JPH09281648A - 135型写真フィルム用支持体 - Google Patents

135型写真フィルム用支持体

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JPH09281648A
JPH09281648A JP11325696A JP11325696A JPH09281648A JP H09281648 A JPH09281648 A JP H09281648A JP 11325696 A JP11325696 A JP 11325696A JP 11325696 A JP11325696 A JP 11325696A JP H09281648 A JPH09281648 A JP H09281648A
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JP
Japan
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film
layer
polyester
acid
ethylene
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Pending
Application number
JP11325696A
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English (en)
Inventor
Takanori Sato
隆則 佐藤
Takahito Miyoshi
孝仁 三好
Fumiyuki Suzuki
文行 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤を使用することなく製造することができ
る135型(写真)フィルム用支持体を提供する。 【解決手段】 55〜95モル%のエチレン−2,6−
ナフタレート単位および5〜45モル%のエチレンベン
ゼンジカルボキシレート単位からなる繰り返し単位を有
するポリエステルからなり、且つ膜厚が110〜128
μmの範囲にあるポリエステルフィルムであることを特
徴とする135型写真フィルム用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般のカメラ用の
ハロゲン化銀写真フィルムとして広く使用されている1
35型フィルムに使用することができる写真フィルム支
持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にハロゲン化銀写真感光材料(写真
フィルム)の代表的な例としては、X線撮影用フィル
ム、製版用フィルム及びカットフィルムの如くシート状
態の形態のもの、そしてロール状の形態のものがある。
ロールフィルムの代表的なものとしては、35mm幅又は
それ以下の幅でパトローネ内に収められた、一般のカメ
ラに装填して撮影に用いられるカラーフィルム又は黒白
ネガフィルムが挙げることができる。特に、35mm幅の
写真フィルムは、通常135型フィルムとして一般のカ
メラ用のネガフィルムあるいはポジフィルムに広く使用
されている。
【0003】135型フィルムの支持体には、従来から
セルローストリアセテート(TAC)フィルムが用いら
れている。TACフィルムの写真用支持体としての特徴
は、光学的に異方性が無く透明度が高いこと、更には現
像処理後のカール解消性についても優れた性質を有して
いることである。TACフィルムは、セルローストリア
セテートを塩化メチレン等の有機溶媒に溶解し、得られ
た溶液を金属ベルト等の支持体に流延、乾燥することに
より得られる。このセルローストリアセテートの溶解に
使用される有機溶剤、特に塩化メチレン等の塩素系の溶
剤は、人体に毒性を示し易く、作業環境や大気を汚染し
易いとの問題がある。
【0004】一方、溶剤を使用しないでフィルム形成が
可能な材料として、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)
等のポリエステルが知られている。PETフィルムは、
通常PETを溶融押し出しした後、二軸延伸することに
より得られる。このようなPETフィルムは、従来から
X線フィルム、リスフィルムの支持体として使用されて
いる。しかしながら、このPETフィルムを135型フ
ィルムの支持体に、即ちロール状態で使用した場合、巻
きぐせカールを起こし易いため、例えば現像後写真印画
紙に画像を形成させる焼き付け工程等で、スリ傷の発
生、焦点ボケ、搬送時のジャミング等の問題が生じる。
【0005】ポリエチレン−2,6−ナフタレート(P
EN)は強度のある硬いフィルムを与えることが知られ
ている。このPENフィルムは、新しいカメラシステム
であるアドバンスドフォトシステム(APS)や一体型
カメラの写真フィルムに使用できる薄い支持体の形成材
料として検討されている(EP0606070A1、特
開平7−72584号)。しかしながら、このPENフ
ィルムは硬いため、従来の135型フィルムの支持体と
して用いた場合、カメラへのフィルムの自動ローディン
グや自動巻き上げの際にトラブルが発生することが多
い。このためPENフィルムは135型フィルムに利用
する方向では検討が進んでいない。一方、従来の135
型フィルムの支持体として使用されているTACフィル
ムは、前述のようにフィルム形成時に溶剤を使用するこ
とに起因する問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】135型フィルム用の
支持体とするためには、フィルムにある程度の厚さが必
要であり、PENフィルムをこの目的に使用した場合は
上記問題が発生する。本発明者はPENフィルムを13
5型フィルム用の支持体として使用できるようにするた
め、種々検討を行った。その結果、ポリエステルを形成
する二塩基酸成分として、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸と共にベンゼンジカルボン酸を用いることにより、
PENの硬さが緩和され、135型フィルム用の支持体
として使用できることが明らかとなった。なお、前記公
報(EP0606070A1、特開平7−72584
号)には、PEN以外にPENの共重合体、及びPEN
と他のポリエステルとのブレンド物ついても記載されて
いるが、これらの材料の135型フィルム用への利用に
ついては一切記載されていない。
【0007】本発明の目的は、溶剤を使用することなく
製造することができる135型(写真)フィルム用支持
体を提供することにある。また本発明の目的は、エチレ
ン−2,6−ナフタレート単位を主繰り返し単位とする
ポリエステルからなる135型(写真)フィルム用支持
体を提供することにある。さらに、本発明の目的は、巻
癖カールが付きにくく、取扱い性に優れた135型(写
真)フィルム用支持体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、55〜95モ
ル%のエチレン−2,6−ナフタレート単位および5〜
45モル%のエチレンベンゼンジカルボキシレート単位
からなる繰り返し単位を有するポリエステルであり、且
つ膜厚が110〜128μmの範囲にあるポリエステル
フィルムからなることを特徴とする135型写真フィル
ム用支持体にある。本発明の支持体にハロゲン化銀乳剤
層(乳剤層)を形成することにより得られる135型写
真フィルムは、JIS K 7519−1982の「135
型フィルム・パトローネ」に規定されたフィルムであ
る。135型写真フィルムは、上記規定された寸法を有
すると共に、上記規定されたパトローネに充填等が容易
に行なうことができ、かつ前述したように135型写真
フィルム用に設計されたカメラでトラブルなく使用する
ことができ、更に撮影したフィルムの現像、定着等の処
理操作においても支障のないことが要求される。
【0009】本発明の135型写真フィルム用支持体の
好ましい態様は下記の通りである。 1)ポリエステルフィルムが、25〜55gの範囲のル
ープスティフネス、170以下のコアセットカール値を
有する。 2)ポリエステルフィルムの400〜800nmの波長
範囲の光の透過率が70〜90%の範囲(好ましくは8
0〜90%の範囲)にある。 3)ポリエステルフィルムのヘイズが1%以下である。 4)ポリエステルフィルムが、さらに不活性微粒子を3
00ppm以下の量で含有している。 5)不活性微粒子の粒子径分布が0.01〜5μmの範
囲にある上記4)の135型写真フィルム用支持体。
【0010】6)不活性微粒子が、1μm以上の粒子の
面積基準分率の割合が20%以下である上記4)の13
5型写真フィルム用支持体。 7)不活性微粒子が破砕型シリカである上記4)の13
5型写真フィルム用支持体。 8)エチレンベンゼンジカルボキシレート単位が、エチ
レンテレフタレート単位である。 9)ループスティフネスが、30〜50gの範囲にあ
る。 10)コアセットカール値が20〜150の範囲にあ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の135型写真フィルム用
支持体であるポリエステルフィルムは、その繰返し構造
単位が(全繰り返し単位の)55〜95モル%(好まし
くは60〜95モル%)がエチレン−2,6−ナフタレ
ート単位で、5〜45モル%がエチレンベンゼンジカル
ボキシレート単位から構成されているものである。好ま
しいエチレンベンゼンジカルボキシレート単位としては
エチレンテレフタレート単位を挙げることがきる。
【0012】上記ポリエステルは、例えば、ナフタレン
−2,6−ジカルボン酸またはその誘導体(無水物、低
級アルキルエステル等のエステル形成可能な誘導体)、
ベンゼンジカルボン酸又はその誘導体、およびエチレン
グリコールまたはその誘導体(アルキレンオキサイド等
のエステル形成可能な誘導体)、更に所望により他の二
価のアルコールとを触媒の存在下で適当な反応条件の下
に反応(重合)させることによって合成される。本発明
のポリエステルは、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
トの重合完結前に、ベンゼンジカルボン酸またはその誘
導体を添加し、共重合としたものでもよい。ベンゼンジ
カルボン酸またはその誘導体としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、およびナトリウムイソフタル
酸スルホネート(ナトリウムスルホイソフタル酸)及び
これらの低級アルキルエステル(無水物、低級アルキル
エステル等のエステル形成可能な誘導体)を使用するこ
とができる。テレフタル酸およびナトリウムイソフタル
酸スルホネートが好ましく、特にテレフタル酸が好まし
い。上記以外の他のジカルボン酸又はその誘導体とし
て、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタ
レンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸及び
その低級アルキルエステル(無水物、低級アルキルエス
テル等のエステル形成可能な誘導体);シクロプロパン
ジカルボン酸、シクロブタンジカルボン酸及びヘキサヒ
ドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸及びその誘
導体(無水物、低級アルキルエステル等のエステル形成
可能な誘導体);及びアジピン酸、コハク酸、シュウ
酸、アゼライン酸、セバシン酸及びダイマー酸などの脂
肪族ジカルボン酸及びその誘導体(無水物、低級アルキ
ルエステルなどのエステル形成可能な誘導体)を全二塩
基酸の10モル%以下の量で使用しても良い。
【0013】本発明で使用することができるエチレング
リコール以外の他の二価のアルコールとしては、プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、ジエチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、p−キシレン
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビ
スフェノールA、p,p’−ジヒドロキシフェニルスル
フォン、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパン、ポリアルキレン(例、エチレン、プロピ
レン)グリコール、及びp−フェニレンビス(ジメチロ
ールシクロヘキサン)などを挙げることができる。これ
らは二価のアルコールの10モル%以下の量で使用して
も良い。
【0014】上記ポリエステルは、例えば安息香酸、ベ
ンゾイル安息香酸、ベンジルオキシ安息香酸、メトキシ
ポリアルキレングリコールなどの1官能性化合物によっ
て末端の水酸基および/またはカルボキシル基を封鎖し
たものであってもよく、あるいは、例えば極く少量のグ
リセリン、ペンタエリスリトールの如き3官能、4官能
エステル形成化合物で実質的に線状の共重合体が得られ
る範囲内で変性されたものでもよい。
【0015】本発明のポリエステルの製造における、エ
ステル化反応、エステル交換反応、重縮合にはそれぞれ
公知の触媒を使用することができる。更に公知の熱安定
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑材、紫外線吸収剤、蛍
光増白剤、顔料、染料、遮光剤、フィラー類等を添加し
ても良い。エステル化反応は特に触媒を添加しなくても
進行するが、下記の触媒を用いることにより効率よく反
応を進めることができる。たとえば、エステル交換反応
の触媒としては、酢酸マンガン、酢酸コバルト、酢酸マ
グネシウム、酢酸カルシウム、酢酸カドミウム、酢酸亜
鉛、酢酸鉛、酸化マグネシウム及び酸化鉛等が一般に使
用される。これらは単独で使用しても混合して使用して
も良い。また、重縮反応触媒には、三酸化アンチモン、
五酸化アンチモン、三弗化アンチモン、硫化アンチモ
ン、アンチモントリブチレート、アンチモンエチレング
リコラート、アンチモン酸カリウム、酢酸アンチモン、
三塩化アンチモン、二酸化ゲルマニウム、三酸化ゲルマ
ニウム、酢酸マンガン、酢酸亜鉛、酢酸鉛、安息香酸ア
ルカリ金属塩、チタンアルコキシド(例、チタンブトキ
サイド)、及びチタン酸のアルカリ金属塩等が一般に使
用される。これらは単独で使用しても混合して使用して
も良い。
【0016】熱安定剤として、燐酸、亜燐酸もしくはこ
れらのエステル化合物を添加しても良い。例えば、燐酸
トリメチル、燐酸トリエチル、燐酸トリフェニル、亜燐
酸トリフェニル、亜燐酸トリメチル、亜燐酸トリエチ
ル、亜燐酸トリフェニル及び燐酸または亜燐酸のモノあ
るいはジエステル等を挙げることができる。また、酸化
防止剤として、公知のヒンダードフェノール類を添加し
ても良い。例えば、イルガノックス1010、同スミラ
イザーBHT、同スミライザーGA−80等の商品名で
市販されているものを使用することができる。また、こ
れらの一次酸化防止剤に二次酸化防止剤を組み合わせる
ことも可能である。二次酸化防止剤としては、例えばス
ミライザーTPL−R、同スミライザーTPM、同スミ
ライザーTP−D等の商品名で市販されているものを使
用することができる。
【0017】本発明のポリエステルは、例えば、2,6
−ナフタレンジカルボン酸や2,6−ナフタレンジカル
ボン酸ジメチル等のジカルボン酸又はその誘導体とエチ
レングリコール等の二価アルコールをエステル交換反応
あるいはエステル化反応(エステル反応槽)させること
によりオリゴマーを得、次いで真空下で重縮合反応(重
縮合反応槽)を行って合成することができる。即ち、エ
ステル交換反応は、多塩基酸と多価アルコールを、1〜
2kg/cm2の加圧下あるいは大気圧下で、180〜280
℃(好ましくは230〜270℃)で0.5〜8時間
(好ましくは2〜4時間)反応させ、アルコールの留出
を終了させることにより行なう。エステル化反応は、同
様に水の流出を終了させることにより行なう。次いで、
槽内の圧力を50〜1mmHgの真空にすると共に、240
〜290℃に昇温し、必要により1mmHg以下の高真空に
して、合計1〜3時間加熱してポリエステルを得る。
【0018】本発明のポリエステルフィルムは、表面の
滑り性付与剤として、不活性微粒子を300ppm以下
(好ましくは50〜300ppm)の量で含むことが好
ましい。不活性微粒子としては、タルク、シリカ、酸化
アルミニウム、炭酸カルシウムなどのポリエステルに不
溶な無機化合物や、架橋されたアクリル樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂等の架橋高分子などの有機化合物を挙げる
ことができる。これらの中でシリカが好ましく、特に破
砕型シリカが好ましい。不活性微粒子の粒子径分布は、
0.01〜5μmの範囲が好ましく、特に0.01〜3
μmの範囲が好ましい。平均粒子径が5μmを超える粗
大粒子は、フィルム表面の平滑性を低下させたり、また
フィルム形成時にボイドを発生させてヘイズを高くする
傾向にある。また、0.01μm未満の粒子では滑り性
向上の効果がほとんどない。
【0019】さらに不活性微粒子(好ましくは破砕型シ
リカ粒子)の1.0μmを超える粒子の面積基準分率が
全粒子の20%以下であることが好ましい。上記面積基
準分率が全粒子の20%以下であるとは、面積基準で表
わした累積分布曲線で1μm篩以上の粒子が20%以下
であることを意味する。平均粒子径が1μm以上の粒子
は、ボイドを発生し易いため、上記のように1μm以上
の粒子の面積基準分率が全粒子の20%以下である不活
性微粒子粒子を使用することが好ましい。また破砕型シ
リカ粒子の細孔容積は、0.1mL/g以下であること
が好ましく、特に0.01〜0.05mL/gの範囲に
あることが好ましい。その比表面積は、10〜30m2
/gの範囲にあることが好ましい。
【0020】破砕型シリカ粒子は、合成シリカの破砕物
でも、天然石英等の天然シリカの粉砕物でも良いが、天
然石英の粉砕物が好ましい。すなわち、天然石英を破
砕、粉砕することにより一般に得られる。さらに、破砕
型シリカ粒子は、天然石英の粉砕物で、角取り処理がな
されていないものが好ましい。角取り処理をすると鋭角
の突起が減少する。上記粉砕された石英を、分級により
上記特定の粒子のものを選別して得る。上記破砕型シリ
カ粒子は、天然石英の中でも高純度石英を原料として得
られたものが好ましい。従って、得られるシリカの二酸
化珪素の純度も高純度のものが好ましく、99.5%
(重量)以上が好ましく、そして特に99.8%(重
量)以上が好ましい。
【0021】本発明では、ポリエステルフィルム中に、
ポリエステル重合工程で、金属化合物とリン化合物とを
反応させ、リン酸金属塩として析出させた粒子(いわゆ
る内部粒子)を含んでいても良い。
【0022】本発明のポリエステルフィルムは、二軸方
向に配向されたポリエステルフィルム(二軸延伸ポリエ
ステルフィルム)であることが好ましい。エチレン−
2,6−ナフタレート単位を主成分とする二軸延伸ポリ
エステルフィルムは、上記粒子を含むポリエステル(共
重合体)をあらかじめ乾燥させ280℃〜330℃でシ
ート状に溶融押し出した後、30〜110℃で冷却固化
して無定型シートを作製する。次いで、120℃〜16
0℃の温度にて縦方向(長尺方向)に、次いで横方向
(幅方向)に、それぞれ2〜5倍に延伸した後、165
〜290℃で熱処理することによって、二軸延伸ポリエ
ステルを得ることができる。さらに、得られたフィルム
に、上記ポリエステルのガラス転移温度以下の温度でア
ニール処理を施してもよい。
【0023】本発明の135型写真フィルム用支持体で
あるポリエステルフィルムは、55〜95モル%のエチ
レン−2,6−ナフタレート単位と、5〜45モル%の
エチレンベンゼンジカルボキシレート単位(例、エチレ
ンテレフタレート単位)からなる共重合体である。すな
わち、ポリエチレン−2,6−ナフタレートは、巻き癖
が付きにくく低いコアセットカール値を示すが、135
型写真フィルム用支持体に好適な膜厚にするとフィルム
の剛性(スティフネス)が大きい(即ちループスティフ
ネスが大きい)。このため、このようなフィルムを支持
体として用いた写真フィルムをカメラに装填した場合、
カメラへのフィルムの自動ローディングや自動巻き上げ
の際にトラブルが発生することが多い。さらにはそのフ
ィルムの高い剛性のため、例えば現像時の現像ムラ、あ
るいは現像後写真印画紙に画像を形成させる焼き付け工
程等で、スリ傷の発生、搬送時のジャミング等の問題が
発生する場合もある。
【0024】本発明は、膜厚が110〜128μmの範
囲において、上記問題を回避するため、PENフィルム
に柔軟性を付与するため検討を行い、(例えばループス
ティフネスが25〜55g、そしてコアセットカール値
が170以下などの特性を付与するため)、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートにエチレンベンゼンジカルボ
キシレート単位の共重合成分を導入することにより可能
となったものである。即ち、135型写真フィルム用支
持体に好適なフィルムが、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレートを特定の化合物で共重合変性することにより可
能となるとの知見を得て本発明に到達したものである。
【0025】従って、本発明の135型写真フィルム用
支持体は、繰り返し単位の55〜95モル%がエチレン
−2,6−ナフタレート単位で、5〜45モル%がエチ
レンベンゼンジカルボキシレート単位であって、且つ膜
厚が110〜128μmの範囲にあるポリエステルフィ
ルムからなる。好ましくは、ループスティフネスが25
〜55gの範囲にあり、そしてコアセットカール値が1
70以下である。ループスティフネスは、上記のように
フィルムの剛性を示すもので、さらに30〜50gの範
囲が好ましい(測定法は後述する)。またコアセットカ
ール値は、上記のように巻き癖の付き易さの程度を示す
もので、さらにANSIカール値で150以下(特に2
0〜150の範囲)にあることが好ましい。さらに、本
発明のポリエステルフィルムは、400〜800nmの
波長範囲の光の透過率が70〜90%の範囲(特に80
〜90%の範囲)にあることが好ましい。またヘイズが
1%以下であることが好ましく、特に0.3〜1%が好
ましい。
【0026】上記ポリエステルフィルムは、カール特性
(巻いた状態で放置後のカールの程度)が大幅に改善さ
れており、巻癖カールが付きにい。従って現像処理時の
フィルムが折れるようなことも、カメラ内に装填後フィ
ルム巻取時等にフィルムの穿孔部分から引き裂かられる
ようなこともない。
【0027】本発明では、上記二軸延伸フィルムは、二
軸延伸後、乳剤塗布前までに50℃以上ガラス転移温度
以下の範囲の温度で熱処理を行なっても良い。熱処理を
行なうのに要する時間は、0.1〜1500時間が一般
的である。この効果は熱処理温度が高いほど早く進む。
しかし熱処理温度がガラス転移温度を超えるとフィルム
内の分子がむしろ乱雑に動き逆に自由体積が増大し、分
子が流動し易い、即ち巻きぐせの付き易いフィルムとな
る。従ってこの熱処理はガラス転移温度以下で行うこと
が必要である。
【0028】上記ポリエステルフィルムを用いて135
型写真フィルムを作成する場合、ポリエステルフィルム
が疎水性の表面を有するため、支持体上にゼラチンを主
とした保護コロイドからなる写真層(例えば感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層、中間層、フィルター層等)を強固に接
着させる事は非常に困難である。この様な難点を克服す
るために試みられた従来技術としては、(1)薬品処
理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処
理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、
レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの表面
活性化処理をしたのち、直接写真乳剤を塗布する方法、
あるいは接着力を得たのち下塗層を設け、この上に写真
乳剤層を塗布する方法を設ける方法と、(2)これらの
表面処理なしで、下塗層を設けこの上に写真乳剤層を塗
布する方法との二法がある。
【0029】これらの表面処理は、いずれも、本来は疎
水性であった支持体表面に多少共、極性基を形成させる
事、表面の架橋密度を増加させることなどによるものと
思われ、その結果として下塗液中に含有される成分の極
性基との親和力が増加すること、ないし接着表面の堅牢
度が増加すること等が考えられる。また、下塗層の構成
としても種々の工夫が行なわれており、第1層として支
持体によく接着する層(以下、下塗第1層と略す)を設
け、その上に第2層として写真層とよく接着する親水性
の樹脂層(以下、下塗第2層と略す)を塗布する所謂重
層法と、疎水性基と親水性基との両方を含有する樹脂層
を一層のみ塗布する単層法とがある。
【0030】下塗層の構成としても種々の工夫が行なわ
れており、第1層として支持体によく接着する層(以
下、下塗第1層と略す)を設け、その上に第2層として
写真層とよく接着する親水性の樹脂層(以下、下塗第2
層と略す)を塗布する所謂重層法と、疎水性基と親水性
基との両方を含有する樹脂層を一層のみ塗布する単層法
とがある。(2)の下塗法は、重層法における下塗第1
層で、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエ
ン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、無水マレ
イン酸などの中から選ばれた単量体を出発原料とする共
重合体を始めとして、種々のポリマーを使用することが
できる。下塗第2層では主としてゼラチンが使用され
る。
【0031】単層法においては、多くの支持体を膨潤さ
せ、親水性下塗ポリマーと界面混合させることによって
良好な接着性を達成している場合が多い。本発明に使用
する親水性下塗ポリマーとしては、水溶性ポリマー、セ
ルロースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエ
ステルなどが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸
ソーダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアク
リル酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、
セルロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテック
スポリマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニ
リデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合
体、酢酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体
などである。この中でも最も好ましいのはゼラチンであ
る。
【0032】バック層のバインダーとしては、疎水性ポ
リマーでもよく、下塗層に用いる如き親水性ポリマーで
あってもよい。バック層には、帯電防止剤、易滑剤、マ
ット剤、界面活性剤、染料等を含有することができる。
帯電防止剤として最も好ましいものは、ZnO、TiO
2 、SnO2 、Al2 3 、In2 3 、SiO2 、M
gO、BaO、MoO3 2 5 の中から選ばれた少く
とも1種の結晶性の金属酸化物あるいはこれらの複合酸
化物の微粒子である。
【0033】次に、135型写真フィルムの写真層(ハ
ロゲン化銀乳剤層)について記載する。ハロゲン化銀乳
剤層としては黒白用カラー用何れでもよい。ここではカ
ラーハロゲン化銀写真感光材料について説明する。本発
明の感光材料は、支持体上に青感色性層、緑感色性層、
赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が設
けられていればよく、ハロゲン化銀乳剤層および非感光
性層の層数および層順に特に制限はない。典型的な例と
しては、支持体上に、実質的に感色性は同じであるが感
光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成る感光性
層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感光材料で
あり、該感光性層は青色光、緑色光、および赤色光の何
れかに感色性を有する単位感光性層であり、多層ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位感光
性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色性
層、青感色性の順に設置される。しかし、目的に応じて
上記設置順が逆であっても、また同一感色性層中に異な
る感光性層が挟まれたような設置順をも取り得る。上
記、ハロゲン化銀感光性層の間および最上層、最下層に
は各層の中間層等の非感光性層を設けてもよい。該中間
層には、カプラー、DIR化合物等が含まれていてもよ
く、通常用いられるように混色防止剤を含んでいてもよ
い。
【0034】ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十
四面体のような規則的な結晶を有するもの、球状、板状
のような変則的な結晶形を有するもの、双晶面などの結
晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合形でもよ
い。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以下の微
粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至るまでの大
サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよ
い。また、アスペクト比が約5以上であるような平板状
粒子も本発明に使用できる。結晶構造は一様なもので
も、内部と外部とが異質なハロゲン組成からなるもので
もよく、層状構造をなしていてもよい。また、エピタキ
シャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合さ
れていてもよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハ
ロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。また
種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。ハロゲン
化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および分光増感
を行ったものを使用する。本発明の効率は、金化合物と
含イオウ化合物で増感した乳剤を使用したときに特に顕
著に認められる。このような工程で使用される添加剤は
リサーチ・ディスクロージャーNo. 17643および
同No. 18716に記載されている。
【0035】写真層には、種々のカラーカプラーを使用
することができ、その具体例は前出のリサーチ・ディス
クロージャー(RD)No. 17643、VII −C〜G
に記載された特許に記載されている。
【0036】本発明の感光材料は乳剤層を有する側の全
親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下であり、
かつ、膜膨潤速度T1/2 が30秒以下が好ましい。膜厚
は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜
厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野におい
て公知の手法に従って測定することができる。例えばエ
ー・グリーン(A.Green)らによりフォトグラフ
ィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Ph
otogr.Sci.Eng.)、19巻、2号、12
4〜129頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を
使用することにより測定でき、T1/2 は発色現像液で3
0℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の
90%を飽和膜厚とし、このT1/2 の膜厚に到達するま
での時間と定義する。
【0037】135型フィルムを装填するためのパトロ
ーネのスプールの直径は、通常10〜14mmで、特に
11〜13mmある。
【0038】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」とは重量部を意味する。
【0039】[実施例1]公知の製法により得られら
た、エチレン−2,6−ナフタレート単位を80モル%
とエチレンテレフタレート単位を20モル%からなるポ
リエステルを、180℃で10時間乾燥した後300℃
で溶融押出を行ないシートを得た。得られたシートを1
10℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで145℃で横
方向に3.4倍延伸した後、240℃で熱固定して、厚
さ120μmの二軸延伸フィルムを作製した。
【0040】[実施例2]破砕型シリカa(粒子径分
布:0.01〜3μm、1μm以上の粒子の割合:18
%)を250ppm含む、エチレン−2,6−ナフタレ
ート単位を93モル%とエチレンテレフタレート単位を
7モル%からなるポリエステル(公知の製法により得ら
れらたもの)を、180℃で10時間乾燥した後300
℃で溶融押出を行ないシートを得た。得られたシートを
110℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで145℃で
横方向に3.4倍延伸した後、240℃で熱固定して、
厚さ120μmの二軸延伸フィルムを作製した。
【0041】[実施例3]破砕型シリカa(粒子径分
布:0.01〜3μm、1μm以上の粒子の割合:18
%)を280ppm含む、エチレン−2,6−ナフタレ
ート単位を60モル%とエチレンテレフタレート単位を
40モル%からなるポリエステル(公知の製法により得
られらたもの)を、80℃で10時間乾燥した後300
℃で溶融押出を行ないシートを得た。得られたシートを
95℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで145℃で横
方向に3.4倍延伸した後、200℃で熱固定して、厚
さ113μmの二軸延伸フィルムを作製した。
【0042】[実施例4]エチレン−2,6−ナフタレ
ート単位を75モル%、エチレンテレフタレート単位2
0モル%およびエチレンナトリウムスルホイソフタレー
トを単位5モル%からなるポリエステル(公知の製法に
より得られらたもの)を、180℃で10時間乾燥した
後300℃で溶融押出を行ないシートを得た。得られた
シートを110℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで1
45℃で横方向に3.4倍延伸した後、240℃で熱固
定して、厚さ115μmの二軸延伸フィルムを作製し
た。
【0043】[比較例1]公知の製法により得られらた
ポリエチレン−2,6−ナフタレートを、180℃で1
0時間乾燥した後300℃で溶融押出を行ないシートを
得た。得られたシートを110℃で縦方向に3.0倍延
伸し、次いで145℃で横方向に3.4倍延伸した後、
240℃で熱固定して、厚さ120μmの二軸延伸フィ
ルムを作製した。
【0044】[比較例2]公知の製法により得られらた
ポリエチレン−2,6−ナフタレートを、180℃で1
0時間乾燥した後300℃で溶融押出を行ないシートを
得た。得られたシートを110℃で縦方向に3.0倍延
伸し、次いで145℃で横方向に3.4倍延伸した後、
240℃で熱固定して、厚さ105μmの二軸延伸フィ
ルムを作製した。
【0045】[比較例3]破砕型シリカb(粒子径分
布:0.01〜5.5μm、1μm以上の粒子の割合:
39%)を200ppm含む、エチレン−2,6−ナフ
タレート単位を80モル%とエチレンテレフタレート単
位を20モル%からなるポリエステル(公知の製法によ
り得られらたもの)を、180℃で10時間乾燥した後
300℃で溶融押出を行ないシートを得た。得られたシ
ートを110℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで14
5℃で横方向に3.4倍延伸した後、240℃で熱固定
して、厚さ105μmの二軸延伸フィルムを作製した。
【0046】[比較例4]公知の製法により得られら
た、エチレン−2,6−ナフタレート単位を50モル%
とエチレンテレフタレート単位を50モル%からなるポ
リエステルを、50℃で10時間乾燥した後280℃で
溶融押出を行ないシートを得た。得られたシートを95
℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで145℃で横方向
に3.4倍延伸した後、200℃で熱固定して、厚さ1
18μmの二軸延伸フィルムを作製した。
【0047】[比較例5]公知の製法により得られら
た、ポリエチレンテレフタレートを、180℃で10時
間乾燥した後300℃で溶融押出を行ないシートを得
た。得られたシートを95℃で縦方向に3.0倍延伸
し、次いで145℃で横方向に3.4倍延伸した後、2
40℃で熱固定して、厚さ120μmの二軸延伸フィル
ムを作製した。
【0048】上記で得られたフィルムを、下記の測定法
に従って測定し、評価した。 (1)ループスティフネス 得られたポリエステルフィルムを10mm×180mm
の帯状に切断し、フィルム中央付近の長さ100mmの
部分でループを作り、このループを外側から10mm押
し込んだ時にかかる荷重を測定した。この測定は、「ル
ープスティフネステスター」((株)東洋精機製作所
製)を用いて行なった。 (2)コアセットカール値 得られたポリエステルフィルムを35mm×120mm
の帯状に切断し、直径11.5mmのコアに巻きつけ8
0℃の雰囲気に2時間放置した後、コアからフィルムを
取りはずした。得られたフィルムのカール値(巻き癖)
を測定し、ANSIカール値で示した。ANSIカール
値は、ANSI/ASC pH1.29−1985のテ
スト法Aに従って測定し、1/R[m](Rはカールの
半径)で表示した。 (3)透過率 分光光度計(UV−2200、(株)島津製作所製)を
用いて測定した。 (4)ヘイズ(透明性) ポリエステルフィルムのヘイズを、ヘイズメーター(N
DH−1001DP、日本電色工業(株)製)を用いて
測定した。 (5)前記の破砕型シリカの粒子径分布及び面積基準分
率が全粒子の1μm以上の粒子の割合 超音波照射により粒子をエチレングリコール中に均一に
分散させ、その分散液を超遠心式自動粒度分布測定装置
(CAPA−700;堀場製作所(株)製)を用いて粒
子径を測定した。なお、平均粒子径及び粒径分布は、上
記方法で得られる球状換算の面積基準値のメジアン径を
いう。上記面積基準分率が全粒子の全粒子の1μm以上
の粒子の割合は、面積基準で表わした累積分布曲線で1
μm篩以上の粒子の割合である。
【0049】上記で得られた結果を表1に示す。
【0050】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── フィルム フィルム ループ カール 透過率 ヘイズ 樹脂組成 厚さ スティフ 値 (モル%) (μm) ネス(g) (%) (%) ──────────────────────────────────── 実施例1 EN/ET=80/20 120 45 140 86.7 0.6 実施例2 EN/ET=93/7 120 50 130 85.3 0.8 (シリカa:250ppm含) 実施例3 EN/ET=60/40 113 29 145 86.0 0.8 (シリカa:280ppm含) 実施例4 EN/ET/ESI 115 33 158 85.4 0.6 =75/25/5 ──────────────────────────────────── 比較例1 EN=100 120 66 125 86.4 0.6 比較例2 EN=100 105 47 125 86.7 0.6 比較例3 EN/ET=80/20 105 30 140 86.3 1.3 (シリカb:200ppm含) 比較例4 EN/ET=50/50 118 26 180 86.8 0.6 比較例5 ET=100 120 40 175 89.2 0.3 ──────────────────────────────────── 備考) EN:エチレン−2,6−ナフタレート ET:エチレンテレフタレート ESI :エチレンソディウムスルホイソフタレート
【0051】後述の評価(5)〜(7)については、得
られたポリエステルフィルムに下記のように下塗層及び
乳剤層を設けたのち、得られた写真フィルムについて行
なった。得られたポリエステルフィルムに下記の表3に
示すような熱処理を施した。その両面にコロナ放電処
理、グロー放電処理又は火炎処理を施し、そして、その
片面に、下記の組成より成る第一下塗層及び第二下塗層
をこの順で下記のように形成した。次にフィルムの反対
側の面に帯電防止層及び表面層をこの順で下記のように
形成した。次いで、第二下塗層上に感光層(高感度写真
乳剤層)を下記のように形成して、写真フィルム(感
材)を作製した。
【0052】上記表面処理した支持体に下記の下塗層形
成用布液Aを10ml/m2塗布して6分間乾燥した。 [下塗液] ゼラチン 1.0重量部 サリチル酸 0.3重量部 ホルムアルデヒド 0.05重量部 p-C9H19C6H4O(CH2CH2O)10H 0.1重量部 蒸留水 2.2重量部 メタノール 96.35重量部
【0053】下塗層形成後、上記支持体の下塗層を設け
た側とは反対側の面に下記組成のバック層を塗設した。 3−1)導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモ
ン複合物分散液)の調製:塩化第二スズ水和物230重
量部と三塩化アンチモン23重量部をエタノール300
0重量部に溶解し均一溶液を得た。この溶液に1Nの水
酸化ナトリウム水溶液を前記溶液のpHが3になるまで
滴下し、コロイド状酸化第二スズと酸化アンチモンの共
沈澱を得た。得られた共沈澱を50℃に24時間放置
し、赤褐色のコロイド状沈澱を得た。
【0054】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味がかった平均粒径0.1
μmの酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
【0055】上記微粒子粉末40重量部と水60重量部
の混合液をpH7.0に調製し、撹拌機で粗分散の後、横
型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA.BA
CHOFENAG社製)で滞留時間が30分になるまで
分散して調製した。
【0056】3−2)バック層の調製:下記処方〔A〕
を乾燥膜厚が0.3μmになるように塗布し、115℃
で60秒間乾燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布
液(B)を乾燥膜厚が1μmになるように塗布し、11
5℃で3分間乾燥した。 [処方A] 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンキニルフェニルエーテル 0.01重量部 [被覆層用塗布液(B)] セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2 重量比) 0.01重量部 分散物(平均粒径20nm)
【0057】感光層の塗設 上記方法で得た支持体上に下記に示すような組成の各層
を重層塗布し、多層カラー感光材料を作成した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素
【0058】各成分に対応する数字は、g/m2 単位で
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については、銀換算
の塗布量を示す。ただし増感色素については、同一層の
ハロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0059】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.20
【0060】 第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン 0.18 ExC−2 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04
【0061】第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−7 0.0050 ExC−8 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.87
【0062】第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.025 ExC−7 0.0010 ExC−8 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.010 ゼラチン 0.75
【0063】第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.12 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−8 0.025 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.20
【0064】第6層(中間層) Cpd−1 0.10 HBS−1 0.50 ゼラチン 1.10
【0065】第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.35 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−1 0.010 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73
【0066】第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExM−2 0.13 ExM−3 0.030 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.90
【0067】第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.030 ExM−4 0.040 ExM−5 0.019 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.44
【0068】第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.030 Cpd−1 0.16 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0069】第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.020 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10
【0070】第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.40 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.050 ExY−3 0.10 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78
【0071】第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.86
【0072】第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00
【0073】第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径 1.7 μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7 μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0074】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17の化合物及び、鉄塩、鉛塩、金塩、
白金塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
各層に使用した乳剤の組成を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】表2において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2−191938号公報の実
施例に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用い
て粒子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号公報の実
施例に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシア
ン酸ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増
感が施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
公報の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用してい
る。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
は特開平3-237450号公報に記載されているような転位線
が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0077】次に、各層に使用した化合物の化学式等を
示す。
【0078】
【化1】
【0079】
【化2】
【0080】
【化3】
【0081】
【化4】
【0082】
【化5】
【0083】
【化6】
【0084】
【化7】
【0085】
【化8】
【0086】
【化9】
【0087】
【化10】
【0088】
【化11】
【0089】
【化12】
【0090】
【化13】
【0091】
【化14】
【0092】
【化15】
【0093】
【化16】
【0094】
【化17】
【0095】
【化18】
【0096】得られた写真フィルム(感材)を、JIS
K K7519-1982 を満足する寸法に切断し、巻き
芯(11.5mm)に巻いて35mmのロールフィルム
を作製し、このフィルムをJIS K K7519-198
2 を満足する寸法を有するパトローネ内に装填した。こ
の写真フィルムが装填されたパトローネを用いて下記の
試験を行なった。
【0097】(5)現像斑 得られらた写真フィルムが装填されたパトローネを用い
て、その装填されている写真フィルムを、自動現像機で
現像処理を行なった。現像処理後に見られる現像ムラに
起因する現像斑の有無を観察した。 AA:現像斑有り BB:現像斑無し (6)カメラに装填後のハンドリング 得られらた写真フィルムが装填されたパトローネをカメ
ラに装填し、自動ローディング及び自動巻き上げを実施
した。これらの作業の際に、ジャミング(詰まり)の発
生の有無を観察した。 AA:ジャミングの発生有り BB:ジャミングの発生無し (7)ピンボケの発生 得られらた写真フィルムが装填されたパトローネをカメ
ラに装填し、実際に撮影を行ない、現像後、ネガフィル
ムを観察してピンボケの有無を調査した。 AA:ピンボケの発生有り BB:ピンボケの発生無し
【0098】上記で得られた結果を表3に示す。
【0099】
【表3】 表3 ──────────────────────────────────── フィルム フィルム 現像斑 ハンドリング ピンボケ 熱処理 樹脂組成 厚さ (ジャミング) ℃/ (モル%) (μm) 時間 ──────────────────────────────────── 実施例1 EN/ET=80/20 120 AA AA AA 90/24 実施例2 EN/ET=93/7 120 AA AA AA 90/24 (シリカa:250ppm含) 実施例3 EN/ET=60/40 113 AA AA AA 80/24 (シリカa:280ppm含) 実施例4 EN/ET/ESI 115 AA AA AA 85/24 =75/25/5 ──────────────────────────────────── 比較例1 EN=100 120 AA BB AA 100/24 比較例2 EN=100 105 AA AA BB 100/24 比較例3 EN/ET=80/20 105 AA AA BB 90/24 (シリカb:200ppm含) 比較例4 EN/ET=50/50 118 BB AA AA 75/24 比較例5 ET=100 120 BB AA AA 60/24 ────────────────────────────────────
【0100】上記表1及び表3より明らかなように、本
発明の特定の組成、厚さ、及び物性を有するポリエステ
ルフィルムを支持体として用いた135型写真フィルム
は、135型パトローネに装填して135型写真フィル
ムとして使用した場合、カメラ装填後のハンドリングに
まったく問題が無く、現像後の斑の発生や写真画像のピ
ンボケの発生も無い。本発明とはポリエステルの組成が
異なる比較例1〜2及び4〜5のフィルムを用いた場合
は、比較例1のPENでは硬過ぎるためカメラ装填後の
ハンドリングに問題があり、フィルムを柔らかくするた
めフィルムの厚さを薄くした比較例2のPENフィルム
を用いた場合はピンボケが発生する。PETを用いた比
較例5のフィルム及びエチレンテレフタレート単位成分
の多い比較例4のフィルムでは、カール特性が低下して
いるので、現像斑が発生する。本発明とポリエステルの
組成が同じであっても、厚さが薄い比較例3のフィルム
ではやはりピンボケが発生する。
【0101】
【発明の効果】本発明のポリエステルフィルムを支持体
として用いた135型写真フィルムは、135型パトロ
ーネに装填して135型写真フィルムとして使用した場
合、カメラ装填後のハンドリングにまったく問題が無
く、現像後の斑の発生や写真画像のピンボケの発生も無
い。また、本発明の135型(写真)フィルム用支持体
は、TACフィルムのように溶剤を用いてフィルム成形
を行なわないので、大気汚染、作業環境の汚染を懸念す
ることなく製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 55〜95モル%のエチレン−2,6−
    ナフタレート単位および5〜45モル%のエチレンベン
    ゼンジカルボキシレート単位からなる繰り返し単位を有
    するポリエステルからなり、且つ膜厚が110〜128
    μmの範囲にあるポリエステルフィルムであることを特
    徴とする135型写真フィルム用支持体。
  2. 【請求項2】 該ポリエステルフィルムが、25〜55
    gの範囲のループスティフネス、170以下のコアセッ
    トカール値を有する請求項1に記載の135型写真フィ
    ルム用支持体。
  3. 【請求項3】 該ポリエステルフィルムが、さらに不活
    性微粒子を300ppm以下の量で含み、そして該不活
    性微粒子の粒子径分布が0.01〜5μmの範囲にあ
    り、且つその1μm以上の粒子の面積基準分率の割合が
    20%以下である請求項1に記載の135型写真フィル
    ム用支持体。
  4. 【請求項4】 該不活性微粒子が破砕型シリカである請
    求項3に記載の135型写真フィルム用支持体。
JP11325696A 1996-04-09 1996-04-09 135型写真フィルム用支持体 Pending JPH09281648A (ja)

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