JPH0928677A - 眼科装置用黒点板及びこれを用いた眼科装置 - Google Patents

眼科装置用黒点板及びこれを用いた眼科装置

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JPH0928677A
JPH0928677A JP7183758A JP18375895A JPH0928677A JP H0928677 A JPH0928677 A JP H0928677A JP 7183758 A JP7183758 A JP 7183758A JP 18375895 A JP18375895 A JP 18375895A JP H0928677 A JPH0928677 A JP H0928677A
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浩之 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フレヤーやゴーストの発生原因になる散乱光や
反射が簡単な構成で黒点板のエッジの部分で生じるのを
防止できる黒点板及びこれを用いた眼科装置を提供する
こと。 【解決手段】互いに重ね合わせられた光を透過可能な複
数枚の透明ガラス板30,31間に黒色塗料層が小黒点
33として設けられ、透明ガラス板30,31及び小黒
点33を形成する黒色塗料層と同一の屈折率又は透明ガ
ラス板30,31及び小黒点33を形成する黒色塗料層
と略同一の屈折率で且つ光を透過可能な接着剤34によ
り小黒点33の周囲が満たされていると共に各ガラス板
30,31同士が接着固定されている黒点板、及び、こ
の黒点板を用いた眼科装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被検眼の観察・撮影
等に用いられる眼科装置に用いる眼科装置用黒点板及び
これを用いた眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の眼科装置としては、例えば、眼
底カメラ等がある。この眼底カメラでは、照明系の照明
光源の照明光を対物レンズから被検眼に投影し、被検眼
からの反射光をこの対物レンズ及び撮影絞りを介して観
察手段及び撮影手段までそれぞれ案内する観察系及び撮
影系を有するのが普通である。
【0003】この様な眼底カメラにおいては、対物レン
ズの表面による反射光が撮影光学系に有害光として混入
し、フレヤーやゴーストの原因となり、鮮明な眼底の観
察・撮影が行えない。
【0004】従来、この様な有害光を除去するために、
特公昭60−57852号公報及び特公昭61−97号
公報に開示されている様に、対物レンズのレンズ面を反
射面と考えたとき、撮影絞りの像が形成される位置と共
役な照明系の位置に撮影絞りの開口部の像を覆う小黒点
を設けることが考えられている。尚、その小黒点は対物
レンズの形状に応じて複数個設けられる場合もある。
【0005】この小黒点は、例えば、図8(a)に示した
様な黒点板61を照明光学系の光路途中に配設すること
により形成している。この黒点板61は透明ガラス板6
2及びこの透明ガラス板62の中央に設けられた小黒点
63から構成されている。この小黒点63は、図8(b)
に示した様に透明ガラス板62の中央にエッチングによ
り円形凹部64を形成して、この円形凹部64内に黒色
塗料を塗布することにより、透明ガラス板62の中央に
形成したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この様な眼
底カメラにおいては、照明光の一部の光束65が図8
(b)に示した様に、凹部64のエッジの部分で矢印66
で示した様に散乱し、この散乱した光すなわち散乱光が
穴あきミラーの中心孔を通り、撮影絞りより撮影系に混
入してフレヤーやゴーストの発生原因になるという問題
があった。
【0007】特に、図10に示した様に、照明光路途中
に黒点a,bがそれぞれ設けられた黒点板A,Bがある
場合には、対物レンズ寄りにある黒点板Aの黒点aのエ
ッジの散乱光束Cの一部があたかも光源よりの黒点板B
の黒点bを通過してしまうような条件になる光束D(散
乱光束)が存在する。
【0008】すなわち、散乱光束Dにとっては黒点bは
存在しないのと同じであるから、この散乱光束Dが対物
レンズにより反射されて撮影光学系に混入してフレアや
ゴーストとなる。尚、黒点が複数個ある場合に生ずる散
乱光束Dによってフレアやゴーストは、対物レンズ表面
に反射して直接撮影絞りの開口部を通過するので、黒点
が一つのときに生ずるフレアやゴーストに比べて強くな
る傾向がある。
【0009】また、対物レンズや被検眼等の表面で反射
した照明光束の一部が、小黒点までもどって、この小黒
点の表面で反射して再び対物レンズの表面等で反射した
後、撮影系に混入し、フレヤーやゴーストの発生原因に
なるという問題もあった。この問題を解決するために、
従来は、図9に示した様に小黒点の黒色塗料は透明ガラ
ス板62と略同じ屈折率の材料が用いられ、更に小黒点
63が設けられた側に反射防止膜67を設けることも考
えられていたが、矢印68で示した様な反射光を完全に
無くすことはできず、0.5〜0.1%程度は存在する
ものであり、問題となるものであった。
【0010】この問題を解決するものとして、例えば特
開昭57−177734号公報及び実公平3−3528
4号公報に開示されたような黒点板を有する眼底カメラ
が考えられている。
【0011】この公報には図11に示した様な平板ガラ
ス70(公報では番号が10)が上述したような黒点板
として開示されている。しかも、公報において、平板ガ
ラス70(公報では10)は一見2枚のガラス板を貼り
合わせて構成したように図示されている。しかし、「平
板ガラス板70内の遮光部材(黒点)70aのエッジに
おいて回折による散乱光が生じるため、遮光部材70a
の外周端が二次光源となって金環状の光を放っていたこ
と」及び「この金環状の散乱光が対物レンズでの有害反
射光を発生する原因となる場合があること」等が公報に
は開示されている。
【0012】このことを考えると、上述の公報では、
「平板ガラス板70が互いに重ね合せた2枚のガラスで
構成され、且つこのガラス板間に遮光部材70aが設け
られている構成」のみが単に開示されているのみで、遮
光部材70aのエッジにおける光の散乱防止対策は何等
考えていないものである。
【0013】従って、従来は、遮光部材70aのエッジ
で発生する金環状の散乱光が対物レンズで有害反射光を
発生する原因となるのを防止するために、平板ガラス板
70の前後の表面に補助遮光部材70b,70cを設け
て、この遮光部材70b,70cにより遮光部材70a
のエッジで生じていた散乱光を除去するようにしてい
る。
【0014】この結果、従来のガラス板間に遮光部材を
設けるタイプでは、構造が複雑となるものであった。
【0015】そこで、この発明は、フレヤーやゴースト
の発生原因になる散乱光や反射が簡単な構成で黒点板の
エッジの部分で生じるのを防止できる眼科装置用黒点板
及びこれを用いた眼科装置を提供することを目的とする
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、互いに重ね合わせられた光を透
過可能な複数枚の基板間に黒色塗料層が小黒点として設
けられ、前記基板及び黒色塗料層と同一の屈折率又は前
記基板及び黒色塗料層と略同一の屈折率で且つ光を透過
可能な接着剤により前記黒色塗料層の周囲が満たされて
いると共に前記各基板同士が接着固定されている眼科装
置用黒点板としたことを特徴とする。
【0017】請求項2の発明は、前記基板は2枚設けら
れ、前記2枚の基板間に形成した黒色塗料層が前記小黒
点として設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項3の発明は、前記基板は3枚設けら
れ、前記各基板間に黒色塗料層が小黒点としてそれぞれ
設けられていることを特徴とする。
【0019】請求項4の発明は、隣接する前記基板の一
方に凹部が形成され、該凹部内に前記黒色塗料層が形成
されていることを特徴とする。
【0020】請求項5の発明は、隣接する前記基板の一
方の対向面上に前記黒色塗料層が形成されていることを
特徴とする。
【0021】請求項6の発明は、前記小黒点が設けられ
ていない基板には特定波長の光をカットするフィルター
板が用いられていることを特徴とする。
【0022】請求項7の発明は、照明光源からの照明光
を穴あきミラーを介して被検眼に投影して前記被検眼を
照明する照明系と、前記被検眼を撮影する光路中に設け
られる撮影絞りを有する撮影系とを備え、前記照明系及
び前記撮影系は被検眼と前記穴あきミラーとの間に配設
された互いに共用する対物レンズを有し、前記照明系は
小黒点が設けられた黒点板を有すると共に、前記対物レ
ンズのレンズ面を反射面と考えたとき、前記撮影絞りの
開口部の像が形成される位置と前記小黒点が前記反射面
を介して共役に設けられて、前記撮影絞りの開口部の前
記像が前記小黒点により覆われるようにした眼科装置に
おいて、前記黒点板は、互いに重ね合わせられて接着さ
れた少なくとも2枚の光が透過可能な基板と、前記少な
くとも2枚の基板間に設けられた小黒点と、前記基板及
び黒色塗料層と同一の屈折率又は前記基板及び黒色塗料
層と略同一の屈折率であると共に光を透過可能で、且つ
前記基板間及び小黒点の周囲を隙間なく満たして各基板
同士を接着固定している接着剤とからなる眼科装置とし
たことを特徴とする。
【0023】請求項8の発明は、前記小黒点は複数個設
けられていると共に、前記複数の小黒点のうち前記照明
光源に最も近い小黒点以外の小黒点を有する黒点板は、
少なくとも2枚の前記基板と前記基板間に隙間なく設け
られた小黒点とから構成されていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図1〜
図7に基づいて説明する。
【0025】<実施例1>図1〜図3はこの発明の一実
施例を示したもので、図1は眼底カメラ(眼科装置)の
光学系を示したものである。この図1において、1は眼
底カメラの照明光学系(照明系)、2は眼底カメラの観
察・撮影光学系(撮影系)、Eは被検眼である。
【0026】[照明光学系]照明光学系1は、観察照明光
学系と撮影照明光学系を有する。しかも、この照明光学
系1は、図1中、ハロゲンランプ3(観察用照明光
源),コンデンサーレンズ4,キセノンランプ5(撮影
用照明光源),コンデンサレンズ6,リング状の透光部
7を有するリング状絞り8,反射ミラー9,レンズ1
0,黒点板11,レンズ12,穴あきミラー13,対物
レンズ14等の光学部品をこの順に有する。そして、ハ
ロゲンランプ3から対物レンズ14までの光学部品は観
察用照明光学系を構成し、キセノンランプ5から対物レ
ンズ14までの光学部品は撮影用照明光学系を構成して
いる。図中、13aは穴あきミラー13の中心孔であ
る。
【0027】そして、キセノンランプ5からの撮影照明
光は、撮影用光学系のコンデンサーレンズ6から対物レ
ンズ14までの光学部品を介して被検眼Eの眼底Efに投
影される。しかも、コンデンサレンズ6とリング状絞り
8との間には、可視蛍光用のエキサイタフィルターEF
が挿脱可能に設けられている。
【0028】また、ハロゲンランプ3からの観察照明光
はコンデンサレンズ4から対物レンズ14までの光学部
品を介して眼底Efに投影される。
【0029】[観察・撮影光学系]観察・撮影光学系2
は、電子観察・撮影光学系とフィルム撮影光学系を有す
る。
【0030】この電子観察・撮影光学系は、被検眼Eに
臨む対物レンズ14,撮影絞り15合焦レンズ16,結
像レンズ17,クイックリターンミラー18,マスク1
9,眼底Efと共役なフィールドレンズ20,反射ミラー
21,リレーレンズ22等を有する。しかも、撮影絞り
15と合焦レンズ16との間には、蛍光撮影用のバリヤ
フィルターBFが挿脱可能に配設されている。
【0031】そして、被検眼Eの眼底Efからの反射光に
よる眼底像が、対物レンズ14から結像レンズ17まで
の光学部品、及び、マスク19,フィールドレンズ2
0,反射ミラー21,リレーレンズ22を介してテレビ
カメラ23のエリアCCD23a(画像入力手段,撮像
手段)に結像される。このテレビカメラ23からの映像
信号出力は制御回路24を介してモニターテレビ25に
入力され、モニターテレビ25に眼底像が映し出され
る。
【0032】また、フィルム撮影光学系は、被検眼Eに
臨む対物レンズ14,合焦レンズ16,結像レンズ1
7、マスクMを有していて、クイックリターンミラー1
8を破線のごとく撮影系の光路から外した状態で、被検
眼からの光を35mmカメラのフィルムFまで案内するよ
うなっている。尚、この撮影系は、上述したように照明
系と共有する対物レンズ14を有している。
【0033】[黒点板11]ここで、対物レンズ14の穴
あきミラー13側の表面(レンズ面)14a,表面14
aとは反対側の表面(レンズ面)を14bとすると共
に、撮影絞り15を物点とし、且つ2つの面14a,1
4bを反射面としたときの前記撮影絞りと共役な位置を
14c(面14a,14b間の位置)として、対物レン
ズ14と黒点板11との位置関係を説明する。
【0034】この黒点板11は、図1〜図3に示した様
に互いに重ね合わせられた2枚の透明ガラス板(光が透
過可能な基板)30,31を有する。この透明ガラス板
30の中央には図3(b)の如くフォトエッチングにより
形成した凹部32が設けられ、この凹部32内には黒色
塗料を塗布することにより形成した小黒点33(黒色塗
料層)が設けられている。
【0035】透明ガラス板31は、透明ガラス板30の
凹部32側の面に接着剤34(接着剤層)で接着され、
透明ガラス板30に設けた凹部32の角部及び黒色塗料
層33と透明ガラス板31との間に形成される間隙が接
着剤34で隙間なく満たされている。この接着剤34
は、透明ガラス板30,31及び黒色塗料層33(黒色
塗料)と同じか又は略同じ屈折率を有するものを用いて
いる。
【0036】黒点板11の小黒点33は、撮影絞り15
の開口部15aを物点として対物レンズ14の面14a
によってできる像の位置14cと共役に設けられてい
る。これにより、小黒点33の像が対物レンズ14と共
役な位置14cに形成される。また、黒点板11aの小
黒点は表面14bに関して位置14cと共役に設けられ
ている。
【0037】これにより、撮影絞り15の開口部15a
の像が形成される位置と小黒点33が反射面としての表
面14aおよび14bを介して共役に設けられて、撮影
絞り15の開口部15aの像が小黒点33により覆われ
るようになっている。よって、黒点板11は、対物レン
ズ14の表面14a及び14bによって生ずるフレアや
ゴーストを除去することができる。
【0038】<実施例2>以上説明した実施例では、透
明ガラス板30に凹部32を設けて、この凹部32内に
小黒点33を形成するようにした例を示したが、必ずし
もこれに限定されるものではない。例えば、図4に示し
た様に、透明ガラス板30の中央に黒色塗料層からなる
小黒点33´をフォトエッチングにより設けて、この小
黒点33´を透明ガラス板30,31間に位置させると
共に、透明ガラス板30,31同士を透明な接着剤34
を介して互いに接着した構成としてもよい。
【0039】<実施例3>対物レンズ14の形状によっ
ては、例えば、図5に示した(特公昭61−97号公報
に開示されている)様に対物レンズ14が複数枚のレン
ズからなる場合、複数個の黒点板が必要になる。
【0040】即ち、本実施例では、第1実施例の構成に
おいて、対物レンズ14を正レンズ40とメニスカスレ
ンズ41から構成すると共に、レンズ10と黒点板11
との間に黒点板42を配設した構成としている。尚、こ
の黒点板42は、図6(a)に示した様に、中央に凹部4
3aを有する透明ガラス板43(基板)と、この凹部4
3aに設けた小黒点44(黒色塗料層)から構成されて
いる。
【0041】そして、黒点板42が正レンズ40の表面
40a,40bとの間の位置40cと共役に設けられて
いると共に、撮影絞り15の開口15aを位置40cと
共役に設けられている。また、黒点板11はメニスカス
レンズ41の表面41aと共役に設けられている。
【0042】本実施例によれば、対物レンズ14側にあ
る黒点板11の小黒点33のエッジの部分において、図
6(a)に45で示した様な散乱光が発生することがない
ので、この散乱光による強いフレアやゴーストが生ずる
のを未然に防止できる。
【0043】尚、本実施例における黒点板42を図6
(b)の如く黒点板42に代えて、黒点板11と46を2
つ配設した構成としても良い。尚、47,48は透明ガ
ラス板(基板)、49は透明ガラス板47の中央に設け
た凹部、50は凹部49に設けられた黒色塗料層からな
る小黒点である。
【0044】<実施例4>また、図5,図6(a)におけ
る黒点板11,42は、小黒点33,44が近い場合に
は図7に示した様に、一つの黒点板50として形成する
こともできる。即ち、この黒点板50は、順に積層され
た透明ガラス板51,52,53(光が透過可能な基
板)を有する。そして、透明ガラス板51,53の互い
に対向する面の中央には凹部51a,53aが形成さ
れ、この凹部51a,53aには黒色塗料を塗布するこ
とにより形成した小黒点51b,53b(黒色塗料層)
が設けられている。しかも、この透明ガラス板51,5
2,53は上記実施例と同様に接着剤(図示せず)で互
いに接着固定されている。
【0045】<他の実施例>尚、上記実施例では、黒点
板11の基板として透明ガラス板30,31を用い、黒
点板50の基板として透明ガラス板51,52,53を
用いた例を示したが、黒点板11,50の基板としては
必ずしも透明ガラス板に限定されるものではない。即
ち、黒点板11の基板である透明ガラス板30,31或
は黒点板50の透明ガラス板51,52,53は、用途
に応じてシャープカットフィルターや色温度変換フィル
ターなどの色硝子フィルターやプラスチックの基板に代
えてもよい。
【0046】また、これらのシャープカットフィルター
や色温度変換フィルターなどの色硝子フィルター等は高
価である。故に、シャープカットフィルターや色温度変
換フィルターなどの色硝子フィルター等を黒点板11,
50等に設ける場合には、小黒点33又は51b,53
bが設けられる基板としては透明ガラス板30,51,
53をそのまま用いるか、或は透明なプラスチック板を
用いると共に、小黒点33又は51b,53bが設けら
れていない基板すなわち透明ガラス板31,52のみを
シャープカットフィルターや色温度変換フィルターなど
の色硝子フィルターに代えるとよい。これにより、小黒
点33,51b,53b等を加工するに際して、基板に
加工不良が生じても、高価なフィルター等は小黒点加工
不良により無駄になることはない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
は、互いに重ね合わせられた光を透過可能な複数枚の基
板間に黒色塗料層が小黒点として設けられ、前記基板及
び黒色塗料層と同一の屈折率又は前記基板及び黒色塗料
層と略同一の屈折率で且つ光を透過可能な接着剤により
前記黒色塗料層の周囲が満たされていると共に前記各基
板同士が接着固定されている構成としたので、基板とこ
れらの間の接着剤との間の屈折率の差がなく、小黒点の
周囲はこの接着剤で満たされることになり、フレヤーや
ゴーストの発生原因になる散乱光が各小黒点のエッジの
部分で生じるのを確実に防止できる。
【0048】請求項2の発明は、前記基板は2枚設けら
れ、前記2枚の基板間に形成した黒色塗料層が前記小黒
点として設けられている構成としたので、フレヤーやゴ
ーストの発生原因になる散乱光が小黒点のエッジの部分
で生じない黒点板を簡易に製造できる。
【0049】請求項3の発明は、前記基板は3枚設けら
れ、前記各基板間に黒色塗料層が小黒点としてそれぞれ
設けられている構成としたので、小黒点を複数設けて
も、フレヤーやゴーストの発生原因になる散乱光が各小
黒点のエッジの部分で生じることがない。
【0050】請求項4の発明は、隣接する前記基板の一
方に凹部が形成され、該凹部内に前記黒色塗料層が形成
されている構成としたので、フレヤーやゴーストの発生
原因になる散乱光が各小黒点のエッジの部分で生じない
黒点板を薄くできる。
【0051】請求項5の発明は、隣接する前記基板の一
方の対向面上に前記黒色塗料層が形成されている構成と
したので、黒点板の加工を簡易に行うことができる。
【0052】請求項6の発明は、前記小黒点が設けられ
ていない基板には特定波長の光をカットするフィルター
板が用いられている構成としたので、この発明の黒点板
を用いることにより眼科装置の照明光路に設けられるシ
ャープカットフィルターや色温度変換フィルターなどの
色硝子フィルターあるいはその他のフィルター等を省略
でき、部品点数上有利となる。しかも、小黒点が設けら
れていない基板に特定波長の光をカットするフィルター
板を用いたので、一方の基板に黒点板を設ける加工が失
敗したとしても、この失敗により高価なフィルターが損
害を受けることはないので、加工及び歩留りの点でも有
利である。
【0053】請求項7の発明の眼科装置は、照明光源か
らの照明光を穴あきミラーを介して被検眼に投影して前
記被検眼を照明する照明系と、前記被検眼を撮影する光
路中に設けられる撮影絞りを有する撮影系とを備え、前
記照明系及び前記撮影系は被検眼と前記穴あきミラーと
の間に配設された互いに共用する対物レンズを有し、前
記照明系は小黒点が設けられた黒点板を有すると共に、
前記対物レンズのレンズ面を反射面と考えたとき、前記
撮影絞りの開口部の像が形成される位置と前記小黒点が
前記反射面を介して共役に設けられて、前記撮影絞りの
開口部の前記像が前記小黒点により覆われるようにした
眼科装置において、前記黒点板は、互いに重ね合わせら
れて接着された少なくとも2枚の光が透過可能な基板
と、前記少なくとも2枚の基板間に設けられた小黒点
と、前記基板及び黒色塗料層と同一の屈折率又は前記基
板及び黒色塗料層と略同一の屈折率であると共に光を透
過可能で、且つ前記基板間及び小黒点の周囲を隙間なく
満たして各基板同士を接着固定している接着剤とからな
る構成としたので、フレヤーやゴーストの発生原因にな
る散乱光や反射が黒点板の部分で生じるのを防止して、
対物レンズの部分における表面反射によるフレヤーやゴ
ーストの発生を未然に防止できる。
【0054】請求項8の発明は、前記小黒点は複数個設
けられていると共に、前記複数の小黒点のうち前記照明
光源に最も近い小黒点以外の小黒点を有する黒点板は、
少なくとも2枚の前記基板と前記基板間に隙間なく設け
られた小黒点とから構成されている構成としたので、フ
レヤーやゴーストの発生原因になる強い散乱光が生じ易
い小黒点における散乱光の発生を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる眼科装置の一例を示す光学系
を示す説明図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】(a)は図1に示した黒点板の断面図、(b)は(a)
の要部拡大断面図である。
【図4】(a)は図1に示した黒点板の他の例を示す断面
図、(b)は図3(a)の要部拡大断面図である。
【図5】この発明の眼科装置の他の例を示す要部説明図
である。
【図6】(a)は図5に示した黒点板の説明図、(b)は図5
(a)の変形例を示す説明図である。
【図7】この発明にかかる黒点板の他の例を示す説明図
である。
【図8】(a)は従来の眼科装置に用いられている黒点板
の一例を示す断面図、(b)は図8(a)の要部拡大断面図で
ある。
【図9】(a)は従来の眼科装置に用いられている黒点板
の他の例を示す断面図、(b)は図9(a)の要部拡大断面図
である。
【図10】従来の黒点板配置の他の例を示す説明図であ
る。
【図11】従来の黒点板配置の更に他の例を示す説明図
である。
【符号の説明】
E…被検眼 1…照明光学系(照明系) 2…観察・撮影光学系(撮影系) 3…ハロゲンランプ(照明光源) 5…キセノンランプ(照明光源) 11…黒点板 13…穴あきミラー 15…撮影絞り 14…対物レンズ 14a,14b…表面(反射面) 14c…共役な位置 15a…開口部 30,31…透明ガラス板(基板) 32…凹部 33…小黒点 34…接着剤 50…黒点板 51,52,53…透明ガラス板(基板) 51a,53a…凹部 51b,53b…小黒点

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに重ね合わせられた光を透過可能な
    複数枚の基板間に黒色塗料層が小黒点として設けられ、
    前記基板及び黒色塗料層と同一の屈折率又は前記基板及
    び黒色塗料層と略同一の屈折率で且つ光を透過可能な接
    着剤により前記黒色塗料層の周囲が満たされていると共
    に前記各基板同士が接着固定されていることを特徴とす
    る眼科装置用黒点板。
  2. 【請求項2】 前記基板は2枚設けられ、前記2枚の基
    板間に形成した黒色塗料層が前記小黒点として設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置用黒
    点板。
  3. 【請求項3】 前記基板は3枚設けられ、前記各基板間
    に黒色塗料層が小黒点としてそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の眼科装置用黒点板。
  4. 【請求項4】 隣接する前記基板の一方に凹部が形成さ
    れ、該凹部内に前記黒色塗料層が形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の眼科装置用黒点板。
  5. 【請求項5】 隣接する前記基板の一方の対向面上に前
    記黒色塗料層が形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の眼科装置用黒点板。
  6. 【請求項6】 前記小黒点が設けられていない基板には
    特定波長の光をカットするフィルター板が用いられてい
    ることを特徴とする請求項4又は5に記載の眼科装置用
    黒点板。
  7. 【請求項7】 照明光源からの照明光を穴あきミラーを
    介して被検眼に投影して前記被検眼を照明する照明系
    と、前記被検眼を撮影する光路中に設けられる撮影絞り
    を有する撮影系とを備え、 前記照明系及び前記撮影系は被検眼と前記穴あきミラー
    との間に配設された互いに共用する対物レンズを有し、
    前記照明系は小黒点が設けられた黒点板を有すると共
    に、 前記対物レンズのレンズ面を反射面と考えたとき、前記
    撮影絞りの開口部の像が形成される位置と前記小黒点が
    前記反射面を介して共役に設けられて、前記撮影絞りの
    開口部の前記像が前記小黒点により覆われるようにした
    眼科装置において、 前記黒点板は、互いに重ね合わせられて接着された少な
    くとも2枚の光が透過可能な基板と、前記少なくとも2
    枚の基板間に設けられた小黒点と、前記基板及び黒色塗
    料層と同一の屈折率又は前記基板及び黒色塗料層と略同
    一の屈折率であると共に光を透過可能で、且つ前記基板
    間及び小黒点の周囲を隙間なく満たして各基板同士を接
    着固定している接着剤とからなることを特徴とする眼科
    装置。
  8. 【請求項8】 前記小黒点は複数個設けられていると共
    に、前記複数の小黒点のうち前記照明光源に最も近い小
    黒点以外の小黒点を有する黒点板は、少なくとも2枚の
    前記基板と前記基板間に隙間なく設けられた小黒点とか
    ら構成されていることを特徴とする請求項7に記載の眼
    科装置。
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