JPH09282948A - 絶縁電線及びその製造方法 - Google Patents
絶縁電線及びその製造方法Info
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- JPH09282948A JPH09282948A JP8916496A JP8916496A JPH09282948A JP H09282948 A JPH09282948 A JP H09282948A JP 8916496 A JP8916496 A JP 8916496A JP 8916496 A JP8916496 A JP 8916496A JP H09282948 A JPH09282948 A JP H09282948A
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- insulating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁皮膜の偏肉を抑制して、電気的特性にバ
ラツキがなく、絶縁皮膜を必要以上に厚くすることなく
絶縁保証値を確保でき、コイルの巻き太りによる径大
化、コイル抵抗値の上昇を防止しうる絶縁電線を提供す
ること。 【解決手段】 ポリエステルイミド樹脂を主成分とし、
固形分濃度が40〜50重量%で、50℃における粘度
が10〜60dPa・sである絶縁塗料を、ダイスによ
って導線上に複数回、塗布焼き付けて導線の周囲に絶縁
皮膜を形成してなり、1回の塗布焼付により形成された
皮膜の偏肉度が1.5以下で、かつ絶縁皮膜の偏肉度が
1.5以下である絶縁電線。
ラツキがなく、絶縁皮膜を必要以上に厚くすることなく
絶縁保証値を確保でき、コイルの巻き太りによる径大
化、コイル抵抗値の上昇を防止しうる絶縁電線を提供す
ること。 【解決手段】 ポリエステルイミド樹脂を主成分とし、
固形分濃度が40〜50重量%で、50℃における粘度
が10〜60dPa・sである絶縁塗料を、ダイスによ
って導線上に複数回、塗布焼き付けて導線の周囲に絶縁
皮膜を形成してなり、1回の塗布焼付により形成された
皮膜の偏肉度が1.5以下で、かつ絶縁皮膜の偏肉度が
1.5以下である絶縁電線。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば偏向ヨーク
等のコイルの製造に用いられる絶縁電線及びその製造方
法に関するものである。
等のコイルの製造に用いられる絶縁電線及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、絶縁電線は、熱硬化性樹脂を
硬化剤と共に溶剤に溶解せしめた絶縁塗料を導線上に塗
布焼き付けることにより製造されている。具体的には、
導線に塗布ローラにより前記絶縁塗料を付着させたの
ち、ダイスを通過させることで、導線の周囲に所定の厚
みで絶縁塗料を塗布し、加熱炉を通過させることで絶縁
塗料を導線上に焼き付けて絶縁皮膜を形成するものであ
り、通常、前記塗布焼付工程を6〜8回程度繰り返すこ
とで、導線の周囲に所定の肉厚の絶縁皮膜を形成してい
る。この絶縁電線の製造方法は、絶縁塗料として、溶剤
に溶解しうる樹脂であれば、いかなるものでも使用でき
ること、塗布時に必要な絶縁塗料の粘度低下が可能であ
ること、等の利点がある。
硬化剤と共に溶剤に溶解せしめた絶縁塗料を導線上に塗
布焼き付けることにより製造されている。具体的には、
導線に塗布ローラにより前記絶縁塗料を付着させたの
ち、ダイスを通過させることで、導線の周囲に所定の厚
みで絶縁塗料を塗布し、加熱炉を通過させることで絶縁
塗料を導線上に焼き付けて絶縁皮膜を形成するものであ
り、通常、前記塗布焼付工程を6〜8回程度繰り返すこ
とで、導線の周囲に所定の肉厚の絶縁皮膜を形成してい
る。この絶縁電線の製造方法は、絶縁塗料として、溶剤
に溶解しうる樹脂であれば、いかなるものでも使用でき
ること、塗布時に必要な絶縁塗料の粘度低下が可能であ
ること、等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法で製造された従来の絶縁電線においては、電気的特
性、特に印加電圧−破壊時間の関係(V−t特性)にお
ける破壊時間、すなわち高周波領域における絶縁電線の
寿命のバラツキが生じ易い。このため従来では、絶縁電
線における電気的特性を確保するため、導線上に形成さ
れる絶縁皮膜の厚みを設計値よりも厚くすることで、絶
縁保証値を確保していた。しかしながら、絶縁皮膜の厚
みが厚くなると、この絶縁電線でコイルを作成した場
合、コイルが巻き太りし、又、絶縁電線の長さも長くな
り、コイルの外形が必要以上に大きくなり、結果として
コイル抵抗値が高くなる原因となる。近年の電子機器に
おける軽薄短小化への要望から、コイルの径小化、コイ
ル抵抗値の低減が望まれており、絶縁保証値を確保した
まま、絶縁電線における皮膜厚さを薄くすることで、絶
縁皮膜の厚みの増大によるコイルの径大化、コイル抵抗
値の増大化を防止しうる絶縁電線の開発が要望されてい
た。
方法で製造された従来の絶縁電線においては、電気的特
性、特に印加電圧−破壊時間の関係(V−t特性)にお
ける破壊時間、すなわち高周波領域における絶縁電線の
寿命のバラツキが生じ易い。このため従来では、絶縁電
線における電気的特性を確保するため、導線上に形成さ
れる絶縁皮膜の厚みを設計値よりも厚くすることで、絶
縁保証値を確保していた。しかしながら、絶縁皮膜の厚
みが厚くなると、この絶縁電線でコイルを作成した場
合、コイルが巻き太りし、又、絶縁電線の長さも長くな
り、コイルの外形が必要以上に大きくなり、結果として
コイル抵抗値が高くなる原因となる。近年の電子機器に
おける軽薄短小化への要望から、コイルの径小化、コイ
ル抵抗値の低減が望まれており、絶縁保証値を確保した
まま、絶縁電線における皮膜厚さを薄くすることで、絶
縁皮膜の厚みの増大によるコイルの径大化、コイル抵抗
値の増大化を防止しうる絶縁電線の開発が要望されてい
た。
【0004】上記のような絶縁電線とするためには、導
線上に形成される絶縁皮膜の偏肉を小さくすることが有
効である。この絶縁皮膜の偏肉に関しては、例えば、特
開昭54−87885号公報には、加熱溶融させた絶縁
塗料の液槽内に導体を通過させ、次いで加熱チャンバ内
に設けた自由に動き得る、固定しないダイスで絞ること
からなる絶縁電線の製造方法が、又、特開平4−355
007号公報には、ポリボロシロキサン樹脂を主成分と
し、かつこのポリボロシロキサン樹脂100重量部あた
りシリコーン系、パラフィン系レベリンク剤を有効成分
として0.02〜2.5重量部含有してなる耐熱性塗料
による塗布焼付層を、導体上に直接あるいは他の絶縁被
覆を介して設けた耐熱性絶縁電線が、更には、特開平7
−282661号公報には、導電性の被塗装線条に合成
樹脂系エナメル塗料を塗装焼付する絶縁電線の製造方法
において、前記被塗装線条の上下を反転させて2回以上
塗布焼付することからなる絶縁電線の製造方法が開示さ
れている。
線上に形成される絶縁皮膜の偏肉を小さくすることが有
効である。この絶縁皮膜の偏肉に関しては、例えば、特
開昭54−87885号公報には、加熱溶融させた絶縁
塗料の液槽内に導体を通過させ、次いで加熱チャンバ内
に設けた自由に動き得る、固定しないダイスで絞ること
からなる絶縁電線の製造方法が、又、特開平4−355
007号公報には、ポリボロシロキサン樹脂を主成分と
し、かつこのポリボロシロキサン樹脂100重量部あた
りシリコーン系、パラフィン系レベリンク剤を有効成分
として0.02〜2.5重量部含有してなる耐熱性塗料
による塗布焼付層を、導体上に直接あるいは他の絶縁被
覆を介して設けた耐熱性絶縁電線が、更には、特開平7
−282661号公報には、導電性の被塗装線条に合成
樹脂系エナメル塗料を塗装焼付する絶縁電線の製造方法
において、前記被塗装線条の上下を反転させて2回以上
塗布焼付することからなる絶縁電線の製造方法が開示さ
れている。
【0005】上記特開昭54−87885号公報の絶縁
電線の製造方法では、ダイスをフロート化し加熱チャン
バ内で自由に動き回れるようにして絶縁皮膜の偏肉度を
低減するというものであるが、かなり複雑な製造方法で
あるため、この方法で製造された絶縁電線は長手方向の
偏肉度のバラツキが大きい。又、特開平4−35500
7号公報の絶縁電線は、ポリボロシロキサン樹脂を主成
分とする絶縁塗料にレベリング剤を含有させることによ
り導体に対する塗料のぬれ性を改善し偏肉を防止すると
いうものであるが、ポリボロシロキサン樹脂はポリエス
テルイミド系樹脂等と比較して絶縁電線の可撓性、密着
性等の機械的特性が悪いため特定の用途にしか使用でき
ない。更に、特開平7−282261号公報の絶縁電線
の製造方法は、焼付炉を上下2つ用いて、電線を上下反
転させて焼き付けることにより、1回の塗布焼付による
偏肉を相殺しトータルの偏肉比を小さくするというもの
であるが、根本的に皮膜の偏肉が改善されているわけで
はないため、各層の塗膜自体は1層ごとに上下に1.5
以上の偏肉比で偏肉しており、そのため絶縁電線の長手
方向における偏肉度のバラツキが大きいという問題があ
る。
電線の製造方法では、ダイスをフロート化し加熱チャン
バ内で自由に動き回れるようにして絶縁皮膜の偏肉度を
低減するというものであるが、かなり複雑な製造方法で
あるため、この方法で製造された絶縁電線は長手方向の
偏肉度のバラツキが大きい。又、特開平4−35500
7号公報の絶縁電線は、ポリボロシロキサン樹脂を主成
分とする絶縁塗料にレベリング剤を含有させることによ
り導体に対する塗料のぬれ性を改善し偏肉を防止すると
いうものであるが、ポリボロシロキサン樹脂はポリエス
テルイミド系樹脂等と比較して絶縁電線の可撓性、密着
性等の機械的特性が悪いため特定の用途にしか使用でき
ない。更に、特開平7−282261号公報の絶縁電線
の製造方法は、焼付炉を上下2つ用いて、電線を上下反
転させて焼き付けることにより、1回の塗布焼付による
偏肉を相殺しトータルの偏肉比を小さくするというもの
であるが、根本的に皮膜の偏肉が改善されているわけで
はないため、各層の塗膜自体は1層ごとに上下に1.5
以上の偏肉比で偏肉しており、そのため絶縁電線の長手
方向における偏肉度のバラツキが大きいという問題があ
る。
【0006】そこで本発明は上記の点に鑑み、絶縁電線
における絶縁皮膜の偏肉を抑制して、電気的特性にバラ
ツキがなく、絶縁皮膜を必要以上に厚くすることなく絶
縁保証値を確保することで、コイルの巻き太りによる径
大化を防止でき、かつ、コイル抵抗値が高くなるといっ
たこともない絶縁電線、及びそのような電気的特性に優
れた絶縁電線を容易に製造可能な絶縁電線の製造方法を
提供せんとするものである。
における絶縁皮膜の偏肉を抑制して、電気的特性にバラ
ツキがなく、絶縁皮膜を必要以上に厚くすることなく絶
縁保証値を確保することで、コイルの巻き太りによる径
大化を防止でき、かつ、コイル抵抗値が高くなるといっ
たこともない絶縁電線、及びそのような電気的特性に優
れた絶縁電線を容易に製造可能な絶縁電線の製造方法を
提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
め、本発明に係る絶縁電線は、ポリエステルイミド樹脂
を主成分とし、固形分濃度が40〜50重量%で、50
℃における粘度が10〜60dPa・sである絶縁塗料
を、ダイスによって導線上に複数回、塗布焼き付けて導
線の周囲に絶縁皮膜を形成してなり、前記絶縁皮膜の偏
肉度が1.5以下である。前記絶縁皮膜の偏肉度は、よ
り好ましくは1.3以下である。又、電線1m当たりに
おける絶縁皮膜の偏肉度の平均についても、1.5以
下、より好ましくは1.3以下である。
め、本発明に係る絶縁電線は、ポリエステルイミド樹脂
を主成分とし、固形分濃度が40〜50重量%で、50
℃における粘度が10〜60dPa・sである絶縁塗料
を、ダイスによって導線上に複数回、塗布焼き付けて導
線の周囲に絶縁皮膜を形成してなり、前記絶縁皮膜の偏
肉度が1.5以下である。前記絶縁皮膜の偏肉度は、よ
り好ましくは1.3以下である。又、電線1m当たりに
おける絶縁皮膜の偏肉度の平均についても、1.5以
下、より好ましくは1.3以下である。
【0008】ここで、絶縁皮膜の「偏肉度」とは、図1
に示すように、導線1の軸中心Oに対する絶縁皮膜2の
偏心の度合い、具体的には、絶縁皮膜2における薄肉部
の厚みaと厚肉部bとの肉厚の比(b/a)をいう。従
来、上記のような方法で製造された絶縁電線では、導線
1上の絶縁皮膜2の厚さに偏りが生じ、導線1の軸中心
Oに対して絶縁皮膜2が大きく偏心した構造となってお
り、偏肉度(b/a)は1.5〜2.0程度にまで至っ
ていた。しかしながら、このように、絶縁皮膜の偏肉度
が1.5を超えると電気的特性が悪化する。特に、印加
電圧−破壊時間の関係(V−t特性)における破壊時間
が顕著に減少する。すなわち高周波領域における絶縁電
線の寿命が短くなるのである。そこで、絶縁保証値を確
保するために、最小肉厚(実効塗膜厚)を確保しようと
して、薄肉部を基準として絶縁皮膜全体を厚くすると、
それだけ絶縁電線の径は大きくなり、この絶縁電線を使
用したコイルが巻き太りしてコイル外径が必要以上に大
きくなり、使用する絶縁電線の長さも長くなり、結果と
してコイル外径が大きくコイル抵抗値が高くなってしま
う。この点、本発明によれば、ポリエステルイミド樹脂
を主成分とし、固形分濃度が40〜50重量%で、50
℃における粘度が10〜60dPa・sである絶縁塗料
を、ダイスによって導線上に複数回、塗布焼き付けて導
線の周囲に絶縁皮膜を形成することで、絶縁皮膜の偏肉
度を上記の範囲内として絶縁皮膜の偏肉による電線の電
気的特性のバラツキを抑制してなるので、絶縁保証値を
確保しつつ絶縁皮膜の厚みを全体として薄くすることが
可能となり、絶縁電線の径を小さくし、結果としてコイ
ルの巻き太りによる径大化、抵抗値の増大を防止しう
る。
に示すように、導線1の軸中心Oに対する絶縁皮膜2の
偏心の度合い、具体的には、絶縁皮膜2における薄肉部
の厚みaと厚肉部bとの肉厚の比(b/a)をいう。従
来、上記のような方法で製造された絶縁電線では、導線
1上の絶縁皮膜2の厚さに偏りが生じ、導線1の軸中心
Oに対して絶縁皮膜2が大きく偏心した構造となってお
り、偏肉度(b/a)は1.5〜2.0程度にまで至っ
ていた。しかしながら、このように、絶縁皮膜の偏肉度
が1.5を超えると電気的特性が悪化する。特に、印加
電圧−破壊時間の関係(V−t特性)における破壊時間
が顕著に減少する。すなわち高周波領域における絶縁電
線の寿命が短くなるのである。そこで、絶縁保証値を確
保するために、最小肉厚(実効塗膜厚)を確保しようと
して、薄肉部を基準として絶縁皮膜全体を厚くすると、
それだけ絶縁電線の径は大きくなり、この絶縁電線を使
用したコイルが巻き太りしてコイル外径が必要以上に大
きくなり、使用する絶縁電線の長さも長くなり、結果と
してコイル外径が大きくコイル抵抗値が高くなってしま
う。この点、本発明によれば、ポリエステルイミド樹脂
を主成分とし、固形分濃度が40〜50重量%で、50
℃における粘度が10〜60dPa・sである絶縁塗料
を、ダイスによって導線上に複数回、塗布焼き付けて導
線の周囲に絶縁皮膜を形成することで、絶縁皮膜の偏肉
度を上記の範囲内として絶縁皮膜の偏肉による電線の電
気的特性のバラツキを抑制してなるので、絶縁保証値を
確保しつつ絶縁皮膜の厚みを全体として薄くすることが
可能となり、絶縁電線の径を小さくし、結果としてコイ
ルの巻き太りによる径大化、抵抗値の増大を防止しう
る。
【0009】
【発明の実施の形態】上記のような方法で製造される絶
縁電線における絶縁皮膜の偏肉傾向は、1回に多くの塗
料を塗布するほど顕著であり、又、塗装焼付回数が多く
なるほど1層当たりの塗膜の偏りが加算され、最終的に
得られる絶縁電線における絶縁皮膜の偏肉傾向は顕著と
なる。前記塗膜の偏肉の原因は、ダイスが導線に対し正
しく設置されていない、焼付炉内の温度分布が均一でな
いなどの設備上の問題の他に、導線への塗料のぬれ性が
悪いことなどがあげられるが、使用される絶縁塗料の固
形分濃度、粘度なども主な原因の一つとしてあげられ
る。すなわち、塗料の固形分濃度を上げると、1回の塗
布焼き付けによる塗膜の厚みが厚くなり塗布回数は減る
ものの、1回の塗布焼き付けによる塗膜の厚みが厚くな
ることで塗膜の偏肉が起こる。つまり、単に塗料の固形
分濃度を上げて塗布回数を減らすだけでは、偏肉傾向は
改善されない。ところが、絶縁塗料の粘度を上げること
なく固形分濃度を上げれば、1回の塗布による塗膜の厚
みを厚くして塗布回数を減らすことができると同時に、
偏肉も小さくすることができ、絶縁皮膜の偏肉度が上記
のように1.5以下である絶縁電線を容易に製造するこ
とができる。
縁電線における絶縁皮膜の偏肉傾向は、1回に多くの塗
料を塗布するほど顕著であり、又、塗装焼付回数が多く
なるほど1層当たりの塗膜の偏りが加算され、最終的に
得られる絶縁電線における絶縁皮膜の偏肉傾向は顕著と
なる。前記塗膜の偏肉の原因は、ダイスが導線に対し正
しく設置されていない、焼付炉内の温度分布が均一でな
いなどの設備上の問題の他に、導線への塗料のぬれ性が
悪いことなどがあげられるが、使用される絶縁塗料の固
形分濃度、粘度なども主な原因の一つとしてあげられ
る。すなわち、塗料の固形分濃度を上げると、1回の塗
布焼き付けによる塗膜の厚みが厚くなり塗布回数は減る
ものの、1回の塗布焼き付けによる塗膜の厚みが厚くな
ることで塗膜の偏肉が起こる。つまり、単に塗料の固形
分濃度を上げて塗布回数を減らすだけでは、偏肉傾向は
改善されない。ところが、絶縁塗料の粘度を上げること
なく固形分濃度を上げれば、1回の塗布による塗膜の厚
みを厚くして塗布回数を減らすことができると同時に、
偏肉も小さくすることができ、絶縁皮膜の偏肉度が上記
のように1.5以下である絶縁電線を容易に製造するこ
とができる。
【0010】具体的には、絶縁塗料として、固形分濃度
が40〜50重量%、50℃における粘度が10〜60
dPa・s程度のものを用い、塗布温度45℃以上、好
ましくは50℃程度で導線上に塗布することで、偏肉度
が上記のような範囲の絶縁電線を製造することができ
る。絶縁塗料の固形分濃度が40重量%以下では、1回
の塗布により形成される塗膜の厚みが薄く塗布回数が増
え、生産性が低下するだけでなく、塗布回数が増えると
1層当たりの塗膜の偏りが加算されて偏肉の改善効果が
低下する。又、固形分濃度が50重量%以上の場合に
も、偏肉が発生し易くなると同時に、焼き付け時に発泡
現象が発生するおそれがある。したがって、絶縁塗料の
固形分濃度としては上記の範囲が好ましい。又、粘度が
上記の範囲以上の場合には、ダイスを通過させる際の抵
抗が増大して導線が延びてしまうおそれがある。
が40〜50重量%、50℃における粘度が10〜60
dPa・s程度のものを用い、塗布温度45℃以上、好
ましくは50℃程度で導線上に塗布することで、偏肉度
が上記のような範囲の絶縁電線を製造することができ
る。絶縁塗料の固形分濃度が40重量%以下では、1回
の塗布により形成される塗膜の厚みが薄く塗布回数が増
え、生産性が低下するだけでなく、塗布回数が増えると
1層当たりの塗膜の偏りが加算されて偏肉の改善効果が
低下する。又、固形分濃度が50重量%以上の場合に
も、偏肉が発生し易くなると同時に、焼き付け時に発泡
現象が発生するおそれがある。したがって、絶縁塗料の
固形分濃度としては上記の範囲が好ましい。又、粘度が
上記の範囲以上の場合には、ダイスを通過させる際の抵
抗が増大して導線が延びてしまうおそれがある。
【0011】本発明の絶縁電線を製造する際に使用され
る絶縁塗料は、上記のような固形分濃度、及び粘度とし
うるかぎりにおいて、いかなるものでも使用できるが、
一般に絶縁電線に使用されている、熱硬化性樹脂を硬化
剤とともに溶剤に溶解してなるものが好ましい。前記熱
硬化性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリ
エステルイミド樹脂、ポリエステルアミド樹脂、ポリエ
ステルアミドイミド樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アルキッド樹脂等があり、これらを単独
で又は二種以上の樹脂を混合して用いることができる。
これらの熱硬化性樹脂の中でも、ポリエステル系樹脂が
好ましく、その中でも特にポリエステルイミド系樹脂が
好ましい。又、上記のような熱硬化性樹脂と熱可塑性樹
脂とを併用することもできる。
る絶縁塗料は、上記のような固形分濃度、及び粘度とし
うるかぎりにおいて、いかなるものでも使用できるが、
一般に絶縁電線に使用されている、熱硬化性樹脂を硬化
剤とともに溶剤に溶解してなるものが好ましい。前記熱
硬化性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリ
エステルイミド樹脂、ポリエステルアミド樹脂、ポリエ
ステルアミドイミド樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アルキッド樹脂等があり、これらを単独
で又は二種以上の樹脂を混合して用いることができる。
これらの熱硬化性樹脂の中でも、ポリエステル系樹脂が
好ましく、その中でも特にポリエステルイミド系樹脂が
好ましい。又、上記のような熱硬化性樹脂と熱可塑性樹
脂とを併用することもできる。
【0012】次に、熱硬化性樹脂の硬化剤成分として
は、チタニウムテトラアルコキシド、もしくはその誘導
体、例えばチタニウムテトラアルコキシドのキレート化
合物、もしくはシアート化合物、チタニウムジアルコキ
シジフェノラート化合物、チタニウムビスキレート化合
物等が好適であるが、この中でも、チタニウムテトラア
ルコキシド化合物が好ましく、その中でも特にチタニウ
ムテトラブトキシドを用いることが好ましい。硬化剤と
しては、上記の他に、コバルト、マンガン、鉛、亜鉛、
カルシウム、ニッケル、リチウム、スズ、ランタン、カ
リウム、もしくはナトリウム等のオクトエート、ナフテ
ート、もしくはリノレート等を併用しても同様の硬化が
得られる。又、上記の硬化剤は、一般に溶剤中に溶解あ
るいは分散せしめて使用される。
は、チタニウムテトラアルコキシド、もしくはその誘導
体、例えばチタニウムテトラアルコキシドのキレート化
合物、もしくはシアート化合物、チタニウムジアルコキ
シジフェノラート化合物、チタニウムビスキレート化合
物等が好適であるが、この中でも、チタニウムテトラア
ルコキシド化合物が好ましく、その中でも特にチタニウ
ムテトラブトキシドを用いることが好ましい。硬化剤と
しては、上記の他に、コバルト、マンガン、鉛、亜鉛、
カルシウム、ニッケル、リチウム、スズ、ランタン、カ
リウム、もしくはナトリウム等のオクトエート、ナフテ
ート、もしくはリノレート等を併用しても同様の硬化が
得られる。又、上記の硬化剤は、一般に溶剤中に溶解あ
るいは分散せしめて使用される。
【0013】更に、上記のような熱硬化性樹脂と硬化剤
を溶解してなる溶剤としては、これらの良溶媒であれば
いかなるものでも使用可能であり、例えば、クレゾー
ル、フェノール、キシノレート、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドン等があり、これらを単独で又は二種以上を併
用することもできる。これらの溶剤の中でも、特にクレ
ゾール系の溶剤が好ましい。又、必要に応じて、ソルベ
ントナフサ、キシロール等の貧溶媒を上記のような良溶
媒とともに併用することができる。
を溶解してなる溶剤としては、これらの良溶媒であれば
いかなるものでも使用可能であり、例えば、クレゾー
ル、フェノール、キシノレート、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドン等があり、これらを単独で又は二種以上を併
用することもできる。これらの溶剤の中でも、特にクレ
ゾール系の溶剤が好ましい。又、必要に応じて、ソルベ
ントナフサ、キシロール等の貧溶媒を上記のような良溶
媒とともに併用することができる。
【0014】上記のような絶縁塗料は、絶縁皮膜の偏肉
度を小さいものとするために、固形分濃度が40〜50
重量%、50℃における粘度が10〜60dPa・sと
なるように調整し、この温度で導線上に塗布することが
好ましい。固形分濃度が上記の範囲より高くなると粘度
が上昇し、走行する導線への塗布作業性が低下するだけ
でなく、皮膜の偏肉度が高くなる。又、粘度が上記の範
囲を超えると、前記と同様に導線への塗布作業性の低
下、偏肉度の悪化の原因になる。更に、塗布温度が低い
と塗料の粘度が増大して上記と同様の問題が発生するの
で、塗布温度は45℃以上、好ましくは50℃程度とす
る。一方、固形分濃度が低下すると、塗料の粘度も低下
して走行する導線への塗布作業は容易になるものの、目
的とする厚さの絶縁皮膜を得るための塗布焼付回数が増
えて、やはり絶縁皮膜の偏肉度が増大するので好ましく
ない。又、塗布時の塗料粘度を下げるために塗布温度を
上げると、当初は塗料粘度が低下して塗布作業が容易と
なるものの、経時により塗料粘度が増大する方向に変化
して、得られる絶縁電線の品質にバラツキが生ずるので
好ましくない。
度を小さいものとするために、固形分濃度が40〜50
重量%、50℃における粘度が10〜60dPa・sと
なるように調整し、この温度で導線上に塗布することが
好ましい。固形分濃度が上記の範囲より高くなると粘度
が上昇し、走行する導線への塗布作業性が低下するだけ
でなく、皮膜の偏肉度が高くなる。又、粘度が上記の範
囲を超えると、前記と同様に導線への塗布作業性の低
下、偏肉度の悪化の原因になる。更に、塗布温度が低い
と塗料の粘度が増大して上記と同様の問題が発生するの
で、塗布温度は45℃以上、好ましくは50℃程度とす
る。一方、固形分濃度が低下すると、塗料の粘度も低下
して走行する導線への塗布作業は容易になるものの、目
的とする厚さの絶縁皮膜を得るための塗布焼付回数が増
えて、やはり絶縁皮膜の偏肉度が増大するので好ましく
ない。又、塗布時の塗料粘度を下げるために塗布温度を
上げると、当初は塗料粘度が低下して塗布作業が容易と
なるものの、経時により塗料粘度が増大する方向に変化
して、得られる絶縁電線の品質にバラツキが生ずるので
好ましくない。
【0015】本発明の絶縁電線を製造するためのダイス
は、従来から一般的に使用されている絶縁電線製造用の
ものであれば使用できる。
は、従来から一般的に使用されている絶縁電線製造用の
ものであれば使用できる。
【0016】なお、本発明の絶縁電線を製造する際に、
1回の塗布焼付により形成される絶縁皮膜の厚さは、好
ましくは4.0μm以下、特に2.0〜3.0μmの範
囲であることが好ましい。1回の塗布焼付による皮膜の
厚さが4.0μm以上であると、焼付時に発泡したり、
絶縁電線の外観が悪くなるだけでなく、1回の塗布によ
り形成される絶縁皮膜の偏肉度が大きくなり、ひいては
最終的に形成される絶縁皮膜の偏肉度が大きくなる。
又、1回の塗布焼付により形成される皮膜の厚さが薄い
と塗布回数が増え、1回当たりの皮膜の偏肉度が加算さ
れて、はやり最終的に製造される絶縁電線における絶縁
皮膜の偏肉度が大きくなるために好ましくない。
1回の塗布焼付により形成される絶縁皮膜の厚さは、好
ましくは4.0μm以下、特に2.0〜3.0μmの範
囲であることが好ましい。1回の塗布焼付による皮膜の
厚さが4.0μm以上であると、焼付時に発泡したり、
絶縁電線の外観が悪くなるだけでなく、1回の塗布によ
り形成される絶縁皮膜の偏肉度が大きくなり、ひいては
最終的に形成される絶縁皮膜の偏肉度が大きくなる。
又、1回の塗布焼付により形成される皮膜の厚さが薄い
と塗布回数が増え、1回当たりの皮膜の偏肉度が加算さ
れて、はやり最終的に製造される絶縁電線における絶縁
皮膜の偏肉度が大きくなるために好ましくない。
【0017】
(実施例1)固形分濃度40重量%、50℃における粘
度が25dPa・sであるポリエステルイミド系絶縁塗
料Aを、塗布温度50℃で横型焼付炉にて最高温度50
0℃、線速度45m/min.で、φ0.20mmの銅
線に8回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ20μmの絶縁
電線を得た。
度が25dPa・sであるポリエステルイミド系絶縁塗
料Aを、塗布温度50℃で横型焼付炉にて最高温度50
0℃、線速度45m/min.で、φ0.20mmの銅
線に8回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ20μmの絶縁
電線を得た。
【0018】得られた絶縁電線について、絶縁皮膜の偏
肉度を測定した。さらに、耐軟化性、絶縁破壊電圧につ
いての試験を、JIS C 3003のエナメル銅線及
びエナメルアルミニウム線試験方法に準じて行った。
又、V−t特性試験を、印加電圧2kV周波数80kH
zの測定条件で実施した。これらの結果を、使用した絶
縁塗料Aの特性と併せて表1に示した。
肉度を測定した。さらに、耐軟化性、絶縁破壊電圧につ
いての試験を、JIS C 3003のエナメル銅線及
びエナメルアルミニウム線試験方法に準じて行った。
又、V−t特性試験を、印加電圧2kV周波数80kH
zの測定条件で実施した。これらの結果を、使用した絶
縁塗料Aの特性と併せて表1に示した。
【0019】尚、前記絶縁皮膜の厚さは、最小目盛1/
1000mmのマイクロメーターを用いて絶縁外径と導
体径を測定し、絶縁外径と導体径の差の1/2で表し
た。又、偏肉度は、試験片の円周上に鋭利なカミソリで
導体に達するまでの切目を入れ、その線を振りながら張
力を加えて切断する。これを線の切り口に対して直角方
向から適当な倍率の顕微鏡により観察して皮膜の薄肉部
の厚みaと厚肉部の厚みbを測定し、次式によって算出
した。 偏肉度=b/a
1000mmのマイクロメーターを用いて絶縁外径と導
体径を測定し、絶縁外径と導体径の差の1/2で表し
た。又、偏肉度は、試験片の円周上に鋭利なカミソリで
導体に達するまでの切目を入れ、その線を振りながら張
力を加えて切断する。これを線の切り口に対して直角方
向から適当な倍率の顕微鏡により観察して皮膜の薄肉部
の厚みaと厚肉部の厚みbを測定し、次式によって算出
した。 偏肉度=b/a
【0020】(実施例2)固形分濃度42重量%、50
℃における粘度が40dPa・sであるポリエステルイ
ミド系絶縁塗料Bを、塗布温度50℃で横型焼付炉にて
最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ0.
20mmの銅線に8回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ2
0μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線に
ついて、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度及び
絶縁電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗料
Bの特性と併せて表1に示した。
℃における粘度が40dPa・sであるポリエステルイ
ミド系絶縁塗料Bを、塗布温度50℃で横型焼付炉にて
最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ0.
20mmの銅線に8回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ2
0μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線に
ついて、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度及び
絶縁電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗料
Bの特性と併せて表1に示した。
【0021】(実施例3)固形分濃度45重量%、50
℃における粘度が55dPa・sであるポリエステルイ
ミド系絶縁塗料Cを、塗布温度50℃で横型焼付炉にて
最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ0.
20mmの銅線に7回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ2
0μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線に
ついて、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度及び
絶縁電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗料
Cの特性と併せて表1に示した。
℃における粘度が55dPa・sであるポリエステルイ
ミド系絶縁塗料Cを、塗布温度50℃で横型焼付炉にて
最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ0.
20mmの銅線に7回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ2
0μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線に
ついて、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度及び
絶縁電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗料
Cの特性と併せて表1に示した。
【0022】(比較例1)固形分濃度33重量%、40
℃における粘度が10dPa・sであるポリエステルイ
ミド系絶縁塗料Dを、塗布温度40℃で横型焼付炉にて
最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ0.
20mmの銅線に7回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ2
0μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線に
ついて、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度、及
び絶縁電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗
料Dの特性と併せて表1に示した。
℃における粘度が10dPa・sであるポリエステルイ
ミド系絶縁塗料Dを、塗布温度40℃で横型焼付炉にて
最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ0.
20mmの銅線に7回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ2
0μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線に
ついて、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度、及
び絶縁電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗
料Dの特性と併せて表1に示した。
【0023】(比較例2)比較例1と同様のポリエステ
ルイミド系絶縁塗料Dを、塗布温度40℃で横型焼付炉
にて最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ
0.20mmの銅線に8回塗布焼付を繰り返し、被膜厚
さ20μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電
線について、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度
及び絶縁電線の特性を調べ、その結果を、絶縁塗料Dの
特性と併せて表1に示した。
ルイミド系絶縁塗料Dを、塗布温度40℃で横型焼付炉
にて最高温度500℃、線速度45m/min.で、φ
0.20mmの銅線に8回塗布焼付を繰り返し、被膜厚
さ20μmの絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電
線について、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度
及び絶縁電線の特性を調べ、その結果を、絶縁塗料Dの
特性と併せて表1に示した。
【0024】(比較例3)従来から使用されている、耐
熱区分F種の絶縁電線を与える、固形分濃度33重量
%、40℃における粘度が10dPa・sのポリエステ
ルイミド系絶縁塗料E(FS−250 大日精化工業社
製)を用いて、塗布温度40℃で横型焼付炉にて最高温
度500℃、線速度45m/min.で、φ0.20m
mの銅線に7回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ20μm
の絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線につい
て、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度及び絶縁
電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗料Eの
特性と併せて表1に示した。
熱区分F種の絶縁電線を与える、固形分濃度33重量
%、40℃における粘度が10dPa・sのポリエステ
ルイミド系絶縁塗料E(FS−250 大日精化工業社
製)を用いて、塗布温度40℃で横型焼付炉にて最高温
度500℃、線速度45m/min.で、φ0.20m
mの銅線に7回塗布焼付を繰り返し、被膜厚さ20μm
の絶縁電線を得た。その後、得られた絶縁電線につい
て、実施例1と同様の方法で絶縁皮膜の偏肉度及び絶縁
電線の特性を調べ、その結果を、使用した絶縁塗料Eの
特性と併せて表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上の結果から、本発明に係る絶縁電線
は、同じ絶縁皮膜の厚さの従来品に較べて、優れた特性
を有することが分かる。したがって、本発明の絶縁電線
は、従来の絶縁電線に較べて皮膜厚さを薄くすること
で、コイルの径大化、抵抗値の増大を防止することがで
きる。
は、同じ絶縁皮膜の厚さの従来品に較べて、優れた特性
を有することが分かる。したがって、本発明の絶縁電線
は、従来の絶縁電線に較べて皮膜厚さを薄くすること
で、コイルの径大化、抵抗値の増大を防止することがで
きる。
【図1】 絶縁電線の偏肉度を示す電線の説明図。 1:導線、 2:絶縁皮膜。
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリエステルイミド樹脂を主成分とし、
固形分濃度が40〜50重量%で、50℃における粘度
が10〜60dPa・sである絶縁塗料を、ダイスによ
って導線上に複数回、塗布焼き付けて導線の周囲に絶縁
皮膜を形成してなり、前記絶縁皮膜の偏肉度が1.5以
下である絶縁電線。 - 【請求項2】 1回の塗布焼付により形成された皮膜の
偏肉度が1.5以下である請求項1記載の絶縁電線。 - 【請求項3】 1回の絶縁塗料の塗布焼付により形成さ
れた皮膜の厚さが4.0μm以下である請求項1又は請
求項2記載の絶縁電線。 - 【請求項4】 絶縁塗料が、ポリエステルイミド樹脂を
主成分とし、これを硬化剤とともに溶剤に溶解してなる
ものである請求項1記載の絶縁電線。 - 【請求項5】 硬化剤が、チタニウムテトラアルコキシ
ド化合物である請求項4記載の絶縁電線。 - 【請求項6】 ポリエステルイミド樹脂を主成分とし、
これを硬化剤とともに溶剤に溶解してなり、固形分濃度
が40〜50重量%で、50℃における粘度が10〜6
0dPa・sである絶縁塗料を、ダイスによって導線上
に複数回、塗布焼き付けて導線の周囲に絶縁皮膜を形成
してなる絶縁電線の製造方法。 - 【請求項7】 硬化剤が、チタニウムテトラアルコキシ
ド化合物である請求項6記載の絶縁電線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8916496A JPH09282948A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 絶縁電線及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8916496A JPH09282948A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 絶縁電線及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09282948A true JPH09282948A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=13963184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8916496A Pending JPH09282948A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 絶縁電線及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09282948A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2013073397A1 (ja) * | 2011-11-16 | 2015-04-02 | 住友電気工業株式会社 | 絶縁ワニス及びこれを用いた絶縁電線 |
| JP2020061289A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 礎電線株式会社 | エナメル線及びエナメル線の製造方法 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8916496A patent/JPH09282948A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2013073397A1 (ja) * | 2011-11-16 | 2015-04-02 | 住友電気工業株式会社 | 絶縁ワニス及びこれを用いた絶縁電線 |
| JP2020061289A (ja) * | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 礎電線株式会社 | エナメル線及びエナメル線の製造方法 |
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