JPH09283085A - 蛍光ランプ及びその廃棄処理方法 - Google Patents

蛍光ランプ及びその廃棄処理方法

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JPH09283085A
JPH09283085A JP9417896A JP9417896A JPH09283085A JP H09283085 A JPH09283085 A JP H09283085A JP 9417896 A JP9417896 A JP 9417896A JP 9417896 A JP9417896 A JP 9417896A JP H09283085 A JPH09283085 A JP H09283085A
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rare earth
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white light
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JP9417896A
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Yoshio Kishimoto
良雄 岸本
Toshifumi Kondo
利文 近藤
Toru Azuma
亨 東
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種以上の希土類蛍光粉体を含む白色光放射
蛍光層から希土類元素を少ない工程数で分離精製できる
蛍光ランプを提供する。 【解決手段】 筒状ガラスバルブの内壁に、Eu付活酸
化イットリウム(赤)とEu付活アルミン酸ストロンチ
ウム(緑)とEu付活アルミン酸バリウムマグネシウム
(青)を4:4:2の重量比で混合した水性サスペンジ
ョンを塗工し、熱処理して3波長型の白色光放射蛍光層
を形成した後、一対の電極フィラメント(電極部)を設
け、水銀とArガスを封入して蛍光ランプを構成する。
蛍光ランプの廃棄に当たり、白色光放射蛍光層から蛍光
粉体を回収し、この蛍光粉体から硫酸により希土類金属
化合物を溶出させて取り出した後、YとEuをシュウ酸
塩として回収し、さらに塩酸に溶解した後、金属錯体化
しイオン交換法によりYとEuを分離精製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明に用いる蛍光ラ
ンプ及びその廃棄処理方法に関し、特に複数の希土類蛍
光粉体を含む蛍光体層が形成された蛍光ランプ及びその
廃棄処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは内側に蛍光体膜(層)を形
成したガラス管内に水銀とアルゴンガスとが封入されて
なるもので、簡単な構造で効率が良く明るい蛍光発光が
得られるという特徴を持っている。一般に蛍光ランプに
は低圧水銀蒸気を用いた低圧水銀放電ランプと、高圧水
銀蒸気を用いた高圧水銀放電ランプとがある。高圧水銀
放電ランプは、可視光〜紫外線を発生するガラス管(内
管)が高温度になることから、このガラス管(内管)の
外に更にガラス管(外管)を設けた二重管構造からなる
ものであり、その外管の内壁の一部に蛍光体膜を形成し
たものもある。
【0003】低圧水銀放電ランプでは水銀蒸気からの紫
外線のほとんどを蛍光体層によって可視光に変換するの
に対し、高圧水銀放電ランプでは水銀蒸気から発光した
可視光線が直接光源となり、蛍光体層による蛍光(蛍光
体層で変換されて得られる可視光線)は補助的に使用さ
れるという差異がある。
【0004】近年、一般照明用の白色光放射蛍光層を有
する蛍光ランプでは、演色性の改善等のために、赤、
緑、青にそれぞれ発光ピークをもつ3種類の蛍光体を混
合した、所謂、3波長型の蛍光体層によって白色光放射
蛍光層を構成した蛍光ランプが一般的になってきてお
り、特に、前記3種類の蛍光体として希土類蛍光粉体、
すなわち、希土類元素を含有する蛍光粉体を用いた明る
くて省エネルギーの蛍光ランプが多く用いられている。
かかる希土類蛍光粉体を用いた3波長型の蛍光体層とし
ては、Eu付活酸化イットリウム、CeMn付活ホウ酸
ガドリニウムマグネシウムなどの赤色蛍光粉体と、Tb
付活アルミン酸セリウムマグネシウム、CeTb付活燐
酸ランタン、CeTb付活ケイ酸イットリウム、CeT
b付活ホウ酸ガドリニウムマグネシウム、Mn付活ケイ
酸亜鉛などの緑色蛍光粉体と、Eu付活アルミン酸バリ
ウムマグネシウム、Eu付活ハロリン酸バリウムカルシ
ウムマグネシウムなどの青色蛍光粉体とを混合したもの
が一般的である。なお、希土類とは一般的には原子番号
が57〜71までのランタニド元素と、これらに諸物性
が類似するScとYを加えたものであるが、通常、蛍光
体にはScは使用されない。従って、ここでいう希土類
蛍光粉体とは少なくとも1種のランタニド元素を含む蛍
光粉体、またはYと少なくとも1種のランタニド元素と
を含む蛍光粉体である。
【0005】ところで、前記の希土類蛍光粉体を用いた
3波長型の蛍光体層を設けた蛍光ランプに代表されるよ
うに、近年、蛍光ランプの白色光放射蛍光層にはY,E
u,Ce,Tb、Gd,Laなど多種の希土類元素が含
まれるようになってきており、希土類元素が高価で埋蔵
量が少ないことから、蛍光層から希土類元素を分離回収
して再利用することが望まれている。一般に希土類元素
含有物からの希土類元素の分離は難しいものである。希
土類元素の分離精製法としては、従来から(1)分別法、
(2)イオン交換クロマトグラフィー法、(3) 溶媒抽出法
の3種類の方法が活用されている。(1) の分別法は、蛍
光体を硝酸、塩酸等に溶解して希土類元素を分離した
後、希土類元素をシュウ酸塩の沈澱物として水から分離
するもので、かかる過程を経て不純物レベルが数ppm
以下になるまで精製される。(2) のイオン交換クロマト
グラフィー法は、希土類元素をクエン酸やEDTA(エ
チレンジアミンテトラ酢酸)などの錯体形成剤を用いて
多段のカラムにより多くの工数をかけて高純度に分離す
る方法である。(3) の溶媒抽出法は種々の抽出剤を用い
て多数回の抽出工程により希土類元素を分離精製してい
く方法であり、前記のイオン交換クロマトグラフィー法
より材料費が安価である。以上のうち、高純度精製が可
能なのは(2)と(3)の方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、近年、
蛍光ランプの蛍光層から希土類元素を分離回収して再利
用することが望まれているが、前記いずれの分離精製方
法を用いても、前記蛍光ランプの複数の希土類蛍光体を
含む白色光放射蛍光体層から希土類元素を各元素毎に分
離し、再利用できる程度まで精製(高純度化)するため
には、きわめて多くの工数を必要とするため、経済的に
成り立たないという問題点があった。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あり、白色光放射蛍光層から希土類元素を少ない工程数
で簡単に分離精製できる蛍光ランプ及びその廃棄処理方
法を提供すること目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の蛍光ランプは、ガラス管の内壁面に2種以
上の希土類蛍光粉体を含む白色光放射蛍光層が形成され
た蛍光ランプにおいて、前記2種以上の希土類蛍光粉体
のそれぞれがランタニド元素としてEuのみを含むもの
であることを特徴とする。ここでの白色光とは、色温度
2500〜7000Kの光であり、電球色(3000
K)、白色(4200K)、昼白色(5000K)、昼
光色(6500K)の光を含んでいる。
【0009】前記構成により白色光放射蛍光層から希土
類元素を簡単に分離回収して精製できる理由は以下のと
おりである。すなわち、従来の蛍光ランプでは、白色光
放射蛍光層には、前記希土類蛍光粉体を用いた3波長型
の希土類蛍光体層のように、Eu(ユーロピウム),C
e(セリウム),Tb(テルビウム),Gd(ガドリニ
ウム),及びLa(ランタン)等から選ばれる2種以上
のランタニド元素が含まれているため、白色光放射蛍光
層からの希土類元素の分離と精製を2種以上のランタニ
ド元素に対して、またはYと2種以上のランタニド元素
に対して行わなけらばならなかったのに対し、本発明の
蛍光ランプでは、白色光放射蛍光層に含まれるランタニ
ド元素がEuのみであるので、白色光放射蛍光層からの
希土類金属の分離と精製はEuに対して、またはYとE
uに対して行うだけでよい。従って、Euと希土類元素
以外の元素間の分離は容易であり、また、一般にYとラ
ンタニド元素間の分離はランタニド元素同士の分離(例
えばEuとTbの分離)に比べて容易に行うことができ
るので、本発明の蛍光ランプでは従来の蛍光ランプの白
色光放射蛍光層(希土類元素として2種以上のランタニ
ド元素を含む蛍光層、または希土類元素としてYと2種
以上のランタニド元素を含む蛍光層)から希土類元素
(ランタニド元素)を各元素毎に分離精製する場合に比
べて格段に少ない工程数で分離精製することができ、少
ないコストで高純度の希土類元素(Eu、またはEuと
Y)の精製物を得ることができる。そして、このように
して得られた高純度の希土類元素(Eu、またはEuと
Y)の精製物は蛍光ランプ等の材料として再利用でき
る。なお、EuとYを完全に分離できなくても、これら
は赤色蛍光体であるEu付活酸化イットリウムの成分で
あるので、EuとYを含む不完全な精製物から赤色蛍光
体であるEu付活酸化イットリウムを容易に再生でき
る。
【0010】前記本発明の蛍光ランプにおいては、白色
光放射蛍光層が、少なくとも酸化イットリウムを含む母
材にEuで付活した赤色蛍光粉体と、Eu付活アルミン
酸ストロンチウムまたはMn付活ケイ酸亜鉛からなる緑
色蛍光粉体と、Eu付活アルミン酸バリウムマグネシウ
ムまたはEu付活アルミン酸バリウムマグネシウムスト
ロンチウムまたはEu付活ハロリン酸バリウムカルシウ
ムマグネシウムからなる青色蛍光粉体とを混合してなる
3波長型蛍光体層であるのが好ましい。このような構成
にしたことにより、演色性に優れた蛍光ランプを得るこ
とができる。
【0011】また前記本発明の蛍光ランプにおいては、
白色光放射蛍光層が、少なくとも酸化イットリウムを含
む母材にEuで付活した赤色蛍光粉体と、EuMn付活
アルミン酸バリウムマグネシウムまたはEuMn付活ア
ルミン酸バリウムマグネシウムストロンチウムからなる
青緑色蛍光粉体とを混合してなる蛍光体層であるのが好
ましい。このような構成にしたことにより、二種の蛍光
体の混合物で蛍光体層が構成されるので、蛍光体層の塗
布時に組成の均一性が向上し、ランプ全体における発光
ムラが軽減する。
【0012】更に本発明の蛍光ランプの廃棄処理方法
は、ガラス管の内壁面にそれぞれがランタニド元素とし
てEuのみを含む2種以上の希土類蛍光粉体を含む白色
光放射蛍光層が形成された蛍光ランプの廃棄時、前記白
色光放射蛍光層を前記ガラス管内のガラス及び電極部材
から物理的に分離して蛍光粉体を回収し、前記蛍光粉体
からEuを分離精製する、または前記蛍光粉体からEu
とYをそれぞれ分離精製するようにしたものである。こ
のような構成にしたことにより、蛍光ランプの廃棄時に
簡単にEu、またはEuとYを回収でき、これらを例え
ば蛍光ランプ等の原料として再利用することが可能にな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の蛍光ランプは、ランタニ
ド元素としてEuのみを含む希土類蛍光粉体を2種以上
混合し、またはこれら2種以上の希土類蛍光粉体と1種
または2種以上の希土類元素を含まない蛍光粉体とを混
合して、電球色、白色、昼白色、及び昼光色のいずれか
の白色光を発光する白色光放射蛍光層を構成し、かかる
白色光放射蛍光層をガラス管の内壁面に形成したもので
ある。
【0014】前記ランタニド元素としてEuのみを含む
希土類蛍光粉体の具体例としては、例えば前記従来技術
で例示した赤色蛍光粉体であるEu付活酸化イットリウ
ムや、青色蛍光粉体であるEu付活アルミン酸バリウム
マグネシウム及びEu付活ハロリン酸バリウムカルシウ
ムマグネシウムの他に、緑色蛍光粉体であるEu付活ア
ルミン酸ストロンチウムや青緑色蛍光粉体であるEuM
n付活アルミン酸バリウムマグネシウム等を挙げること
ができる。また、赤色蛍光粉体としては、前記の酸化イ
ットリウムのみを母材にしたEu付活酸化イットリウム
の他に、酸化イットリウムとともに酸化燐と酸化バナジ
ウムを一緒に含有させて母材を形成し、これにEuを付
活させて発光スペクトルと輝度をEu付活酸化イットリ
ウムのそれから若干変更させたもの(Y(P,V)O:
Eu)も有用である。また、青色蛍光粉体としては前記
のEu付活アルミン酸バリウムマグネシウムにSrを加
えて発光スペクトルと輝度をEu付活アルミン酸バリウ
ムマグネシウムから若干変更させたEu付活アルミン酸
バリウムマグネシウムストロンチウムも有用であり、青
緑色蛍光粉体としては、前記のEuMn付活アルミン酸
バリウムマグネシウムにさらにSrを加えて発光スペク
トルと輝度をEuMn付活アルミン酸バリウムマグネシ
ウムから若干変更させたEuMn付活アルミン酸バリウ
ムマグネシウムストロンチウムも有用である。また、一
般にEu2+付活蛍光体は母材に用いる化合物によって様
々なスペクトルの蛍光体を作ることができ、例えば(S
r,Eu)MgP27;390nm、(Ba,Eu)A
1219;440nm、(Sr,Eu)3MgSi
28;360nm、(Ba,Eu)2MgSi27;5
00nm、(Sr,Eu)2SiO4;550nmなどの
Euを含む希土類蛍光粉体も有用である。
【0015】前記の必要に応じて用いられる1種または
2種以上の希土類元素を含まない蛍光粉体は特に限定さ
れるものではなく、この分野で使用されているそれ自体
公知の蛍光粉体から、その発光スペクトルと輝度等の発
光特性が所望とする白色光を得るに相応しいものを選択
して使用される。
【0016】一般に白色光放射蛍光層を3波長型の蛍光
体層、すなわち、赤色蛍光粉体と緑色蛍光粉体と青色蛍
光粉体とを混合した3原色発光の蛍光体層にすると、演
色性に優れた蛍光ランプが得られるが、本発明において
も白色光放射蛍光層を3波長型の蛍光体層にするのが好
ましい。この場合の具体例としては、Eu付活酸化イッ
トリウム等の少なくとも酸化イットリウムを含む母材に
Euが付活した赤色蛍光粉体と、Eu付活アルミン酸ス
トロンチウムまたはMn付活ケイ酸亜鉛からなる緑色蛍
光粉体と、Eu付活アルミン酸バリウムマグネシウムま
たはEu付活アルミン酸バリウムマグネシウムストロン
チウムまたはEu付活ハロリン酸バリウムカルシウムマ
グネシウムからなる青色蛍光粉体との混合物層が挙げら
れる。また、Eu付活酸化イットリウム等の少なくとも
酸化イットリウムを含む母材にEuが付活した赤色蛍光
粉体と、EuMn付活アルミン酸バリウムマグネシウム
またはEuMn付活アルミン酸バリウムマグネシウムス
トロンチウムからなる青緑色蛍光粉体とを混合した場合
は、これら2種の蛍光粉体で3波長に近い蛍光体層を形
成できる。この場合、3種の蛍光粉体を混合する場合に
比して、蛍光体層の組成の均一性が向上し、ランプ全体
における発光ムラが軽減する。
【0017】以上の構成からなる本発明の蛍光ランプで
は、その廃棄に当たり、白色光放射蛍光層中の蛍光粉体
が回収され、この蛍光粉体から希土類元素が分離精製し
て回収されるが、かかる希土類元素の分離精製法として
は、前記従来から行われている(1) 分別法、 (2)イオン
交換クロマトグラフィー法、(3) 溶媒抽出法等が用いら
れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
がこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0019】(実施例1)ソーダガラスよりなる管径2
8mm、長さ1.2mの筒状ガラスバルブの内壁に、E
u付活酸化イットリウム(赤色蛍光粉体)とEu付活ア
ルミン酸ストロンチウム(緑色蛍光粉体)とEu付活ア
ルミン酸バリウムマグネシウム(青色蛍光粉体)とを
4:4:2の重量比で混合して得られた水性サスペンジ
ョンを塗工し、熱処理(約700℃でシンタリング)し
て3波長型の白色光放射蛍光層を形成した。次に、ガラ
スバルブ内に一対の電極フィラメントを設けた後、水銀
とArガスを封入して蛍光ランプを構成した。
【0020】このようにして得られた蛍光ランプを制御
回路に連結して蛍光灯器具を組み上げ、点灯して白色光
を得た。この蛍光ランプを廃棄するに当たり、蛍光ラン
プのガラスバルブをリークさせた後、前記白色光放射蛍
光層を電極部(一対の電極フィラメント)やガラスから
物理的に分離して蛍光粉体を回収した。回収した蛍光粉
体から硫酸により希土類金属化合物を溶出させて取り出
した後、YとEuをシュウ酸塩として回収した。これら
をさらに塩酸に溶解した後、金属錯体化してイオン交換
クロマトグラフィー法によりYとEuとに分離精製し
た。この希土類元素を用いてEu付活酸化イットリウム
赤色蛍光体を再生した。そして、このEu付活酸化イッ
トリウム赤色蛍光体を用いて再度前記と同様にして3波
長型の白色光放射蛍光層を有する蛍光ランプを作成し、
前記と同様にしてランプを点灯させたところ、その発光
特性は前記のそれと殆ど変わらなかった。
【0021】(実施例2)実施例1と同様にしてソーダ
ガラスからなる管径28mm、長さ1.2mの筒状ガラ
スバルブに内壁にEu付活酸化イットリウム(赤色蛍光
粉体)とEuMn付活アルミン酸バリウムマグネシウム
(青緑色蛍光粉体)とを7:3の重量比で混合して得ら
れた水性サスペンジョンを塗工し、熱処理(約700℃
でシンタリング)して3波長型の白色光放射蛍光層を形
成した。次に、ガラスバルブ内に一対の電極フィラメン
トを設けた後、水銀とArガスを封入して蛍光ランプを
構成した。
【0022】このようにして得られた蛍光ランプを制御
回路に連結して蛍光灯器具を組み上げ、点灯して白色光
を得た。この蛍光ランプを廃棄するに当たり、蛍光ラン
プのガラスバルブをリークさせた後、前記白色光放射蛍
光層を電極部(一対の電極フィラメント)やガラスから
物理的に分離して蛍光粉体を回収した。回収した蛍光粉
体を硫酸に溶解した後、YとEuをシュウ酸塩として回
収した。これをさらに塩酸に溶解した後、金属錯体化し
イオン交換クロマトグラフィー法によりYとEuを分離
精製した。この希土類元素を用いてEu付活酸化イット
リウム赤色蛍光体を再生した。そして、このEu付活酸
化イットリウム赤色蛍光体を用いて再度前記と同様にし
て3波長型の白色光放射蛍光層を有する蛍光ランプを作
成し、前記と同様にしてランプを点灯させたところ、そ
の発光特性は前記のそれと殆ど変わらなかった。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、蛍光ラ
ンプの白色光放射蛍光層から希土類元素を少ない工程数
で容易に分離精製することができ、少ないコストで高純
度の希土類元素(Eu、またはEuとY)の精製物を得
ることができる。従って、蛍光ランプの廃棄時に簡単に
希土類元素(Eu、またはEuとY)を回収でき、これ
らを例えば蛍光ランプ等の原料として再利用することが
可能になる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管の内壁面に2種以上の希土類蛍
    光粉体を含む白色光放射蛍光層が形成された蛍光ランプ
    において、前記2種以上の希土類蛍光粉体のそれぞれが
    ランタニド元素としてEuのみを含むものであることを
    特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 白色光放射蛍光層が、少なくとも酸化イ
    ットリウムを含む母材にEuで付活した赤色蛍光粉体
    と、Eu付活アルミン酸ストロンチウムまたはMn付活
    ケイ酸亜鉛からなる緑色蛍光粉体と、Eu付活アルミン
    酸バリウムマグネシウムまたはEu付活アルミン酸バリ
    ウムマグネシウムストロンチウムまたはEu付活ハロリ
    ン酸バリウムカルシウムマグネシウムからなる青色蛍光
    粉体とを混合してなる3波長型蛍光体層である請求項1
    に記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 白色光放射蛍光層が、少なくとも酸化イ
    ットリウムを含む母材にEuで付活した赤色蛍光粉体
    と、EuMn付活アルミン酸バリウムマグネシウムまた
    はEuMn付活アルミン酸バリウムマグネシウムストロ
    ンチウムからなる青緑色蛍光粉体とを混合してなる蛍光
    体層である請求項1に記載の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 ガラス管の内壁面にそれぞれがランタニ
    ド元素としてEuのみを含む2種以上の希土類蛍光粉体
    を含む白色光放射蛍光層が形成された蛍光ランプの廃棄
    時、前記白色光放射蛍光層を前記ガラス管内のガラス及
    び電極部材から物理的に分離して蛍光粉体を回収し、前
    記蛍光粉体からEuを分離精製する、または前記蛍光粉
    体からEuとYをそれぞれ分離精製する蛍光ランプの廃
    棄処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405183B1 (ko) * 2000-09-21 2003-11-12 티디케이가부시기가이샤 형광체박막, 그 제조방법 및 전계발광패널
JP2009516329A (ja) * 2005-11-10 2009-04-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 低圧水銀蒸気放電ランプ及びコンパクトな蛍光ランプ

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