JPH09287017A - 高純度鋼溶製方法 - Google Patents
高純度鋼溶製方法Info
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- JPH09287017A JPH09287017A JP8098833A JP9883396A JPH09287017A JP H09287017 A JPH09287017 A JP H09287017A JP 8098833 A JP8098833 A JP 8098833A JP 9883396 A JP9883396 A JP 9883396A JP H09287017 A JPH09287017 A JP H09287017A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 真空脱ガス処理による、極低炭素及び極低硫
黄の高純度溶鋼の溶製方法を提供する。 【解決手段】 溶鋼中に攪拌用ガスおよび精錬フラック
スを吹き込みながら真空脱ガス処理を行う大径直胴の単
一浸漬管を有する真空脱ガス装置を用いて、未脱酸溶鋼
に、真空槽内真空度を10Torr以下に維持する精錬
前期と、200〜400Torrに維持して金属マグネ
シウムを吹き込む精錬後期とからなる真空脱ガス精錬処
理を施す。
黄の高純度溶鋼の溶製方法を提供する。 【解決手段】 溶鋼中に攪拌用ガスおよび精錬フラック
スを吹き込みながら真空脱ガス処理を行う大径直胴の単
一浸漬管を有する真空脱ガス装置を用いて、未脱酸溶鋼
に、真空槽内真空度を10Torr以下に維持する精錬
前期と、200〜400Torrに維持して金属マグネ
シウムを吹き込む精錬後期とからなる真空脱ガス精錬処
理を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高純度鋼の溶製方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素、窒素、硫黄濃度の低い高純度鋼
は、炭化物、窒化物、硫化物の析出が少ないため深絞り
性、非時効性、電磁特性に優れていることは良く知られ
ている。しかし、窒素は脱酸剤であるAlやTiにより
AlNやTiNという窒化物を形成しやすいため、これ
らの脱酸剤を用いる鋼種では、窒化物の析出は避け難
く、時効性には優れているものの、窒化物により圧延、
熱処理時の結晶粒成長が抑制されるため深絞り性や電磁
特性に対しては十分な高純度化の効果が得られない。し
かし、脱酸剤としてAlやTiを用いない場合には、溶
鋼中の酸素濃度が下げられないため冶金学的に脱硫反応
が進行しにくく、極低硫鋼の溶製ができないという問題
が生じる。従って、この場合にはAlNやTiNという
窒化物は生成しないものの、硫黄濃度が高いためMnS
が析出して、同様に圧延、熱処理時の結晶粒成長が抑制
され、従って深絞り性や電磁特性に対しては十分な高純
度化の効果が得られない。
は、炭化物、窒化物、硫化物の析出が少ないため深絞り
性、非時効性、電磁特性に優れていることは良く知られ
ている。しかし、窒素は脱酸剤であるAlやTiにより
AlNやTiNという窒化物を形成しやすいため、これ
らの脱酸剤を用いる鋼種では、窒化物の析出は避け難
く、時効性には優れているものの、窒化物により圧延、
熱処理時の結晶粒成長が抑制されるため深絞り性や電磁
特性に対しては十分な高純度化の効果が得られない。し
かし、脱酸剤としてAlやTiを用いない場合には、溶
鋼中の酸素濃度が下げられないため冶金学的に脱硫反応
が進行しにくく、極低硫鋼の溶製ができないという問題
が生じる。従って、この場合にはAlNやTiNという
窒化物は生成しないものの、硫黄濃度が高いためMnS
が析出して、同様に圧延、熱処理時の結晶粒成長が抑制
され、従って深絞り性や電磁特性に対しては十分な高純
度化の効果が得られない。
【0003】極低炭素であり、かつ極低硫黄の鋼を溶製
する方法としては、RHでの脱ガス処理後に、脱酸し、
その後、大気圧下での生石灰を主成分とするフラックス
を溶鋼中に吹き込む方法がある。しかし、2つの精錬工
程を必要とするため、時間がかかり、生産性、固定費負
荷等の大きな問題がある。1つの炉で脱炭と脱硫を実施
する方法としては、J字形のインジェクションランスを
用いたRH法があるが、この方法では、RHでの脱ガス
後に、脱酸し、引き続いてランスから生石灰を主成分と
したフラックスを吹き込むため、同一工程での処理が可
能となる。しかし、例えば電磁鋼のようにAlNの析出
により材質特性が悪化する場合には、脱酸剤としてAl
は用いることができず、この場合には、生石灰系のフラ
ックスでは脱硫が十分に進行しない。従って、こういう
場合には、Mgを用いる必要がある。Mgは夫れ自体で
脱酸と脱硫が可能なため、Alを用いない処理に適した
フラックスであるが、蒸発しやすいため、高真空度下で
は、溶鋼内へインジェクションしたとしても高い精錬効
率は得られない。特に、RHの場合には、溶鋼循環流を
形成させるためには、上昇管、下降管よりも上の位置ま
で、溶鋼面を上昇させることが必須であるから、100
Torr以下の高真空が処理の必須条件となり、蒸発し
やすいMgを用いる処理はほとんど実施することができ
ない。
する方法としては、RHでの脱ガス処理後に、脱酸し、
その後、大気圧下での生石灰を主成分とするフラックス
を溶鋼中に吹き込む方法がある。しかし、2つの精錬工
程を必要とするため、時間がかかり、生産性、固定費負
荷等の大きな問題がある。1つの炉で脱炭と脱硫を実施
する方法としては、J字形のインジェクションランスを
用いたRH法があるが、この方法では、RHでの脱ガス
後に、脱酸し、引き続いてランスから生石灰を主成分と
したフラックスを吹き込むため、同一工程での処理が可
能となる。しかし、例えば電磁鋼のようにAlNの析出
により材質特性が悪化する場合には、脱酸剤としてAl
は用いることができず、この場合には、生石灰系のフラ
ックスでは脱硫が十分に進行しない。従って、こういう
場合には、Mgを用いる必要がある。Mgは夫れ自体で
脱酸と脱硫が可能なため、Alを用いない処理に適した
フラックスであるが、蒸発しやすいため、高真空度下で
は、溶鋼内へインジェクションしたとしても高い精錬効
率は得られない。特に、RHの場合には、溶鋼循環流を
形成させるためには、上昇管、下降管よりも上の位置ま
で、溶鋼面を上昇させることが必須であるから、100
Torr以下の高真空が処理の必須条件となり、蒸発し
やすいMgを用いる処理はほとんど実施することができ
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、炭素、窒
素、硫黄濃度の低い高純度鋼の製造方法を提供すること
を目的とする。
素、硫黄濃度の低い高純度鋼の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は下記
の要旨の本発明によって達成される。 (1)溶鋼中に攪拌用ガスおよび精錬フラックスを吹き
込みながら真空脱ガス処理を行う大径直胴の単一浸漬管
を有する真空脱ガス装置を用いて、未脱酸溶鋼に、真空
槽内真空度を10Torr以下に維持する精錬前期と、
200〜400Torrに維持する精錬後期とからなる
真空脱ガス精錬処理を施すことを特徴とする高純度鋼溶
製方法。
の要旨の本発明によって達成される。 (1)溶鋼中に攪拌用ガスおよび精錬フラックスを吹き
込みながら真空脱ガス処理を行う大径直胴の単一浸漬管
を有する真空脱ガス装置を用いて、未脱酸溶鋼に、真空
槽内真空度を10Torr以下に維持する精錬前期と、
200〜400Torrに維持する精錬後期とからなる
真空脱ガス精錬処理を施すことを特徴とする高純度鋼溶
製方法。
【0006】(2)未脱酸溶鋼を用いて真空脱ガス精錬
を開始し、真空槽内真空度を200〜400Torrに
維持する精錬後期のみに金属マグネシウムを吹き込むこ
とを特徴とする前項1記載の高純度鋼溶製方法。 (3)酸素濃度300〜1000ppm、硫黄濃度30
〜100ppm、炭素濃度200〜500ppmの未脱
酸溶鋼を真空槽内真空度1〜10Torrで攪拌用ガス
のみを吹き込んで真空脱ガス処理を行い、炭素濃度20
ppm以下、窒素濃度を20ppm以下とした後、M
n、Siを添加して酸素濃度を100ppm以下とし、
さらに真空槽内真空度を200〜400Torrに複圧
させて金属マグネシウムを吹き込んで硫黄濃度20pp
m以下かつ炭素濃度20ppm以下、窒素濃度20pp
m以下の溶鋼を得ることを特徴とする前項2記載の高純
度溶鋼製方法。
を開始し、真空槽内真空度を200〜400Torrに
維持する精錬後期のみに金属マグネシウムを吹き込むこ
とを特徴とする前項1記載の高純度鋼溶製方法。 (3)酸素濃度300〜1000ppm、硫黄濃度30
〜100ppm、炭素濃度200〜500ppmの未脱
酸溶鋼を真空槽内真空度1〜10Torrで攪拌用ガス
のみを吹き込んで真空脱ガス処理を行い、炭素濃度20
ppm以下、窒素濃度を20ppm以下とした後、M
n、Siを添加して酸素濃度を100ppm以下とし、
さらに真空槽内真空度を200〜400Torrに複圧
させて金属マグネシウムを吹き込んで硫黄濃度20pp
m以下かつ炭素濃度20ppm以下、窒素濃度20pp
m以下の溶鋼を得ることを特徴とする前項2記載の高純
度溶鋼製方法。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の構成要件における数値その他の限定の理由は下
記のとおりである。請求項1の真空処理において、溶鋼
中に攪拌用ガスおよび精錬フラックスを吹き込みながら
真空脱ガス処理を行う大径直胴の単一浸漬管を有する真
空脱ガス装置を特に用いる理由はMgの蒸発を抑制し反
応効率を高く保持したままで、溶鋼循環流を形成させる
ことが可能なためである。またこの装置を用いて、真空
精錬を実施する際に、真空槽内真空度を10Torr以
下に維持する精錬前期と、200〜400Torrに維
持する精錬後期とからなる真空脱ガス精錬処理を行う理
由は、10Torr以下の高真空度で脱ガス処理を施し
た後、Mgの蒸発が少ない200〜400TorrでM
gによる脱硫を実施させるためである。
本発明の構成要件における数値その他の限定の理由は下
記のとおりである。請求項1の真空処理において、溶鋼
中に攪拌用ガスおよび精錬フラックスを吹き込みながら
真空脱ガス処理を行う大径直胴の単一浸漬管を有する真
空脱ガス装置を特に用いる理由はMgの蒸発を抑制し反
応効率を高く保持したままで、溶鋼循環流を形成させる
ことが可能なためである。またこの装置を用いて、真空
精錬を実施する際に、真空槽内真空度を10Torr以
下に維持する精錬前期と、200〜400Torrに維
持する精錬後期とからなる真空脱ガス精錬処理を行う理
由は、10Torr以下の高真空度で脱ガス処理を施し
た後、Mgの蒸発が少ない200〜400TorrでM
gによる脱硫を実施させるためである。
【0008】脱ガス処理は、未脱酸鋼を10Torr以
下の高真空度下で攪拌用ガスのみを吹き込むことで実施
する。真空度が10Torrよりも低真空度の場合に
は、吹き込まれたガス気泡が浮上し、表面直下で膨張す
る時の体積増加が小さくなるため、溶鋼表面の攪拌が不
十分となり、その結果材質上必要な20ppm以下の炭
素濃度に到達するまでに長時間を要する。
下の高真空度下で攪拌用ガスのみを吹き込むことで実施
する。真空度が10Torrよりも低真空度の場合に
は、吹き込まれたガス気泡が浮上し、表面直下で膨張す
る時の体積増加が小さくなるため、溶鋼表面の攪拌が不
十分となり、その結果材質上必要な20ppm以下の炭
素濃度に到達するまでに長時間を要する。
【0009】引き続き、真空度を200〜400Tor
rとした上で、攪拌用ガスとともにMgを吹き込む。真
空度が200Torrよりも高真空の場合には、溶鋼中
に溶解したMgが真空面で蒸発しやすくなるため、反応
効率が低下し、400Torrよりも低真空の場合は、
攪拌力が小さくなるため、脱硫反応速度が低下し、その
結果反応効率も下がることになる。
rとした上で、攪拌用ガスとともにMgを吹き込む。真
空度が200Torrよりも高真空の場合には、溶鋼中
に溶解したMgが真空面で蒸発しやすくなるため、反応
効率が低下し、400Torrよりも低真空の場合は、
攪拌力が小さくなるため、脱硫反応速度が低下し、その
結果反応効率も下がることになる。
【0010】請求項2において、処理の対象を未脱酸溶
鋼に限定した理由は真空処理により脱炭させるためであ
る。また精錬後期にのみMgを添加する理由は、Mgの
蒸発を抑制するためであり、これらは、請求項1記載の
要件に加えて、極低炭素,極低窒素,極低硫黄の高純度
鋼(炭素:20ppm以下、窒素:20ppm以下、硫
黄:20ppm以下)を得るに必要にして十分な要件で
ある。
鋼に限定した理由は真空処理により脱炭させるためであ
る。また精錬後期にのみMgを添加する理由は、Mgの
蒸発を抑制するためであり、これらは、請求項1記載の
要件に加えて、極低炭素,極低窒素,極低硫黄の高純度
鋼(炭素:20ppm以下、窒素:20ppm以下、硫
黄:20ppm以下)を得るに必要にして十分な要件で
ある。
【0011】特に有利な実施の態様として、請求項3の
如く出発溶鋼の酸素濃度が300〜1000ppm、硫
黄濃度が30〜100ppm、炭素濃度が200〜50
0ppmの未脱酸溶鋼とした理由は、酸素濃度が300
ppmよりも低いと真空処理による脱炭反応が起こりに
くくなり、1000ppmよりも高いと、Mgを添加す
る前に酸素濃度を100ppm以下とする場合に、多量
のSi、Mnが必要となりコストが高くなる上、酸化物
が多くなるため鋼の清浄度が低下するからである。
如く出発溶鋼の酸素濃度が300〜1000ppm、硫
黄濃度が30〜100ppm、炭素濃度が200〜50
0ppmの未脱酸溶鋼とした理由は、酸素濃度が300
ppmよりも低いと真空処理による脱炭反応が起こりに
くくなり、1000ppmよりも高いと、Mgを添加す
る前に酸素濃度を100ppm以下とする場合に、多量
のSi、Mnが必要となりコストが高くなる上、酸化物
が多くなるため鋼の清浄度が低下するからである。
【0012】請求項3において、前記の酸素濃度、窒素
濃度、硫黄濃度の未脱酸溶鋼を真空処理することで、炭
素濃度を20ppm以下、窒素濃度を20ppm以下と
するのは、炭素濃度が20ppmよりも高いと炭化物の
析出量が多くなるため結晶粒成長が抑制され材質特性が
悪化するからであり、窒素濃度が20ppmよりも高い
と窒化物の析出量が多くなるため結晶粒成長が抑制され
材質特性が劣化するからであり、しかも本発明の実施に
際しても、脱酸剤としてのSiやMnを含有する合金や
耐火物から微量のAlが溶鋼中に入るため、上記の条件
に窒素を低下させる必要があるからである。
濃度、硫黄濃度の未脱酸溶鋼を真空処理することで、炭
素濃度を20ppm以下、窒素濃度を20ppm以下と
するのは、炭素濃度が20ppmよりも高いと炭化物の
析出量が多くなるため結晶粒成長が抑制され材質特性が
悪化するからであり、窒素濃度が20ppmよりも高い
と窒化物の析出量が多くなるため結晶粒成長が抑制され
材質特性が劣化するからであり、しかも本発明の実施に
際しても、脱酸剤としてのSiやMnを含有する合金や
耐火物から微量のAlが溶鋼中に入るため、上記の条件
に窒素を低下させる必要があるからである。
【0013】請求項3においては、前記処理に引き続い
て、Si及び/またはMnを添加して酸素濃度を100
ppm以下とし、次いで、Mgを添加する必要がある。
その理由は、SiやMnは窒化物や炭化物を形成しない
脱酸剤であるために用いる。またMnは硫化物を形成す
るが、本発明のようにMgによる脱硫処理により硫黄濃
度を低くできる場合には、硫化物はほとんど形成されず
問題はない。また、この時点での酸素濃度は100pp
m以下とする必要があるのは、100ppmよりも高い
とMgがMgOを形成するため、多量のMgを必要とし
処理コストが高くなるのに加えて、酸化物が多くなるた
め鋼の清浄度が低下するからである。Mgを添加する理
由は、Mgは強い脱酸、脱硫能力があるため極低硫鋼の
溶製が可能である上に、Mgは炭化物、窒化物を形成せ
ず、さらにMg硫化物も溶鋼中では生成するものの鋼板
の圧延、熱処理中には、ほとんど生成しないが故に、鋼
板の材質特性を左右するものではないからである。
て、Si及び/またはMnを添加して酸素濃度を100
ppm以下とし、次いで、Mgを添加する必要がある。
その理由は、SiやMnは窒化物や炭化物を形成しない
脱酸剤であるために用いる。またMnは硫化物を形成す
るが、本発明のようにMgによる脱硫処理により硫黄濃
度を低くできる場合には、硫化物はほとんど形成されず
問題はない。また、この時点での酸素濃度は100pp
m以下とする必要があるのは、100ppmよりも高い
とMgがMgOを形成するため、多量のMgを必要とし
処理コストが高くなるのに加えて、酸化物が多くなるた
め鋼の清浄度が低下するからである。Mgを添加する理
由は、Mgは強い脱酸、脱硫能力があるため極低硫鋼の
溶製が可能である上に、Mgは炭化物、窒化物を形成せ
ず、さらにMg硫化物も溶鋼中では生成するものの鋼板
の圧延、熱処理中には、ほとんど生成しないが故に、鋼
板の材質特性を左右するものではないからである。
【0014】本発明により得られる高純度鋼の硫黄濃度
を20ppm以下とする理由は、硫黄濃度が20ppm
よりも高い場合には合金元素として存在しているMnに
よりMnSを析出するため材質特性が劣化するからであ
る。本発明の実施に際して、Mgを溶鋼中へ吹き込む場
合、望ましくは、真空下溶鋼表面よりも1.5m以上の
深い位置から吹き込むのがよい。1.5mよりも浅い場
合には、反応効率が低下する。Mgは吹き込んだ直後に
Mgガスとなり、その後、浮上中に溶鋼へ一旦溶解し、
脱硫反応を引き起こす。したがって、浅い位置から吹き
込んだ場合には、溶解が十分に進行する前には、Mgガ
ス気泡として表面に浮上してしまうため効率が低下す
る。
を20ppm以下とする理由は、硫黄濃度が20ppm
よりも高い場合には合金元素として存在しているMnに
よりMnSを析出するため材質特性が劣化するからであ
る。本発明の実施に際して、Mgを溶鋼中へ吹き込む場
合、望ましくは、真空下溶鋼表面よりも1.5m以上の
深い位置から吹き込むのがよい。1.5mよりも浅い場
合には、反応効率が低下する。Mgは吹き込んだ直後に
Mgガスとなり、その後、浮上中に溶鋼へ一旦溶解し、
脱硫反応を引き起こす。したがって、浅い位置から吹き
込んだ場合には、溶解が十分に進行する前には、Mgガ
ス気泡として表面に浮上してしまうため効率が低下す
る。
【0015】本発明の実施の態様を示す説明図を添付の
図1に示す。図において、1は取鍋、2は取鍋の溶鋼4
中に浸漬された大径直胴の単一浸漬管、3はアルゴンガ
スまたは/およびMg5を取鍋内溶鋼4中に添加するた
めのインジェクションランス、6は浸漬管2内の真空下
溶鋼表面である。
図1に示す。図において、1は取鍋、2は取鍋の溶鋼4
中に浸漬された大径直胴の単一浸漬管、3はアルゴンガ
スまたは/およびMg5を取鍋内溶鋼4中に添加するた
めのインジェクションランス、6は浸漬管2内の真空下
溶鋼表面である。
【0016】
【実施例】転炉で、炭素:350ppm、酸素:520
ppm、硫黄:200ppmの未脱酸溶鋼を製造し、出
鋼後、図1に示す、溶鋼中への攪拌用ガスと精錬フラッ
クスの供給が可能なインジェクションランスを有する大
径直胴浸漬管型の真空脱ガス装置を用いて、真空度を1
〜5Torrとする精錬前期において、インジェクショ
ンランス3より約3.3Nl/(分・トン)のArガス
を吹き込んで脱炭処理し、炭素濃度を6ppmとした。
次いで、フェロシリコン、フェロマンガンを溶鋼4に添
加し、溶鋼のSi量を0.39%、Mn量を0.21
%、酸素量を21ppmとした。引き続いて、前記真空
脱ガス装置の真空度を250〜300Torrとする精
錬後期において、インジェクションランス3より約2.
1Nl/(分・トン)のArガスとともに、Mg粉を
0.07kg/(分・トン)の速度で7分間溶鋼中に供
給して溶鋼の硫黄濃度を8ppmまで低下させた。この
場合、Mgは真空下溶鋼表面6よりも約2.1m下の位
置から供給した。Mgによる脱硫反応効率は約35%で
あった。
ppm、硫黄:200ppmの未脱酸溶鋼を製造し、出
鋼後、図1に示す、溶鋼中への攪拌用ガスと精錬フラッ
クスの供給が可能なインジェクションランスを有する大
径直胴浸漬管型の真空脱ガス装置を用いて、真空度を1
〜5Torrとする精錬前期において、インジェクショ
ンランス3より約3.3Nl/(分・トン)のArガス
を吹き込んで脱炭処理し、炭素濃度を6ppmとした。
次いで、フェロシリコン、フェロマンガンを溶鋼4に添
加し、溶鋼のSi量を0.39%、Mn量を0.21
%、酸素量を21ppmとした。引き続いて、前記真空
脱ガス装置の真空度を250〜300Torrとする精
錬後期において、インジェクションランス3より約2.
1Nl/(分・トン)のArガスとともに、Mg粉を
0.07kg/(分・トン)の速度で7分間溶鋼中に供
給して溶鋼の硫黄濃度を8ppmまで低下させた。この
場合、Mgは真空下溶鋼表面6よりも約2.1m下の位
置から供給した。Mgによる脱硫反応効率は約35%で
あった。
【0017】得られた高純度鋼の炭素濃度は8ppm、
窒素濃度は9ppm、硫黄濃度は10ppmであった。 〔比較例〕転炉で、炭素:380ppm、酸素:500
ppmの未脱酸溶鋼を製造し、出鋼後、溶鋼中への攪拌
用ガスと精錬フラックスの供給が可能なインジェクショ
ンランスを有するRH脱ガス装置を用いて、真空度を1
〜5Torrとして、インジェクションランスより約
3.3Nl/(分・トン)のArガスを吹き込んで脱炭
処理し、炭素濃度を17ppmとした。その後、フェロ
シリコン、フェロマンガンを溶鋼に添加し、溶鋼のSi
量を0.38%、Mn量を0.20%、酸素量を20p
pmとした。引き続いて、真空度を250〜300To
rrとし、インジェクションランスより約2.0Nl/
(分・トン)のArガスとともに、Mg粉を0.08k
g/(分・トン)の速度で7分間供給した。しかし、溶
鋼の硫黄濃度は25ppmまでしか低下せずまた、Mg
は真空下溶鋼表面よりも約1.1m下の位置から供給し
たため、Mgによる脱硫反応効率は約18%に過ぎなか
った。
窒素濃度は9ppm、硫黄濃度は10ppmであった。 〔比較例〕転炉で、炭素:380ppm、酸素:500
ppmの未脱酸溶鋼を製造し、出鋼後、溶鋼中への攪拌
用ガスと精錬フラックスの供給が可能なインジェクショ
ンランスを有するRH脱ガス装置を用いて、真空度を1
〜5Torrとして、インジェクションランスより約
3.3Nl/(分・トン)のArガスを吹き込んで脱炭
処理し、炭素濃度を17ppmとした。その後、フェロ
シリコン、フェロマンガンを溶鋼に添加し、溶鋼のSi
量を0.38%、Mn量を0.20%、酸素量を20p
pmとした。引き続いて、真空度を250〜300To
rrとし、インジェクションランスより約2.0Nl/
(分・トン)のArガスとともに、Mg粉を0.08k
g/(分・トン)の速度で7分間供給した。しかし、溶
鋼の硫黄濃度は25ppmまでしか低下せずまた、Mg
は真空下溶鋼表面よりも約1.1m下の位置から供給し
たため、Mgによる脱硫反応効率は約18%に過ぎなか
った。
【0018】また、得られた真空処理鋼の炭素濃度は2
1ppm、窒素濃度は23ppm、硫黄濃度は25pp
mであった。
1ppm、窒素濃度は23ppm、硫黄濃度は25pp
mであった。
【0019】
【発明の効果】本発明の真空脱ガス処理法によれば、炭
素,窒素,硫黄濃度が共に低い高純度鋼を溶製すること
ができる。
素,窒素,硫黄濃度が共に低い高純度鋼を溶製すること
ができる。
【図1】本発明を実施する真空脱ガス装置の概略説明図
である。
である。
1 取鍋 2 大径直胴の単一浸漬管 3 インジェクションランス 4 溶鋼 5 アルゴンガス又はMg粉 6 真空下溶鋼表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C21C 7/076 C21C 7/076 A
Claims (3)
- 【請求項1】 溶鋼中に攪拌用ガスおよび精錬フラック
スを吹き込みながら真空脱ガス処理を行う大径直胴の単
一浸漬管を有する真空脱ガス装置を用いて、未脱酸溶鋼
に、真空槽内真空度を10Torr以下に維持する精錬
前期と、200〜400Torrに維持する精錬後期と
からなる真空脱ガス精錬処理を施すことを特徴とする高
純度鋼溶製方法 - 【請求項2】 未脱酸溶鋼を用いて真空脱ガス精錬を開
始し、真空槽内真空度を200〜400Torrに維持
する精錬後期のみに金属マグネシウムを吹き込むことを
特徴とする請求項1記載の高純度鋼溶製方法。 - 【請求項3】 酸素濃度300〜1000ppm、硫黄
濃度30〜100ppm、炭素濃度200〜500pp
mの未脱酸溶鋼を真空槽内真空度1〜10Torrで攪
拌用ガスのみを吹き込んで真空脱ガス処理を行い炭素濃
度20ppm以下、窒素濃度を20ppm以下とした
後、Mn、Siを添加して酸素濃度を100ppm以下
とし、さらに真空槽内真空度を200〜400Torr
に複圧させて金属マグネシウムを吹き込んで硫黄濃度2
0ppm以下、かつ炭素濃度20ppm以下、窒素濃度
20ppm以下の溶鋼を得ることを特徴とする請求項2
記載の高純度鋼溶製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8098833A JPH09287017A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 高純度鋼溶製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8098833A JPH09287017A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 高純度鋼溶製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09287017A true JPH09287017A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14230287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8098833A Withdrawn JPH09287017A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 高純度鋼溶製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09287017A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000077264A1 (en) * | 1999-06-16 | 2000-12-21 | Nippon Steel Corporation | Refining method and refining apparatus of molten steel |
| JP2020012143A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-23 | 日本製鉄株式会社 | 高清浄鋼の溶製方法 |
| JP2020012158A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 日本製鉄株式会社 | 高清浄鋼の溶製方法 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP8098833A patent/JPH09287017A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000077264A1 (en) * | 1999-06-16 | 2000-12-21 | Nippon Steel Corporation | Refining method and refining apparatus of molten steel |
| US6432164B1 (en) | 1999-06-16 | 2002-08-13 | Nippon Steel Corporation | Method for refining molten steel and apparatus therefor |
| CN1316045C (zh) * | 1999-06-16 | 2007-05-16 | 新日本制铁株式会社 | 钢水的精炼方法及精炼装置 |
| JP2020012143A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-23 | 日本製鉄株式会社 | 高清浄鋼の溶製方法 |
| JP2020012158A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 日本製鉄株式会社 | 高清浄鋼の溶製方法 |
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|---|---|---|---|
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