JPH09289421A - 高周波用電力増幅器 - Google Patents

高周波用電力増幅器

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JPH09289421A
JPH09289421A JP10243596A JP10243596A JPH09289421A JP H09289421 A JPH09289421 A JP H09289421A JP 10243596 A JP10243596 A JP 10243596A JP 10243596 A JP10243596 A JP 10243596A JP H09289421 A JPH09289421 A JP H09289421A
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JP
Japan
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power amplifier
frequency power
circuit
bias circuit
high frequency
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JP10243596A
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Takatoshi Saitou
崇利 斉藤
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波用電力増幅器における電界効果トラン
ジスタの従来のドレインバイアス回路は、λ/4長さの
マイクロストリップ線路により構成していたために小型
化が困難であり、位相回転の悪影響やドレイン経由の発
振などが生じていた。 【解決手段】 マイクロストリップ線路12とコンデンサ
13とから成る並列共振回路14を用いて電界効果トランジ
スタ11のドレインバイアス回路を構成したことにより、
電気長の大きな素子を不要として高周波用電力増幅器の
小型化が可能となると共に、位相回転の悪影響やパイバ
スコンデンサ15によるドレイン経由の発振などを抑制す
ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話を始めとす
る移動体通信機等に使用する準マイクロ波帯用等の高周
波電力増幅器における電界効果トランジスタのドレイン
バイアス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話や携帯無線機を始めとす
る移動体通信機器等に使用される半導体デバイスや電子
部品に対する小型化・軽量化の要望が強くなっており、
これらの送信部に用いられる高周波用電力増幅器につい
ても小型化が要求されている。
【0003】このような高周波用電力増幅器には電力増
幅用の電界効果トランジスタ(以下、FETと略記す
る)が用いられ、その出力回路には、FETのドレイン
電極側からドレイン電圧供給側Vddを見たときに高周波
領域で十分に高いインピーダンスを得るために、通常は
λ/4(λ:基本波の波長)の長さのマイクロストリッ
プ線路によるドレインバイアス回路が構成される。
【0004】そのようなドレインバイアス回路の例を図
4の回路図に示す。図4において1は電力増幅用のFE
Tであり、そのドレイン側にはλ/4の長さのマイクロ
ストリップ線路2とバイパスコンデンサ3とから成るド
レインバイアス回路が構成されている。これにより、F
ET1のドレイン電極側のA点からドレイン電圧供給側
Vddを見たとき直流的には結合しているが高周波的には
電力の漏れがないように高インピーダンスとして、FE
T1により増幅された高周波電力が出力端子4に出力さ
れる。
【0005】また、このようなドレインバイアス回路に
おいては出力端子4側からFET1側を見た反射係数が
できるだけ小さくなるように、かつ負荷抵抗(図示せ
ず)に最大の電力が供給されるように、バイパスコンデ
ンサ3の容量値(通常1000pF程度)とマイクロストリ
ップ線路2の長さとが調整される。そのため、マイクロ
ストリップ線路2はその要求に応じて最も広くかつ長く
引けるように、高周波用電力増幅器の回路基板において
基板表面に配設されるだけでなく、回路基板の裏面にマ
イクロストリップ線路2を配設して基板表面の回路とビ
アホール等で接続する、あるいは回路基板を多層化して
マイクロストリップ線路2を内層するなどの構成が採用
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来のドレインバイアス回路においては、
λ/4の長さのマイクロストリップ線路2により構成さ
れていることから以下のような問題点があった。
【0007】マイクロストリップ線路2の寸法が、例
えば周波数 1.5GHzに対して30mm程度と非常に大き
くなるため、高周波用電力増幅器の小型化が困難であ
る。
【0008】図5の回路図に示すように、実際のドレ
インバイアス回路におけるバイパスコンデンサ3は、そ
のコンデンサ成分5と共にそのバイパスコンデンサ3ま
たはバイパスコンデンサ3とグランドとを電気的に接続
するためのビアホールの寄生インダクタ成分6とを有す
るため、直列共振器を構成することになる。従って、実
際のマイクロストリップ線路2の長さの関係上、その直
列共振器の共振周波数と直流(0Hz)の間で特に数十
MHz程度の低周波の交流信号を阻止できずに漏らして
しまい、その交流信号の周波数においてドレイン経由の
発振を起こしてしまう可能性がある。
【0009】マイクロストリップ線路2の寸法がλ/
4と大きくて電気長が長いことにより周波数に対するS
11(順方向の反射係数)の位相回転が大きくなることが
あるため、S11が整合ポイントを2度通ることがあり、
そのために送信帯域とは異なる予期しない周波数帯域で
たまたま整合がとれてしまったり、ゲインS21(順方向
の透過係数)が得られる周波数帯域にある程度の広さ
(20〜30MHz程度)が必要であるのに対してそのゲイ
ンS21が整合のとれた周波数の前後で急峻に変化してし
まうことがあるので、それを防ぐために所定の周波数付
近のみで高周波電力を増幅させる様に整合回路を調整す
る必要があり、そのために回路設計が困難になる。
【0010】本発明は上記問題点を解決すべく本発明者
が鋭意研究に努めた結果完成されたものであり、その目
的は、λ/4線路のような大きな電気長を持つ素子を不
要として高周波用電力増幅器を小型化することができる
とともに、位相回転を抑制して予期しない周波数帯域で
の整合や整合がとれた周波数付近でのゲインの急峻な変
化を防止し、さらにドレイン経由の発振を防止できるF
ETのドレインバイアス回路を備えた高周波用電力増幅
器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波用電力増
幅器は、電界効果トランジスタを用いて成る高周波用電
力増幅器において、前記電界効果トランジスタのドレイ
ンバイアス回路をマイクロストリップ線路とコンデンサ
とから成る並列共振回路を用いて構成したことを特徴と
するものである。
【0012】本発明の高周波用電力増幅器によれば、従
来のドレインバイアス回路を構成するλ/4長さのマイ
クロストリップ線路に代えてマイクロストリップ線路と
コンデンサとから成る並列共振回路を用いてFETのド
レインバイアス回路を構成したことから、マイクロスト
リップ線路の長さを大幅に短縮できてドレインバイアス
回路を非常に小型化することができると共に回路構成を
簡素化することができ、それにより高周波用電力増幅器
をより一層小型化することが可能となる。
【0013】また、本発明の高周波用電力増幅器によれ
ば、λ/4長さのような電気長の大きな素子がドレイン
バイアス回路回路からなくなることから位相回転を抑制
することができ、それにより予期しない周波数帯域での
整合や整合がとれた周波数付近でのゲインの急峻な変化
を防止することができるものとなる。
【0014】さらに、本発明の高周波用電力増幅器によ
れば、ドレインバイアス回路において上記並列共振回路
のインダクタンス成分またはコンデンサ成分を所望の値
に調整することにより任意の周波数を自由に通過阻止で
きるものとなることから、バイパスコンデンサによるド
レイン経由の発振が起こる可能性のある周波数が予め分
かっている場合は、その周波数を通過阻止するように並
列共振回路を調整しておくことにより、ドレイン経由の
発振を抑止することができる。
【0015】さらにまた、本発明の高周波用電力増幅器
によれば、ドレイン経由の発振を複数の周波数に対して
阻止するために通過阻止帯域を設定したい場合について
も、上記並列共振回路を複数個直列に接続することによ
り、従来のドレインバイアス回路よりも小さな占有面積
でもって任意の複数の周波数を所望通りに通過阻止でき
ることから、所望の通過阻止帯域を自由に設定すること
ができ、それによりドレイン経由の発振を効果的にかつ
効率良く抑止することができるものとなる。
【0016】以上により、本発明によれば、高周波用電
力増幅器を小型化することができるとともに、予期しな
い周波数帯域での整合や整合がとれた周波数付近でのゲ
インの急峻な変化、あるいはバイアス経由の発振を防止
できるFETのドレインバイアス回路を備えた高周波用
電力増幅器を提供することができた。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を詳
細に説明する。
【0018】図1は本発明の高周波用電力増幅器の一実
施形態を示す、FETのドレインバイアス回路の回路図
である。同図において11は電力増幅用のFETであり、
そのドレイン側にはマイクロストリップ線路12とコンデ
ンサ13とから成る並列共振回路14が構成されている。ま
た15はバイパスコンデンサであり、これら並列共振回路
14とバイパスコンデンサ15とによってドレインバイアス
回路が構成されている。これにより、FET11のドレイ
ン電極側からドレイン電圧供給側Vddを見たとき直流的
には結合しているが高周波的には電力の漏れがないよう
に高インピーダンスとして、FET11により増幅された
高周波電力が出力端子16に出力される。
【0019】本発明の高周波用電力増幅器におけるFE
Tのドレインバイアス回路においては出力端子16側から
FET11側を見た反射係数ができるだけ小さくなるよう
に、かつ負荷抵抗(図示せず)に最大の電力が供給され
るように、バイパスコンデンサ15の容量値と、並列共振
回路14のマイクロストリップ線路12の長さ・幅ならびに
コンデンサ13の容量値を調整する。ここで、マイクロス
トリップ線路12は従来のλ/4長さのものとは異なり、
その長さは短く、幅は広い線路として形成することがで
きる。従って、電気長の大きな素子をなくして位相回転
を抑制することができ、予期しない周波数帯域での整合
や整合がとれた周波数付近でのゲインの急峻な変化を防
止することができるものとなる。なお、マイクロストリ
ップ線路12の幅は従来のλ/4長さのものと同じであっ
てもよく、仕様によっては狭くなってもよい。
【0020】マイクロストリップ線路12の寸法はFET
11により増幅する周波数や並列接続するコンデンサ13の
容量値から通過阻止する周波数に応じて適宜設定され
る。例えば、1.5 GHzの周波数に対してコンデンサ13
の容量値が3〜10pF程度の場合、マイクロストリップ
線路12の長さは約3〜5mm程度、幅は約 0.2〜0.4 m
m程度とすればよく、従来のλ/4長さのマイクロスト
リップ線路が長さ30mm程度、幅 0.2mm程度の大きさ
で形成されていたのに対して極めて小さな占有面積で形
成することが可能である。なお、マイクロストリップ線
路12の厚みや材質・形成方法などは、従来周知のものお
よび方法によればよい。
【0021】また、このマイクロストリップ線路12に対
しても、その要求に応じて最も効率良く配設できるよう
に、高周波用電力増幅器の回路基板の表面に配設される
だけでなく、回路基板の裏面にマイクロストリップ線路
12を配設して基板表面の回路とビアホール等で接続す
る、あるいは回路基板を多層化してマイクロストリップ
線路12を内層するなどの構成を採用してもよい。
【0022】コンデンサ13には、積層セラミックチップ
コンデンサや薄膜チップコンデンサ等を用いればよく、
チップコンデンサを用いて表面実装することにより、回
路基板上の占有面積を小さくできてドレインバイアス回
路を小型化するのに有利となる。またその容量値は、通
過阻止する周波数により、並列接続するマイクロストリ
ップ線路12の寸法に応じて任意に設定すればよい。
【0023】そしてこれらにより並列共振回路はドレイ
ン電源Vdd方向への交流信号の漏れ電力ができるだけ小
さくなるように設定すればよい。そして、これらの並列
共振回路を複数個直列接続することによって、その共振
周波数をバイパスコンデンサ15のコンデンサ成分と寄生
インダクタンス成分とによる直列共振器のためにドレイ
ン経由の発振が起こる可能性のある共振周波数に設定す
ることにより、その共振周波数の通過を阻止することが
所望通りに可能となり、ドレイン経由の発振を抑止する
ことができる。
【0024】図2は本発明の他の実施形態を示す回路図
である。図2においてはドレインバイアス回路を構成す
るための並列共振回路を複数個(この例では3個)直列
に接続した例を示しており、21は電力増幅用のFETで
あり、22a・22b・22cはマイクロストリップ線路、23
a・23b・23cはコンデンサ、24a・24b・24cはそれ
らより成る並列共振回路である。また25a・25b・25c
はバイパスコンデンサであり、これらによりドレインバ
イアス回路が構成されて、FET21により増幅された高
周波電力が出力端子26に出力される。
【0025】このように並列共振回路24a・24b・24c
を複数個直列に接続してドレインバイアス回路を構成す
れば、それぞれの並列共振回路24a・24b・24cにおい
てマイクロストリップ線路22a・22b・22cの長さや
幅、あるいはコンデンサ23a・23b・23cの容量値をそ
れぞれ所定の値に設定することにより各並列共振回路24
a・24b・24c毎に別々の周波数で共振させることがで
き、それにより任意の複数の周波数の通過を阻止するこ
とができ、所望の通過阻止帯域を設定することが可能と
なる。しかも、各並列共振回路24a・24b・24cの占有
面積が小さくて済むことから、このようなドレインバイ
アス回路とした場合でも高周波用電力増幅器の十分な小
型化を図ることができるものとなる。
【0026】図3は本発明のさらに他の実施形態を示す
回路図である。図3においては増幅用のFETを2個用
いてそれぞれに本発明のドレインバイアス回路を構成し
た例を示しており、31a・31bは電力増幅用のFETで
あり、32a・32bはマイクロストリップ線路、33a・33
bはコンデンサ、34a・34bはそれらより成る並列共振
回路である。また35a・35bはバイパスコンデンサであ
り、これらによりドレインバイアス回路が構成されてい
る。また、36a・36b・36cは整合回路であり、36aは
FET31aの入力整合回路として、36bはFET31aの
出力整合回路およびFET31bの入力整合回路として、
36cはFET31bの出力整合回路として構成されてお
り、これらにより、FET31a・31bにより増幅された
高周波電力が出力端子37に出力される。
【0027】このようにFETを2個用いた高周波用電
力増幅器は十分なゲイン(利得)を得るために通常採用
される回路構成である。従来のλ/4長さのマイクロス
トリップ線路によるドレインバイアス回路においてはバ
イパスコンデンサで除去しきれなかった信号(特に低周
波の信号)がドレインバイアス回路において共通の電源
線Vddを通じて帰還され、そのために発振を起こす可能
性があるが、本例のように並列共振回路34a・34bを用
いてドレインバイアス回路を構成することにより、マイ
クロストリップ線路32a・32bの長さ・幅ならびにコン
デンサ33a・33bの容量値を調整することによってバ
イパスコンデンサ35a・35bで除去しきれない信号
(特に低周波の信号)の通過を阻止することができ、そ
れによりドレイン経由の発振を抑止することが可能とな
る。また本例においても、各並列共振回路34a・34bの
占有面積が小さくて済むことから、このようなドレイン
バイアス回路とした場合でも高周波用電力増幅器の十分
な小型化を図ることができるものとなる。
【0028】
【実施例】以下、具体例を詳述する。 〔例1〕まず比較例として、図4に回路図で示した従来
のドレインバイアス回路を構成した高周波用電力増幅器
を作製した。ここで、マイクロストリップ線路2の寸法
は長さ30mm×幅 0.4mmとし、バイパスコンデンサ3
には静電容量が1000pFのものを用いた。なお、バイパ
スコンデンサ3のビアホールによる寄生インダクタンス
成分6は 0.8nHであった。
【0029】次に、図1に回路図で示した本発明に係る
ドレインバイアス回路を構成した高周波用電力増幅器を
作製した。ここで、マイクロストリップ線路12の寸法は
長さ5.0mm×幅 0.4mmとし、コンデンサ13の静電容
量は 6.0pFとして、並列共振回路14を構成した。ま
た、バイパスコンデンサ15には上記と同様に静電容量が
1000pFのものを用いた。なお、バイパスコンデンサ15
のビアホールによる寄生インダクタンス成分は 0.8nH
であった。
【0030】これらの高周波用電力増幅器について、ド
レインバイアス回路の伝送特性としてS21(FET1・
11側から出力端子4・16側への透過係数)ならびにS31
(FET1・11側からVdd側への透過係数)を測定し、
それぞれ従来の高周波用電力増幅器におけるドレインバ
イアス回路については図6に、本発明の高周波用電力増
幅器におけるドレインバイアス回路については図7にそ
れぞれ線図で示した図6および図7において横軸は周波
数fを表わしており、縦軸はS21およびS31の大きさを
表わしている。また、各図中の点線はS21の特性曲線で
あり、実線はS31の特性曲線である。
【0031】これらの結果によって、バイアス回路の役
目である交流信号の遮断能力(FET1・11側からVdd
側への透過係数S31)を比較すると、図6に示した従来
のドレインバイアス回路についての測定結果では周波数
が約 1.5GHz付近でS31が約−20dBであるのに対
し、図7に示した本発明のドレインバイアス回路につい
ての測定結果では約 1.5GHz付近で−30dB以上もの
減衰が得られていることから、本発明によれば、より優
れた特性のドレインバイアス回路が得られることが確認
できた。
【0032】また、本発明の高周波用電力増幅器のドレ
インバイアス回路におけるマイクロストリップ線路12の
大きさは長さ 5.0mm×幅 0.4mmであり、従来のドレ
インバイアス回路におけるマイクロストリップ線路2よ
りも非常に小さなものであることから、ドレインバイア
ス回路を大幅に小型化でき、それにより高周波用電力増
幅器を大幅に小型化できることも確認できた。
【0033】〔例2〕複数個の並列共振回路を直列接続
して構成した、本発明の高周波用電力増幅器におけるド
レインバイアス回路として、図8に回路図で示すドレイ
ンバイアス回路を構成した高周波用電力増幅器を作製し
た。図8において、41はFETであり、42a・42b・42
cはマイクロストリップ線路、43a・43b・43cはコン
デンサ、44a・44b・44cは並列共振回路、45はバイパ
スコンデンサ、46および47はそれぞれバイパスコンデン
サ45のコンデンサ成分および寄生インダクタンス成分、
48は出力端子である。
【0034】ここで、マイクロストリップ線路42a・42
b・42cの寸法はいずれも長さ 5.0mm×幅 0.4mmと
し、コンデンサ43aの静電容量は6pF、コンデンサ43
bは32pF、コンデンサ43cは12pFとした。また、バ
イパスコンデンサ45のコンデンサ成分46は1000pF、ビ
アホールによる寄生インダクタンス成分47は 0.8nHで
あった。
【0035】この高周波用電力増幅器について、〔例
1〕と同様にドレインバイアス回路の伝送特性としてS
21ならびにS31を測定し、その結果を図9に線図で示し
た図9においても、図6および図7と同様に、横軸は周
波数fを、縦軸はS21およびS31の大きさを表わしてお
り、点線はS21の特性曲線であり、実線はS31の特性曲
線である。
【0036】図9の結果より、並列共振回路を複数個接
続したドレインバイアス回路の場合、同図中にR1 ・R
2 ・R3 で示す並列共振点により低周波の阻止域を増や
すことができることが分かる。このように阻止域を増や
すことは、従来のλ/4長さのマイクロストリップ線路
を用いたドレインバイアス回路では不可能であり、本発
明の高周波用電力増幅器におけるドレインバイアス回路
は、所望の任意の周波数に対して通過阻止域を自由に設
定できる、極めて有用なものであることが確認できた。
【0037】なお、本発明は以上の例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での種々の変
更や改良は何ら差し支えない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、マイク
ロストリップ線路とコンデンサとから成る並列共振回路
を用いてFETのドレインバイアス回路を構成したこと
から、マイクロストリップ線路の長さを大幅に短縮で
き、λ/4線路のような大きな電気長を持つ素子を不要
としてドレインバイアス回路を非常に小型化することが
できると共に回路構成を簡素化することができ、それに
よりより一層の小型化が可能となる高周波用電力増幅器
を提供することができた。
【0039】また、本発明によれば、λ/4長さのよう
な電気長の大きな素子がドレインバイアス回路からなく
なることから位相回転を抑制することができ、それによ
り予期しない周波数帯域での整合や整合がとれた周波数
付近でのゲインの急峻な変化を防止することができるF
ETのドレインバイアス回路を備えた高周波用電力増幅
器を提供することができた。
【0040】さらに、本発明によれば、マイクロストリ
ップ線路とコンデンサとから成る並列共振回路のインダ
クタンス成分またはコンデンサ成分を所望の値に調整す
ることにより任意の周波数を自由に通過阻止できるドレ
インバイアス回路となることから、ドレイン経由の発振
が起こる可能性のある周波数が予め分かっている場合
は、その周波数を通過阻止するように並列共振回路を調
整しておくことにより、ドレイン経由の発振を抑止する
ことができるFETのドレインバイアス回路を備えた高
周波用電力増幅器を提供することができた。
【0041】さらにまた、本発明によれば、ドレイン経
由の発振を複数の周波数に対して阻止するために通過阻
止帯域を設定したい場合についても、マイクロストリッ
プ線路とコンデンサとから成る並列共振回路を複数個直
列に接続することにより、従来のドレインバイアス回路
よりも小さな占有面積でもって任意の複数の周波数を所
望通りに通過阻止できることから、所望の通過阻止帯域
を自由に設定することができ、それによりドレイン経由
の発振を効果的にかつ効率良く抑止することができるF
ETのドレインバイアス回路を備えた高周波用電力増幅
器を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波用電力増幅器の一実施形態を示
す回路図である。
【図2】本発明の高周波用電力増幅器の他の実施形態を
示す回路図である。
【図3】本発明の高周波用電力増幅器の他の実施形態を
示す回路図である。
【図4】従来の高周波用電力増幅器を示す回路図であ
る。
【図5】従来の高周波用電力増幅器を示す回路図であ
る。
【図6】従来の高周波用電力増幅器の伝送特性を示す線
図である。
【図7】本発明の高周波用電力増幅器の伝送特性を示す
線図である。
【図8】本発明の高周波用電力増幅器の他の実施例を示
す回路図である。
【図9】本発明の高周波用電力増幅器の伝送特性を示す
線図である。
【符号の説明】
11、21、31a,b、41・・・・・・・・・・電界効果ト
ランジスタ 12、22a〜c、32a,b、42a〜c・・・マイクロスト
リップ線路 13、23a〜c、33a,b、43a〜c・・・コンデンサ 14、24a〜c、34a,b、44a〜c・・・並列共振回路 15、25a〜c、35a,b、45・・・バイパスコンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタを用いて成る高周
    波用電力増幅器において、前記電界効果トランジスタの
    ドレインバイアス回路をマイクロストリップ線路とコン
    デンサとから成る並列共振回路を用いて構成したことを
    特徴とする高周波用電力増幅器。
JP10243596A 1996-04-24 1996-04-24 高周波用電力増幅器 Pending JPH09289421A (ja)

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Cited By (11)

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