JPH09291455A - 長繊維ウェブの製造方法 - Google Patents
長繊維ウェブの製造方法Info
- Publication number
- JPH09291455A JPH09291455A JP10019596A JP10019596A JPH09291455A JP H09291455 A JPH09291455 A JP H09291455A JP 10019596 A JP10019596 A JP 10019596A JP 10019596 A JP10019596 A JP 10019596A JP H09291455 A JPH09291455 A JP H09291455A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- yarn
- compressed air
- group
- multifilament yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 幅方向に均一な目付のウェブを得ることがで
き、更に、ウェブ耳部の目付調整が容易にでき、ウェブ
の製造歩留まりを大幅に向上させる。 【解決手段】 各口金のそれぞれに対応した下方に設け
られたエジェクター群(1)でマルチフィラメント糸条
群(2)を引き取り、帯電させて衝突板(3)に衝突さ
せた後、移動するネット上に展延して長繊維ウェブを製
造する方法であって、前記の衝突板(3)のそれぞれに
衝突する各マルチフィラメント糸条(2)を挟むように
して、各マルチフィラメント糸条(2)の進行方向に沿
って各衝突板(3)の糸条衝突面に対して平行かつ「ハ
の字」状に末広がりに圧縮空気(5a及び5b)を吹き
出すことを特徴とする長繊維ウェブの製造方法である。
き、更に、ウェブ耳部の目付調整が容易にでき、ウェブ
の製造歩留まりを大幅に向上させる。 【解決手段】 各口金のそれぞれに対応した下方に設け
られたエジェクター群(1)でマルチフィラメント糸条
群(2)を引き取り、帯電させて衝突板(3)に衝突さ
せた後、移動するネット上に展延して長繊維ウェブを製
造する方法であって、前記の衝突板(3)のそれぞれに
衝突する各マルチフィラメント糸条(2)を挟むように
して、各マルチフィラメント糸条(2)の進行方向に沿
って各衝突板(3)の糸条衝突面に対して平行かつ「ハ
の字」状に末広がりに圧縮空気(5a及び5b)を吹き
出すことを特徴とする長繊維ウェブの製造方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパンボンド法に
よる長繊維不織布の製造工程において、紡出された糸条
群を引き取りネット上に均質に捕集・載置してウェブと
する方法に関する。
よる長繊維不織布の製造工程において、紡出された糸条
群を引き取りネット上に均質に捕集・載置してウェブと
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の間隔をおいて設けられた多数の紡
糸口金から紡出されたマルチフィラメント糸条群(以
下、特に断らない限り、「マルチフィラメント糸条」を
単に「糸条」と称する。)を、口金下に一列の直線状に
並設されたエジェクター群により引き取り、開繊した後
にネット上に捕集・載置して展延し、これによって広幅
のウェブを製造する、所謂スパンボンド法については、
従来より数多くの提案がなされている。
糸口金から紡出されたマルチフィラメント糸条群(以
下、特に断らない限り、「マルチフィラメント糸条」を
単に「糸条」と称する。)を、口金下に一列の直線状に
並設されたエジェクター群により引き取り、開繊した後
にネット上に捕集・載置して展延し、これによって広幅
のウェブを製造する、所謂スパンボンド法については、
従来より数多くの提案がなされている。
【0003】このスパンボンド法によれば、糸条群を捕
集・載置するネットの幅方向に一列に配置されたエジェ
クターから糸条群を空気流とともに噴出させると、隣接
するエジェクターから噴出される空気流同士が干渉を起
こし、これによってネット上に糸条群を均一に載置する
ことができず、得られるウェブ幅が不均一となり、ウェ
ブに目付斑を惹起する。
集・載置するネットの幅方向に一列に配置されたエジェ
クターから糸条群を空気流とともに噴出させると、隣接
するエジェクターから噴出される空気流同士が干渉を起
こし、これによってネット上に糸条群を均一に載置する
ことができず、得られるウェブ幅が不均一となり、ウェ
ブに目付斑を惹起する。
【0004】特に、一列に配されたエジェクター群の両
端に位置するエジェクターでは、片方にしか隣接エジェ
クターが存在しないため、噴出された糸条群は、エジェ
クターが存在しない幅方向の外側へ向かって流れる傾向
がある。このため、ウェブの幅が広がり、ウェブの目付
が小さくなるという問題があり、ウェブの両端の所謂耳
部を大きくカットしなければならず、非常に歩留まりが
悪いものとなる。
端に位置するエジェクターでは、片方にしか隣接エジェ
クターが存在しないため、噴出された糸条群は、エジェ
クターが存在しない幅方向の外側へ向かって流れる傾向
がある。このため、ウェブの幅が広がり、ウェブの目付
が小さくなるという問題があり、ウェブの両端の所謂耳
部を大きくカットしなければならず、非常に歩留まりが
悪いものとなる。
【0005】このような問題を解決するために、例え
ば、特開昭62−177271号公報には、糸条を引き
取るエジェクターの糸条噴出口の高さをエジェクター毎
に変化させると共に、該糸条噴出口が互いに悪影響を及
ぼさないように隔離壁を設けることでネット上に捕集・
載置するウェブの均一化を図る試みが提案されている。
しかしながら、エジェクターの糸条噴出口とウェブ捕集
面との距離を変更すると、確かに隣接するエジェクター
からの噴出空気流同士の干渉は軽減されるものの、エジ
ェクターから噴出される各糸条の広がり幅も同時に変わ
ってしまい、結果として広幅でかつ目付の均一なウェブ
を得ることが極めて難しくなる。
ば、特開昭62−177271号公報には、糸条を引き
取るエジェクターの糸条噴出口の高さをエジェクター毎
に変化させると共に、該糸条噴出口が互いに悪影響を及
ぼさないように隔離壁を設けることでネット上に捕集・
載置するウェブの均一化を図る試みが提案されている。
しかしながら、エジェクターの糸条噴出口とウェブ捕集
面との距離を変更すると、確かに隣接するエジェクター
からの噴出空気流同士の干渉は軽減されるものの、エジ
ェクターから噴出される各糸条の広がり幅も同時に変わ
ってしまい、結果として広幅でかつ目付の均一なウェブ
を得ることが極めて難しくなる。
【0006】また、特開昭62−170570号公報に
は、隣接するエジェクター同士から噴出される空気流の
干渉を軽減するために、糸条を衝突させるための衝突板
の角度を各糸条毎に変え、隣接する噴出空気流の干渉を
抑制することが提案されている。しかしながら、このよ
うな衝突板の角度を各糸条毎に変更する方法において
も、依然として隣接するエジェクターから噴出される糸
条群を均一にネット上に捕集・載置することが極めて困
難である。
は、隣接するエジェクター同士から噴出される空気流の
干渉を軽減するために、糸条を衝突させるための衝突板
の角度を各糸条毎に変え、隣接する噴出空気流の干渉を
抑制することが提案されている。しかしながら、このよ
うな衝突板の角度を各糸条毎に変更する方法において
も、依然として隣接するエジェクターから噴出される糸
条群を均一にネット上に捕集・載置することが極めて困
難である。
【0007】更に、より重要な事には、前述の特開昭6
2−177271号公報及び特開昭62−170570
号公報には、ネット状に捕集・載置するウェブの耳部の
目付を一定に制御する方法に関しては、何等の提案もな
されていない。
2−177271号公報及び特開昭62−170570
号公報には、ネット状に捕集・載置するウェブの耳部の
目付を一定に制御する方法に関しては、何等の提案もな
されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に述べ
た従来の諸問題に鑑み、スパンボンド法によりながら
も、目付が均一な広幅のウェブを安定して得ることがで
き、しかも、ウェブの耳部での目付を良好に制御でき、
これによって耳部を大幅にカットすることのない歩留ま
りの良いウェブを製造する方法を提供することにある。
た従来の諸問題に鑑み、スパンボンド法によりながら
も、目付が均一な広幅のウェブを安定して得ることがで
き、しかも、ウェブの耳部での目付を良好に制御でき、
これによって耳部を大幅にカットすることのない歩留ま
りの良いウェブを製造する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】ここに、請求項1に係る
本発明によれば、一列に並設された溶融紡糸口金群から
紡出されたマルチフィラメント糸条群を、各口金のそれ
ぞれに対応した下方に設けられたエジェクター群で引き
取り、引き取った各マルチフィラメント糸条を帯電さ
せ、帯電させた各マルチフィラメント糸条を各衝突板に
衝突させた後、移動するネット上に該マルチフィラメン
ト糸条群を展延して長繊維ウェブを製造する方法におい
て、前記の衝突板のそれぞれに衝突する各マルチフィラ
メント糸条を挟むようにして、各マルチフィラメント糸
条の進行方向に沿って、各衝突板の糸条衝突面に対して
平行かつ「ハの字」状に末広がりに圧縮空気を吹き出す
ことを特徴とする長繊維ウェブの製造方法が提供され
る。
本発明によれば、一列に並設された溶融紡糸口金群から
紡出されたマルチフィラメント糸条群を、各口金のそれ
ぞれに対応した下方に設けられたエジェクター群で引き
取り、引き取った各マルチフィラメント糸条を帯電さ
せ、帯電させた各マルチフィラメント糸条を各衝突板に
衝突させた後、移動するネット上に該マルチフィラメン
ト糸条群を展延して長繊維ウェブを製造する方法におい
て、前記の衝突板のそれぞれに衝突する各マルチフィラ
メント糸条を挟むようにして、各マルチフィラメント糸
条の進行方向に沿って、各衝突板の糸条衝突面に対して
平行かつ「ハの字」状に末広がりに圧縮空気を吹き出す
ことを特徴とする長繊維ウェブの製造方法が提供され
る。
【0010】また、請求項2に係る本発明によれば、エ
ジェクター群の中、両端に配されたエジェクターによっ
て引き取られる各マルチフィラメント糸条に対しては、
圧縮空気を吹き出す方向が該マルチフィラメント糸条を
挟んで左右非対称の「ハの字」状であって、その他のエ
ジェクターによって引き取られる各マルチフィラメント
糸条に対しては、圧縮空気を吹き出す方向が該マルチフ
ィラメント糸条を挟んで左右対称の「ハの字」状である
請求項1記載の長繊維ウェブの製造方法が提供される。
ジェクター群の中、両端に配されたエジェクターによっ
て引き取られる各マルチフィラメント糸条に対しては、
圧縮空気を吹き出す方向が該マルチフィラメント糸条を
挟んで左右非対称の「ハの字」状であって、その他のエ
ジェクターによって引き取られる各マルチフィラメント
糸条に対しては、圧縮空気を吹き出す方向が該マルチフ
ィラメント糸条を挟んで左右対称の「ハの字」状である
請求項1記載の長繊維ウェブの製造方法が提供される。
【0011】さらに、請求項3に係る本発明によれば、
前記の圧縮空気を吹き出す方向を調整自在とした請求項
1又は請求項2記載の長繊維ウェブの製造方法が提供さ
れる。
前記の圧縮空気を吹き出す方向を調整自在とした請求項
1又は請求項2記載の長繊維ウェブの製造方法が提供さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様につい
て、図面を参照しながら、その作用と共に詳細に説明す
る。
て、図面を参照しながら、その作用と共に詳細に説明す
る。
【0013】図1及び図2は、本発明の長繊維ウェブを
得るための方法を説明するための斜視図及び側面図をそ
れぞれ示す。該図において、1は溶融紡糸口金(図示せ
ず)のそれぞれに対応してその下方に配されたエジェク
ター、2は溶融紡糸口金(図示せず)から紡出されたマ
ルチフィラメント糸条、3は衝突板、4a及び4bは糸
条(2)を挟んで「ハの字」状に圧縮空気を吹き出すた
めの二つのノズル、5a及び5bは該二つのノズル(4
a及び4b)から吹き出される圧縮空気、6は糸条群を
展延するための移動ネットをそれぞれ表わす。なお、こ
れらの図は、本発明を簡便に説明するために、一つのエ
ジェクターとこれに関係する部材を一ユニットとして採
りあげて記載したものであって、実際は、これらのユニ
ットが多数隣接して一列に設けられている。また、上方
からエジェクター(1)に入る紡出糸条も省略してあ
る。
得るための方法を説明するための斜視図及び側面図をそ
れぞれ示す。該図において、1は溶融紡糸口金(図示せ
ず)のそれぞれに対応してその下方に配されたエジェク
ター、2は溶融紡糸口金(図示せず)から紡出されたマ
ルチフィラメント糸条、3は衝突板、4a及び4bは糸
条(2)を挟んで「ハの字」状に圧縮空気を吹き出すた
めの二つのノズル、5a及び5bは該二つのノズル(4
a及び4b)から吹き出される圧縮空気、6は糸条群を
展延するための移動ネットをそれぞれ表わす。なお、こ
れらの図は、本発明を簡便に説明するために、一つのエ
ジェクターとこれに関係する部材を一ユニットとして採
りあげて記載したものであって、実際は、これらのユニ
ットが多数隣接して一列に設けられている。また、上方
からエジェクター(1)に入る紡出糸条も省略してあ
る。
【0014】以上のように構成された装置において、本
発明の一大特徴とする所は、エジェクター(1)によっ
て引き取られた各糸条(2)を各衝突板(3)に衝突さ
せるに際して、糸条(2)を挟んで該衝突板(3)の糸
条衝突面に対して、平行かつ「ハの字」状に圧縮空気
(5a及び5b)を吹き付けることにある。
発明の一大特徴とする所は、エジェクター(1)によっ
て引き取られた各糸条(2)を各衝突板(3)に衝突さ
せるに際して、糸条(2)を挟んで該衝突板(3)の糸
条衝突面に対して、平行かつ「ハの字」状に圧縮空気
(5a及び5b)を吹き付けることにある。
【0015】本発明においては、溶融紡糸口金から紡出
するためにポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン
等の熱可塑性ポリマーからなる糸条を対象としており、
単繊維の形態としては、単独のポリマーで構成された繊
維、2種以上のポリマーが混合されたブレンド繊維、2
種以上のポリマー成分が複合されたコンジュゲート繊維
等を使用することができる。
するためにポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン
等の熱可塑性ポリマーからなる糸条を対象としており、
単繊維の形態としては、単独のポリマーで構成された繊
維、2種以上のポリマーが混合されたブレンド繊維、2
種以上のポリマー成分が複合されたコンジュゲート繊維
等を使用することができる。
【0016】ここで、溶融紡糸口金(図示せず)から紡
出された糸条は、エジェクター(1)から噴出される空
気流の作用によって引き取られ、引き取られた糸条
(2)は、コロナ放電装置(図示せず)によって帯電さ
せられ、噴出された空気流と共に衝突板(3)に衝突さ
せられ、開繊させられる。このとき、衝突板(3)は、
衝突の際の衝撃力を利用して繊維を開繊すると共に、移
動するネット状に糸条(2)を展延・載置してウェブと
するに際して、該ウェブのタテ/ヨコ比を調整するとい
う役割を果たす。ただし、糸条(2)を衝突板(3)に
余りにも強く当てると、フィラメント間の絡みが激しく
なって、不織布として製品化したときの地合いが悪化す
るので、糸条(2)が入射する時の角度(α)として
は、30〜45°が適切である。
出された糸条は、エジェクター(1)から噴出される空
気流の作用によって引き取られ、引き取られた糸条
(2)は、コロナ放電装置(図示せず)によって帯電さ
せられ、噴出された空気流と共に衝突板(3)に衝突さ
せられ、開繊させられる。このとき、衝突板(3)は、
衝突の際の衝撃力を利用して繊維を開繊すると共に、移
動するネット状に糸条(2)を展延・載置してウェブと
するに際して、該ウェブのタテ/ヨコ比を調整するとい
う役割を果たす。ただし、糸条(2)を衝突板(3)に
余りにも強く当てると、フィラメント間の絡みが激しく
なって、不織布として製品化したときの地合いが悪化す
るので、糸条(2)が入射する時の角度(α)として
は、30〜45°が適切である。
【0017】以上のような状況において、もし、本発明
の圧縮空気を吹き出すノズル(4a及び4b)を欠け
ば、互いに隣接するエジェクターから噴出される空気の
干渉により、移動するネット上に展延・載置して形成さ
れるウェブのタテ/ヨコ比を最適に調整すことが、全く
できなくなることは明らかであろう。何故ならば、高速
でエジェクター(1)から排出され、衝突板(3)に当
たって流れる空気流は、その流れの近傍において、その
静圧が低くなるため周囲から空気を巻き込み、これらの
周囲から巻き込まれる空気流の影響によってフィラメン
ト群が、幅方向に広がろうとする作用が減殺されてしま
うからである。
の圧縮空気を吹き出すノズル(4a及び4b)を欠け
ば、互いに隣接するエジェクターから噴出される空気の
干渉により、移動するネット上に展延・載置して形成さ
れるウェブのタテ/ヨコ比を最適に調整すことが、全く
できなくなることは明らかであろう。何故ならば、高速
でエジェクター(1)から排出され、衝突板(3)に当
たって流れる空気流は、その流れの近傍において、その
静圧が低くなるため周囲から空気を巻き込み、これらの
周囲から巻き込まれる空気流の影響によってフィラメン
ト群が、幅方向に広がろうとする作用が減殺されてしま
うからである。
【0018】そこで、本発明の二つのノズル(4a及び
4b)の衝突板(3)に対する配置が極めて重要な意味
を持ってくるのである。このため、本発明の二つのノズ
ル(4a及び4b)では、衝突板(3)に平行して、糸
条(2)が衝突板上を走行するその後方から圧縮空気を
噴射する角度が「ハの字」状の末広がりになるように設
けてある。これによって、二つのノズル(4a及び4
b)から噴射された末広がりの圧縮空気の作用によっ
て、エジェクター(1)から噴出されて衝突板(3)に
衝突して開繊した糸条(2)は、良好に圧縮空気(5a
及び5b)の吹き出し方向に拡幅されることとなるので
ある。
4b)の衝突板(3)に対する配置が極めて重要な意味
を持ってくるのである。このため、本発明の二つのノズ
ル(4a及び4b)では、衝突板(3)に平行して、糸
条(2)が衝突板上を走行するその後方から圧縮空気を
噴射する角度が「ハの字」状の末広がりになるように設
けてある。これによって、二つのノズル(4a及び4
b)から噴射された末広がりの圧縮空気の作用によっ
て、エジェクター(1)から噴出されて衝突板(3)に
衝突して開繊した糸条(2)は、良好に圧縮空気(5a
及び5b)の吹き出し方向に拡幅されることとなるので
ある。
【0019】以上に述べた作用を知れば、フィラメント
群の平均的進行方向と、圧縮空気(5a及び5b)の吹
き出し方向とがそれぞれなす角度(θa及びθb)につ
いては、一列に配された両端のエジェクターを除いて3
0〜60°と対称にすることが好適であることを容易に
理解できるであろう。すなわち、前記の角度(θa及び
θb)が30°未満であれば、開繊させた糸条の拡幅効
果が十分でなく、また、60°を越えると、隣接する開
繊糸条との干渉が生じるからである。
群の平均的進行方向と、圧縮空気(5a及び5b)の吹
き出し方向とがそれぞれなす角度(θa及びθb)につ
いては、一列に配された両端のエジェクターを除いて3
0〜60°と対称にすることが好適であることを容易に
理解できるであろう。すなわち、前記の角度(θa及び
θb)が30°未満であれば、開繊させた糸条の拡幅効
果が十分でなく、また、60°を越えると、隣接する開
繊糸条との干渉が生じるからである。
【0020】さらに、前記の二つのノズル(4a及び4
b)と開繊糸条の衝突面の中心との間の距離(L1)、
及び開繊されたフィラメント群の平均進行位置から該ノ
ズル(4a及び4b)の圧縮空気吹き出し位置との間の
距離(L2)に関しては、10〜30mm程度の距離を
置くことがノズル(4a及び4b)にフィラメントが引
っ掛からないようにする上で好ましい。
b)と開繊糸条の衝突面の中心との間の距離(L1)、
及び開繊されたフィラメント群の平均進行位置から該ノ
ズル(4a及び4b)の圧縮空気吹き出し位置との間の
距離(L2)に関しては、10〜30mm程度の距離を
置くことがノズル(4a及び4b)にフィラメントが引
っ掛からないようにする上で好ましい。
【0021】なお、両端に配されたエジェクターの場合
には、前記のノズル(4a及び4b)から圧縮空気を吹
き出す方向を糸条を挟んで左右非対称の「ハの字」状と
することが必要である。このとき、両端に位置する圧縮
空気吹き出しノズルの圧縮空気吹き出し角度に関して
は、−30〜30°とするのが適当である。ただし、L
1及びL2に関しては、その他のエジェクターの場合と
同様である。
には、前記のノズル(4a及び4b)から圧縮空気を吹
き出す方向を糸条を挟んで左右非対称の「ハの字」状と
することが必要である。このとき、両端に位置する圧縮
空気吹き出しノズルの圧縮空気吹き出し角度に関して
は、−30〜30°とするのが適当である。ただし、L
1及びL2に関しては、その他のエジェクターの場合と
同様である。
【0022】また、前記の二つのノズル(4a及び4
b)から吹き出す圧縮空気の流量は、開繊糸条を拡幅す
る上で重要であって、製造条件によって変化はするが、
一つのノズル当たり0.01〜0.1Nm3/分とする
ことが通常は好ましい。この圧縮空気の流量は、該ノズ
ルの圧縮空気噴出口の断面積、流量制御弁等の流量調整
手段によって調整されるため、適宜必要に応じて好まし
い調整手段を適用すれば良い。また、該ノズルの圧縮空
気噴出口の断面形状は、特に丸型に限定する理由はな
く、矩形等の非円形形状であっても良い。
b)から吹き出す圧縮空気の流量は、開繊糸条を拡幅す
る上で重要であって、製造条件によって変化はするが、
一つのノズル当たり0.01〜0.1Nm3/分とする
ことが通常は好ましい。この圧縮空気の流量は、該ノズ
ルの圧縮空気噴出口の断面積、流量制御弁等の流量調整
手段によって調整されるため、適宜必要に応じて好まし
い調整手段を適用すれば良い。また、該ノズルの圧縮空
気噴出口の断面形状は、特に丸型に限定する理由はな
く、矩形等の非円形形状であっても良い。
【0023】次に、エジェクター(1)の糸条出口から
衝突板(3)迄の距離(L)に関しては、100〜30
0mmが適切である。ここで、Lが100mm未満であ
ると、糸条を帯電させるためのコロナ放電装置を設置す
るのが難しい、と言う問題を生じる。また、300mm
を超えると、エジェクター(1)から空気と共に噴出さ
れる糸条の速度が下がってしまい、衝突板(3)に衝突
して糸条が十分に開繊されないばかりか、コロナ放電に
よって糸条は高度に静電気を帯電しているので、その静
電気の影響で糸条が衝突板(3)に付着してしまう、と
言う問題を生じる。
衝突板(3)迄の距離(L)に関しては、100〜30
0mmが適切である。ここで、Lが100mm未満であ
ると、糸条を帯電させるためのコロナ放電装置を設置す
るのが難しい、と言う問題を生じる。また、300mm
を超えると、エジェクター(1)から空気と共に噴出さ
れる糸条の速度が下がってしまい、衝突板(3)に衝突
して糸条が十分に開繊されないばかりか、コロナ放電に
よって糸条は高度に静電気を帯電しているので、その静
電気の影響で糸条が衝突板(3)に付着してしまう、と
言う問題を生じる。
【0024】以上に述べたような本発明の方法は、当初
目付が均一なウェブを製造することを目的として実施し
たが、次のような場合には、予想外の効果が現れた。す
なわち、本発明の糸条を製造するための原料として、高
融点ポリマーと低融点ポリマーとからなる複合コンジュ
ゲート繊維を紡糸する場合には、紡糸温度を高融点ポリ
マーに合わせて設定する必要があるため、低融点ポリマ
ー側から一部熱分解した低分子量成分が放出される。こ
のような低分子量熱分解物は、ウェブを長期にわたって
製造する過程で、衝突板のフィラメント群が当たる位置
の周辺に付着堆積し、やがて単繊維がこの体積物に引っ
掛かり始める。このため、衝突板の表面を定期的に清掃
する必要があったが、本発明では、高速空気が衝突板の
表面に沿って常時流れることとなるので、清掃が全く不
要になった。
目付が均一なウェブを製造することを目的として実施し
たが、次のような場合には、予想外の効果が現れた。す
なわち、本発明の糸条を製造するための原料として、高
融点ポリマーと低融点ポリマーとからなる複合コンジュ
ゲート繊維を紡糸する場合には、紡糸温度を高融点ポリ
マーに合わせて設定する必要があるため、低融点ポリマ
ー側から一部熱分解した低分子量成分が放出される。こ
のような低分子量熱分解物は、ウェブを長期にわたって
製造する過程で、衝突板のフィラメント群が当たる位置
の周辺に付着堆積し、やがて単繊維がこの体積物に引っ
掛かり始める。このため、衝突板の表面を定期的に清掃
する必要があったが、本発明では、高速空気が衝突板の
表面に沿って常時流れることとなるので、清掃が全く不
要になった。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本実施例での測定方法は、以下の通りである。
が、本実施例での測定方法は、以下の通りである。
【0026】(1)ウェブの目付変動率 ウェブの耳部を除去した後、得られた一定幅のウェブを
幅方向に20等分し、長さ20cmに裁断して、それぞ
れの重量を測定する。そして、測定した試料の標準偏差
を平均値で除した値を%で表わし、ウェブの目付変動率
とする。
幅方向に20等分し、長さ20cmに裁断して、それぞ
れの重量を測定する。そして、測定した試料の標準偏差
を平均値で除した値を%で表わし、ウェブの目付変動率
とする。
【0027】(2) ウェブの耳部幅 ウェブの両端部において、目付がウェブ中央部の平均値
の70%以下である場所を、ウェブの耳部と定義し、そ
の部分の幅の平均値を耳部幅とする。
の70%以下である場所を、ウェブの耳部と定義し、そ
の部分の幅の平均値を耳部幅とする。
【0028】[実施例1]極限粘度が0.6のポリエチ
レンテレフタレートを290℃で溶融し、孔数48の溶
融紡糸口金を一列に10個設けた紡糸ヘッドから、紡糸
温度285℃で、吐出量を口金当たり50g/分として
吐出させた。吐出後、冷却風により冷却しつつ、口金下
1000mmの位置に100mmの等ピッチで配した1
0個のエジェクターにより、5000m/分の速度で引
き取った。その後、コロナ放電装置に−22KVの電圧
を印可して、コロナ放電により糸条を帯電させた後、エ
ジェクターの出口下200mmに配された衝突板に入射
角α=40°で衝突させ糸条を開繊させた。このとき、
各衝突板には、口径が2mmの圧縮空気吹き出しノズル
を2個配した。その配置位置は、10個の全エジェクタ
ー共に、L1=20mm、L2=10mmであり、配置
角度に関しては、両端のエジェクターを除いた8個のエ
ジェクターについては、θa=θb=45°、両端の2
個のエジェクターに関しては、左右両端に位置するそれ
ぞれの角度を0°、中央側に位置するそれぞれの角度を
55°とした。吹き出す圧縮空気の流量は、各ノズル毎
に0.04〜0.05Nm3/分の範囲で調整した。そ
して、開繊拡幅した糸条群をエジェクター出口の下方5
00mmに配置した、20m/分で移動するネット上に
展延・載置しウェブとし、表面温度が150℃の仮圧着
ロールで固定し、ウェブの目付変動率と耳部幅を測定し
た。
レンテレフタレートを290℃で溶融し、孔数48の溶
融紡糸口金を一列に10個設けた紡糸ヘッドから、紡糸
温度285℃で、吐出量を口金当たり50g/分として
吐出させた。吐出後、冷却風により冷却しつつ、口金下
1000mmの位置に100mmの等ピッチで配した1
0個のエジェクターにより、5000m/分の速度で引
き取った。その後、コロナ放電装置に−22KVの電圧
を印可して、コロナ放電により糸条を帯電させた後、エ
ジェクターの出口下200mmに配された衝突板に入射
角α=40°で衝突させ糸条を開繊させた。このとき、
各衝突板には、口径が2mmの圧縮空気吹き出しノズル
を2個配した。その配置位置は、10個の全エジェクタ
ー共に、L1=20mm、L2=10mmであり、配置
角度に関しては、両端のエジェクターを除いた8個のエ
ジェクターについては、θa=θb=45°、両端の2
個のエジェクターに関しては、左右両端に位置するそれ
ぞれの角度を0°、中央側に位置するそれぞれの角度を
55°とした。吹き出す圧縮空気の流量は、各ノズル毎
に0.04〜0.05Nm3/分の範囲で調整した。そ
して、開繊拡幅した糸条群をエジェクター出口の下方5
00mmに配置した、20m/分で移動するネット上に
展延・載置しウェブとし、表面温度が150℃の仮圧着
ロールで固定し、ウェブの目付変動率と耳部幅を測定し
た。
【0029】[比較例1]実施例1と全く同一の条件で
紡糸を行い、衝突板に圧縮空気吹き出しノズルを取り付
けない以外は、実施例1と同じ方法でウェブを作製し、
ウェブの目付変動率と耳部幅を測定した。このとき得ら
れた結果を実施例1の結果と合わせて、表1に示す。
紡糸を行い、衝突板に圧縮空気吹き出しノズルを取り付
けない以外は、実施例1と同じ方法でウェブを作製し、
ウェブの目付変動率と耳部幅を測定した。このとき得ら
れた結果を実施例1の結果と合わせて、表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の方法によ
れば、幅方向に均一な目付のウェブが得られ、更に、ウ
ェブ耳部の目付調整が容易にでき、これによってウェブ
の製造歩留まりが著しく向上する、という極めて顕著な
効果を奏する。
れば、幅方向に均一な目付のウェブが得られ、更に、ウ
ェブ耳部の目付調整が容易にでき、これによってウェブ
の製造歩留まりが著しく向上する、という極めて顕著な
効果を奏する。
【図1】本発明の方法を説明するための装置を例示した
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の方法を説明するための装置を例示した
側面図である。
側面図である。
1 エジェクター 2 マルチフィラメント糸条 3 衝突板 4a,4b 圧縮空気吹き出しノズル 5a,5b 圧縮空気 θa,θb 圧縮空気の吹き出し角度
Claims (3)
- 【請求項1】 一列に並設された溶融紡糸口金群から紡
出されたマルチフィラメント糸条群を、各口金のそれぞ
れに対応した下方に設けられたエジェクター群で引き取
り、引き取った各マルチフィラメント糸条を帯電させ、
帯電させた各マルチフィラメント糸条を各衝突板に衝突
させた後、移動するネット上に該マルチフィラメント糸
条群を展延して長繊維ウェブを製造する方法において、 前記の衝突板のそれぞれに衝突する各マルチフィラメン
ト糸条を挟むようにして、各マルチフィラメント糸条の
進行方向に沿って、各衝突板の糸条衝突面に対して平行
かつ「ハの字」状に末広がりに圧縮空気を吹き出すこと
を特徴とする長繊維ウェブの製造方法。 - 【請求項2】 エジェクター群の中、両端に配されたエ
ジェクターによって引き取られる各マルチフィラメント
糸条に関しては、圧縮空気を吹き出す方向が該マルチフ
ィラメント糸条を挟んで左右非対称の「ハの字」状であ
って、 その他のエジェクターによって引き取られる各マルチフ
ィラメント糸条に関しては、圧縮空気を吹き出す方向が
該マルチフィラメント糸条を挟んで左右対称の「ハの
字」状である請求項1記載の長繊維ウェブの製造方法。 - 【請求項3】 前記の圧縮空気を吹き出す方向を調整自
在とした請求項1又は請求項2記載の長繊維ウェブの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10019596A JP3618895B2 (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 長繊維ウェブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10019596A JP3618895B2 (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 長繊維ウェブの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09291455A true JPH09291455A (ja) | 1997-11-11 |
| JP3618895B2 JP3618895B2 (ja) | 2005-02-09 |
Family
ID=14267530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10019596A Expired - Fee Related JP3618895B2 (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 長繊維ウェブの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3618895B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-22 JP JP10019596A patent/JP3618895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3618895B2 (ja) | 2005-02-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8241024B2 (en) | Forming melt spun nonwowen webs | |
| US6013223A (en) | Process and apparatus for producing non-woven webs of strong filaments | |
| EP0888466B1 (en) | Process and apparatus for producing non-woven webs | |
| US6338814B1 (en) | Spunbond web formation | |
| EP1396568B1 (en) | Method and device for producing a nonwoven fabric | |
| JP3892057B2 (ja) | 高孔表面密度紡糸口金及び高速急冷を用いた複合繊維の高速紡糸方法及び装置 | |
| KR101161449B1 (ko) | 부직웹의 연속 제조 장치 | |
| EP1101854A1 (en) | Nonwoven fabric of polypropylene fiber and process for making the same | |
| DE4102650A1 (de) | Verfahren und vorrichtung zum herstellen eines spinnvlieses aus synthetischem polymer | |
| JP2002543298A (ja) | 不織布ウェブ製造用設備及びかかる設備の使用方法 | |
| JP3883818B2 (ja) | 不織布の製造方法及び装置 | |
| EP1072697B1 (en) | Drawing unit | |
| US20030030191A1 (en) | Filament draw jet apparatus and process | |
| JP3618895B2 (ja) | 長繊維ウェブの製造方法 | |
| JP4271226B2 (ja) | 不織布の製造方法及び装置 | |
| JP4419685B2 (ja) | 不織布の製造方法および不織布製造装置 | |
| EP0581909B1 (en) | Non-woven Fabric | |
| JPH09157937A (ja) | メルトブロー紡糸口金 | |
| JP2001207368A (ja) | 長繊維不織布の製造装置及びその製造方法 | |
| JP3510345B2 (ja) | 柔軟性の優れた不織布の製造方法 | |
| JP3996356B2 (ja) | 連続繊維からなるウエブの製造装置 | |
| JPH07207564A (ja) | スパンボンド不織布の製造装置 | |
| JPH07268753A (ja) | 幅広の不織布用ウエブの製造方法 | |
| JPH06306755A (ja) | メルトブロー不織布の製造方法 | |
| JPH0524261B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040722 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040810 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041026 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041111 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |