定されず、他の種々の熱型温度セ
ンサに適用することができる。
線検出器に本発明を適用した例であったが、本発明は、
熱型赤外線検出器に限定されず、他の種々の熱型温度セ
ンサに適用することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信頼性を損なうことなく、一層高感度化及び高速応答性
化を図ることができ、しかも、製造工程の簡略化を図り
コストの低減を図ることができる。
信頼性を損なうことなく、一層高感度化及び高速応答性
化を図ることができ、しかも、製造工程の簡略化を図り
コストの低減を図ることができる。
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態による熱型
赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図である。
赤外線検出器の単位画素を示す概略平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による熱型赤外線検
出器の製造方法の工程を示す概略断面図である。
出器の製造方法の工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による熱型赤外線検
出器の製造方法の、図2に引き続く工程を示す概略断面
図である。
出器の製造方法の、図2に引き続く工程を示す概略断面
図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態熱型赤外線検出器の
製造方法の工程を示す概略断面図である。
製造方法の工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態熱型赤外線検出器の
製造方法の、図4に引き続く工程を示す概略断面図であ
る。
製造方法の、図4に引き続く工程を示す概略断面図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態による熱型赤外線検
出器の単位画素を示す概略平面図である。
出器の単位画素を示す概略平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による熱型赤外線検
出器の製造方法の工程を示す概略断面図である。
出器の製造方法の工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態熱型赤外線検出器の
製造方法の、図7に引き続く工程を示す概略断面図であ
る。
製造方法の、図7に引き続く工程を示す概略断面図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施の形態による熱型赤外線検
出器の製造方法の、図8に引き続く工程を示す概略断面
図である。
出器の製造方法の、図8に引き続く工程を示す概略断面
図である。
【図10】本発明の第1乃至第3の実施の形態による熱
型赤外線検出器としての熱型赤外線撮像装置の読み出し
回路の一例を示す回路図である。
型赤外線検出器としての熱型赤外線撮像装置の読み出し
回路の一例を示す回路図である。
【図11】本発明の第1乃至第3の実施の形態による熱
型赤外線検出器としての熱型赤外線撮像装置の読み出し
回路の他の例を示す回路図である。
型赤外線検出器としての熱型赤外線撮像装置の読み出し
回路の他の例を示す回路図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態によるフローセン
サ又は低真空計を示す図であり、図12(a)はその概
略平面図、図12(b)は図12(a)中のE−E’線
に沿った概略断面図である。
サ又は低真空計を示す図であり、図12(a)はその概
略平面図、図12(b)は図12(a)中のE−E’線
に沿った概略断面図である。
【図13】従来の熱型赤外線検出器を示す概略断面図で
ある。
ある。
21 シリコン単結晶基板 22,23 支持部 24 フローティング部 25 シリコン単結晶層 26 プラチナシリサイド膜 27,29 シリコン酸化膜 27a 選択酸化膜 28,32 プラチナ膜 30 赤外線吸収膜 31 n+拡散領域 33 空隙 34,35 エッチストッパー(高濃度ホウ素添加層) 36 溝 40,41 チタン膜 50 シリコンオキシナイトライド薄膜 60 電熱ヒータ部 100 ショットキーバリアダイオード 103 MOSトランジスタ(垂直スイッチ) 104 垂直走査回路 106 MOSトランジスタ(水平スイッチ) 107 水平走査回路 200 ショットキー接合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成井 禎 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン本社内 (72)発明者 赤川 圭一 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン本社内
Claims (9)
- 【請求項1】 基板により支持部を介して支持されて浮
いた1個もしくは複数個のフローティング部を備え、該
フローティング部が、半導体層と、該半導体層上に形成
され前記半導体層との間に温度検出用のショットキー接
合を形成する第1の金属膜と、該第1の金属膜を囲むよ
うに前記半導体層上に形成された電気絶縁膜と、を有す
る熱型温度センサにおいて、 前記第1の金属膜と電気的に接触する第2の金属膜であ
って、該第2の金属膜の少なくとも一部が前記第1の金
属膜の全周に渡り前記電気絶縁膜とオーバーラップする
ように形成された第2の金属膜を備えたことを特徴とす
る熱型温度センサ。 - 【請求項2】 前記第1の金属膜の周囲における前記電
気絶縁膜の断面形状が、前記第1の金属膜から離れるに
従って厚くなるテーパ形状であることを特徴とする請求
項1記載の熱型温度センサ。 - 【請求項3】 前記第1の金属膜の周囲における電気絶
縁膜が選択酸化膜のバーズビークの少なくとも一部から
なることを特徴とする請求項2記載の熱型温度センサ。 - 【請求項4】 前記第2の金属膜が、前記支持部を経て
前記基板まで延在することを特徴とする請求項1乃至3
のいずれかに記載の熱型温度センサ。 - 【請求項5】 前記第2の金属膜に比べて熱伝導率の低
い第3の金属膜が、前記支持部に少なくとも形成され、
前記第2の金属膜が前記第3の金属膜を経由して前記基
板上の所定箇所に電気的な接続がなされたことを特徴と
する請求項1乃至3のいずれかに記載の熱型温度セン
サ。 - 【請求項6】 前記フローティング部が、赤外線を受光
して該赤外線の受光量に応じて温度が変化することを特
徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の熱型温度セ
ンサ。 - 【請求項7】 前記フローティング部が複数個1次元又
は2次元に配列され、それぞれのフローティング部の前
記ショットキー接合からの信号を順次読み出す読み出し
手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6のい
ずれかに記載の熱型温度センサ。 - 【請求項8】 前記フローティング部に電熱ヒータ部を
具備したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
記載の熱型温度センサ。 - 【請求項9】 前記電熱ヒータ部が半導体層のエッチン
グストッパーとして使用される高濃度ホウ素添加層から
なることを特徴とする請求項8記載の熱型温度センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8117051A JPH09280957A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 熱型温度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8117051A JPH09280957A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 熱型温度センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09280957A true JPH09280957A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=14702217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8117051A Pending JPH09280957A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 熱型温度センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09280957A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002296121A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-09 | Mitsuteru Kimura | 温度測定装置 |
| JP2010507085A (ja) * | 2006-10-20 | 2010-03-04 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | ダイ温度センサ |
| JP2010507082A (ja) * | 2006-10-20 | 2010-03-04 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 断熱層を備える熱センサ |
| JP2021032483A (ja) * | 2019-08-26 | 2021-03-01 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 凍結検知装置 |
-
1996
- 1996-04-15 JP JP8117051A patent/JPH09280957A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002296121A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-09 | Mitsuteru Kimura | 温度測定装置 |
| JP2010507085A (ja) * | 2006-10-20 | 2010-03-04 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | ダイ温度センサ |
| JP2010507082A (ja) * | 2006-10-20 | 2010-03-04 | アナログ・デバイシズ・インコーポレーテッド | 断熱層を備える熱センサ |
| JP2021032483A (ja) * | 2019-08-26 | 2021-03-01 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 凍結検知装置 |
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