JPH09287156A - 水没廃坑を利用した圧縮空気貯蔵プラントの構築方法 - Google Patents

水没廃坑を利用した圧縮空気貯蔵プラントの構築方法

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JPH09287156A
JPH09287156A JP8100814A JP10081496A JPH09287156A JP H09287156 A JPH09287156 A JP H09287156A JP 8100814 A JP8100814 A JP 8100814A JP 10081496 A JP10081496 A JP 10081496A JP H09287156 A JPH09287156 A JP H09287156A
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compressed air
water
abandoned mine
submerged
storage plant
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Application number
JP8100814A
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English (en)
Inventor
Masao Hayashi
正夫 林
Akira Chin
明 陳
Hiroyuki Nishimura
宏之 西村
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TONE CHIKA GIJUTSU KK
Tokai University
Telnite Co Ltd
Original Assignee
TONE CHIKA GIJUTSU KK
Tokai University
Telnite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地盤沈下対策等を必要とすることなく、水没廃
坑を圧縮空気貯蔵プラント化するための構築方法を提供
する。 【解決手段】水没状態にある既存廃坑1を圧縮空気貯蔵
プラントとするための構築方法であって、前記水没状態
にある既存廃坑1のままで、立坑31の中間位置に気密
栓8を造成する第1工程と、前記気密栓8より地下側の
閉鎖空間10内に坑内壁面の目詰め材料Mを供給して閉
鎖空間10の壁面部の目詰めを行う第2工程と、前記気
密栓8より地下側の閉鎖空間10内に充満されている目
詰め材Mを重泥水Sに置換する第3工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め貯蔵した圧縮
空気を用いてガスタービンを回し電力を得るようにした
圧縮空気貯蔵式ガスタービン発電、圧縮空気貯蔵式ガス
エンジン発電等において、特に地盤沈下を防止しながら
水没廃坑を圧縮空気貯蔵プラント化するための構築方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石油へのエネルギー依存率を減ら
す目的で、圧縮空気貯蔵式ガスタービン発電や圧縮空気
貯蔵式ガスエンジン発電方法が開発され、諸外国等の一
部において実用化されている。この圧縮空気貯蔵式の発
電方法は、地下の洞窟や廃坑または別に建造した貯蔵プ
ラントに圧縮空気を貯蔵しておき、電力の必要な際にこ
れをガスタービンやガスエンジン用の圧縮空気として取
り出し、噴射燃料と混合して燃焼し、得られた高温高圧
ガスをタービンに噴射してタービンを回転させるように
したものである。
【0003】従来、廃坑や洞窟などを圧縮空気貯蔵プラ
ント化するためには、坑内に作業機械や作業員が入り込
み、気密栓工事やその他の付帯設備工事を行い、その建
造を行っていた。
【0004】他方で、廃坑の中には地中に形成された空
洞によって地盤沈下等が起こるのを防止するため、坑内
に水を充填したまま残置された水没廃坑が存在するが、
この水没廃坑の場合には水を抜き取ると地盤沈下が生じ
るとして、その利用は見送られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の廃坑を利用した
圧縮空気貯蔵プラントの場合には、圧縮空気を閉鎖空間
内に送り込み、立坑に配置した排水管より送り込んだ空
気量分の水を排出することにより、圧力水頭h×比重
(γ=1)に相当する圧縮空気を貯蔵するようにしてい
る(水圧補償型圧縮空気貯蔵法という)。通常、貯蔵さ
れた圧縮空気の圧力は直接タービンの回転速度に影響す
るため、より高い圧力の圧縮空気貯蔵ができれば、ター
ビンの回転効率が高まり、さらに高い電力を得ることが
できるようになる。しかし、一般に岩質が亀裂岩であっ
たり、不連続面が存在するなどの理由により天然の岩盤
では水圧相当の圧縮空気しか貯蔵できないとされていた
ため、水圧以上の圧縮空気の貯蔵は行われていない現状
にあった。
【0006】また、前記水没廃坑を前記圧縮空気貯蔵プ
ラントとして利用しようとする場合には、問題は地盤沈
下だけであるため、たとえば地盤沈下対策工事を行った
後に坑内に充満している水を揚水すれば工事を行うこと
ができる。しかし、水没廃坑の地上に人家や産業施設が
存在する場合には、現実的に地盤沈下対策そのものがで
きないため、結果的に圧縮空気貯蔵プラント化ができな
いことになる。
【0007】そこで、本発明の主たる課題は、地盤沈下
対策等を必要とすることなく、水没廃坑を圧縮空気貯蔵
プラント化するための構築方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、水没状態にある既存廃坑または坑道内に水
が充満されておらず実質的に空洞状態にある既存廃坑を
圧縮空気貯蔵プラントとするための構築方法であって、
前記水没状態にある既存廃坑の場合にはその状態のま
ま、また前記坑道内に水が充満されておらず実質的に空
洞状態にある既存廃坑の場合には水を充填して水没状態
とした後、立坑の中間位置または中間より立坑上半部に
気密栓を造成する第1工程と、前記気密栓より地下側の
閉鎖空間内に坑内壁面の目詰め材料を供給して閉鎖空間
壁面部の目詰めを行う第2工程と、前記気密栓より地下
側の閉鎖空間内に充満されている目詰め材を重泥水に置
換する第3工程と、からなることを特徴とするものであ
る。
【0009】かかる場合において、少なくとも前記気密
栓を貫通し立坑底部近傍に下端が開口する重泥水給排管
と、前記気密栓を貫通しこの気密栓の直下近傍に開口す
る送気管とを前記第1工程時に設けるのがよい。また、
前記第1工程前の準備工程において、立坑底部側より冷
水を供給するとともに、廃坑内に充満している古水を立
坑頂部側から順次排水することにより廃坑内の古水を新
水に置換した後に、実質的なプラント化工事を行うのが
よい。古水中に住み着いている微生物類などの有機物類
を取り除くことによりその後の作業が衛生的になるとと
もに、後に充填される重泥水の変質なども防止すること
ができる。
【0010】具体的に、前記気密栓の造成工事は、固化
材噴射管を気密栓造成予定位置に挿入し、この固化材噴
射管から側方に向けて固化材を噴射しながら該固化材噴
射管を軸回りに回転させつつ上下方向に移動することに
より、立坑中間に気密栓を形成するようにしてもよい
し、また立坑底部側から重泥水を供給するとともに、余
剰水を排水し、気密栓形成予定位置の下端面まで重泥水
を満たし、次いで重泥水よりも比重の軽い固化材を前記
重泥水の液面上に流し込むことにより、立坑中間に気密
栓を形成するようにしてもよい。
【0011】また、前記閉鎖空間の目詰め工事において
は、単に1種類の目詰め材を充填することにより壁面部
の目詰めを行うこともできるが、好ましくは相対的に比
重が重く底側に定位する沈降性目詰め材と、相対的に比
重が軽く液面上に定位する浮上性目詰め材と、これら沈
降性目詰め材と浮上性目詰め材との中間位置に定位する
浮遊性目詰め材との複数種類の目詰め材を供給すること
により行うのが好ましい。このように比重の異なる複数
種類の目詰め材を使用することにより、天端、側壁、底
盤の各部位を該部分に定位する目詰め材により効果的に
目詰めすることができるとともに、その後に重泥水頭を
上昇させ重泥水圧で壁面を一斉に加圧することにより、
目詰め材を地盤中に強制浸透させることができるように
なる。
【0012】なお、本発明法は前記水没状態にある既存
廃坑または坑道内に水が充満されておらず実質的に空洞
状態にある既存廃坑を対象とするのが最も合理的かつ経
済的であるが、その構築対象を新設坑道とすることもで
きる。また、圧縮空気が液体中に溶入するシャンペン現
象を防止するために、前記閉鎖空間内の重泥水の液面に
油層を形成し、気体と液体との界面分離を図るようにす
るのが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図1は水没廃坑を圧縮空気貯蔵プ
ラントに改造するための施工手順フローであり、図2は
水没廃坑の縦断面図、図2〜図9が各ステップ段階図で
ある。図2において、水没廃坑1は略鉛直方向の立坑3
1と、この立坑31の中間位置から略水平方向に向けて
掘り進められた複数の横坑、図示の例では2つの横坑3
2、33とからなる。個々の炭鉱毎に長さはまちまちで
はあるが、立坑31の深さは数百m、横坑32、33の
延長は数千mにも及ぶ。また、前記立坑31内には坑底
まで断面方形状の鋼製枠組み30が残置されていること
が多い。石炭の採掘当時には、この鋼製枠組み30内に
エレベーターが設置され、各横坑32、33から採掘し
た石炭を地上まで輸送するに使用されていた。
【0014】前記水没廃坑1の坑内には、地盤沈下を防
止するために水を充填した状態で長年放置されたままと
なっているため、先ず圧縮空気貯蔵プラント化工事に先
立って、坑内の古水を新水と交換する。
【0015】図3に示されるように、立坑31内に立坑
底部近傍に先端が開口する新水供給管3を配設するとと
もに、基端を地上に設置された貯留槽2A、2B…に連
結する。各貯留槽2A、貯留槽2Bは連通管2aで相互
に連結され、各貯留槽2A、2B…間で水の流通が自由
に行われるようになっており、実質的に1つの貯留槽を
形成している。また、立坑31の頂部近傍に水面下に先
端を没入させた状態で排水管4を配設し、流路の中間に
ポンプ5を設け、古水を強制排水できるようにしてあ
る。新水の入れ換えは、前記貯留槽2A、2B…に対し
て河川等から水を引き、前記新水供給管3を通じて立坑
31の底部にゆっくりと供給する。水没廃坑1内の古水
は供給される新水よりも相対的に高温であり、比重が軽
いため立坑31の底部に供給された新水により上方に押
し上げられる。一方で、新水供給量に見合う分の古水を
前記排水管4を通じて強制排水することにより、水位を
ほぼ一定に保ったままで水の入れ換えを行うことができ
る。
【0016】次いで、前記要領にて水の入れ換え作業が
完了したならば、圧縮空気貯蔵プラント化工事に入る
が、第1ステップとして、図4に示される要領により1
次気密栓8の設置工事を行う。立坑31内に、前記新水
供給管3をそのまま残し、排水管4の縦管部を1次気密
栓8の設置予定位置の下側まで延長し、また新設の送気
管7を1次気密栓8の設置予定位置の下側まで挿入し、
さらに1次気密栓8の設置予定位置の下側および立坑3
1の底部に圧力センサー9、9を設置した状態で、噴射
管6を立坑内に挿入し、この噴射管6の先端ノズルから
固化材を噴射させながら軸回りに回転させつつ、ゆっく
りと上下方向に移動させることにより、約20〜40m
程度の長さの1次気密栓8を造成する。
【0017】前記噴射管6として、従来より一般的に使
用されている地盤改良用のものをそのまま使用すること
ができる。また固化材としては、普通ポルトランドセメ
ント系、高炉セメント系、フライアッシュセメント系、
超微粒子セメント系、超速硬セメント系などのセメント
系固化材、アクリルアミド系、尿素系、ウレタン系など
の高分子系固化材、水ガラス系固化材などを使用するこ
とができる。特に、固化材噴射管6として二重噴射管を
用い、かつ主剤と硬化剤とからなる水ガラス系固化材を
用いる場合には、種類とその配合比率の調整によりゲル
タイムおよび強度を任意に設定することができる。ま
た、ウレタン系固化材は浸透性が良好であり他の固化材
よりも気密性が良好となる。
【0018】ところで、1次気密栓8の形成のための他
の方法としては、たとえば図13に示されるように、前
記重泥水供給管3より立坑底部側から重泥水を供給する
とともに、排水管4を通じて余剰水を排水し、1次気密
栓8の形成予定位置の下端面まで重泥水で満たし、次い
で重泥水よりも比重の軽い固化材(前記固化材はすべて
重泥水よりも軽い)を前記重泥水の液面上に流し込むこ
とにより、すなわち重泥水を下型枠として気密栓8を形
成するようにしてもよい。
【0019】次に、前記1次気密栓8より地下側の閉鎖
空間10において、坑内壁部の目詰め作業に入る(第2
ステップ)。目詰め作業は、図6に示されるように、前
記固化材噴射管6を今度は目詰め材噴射管6として使用
する。また、目詰め材Mとしては、好ましくは比重の異
なる複数種類のもの、具体的には相対的に水より比重の
重い沈降性目詰め材、水と同等比重の目詰め材および相
対的に水よりも比重の軽い浮上性目詰め材の3種類を使
用する。本例の場合には、たとえば比重約1.2以上の
石灰水、比重約1.1前後のベントナイト水および比重
約0.95前後の親水性ウレタン樹脂水の3種類を目詰
め材料として使用する。これらの目詰め材Mの混成材料
または別々に順番に前記目詰め材噴射管6により横坑3
2、33へ向けて噴射する。すると、生起した水流によ
り横坑32、33の奥深くまでこれら各目詰め材が流入
した後、または流入しながら比重の重い石灰水は坑内の
底盤側に定位し、比重の軽い親水性ウレタン樹脂水は天
端側に定位し、これらの中間にベントナイト水が定位
し、各目詰め材がそれぞれの部位の亀裂部分を目詰めす
るとともに壁面に接着する。
【0020】この際、閉鎖空間10内に重泥水頭をさら
に作用させることにより、水より比重の軽い前記親水性
ウレタン樹脂水を天端地山に所定の背圧をもって浸透さ
せることができ、また水より比重の重い石灰水を底盤地
山に所定の背圧をもって浸透させることができる。かく
して、同図に示されるように、横坑32の周囲に封止改
良帯11Aが、横坑33の周囲に封止改良帯11Bが、
そして1次気密栓8より下側の立坑31の周囲に封止改
良帯11Cがそれぞれ形成され、閉鎖空間10の気密性
が改良される。
【0021】次に、第3ステップとして、図7に示され
るように、閉鎖空間10内に充満している目詰め材Mを
重泥水Sに置換する。置換作業は、先ず後述の漏気試験
時に閉鎖空間10の高圧縮空気圧に耐え得るように、1
次気密栓8の上側にウエイト代わりに重泥水Sを投入す
る。また、貯留槽2A、2B…内に重泥水Sを投入し、
新水供給管3を重泥水給排管(以後、新水供給管3は重
泥水給排管3となる。)として使用し、重泥水給排管3
の下端開口から重泥水Sを供給する。目詰め材Mよりも
比重の重い重泥水Sは徐々に下側から貯留領域を拡大
し、目詰め材Mを上方に押し上げる。一方で、重泥水供
給量に見合う分の目詰め材Mを前記排水管4を通じて強
制排水することにより、閉鎖空間10内を完全に重泥水
Sに入れ換える。前記重泥水Sとしては、たとえば砂、
砂礫分が多く含まれている相対的に高比重の泥水に対し
て、不透水性と塑性流動性を与えるためにベントナイ
ト、粘土等を加えるとともに、必要に応じて逸脱防止
剤、分散剤、ポリマー安定液などを添加したものを用い
ることができる。
【0022】比重は概ね1.6〜2.2程度である。ま
た、この場合に加重材としてヘマタイトを加えて比重増
加を図ることもできる。
【0023】ここまでの作業が完了したならば、閉鎖空
間10内の気密性を確認するために漏気試験を行う。漏
気試験は、噴射管6によりシリコン油等を噴射して重泥
水Sの液面上に浮かべ、界面分離層12を形成した後、
送気管7から圧縮空気を供給する。一定の空間域に圧縮
空気を封入した状態で長時間放置し、空気漏れが生じな
いかどうかを確認する。空気漏れの確認は予め閉鎖空間
10内の立坑31位置に設置した圧力センサー9、9の
指示値の変化により判別することができる。また、一般
的には空気漏れが生じ易いのは横坑32、33であるた
め、上側に位置する横坑32から順に漏気試験を行う。
すなわち、上側の横坑32より下側に重泥水Sの液面を
保持した状態で放置して漏気試験を行い、次いで下側の
横坑33より下側に重泥水Sの液面を保持した状態で放
置して漏気試験を行う。各横坑32、33毎に漏気試験
を行うことにより、空気漏れの生じる横坑を特定するこ
とができる。
【0024】漏気試験の結果、空気漏れがないならば次
工程の膨張コンクリート打設工程に進み、また空気漏れ
が発見されたならば、前記目詰め工程まで戻り、空気の
漏れのあった横坑32(33)に対して同様の手順によ
り目詰め作業を行う。
【0025】このようにして、完全に空気漏れがない状
態としたならば、図9に示されるように、立坑31内に
閉鎖空間10に先端が開口する圧縮空気取出管13を設
置した状態で、1次気密栓8の上側に膨張性コンクリー
ト14を充填し、立坑31の完全気密を図る。また、閉
鎖空間10内にシリコン油を供給し、重泥水Sの液面上
に十分な厚さの界面分離層12を形成して本発明に係る
圧縮空気貯蔵プラントが完成する。前記膨張コンクリー
ト14としては、水中打設となることからコンクリート
の分離低減とブリージング抑制を図るためセルロース系
またはアクリル系の水溶性高分子からなる粘稠剤を添加
した水中コンクリートを使用し、トレミー管を用いて連
続打設するのが望ましい。またその打設長(深さ方向の
長さ)としては、閉鎖空間10内に貯蔵される圧縮空気
の漏れを長期的に完全に封鎖し得るに十分な長さとされ
るが、1次気密栓8より上側の立坑上半部のすべてに充
填してもよい。なお、前記圧縮空気取出管13としては
既に挿入してある排水管4の一部を改造して転用するこ
とができる。また、前記例では圧縮空気供給用管と取出
用管とを別々に設けたが、少なくとも坑内挿入部分につ
いては閉鎖空間10に至る1本の管のみを設け、地上側
において切換え3方弁を介して、圧縮空気供給設備に至
る送気管とガスタービン発電所に至る送気管とに分岐さ
せることにより、1本の管で圧縮空気送給用と圧縮空気
取出用とを兼用とすることもできる。
【0026】前記圧縮空気貯蔵プラントの稼働サイクル
に関しては、圧縮空気の貯蔵は深夜の廉価な余剰電力を
利用して夜間に行い、昼の電力消費の多い時間帯に、圧
縮空気取出管13を通じて抜き取り、ガスタービン発
電、ガスエンジン発電等においてタービン回転用の高圧
燃焼用の圧縮空気として利用される。圧縮空気の供給
は、図示しない往復圧縮機などの高圧用空気供給装置を
用いて送気管7より閉鎖空間10内に圧縮空気を連続的
に供給する。送られた圧縮空気の圧力によって閉鎖空間
10内に貯留されている重泥水Sは重泥水給排管3を通
じて貯留槽2A,2B…に揚送される。貯蔵される圧縮
空気の空気圧は、閉鎖空間10内の重泥水Sの液面と貯
留槽2A、2B…内の重泥水Sの液面との圧力水頭hに
比重γを乗じた値となる。たとえば、圧力水頭hが60
0mであり、重泥水Sの比重γが2であるならば、600
m ×2tf/cm3=1200tf/cm2=120 気圧となる。
【0027】このように、空気貯蔵用作動流体として重
泥水を使用することにより、高圧の圧縮空気貯蔵が可能
になる。この場合に、閉鎖空間10内に貯蔵される空気
が、より高圧の圧縮空気になったことにより当然に気密
性が問題となるが、前記重泥水は同時に目詰まり効果に
優れるため漏気防止に効果があり、たとえ高圧空気であ
っても気密性が確保される。
【0028】ところで、上記例は水没廃坑を圧縮空気貯
蔵プラントに改造した例であるが、水が充満されていな
い廃坑であっても、一旦廃坑内に水を充満させた後、前
述した圧縮空気貯蔵プラント化の施工手順に従って施工
することにより本発明に係る高出力発電型の圧縮空気貯
蔵プラントとすることが可能である。また、好適には既
存廃坑を構築対象として本発明が適用されるが、新設坑
道を除外するものではない。さらに、現に供用している
水圧補償型の圧縮空気貯蔵プラントであっても、同様に
高出力発電型の圧縮空気貯蔵プラントに改造することも
可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、水没
廃坑の有効利用に係り、地盤沈下を発生させることな
く、すなわち水等何らかの液体を坑内に充填したまま
で、かつ材料の比重差をうまく利用しながら、水没廃坑
等を圧縮空気貯蔵プラント化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水没廃坑を圧縮空気貯蔵プラントの改造するた
めの施工手順フローである。
【図2】水没廃坑の縦断面図である。
【図3】圧縮空気貯蔵プラント化するための施工段階図
である。
【図4】圧縮空気貯蔵プラント化するための施工段階図
である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】圧縮空気貯蔵プラント化するための施工段階図
である。
【図7】圧縮空気貯蔵プラント化するための施工段階図
である。
【図8】圧縮空気貯蔵プラント化するための施工段階図
である。
【図9】圧縮空気貯蔵プラントの完成状態図である。
【図10】圧縮空気貯蔵プラントに対する圧縮空気供給
状態図である。
【図11】圧縮空気貯蔵プラントに対する圧縮空気供給
状態図である。
【図12】圧縮空気貯蔵プラントからの圧縮空気取り出
し状態図である。
【図13】気密栓形成のための他の態様図である。
【符号の説明】
1…水没廃坑、2A・2B…貯留槽、3…新水供給管
(重泥水給排管)、4…排水管、5…ポンプ、6…噴射
管、7…送気管、8…1次気密栓、9…圧力センサー、
10…閉鎖空間、11A〜11C…封止改良帯、12…
界面分離層、13…圧縮空気取出管、14…膨張性コン
クリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陳 明 東京都大田区南蒲田2丁目16番2号 利根 地下技術株式会社内 (72)発明者 西村 宏之 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目7番5号 株式 会社テルナイト内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水没状態にある既存廃坑または坑道内に水
    が充満されておらず実質的に空洞状態にある既存廃坑を
    圧縮空気貯蔵プラントとするための構築方法であって、 前記水没状態にある既存廃坑の場合にはその状態のま
    ま、また前記坑道内に水が充満されておらず実質的に空
    洞状態にある既存廃坑の場合には水を充填して水没状態
    とした後、立坑の中間位置または中間より立坑上半部に
    気密栓を造成する第1工程と、 前記気密栓より地下側の閉鎖空間内に坑内壁面の目詰め
    材料を供給して閉鎖空間壁面部の目詰めを行う第2工程
    と、 前記気密栓より地下側の閉鎖空間内に充満されている目
    詰め材を重泥水に置換する第3工程と、 からなることを特徴とする水没廃坑を利用した圧縮空気
    貯蔵プラントの構築方法。
  2. 【請求項2】少なくとも前記気密栓を貫通し立坑底部近
    傍に下端が開口する重泥水給排管と、前記気密栓を貫通
    しこの気密栓の直下近傍に開口する送気管とを前記第1
    工程時に設ける請求項1記載の水没廃坑を利用した圧縮
    空気貯蔵プラントの構築方法。
  3. 【請求項3】前記第1工程前の準備工程において、立坑
    底部側より冷水を供給するとともに、廃坑内に充満して
    いる古水を立坑頂部側から順次排水することにより廃坑
    内の古水を新水に置換する請求項1、2記載の水没廃坑
    を利用した圧縮空気貯蔵プラントの構築方法。
  4. 【請求項4】前記気密栓の造成工程において、固化材噴
    射管を気密栓造成予定位置に挿入し、この固化材噴射管
    から側方に向けて固化材を噴射しながら該固化材噴射管
    を軸回りに回転させつつ上下方向に移動することによ
    り、立坑中間に気密栓を形成する請求項1〜3記載の水
    没廃坑を利用した圧縮空気貯蔵プラントの構築方法。
  5. 【請求項5】前記気密栓の造成工程において、立坑底部
    側から重泥水を供給するとともに、余剰水を排水し、気
    密栓形成予定位置の下端面まで重泥水を満たし、次いで
    重泥水よりも比重の軽い固化材を前記重泥水の液面上に
    流し込むことにより、立坑中間に気密栓を形成する請求
    項1〜4記載の水没廃坑を利用した圧縮空気貯蔵プラン
    トの構築方法。
  6. 【請求項6】前記閉鎖空間の目詰め工程において、相対
    的に比重が重く底側に定位する沈降性目詰め材と、相対
    的に比重が軽く液面上に定位する浮上性目詰め材と、こ
    れら沈降性目詰め材と浮上性目詰め材との中間位置に定
    位する浮遊性目詰め材との複数種類の目詰め材を供給す
    る請求項1〜5記載の水没廃坑を利用した圧縮空気貯蔵
    プラントの構築方法。
  7. 【請求項7】前記水没状態にある既存廃坑または坑道内
    に水が充満されておらず実質的に空洞状態にある既存廃
    坑に代えて、圧縮空気貯蔵プラント構築のための対象を
    新設坑道とする請求項1〜6記載の水没廃坑を利用した
    圧縮空気貯蔵プラントの構築方法。
  8. 【請求項8】前記閉鎖空間内の重泥水の液面に油層を形
    成し、気体と液体との界面分離を図る請求項1〜7記載
    の水没廃坑を利用した圧縮空気貯蔵プラントの構築方
    法。
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